JP2017010344A - 電子カルテシステム、エビデンス表示方法、及びプログラム - Google Patents

電子カルテシステム、エビデンス表示方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 診断の根拠となりうる情報を漏れなく電子カルテの登録情報に関連付けし、エビデンス情報として表示できる電子カルテシステム、エビデンス表示方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】 電子カルテシステム100のサーバ装置1は、表示されている電子カルテの画面情報をキャプチャ情報として取得する条件と、どの診療情報にどのキャプチャ情報を関連付けるかを予め定めた関連付け設定情報を記憶している。サーバ装置1のキャプチャ取得・関連付け処理部12は上述の条件を満たす場合に電子カルテ画面をキャプチャし、キャプチャ情報を関連付け設定情報に定義された関連付け先の診療情報に関連付ける。電子カルテ画面を表示する際、エビデンス情報表示処理部13は表示された画面に含まれる診療情報に関連付けられたキャプチャ情報を呼び出し、エビデンス情報として表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子カルテシステム、エビデンス表示方法、及びプログラムに係り、詳細には、電子カルテにおける診断の根拠となるエビデンス情報の取得及び表示に関する。
電子カルテシステムにおいて、過去に登録された病名や検査結果等の診療情報からエビデンス(診断の根拠)となる情報を抽出する方法が考えられている。例えば特許文献1には、診断の際に参照した画面の参照時間が所定時間以上である場合にエビデンス情報としての条件を満たすと判断し、そのデータを特定し、診断結果情報と対応づけて記憶部に記憶させるシステムが開示されている。
特開2014−85823号公報
しかしながら、特許文献1の方法は、参照時間長に基づいてエビデンス情報であるか否かを割り出している。そのため、有効な情報であっても参照した時間(操作停止時間)が短かい場合等はエビデンス情報として取得されないことがあり、情報の取得に漏れが生じることがあった。一方、操作停止時間は長いが実際は参照していない情報も参照時間が長いとみなされ、エビデンス情報として取得してしまうこともある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、診断の根拠となりうる情報を漏れなく電子カルテの登録情報に関連付けし、エビデンス情報として表示できる電子カルテシステム、エビデンス表示方法、及びプログラムを提供することである。
上記目的を達成するために第1の発明は、電子カルテ画面を表示するとともに電子カルテへの診療情報の入力を受け付け、入力された診療情報を登録する電子カルテ処理部と、表示されている電子カルテ画面をキャプチャ情報として取得するキャプチャ情報取得部と、取得したキャプチャ情報を前記診療情報に関連付ける関連付け処理部と、表示する電子カルテ画面に含まれる診療情報に関連付けられているキャプチャ情報を呼び出し、エビデンス情報として表示するエビデンス情報表示部と、を備えることを特徴とする電子カルテシステムである。
第2の発明は、コンピュータが、電子カルテ画面を表示するとともに電子カルテへの診療情報の入力を受け付け、入力された診療情報を登録するステップと、表示されている電子カルテ画面をキャプチャ情報として取得するステップと、取得したキャプチャ情報を前記診療情報に関連付けるステップと、表示する電子カルテ画面に含まれる診療情報に関連付けられているキャプチャ情報を呼び出し、エビデンス情報として表示するステップと、を含むことを特徴とするエビデンス表示方法である。
第3の発明は、コンピュータを、電子カルテ画面を表示するとともに電子カルテへの診療情報の入力を受け付け、入力された診療情報を登録する電子カルテ処理手段、表示されている電子カルテ画面をキャプチャ情報として取得するキャプチャ情報取得手段、取得したキャプチャ情報を前記診療情報に関連付ける関連付け処理手段、表示する電子カルテ画面に含まれる診療情報に関連付けられているキャプチャ情報を呼び出し、エビデンス情報として表示するエビデンス情報表示手段、として機能させるためのプログラムである。
本発明により、診断の根拠となりうる情報を漏れなく電子カルテの登録情報に関連付けし、エビデンス情報として表示できる電子カルテシステム、エビデンス表示方法、及びプログラムを提供できる。
電子カルテシステム100のシステム構成を示す図 電子カルテDB31のデータ構成例を示す図 ユーザ情報DB32のデータ構成例を示す図 診療情報種別DB33のデータ構成例を示す図 取得タイミングDB34のデータ構成例を示す図 キャプチャ情報DB35のデータ構成例を示す図 クライアント端末2及び電子カルテシステム100のサーバ装置1として利用されるコンピュータの構成を示す図 キャプチャ取得・関連付け処理の流れを説明するフローチャート クリックイベント情報絞込処理の流れを説明するフローチャート キャプチャ情報取得処理の流れを説明するフローチャート 電子カルテの一画面である処方オーダ登録画面51の例 電子カルテ情報関連付け処理の流れを説明するフローチャート 過去データ参照時の処方オーダ画面52の一例 エビデンス情報表示中の処方オーダ画面53の一例 電子カルテの一画面である診療録画面54の一例(エビデンス情報表示中) 本発明の第2の実施形態に係る電子カルテシステム100Aのシステム構成を示す図 キーワード添付処理の流れを説明するフローチャート キーワードDB36のデータ構成例を示す図 インフルエンザの診断時を例として、ユーザの動作とキャプチャ取得・関連付け処理部及びキーワード添付処理部の動作との関係を説明するシーケンス図 図19の処理によりキャプチャ情報DB35Aに格納されるデータ例 図19の処理により電子カルテDB31Aに格納されるデータ例 手動でキャプチャ情報の取得及び関連付けを行う場合の処理の流れを説明するフローチャート 手動でキャプチャ情報の取得及び関連付けを行う場合にキャプチャ情報DB35Bに格納されるデータ例 キャプチャ情報一覧画面70の一例 第3の実施の形態における電子カルテ情報関連付け処理の流れを説明するフローチャート
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明に係る電子カルテシステム100の構成について説明する。
図1に示すように、電子カルテシステム100は、サーバ装置1とクライアント端末2とがネットワークを介して通信接続されて構成される。クライアント端末2は、医療施設に設置される1または複数台のコンピュータである。各クライアント端末2で入力された診療情報はサーバ装置1に入力され、該当するDB(データベース)31〜35に登録される。
ネットワークは、例えば、施設内の専用の通信回線で接続されたLAN(Local Area Network)や、より広域に通信接続されたWAN(Wide Area
Network)、またはインターネット等の公衆の通信回線を含む。ネットワークにおける通信接続は有線、無線を問わない。サーバ装置1、及び各クライアント端末2は、ネットワークを介して互いにデータを送受信する。
サーバ装置1は、電子カルテ処理部11、キャプチャ取得・関連付け処理部12、電子カルテDB(データベース)31、ユーザ情報DB32、診療情報種別DB33、取得タイミングDB34、キャプチャ情報DB35等を有する。キャプチャ取得・関連付け処理部12は、クリックイベント情報取得処理部21、クリックイベント情報絞込処理部22、キャプチャ情報取得処理部23、及び電子カルテ情報関連付け処理部24を有する。
サーバ装置1の電子カルテ処理部11は、各クライアント端末2からの要求に応じて該当するDB31〜35から情報を読み出し、ネットワークを介して要求元のクライアント端末2に対して送信し、電子カルテ画面として表示させる。また、電子カルテ処理部11は、電子カルテへの診療情報の入力を受け付け、クライアント端末2において入力された診療情報を受信して、所定の保存先(各DB31〜35等)に登録する。
DB31〜35はサーバ装置1の記憶装置に設けるものとしてもよいし、サーバ装置1とネットワーク等を介して通信接続された記憶装置としてもよい。また、サーバ装置1やDB31〜35は各クライアント端末2と同一施設内に配置されることを主な利用形態とするが、必ずしも同一施設内に配置されていなくてもよい。例えば、クラウドコンピューティングの仕組みを利用し、電子カルテシステム100のサーバ装置1や各クライアント端末2、及びその他の情報システムからインターネット等を介してアクセス可能な記憶装置を含むものとしてもよい。
また電子カルテ処理部11は、エビデンス情報表示処理部13を有する。エビデンス情報表示処理部13は、電子カルテ画面に含まれる診療情報にキャプチャ情報が関連付けられている場合に、関連付けられたキャプチャ情報を呼び出しエビデンス情報として表示するための処理を行う。エビデンス情報の表示処理に関しては後述する。
次に、キャプチャ取得・関連付け処理部12について説明する。
キャプチャ取得・関連付け処理部12は、所定の操作に伴って電子カルテ画面をキャプチャ情報として取得し、予め設定された関連付け先の診療情報に関連付ける処理を行う。キャプチャ情報は、関連付けられた診療情報が電子カルテ画面に表示された際にエビデンス情報として表示可能とする。
ここでキャプチャ情報とは、画面情報を画像情報、テキスト情報、HTML等の構造型文書情報として抽出した情報である。
本発明の電子カルテシステム100では、キャプチャ取得・関連付け処理を行うため、電子カルテの画面情報をキャプチャ情報として取得する条件が予め設定される。その条件は、例えばユーザ情報DB32及び取得タイミングDB34等に記憶される。また診療情報種別DB33には、どの診療情報にどのキャプチャ情報を関連付けるかを定めた関連付け設定情報が記憶される。
クリックイベント情報取得処理部21は、ユーザが電子カルテ画面に設けられたボタンや各欄をどのようなタイミングでクリックしたかという情報であるクリックイベント情報を取得する。
クリックイベント情報絞込処理部22は、クリックイベント情報取得処理部21で取得した複数のクリックイベント情報の中から、診断の根拠として残すべきクリックイベント情報を絞り込む。絞り込まれたクリックイベント情報は、そのクリックイベント時に取得したキャプチャ情報と関連付けて「キャプチャ情報取得タイミング」としてキャプチャ情報DB35に格納される(図6参照)。クリックイベント情報の絞り込みは、取得タイミングDB34で設定されている条件に基づいて行われる(図5参照)。条件は、電子カルテでどの操作を行った時の画面をキャプチャ情報として取得するかを決定する取得タイミング条件である。具体的には、図5に示すように、「診療録登録」、「検体検査オーダ登録」、「処方オーダ登録」、「病名登録」、「帳票登録」、「検査結果登録」等の操作が行われたタイミングをキャプチャ情報の取得タイミングとするか否かが「ON/OFF」で設定される。この条件は、ユーザによりユーザ毎に編集可能とする。
キャプチャ情報取得処理部23は、電子カルテの画面上に表示されたクリック時の画面の情報をキャプチャ情報として取得し、取得したキャプチャ情報を所定の保存先へ保存する処理を行う。キャプチャ情報を保存する処理には、キャプチャ情報を保存するためのフォルダの作成、キャプチャ情報のファイル保存、キャプチャ情報の保存先のファイルパスの発行、キャプチャ情報の取得日時や患者ID等の付帯情報のキャプチャ情報DB35への格納等の処理等が含まれる。
電子カルテ情報関連付け処理部24は、予め設定されている関連付け設定情報に基づいて、キャプチャ情報取得処理部23により取得されたキャプチャ情報を関連付け先の診療情報に関連付ける処理を行う。関連付け設定情報は、診療情報種別DB33に予め記憶される。電子カルテ情報関連付け処理部24は、診療情報種別DB33から関連付け設定情報を取得し、この関連付け設定情報で定められている関連付け先(電子カルテDB31に登録された診療情報)にキャプチャ情報を関連づける。
また、電子カルテ情報関連付け処理部24は、選択された患者Aと異なる患者B(他患者)のキャプチャ情報を患者Aの診療情報に関連付けてもよい。また他患者のキャプチャ情報を関連付けするか否かは、予め設定可能とすることが望ましい。他患者のキャプチャ情報を関連付けるように設定しておけば、選択された患者の診断時に他患者の電子カルテ画面(キャプチャ情報)をエビデンス情報として表示させることができる。
次に、電子カルテシステム100で取り扱うデータベースについて説明する。
電子カルテシステム100は、図1に示すように、電子カルテDB31、ユーザ情報DB32、診療情報種別DB33、取得タイミングDB34、キャプチャ情報DB35等を有する。
電子カルテDB31は、電子カルテに登録された診療情報が格納されるデータベースである。例えば図2に示すように、各種の電子カルテ画面において登録(入力)された診療情報が、オーダID、診療情報種別、登録日時、患者IDとともに蓄積記憶される。また、電子カルテDB31の各診療情報にはキャプチャ情報のパスがキャプチャ取得・関連付け処理部12によって関連付けられる。このように、診療情報にキャプチャ情報を関連付けることで、診療情報を表示する際に、関連付けられたキャプチャ情報のパス(保存先)からキャプチャ情報がエビデンス情報表示処理部13によって読み出され、エビデンス情報として表示可能となる。
図2の例では、オーダID「Shinryou_150417_1」には診療情報種別「診療録」、登録日時「2015/4/17」、患者ID「KanjaA_ID」、診療情報「38.2度の発熱あり」が登録されている。またキャプチャ情報のパスとして「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417104035.jpg」が関連付けて格納される。また、オーダID「Kentai_150417_1」には診療情報種別「検体検査オーダ」、登録日時「2015/4/17」、患者ID「KanjaA_ID」、診療情報「インフルエンザ検査結果:陽性」が登録され、またキャプチャ情報「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103020.jpg」が格納される。
ユーザ情報DB32は、電子カルテシステム100のユーザである医師等の情報が格納される。例えば図3に示すように、各ユーザのユーザID、ユーザ氏名、ユーザ権限等が格納される。また、キャプチャ情報の関連付け処理を行う際に、他患者の情報を関連付けるか否かの設定(キャプチャ取得他患者情報関連付け設定32a)も、このユーザ情報DB32においてユーザ毎に設定される。キャプチャ取得他患者情報関連付け設定32aが「ON」に設定されていれば、ある患者Aの電子カルテ画面(キャプチャ情報)を他の患者Bのエビデンスとして診療情報に関連付ける。一方、キャプチャ取得他患者情報関連付け設定32aが「OFF」に設定されていれば、他患者Bの電子カルテ画面は関連付けしない。患者本人のキャプチャ情報のみを関連付けする。
診療情報種別DB33は、医師等が登録する診療情報の種別を管理するデータベースである。例えば、患者のカルテ情報である診療録や処方、検体検査等の指示情報等、各種の診療行為の種類を管理する。診療情報種別DB33には、診療情報種別毎に関連付け設定情報が設定される。関連付け設定情報は、第1の実施の形態では、どのタイミングで取得されたキャプチャ情報をどの診療情報種別の診療情報と関連付けるか(キャプチャ情報取得タイミング)を定義した情報である。
例えば図4に示す診療情報種別DB33の欄33aには、診療情報種別「処方オーダ」のキャプチャ情報取得タイミングとして「診療録登録」、「検体検査登録」、「病名登録」が設定されている。この場合、診療情報種別「処方オーダ」として電子カルテDB31に登録された診療情報には、「診療録登録」、「検体検査登録」、または「病名登録」のタイミングで取得されたキャプチャ情報がエビデンスとして関連付けられることとなる。なお、関連付け設定情報はユーザ毎に編集可能とすることが望ましい。
取得タイミングDB34は、取得したクリックイベント情報を絞り込むための条件が設定されたデータベースである。図5に示すように、取得タイミングDB34に設定される条件は、キャプチャ情報の取得タイミングの情報と、各取得タイミングをそれぞれ機能させるか否か(ON/OFF)の情報が含まれる。例えば欄34aではキャプチャ情報取得のタイミングとして「検体検査オーダ登録」が「ON」に設定されている。これは、検体検査オーダを登録するためのクリック操作があったときはそのクリックの直前に表示されている画面情報をキャプチャ情報として取得することを示している。また、例えば、欄34bでは取得タイミング「帳票登録」が「OFF」に設定されている。このようにOFFに設定しておけば、帳票登録時のクリック操作でキャプチャ情報の取得を行わないように設定できる。なお、取得タイミングDB34に格納されるキャプチャ取得の条件は、ユーザ毎に編集可能とすることが望ましい。
キャプチャ情報DB35は、取得したキャプチャ情報とそのキャプチャ情報の保存先(ファイルパス)や取得タイミング等の詳細情報を格納するデータベースである。詳細情報は、取得日時、取得者(ユーザID)、取得したキャプチャ情報の患者ID、ファイルパス、キャプチャ情報取得タイミング等の情報を含む。図6に示すように、例えば、取得日時「2015/4/17 10:30:20」にユーザID「DR01」のユーザが「診療録登録」のクリックを行ったタイミングで取得した画面情報(キャプチャ情報)について、その保存先のファイルパス「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103020.jpg」が格納される。またそのキャプチャ情報は患者ID「KanjaA_ID」の患者の電子カルテ画面であることが格納される。また例えば、取得日時「2015/4/17
10:32:30」にユーザID「DR01」のユーザが「検体検査オーダ登録」のクリックを行ったタイミングで取得した画面情報(キャプチャ情報)について、その保存先のファイルパス「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103230.jpg」が格納され、そのキャプチャ情報は患者ID「KanjaA_ID」の患者の電子カルテ画面であることが格納される。同様に、ユーザID「DR01」のユーザが「X線検査オーダ登録」のクリックを行ったタイミングで取得した画面情報(キャプチャ情報)、「検体検査結果登録」のクリックを行ったタイミングで取得した画面情報(キャプチャ情報)、「処方オーダ登録」のクリックを行ったタイミングで取得した画面情報(キャプチャ情報)、及び「病名登録」のクリックを行ったタイミングで取得した画面情報(キャプチャ情報)について、それぞれファイルパス(保存先)やそのキャプチャ情報の患者IDや取得タイミングが記録される。
図7は、電子カルテシステム100のサーバ装置1またはクライアント端末2として利用されるコンピュータのハードウエア構成を示すブロック図である。
図7に示すように、コンピュータ(サーバ装置1、クライアント端末2)は、制御装置41、記憶装置42、入力装置43、表示装置44、メディア入出力装置45、通信I/F46、周辺機器I/F47等が、バス48を介して接続される。但し、図7の例は一般的なコンピュータの例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
制御装置41は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。CPUは、記憶装置42、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス48を介して接続された各装置を駆動制御する。ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、記憶装置42、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御装置41が各種処理を行う為に使用するワークメモリ領域を備える。
記憶装置42は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)であり、制御装置41が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや後述の各処理に相当する各アプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、制御装置41により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
入力装置43は、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置であり、データや指示信号を制御装置41に入力する。
表示装置44は、CRTモニタ、液晶パネル等の表示装置であり、制御装置41から出力された表示データを表示する。
メディア入出力装置45は、例えば、DVDドライブ等のメディア入出力装置であり、データの入出力を行う。
通信I/F(インタフェース)46は、通信制御装置、通信ポート等を有し、ネットワークの通信を媒介する通信インタフェースである。
周辺機器I/F47は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートである。
バス48は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
次に、図8〜図15を参照して、サーバ装置1の制御装置41が実行するキャプチャ取得・関連付け処理について説明する。
図8は、キャプチャ取得・関連付け処理の流れを説明するフローチャートである。サーバ装置1はキャプチャ取得・関連付け処理の各ステップを実行するためのプログラムを記憶装置42等に保持している。サーバ装置1の制御装置41は、このプログラムに従ってキャプチャ取得・関連付け処理を実行する。
患者選択画面(不図示)において医師等のユーザにより診断対象とする患者が選択されると(ステップS101)、サーバ装置1の電子カルテ処理部11は選択された患者を特定し、患者ID等の患者を特定する情報を患者情報DB(不図示)から取得する(ステップS102)。患者を特定する情報を取得すると、サーバ装置1の電子カルテ処理部11は、電子カルテ画面の「自動キャプチャ開始ボタン」を活性化する(ステップS103)。
ユーザにより自動キャプチャ開始ボタンがクリック(ONにセット)されると(ステップS104;Yes)、サーバ装置1の電子カルテ処理部11は、キャプチャ取得・関連付け処理部12のクリックイベント情報取得処理部21を起動する(ステップS105)。
ユーザにより電子カルテ画面の使用中になんらかのクリック操作が行われると(ステップS106;Yes)、制御装置41はそのクリック操作がキャプチャ終了ボタンのクリック操作であるか否かを判定し、キャプチャ終了ボタンのクリックではない場合は(ステップS107;No)、クリックイベント情報取得処理部21(制御装置41)はクリックイベント情報を取得する(ステップS108)。クリックイベント情報はクリック操作がどのタイミングでどのボタンや入力欄等に対して行われたかを示す情報である。例えば「診療録登録」ボタンのクリックであるか、「検体検査オーダ登録」ボタンのクリックであるか、「処方オーダ登録」ボタンのクリックであるか、「病名登録」ボタンのクリックであるか、「帳票登録」ボタンのクリックであるか、「検査結果登録」ボタンのクリックであるか等である。
次にサーバ装置1のキャプチャ取得・関連付け処理部12は、クリックイベント情報絞込処理部22を起動し、クリックイベント情報絞込処理を実行する(ステップS109)。クリックイベント情報絞込処理では、取得した複数のクリックイベント情報を絞り込み、条件に合致するクリックイベント情報のみを抽出する。絞り込まれたクリックイベント情報のクリック操作直前の画面情報のみが、キャプチャ情報DB35に保存される。
図9は、クリックイベント情報絞込処理の流れを説明するフローチャートである。図9に示すように、クリックイベント情報絞込処理では、サーバ装置1の制御装置41はクリック操作のタイミングとどの箇所がクリックされたかの情報(クリックイベント情報)を取得する(ステップS201)。また、取得タイミングDB34から取得タイミングの状態に関する設定情報(ON/OFF)を読み込む(ステップS202)。なお、クリックイベント情報は、クリックされたボタンのボタンID等を元に読み取ればよい。制御装置41は、ステップS201で読み込んだタイミング情報が、取得タイミングDB34において取得タイミングの状態が「ON」に設定されているか否かを判断し、「ON」に設定されていれば(ステップS203;Yes)、図8のステップS110のキャプチャ情報取得処理へ移行する。取得タイミングの状態が「OFF」であれば、そのクリック時のキャプチャ情報を保存しないものとし、クリックイベント絞込処理を終了し、図8のステップS106へ戻る。
ステップS110において、サーバ装置1の制御装置41はキャプチャ情報取得処理部23を起動し、例えば図10に示す手順でキャプチャ情報取得処理を行う。
図10は、キャプチャ情報取得処理の流れを説明するフローチャートである。図10に示すように、キャプチャ情報取得処理では、制御装置41はクリック時の画面情報をキャプチャ情報として取得する(ステップS301)。制御装置41は、サーバ装置1内にステップS301で取得したキャプチャ情報を保存するための保存用フォルダがあるか検索する(ステップS302)。ここで、保存用フォルダは、例えばフォルダ名を「患者ID」とし、その保存用フォルダの直下にキャプチャを取得した「日付」フォルダを有するものとする(例:「C:\Cap\「患者ID」\「YYYYMMDD」等)。
保存用フォルダ及びその直下のキャプチャ取得日のフォルダが見つからない場合は(ステップS302;No)、保存用フォルダをサーバ装置1内もしくはクライアント端末2の任意のフォルダ等に作成する(ステップS303)。
保存用フォルダ及びその直下のキャプチャ取得日のフォルダがある場合、或いは作成した場合は(ステップS302;Yes、またはステップS302;No→ステップS303)、そのフォルダにステップS301で取得したキャプチャ情報を保存する(ステップS304)。
キャプチャ情報取得処理部23は、キャプチャ情報の保存先ファイルパスを発行する(ステップS305)。例えば、ファイル名としてキャプチャ情報の取得日時を添付し(例:「YYYYMMDDhhmmss.jpg」等)、フォルダ名「患者ID」の直下の「日付」フォルダ内に保存する。そして、保存場所とファイル名を基にファイルパスを発行する。例えば、2015年4月17日10時30分20秒に患者ID「KanjaA_ID」の患者のキャプチャ情報が取得されたとすると、このキャプチャ情報のファイルパスは「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103020.jpg」となる。
キャプチャ情報取得処理部23は、取得したキャプチャ情報について、取得日時、ユーザ情報(ユーザID)、キャプチャ情報の患者ID、ファイルパスを図6に示すようにキャプチャ情報DB35に格納するとともに、そのキャプチャ情報の取得タイミング(ステップS108で取得したクリックイベント情報)を格納し(ステップS306)、キャプチャ情報取得処理を終了する。
キャプチャ情報取得処理を終了するとステップS106へ戻り、電子カルテ画面でのクリック操作を待機する。クリック操作があり、キャプチャ終了ボタンのクリックでない場合は(ステップS106;Yes→ステップS107;No)、クリックイベント情報取得処理、クリックイベント情報絞込処理、キャプチャ情報取得処理(ステップS108〜ステップS110)を繰り返し行う。
電子カルテ画面でのクリック操作がキャプチャ終了ボタンのクリックである場合は(ステップS107;Yes)、クリックイベント情報取得処理を終了し(ステップS111)、次に制御装置41は電子カルテ情報関連付け処理を実行する(ステップS112)。
図11は電子カルテ画面の一画面である処方オーダ登録画面51の例を示している。例えば、図11に示すような処方オーダ登録画面51が表示された状態で、画面右側の「(処方オーダ)登録」ボタンがクリックされると、この画面情報のクリックイベント情報としてクリックの日時情報、患者ID、取得タイミング「処方オーダ登録」等が一時記憶される。そしてクリックイベント情報絞込処理によりこのクリックイベントでキャプチャ情報を取得するか否かが判定される。制御装置41は、図5に示す取得タイミングDB34を参照し、このクリックイベント情報の取得タイミング「処方オーダ登録」のON/OFFを確認する。図5に示す取得タイミングDB34の例では、「処方オーダ登録」はONに設定されているため、このクリックイベントによるクリック時の画面情報がキャプチャ情報として取得される。キャプチャ情報は所定の保存先に保存され、キャプチャ情報の取得日時(クリックの日時)、クリック操作を行ったユーザのユーザID、キャプチャした画面の患者ID、キャプチャ情報のファイルパス、取得タイミング(「処方オーダ登録」)がキャプチャ情報DB35に格納される。
次に、キャプチャ取得・関連付け処理部12が実行する電子カルテ情報関連付け処理(図8のステップS112)について、図12を参照して説明する。
サーバ装置1の制御装置41は電子カルテ情報関連付け処理部24を起動し、図8のステップS110までの処理で取得したキャプチャ情報を予め設定された関連付け先に関連付ける処理を開始する。
サーバ装置1の制御装置41は、ユーザ情報DB32から他患者関連付け設定情報32aを読み込む(ステップS401)。他患者関連付け設定情報32aが「選択患者のみ」(他患者関連付け設定が「OFF」)に設定されている場合は(ステップS402;Yes)、制御装置41は、ステップS110で取得したキャプチャ情報がステップS101で選択した患者のものであるか否かを判定する(ステップS403)。キャプチャ情報が選択患者のものでない場合は(ステップS403;No)、関連付けを行わずに処理を終了する。
一方、キャプチャ情報が選択患者のものである場合(ステップS403;Yes)、関連付け先として設定されている診療情報(電子カルテDB31)にキャプチャ情報のファイルパスを関連付けて格納する(ステップS404)。
ステップS402において関連付け設定が選択患者のみではなく他患者関連付けが「ON」に設定されている場合は(ステップS402;No)、関連付け先として設定されている診療情報(電子カルテDB31内)に、キャプチャ情報のファイルパスを関連付けて格納する(ステップS404)。
以上の処理により、電子カルテDB31に登録された診療情報とキャプチャ情報との関連付けが行われると、電子カルテDB31は、例えば図2に示す状態となる。具体的には、オーダID「Shinryou_150417_1」に登録された診療情報は、診療情報種別が「診療録」である。診療情報種別が「診療録」の場合、制御装置41は、図4の診療情報種別DB33の関連付け設定情報に基づき、キャプチャ情報の「取得タイミング」が「検体検査結果登録」または「放射線オーダ登録」のキャプチャ情報をその診療情報に関連付ける。キャプチャ情報DB35に格納されているキャプチャ情報のうち、「取得タイミング」が「検体検査結果登録」、または「放射線オーダ登録」のキャプチャ情報は、図6の4つ目のキャプチャ情報「ファイルパス:C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417104035.jpg」があるため、このキャプチャ情報をオーダID「Shinryou_150417_1」の診療情報と関連付ける。なお、この診療情報を登録したユーザ(ユーザID「DR01」)は、ユーザ情報DB32によればキャプチャ取得他患者情報関連付け設定が「ON」に設定されているため、他人のキャプチャ情報も関連付けられる。
また図2において、オーダID「Drug_150417_1」の診療情報は診療情報種別が「処方オーダ」である。診療情報種別が「処方オーダ」の場合、図4の診療情報種別DB33に格納された関連付け設定情報に基づき、キャプチャ情報の「取得タイミング」が「診療録登録」、「検体検査結果登録」、「病名登録」のキャプチャ情報を関連付ける。キャプチャ情報DB35に格納されているキャプチャ情報のうち、「取得タイミング」が「診療録登録」であるキャプチャ情報は図6の1つ目のキャプチャ情報「ファイルパス:C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103020.jpg」があり、「取得タイミング」が「検体検査結果登録」であるキャプチャ情報は、図6の4つ目のキャプチャ情報「ファイルパス:C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417104035.jpg」があり、「取得タイミング」が「病名登録」であるキャプチャ情報は、図6の6つ目のキャプチャ情報「ファイルパス:C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417105010.jpg」がある。そのため。これらのキャプチャ情報がオーダID「Drug_150417_1」の診療情報と関連付けられる。
このように、各診療情報とキャプチャ情報との関連付けが行われる。
電子カルテDB31に登録された診療情報は、ユーザが診療を行う際等に過去の診療情報として電子カルテ画面に表示される。
図13は、過去の診療情報を参照する際に表示される電子カルテ画面の一例を示している。図13の例では、処方オーダ画面52が表示されている。
この処方オーダ画面52は、「患者A」について登録された診療情報であって処方オーダに関するものが電子カルテDB31から読み出されて表示されたものである。左欄521は処方履歴画面であり、右欄522には、左欄521にリスト表示された処方履歴のうち選択された処方履歴の詳細な内容が表示される。図13の例では、左欄521の「2015/4/17」の処方履歴521aについて右欄522にその内容が電子カルテDB31から読み出されて詳細に表示される。更に、この診療情報(処方履歴)521aにキャプチャ情報が関連付けられている場合は「エビデンス」ボタン523が活性化される。
ユーザが「エビデンス」ボタン523をクリックすると、図14に示す処方オーダ画面53に遷移する。図14の処方オーダ画面53では、左欄531に選択中の診療情報(「2015/4/17」の処方履歴:図3のオーダID「Drug_150417_1」)の内容が表示され、右欄532にその診療情報に関連付けられたキャプチャ情報532a、532b、532cがエビデンス情報として表示される。図2に示すように、電子カルテDB31のオーダID「Drug_150417_1」の診療情報には3つのキャプチャ情報のパス「ファイルパス:C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103020.jpg」、「ファイルパス:C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417105010.jpg」、「ファイルパス:C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417104035.jpg」が関連付けられている。これらのキャプチャ情報(診療録登録画面532a、病名登録画面532b、検体検査結果登録画面532c)がそれぞれ保存先のフォルダから読み出されて、電子カルテ画面内(図14の例では右欄532)にエビデンス情報として表示される。
なお、図15に示すように、ユーザが選択患者以外の他患者のキャプチャ情報も関連付けするよう設定している場合は、エビデンス情報に他患者のキャプチャ情報が含まれることもある。図15の例では、選択患者は患者Aであり、左欄541には患者Aについての診療録画面が表示される。「エビデンス」ボタン541aがクリックされると、右欄542には関連付けられたキャプチャ情報542a、542b、542cがエビデンス情報として表示される。図15の例では、患者Aの病名登録画面542b、患者Aの検体検査結果登録画面542cの他、他の患者Bの診療録画面542aが表示される。
以上説明したように、第1の実施の形態の電子カルテシステム100では、表示されている電子カルテの画面情報をキャプチャ情報として取得する条件と、どの診療情報にどのキャプチャ情報を関連付けるかを予め定めた関連付け設定情報を記憶するDBを有し、サーバ装置1の制御装置41(キャプチャ取得・関連付け処理部12)は、上述の条件を満たす場合にキャプチャ情報を取得し、取得したキャプチャ情報を関連付け設定情報に定義された関連付け先の診療情報に関連付ける。また、サーバ装置1の制御装置41は電子カルテ画面を表示する際、その電子カルテ画面に含まれる診療情報にキャプチャ情報が関連付けられている場合に、関連付けられたキャプチャ情報を呼び出しエビデンス情報として表示する。
これにより、予め設定された診断の根拠となる情報を、電子カルテ操作中(診療情報の入力時)等に画面のキャプチャ情報として自動的に取得して診療情報と関連付けしておける。そして電子カルテを閲覧する際は、閲覧している診療情報に関連付けられているキャプチャ情報(画面情報)をエビデンス情報として読み出して表示させることができる。
また、キャプチャ情報取得処理部23は、取得したキャプチャ情報をどの診療情報を登録したときに取得されたかを示す取得タイミングを記録しておき、電子カルテ情報関連付け処理部24は、上述の取得タイミングを参照してキャプチャ情報を所定の関連付け先に関連付けることができる。
また、キャプチャ情報取得部23は、電子カルテ処理部11におけるクリック操作が行われる都度、クリックイベント情報として取得し、取得した複数のクリックイベント情報の中から条件を満たすものを絞り込み、条件に該当するクリックイベント情報を絞り込んでキャプチャ情報として取得するため、キャプチャ情報をもれなく取得できる。
また、キャプチャ情報を取得する条件は、例えばどの診療情報を登録したときかを示す取得タイミングに関する情報である。そのため、診断の根拠として有効なキャプチャ情報を取得できる。また、他患者の診療情報をキャプチャ情報として関連付けするか否かを選択可能とすれば、他患者の診療情報もエビデンス情報として表示できるため、診療の参考として役立てることが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図16〜図21を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の電子カルテシステム100において、所定のキーワードを根拠にエビデンス情報となるキャプチャ情報と診療情報とを関連付ける機能について説明する。
図16は、第2の実施の形態の電子カルテシステム100Aのシステム構成を示す図である。図16に示すように、電子カルテシステム100Aは第1の実施の形態の電子カルテシステム100(図1参照)と同様の各部(電子カルテ処理部11、キャプチャ取得・関連付け処理部12A、エビデンス情報表示処理部13、クリックイベント情報取得処理部21、クリックイベント情報絞込処理部22、キャプチャ情報取得処理部23、電子カルテ情報関連付け処理部24A)の他、キャプチャ取得・関連付け処理部12Aにキーワード添付処理部25を有する。またDB群は電子カルテDB31A、ユーザ情報DB32、診療情報種別DB33、取得タイミングDB34、キャプチャ情報DB35Aの他、キーワードDB36を有する。後述するようにキャプチャ情報DB35A及び電子カルテDB31Aには、第1の実施の形態のキャプチャ情報DB35及び電子カルテDB31の各項目の情報に加え、キーワードに関する項目が追加される(図20、図21参照)。
以下、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の各部については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
キーワード添付処理部25は、キャプチャ情報取得処理部23で取得したキャプチャ情報から診断時に重要となる紐付キーワード(第1キーワード)を抽出してキャプチャ情報DB35Aに格納するとともに、電子カルテDB31Aに登録された診療情報からも紐付キーワード(第1キーワード)を抽出し、キーワードDB36を参照して紐付キーワードに関連する根拠キーワード(第2キーワード)を読み出し診療情報に添付する処理を行う。どのキーワードを電子カルテ画面(キャプチャ情報)のどの欄から抽出するかは、キーワードDB36に定義される。
例えば、処方オーダ画面では処方薬の欄からキーワードを抽出し、病名画面では病名欄からキーワードを抽出するというように、キーワードを抽出する場所(欄)を予めキーワードDB36に設定しておくものとすればよい。キーワードを抽出する場所(欄)は、キャプチャ情報の中で最も重要なキーワードが入力される場所(欄)とすることが望ましい。
また、第2の実施の形態において電子カルテ情報関連付け処理部24Aは、診療情報に添付された根拠キーワード(第2キーワード)と一致する紐付キーワード(第1キーワード)を有するキャプチャ情報をキャプチャ情報DB35Aから検索し、検索されたキャプチャ情報をその診療情報と関連付ける処理を行う。
図17は、サーバ装置1の制御装置41(キーワード添付処理部25)が実行するキーワード添付処理の流れを説明するフローチャートであり、図18は、キーワードDB36のデータ構成を説明する図である。
図17のキーワード添付処理は、例えば第1の実施の形態において説明したキャプチャ取得・関連付け処理(図8)のステップS101〜ステップS112の処理が終了した状態で行われる。つまり、電子カルテ画面でのクリック操作に伴って自動取得された画面情報がキャプチャ情報としてキャプチャ情報DB35Aに格納され、また電子カルテDB31Aの各診療情報に、予め定められた関連付け設定情報に従ってキャプチャ情報が関連付けられた状態となっている(図2、図6参照)。
キーワード添付処理において、まずサーバ装置1の制御装置41(キーワード処理部25)はキャプチャ情報から紐付キーワードを抽出し、キャプチャ情報DB35Aの該当するキャプチャ情報のファイルパスに抽出したキーワードを関連付けて格納する(ステップS501)。抽出する紐付キーワードは、キーワードDB36に予め設定されている。制御装置41はキーワードDB36を参照し、キャプチャ情報(電子カルテ画面)の予め設定された箇所(キーワードDB36のキーワード抽出箇所)から文字情報として紐付キーワードを抽出する
図18はインフルエンザに関するキーワードDB36の内容を示している。図18に示すように、キーワードDB36には、診断の根拠として重要な語句である紐付キーワードと、紐付キーワードに関連する根拠キーワードが予め定められ格納されている。また、紐付キーワードをどの画面のどの欄に記入された診療情報から抽出するかがキーワード抽出箇所として定められている。
例えば図18の例では、病名画面の病名欄から抽出する紐付キーワードは「インフルエンザ」である。また紐付キーワード「インフルエンザ」を有する診療情報には根拠キーワードとして「インフルエンザ陽性」、「関節痛」、及び「発熱あり」が添付(付加)されることが定義される。また、診療録画面の診療録記入欄から抽出する紐付キーワードは「インフルエンザの疑い」であり、根拠キーワードは「関節痛」及び「発熱あり」である。同様に、各画面の所定の欄から抽出する紐付キーワードが予め定義されている。また、このキーワードDB36は病名毎に紐付キーワード及び根拠キーワードが用意されている。またキーワードはユーザにより編集可能である。
次に制御装置41は、キャプチャ情報取得・関連付け処理の終了までに保存された診療情報を電子カルテDB31Aから取得し、各診療情報からも紐付キーワードを抽出する(ステップS502)。ステップS502の処理は例えば、当日の患者の診療情報等、期間を定めて抽出するものとする。
制御装置41は、ステップS502で各診療情報から抽出した紐付キーワードに対応する根拠キーワードをキーワードDB36から読み込み、各診療情報の根拠キーワードとして各診療情報に添付(付加)し、電子カルテDB31Aに格納する(ステップS503)。
次に制御装置41は、ステップS503で電子カルテDB31Aに付加された各診療情報の根拠キーワードを参照し、その根拠キーワードと同じ文字情報である紐付キーワードを選択された患者のキャプチャ情報DB35Aの紐付キーワードの項目から検索する。該当するキャプチャ情報があれば、電子カルテDB31Aのファイルパスの項目に該当するキャプチャ情報のファイルパスを追加して格納する。キャプチャ情報のファイルパスは複数関連付け可能である(ステップS504)。
以下、図19を参照しながらインフルエンザの診断を例として、ユーザの動作とこれに伴うキャプチャ取得・関連付け処理部12A及びキーワード添付処理部25の動作を説明する。
まずユーザが電子カルテの患者選択画面において診断対象とする患者を選択し、自動キャプチャ開始ボタンをクリックすると(ステップS601)、キャプチャ取得・関連付け処理部12Aが起動し、キャプチャ取得・関連付け処理を開始する。またキーワード添付処理部25も処理を開始する。
次に選択患者の診療録画面において、ユーザが診療録を記録する。例えば「発熱あり」、「関節痛」、「インフルエンザの疑い」といった入力内容が診療録画面の登録ボタンのクリック操作によって電子カルテDB31Aに登録される(ステップS602)。
キャプチャ取得・関連付け処理部12Aは、クリックイベント情報絞込処理(図9)によってステップS602におけるクリックイベント情報を取得するか否かを判断し、次に、取得したクリックイベントのクリック時の診療録画面を、キャプチャ情報取得処理によって取得する。取得したキャプチャ情報についての情報(取得日時、ユーザID、患者ID、ファイルパス、キャプチャ情報取得タイミング等)が選択患者のキャプチャ情報DB35Aに記録される(ステップS603)。
キーワード添付処理部25は、取得したキャプチャ情報に含まれる文字情報の中から紐付キーワード「発熱あり」、「関節痛」、「インフルエンザの疑い」を抽出する(ステップS604)。また、ステップS602で入力された診療情報から紐付キーワード「発熱あり」、「関節痛」、「インフルエンザの疑い」を抽出し、この紐付キーワードに対応づけられている根拠キーワードをキーワードDB36から取得する。取得した根拠キーワード「発熱あり」、「関節痛」を当該診療情報に添付する(ステップS605)。
次に検査オーダ新規作成画面において、ユーザが検査オーダを入力する。入力内容は「インフルエンザ検査」とし登録ボタンをクリックする。このクリック操作によって入力内容が電子カルテDB31Aの診療情報として登録される(ステップS606)。
キャプチャ取得・関連付け処理部12Aは、クリックイベント情報絞込処理によってステップS606におけるクリックイベント情報を取得するか否かを判断し、取得したクリックイベントのクリック時の検査オーダ画面をキャプチャ情報として取得する。キャプチャ情報は選択患者のキャプチャ情報DB35Aに格納される(ステップS607)。
キーワード添付処理部25は、取得したキャプチャ情報から紐付キーワード「インフルエンザ検査」を抽出する(ステップS608)。また、ステップS606で入力された診療情報から紐付キーワード「インフルエンザ検査」を抽出し、この紐付キーワードに対応づけられた根拠キーワードをキーワードDB36から取得する。取得した根拠キーワード「発熱あり」、「関節痛」、「インフルエンザの疑い」を当該診療情報に添付する(ステップS609)。
次に、検査結果入力画面においてユーザが検査結果を入力する。入力内容は「インフルエンザ陽性」とし登録ボタンをクリックする。このクリック操作によって入力内容が電子カルテDB31Aの診療情報として登録される(ステップS610)。
キャプチャ取得・関連付け処理部12Aは、クリックイベント情報絞込処理によってステップS610におけるクリックイベント情報を取得するか否かを判断し、取得したクリックイベントのクリック時の検査結果入力画面をキャプチャ情報として取得する。キャプチャ情報は選択患者のキャプチャ情報DB35Aに格納される(ステップS611)。
キーワード添付処理部25は、取得したキャプチャ情報から紐付キーワード「インフルエンザ陽性」を抽出する(ステップS612)。また、ステップS610で入力された診療情報から紐付キーワード「インフルエンザ陽性」を抽出し、この紐付キーワードに対応づけられた根拠キーワードをキーワードDB36から取得する。紐付キーワード「インフルエンザ陽性」に対応する根拠キーワードは定義されていないため、当該診療情報への根拠キーワードは添付せずに、次の処理へ移行する(ステップS613)。
次に、ユーザが検査結果入力画面において「診療録」ボタンをクリックすると選択患者の診療録画面が表示される(ステップS614)。
このクリック操作によってキャプチャ取得・関連付け処理部12Aは、クリックイベント情報絞込処理によってステップS614におけるクリックイベント情報を取得するか否かを判断し、取得したクリックイベントのクリック時の画面である検査結果表示画面をキャプチャ情報として取得する。キャプチャ情報は選択患者のキャプチャ情報DB35Aに格納される(ステップS615)。
キーワード添付処理部25は、取得したキャプチャ情報から紐付キーワード「インフルエンザ陽性」を抽出する(ステップS616)。該当する診療情報から紐付キーワード「インフルエンザ陽性」を抽出し、この紐付キーワードに対応づけられた根拠キーワードをキーワードDB36から取得する。紐付キーワード「インフルエンザ陽性」に対応する根拠キーワードはないため、当該診療情報への根拠キーワードは添付せずに、次の処理へ移行する(ステップS617)。
次に診療録画面においてユーザが診療録を入力する。入力内容は「インフルエンザ」、「タミフル処方」とし登録ボタンをクリックする。このクリック操作によって入力内容が電子カルテDB31Aの診療情報として登録される(ステップS618)。
キャプチャ取得・関連付け処理部12Aは、クリックイベント情報絞込処理によってステップS618におけるクリックイベント情報を取得するか否かを判断し、取得したクリックイベントのクリック時の診療録画面をキャプチャ情報として取得する。キャプチャ情報は選択患者のキャプチャ情報DB35Aに格納される(ステップS619)。
キーワード添付処理部25は、取得したキャプチャ情報から紐付キーワード「インフルエンザ」、「タミフル」を抽出する(ステップS620)。また、ステップS618で入力された診療情報から紐付キーワード「インフルエンザ」、「タミフル」を抽出し、この紐付キーワードに対応づけられた根拠キーワードをキーワードDB36から取得する。根拠キーワード「発熱あり」、「関節痛」、「インフルエンザ陽性」、「インフルエンザ」を当該診療情報に添付して、次の処理へ移行する(ステップS621)。
次に、病名画面が表示され、病名画面においてユーザが病名を入力する。入力内容は「インフルエンザ」とし、画面の登録ボタンをクリックする。このクリック操作によって入力内容が電子カルテDB31Aの診療情報として登録される(ステップS622)。
キャプチャ取得・関連付け処理部12Aは、クリックイベント情報絞込処理によってステップS622におけるクリックイベント情報を取得するか否かを判断し、取得したクリックイベントのクリック時の病名画面をキャプチャ情報として取得する。キャプチャ情報は選択患者のキャプチャ情報DB35Aに格納される(ステップS623)。
キーワード添付処理部25は、取得したキャプチャ情報から紐付キーワード「インフルエンザ」を抽出する(ステップS624)。該当する診療情報から紐付キーワード「インフルエンザ」を抽出し、この紐付キーワードに対応づけられた根拠キーワードをキーワードDB36から取得する。根拠キーワード「発熱あり」、「関節痛」、「インフルエンザ陽性」を当該診療情報に添付して、次の処理へ移行する(ステップS625)。
次に、処方オーダ新規作成画面において、ユーザが処方オーダを入力する。入力内容は「タミフル 1日3回毎食後」とし、画面の登録ボタンをクリックする。このクリック操作によって入力内容が電子カルテDB31Aの診療情報として登録される(ステップS626)。
キャプチャ取得・関連付け処理部12Aは、クリックイベント情報絞込処理によってステップS626におけるクリックイベント情報を取得するか否かを判断し、取得したクリックイベントのクリック時の処方オーダ画面をキャプチャ情報として取得する。キャプチャ情報は選択患者のキャプチャ情報DB35Aに格納される(ステップS627)。
キーワード添付処理部25は、取得したキャプチャ情報から紐付キーワード「タミフル」を抽出する(ステップS628)。また、ステップS626で入力された診療情報から紐付キーワード「タミフル」を抽出し、この紐付キーワードに対応づけられた根拠キーワードをキーワードDB36から取得する。根拠キーワード「インフルエンザ」、「インフルエンザ陽性」を当該診療情報に添付して、次の処理へ移行する(ステップS629)。
ユーザにより自動キャプチャ終了ボタンがクリックされると、キャプチャ取得・関連付け処理及びキーワード添付処理を終了する(ステップS630)。
図20は、図19の例によってキャプチャ情報から抽出された紐付キーワードを格納したキャプチャ情報DB35Aを示す図である。
図20に示すように、例えば、2015年4月17日10時30分20秒に患者ID「KanjaA_ID」の患者のキャプチャ情報「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103020.jpg」からは、紐付キーワードとして「発熱あり」、「関節痛」、「インフルエンザ陽性」が抽出され、該当するキャプチャ情報DB35Aに格納される。また、2015年4月17日10時32分30秒に患者ID「KanjaA_ID」の患者のキャプチャ情報「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103230.jpg」からは、紐付キーワードとして「インフルエンザ検査」が抽出され、該当するキャプチャ情報DB35Aに格納される。同様に、キャプチャ情報からそれぞれ紐付キーワードが抽出され、該当するキャプチャ情報DB35Aに格納される。
また、電子カルテDB31Aの各診療情報には、図21に示すように診療情報に含まれる紐付キーワードをもとに根拠キーワードが添付される。また添付された根拠キーワードと同じ文言の紐付キーワードを有するキャプチャ情報のファイルパスがその診療情報に付加される。
具体的には、例えば図21の4つ目のレコード61の診療情報「インフルエンザ」からは、紐付キーワードとして「インフルエンザ」が抽出される。図18のキーワードDB36を参照すると、紐付キーワード「インフルエンザ」の根拠キーワードは「インフルエンザ陽性」、「関節痛」、及び「発熱あり」であるので、図21の4つ目のレコード61には、根拠キーワード「インフルエンザ陽性」、「関節痛」、及び「発熱あり」が付加される。更にこれらの根拠キーワードと同一の紐付キーワードを含むキャプチャ情報を図20のキャプチャ情報DB35Aから検索すると、1つ目のレコード62のキャプチャ情報のファイルパス「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103020.jpg」と4つ目のレコード63のキャプチャ情報のファイルパス「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417104730.jpg」がある。キーワード添付処理部25は、これらの2つのキャプチャ情報を電子カルテDB31Aの該当するレコード61のファイルパスの項目に追加する。
これにより、この診療情報(4つ目のレコード61)が電子カルテ画面に表示されるときには、エビデンス情報として「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417103020.jpg」と「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\20150417104730.jpg」が読み出され、表示されることとなる。
以上説明したように、第2の実施の形態の電子カルテシステム100Aにおいて、キーワード添付処理部25は、キャプチャ取得・関連付け処理部12Aによって取得したキャプチャ情報から所定の紐付キーワードを抽出してキャプチャ情報DB35Aに格納し、電子カルテの診療情報から抽出される紐付キーワードに関連する根拠キーワードを当該診療情報に添付する。そして、電子カルテ情報関連付け処理部24Aは根拠キーワードと一致する紐付キーワードを有するキャプチャ情報を選択患者のキャプチャ情報DB35Aから取得し、該当する診療情報のエビデンス(キャプチャ情報)として関連付ける。
第2の実施の形態によれば、キーワードDB36で予め設定したキーワードの情報から、キャプチャ情報と電子カルテの情報(診療情報)との関連付けを行うため、診断の根拠となる情報がより明確になり、数あるキャプチャ情報の中から根拠としてより関係の深い重要なものをエビデンスとして表示できる。
なお、電子カルテ情報関連付け処理部24Aは、根拠キーワードと一致する紐付キーワードを有するキャプチャ情報を該当する診療情報に関連付ける際に、他の患者のキャプチャ情報を関連付けるようにしてもよい。また、他の患者のキャプチャ情報を関連付けるか否かの設定は変更可能とすることが望ましい。
[第3の実施の形態]
次に、図22〜図25を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態の電子カルテシステム100は、キャプチャ情報の取得及び関連付けを、ユーザの操作によって手動で行う機能を有する。以下、この機能を手動キャプチャ処理と呼ぶ。
以下、図22を参照しながら手動キャプチャ処理におけるユーザの動作とそれに伴うサーバ装置1の制御装置41の動作について説明する。
図22に示すように、電子カルテ画面に設けられる手動キャプチャボタン(不図示)がユーザによりクリックされる(ステップS701)と、サーバ装置1の制御装置41はキャプチャ情報取得処理部23(図1参照)を起動し、ステップS701のクリック操作の直前に表示されている画面情報を取得(キャプチャ)する(ステップS702)。ステップS702のキャプチャ情報取得処理の流れは、第1の実施の形態のキャプチャ情報取得処理(図10)と同様であるので、第1の実施の形態と同じ処理であるステップS301〜ステップS305の説明を省略する。
ステップS306では、キャプチャ情報取得処理部23は、取得したキャプチャ情報について、取得日時、ユーザ情報(ユーザID)、キャプチャ情報の患者ID、ファイルパスを図6に示すようにキャプチャ情報DB35に格納するとともに、そのキャプチャ情報の取得タイミングを「手動」として格納し、キャプチャ情報取得処理を終了する。
図23は、手動で取得したキャプチャ情報を示すキャプチャ情報DB35Bの一例を示している。キャプチャ情報DB35Bには、取得開始日時、ユーザID、患者ID、ファイルパスとともに、いつキャプチャ情報を取得したかを示すクリックイベントの項目に「手動」の情報が格納される。
図22の説明に戻る。
ステップS702のキャプチャ情報取得処理によって手動でのキャプチャ情報の取得が完了し、次にユーザによってキャプチャ情報一覧画面の表示が選択される。この選択操作は、例えば電子カルテ画面に設けられた「キャプチャ情報一覧画面表示」ボタンのクリック等とすればよい(ステップS703)。
制御装置41はステップS703のクリック操作に伴い、電子カルテを操作しているユーザのユーザIDを取得し、該当するユーザIDのキャプチャ情報DBに保存されているキャプチャ情報を取得して、キャプチャ情報一覧画面を表示させる(ステップS704)。
図24は、キャプチャ情報一覧画面70の一例である。
キャプチャ情報一覧画面70はキャプチャ情報の関連付け先をユーザが設定するためのユーザインターフェースである。図24に示すようにキャプチャ情報一覧画面70には、キャプチャ情報を関連付ける患者選択欄71、関連付けるオーダ(診療情報)を登録した日時を選択する日時選択欄72が設けられる。また患者選択欄71及び日時選択欄72で選択された患者、日時のキャプチャ情報のコピー格納場所を表示するコピー格納場所表示欄73、関連付け先とするオーダ(診療情報)を選択するオーダ選択欄74、移動させるファイル(関連付けるキャプチャ情報)が格納されているフォルダを指定するフォルダ指定欄75、フォルダ指定欄75において指定されたフォルダに格納されているキャプチャ情報の一覧(サムネイル76a〜76f)が表示される。各キャプチャ情報のサムネイル76a〜76fには、それぞれチェック欄77a〜77fが設けられる。キャプチャ情報が選択された状態でチェック欄77a〜77fにチェックマークが表示される。また、キャプチャ情報一覧画面70を閉じる際に操作される「閉じる」ボタン78、キャプチャ情報一覧画面70において指定された内容でキャプチャ情報の関連付けを行う際に操作される「登録」ボタン79が設けられる。
図25は、ステップS706の電子カルテ情報関連付け処理の流れを説明するフローチャートである。
図24に示すキャプチャ情報一覧画面において、ユーザはキャプチャ情報の関連付けを行う患者を患者選択欄71で選択し、また関連付けたいオーダ(診療情報)の登録日時を日時選択欄72で選択する。患者選択欄71で「患者A」が選択され、日時選択欄72で「2015/4/17」が選択されると、制御装置41は、「患者A」及び「2015/4/17」をキーとして該当するキャプチャ情報の格納先を検索し、コピー格納場所表示欄73に検索結果を「C:\Cap\KanjaA_ID\20150417\」のように表示する。制御装置41は、更に選択患者、選択日時の情報から電子カルテDB31に登録されている診療情報をオーダ選択欄74に選択可能に一覧表示する。オーダ選択欄74でユーザが関連付けるオーダ(診療情報)を選択すると、選択されたオーダ(診療情報)にエビデンス情報となるキャプチャ情報のファイルパスを格納できるようになる。
フォルダ指定欄75において「C:\Cap\\DR01」が指定されると、指定されたフォルダ「C:\Cap\\DR01」に格納されているキャプチャ情報のサムネイル76a〜76fが一覧表示される。ユーザがキャプチャ情報のサムネイル76a〜76fのチェックボックス77a〜77fのいずれかにチェックを入力し、いずれかのキャプチャ情報を選択した状態でオーダ選択欄74から関連付けるオーダを選択する。
制御装置41は、キャプチャ情報一覧画面70において入力された内容(各欄71〜77における入力内容)を読み込むと(ステップS801)、制御装置41は読み込んだ内容に基づいて選択されたキャプチャ情報を指定された関連付け先のフォルダに移動(コピー)する(ステップS802)。また制御装置41は、移動後の保存先のファイルパスを発行し(ステップS803)、キャプチャ情報DB35の該当するキャプチャ情報のファイルパスを移動後のファイルパスに書き換える。また、関連付け先に関する情報をキャプチャ情報のデータとして格納する(ステップS804)。
以上説明したように、第3の実施の形態では、ユーザが手動で電子カルテ画面をキャプチャするよう指示した場合に、キャプチャ情報として取得した画面情報をユーザの操作によって関連付け先を指定して所望の関連付け先(診療情報)に関連付けることができる。
なお、第3の実施の形態で示したような手動でのキャプチャ情報の関連付けは、第1または第2の実施の形態で自動取得したキャプチャ情報に対しても適用可能である。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、電子カルテ画面の表示・入力内容や各データベースの登録内容等は本発明を説明するための一例であり、各種の変更例を含むものとする。その他、当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100、100A・・・・・電子カルテシステム
1・・・・・・・・・・・・サーバ装置
2・・・・・・・・・・・・クライアント端末
11・・・・・・・・・・・電子カルテ処理部
12、12A・・・・・・・キャプチャ取得・関連付け処理部
13・・・・・・・・・・・エビデンス情報表示処理部
21・・・・・・・・・・・クリックイベント情報取得処理部
22・・・・・・・・・・・クリックイベント情報絞込処理部
23・・・・・・・・・・・キャプチャ情報取得処理部
24、24A・・・・・・・電子カルテ情報関連付け処理部
25・・・・・・・・・・・キーワード添付処理部
31、31A・・・・・・・電子カルテDB
32・・・・・・・・・・・ユーザ情報DB
33・・・・・・・・・・・診療情報種別DB
34・・・・・・・・・・・取得タイミングDB
35、35A、35B・・・キャプチャ情報DB
36・・・・・・・・・・・キーワードDB
70・・・・・・・・・・・キャプチャ情報一覧画面

Claims (10)

  1. 電子カルテ画面を表示するとともに電子カルテへの診療情報の入力を受け付け、入力された診療情報を登録する電子カルテ処理部と、
    表示されている電子カルテ画面をキャプチャ情報として取得するキャプチャ情報取得部と、
    取得したキャプチャ情報を前記診療情報に関連付ける関連付け処理部と、
    表示する電子カルテ画面に含まれる診療情報に関連付けられているキャプチャ情報を呼び出し、エビデンス情報として表示するエビデンス情報表示部と、
    を備えることを特徴とする電子カルテシステム。
  2. 電子カルテ画面をキャプチャ情報として取得する条件、及びどの診療情報にどのキャプチャ情報を関連付けるかを予め定めた関連付け設定情報を記憶する記憶部を備え、
    前記キャプチャ情報取得部は、前記条件を満たす場合に前記キャプチャ情報を取得し、
    前記関連付け処理部は、取得したキャプチャ情報を前記関連付け設定情報に定義された関連付け先の診療情報に関連付けることを特徴とする請求項1に記載の電子カルテシステム。
  3. 前記キャプチャ情報取得部は、取得したキャプチャ情報とともに取得タイミングに関する情報を付加して保存し、
    前記関連付け処理部は、前記キャプチャ情報に付加された取得タイミングに関する情報を参照して前記キャプチャ情報を前記関連付け設定情報に定義された関連付け先の診療情報に関連付けることを特徴とする請求項2に記載の電子カルテシステム。
  4. 前記条件は、前記電子カルテでどの操作を行った時の画面をキャプチャ情報として取得するかを決定する取得タイミング条件であり、
    キャプチャ情報取得部は、
    前記電子カルテ処理部におけるクリック操作が行われる都度、クリック操作直前の電子カルテ画面をキャプチャ情報として取得するとともに、クリック操作のタイミングを示す情報であるクリックイベント情報を取得するクリックイベント情報取得処理部と、
    取得したクリックイベント情報の中から前記条件を満たすものを絞り込むクリックイベント情報絞込処理部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の電子カルテシステム。
  5. 前記条件及び関連付け設定情報はユーザ毎に設定されることを特徴とする請求項2に記載の電子カルテシステム。
  6. 他患者の診療情報をキャプチャ情報として関連付けするか否かを選択可能とすることを特徴とする請求項1に記載の電子カルテシステム。
  7. 第1のキーワード及び第1のキーワードに関連する第2のキーワードを予め設定するキーワード記憶部と、
    前記キャプチャ情報取得部が取得したキャプチャ情報から前記第1のキーワードを抽出して前記キャプチャ情報に付加して保存する第1キーワード抽出部と、
    前記診療情報から前記第1のキーワードを抽出し、前記キーワード記憶部を参照して第1のキーワードに関連する第2のキーワードを前記診療情報に添付するキーワード添付処理部と、を備え、
    前記関連付け処理部は、前記診療情報に添付された第2のキーワードと一致する第1のキーワードを有するキャプチャ情報を検索し、検索されたキャプチャ情報を更に前記診療情報と関連付けることを特徴とする請求項1に記載の電子カルテシステム。
  8. 前記キャプチャ情報取得部におけるキャプチャ情報の取得処理及び前記関連付け処理部における関連付け処理をユーザの操作により手動で行う手動キャプチャ・関連付け処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子カルテシステム。
  9. コンピュータが、
    電子カルテ画面を表示するとともに電子カルテへの診療情報の入力を受け付け、入力された診療情報を登録するステップと、
    表示されている電子カルテ画面をキャプチャ情報として取得するステップと、
    取得したキャプチャ情報を前記診療情報に関連付けるステップと、
    表示する電子カルテ画面に含まれる診療情報に関連付けられているキャプチャ情報を呼び出し、エビデンス情報として表示するステップと、
    を含むことを特徴とするエビデンス表示方法。
  10. コンピュータを、
    電子カルテ画面を表示するとともに電子カルテへの診療情報の入力を受け付け、入力された診療情報を登録する電子カルテ処理手段、
    表示されている電子カルテ画面をキャプチャ情報として取得するキャプチャ情報取得手段、
    取得したキャプチャ情報を前記診療情報に関連付ける関連付け処理手段、
    表示する電子カルテ画面に含まれる診療情報に関連付けられているキャプチャ情報を呼び出し、エビデンス情報として表示するエビデンス情報表示手段、
    として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020204140A1 (ja) * 2019-04-05 2020-10-08 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用情報処理装置及び医用情報処理方法
CN112424867A (zh) * 2019-04-05 2021-02-26 佳能医疗系统株式会社 医用信息处理装置以及医用信息处理方法

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