JP2017013806A - ベルトシーラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装袋のシール部を上下ベルトで挟持しつつ加熱部を通過させることでシールするベルトシーラであって、加熱部は、入口の発熱量が出口の発熱量よりも大きいことを特徴とする。加熱部は、入口から出口に向かうに比例して発熱量が減少する構成がある。加熱部は、入口から出口に向かうに比例して発熱量が減少する構成である。
【選択図】図7A
Description
ベルトシーラの全体構成について説明する。ベルトシーラ1は、図1に示すように被シール体としてのフィルム状の包装袋Fの開口部Aを封止するためにシールをする装置である。包装袋Fの材質は、一般的には樹脂製であるが、これに限定されるものではない。包装袋Fの中に内容物が封入された後、図示されるベルトシーラ1により開口部Aが封止される。包装袋Fの搬送方向が図1に矢印Bで示される。
次に、各部の構成について説明する。挿入部2には、挿入検出センサ20が設けられており、この位置に包装袋Fが載置されると、挿入検出センサ20により包装袋Fの挿入が検出され、ベルト機構3の駆動開始等の制御が行われる。挿入検出センサ20は、載置プレート21から突出した検出部20aを有し、包装袋Fが載置されると、検出部20aが押し込まれ、内部のスイッチがオンするようになっている。ただし、挿入検出センサ20としては、他の方式のもの(光センサやマイクロスイッチなど)を用いてもよい。
ベルト機構3は、循環駆動される第1ベルト30と第2ベルト31を備えている。第1ベルト30が上側に位置し、第2ベルト31が下側に位置するが、この呼称は説明の便宜上決めたものである。第1ベルト30は、上流側のローラ32aと下流側のローラ32bに巻回されている。第2ベルト31は、上流側のローラ33aと下流側のローラ33bに巻回されている。これら第1・第2ベルト30,31は不図示のベルト駆動用モータにより駆動される。
加熱機構4は、第1ベルト30の内側に位置する第1挟持作用部40と、第2ベルト31の内側に位置する第2挟持作用部41とを備えている。搬送されてくる包装袋Fは、第1・第2ベルト30,31を介して、第1・第2挟持作用部40,41により挟持された状態で搬送される。第1挟持作用部40と、第2挟持作用部41の構成は同じであるので、第1挟持作用部40のみについて説明する。
本実施形態1のヒータ形状の詳細を図7Aに示す。図7Aのヒータ44の加熱本体部44aは、均一のヒータ線幅(W)の帯状ヒータが加熱本体部の幅方向(加熱本体部の長手方向に直交する方向)に間隔(D)を有してコの字を交互に形成した、いわゆるジグザグ形状である。長手方向に均等に3ブロック(B1〜B3)に分けた場合に、入口側からブロックB1、B2、B3の順であり、各ブロックにおける線幅W1、W2、W3は同じであり、間隔は、D1<D2<D3の関係である。ヒータ線幅は一定であり、隣り合うヒータ線の間隔は、入口ブロックB1が最も小さく、中央ブロックB2が2番目に大きく、出口ブロックB3が最も大きい。すなわち、出口側ブロックへ行くほど間隔は大きくなる構成である。ヒータ入口はヒータ線間隔を狭くして発熱量を大きくしており、中央部はヒータ線間隔を少し大きくして入口より発熱量を抑え、ヒータ出口はヒータ線間隔をさらに大きくしてさらに発熱量を抑える(図7B参照。)。これにより、ヒータ出口付近の温度上昇を押させることができる。例えば、加熱本体部44aの長手方向長さが126mm、ヒータ線幅W1〜W3は0.5mm、間隔D1が0.5mm、D2が0.7mm、D3が0.9mmである。
次に、放熱機構5の構成を説明する。加熱機構4では、シールする時にのみ加熱を行うが、開口部Aを加熱してシールした後は、すぐに放熱(冷却)することが好ましい。そのために放熱機構5が設けられている。
次に、排出機構6の構成を説明する。排出機構6は、ベルト機構3のローラ32b,33bの下流側に配置される排出ローラ60,61を備えている。上側に位置する排出ローラ60の外表面には、円周方向に沿った凹凸部60aが形成されている。凹凸部60aの深さは、寸法的にはわずかな大きさであるが、シールされた包装袋Fが排出機構6を通過すると、シール箇所に横縞模様が形成される。
次に、押圧力付与機構7の構成について図5Aの斜視図を中心に説明する。押圧力付与機構7は、加熱機構4による加熱が適切に行えるよう、また、包装袋Fをベルト機構3で搬送するときに適切な挟持力で搬送できるように押圧力を付与する。また、放熱機構5でローラ群52,53により適切な挟持力で包装袋Fを搬送できるように押圧力を付与する。加熱機構4側の押圧力付与機構7と、放熱機構5側の押圧力付与機構7とは、別個独立して操作することが可能であり、その構成も同じである。従って、加熱機構4側の押圧力付与機構7についてのみ説明することとする。
次に、補助搬送機構8の構成を説明する。補助搬送機構8は、図1に示すように、ローラ80,81に巻回されて循環駆動される幅広ベルト82を備えている。補助搬送機構8は、包装袋Fのシールを行なう時に、包装袋Fのシール箇所以外の箇所を支持しながら搬送するものである。ベルト機構3で挟持するのは、開口部Aの近傍のみであるから、補助搬送機構8がなければ、包装袋Fの底部は垂れ下がった状態で搬送されることになり、包装袋Fが搬送される時に引っ掛かりが生じるなどの不具合が発生する可能性がある。そこで、補助搬送機構8を設けることで、安定した状態で包装袋Fを搬送させることができる。補助搬送機構8は、ベルト機構3と同じモータにより駆動され、ベルト機構3の第1・第2ベルト30,31と、補助搬送機構8の幅広ベルト82とは、同じ移動速度となるように駆動される。
次に、以上説明してきたベルトシーラ1の制御部9の機能について、図6のブロック図により説明する。
包装袋Fの内容物Cとしては、食品、薬品、医療品などの種々のものが例示可能であるが、特定のものに限定されるものではない。また、包装袋Fの材質・大きさ・厚みについても、ポリエチレン等の樹脂製フィルム、不織布等が例示されるが、特定の材質に限定されるものではない。
2 挿入部
3 ベルト機構
4 加熱機構
5 放熱機構
6 排出機構
7 押圧力付与機構
9 制御部
9a 演算部
11 操作パネル
11a 温度設定部
11b 速度設定部
20 挿入検出センサ
30 第1ベルト
31 第2ベルト
40 第1挟持作用部
40a 支持本体
40b 被連結部
41 第2挟持作用部
43 絶縁テープ
44 ヒータ
44b 取り付け部
45 雄ねじ
400 第1取付支持部
401 取り付け板
402 電極棒(連結)
A 開口部
F 包装袋
Claims (12)
- 包装袋のシール部を上下ベルトで挟持しつつ加熱部を通過させることでシールするベルトシーラであって、
前記加熱部は、入口の発熱量が出口の発熱量よりも大きい、ベルトシーラ。 - 前記加熱部は、入口から出口に向かうに比例して発熱量が減少する、請求項1に記載のベルトシーラ。
- 前記加熱部は、入口から出口までを複数(n)に分けた複数のブロック(i=1〜n)を有し、入口側のブロックの発熱量が出口側のブロックの発熱量よりも大きい、請求項1に記載のベルトシーラ。
- 前記入口側のブロックから出口側のブロックに向かうに比例して発熱量が減少する、請求項3に記載のベルトシーラ。
- 前記加熱部は長尺のジグザグ状のヒータを有し、ヒータ線幅(W)は一定で、長手方向で対向するヒータ線間隔(D)は出口側より入口側が小さい、請求項1〜4のいずれか1項に記載のベルトシーラ。
- 前記ヒータ線間隔(D)が、入口側から出口側に向かうほど大きい、請求項5に記載のベルトシーラ。
- 前記ジグザグ状のヒータは、入口から出口までを複数(n)に分けた複数のブロック(i=1〜n)を有し、ヒータ線幅(W)は一定で、長手方向で対向するヒータ線間隔(D)は出口側ブロックより入口側ブロックが小さい、請求項1〜4のいずれか1項に記載のベルトシーラ。
- 前記ヒータ線間隔(D)が、入口側ブロックから出口側ブロックに向かうほど大きい、請求項7に記載のベルトシーラ。
- 前記加熱部は長尺のジグザグ状のヒータを有し、長手方向で対向するヒータ線間隔(D)は一定で、ヒータ線幅(W)は出口側より入口側が小さい、請求項1〜4のいずれか1項に記載のベルトシーラ。
- 前記ヒータ線幅(W)が、入口側から出口側に向かうほど大きい、請求項9に記載のベルトシーラ。
- 前記ジグザグ状のヒータは、入口から出口までを複数(n)に分けた複数のブロック(i=1〜n)を有し、長手方向で対向するヒータ線間隔(D)は一定で、ヒータ線幅(W)は出口側ブロックより入口側ブロックが小さい、請求項1〜4のいずれか1項に記載のベルトシーラ。
- 前記ヒータ線幅(W)が、入口側ブロックから出口側ブロックに向かうほど大きい、請求項9に記載のベルトシーラ。
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