JP2017011662A - 通信装置、制御方法、および、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、消費電力を低減しつつ、所定の場所で他の通信装置が無線ネットワークへ簡単に接続できるようにすることを目的とする。【解決手段】 本発明の通信装置は、所定の位置において前記通信装置が第1の無線ネットワークに接続した場合、前記所定の位置の情報を記憶する第1の記憶手段と、前記所定の位置を含む所定の範囲内に前記通信装置が存在することを検知する検知手段と、前記検知手段により、前記所定の範囲内に前記通信装置が存在することが検知されたことに応じて、前記第1の無線ネットワークで利用される第1の通信方式よりも消費電力の低い第2の通信方式を用いて、他の通信装置を前記第1の無線ネットワークに接続させるための所定の情報を前記他の通信装置に送信する送信手段と、有する。【選択図】 図5

Description

本発明は、ネットワークの情報を通知する通信装置に関する。
近年、自宅や店舗などにIEEE802.11シリーズに準拠した無線LAN通信を行う基地局が設置されるようになった。ユーザがカメラ等の通信装置に、基地局が生成した無線ネットワークの情報を入力、もしくは、選択することで、通信装置は基地局と無線LAN通信を行うことができる。
一方で、無線LAN通信よりも小さい消費電力で通信可能なBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信が規格化されており、無線LAN通信とBLE通信とを行う通信装置が存在する。特許文献1には、ユーザの指示に応じて、無線LAN通信の開始を通信装置がBLE通信を介して相手装置に通知し、自装置と相手装置との間で無線LAN通信を行う構成が開示されている。この構成によれば、無線LAN通信を開始するまで、通信装置と相手装置は低消費電力のBLE通信だけを行えばよいので、消費電力が低減することができる。
特開2007‐306201号公報
このように、通信装置と相手装置とが消費電力を抑えるためにBLE通信を行っている際に、相手装置に通信装置とは異なる基地局と接続させたい場合がある。例えば、相手装置がカメラであり、基地局を介してメディアデータをアップロードしたい場合である。
このような場合、自宅や店舗など特定の場所に設置された基地局と相手装置とを無線LAN通信させるため、ユーザは基地局の存在する特定の場所にいることを認識する必要があった。
更に、自宅や店舗など特定の場所に設置された基地局と相手装置とを無線LAN通信させるためには、特定の場所にある基地局が生成した無線ネットワークの情報が必要であるが、これをユーザが入力もしくは選択するのは煩わしかった。
本発明は上記課題を鑑みたものであり、消費電力を低減しつつ、所定の場所で他の通信装置が無線ネットワークへ簡単に接続できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の通信装置は、所定の位置において前記通信装置が第1の無線ネットワークに接続した場合、前記所定の位置の情報を記憶する第1の記憶手段と、前記所定の位置を含む所定の範囲内に前記通信装置が存在することを検知する検知手段と、前記検知手段により、前記所定の範囲内に前記通信装置が存在することが検知されたことに応じて、前記第1の無線ネットワークで利用される第1の通信方式よりも消費電力の低い第2の通信方式を用いて、他の通信装置を前記第1の無線ネットワークに接続させるための所定の情報を前記他の通信装置に送信する送信手段と、を有する。
本発明によれば、消費電力を低減しつつ、所定の場所で他の通信装置が無線ネットワークへ簡単に接続することができる。
システム構成図。 通信装置および他の通信装置のハードウェア構成図。 通信装置の機能ブロック図。 他の通信装置の機能ブロック図。 通信装置が実現するフローチャート。 通信装置が実現するフローチャート。 通信装置が実現するフローチャート。 通信装置が実現するフローチャート。 他の通信装置が実現するフローチャート。 装置間の通信シーケンスチャート。 装置間の通信シーケンスチャート。 装置間の通信シーケンスチャート。
図1に、本実施形態のシステム構成図を示す。通信装置101は、他の通信装置102とIEEE802.11シリーズに準拠した無線通信151、および、BLEに準拠した無線通信152を行う。BLEとはBluetooth(登録商標) Low Energyの略であり、Bluetooth(登録商標) ver4.0規格に準拠した無線通信方式である。
BLEに準拠した無線通信152は、他の通信装置102とIEEE802.11シリーズに準拠した無線通信151と比べて低消費電力で通信することができる。換言すれば、IEEE802.11シリーズに準拠した無線通信151は、BLEに準拠した無線通信152よりも通信に係る消費電力が高い。一方で、IEEE802.11シリーズに準拠した無線通信151は、BLEに準拠した無線通信152よりも高速な通信が可能である。
また、通信装置101は、GPS(Global Positioning System)衛星110から通知されるGPS信号153を受信する。なお、簡略化のためにGPS衛星110を1つのみ図示しているが、実際には複数(望ましくは4台以上)のGPS衛星110が存在し、通信装置101は複数のGPS衛星110の各々からGPS信号153を受信する。
通信装置101は、公衆網154を介して公衆基地局111とも通信する。通信装置101は公衆基地局111を介してサーバ121と通信可能である。また、通信装置101は、他の通信装置102、および、基地局としてのアクセスポイント112を介してサーバ121と通信することも可能である。
一方、通信装置102は、IEEE802.11シリーズに準拠した無線通信155を介してアクセスポイント(以下、AP)112と通信可能である。
ここでは、通信装置101はスマートフォン、他の通信装置102はデジタルカメラであるものとして説明する。しかしこれに限らず、通信装置101および他の通信装置102は、例えば、撮像装置(カメラやビデオカメラ等)やスキャナ等の画像入力装置であってもよいし、プリンタやコピー機、プロジェクタ等の画像出力装置であってもよい。また、ハードディスク装置やメモリ装置などの記憶装置であってもよいし、パーソナルコンピュータ(PC)やスマートフォンなどの情報処理装置であってもよい。
図2に、通信装置101のハードウェア構成を示す。
記憶部201はROM、RAMにより構成され、後述する各種動作を行うためのプログラムや、無線通信のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。また、記憶部201は、画像データや映像データ等のメディアデータを記憶する。更に、記憶部201は、メディアデータに加えて、文書データや音楽データ等、様々なコンテンツデータを記憶するようにしてもよい。
なお、記憶部201として、ROM、RAM等のメモリの他に、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、DVDなどの記憶媒体を用いてもよい。
制御部202はCPU、または、MPUにより構成され、記憶部201に記憶されたプログラムを実行することにより通信装置101全体を制御する。なお、制御部202が実行しているOS(Operating System)との協働により通信装置101全体を制御するようにしてもよい。
また、制御部202は、機能部203を制御して、撮像や印刷、投影等の所定の処理を実行する。機能部203は、通信装置101が所定の処理を実行するためのハードウェアである。例えば、通信装置101がカメラである場合、機能部203は撮像部であり、撮像処理を行う。また、例えば、通信装置101がプリンタである場合、機能部203は印刷部であり、印刷処理を行う。また、例えば、通信装置101がプロジェクタである場合、機能部203は投影部であり、投影処理を行う。機能部203が処理するデータは、記憶部201に記憶されているデータであってもよいし、後述する無線LAN通信部211を介して他の通信装置と通信するデータであってもよい。
入力部204は、ユーザからの各種操作の受付を行う。出力部205は、ユーザに対して各種出力を行う。ここで、出力とは、画面上への表示や、スピーカーによる音声出力、振動出力等の少なくとも1つを含む。なお、タッチパネルのように入力部204と出力部205の両方を1つのモジュールで実現するようにしてもよい。電源部206は、通信装置101全体に電力を供給する。電源部206は、バッテリであってもよいし、商用電源から電力を取得して供給するモジュールであってもよい。
無線LAN通信部211は、IEEE802.11シリーズに準拠した無線LAN通信の制御や、IP通信の制御を行う。ここで、LANとはLocal Area Networkの略であり、IPはInternet Protcolの略である。また、無線LAN通信部211は、第1アンテナ212を制御して、無線通信のための無線信号の送受信を行う。公衆通信部221は、LTEに準拠した公衆通信の制御を行う。LTEとは、Long Term Evolutionの略である。なお、公衆通信として、5Gの通信を用いてもよい。また、公衆通信部221は、第2アンテナ222を制御して、公衆通信のための無線信号の送受信を行う。GPS通信部231は、第3アンテナ232を介して複数のGPS衛星110の各々から通知されるGPS信号153を受信する。
BLE通信部241は、BLEに準拠した低消費電力のBLE通信の制御を行う。BLE通信部241は、第4アンテナ242を制御して、BLE通信のための無線信号の送受信を行う。また、BLE通信部241は、電源部206とは独立した電源部243を有する。これにより、BLE通信部241は、他のモジュールと独立した動作することができる。即ち、電源部206が電力供給を停止し、制御部202や無線LAN通信部211等が停止している場合であっても、通信装置101はBLEに準拠した無線通信を行うことができる。
他の通信装置102のハードウェア構成は、通信装置101と、ほぼ同様であるので説明を省略する。なお、他の通信装置102は、公衆通信部221、第2アンテナ222、GPS通信部231、第3アンテナ232については有していない。
図3に、通信装置101の機能ブロック図を示す。また、図4に、他の通信装置102の機能ブロック図を示す。本実施形態においては、以下に示す各機能ブロックは、各装置が有する記憶部201に記憶されたプログラムを、当該装置が有する制御部202が読み出して実行されることにより実現される。
しかしこれに限らず、以下の機能ブロックの一部または全部がハードウェアにより実現されていてもよい。ハードウェアにより実現する場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各ステップを実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路を生成すればよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。
無線LAN制御部310は、無線LAN通信部211を介した無線LAN通信を制御する。BLE制御部320は、BLE通信部241を介したBLE通信を制御する。公衆制御部330は、公衆通信部221を介した公衆通信を制御する。
テザリング制御部340は無線LAN通信部211を介した無線LAN通信と公衆通信部221を介した公衆通信との中継処理(テザリング処理)を行う。テザリング処理を開始する際、テザリング制御部340は、無線LAN通信部211に対してアクセスポイント(AP)として起動するよう指示する。当該指示が行われると、無線LAN通信部211は無線ネットワークを新たに形成し、当該無線ネットワークの識別子を含むビーコンの送信を開始する。また、テザリング処理を終了する際、テザリング制御部340は、無線LAN通信部211に対してAPとしての動作を停止するよう指示する。当該指示が行われると、無線LAN通信部211はビーコンの送信を停止する。
位置推定部350は、通信装置101の現在位置を推定する。位置推定部350は、複数のGPS衛星110(望ましくは4台以上)の各々からGPS通信部231を介して受信したGPS信号153を解析し、通信装置101の現在位置(緯度・経度情報)を推定する。
なお、位置推定部350は、WPS(Wi−Fi Positioning System)等を利用して、周囲に存在する無線ネットワークの情報に基づいて通信装置101の現在位置を推定するようにしてもよい。この場合、位置推定部350は、周囲に存在する無線ネットワークの情報を、無線LAN通信部211を介して取得し、取得した無線ネットワーク情報を外部装置に送信する。外部装置は、無線ネットワークの位置を示す位置情報を位置推定部350に返送する。この位置情報に基づいて、位置推定部350は通信装置101の現在位置を推定する。
また、位置推定部350は、BLE通信部241を介して取得したUUID情報に基づいて通信装置101の現在位置を推定するようにしてもよい。UUIDとは、Universally Unique Identifierの略であり、UUIDの送信元を識別する識別子である。具体的には、位置推定部350は、UUIDと位置情報とを対応付けて記憶部201に記憶しておき、UUIDを取得した際に、当該UUIDと対応付けて記憶された位置情報を参照することにより、通信装置101の現在位置を推定する。
また、位置推定部350は、通信装置101が有する不図示の気圧計、加速度センサ、可視光や音波を用いた通信機器等のデバイスを用いて通信装置101の現在位置を推定するようにしてもよい。
位置推定部350は、上述した推定方法のうちの1つもしくは複数の方法に基づいて通信装置101の現在位置を推定するようにしてもよい。その際には、信号の電波強度を考慮して現在位置を推定するようにしてもよい。
他装置管理部360は、他の通信装置102の情報を登録・管理する処理部である。当該情報には、他の通信装置102の識別子、および、他の通信装置102がBLEに準拠した無線通信を行うことができるか否かを示す情報が含まれる。なお、ここでは識別子としてUUIDを用いる。
次に図4を参照して他の通信装置102の機能ブロックを説明する。
無線LAN制御部410は、無線LAN通信部211を介した無線LAN通信を制御する。BLE制御部420は、BLE通信部241を介したBLE通信を制御する。アップロード処理部430は、記憶部201に記憶されるメディアデータを、無線LAN制御部410を介してサーバ121等の外部装置に送信する。
メディアデータ管理部440は、記憶部201に記憶されたメディアデータを管理する。なお、他の通信装置102がデジタルカメラである場合、メディアデータ管理部440は、機能部203により撮像された画像または映像をメディアデータとして管理する。また、メディアデータ管理部440は、記憶部201に記憶された各メディアデータがアップロード処理部430を介して外部装置に送信されたかどうかを記憶する。アップロード処理部430を介して外部装置に送信されていないメディアデータは、メディアデータ管理部440において未アップロードデータとして管理される。
図5に、通信装置101が他の通信装置102を制御して、他の通信装置102が有するメディアデータをサーバ121に自動的にアップロードさせる際の処理を示す。当該処理は、通信装置101の記憶部201に記憶されたプログラムを通信装置101の制御部202が読み出し、それを実行することで実現される。
また、以下では、通信装置101がスマートフォン、他の通信装置102がデジタルカメラであるものとして説明する。
まずスマートフォンは、制御対象となるデジタルカメラの登録処理、自動的にアップロードを行う位置と無線ネットワークの登録処理を行う(S501)。本登録処理について、図6を用いて説明する。
スマートフォンは出力部205にアップロード処理の対象とするデジタルカメラをユーザに指定させるための画面を表示する(S601)。当該画面には、他装置管理部360が管理するBLE通信でペアリング済みのデジタルカメラの一覧と、新たにデジタルカメラを登録する旨を表すメニュー画面が表示される。ユーザは入力部204を操作して、出力部205に表示されたデジタルカメラもしくはデジタルカメラ登録メニューを選択する。
ユーザがペアリング済みのカメラを選択した場合(S602でYES)、他装置管理部360はBLE制御部320を介してユーザが選択したデジタルカメラから識別子情報を取得し、記憶する(S608)。本実施形態においてデジタルカメラの識別子情報とはUUIDである。しかし、これに限らず、無線LAN通信やBLE通信のアドレス情報、デジタルカメラの機種名、ユーザが設定するニックネームなどを用いてもよい。
ユーザが新たにデジタルカメラを登録するメニューを選択すると(S602でNO)、BLE制御部320はスマートフォンがBLEを用いて周囲に存在する装置(周辺機器)を探索する(S603)。該探索の結果、検出された周辺機器の情報を出力部205は一覧表示する(S604)。一覧表示する周辺機器は、BLE通信の探索処理で検出された装置を全て一覧表示してもよいし、検出された機器の種別や名称などをさらに取得してアップロード処理が可能なデジタルカメラを選別して表示してもよい。
そして、ユーザに入力部204を操作して、S604で出力部205に表示された一覧からアップロード処理を行いたいデジタルカメラを選択させる。他装置管理部360は、ユーザにより選択されたデジタルカメラに対してBLE制御部320を介してBLEのペアリング処理を試みる(S605)。
ペアリング処理が成功すると(S606でYES)、他装置管理部360はBLE制御部320を介してユーザが選択したデジタルカメラから識別子情報を取得し、記憶する(S608)。一方、ペアリング処理に失敗した場合(S606でNO)、出力部205にエラーメッセージを表示し(S607)、登録処理に失敗したとして図6の処理を終了する。
デジタルカメラの識別子取得・記憶処理(S608)が完了すると、位置推定部350はGPS通信部231を介してスマートフォンの現在の位置情報の取得を試みる(S609〜S614)。ここでは、位置情報として緯度および経度情報の取得を試みる。
次に、当該位置情報の取得処理について詳細に説明する。
まず、位置推定部350はGPS通信部231が起動済みか否かを判定する(S609)。GPS通信部231が起動済みの場合、S611に進む。一方、GPS通信部231が起動済みでない場合(S609でNO)、位置推定部350はGPS通信部231を起動する(S610)。
そして、GPS通信部231は緯度・経度情報の取得を試みる(S611)。緯度・経度情報の取得に成功すると(S612でYES)、他装置管理部360は当該緯度・経度情報を自宅位置として記憶する(S613)。一方、緯度・経度情報の取得に失敗すると(S612でNO)、他装置管理部360は自宅の緯度・経度情報なしとしてこれを記憶する(S614)。
続いてスマートフォンは、自宅位置を判別する方法としてBLE発信機の情報を使用するかどうかをユーザに確認するメッセージを出力部205に表示する(S615)。ユーザは入力部204を操作して、自宅位置を判別する方法としてBLE発信機の情報を使用するかどうかを選択する。ユーザがBLE発信機の情報を使用すると選択した場合(S616でYES)、BLE制御部320はスマートフォンがBLEで通信可能なBLE発信機を探索する(S617)。当該探索の結果、BLE発信機を検出した場合(S618でYES)、出力部205は検出されたBLE発信機の情報を一覧表示する(S619)。
そして、ユーザが入力部204を操作してBLE発信機を選択すると、他装置管理部360は選択されたBLE発信機がユーザの自宅に設置されているものであるとして、該BLE発信機の識別子(UUID)を記憶する(S620)。
一方、ユーザがBLE発信機の情報を使用しないと選択した場合(S616でNO)、他装置管理部360は自宅に設定されたBLE発信機なしとしてこれを記憶する(S621)。また、BLE発信機の探索の結果、BLE発信機が検出されなかった場合(S618でNO)も、他装置管理部360は自宅に設定されたBLE発信機なしとしてこれを記憶する(S621)。
続いて、無線LAN制御部310は周囲に存在する外部の無線LANネットワークを探索する(S622)。ここで、無線LANネットワークとは、IEEE802.11シリーズに準拠した無線通信を行う無線ネットワークである。そして、出力部205は検出された無線LANネットワークの一覧と、スマートフォンのテザリング機能を利用する旨を表すメニュー画面を表示する(S623)。
ユーザは入力部204を操作して、メディアデータのアップロード処理のために、探索された外部の無線LANネットワークを利用するか、もしくは、スマートフォンのテザリング機能を利用するかを選択する。ここで、外部の無線LANネットワークを利用する場合には、利用する無線LANネットワークを指定する。
この結果、テザリング機能の利用が選択された場合(S624でNO)、他装置管理部360はアップロード処理でスマートフォンのテザリング機能を使用する旨を記憶する(S625)。ここでは、更にスマートフォンが生成する無線LANネットワークの情報を記憶する。そして、図6に示す登録処理を成功裏に終了する。
一方、いずれかの無線LANネットワークが選択された場合(S624でYES)、無線LAN制御部310は選択された無線LANネットワークへの接続を試みる(S626)。接続に成功すると(S627でYES)、他装置管理部360は自動アップロード処理で使用する無線LANネットワーク情報として、当該無線LANネットワークの設定情報を記憶する(S628)。ここで記憶する設定情報には、当該無線LANネットワークで利用されるネットワーク識別子、暗号方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵等が含まれる。ここで、ネットワーク識別子は、例えばSSID(Service Set Identifier)である。他装置管理部360は、更にBSSID(Basic Service Set Identifier)を設定情報として記憶するようにしてもよい。また、設定情報として上述した全ての要素を含む必要はなく、いずれか1つ以上の要素を含んでいればよい。
スマートフォンは無線LANネットワークの設定情報の記憶処理が完了すると、図7の検索・登録処理を成功裏に終了する。
一方で、無線LAN制御部310が、選択された無線LANネットワークへの接続に失敗すると(S627でNO)、出力部205はエラーメッセージを表示する(S629)。そして、スマートフォンは登録処理に失敗したとして図7の処理を終了する。また、この際、他装置管理部360は図6の処理で記憶したデジタルカメラの情報、位置情報、および、BLE発信機の情報を破棄するようにしてもよい。即ち、スマートフォンは、デジタルカメラの情報、位置情報、および、BLE発信機の情報を登録しない。
図5の説明に戻る。図6で説明した登録処理(S501)に失敗した場合(S502でNO)、スマートフォンは図5に示す処理を終了する。一方、登録処理に成功すると(S502でYES)、スマートフォンはユーザ操作によって自動アップロード処理が停止されるまで(S507でYESになるまで)S503からS507の処理を繰り返す。
スマートフォンは、現在位置がS501で登録された自宅位置を含む所定範囲内に入っているか否かを判定する(S503)。これを自宅内判定処理と称する。当該判定処理の詳細について、図7を用いて詳細に説明する。
自宅内判定処理を開始すると、他装置管理部360はS620でBLE発信機情報を記憶したかどうかを判定する(S701)。BLE発信機情報を記憶していない場合(S701でNO)、S703に進む。
一方、BLE発信機情報を記憶していた場合(S701でYES)、位置推定部350はBLE制御部320を介して当該BLE発信機器が発するBLE信号が受信できるかどうかを判定する(S702)。
当該BLE信号が受信できない場合(S702でNO)、位置推定部350はスマートフォンが自宅外に位置するものと判定し、本処理を終了する。このように、スマートフォンはBLE信号を利用することによってGPSを用いることなく、自宅外に位置すると判定することができる。これにより、消費電力を抑えることができる。
一方、当該BLE信号が受信できる場合(S702でYES)、他装置管理部360はS613で自宅の緯度・経度情報を記憶したかどうかを判定する(S703)。緯度・経度情報を記憶していなければ(S703でNO)、位置推定部350はスマートフォンが自宅内に位置するものと判定して本処理を終了する。
緯度・経度情報を記憶している場合(S703でYES)、位置推定部350はGPS通信部231を介してスマートフォンの現在位置(緯度・経度)を取得する(S704)。具体的には、位置推定部350は複数のGPS衛星(望ましくは4台以上)の各々から、GPS信号153を受信し、所定の計算を行うことにより、スマートフォンの現在位置(緯度・経度)を取得する。位置推定部350は取得した緯度・経度の値とS613で記憶した緯度・経度の値を比較し、両者の値が一致するもしくは一定範囲内に位置する場合(S705でYES)、スマートフォンが自宅内に位置するものと判定して本処理を終了する。取得した緯度・経度の値とS613で記憶した緯度・経度の値が一定範囲内にない場合(S705でNO)、位置推定部350はスマートフォンが自宅外に位置するものと判定して本処理を終了する。
このようにして、スマートフォンが自宅内にあるか否か、即ち、S501で登録された自宅位置を含む所定範囲内に入っているか否かを判定する。
図5の説明に戻る。S503の判定の結果、スマートフォンが自宅内にあると判定された場合(S504でYES)について説明する。この場合、スマートフォンはS608で登録したデジタルカメラに対して、無線LAN制御部310が生成した無線LANネットワークの設定情報を通知すると共にメディアデータのアップロード指示を行う(S505)。なお、前回、S503の処理を実行した際にも自宅内であると判定された場合には、当該設定情報の通知とアップロード指示を省略するようにしてもよい。即ち、複数回、登録された位置を含む所定範囲内にスマートフォンが存在することを判定し、当該判定が為された場合には、設定情報の通知やアップロードの指示を行わない。これにより、ユーザが自宅に滞在した場合に、アップロード指示を連続して行ってしまうことを防ぐことができ、省電力とすることができる。
次に、設定情報の通知とアップロード指示(S505)を行う際の処理の詳細を、図9を用いて説明する。
BLE制御部320はS608で記憶した識別子のデジタルカメラをBLE通信により探索する(S801)。記憶した識別子のデジタルカメラを検出できなかった場合(S802でNO)、スマートフォンは出力部205にエラーメッセージを表示する(S803)。そして、図8に示す処理を終了する。
一方、記憶した識別子のデジタルカメラを検出できた場合(S802でYES)、他装置管理部360は自動アップロード処理で使用する無線LANネットワークとして外部の無線LANネットワークの情報をS628で記憶したかどうかを判定する(S804)。
外部の無線LANネットワークの情報をS628で記憶していない場合、即ち、ユーザがテザリング機能の利用が選択していた場合、S808に進む。一方、外部の無線LANネットワークの情報を記憶していた場合(S804でYES)、無線LAN制御部310は当該無線LANネットワークの探索処理を行う(S805)。
探索処理の結果、当該無線LANネットワークが検出できた場合(S806でYES)、BLE制御部320は当該無線LANネットワークの設定情報を含むアップロード要求通知をBLE通信でデジタルカメラに通知する(S807)。ここで、無線LANネットワークの設定情報とは、SSID、BSSID、暗号方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵等である。また、設定情報として上述した全ての要素を含む必要はなく、いずれか1つ以上の要素を含んでいればよい。
一方、無線LANネットワークが検出できなかった場合(S805でNO)、S808に進む。S808において、公衆制御部330は公衆通信の可否を判定する。公衆通信ができないと判定した場合(S808でNO)、スマートフォンは出力部205にエラーメッセージを表示して(S809)、図9に示す処理を終了する。ここで、公衆通信ができない場合とは、例えばスマートフォンが公衆基地局111の圏外にいる場合である。
公衆通信が可能であると判定された場合(S808でYES)、スマートフォンはテザリング機能を用いてデジタルカメラの自動アップロード処理を行ってよいかユーザに確認するメッセージを出力部205に表示する(S810)。ユーザが入力部204を操作し、テザリング機能を用いたアップロードを許可しなかった場合(S811でNO)、スマートフォンは図9に示す処理を終了する。一方、テザリング機能を用いたアップロードを許可した場合(S811でYES)、S812に進む。
なお、当該表示およびユーザ操作を省略するようにしてもよい。この場合、S810〜811を省略してS808からS812に進む。
S812において、無線LAN制御部310は、基地局、ここではアクセスポイントとして無線LANネットワークを生成する(S812)。また、テザリング制御部340は、無線LAN制御部310が生成した無線LANネットワークにおける通信と、公衆制御部330が制御する公衆通信との中継処理を開始する(S813)。
続いてBLE制御部320は、無線LAN制御部310が生成した無線LANネットワークの設定情報を含むアップロード要求通知をBLE通信でデジタルカメラに通知する(S814)。
デジタルカメラにメディアデータのアップロード要求を送信すると、BLE制御部320はデジタルカメラからBLE通信で送信されるアップロードの結果通知を待ち受け、受信する(S815)。当該通知を受信すると、スマートフォンは当該通知にて示される自動アップロード処理の成否を出力部205に表示する(S816)。その後、S812で無線LAN制御部310が無線LANネットワークを生成していた場合(S817でYES)、無線LAN制御部310は無線LANネットワークを終了する(S818)。
このようにして、スマートフォンはS608で登録したデジタルカメラに対して、設定情報の通知とメディアデータのアップロード指示を行う。なお、アップロード指示を特に行わず、設定情報の通知だけをするようにしてもよい。デジタルカメラが、設定情報を受信した際に、アップロードするように動作することで同様の効果を達成することができる。
S505のアップロード指示処理が完了すると、スマートフォンはユーザが入力部204を用いて自動アップロード処理の停止操作を行ったかどうかを判定する(S506)。ユーザが当該停止操作を行っていなければ(S506でNO)、スマートフォンは再度、S503〜S505の処理を繰り返す。ユーザが当該停止操作を行っていれば(S506でYES)、スマートフォンは図5に示す処理を終了する。
次に図9のフローチャートを参照して、デジタルカメラがスマートフォンからメディアデータのアップロード要求を受信した際の処理について説明する。当該処理は、デジタルカメラの記憶部201に記憶されたプログラムを、デジタルカメラの制御部202が読み出し、それを実行することで実現される。
まず、デジタルカメラのBLE制御部420は、スマートフォンが送信するアップロード要求通知を受信する(S901)。アップロード要求通知を受信すると、BLE制御部420は、電源部206がデジタルカメラ全体に電力を供給しているかを判定する(S902)。デジタルカメラ全体に電力が供給されていない場合(S902でNO)、電源部206はデジタルカメラ全体への電力供給を開始する(S903)。即ち、デジタルカメラ本体の電源をONにする。
続いてメディアデータ管理部440は、アップロード処理部430を介してサーバ121に送信していない未送信のメディアデータが記憶部201に存在するかどうかを判定する(S904)。未送信のメディアデータが存在しない場合(S904でNO)、BLE制御部420はアップロードするファイルが存在しないことを示すアップロード結果通知をBLE通信でスマートフォンに送信する(S905)。そして、S912に進む。
一方、未送信のメディアデータが存在する場合(S904でYES)、無線LAN制御部410はスマートフォンから通知された無線LANネットワークに接続を試みる(S906)。無線LANネットワークへの接続に失敗した場合(S907でNO)、BLE制御部420は自動アップロード処理に失敗したことを示すアップロード結果通知をBLE通信でスマートフォンに送信する(S908)。
一方、無線LANネットワークへの接続に成功すると(S907でYES)、アップロード処理部430は未送信のメディアデータを、無線LAN制御部410を介してサーバ121に送信する(S909)。未送信のメディアデータを全てサーバ121に送信できた場合(S910でYES)、BLE制御部420は自動アップロード処理に成功したことを示すアップロード結果通知をBLE通信でスマートフォンに送信する(S911)。
メディアデータの送信に失敗した場合(S910でNO)、BLE制御部420は自動アップロード処理に失敗したことを示すアップロード結果通知をBLE通信でスマートフォンに送信する(S908)。
最後にBLE制御部420は、S903でデジタルカメラ本体の電源をONにしていた場合(S912でYES)、電源部206はデジタルカメラ全体への電力供給を停止する(S913)。即ち、デジタルカメラ本体の電源をOFFにする。
このようにして、デジタルカメラはスマートフォンからのアップロード要求に応じて、メディアデータをサーバ121にアップロードする。
上述した通信装置101(スマートフォン)と他の通信装置102(デジタルカメラ)間の通信シーケンスについて、図10〜12を参照して説明する。
まず、ユーザがスマートフォンの入力部204を操作してデジタルカメラの自動アップロード処理を開始した際の登録処理に関する通信シーケンスを図10に示す。
ユーザがスマートフォンの入力部204を操作し、デジタルカメラの自動アップロード処理を開始する操作を行うと(S1001)、スマートフォンのBLE制御部320はデジタルカメラとBLEのペアリング処理を行う(S1002)。続いてスマートフォンのBLE制御部320はデジタルカメラの識別子(UUID)を、BLE通信を用いて取得する(S1003)。
次にスマートフォンの位置推定部350はGPS機能を起動し(S1004)、GPS衛星110が発信するGPS信号を受信する(S1005)。スマートフォンの位置推定部350は受信したGPS信号から緯度・経度を算出し、他装置管理部360がこれを記憶する(S1006)。次にスマートフォンのBLE制御部320はBLE発信機540が発信するBLEのAdvertiseパケットを受信する(S1007)。スマートフォンの他装置管理部360は、同メッセージに含まれるUUIDをBLE発信機の識別情報として記憶する(S1008)。次にスマートフォンの無線LAN制御部310は、アクセスポイント112と無線LANの接続処理を実行し(S1009)、他装置管理部360はアクセスポイント112が生成する無線LANネットワークの設定情報を記憶する(S1010)。
次に、ユーザがスマートフォンとデジタルカメラを持って帰宅した際の通信シーケンスを図11に示す。
BLE発信機はユーザの自宅に設置されており、自身のUUIDを含むBLEのAdvertiseパケットを周期的にブロードキャスト(報知)している(S1101)。ユーザが帰宅するとBLE発信機540のBLE通信圏内にスマートフォンが入るため、スマートフォンのBLE制御部320はBLE発信機540のAdvertiseパケットを受信する(S1102)。デジタルカメラのBLE制御部420は、デジタルカメラの電源がONであるか否かにかかわらず、BLEのAdvertiseパケットを周期的に受信する。
スマートフォンのBLE制御部320は、Advertiseパケットの受信を契機にデジタルカメラが送信するBLEのAdvertiseパケットの検索を開始し、S1103でこれを検知する。次にスマートフォンの位置推定部350はGPS衛星110が発信するGPS信号を受信し(S1104)、受信したGPS信号から緯度・経度を算出する(S1105)。続いてスマートフォンの無線LAN制御部310がアクセスポイント112のネットワークを検索・検知すると(S1106)、BLE制御部320が当該ネットワークの設定情報とアップロード要求をデジタルカメラにBLEで通知する(S1107)。デジタルカメラのBLE制御部420がS1107のメッセージを受信すると、Host部10の電源を起動する(S1108)。続いてデジタルカメラの無線LAN制御部410がS1107で受信した設定でアクセスポイント112の無線LANネットワークに接続する(S1109)。次にデジタルカメラのアップロード処理部430は、S1109で接続した無線LANネットワークを介してサーバ121へのログイン処理とメディアデータのアップロード処理を行う(S1110)。アップロード処理が完了すると、デジタルカメラの無線LAN通信処理部はアクセスポイント112の無線LANネットワークとの接続を切断する(S1111)。続いてデジタルカメラのBLE制御部420はアップロード処理の結果をBLE通信でスマートフォンに送信し(S1112)、Host部10の電源を停止する(S1113)。スマートフォンのBLE制御部320がデジタルカメラからアップロード処理の結果(S1112)を受信すると、スマートフォンはその結果を出力部205に表示する(S1114)。
次に、ユーザがスマートフォンとデジタルカメラを持って帰宅した際の通信シーケンスを図12に示す。図12では、図11の場合と異なり、自宅のアクセスポイント112が利用できない場合の動作シーケンスを例示する。
ここで、S1201〜S1205の処理はS1101〜S1105と同一であるため、ここでは説明を省略する。
緯度・経度情報取得後、スマートフォンの無線LAN制御部310がアクセスポイント112のネットワークを検索するが、ここではアクセスポイント112の無線LANネットワークを検出できない(S1206)。するとスマートフォンは、公衆制御部330が携帯基地局520との通信を確認した後(S1207)、テザリング機能を用いた自動アップロードを行うかどうかユーザに確認するメッセージを出力部205に表示する(S1207)。ユーザがテザリング機能の利用を許可する操作を行うと、スマートフォンの無線LAN制御部310は基地局として無線LANネットワークを生成し、テザリング制御部340が無線LAN通信と公衆通信の中継処理を開始する(S1209)。次にスマートフォンのBLE制御部320が、S1209で生成した無線LANネットワークの設定情報とアップロード要求をデジタルカメラにBLEで通知する(S1210)。デジタルカメラのBLE制御部420がS1210のメッセージを受信すると、Host部10の電源を起動する(S1211)。続いてデジタルカメラの無線LAN制御部410がS1210で受信した設定でスマートフォンの無線LANネットワークに接続する(S1212)。次にデジタルカメラのアップロード処理部430は、S1212で接続した無線LANネットワークを介してサーバ121へのログイン処理とメディアデータのアップロード処理を行う(S1213)。アップロード処理が完了すると、デジタルカメラの無線LAN通信処理部はスマートフォンの無線LANネットワークとの接続を切断する(S1214)。続いてデジタルカメラのBLE制御部420はアップロード処理の結果をBLE通信でスマートフォンに送信し(S1215)、Host部10の電源を停止する(S1216)。スマートフォンのBLE制御部320がデジタルカメラからアップロード処理の結果(S1215)を受信すると、スマートフォンはその結果を出力部205に表示する(S1217)。また、スマートフォンの無線LAN制御部310は無線ネットワークを終了し、テザリング制御部340が無線LAN通信と公衆通信の中継処理を停止する(S1218)。
このようにして、消費電力を低減しつつ、所定の場所で他の通信装置(ここでは、デジタルカメラ)に無線ネットワークへ簡単に接続させることができる。更に、ユーザは特別な操作を行う必要なく、デジタルカメラで撮影したメディアデータのアップロードを自動的に行うことが可能となる。従って、スマートフォンおよびデジタルカメラにおける消費電力の低減が図れると共に、撮影データ等のメディアデータを自動的にアップロードするので、ユーザビリティの向上を図ることができる。
また、自宅でアップロードを自動的に行うことで、結果として、屋外で無線LAN通信やテザリング機能が使用される可能性を低減し、外出先などの充電できない環境においてスマートフォンやデジタルカメラが電池切れを起こす可能性を低減させることができる。
また、登録した外部の無線ネットワークを検知できない場合には自動的にテザリング機能を利用したアップロードをユーザに通知する。これにより、当該無線ネットワークを生成する外部APが故障している場合等であっても、メディアデータのアップロードがされなくなってしまう可能性を低減することができる。
なお、上述の実施形態においてスマートフォンでユーザに通知を行う場合、出力部205にメッセージを表示するとしたが、これに限らず、たとえば音や振動によってユーザに通知するものとしてもよい。特にユーザへメッセージを表示する際に、音や振動と合わせてユーザに通知することで、ユーザはスマートフォンを見ずに自宅のAPを用いた自動アップロードができなかったことを検知することが可能となるという効果がある。
また、図8において、スマートフォンはテザリング機能の利用可否をユーザ操作で判定したが、これに限らず、事前にテザリング機能の利用可否をユーザが設定しておくようにしてもよい。また、スマートフォンの電池残量や、公衆通信の通信環境に基づいて、テザリング機能の利用可否を自動で判断してもよい。
また、図9において、デジタルカメラはサーバ121に送信していないメディアデータが存在するか否かによってアップロード処理を実行するか否かを判定した。しかし、これに限らず、デジタルカメラの電池残量を計測し、ある一定以上の残量がある場合にのみアップロード処理を実行するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、他の通信装置102がメディアデータをアップロードする例について述べた。しかし、これに限らず、他の通信装置102がインターネットから所望のデータをダウンロードするために、設定情報を通知するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、1つの位置を登録し、当該登録された位置を含む所定範囲内にスマートフォンが入った場合に、設定情報を通知した。しかしこれに限らず、複数の位置を登録できるようにしてもよい。この場合、緯度や経度情報といった位置情報と対応付けて設定情報を記憶しておく。これにより、スマートフォンは位置に応じた設定情報をデジタルカメラに通知することができる。さらには、自動的に接続する無線ネットワークと位置情報とが対応付けられるため、意図しない無線ネットワークに接続してしまう可能性も低減することができる。
また、上述の実施形態では、自宅内に入ったことに応じて、設定情報を通知した。しかし、これに限らず、BLEを介して予め設定情報を他の通信装置に送信しておき、自宅内に入ったことに応じて、無線LANネットワークに接続するようBLEを介して指示するようにしてもよい。
また、上述した説明では本発明を実施する第一の通信手段としてBLEを例に挙げて説明したが、これ以外の通信手段を用いて行うようにしても良い。例えば、Zigbee(登録商標)、RC4CE(Radio Frequency for Consumer Electronics)、Wireless USBなどの通信規格に従う通信で行うとしても良い。本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、上述した1つ乃至複数のうちのいくつかの効果を有する。
101 通信装置
102 他の通信装置
110 GPS衛星
111 公衆基地局
112 アクセスポイント
121 サーバ

Claims (20)

  1. 通信装置であって、
    所定の位置において前記通信装置が第1の無線ネットワークに接続した場合、前記所定の位置の情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記所定の位置を含む所定の範囲内に前記通信装置が存在することを検知する検知手段と、
    前記検知手段により、前記所定の範囲内に前記通信装置が存在することが検知されたことに応じて、前記第1の無線ネットワークで利用される第1の通信方式よりも消費電力の低い第2の通信方式を用いて、他の通信装置を前記第1の無線ネットワークに接続させるための所定の情報を前記他の通信装置に送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記第1の記憶手段は、更に、前記第1の通信方式を利用して通信する前記第1の無線ネットワークに接続するための第1の識別情報を記憶し、
    前記送信手段は、前記第1の識別情報を前記他の通信装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1の設定情報は、前記通信装置が接続した無線ネットワークの識別子、暗号方式、暗号鍵、認証方式の情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記検知手段により、前記所定の範囲内に前記通信装置が存在することが検知された場合、前記第1の無線ネットワークを探索する第1の探索手段を更に有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記第1の探索手段により前記第1の無線ネットワークが検出されなかった場合、前記送信手段は前記所定の情報を前記他の通信装置に送信しないことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 基地局として第2の無線ネットワークを生成する生成手段を更に有し、
    前記第1の探索手段により前記第1の無線ネットワークが検出されなかった場合、前記送信手段は、前記第2の無線ネットワークに接続するための第2の設定情報を、前記第2の通信方式を用いて前記他の通信装置に送信することを特徴とする請求項4または5に記載の通信装置。
  7. 前記第1の通信方式および前記第2の通信方式とは異なる第3の通信方式により外部装置と通信する通信手段と、
    前記第2の無線ネットワークを介して前記他の通信装置と接続した場合、前記他の通信装置と前記外部装置との間の通信を、前記通信手段を利用して中継する中継手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記通信手段を介して前記外部装置と通信できない場合、前記探索手段により前記第1の無線ネットワークが検出されなかった場合であっても、前記送信手段は前記第2の設定情報を送信しないことを特徴とする請求項6または7に記載の通信装置。
  9. 前記送信手段は、前記第1の設定情報を前記他の通信装置に送信すると共に、データのアップロード要求を前記他の通信装置に送信することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 前記検知手段は、GPS(Global Positioning System)を利用して、前記所定の範囲内に前記通信装置が存在することを検知することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記検知手段は、Bluetooth(登録商標)に準拠した無線通信を利用して、前記所定の範囲内に前記通信装置が存在することを検知することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 前記検知手段により、前記所定の範囲内に前記通信装置が存在することが検知された場合、前記第2の通信方式を利用して前記他の通信装置を探索する第2の探索手段を更に有し、
    前記第2の探索手段により前記他の通信装置が検出されなかった場合、ユーザにエラーを通知する通知手段を更に有することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. ユーザの指示に応じて、前記所定の位置と前記第1の設定情報とを対応付けて前記第1の記憶手段に登録する登録手段を更に有することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の通信装置。
  14. 前記第1の通信方式はIEEE802.11シリーズに準拠した無線通信方式であり、
    前記第2の通信方式はBluetooth(登録商標) Low Energyに準拠した無線通信方式であることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の通信装置。
  15. 通信装置の制御方法であって、
    所定の位置において前記通信装置が無線ネットワークに接続した場合、前記所定の位置の情報を記憶部に記憶させる記憶工程と、
    前記所定の位置を含む所定の範囲内に前記通信装置が存在することを検知する検知工程と、
    前記所定の範囲内に前記通信装置が存在することが検知されたことに応じて、前記無線ネットワークで利用される第1の通信方式よりも消費電力の低い第2の通信方式を用いて、他の通信装置を前記無線ネットワークに接続させるための所定の情報を前記他の通信装置に送信する送信工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  16. 第1の通信装置が、
    所定の位置において前記第1の通信装置が無線ネットワークに接続した場合、前記所定の位置の情報とを記憶部に記憶し、
    前記所定の位置を含む所定の範囲内に前記第1の通信装置が存在することを検知したことに応じて、前記無線ネットワークで利用される第1の通信方式よりも消費電力の低い第2の通信方式を用いて、第2の通信装置を前記無線ネットワークに接続させるための所定の情報を前記第2の通信装置に送信し、
    前記第2の通信装置が、
    前記所定の情報を前記第1の通信装置から受信し、
    前記所定の情報を受信したことに応じて、前記無線ネットワークに接続する
    ことを特徴とする通信方法。
  17. 前記第1の通信装置は、前記無線ネットワークに接続するための設定情報を前記第2の通信装置に送信し、
    前記第2の通信装置は、前記設定情報に基づいて前記無線ネットワークに接続することを特徴とする請求項16に記載の通信方法。
  18. 前記第2の通信装置は、前記設定情報を利用して前記無線ネットワークに接続すると、画像データをサーバに送信することを特徴とする請求項16または17に記載の通信方法。
  19. 前記第2の通信装置は、前記サーバに送信していない画像データを選択し、該選択された画像データを前記サーバに送信することを特徴とする請求項16から18のいずれか1項に記載の通信方法。
  20. コンピュータを請求項1から14のいずれか1項に記載の通信装置として動作させるためのプログラム。
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