JP2017013444A - 多孔質印判 - Google Patents

多孔質印判 Download PDF

Info

Publication number
JP2017013444A
JP2017013444A JP2015134775A JP2015134775A JP2017013444A JP 2017013444 A JP2017013444 A JP 2017013444A JP 2015134775 A JP2015134775 A JP 2015134775A JP 2015134775 A JP2015134775 A JP 2015134775A JP 2017013444 A JP2017013444 A JP 2017013444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous
frame
stamping
stamp
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015134775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6508613B2 (ja
Inventor
栄次 阿部
Eiji Abe
栄次 阿部
成俊 内田
Narutoshi Uchida
成俊 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shachihata Inc
Original Assignee
Shachihata Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shachihata Inc filed Critical Shachihata Inc
Priority to JP2015134775A priority Critical patent/JP6508613B2/ja
Publication of JP2017013444A publication Critical patent/JP2017013444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6508613B2 publication Critical patent/JP6508613B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

【課題】捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じることを防止すると共に、文字や模様等の印面視認性を向上させることができる多孔質印判を提供する。
【解決手段】多孔質印材を枠体の前端面に密閉接着して印材付き枠体を形成し、この印材付き枠体を前記多孔質印材の裏面にインキ吸蔵体が当接している状態でホルダーに保持した印判であって、多孔質印材表面の印面部が凸面であることを特徴とする多孔質印判。また、前記多孔質印材の裏面とインキ吸蔵体の当接位置が、枠体の前端面よりも前方側に位置するように多孔質印材の表面がインキ吸蔵体により押し上げられていることを特徴とする多孔質印判。
【選択図】図2

Description

本発明は、捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じることを防止すると共に、文字や模様等の印面視認性を向上させることができる多孔質印判に関するものである。
多孔質印材の裏面にインキ吸蔵体を当接させた構造の印判を本件出願人は従来から提案している。例えば特許文献1は、多孔質印材を枠体の前端面に接着して印材付き枠体とし、前記多孔質印材の裏面にインキ吸蔵体を当接させた状態としてこの印材付き枠体をホルダーに保持した構造の印判である。
図5、図6は、特許文献1に記載の多孔質印判を示すものである。図において、1は多孔質印材、2は枠体、3はホルダー、4はインキ吸蔵体である。また、前記多孔質印材1は枠体2の前端面に接着されて印材付き枠体5を構成しており、この印材付き枠体5が前記ホルダー3に装着されて多孔質印判を形成している。
しかしながら、図5に示す多孔質印判においては、多孔質印材1の表面が平坦であり、印面部は当該表面と同一平面上にある。このため、紙面等の被捺印面の下に段差や凸凹などがあると、該当箇所に適切な捺印圧を加えることが出来ず、捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じるという問題があった。
また、インキを含浸させると印面部も含め表面全体が黒くなりやすいこの種の多孔質印材は、表面に形成した印面部が図5、図6に示すように平坦である場合、文字や模様等の印面視認性が低くなり、印面内容や方向が瞬時に確認し難いという問題が生じていた。
また、図6に示す多孔質印判においては、多孔質印材1の裏面にインキ吸蔵体4が当接しているものの、インキ吸蔵体4の前端面の高さは枠体2の前端面2aと同一の高さとなっているため、捺印したときに印面が傾斜していると、枠体2の前端面2aの外周縁部又は多孔質印材1の接着部1aの前端面の外周縁部が被捺印面7(図中の一点鎖線)に干渉して、対角に位置する側の外周縁部が被捺印面から浮いた状態になるという現象が生じる。
特に、多孔質印材と枠体を密閉接着する方法として熱融着を採用した場合は、前記外周縁部が溶融固化するため、枠体2同様、前記干渉の原因となる。この現象の結果、捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じ、特に、完全に水平な状態で捺印することが難しい大判印面の場合は印面が傾斜する傾向が強いため、濃淡差のない均一な印影を捺印することは難しいという問題があった。
また、捺印を繰り返すことによりインキ吸蔵体がへたり、多孔質印材裏面とインキ吸蔵体との当接部分が部分的に離れることで、インキ供給にムラが生じて印影に濃淡差が発生したり、多孔質印材表面にシワが生じることで被捺印面への接触不足が生じ、印影欠けが発生するという問題もあった。
特開2012−153102号公報
本発明は上記のような問題点を解決して、捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じることを防止して鮮明な印影を捺印することができると共に、文字や模様等の印面視認性を向上させた多孔質印判を提供することを目的としている。
上記課題を解決するためになされた第1の発明の多孔質印判は、多孔質印材を枠体の前端面に密閉接着して印材付き枠体を形成し、この印材付き枠体を前記多孔質印材の裏面にインキ吸蔵体が当接している状態でホルダーに保持した印判であって、多孔質印材表面の印面部が凸面であることを特徴とするものである。
また、第2の発明は、前記多孔質印材の裏面とインキ吸蔵体の当接位置が、枠体の前端面よりも前方側に位置するように多孔質印材の表面がインキ吸蔵体により押し上げられていることを特徴とする第1の発明に記載の多孔質印判である。
本発明の多孔質印判では、多孔質印材を枠体の前端面に密閉接着して印材付き枠体を形成し、この印材付き枠体を前記多孔質印材の裏面にインキ吸蔵体が当接している状態でホルダーに保持した印判であって、多孔質印材表面の印面部が凸面であるため、紙面等の被捺印面の下に段差や凸凹などがあっても、該当箇所に適切な捺印圧を加えることが出来、捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じることを防止できる。また、インキを含浸させると印面部も含め表面全体が黒くなりやすいこの種の多孔質印材であっても、文字や模様等の印面視認性が向上し、印面内容や方向を瞬時に確認することができる。
また、前記多孔質印材の裏面とインキ吸蔵体の当接位置が、枠体の前端面よりも前方側に位置するように多孔質印材の表面がインキ吸蔵体により押し上げられているため、捺印したときに印面がわずかに傾斜したとしても、枠体の前端面の外周縁部又は多孔質印材の接着部の前端面の外周縁部が被捺印面に干渉することがなくなり、前記多孔質印材の表面は被捺印面の全面に密着することができて捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じることを的確に防止することが可能となる。
第1の実施形態を示す断面図。 第1の実施形態の使用状態を示す断面図。 第2の実施形態を示す分解図。 第2の実施形態の使用状態を示す断面図。 従来例を示す断面図。 従来例を示す断面図。
以下に、本発明の多孔質印判にかかる第1の実施例につき、図面と共に説明する。
図1は、本発明に係る多孔質印判の一例を示すものであり、図中、1は、熱可塑性樹脂からなる多孔質印材、2は枠体、3はホルダー、4はインキ吸蔵体である。また、熱可塑性樹脂からなる前記多孔質印材1は、枠体2の前端面に接着されて印材付き枠体5を構成しており、この印材付き枠体5が前記ホルダー3に装着されて多孔質印判を形成している。なお、以上の構成は従来のものと同様であり、符号も同じものをつけてある。
本発明では、熱可塑性樹脂からなる多孔質印材1表面の印面部11が凸面である点に特徴を有しており、これにより、紙面等の被捺印面の下に段差や凸凹などがあっても、該当箇所に適切な捺印圧を加えることが出来、捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じることを防止できる構造となっている。
本明細書においては、多孔質印判の印面側を「前」「表」とし、印面と反対側を「後」「裏」とする。
前記多孔質印材1は熱可塑性樹脂からなるものであり、印材表面にサーマルヘッドを押圧して表面を加熱溶融できる多孔質体であればいかなるものでもよい。例えば、熱可塑性樹脂、熱可塑性エストラマー、具体的にはポリオレフィン系合成樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリビニル、ポリアセタール、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂等の各合成樹脂、スチレン系、塩化ビニル系、オレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ウレタン系の熱可塑性エストラマーであり、市販品としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩ビ酢酸ビコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタラート、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネートなどを原料として用いた多孔質体がある。
前記の原料から多孔質体を得るためには、加熱加圧ニーダー、加熱ロール等の機械にて、デンプン、食塩、硝酸ナトリウム、炭酸カルシウム等の溶解物質と熱可塑性樹脂又は熱可塑性エストラマーを混練し、シート状にして冷却後、水又は希酸水にて前記溶解物質を溶出する。この方法にて作製した多孔質体の溶融温度は、原料樹脂の溶融温度と同一であるが、顔料、染料、無機質等の充填材を混入させることにより多孔質体の溶融温度を任意に変えることが可能である。本例で印面形成される印材は、溶融温度を70℃〜120℃とすることが適している。
また、多孔質印材1の気孔率及び気孔径は前記溶解物質の粒径や混練含有量により定まる。本実施例の多孔質印材1は、1層又は2層構造の多孔質体であって、気孔率は50%〜80%であり、1層又は2層構造の表面層の気孔径は1μm〜20μmである。下層を設ける場合の気孔率は50μm〜100μmとすることが適しており、下層としてフェルト等のインキ吸蔵体を使用してもよい。
前記多孔質印材1の形状はシート状やフィルム状の薄膜形状であればよい。前記多孔質印材の厚みが0.1mm〜1.2mmであるとインキ含浸時間が早く好ましい。ここで、前記多孔質印材の成形効率を上げるには、厚み0.8mm〜1.2mmが好ましい。厚み0.8mm〜1.2mmであれば、押し出し成形機で押し出し成形することができるが、0.8mmよりも薄いシートを成形するためには加熱プレス成形機を使用する必要があり成形効率がやや低下する。
前記多孔質印材1が密閉接着される枠体2は、四角形の枠体であり、枠体2の断面形状は略L字型を有する。また四角形状に限らず、その他の多角形状や円形状や楕円形状等、何れでもよい。この略L字型の幅広端を前端面2aとし、この前端面2aの全周にわたり前記多孔質印材1の周縁部が密閉接着している。前記多孔質印材1を枠体2に密閉接着する方法は、熱融着や接着剤による密閉接着等を採用できる。接着とは二つの物とがぴったりくっつくことを意味している。このように、前記多孔質印材1が枠体2の前端面に接着されて印材付き枠体5を構成している。
前記印材付き枠体5は、ホルダー3に保持される。印材付き枠体5とホルダー3とは、例えば凹凸嵌合や面嵌合やネジ嵌合等で保持される。また、印材付き枠体5とホルダー3との方向性を保証するために、印材付き枠体5の側壁に凹欠形状の係合部を設け、ホルダー3の側壁に該係合部に対応する被係合部を設けてもよい。
前記枠体2の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー、ポリブチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリジエン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化物系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂などの熱可塑性樹脂が用いられる。特に、保持性能の面から前記多孔質印材1と同一又は同系の素材を用いることが好ましく、該多孔質印材1にポリオレフィン系熱可塑性樹脂を用いる場合は、枠体2の素材も同じくポリオレフィン系熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。
前記ホルダー3と印材付き枠体5の間には、インキ吸蔵体4が前記多孔質印材1の裏面に当接している状態で保持されている。
インキ吸蔵体4としては、例えば、羊毛等の天然繊維または、合成繊維(ポリエステル、ポリアミド、アクリル等)からなるインキを含浸(吸蔵)保持出来るフェルト等が採用できる。このインキ吸蔵体4は、前記多孔質印材1にインキ含浸できるものであればよい。
またインキは、顔料系、染料系、油性系、水性系を問わず、印判用インキとして知られているもの全てが適宜使用可能であり、インキ吸蔵体4にインキを含浸する方法も真空含浸等公知の含浸方法が採用可能である。
前記インキ吸蔵体4を保持するホルダー3は、印材付き枠体5と嵌合するための嵌合部を有しており、両者の嵌合により前記インキ吸蔵体4が前記多孔質印材1の裏面に当接する状態で保持される構造となっている。これにより、前記インキ吸蔵体4から多孔質印材1に対して常にインキが供給されて鮮明な印影が捺印されることとなる。
図3の上図に示すように、ホルダー3の前方部にはインキ吸蔵体4がセットされており、このインキ吸蔵体4を被覆するように印材付き枠体5がホルダー3に装着される。印材付き枠体5の取り付けは、ホルダー3側に設けた嵌合部6aと枠体2に設けた嵌合部6bとを嵌合することにより行われる。嵌合部としては、一対の凹凸関係や螺合関係など任意のものを採用することができる。
本発明の熱可塑性樹脂からなる多孔質印材の表面に凸面の印面部11を形成する方法としては、キセノンフラッシュランプなどによって選択的に赤外線を照射することによって印面部11を形成する方法や、加熱した金型に押圧することによって印面部11を形成する方法もあるが、サーマルヘッドを発熱駆動して印面部11を形成する方法が、凸面を形成する上で最も好ましい。
サーマルヘッドを発熱駆動して多孔質印材に印面を形成する印面加工装置は、サーマルヘッドと多孔質印材1とを当接させた状態で、これらを相対移動させながらサーマルヘッドの各発熱素子を選択的に発熱駆動して、多孔質印材1を溶融固化することで、1ラインずつ印面を形成する装置である。
前記印面加工装置による印面加工の基本的な動作は、サーマルヘッドで多孔質印材1の表面を溶融固化することで、多孔性を滅失させた非捺印部を形成することである。したがって、基本的には、サーマルヘッドが当接する非印字部分(非捺印部)の発熱素子を駆動し、印字部分(捺印部)の発熱素子を駆動しないオン・オフ制御を行うことでモノクロの印面を加工することが可能である。
そして、前記印面加工装置に備えられる発熱駆動制御手段は、熱駆動手段をPWM(Pulse Width Modulation)制御して、サーマルヘッドの各発熱素子に対し駆動量データに従った発熱駆動量の制御を行うことで、多孔質印材1に1ラインずつ印面を形成する。ここでPWM制御とは、発熱素子に流す駆動電流の振幅を一定にし、そのパルス時間幅(又はデューティー比)を制御することで、発熱素子への駆動量を制御する方式である。なお、発熱素子に印可する電圧振幅を一定にして、PWM制御により発熱駆動量を制御してもよい。
印面部11の凸面とは、多孔性を滅失させた非捺印部に対して、多孔質印材を溶融固化していない印面部が凸面状に突出している形状のことをいう。そして、発熱素子毎への駆動量制御が可能となる前記PWM制御を採用すると、多孔質印材1の所望位置に対して所望の高さ(深さ)分溶融固化することが可能となるため、印面部11の凸面をより効率よく形成することができる。
当該凸面の高さ、つまり非捺印部から印面部11までの高さは、0.2〜0.5mmが好ましく、より好ましくは0.2〜0.3mmである。凸面が0.2mmより低い場合、紙面等の被捺印面の下に段差や凸凹などがあると、該当箇所に適切な捺印圧を加えることが出来ず、捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じ易く、また、印面視認性も低くなる。
他方、凸面が0.5mmより高くなると、段差や凸凹に対する捺印性や視認性は向上するが、捺印印影の歪み・滲みが発生し易くなる。
前記嵌合部6a、6bを嵌め合わせてホルダー3と印材付き枠体5が一体化すると、インキ吸蔵体4の前面部が多孔質印材1の裏面に当接する。
そして、このように構成した第1の実施例の多孔質印判は、図2に示すように、紙面等の被捺印面の下に段差や凸凹などがあっても、該当箇所に適切な捺印圧を加えることが出来、捺印印影に濃淡差や欠けた部分が生じることを防止できる。また、インキを含浸させると印面部も含め表面全体が黒くなりやすいこの種の多孔質印材であっても、文字や模様等の印面視認性が向上し、印面内容や方向を瞬時に確認することができる
次に、本発明の第2の実施例について、図に基づいて詳細に説明する。ここでは、前記した実施例とは異なる点のみを説明する。
本実施例では、熱可塑性樹脂からなる多孔質印材1の裏面とインキ吸蔵体4の当接位置が、枠体2の前端面よりも前方側に位置するように多孔質印材1の表面がインキ吸蔵体4により押し上げられている点に特徴を有しており、これにより捺印したときに印面がわずかに傾斜し、従来のように枠体2の前端面2aの外周縁部又は多孔質印材1の接着部1aの前端面の外周縁部が被捺印面7に干渉したとしても、前記多孔質印材1の表面を被捺印面7の全面に密着させる構造となっている。
図3に示すように、前記ホルダー3と印材付き枠体5の間には、インキ吸蔵体4が前記多孔質印材1の裏面に当接するとともに、インキ吸蔵体4が多孔質印材1を押し上げるように圧接した状態で保持されている。
また、インキ吸蔵体4としては、前記多孔質印材1を押し上げ、捺印時に縮むことが出来るように、硬度や形状を決定すればよい。
図3の下図に示すように、前記嵌合部6a、6bを嵌め合わせてホルダー3と印材付き枠体5が一体化してある。前記インキ吸蔵体4の厚みは枠体2の高さよりも大きくなっており、嵌合した状態でインキ吸蔵体4の前面部は枠体2の前端面2aよりも前方側へ膨出量(d)だけ膨出した状態となっている。この結果、多孔質印材1の表面はインキ吸蔵体4により押し上げられて前方側に向け膨出した状態となり、かつ多孔質印材1の裏面とインキ吸蔵体4の前面と常に当接した状態となる。
なお、多孔質印材1の膨出量(d)の程度は、多孔質印材1の伸縮性能や印面の大きさ等に応じて定めることができる。
上記構成とした第2の実施例の多孔質印判は、図4に示すように、捺印したときに印面が傾斜していたとしても、枠体2の前端面2aの外周縁部又は多孔質印材1の接着部1aの前端面の外周縁部が被捺印面7(図中の一点鎖線)に干渉するまでに、多孔質印材1の膨出量(d)の分だけ縮まる余裕があり、この間に対角に位置する側の外周縁部が下降して被捺印面7に密着することになる。この結果、従来のように、対角に位置する側の外周縁部が浮いた状態になって、捺印した印影に濃淡差や欠けた部分が発生するという現象がなくなり、均一な印影を捺印することが可能となる。また、捺印を繰り返すことによりインキ吸蔵体4がへたったとしても、多孔質印材1の裏面とインキ吸蔵体4との当接部分は離れることがないので、従来のように当接部分が部分的に離れることに起因する印影の濃淡差や欠けの発生を防止することができる。
以上、本発明に係る多孔質印判の好ましい実施形態を説明したが、本発明の技術的思想は、ここで説明された実施形態に限定して解釈されるべきではない。当業者は、本発明の要旨又は技術思想から逸脱しない範囲で、この実施形態を適宜、変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を伴う多孔質印判及び関連する周辺技術は、本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 多孔質印材
1a 接着部
11 印面部
2 枠体
2a 前端面
3 ホルダー
4 インキ吸蔵体
5 印材付き枠体
6a 嵌合部
6b 嵌合部
d 膨出量
7 被捺印面

Claims (2)

  1. 多孔質印材を枠体の前端面に密閉接着して印材付き枠体を形成し、この印材付き枠体を前記多孔質印材の裏面にインキ吸蔵体が当接している状態でホルダーに保持した印判であって、多孔質印材表面の印面部が凸面であることを特徴とする多孔質印判。
  2. 前記多孔質印材の裏面とインキ吸蔵体の当接位置が、枠体の前端面よりも前方側に位置するように多孔質印材の表面がインキ吸蔵体により押し上げられていることを特徴とする請求項1に記載の多孔質印判。
JP2015134775A 2015-07-03 2015-07-03 多孔質印判 Active JP6508613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134775A JP6508613B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 多孔質印判

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134775A JP6508613B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 多孔質印判

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017013444A true JP2017013444A (ja) 2017-01-19
JP6508613B2 JP6508613B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=57828875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015134775A Active JP6508613B2 (ja) 2015-07-03 2015-07-03 多孔質印判

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6508613B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4927695A (en) * 1985-09-11 1990-05-22 Porelon, Inc. Microporous marking structures
JPH08216489A (ja) * 1995-02-10 1996-08-27 General Kk 印版およびその製造方法
JP2000094821A (ja) * 1998-09-18 2000-04-04 Brother Ind Ltd スタンプユニット
JP2013071416A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Shachihata Inc 印判
JP2014043092A (ja) * 2012-07-20 2014-03-13 Shachihata Inc 多孔質印判の製造方法、多孔質印判、および多孔質印判の製造装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4927695A (en) * 1985-09-11 1990-05-22 Porelon, Inc. Microporous marking structures
JPH08216489A (ja) * 1995-02-10 1996-08-27 General Kk 印版およびその製造方法
JP2000094821A (ja) * 1998-09-18 2000-04-04 Brother Ind Ltd スタンプユニット
JP2013071416A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Shachihata Inc 印判
JP2014043092A (ja) * 2012-07-20 2014-03-13 Shachihata Inc 多孔質印判の製造方法、多孔質印判、および多孔質印判の製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6508613B2 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6205731B2 (ja) 多孔質印判の製造方法、多孔質印判、および多孔質印判の製造装置
JP7251568B2 (ja) 立体造形物形成シートおよび立体造形物の製造方法
JP5789909B2 (ja) 多孔質印判の製造方法
JP6627945B2 (ja) 構造物の製造方法
JP6447546B2 (ja) 造形物製造用媒体の製造方法、及び、造形物の製造方法
JP2009208294A (ja) 多孔質印判の製造装置
US5741459A (en) Process for preparing stamp
US11090965B2 (en) Method of forming a structure, structure forming apparatus, computer readable storage medium and processing medium for forming a structure
KR101752353B1 (ko) 유광 효과와 무광 효과 및 부분반사 효과 연출이 가능한 전사지 또는 반사지 제조방법 및 이에 의해 제조되는 제조물
JP2017013444A (ja) 多孔質印判
JP4430415B2 (ja) 回転印用無端印字ベルトの製造方法
JPH07251558A (ja) スタンプの製造法
JP2005205798A5 (ja)
JP6402621B2 (ja) 多孔質印判
CN105564056B (zh) 多孔质印章单元
JP3529469B2 (ja) 浸透印版の製造方法
JP2006082539A (ja) 転写フィルムおよび合成樹脂成形体の加飾方法
JP3724104B2 (ja) スタンプの製版用基板の製造方法
JP2006045297A (ja) 貼付シート及びその製造方法
JP3694126B2 (ja) 印面の作成方法
JP3861933B2 (ja) スタンプの製版方法
JP3052442U (ja) 浸透印具の印面
JP6098558B2 (ja) 多色スタンプ作製装置、多色スタンプ材、多色スタンプ作製方法及び多色スタンプ材の作製方法
JP6011503B2 (ja) 印面材ホルダ、印面形成方法及び印面材ホルダ形成方法
JPH07285257A (ja) スタンプ用印版の作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6508613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190324

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250