JP2017011461A - 画像提供システムおよびこのシステムに使用する携帯端末用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】AR(拡張現実)技術を利用し、携帯端末の内蔵カメラで撮影した画像に、画像合成装置により撮影あるいは形成した画像を合成表示して楽しむという画像合成装置を利用した新たな遊技を遊技者に対して提供できるようにする。
【解決手段】写真シール払出装置1による撮影画像および合成画像をサーバーSVに特定情報に関連付けてアップロードし、サーバーSVから所望の画像を特定してダウンロードし、ダウンロードした画像を携帯端末75のカメラ75aによる撮影画像にAR技術によりモニタ75eに合成表示するときに、シール台紙Pに印刷されたARマーカMを携帯端末75の読取手段75bにより読み取ることによって、携帯端末75の受信手段75dにより、サーバーSVからダウンロードされた画像が、ARマーカMの表示情報に基づく向き、位置、大きさで携帯端末75のカメラ75aによる現実画像に合成表示される。
【選択図】図3
【解決手段】写真シール払出装置1による撮影画像および合成画像をサーバーSVに特定情報に関連付けてアップロードし、サーバーSVから所望の画像を特定してダウンロードし、ダウンロードした画像を携帯端末75のカメラ75aによる撮影画像にAR技術によりモニタ75eに合成表示するときに、シール台紙Pに印刷されたARマーカMを携帯端末75の読取手段75bにより読み取ることによって、携帯端末75の受信手段75dにより、サーバーSVからダウンロードされた画像が、ARマーカMの表示情報に基づく向き、位置、大きさで携帯端末75のカメラ75aによる現実画像に合成表示される。
【選択図】図3
Description
本発明は、被写体を撮影手段により撮影して得られた撮影画像に、編集手段により文字、図形等を合成する編集を行って合成画像を形成する画像合成装置を備えた画像提供システムおよび携帯端末用プログラムに関する。
従来、例えば特許文献1に記載のように、筐体に設けられた撮影ブースにおいて、カメラにより遊技者を撮影し、筐体に撮影ブースとは別に設けられた編集ブースにおいて、撮影画像に対して遊技者が入力した編集画像を合成し、シール台紙に合成画像を印刷して遊技者に提供する写真シール払出装置がある。
上記した従来の写真シール払出装置では、予め準備された複数の背景画像のなかから遊技者が選択した背景画像とカメラによる撮影画像を合成したものに、遊技者がタッチペンにより所望の文字や図形等を落書き入力した編集画像を合成して合成画像を形成し、この合成画像を所定のシール台紙に所定の印刷パターンで印刷して遊技者に提供するのが通常の遊技となる。
一方近年、携帯電話などの携帯端末の発展により、携帯端末を利用して写真を含む画像を様々な形態で表示する遊技が中高生を中心に広まりつつある。その一つに、拡張現実(AR:Augmented Reality)と称される画像表示技術を実行する携帯端末用のアプリケーションソフトが開発され、例えば携帯端末に内蔵のカメラにより撮影した現実世界の風景画像に、現実以上の情報であるその周辺の店舗名などを付加して表示したり、所定のキャラクタ画像を合成表示したりすることが行われている。
しかしながら、近年の写真シール払出装置では、被写体を撮影して印刷することに加えて、カメラにより撮影した被写体の静止画像や動画像、シール台紙に印刷される合成画像を外部のサーバーにアップロードして保存しておき、携帯端末によりサーバーにアクセスしてサーバーにアップロードされた画像のなかから所望のものをダウンロードして携帯画面に表示することもできるようになっている。
そこで、写真シール払出装置の遊技形態の幅を広げるために、写真シール払出装置により撮影あるいは形成された画像を、AR技術によって携帯端末の画面に表示される現実画像に合成して表示できるようにする技術の開発が望まれる。
本発明は、AR(拡張現実)技術を利用し、携帯端末の内蔵カメラで撮影した画像に、画像合成装置により撮影あるいは形成した画像を合成表示して楽しむという画像合成装置を利用した新たな遊技を遊技者に対して提供できるようにすることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明にかかる画像提供システムは、遊技者を撮影手段により遊技者の静止画像および動画像を含む撮影画像を撮影し、得られた静止画像を表示手段の表示画面に表示し、入力手段により入力される文字、図形等の編集画像を編集手段により前記静止画像に合成して合成画像を形成し、形成した合成画像を印刷手段によりシール台紙に印刷する画像合成装置と、静止画像および動画像を含む前記撮影画像および前記編集手段による前記合成画像を特定する特定情報に関連付けて前記撮影画像および前記合成画像をダウンロード可能にアップロードして保存させるサーバーと、所望の前記撮影画像および前記合成画像を特定する前記特定情報を前記サーバーに送信することにより前記撮影画像および前記合成画像をダウンロードする機能を有する遊技者所有の携帯端末とを備える画像提供システムであって、前記画像合成装置は、前記撮影手段による前記撮影画像および前記編集手段による前記合成画像を拡張現実技術により現実画像に合成表示するための画像の向き、位置や大きさなどを特定する表示情報を表わす1次元コードまたは2次元コードの図形コードから成る拡張現実マーカを生成して、前記印刷手段により前記シール台紙に印刷させるマーカ生成手段と、前記撮影手段による前記撮影画像および前記編集手段による前記合成画像を保存すべく前記サーバーに送信する送信手段とを備え、前記携帯端末は、カメラと、前記シール台紙に印刷された前記拡張現実マーカを読み取る読取手段と、ダウンロードすべき前記撮影画像および前記合成画像に対応する前記特定情報を前記サーバーに送信して前記撮影画像および前記合成画像を特定し、特定した前記撮影画像および前記合成画像を前記サーバーから呼び出して受信する通信手段と、前記通信手段により受信した前記撮影画像である遊技者の静止画像、動画像、および、前記合成画像のうち少なくとも1つを、前記読取手段により読み取られた前記拡張現実マーカが表わす前記表示情報に基づき前記カメラにより撮影された画像に合成してモニタの画面に表示させる合成手段とを備えることを特徴としている。
係る構成によれば、遊技者が画像合成装置により撮影・編集・印刷の一連の遊技を楽しみ、得られた撮影画像および合成画像をサーバーにアップロードし、アップロードした画像のなかから所望のものを特定して携帯端末によりダウンロードし、拡張現実技術により携帯端末の内蔵カメラにより撮影した現実画像にサーバーからダウンロードした画像を合成表示するときに、画像合成装置によりシール台紙に印刷された拡張現実マーカを、携帯端末の読取手段により読み取ることによって、携帯端末の合成手段により、ダウンロードした画像が、読み取られた拡張現実マーカの表示情報に基づく向き、位置、大きさで携帯端末のカメラにより撮影された現実の撮影画像に合成されて携帯端末のモニタ画面に表示される。そのため、携帯端末のカメラで撮影した画像に、画像合成装置により撮影あるいは形成した画像を合成して表示できるという画像合成装置を利用した新たな遊技を、遊技者に対して提供することが可能になる。
また、前記マーカ生成手段は、前記印刷手段に前記合成画像とともに前記シール台紙に前記拡張現実マーカを印刷させるものであるとよい。
係る構成によれば、遊技者が所望の編集を施した合成画像に拡張現実マーカがシール台紙に一緒に印刷され、シール台紙に印刷された拡張現実マーカを携帯端末により読み取ることで、携帯端末のカメラで撮影した画像に、画像合成装置により形成した画像を合成する遊技を簡単に楽しむことができる。
また、前記マーカ生成手段は、生成した前記拡張現実マーカを前記表示画面にも表示させ、前記携帯端末の前記読取手段は、前記表示画面に表示される前記拡張現実マーカを読み取るものであってもよい。
係る構成によれば、表示画面に表示される拡張現実マーカを携帯端末で読み取って記憶させるなどしておけば、いつでもどこでも携帯端末のカメラで撮影した画像に、画像合成装置により形成した画像を合成する遊技を手軽に楽しむことが可能になる。
また、前記特定情報は、当該携帯端末を所有する当該遊技者に固有の情報であってもよく、前記画像合成装置により前記撮影画像および前記合成画像をアップロードする際に当該遊技者によって個別に設定される情報であってもよい。
係る構成によれば、遊技者に固有の情報として遊技者の携帯端末の電子メールアドレスを特定情報として使用することにより、ダウンロードの際に特定情報を忘れることなく、遊技者が個別に設定したパスワードなどの情報を特定情報として使用すると、遊技者が複数同時に遊技したときに、各遊技者に共通する特定情報として共有することができて、後日、各遊技者それぞれがひとりでもダウンロードすることができる。
また、前記画像合成装置は、前記撮影画像および前記合成画像をアップロードする際に当該撮影画像および合成画像に固有の前記特定情報を作成して遊技者に報知する特定情報作成手段を備え、前記特定情報作成手段により作成された前記特定情報に関連付けて前記撮影画像および前記合成画像を前記サーバーにアップロードするようにするとよい。
係る構成によれば、特定情報作成手段により、例えば乱数を使用するなどして重複しない特定情報を自動的に作成し、作成した特定情報を遊技者に報知することにより、遊技者は報知された特定情報に基づいてサーバーから所望の画像をダウンロードすることができ、遊技者が特定情報の入力や設定に悩むことを解消することができる。
また、前記画像合成装置は、前記撮影画像および前記合成画像をアップロードする際に前記特定情報を作成する特定情報作成手段を備え、前記特定情報作成手段により作成された前記特定情報に関連付けて前記撮影画像および前記合成画像を前記サーバーにアップロードし、前記マーカ生成手段は、前記表示情報に加えて前記特定情報作成手段により作成された前記特定情報を表わす前記拡張現実マーカを生成し、前記携帯端末の前記読取手段が前記拡張現実マーカを読み取ることにより、前記通信手段が、読み取った前記拡張現実マーカにより表わされる前記特定情報を前記サーバーに送信してダウンロードすべき前記撮影画像および前記合成画像を特定するようにしてもよい。
係る構成によれば、サーバーに撮影画像および合成画像をアップロードする際に関連付ける特定情報を特定情報作成手段により作成し、作成した特定情報および表示情報を表わす拡張現実マーカを作成するため、携帯端末の読取手段により、拡張現実マーカを読み取ることによって、読み取った拡張現実マーカにより表わされる特定情報をサーバーに送信して所望の撮影画像、合成画像をダウンロードすることができるとともに、読み取った拡張現実マーカにより表わされる表示情報に基づき、携帯端末の内蔵カメラにより撮影した現実画像にダウンロードした画像を合成表示することができ、遊技者は特定情報の設定などの操作を行うことなく拡張現実マーカを携帯端末により読み取るだけで、拡張現実技術を利用した遊技を簡単に楽しむことが可能になる。
また、前記拡張現実マーカは、1次元コードであるバーコードまたは2次元コードであるQRコード(登録商標)から成るとよい。
係る構成によれば、拡張現実マーカがバーコードやQRコード(登録商標)から成るため、携帯端末に備えるべき読取手段として、既存のバーコードリーダやQRコードリーダを使用することができ、新たな読取手段を開発する必要がない。
また、前記携帯端末に搭載されたコンピュータに、拡張現実の画像合成処理を実行させる携帯端末用プログラムであって、前記画像合成装置のマーカ生成手段により生成された前記拡張現実マーカを前記読取手段により読み取らせる読取工程と、前記通信手段により、ダウンロードすべき前記撮影画像および前記合成画像に対応する前記特定情報を前記サーバーに送信して前記撮影画像および前記合成画像を特定し、特定した前記撮影画像および前記合成画像を前記サーバーから呼び出して受信する通信工程と、前記合成手段により、前記通信工程で受信した前記撮影画像である被写体の静止画像、動画像、および、前記合成画像のうち少なくとも1つを、前記読取工程で読み取った前記拡張現実マーカが表わす前記表示情報に基づき前記カメラにより撮影された画像に合成してモニタの画面に表示させる合成工程とを、前記携帯端末に搭載されたコンピュータに実行させるようにするのが好ましい。
係る構成によれば、遊技者が画像合成装置により撮影・編集・印刷の一連の遊技を楽しみ、得られた撮影画像および合成画像をサーバーにアップロードするに当って、アップロードするする画像を特定する特定情報を含む拡張現実マーカがシール台紙に合成画像と一緒に印刷される。そして、携帯端末のコンピュータにより、読取工程が実行されることにより、シール台紙に印刷された拡張現実マーカが読み取られ、通信工程が実行されることにより、サーバーに特定情報が送信されて所望の画像のデータがダウンロードされ、合成工程が実行されることにより、読取工程で読み取られた拡張現実マーカの表示情報によりに基づく向き、位置、大きさで携帯端末のカメラにより撮影された現実の撮影画像にダウンロードされた画像が合成されて携帯端末のモニタ画面に表示される。そのため、携帯端末のカメラで撮影した画像に、画像合成装置により撮影あるいは形成した画像を合成して表示できるという画像合成装置を利用した新たな遊技を、遊技者に対して提供することが可能になる。
本発明によれば、拡張現実技術を利用し、携帯端末のカメラで撮影した画像に、画像合成装置により撮影あるいは形成した画像を合成して表示できるという画像合成装置を利用した新たな遊技を遊技者に対して提供することができ、いわゆるプリクラと称される画像合成装置の新たな遊技形態を簡単に実現することが可能になる。
本発明に係る画像提供システムの第1実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。
図1は、本発明を構成する画像提供システムの画像合成装置に相当する写真シール払出装置の外観構成を示し、図2はその電気的構成のブロック図である。
この写真シール払出装置1は、図1、図2に示すように、装置本体2に、撮影プレイを行う撮影ブース3aと、編集プレイを行う2つの対面配置された編集ブース3bと、受付ブース3cと、印刷ブース3dとを備えている。
撮影ブース3aは、図1に示すように、例えばカーテン等の仕切り部材によって装置本体2に形成されている。そして、この撮影ブース3aには、撮影ブース3a内に入ったユーザ(遊技者)の前方位置の適当な高さの位置にカラーCCDビデオカメラ等の本発明における撮影手段31(図2参照)が設けられ、さらに撮影手段31の下方には、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等の撮影部モニタ32(図2参照)が設けられ、撮影手段31によるモニタ画像や、撮影のための各種操作ボタンが画面表示され、クロマキーカーテン10をバックに撮影が行われる。
このとき、撮影可能な静止画の規定枚数は6枚に設定され、後述するように、遊技者により「特別撮影コース」が選択されると、特別撮影として「コラージュ撮影」か「ムービー撮影」のいずれかの撮影が行われ、さらに実際の撮影に要した経過時間が予め定められた設定時間よりも短ければ、撮影が早く終わったとして「おまけ撮影」として上半身のアップ撮影が行われる。
また、撮影ブース3a内には、蛍光灯33(図2参照)、ストロボ発光部34a(図2参照)およびストロボ制御部34b(図2参照)などの照明系が設けられている。蛍光灯33は、撮影ブース3a内の遊技者を前方および上方から照らして、撮影手段31による撮影に必要な露光量を確保し、ストロボ発光部34aは、撮影手段31が撮影を行う瞬間に遊技者を照らして、撮影時における影の発生を抑える。その際、ストロボ発光部34aの発光タイミングや発光量は、ストロボ制御部34bによって制御される。
さらに、撮影ブース3aでは撮影手段31によって静止画像の他に動画像(ムービー)も撮影することができ、これら静止画像および動画像が撮影画像として得られる。このとき、撮影ブース3aには、動画撮影時に遊技者を照らすムービー用照明部35(図2参照)や、ムービー撮影時に撮影ブース3a内の音声を録音するムービー用音声録音部36(図2参照)が設けられるとともに、静止画像および動画像の撮影手順の音声案内や、動画撮影時のBGM(Back Ground Music)等を出力する撮影部スピーカ37(図2参照)が設けられている。
2つの編集ブース3bは、図1に示すように、コ字状に張り出して設けられたレール部材4に取り付けられたカーテン(図示省略)により、装置本体2の一側壁に外方にT字状に突出した突出部2aを覆うように突出部2aの両側に形成され、2組のユーザ(遊技者)が並行して編集プレイを行えるようになっている。
そして、図1に示すように、編集ブース3bには、例えば適当な高さの卓上に編集対象の撮影画像等を表示するタッチパネルから成る編集部モニタ12が設けられ、編集部モニタ12の左横に入力手段に相当する入力ペン13が配置され、遊技者は入力ペン13により編集部モニタ12を操作することで編集モニタ12に表示される静止画像に所定の編集を施すことができ、入力ペン13により入力された文字や図形、スタンプ等の編集画像が静止画像に合成されて合成画像が形成される。また、編集部モニタ12の左右には、編集手順のガイダンスやBGM出力等を行う一対の編集部スピーカ14が配設されており、編集手順の音声案内や編集時のBGM等が出力される。
ここで、編集部モニタ12には、撮影部モニタ32と同様に、LCDのほか陰極線管式、リアプロジェクション式の表示パネルが採用され、デジタイザにより入力ペン13の操作位置が検出されるようになっており、デジタイザとしては、赤外線方式、容量結合方式など、種々の方式が考えられるが、本実施形態においては、可視光に対する透過性があり、入力ペン13との組合せにより使用できるものであって、複数の入力を識別することができるものであればどのような方式のものであってもよい。
受付ブース3cは、図1に示すように、装置本体2の編集ブース3bの形成壁とは異なる側壁であって撮影ブース3aの入口付近に形成されている。そして、図1に示すように、受付ブース3cには、所定のデモムービー(デモンストレーションムービー)や広告宣伝のほか、撮影ブース3aの占有状況を表示する受付部モニタ17のほか、全体の遊技方法などの案内を音声出力する受付部スピーカ18が設けられ、受付部モニタ17の近傍には、所定の遊技料金(例えば、400円)のコインを投入するためのコイン投入口19が配設され、コイン投入口19に投入されたコインを検知するコイン受付部41(図2参照)が設けられている。
印刷ブース3dは、図1に示すように、両編集ブース3bが形成された突出部2aの外側面に形成されている。さらに、図1に示すように、印刷ブース3dには、上記した撮影部モニタ32や編集部モニタ12と同様に構成され印刷する画像や遊技者へのメッセージなどを表示する印刷部モニタ21が設けられるとともに、印刷手順のガイダンスやBGM出力等を行う印刷部スピーカ22が配設され、写真シールシートに写真を印刷する印刷手段であるフルカラー式のプリンタ42(図2参照)が設けられ、プリンタ42により印刷された所定のシール台紙が排出口23から排出されるようになっている。
そして、各ブース3a〜3dの各部は、本発明における制御手段に相当するマイクロコンピュータ構成の主制御装置60により制御される。主制御装置60は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)61、メモリ62およびHDD(Hard Disk Drive)63で構成され、CPU61は、主制御装置60における基本プログラムの他、撮影プログラム、編集プログラムおよび印刷プログラム等の各種プログラムを実行する。メモリ62は、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリおよびRAM(Random Access Memory)で構成されており、CPU61で実行される各種プログラムや画像データ等を書換可能に一時記憶する。HDD63は、CPU61で実行される各種プログラムや撮影条件、編集条件の設定のための各種データを保存する。さらに、主制御装置60は、各スピーカ14,18,37による音声案内を制御する音声制御装置64を備える。
この主制御装置60は、CPU61により撮影プログラムを実行することで、撮影ブース2での遊技者を被写体とする撮影を実行して撮影画像を取得し、得られた撮影画像をHDD63に保存するともに、撮影画像である静止画像を編集用モニタ12の表示画面に表示する。また、主制御装置60はCPU61により編集プログラムを実行することで、編集ブース3aにおいて、編集用モニタ12に表示された静止画像に対して遊技者の入力ペン12の操作等により入力された編集画像を合成して合成画像を形成する編集手段としての機能を果たし、印刷ブース3dにおいて、プリンタ42により遊技者が選択した所定の印刷パターンで合成画像をシール台紙に印刷して排出口23に排出する。
ところで、写真シール払出装置1は、主制御装置60と撮影ブース3aとの信号の入出力を制御する入出力制御装置71と、主制御装置60から外部装置へデータを送信出力する通信装置(本発明の送信手段に相当)73とを備え、この通信装置73により、図3に示すように主制御装置60がインターネット等の通信網NTに接続され、外部に設けられたコンピュータCPおよびデータベースDBを有するサーバーSVに、遊技者所有の携帯電話やスマートフォン、タブレット型のコンピュータ、ノート型のコンピュータ等のカメラ付きの携帯端末75にダウンロード可能に写真シール払出装置1で撮影された撮影画像である静止画像、動画像のほか編集が施された合成画像をアップロードする。このとき、サーバーSVに画像のデータをアップロードする際に、遊技者により、携帯端末75の遊技者固有の電子メールアドレスを特定情報として写真シール払出装置1に入力設定してもらうことにより、通信装置73により、設定された特定情報に関連付けて殺意画像および合成画像がサーバーSVにアップロードされる。なお、通信装置73は、WiFi通信や赤外線通信のほかRFIDによる近距離無線通信により、携帯端末75との間で通信する機能を備えていてもよい。
このとき、主制御装置60には、サーバー80にアップロードする撮影画像や合成画像を携帯端末75によりダウンロードし、ダウンロードした画像を携帯端末75のカメラにより撮影した現実の撮影画像(以下、現実画像ともいう)に拡張現実(AR:Augmented Reality)技術を利用してモニタに合成表示するために、ダウンロードした画像を合成するのに必要な画像の向き、位置や大きさを特定するための表示情報を表わす拡張現実マーカ(以下、これをARマーカという)を生成するマーカ生成手段76を備えている。このARマーカは、ARマーカは例えば図形コードである2次元コードの一つのQRコード(登録商標)により構成される。
そして、図3に示すように、マーカ生成手段76により生成されたARマーカMは、CPU61の制御によって合成画像が印刷されるシール台紙Pに合成画像と一緒に印刷されるとともに、編集が施された合成画像とともに編集部モニタ12の表示画面に表示される。なお、印刷部モニタ21の表示画面にもARマーカMを表示するようにしてもよい。
一方、図3に示すように、携帯端末75はカメラ75aを内蔵するほか、携帯端末75に搭載されたQRコード撮影機能から成りシール台紙Pに印刷されたQRコードにより構成されるARマーカMを読み取る読取手段75bと、携帯端末75に固有の電子メールアドレスから成る特定情報をサーバーSVに送信することによって特定される撮影画像および合成画像をサーバーSVから呼び出して受信する通信手段75cと、径他端末75に搭載されたAR技術の実行プログラムに従い、通信手段75cにより受信した撮影画像である被写体の静止画像、動画像、および、合成画像のうち少なくとも1つを、読取手段75bが読み取ったARマーカMが表わす表示情報に基づきカメラ75aが撮影した現実画像に合成する合成手段75dと、カメラ75aによる現実画像に、合成手段75dによりAR技術で合成されたダウンロード画像を表示する液晶表示装置から成るモニタ75eとを備えている。
次に、主制御装置60のCPU61による制御処理手順について、図4ないし図8のフローチャートを参照して説明する。
(受付制御)
まず、受付ブース3cにおいて、遊技者(ユーザ)の受付制御処理を行うCPU61の動作について説明する。図4に示すように、受付ブース3cでは、CPU61により受付部モニタ17が制御され、予め準備された所定のデモムービーが受付部モニタ17の画面に表示され(ステップS1)、コイン受付部41により、遊技者によるコイン投入口19への所定の遊技料金(400円)のうちの1枚目のコイン投入があったか否かの判定がなされ(ステップS2)、この判定結果がNOであれば上記したステップS1に戻り、ステップS2の判定をYESで通過するまでこの判定が繰り返される。
まず、受付ブース3cにおいて、遊技者(ユーザ)の受付制御処理を行うCPU61の動作について説明する。図4に示すように、受付ブース3cでは、CPU61により受付部モニタ17が制御され、予め準備された所定のデモムービーが受付部モニタ17の画面に表示され(ステップS1)、コイン受付部41により、遊技者によるコイン投入口19への所定の遊技料金(400円)のうちの1枚目のコイン投入があったか否かの判定がなされ(ステップS2)、この判定結果がNOであれば上記したステップS1に戻り、ステップS2の判定をYESで通過するまでこの判定が繰り返される。
そして、遊技者による所定の遊技料金の1枚目のコイン投入があり、ユーザによる遊技開始の意思表示があったとしてステップS2をYESで通過すると、一連の遊技動作の概略説明が、受付部モニタ17の画面に表示されると同時に受付部スピーカ18からも案内音声が出力され(ステップS3)、遊技料金の残り300円のコイン投入の完了待ち状態となる(ステップS4)。
遊技者による合計400円の遊技料金のコイン投入が完了すると、ステップS5に移行して、CPU61により、撮影ブース3aの各部が動作中であるか否か、すなわち撮影ブース3a内で先の遊技者が撮影中かどうかの判定がなされ(ステップS5)、先の遊技者が撮影中であってステップS5の判定結果がNOであれば、受付部モニタ17に予め準備された広告宣伝が表示され(ステップS6)、先の遊技者が撮影終了してステップS5の判定結果がYESになるまでステップS6の広告宣伝の表示が継続される。
先の遊技者が撮影終了してステップS5の判定結果がYESになれば、CPU61の制御により、受付部モニタ17に遊技者に対して撮影ブース3aへの移動を促す案内が表示されると同時に、受付部スピーカ18から「撮影ブースに移動して下さい」という一方の撮影ブース3aへの移動を知らせる音声が出力され(ステップS7)、受付制御が終了する。
(撮影制御)
次に、撮影ブース3aにおいてユーザの撮影制御処理を行うCPU61の動作について説明する。図5に示すように、撮影ブース3aでは、CPU61により撮影部モニタ」32が制御され、予め準備された所定のデモムービーが撮影部モニタ32の画面に表示され(ステップS11)、CPU61により、撮影開始の契機となる受付ブース3cでの移動報知(上記ステップS7の処理)が完了していて撮影を開始してよいか否かの判定がなされ(ステップS12)、この判定結果がNOであれば上記したステップS11に戻り、ステップS12の判定をYESで通過するまでこの判定が繰り返される。
次に、撮影ブース3aにおいてユーザの撮影制御処理を行うCPU61の動作について説明する。図5に示すように、撮影ブース3aでは、CPU61により撮影部モニタ」32が制御され、予め準備された所定のデモムービーが撮影部モニタ32の画面に表示され(ステップS11)、CPU61により、撮影開始の契機となる受付ブース3cでの移動報知(上記ステップS7の処理)が完了していて撮影を開始してよいか否かの判定がなされ(ステップS12)、この判定結果がNOであれば上記したステップS11に戻り、ステップS12の判定をYESで通過するまでこの判定が繰り返される。
そして、CPU61が受付ブース3cでの移動報知を完了したと判断して、ステップS12の判定をYESで通過すると、CPU61により撮影部モニタ32が制御され、撮影部モニタ32の画面に「撮影プレイスタート」とのメッセージ、および、2つの編集ブース3bのうち撮影終了後に移動すべき編集ブース3bが表示されるとともに、撮影部スピーカ37から撮影開始および移動すべき編集ブース3bを知らせる音声が出力される(ステップS13)。
続いて、CPU61により撮影部モニタ32が制御され、撮影部モニタ32の画面に撮影プレイに関する設定として、撮影時の明るさの選択画面が表示され(ステップS14)、ユーザにより明るさの選択画面のタッチ操作により所望の明るさの選択終了後、撮影イメージの選択画面が表示され(ステップS15)、遊技者により撮影イメージの選択画面のタッチ操作によりゴージャスやキュート等の所望の撮影イメージが選択された後、ユーザが選択した背景用カーテン10などによる撮影イメージのもと、撮影手段31、ストロボ発光部34a、ムービー用照明部35等がCPU61により制御され、撮影部モニタ32に表示されるモニタ画像を見ながら所望のポーズをしたユーザの撮影が所定回数(例えば、6回)行われる(ステップS16)。
その後、CPU61により、内蔵タイマ等により計時される撮影を開始してからの経過時間チェックが行われ、経過時間Tが予め撮影時間として設定された設定時間Tsより短い(T<Ts)かどうかの判定がなされ(ステップS17)、経過時間Tが設定時間Tsを既に超えていて(T≧Ts)、ステップS17の定結果がNOであれば、ステップS18に移行し、経過時間Tが設定時間Tsを未だ超えておらず、ステップS17の判定結果がYESであれば、ユーザに満足感を与えるサービスとして、例えば2回のおまけ撮影が行われ(ステップS19)、その後ステップS18に移行し、CPU61により撮影部モニタ32が制御され、撮影部モニタ32に撮影終了の案内メッセージが表示されるとともに、撮影部スピーカ37から撮影終了を知らせる音声が出力され(ステップS18)、この撮影終了の報知により撮影制御が終了する。
(編集制御)
続いて、移動を案内された編集ブース3bにおいて、遊技者の入力操作に基づく編集制御処理を行うCPU61の動作について説明する。なお、2つの編集ブース3bにおける編集制御は同じである。図6に示すように、当該編集ブース3bでは、CPU61により編集部モニタ12が制御され、予め準備された所定のデモムービーが編集部モニタ12の表示画面に表示され(ステップS31)、CPU61により、編集開始の契機となる撮影ブース3aでの撮影終了報知(上記ステップS18の処理)が完了していて編集処理を開始してよいか否かの判定がなされ(ステップS32)、この判定結果がNOであれば上記したステップS31に戻り、ステップS32の判定をYESで通過するまでこの判定が繰り返される。
続いて、移動を案内された編集ブース3bにおいて、遊技者の入力操作に基づく編集制御処理を行うCPU61の動作について説明する。なお、2つの編集ブース3bにおける編集制御は同じである。図6に示すように、当該編集ブース3bでは、CPU61により編集部モニタ12が制御され、予め準備された所定のデモムービーが編集部モニタ12の表示画面に表示され(ステップS31)、CPU61により、編集開始の契機となる撮影ブース3aでの撮影終了報知(上記ステップS18の処理)が完了していて編集処理を開始してよいか否かの判定がなされ(ステップS32)、この判定結果がNOであれば上記したステップS31に戻り、ステップS32の判定をYESで通過するまでこの判定が繰り返される。
そして、CPU61が撮影ブース3aでの撮影終了報知を完了したと判断して、ステップS32の判定をYESで通過すると、CPU61により編集部モニタ12が制御され、編集部モニタ12の表示画面に「編集プレイスタート」とのメッセージが表示されるとともに、編集部スピーカ14から編集開始を知らせる音声が出力される(ステップS33)。
次に、撮影ブース3aでの撮影により得られた規定枚数の撮影画像のデータが編集部モニタ12の撮影写真表示領域に表示され、その中から遊技者が編集対象として最大6枚の写真が選択されると(ステップS34)、目の大きさやまつ毛のボリュームを増やしたり、顔の輪郭を変えたり、髪の毛の色を変えるなどのメークアップイメージを選択させるべくメークアップ画面が編集部モニタ12の所定の表示領域に表示され、選択された撮影画像に対して、遊技者による所望のメークアップイメージの選択や入力ペン13等による文字や記号などの編集入力操作に基づく編集画像の合成が行われる(ステップS35)。ここで、CPU61による合成処理が本発明における編集手段に相当する。
そして、ステップS35で合成された合成画像をサーバーSV(図3参照)にアップロードするとの選択操作が遊技者によりなされたかどうかの判定がなされ(ステップS36)、この判定結果がYESであれば、編集部モニタ12に遊技者所有の携帯端末75の電子メールアドレスの入力設定画面が表示され、画面操作により入力される遊技者固有の電子メールアドレスが特定情報として受け付けられる(ステップS37)。
さらに、遊技者所有の携帯端末75のカメラ75aで撮影した画像に、サーバーSVからダウンロードした画像を合成する際の当該ダウンロード画像の向き、位置や大きさを特定する表示情報を表わすQRコードから成るARマーカMがマーカ生成手段76により生成され(ステップS38)、次のステップS39に移行する。このとき、ステップS38で生成されたARマーカMが、編集済の合成画像とともに編集部モニタ12の表示画面に表示され、遊技者は読取手段75bである携帯端末75のQRコード撮影機能により表示されたARマーカMを事前に撮影して携帯端末75の内蔵メモリ等に保存しておいてもよい。
一方、ステップS36の判定結果がNO、つまりアップロードの選択操作がなされなかった場合にはステップS39に移行する。
そして、ステップS39では、遊技者による印刷不要の選択操作がされたか否かの判定がなされ(ステップS39)、この判定結果がYESであればステップS41に移行し、判定結果がNOであれば、CPU61の制御により、いくつかの分割パターンにシール台紙P(図3参照)を分割して印刷する予め複数設定された印刷パターンのイメージが編集部モニタ12に表示され、遊技者による印刷パターンの選択待ちとなり(ステップS40)、遊技者による印刷パターンの選択がなされると、CPU61により編集部モニタ12が制御され、編集部モニタ12に編集終了の案内メッセージが表示されるとともに、編集部スピーカ14から編集終了を知らせる音声が出力され(ステップS41)、この編集終了の報知により編集制御が終了する。
(印刷制御)
次に、印刷ブース3dにおける印刷制御処理を行うCPU61の動作について説明する。図7に示すように、印刷ブース3dでは、CPU61により印刷部モニタ21が制御され、予め準備された所定のデモムービーが印刷部モニタ21の表示画面に表示され(ステップS51)、CPU61により、印刷開始の契機となる編集ブース3bでの編集終了報知(上記ステップS41の処理)が完了していて印刷処理を開始してよいか否かの判定がなされ(ステップS52)、この判定結果がNOであれば上記したステップS51に戻り、ステップS52の判定をYESで通過するまでこの判定が繰り返される。
次に、印刷ブース3dにおける印刷制御処理を行うCPU61の動作について説明する。図7に示すように、印刷ブース3dでは、CPU61により印刷部モニタ21が制御され、予め準備された所定のデモムービーが印刷部モニタ21の表示画面に表示され(ステップS51)、CPU61により、印刷開始の契機となる編集ブース3bでの編集終了報知(上記ステップS41の処理)が完了していて印刷処理を開始してよいか否かの判定がなされ(ステップS52)、この判定結果がNOであれば上記したステップS51に戻り、ステップS52の判定をYESで通過するまでこの判定が繰り返される。
そして、CPU61が、編集ブース3bでの編集終了報知を完了したと判断して、ステップS52の判定をYESで通過すると、CPU61により印刷部モニタ21が制御され、印刷部モニタ21の表示画面に「印刷スタート」とのメッセージが表示されるとともに、印刷部スピーカ22から印刷開始を知らせる音声が出力される(ステップS53)。
次いで、上記したステップS38における印刷不要の選択操作の有無の判定結果に基づき、印刷が不要か否かの判定がなされ(ステップS54)、印刷不要の選択がなされず印刷の必要ありとしてこの判定結果がNOであれば、編集が施された合成画像が、上記したステップS39において遊技者により選択された印刷パターンでのシール台紙Pへの合成画像の印刷およびステップS37で生成されたARマーカMのシール台紙Pへの印刷が実行開始され(ステップS55)、その後、ステップS54の判定を印刷不要でYESで通過した場合と同様にステップS56に移行する。
ステップS56では、CPU61により印刷部モニタ21が制御され、上記したステップS36の判定結果に基づき、画像データ等をサーバーSVにアップロードする必要があるか否かの判定がなされ(ステップS56)、ステップS36の判定結果がNOで、ステップS56の判定結果がNOであれば、後述するステップS60に移行する。
一方、ステップS36の判定結果がYESでテスップS56の判定結果もYESであれば、CPU61により印刷部モニタ21が制御され、遊技者がアップロードを希望する合成画像、撮影手段31により撮影した静止画像や動画像の選択画面が印刷部モニタ21に表示され(ステップS57)、アップロードする画像の選択があれば、上記したステップS37で受け付けられた特定情報(電子メールアドレス)に関連付けられて遊技者が選択した画像のデータおよびARマーカのデータがサーバーSVにアップロードされた後、画像データのダウンロード方法の案内メッセージが印刷部モニタ21に表示され(ステップS58)、次のステップS59に移行する。
そして、ステップS59では、CPU61によりプリンタ42が稼働中で印刷中であるかどうかの判定がなされ(ステップS59)、この判定結果がYESであれば、CPU61により印刷部モニタ21が制御され、印刷プレイの大半を占める印刷待ち時間中にユーザを退屈させないために予め準備された所定の印刷中デモ画面が印刷部モニタ21に表示され(ステップS60)、その後、ステップS59の判定結果がNOの場合とともにステップS61に移行し、CPU61の制御により、印刷部モニタ21に遊技終了の案内メッセージが表示されるとともに、印刷部スピーカ22から遊技終了を知らせる音声が出力され(ステップS61)、この遊技終了の報知後、印刷制御が終了する。
(携帯カメラの撮影画像へのダウンロード画像の合成制御)
次に、遊技者が所有する携帯端末75を使用してサーバーSVにアップロードした画像のなかから所望の画像をダウンロードし、携帯端末75の内蔵カメラ75aで撮影した現実画像に、サーバーSVからのダウンロード画像をかAR技術により合成する場合の携帯端末75における処理手順について図8を参照して説明する。
次に、遊技者が所有する携帯端末75を使用してサーバーSVにアップロードした画像のなかから所望の画像をダウンロードし、携帯端末75の内蔵カメラ75aで撮影した現実画像に、サーバーSVからのダウンロード画像をかAR技術により合成する場合の携帯端末75における処理手順について図8を参照して説明する。
図8に示すように、まずARマーカMの読取りがあった否かの判定がなされるが(ステップS71)、この場合携帯電話等の携帯端末75のアプリケーションソフトとして内蔵されているQRコード撮影機能を読取手段75bとして使用することになり、遊技者が自己所有の携帯電話等の携帯端末75の内蔵カメラ75aをシール台紙Pにかざし、シール台紙Pに印刷されているQRコードから成るARマーカMをカメラ75aにより撮影し、或いは、編集ブース3bまたは印刷ブース3dですでに撮影して内蔵メモリに保存しておいたARマーカMを呼び出すことで、ステップS71の判定結果はYESとなる。
そして、ステップS71の判定結果がNOであればこの判定が繰り返され、判定結果がYESであれば、上記したステップS37で入力された特定情報(電子メールアドレス)を手掛かりとして、携帯端末75の通信手段75cによりサーバーSVにアクセスすることにより、当該携帯端末75の電子メールアドレスに関連付けてサーバーSVにアップロードされた画像のデータが特定されて呼び出され、サーバーSVから所望の画像のデータのダウンロードが行われる(ステップS72)。
図8に示すように、ステップS73において、ダウンロードが完了したか否かの判定がなされ(ステップS73)、完了していないときにはステップS72に戻り、完了しているときには携帯端末75の内蔵カメラ75aが起動されて撮影モードになっているかどうかの判定がなされ(ステップS74)、この判定結果がNOであれば判定結果にYESなるまで繰り返され、ステップS74をYESで通過すると、カメラ75aにより撮影された現実画像がモニタ75e(図3参照)に表示されると同時に、ステップS71de取得したARマーカMの表示情報に基づくダウロード画像の表示の向き、位置、大きさに従ってダウンロードされた画像のデータが処理されて、モニタ75eに表示されている現実画像に、ダウンロード画像が合成されて表示され、現実画像にダウンロード画像が合成されて付加され(ステップS75)、その後動作は終了する。
なお、サーバーSVからダウンロードする画像は、写真シール払出装置1により撮影された編集前の静止画像や動画像のほか、編集が施された合成画像であり、これらの画像を特定してダウンロードすることができる。
このように、遊技者が写真シール払出装置1により撮影・編集・印刷の一連の遊技を楽しみ、得られた撮影画像(静止画像、動画像)および合成画像を特定情報(携帯端末75の電子メールアドレス)に関連付けてサーバーSVにアップロードしておき、その後にアップロードしておいた画像のなかから所望のものを特定情報に基づき特定して携帯端末75の通信手段75cによりサーバーSVからダウンロードし、AR技術により携帯端末75の内蔵カメラ75aにより撮影した現実画像にサーバーSVからダウンロードした画像を合成表示するときに、写真シール払出装置1によりシール台紙Pに印刷されているARマーカMを、携帯端末75の読取手段75bにより読み取ることによって、携帯端末75の合成手段75dにより、ダウンロードした画像が、読み取られたARマーカMの表示情報に基づく向き、位置、大きさで携帯端末75による現実画像に合成されて携帯端末75のモニタ75eの画面に合成表示される。
したがって、上記した実施形態によれば、携帯端末75のカメラ75aで撮影した現実画像に、写真シール払出装置1により撮影あるいは形成した画像を合成して表示できるという写真シール払出装置1を利用した新たな遊技を、遊技者に対して提供することが可能になる。
また、ARマーカMがQRコードから成るため、携帯端末75に備えるべき読取手段75bは、一般的に携帯電話等の端末に搭載される周知のQRコード撮影機能を使用することができ、新たに読取手段を開発する必要がない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことができる。
例えば、ARマーカMは、上記したQRコード以外の図形コードである2次元コードにより構成されていてもよく、バーコード等の1次元コードにより構成されていてもよい。
また、上記した実施形態では、シール台紙Pに印刷されたARコードMを読み取るか、或いは、撮影ブース3bの編集部モニタ12や印刷ブース3dの印刷部モニタ21の表示画面に表示されるARコードMを撮影しておく場合ついて説明したが、必ずしも撮影ブース3bの編集部モニタ12や印刷ブース3dの印刷部モニタ21の表示画面にARコードMを表示する必要はない。
また、上記した実施形態では、サーバーSVからダウンロードする画像を特定するための特定情報を、遊技者により入力される遊技者固有の情報である携帯端末75の電子メールアドレスとした例について説明したが、特定情報は電子メールアドレス以外に遊技者により入力されるパスワード等の情報であってもよい。このようなパスワードを特定情報とすると、遊技者が複数同時に遊技したときに、各遊技者に共通する特定情報として共有することができて、後日、各遊技者それぞれがひとりでもダウンロードすることができる。
また、写真シール払出装置1に、撮影画像および前記合成画像をアップロードする際に当該撮影画像および合成画像に固有の特定情報を例えば乱数発生器により作成し、遊技者に作成した特定情報を報知する特定情報作成手段を設け、特定情報作成手段により作成された特定情報に関連付けて撮影画像および合成画像をサーバーSVにアップロードするようにしてもよい。この場合、乱数を使用することによりほぼ重複することのない特定情報を自動的に作成することができ、作成した特定情報を遊技者に事前に報知しておくことにより、遊技者は報知された特定情報に基づいてサーバーSVから所望の画像をダウンロードすることができ、遊技者が特定情報の入力や設定に悩むことを解消できる。
また、写真シール払出装置1に、撮影画像および前記合成画像をアップロードする際に当該撮影画像および合成画像に固有の特定情報を例えば乱数発生器により作成し、遊技者に作成した特定情報を報知する特定情報作成手段を設け、この特定情報作成手段により作成した特定情報に関連付けて撮影画像および合成画像をサーバーSVにアップロードし、マーカ生成手段76は、表示情報に加えて特定情報作成手段により作成した特定情報を表わすARマーカMを生成し、携帯端末75の読取手段75bがARマーカMを読み取ることにより、通信手段75cが、読み取ったARマーカMにより表わされる特定情報をサーバーSVに送信してダウンロードすべき画像を特定するようにしてもよい。
こうすると、携帯端末75の読取手段75bにより、ARマーカMを読み取ることによって、読み取ったARマーカMにより表わされる特定情報をサーバーSVに送信して所望の画像データをダウンロードすることができるとともに、読み取ったARマーカMにより表わされる表示情報に基づく向き、位置、大きさで、携帯端末75に内蔵のカメラ75aにより撮影した現実画像にダウンロードした画像を合成表示することができ、遊技者は特定情報の設定などの操作を行うことなくARマーカMを携帯端末75により読み取るだけで、AR技術を利用した遊技を簡単に楽しむことが可能になる。
1 …写真シール払出装置(画像合成装置)
12 …編集部モニタ
13 …入力ペン(入力手段)
31 …撮影手段
61 …CPU(編集手段)
73 …通信装置(送信手段)
75 …携帯端末
75a …カメラ
75b …読取手段
75c …通信手段
75d …合成手段
75e …モニタ
76 …マーカ生成手段
SV …サーバー
M …ARマーカ(拡張現実マーカ)
12 …編集部モニタ
13 …入力ペン(入力手段)
31 …撮影手段
61 …CPU(編集手段)
73 …通信装置(送信手段)
75 …携帯端末
75a …カメラ
75b …読取手段
75c …通信手段
75d …合成手段
75e …モニタ
76 …マーカ生成手段
SV …サーバー
M …ARマーカ(拡張現実マーカ)
Claims (9)
- 遊技者を撮影手段により遊技者の静止画像および動画像を含む撮影画像を撮影し、得られた静止画像を表示手段の表示画面に表示し、入力手段により入力される文字、図形等の編集画像を編集手段により前記静止画像に合成して合成画像を形成し、形成した合成画像を印刷手段によりシール台紙に印刷する画像合成装置と、静止画像および動画像を含む前記撮影画像および前記編集手段による前記合成画像を特定する特定情報に関連付けて前記撮影画像および前記合成画像をダウンロード可能にアップロードして保存させるサーバーと、所望の前記撮影画像および前記合成画像を特定する前記特定情報を前記サーバーに送信することにより前記撮影画像および前記合成画像をダウンロードする機能を有する遊技者所有の携帯端末とを備える画像提供システムであって、
前記画像合成装置は、
前記撮影手段による前記撮影画像および前記編集手段による前記合成画像を拡張現実技術により現実画像に合成表示するための画像の向き、位置や大きさなどを特定する表示情報を表わす1次元コードまたは2次元コードの図形コードから成る拡張現実マーカを生成して、前記印刷手段により前記シール台紙に印刷させるマーカ生成手段と、
前記撮影手段による前記撮影画像および前記編集手段による前記合成画像を保存すべく前記サーバーに送信する送信手段とを備え、
前記携帯端末は、
カメラと、
前記シール台紙に印刷された前記拡張現実マーカを読み取る読取手段と、
ダウンロードすべき前記撮影画像および前記合成画像に対応する前記特定情報を前記サーバーに送信して前記撮影画像および前記合成画像を特定し、特定した前記撮影画像および前記合成画像を前記サーバーから呼び出して受信する通信手段と、
前記通信手段により受信した前記撮影画像である遊技者の静止画像、動画像、および、前記合成画像のうち少なくとも1つを、前記読取手段により読み取られた前記拡張現実マーカが表わす前記表示情報に基づき前記カメラにより撮影された画像に合成してモニタの画面に表示させる合成手段とを備えることを特徴とする画像提供システム。 - 前記マーカ生成手段は、前記印刷手段に前記合成画像とともに前記シール台紙に前記拡張現実マーカを印刷させるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像提供システム。
- 前記マーカ生成手段は、生成した前記拡張現実マーカを前記表示画面にも表示させ、前記携帯端末の前記読取手段は、前記表示画面に表示される前記拡張現実マーカを読み取るものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像提供システム。
- 前記特定情報は、当該携帯端末を所有する当該遊技者に固有の情報であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像提供システム。
- 前記特定情報は、前記画像合成装置により前記撮影画像および前記合成画像をアップロードする際に当該遊技者によって個別に設定される情報であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像提供システム。
- 前記画像合成装置は、
前記撮影画像および前記合成画像をアップロードする際に当該撮影画像および合成画像に固有の前記特定情報を作成して遊技者に報知する特定情報作成手段を備え、前記特定情報作成手段により作成された前記特定情報に関連付けて前記撮影画像および前記合成画像を前記サーバーにアップロードすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像提供システム。 - 前記画像合成装置は、
前記撮影画像および前記合成画像をアップロードする際に前記特定情報を作成する特定情報作成手段を備え、前記特定情報作成手段により作成された前記特定情報に関連付けて前記撮影画像および前記合成画像を前記サーバーにアップロードし、
前記マーカ生成手段は、
前記表示情報に加えて前記特定情報作成手段により作成された前記特定情報を表わす前記拡張現実マーカを生成し、
前記携帯端末の前記読取手段が前記拡張現実マーカを読み取ることにより、前記通信手段が、読み取った前記拡張現実マーカにより表わされる前記特定情報を前記サーバーに送信してダウンロードすべき前記撮影画像および前記合成画像を特定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像提供システム。 - 前記拡張現実マーカは、1次元コードであるバーコードまたは2次元コードであるQRコードから成ることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像提供システム。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載の前記携帯端末に搭載されたコンピュータに、拡張現実の画像合成処理を実行させる携帯端末用プログラムであって、
前記画像合成装置のマーカ生成手段により生成された前記拡張現実マーカを前記読取手段により読み取らせる読取工程と、
前記通信手段により、ダウンロードすべき前記撮影画像および前記合成画像に対応する前記特定情報を前記サーバーに送信して前記撮影画像および前記合成画像を特定し、特定した前記撮影画像および前記合成画像を前記サーバーから呼び出して受信する通信工程と、
前記合成手段により、前記通信工程で受信した前記撮影画像である被写体の静止画像、動画像、および、前記合成画像のうち少なくとも1つを、前記読取工程で読み取った前記拡張現実マーカが表わす前記表示情報に基づき前記カメラにより撮影された画像に合成してモニタの画面に表示させる合成工程と
を、前記携帯端末に搭載されたコンピュータに実行させることを特徴とする携帯端末用プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015124381A JP2017011461A (ja) | 2015-06-22 | 2015-06-22 | 画像提供システムおよびこのシステムに使用する携帯端末用プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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JP2015124381A Pending JP2017011461A (ja) | 2015-06-22 | 2015-06-22 | 画像提供システムおよびこのシステムに使用する携帯端末用プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017011461A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019193214A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 大日本印刷株式会社 | 証明写真撮影装置、証明写真撮影システム、及び証明写真作成装置 |
KR20210029380A (ko) * | 2019-09-06 | 2021-03-16 | 박연조 | 식별 코드를 통해 영상 선택이 가능한 합성 방법, 장치 및 컴퓨터-판독가능 기록 매체 |
EP4362445A1 (en) | 2022-10-26 | 2024-05-01 | FUJIFILM Corporation | Editing device, image processing device, terminal device, editing method, image processing method, and program |
-
2015
- 2015-06-22 JP JP2015124381A patent/JP2017011461A/ja active Pending
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