JP2017011377A - 無線通信システム及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】識別子発行装置が通信不能となった場合、他の無線通信装置が識別子発行装置として機能する無線通信システム及び無線通信装置の提供。【解決手段】無線網内で特定の識別子を有し、外部からの要求に応じて特定の識別子とは異なる識別子を発行する機能を備えた識別子発行装置と、夫々が識別子発行装置から各別に発行された識別子を有し、通信相手を識別子により指定して無線通信を行う複数の無線通信装置とを含む無線通信システムにおいて、少なくとも1つの無線通信装置は、特定の識別子を記憶する記憶部と、識別子発行装置が各無線通信装置に発行した識別子の情報を取得する取得部と、識別子発行装置が通信可能であるか否かを判断する判断部と、識別子発行装置が通信可能でないと判断した場合、記憶部が記憶する特定の識別子と、取得部が取得した情報とを用いて、識別子発行装置に代えて識別子を発行する発行部とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、メータにて計測された水道、ガスなどの使用量を無線網を利用してセンタ側の通信装置へ送信する無線通信システム及び無線通信装置に関する。
従来、水道、ガス、電気等のメータ検針用に開発された無線テレメータシステムは、センタ側の構成として、ホストコンピュータ、センタ網制御装置等を備え、端末側の構成として、無線親機、無線子機等を備える。端末側の無線親機は、公衆電話網、PHS(Personal Handyphone System)網、FOMA(Freedom Of Mobile multimedia Access)網などの広域通信網を介して、センタ側のホストコンピュータと通信可能に接続されると共に、特定小電力無線方式などの狭域無線網を介して、複数の無線子機と通信可能に接続されている。各無線子機には、各需要家に供給される水道、ガス、電気等の供給物の使用量を計測するメータが接続されており、各無線子機は、メータから出力される計測結果(検針値)を狭域無線網を通じて無線親機へ送信する。また、無線親機は、各無線子機から受信した検針値を広域通信網を通じてセンタ側のホストコンピュータへ送信する。
無線テレメータシステムでは、狭域無線網内で各機器を識別子するために無線機番号を発行するための番号発行無線機が設置される。狭域無線網に接続する無線子機を新規設置する場合、当該無線子機は、番号発行無線機に接続された既存の無線子機を介して番号発行要求を番号発行無線機へ送信する。番号発行無線機は、要求元の無線子機に付与する無線機番号を含んだ発行応答を生成し、既存の無線子機を介して要求元の無線子機へ送信する。
特開2007−243290号公報 特開2012−244541号公報
従来の無線テレメータシステムでは、番号発行無線機に接続された既存の無線子機を介して番号発行要求及び番号発行応答を送受信する構成であるため、何らかの原因により、番号発行無線機に接続された既存の無線子機と番号発行無線機との間の通信が不能となった場合、狭域無線網内に新たに設置する無線子機に対して無線機番号を発行することができない。
このため、例えば特許文献2では、番号発行無線機は、周辺無線機と通信してネットワーク状態が正常であるか否かを監視し、ネットワークに繋がる経路が1つとなったとき、その1つの経路を介して各無線子機が持つ経路数の情報を取得し、最も多くの経路数を持つ無線子機に対して番号発行に必要な情報を送信することにより、当該無線子機を番号発行無線機の代替機として指定する構成としていた。
しかしながら、特許文献2では、実際に番号発行を実行しようとしたときに、通信可能な経路が一つも存在しない状態となっていた場合、または、番号発行無線機自体が故障していた場合等において、番号発行無線機を代替させるタイミングがなく、新規設置される無線子機に対して無線機番号を付与することができないという問題点を有していた。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、番号発行無線機との通信が不能となった場合であっても、番号発行無線機の交換を行うことなく、新たに設置される無線子機に対して無線機番号を発行することができる無線通信システム及び無線通信装置を提供することを目的とする。
本願の無線通信システムは、無線網内で特定の識別子を有し、外部からの要求に応じて前記特定の識別子とは異なる識別子を要求元に対して発行する識別子発行装置と、夫々が前記識別子発行装置から各別に発行された識別子を有し、通信相手を識別子により指定して無線通信を行う複数の無線通信装置とを含む無線通信システムにおいて、少なくとも1つの無線通信装置は、前記特定の識別子を記憶する記憶部と、前記識別子発行装置が各無線通信装置に発行した識別子の情報を取得する取得部と、前記識別子発行装置が通信可能であるか否かを判断する判断部と、前記識別子発行装置が通信可能でないと判断した場合、前記記憶部が記憶する特定の識別子と、前記取得部が取得した情報とを用いて、前記識別子発行装置に代えて識別子を発行する発行部とを備えることを特徴とする。
本願の無線通信システムは、前記少なくとも1つの無線通信装置は、前記特定の識別子を有する1又は複数の無線通信装置の識別子と、該1又は複数の無線通信装置に対して設定された優先順位とを関連付けて記憶するテーブルを備え、前記判断部が前記識別子発行装置と通信可能でないと判断した場合であって、自装置より優先順位が高い他の無線通信装置が前記テーブルに記憶されていないとき、前記識別子発行装置に代えて識別子を発行することを特徴とする。
本願の無線通信システムは、前記識別子発行装置は、自装置から前記1又は複数の無線通信装置に至るホップ数に基づき、前記1又は複数の無線通信装置の夫々について優先順位を設定する設定部を備えることを特徴とする。
本願の無線通信システムは、前記識別子発行装置は、前記1又は複数の無線通信装置の夫々による識別子の発行を許可するか否かを、夫々の優先順位に基づいて判断する許否判断部と、前記識別子の発行を許可すると判断した無線通信装置に対し、自装置が発行した識別子の情報を送信する送信部を備えることを特徴とする。
本願の無線通信装置は、無線網内で特定の識別子を有し、外部からの要求に応じて前記特定の識別子とは異なる識別子を要求元に対して発行する識別子発行装置と通信可能であり、該識別子発行装置から発行された識別子により通信相手を指定して無線通信を行う無線通信装置において、前記特定の識別子を記憶する記憶部と、前記識別子発行装置が発行した識別子の情報を取得する取得部と、前記識別子発行装置が通信可能であるか否かを判断する判断部と、前記識別子発行装置が通信可能でないと判断した場合、前記記憶部が記憶する特定の識別子と、前記取得部が取得した情報とを用いて、前記識別子発行装置に代えて識別子を発行する発行部とを備えることを特徴とする。
本願によれば、何らかの原因により、識別子発行装置が通信不能となった場合であっても、識別子発行装置の交換を行うことなく、既存の無線通信装置が、新規設置される無線通信装置に対して識別子を発行することができる。
無線テレメータシステムの全体構成を示すブロック図である。 無線親機の内部構成を示すブロック図である。 無線子機の内部構成を示すブロック図である。 番号発行無線機の内部構成を示すブロック図である。 番号管理テーブルの一例を示す概念図である。 実施の形態1における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。 実施の形態1に係る無線子機の動作手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2における予備機管理テーブルの一例を示す概念図である。 実施の形態2における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2に係る無線子機の動作手順を説明するフローチャートである。 実施の形態3における予備機管理テーブルの一例を示す概念図である。 実施の形態3における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。 実施の形態3における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。 予備機宣言を受信した際に番号発行無線機が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。 ホップ数テーブルを更新した際に番号発行無線機が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。 実施の形態4における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は無線テレメータシステムの全体構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る無線テレメータシステムは、センタ側の構成として、ホストコンピュータ11及びセンタ側網制御装置12を備え、端末側の構成として、無線親機21、無線子機22,22,…,22及びメータ23,23,…,23、並びに番号発行無線機30を備える。メータ23は、例えば個人宅、会社、各種施設毎に設置され、ガス、水道、電気などの使用量を計測し、計測結果(検針値)を出力する計測器である。無線テレメータシステムでは、メータ23の検針値を示すデータ、無線親機21及び無線子機22の動作状態を示すデータなど端末側から出力される各種データを、無線通信を利用してセンタ側へ送信すると共に、無線親機21及び無線子機22の動作を制御するためのコマンド等を含んだ各種データをセンタ側から端末側へ送信する。
センタ側網制御装置12と端末側の無線親機21とは、例えばPHS網、FOMA網などの広域無線網N1に接続され、広域無線網N1を介して無線通信を行う。なお、図1に示す例では、広域無線網N1に接続されている無線親機21の数を1つとしたが、複数の無線親機21を備える構成であってもよい。
センタ側網制御装置12は、広域無線網N1を介した端末側との通信を制御する機能を有する。センタ側網制御装置12は、ホストコンピュータ11から端末側へ送信すべきデータが入力された場合、広域無線網N1の通信規格に準拠した通信方式にて、端末側へデータを送信する。また、端末側から送信されたデータを広域無線網N1を介して受信した場合、受信したデータをホストコンピュータ11へ送信するように構成されている。
無線親機21は、広域無線網N1を介してセンタ側に接続されると共に、複数の無線子機22,22,…,22との間で例えばメッシュ型の狭域無線網N2を形成する。無線親機21は、広域無線網N1を介してセンタ側のホストコンピュータ11と無線通信を行うと共に、狭域無線網N2を介して無線子機22,22,…,22と無線通信を行うように構成されている。
無線子機22は、自機に接続されたメータ23から検針値を取得した場合、検針値を示すデータを狭域無線網N2を介して無線親機21へ送信する。また、無線親機21は、無線子機22から送信されるデータを受信した場合、及び自機においてホストコンピュータ11へ通知すべきイベントが発生した場合等において、広域無線網N1を介してホストコンピュータ11と無線通信を行う。
番号発行無線機30は、例えば無線子機22を介して狭域無線網N2に接続されており、無線親機21及び無線子機22からの発行要求を受信した場合、狭域無線網N2内で各機器を識別するための識別子である無線機番号を発行する。無線親機21及び各無線子機22は、それぞれ番号発行無線機30から発行された無線機番号を記憶しており、送信先及び送信元を無線機番号により指定して無線通信を行う。
なお、図1に示す接続例では、番号発行無線機30が1つの無線子機22に接続された構成を示したが、番号発行無線機30が無線親機21に接続される構成であってもよく、複数の無線子機22,22,…,22に接続される構成であってもよい。
以下の説明において、無線親機21、無線子機22、及び番号発行無線機30を区別して説明する必要がない場合には、単に無線機とも記載する。
図2は無線親機21の内部構成を示すブロック図である。無線親機21は、制御部210、記憶部211、広域無線通信部212、狭域無線通信部213、表示部214、操作部215などを備える。無線親機21が備えるハードウェア各部は、電池219から供給される電力により動作するように構成されている。
制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only memory)などを備える。制御部210内のCPUは、ROMに予め格納された制御プログラムを実行することにより、機器全体を本発明に係る無線通信装置として機能させる。
記憶部211は、例えば、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリにより構成されており、無線親機21の動作に関する設定情報、番号発行無線機30によって付与された無線機番号等を記憶する。また、記憶部211は、狭域無線網N2内の無線機に付与されている無線機番号と、当該無線機に至るまでのホップ数とを関連付けて記憶するホップ数テーブルを備える。
広域無線通信部212は、アンテナ212aを通じて電波を発信または受信することによって、広域無線網N1を介した無線通信を行う。無線親機21は、例えば、無線子機22を通じてメータ23の検針値を取得した場合、検針値を示すデータをセンタ側のホストコンピュータ11へ送信する。広域無線通信部212は、制御部210を通じて送信すべきデータを取得した場合、アンテナ212aを駆動して電波を発信させることより、広域無線網N1の通信規格に準拠した形式にてデータを送信する処理を行う。
また、広域無線通信部212は、アンテナ212aにて電波を受信した場合、その電波の電波強度を検出すると共に、受信電波をデコードすることにより所定の形式のデータを取得する。アンテナ212aにて受信する受信電波には、例えば、ホストコンピュータ11からの起動指令などの各種制御コマンドが含まれる。広域無線通信部212は、受信電波をデコードして得られるデータを制御部210へ出力する。制御部210は、広域無線通信部212から出力されたデータを取得した場合、そのデータに基づいて各種の制御を行う。
狭域無線通信部213は、アンテナ213aを通じて電波を発信または受信することによって、複数の無線子機22,22,…,22と所定の無線通信方式にて通信を行う。無線通信方式としては、例えば特定小電力無線方式が採用される。無線親機21の狭域無線通信部213は、送信すべきデータを有する無線子機22を探索するための探索信号として、ビーコンを間欠的に送信する。また、狭域無線通信部213は、無線子機22から送信されるビーコンを受信した場合であって、自装置が送信すべきデータを有するとき、当該データをビーコンの送信元へ送信する。
表示部214は、LEDランプ(LED : Light Emitting Diode)、液晶表示パネル等により構成されており、制御部210から出力される制御信号に基づいて、無線親機21の設置作業及び保守作業を行う作業員等に通知すべき情報を表示する。
操作部215は、ディップスイッチ等の各種スイッチ、ボタンにより構成されており、作業員等による各種の設定操作を受付ける。制御部210は、操作部215から入力される設定内容を基に各種制御を行い、必要に応じて設定内容を記憶部211に記憶させる。
本実施の形態では、無線親機21がNCU(Network Control Unit)の機能を有するものとして説明を行ったが、NCUの機能を有する網制御装置を個別の装置として用意し、無線親機21を網制御装置に接続する構成であってもよい。この場合、無線親機21は、網制御装置を接続する接続インタフェースを備え、接続インタフェースに接続された網制御装置を介してセンタ側と通信を行う構成とすればよい。
図3は無線子機22の内部構成を示すブロック図である。無線子機22は、制御部220、記憶部221、狭域無線通信部222、メータIF223、表示部224、操作部225などを備える。無線子機22が備えるハードウェア各部は、電池229から供給される電力により動作するように構成されている。
制御部220は、例えば、CPU、ROMなどを備える。制御部220内のCPUは、ROMに予め格納された制御プログラムを実行することにより、機器全体を本発明に係る無線通信装置として機能させる。
記憶部221は、例えば、EEPROMなどの不揮発性メモリにより構成されており、自機の動作に関する設定情報、番号発行無線機30によって付与された無線機番号等を記憶する。また、記憶部221は、狭域無線網N2内の無線機に付与されている無線機番号と、当該無線機に至るまでのホップ数とを関連付けて記憶するホップ数テーブルを備える。
狭域無線通信部222は、アンテナ222aを通じて電波を発信または受信することによって、無線親機21及び他の無線子機22と所定の無線通信方式にて通信を行う。無線通信方式としては、例えば特定小電力無線方式が採用される。無線子機22の狭域無線通信部222は、送信すべきデータを有する無線親機21又は他の無線子機22を探索するための探索信号として、ビーコンを間欠的に送信する。また、狭域無線通信部222は、無線親機21又は他の無線子機22から送信されるビーコンを受信した場合であって、自装置が送信すべきデータを有するとき、当該データをビーコンの送信元へ送信する。
メータIF223は、ガス、水道などの使用量を計測するためのメータ23に接続される。メータIF223は、接続されたメータ23から検針値を取得した場合、検針値を示すデータを制御部220へ送出する。
表示部224は、LEDランプ、液晶表示パネル等により構成されており、制御部220から出力される制御信号に基づいて、無線子機22の設置作業及び保守作業を行う作業員等に通知すべき情報を表示する。
操作部225は、ディップスイッチ等の各種スイッチ、ボタンにより構成されており、作業員等による各種の設定操作を受付ける。制御部220は、操作部225から入力される設定内容を基に各種制御を行い、必要に応じて設定内容を記憶部221に記憶させる。
図4は番号発行無線機30の内部構成を示すブロック図である。番号発行無線機30は、制御部300、記憶部301、狭域無線通信部302、メータIF303、表示部304、操作部305などを備える。番号発行無線機30が備えるハードウェア各部は、電池309から供給される電力により動作するように構成されている。
制御部300は、例えば、CPU、ROMなどを備える。制御部300内のCPUは、ROMに予め格納された制御プログラムを実行することにより、機器全体を本発明に係る識別子発行装置として機能させる。
記憶部301は、例えば、EEPROMなどの不揮発性メモリにより構成されており、自機の動作に関する設定情報、番号発行無線機30に予め割り当てられた無線機番号等を記憶する。ここで、番号発行無線機30の無線機番号は、番号発行無線機30を無線親機21及び無線子機22から区別するための特定の識別子である。本実施の形態において、番号発行無線機30に予め割り当てられている無線機番号を「FD」とする。番号発行無線機30と無線親機21又は無線子機22との間で無線通信を行う場合、送信元は、送信先又は送信元の無線機番号を「FD」に指定して無線通信を行う。
記憶部301は、更に、狭域無線網N2内の無線機に付与されている無線機番号と、当該無線機に至るまでのホップ数とを関連付けて記憶するホップ数テーブルを有する。
記憶部301は、更に、番号発行無線機30が発行した無線機番号と発行先を示す情報とを関連付けて記憶する番号管理テーブルを有する。図5は番号管理テーブルの一例を示す概念図である。ここで、番号発行無線機30が発行する無線機番号は、狭域無線網N2内の無線親機21及び各無線子機22を識別するための番号であり、例えば1〜N(Nは狭域無線網N2に接続する機器の最大数)の番号により表される。また、発行先を示す情報は、無線親機21又は無線子機22の製造番号、シリアル番号等の各機器固有の情報(以下、無線機IDという)であり、例えば英数字からなる文字列により表される。
記憶部301は、更に、番号発行無線機30の予備機となった無線子機22の情報を記憶する予備機管理テーブルを有する。予備機管理テーブルでは、予備機となった無線子機22の無線機番号と、無線機IDとを関連付けて記憶する。本実施の形態では、番号発行無線機30が無線子機22から送信される予備機宣言を受信し、予備機となることを番号発行無線機30が許可した場合に、予備機宣言を行った無線子機22を予備機として設定する。
狭域無線通信部302は、アンテナ302aを通じて電波を発信または受信することによって、無線子機22と所定の無線通信方式にて通信を行う。無線通信方式としては、例えば特定小電力無線方式が採用される。
メータIF303は、メータ23を接続するためのインタフェースである。番号発行無線機30を無線子機22の1つとして機能させる場合、メータ23がメータIF303に接続される。メータ23が接続されている場合、番号発行無線機30は、メータIF303を通じて取得するメータ23からの検針値に係るデータを無線親機21経由でセンタ側へ送信する。
なお、本実施の形態では、番号発行無線機30がメータIF303を備えるものとして説明したが、メータIF303を備えずに番号発行の機能のみを有するものであってもよい。
表示部304は、LEDランプ、液晶表示パネル等により構成されており、制御部300から出力される制御信号に基づいて、番号発行無線機30の設置作業及び保守作業を行う作業員等に通知すべき情報を表示する。操作部305は、ディップスイッチ等の各種スイッチ、ボタンにより構成されており、作業員等による各種の設定操作を受付ける。
狭域無線網N2内の無線機(例えば、新たに設置される無線子機22)は、番号発行無線機30に対して無線機番号の発行を要求する場合、無線機番号「FD」の無線機を通信相手に指定した上で、自機の無線機IDを含む番号発行要求を狭域無線網N2を通じて送信する。番号発行要求を受信した無線機(例えば番号発行無線機30)は、要求元の無線機に割り当てる無線機番号を決定する。このとき、番号発行無線機30は、狭域無線網N2内で無線機番号が重複しないように、記憶部301に記憶されている番号管理テーブルを参照して、未発行の無線機番号を要求元の無線機に割り当てる。番号発行無線機30は、決定した無線機番号を含む番号発行応答を、要求元の無線機へ送信し、新たに発行した無線機番号と、発行先の無線機の無線機IDとを関連付けて番号管理テーブルに登録する。
無線テレメータシステムにおいて狭域無線網N2内に設置される番号発行無線機30は通常1台である。このため、何らかの理由により、番号発行無線機30との通信が不能となった場合、狭域無線網N2内に新たに無線子機22を設置する際に無線機番号を割り当てることができない。このような課題を解決するために、本実施の形態では、既存の無線子機22を番号発行無線機30の予備機として設定する。
以下、狭域無線網N2内の無線子機22を番号発行無線機30の予備機として設定する手順について説明する。
図6は実施の形態1における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。無線子機22は、予め定められた操作を操作部225にて受付けた場合、自機が予備機となることを要望するために、無線機番号「FD」により指定される通信相手(例えば番号発行無線機30)へ予備機宣言を送信する(ステップS101)。無線子機22が送信する予備機宣言は、1又は複数の他の無線子機22を経由して、又は直接的に、番号発行無線機30に到達する。なお、予備機とすべき無線子機22は、狭域無線網N2内に接続されている無線子機22,22,…,22の中から、作業員等により適宜選択される。
予備機宣言を受信した番号発行無線機30は、予備機管理テーブルを参照し、予備機宣言を行った無線子機22が予備機となることを許可するか否かの許否判断を行う(ステップS102)。実施の形態1では、予備機となった無線子機22の情報が予備機管理テーブルに登録されていない場合(すなわち、狭域無線網N2内に他の予備機が存在しない場合)、予備機宣言を行った無線子機22が予備機となることを許可し、予備機となった無線子機22の情報が予備機管理テーブルに登録されている場合(すなわち、狭域無線網N2内に他の予備機が既に存在する場合)、予備機宣言を行った無線子機22が予備機となることを不許可にする。
番号発行無線機30は、予備機宣言を行った無線子機22に対して予備機となることを許可する場合、予備機となることを許可する旨の通知(許可通知)を送信する(ステップS103)。このとき、番号発行無線機30は、番号管理テーブルを予備機宣言を行った無線子機22へ送信する。
予備機宣言を行った無線子機22は、番号発行無線機30から許可通知及び番号管理テーブルを受信した場合、許可フラグを「true」に設定する(ステップS104)。ここで、許可フラグは、予備機として動作することが許可されているか否かを示すフラグであり、許可されている場合には「true」、許可されていない場合には「false」が設定される。各無線子機22は、初期値を「false」とした許可フラグを記憶部221に記憶してあり、番号発行無線機30から許可通知を受信した場合にのみ、許可フラグを「true」に設定する。また、無線子機22は、許可通知と共に受信した番号管理テーブルを記憶部221内の所定の記憶領域に記憶させる(ステップS105)。
無線子機22の許可フラグが「true」である場合、当該無線子機22は、番号発行無線機30の予備機となる。本実施の形態における予備機は、番号発行無線機30として常時稼働するものではなく、無線機番号「FD」で指定される無線機が他に存在しない場合に、番号発行無線機30の代替機として稼働するように構成されている。
図7は実施の形態1に係る無線子機22の動作手順を説明するフローチャートである。無線子機22の制御部220は、自機の記憶部221に記憶されているホップ数テーブルの更新を行ったか否かを判断する(ステップS111)。各無線機は、狭域無線網N2内に新たな無線機が接続された場合、又は既存の無線機が狭域無線網N2から取り外された場合等において、隣接する無線機間でホップ数テーブルの交換を行うことにより、ホップ数テーブルの更新を行う。ホップ数テーブルの更新を行っていない場合(S111:NO)、制御部220は、以下の処理を実行せずに本フローチャートによる処理を終了する。
ホップ数テーブルの更新を行ったと判断した場合(S111:YES)、制御部220は、記憶部221に記憶されている許可フラグを参照し、許可フラグが「true」であるか否かを判断する(ステップS112)。許可フラグが「true」でない場合(S112:NO)、制御部220は、以下の処理を実行せずに本フローチャートによる処理を終了する。
許可フラグが「true」である場合(S112:YES)、制御部220は、無線機番号「FD」により指定される無線機(番号発行無線機30)が自機のホップ数テーブルに登録されているか否かを判断する(ステップS113)。無線機番号「FD」により指定される無線機が登録されている場合(S113:YES)、制御部220は、以下の処理を実行せずに本フローチャートによる処理を終了する。
無線機番号「FD」により指定される無線機が登録されていない場合(S113:NO)、無線機番号を発行できる装置が狭域無線網N2内に存在しないと判断できるので、制御部220は、記憶部221に記憶されている無線機番号「FD」及び番号管理テーブルに基づき、番号発行機能を実現することにより、自機を番号発行無線機30の代替機として機能させる(ステップS114)。
以降、予備機は、番号発行無線機30の機能を実現し、他の無線機が無線機番号「FD」の無線機を指定して送信した番号発行要求を受信する。予備機は、番号発行要求を受信した場合、要求元の無線機に割り当てる無線機番号を決定する。このとき、予備機は、狭域無線網N2内で無線機番号が重複しないように、記憶部221に記憶されている番号管理テーブルを参照し、未発行の無線機番号を要求元の無線機に割り当てる。予備機は、決定した無線機番号を含む番号発行応答を、要求元の無線機へ送信し、新たに発行した無線機番号と、発行先の無線機の無線機IDとを関連付けて番号管理テーブルに登録する。
なお、予備機は、番号発行無線機30から発行された自機宛の無線機番号を有するので、通常の無線子機22としての機能も併せ持つ。すなわち、予備機は、物理的には1台の無線機であるが、論理的には2台の無線機が併存した構成となり、自機の無線機番号を指定することにより狭域無線網N2内の無線子機22の1つとして機能すると共に、「FD」の無線機番号を用いることにより、番号発行無線機30の代替機としても機能する。
以上のように、実施の形態1では、狭域無線網N2内に接続されている既存の無線子機22を番号発行無線機30の予備機として設定することができ、無線機番号「FD」で指定される無線機が予備機以外に存在しない場合には、当該予備機を番号発行無線機30の代替機として機能させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、狭域無線網N2に接続された一の無線子機22を番号発行無線機30の予備機に設定する構成について説明したが、狭域無線網N2に接続された複数の無線子機22,22,…,22を番号発行無線機30の予備機に設定する構成であってもよい。
実施の形態2では、複数の無線子機22,22,…,22を番号発行無線機30の予備機に設定する構成について説明する。なお、無線テレメータシステムの全体構成、無線親機21、無線子機22及び番号発行無線機30の内部構成については、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略することとする。
実施の形態2に係る番号発行無線機30は、複数の予備機の情報を予備機管理テーブルに記憶させる。図8は実施の形態2における予備機管理テーブルの一例を示す概念図である。実施の形態2に係る予備機管理テーブルでは、予備機となった各無線子機22,22,…,22の無線機番号、無線機ID、及び優先順位を関連付けて記憶する。実施の形態2では、各予備機の優先順位は、予備機を設置する作業員等により設定されるものとする。
図9は実施の形態2における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。無線子機22(新規予備機)は、予め定められた操作を操作部225にて受付けた場合、自機が予備機となることを要望するために予備機宣言を行う。このとき、無線子機22は、自機の優先順位を操作部225にて受付け、自機の無線機番号、無線機ID、及び優先順位を含む予備機宣言を、無線機番号「FD」により指定される通信相手(例えば番号発行無線機30)へ送信する(ステップS201)。無線子機22から送信される予備機宣言は、1又は複数の他の無線子機22を経由して、又は直接的に、番号発行無線機30に到達する。なお、予備機とすべき無線子機22は、狭域無線網N2内に接続されている無線子機22,22,…,22の中から適宜選択される。
予備機宣言を受信した番号発行無線機30は、予備機宣言の送信元の無線機番号、無線機ID、及び優先順位を予備機管理テーブルに登録することで、予備機管理テーブルを更新する(ステップS202)。このとき、番号発行無線機30は、予備機管理テーブルを参照し、予備機宣言を行った無線子機22が予備機となることを許可するか否かの許否判断を行ってもよい。例えば、予備機管理テーブルに既に登録されている予備機の数が所定数未満であれば、予備機宣言を行った無線子機22が予備機となることを許可し、所定数以上であれば、不許可とする構成であってもよい。
番号発行無線機30は、予備機宣言を行った無線子機22に対して予備機となることを許可する場合、許可通知を返信する(ステップS203)。このとき、番号発行無線機30は、番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを予備機宣言を行った無線子機22へ送信する。
予備機宣言を行った無線子機22は、番号発行無線機30から許可通知、番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを受信した場合、許可フラグを「true」に設定する(ステップS204)。また、無線子機22は、許可通知と共に受信した番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを記憶部221内の所定の記憶領域に記憶させる(ステップS205)。
無線子機22の許可フラグが「true」である場合、当該無線子機22は、番号発行無線機30の予備機となる。本実施の形態における予備機は、番号発行無線機30として常時稼働するものではなく、狭域無線網N2内に「FD」で指定される無線機が存在しない場合であって、自機より優先順位が高い予備機が他に存在しないとき、番号発行無線機30の代替機として稼働するように構成されている。
番号発行無線機30は、予備機宣言を行った無線子機22に対して許可通知を送信した後、狭域無線網N2内に存在する既存の予備機(図9の例では2つの無線子機22,22)に対して、予備機管理テーブルを送信する(ステップS206,S208)。このとき送信する予備機管理テーブルは、新たに登録した新規予備機の情報のみを含むものであってもよい。
番号発行無線機30から送信される予備機管理テーブルを受信した無線子機22,22は、それぞれ記憶部221,221に記憶されている予備機管理テーブルを更新する(ステップS207,S209)。
図10は実施の形態2に係る無線子機22の動作手順を説明するフローチャートである。無線子機22の制御部220は、自機の記憶部221に記憶されているホップ数テーブルの更新を行ったか否かを判断する(ステップS211)。各無線機は、狭域無線網N2内に新たな無線機が接続された場合、又は既存の無線機が狭域無線網N2から取り外された場合等において、隣接する無線機間でホップ数テーブルの交換を行うことにより、ホップ数テーブルの更新を行う。ホップ数テーブルの更新を行っていない場合(S211:NO)、制御部220は、以下の処理を実行せずに本フローチャートによる処理を終了する。
ホップ数テーブルの更新を行ったと判断した場合(S211:YES)、制御部220は、記憶部221に記憶されている許可フラグを参照し、許可フラグが「true」であるか否かを判断する(ステップS212)。許可フラグが「true」でない場合(S212:NO)、制御部220は、以下の処理を実行せずに本フローチャートによる処理を終了する。
許可フラグが「true」である場合(S212:YES)、制御部220は、無線機番号「FD」により指定される無線機(番号発行無線機30)が自機のホップ数テーブルに登録されているか否かを判断する(ステップS213)。無線機番号「FD」により指定される無線機が登録されている場合(S213:YES)、制御部220は、以下の処理を実行せずに本フローチャートによる処理を終了する。
無線機番号「FD」により指定される無線機が登録されていない場合(S213:NO)、制御部220は、自機の予備機管理テーブル及びホップ数テーブルを参照することにより、自機より優先順位が高い予備機が狭域無線網N2内に存在するか否かを判断する(ステップS214)。自機より優先順位が高い予備機が予備機管理テーブルに登録されていない場合、または自機より優先順位が高い予備機の無線機番号がホップ数テーブルに存在しない場合、制御部220は、自機より高順位の予備機が狭域無線網N2内に存在しないと判断することができる。
自機より高順位の予備機が狭域無線網N2内に存在すると判断した場合(S214:YES)、制御部220は、本フローチャートによる処理を終了する。また、自機より高順位の予備機が狭域無線網N2内に存在しないと判断した場合(S214:NO)、制御部220は、記憶部221の所定領域に記憶されている無線機番号「FD」及び番号管理テーブルに基づき、番号発行機能を実現することにより、自機を番号発行無線機30の代替機として機能させる(ステップS215)。
以降、予備機は、番号発行無線機30の代替機として機能し、他の無線機が無線機番号「FD」の無線機を指定して送信した番号発行要求を受信する。予備機は、番号発行要求を受信した場合、要求元の無線機に割り当てる無線機番号を決定する。このとき、予備機は、狭域無線網N2内で無線機番号が重複しないように、記憶部221に記憶されている番号管理テーブルを参照し、未発行の無線機番号を要求元の無線機に割り当てる。予備機は、決定した無線機番号を含む番号発行応答を、要求元の無線機へ送信し、新たに発行した無線機番号と、発行先の無線機の無線機IDとを関連付けて番号管理テーブルに登録する。
以上のように、実施の形態2では、複数の予備機を狭域無線網N2内に設置することができ、無線機番号「FD」で指定される無線機が存在しない場合、何れかの予備機を番号発行無線機30として機能させることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、無線子機22を予備機として機能させるか否かの許否判断を番号発行無線機30にて行い、予備機として機能させる無線子機22の数を制限する構成について説明する。
なお、無線テレメータシステムの全体構成、無線親機21、無線子機22及び番号発行無線機30の内部構成については、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略することとする。
実施の形態3では、番号発行無線機30と各予備機との間で各種テーブルを共有するための通信トラフィック及び通信時間を抑制するために、狭域無線網N2内に設置する予備機の数をn台(例えば2台)に制限する。このため、実施の形態3に係る番号発行無線機30は、自機と通信可能な予備機(無線子機22)のうち、優先順位が上位n台の予備機を許可予備機と設定し、それ以外を不許可予備機として設定する。番号発行無線機30は、各予備機に対する許否設定を予備機管理テーブルに登録する。
図11は実施の形態3における予備機管理テーブルの一例を示す概念図である。実施の形態3に係る予備機管理テーブルでは、予備機となった各無線子機22,22,…,22の無線機番号、無線機ID、優先順位、許否設定を関連付けて記憶する。予備機管理テーブルの許否設定において「許可」とされている予備機が許可予備機であり、「不許可」とされている予備機が不許可予備機である。
番号発行無線機30は、許可予備機とだけ番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを共有する。また、番号発行無線機30は、狭域無線網N2内の無線子機22から新たに予備機宣言を受信した場合、既存の許可予備機との通信が不能となった場合等において、各予備機の許可/不許可を更新し、更新後の情報を各予備機に通知する。
図12は実施の形態3における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。図12に示すタイミングチャートは、番号発行無線機30が新規予備機を許可しない場合の例を示している。無線子機22は、予め定められた操作を操作部225にて受付けた場合、自機が予備機となることを要望するために、無線機番号「FD」により指定される通信相手(番号発行無線機30)へ予備機宣言を送信する(ステップS301)。無線子機22から送信される予備機宣言は、1又は複数の他の無線子機22を経由して、又は直接的に、番号発行無線機30に到達する。なお、予備機とすべき無線子機22は、狭域無線網N2内に接続されている無線子機22,22,…,22の中から適宜選択される。
予備機宣言を受信した番号発行無線機30は、予備機宣言を行った無線子機22に割り当てる優先順位を設定する(ステップS302)。例えば、番号発行無線機30は、番号発行無線機30からのホップ数が小さくなる程、優先順位が高くなるように優先順位を設定することができる。また、同一のホップ数を有する無線子機22については、予備機宣言を受信した日時が早いもの程(又は遅いもの程)、優先順位が高くなるように優先順位を設定することができる。また、番号発行無線機30は、各予備機に割り当てる優先順位を異ならせるために、既存予備機に割り当てている優先順位を変更してもよい。
次いで、番号発行無線機30は、予備機宣言を行った無線子機22に対する許否判断を行う(ステップS303)。このとき、番号発行無線機30の制御部300は、ステップS302で設定した優先順位が上位n台以内であるかを判断する。制御部300は、設定した優先順位が上位n台以内である場合、予備機宣言を行った無線子機22が予備機となることを許可し、それ以外の場合、不許可とする。
次いで、番号発行無線機30は、予備機宣言を行った無線子機22の無線機番号、無線機ID、優先順位、許否設定を登録することによって、予備機管理テーブルを更新する(ステップS304)。
予備機宣言を行った無線子機22を不許可とする場合、番号発行無線機30は、当該無線子機22に対して予備機となることを不許可とする旨の通知(不許可通知)を送信する(ステップS305)。なお、不許可とする場合には、番号発行無線機30は、番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを送信しないようにしている。また、不許可通知を受信した無線子機22は、許可フラグを更新しないので、許可フラグは初期値の「false」のままである。
次いで、番号発行無線機30は、狭域無線網N2内に存在する既存の予備機(図12の例では2つの無線子機22,22)に対して、予備機管理テーブルを送信する(ステップS310,S312)。このとき送信する予備機管理テーブルは、更新した情報のみを含むものであってもよい。
番号発行無線機30から送信される予備機管理テーブルを受信した無線子機22,22は、それぞれ記憶部221,221に記憶されている予備機管理テーブルを更新する(ステップS311,S313)。
図13は実施の形態3における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。図13に示すタイミングチャートは、番号発行無線機30が新規予備機を許可する場合の例を示している。無線子機22は、予め定められた操作を操作部225にて受付けた場合、自機が予備機となることを要望するために、無線機番号「FD」により指定される通信相手(番号発行無線機30)へ予備機宣言を送信する(ステップS301)。
予備機宣言を受信した番号発行無線機30は、前述と同様に、予備機宣言を行った無線子機22に対する優先順位の設定、許否判断、予備機管理テーブルの更新を行う(ステップS302〜S304)。
番号発行無線機30は、ステップS302で設定した優先順位が上位n台以内であり、予備機宣言を行った無線子機22が予備機となることを許可できる場合、番号発行無線機30は、予備機宣言を行った無線子機22に対して予備機となることを許可する旨の通知(許可通知)を送信する(ステップS306)。このとき、番号発行無線機30は、番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを予備機宣言を行った無線子機22へ送信する。
予備機宣言を行った無線子機22は、番号発行無線機30から許可通知、番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを受信した場合、許可フラグを「true」に設定する(ステップS307)。また、無線子機22は、許可通知と共に受信した番号管理テーブル、予備機管理テーブルを記憶部221内の所定の記憶領域に記憶させる(ステップS308)。
無線子機22の許可フラグが「true」である場合、当該無線子機22は、番号発行無線機30の予備機となる。本実施の形態における予備機は、番号発行無線機30の代替機として常時稼働するものではなく、狭域無線網N2内に「FD」で指定される無線機が存在しない場合であって、自機より優先順位が高い予備機が他に存在しないとき、番号発行無線機30の代替機として稼働するように構成されている。
番号発行無線機30は、新たな無線子機22を許可予備機として追加した後、継続して許可予備機となる無線子機22に対して、予備機管理テーブルを送信する(ステップS310)。このとき送信する予備機管理テーブルは、更新した情報のみを含むものであってもよい。
番号発行無線機30から送信される予備機管理テーブルを受信した無線子機22は、記憶部221に記憶されている自機の予備機管理テーブルを更新する(ステップS311)。
また、番号発行無線機30は、新たな無線子機22を許可予備機として設定することにより、許可予備機から不許可予備機に変更する無線子機22に対し、予備機となることを不許可にする旨の通知(不許可通知)を送信する(ステップS314)。不許可通知を受信した無線子機22は、許可フラグを「false」に変更する(ステップS315)。また、不許可通知を受信した無線子機22は、自機の記憶部221から番号発行無線機30の無線機番号である「FD」、番号管理テーブル、予備機管理テーブルを消去するようにしてもよい。
図14は予備機宣言を受信した際に番号発行無線機30が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。番号発行無線機30の制御部300は、狭域無線通信部302にて予備機宣言を受信した場合(ステップS321)、予備機宣言の送信元(新規予備機)に対する優先順位を設定し、無線機番号、無線機ID、及び設定した優先順位を登録することによって、予備機管理テーブルを更新する(ステップS322)。
次いで、制御部300は、新規予備機の優先順位が上位であるか否かを判断する(ステップS323)。狭域無線網N2内に設置する許可予備機の上限数をn台とした場合、優先順位がn番目までを上位とする。
新規予備機の優先順位が上位でない(n+1番目以下)と判断した場合(S323:NO)、制御部300は、新規予備機を不許可とする設定を予備機管理テーブルに登録すると共に、狭域無線通信部302を通じて、不許可通知を新規予備機へ送信する(ステップS324)。また、制御部300は、狭域無線通信部302を通じて、更新後の予備機管理テーブルを既存の許可予備機へ送信する(ステップS325)。このとき既存の許可予備機へ送信する予備機管理テーブルは、更新した情報のみを含むものであってもよい。
新規予備機の優先順位が上位である(n番目以内)と判断した場合(S323:YES)、制御部300は、新規予備機を許可とする設定を予備機管理テーブルに登録すると共に、狭域無線通信部302を通じて、許可通知を新規予備機へ送信する(ステップS326)。このとき、制御部300は、番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを新規予備機へ送信する。
また、制御部300は、狭域無線通信部302を通じて、更新後の予備機管理テーブルを他の許可予備機へ送信する(ステップS327)。このとき送信する予備機管理テーブルは、更新した情報のみを含むものであってもよい。
次いで、制御部300は、新規予備機を許可することにより、不許可となる既存の予備機が存在するか否かを判断する(ステップS328)。実施の形態3では、狭域無線網N2内に設置する許可予備機の数をnに制限しているため、予備機宣言を受信した時点で許可予備機の数が上限nに達していた場合、新規予備機を許可するためには、既存の許可予備機の中で最も優先順位が低い予備機の許否設定を許可から不許可に変更する必要がある。
不許可となる既存の予備機が存在すると判断した場合(S328:YES)、制御部300は、該当予備機の許否設定を変更することによって予備機管理テーブルを更新すると共に、狭域無線通信部302を通じて、不許可通知を該当予備機へ送信する(ステップS329)。不許可となる既存の予備機が存在しないと判断した場合(S328:NO)、制御部300は、本フローチャートによる処理を終了する。
図15はホップ数テーブルを更新した際に番号発行無線機30が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。無線テレメータシステムでは、狭域無線網N2内に新たな無線機が接続された場合、又は既存の無線機が狭域無線網N2から取り外された場合等において、隣接する無線機間でホップ数テーブルの交換を行うことにより、ホップ数テーブルが更新される。番号発行無線機30の制御部300は、自機のホップ数テーブルを更新した場合(ステップS331)、必要に応じて予備機管理テーブルを更新する(ステップS332)。例えば、既存の許可予備機に対応する無線子機22が狭域無線網N2から取り外された場合、狭域無線網N2内に新たに無線子機22が設置され、許可予備機に対応する無線子機22までのホップ数が変化する場合等において、制御部300は、自機のホップ数テーブルの更新に伴って、予備機管理テーブルを更新する。
次いで、制御部300は、各予備機の許否設定に変更があるか否かを判断する(ステップS333)。許否設定に変更がない場合(S333:NO)、制御部300は、本フローチャートによる処理を終了する。
例えば、既存の許可予備機が狭域無線網N2内から取り外された場合等により、各予備機のホップ数の変更に伴い優先順位が変化し、許可予備機と不許可予備機とが入れ替わる可能性がある。このとき、制御部300は、予備機管理テーブルに登録している各予備機の許否設定を変更する。許否設定に変更がある場合(S333:YES)、制御部300は、予備機管理テーブルを更新すると共に、狭域無線通信部302を通じて、許否設定を変更した予備機へ許可通知又は不許可通知を送信する(ステップS334)。なお、許否設定が不許可から許可に変更された予備機には、番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを併せて送信する。
また、制御部300は、狭域無線通信部302を通じて、他の許可予備機に更新後の予備機管理テーブルを送信する(ステップS335)。このとき送信する予備機管理テーブルは、更新した情報のみを含むものであってもよい。
以上のように、実施の形態3では、狭域無線網N2内に設置する予備機の数を制限することができるので、番号発行無線機30と予備機との間で各種テーブルを共有するための通信トラフィック及び通信時間を抑制することができる。また、無線子機22,22,…,22の接続状況が変化した場合であっても、各予備機に対する許否設定を臨機応変に変更することができるので、上限nの範囲内で一定数の予備機を確保することが可能となり、番号発行処理を行える無線機が狭域無線網N2内に存在しなくなるといった状況を回避することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、番号発行無線機30から予備機までのホップ数に応じて優先順位を自動的に設定する構成について説明する。なお、無線テレメータシステムの全体構成、無線親機21、無線子機22及び番号発行無線機30の内部構成については、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略することとする。
図16は実施の形態4における予備機の設定手順を説明するタイミングチャートである。無線子機22(新規予備機)は、予め定められた操作を操作部225にて受付けた場合、自機が予備機となることを要望するために、無線機番号「FD」により指定される通信相手(例えば番号発行無線機30)へ予備機宣言を送信する(ステップS401)。無線子機22から送信される予備機宣言は、1又は複数の他の無線子機22を経由して、又は直接的に、番号発行無線機30に到達する。なお、予備機とすべき無線子機22は、狭域無線網N2内に接続されている無線子機22,22,…,22の中から適宜選択される。
予備機宣言を受信した番号発行無線機30は、予備機宣言の送信元の無線子機22に割り当てる優先順位を設定する(ステップS402)。例えば、番号発行無線機30は、番号発行無線機30からのホップ数が小さくなる程、優先順位が高くなるように優先順位を設定することができる。また、同一のホップ数を有する無線子機22については、予備機宣言を受信した日時が早いもの程(又は遅いもの程)、順位が高くなるように優先順位を設定することができる。また、番号発行無線機30は、各予備機に割り当てる優先順位を異ならせるために、既存予備機に割り当てている優先順位を変更してもよい。
次いで、番号発行無線機30は、予備機宣言の送信元の無線機番号、無線機ID、及び優先順位を予備機管理テーブルに登録することで、予備機管理テーブルを更新する(ステップS403)。このとき、番号発行無線機30は、予備機管理テーブルを参照し、予備機宣言を行った無線子機22が予備機となることを許可するか否かの許否判断を行ってもよい。例えば、予備機管理テーブルに既に登録されている予備機の数が所定数未満であれば、予備機宣言を行った無線子機22が予備機となることを許可し、所定数以上であれば、不許可とする構成であってもよい。
番号発行無線機30は、予備機宣言を行った無線子機22に対して予備機となることを許可する旨の通知(許可通知)を送信する(ステップS404)。このとき、番号発行無線機30は、番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを予備機宣言を行った無線子機22へ送信する。
予備機宣言を行った無線子機22は、番号発行無線機30から許可通知、番号管理テーブル及び予備機管理テーブルを受信した場合、許可フラグを「true」に設定する(ステップS405)。また、無線子機22は、許可通知と共に受信した番号管理テーブル、予備機管理テーブルを記憶部221内の所定の記憶領域に記憶させる(ステップS406)。
無線子機22の許可フラグが「true」である場合、当該無線子機22は、番号発行無線機30の予備機となる。本実施の形態における予備機は、番号発行無線機30として常時稼働するものではなく、狭域無線網N2内に「FD」で指定される無線機が存在しない場合であって、自機より優先順位が高い予備機が他に存在しないとき、番号発行無線機30の代替機として稼働するように構成されている。
番号発行無線機30は、予備機宣言を行った無線子機22に対して予備機許可を送信した後、狭域無線網N2内に存在する既存の予備機(図16の例では2つの無線子機22,22)に対して、予備機管理テーブルを送信する(ステップS407,S409)。このとき送信する予備機管理テーブルは、更新した情報のみを含むものであってもよい。
番号発行無線機30から送信される予備機管理テーブルを受信した無線子機22,22は、それぞれ記憶部221,221に記憶されている自機の予備機管理テーブルを更新する(ステップS408,S410)。
予備機となった各無線子機22は、実施の形態2で説明した無線子機22と同様に、狭域無線網N2内に「FD」で指定される無線機が存在しない場合であって、自機より優先順位が高い予備機が他に存在しないとき、番号発行無線機30の代替機として稼働するように構成されている。
以上のように、実施の形態4では、複数の予備機を狭域無線網N2内に設置することができ、無線機番号「FD」で指定される無線機が存在しない場合、何れかの予備機を番号発行無線機30として機能させることができる。また、番号発行無線機30からのホップ数が小さい無線子機22の優先順位を高く設定することにより、番号発行無線機30からより近い予備機が許可されるので、番号発行無線機30と許可した予備機との中継段数が減り、番号発行無線機30と予備機との間で各種テーブルを共有するための通信トラフィック及び通信時間を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、実施の形態1〜4では、無線子機22が番号発行無線機30の予備機として機能する構成について説明したが、無線親機21が番号発行無線機30の予備機として機能する構成であってもよい。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
本願の無線通信システムは、無線網(N2)内で特定の識別子を有し、外部からの要求に応じて前記特定の識別子とは異なる識別子を要求元に対して発行する識別子発行装置(30)と、夫々が前記識別子発行装置(30)から各別に発行された識別子を有し、通信相手を識別子により指定して無線通信を行う複数の無線通信装置(22)とを含む無線通信システムにおいて、少なくとも1つの無線通信装置(22)は、前記特定の識別子を記憶する記憶部(221)と、前記識別子発行装置(30)が各無線通信装置(22)に発行した識別子の情報を取得する取得部(222)と、前記識別子発行装置(30)が通信可能であるか否かを判断する判断部(220)と、前記識別子発行装置(30)が通信可能でないと判断した場合、前記記憶部(221)が記憶する特定の識別子と、前記取得部(222)が取得した情報とを用いて、前記識別子発行装置(30)に代えて識別子を発行する発行部(220)とを備えることを特徴とする。
本願では、識別子発行装置が通信可能でないと判断した場合、無線網に接続されている複数の無線通信装置のうちの1つに、外部からの要求に応じて識別子を発行する識別子発行装置の機能を実現させることができる。このため、識別子発行装置が無線網から取り外された場合、又は故障した場合等の原因により、識別子発行通信との通信が不能となった場合であっても、識別子発行装置を新たに設置することなく、他の無線通信装置が代替して識別子を発行することができる。
本願の無線通信システムは、前記少なくとも1つの無線通信装置(22)は、前記特定の識別子を有する1又は複数の無線通信装置(22)の識別子と、該1又は複数の無線通信装置(22)に対して設定された優先順位とを関連付けて記憶するテーブルを備え、前記判断部(220)が前記識別子発行装置(30)と通信可能でないと判断した場合であって、自装置より優先順位が高い他の無線通信装置(22)が前記テーブルに記憶されていないとき、前記識別子発行装置(30)に代えて識別子を発行することを特徴とする。
本願では、識別子発行装置の代替装置となり得る無線通信装置のうち、最も優先順位が高い装置により、識別子を発行する機能が実現される。このため、識別子を発行することができる装置を無線網内に常時1台だけ確保することができる。
本願の無線通信システムは、前記識別子発行装置(30)は、自装置(30)から前記1又は複数の無線通信装置(22)に至るホップ数に基づき、前記1又は複数の無線通信装置(22)の夫々について優先順位を設定する設定部(300)を備えることを特徴とする。
本願では、ホップ数に基づいて各無線通信装置の優先順位を設定するので、各無線通信装置と識別子発行装置との間で、発行済みの識別子の情報を共有する際のトラフィック及び通信時間の増加を回避することができる。
本願の無線通信システムは、前記識別子発行装置(30)は、前記1又は複数の無線通信装置(22)の夫々による識別子の発行を許可するか否かを、夫々の優先順位に基づいて判断する許否判断部(300)と、前記識別子の発行を許可すると判断した無線通信装置(22)に対し、自装置が発行した識別子の情報を送信する送信部(302)を備えることを特徴とする。
本願では、識別子発行装置にて各無線通信装置に許否設定を行えるので、識別子発行装置の機能を実現できる無線通信装置の数を制限することができ、各無線通信装置と識別子発行装置との間で、発行済みの識別子の情報を共有する際のトラフィック及び通信時間の増加を回避することができる。
本願の無線通信装置は、無線網(N2)内で特定の識別子を有し、外部からの要求に応じて前記特定の識別子とは異なる識別子を要求元に対して発行する識別子発行装置(30)と通信可能であり、該識別子発行装置(30)から発行された識別子により通信相手を指定して無線通信を行う無線通信装置(22)において、前記特定の識別子を記憶する記憶部(221)と、前記識別子発行装置(30)が発行した識別子の情報を取得する取得部(222)と、前記識別子発行装置(30)が通信可能であるか否かを判断する判断部(220)と、前記識別子発行装置(30)が通信可能でないと判断した場合、前記記憶部(221)が記憶する特定の識別子と、前記取得部(222)が取得した情報とを用いて、前記識別子発行装置(30)に代えて識別子を発行する発行部(220)とを備えることを特徴とする。
本願では、識別子発行装置が通信可能でないと判断した場合、無線網に接続されている複数の無線通信装置のうちの1つに、外部からの要求に応じて識別子を発行する識別子発行装置の機能を実現させることができる。このため、識別子発行装置が無線網から取り外された場合、又は故障した場合等の原因により、識別子発行通信との通信が不能となった場合であっても、識別子発行装置を新たに設置することなく、他の無線通信装置が代替して識別子を発行することができる。
11 ホストコンピュータ
12 センタ側網制御装置
21 無線親機
22 無線子機
23 メータ
30 番号発行無線機
210,220,300 制御部
211,221,301 記憶部
212 広域無線通信部
213,222,302 狭域無線通信部
214,224,304 表示部
215,225,305 操作部
219,229,309 電池
223,303 メータIF

Claims (5)

  1. 無線網内で特定の識別子を有し、外部からの要求に応じて前記特定の識別子とは異なる識別子を要求元に対して発行する識別子発行装置と、夫々が前記識別子発行装置から各別に発行された識別子を有し、通信相手を識別子により指定して無線通信を行う複数の無線通信装置とを含む無線通信システムにおいて、
    少なくとも1つの無線通信装置は、
    前記特定の識別子を記憶する記憶部と、
    前記識別子発行装置が各無線通信装置に発行した識別子の情報を取得する取得部と、
    前記識別子発行装置が通信可能であるか否かを判断する判断部と、
    前記識別子発行装置が通信可能でないと判断した場合、前記記憶部が記憶する特定の識別子と、前記取得部が取得した情報とを用いて、前記識別子発行装置に代えて識別子を発行する発行部と
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記少なくとも1つの無線通信装置は、
    前記特定の識別子を有する1又は複数の無線通信装置の識別子と、該1又は複数の無線通信装置に対して設定された優先順位とを関連付けて記憶するテーブル
    を備え、
    前記判断部が前記識別子発行装置と通信可能でないと判断した場合であって、自装置より優先順位が高い他の無線通信装置が前記テーブルに記憶されていないとき、前記識別子発行装置に代えて識別子を発行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記識別子発行装置は、
    自装置から前記1又は複数の無線通信装置に至るホップ数に基づき、前記1又は複数の無線通信装置の夫々について優先順位を設定する設定部
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記識別子発行装置は、
    前記1又は複数の無線通信装置の夫々による識別子の発行を許可するか否かを、夫々の優先順位に基づいて判断する許否判断部と、
    前記識別子の発行を許可すると判断した無線通信装置に対し、自装置が発行した識別子の情報を送信する送信部
    を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 無線網内で特定の識別子を有し、外部からの要求に応じて前記特定の識別子とは異なる識別子を要求元に対して発行する識別子発行装置と通信可能であり、該識別子発行装置から発行された識別子により通信相手を指定して無線通信を行う無線通信装置において、
    前記特定の識別子を記憶する記憶部と、
    前記識別子発行装置が発行した識別子の情報を取得する取得部と、
    前記識別子発行装置が通信可能であるか否かを判断する判断部と、
    前記識別子発行装置が通信可能でないと判断した場合、前記記憶部が記憶する特定の識別子と、前記取得部が取得した情報とを用いて、前記識別子発行装置に代えて識別子を発行する発行部と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
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