以下、添付の図面を参照して、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。なお、以下に示すBLE通信は、第1の通信方式としてのBluetooth(登録商標) Low Energyに準拠した無線通信方式による通信であり、無線LANネットワークを介した通信は、第2の通信方式としてのIEEE802.11シリーズに準拠した無線通信方式による通信とする。
(第一の実施形態)
第一の実施形態において想定される通信システム500を図5に示す。通信システム500は、スマートフォン1、デジタルカメラ2、ネットワークストレージ(NAS)3、アクセスポイント4、およびGPS(Global Positioning System)衛星9から構成される。スマートフォン1は、デジタルカメラ2およびNAS3とBLE通信510で接続可能である。BLE通信510において、デジタルカメラ2およびNAS3は、BLEのペリフェラルとして動作し、スマートフォン1は、BLEのセントラルとして動作する。また、スマートフォン1は、GPS衛星9から通知されるGPS信号540を受信する。
デジタルカメラ2は、NAS3が生成する無線LANネットワーク520を介してNAS3に接続可能である。また、デジタルカメラ2は、アクセスポイント4が生成する無線LANネットワーク530を介してNAS3と接続可能である。ここで、例えば、スマートフォン1とデジタルカメラ2は、所定の範囲内(例えばユーザの自宅内)においてユーザが自由に持ち運べるものとし、NAS3は、当該所定の範囲内に固定的に設置されているものとする。なお、スマートフォン1、デジタルカメラ2、およびNAS3は、本実施形態を説明するための一例であり、図5に示すようなネットワークを構築でき、以下に示す機能を有する装置であれば、これらの装置に限定されない。
図1は、スマートフォン1のハードウェア構成の一例を示す図である。スマートフォン1は、Host部10とBLE Controller部15で構成される。
Host部10は、表示部100、操作部101、記憶部102、電源部103、BLEController I/F104、撮像部105、制御部106、ROM107、RAM108を備える。Host部10はまた、無線LANアンテナ制御部109、無線LANアンテナ110、携帯網通信アンテナ制御部111、携帯網通信アンテナ112、GPSアンテナ制御部113、GPSアンテナ114を備える。
表示部100および操作部101は、アプリケーションの表示や実行等を行う。記憶部102は、無線通信ネットワーク情報、データ送受信情報、画像データなど各種データを記憶し、管理する。電源部103は、例えばバッテリで、Host部10に対して電源を供給する。BLE Controller I/F104は、BLE Controller部15と接続するインタフェースである。撮像部105は、写真や動画の撮影を行う。制御部106は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、スマートフォン1の各構成要素の動作を制御する。ROM(Read Only Memory)107は、制御命令つまりプログラムを格納する。RAM(Random Access Memory)108は、プログラムを実行する際のワークメモリやデータの一時保存などに利用される。無線LANアンテナ制御部109は、無線LANアンテナ110を制御し、無線LAN通信を行う。携帯網通信アンテナ制御部111は、携帯網通信アンテナ112を制御し、携帯網通信を行う。GPSアンテナ制御部113は、GPSアンテナ114を制御し、GPS衛星9からの通知を受信する。
一方、BLE Controller部15は、Host I/F150、電源部151、ROM152、RAM153、制御部154、BLEアンテナ制御部155、BLEアンテナ156、記憶部157を備える。
Host I/F150は、Host部10と接続するインタフェースである。電源部151は、例えばバッテリであり、BLE Controller部15に対して電源を供給する。ROM152は、制御命令つまりプログラムを格納するもので、ここでは特にBLE通信に係るプログラムを格納する。RAM153は、プログラムを実行する際のワークメモリやデータの一時保存などに利用される。制御部154は、例えばCPUであり、BLE Controller部15の各構成要素の動作を制御する。BLEアンテナ制御部155は、BLEアンテナ156を制御し、BLE通信を行う。記憶部157は、BLE通信で送信するデータや、無線LANネットワークの設定情報等を記憶し、管理する。
本実施形態では、BLE Controller部15を上記の通り構成する事により、BLE Controller部15は、Host部10から独立して動作することができる。即ち、BLE Controller部15は、電源部103がHost部10に対する電源供給を止めている場合においても、電源部151からの電源供給により起動し、外部の装置とBLEによる通信を行う事ができる。
図2は、デジタルカメラ2のハードウェア構成の一例を示す図である。デジタルカメラ2は、スマートフォン1と異なり、図1の携帯網通信アンテナ制御部111、携帯網通信アンテナ112、GPSアンテナ制御部113、GPSアンテナ114に対応する構成を有さない。それ以外の構成はスマートフォン1と同等であるため、ここでは説明を省略する。
次に、図3を参照して、スマートフォン1の機能構成を説明する。図3は、スマートフォン1の機能構成の一例を示す図である。なお、本実施形態では、図3に示す各機能ブロックは、ソフトウェアプログラムとしてその機能が実施されるものとするが、本機能ブロックに含まれる一部または全部がハードウェア化されていてもよい。
無線LAN通信制御部310は、無線LANアンテナ制御部109を介した無線LAN通信を制御する。無線LAN通信制御部310は、例えば、プログラムとしてROM107に記憶され、制御部106によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
BLE通信制御部320は、BLEアンテナ制御部155を介したBLE通信を制御する。BLE通信制御部320は、例えば、プログラムとしてROM152に記憶され、制御部154によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
携帯網通信制御部330は、携帯網通信アンテナ制御部111を介した携帯網通信を制御する。携帯網通信制御部330は、例えば、プログラムとしてROM107に記憶され、制御部106によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
テザリング制御部340は、無線LANアンテナ制御部109を介した無線LAN通信と携帯網通信アンテナ制御部111を介した携帯網通信との中継処理(テザリング処理)を行う。テザリング制御部340は、テザリング処理を開始する際、無線LAN通信制御部310に対して、無線LANのアクセスポイント(AP)として動作するよう指示する。また、テザリング制御部340は、テザリング処理を終了する際、無線LAN通信制御部310に対して、無線LANのAP機能を停止するよう指示する。テザリング制御部340は、例えば、プログラムとしてROM107に記憶され、制御部106によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
位置測定処理部350は、スマートフォン1の現在位置を測定する。位置測定処理部350は、GPSアンテナ制御部113を介して取得されるGPS信号を解析し、スマートフォン1が存在する緯度・経度情報を算出する機能を持つ。また、位置測定処理部350は、無線LAN通信制御部310を介して取得される無線LANのネットワーク情報をもとに、当該ネットワークが存在する位置を外部のサーバ機器等から取得する機能を持つ。また、位置測定処理部350は、特定のUUID(Universally Unique Identifier)と特定の位置を対応付けて記憶し、BLE通信制御部320を介して該UUIDを取得した際に記憶した位置を現在位置として判定する機能を持つ。位置測定処理部350はこれらの機能により取得した情報を総合し、スマートフォン1の現在位置を継続的に測定する。位置測定処理部350は、例えば、プログラムとしてROM107に記憶され、制御部106によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
なお、位置測定処理部350は、上記以外の機能を用いることにより、スマートフォン1の現在位置を測定してもよい。例えば、位置測定処理部350は、気圧計、加速度センサ、可視光や音波を用いた通信機器等のデバイスを用いることにより、スマートフォン1の現在位置を測定してもよい。また、位置測定処理部350は、特定の識別子を持つ無線LAN通信やBLE通信、携帯電話網通信の電波強度を計測することにより、スマートフォン1の現在位置を測定してもよい。また、位置測定処理部350は、上記の計測方法の一つ以上を組み合わせて、スマートフォン1の現在位置を計測してもよい。
撮像装置情報管理部360は、スマートフォン1が通信を行う撮像装置(図5に示す通信システム500ではデジタルカメラ2)の情報を登録・管理する。撮像装置情報管理部360は、撮像装置の識別子を管理し、当該識別子を持つ撮像装置がBLE通信制御部320を介して通信可能であるかどうかを判断する機能を持つ。また、撮像装置情報管理部360は、撮像装置の起動状態(スタンバイ状態または通常状態)を取得し記憶する機能を持つ。撮像装置情報管理部360が管理する撮像装置の識別子の例は、UUIDである。撮像装置情報管理部360は、例えば、プログラムとしてROM107に記憶され、制御部106によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
ストレージ機器情報管理部370は、撮像装置情報管理部360が管理する撮像装置が撮影画像を送信するストレージ機器(図5に示す通信システム500ではNAS3)の情報を登録・管理する。ストレージ機器情報管理部370は、ストレージ機器の識別子を管理し、当該識別子を持つストレージ機器の空き容量や、起動状態(スタンバイ状態または通常状態)を取得し記憶する機能を持つ。ストレージ機器情報管理部370が管理する撮像装置の識別子の例は、UUIDである。ストレージ機器情報管理部370は、例えば、プログラムとしてROM107に記憶され、制御部106によって当該プログラムが実行されることによりその機能が実施される。
表示制御部380は、表示部100に対する表示制御を行う。表示制御部380は、例えば、プログラムとしてROM107に記憶され、制御部106によって当該プログラムが実行されることによりその機能が実施される。
ここで、撮像装置とストレージ機器(本実施形態では、それぞれデジタルカメラ2とNAS3に対応)における通常状態(装置としての消費電力が高い状態)とスタンバイ状態(装置としての消費電力が低い状態)について説明する。
表1に、撮像装置における、通常状態とスタンバイ状態での撮像装置の各機能の状態を示す。
表1に示すように、無線LAN通信の機能は、通常状態では利用可能となり、スタンバイ状態では利用不可となる。また、撮影機能は、通常状態では利用可能となり、スタンバイ状態では利用不可となる。また、画像表示機能は、通常状態では利用可能となり、スタンバイ状態では利用不可となる。また、特に読み出しに関する、画像データへのアクセ機能は、通常状態では利用可能となり、スタンバイ状態では利用不可となる。また、LED(Light−emitting diode)は、通常状態では点灯し、スタンバイ状態では消灯となる。なお、LEDについては、スタンバイ状態において、消灯に限定されず、消費電力がより低くなるように、明るさを変えたり、色を変える等のバリエーションが考えられる。また、ホストCPU(本実施形態では、制御部206に対応)は、通常状態ではONとなり、スタンバイ状態ではOFFとなる。なお、ホストCPUについては、ON/OFFの他、クロック周波数が高い/低い、単位時間当たりに可能な処理量が多い/少ない、消費電力が高い/低い等として、通常状態/スタンバイ状態の動作が定義されてもよい。
表2に、ストレージ機器における、通常状態とスタンバイ状態でのストレージ機器の各機能の状態を示す。
ストレージ機器の各機能を制御するホストCPUは、通常状態ではONとなり、スタンバイ状態ではOFFとなる。なお、ホストCPUについては、撮像装置と同様に、多様な通常状態/スタンバイ状態の動作の定義が可能である。また、特に書き込みに関する、画像データへのアクセ機能は、通常状態では利用可能となり、スタンバイ状態では利用不可となる。また、画像データを記憶する記憶部(例えばHDD(Hard Disc Drive))は、通常状態ではONとなり、スタンバイ状態ではOFFとなる。また、LEDは、通常状態では点灯し、スタンバイ状態では消灯となる。なお、スタンバイ状態におけるLEDについては、撮像装置と同様に、多様なバリエーションの動作が可能である。また、無線LAN機能を有している場合の、無線LAN通信の機能は、通常状態では利用可能となり、スタンバイ状態では利用不可となる。
なお、撮像装置とストレージ機器のそれぞれにおいて、無線LAN通信については、スタンバイ状態において、撮像装置/ストレージ機器の起動を要求する特定フォーマットの無線LANパケットのみ受信できる状態に置かれるとしてもよい。また、撮像装置とストレージ機器のそれぞれにおいて、無線LAN通信の利用が可能である/利用が不可である/現在通信中である、等を例えば表示手段によりユーザへ通知することにより、ユーザは画像データのアップロードが可能か、不可能か、現在実行中かを認識することができる。
次に、図4を参照して、デジタルカメラ2の機能構成を説明する。図5は、デジタルカメラ2の機能構成の一例を示す図である。なお、本実施形態では、図4に示す各機能ブロックは、ソフトウェアプログラムとしてその機能が実施されるものとするが、本機能ブロックに含まれる一部または全部がハードウェア化されていてもよい。
無線LAN通信制御部410は、無線LANアンテナ制御部209を介した無線LAN通信を制御する。無線LAN通信制御部410は、例えば、プログラムとしてROM207に記憶され、制御部206によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
BLE通信制御部420は、BLEアンテナ制御部255を介したBLE通信を制御する。BLE通信制御部420は、例えば、プログラムとしてROM252に記憶され、制御部254によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
アップロード処理部430は、記憶部202に記憶される、撮像部205で撮影され記憶部203に記憶されたメディアデータ(メディアファイル)を、無線LAN通信制御部410を介して外部機器に送信する。アップロード処理部430は、例えば、プログラムとしてプログラムとしてROM207に記憶され、制御部206によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
メディアデータ管理部440は、撮像部205で撮影され記憶部203に記憶されたメディアデータを管理する。またメディアデータ管理部440は、記憶部203に記憶されたメディアデータがアップロード処理部430を介して外部機器に送信されたかどうかを記憶する。メディアデータ管理部440は、例えば。プログラムとしてROM207に記憶され、制御部206によって当該プログラムが実行されることにより、その機能が実施される。
次に、図6から図9のフローチャートを参照して、所定の範囲内に存在するスマートフォン1がデジタルカメラ2において記憶されているメディアデータのアップロード制御(以下、自動アップロード処理)を行うための動作手順について説明する。なお、以下に説明する実施形態では、デジタルカメラ2により撮像されて記憶されているメディアデータ(メディアファイル)を画像データと称するが、これは一例であり、動画データや音声を伴うデータであっても、以下に説明する実施形態を適用可能である。
図6は、自動アップロード処理を行う際のスマートフォン1の動作フローを示す。図6に示す処理は、例えば、ユーザがスマートフォン1の操作部101を操作して、自動アップロード処理の開始をスマートフォン1に対して指示した際に開始する。
まず、スマートフォン1は、自動アップロードの対象の画像データが記憶されている撮像装置(デジタルカメラ2)、自動アップロード処理を行う場所の位置・範囲、自動アップロード先のストレージ機器(NAS3)、および、NAS3に接続するネットワーク等の、自動アップロード処理に必要な情報を登録する(S601)。なお、本実施形態では、自動アップロード処理を行う場所は、スマートフォン1を有するユーザの自宅とする。S601の詳細については、図7を用いて後述する。S601の登録処理に失敗した場合(S602でNO)、スマートフォン1は図6の処理を終了する。スマートフォン1は、S601における登録処理に成功すると(S602でYES)、ユーザ操作によって自動アップロード処理が停止されるまで(S609でYESになるまで)、S603からS609の処理を繰り返す。
スマートフォン1は、デジタルカメラ2内にNAS3に送信していない画像データ(未送信画像データ)が存在するかどうかを監視する(S603)。この処理は、例えば、スマートフォン1の撮像装置情報管理部360が、デジタルカメラ2のBLE通信制御部420が送信するAdvertiseパケットに含まれる未送信データ有無を表すフラグ情報を監視することで実現される。未送信画像データがあると判定した場合(S604でYES)、スマートフォン1の位置測定処理部350は、スマートフォン1の現在位置がS601で登録された、自動アップロード処理を行う場所である自宅の範囲内であるかどうかを判定する(S605)。S605の処理の詳細については、図8を用いて後述する。
S605の判定の結果、位置測定処理部350が、スマートフォン1を持つユーザが例えば帰宅した等、S601で登録された自宅の範囲内にスマートフォン1があると判定した場合(S606でYES)、スマートフォン1は、S601で登録された撮像装置であるデジタルカメラ2に対して、画像データのアップロードを指示する(S608)。例えば、スマートフォン1の位置測定処理部350は、繰り返し実行されるS605の判定処理において、前回実行した際にスマートフォン1の位置が自宅外と判定され、今回実行した際にはスマートフォン1の位置が自宅内と判定された場合に、ユーザが帰宅したと判定することができる。S608の処理の詳細については、図9を用いて後述する。
位置測定処理部350が、スマートフォン1を持つユーザが、例えば帰宅していない等、S601で登録された自宅の範囲内にスマートフォン1がないと判定した場合(S606でNO)、スマートフォン1は、ユーザが操作部101を介してデジタルカメラ2に対して画像データのアップロード操作を行ったかどうかを判定する(S607)。ユーザがアップロード操作を行っていると判定した場合(S607でYES)、スマートフォン1はS601で登録したデジタルカメラ2に対して画像データのアップロードを指示する(S608)。ユーザがアップロード操作を行っていないと判定した場合は(S607でNO)、スマートフォン1は、デジタルカメラ2に対して画像データのアップロード指示を行わない。
S608のアップロード指示処理が完了すると、スマートフォン1は、ユーザが操作部101を用いて自動アップロード処理の停止操作を行ったかどうかを判定する(S609)。ユーザが当該停止操作を行っていなければ(S609でNO)、スマートフォン1は、再度S603〜S609の処理を繰り返す。ユーザが当該停止操作を行っていれば(S609でYES)、スマートフォン1は図6の処理を終了する。なお、S609の判定は、ユーザの操作を伴わずに行われてもよい。例えば、スマートフォン1がデジタルカメラ2からの指示により、S609の判定を行ってもよい。
続いて、図7を参照して図6のS601の処理について説明する。図7は、本実施形態における自動アップロード処理に必要な情報の登録処理(S601)の動作フローを示す。
S701で、表示制御部380は、表示部100に、画像データが記憶されている撮像装置(デジタルカメラ2)を指定するための画面(対象カメラ指定UI(User Interface))を表示する。当該画面には、例えば、撮像装置情報管理部360が管理するBLE通信でスマートフォン1とペアリング済みの撮像装置の一覧と、新たに撮像装置をBLE通信でペアリングするためのメニュー画面が表示される。
デジタルカメラ2がスマートフォンとBLE通信でペアリングされている場合(S702でYES)、ユーザは、表示部100に表示されるペアリング済みの撮像装置の一覧からデジタルカメラ2を選択する。続いて、撮像装置情報管理部360は、デジタルカメラ2の識別子情報を取得し、当該識別子情報を記憶する(S707)。本実施形態において当該取得処理は、例えば、BLE通信制御部320がデジタルカメラ2にBLEメッセージを用いて識別子情報を要求するメッセージを送信し、その応答メッセージを受信することにより行われる。なお、当相取得処理は、スマートフォン1において別の手段/手順により実施されてもよい。例えば、ユーザがスマートフォン1の操作部101を操作して、デジタルカメラ2の識別子を入力してもよい。また、本実施形態において、デジタルカメラ2の識別子情報はUUIDとするが、UUIDに替えてその他の情報を用いてもかまわない。例えば、無線LAN通信やBLE通信のアドレス情報、機種名、ユーザが設定する機器のニックネームなどを用いてもよい。
デジタルカメラ2がスマートフォン1とペアリングされておらず、ユーザが、新たにデジタルカメラ2を登録する場合(S702でNO)、BLE通信制御部320は、スマートフォン1がBLEで通信可能な周辺機器を検索し、表示制御部380が、発見された周辺機器の情報(カメラ選択UI)を表示部100に表示する(S703)。ここで、表示部100に表示される周辺機器は、BLE通信の探索処理で発見された全ての機器であってもよい。また、BLE通信制御部320が、発見した機器の種別や名称などをさらに取得して自動アップロード処理が可能な周辺機器を選別して、表示制御部380が当該選別した周辺機器を表示部100に表示してもよい。
続いて、ユーザは、操作部101を操作して、S703で表示部100に表示された周辺機器の中からデジタルカメラ2を選択すると、撮像装置情報管理部360は、ユーザが選択したデジタルカメラ2に対してBLE通信制御部320を介したBLEのペアリング処理を試みる(S704)。ペアリング処理が成功すると(S705でYES)、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してユーザが選択したデジタルカメラ2から識別子情報を取得して記憶する(S707)。識別子情報の取得は、例えば、BLEのGATT(Generic Atribute)プロファイル仕様による要求メッセージを用いて行われる。ペアリング処理に失敗した場合(S705でNO)、表示制御部380は、表示部100にエラーメッセージを表示し(S706)、検索・登録処理に失敗したとして図7の処理を終了する。
デジタルカメラ2の識別子取得・記憶処理(S707)が完了すると、表示制御部380は、デジタルカメラ2により撮像され記憶されている画像データをアップロードするストレージ機器(NAS3)を指定するための画面(対象ストレージ指定UI)を表示部100に表示する(S708)。当該画面には、例えば、ストレージ機器情報管理部370が管理する、BLE通信でペアリング済みのストレージ機器の一覧と、新たにストレージ装置を登録するためのメニュー画面が表示される。
NAS3がスマートフォン1とBLE通信でペアリングされている場合(S709でYES)、ユーザは、表示部100に表示されるペアリング済みのストレージ機器の一覧からNAS3を選択する。続いて、ストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介してユーザが選択したNAS3から識別子情報を取得し記憶する(S714)。本実施形態において当該取得処理は、例えば、BLE通信制御部320がNAS3にBLEメッセージを用いて識別子情報を要求するメッセージを送信し、その応答メッセージを受信することにより行われる。なお、当該取得処理は、スマートフォン1において別の手段/手順により実施されてもよい。例えば、ユーザがスマートフォンの操作部101を操作して、NAS3の識別子を入力してもよい。また、本実施形態において、NAS3の識別子情報とはUUIDとするが、UUIDに替えてその他の情報を用いてもかまわない。例えば、無線LAN通信やBLE通信のアドレス情報、機種名、ユーザが設定する機器のニックネームなどを用いてもよい。
NAS3がスマートフォン1とペアリングされておらず、ユーザが、新たにNAS3を登録する場合(S709でNO)、BLE通信制御部320は、スマートフォン1がBLEで通信可能な周辺機器を検索し、発見された周辺機器の情報(ストレージ選択UI)を、表示制御部380が表示部100に表示する(S710)。ここで、表示部100に表示される周辺機器は、BLE通信の探索処理で発見された全ての機器であってもよい。また、BLE通信制御部320が、発見した機器の種別や名称などをさらに取得してネットワークストレージ機能を持つ周辺機器を選別して、表示制御部380が当該選別された周辺機器を表示部100に表示してもよい。
続いて、ユーザは、操作部101を操作して、S710で表示部100に表示された周辺機器の中からNAS3を選択すると、ストレージ機器情報管理部370は、ユーザが選択したNAS3に対してBLE通信制御部320を介したBLEのペアリング処理を試みる(S711)。ペアリング処理が成功すると(S712でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介してユーザが選択したNAS3から識別子情報を取得して記憶する(S714)。識別子情報の取得は、例えば、BLEのGATTプロファイル仕様による要求メッセージを用いて行われる。ペアリング処理に失敗した場合(S712でNO)、表示制御部380は、表示部100にエラーメッセージを表示し(S713)、検索・登録処理に失敗したとして図7の処理を終了する。
NAS3の識別子取得・記憶処理(S714)が完了すると、スマートフォン1は、ユーザに対して、自宅の位置情報を登録するかの判断を促す。例えば、表示制御部380が、自宅の位置情報を登録するかどうかをユーザに選択させるメッセージを表示部100に表示する。図7の例では、スマートフォン1の現在の位置情報(例えば緯度・経度)は、GPS衛星9により測定されるものとする。ユーザが自宅位置を登録する操作を行った場合(S715でYES)、位置測定処理部350は、GPSアンテナ制御部113を介して、スマートフォン1の現在の位置情報の取得を試みる(S716〜S721)。ユーザが自宅位置を登録しないことを示す操作を行った場合は(S715でNO)、当該処理(S716〜S721)は実行されない。
位置測定処理部350がGPSによる位置情報取得機能を起動済みで、すでにスマートフォン1の位置情報が取得済みである場合(S716でYES)、当該位置情報を自宅位置として記憶する(S721)。位置測定処理部350が、GPSによる位置情報取得機能を起動していない等、スマートフォン1の位置情報を取得していない場合(S716でNO)、位置測定処理部350はGPS機能を開始し(S717)、GPSアンテナ制御部113を介して、スマートフォン1の位置情報の取得を試みる(S718)。位置情報の取得に成功すると(S719でYES)、位置測定処理部350は、当該位置を自宅位置として記憶する(S721)。位置情報の取得に失敗すると(S719でNO)、位置測定処理部350は自宅の位置情報なしであることを示す情報を記憶する(S720)。
続いて、表示制御部380は、デジタルカメラ2がNAS3に画像データをアップロードする際に使用する無線LANネットワークを選択する画面(無線LAN NW選択UI)を表示部100に表示する(S722)。当該画面には、例えば、無線LAN通信制御部310が検索・検知した無線LANネットワーク(自宅内NW)の一覧と、NAS3がアクセスポイントとなって生成・管理する無線LANネットワークを利用することを表すメニューを含む画面が表示される。
ユーザが、NAS3が生成・管理する無線LANネットワークを利用することを表すメニューを選択した場合(S723で“ストレージ機器”)、BLE通信制御部320は、S714で取得したNAS3の識別子情報を用いてBLE通信を行うことにより、NAS3が生成した無線LANネットワークの設定情報を取得する(S728)。ここで取得する設定情報とは、SSID(Service Set Identifier)、BSSID(Basic Service Set Identifier)、暗号種別、暗号鍵、認証種別等である。ストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介して当該設定情報を取得し、自動アップロード処理で使用する無線LANネットワーク情報として記憶する(S729)。
ユーザが、自宅内NWのうちの一つの無線LANネットワークを選択した場合(S723で“自宅内NW”)、無線LAN通信制御部310は、選択された無線LANネットワークへの接続を試みる(S724)。接続に成功すると(S725でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、自動アップロード処理で使用する無線LANネットワーク情報として、当該無線LANネットワークの設定情報を記憶する(S726)。
無線LAN通信制御部310が無線LANネットワークへの接続に失敗すると(S725でNO)、表示制御部380は、表示部100にエラーメッセージを表示し(S727)、スマートフォン1は検索・登録処理に失敗したとして図7の処理を終了する。またこの際、ストレージ機器情報管理部370は、図7の処理で記憶した識別子情報や位置情報を破棄してもよい。スマートフォン1は、無線LANネットワークの設定情報の記憶処理(S726、S729)が完了すると、図7の検索・登録処理を成功裏に終了する。
なお、図7に示す動作フローのステップは、任意の順序により実施されてもよい。例えば、スマートフォン1は、デジタルカメラ2とNAS3の識別子情報を取得する前に、スマートフォン1の位置情報を取得してもよい。
次に、図8を参照して図6のS605の処理について説明する。図8は、本実施形態におけるスマートフォン1が自宅内に存在するか否かを判定する処理(S605)の動作フローを示す。なお、上述したように、本実施形態では、NAS3は、スマートフォン1の自宅内に固定的に設置されているものとする。
まず、位置測定処理部350は、BLE通信制御部320を介して、NAS3が発するBLE信号(Advertiseパケット)を受信できるかどうかを判定する(S801)。NAS3が発するBLE信号を受信できない場合(S801でNO)、位置測定処理部350は、スマートフォン1が自宅外に位置すると判定し、本処理を終了する。一方、NAS3が発するBLE信号を受信できる場合(S801でYES)、図7のS721において自宅の位置情報を記憶したかどうかを判定する(S802)。
自宅の位置情報が記憶されていなければ(S802でNO)、位置測定処理部350は、スマートフォン1が自宅内に位置するものと判定して本処理を終了する。一方、自宅の位置情報が記憶されている場合(S802でYES)、位置測定処理部350は、GPSアンテナ制御部113を介してスマートフォン1の現在の位置情報(例えば緯度・経度)を取得する(S803)。続いて、位置測定処理部350は、S803で取得した位置情報とS721で記憶した位置情報とを比較し、両者が示す値が一致する、もしくは、一定範囲内に両者が示す値が存在する場合(S804でYES)、スマートフォン1が自宅内に位置するものと判定して本処理を終了する。一方、一定範囲内に両者が示す値が存在しない場合(S804でNO)、位置測定処理部350は、スマートフォン1が自宅外に位置するものと判定して本処理を終了する。
次に、図9を参照して図6のS608の処理について説明する。図9は、本実施形態におけるスマートフォン1によるアップロード指示の処理(S608)の動作フローを示す。まず、BLE通信制御部320は、図7のS714で取得した識別子情報に対応するNAS3が送信するBLEのAdvertiseパケットを監視し、NAS3を検索する(S901)。NAS3を発見できない場合(S901でNO)、表示制御部380は、表示部100にエラーメッセージを表示して(S919)、図9のアップロード指示処理を終了する。NAS3を発見できた場合(S901でYES)、BLE通信制御部320は、図7のS707で取得した識別子情報に対応するデジタルカメラ2が送信するBLEのAdvertiseパケットを監視し、デジタルカメラ2を検索する(S902)。デジタルカメラ2を発見できない場合(S902でNO)、表示制御部380は、表示部100にエラーメッセージを表示して(S919)、図9のアップロード指示処理を終了する。デジタルカメラ2を発見できた場合(S902でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介して、例えばGATT要求メッセージを送信してNAS3から状態情報を取得し、NAS3がスタンバイ状態かどうか判定する(S903)。
NAS3がスタンバイ状態の場合(S903でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介して、NAS3にスタンバイ復帰要求メッセージを送信し(S904)、NAS3からの応答を待つ(S905)。ここで送信するスタンバイ復帰要求メッセージは、例えば、GATTプロファイル仕様に従った要求メッセージである。NAS3からスタンバイ状態からの復帰に失敗したことを示すメッセージを受信した場合(S905でNO)、表示制御部380は、表示部100にエラーメッセージを表示して(S919)、図9のアップロード指示処理を終了する。
NAS3からの応答として、スタンバイ状態からの復帰に成功したことを示すメッセージを受信した場合(S905でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介して、例えばGATT要求メッセージを送信し、NAS3から記憶領域の空き領域(空き容量)を取得する(S906)。続いて、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介して、例えばGATT要求メッセージを送信し、その応答としてデジタルカメラ2から送信される応答メッセージに含まれる、未送信画像データの合計サイズを取得する(S907)。NAS3の空き領域が未送信画像データの合計サイズ以上の場合(S908でYES)、無線LAN通信制御部310は、図7のS726またはS729で記憶した無線LANネットワークの設定情報に基づいて、無線LANネットワークをスキャンして発見を試みる(S909)。
無線LANネットワークを発見した場合(S910でYES)、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にスタンバイ復帰要求メッセージを送信し(S911)、デジタルカメラ2からの応答を待つ(S912)。ここで送信するスタンバイ復帰要求メッセージは、例えば、GATTプロファイル仕様に従った要求メッセージである。なお、S911の処理に際し、S903と同様に、スマートフォン1は、デジタルカメラ2から状態を取得し、デジタルカメラ2がスタンバイ状態かどうかを判定し、スタンバイ状態の場合に、デジタルカメラ2にスタンバイ復帰要求メッセージを送信し、通常状態の場合に、デジタルカメラ2にスタンバイ復帰要求メッセージを送信しなくてもよい。
スタンバイ状態からの復帰に成功したことを示すメッセージを受信した場合(S912でYES)、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にアップロード要求(画像データ送信要求)メッセージを送信する(S913)。当該メッセージは、例えば、未送信画像データのアップロードを要求することを表すデータ、NAS3の識別子(例えばUUID)、S726またはS729で記憶した無線LANネットワークの設定情報(SSID、BSSID、暗号種別、暗号鍵、認証種別等)を含む。また当該メッセージは、例えば、GATTプロファイル仕様に従った要求メッセージである。
続いて、撮像装置情報管理部360は、アップロード要求メッセージに対するアップロードの結果を含む応答メッセージを待ち受ける(S914)。応答メッセージが受信されると、表示制御部380は、当該メッセージに含まれるデジタルカメラ2におけるアップロード処理の結果を表示部100に表示する(S915)。ここで、応答メッセージが所定時間以内に受信されない場合は、ユーザがスマートフォン1の位置を確認したり、再度S901から処理が再開されてもよい。
NAS3の空き領域が未送信画像データの合計サイズより小さい場合(S908でNO)、無線LANネットワークのスキャンに失敗した場合(S910でNO)、スマートフォン1はデジタルカメラにアップロード処理を指示しない。また同様に、デジタルカメラ2がスタンバイ状態からの復帰に失敗した場合(S912でNO)、スマートフォン1はデジタルカメラ2にアップロード処理を指示しない。これらの場合、表示制御部380は、スマートフォンはデジタルカメラの自動アップロード処理に失敗したことを表すメッセージを表示部100に表示する(S920)。
アップロード処理が終わると、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にスタンバイ移行要求メッセージを送信する(S916)。また、S904でNAS3にスタンバイ復帰要求メッセージを送信し、続くS905でYesだった場合(S917でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介してNAS3にスタンバイ移行要求メッセージを送信する(S918)。ここで送信するスタンバイ移行要求メッセージは、例えば、GATTプロファイル仕様に従った要求メッセージである。なお、S916の処理に際し、S917と同様に、スマートフォン1は、デジタルカメラ2にスタンバイ復帰要求メッセージを送信しなかった場合に、デジタルカメラ2にスタンバイ移行要求メッセージを送信しなくてもよい。
次に、図10、図11を参照して、デジタルカメラ2の動作を説明する。図10、図11は、本発明の第一の実施形態におけるデジタルカメラ2の動作を表すフローチャートである。
図10は、デジタルカメラ2のBLE通信制御部420がスマートフォンからBLEメッセージを受信した際の動作フローを示す。まず、BLE通信制御部420は、受信したBLEメッセージの種別を判定する(S1001)。受信したメッセージが、図9のS904でスマートフォン1から送信されたスタンバイ復帰要求メッセージの場合(S1001で“スタンバイ復帰要求”)、BLE通信制御部420は、Host部20の電源の状態を確認する(S1002)。Host部20の電源がオフの状態の場合(S1002でYES)、BLE通信制御部420は、Host I/F250を介してHost部20の電源をオンにし(S1003)、デジタルカメラ2がスタンバイ状態から通常状態に復帰したことをスマートフォン1に通知する(S1004)。当該通知は、例えば、GATTプロファイル仕様に従った通知メッセージを用いて行われ、Host部20の電源をオンにする処理の成功/失敗を表すデータを含む。Host部20の電源がオンの状態だった場合(S1002でNO)、BLE通信制御部420は、デジタルカメラ2がスタンバイ状態から通常状態に復帰していることを示す、例えばGATT通知メッセージをスマートフォン1に送信する(S1004)。
スマートフォン1から受信したメッセージが、図9のS913でスマートフォン1から送信されたアップロード要求メッセージの場合(S1001で“アップロード要求”)、メディアデータ管理部440は、外部のストレージ機器に送信していない画像データ(未送信画像データ)があるかどうかを判定する(S1005)。未送信画像データがなければ(S1005でNO)、BLE通信制御部は、アップロード処理が完了したことを示すアップロード結果を、例えばGATT通知メッセージ用いてスマートフォン1に通知する(S1014)。
未送信画像データがある場合(S1005でYES)、無線LAN通信制御部410は、受信したアップロード要求メッセージで指示される無線LANネットワークに接続を試みる(S1006)。接続に失敗した場合(S1007でNO)、BLE通信制御部は、アップロード処理が失敗したことを示すアップロード結果を、例えばGATT通知メッセージを用いてスマートフォン1に通知する(S1013)。接続に成功した場合(S1007でYES)、アップロード処理部430は、アップロード要求メッセージで指定される識別子情報(例えばUUID)に対応するNAS3に対してログイン処理を試みる(S1008)。当該ログイン処理は、例えば、無線LAN通信制御部410を介したHTTPS(Hyper Text Transfer Protocol Secure)通信を用いて実行される。
ログインに失敗した場合(S1009でNO)、BLE通信制御部は、アップロード処理が失敗したことを示すアップロード結果を、例えばGATT通知メッセージを用いてスマートフォン1に通知する(S1013)。ログインに成功した場合(S1009でYES)、アップロード処理部430は、未送信画像データをログインしたNAS3に対して送信する(S1010)。当該送信処理は、例えば、無線LAN通信制御部410を介したHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)通信を用いて実行される。アップロード処理に失敗した場合(S1011でNO)、BLE通信制御部は、アップロード処理が失敗したことを示すアップロード結果を、例えばGATT通知メッセージを用いてスマートフォン1に通知する(S1013)。アップロード処理に成功した場合(S1011でYES)、BLE通信制御部420は、アップロード処理が成功したことを示すアップロード結果を、例えばGATT通知メッセージを用いてスマートフォン1に通知する(S1012)。
受信したメッセージが、図9のS916でスマートフォン1から送信されたスタンバイ移行要求メッセージの場合(S1001で“スタンバイ移行要求”)、BLE通信制御部420は、Host部20の電源の状態を確認する(S1015)。Host部20の電源がオンの状態の場合(S1015でYES)、BLE通信制御部420は、Host I/F250を介してHost部20の電源をオフにし(S1016)、デジタルカメラ2がスタンバイ状態であることをスマートフォン1に通知する(S1017)。当該通知は、例えば、GATTプロファイル仕様に従った通知メッセージを用いて行われ、Host部20の電源をオフにする処理の成功/失敗を表すデータを含む。Host部20の電源がオフの状態だった場合(S1015でNO)、デジタルカメラ2がスタンバイ状態にあることを、例えばGATT通知メッセージを用いてスマートフォンに通知する(S1017)。
次に、図11を参照して、デジタルカメラ2が未送信画像データの有無を管理する処理について説明する。図11は、デジタルカメラ2のメディアデータ管理部440が未送信画像データの有無を管理する処理の動作フローである。まず、メディアデータ管理部440は、デジタルカメラ2において、撮像処理が行われたかどうか(S1101)を監視する。撮像処理が行われた場合(S1101でYES)、メディアデータ管理部440は、撮像処理により未送信画像データが発生したことから、BLE通信制御部420に未送信画像データがあることを示すBLEメッセージを送信するよう要求する(S1102)。当該BLEメッセージは、例えばBLEで規定されているAdvertiseパケットであり、未送信画像データの有無を表すフラグをセットしたものである。未送信画像データの有無の設定は、BLE Controller部25の記憶部257に記憶され、当該BLEメッセージはHost部20の電源がオフの状態でも周期的に送信されるように構成され得る。また、メディアデータ管理部440は、未送信画像データサイズを計算し、記憶部257に設定する(S1103)。BLE通信制御部420は、スマートフォン1から未送信画像データの合計サイズを取得するGATTメッセージを受信した際に、当該未送信画像データサイズを含めた応答メッセージを送信する(図9のS907に対応)。当該応答メッセージの送信処理は、Host部20の電源がオフの状態でも実行され得る。
撮影処理が行われていない場合(S1101でNO)、メディアデータ管理部440は、デジタルカメラ2において、画像データのアップロード処理が行われたかどうか(S1104)を監視する。画像のアップロード処理が行われた場合(S1104でYES)、メディアデータ管理部440は、アップロードした画像データのサイズを差し引いて、未送信画像データサイズを記憶部257に設定する(S1105)。すべての未送信画像データをアップロードした場合(S1106でYES)、メディアデータ管理部440は、BLE通信制御部420に未送信画像データがないことを示すBLEメッセージを送信するよう要求する(S1107)。当該BLEメッセージは、例えば、BLEで規定されているAdvertiseパケットであり、未送信画像データの有無を表すフラグをクリアしたものである。
次に、図5に示した通信システム500における各機器間の通信シーケンスの一例について、図12〜図14を参照して詳述する。
図12は、ユーザがスマートフォン1の操作部101を操作して、デジタルカメラ2による自動アップロード処理を開始する操作を行った際の通信シーケンスの一例を示す。図12に示す通信シーケンスにおけるスマートフォン1の動作は、図7に示す動作フローに対応する。
ユーザがスマートフォン1の操作部101を操作し、デジタルカメラ2の自動アップロード処理を開始する操作を行うと(S1201)、スマートフォン1のBLE通信制御部320は、デジタルカメラ2とBLEのペアリング処理を行う(S1202、S704)。続いて、スマートフォン1のBLE通信制御部320は、デジタルカメラ2の識別子(例えばUUID)を、BLEのGATT要求メッセージを用いて取得する(S1203、S707)。次に、スマートフォン1のBLE通信制御部320は、NAS3とBLEのペアリング処理を行う(S1204、S711)。続いて、スマートフォン1のBLE通信制御部320は、NAS3の識別子(例えばUUID)をBLEのGATT要求メッセージを用いて取得する(S1205、S714)。次に、スマートフォン1の位置測定処理部350は、GPS機能を起動し(S1206、S717)、GPS衛星9が発信するGPS信号を受信する(S1207、S718)。スマートフォン1の位置測定処理部350は、受信したGPS信号から位置情報(例えば緯度・経度)を算出(取得)し、これを記憶する(S1208、S721)。次に、スマートフォン1のBLE通信制御部320は、NAS3が生成する無線LANネットワークの設定情報を、BLEのGATT要求メッセージを用いてNAS3から取得する(S1209、S728)。取得した設定情報は、ストレージ機器情報管理部370により管理・記憶される(S1210、S729)。
図13は、ユーザがデジタルカメラ2の操作部201を操作して撮影処理を行った際の通信シーケンスの一例を示す。
初期状態において、デジタルカメラ2の記憶部257には、未送信画像データが無いことが設定されている。BLE通信制御部420は、未送信画像データが無いことを示すBLEのAdvertiseメッセージを送信する(S1301)。当該メッセージを受信したスマートフォン1は、デジタルカメラ2に未送信画像データが無いと判断する(S1302)。また、デジタルカメラ2のBLE通信制御部420は、受信したAdvertiseメッセージを周期的に送信する(S1303)。
デジタルカメラ2において撮影処理が行われると(S1304)、BLE通信制御部420は、当該撮像処理により未送信画像データが発生したことを示すBLEのAdvertiseメッセージを送信する(S1305)。当該メッセージを受信したスマートフォン1は、デジタルカメラ2に未送信画像データがあると判断する(S1306)。また、デジタルカメラ2のBLE通信制御部420は、未送信画像データがあることを示すBLEのAdvertiseメッセージを周期的に送信する(S1307)。
図14は、ユーザがスマートフォン1とデジタルカメラ2を持って外出先から帰宅した際の通信シーケンスの一例を示す。図14に示す通信シーケンスにおけるスマートフォン1の動作は、図9に示す動作フローに対応する。
初期状態として、デジタルカメラ2とNAS3は、どちらもスタンバイ状態であり(S1401、S1402)、無線LAN通信ができない状態に置かれているものとする。NAS3は、自身の識別子情報(例えばUUID)を含むBLEのAdvertiseパケットを周期的に送信している(S1403)。ユーザが外出先から帰宅すると、NAS3のBLE通信圏内にスマートフォン1が入り、スマートフォン1のBLE通信制御部320は、NAS3から送信されているAdvertiseパケットを受信する(S1404、S901でYes)。デジタルカメラ2のBLE通信制御部420は、Host部20の電源ON/OFF状態にかかわらず、BLEのAdvertiseパケットを周期的に送信する(S1405)。ここで送信されるAdvertiseパケットには、デジタルカメラ2に未送信画像データが存在することが、例えばフラグにより設定されている。スマートフォン1のBLE通信制御部320は、デジタルカメラ2から送信されているAdvertiseパケットを受信する(S902でYes)。
次に、スマートフォン1の位置測定処理部350は、GPS衛星9が発信するGPS信号を受信し(S1406)、受信したGPS信号から位置情報(例えば緯度・経度)を算出(取得)する(S1407)。次に、スマートフォン1のストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介してGATT要求メッセージを送信して、その応答として、NAS3から状態情報を取得し、NAS3がスタンバイ状態かどうか判定する(S1408)。上述のように、NAS3はスタンバイ状態であるので、ストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介してNAS3にスタンバイ復帰要求メッセージを送信する(S1409、S904)。当該メッセージを受信したNAS3は、通常状態に復帰し(S1410)、通常状態に復帰したことを表すGATT通知メッセージを送信する(S1411、S905でYES)。また、NAS3は、自身のアクセスポイント機能を起動し(S1412)、無線LANネットワークを生成する。
NAS3から通常状態に復帰したことを表すGATT通知メッセージを受信すると、スマートフォン1のストレージ機器情報管理部370は、BLE通信制御部320を介してGATT要求メッセージを送信し、その応答として、NAS3から記憶領域の空き領域(空き容量)を取得する(S1413、S906)。また、スマートフォン1の撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してGATT要求メッセージを送信し、その応答として、デジタルカメラ2から未送信画像データの合計サイズを取得する(S1414、S907)。ここでは、NAS3の空き領域がデジタルカメラ2の未送信画像データの合計サイズより大きいものとする(S908でYES)。
続いて、スマートフォン1の無線LAN通信制御部310は、NAS3が生成する無線LANネットワークをスキャンする(S1415、S909)。当該無線LANネットワークを発見したら(S910でYES)、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にスタンバイ復帰要求メッセージを送信する(S1416、S911)。当該メッセージを受信したデジタルカメラ2は通常状態に復帰し(S1417)、Host部20の電源状態をオンにし、通常状態に復帰したことを表すGATT通知メッセージを送信する(S1418)。デジタルカメラ2から通常状態に復帰したことを表すGATT通知メッセージを受信すると(S912でYES)、スマートフォン1の撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にアップロード要求メッセージを送信する(S1419、S913)。当該メッセージには、未送信画像データのアップロード要求、NAS3の識別子情報(例えばUUID)、NAS3が生成・管理する無線LANネットワークの設定情報(SSID、BSSID、暗号種別、暗号鍵、認証種別等)等が含まれる。デジタルカメラ2は当該アップロード要求メッセージを受信すると、当該メッセージに含まれる無線LANネットワーク設定情報を用いて、無線LAN通信制御部410がNAS3に無線LANで接続する(S1420)。続いて、アップロード処理部430は、アップロード要求メッセージで指定される識別子情報(例えばUUID)に対応するNAS3に対してログインし、未送信画像データをNASに無線LAN通信で送信し、アップロードする(S1421)。
アップロード処理が完了すると、デジタルカメラ2のBLE通信制御部420はアップロード処理が成功したことを示すアップロード結果を、例えばGATT通知メッセージを用いてスマートフォン1に通知する(S1422)。また、BLE通信制御部420は、未送信画像データがないことを示すBLEのAdvertiseメッセージを送信する(S1423)。当該メッセージは、この後も周期的に送信される。
スマートフォン1では、デジタルカメラ2からアップロード処理が成功したことが、例えばGATT通知メッセージにより通知されると、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にスタンバイ移行要求メッセージを送信する(S1424、S916)。デジタルカメラ2は当該スタンバイ移行要求メッセージを受信すると、Host部20の電源をオフにしてスタンバイ状態に移行し(S1425)、スタンバイ状態に移行したことを、例えばGATT通知メッセージを用いてスマートフォン1に通知する(S1426)。スマートフォン1は続いて、ストレージ機器情報管理部370がBLE通信制御部320を介してNAS3にスタンバイ移行要求メッセージを送信する(S1427、S918)。NAS3は当該スタンバイ移行要求メッセージを受信するとスタンバイ状態に移行し(S1428)、スタンバイ状態に移行したことを、例えばGATT通知メッセージを用いてスマートフォン1に通知する(S1429)。またNAS3は、S1412で起動したアクセスポイント機能を停止する(S1430)。
このように、本実施形態では、スマートフォン1が所定の範囲としての自宅内に存在する場合に、BLEで通信可能なデジタルカメラ2とNAS3が通常状態でない場合は通常状態に復帰させて、無線LANを介する画像データのアップ処理を指示する。これにより、低消費電力による通信を用いて、複数の装置を簡単に接続することが可能となる。
(第二の実施形態)
上記第一の実施形態においては、通信装置(スマートフォン1)と記憶装置(NAS3)間の通信手段としてBLE通信を用いる方法を例示した。第二の実施形態では、通信装置と記憶装置間の通信手段として無線LANを用いる方法を説明する。
第二の実施形態において想定される通信システム1500を図15に示す。スマートフォン1は、デジタルカメラ2とBLE通信1510を介して接続可能である。BLE通信1510において、デジタルカメラ2は、BLEのペリフェラルとして動作し、スマートフォン1は、BLEのセントラルとして動作する。また、スマートフォン1は、GPS衛星9から通知されるGPS信号1550を受信する。また、スマートフォン1は、携帯網基地局7と公衆無線通信1540による通信が可能である。
スマートフォン1およびデジタルカメラ2は、アクセスポイント4が生成する無線LANネットワーク1520に接続可能である。また、NAS3、アクセスポイント4、ルータ5は、有線LANネットワーク1530により接続可能である。また、ルータ5は、インターネット上(クラウド環境上)のクラウドサーバ8と接続可能である。デジタルカメラ2は、アクセスポイント4を介してNAS3およびクラウドサーバ8に接続可能である。また、デジタルカメラ2は、スマートフォン1が生成する無線LANネットワーク1560に接続し、携帯網基地局7を介してクラウドサーバ8に接続可能である。ここで、NAS3、アクセスポイント4、ルータ5は、例えば、スマートフォン1のユーザの自宅6内に固定的に設置されており、スマートフォン1およびデジタルカメラ2は、ユーザが自宅6外に持ち出して利用するものとする。なお、スマートフォン1、デジタルカメラ2、およびNAS3は、本実施形態を説明するための一例であり、図15に示すようなネットワークを構築でき、以下に示す機能を有する装置であれば、これらの装置に限定されない。
本実施形態におけるスマートフォン1、デジタルカメラ2のハードウェア構成および機能構成については、第一の実施形態として上述した図1〜4の説明と同一であるため、ここでは記載を省略する。
スマートフォン1においてデジタルカメラ2の自動アップロード処理を行う動作の概要は、第一の実施形態として上述した図6の説明と同一である。ただし、図6でS601、S605、S608として示した登録処理、自宅内判定処理、アップロード指示処理の詳細が前述の第一の実施形態と異なるため、以下に図16〜図18を用いて詳述する。
図16は、本実施形態における自動アップロード処理に必要な情報の登録処理(S601)の動作フローを示す。なお、S1601〜S1607の処理は、それぞれ図7のS701〜S707の処理と同一であるため、ここでは説明を省略し、S1608以降の処理について詳述する。
表示制御部380は、自宅6の無線LANネットワークを選択する画面(無線LAN NW選択UI)を表示部100に表示する(S1608)。当該画面には、例えば、無線LAN通信制御部310が検索・検知した無線LANネットワーク(自宅内NW)の一覧が表示される。ユーザは、操作部101を操作して、表示部100に表示された無線LANネットワークの一覧から、自宅6に設置したアクセスポイント4が生成する無線LANネットワークを選択する。次に、無線LAN通信制御部310は、ユーザが選択した無線LANネットワークへの接続を試みる(S1609)。
接続に失敗した場合(S1610でNO)、表示制御部380は、表示部100にエラーメッセージを表示し(S1623)、スマートフォン1は検索・登録処理に失敗したとして図7の処理を終了する。接続に成功すると(S1610でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、接続した無線LANネットワーク上に存在するストレージ機器を検索する(S1611)。本実施形態において当該検索処理は、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)を用いて実施されるものとする。なお、当該検索処理は、mDNS(Multicast Domain Name System)等の手段を用いて実施されてもよい。
次に、表示制御部380は、アップロード先のストレージ機器を選択する画面(対象ストレージ指定UI)を表示部100に表示する(S1612)。当該画面には、例えば、S1611の検索処理で発見したストレージ機器の一覧と、カメラがサポートするクラウドサービスの一覧が表示される。ユーザは、操作部101を操作して、表示部100に表示された一覧から、デジタルカメラ2により撮像された画像データをアップロードする先を1つ以上選択する。ユーザが、自宅6内のNAS3を選択した場合(S1613でYES)、ストレージ機器情報管理部370はS1611の検索処理で取得したNAS3の識別子情報を記憶する(S1614)。本実施形態においてNAS3の識別子情報とはUUIDとするが、UUIDに替えてその他の情報を用いてもかまわない。例えば、IPアドレス、MACアドレス、機種名、ユーザが設定する機器のニックネームなどを用いてもよい。続いて、ストレージ機器情報管理部370は、S1609で接続した無線LANネットワークの設定情報を、自動アップロード処理で使用する無線LANネットワーク情報として記憶する(S1615)。ここで記憶する設定情報とは、当該無線LANネットワークのSSID、BSSID、暗号種別、暗号鍵、認証種別等である。続いて、スマートフォン1は、自宅6の位置情報を登録する処理を行う(S1616〜S1622)。本処理は、図7で前述したS715〜S721と同一であるため、ここでは説明を省略する。
図17は、本実施形態におけるスマートフォン1が自宅6内に存在するか否かを判定する処理(S605)の動作フローを示す。まず、位置測定処理部350は、無線LAN通信制御部310を介して、図16のS1615で記憶(登録)した設定情報に対応する無線LANネットワークが周囲に存在するかどうかを判定する(S1701)。当該ネットワークが周囲に存在しない場合(S1701でNO)、位置測定処理部350は、スマートフォン1が自宅6外に位置するものと判定し、本処理を終了する。当該ネットワークが周囲に存在する場合(S1701でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、S1622で自宅6の位置情報を記憶したかどうかを判定する(S1702)。位置情報を記憶していなければ(S1702でNO)、位置測定処理部350は、スマートフォン1が自宅6内に位置するものと判定して本処理を終了する。
位置情報を記憶している場合(S1702でYES)、位置測定処理部350は、GPSアンテナ制御部113を介してスマートフォンの現在の位置情報(例えば緯度・経度)を取得する(S1703)。位置測定処理部350は、S1703で取得した位置情報とS1622で記憶した位置情報を比較し、両者が示す値が一致する、もしくは、一定範囲内に両者が示す値が存在する場合(S1704でYES)、スマートフォン1が自宅6内に位置するものと判定して本処理を終了する。方、一定範囲内に両者が示す値が存在しない場合(S1704でNO)、位置測定処理部350はスマートフォンが自宅6外に位置するものと判定して本処理を終了する。
図18は、実施形態におけるスマートフォン1によるアップロード指示の処理(S608)の動作フローを示す。まず、BLE通信制御部320は、デジタルカメラ2が送信するBLEのAdvertiseパケットを監視し、デジタルカメラ2を検索する(S1801)。デジタルカメラ2を発見できない場合(S1801でNO)、表示制御部380は、表示部100にエラーメッセージを表示して(S1819)、図18のアップロード指示処理を終了する。デジタルカメラ2を発見できた場合(S1801でYES)、無線LAN通信制御部310は、S1615で記憶した無線LANネットワークへの接続を試みる(S1802)。接続に成功した場合(S1803でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、S1612でアップロード先として自宅6内のNAS3を指定したか判定する(S1804)。自宅6内のNAS3を指定していた場合(S1804でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、無線LAN通信制御部310を介してNAS3にスタンバイ復帰要求メッセージを送信する(S1805)。本実施形態において、当該メッセージは、例えば、Wake−on−Lan(登録商標)メッセージである。なお、S1805の処理に際し、第一の実施形態で説明した図9のS903と同様に、スマートフォン1は、NAS3から状態を取得し、NAS3がスタンバイ状態かどうかを判定し、スタンバイ状態の場合に、NAS3にスタンバイ復帰要求メッセージを送信し、通常状態の場合に、NAS3にスタンバイ復帰要求メッセージしなくてよい。
次に、ストレージ機器情報管理部370は、S1802で接続した無線LANネットワーク上でNAS3を検索する(S1806)。本実施形態において当該検索処理は、例えばSSDPを用いて実施される。NAS3を発見できた場合(S1807でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、無線LAN通信制御部310を介してNAS3から記憶領域の空き領域(空き容量)を取得する(S1808)。続いて、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介して、例えばGATT要求メッセージを送信し、デジタルカメラ2から未送信画像データの合計サイズを取得する(S1809)。NAS3の空き領域が未送信画像データサイズ以上の場合(S1810でYES)、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にスタンバイ復帰要求メッセージを送信し(S1811)、デジタルカメラ2からの応答を待つ(S1812)。なお、S1811の処理に際し、第一の実施形態で説明した図9のS903と同様に、スマートフォン1は、デジタルカメラ2から状態を取得し、デジタルカメラ2がスタンバイ状態かどうかを判定し、スタンバイ状態の場合に、デジタルカメラ2にスタンバイ復帰要求メッセージを送信し、通常状態の場合に、デジタルカメラ2にスタンバイ復帰要求メッセージを送信しなくてもよい。スタンバイ状態からの復帰に失敗したことを示すメッセージを受信した場合(S1812でNO)、表示制御部380は、デジタルカメラ2の自動アップロード処理に失敗したことを表すメッセージを表示部100に表示し(S1820)、本処理を終了する。
スタンバイ状態からの復帰に成功したことを示すメッセージを受信した場合(S1812でYES)、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にアップロード要求メッセージを送信する(S1813)。当該メッセージには、未送信画像データのアップロード要求、NAS3の識別子情報(例えば、UUID)、S1615で記憶した無線LANネットワーク情報(SSID、BSSID、暗号種別、暗号鍵、認証種別等)などが含まれる。また当該メッセージは、例えば、GATTプロファイル仕様に従った要求メッセージである。続いて、撮像装置情報管理部360は、アップロード要求メッセージに対する応答メッセージを待ち受け(S1814)、デジタルカメラ2におけるアップロード処理の結果を、表示制御部380を介して表示部100に表示する(S1815)。
続いて、撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラにスタンバイ移行要求メッセージを送信する(S1816)。また、ストレージ機器情報管理部370は、無線LAN通信制御部310を介してNAS3にスタンバイ移行要求メッセージを送信する(S1817)。なお、S1816とS1817の処理に際し、第一の実施形態で説明した図9のS917と同様に、スマートフォン1は、デジタルカメラ2/NAS3にスタンバイ復帰要求メッセージを送信しなかった場合に、デジタルカメラ2/NAS3にスタンバイ移行要求メッセージを送信しなくてもよい。
無線LAN接続に失敗した場合(S1803でNO)、ユーザにより自宅6内のNAS3が選択されていない場合(S1804でNO)、NAS3を発見できなかった場合(S1807でNO)、NAS3の空き領域が足りない場合(S1810でNO)は、スマートフォン1は、S1821以降の処理を行う。また、S1613でユーザがアップロード先としてクラウドサービスを指定していない場合(S1821でNO)、表示制御部380は、デジタルカメラ2の自動アップロード処理に失敗したことを表すメッセージを表示部100に表示し(S1828)、本処理を終了する。
S1613でユーザがアップロード先としてクラウドサービスを指定している場合(S1821でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、クラウドサーバ8から記憶領域の空き領域(空き容量)を取得する(S1822)。この時、スマートフォン1は、S1802で無線LANネットワーク接続に成功していれば当該無線LANネットワークを介して、失敗していた場合は公衆無線通信1540を介して、クラウドサーバ8から空き領域を取得する。
S1802で無線LANネットワーク接続に成功していた場合(S1823でYES)、スマートフォン1はS1809以降の処理を実施する。ただしこの時、S1813で送信するアップロード要求メッセージには、未送信画像データをアップロードする旨要求する情報、クラウドサービスの識別情報、S1615で記憶した無線LANネットワーク情報等が含まれ得る。
S1802で無線LANネットワーク接続に失敗していた場合(S1823でNO)、テザリング制御部340は、テザリング処理の起動を試みる。テザリング制御部340は、公衆無線通信1540に接続できるかどうかを判定する(S1824)。接続できない場合(S1824でNO)、表示制御部380は、デジタルカメラ2の自動アップロード処理に失敗したことを表すメッセージを表示部100に表示し(S1829)、本処理を終了する。接続できる場合(S1824でYES)、テザリング制御部340は、テザリング機能を用いた自動アップロード処理を行ってよいかユーザに確認するメッセージを表示制御部380を介して表示部100に表示する(S1826)。ユーザがテザリング機能の利用を許可しない操作を行った場合(S1826でNO)、表示制御部380は、デジタルカメラの自動アップロード処理に失敗したことを表すメッセージを表示部100に表示し(S1829)、本処理を終了する。ユーザがテザリング機能の利用を許可する場合(S1826でYES)、テザリング制御部340はテザリング機能を起動する(S1827)。その後、スマートフォン1はS1809以降の処理を実施する。ただしこの時、S1813で送信するアップロード要求メッセージには、未送信画像データをアップロードする旨要求する情報、クラウドサービスの識別情報、S1827でスマートフォンが生成した無線LANネットワーク情報が含まれ得る。
本実施形態におけるデジタルカメラ2の動作は、第一の実施形態として例示した動作と同一であるため、ここでは説明を省略する。
次に、図15に示した通信システム500における各機器間の通信シーケンスの一例について、図19〜図21を参照して詳述する。
図19は、ユーザがスマートフォン1の操作部101を操作して、デジタルカメラ2による自動アップロード処理を開始する操作を行った際の処理を説明する通信シーケンスの一例を示す。図19に示す通信シーケンスにおけるスマートフォン1の動作は、図16に示す動作フローに対応する。
ユーザがスマートフォン1の操作部101を操作し、デジタルカメラ2の自動アップロード処理を開始する操作を行うと(S1901)、スマートフォン1のBLE通信制御部320は、デジタルカメラ2とBLEのペアリング処理を行う(S1902、S1604)。続いて、スマートフォン1のBLE通信制御部320は、デジタルカメラ2の識別子(例えばUUID)をBLEのGATT要求メッセージを用いて取得する(S1903、S1607)。次に、スマートフォン1の無線LAN通信制御部310は、周囲の無線LANネットワークを検索し(S1904)、発見した無線LANネットワークの一覧を表示する(S1905、S1608)。ユーザがアクセスポイント4のネットワークを選択すると、スマートフォン1の無線LAN通信制御部310は、アクセスポイント4の無線LANネットワークに接続する(S1906、S1609)。ストレージ機器情報管理部370は、接続した無線LANネットワーク上に存在するストレージ機器を検索し(S1907、S1611)、発見したストレージ機器を含む選択画面を表示する(S1908、S1612)。
ユーザがアップロード先としてNAS3を選択すると(S1613でYES)、ストレージ機器情報管理部370は、S1907で取得したNASの識別子情報を記憶する(S1909、S1614)。続いて、ストレージ機器情報管理部370は、S1906で接続した無線LANネットワークの設定情報を、自動アップロード処理で使用する無線LANネットワーク情報として記憶する(S1910、S1615)。次に、スマートフォン1の位置測定処理部350は、GPS機能を起動し(S1911、S1618)、GPS衛星9が発信するGPS信号を受信する(S1912、S1619)。スマートフォン1の位置測定処理部350は、受信したGPS信号から位置情報(例えば緯度・経度)を算出(取得)し、これを記憶する(S1913、S1622)。
図20は、ユーザがスマートフォン1とデジタルカメラ2を持って外出先から帰宅した際の通信シーケンスの一例を示す。図20に示す通信シーケンスにおけるスマートフォン1の動作は、図17、18に示す動作フローに対応する。
初期状態として、デジタルカメラ2およびNAS3は、どちらもスタンバイ状態であり(S2001、S2002)、無線LANまたは有線LAN通信によるデータ通信ができない状態であるものとする。デジタルカメラ2のBLE通信制御部420は、Host部20の電源ON/OFF状態にかかわらず、BLEのAdvertiseパケットを周期的に送信する(S2003、S1801でYES)。ここで送信するAdvertiseパケットには、デジタルカメラ2に未送信画像データが存在することが、例えばフラグにより設定されている。また、アクセスポイント4は、自身が生成・管理する無線LANネットワークの識別子情報を含むビーコンフレームを周期的に送信している(S2004)。当該ビーコンフレームを受信したスマートフォン1の位置測定処理部350は、GPS衛星9が発信するGPS信号を受信し(S2005)、受信したGPS信号から位置情報(例えば緯度・経度)を算出(取得)する(S2006)。
次に、スマートフォン1の無線LAN通信制御部310がアクセスポイント4に接続する(S2007、S1802)。続いて、スマートフォン1のストレージ機器情報管理部370は、無線LAN通信制御部310を介してNAS3にスタンバイ復帰要求メッセージを送信する(S2008、S1805)。本実施形態において、当該メッセージは、例えばWake−on−Lanメッセージである。スタンバイ復帰要求メッセージを受信したNAS3は、通常状態に復帰し(S2009)、有線LAN通信を用いたデータ通信が可能な状態となる。
次に、ストレージ機器情報管理部370は、アクセスポイント4を介してNAS3を検索する(S2010、S1806)。本実施形態において当該検索処理は、SSDPを用いて実施する。続いてスマートフォン1のストレージ機器情報管理部370は、無線LAN通信制御部310を介してNAS3から記憶領域の空き容量(空き容量)を取得する(S2011、S1808)。また、スマートフォン1の撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介して例えばGATT要求メッセージを送信し、その応答としてデジタルカメラ2から送信される応答メッセージに含まれる、未送信画像データの合計サイズを取得する(S2012、S1809)。ここでは、NAS3の空き領域がデジタルカメラ2の未送信画像データの合計サイズより大きいものとする。
続いて、スマートフォン1の撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にスタンバイ復帰要求メッセージを送信する(S2013、S1811)。当該メッセージを受信したデジタルカメラ2は、通常状態に復帰し(S2014)、Host部20の電源状態をオンにし、通常状態に復帰したことを、例えばGATT通知メッセージを用いて通知する(S2015)。通常状態に復帰したことを通知されると、スマートフォン1の撮像装置情報管理部360は、BLE通信制御部320を介してデジタルカメラ2にアップロード要求メッセージを送信する(S2016、S1813)。当該メッセーにジは、未送信画像データのアップロード要求、NAS3の識別子情報(例えばUUID)、アクセスポイント4が生成・管理する無線LANネットワークの設定情報(SSID、BSSID、暗号種別、暗号鍵、認証種別等)が含まれる。デジタルカメラ2は当該アップロード要求メッセージを受信すると、当該メッセージに含まれる無線LANネットワーク設定情報を用いて無線LAN通信制御部410がアクセスポイント4に無線LANで接続する(S2017)。続いて、アップロード処理部430はアップロード要求メッセージで指定される識別子情報(例えばUUID)に対応するNAS3に対してログインし、未送信画像データをNAS3に無線LAN通信でアップロードする(S2018)。
アップロード処理が完了すると、BLE通信制御部420は、アップロード処理が成功したことを示すアップロード結果を、例えばGATT通知メッセージを用いてスマートフォン1に通知する(S2019)。また、BLE通信制御部420は、未送信画像データがないことを示すBLEのAdvertiseメッセージを送信する(S2020)。当該メッセージは、この後も周期的に送信される。
スマートフォン1は、S2019のメッセージを受信すると、撮像装置情報管理部360がBLE通信制御部320を介してデジタルカメラにスタンバイ移行要求メッセージを送信する(S2021、S1816)。デジタルカメラ2は当該スタンバイ移行要求メッセージを受信すると、Host部20の電源をオフにしてスタンバイ状態に移行し(S2022)、スタンバイ状態に移行したことを表すGATT通知メッセージをスマートフォンに送信する(S2023)。スマートフォン1は続いて、ストレージ機器情報管理部370が無線LAN通信制御部310を介してNAS3にスタンバイ移行要求メッセージを送信する(S2024、S1816)。NAS3は、当該スタンバイ移行要求メッセージを受信するとスタンバイ状態に移行し(S2025)、有線LAN通信を介したデータ通信機能を停止する。
図21は、ユーザがスマートフォン1とデジタルカメラ2を持って外出先から帰宅した際の別の通信シーケンスの一例を示す。具体的には、図21は、NAS3が故障等により使用できない場合にクラウドサーバ8に画像データをアップロードする処理を例示したものである。以下、図20との差分の部分についてのみ説明する。
NAS3が故障していることにより(S2102)、スマートフォン1が送信するスタンバイ復帰要求メッセージはNAS3に到達しない(S2108)。加えて、ストレージ機器情報管理部370が行う検索処理にも失敗するので(S2109)、ストレージ機器情報管理部370は、無線LAN通信制御部310を介してクラウドサーバ8から記憶領域の空き領域(空き容量)を取得する(S2110)。その後、スマートフォン1は、デジタルカメラ2の起動処理(S2112〜S2114)を行い、アップロード要求メッセージを送信する(S2115)が、この時当該メッセージにクラウドサーバ8が提供するサービスの識別子を含める。
当該アップロード要求メッセージを受信したデジタルカメラ2は、アクセスポイント4に接続した(S2116)後、クラウドサーバ8にログインし、画像データをアップロードする(S2117)。その後のスマートフォン1とデジタルカメラ2との間の処理は、図20と同一である。また、スマートフォン1は、NASに対するスタンバイ移行要求メッセージを送信しない。
このように、本実施形態によれば、NAS3がBLE通信機能を持たない場合においても、スマートフォン1における消費電力を低減しつつ、ユーザが意識することなくデジタルカメラ2による撮像されて得られた画像データをNAS3にアップロードすることが可能となる。
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、明細書及び図面に示す実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で変形して実施できるものである。
なお、上記実施形態においてスマートフォン1がユーザに通知を行う場合、表示部100にメッセージを表示するとしたが、本発明はこれを制限するものでははく、たとえば音や振動によってユーザに通知するものとしてもよい。特に自動アップロードに失敗した旨を示すメッセージ表示時は、音や振動と合わせてユーザに通知することで、ユーザはスマートフォン1を見ずに自宅のAPを用いた自動アップロードができなかったことを検知することが可能となるという効果がある。
また、上記実施形態においてスマートフォン1がデジタルカメラ2の未送信画像データの有無を判定する方法として、BLEのAdvertiseパケットのフラグ情報を監視する方法を例示した(S603)。しかしこれに限らず、BLEの他のメッセージパケットや、無線LAN通信パケットを用いて行うとしてもよい。また、ユーザがスマートフォン1を操作して、未送信画像データの有無を設定しておくとしてもよい。
また、上記実施形態においてスマートフォン1がデジタルカメラ2およびNAS3をスタンバイ状態から復帰させる方法として、BLEメッセージを用いる方法とWake−on−LANメッセージを用いる方法を示したが、他の通信手段を用いてもよい。また同様に、上記実施例では本発明を実施する第一の通信手段としてBLEを例に挙げて説明したが、これ以外の通信手段を用いて行うようにしても良い。例えば、Zigbee(登録商標)、IrDA (Infrared Data Association)、Wireless USBなどの通信規格に従う通信で行うとしても良い。
また上記実施形態では、スマートフォン1が所定の範囲にいることを判定する方法として、1つの無線情報(NAS3が送信するBLEパケット、アクセスポイント4の無線LANパケット)を用いて、当該パケットを受信できるかどうかで判定する方法を示した。しかしこれに限らず、複数の無線情報を組み合わせて判定するようにしてもよいし、無線の電波強度などの情報と組み合わせて所定の範囲を判定するとしてもよい。これにより、より正確に所定の範囲を判定することが可能となる。
また上記実施形態では、スマートフォン1に位置(範囲)を1つだけ登録し、当該範囲内にスマートフォン1が入った場合に、スタンバイ状態からの復帰を要求するメッセージを送信した。しかしこれに限らず、スマートフォン1に複数の位置を登録できるようにしてもよい。この場合、スマートフォン1に登録する位置情報と対応付けて外部記憶装置の識別子を記憶する。これにより、想定しない記憶装置に誤ってメディアファイルを送信してしまう可能性を低減することができる。
また、スタンバイ状態から通常状態へ復帰(移行)させるためのメッセージとして、上記実施形態ではBLEに基づくメッセージを用いたが、例えば、有線通信であればWake Up On LAN、無線通信であればWake Up On WLANを用いることも可能である。
以上説明したように、これらの実施形態によれば、ユーザは特別な操作を行う必要なく、デジタルカメラで撮影したメディアファイルのアップロードを自動的に行うことが可能となる。従って、上述したような使い方において、スマートフォン1、デジタルカメラ2、およびNAS3における消費電力の低減が図れるとともに、撮影データを自動的にアップロードすることによるユーザビリティの向上を図ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。