JP2017010868A - スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】操作感覚と、実際にON状態となる時点と、の隔たりを小さくすることができるスイッチを提供する。【解決手段】メンブレンスイッチ1は、下側基材11、及び、下側基材11上に設けられた第1の下側電極12を有する下側シート10と、上側基材21、及び、上側基材21上に第1の下側電極12に対応するように設けられた第1の上側電極22を有する上側シート20と、導電性を有し、第1の下側電極12及び第1の上側電極22の間に設けられると共に、上側シート20の側に向かって突出するように形成されたドーム状のクリックばね30と、導電性を有し、第1の上側電極22及びクリックばね30を接着する接着層40と、を備え、無負荷状態において、第1の下側電極12とクリックばね30とが離間している。【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチに関する。
2枚のフィルム状部材の内面に所定の間隔で対向するように設けられた一対の電極からなる接点が、キーに対応する位置に配置された押圧検出機構が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−129140号公報
上記の押圧検出機構の上部に、押圧力に応じて弾性変形するクリックばねを組み込むことでクリック感(いわゆる、タクティルフィーリング)が付与されたスイッチを得ることができる。このようなスイッチでは、クリックばねが変形した後、さらに電極同士が接触するまで押し込む必要があるため、当該クリックばねを押し込む操作感覚と、実際にON状態となる時点と、の間に隔たりがある、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、操作感覚と、実際にON状態となる時点と、の隔たりを小さくすることができるスイッチを提供することである。
[1]本発明に係るスイッチは、第1の基材、及び、前記第1の基材上に設けられた第1の電極を有する第1の基板と、第2の基材、及び、前記第2の基材上に前記第1の電極に対応するように設けられた第2の電極を有する第2の基板と、導電性を有し、前記第1及び第2の電極の間に設けられると共に、前記第2の基板の側に向かって突出するように形成されたドーム状の弾性部材と、導電性を有し、前記第2の電極及び前記弾性部材を接着する接着層と、を備え、無負荷状態において、前記第1の電極と前記弾性部材とが離間している。
[2]上記発明において、前記第2の電極は、前記弾性部材の頂部に対応して設けられていてもよい。
[3]上記発明において、平面視において、前記接着層の全体は、前記第2の電極と重なっていてもよい。
[4]上記発明において、前記第2の基材は、前記第1の基材から離間する側に向かって突出するように湾曲し、前記第1及び第2の基板の間に空隙を形成する凸状部を有し、前記第2の電極は、前記凸状部に対応して設けられていてもよい。
[5]上記発明において、前記第2の基板は、前記第2の基材上に前記第2の電極と電気的に分離して設けられた第3の電極をさらに有し、前記第3の電極は、前記弾性部材に対向するように配置され、無負荷状態において、前記第3の電極と前記弾性部材とが離間していてもよい。
[6]上記発明において、前記第1の基板は、前記第1の基材上に前記第1の電極と電気的に分離して設けられた第4の電極をさらに有し、前記第4の電極は、前記弾性部材の周縁に対向するように配置され、無負荷状態において、前記第4の電極と前記弾性部材とが離間していてもよい。
本発明によれば、第1及び第2の電極の間に導電性を有するドーム状の弾性部材を配置し、導電性を有する接着層により弾性部材と第2の電極を接着する一方、無負荷状態において弾性部材と第1の電極を離間させている。これにより、スイッチに押圧力が印加された際に、弾性部材と第2の電極が同期して動作するので、弾性部材と第1の電極とが導通すると同時に、第1及び第2の電極が導通する。この結果、スイッチにおいて、操作感覚と、実際にON状態となる時点と、の間にある隔たりを小さくすることができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチを示す断面図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの作用を説明するための断面図である。 図3(a)は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第1変形例を示す断面図であり、図3(b)は、第1変形例の作用を説明するための断面図である。 図4(a)は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第2変形例を示す断面図であり、図4(b)は、第2変形例の作用を説明するための断面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチを示す断面図である。
本実施形態におけるメンブレンスイッチ1は、たとえば、ノートブックパソコン等のキーボードに用いられる入力スイッチであり、図1に示すように、下側シート10と、上側シート20と、クリックばね30と、接着層40と、スペーサ50と、を備えている。本実施形態における「メンブレンスイッチ1」が本発明における「スイッチ」の一例に相当する。
スペーサ50は、所定の厚さを有するシート状の部材であり、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)やポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene naphthalate)等の可撓性を有する絶縁性材料から構成されている。
このスペーサ50には、円形状とされた開口部51が形成されている。この開口部51は、スペーサ50を鉛直方向(Z方向)に貫通しており、平面視において、第1の下側電極12、第1の上側電極22、及びクリックばね30を包囲している。開口部51の形状は、円形状に限定されず、たとえば、矩形状等であってもよい。
本実施形態では、スペーサ50の下面52には粘着層を介して下側シート10が設けられている。また、スペーサ50の上面53には粘着層を介して上側シート20が設けられている。スペーサ50及び下側シート10間、並びに、スペーサ50及び上側シート20間に用いられる粘着層としては、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、及びポリアミド系樹脂等の公知の粘着材を用いることができる。
なお、本発明のスイッチにおいては、スペーサ50は必ずしも必須ではなく、必要に応じて省略してもよい。スペーサ50を省略する場合、下側シート10と上側シート20とは、上述の接着層を介して直接張り合わされる。
下側シート10は、下側基材11と、第1の下側電極12と、を有している。下側基材11は、その下面111及び上面112が略平行とされたシート状の部材であり、たとえば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等の可撓性を有する絶縁性材料から構成されている。
第1の下側電極12は、銀ペーストや銅ペースト等の導電性ペーストを、下側基材11の上面112上に印刷して硬化することにより形成されている。第1の下側電極12を形成する印刷方法としては、スクリーン印刷法やグラビアオフセット印刷法、インクジェット印刷法等を例示することができる。
なお、特に図示しないが、この第1の下側電極12は、引き出し配線を介して外部回路と接続される。この場合、第1の下側電極12と引き出し配線とは、一体的に形成してもよいし、個別に形成してもよい。
本実施形態の第1の下側電極12は、スペーサ50の開口部51に対応して形成されており、本実施形態では、当該開口部51の中心と第1の下側電極12の中心とが実質的に一致するようになっている。因みに、本明細書において、「中心」とは、平面形状における重心に相当する点をいう。
また、第1の下側電極12の外形は、スペーサ50の開口部51よりも小さい径の円形状となっており、この結果、平面視において第1の下側電極12が開口部51に包囲されている。なお、第1の下側電極12の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、第1の下側電極の外形が、矩形状、メッシュ状又は櫛歯状等であってもよい。
本実施形態における「下側シート10」が本発明における「第1の基板」の一例に相当し、本実施形態における「下側基材11」が本発明における「第1の基材」の一例に相当し、本実施形態における「第1の下側電極12」が本発明における「第1の電極」の一例に相当する。
上側シート20は、上側基材21と、第1の上側電極22と、を有している。上側基材21は、下側基材11と同様、その下面211及び上面212が略平行とされたシート状の部材であり、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等の可撓性を有する絶縁性材料から構成されている。
上側基材21は、下側基材11から離間する側に向かって突出するように湾曲する凸状部213を有している。この凸状部213は、クリックばね30(具体的には、本体部31(後述))の外径に対応してドーム状に湾曲した形状とされている。また、本実施形態では、凸状部213の外径は、クリックばね30の本体部31の外径よりも大きい値を有している。
凸状部213は、スペーサ50の開口部51に対応して設けられており、具体的には、当該開口部51の中心と当該凸状部213の中心とが実質的に一致するようになっている。本実施形態では、上側基材21に凸状部213が形成されることで、下側シート10と上側シート20との間に空間Sが形成されている。この空間Sは、スペーサ50(具体的には、開口部51)と、下側シート10と、上側シート20と、により確定された空間であり、当該空間Sにはクリックばね30が動作可能に収容されている。
第1の上側電極22は、第1の下側電極12と同様、銀ペーストや銅ペースト等の導電性ペーストを、上側基材21の下面211上に印刷して硬化させることにより形成されている。第1の上側電極22を形成する方法としては、上述した第1の下側電極12を形成する方法と同様の方法を例示することができる。
また、第1の下側電極12と同様、第1の上側電極22は引き出し配線(不図示)を介して外部回路と接続されている。第1の上側電極22と引き出し配線とは、一体的に形成してもよいし、個別に形成してもよい。
第1の上側電極22は、スペーサ50の開口部51に対応して形成されており、具体的には、当該開口部51の中心と第1の上側電極22の中心とが実質的に一致するようになっている。結果として、本実施形態では、平面視において、第1の下側電極12と第1の上側電極22が相互に重なる位置に形成されている。
また、第1の上側電極22は、凸状部213に対応して設けられており、具体的には、当該第1の上側電極22の中心と当該凸状部213の中心とが実質的に一致するようになっている。
第1の上側電極22の外形は、スペーサ50の開口部51よりも小さい径の円形状となっており、本実施形態では、第1の下側電極12と実質的に同一の径と有している。なお、第1の上側電極22の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、上側電極の外形が、矩形状、メッシュ状又は櫛歯状等であってもよい。
本実施形態における「上側シート20」が本発明における「第2の基板」の一例に相当し、本実施形態における「上側基材21」が本発明における「第2の基材」の一例に相当し、本実施形態における「第1の上側電極22」が本発明における「第2の電極」の一例に相当する。
クリックばね30は、当該クリックばね30の上方に上下動可能な状態で設けられるキートップを介して押圧力が伝達された際、当該キートップを元の位置に復帰させるために設けられるドーム状の弾性部材(いわゆる、ドーム状板ばね)である。
このようなクリックばね30は、導電性を有する材料により構成されており、たとえば、金属材料から構成された板状部材をドーム形状に加工したものを用いることができる。なお、クリックばね30としては、導電性を有していれば特に上述に限定されず、たとえば、公知の板状部材の表面に導電性を付与したものを用いてもよい。
本実施形態のクリックばね30は、メンブレンスイッチ1において、空間S内に配置されている。このクリックばね30は、下側基材11の上面112上に配置されており、特に図示しない接着層を介して当該下側基材11に取り付けられている。
クリックばね30は、当該クリックばね30の略中心に位置する本体部31と、当該本体部31の周縁部311から外側に向かって拡がる支持脚部32と、から構成されている。
本体部31は、第1の下側電極12及び第1の上側電極22の間に介在するように配置されている。この本体部31は、全体として+Z方向(上側シート10側)に向かって突出するドーム形状とされている。本実施形態の本体部31の頂部は、当該本体部31の中心と実質的に一致して位置しており、当該頂部に対応して第1の上側電極22が設けられている。
本体部31の下面側(下側シート10側)には、平面視において頂部に対応する位置に−Z方向に向かって突出する突起312が形成されている。本実施形態では、突起312と第1の下側電極12の間に空隙Sが介在している。空隙Sは、メンブレンスイッチ1がクリック感を得るためのストローク長に相当する高さを有する空間である。この空隙Sにより、無負荷状態において、クリックばね30と第1の下側電極12とが相互に離間するように配置されている。なお、空隙Sは空間Sに含まれる空間である。
支持脚部32は、クリックばね30において本体部31の周縁部311とつながっている環状の部分であり、下側基材11の上面112に接着層を介して密着している。支持脚部32の外形は、平面視において、円形状とされている。また、本実施形態では、平面視において、本体部31の中心と支持脚部32の中心が実質的に一致するようにクリックばね30が形成されている。本実施形態における「クリックばね30」が本発明における「弾性部材」の一例に相当する。
接着層40は、上側シート20の第1の上側電極22とクリックばね30の本体部31の間に介在しており、これらを接着する機能を有している。本実施形態では、接着層40は、第1の上側電極22に対応して設けられており、平面視において、当該接着層40の全体が第1の上側電極22と重なるように配置されている。
この接着層40は、接着性を有し、且つ、導電性を有する材料により構成されている。このような接着層40を構成する材料としては、導電性粉末とバインダ樹脂とから構成された導電性ペースト等を例示することができる。接着層40に含まれる導電性粉末としては、たとえば、銀、銀合金、銅、ニッケル等を例示することができる。また、接着層40に含まれるバインダ樹脂としては、エポキシ系、フェノール系などの熱硬化性樹脂や、ポリエステル系、ビニル系などの熱可塑性樹脂を例示することができる。
接着層40を形成する方法としては、スクリーン印刷法やグラビアオフセット印刷法、インクジェット印刷法等の印刷法を例示することができる。上記方法により、上側シート20の下面211に接着材料と塗布した後、当該接着材料を介して、上側シート20をクリックばね30に押し付け、接着材料を硬化させることで接着層40を形成する。本実施形態における「接着層40」が本発明における「接着層」の一例に相当する。
本実施形態のメンブレンスイッチ1の作用について、図2を参照しながら説明する。図2は本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの作用を説明するための断面図である。
メンブレンスイッチ1により操作者の押圧操作の検出が行われる際は、キートップ(不図示)の上方から印加される押圧力が、上側シート20を介して、クリックばね30の本体部31の頂部に伝達される。そして、本体部31は図2中の−Z方向に向かって凹むように変形する。
メンブレンスイッチ1では、本体部31が−Z方向に向かって凹むように変形した際に、押込み時の荷重は極小値になると共に、操作者はクリックばね30の変形の感覚(クリックばねを押した感覚)を得ることとなる。
ここで、本実施形態では、第1の下側電極12及び第1の上側電極22の間に導電性を有するクリックばね30を配置し、導電性を有する接着層40により当該クリックばね30と第1の上側電極22を接着する一方、無負荷状態においてクリックばね30と第1の下側電極12を離間させている。
つまり、メンブレンスイッチ1に押圧力が印加され、クリックばね30の本体部31が−Z方向に向かって凹むように変形すると、クリックばね30に接着層40を介して接着される第1の上側電極22が当該クリックばね30と同期して動作(変位)する。
また、メンブレンスイッチ1に押圧力が印加され、クリックばね30の本体部31が−Z方向に向かって凹むように変形し、空間S分の長さだけ押し込まれると、対向する当該本体部31の突起312と第1の下側電極12とが相互に接触するが、この際、クリックばね30及び接着層40が導電性を有することから、第1の下側電極12とクリックばね30が導通すると共に、第1の下側電極12と第1の上側電極22も導通する(図2中破線により表示)。
このメンブレンスイッチ1では、引き出し配線を介して当該第1の下側電極12及び第1の上側電極22と接続される外部回路(不図示)が、当該第1の下側電極12及び第1の上側電極22が導通したことを検知することで、操作者による押圧操作が行われたこと(すなわち、メンブレンスイッチ1がON状態であること)を検出する。
すなわち、本実施形態では、クリックばね30の本体部31が−Z方向に向かって凹むように変形する時点と、第1の下側電極12及び第1の上側電極22が導通して実際にON状態となる時点とが、実質的に一致しており、これらの間にある隔たりが比較的小さくなっている。
本実施形態のメンブレンスイッチ1は、以下の効果を奏する。
本実施形態では、第1の下側電極12及び第1の上側電極22の間に導電性を有するクリックばね30を配置し、導電性を有する接着層40により当該クリックばね30と第1の上側電極22を接着する一方、無負荷状態においてクリックばね30と第1の下側電極12を離間させている。これにより、メンブレンスイッチ1に押圧力が印加された際に、クリックばね30と第1の上側電極22が同期して動作(変位)するので、当該クリックばね30と第1の下側電極12とが導通するのに合わせて、第1の下側電極12及び第1の上側電極22が導通する。この結果、メンブレンスイッチ1において、操作感覚と、実際にON状態となる時点と、の間にある隔たりを小さくすることができる。
また、本実施形態では、第1の上側電極22をクリックばね30の本体部31の頂部に対応して設ける。これにより、押し込み量(クリックばね30の変位量)が最大となる部分に第1の上側電極22が対応して配置される。このように良好な操作感覚が得られる部分に第1の上側電極22を対応させることで、メンブレンスイッチ1において、操作感覚と、実際にON状態となる時点と、の間にある隔たりをさらに小さくすることができる。
また、本実施形態では、平面視において、接着層40の全体を第1の上側電極22と重なるように配置することで、当該接着層40が上側基材21とクリックばね30との間を意図せず接着するのを防止する。また、上側基材21とクリックばね30との間に接着層を充填しないことで、メンブレンスイッチ1の軽量化が図られる。
また、本実施形態では、上側基材21は凸状部213を有し、当該凸状部213により下側シート10及び上側シート20間に空間Sを形成することで、部材点数を増加させることなく、クリックばね30を下側シート10及び上側シート20間に配置することができる。これにより、メンブレンスイッチ1の軽量化が図られると共に、製造コストの低減化を図ることができる。
また、第1の上側電極22を凸状部213に対応して設けることで、外観上、スイッチと認識される部分に第1の上側電極22が対応して配置される。これにより、良好な操作感覚が得られるメンブレンスイッチ1を得ることができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、図3(a)及び図3(b)に示すように、上側シート20は、第2の上側電極23をさらに備えていてもよい。図3(a)は本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第1変形例を示す断面図、図3(b)は第1変形例の作用を説明するための断面図である。
この第2の上側電極23は、図3(a)に示すように、第1の上側電極22と電気的に分離して設けられた電極である。このような第2の上側電極23は、第1の上側電極22と同様の材料及び方法により上側基材21の下面211上に形成されている。
本例の第2の上側電極23は、たとえば、第1の上側電極22を一定距離離れて取り囲むように複数(たとえば、四つ)配設されている。この場合、第2の上側電極23同士も相互に離間して配置される。各第2の上側電極23は、第1の上側電極22の中心に対して同心円上に配置された緩やかに湾曲する長円形状とされている。第2の上側電極23のそれぞれは、引き出し配線を介して外部回路と接続される。
本例の第2の上側電極23は、クリックばね30の本体部31と対向するように配置されている。また、第2の上側電極23は、無負荷状態において、空隙Sを介してクリックばね30と離間するように配置されている。なお、空隙Sは、空間Sに含まれる空間である。
因みに、第2の上側電極22の数や、当該第2の上側電極22の配置及び形状は特に限定されない。たとえば、第2の上側電極23は、第1の上側電極22の周囲を囲繞するように環状に形成されていてもよい。この場合、第2の上側電極は、一つの電極として構成される。本例における「第2の上側電極22」が本発明における「第3の電極」の一例に相当する。
このメンブレンスイッチ1Bでは、操作者が当該メンブレンスイッチ1Bに触れたとき等の、第1の下側電極12及び第1の上側電極22が導通することで得られる検出信号(すなわち、スイッチを押し込む押圧操作の検出信号)とは異なる検出信号を得ることができる。
本例では、上側基材21の剛性(曲げ剛性)を、クリックばね30の剛性に対して相対的に小さくしている。メンブレンスイッチ1Bでは、図3(b)に示すように、操作者が当該メンブレンスイッチ1Bに触ることで、上側基材21が撓み(上側基材21が−Z方向に向かって凹むように変形し)、さらに上側基材21が空隙S分だけ押し込まれると、対向する第2の上側電極23とクリックばね30が相互に接触する。これにより、クリックばね30及び接着層40を介して、第1及び第2の上側電極22,23が導通する(図3(b)中破線により表示)。
この場合、第1の下側電極12及び第1の上側電極22が導通状態となる荷重(以下、単に「ON荷重F」とも称する。図2参照。)よりも小さい荷重で、第1及び第2の上側電極22,23が導通状態となる(以下、第1及び第2の上側電極22,23が導通状態となる荷重を「ON荷重F」とも称する。)。
このように、メンブレンスイッチ1Bでは、第1の下側電極12及び第1の上側電極22が導通するON荷重Fとは異なる圧力条件(すなわち、ON荷重F)について、操作者によって行われた操作を検出することができる。なお、ON荷重Fが印加された後、メンブレンスイッチ1Bに対してON荷重F以上の押圧力を印加することで、第1の下側電極12及び第1の上側電極22が導通状態となり、操作者による押圧操作を検出することができる。
因みに、複数の第2の上側電極23ごとに別の信号を検出したり、各第2の上側電極23及び第1の上側電極22が導通することで検出した複数の信号を組み合わせて異なる信号を得ることも可能である。このように、メンブレンスイッチ1Bにおいて複数種の検出信号を得ることができる。
なお、上述した例では、上側シート20が第2の上側電極23をさらに有する場合について説明したが、特にこれに限定されず、図4(a)及び図4(b)に示すように、下側シート10が第2の下側電極13をさらに有していてもよい。図4(a)は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第2変形例を示す断面図であり、図4(b)は、第2変形例の作用を説明するための断面図である。
この第2の下側電極13は、図4(a)に示すように、第1の下側電極12と電気的に分離して設けられた電極である。このような第2の下側電極13は、第1の下側電極12と同様の材料及び方法により下側基材11の上面112上に形成されている。
本例の第2の下側電極13は、たとえば、第1の下側電極12を一定距離離れて、当該第1の下側電極12の周囲を囲繞するように環状に形成されている。この第2の下側電極13は、引き出し配線を介して外部回路と接続される。
本例の第2の下側電極13は、クリックばね30の支持脚部32(クリックばね30の周縁部311)に対向するように配置されている。また、第2の下側電極13は、無負荷状態において、空隙Sを介してクリックばね30と離間するように配置されている。なお、空隙Sは、空間Sに含まれる空間である。本例における「第2の下側電極13」が本発明における「第4の電極」の一例に相当する。
本例では、クリックばね30は、接着層40を介して、上側シート20に垂設されている。そして、上述した例と同様、操作者がメンブレンスイッチ1Cに触れたとき等の、第1の下側電極12及び第1の上側電極22が導通することで得られる検出信号とは異なる検出信号を得ることができる。
すなわち、図4(b)に示すように、操作者が上側シート20に触れることで、上側基材21が空隙S分だけ撓み、対向するクリックばね30(具体的には、支持脚部32)と第2の下側電極13とが相互に接触する。これにより、クリックばね30及び接着層40を介して、第2の下側電極13及び第1の上側電極22が導通する(図4(b)中破線により表示)。
この場合、ON荷重Fによりも小さい荷重で、第2の下側電極13及び第1の上側電極22が導通状態となる(以下、第2の下側電極13及び第1の上側電極22が導通状態となる荷重を「ON荷重F」とも称する。)。
このように、メンブレンスイッチ1Cでは、ON荷重Fとは異なる圧力条件(すなわち、ON荷重F)について、操作者によって操作が行われたことを検出することができる。
1・・・メンブレンスイッチ
10・・・下側シート
11・・・下側基材
111・・・下面
112・・・上面
12・・・第1の下側電極
13・・・第2の下側電極
20・・・上側シート
21・・・上側基材
211・・・下面
212・・・上面
213・・・凸状部
22・・・第1の上側電極
23・・・第2の上側電極
30・・・クリックばね
31・・・本体部
311・・・周縁部
312・・・突起
32・・・支持脚部
40・・・接着層
50・・・スペーサ
51・・・開口部
52・・・下面
53・・・上面
S・・・空間
〜S・・・空隙

Claims (6)

  1. 第1の基材、及び、前記第1の基材上に設けられた第1の電極を有する第1の基板と、
    第2の基材、及び、前記第2の基材上に前記第1の電極に対応するように設けられた第2の電極を有する第2の基板と、
    導電性を有し、前記第1及び第2の電極の間に設けられると共に、前記第2の基板の側に向かって突出するように形成されたドーム状の弾性部材と、
    導電性を有し、前記第2の電極及び前記弾性部材を接着する接着層と、を備え、
    無負荷状態において、前記第1の電極と前記弾性部材とが離間しているスイッチ。
  2. 請求項1に記載のスイッチであって、
    前記第2の電極は、前記弾性部材の頂部に対応するように設けられているスイッチ。
  3. 請求項1又は2に記載のスイッチであって、
    平面視において、前記接着層の全体は、前記第2の電極と重なっているスイッチ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のスイッチであって、
    前記第2の基材は、前記第1の基材から離間する側に向かって突出するように湾曲し、前記第1及び第2の基板の間に空隙を形成する凸状部を有し、
    前記第2の電極は、前記凸状部に対応するように設けられているスイッチ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のスイッチであって、
    前記第2の基板は、前記第2の基材上に前記第2の電極と電気的に分離して設けられた第3の電極をさらに有し、
    前記第3の電極は、前記弾性部材に対向するように配置され、
    無負荷状態において、前記第3の電極と前記弾性部材とが離間しているスイッチ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のスイッチであって、
    前記第1の基板は、前記第1の基材上に前記第1の電極と電気的に分離して設けられた第4の電極をさらに有し、
    前記第4の電極は、前記弾性部材の周縁に対向するように配置され、
    無負荷状態において、前記第4の電極と前記弾性部材とが離間しているスイッチ。
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