JP2017010625A - コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタハウジングの使い回しができる状態を保ちながら、逆嵌合検知機能を持たせることができるコネクタ装置を提供する。
【解決手段】インナハウジング110に横から挿入されて本係止されることで、メス端子101を二重係止するリテーナ140に逆嵌合検知用の凹部144を形成する。正規の向きでオスコネクタ100とメスコネクタ200を嵌合したとき、本係止位置にあるリテーナ140の凹部144に、メスコネクタ200側の凸部が挿入されることで、両コネクタの嵌合を可能にする。不正規の向きでオスコネクタ100とメスコネクタ200を嵌合しようとする逆嵌合時には、メスコネクタ200側の凸部がオスコネクタ100側の干渉壁部114に干渉することで、嵌合を阻止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、逆嵌合検知機能を備えたコネクタ装置に関するものである。
例えば、ワイヤーハーネス同士を接続するためのコネクタ装置は、互いに嵌合するオスとメスの一対のコネクタ(以下では、必要に応じて一方を第1のコネクタ、他方を第2のコネクタと呼ぶ)から構成されている。オスコネクタとメスコネクタを嵌合する場合、適正な向きで嵌合する必要があり、不適正な向きで嵌合しようとした場合に、嵌合ができないようにする逆嵌合検知機能を備えたコネクタ装置が知られている。
図6〜図8は、特許文献1に記載された、従来のこの種の逆嵌合検知機能を備えたコネクタ装置の例を示している。図6はオスコネクタ側の構成を示す分解斜視図、図7はオスコネクタの外観構成を示す斜視図、図8はオスコネクタとメスコネクタを嵌合しようとしている状態を示す斜視図である。
図8に示すように、このコネクタ装置は、互いに嵌合するオスコネクタ300とメスコネクタ380とからなる。図6及び図8において、矢印Fで示す方向が、オスコネクタ300とメスコネクタ380の嵌合方向である前方、矢印Bで示す方向が、オスコネクタ300とメスコネクタ380の嵌合を解除する方向である後方を示している。前方Fと後方Bは、各コネクタ300、380毎の方向である。
図6に示すように、このオスコネクタ300は、図8に示すメスコネクタ380との嵌合及び解除方向である前後方向(矢印F、B方向)に貫通した複数の端子収容室311を有する樹脂製のコネクタハウジング310と、このコネクタハウジング310の各端子収容室311に後方Bから前方Fに向けて挿入される不図示の複数の第1の端子と、コネクタハウジング310に前後方向と直交する側方から挿入される樹脂製のリテーナ350と、を備えている。
各端子は、それぞれ電線の先端に取り付けられており、端子収容室311に後方から挿入され、前方への規制位置(例えば、各端子収容室311の前方に配されたストッパ壁に衝突する位置)まで挿入された状態で、各端子収容室311毎に備えられた可撓性ランス(不図示)により、後方へ抜けないように一次係止される。
コネクタハウジング310は、前後方向に直交する断面の外周輪郭形状が四角形状をなしており、このコネクタハウジング310の4つの周側面312,313のうち、一つの周側面312には、反対側の周側面に向かって切り込まれたリテーナ挿入凹部314が設けられている。リテーナ350は、このリテーナ挿入凹部314に差込部352を完全に挿入することで、コネクタハウジング310に本係止される。また、リテーナ350は、本係止位置の手前の仮係止位置に仮係止できるようにもなっている。
リテーナ350の差込部352には、コネクタハウジング310の端子収容室311に対応する端子貫通孔351が設けられている。そして、リテーナ350は、仮係止位置にあるときに、端子の端子収容室311に対する挿抜を許容し、端子が端子収容室311に規制位置まで挿入されて可撓性ランスにより抜け止め係止(一次係止)されている状態で、仮係止位置から本係止位置に移動させられることで、端子をランスと共に二重係止することができるようになっている。
図7に示すように、リテーナ350が本係止位置されたとき、リテーナ350の操作壁354が、リテーナ挿入凹部314の開口するコネクタハウジング310の周側面312と面一となるように構成されており、その状態で、コネクタハウジング310の周側面312に形成された前後方向に延びる溝316と、リテーナ350の操作壁354に形成された前後方向に延びる溝356が連続して、1本の逆嵌合検知用の溝として機能するようになっている。
一方、図8に示すように、メスコネクタ380のコネクタハウジングの嵌合口382の内周には、正規の向きでメスコネクタ380とオスコネクタ300が嵌合されたときに、オスコネクタ300側の溝316,356に嵌まる逆嵌合検知用の凸部386が設けられている。
このように、メスコネクタ380の逆嵌合検知用の凸部386とオスコネクタ300側の逆嵌合検知用の溝316,356が互いに嵌まることにより、メスコネクタ380とオスコネクタ300を嵌合させることができる。また、メスコネクタ380とオスコネクタ300が、不正規の向きで嵌合されようとする場合には、メスコネクタ380側の逆嵌合検知用の凸部386がオスコネクタ300側のコネクタハウジング310の何れかの箇所に干渉する。それにより、メスコネクタ380とオスコネクタ300が不正規の向きで嵌合されるのを阻止(逆嵌合阻止)することができる。
特開2006−100167号公報
ところで、上述のように、逆嵌合検知するために、オスコネクタ300のコネクタハウジング310自体の周側面312に逆嵌合検知用の溝316を設ける場合、コネクタハウジング310が複雑な形状になるため、コネクタハウジング310を専用品とする必要があり、使い回しが難しくなるという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮し、コネクタハウジングには逆嵌合検知用の特別な形状を設けることをせずに、コネクタハウジングの使い回しができる状態を保ちながら、逆嵌合検知機能を持たせることができるコネクタ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明のコネクタ装置は、互いに嵌合する方向を前方、嵌合を解除する方向を後方とし、互いに嵌合することで電気的に接続される第1のコネクタ及び第2のコネクタとを有し、前記第1のコネクタは、前後方向に貫通した端子収容室が、前後方向と直交する面内に複数形成された第1のコネクタハウジングと、前記各端子収容室に後方から前方に向かって挿入され、前方への規制位置まで挿入されることで、各端子収容室に設けられた係止手段により後方へ抜け止め係止される複数の第1の端子と、前記第1のコネクタハウジングの側方から前記第1のコネクタハウジングの内部に向けて前後方向と直交する方向に挿入され、仮係止位置にあるとき、前記第1の端子の前記端子収容室に対する挿抜を許容し、一方、前記第1の端子が前記端子収容室に前記規制位置まで挿入されて前記係止手段により抜け止め係止されている状態で、前記仮係止位置から本係止位置に移動させられることで、前記第1の端子を前記係止手段と共に二重係止するリテーナと、を有し、前記第2のコネクタは、前記第1のコネクタハウジングに嵌合する第2のコネクタハウジングと、前記第2のコネクタハウジングに保持され、前記第1のコネクタハウジングと前記第2のコネクタハウジングとが嵌合されたとき、前記各第1の端子とそれぞれ電気接続される第2の端子と、を有し、前記リテーナ又は前記第2のコネクタハウジングのいずれか一方に、前方に向けて開口した逆嵌合検知用の凹部が形成されると共に、前記リテーナ又は前記第2のコネクタハウジングのいずれか他方に、前記リテーナが本係止位置にある状態で、前記第1のコネクタに対して第2のコネクタが正規の向きで嵌合されるとき、前記逆嵌合検知用の凹部に挿入されることで、前記第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合を許容し、一方、前記第1のコネクタに対して第2のコネクタが正規の向きと逆の向きで嵌合されるとき、前記第1のコネクタ又は前記第2のコネクタハウジングに形成された干渉壁部に干渉することで、前記第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合を阻止する逆嵌合検知用の凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコネクタ装置であって、前記逆嵌合検知用の凹部が、前記第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合方向に平行な方向に直線的に延びるスリットとして形成され、前記逆嵌合検知用の凸部が、前記スリットの内壁に案内されつつ該スリット内に挿入される板状の突片として形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のコネクタ装置であって、前記第1のコネクタが、前記第1のコネクタハウジングとしてのインナハウジングと、前記インナハウジングを収容する収容空間を有した筒状をなし、前記インナハウジングを前記収容空間に収容したとき、筒状の周側壁の内周と前記インナハウジングの外周との間に、前記第2のコネクタハウジングのフード部の挿入される環状空間を確保するアウタカバーと、前記アウタカバーの収容空間の後端と前記インナハウジングの後壁との間に配置され、前記インナハウジングの各端子収容室に挿入される前記各第1の端子からそれぞれ後方に延びる各電線の周囲をシールする複数の電線挿通孔を有すると共に、前記アウタカバーと前記インナハウジングの間の環状空間に前記第2のコネクタハウジングのフード部が嵌合完了位置まで挿入されたとき、前記フード部と密着することで、前記インナハウジングに保持された第1の端子と第2のコネクタハウジングに保持された第2の端子との電気接続部を含む空間を外部からシールするマットシール130と、を有しており、前記第2のコネクタハウジングのフード部が、前記インナハウジングとの嵌合時に、前記インナハウジング及び前記リテーナを包囲する位置に設けられ、前記アウタカバーの周側壁に、前記第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合前の状態において、前記リテーナを前記インナハウジングに挿入するための横窓が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明のコネクタ装置は、嵌合する方向を前方、嵌合を解除する方向を後方とし、相手側のコネクタに嵌合することで電気的に接続されるコネクタを有し、前記コネクタは、前後方向に貫通した端子収容室が、前後方向と直交する面内に複数形成されたコネクタハウジングと、前記各端子収容室に後方から前方に向かって挿入され、前方への規制位置まで挿入されることで、各端子収容室に設けられた係止手段により後方へ抜け止め係止される複数の端子と、前記コネクタハウジングの側方から前記コネクタハウジングの内部に向けて前後方向と直交する方向に挿入され、仮係止位置にあるとき、前記端子の前記端子収容室に対する挿抜を許容し、一方、前記端子が前記端子収容室に前記規制位置まで挿入されて前記係止手段により抜け止め係止されている状態で、前記仮係止位置から本係止位置に移動させられることで、前記端子を前記係止手段と共に二重係止するリテーナと、を有し、前記リテーナに、前記相手側のコネクタに対して正規の向きと逆の向きでの嵌合を阻止する前方に向けて開口した逆嵌合検知用の凹部又は逆嵌合検知用の凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項1,4の発明によれば、リテーナに逆嵌合検知用の凹部又は凸部を設けることで、リテーナが本係止位置にある状態で、且つ、正規の向きで第1のコネクタ(コネクタ)と第2のコネクタ(相手側のコネクタ)を嵌合しようとしたときにのみ、逆嵌合検知用の凹部又は凸部に逆嵌合検知用の凸部又は凹部が挿入されることにより、第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合が可能になる。また、不正規の向きで第1のコネクタと第2のコネクタを嵌合しようとしたときには、逆嵌合検知用の凸部が干渉壁部に干渉することにより、第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合を阻止することができる。従って、リテーナが本係止されていることを検知しながら、同時に、コネクタ同士が正規の向きで嵌合されていることを検知することができる。
このように、コネクタハウジングにではなく、コネクタハウジングに装着される別部品のリテーナに逆嵌合検知用の凹部又は凸部を設けたことにより、第1のコネクタのコネクタハウジングの形状を単純な形状にすることができる。従って、コネクタハウジングの使い回しが容易となり、様々なタイプのコネクタに適用できるようになる。
請求項2の発明によれば、逆嵌合検知用に設けた凹部(スリット)と凸部(突片)をガイドにしながら、第1のコネクタと第2のコネクタを嵌合することができる。従って、第1のコネクタと第2のコネクタを適正な位置関係に保ちながら嵌合させることができ、第1の端子と第2の端子を適正な位置関係で嵌合させることができて、端子同士のどつきが発生することがない。
請求項3の発明によれば、インナハウジングを収容するアウタカバーとアウタカバーの後端に装着されたマットシールがあることにより、端子同士の接続部を外部からシールする防水性能を確保することができる。しかも、インナハウジングを包囲するアウタカバーがあるものの、このアウタカバーに設けた横窓から、リテーナを押し込んで本係止させることができるので、第1の端子を全てインナハウジングに装着し、端子の導通試験を行い、正常に端子が組み込まれていることを確認した後に、外部からリテーナを本係止まで押し込むことができる。従って、ほぼ完成した製品での導通検査が可能であり、導通検査により正常であると確認したあと、最後にリテーナを押し込むことで、第1のコネクタの組み立てを完了することができ、作業負担を減らすことが可能となる。
本発明の実施形態のコネクタ装置の分解斜視図である。 前記コネクタ装置を構成するメスコネクタとオスコネクタの嵌合方向の正面側から見た図で、(a)はメスコネクタ(第2のコネクタ)の正面側から見た斜視図、(b)はオスコネクタ(第1のコネクタ)の正面から見た断面図である。 前記オスコネクタの正面側から見た斜視図である。 前記オスコネクタとメスコネクタを正規の向きで嵌合した状態を示す上から見た断面図である。 前記オスコネクタとメスコネクタを不正規の向きで嵌合しようとして、嵌合が阻止されている状態を示す上から見た断面図である。 従来の逆嵌合検知機能を備えたコネクタ装置のオスコネクタ側の構成を示す分解斜視図である。 前記オスコネクタの外観構成を示す斜視図である。 前記オスコネクタとメスコネクタを嵌合しようとしている状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態のコネクタ装置の分解斜視図、図2はコネクタ装置を構成するメスコネクタとオスコネクタの嵌合方向の正面側から見た図で、図2(a)はメスコネクタ(第2のコネクタ)の正面側から見た斜視図、図2(b)はオスコネクタ(第1のコネクタ)の正面から見た断面図、図3はオスコネクタの正面側から見た斜視図、図4はオスコネクタとメスコネクタを正規の向きで嵌合した状態を示す上から見た断面図、図5はオスコネクタとメスコネクタを不正規の向きで嵌合しようとして、嵌合が阻止されている状態を示す上から見た断面図である。
図1に示すように、このコネクタ装置は、互いに嵌合することで電気的に接続される第1のコネクタとしてのオスコネクタ100と、第2のコネクタとしてのメスコネクタ200と、を備える。ここでは、オスコネクタ100とメスコネクタ200が互いに嵌合する方向を前方F、嵌合を解除する方向を後方Bとする。ただし、前方Fと後方Bは、各コネクタ100、200毎の方向である。
オスコネクタ(第1のコネクタ、コネクタ)100は、樹脂成形品よりなるインナハウジング(第1のコネクタハウジング、コネクタハウジング)110と、樹脂成形品よりなるアウタカバー120と、ゴム製または軟質樹脂製のマットシール130と、インナハウジング110に組み込まれる金属製の複数のメス端子(第1の端子、端子)101と、樹脂成形品よりなるリテーナ(サイドスペーサとも呼ばれる)140と、からなる。メス端子101は、それぞれ被覆電線(電線)Wの先端に取り付けられている。
メスコネクタ(第2のコネクタ、相手側のコネクタ)200は、樹脂成形品よりなるメスコネクタハウジング(第2のコネクタハウジング)210と、メスハウジング210に装着された金属製の複数のオス端子(第2の端子)201と、からなる。
図2(a)に示すように、メスコネクタハウジング210は、オス端子201が後方から前方に貫通する基板部212と、オス端子201の基板部212より前方に突出するオスタブ部分を包囲し保護するフード部211と、を有している。フード部211は、オスコネクタ100とメスコネクタ200の嵌合時に、図4に示すように、インナハウジング110及びリテーナ140を包囲する位置に設けられている。基板部212の左右端には、固定のための取付フランジ212aが設けられている。
図1及び図3に示すように、オスコネクタ100のインナハウジング110は、前後方向に平行に貫通した複数の端子収容室111を有する。複数の端子収容室111は、前後方向と直交する面内にて上下左右に複数列に配置されている。ただし、この実施形態では、1つの端子収容室111に2つのメス端子101が挿入され固定されるように構成されている。ここで、オスコネクタ100の嵌合方向の正面から見て左側をLとし、右側をRとするとき、インナハウジング110は、左右方向の幅寸法が長く、上下方向の高さ寸法が短い、正面から見て横長の長方形状をなしている。
メス端子101は、各端子収容室111に後方Bから前方Fに向かって挿入されている。そして、前方Fへの規制位置(例えば、各端子収容室111の前方に配されたストッパ壁に衝突する位置)まで挿入されることで、各端子収容室111に設けられた不図示の可撓性ランス(係止手段)により後方Bへ抜け止め係止されている。
アウタカバー120は、インナハウジング110を収容する収容空間122を有した角筒状の周側壁121を備えている。この周側壁121は、正面から見て左右方向に長い横長の長方形の角筒状をなしている。アウタカバー120は、その収容空間122にインナハウジング110を収容したとき、角筒状の周側壁121の内周とインナハウジング110の外周との間に、メスコネクタハウジング210のフード部211の挿入される環状空間123(図3参照)を確保する。
マットシール130は、厚肉マット状のもので、アウタカバー120の収容空間122の後端とインナハウジング110の後壁との間に配置されている。マットシール130は、インナハウジング110の各端子収容室111に挿入される各メス端子101からそれぞれ後方に延びる各被覆電線Wの周囲をシールする複数の電線挿通孔131を有している。
また、マットシール130は、図4に示すように、アウタカバー120とインナハウジング110の間の環状空間123にメスコネクタハウジング210のフード部211が嵌合完了位置まで挿入されたとき、フード部211と密着することで、インナハウジング110に保持されたメス端子101とメスコネクタハウジング210に保持されたオス端子201との電気接続部を含む空間を外部からシールする役目を果たす。
リテーナ140は、図1に示すように、インナハウジング110の右側部の切欠部115からインナハウジング110の内部のスライド孔112に沿って、前後方向と直交する左右方向(本例では、右方Rから左方Lに向かって)に挿入される。リテーナ140は、仮係止位置と本係止位置とに係止可能とされ、仮係止位置にあるとき、メス端子101の端子収容室111に対する挿抜を許容する。一方、リテーナ140は、メス端子101が端子収容室111に規制位置まで挿入されて可撓性ランスにより抜け止め係止されている状態で、仮係止位置から本係止位置に移動させられることで、メス端子101を可撓性ランスと共に二重係止する機能を果たす。
図1、図2(b)、図3に示すように、リテーナ140は、前記スライド孔112に挿入される差込部141と、これら差込部141の右端部を連結する頭部と143と、を有しており、この頭部143に、前方Fに向けて開口した逆嵌合検知用の凹部144を有している。この逆嵌合検知用の凹部144は、オスコネクタ100とメスコネクタ200の嵌合方向(前後方向)に平行な方向に直線的に延びるスリットとして形成されている。
また、アウタカバー120の右側の周側壁121には、オスコネクタ100とメスコネクタ200の嵌合前の状態において、リテーナ140をインナハウジング110に挿入するための横窓125が設けられている。
また、図2(a)に示すように、メスコネクタハウジング210のフード部211の内側の所定位置、即ち、オスコネクタ100に嵌合させる向きで見た場合の右側の位置(オスコネクタ100側の逆嵌合検知用の凹部144に対応する位置)には、逆嵌合検知用の凸部214が設けられている。この逆嵌合検知用の凸部214は、オスコネクタ100側の逆嵌合検知用の凹部144であるスリットの内壁に案内されつつ該スリット内に挿入される板状の突片として形成されている。
この逆嵌合検知用の凸部214は、図4に示すように、リテーナ140が本係止位置にある状態で、オスコネクタ100に対してメスコネクタ200が正規の向きで嵌合されるとき、つまり、オスコネクタ100の左側Lにメスコネクタ200の左側Lが位置し、オスコネクタ100の右側Lにメスコネクタ200の右側Lが位置した状態で嵌合されるとき、リテーナ140に形成された逆嵌合検知用の凹部144に挿入されることで、オスコネクタ100とメスコネクタ200の嵌合を許容する。
一方、この逆嵌合検知用の凸部214は、図5に示すように、オスコネクタ100に対してメスコネクタ200が正規の向きと逆の向きで嵌合されるとき、つまり、オスコネクタ100の左側Lにメスコネクタ200の右側Rが位置し、オスコネクタ100の右側Lにメスコネクタ200の左側Lが位置した状態で嵌合されるとき、オスコネクタ100のインナハウジング110に形成された干渉壁部114に干渉することで、オスコネクタ100とメスコネクタ200の嵌合を阻止するように構成されている。
上述のオスコネクタ100を組み立てる場合、まず、アウタカバー120に、マットシール130とインナハウジング110とを組み付ける。次に、リテーナ140を仮係止位置まで組み付け、その状態で、メス端子101を、アウタカバー120の後方からマットシール130の電線挿通孔131に通して、インナハウジング110の端子収容室111に挿入し、可撓性ランスにより一次係止する。全てのメス端子101を挿入し一次係止したら、リテーナ140を更に押し込んで本係止させる。これにより、メス端子101は二重係止され。オスコネクタ100が完成する。
この状態で、オスコネクタ100とメスコネクタ200を嵌合することにより、対応するメス端子101とオス端子201を電気接続することができる。
以上構成のコネクタ装置によれば、図4に示すように、リテーナ140に逆嵌合検知用の凹部144を設けることで、リテーナ140が本係止位置にある状態で、且つ、正規の向きでオスコネクタ100とメスコネクタ200を嵌合しようとしたときにのみ、オスコネクタ100側の凹部144にメスコネクタ200側の凸部214が挿入されることにより(図4中のAで示す部分)、オスコネクタ100とメスコネクタ200の嵌合が可能になる。
また、不正規の向きでオスコネクタ100とメスコネクタ200を嵌合しようとしたときには、図5に示すように、メスコネクタ200側の凸部214がオスコネクタ100のインナハウジング110に設けた干渉壁部114に干渉することにより(図5中のBで示す部分)、オスコネクタ100とメスコネクタ200の嵌合を阻止することができる。
従って、リテーナ140が本係止されていることを検知しながら、同時に、コネクタ100、200同士が正規の向きで嵌合されていることを検知することができる。
このように、インナハウジング(コネクタハウジング)110にではなく、インナハウジング110に装着される別部品のリテーナ140に逆嵌合検知用の凹部144を設けたことにより、オスコネクタ100のインナハウジング110の形状を単純な形状にすることができる。従って、インナハウジング110の使い回しが容易となり、様々なタイプのコネクタに適用できるようになる。
また、本実施形態のコネクタ装置によれば、逆嵌合検知用に設けたリテーナ140の凹部(スリット)144とメスコネクタ200側の凸部(突片)214をガイドにしながら、オスコネクタ100とメスコネクタ200を嵌合することができる。従って、オスコネクタ100とメスコネクタ200を適正な位置関係に保ちながら嵌合させることができ、メス端子101とオス端子201を適正な位置関係で嵌合させることができて、端子101、201同士のどつきが発生することがない。
また、本実施形態のコネクタ装置によれば、インナハウジング110を収容するアウタカバー120とアウタカバー120の後端に装着されたマットシール130があることにより、端子101、201同士の接続部を外部からシールする防水性能を確保することができる。しかも、インナハウジング110を包囲するアウタカバー120があるものの、そのアウタカバー120に設けた横窓125から、リテーナ140を押し込んで本係止させることができるので、メス端子101を全てインナハウジング110に装着し、端子101の導通試験を行い、正常に端子101が組み込まれていることを確認した後に、外部からリテーナ140を本係止まで押し込むことができる。従って、ほぼ完成した製品での導通検査が可能であり、導通検査により正常であると確認したあと、最後にリテーナ140を押し込むことで、オスコネクタ100の組み立てを完了することができ、作業負担を減らすことが可能となる。
尚、前記実施形態では、第1のコネクタ100に逆嵌合検知用のスリット(凹部)144と干渉壁部114を形成すると共に、第2のコネクタハウジング210に逆嵌合検知用の突片(凸部)214を形成したが、第2のコネクタハウジング210に逆嵌合検知用のスリット(凹部)と干渉壁部を形成すると共に、第1のコネクタ100に逆嵌合検知用の突片(凸部)を形成しても良い。さらに、逆嵌合検知用の凹部はスリットに限らず、また、逆嵌合検知用の凸部は突片に限るものではないことは勿論である。
100 オスコネクタ(第1のコネクタ、コネクタ)
101 メス端子(第1の端子、端子)
110 インナハウジング(第1のコネクタハウジング、コネクタハウジング)
111 端子収容室
114 干渉壁部
120 アウタカバー
121 周側壁
122 収容空間
123 環状空間
125 横窓
130 マットシール
131 電線挿通孔
140 リテーナ
144 スリット(逆嵌合検知用の凹部)
200 メスコネクタ(第2のコネクタ、相手側のコネクタ)
201 オス端子(第2の端子)
210 メスコネクタハウジング(第2のコネクタハウジング)
211 フード部
214 突片(逆嵌合検知用の凸部)
F 前方
B 後方
W 被覆電線(電線)

Claims (4)

  1. 互いに嵌合する方向を前方、嵌合を解除する方向を後方とし、互いに嵌合することで電気的に接続される第1のコネクタ及び第2のコネクタとを有し、
    前記第1のコネクタは、前後方向に貫通した端子収容室が、前後方向と直交する面内に複数形成された第1のコネクタハウジングと、前記各端子収容室に後方から前方に向かって挿入され、前方への規制位置まで挿入されることで、各端子収容室に設けられた係止手段により後方へ抜け止め係止される複数の第1の端子と、前記第1のコネクタハウジングの側方から前記第1のコネクタハウジングの内部に向けて前後方向と直交する方向に挿入され、仮係止位置にあるとき、前記第1の端子の前記端子収容室に対する挿抜を許容し、一方、前記第1の端子が前記端子収容室に前記規制位置まで挿入されて前記係止手段により抜け止め係止されている状態で、前記仮係止位置から本係止位置に移動させられることで、前記第1の端子を前記係止手段と共に二重係止するリテーナと、を有し、
    前記第2のコネクタは、前記第1のコネクタハウジングに嵌合する第2のコネクタハウジングと、前記第2のコネクタハウジングに保持され、前記第1のコネクタハウジングと前記第2のコネクタハウジングとが嵌合されたとき、前記各第1の端子とそれぞれ電気接続される第2の端子と、を有し、
    前記リテーナ又は前記第2のコネクタハウジングのいずれか一方に、前方に向けて開口した逆嵌合検知用の凹部が形成されると共に、前記リテーナ又は前記第2のコネクタハウジングのいずれか他方に、前記リテーナが本係止位置にある状態で、前記第1のコネクタに対して第2のコネクタが正規の向きで嵌合されるとき、前記逆嵌合検知用の凹部に挿入されることで、前記第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合を許容し、一方、前記第1のコネクタに対して第2のコネクタが正規の向きと逆の向きで嵌合されるとき、前記第1のコネクタ又は前記第2のコネクタハウジングに形成された干渉壁部に干渉することで、前記第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合を阻止する逆嵌合検知用の凸部が形成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 請求項1に記載のコネクタ装置であって、
    前記逆嵌合検知用の凹部が、前記第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合方向に平行な方向に直線的に延びるスリットとして形成され、前記逆嵌合検知用の凸部が、前記スリットの内壁に案内されつつ該スリット内に挿入される板状の突片として形成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  3. 請求項1または2に記載のコネクタ装置であって、
    前記第1のコネクタが、前記第1のコネクタハウジングとしてのインナハウジングと、前記インナハウジングを収容する収容空間を有した筒状をなし、前記インナハウジングを前記収容空間に収容したとき、筒状の周側壁の内周と前記インナハウジングの外周との間に、前記第2のコネクタハウジングのフード部の挿入される環状空間を確保するアウタカバーと、前記アウタカバーの収容空間の後端と前記インナハウジングの後壁との間に配置され、前記インナハウジングの各端子収容室に挿入される前記各第1の端子からそれぞれ後方に延びる各電線の周囲をシールする複数の電線挿通孔を有すると共に、前記アウタカバーと前記インナハウジングの間の環状空間に前記第2のコネクタハウジングのフード部が嵌合完了位置まで挿入されたとき、前記フード部と密着することで、前記インナハウジングに保持された第1の端子と第2のコネクタハウジングに保持された第2の端子との電気接続部を含む空間を外部からシールするマットシールと、を有しており、
    前記第2のコネクタハウジングのフード部が、前記インナハウジングとの嵌合時に、前記インナハウジング及び前記リテーナを包囲する位置に設けられ、
    前記アウタカバーの周側壁に、前記第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合前の状態において、前記リテーナを前記インナハウジングに挿入するための横窓が設けられていることを特徴とするコネクタ装置。
  4. 嵌合する方向を前方、嵌合を解除する方向を後方とし、相手側のコネクタに嵌合することで電気的に接続されるコネクタを有し、
    前記コネクタは、前後方向に貫通した端子収容室が、前後方向と直交する面内に複数形成されたコネクタハウジングと、前記各端子収容室に後方から前方に向かって挿入され、前方への規制位置まで挿入されることで、各端子収容室に設けられた係止手段により後方へ抜け止め係止される複数の端子と、前記コネクタハウジングの側方から前記コネクタハウジングの内部に向けて前後方向と直交する方向に挿入され、仮係止位置にあるとき、前記端子の前記端子収容室に対する挿抜を許容し、一方、前記端子が前記端子収容室に前記規制位置まで挿入されて前記係止手段により抜け止め係止されている状態で、前記仮係止位置から本係止位置に移動させられることで、前記端子を前記係止手段と共に二重係止するリテーナと、を有し、
    前記リテーナに、前記相手側のコネクタに対して正規の向きと逆の向きでの嵌合を阻止する前方に向けて開口した逆嵌合検知用の凹部又は逆嵌合検知用の凸部が形成されていることを特徴とするコネクタ装置。
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