JP2017010652A - 充電コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に浸入した水を安価な構成で効率的に外部に排水することができる充電コネクタを提供する。【解決手段】充電コネクタ1は、複数のソケット端子11〜15,31,32と、給電プラグと嵌合可能なプラグ嵌合部20,40と、プラグ嵌合部20,40を収容するハウジング50とを備えている。ハウジング50は、複数の基部61〜67を取り囲むように配置されるスペーサ部70を備える。スペーサ部70は、基部61〜67の周囲の空間を連通する共通流路空間80を対向面54と上側プラグ嵌合部20との間に形成するように対向面54からZ方向に突出している。基部61〜67の高さは共通流路空間80の高さよりも大きい。プラグ嵌合部20の端子収容孔21〜27は、内部に浸入した水が共通流路空間80に流れるように共通流路空間80に連通している。スペーサ部70には共通流路空間80内の水を外部に排出するための排出口71が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、充電コネクタに係り、特に電気自動車やプラグインハイブリッドカーに設けられる充電コネクタに関するものである。
近年、電気自動車やプラグインハイブリッドカーなど、駆動力の発生源として電気モータを用いた自動車の普及が進んでいる。これらの自動車には、電気モータに電力を供給する2次電池が搭載されており、必要に応じてこの2次電池を充電する必要がある。この2次電池の充電は、充電ケーブルの先端に設けられた給電プラグを車体に設けられた充電コネクタに接続することにより行われる。
通常、2次電池の充電は屋外で行われるため、給電プラグに付着した水が充電中に車体側の充電コネクタに浸入することも考えられる。そのような場合には、充電コネクタの端子間にリーク電流が流れて絶縁破壊が生じる可能性がある。このような端子間のリーク電流の発生を防止するために、給電プラグの端子が挿入されるプラグ挿入口のそれぞれに排水用の流路を形成した充電コネクタも提案されている(例えば、特許文献1参照)。この充電コネクタでは、給電プラグに付着した水がプラグ挿入口のそれぞれに対応して形成された流路を通って外部に排出されるため、給電プラグの端子間でのリーク電流の発生が防止される。
しかしながら、このような従来の充電コネクタでは、排水用の流路がそれぞれのプラグ挿入口に対して別個に形成されているため、流路の形状が複雑になる。このような複雑な形状の流路を形成するためには、複雑な金型が必要となり、金型のコストが上昇してしまうという問題があった。
特開2013−178942号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、内部に浸入した水を安価な構成で効率的に外部に排水することができる充電コネクタを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、内部に浸入した水を安価な構成で効率的に外部に排水することができる充電コネクタが提供される。この充電コネクタは、ソケット延伸方向に沿って延びる複数のソケット端子と、給電プラグと嵌合可能なプラグ嵌合部と、上記プラグ嵌合部を収容するハウジングとを備えている。上記プラグ嵌合部には、上記複数のソケット端子を内部に収容するための複数の端子収容孔が形成されている。上記ハウジングは、上記給電プラグに対向する対向面と、上記プラグ嵌合部を包囲するように上記対向面から上記ソケット延伸方向に延びる側壁と、上記複数のソケット端子の根元で上記対向面から上記ソケット延伸方向に突出する複数の基部とを有している。また、この充電コネクタは、上記複数の基部を取り囲むように配置されるスペーサ部を備えている。このスペーサ部は、上記複数の基部の周囲の空間を連通する共通流路空間を上記対向面と上記プラグ嵌合部との間に形成する。上記複数の基部の上記ソケット延伸方向における高さは、上記共通流路空間の上記ソケット延伸方向における高さよりも大きくなっている。上記複数の端子収容孔は、該複数の端子収容孔の内部空間に浸入した水が上記共通流路空間に流れるように上記共通流路空間に連通している。上記スペーサ部には、上記共通流路空間内に流れ込んだ水を上記プラグ嵌合部の外部に排出するための排出口が形成されている。
このような構成により、複数の端子収容孔の内部空間に浸入した水を1つの共通流路空間を介してプラグ嵌合部の外部に排出することができるので、水を排出するための流路を比較的簡単な形状とすることができる。したがって、流路を形成するための金型のコストを抑えることができ、内部に浸入した水を安価な構成で効率的に外部に排水することが可能となる。
上記スペーサ部は、上記ハウジングと一体的に形成されていてもよい。また、上記プラグ嵌合部には、上記端子収容孔の内部空間に浸入した水を上記共通流路空間に導くスリットが形成されていることが好ましい。さらに、上記プラグ嵌合部は、上記基部の外周面と間隔を置いて、外周面に沿って上記端子収容孔から上記対向面に向かって延びる延出部を含んでいることが好ましい。
上記ハウジングは、上記複数の基部の間で上記共通流路空間を仕切る仕切壁をさらに有していることが好ましい。この仕切壁は、上記共通流路空間内を流れる水の流れの方向に沿って形成されていることが好ましい。このような仕切壁によって、複数の基部の間の共通流路空間が仕切られることになるため、それぞれの基部に対応する端子収容孔から共通流路空間に流れてきた水が互いに接触しにくくなる。これにより、複数のソケット端子間でリーク電流が生じることを抑制することができる。
上記ハウジング及び上記プラグ嵌合部は、上記ハウジング内で上記プラグ嵌合部の位置決めを行う複数の位置決め手段を備えることが好ましい。また、上記ハウジング及び上記プラグ嵌合部は、上記ハウジングに上記プラグ嵌合部を固定する複数の固定手段を備えることが好ましい。この場合において、上記複数の固定手段のうち対応する2つの固定手段が上記位置決め手段から等しい距離にあることが好ましい。このように、複数の固定手段のうち対応する2の固定手段を位置決め手段から等しい距離に配置することによって、位置決め手段によってプラグ嵌合部の位置合わせを行った際に、対応する2つの固定手段の位置決めも同時に行うことができ、プラグ嵌合部のハウジングへの固定が容易になる。
上記プラグ嵌合部には、上記スペーサ部の排出口に対応して切り欠きが形成されていることが好ましい。
本発明によれば、複数の端子収容孔の内部空間に浸入した水を1つの共通流路空間を介してプラグ嵌合部の外部に排出することができるので、水を排出するための流路を比較的簡単な形状とすることができる。したがって、流路を形成するための金型のコストを抑えることができ、内部に浸入した水を安価な構成で効率的に外部に排水することが可能となる。
本発明の一実施形態における充電コネクタを示す斜視図である。 図1の充電コネクタの正面図である。 図1の充電コネクタから上側プラグ嵌合部を取り外した状態を示す斜視図である。 図3の正面図である。 図2のA−A線断面の部分拡大図である。 図1の充電コネクタの上側プラグ嵌合部の正面図である。 図6の上側プラグ嵌合部の背面図である。 図6の上側プラグ嵌合部の正面斜め下方から見た斜視図である。 図6の上側プラグ嵌合部の背面斜め下方から見た斜視図である。 図2のB−B線での切断面を示す斜視図である。 図4における水の流れを模式的に示す図である。
以下、本発明に係る充電コネクタの実施形態について図1から図11を参照して詳細に説明する。なお、図1から図11において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図11においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は一実施形態における充電コネクタ1を示す斜視図、図2は正面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態における充電コネクタ1は、Z方向(ソケット延伸方向)に沿って延びる5本のソケット端子11〜15と、これらのソケット端子11〜15を収容する上側プラグ嵌合部20と、Z方向に沿って延びる2本のソケット端子31,32と、これらのソケット端子31,32を収容する下側プラグ嵌合部40と、上側プラグ嵌合部20及び下側プラグ嵌合部40を内部に収容するハウジング50とを備えている。上側プラグ嵌合部20及び下側プラグ嵌合部40は、充電ケーブルの先端に設けられた給電プラグ(図示せず)に嵌合するように構成されている。
ハウジング50は、プラグ嵌合部20,40を取り囲むようにZ方向に延びる側壁51と、側壁51からXY平面に延びるフランジ部52とを備えている。それぞれのフランジ部52には固定孔53が形成されており、この固定孔53にネジなどを挿通することにより充電コネクタ1を電気自動車やプラグインハイブリッドカーの車体に取り付けることができるようになっている。
図1及び図2に示すように、上側プラグ嵌合部20は、Z方向に延びる円筒のY方向の端部をXZ平面で切り取った外形を有している。この上側プラグ嵌合部20は、ハウジング50に対して着脱自在に取り付けられている。本実施形態の上側プラグ嵌合部20には7個の端子収容孔21〜27が形成されており、これらの端子収容孔21〜27のうち端子収容孔21〜25の内部空間にソケット端子11〜15が収容されている。なお、端子収容孔21〜27のXY平面における外形は円形となっている。
下側プラグ嵌合部40は、X方向に細長い長円がZ方向に延びた筒状体の外形を有している。この下側プラグ嵌合部40は、上側プラグ嵌合部20と異なり、ハウジング50と一体的に形成されている。本実施形態において、下側プラグ嵌合部40には2個の端子収容孔41,42が形成されており、これらの端子収容孔41,42の内部空間にソケット端子31,32が収容されている。なお、端子収容孔41,42のXY平面における外形は円形となっている。
図1及び図2に示すように、本実施形態においては、上側プラグ嵌合部20の端子収容孔26,27にはソケット端子が収容されていないが、これらの端子収容孔26,27に追加のソケット端子を収容するようにしてもよく、あるいは端子収容孔21〜25,41,42に収容されているソケット端子11〜15,31,32のうち1つ以上を省略してもよい。
図2に示すように、上側プラグ嵌合部20の端子収容孔23〜27の直径はそれらの上方に位置する端子収容孔21,22の直径よりも大きくなっており、下側プラグ嵌合部40の端子収容孔41,42の直径は上側プラグ嵌合部20の端子収容孔23〜27の直径よりもさらに大きくなっている。これらの端子収容孔21〜27,41,42、ソケット端子11〜15,31,32、プラグ嵌合部20,40の形状、数、及び配置は、所定の規格に従って決められる。
図2に示すように、ハウジング50は、側壁51の内側にXY平面に沿って延びる対向面54,55を有している。これらの対向面54,55を上述した給電プラグに対向させた状態で給電プラグをプラグ嵌合部20,40に嵌合させることで、給電プラグを充電コネクタ1に接続することができる。なお、後述するように、対向面54のZ方向の位置と対向面55のZ方向の位置は異なっており、これらの間に段差が形成されている。
図3は充電コネクタ1から上側プラグ嵌合部20を取り外した状態を示す斜視図であり、図4は図3の正面図である。図3及び図4に示すように、ハウジング50は、対向面54からZ方向に突出する円柱状の基部61〜67を有している。これらの基部61〜67のうち基部61〜65は、対応するソケット端子11〜15の根元に配置されており、上述したソケット端子11〜15が基部61〜65の略中央からZ方向に延びている。
また、ハウジング50は、上述した基部61〜67の外側に配置されたスペーサ部70を有している。このスペーサ部70は、対向面54からZ方向に突出する壁により構成されており、基部61〜67を取り囲むようにXY平面上を上側プラグ嵌合部20の外形に沿って延びている。後述するように、このスペーサ部70によって、対向面54と上側プラグ嵌合部20との間に、基部61〜67の周囲の空間を互いに連通する1つの共通流路空間80が形成される。
スペーサ部70の最下部には、後述するように共通流路空間80に流れ込んだ水を排出するための排出口71が形成されている。また、スペーサ部70には、Y軸に関して対称な位置にネジ挿通孔72が4つ形成されており、これらのネジ挿通孔72には上側プラグ嵌合部20をハウジング50に取り付けるためのネジ(図示せず)が挿通される。
また、ハウジング50は、対向面54からZ方向に延びるように立設されたガイドポスト73,73を有している。これらのガイドポスト73,73は、共通流路空間80内のX方向中央の上部と下部に形成され、ハウジング50に取り付ける上側プラグ嵌合部20を位置決めするために用いられる。
さらに、ハウジング50は、対向面54からZ方向に突出する仕切壁74〜77を有している。仕切壁74は、基部61と基部62との間でY方向に延びるように形成されており、基部61と基部62との間で共通流路空間80をX方向に仕切る役割を有する。仕切壁75は、基部63と基部64との間でY方向に延びるように形成されており、基部63と基部64との間で共通流路空間80をX方向に仕切る役割を有する。仕切壁76は、基部64と基部65との間でY方向に延びるように形成されており、基部64と基部65との間で共通流路空間80をX方向に仕切る役割を有する。仕切壁77は、基部66と基部67との間でY方向に延びるように形成されており、基部66と基部67との間で共通流路空間80をX方向に仕切る役割を有する。
図5は図2のA−A線断面の部分拡大図、図6は上側プラグ嵌合部20の正面図、図7は背面図、図8は正面斜め下方から見た斜視図、図9は背面斜め下方から見た斜視図である。図5及び図6に示すように、上側プラグ嵌合部20の端子収容孔21〜27のZ方向の端部には、端子収容孔21〜27の内周壁から径方向内側に向かって延びる底部90が形成されている。
図6、図7、及び図9に示すように、底部90には、上述した基部61〜67を挿通させる円形の挿通孔91〜97と、端子収容孔21〜27の内部空間に浸入した水を上述した共通流路空間80(図4参照)に導くためのスリット101〜107とが形成されている。また、図5及び図9に示すように、上側プラグ嵌合部20は、底部90の内周縁からZ方向に対向面54に向かって延びる延出部110を有している。図5に示すように、これらの延出部110は、対応する基部61〜67の外周面から間隔を置いて、対応する基部61〜67の外周面に沿ってZ方向に延びている。なお、図9に示すように、これらの延出部110は、挿通孔91〜97の内周縁に形成されているが、スリット101〜107の部分には形成されていない。
図7から図9に示すように、上側プラグ嵌合部20の背面下部には、上述したスペーサ部70の排出口71(図4参照)に対応して切り欠き120が形成されている。これにより、共通流路空間80を流れる水は、スペーサ部70の排出口71及び上側プラグ嵌合部20の切り欠き120を通って上側プラグ嵌合部20の外部に排出されるようになっている。
また、上側プラグ嵌合部20の背面には、上述したハウジング50のガイドポスト73,73に対応してガイド孔122,122が形成されている。これらのガイド孔122,122にハウジング50のガイドポスト73,73を挿入することにより、上側プラグ嵌合部20をハウジング50に対して位置決めすることができ、上側プラグ嵌合部20を適切な位置に固定することができる。すなわち、ハウジング50のガイドポスト73,73及び上側プラグ嵌合部20のガイド孔122,122は、ハウジング50内でプラグ嵌合部20の位置決めを行う位置決め手段として機能する。なお、本実施形態では、ハウジング50にガイドポスト73,73を設け、上側プラグ嵌合部20のガイド孔122,122を形成しているが、上側プラグ嵌合部20にガイドポストを設け、ハウジング50にガイド孔を形成してもよい。
さらに、上側プラグ嵌合部20の背面には、上述したスペーサ部70に形成された4つのネジ挿通孔72に対応して4つのネジ固定孔124が形成されている。ハウジング50の背面からスペーサ部70に形成されたネジ挿通孔72にネジを挿通させ、これらのネジを上側プラグ嵌合部20のネジ固定孔124に螺合させることで上側プラグ嵌合部20をハウジング50に固定することができる。すなわち、スペーサ部70のネジ挿通孔72、上側プラグ嵌合部20のネジ固定孔124、及びネジ固定孔124に螺合されるネジは、ハウジング50にプラグ嵌合部20を固定する固定手段として機能する。
ここで、4つのネジ挿通孔72(ネジ固定孔124)のうち、ガイドポスト73を挟む位置にある2つのネジ挿通孔72(ネジ固定孔124)は、そのガイドポスト73(ガイド孔122)からそれぞれ等しい距離に位置している。したがって、ガイドポスト73,73の位置とガイド孔122,122の位置とを合わせると、それぞれのネジ挿通孔72の位置とネジ固定孔124の位置とが揃うこととなるので、ネジ固定孔124にネジを螺合させることが容易になる。
図1及び図2に戻って、下側プラグ嵌合部40の下部には、端子収容孔41の内部空間と下側プラグ嵌合部40の外部空間とを連通するスリット45と、端子収容孔42の内部空間と下側プラグ嵌合部40の外部空間とを連通するスリット46とが形成されている。また、図2に示すように、下側プラグ嵌合部40の下方に位置する対向面55の領域には、上方から流れてきた水を排水するための排水孔130が形成されている。この排水孔130にはZ方向に延びる排水管132が接続されている。
図10は、図2のB−B線での切断面を示す斜視図である。理解を容易にするために、図10においては仕切壁77及び下方のガイドポスト73の図示は省略している。図10に示すように、充電コネクタ1は、給電プラグを接続しやすいように、Y軸が鉛直方向に対して少し傾斜するように車体に取り付けられている。このような構成の充電コネクタ1において、例えば、給電プラグに付着した水が上側プラグ嵌合部20の端子収容孔24の内部空間に浸入したと仮定する。端子収容孔24の内部空間に浸入した水は端子収容孔24の内周面を伝って底部90の最も低い場所であるスリット104に向けて流れる(矢印F1参照)。スリット104に向かって流れてきた水は、スリット104を通って共通流路空間80に流れ込み、より低い位置に向かって流れる(矢印F2参照)。
このとき、図11に示すように、共通流路空間80に流れ込んだ水は、スリット104の下方に位置する仕切壁77によって左右に分かれて(矢印F3参照)、仕切壁77に沿って下方に流れて(矢印F4参照)、排出口71及び切り欠き120を通って上側プラグ嵌合部20の外部に排出される(矢印F5参照)。このとき、図10に示すように、上側プラグ嵌合部20が取り付けられた対向面54と下側プラグ嵌合部40が取り付けられた対向面55との間には段差が形成されているので、上側プラグ嵌合部20から排出された水は、矢印F6で示すように対向面54から対向面55に流れ落ちる。対向面55に流れ落ちた水は、下側プラグ嵌合部40の周囲を流れて(図11の矢印F7及びF8参照)、排水孔130に至り、排水孔130から排水管132を通って外部に排出される(図10の矢印F9参照)。
同様にして、他の端子収容孔21〜23,25〜27の内部空間に浸入した水も、共通流路空間80に流れ込んだ後、排出口71及び切り欠き120を通って上側プラグ嵌合部20の外部に排出され、下側プラグ嵌合部40の周囲を流れて排水孔130から排水管132を通って外部に排出される。
このように、本実施形態では、基部61〜67の外側に配置されるスペーサ部70によって対向面54と上側プラグ嵌合部20との間に共通流路空間80が形成され、この共通流路空間80によって基部61〜67の周囲の空間が連通される。そして、端子収容孔21〜27がスリット101〜107を介してこの共通流路空間80に連通される。したがって、端子収容孔21〜27の内部空間に浸入した水をスリット101〜107を介して共通流路空間80に導いて、排出口71及び切り欠き120から上側プラグ嵌合部20の外部に排出することができる。そして、上側プラグ嵌合部20から排出された水は、上述したように下側プラグ嵌合部40の周囲を流れた後、排水孔130及び排水管132を通って外部に排出される。
このとき、基部61〜67のZ方向の高さは共通流路空間80のZ方向の高さよりも高くなっているので、基部61〜65から延びるソケット端子11〜15が水に接触することを防止することができる。したがって、複数の端子収容孔21〜27のそれぞれの内部空間から1つの共通流路空間80に水が流れ込んでも、ソケット端子11〜15間でリーク電流が生じることが抑制される。
このように、本実施形態では、複数の端子収容孔21〜27の内部空間に浸入した水を1つの共通流路空間80を介して上側プラグ嵌合部20の外部に排出することができるので、水を排出するための流路を比較的簡単な形状とすることができる。したがって、流路を形成するための金型のコストを抑えることができ、内部に浸入した水を安価な構成で効率的に外部に排水することができる。
また、特許文献1に開示された方法では、排水用の流路をそれぞれのプラグ挿入口に対して別個に形成しているため、(例えば、本実施形態における中央の端子収容孔24のように)他のプラグ挿入口に取り囲まれているプラグ挿入口がある場合には、その取り囲まれたプラグ挿入口に対して流路を形成する空間を確保することが難しくなる。これに対して、本実施形態では、複数の端子収容孔21〜27の内部空間に浸入した水を1つの共通流路空間80を介して上側プラグ嵌合部20の外部に排出するようにしているため、他の端子収容孔21〜23,25〜27に取り囲まれた端子収容孔24に対しても容易に流路を形成することができる。
また、本実施形態では、X方向に隣り合う基部61〜67間の共通流路空間80が仕切壁74〜77によって仕切られているため、それぞれの基部61〜67に対応する端子収容孔21〜27から共通流路空間80に流れてきた水が互いに接触しにくくなっており、ソケット端子11〜15間でリーク電流が生じることが抑制される。
なお、水が端子収容孔21〜27ではなく上側プラグ嵌合部20の上方や側方に浸入した場合には、図11の矢印F10に示すように上側プラグ嵌合部20の周囲の対向面54上を流れ、対向面55に流れた落ちた後、上記と同様にして排水孔130及び排水管132を通って外部に排出される。また、下側プラグ嵌合部40の端子収容孔41,42に水が浸入した場合には、浸入した水が下側プラグ嵌合部40に形成されたスリット45,46から下側プラグ嵌合部40の外部に排出され、排水孔130及び排水管132を通って外部に排出される。
なお、本実施形態では、スペーサ部70がハウジング50と一体的に形成されているが、例えば、スペーサ部70を上側プラグ嵌合部20と一体的に形成してもよいし、あるいはスペーサ部70をハウジング50や上側プラグ嵌合部20とは別の部材により構成してもよい。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 充電コネクタ
11〜15 ソケット端子
20 上側プラグ嵌合部
21〜27 端子収容孔
31,32 ソケット端子
40 下側プラグ嵌合部
41,42 端子収容孔
45,46 スリット
50 ハウジング
51 側壁
52 フランジ部
53 固定孔
54,55 対向面
61〜67 基部
70 スペーサ部
71 排出口
72 ネジ挿通孔
73 ガイドポスト
74〜77 仕切壁
80 共通流路空間
90 底部
91〜97 挿通孔
101〜107 スリット
110 延出部
120 切り欠き
122 ガイド孔
124 ネジ固定孔
130 排水孔
132 排水管

Claims (9)

  1. ソケット延伸方向に沿って延びる複数のソケット端子と、
    給電プラグと嵌合可能なプラグ嵌合部であって、前記複数のソケット端子を内部に収容するための複数の端子収容孔が形成されたプラグ嵌合部と、
    前記プラグ嵌合部を収容するハウジングであって、
    前記給電プラグに対向する対向面と、
    前記プラグ嵌合部を包囲するように前記対向面から前記ソケット延伸方向に延びる側壁と、
    前記複数のソケット端子の根元で前記対向面から前記ソケット延伸方向に突出する複数の基部と、
    を有するハウジングと、
    前記複数の基部を取り囲むように配置されるスペーサ部であって、前記複数の基部の周囲の空間を連通する共通流路空間を前記対向面と前記プラグ嵌合部との間に形成するスペーサ部と、
    を備え、
    前記複数の基部の前記ソケット延伸方向における高さは、前記共通流路空間の前記ソケット延伸方向における高さよりも大きく、
    前記複数の端子収容孔は、該複数の端子収容孔の内部空間に浸入した水が前記共通流路空間に流れるように前記共通流路空間に連通しており、
    前記スペーサ部には、前記共通流路空間内に流れ込んだ水を前記プラグ嵌合部の外部に排出するための排出口が形成されている、
    ことを特徴とする充電コネクタ。
  2. 前記スペーサ部は、前記ハウジングと一体的に形成されることを特徴とする請求項1に記載の充電コネクタ。
  3. 前記プラグ嵌合部には、前記端子収容孔の内部空間に浸入した水を前記共通流路空間に導くスリットが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の充電コネクタ。
  4. 前記プラグ嵌合部は、前記基部の外周面と間隔を置いて、外周面に沿って前記端子収容孔から前記対向面に向かって延びる延出部を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
  5. 前記ハウジングは、前記複数の基部の間で前記共通流路空間を仕切る仕切壁をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
  6. 前記仕切壁は、前記共通流路空間内を流れる水の流れの方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項5に記載の充電コネクタ。
  7. 前記ハウジング及び前記プラグ嵌合部は、前記ハウジング内で前記プラグ嵌合部の位置決めを行う複数の位置決め手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
  8. 前記ハウジング及び前記プラグ嵌合部は、前記ハウジングに前記プラグ嵌合部を固定する複数の固定手段を備え、
    前記複数の固定手段のうち対応する2つの固定手段は、前記位置決め手段から等しい距離にある、
    ことを特徴とする請求項7に記載の充電コネクタ。
  9. 前記プラグ嵌合部には、前記スペーサ部の排出口に対応して切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
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