JP2017012296A - 鞄 - Google Patents

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瑞成 齊
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Abstract

【課題】容積を変更することができる鞄において、構造が簡単で製造コストを低減できる鞄を提供すること。【解決手段】物品を収納するケース本体11と、このケース本体11に対向する蓋体12と、鞄10の容積を変更することができる可変部材20とを備えている鞄20である。可変部材20は、ケース本体11と蓋体12の間に配置され環状に形成された第1環状部材21及び第2環状部材22と、ケース本体11と第1環状部材21との間、又は蓋体12と第2環状部材22との間、の少なくともいずれか一方に伸縮可能に設けられ樹脂製で蛇腹状に形成された樹脂蛇腹部31、41とを備えている。樹脂蛇腹部31、41は、拡張形状及び縮小形状を維持する。【選択図】図1

Description

本発明は、ビジネスや旅行等で持ち運ぶ鞄に関し、特に、容積を変更することができる鞄に関するものである。
ビジネスや旅行などで荷物を鞄に入れて運ぶ際、一般的には、荷物が少ない場合は小さな鞄が使用され、荷物が多い場合は大きな鞄が使用される。これらの鞄を保管するには、鞄の数に応じたスペースが必要となるが、保管スペースを小さくできれば好ましい。この点、鞄の容積を変更することができれば荷物の量に影響されずに1つの鞄で済み、保管スペースを小さくできる。また、旅先で荷物が増える場合、予め大きな鞄を持っていくよりも、必要に応じて鞄の容積を大きくした方が、旅先までの鞄の持ち運びが楽である。このような容積を変更することができる鞄が知られている(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
特許文献1に開示されている鞄の構成を図17に基づいて説明する。
図17に示すように、鞄100は、1面が開口している箱状のケース本体101と、このケース本体101に対向する蓋体102と、ケース本体101と蓋体102の間に配置されているフレーム103とを備えている。ケース本体101とフレーム103の間に、鞄100の容積を変更することが可能な可変部材104が設けられている。蓋体102とフレーム103の間にも可変部材104が設けられている。
詳細には、可変部材104は、鞄100の直線状の縁に設けられヒンジ105を介して互いに連結される2枚の板体106と、鞄100の角部に設けられヒンジ107を介して互いに連結される2枚の角板108と、板体106と角板108の隙間に設けられ柔軟性を有する保護布109とを備えている。さらに、板体106及び角板108の一端はケース本体101にファスナー110を介して回転可能に設けられ、板体106及び角板108の他端はフレーム103にファスナー110を介して回転可能に設けられている。
ケース本体101に蓋体102を近づけると、可変部材104が折り畳まれ、鞄100の容量が小さくなる。ケース本体101から蓋体102を遠ざけると、可変部材104が広がり、鞄100の容積が大きくなる。鞄100の構造は部品点数を少なくして簡単にすることが望まれる。しかし、鞄100は、可変部材104の部品点数が多いため、構造が複雑となり製造コストも高くなる。そこで、構造が簡単で製造コストを低減できる鞄が求められている。
特開2015−54128号公報
本発明は、容積を変更することができる鞄において、構造が簡単で製造コストを低減できる鞄を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、物品を収納するケース本体と、このケース本体に対向する蓋体と、鞄の容積を変更することができる可変部材とを備えている鞄において、前記可変部材は、前記ケース本体と前記蓋体の間に配置され環状に形成された第1環状部材及び第2環状部材と、前記ケース本体と前記第1環状部材との間、又は前記蓋体と前記第2環状部材との間、の少なくともいずれか一方に伸縮可能に設けられ樹脂製で蛇腹状に形成された樹脂蛇腹部と、前記第1環状部材と前記第2環状部材とに設けられ前記第1環状部材を前記第2環状部材に着脱する着脱手段とを備え、前記樹脂蛇腹部は、拡張形状及び縮小形状を維持することを特徴とする。
請求項2に係る発明では、ケース本体及び蓋体には、可変部材が任意の拡張状態から変動しないように拡張を規制する拡張規制部材が備えられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、樹脂蛇腹部の下部の板厚は、樹脂蛇腹部の側部及び上部の板厚よりも厚く形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、樹脂蛇腹部は、ケース本体又は蓋体の少なくともいずれか一方に、一体に成形されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、ケース本体の底面部の外側に、スライドバーによって伸縮する伸縮取っ手が設けられ、ケース本体の底面部には、スライドバーが嵌る第1溝部が形成され、蓋体の底面部には、第1溝部と同形状の第2溝部が形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、ケース本体の底面部の外側には、蛇腹部の拡張方向へ引っ張り可能に第1取っ手が設けられ、蓋体の底面部の外側には、蛇腹部の拡張方向へ引っ張り可能に第2取っ手が設けられていることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、第1環状部材及び前記第2環状部材は、金属製又は強化プラスチック製のフレームであり、第1環状部材にヒンジを介して第2環状部材が取り付けられ、着脱手段は、フレームに設けられたロック機構であることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、第1環状部材及び第2環状部材は、樹脂蛇腹部の縁部であり、着脱手段は、ファスナーであることを特徴とする。
請求項9に係る発明では、ケース本体と蓋体とは、同じ形状であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、可変部材は、ケース本体と蓋体の間に配置され環状に形成された第1環状部材及び第2環状部材と、ケース本体と第1環状部材との間、又は蓋体と第2環状部材との間、の少なくともいずれか一方に伸縮可能に設けられ樹脂製で蛇腹状に形成された樹脂蛇腹部とを備える。可変部材は、拡張形状及び縮小形状を維持する樹脂蛇腹部で構成するので、鞄の容積を変更することができる鞄において、部品点数を低減し構造が簡単で製造コストを低減することができる。
請求項2に係る発明では、ケース本体及び蓋体には、可変部材が任意の拡張状態から変動しないように拡張を規制する拡張規制部材が備えられているので、鞄を任意の大きさに維持することができる。
請求項3に係る発明では、樹脂蛇腹部の下部の板厚は、樹脂蛇腹部の側部及び上部の板厚よりも厚く形成されているので、鞄に重い荷物を収納することで樹脂蛇腹部の下部に大きな荷重が掛かっても、樹脂蛇腹部の形状を保持することができる。
請求項4に係る発明では、樹脂蛇腹部は、ケース本体又は蓋体の少なくともいずれか一方に、一体に成形されているので、部品点数を削減し、構造を簡単にすることができる。
請求項5に係る発明では、ケース本体の底面部には、伸縮取っ手のスライドバーが嵌る第1溝部が形成されているので、ケース本体の底面部の剛性を向上させることができる。同様に蓋体の底面部には、第1溝部と同形状の第2溝部が形成されているので、蓋体の底面部の剛性を向上させることができる。加えて、第1溝部を利用して伸縮取っ手のスライドバーを取り付けるので、スペースを有効に活用することができ、鞄の小型化を図ることができる。
請求項6に係る発明では、ケース本体の底面部の外側には、蛇腹部の拡張方向へ引っ張り可能に第1取っ手が設けられ、蓋体の底面部の外側には、蛇腹部の拡張方向へ引っ張り可能に第2取っ手が設けられている。可変部材の伸縮方向に対向するようにして、第1取っ手と第2取っ手が設けられているので、鞄の拡張作業及び縮小作業を容易に行うことができる。
請求項7に係る発明では、第1環状部材及び前記第2環状部材は、金属製又は強化プラスチック製のフレームである。第1環状部材にヒンジを介して第2環状部材が取り付けられ、着脱手段は、フレームに設けられたロック機構であるので、通常のフレームを有する鞄の部品をそのまま利用でき、部品コストを低減することができる。
請求項8に係る発明では、第1環状部材及び第2環状部材は、樹脂蛇腹部の縁部であり、着脱手段は、ファスナーであるので、ファスナーによって開閉する通常の鞄の部品をそのまま利用でき、構造を簡単にして部品コストを低減することができる。
請求項9に係る発明では、ケース本体と蓋体とは、同じ形状であるので、ケース本体と蓋体とを製造するための金型を共通化でき、鞄の製造コストを低減することができる。
実施例1に係る鞄の分解斜視図である。 実施例1に係る鞄の斜視図である。 実施例1に鞄の側面図である。 フレームの断面図である。 樹脂蛇腹部の下部の要部断面図である。 樹脂蛇腹部の側部及び上部の要部断面図である。 鞄の作用図である。 実施例2に係る拡張規制部材の斜視図である。 実施例2に係る鞄の正面図である。 実施例2に係る鞄の側面図である。 実施例3に係る鞄の側面図である。 ファスナーの断面図である。 実施例4に係る鞄の分解斜視図である。 実施例4に係る鞄の要部断面図である。 実施例5に係る鞄の分解斜視図である。 実施例5に係る鞄の要部断面図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
先ず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示されるように、鞄10は、持ち運び可能なスーツケース等である。鞄10は、衣類などの物品を収納するケース本体11と、このケース本体11に対向する蓋体12と、鞄10の容積を変更することができる可変部材20とを備えている。
可変部材20は、ケース本体11と蓋体12の間に配置され環状に形成された第1環状部材21及び第2環状部材22と、ケース本体11と第1環状部材21との間に伸縮可能に設けられ蛇腹状に形成された第1の樹脂蛇腹部31と、蓋体12と第2環状部材22との間に設けられ蛇腹状に形成された第2の樹脂蛇腹部41と備えている。
第1の樹脂蛇腹部31及び第2の樹脂蛇腹部41は、樹脂製であり、ポリプロピレン(PP)で形成されている。なお、実施例では、第1の樹脂蛇腹部31及び第2の樹脂蛇腹部41の材質をポリプロピレンとしたが、これに限定されず、拡張形状及び縮小形状を維持できれば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂等、他の樹脂であっても差し支えない。
第1環状部材21及び第2環状部材22は、金属製のフレームである。第1環状部材(フレーム)21にヒンジ23を介して第2環状部材(フレーム)22が開閉可能に取り付けられている。第1環状部材21と第2環状部材22には、第1環状部材21を第2環状部材22に着脱する着脱手段24が設けられている。
着脱手段24は、ロック機構である。着脱手段(ロック機構)24は、キーによってロック、アンロックを切り換えることができる。着脱手段24は、フレームに設けられたロック機構であるので、通常のフレームを有する鞄の部品をそのまま利用でき、部品コストを低減することができる。
第1の樹脂蛇腹部31は、両側の開口端に環状の取付部32、33が形成されている。一方の取付部32は、ケース本体11の開口部11aに取り付けられる。他方の取付部33は、第1環状部材21に取り付けられる。
第2の樹脂蛇腹部41は、両側の開口端に環状の取付部42、43が形成されている。一方の取付部42は、蓋体12の開口部12aに取り付けられる。他方の取付部43は、第2環状部材22に取り付けられる。
ケース本体11の下部及び蓋体12の下部に、キャスター13が設けられている。ケース本体11の底面部11bの外側に、スライドバー14によって伸縮する伸縮取っ手15が設けられている。
ケース本体11の底面部11bには、スライドバー14が嵌る第1溝部11cが形成されている。このため、ケース本体11の底面部11bの剛性を向上させることができる。さらに、第1溝部11cを利用して伸縮取っ手15のスライドバー14を取り付けるので、スペースを有効に活用することができ、鞄10の小型化を図ることができる。
また、蓋体12の底面部12bには、第1溝部11cと同形状の第2溝部12cが形成されている。第2溝部12cが形成されているので、蓋体12の底面部12bの剛性を向上させることができる。蓋体12は、ケース本体11と同じ形状である。このため、ケース本体11と蓋体12とを製造するための金型を共通化でき、鞄10の製造コストを低減することができる。
キャスター13の取付位置をケース本体11及び蓋体12の下部とした場合に、伸縮取っ手15はケース本体11の上部に位置しており、伸縮取っ手15を引き出し、手で把持することで、鞄10を牽引移動させることができる。また、キャスター13を地面や床に設置することで、鞄10を自立させることができる。
第1環状部材21の上部には、伸縮取っ手15とは別に、持ち運び用の上部把持部16が、揺動可能、起伏又は引出可能に設けられている。さらに、第1環状部材21におけるヒンジの反対側の側部には、持ち運び用の側部把持部17が揺動可能、起伏又は引出可能に設けられている。なお、上部把持部16の形状及び側部把持部17の形状は、実施例の形状に限定されず、固定式であってもよく、手で把持することができれば、他の一般的な取っ手の形状であっても差し支えない。また、側部把持部17は、無くても差し支えない。
ケース本体11の底面部11bの外側には、樹脂蛇腹部31、41の拡張方向へ引っ張り可能に第1取っ手51が設けられている。蓋体12の底面部12bの外側には、樹脂蛇腹部31、41の拡張方向へ引っ張り可能に第2取っ手52が設けられている。
鞄10の容積を変更する際、第1取っ手51及び第2取っ手52を押し引きすることで、底面部11b、12bに負荷が掛かる。この点、本発明では第1溝部11c及び第2溝部12cによって底面部11b、12bの剛性が向上しているので、底面部11b、12bの厚みを大きくする又はリブを設ける等の対策が必要なく、鞄10の軽量化を図ることができる。
ケース本体11の底面部11bには、底面部11bを下にした際に床に接する設置部11dが設けられている。同様に蓋体12の底面部12bには、設置部12d(図3参照)が設けられている。
また、鞄10は、可変部材20が任意の拡張状態から変動しないように拡張を規制する拡張規制部材60を備えている。拡張規制部材60は、ケース本体11の上部に設けられ長く形成された本体側上部ベルト61と、蓋体12の上部に設けられ短く形成された蓋体側上部ベルト71と、蓋体側上部ベルト71の先端に設けられた上部バックル72とを備えている。
上部バックル72は、一般的なベルトのバックルであり、詳細な説明は省略するが、本体側上部ベルト61を上部バックル72に通し、上部バックル72をロックすることで本体側上部ベルト61及び蓋体側上部ベルト71の長さが規制される。なお、上部バックル72の構成は、本体側上部ベルト61及び蓋体側上部ベルト71の長さを規制することができれば、押しボタンによるロック解除形式、ベルトに食い込んだL字状部品を揺動させて起こしロックを解除する形式、ベルトの穴に通された止め金を外してロックを解除する形式など、他の一般的なバックルでもよく形式は問わない。
同様に鞄10の下部にも拡張規制部材60が設けられている。拡張規制部材60は、ケース本体11の下部に設けられ長く形成された本体側下部ベルト63と、蓋体12の下部に設けられ短く形成された蓋体側下部ベルト73と、蓋体側下部ベルト73の先端に設けられた下部バックル74とを備えている。
なお、実施例では、拡張規制部材60は、鞄10の上部に配置した本体側上部ベルト61及び蓋体側上部ベルト71と、鞄10の下部に配置した本体側下部ベルト63及び蓋体側下部ベルト73とからなる縦付け(天地)の構成としたが、これに限定されない。例えば、拡張規制部材60は、ベルトを鞄10の側部端部17側とヒンジ23側とに配置する、横付け(左右)の構成としても差し支えない。
以上に説明したように、本発明の鞄10における可変部材20は、拡張形状及び縮小形状を維持する樹脂蛇腹部31、41で構成するので、容積を変更することができる鞄10において、部品点数を低減し構造が簡単で製造コストを低減することができる。
図3(a)に示されるように、可変部材20は拡張された状態である。第1の樹脂蛇腹部31及び第2の樹脂蛇腹部41は拡張形状を維持している。拡張された状態において、第1の樹脂蛇腹部31の下部及び第2の樹脂蛇腹部41の下部は、床81から離間した状態を維持している。鞄10内の荷物によって、ケース本体11から蓋体12が広がる方向に荷重を受けても、拡張規制部材60によって、拡張することが規制される。さらに、鞄10内の荷物によって鞄10の下部に荷重が加わっても、樹脂蛇腹部31、41は比較的硬質な樹脂で形成されており形状を維持することができる。
図3(b)に示されるように、可変部材20は縮小された状態である。可変部材20の縮小に応じて、拡張規制部材60は、本体側上部ベルト61及び本体側下部ベルト63が短い状態でロックされている。また、可変部材20の伸縮方向に対向するようにして、第1取っ手51と第2取っ手52が設けられているので、鞄10の拡張作業及び縮小作業を容易に行うことができる。
次に第1環状部材21及び第2環状部材22の断面について説明する。
図4(a)に示されるように、第1環状部材21は締結部材35によって、第1の樹脂蛇腹部31の取付部33に締結されている。取付部33は直線状に延びている。第1環状部材21は、取付部33を嵌める蛇腹取付溝21aと、パッキン36を取り付けるパッキン取付溝21bとが形成されている。パッキン36の先端は山状に形成されている。
同様に、第2環状部材22は締結部材45によって、第2の樹脂蛇腹部41の取付部43に締結されている。取付部43は直線状に延びている。第2環状部材22は、取付部43を嵌める蛇腹取付溝22aと、パッキン46を取り付けるパッキン取付溝22bとが形成されている。パッキン46の先端は谷状に形成されている。
図4(b)に示されるように、鞄10(図3参照)を閉じると、第1環状部材21のパッキン36の山状部が、第2環状部材22のパッキン46の谷状部分に嵌合されている。このため、簡単な構成で鞄10の防水性を向上させることができる。
次に樹脂蛇腹部31、41の断面について説明する。
図5に示されるように、樹脂蛇腹部31、41の下部の板厚はt1であり、比較的厚く形成されている。
図6に示されるように、樹脂蛇腹部31、41の側部及び上部の板厚はt2である。下部の板厚t1(図5参照)は、側部及び上部の板厚t2よりも厚く形成されている。すわなち、樹脂蛇腹部31、41は、下部を厚く形成することで補強されている。このため、鞄10に重い荷物を収納することで樹脂蛇腹部31、41の下部に大きな荷重が掛かっても、樹脂蛇腹部31、41の形状を保持することができる。
以上に述べた鞄10の作用について次に説明する。
図7(a)に示されるように、鞄10は拡張された状態であり、重い荷物が収納されている。荷物によって、樹脂蛇腹部31、41は矢印のように下方に荷重を受ける。
図7(b)に示されるように、樹脂蛇腹部31、41が下方に若干撓むが、樹脂蛇腹部31、41の下部は側部及び上部よりも厚く形成されているため、その状態が維持される。このため、樹脂蛇腹部31、41が直接床に81に接触することを防止できる。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。なお、図1に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図8〜図10に示されるように、拡張規制部材60は、引き出しベルト65と、ケース本体11に設けられ引き出しベルト65を巻き取るリトラクタ66と、蓋体12に設けられ引き出しベルト65が差し込まれるベルト保持部67とを備えている。引き出しベルト65は、リトラクタ66内の付勢部材によって巻き取り方向に付勢されている。引き出しベルト65の中央部から先端部にかけて、複数の爪部68が一方向に引っ掛かるように並べられている。
ベルト保持部67には、引き出しベルト65が貫通する貫通穴67aが形成され、内部に爪部68を止めるストッパーが設けられている。引き出しベルト65は、貫通穴67aの挿入方向へは自由に挿入でき、抜き取り方向へはストッパーによって移動が規制されている。ベルト保持部67に設けられた解除ボタン67bを押すことで、ストッパーによる規制が解除される。引き出しベルト65をスライドさせ、リトラクタ66で回転して巻き取り、引き出しベルト65を抜き取ることができる。すなわち、ベルト保持部67は、ラチェット機構の役割を有する。
引き出しベルト65は、リトラクタ66に設けられた付勢部材によって巻き取り方向に付勢されている。なお、図8では鞄10の下部側の拡張規制部材60のみを説明したが、鞄10の上部側の拡張規制部材の構成も同様である。
次に拡張規制部材60の作用を説明する。
図10(a)に示されるように、鞄10は未使用時の状態である。蓋体12には、延ばした引き出しベルト65を収納する収納部18が形成されている。引き出しベルト65の先端部がベルト保持部67に保持されている。
図10(b)に示されるように、鞄10は使用時の縮小状態である。引き出しベルト65を全部引き出し、ベルト保持部67に挿通する。引き出しベルト65の余った部分を、収納部18に収納する。鞄10が縮小されているため、引き出しベルト65の余り部分の長さは大きい。引き出しベルト65は全部引き出されているため、これ以上は引き出せない状態である。結果、鞄10の拡張が規制させる。
図10(c)に示されるように、鞄10は使用時の拡張状態である。引き出しベルト65を全部引き出し、ベルト保持部67に挿通する。引き出しベルト65の余った部分を、収納部18に収納する。鞄10が拡張されているため、引き出しベルト65の余り部分の長さは小さい。引き出しベルト65は全部引き出されているため、これ以上は引き出せない状態である。結果、鞄10の拡張が規制させる。
なお、実施例では、リトラクタ66は引き出しベルト65を巻き込む方向に付勢するだけの機構としたが、これに限定されず、引き出しベルト65を引き出した位置に止めるストップ部材付きのものとしても差し支えない。この場合、鞄10の拡張に応じて必要な分だけ引き出しベルト65を引き出し、引き出しベルト65の先端部をベルト保持部67に保持すればよい。
次に、本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。なお、図3に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図11、図12に示されるように、第1環状部材21及び第2環状部材22は、樹脂蛇腹部31、41の縁部である。
第1環状部材21と第2環状部材22には、第1環状部材21を第2環状部材22に着脱する着脱手段24が設けられている。着脱手段24は、ファスナーである。第1環状部材(縁部)21に布ヒンジを介して第2環状部材(縁部)22が開閉可能に取り付けられている。なお、図は省略するが、第1環状部材21又は第2環状部材22にファスナー用ロック装置を設け、着脱手段(ファスナー)24のスライダーをファスナー用ロック装置にロックしても差し支えない。
図12(a)に示されるように、第1環状部材(縁部)21は、取付部33の先端に取付部33よりも厚く形成されている。このため、第1の樹脂蛇腹部31の開口端の剛性を向上させ、開口端の形状を保つことができる。第1環状部材21には、パッキン36を取り付けるパッキン取付溝21bが形成されている。パッキン36の先端は山状に形成されている。
同様に、第2環状部材(縁部)22は、取付部43の先端に取付部43よりも厚く形成されている。第2環状部材22には、パッキン46を取り付けるパッキン取付溝22bとが形成されている。パッキン46の先端は谷状に形成されている。
着脱手段(ファスナー)24は、チャネルテープ25、ファスナーテープ26及びエレメント27から構成されている。取付部33、43にチャネルテープ25及びファスナーテープ26が配置され、糸28で縫われている。エレメント27はファスナーテープ26の先端に設けられている。第1環状部材21及び第2環状部材22は、樹脂蛇腹部31、41の縁部であり、着脱手段24は、ファスナーであるので、ファスナーによって開閉する通常の鞄10の部品をそのまま利用でき、構造を簡単にして部品コストを低減することができる。
図12(b)に示されるように、鞄10(図11参照)を閉じると、第1環状部材21のパッキン36の山状部が、第2環状部材22のパッキン46の谷状部分に嵌合されている。パッキン36、46の嵌合部は、着脱手段(ファスナー)24の裏に位置する。このため、簡単な構成で鞄10の防水性を向上させることができる。
また、図12に示した樹脂蛇腹部31、41の先端から、第1環状部材(縁部)21及び第2環状部材(縁部)22をカットすると、図4に示した取付部32、33が得られる。このため、フレームにロック機構を設けた形式と、縁部にファスナーを設けた形式とを製造するために、同じ樹脂蛇腹部31、41を製造する設備で対応できる。
次に、本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。なお、図1、4に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図13、図14に示されるように、ケース本体11と第1の樹脂蛇腹部31との間に蛇腹取付フレーム34が配置されている。第1の樹脂蛇腹部31は、断面視、直線状に延びている延長部32aを有する。延長部32aは、蛇腹取付フレーム34の一方の溝に取り付けられている。ケース本体11の開口部11aは、蛇腹取付フレーム34の他方の溝に取り付けられている。開口部11a及び延長部32aの蛇腹取付フレーム34への取付は、接着、糸による縫い付け、締結部材による取付など、いずれの取付手段であってもよい。
同様に、蓋体12と第2の樹脂蛇腹部41との間に蛇腹取付フレーム44が配置されている。第2の樹脂蛇腹部41は、断面視、直線状に延びている延長部42a有する。この延長部42aは、蛇腹取付フレーム44を介して蓋体12の開口部12aに取り付けられている。
蛇腹取付フレーム34、44によって、ケース本体11の開口部11a、蓋体12の開口部12aの剛性を向上させることができる。
次に、本発明の実施例5を図面に基づいて説明する。なお、図1、4に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図15、図16に示されるように、第1の樹脂蛇腹部31は、ケース本体11に一体に成形されている。同様に、第2の樹脂蛇腹部41は、蓋体12に一体に成形されている。
樹脂蛇腹部31、41を、それぞれケース本体11、蓋体12一体に成形することで、部品点数を削減し、構造を簡単にすることができる。
尚、実施例では、ロック機構24をキーによってロック、アンロックを切り換えるものとしたが、これ限定されず、ナンバー形式やダイヤル形式のロック機構24としても差し支えない。また、樹脂蛇腹部31、41の断面形状において、頂部に突出した円弧状部を設けたが、これに限定されず、頂部に突出した円弧状部が設けられていないものでもよく、縮小状態及び拡張状態を維持できれば、樹脂蛇腹部31、41の形状は問わない。また、樹脂蛇腹部31、41を、ケース本体11と第1環状部材21の間、及び、蓋体12と第2環状部材22の間にそれぞれ設けたが、これに限定されず、いずれか一方の位置に樹脂蛇腹部を設ける態様であっても差し支えない。
本発明の可変部材は、鞄に好適である。
10… 鞄
11… ケース本体
11b…底面部
11c…第1溝部
12… 蓋体
12b…底面部
12c…第2溝部
13… キャスター
14… スライドバー
15… 伸縮取っ手
20… 可変部材
21… 第1環状部材(フレーム、縁部)
22… 第2環状部材(フレーム、縁部)
24… 着脱手段(ロック機構、ファスナー)
31、41…樹脂蛇腹部
51… 第1取っ手
52… 第2取っ手

Claims (9)

  1. 物品を収納するケース本体と、このケース本体に対向する蓋体と、鞄の容積を変更することができる可変部材とを備えている鞄において、
    前記可変部材は、
    前記ケース本体と前記蓋体の間に配置され環状に形成された第1環状部材及び第2環状部材と、
    前記ケース本体と前記第1環状部材との間、又は前記蓋体と前記第2環状部材との間、の少なくともいずれか一方に伸縮可能に設けられ樹脂製で蛇腹状に形成された樹脂蛇腹部と、
    前記第1環状部材と前記第2環状部材とに設けられ前記第1環状部材を前記第2環状部材に着脱する着脱手段とを備え、
    前記樹脂蛇腹部は、拡張形状及び縮小形状を維持することを特徴とする鞄。
  2. 前記ケース本体及び前記蓋体には、前記可変部材が任意の拡張状態から変動しないように拡張を規制する拡張規制部材が備えられていることを特徴とする請求項1記載の鞄。
  3. 前記樹脂蛇腹部の下部の板厚は、前記樹脂蛇腹部の側部及び上部の板厚よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞄。
  4. 前記樹脂蛇腹部は、前記ケース本体又は前記蓋体の少なくともいずれか一方に、一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞄。
  5. 前記ケース本体の底面部の外側に、スライドバーによって伸縮する伸縮取っ手が設けられ、
    前記ケース本体の底面部には、前記スライドバーが嵌る第1溝部が形成され、
    前記蓋体の底面部には、前記第1溝部と同形状の第2溝部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞄。
  6. 前記ケース本体の底面部の外側には、前記樹脂蛇腹部の拡張方向へ引っ張り可能に第1取っ手が設けられ、
    前記蓋体の底面部の外側には、前記蛇腹部の拡張方向へ引っ張り可能に第2取っ手が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞄。
  7. 前記第1環状部材及び前記第2環状部材は、金属製又は強化プラスチック製のフレームであり、
    前記第1環状部材にヒンジを介して前記第2環状部材が取り付けられ、
    前記着脱手段は、前記フレームに設けられたロック機構であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の鞄。
  8. 前記第1環状部材及び前記第2環状部材は、前記樹脂蛇腹部の縁部であり、
    前記着脱手段は、ファスナーであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の鞄。
  9. 前記ケース本体と前記蓋体とは、同じ形状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の鞄。
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