JP2017012282A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合部が目立ちにくい吸収性物品を提供する。
【解決手段】縦方向と横方向と前後方向とを有する吸収性物品であって、縦方向に沿った吸収性本体と、横方向に沿ったベルト部と、縦方向に沿った一対のレッグギャザー部とを備えるシート部材と、を有し、胴回り開口部及び一対の脚回り開口部が形成されており、縦方向において、胴回り開口部側から脚回り開口部に向かって、横方向外側へ傾斜した、少なくとも吸収性本体及びシート部材が接合された第1接合部及び第2接合部が、前後方向の一方側と他方側にそれぞれ設けられており、ベルト部が横方向に伸張された状態で、第1接合部において、シート部材が吸収性本体よりも他方側に位置する領域を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、パンツ型の使い捨ておむつとして、特許文献1に、腹側開口部、股下部及び背側開口部に渡って形成された吸収性本体と、この吸収性本体と接合部で結合した一対のベルト部とを有するおむつが開示されている。
このようなパンツ型の使い捨ておむつは、下着らしく見えることが求められている。
特表平8−507699号
しかし、このようなパンツ型の使い捨ておむつは、腹側全面及び背側後面の目立ちやすい部分に一対の接合部がそれぞれ形成され、両脇の2箇所に接合部が形成される通常のおむつに比べて係止部の数が多くなってしまう。この接合部は、接合によって剛性が高くなり、装着者に違和感を与えたり、おむつの上に着用した着衣の上からも突出した接合部の形が見えたりしてしまうという問題を生じていた。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、接合部が目立ちにくい吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
縦方向と横方向と前後方向とを有する吸収性物品であって、
前記縦方向に沿った吸収性本体と、
前記横方向に沿ったベルト部と、前記縦方向に沿った一対のレッグギャザー部とを備えるシート部材と、を有し、
胴回り開口部及び一対の脚回り開口部が形成されており、
前記縦方向において、前記胴回り開口部側から前記脚回り開口部に向かって、前記横方向外側へ傾斜した、少なくとも前記吸収性本体及び前記シート部材が接合された第1接合部及び第2接合部が、前記前後方向の一方側と他方側にそれぞれ設けられており、
前記ベルト部が前記横方向に伸張された状態で、
前記第1接合部において、前記シート部材が前記吸収性本体よりも前記他方側に位置する領域を有することを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、第1接合部において、シート部材が吸収性本体よりも他方側に位置する領域を有することで、接合部が目立ちにくい吸収性物品を提供することができる。
おむつ1の外観を表す概略斜視図である。 図2Aは、長手方向に沿って伸長させた状態のおむつ1について表す平面図である。図2Bは、図2AのA−A断面について表す概略断面図である。 図3Aは、製造工程の途中において、長手方向に沿って伸長させた状態のおむつ1を展開した状態について表す平面展開図である。図3Bは、図3AのB−B断面について表す概略断面図である。 図4は、おむつ1の製造工程の一例について説明する図である。 図5は、図2における部分bを説明する図である。 図6は、図1における部分aを説明する図である。 図7は、ベルト部30を横方向に伸張させた状態のおむつ1の第1接合部WL1について説明する図である。 図8Aは、図7のC−C断面について表す概略断面図である。図8Bは、図7のD−D断面について表す概略断面部である。図8Cは、図7のE−E断面について表す概略断面図である。図8Dは、図7のF−F断面について表す概略断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
縦方向と横方向と前後方向とを有する吸収性物品であって、前記縦方向に沿った吸収性本体と、前記横方向に沿ったベルト部と、前記縦方向に沿った一対のレッグギャザー部とを備えるシート部材と、を有し、胴回り開口部及び一対の脚回り開口部が形成されており、前記縦方向において、前記胴回り開口部側から前記脚回り開口部に向かって、前記横方向外側へ傾斜した、少なくとも前記吸収性本体及び前記シート部材が接合された第1接合部及び第2接合部が、前記前後方向の一方側と他方側にそれぞれ設けられており、前記ベルト部が前記横方向に伸張された状態で、前記第1接合部において、前記シート部材が前記吸収性本体よりも前記他方側に位置する領域を有することを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、第1接合部において、シート部材が吸収性本体よりも他方側に位置する領域を有することで、接合部が目立ちにくい吸収性物品を提供することができる。
かかる吸収性物品であって、前記第2接合部において、前記シート部材が前記吸収性本体よりも前記一方側に位置する領域を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第2接合部において、シート部材を吸収性本体よりも一方側に位置する領域を有することで、一方側だけでなく他方側から見た場合にも接合部が目立ちにくい吸収性物品を提供することができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体と前記ベルト部材は、前記第1接合部及び前記第2接合部にてそれぞれ接合されており、前記吸収性本体は、前記横方向に沿った弾性部材を有しておらず、前記ベルト部は、前記横方向に沿った弾性部材を有していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性本体とベルト部材とを、第1及び第2接合部でそれぞれ接合して、吸収性本体は横方向に沿った弾性部材を有しないが、ベルト部が弾性部材を有することで、第1及び第2接合部には、横方向(ベルト部側)に引っ張る力が加えられ、第1及び第2接合部を目立ちにくくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記ベルト部と前記レッグギャザー部は、前記第1接合部及び前記第2接合部にてそれぞれ接合されており、前記レッグギャザー部は、前記縦方向に沿った弾性部材を有していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、ベルト部とレッグギャザー部とを、第1及び第2接合部でそれぞれ接合して、レッグギャザー部にも縦方向に沿った弾性部材を設けることで、ベルト部とレッグギャザー部の両方に弾性部材が設けられることで、第1及び第2接合部の立ち上がり角度を変化させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1接合部において、前記シート部材が前記吸収性本体よりも前記他方側に位置する領域には、前記第1接合部と、前記第1接合部に隣接する前記シート部材とがなす角度が45度未満の領域が設けられており、前記第2接合部において、前記シート部材が前記吸収性本体よりも前記一方側に位置する領域には、前記第2接合部と、前記第2接合部に隣接する前記シート部材とがなす角度が45度未満の領域が設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1接合部とシート部材がなす角度、第2接合部とシート部材とがなす角度をそれぞれ45度未満の領域を設けることにより、第1及び第2接合部をより目立ちにくくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1接合部のうち、前記ベルト部と前記レッグギャザー部の間に位置する部分においては、前記第1接合部と、前記第1接合部に隣接する前記ベルト部とがなす角度が45度以上である領域が設けられており、前記第2接合部のうち、前記ベルト部と前記レッグギャザー部の間に位置する部分においては、前記第2接合部と、前記第2接合部に隣接する前記ベルト部とがなす角度が45度以上である領域が設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1及び第2接合部のうち、ベルト部とレッグギャザー部の間に位置する部分において、第1及び第2接合部とベルト部とがなす角度がそれぞれ45度以上の領域が設けられることで、装着者は、ベルト部とレッグギャザー部との境界を認識しやすくなり、装着時に吸収性物品を持ち上げる支持部分とすることができる。また、ベルト部とレッグギャザー部とが接合されている第1及び第2接合部を視覚的に認識することができるため、接合部の剥離等の不安を軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記縦方向において、前記胴回り開口部側から前記脚回り開口部に向かって、前記横方向外側へ傾斜した、少なくとも前記吸収性本体及び前記シート部材が重なり合った第1重なり領域及び第2重なり領域が、前記前後方向の一方側と他方側にそれぞれ設けられており、前記第1重なり領域において、少なくとも前記吸収性本体及び前記シート部材が第1接合部にて接合されており、前記第2重なり領域において、少なくとも前記吸収性本体及び前記シート部材が第2接合部にて接合されており、前記第1接合部の先端は、前記第1重なり領域の先端と同じ位置に形成されていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1接合部の先端と第1重なり領域の先端を同じ位置に形成することで、第1接合部をより小さくすることができ、吸収性物品の下着らしい印象が損なわれることを軽減させることができる。
===本実施形態===
第1実施形態に係る吸収性物品の一例として、パンツ型の使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)について説明する。
図1は、おむつ1の外観を表す概略斜視図である。おむつ1は、吸収性本体10と、レッグギャザー部20と、ベルト部30とを有し、着用時において図1に示されるようなパンツ型の形状をしている。このおむつ1は、図1のパンツ型状態において、互いに直交する「縦方向」と「横方向」と「前後方向」を有している。そして、おむつ1の縦方向の上側には胴回り開口部HBが形成され、横方向の両側には1対の脚回り開口部HLが形成されている。また、おむつ1の前後方向の前側は着用時において着用者の腹側を覆う部分であり、前後方向の後側は着用者の背側覆う部分である。
図2Aは、吸収性本体10の長手方向に沿って伸長させた状態のおむつ1について表す平面図である。図2Bは、図2AのA−A断面について表す概略断面図である。図3Aは、製造工程の途中において、吸収性本体10の長手方向に沿って伸長させた状態のおむつ1を展開した状態について表す平面展開図である。図3Bは、図3AのB−B断面について表す概略断面図である。なお、図1及び図2におけるX−X線は、横方向における中心線である。
おむつ1は、製造工程の最終段階において図2Aに示されるような平面状態である。おむつ1の製造工程については図4を用いて後で説明する。平面状態のおむつ1は、互いに直交する三方向として「長手方向」と「横方向」と「厚さ方向」とを有している。平面状態のおむつ1の長手方向は、吸収性本体10の長手方向に沿った方向である。この長手方向は、図1のパンツ型状態での縦方向に対応する方向であるが、厳密に言うとパンツ型状態での縦方向と平面状態での縦方向とは若干意味が異なるため、必要な場合には「パンツ型状態での縦方向」、「平面状態での長手方向」等、両者を区別して扱う。なお、図2Aでおむつ1を長手方向に沿って伸長させた状態(すなわち平面状態)とは、後述する糸ゴム(レッグギャザー弾性部材)23やベルト弾性部材(糸ゴム)33による収縮力に抗しておむつ1を長手方向に伸長させた場合に、各弾性部材が配置されている部分において実質的に皺やギャザーが視認できなくなる程度まで伸長した状態のことを言う。さらに言うと、長手方向に伸長させた状態におけるおむつ1の形状は、糸ゴム23等の各種弾性部材による収縮力が発現していない場合において平坦に延びたときのおむつ1の形状と同じである。また、おむつ1を長手方向に伸張させた状態は、吸収性本体10のみを平面状態にしたときの形状を基準状態としたときに、吸収性本体10の形状が基準状態と一致するように弾性部材33による収縮力に抗しておむつ1を長手方向に伸張させた状態と言うこともできる。
また、以下の説明では、吸収性本体10を長手方向に伸長させた状態で、着用者の腹側に当たる側を長手方向の前側(腹側)とし、着用者の背側に当たる側を長手方向の後側(背側)とする。平面状態のおむつ1の横方向は、図1のパンツ型状態のおむつ1の横方向及び厚さ方向と同じ概念である。平面状態のおむつ1の厚さ方向は、長手方向及び横方向とそれぞれ直行する方向であり、着用者の肌と接触する側のことを「肌側」と言い、その逆側のことを「非肌側」と言う。
図2A及び図2Bに示されるように、平面状態のおむつ1において、吸収性本体10は長手方向に沿って配置されており、吸収性本体10の横方向両側には1対のレッグギャザー部20が配置されている。そして、吸収性本体10の一部及びレッグギャザー部20と厚さ方向の肌側に重複するように、1対のベルト部30が配置されている。おむつ1は、図3Aに示されるように、レッグギャザー部20とベルト部30とが一のシート部材であるサイドシート40によって形成されている。当該シート部材40を長手方向に伸びる折り返し線FLにおいて横方向の内側に折り返すことによってレッグギャザー部20及びベルト部30が形成される。
レッグギャザー部20には、横方向外側端部20eо(折り返し線FL)において一部が切り欠かれたレッグギャザー切り欠き部25が設けられている。同様に、ベルト部30には、横方向外側端部30eо(折り返し線FL)において一部が切り欠かれたベルト切り欠き部35が設けられている。このレッグギャザー切り欠き部25及びベルト切り欠き部35によって脚回り開口部HLが形成される。
ベルト部30は、吸収性本体10の長手方向前側端部10efから脚回り開口部HLに向かって傾斜した1対の第1接合部WL1によって吸収性本体10(厳密に言うと、吸収性本体10の肌側に配置されているトップシート13)及びレッグギャザー部20と接合されている。同様に、ベルト部30は、吸収性本体10の長手方向後側端部10erから脚回り開口部HLに向かって傾斜した1対の第2接合部WL2によって吸収性本体10及びレッグギャザー部20と接合されている。第1接合部及び第2接合部の詳細については、後述する。
この平面状態のおむつ1を一対のベルト部30、30において横方向の内側端部30ei、30ei同士を横方向の両側に開きながら、吸収性本体10を長手方向の中央位置CL付近で二つ折りすることにより、パンツ型のおむつ1として着用可能な状態となる。このとき、吸収性本体10の長手方向前側端部10ef、長手方向後側端部10er及び、一対のベルト部30の内側端部30eiによって胴回り開口部HBが形成される(図1参照)。
図2Aに示されるように、吸収性本体10は、長手方向に伸びる略長方形の部材(図3A参照)が第1接合部WL1及び第2接合部WL2に沿って切断され、長手方向の各端部がそれぞれ平面視略V字形に先細った形状のシート状部材である。吸収性本体10は、吸収体11と、吸収体11を肌側から覆って設けられたトップシート13(肌側シートに相当)と、吸収体11を非肌側から覆って設けられたバックシート15(非肌側シートに相当)と、を有する。これら各部材13、11、15は、それぞれ厚さ方向に隣接する部材と、ホットメルト接着剤等で接合されている(図2B及び図3B参照)。なお、接着剤の塗布パターンとしては、Ωパターンやスパイラルパターン、ストライプパターン等を例示できて、このことは、後で出てくる他の接着剤についても同様である。
吸収体11は、所定の液体吸収性素材が所定形状(例えば、平面視略砂時計形状)に成形された吸収性コアと、該吸収性コアの外周面を被覆するコアラップシートとを有し、おむつ1の着用時において尿等の排泄液を吸収する部材である。液体吸収性素材としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を例示できる。コアラップシートとしては、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを使用可能である。なお、吸収体11の形状は、図3Aに示されるような平面視略砂時計形状に限らず、他の形状であっても良い。
トップシート13は、エアスルー不織布等の液透過性シートで形成され、その平面サイズは、吸収体11の長手方向の両側及び横方向の両側から突出するようなサイズである。ただし、トップシート13は、これに限られるものではなく、液体吸収性を有する柔軟なシート部材で形成されていれば良い。
バックシート15は、図3Bに示されるように防漏シート15f及び外装シート15nの2枚のシート部材を厚さ方向に重ねて接合することによって形成されている。防漏シート15fは、ポリエチレン(PE)フィルム又はポリプロピレン(PP)フィルム等からなる液不透過性のシート部材であり、バックシート15の厚さ方向の肌側に配置される。外装シート15nは、不織布等からなるシート部材であり、バックシート15の厚さ方向の非肌側に配置され、吸収性本体10の外装を構成する部材である。ただし、バックシート15は、一定の防漏性を有していれば、上述のような構成には限られない。バックシート15も、吸収体の長手方向の両側及び横方向の両側から突出するような平面サイズのシートである。そして、トップシート13とバックシート15とは、互いの長手方向両端部の略V字形が概ね揃うように厚さ方向に重ね合わせて接合され、これにより、シート13,15同士の間に吸収体が保持されている。
レッグギャザー部20は、図3A及び図3Bに示されるように、吸収性本体10の横方向両側に接合された長手方向に長いシート部材であり、おむつ1をパンツ型に形成する際には、脚回り開口部HLに沿って収縮して襞状のレッグギャザーを形成する。レッグギャザー部20は、不織布等からなる第1シート21と第2シート22を厚さ方向に二枚重ねにして形成されている。なお、吸収性本体10とレッグギャザー部20との接合は、レッグギャザー部20の横方向の内側端部が吸収性本体10のトップシート13とバックシート15との間に挟み込まれた状態でホットメルト接着剤等により接着されることで行われている。
ベルト部30は、図3A及び図3Bに示されるように、レッグギャザー部20の横方向両側に設けられた長手方向に長いシート部材であり、おむつ1をパンツ型に形成する際には胴回りのベルトを形成する(図1参照)。ベルト部30は、不織布等からなる第1シート31と第2シート32とを厚さ方向に二枚重ねにして形成されている。
上述したように、本実施形態においてレッグギャザー部20とベルト部30とは一の部材であるシート部材40によって一体的に形成されている。すなわち、レッグギャザー部20の第1シート21及びベルト部30の第1シート31は第1シート41によって構成され、レッグギャザー部20の第2シート22及びベルト部30の第2シート32も第2シート部材42によって構成されている。本実施形態では、シート部材40のうち折り返し線FLよりも横方向内側の部分がレッグギャザー部20となり、折り返し線FLの横方向外側の部分がベルト部30となる。
そして、この折り返し線FLを跨ぐようにして脚回り開口部HLが形成されている。脚回り開口部HLは、上述したようにレッグギャザー部20の第1シート21及び第2シート22を切り欠いたレッグギャザー切り欠き部25と、ベルト部30の第1シート31及び第2シート32を切り欠いたベルト切り欠き部35とによって形成されている。
また、レッグギャザー部20の第1シート21と第2シート22との間には糸ゴム等からなるレッグギャザー弾性部材(糸ゴム)23が長手方向に伸長した状態で配置され、ホットメルト接着剤等によって固定されている。図3Aにおいては、レッグギャザー切り欠き部25の横方向内側端部(すなわち、脚回り開口部HLの横方向内側端部)よりもさらに内側の位置に2条の糸ゴム23が配置されている。当該糸ゴム23によって、レッグギャザー部20に長手方向の伸縮性が付与される。これにより、おむつ1をパンツ型に形成する際に、脚回り開口部HLに沿ってレッグギャザー部20が収縮し、襞状のレッグギャザーが形成され、着用者の脚回りにおけるフィット性を向上させることができる。
同様に、ベルト部30の第1シート31と第2シート32との間には糸ゴム等からなるベルト弾性部材(糸ゴム)33が長手方向に伸長した状態で配置され、ホットメルト接着剤等によって固定されている。図3Aにおいては、ベルト切り欠き部35の横方向外側端部(すなわち、脚回り開口部HLの横方向外側端部)よりもさらに外側の領域に複数の糸ゴム33が横方向に並んで配置されている。糸ゴム33によって、ベルト部30に長手方向の伸縮性が付与される。これにより、おむつ1をパンツ型に形成する際に、ベルト部30のほぼ全域に亘って胴回り開口部HBに沿った収縮力が発現し、おむつ1の着用時における胴回りのズレ落ちが抑制される。
さらに、第1シート41(21、31)と第2シート部材42(22、32)との間には、伸縮性を有する不織布等によって形成された弾性シート43を設けることが好ましい。弾性シート43は、図3Aの斜線部で示されるように脚回り開口部HLの横方向の幅よりも広い帯状の弾性シート部材であり、脚回り開口部HLと同形状の開口を有し、長手方向に伸長された状態でシート41、42にホットメルト接着剤等で固定されている。これにより、脚回り開口部HLの周縁部が、その全周に亘って弾性シート43によって補強される(図1の砂模様部分)。また、平面状の弾性シート43によって発現される収縮力によって、脚回り開口部HLの周縁部におけるフィット性がより向上する。仮に、脚回り開口部HLの周縁部に弾性シート43が設けられておらず、糸ゴム23のような糸ゴムのみが設けられていたとすると、糸ゴムと糸ゴムとの間に皺が形成されやすくなり、おむつ1の着用時において脚回り開口部HLにもたつきが生じたり、糸ゴムの跡が肌に残りやすくなったりするおそれがある。これに対して、脚回り開口部HLの周縁部に平面状の弾性シート43が配置されることで、フィット性を向上させることができる。また、通常おむつ1は不織布等の色の薄い素材を用いるため、複数部材が接合された第1接合部WL1の色合いが濃くなってしまうが、弾性シート43を配置すると部材数が増し、第1接合部WL1の色合いを目立ちにくくすることができる。
かかる弾性シート43の一例としては、ポリウレタン系エラストマー等の略弾性を示すエラストマー繊維とポリオレフィン系樹脂等の略非弾性を示す熱可塑性樹脂繊維とを有した不織布に対して所謂ギア延伸加工を施して伸縮性が発現した不織布を例示できるが、何等これに限らない。
また、図3Bに示されるように、ベルト部30の横方向外側端部領域には、第1ベルト端部折り返し線FLb1及び第2ベルト端部折り返し線FLb2にて横方向の内側に2回折り返され、ホットメルト接着剤等で当該折り返し状態に固定され、折り返し部FLBが設けられることが好ましい(図1)。第2ベルト端部折り返し線FLb2は、図2Aにおいて、ベルト部30の横方向内側端部30eiとなる部分であり、胴回り開口部HBとなる部分である。胴回り開口部HBをこのような端部折り畳み構造とすることにより、おむつ1を着用する際に、着用者の胴周りにおけるストレスを軽減することができる。また、脚回り開口部HLの弾性シート43と同様に、複数部材が重ねられた折り返し部FLBによって、胴回り開口部HBは、第1接合部WL1の色合いを目立ちにくくすることができ、下着らしい印象が損なわれる恐れを軽減することができる。ただし、当該横方向端部領域は必ずしも上述のような折り畳み構造とされていなくても良い。
<おむつ1の製造について>
続いて、おむつ1を製造する方法について簡単に説明する。図4は、おむつ1の製造工程の一例について説明する図である。
この例でおむつ1は、材料となる基材シートを搬送方向に搬送させながら、該基材シートに対して所定の加工(S101〜S105)を施すことによって製造される。以下では、シート部材の搬送方向を「MD方向」と呼び、MD方向と直交する方向を「CD方向」と呼ぶ。MD方向は、図2Aの長手方向(縦方向)に沿った方向であり、CD方向は、図2Aの横方向に沿った方向である。
本実施形態でおむつ1の基材シートとなるシート部材は、吸収性本体連続シート10Aとサイド連続シート40Aである。吸収性本体連続シート10Aは、複数の吸収性本体10が長手方向(縦方向)に連続的に並んだシート部材である。すなわち、吸収性本体連続シート10Aは、MD方向に伸びるトップシート13の連続シートとバックシート15の連続シートとの厚さ方向の間に吸収体11が複数挟み込まれた状態のシート部材である。同様に、サイド連続シート40Aは、レッグギャザー部20とベルト部30とを形成するシート部材40が長手方向(縦方向)に連続的に並んだシート部材である。
先ず、図4に示されるように吸収性本体連続シート10AのCD方向(横方向)両側にサイド連続シート40Aが接合された状態の基材シートがMD方向に連続的に搬送される(S101)。
続いて、搬送される基材シートに対して、吸収体11のCD方向(横方向)両側で折り返し線FLを跨ぐ位置に脚回り開口部HLたるレッグギャザー切り欠き部25及びベルト切り欠き部35を形成する(S102)。当該切り欠き部は、不図示のカッターロール等を用いて形成される。なお、図4のS102の工程で表される状態は、図3Aの展開状態のおむつ1に相当する状態である。
続いて、サイド連続シート40Aのうちベルト部30に相当する部分を折り返し線FLにてCD方向(横方向)の内側に折り返し、吸収性本体10の一部及びレッグギャザー部とベルト部30とが厚さ方向に重複した状態になるようにする(S103)。
続いて、超音波融着によって第1接合部WL1及び第2接合部WL2を形成し、ベルト部30と、吸収性本体10及びレッグギャザー部20とを接合する(S104)。
続いて、基材シートのカッティングが行われる(S105)。具体的には、MD方向に連続する基材シートからおむつ1を個体ごとに切り離し、さらに、第1接合部WL1及び第2接合部WL2に沿って、長方形の四隅を切断する。このとき、溶着領域WU(後述)上を切断して第1接合部の先端WLp1及び第2節胴部の先端WLp2を形成することが好ましい。溶着領域WU上を切断することで、第1接合部の先端WLp1及び第2接合部の先端WLp2から剥離する恐れを軽減することができる。
以上により、図2Aで示される平面状態のおむつ1が形成される。
<第1接合部WL1及び第2接合部WL2について>
以下、第1接合部WL1及び第2接合部WL2について更に詳しく説明する。
第1接合部WL1は、前後方向における前側に、中心線X−Xに対して対称に一対設けられ、第2接合部WL2は、前後方向における後側に、中心線X−Xに対して対称に一対設けられている。第1接合部WL1と第2接合部WL2は、前後方向において同様の構成であるため、以下、第1接合部WL1について説明する。
図1に示すように、第1接合部WL1は、吸収性本体10の横方向中央付近の長手方向前側端部10efから足回り開口部HLに向かって傾斜した形状であり、吸収性本体10とベルト部30及びレッグギャザー部20とベルト部30とを接合している部分である。このとき、第1接合部WL1のうち横方向の最も外側に位置する第1接合部の先端WLp1と、第1接合部WL1のうち横方向の最も内側に位置する第1接合部の基端WLb1とは略平行である。
第1接合部WL1の縦方向の長さは、胴回り開口部HBから第1接合部WL1の下端までの距離であり、ベルト部30の横方向の端部の長さは、胴回り開口部HBからベルト部30の外側端部であるベルト部横端部30esの下端までの長さである。このとき、第1接合部WL1の縦方向の長さは、ベルト部横端部30esの縦方向の長さよりも長い。すなわち、縦方向において、第1接合部WL1の下端は、ベルト部横端部30esの下端よりも下側に形成されている。これにより、ベルト部30が糸ゴム33により横方向に伸張しても、第1接合部WL1の下側には横方向に伸縮されない部分が形成されるため、第1接合部WL1の接合強度を向上させることができる。
また、第1接合部WL1の下端が脚回り開口部HLから所定距離だけ離れていることが好ましい。本実施形態では、一のシート部材40でレッグギャザー部20とベルト部30を形成している。このとき、第1接合部WL1の下端を、脚回り開口部HLから所定距離だけ(例えば、2〜10mm程度)離れた上側に形成すると、レッグギャザー部20とベルト部30とがつながっている部分が形成される。図2における横方向外側端部20eoは、図1に示すパンツ型に形成した状態のレッグギャザー部20とベルト部30とがつながっている部分である。これにより、比較的剛性の高い第1接合部WL1の下端が装着者の肌に直接触れることを防ぎ、装着者が感じる違和感を軽減させることができる。また、レッグギャザー部20とベルト部30とを接合している第1接合部WL1には、一のシート部材40に接合処理を施されているため、接合強度がより向上し、接合部の剥離を軽減させることができる。
図5は、図2における部分bを説明する図である。
図5に示すように、第1接合部WL1には、超音波接合によって接合された複数の溶着領域WUが形成されている。本実施形態では、第1接合部WL1の接合に超音波接合を用いたが、熱溶着等の溶着やホットメルト等の接着剤を用いて接合してもよい。
おむつ1は、通常、不織布等により形成されているため柔らかく、肌触りがよいという特徴を有している。しかし、溶着領域WUを第1接合部WL1の全域に隙間なく形成すると第1接合部WL1が固くなってしまう。そこで、本実施形態では、三角形状の複数の溶着領域WUを形成して、第1接合部WL1の領域内で接合された部分と接合されていない部分を設けることで、第1接合部WL1が固くなることを軽減している。
このとき、第1接合部の先端WLp1(後述の第1重なり領域LA1)と平行に複数の溶着領域WUを順に並べて列を溶着領域WUの列を形成し、この溶着領域WUの列を第1接合部の先端WLp1に平行に複数列設けることが好ましい。図5における矢印R1の方向に並んでいる列が第1接合部の基端WLb1側の列で、矢印R2の方向に並んでいる列が第1接合部の先端WLp1側の列である。例えば、装着時などに第1接合部WL1に対して過剰な力が加わって、第1接合部の基端WLb1側の溶着領域WUの列R1が剥離した場合でも、第1接合部の先端WLp1側の溶着領域WUの列R2の接合が維持されることで、第1接合部WL1が完全に剥離する恐れを軽減することができる。
さらに、第1接合部の先端WLp1に、溶着領域WUと糸ゴム33とが重なる部分と重ならない部分とを形成することが好ましい。溶着領域WUと重なる糸ゴム33を第1弾性部材33aとし、溶着領域WUと重ならない糸ゴム33を第2弾性部材33bとすると、第1接合部の先端WLp1のうち第1弾性部材33aが設けられた部分は、吸収性本体10とシート部材40だけでなく第1弾性部材33aが重ねられるため、その上から超音波接合を行うと、第1弾性部材33aにより接合強度が低下してしまう可能性がある。しかし、第1接合部の先端WLp1に、溶着領域WUと重ならない第2弾性部材33bを設けて、隣接する溶着領域WU間に位置する第2弾性部材33bを設けることで、第1接合部WL1の接合強度が低下することを軽減することができる。
また、隣接する糸ゴムの間隔L33が、隣接する溶着領域WUの間隔Lwuより小さいことが好ましい。このとき、隣接する糸ゴム33の間隔L33は、糸ゴム33の中心から隣接する糸ゴム33の中心までの距離(以下、「ピッチ」ともいう。)であり、隣接する溶着領域WUの間隔Lwuは、溶着領域WUの重心から隣接する溶着領域WUの重心までの距離である。糸ゴム33は、糸ゴム33が設けられた部分で横方向に引っ張る弾性力を有しているが、糸ゴム33の弾性力が作用するピッチよりも、溶着領域WUのピッチを小さくするため、第1接合部WL1の接合強度をより向上させることができる。
図6は、図1における部分aを説明する図である。
第1接合部の基端WLb1から第1接合部の先端WLp1までの距離をLとしたとき、胴回り開口部HBに近いほどLを短くすることが好ましい。図6に示すように、L1、L2、L3の順に胴回り開口部HBから近い場合には、L1<L2<L3とする。この第1接合部WL1は、胴回り開口部HB側の第1接合部WL1の上部の第1接合部の先端WLp1から第1接合部の基端WLb1に向かってカットすることで形成される。これにより、第1接合部WL1を目立ちにくくし、さらに装着時に第1接合部WL1が装着者の腹部に当たって感じる不快感を軽減させることができる。
図7は、ベルト部30を横方向に伸張させた状態のおむつ1の第1接合部WL1について説明する図である。図7に示すようにおむつ1のベルト部30を横方向に伸張させた状態とは、装着者がおむつ1を装着した状態にベルト部30を横方向に伸張した状態のことをいう。実質的には、ベルト部30の糸ゴム30が横方向に皺やギャザーが視認できなくなる程度まで伸張した状態から48〜78%縮んだ状態(好ましくは、63%縮んだ状態)をいう。
図8Aは、図7のC−C断面について表す概略断面図、図8Bは、図7のD−D断面について表す概略断面部、図8Cは、図7のE−E断面について表す概略断面図、図8Dは、図7のF−F断面について表す概略断面図である。図8Aは、第1接合部WL1のうち吸収性本体10とベルト部30の折り返し部FLBとを接合した部分の断面図であり、第1ベルト端部折り返し線FLb1より上側を示している。図8Bは、第1接合部WL1のうち、折り返し部FLBより下側のベルト部30と吸収性本体10とを接合した部分を示している。図8及び図8Dは、レッグギャザー部20とベルト部30とを接合した部分である。
図8A、図8B、図8C、及び図8Dに示すように、ベルト部30を構成するシート部材40(31、32)と、吸収性本体10とが重なり合った部分が第1重なり領域LA1であり、この第1重なり領域LA1に溶着領域WUを形成して第1接合部WL1とする。このとき、第1接合部の先端WLp1と第1重なり領域LA1の先端を同じ位置に形成することが好ましい。具体的には、上述の製造工程S104において、第1重なり領域LA1内に第1接合部WL1を形成し、S105において第1重なり領域LA1と第1接合部WL1とが重なっている部分を切断することにより、第1接合部の先端WLp1と第1重なり領域LA1の先端を同じ位置に形成することができる。
これによって、第1接合部WLp1をより小さくすることができ、接合部が腹側の前面に設けられるパンツ型のおむつ1の下着らしい印象が損なわれることを軽減することができる。なお、ベルト部30を横方向に伸張させた状態のおむつ1の第1接合部の先端WLp1と第1重なり領域LA1の先端を同じ位置に形成した状態は、図1における通常のパンツ型のおむつ1についても同様に第1接合部の先端WLp1と第1重なり領域LA1の先端が同じ位置に形成される状態である。
また、図8A及び図8Bに示すように、第1接合部WL1のうち吸収性本体10とベルト部30とが接合された部分は、吸収性本体10が前後方向における一方側に位置し、シート部材40が吸収性本体10より他方側に位置することが好ましい。つまり、第1接合部WL1はベルト部30側に傾いて、第1接合部の先端WLp1が、ベルト部30側に位置することが好ましい。
これによって、比較的剛性が高い第1接合部WL1が、装着者が感じていたゴツゴツするなどの違和感を軽減させたり、おむつの上に着用した着衣から突出した第1接合部WL1が見えてしまうなどを軽減させたりすることができ、第1接合部WL1を眼立ちにくくすることができる。
このとき、吸収性本体10が横方向に沿った弾性部材を備えず、ベルト部30が糸ゴム等のベルト弾性部材33を備えることで(図7)、ベルト部30側に傾いた第1接合部WL1を形成することができる。第1接合部WL1には横方向(ベルト部30側)に引っ張る力が加えられるため、第1接合部WL1がベルト部側に傾いて、第1接合部WL1をより目立ちにくくすることができる。
第1接合部WL1と、隣接するシート部材40(31)とがなす角度をθとすると、図8Aの折り返し部FLBにおける第1接合部WL1と隣接するシート部材40とがなす角度θ1は、45度より小さいことが好ましい。同様に、図8Bの折り返し部FLBより下側のベルト部30と吸収性本体10とを接合した第1接合部WL1と隣接するシート部材40とがなす角度をθ2は45度より小さいことが好ましい。これにより、第1接合部WL1をより目立ちにくくすることができる。
さらに、図8Cのレッグギャザー部20とベルト部30とを接合した第1接合部WL1と隣接するシート部材40とがなす角度θ3、図8Dのレッグギャザー部20とベルト部30とを接合した第1接合部WL1と隣接するシート部材とがなす角度θ4は、それぞれθ1及びθ2より大きいことが好ましい。特に、θ3が45度以上であり、θ4が45度以上であることがより好ましい。
また、図8Cに示すように、第1接合部WL1のうち、レッグギャザー部20の縦方向に沿った糸ゴム23とベルト部30の横方向に沿った糸ゴム33とが交差している部分においては、θ3がほぼ垂直となる。本実施形態においては、縦に引っ張る力を有する糸ゴム23と横に引っ張る力を有する糸ゴム33の作用によるものである。
さらに、図7におけるF−F断面においては、第1接合部WL1で接合されたレッグギャザー部20及びベルト部30には糸ゴム23、33が設けられていないが、レッグギャザー部20の糸ゴム23の方が、ベルト部30の糸ゴム33よりF−F断面の近くに設けられることで、第1接合部WL1は糸ゴム23の引っ張る力の影響を受け、θ4がθ3よりも大きな角度となる。
このように、ベルト部30の糸ゴム33だけでなくレッグギャザー部20にも糸ゴム23を適宜設けることで、第1接合部WL1と隣接するシート部材40とがなす角度θを変化させることができる。また、全体的にコンパクトな第1接合部WL1により下着らしい印象を感じつつ、おむつ1の装着者は、第1接合部WL1の傾きの違いにより第1接合部WL1を視覚的に認識することができ、接合部の剥離等の不安を軽減させることができる。また、レッグギャザー部20とベルト部30との境界を認識しやすくなり、装着時におむつ1を持ち上げる支持部分とする目安にすることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態においては、溶着領域WUを三角形に形成したがこれに限られない。例えば、溶着領域WUを丸や四角等の様々な形状に形成してもよく、第1接合部の先端WLp1及び第2接合部の先端WLp2と平行な棒形状の溶着領域を複数設けることとしてもよい。
また、上述の実施形態においては、前側に第1接合部WL1を形成し、後側に第2接合部WL2を形成することとしたが、必ずしも後側に第2接合部WL2を形成しなくてもよい。よく目につく前側に少なくとも第1接合部WL1を設けることで、着用者に下着らしい印象を与えることができる。しかし、後側に第2接合部WL2を設けることで、前側だけでなく後側にも下着らしさを与えることができる。
1 おむつ(吸収性物品、使い捨ておむつ)、
10 吸収性本体、10A 吸収性本体連続シート、
10ef 長手方向前側端部、10er 長手方向後側端部、
11 吸収体、13 トップシート、
15 バックシート、15f 防漏シート、15n 外装シート、
20 レッグギャザー部、20A レッグギャザー連続シート、20eо 横方向外側端部、
21 第1シート、22 第2シート、23 レッグギャザー弾性部材(糸ゴム)、
25 レッグギャザー切り欠き部、
30 ベルト部、30es ベルト部横端部、30A ベルト連続シート、
30ei 横方向内側端部、30eо 横方向外側端部、
31 第1シート、32 第2シート、33 ベルト弾性部材(糸ゴム)、
33a 第1弾性部材、33b 第2弾性部材、
35 ベルト切り欠き部、
40 シート部材、40A サイド連続シート、
41 第1シート、42 第2シート、43 弾性シート、
HB 胴回り開口部、HL 脚回り開口部、
CL 中央位置、
FL 折り返し線、FLB 折り返し部、
FLb1 第1ベルト端部折り返し線、FLb2 第2ベルト端部折り返し線、
Lwu 間隔、L33 間隔、
LA1 第1重なり領域、
WL1 第1接合部、WL2 第2接合部、
WLp1 第1接合部の先端、WLb1 第1接合部の基端、
WLp2 第2接合部の先端、WLb2 第2接合部の基端、
WU 溶着領域

Claims (7)

  1. 縦方向と横方向と前後方向とを有する吸収性物品であって、
    前記縦方向に沿った吸収性本体と、
    前記横方向に沿ったベルト部と、前記縦方向に沿った一対のレッグギャザー部とを備えるシート部材と、を有し、
    胴回り開口部及び一対の脚回り開口部が形成されており、
    前記縦方向において、前記胴回り開口部側から前記脚回り開口部に向かって、前記横方向外側へ傾斜した、少なくとも前記吸収性本体及び前記シート部材が接合された第1接合部及び第2接合部が、前記前後方向の一方側と他方側にそれぞれ設けられており、
    前記ベルト部が前記横方向に伸張された状態で、
    前記第1接合部において、前記シート部材が前記吸収性本体よりも前記他方側に位置する領域を有することを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品において、
    前記第2接合部において、前記シート部材が前記吸収性本体よりも前記一方側に位置する領域を有することを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品において、
    前記吸収性本体と前記ベルト部材は、前記第1接合部及び前記第2接合部にてそれぞれ接合されており、
    前記吸収性本体は、前記横方向に沿った弾性部材を有しておらず、
    前記ベルト部は、前記横方向に沿った弾性部材を有していることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品において、
    前記ベルト部と前記レッグギャザー部は、前記第1接合部及び前記第2接合部にてそれぞれ接合されており、
    前記レッグギャザー部は、前記縦方向に沿った弾性部材を有していることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記第1接合部において、前記シート部材が前記吸収性本体よりも前記他方側に位置する領域には、前記第1接合部と、前記第1接合部に隣接する前記シート部材とがなす角度が45度未満の領域が設けられており、
    前記第2接合部において、前記シート部材が前記吸収性本体よりも前記一方側に位置する領域には、前記第2接合部と、前記第2接合部に隣接する前記シート部材とがなす角度が45度未満の領域が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項2から5のいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記第1接合部のうち、前記ベルト部と前記レッグギャザー部の間に位置する部分においては、前記第1接合部と、前記第1接合部に隣接する前記ベルト部とがなす角度が45度以上である領域が設けられており、
    前記第2接合部のうち、前記ベルト部と前記レッグギャザー部の間に位置する部分においては、前記第2接合部と、前記第2接合部に隣接する前記ベルト部とがなす角度が45度以上である領域が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品において、
    前記縦方向において、前記胴回り開口部側から前記脚回り開口部に向かって、前記横方向外側へ傾斜した、少なくとも前記吸収性本体及び前記シート部材が重なり合った第1重なり領域及び第2重なり領域が、前記前後方向の一方側と他方側にそれぞれ設けられており、
    前記第1重なり領域において、少なくとも前記吸収性本体及び前記シート部材が第1接合部にて接合されており、
    前記第2重なり領域において、少なくとも前記吸収性本体及び前記シート部材が第2接合部にて接合されており、
    前記第1接合部の先端は、前記第1重なり領域の先端と同じ位置に形成されていることを特徴とする吸収性物品。
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