JP2017010235A - 揺れ検知駆動装置および揺れ検知駆動方法 - Google Patents

揺れ検知駆動装置および揺れ検知駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 より省電力化を図った揺れ検知駆動装置を提供する。【解決手段】 待機状態において、地震などが発生すると、球体が凹部の中で揺動する。これにより、接触部12が接触部13に移動する。このため、C組の第1の導体8と第2の導体14が導通し、第2の導体14に電池電源2の電圧が供給される。メインスイッチ回路22はこの電圧を受けてオンになり、処理回路24に電池電源2の電圧が供給され、所定の処理を開始する。処理が終了すると、接触部13に対応するC組の列選択回路5をオフにする。したがって、メインスイッチ回路22がオフとなって、処理回路24が停止し、待機状態となる。【選択図】 図1

Description

本発明は、揺れを検知して駆動する装置に関するものであり、特にその省電力化に関するものである。
地震などの揺れを検知し、報知などの処理を行う装置が提案され用いられている。
たとえば、全国各地で頻繁に発生している川の氾濫、土石流、土砂崩れなどによる被害を減らすには、揺れを検知して報知するシステム(災害ネットワーク)が必要である。これらの災害は、電源インフラのない場所での発生も多く、災害ネットワークの構築には電池駆動の揺れ検知センサの使用が前提となる。
特許文献1には、地震を検知して警報を出力する電池駆動の装置が開示されている。
また、特許文献2には、揺れを検知して発光ダイオード(以下「LED」と表記する)を発光させる装置が開示されている。特許文献2の装置は、容器が所定の姿勢にある、揺れを検知した等の条件が整った場合にのみ、電池からLEDに電力を供給するものである。これにより、省電力を実現しようとするものである。
特開平10−334367 特開2014−110208
しかしながら、特許文献1の装置では、力平衡式加速度計を用いて揺れを検出しているため、当該加速度計を動作させるための電流を常時流しておかなければならず、電池の消耗が早いという問題があった。
また、特許文献2の装置では、揺れを検出した場合にのみLEDを発光させることで、電力消費の低減を図っている。しかし、揺れを検出するためのセンサに常時電流を流しておかなければならず、やはり電池の消耗が早いという問題があった。
このように揺れを検知するための電力消費が問題となるのは、地震などの災害検知だけでなく、盗難防止装置など、揺れを検出して何らかの処理を行う装置全般についてである。
本発明は、上記のような問題点を解決して、より省電力化を図った揺れ検知駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の独立して適用可能ないくつかの特徴を以下に示す。
(1)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、揺れを受けて移動する移動体と、前記移動体を揺動可能に保持する保持部材と、前記移動体が停止位置にあるときには互いに導通しておらず、前記移動体の前記移動によって互いに導通する第1の導体および第2の導体と、前記第1の導体に接続された電池電源と、前記第2の導体の電位が所定電位を超えると、所定の処理を行う処理回路に対して前記電池電源から電源電圧を供給するメインスイッチ回路と、前記電源電圧を受けて駆動する前記処理回路とを備えている。
したがって、揺れを検知するための電気的センサ等に検出のための電流を流しておく必要がなく、待機状態における消費電力を低減することができる。
(2)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記保持部材が、前記移動体を前記揺動可能に保持するための凹部を有することを特徴としている。
したがって、簡易な構造でありながら、揺れ検知の感度を高くすることができる。
(3)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記移動体が、球状であって、少なくとも表面が導体であり、前記第1の導体および前記第2の導体は、前記凹部の表面に、交互に間隔を置いて、複数組設けられていることを特徴としている。
したがって、移動体の移動により、移動体を介して第1の導体と第2の導体が導通し、揺れを検知することができる。
(4)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記第1の導体および前記第2の導体のうちの一部が、第1の方向に延長して配置され、前記第1の導体および前記第2の導体のうちの残部は、前記第1の方向と異なる方向に延長して、前記第1の導体および前記第2の導体の前記一部と交差するように配置されていることを特徴としている。
したがって、一方向の揺れだけでなく、異なる方向の揺れも検知することができる。
(5)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記第1の導体および前記第2の導体が、ジグザグ状、波状または同芯円状に形成されていることを特徴としている。
したがって、一方向の揺れだけでなく、異なる方向の揺れも検知することができる。
(6)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記移動体が、円柱状であって、少なくとも表面が導体であることを特徴としている。
したがって、一方向の揺れを重点的に検知することができる。
(7)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記移動体が前記凹部の停止位置にあるときに、前記移動体によって前記第1の導体および前記第2の導体が互いに導通しない場所に、前記第1の導体および前記第2の導体が設けられていることを特徴としている。
したがって、移動体の移動により、移動体を介して第1の導体と第2の導体が導通し、揺れを検知することができる。
(8)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記保持部材が、前記移動体が前記揺れによって移動した後に、前記停止位置に戻るように、前記凹部の底部中央に前記移動体の外形の一部に対応する形状の中央凹部を有することを特徴としている。
したがって、揺れが収まった後、移動体が同じ停止位置に戻るようにすることができる。
(9)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記電池電源、前記第1の導体、前記第2の導体、前記メインスイッチ回路が直列接続され、前記電池電源から前記メインスイッチ回路までのいずれかの箇所に選択スイッチが設けられ、前記処理回路は、前記移動体の前記移動によって駆動し、前記所定の処理を終了した後、前記第1の導体と前記第2の導体の組が導通しているか否かを各組ごとに判断する導通判断回路を駆動させ、導通している前記第1の導体と前記第2の導体の前記組の前記選択スイッチをオフにすることを特徴としている。
したがって、揺れが収まった後、移動体が異なる位置に停止したとしても、適切に待機状態とすることができる
(10)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記メインスイッチ回路が、前記処理回路と前記電池電源との間にドレイン、ソースが接続された電界効果トランジスタと、入力に前記第2の導体が接続され、出力に前記電界効果トランジスタの前記ゲートが接続されたフリップフロップとを備えていることを特徴としている。
したがって、待機時に流れるのは漏れ電流のみであり、さらに消費電力を低減することができる。
(11)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記処理回路が、振動センサを備えており、検出した振動に基づく処理結果を送信する送信回路を備えていることを特徴としている。
したがって、地震などの振動に基づく処理を行い、処理結果を外部に送信することができる。
(12)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、前記移動体と、前記保持部材と、前記第1の導体および前記第2の導体と、前記電池電源と、前記処理回路を収納した筐体を備え、前記筐体には、前記保持部材の前記凹部に前記移動体が保持されるように、重量部材が設けられていることを特徴としている。
したがって、設置場所に傾斜があったとしても、移動体が凹部に適切に保持されるように姿勢を保つことができる。
(13)本発明に係る揺れ検知駆動装置は、揺れを受けて移動する移動体と、前記移動体を揺動可能に保持するための凹部を有する保持部材と、前記凹部の表面に、交互に間隔を置いて複数組設けられた第1の導体および第2の導体と、第1の選択スイッチを介して前記第1の導体に正電位側が接続された第1の電池電源と、第1の逆流防止素子を介して前記第1の導体に正電位側が接続された第2の電池電源と、第2の逆流防止素子を介して前記第2の導体に接続された第1の制御線と、第2の選択スイッチを介して前記第2の導体に接続された第2の制御線と、前記第1の制御線に入力が接続され、アースが前記第1の電池電源のアース側に接続された第1のアイソレーションアンプと、前記第2の制御線に入力が接続され、アースが前記第2の電池電源のアース側に接続された第2のアイソレーションアンプと、前記第1のアイソレーションアンプの出力と前記第2のアイソレーションアップの出力の少なくとも一方の電位が所定電位を超えると、所定の処理を行う処理回路に対して電源電圧を供給するメインスイッチ回路と、前記電源電圧を受けて駆動する前記処理回路とを備えている。
したがって、揺れを検知するための電気的センサ等に検出のための電流を流しておく必要がなく、待機状態における消費電力を低減することができる。さらに、電池電源を2つ設けることによって、移動体の移動が小さくても、その移動を検出することができる。
(14)本発明に係る揺れ検知駆動方法は、移動体を凹部に揺動可能に保持し、揺れを受けて移動した移動体により、所定の処理を行うための回路に対する電源供給を開始するようにしている。
したがって、揺れのない待機状態における消費電力を抑えることができる。
「移動体」とは、揺れによって揺動するよう保持されたものをいい、導電体だけでなく絶縁体も含む概念である。凹部を有する保持部材を用いる場合には、球状、円柱状だけでなく、半円状、半円柱状、円錐状、多角形状、多角錐状、楕円注状などを用いることができる。実施形態においては、球体30、円柱体31がこれに該当する。弾性体や磁力などによって保持する場合には、その形状に制約はない。
「保持部材」とは、移動体を揺動可能に保持するものをいい、凹部や弾性部材によって物理的に保持するものだけでなく、磁力などによって保持するためのものも含む概念である。実施形態においては、ベース部材28がこれに該当する。
「処理回路」とは、所定の処理を行うための回路をいい、振動の解析や報知などの処理を行うための回路だけでなく、データ送信の処理のみを行う回路も含む概念である。また、中央処理装置(以下「CPU」と表記する)を備えたものだけでなく、論理回路などを備えた回路も含む概念である。実施形態では、処理回路24がこれに該当する。
「互いに導通しない第1の導体および第2の導体」は、移動体の移動によって導通するように構成された少なくとも一組の導体をいう。複数組の第1の導体および第2の導体が設けられる場合、互いに導通した状態にある第1の導体および第2の導体の組を設けることを妨げるものではないが、少なくとも一組は互いに導通していない状態にあることが必要である。
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
本発明の一実施形態による揺れ検知駆動装置の全体構成を示す図である。 揺れ検知機構10の詳細を示す図である。 振動報知装置の断面図である。 振動報知装置の回路構成図である。 列選択回路5の回路図である。 処理回路24のハードウエア構成である。 制御プログラム74のフローチャートである。 制御プログラム74のフローチャートである。 電流検出のための他の回路例である。 演算増幅器(以下「オペアンプ」と表記する)57dの入出力特性を示す図である。 第1の導体8、第2の導体14の配置例を示す図である。 列選択回路5を複数設ける場合を説明するための図である。 列選択回路5、電池電源2を複数設ける場合を説明するための図である。 列選択回路5aの回路図である。 列選択回路5bの回路図である。 第1の導体8、第2の導体14を格子状に配置した例を示す図である。 移動体として円柱体31を用いた場合の例を示す図である。 第二の実施形態による揺れ検知駆動装置の全体構成を示す図である。 ベース部材28の他の例を示す断面図である。 振動報知装置の回路構成図である。 第1の導体8、第2の導体14の配置例を示す図である。
1.第一の実施形態
1.1装置の概要
図1に、本発明の一実施形態による揺れ検知駆動装置の回路構成を示す。処理回路24は、電源ラインVDDに電源が供給されると起動する。平常時には、メインスイッチ回路22がオフとなっているため、電池電源2からの電力が供給されず、処理回路24は駆動していない。
揺れ検知機構10が揺れを検出すると、これにより処理回路24が駆動して処理を行う。揺れ検知機構10の物理的構成を、図2Aに示す。絶縁体によって構成されたベース部材28の中央部には、凹部32が設けられている。ベース部材28の上面には、第1の導体8と第2の導体14が複数組、交互に列状に設けられている。図1に示すように、A組、B組、C組の3つの組が設けられている。図2Aに示すように、第1の導体8と第2の導体14は、間隔を空けて配置されており、球体30がなければ互いに導通しないように構成されている。また、図2Bに示すように、球体30が位置する第1の導体8と第2の導体14は、球体30によって導通することになる。
凹部32には、導体によって構成された球体30が保持されている。すなわち、移動体である球体30は、揺動可能なように、凹部32に保持されている。
図1においては、揺れ検知機構10を破線によって示している。接触部12は、図2Aの球体30が凹部32の表面と接している領域を表している。図1では、揺れのない状態(停止位置)における接触部12を示している。停止位置においては、B組の第1の導体8と第2の導体14が、図2Aの球体30を介して互いに導通している。
図1に示すように、各組の第1の導体8は、列選択回路5を介して電池電源2に接続されている。列選択回路5は、各組ごとにスイッチ(図示せず)を有している。図2Aの球体30によって導通しているB組のスイッチはオフにされている。したがって、電池電源2の電圧は、B組の第2の導体14に供給されない。
また、A組、C組のスイッチはオンにされているが、球体30が位置しないため、第1の導体8と第2の導体14が導通していない。したがって、電池電源2の電圧は、A組、C組の第2の導体14に供給されない。
このように、初期状態(待機状態)においては、電池電源2の電圧は、いずれの組の第2の導体14にも供給されない。
この状態にて、地震などにより振動が発生すると、図2Aの球体30が凹部32の中で揺動する。これにより、たとえば、図1の破線で示す接触部13にて図2Aの球体30が接触したとする。このため、C組の第1の導体8と第2の導体14が導通し、第2の導体14に電池電源2の電圧が供給される。メインスイッチ回路22は、第2の導体14の電位が所定電位を超えると、オンとなるように設定されている。第2の導体14の電位が電池電源2の電圧によって所定電位を超え、メインスイッチ回路22がオンになる。したがって、電源ラインVDDによって、処理回路24の電源入力に電池電源2の電圧が供給される。したがって、処理回路24が駆動し、所定の処理(地震発生の報知など)を実行する。
処理回路24は、所定の処理を終了すると、図2Aの球体30の新たな停止位置を検出して、列選択回路5における対応する組のスイッチをオフにし、第2の導体14に対する電源供給を停止する。新たな停止位置によって、接触部13が形成されている場合、C組に対応するスイッチをオフにすることになる。A組、B組のスイッチはオンにする。
第2の導体14に対する電池電源2からの電力供給が停止されると、メインスイッチ回路22がこれを受けてオフになる。このため、処理回路24への電池電源2からの電圧供給も停止し、処理回路24が停止する。
このようにして、揺れ検知駆動装置は待機状態に戻る。なお、本実施形態では、振動によって球体30の停止位置が変わったとしても、確実に待機状態に戻すことができる。
待機状態においては、処理回路24が停止しており、これによる電力の消費はない。また、揺れによる物理的な動作によって電池電源2の電圧を供給するようにしているので、検知するためのセンサによる電流消費がなく、待機中の消費電力を小さく抑えることができる。
上記のように、本実施形態による揺れ検知駆動装置は、待機中の電力消費がほとんどないため、小容量の電池にて、長期間使用することができる。
1.2振動報知装置
揺れ検知駆動装置を、振動報知装置として用いた場合の例を、以下に説明する。図3に、振動報知装置の断面図を示す。筐体40の内部には、処理回路24、電池電源2(ボタン電池)、メインスイッチ回路22、列選択回路5、ベース部材28、球体30、アンテナ34、重量部材であるウエイト36が収納されている。筐体40は、上部筐体と下部筐体(図示せず)から構成されており、下部筐体に上記の収納物を収納した後に、下部筐体に上部筐体を接着などによって固着して完成させる。
ウエイト36が収納されていることで、本装置の置かれている場所が傾斜していても、正しい姿勢(凹部32内に球体30を保持できる姿勢)を保つことができる。
図4に回路構成を示す。ラインVBBは、電池電源2に接続されている。本実施形態では、メインスイッチ回路22は、フリップフロップ18とPチャネルMOS電界効果トランジスタ(以下「PチャネルMOS−FET」と表記する)20によって構成されている。
本実施形態では、第1の導体8aと第2の導体14aによってA組が構成されている。以下、同様に、B組〜G組まで構成されている(図においては一部のみ符号を付している)。
第2の導体14a〜14gは、メインスイッチ制御ラインCLに接続されている。メインスイッチ制御ラインCLは、メインスイッチ回路22のフリップフロップ18の入力として与えられている。また、メインスイッチ制御ラインCLには、NチャネルMOS電界効果トランジスタ(以下「NチャネルMOS−FET」と表記する)による自己停止スイッチ52、N−チャネルMOSFETによる電流計測のためのスイッチ50が接続されている。さらに、メインスイッチ制御ラインCLに重畳する高周波ノイズを除去するため、コンデンサ54も接続されている。
列選択回路5の詳細を図5に示す。図5では、D組に接続された回路部分を示す。第1の導体8dと、図4の電池電源2に接続されたラインVBBとの間に、スイッチ51d(PチャネルMOS−FET)が設けられている。スイッチ51dのゲートには、フリップフロップ4dの出力が与えられている。待機状態においては、図3の球体30によって第1の導体8dと第2の導体14dが接触しているD組のスイッチ51dは、オフにされている。A組〜C組、E組〜G組のスイッチ51a〜51c、51e〜51gは、オンにされている。
第1の導体8dには、電流検出回路58dが設けられ、その検出出力は選択スイッチ7dを介して、フリップフロップ4dの入力に与えられている。電流検出回路58dは、図3の球体30の停止位置を検出するために用いられる(その処理は後述する)。
図6に、図4の処理回路24のハードウエア構成を示す。CPU60には、メモリ62、通信回路64、フラッシュメモリ66、加速度センサ68、入出力インターフェイス70が接続されている。
通信回路64は、処理結果を無線通信にて送信するための回路であり、ブルーツースやWiFi等の規格による通信を用いることができる。加速度センサ68は、本装置に加えられた振動を加速度にて計測するセンサである。入出力インターフェイス70には、図4の列選択回路5における列選択のための選択ラインMSa、MSb・・・MSg、図4に示す電流検出のためのスイッチ50を制御する制御ラインCMM、図4の自己停止スイッチ52を制御する制御ラインSLPが接続されている。
フラッシュメモリ66には、TRON(商標)などのオペレーティングシステム72、制御プログラム74が記録されている。制御プログラム74は、オペレーティングシステム72と協働してその機能を発揮するものである。
以下、本装置の動作を説明する。前述のように、待機状態においては、第2の導体14a〜14gのいずれにも電圧は供給されておらず、メインスイッチ制御ラインCLは「L」である(図4参照)。このため、フリップフロップ18の入力が「L」であり、出力が「H」となっている。フリップフロップ18の出力「H」は、スイッチ20(PチャネルMOS−FET)のゲートに与えられており、スイッチ20をオフに保持している。したがって、電源ラインVDDに電圧は供給されず、処理回路24は動作しない。このように、待機状態においては、処理回路24は動作せず、電力を消費しない。
なお、フリップフロップ18には、電池電源2から動作電圧が供給されて動作している。しかし、その出力「H」は、スイッチ20(PチャネルMOS−FET)のゲートに与えられていて、スイッチ20をオフにしているので、電流を消費していない。わずかに、漏れ電流が流れるのみである。このように、待機状態においては、消費電力が、ごくわずかに抑えられている。
待機状態において、図3の球体30は、D組の第1の導体8dと第2の導体14dの上に止まっている。地震などにより揺れがあると、球体30が他の組の上に移動する。たとえば、E組の上に移動したものとする。列選択回路5において、E組のスイッチ51e(PチャネルMOS−FET)はオンであるから(図5参照)、E組の第2の導体14eに、電池電源2の電圧が供給される。したがって、メインスイッチ制御ラインCLが「H」となる。
この時、スイッチ50(NチャネルMOS−FET)、スイッチ52(NチャネルMOS−FET)のゲートには、処理回路24が停止しているため電圧が供給されておらず、オフとなっている。したがって、メインスイッチ制御ラインCLの「H」が、フリップフロップ18の入力に与えられることになる。これによって、フリップフロップ18の出力が「L」となる。
フリップフロップ18の出力「L」が、スイッチ20(PチャネルMOS−FET)のゲートに与えられ、スイッチ20をオンにする。したがって、電池電源2の電圧が電源ラインVDDに供給され、処理回路24に電源が供給される。図6のCPU60は、電源供給を受けてシステムの初期化を行う。
その後、制御プログラム74を実行する。制御プログラム74のフローチャートを図7、図8に示す。図7、図8に示すように、図6のCPU60は、まず、加速度センサ68からの振動データを取得し、フラッシュメモリ66に記録する(ステップS1)。所定時間分(たとえば、10秒分)のデータが蓄積されると、CPU60は、振動データを解析し、地震による振動か否かを判断する(ステップS2)。
地震(土砂崩れを含む)による振動の場合には、揺れの周期が所定周波数(たとえば0.1KHz〜2.5KHz)の範囲にあり、揺れが所定時間(たとえば1秒)以上継続する。これに対し、動物などに蹴飛ばされた場合の揺れは、1秒以内に収まる。したがって、CPU60は、振動データをFFT解析(離散的フーリエ変換解析)し、上記所定周波数成分の比率が所定割合以上(たとえば70%以上)であり、所定のしきい値を超える振動が所定時間以上継続したかどうかによって、地震であるかどうかを判断することができる。
次に、CPU60は、上記の解析結果(地震による振動であるか否か、時刻および本装置のID)を、図6の通信回路64によって送信する(ステップS3)。解析結果は、基地局によって受信される。したがって、各計測地点に本振動報知装置を設置しておけば、地震の発生状況を収集することができる。
次に、CPU60は、図6の加速度センサ68からの振動データを取得し、まだ振動が継続しているかどうかを判断する(ステップS4)。振動が検出されていれば、振動が収まるまで待機する。
振動が検出されなくなると(振動のレベルが所定値以下となった時間が所定時間継続すれば)、CPU60は、待機状態に戻るための処理を実行する。
まず、列選択回路5のA〜G組のそれぞれに対応するスイッチ51a〜51g(図5参照)を、すべてオンにする(ステップS5)。CPU60は、A〜G組のぞれぞれの選択ラインMSa〜MSgを「H」にすることによってこれを行う。図5に示すように、選択ラインMSa〜MSgが「H」になると、スイッチ7a〜7g(NチャンネルMOS−FET)がオンとなる。このとき、全ての電流検出回路58a〜58gは、電流を検出せず出力を「H」とする(電流を検出した場合に「L」を出力するよう設定されている)。なお、電流検出回路58a〜58gは、電源ラインVDDからの電圧供給を受けて動作する。また、選択ラインMSa〜MSgは、電流検出回路58a〜58gのイネーブル端子に接続されているので、これが「H」であると検出処理を行う。
図4に示すように、メインスイッチ制御ラインCLに接続された電流検出のためのスイッチ50がオフであるため、図5のスイッチ51a〜51gや図3の球体30の位置にかかわらず、全ての電流検出回路58a〜58g(図5)において、電流は検出されない。したがって、上述のように、全ての電流検出回路58a〜58gの出力は「H」となる。
電流検出回路58a〜58gの出力「H」は、図5のフリップフロップ4a〜4gの入力に与えられ、その出力を「L」にする。このようにして、図6のCPU60は、選択ラインMSa〜MSgを「H」にすることで、図5に示す各組のスイッチ51a〜51gを全てオンにする。
次に、CPU60は、電流を検出できるようにするために、図4の制御ラインCMMを「H」にして、スイッチ50(NチャンネルMOS−FET)をオンにする。スイッチ50のソース側は接地されているので、図3の球体30が停止しているE組においては、電流が流れることになる。CPU60は、これを以下のようにして検出する。
まず、図4のA組に対応する選択ラインMSaを、所定時間の間「H」にする(ステップS8)。これにより、図5の電流検出回路58aが、コイル56aを介して、第1の導体8aに電流が流れているかどうかを検出する。ここでは、電流が流れていないので、電流検出回路58aの出力は「H」であり、フリップフロップ4aの出力を「L」にする。したがって、スイッチ51aはオンに維持される。
このようにしてA組に対する処理を終了すると、次に、CPU60は、B組に対応する選択ラインMSbを、所定時間の間「H」にする(ステップS8)。ここでは、B組にも電流は流れていないので、図5のスイッチ51bもオンに維持される。
同様に、C組、D組について、図5のスイッチ51c、51dがオンに維持される。E組については、図3の球体30によって導通しており、電流が検出される。したがって、図5の電流検出回路58eの出力が「L」となり、フリップフロップ4eの出力が「H」となる。これにより、スイッチ51e(PチャンネルMOS−FET)のゲートに「H」が与えられ、オフとなる。
F組、G組については、図5のスイッチ51f、51gがオンに維持される。全ての組についての処理を終えると、図6のCPU60は、図4の制御ラインCMMを「L」にして、電流計測のためのスイッチ50をオフにする(ステップS10)。
上記のようにして、図3の球体30によって導通しているE組について、図5のスイッチ51eがオフとなり、その他のA組〜D組、F組、G組はオンとなる。つまり、待機状態に戻る。この状態では、図4のメインスイッチ制御ラインCLに電圧が供給されず、フリップフロップ18の出力が「H」となり、スイッチ20がオフになる。したがって、処理回路24が動作を停止することになる。
ただし、コンデンサ54があることから、メインスイッチ制御ラインCLの電位が少しの間維持される可能性がある。そこで、本実施形態では、CPU60が制御ラインSLPを「H」にし、スイッチ52をオンにして、メインスイッチ制御ラインCLの電位を強制的に「L」にしている(ステップS11)。
以上のようにして、再び、待機状態に入る。待機状態において、スイッチ20には、常時、電池電源2の電圧が供給されているが、オフ状態であるので、わずかな漏れ電流が流れるにすぎない。さらに、フリップフロップ18にも、常時、電池電源2の電圧が供給されているが、その出力電圧は、スイッチ20のゲートに供給されており、これも、わずかな漏れ電流が流れるにすぎない。したがって、待機中の電力消費がほとんどないため、小容量の電池にて、長期間使用することができる。
1.3その他
(1)上記実施形態では、図5に示すようにコイル56を用いて電流検出を行っている。しかし、図9に示すように、抵抗53dとオペアンプ57dを用いて、電流検出を行うようにしてもよい。この場合、オペアンプ57dの入力電圧と出力電圧の関係は、図10に示すように、若干のオフセットを設けておくことが好ましい。なお、フリップフロップ59dは、図5に示すフリップフロップ4dと同様のものを用いることができる。
(2)上記実施形態では、図11Aに示すように、第1の導体8と第2の導体14を直線的に配置している。このため、揺れがあって接触部12aが12bに示すように移動したとしても、メインスイッチ制御ラインCLは「L」のままであり、図1の処理回路24は駆動しない。つまり、用途によっては、第1の導体8、第2の導体14の延長方向に沿った揺れの検知感度が十分でない場合もあった。
そこで、図11Bに示すように、第1の導体8と第2の導体14を、ジグザグ状(波状でもよい)に配置するようにしてもよい。図3の球体30が接触部12aにて接しているときには、第1の導体8dと第2の導体14dが導通している。揺れがあって、図3の球体30が、接触部12bにて接するようになると、第1の導体8eと第2の導体14dが導通する。これにより、メインスイッチ制御ラインCLが「H」となって、図1の処理回路42が駆動する。このようにして、第1の導体8、第2の導体14の延長方向に沿った揺れの検知感度を向上することができる。
さらに、図11Cに示すように、第1の導体8と第2の導体14を、交互に同心円状に配置し、中心近傍に接触部12aを設けるようにしてもよい。図11Cにおいては、第2の導体14a、第1の導体8a、第2の導体14b、第1の導体8b・・・の順に、外部に向かって同心円状に配置されている。第1の導体8a、8b・・・のそれぞれは、配線9によって列選択回路5に導かれている。第2の導体14a、14b・・・のそれぞれは、配線9によってメインスイッチ制御ラインCLに接続されている。なお、配線9は、第2の導体14a、第1の導体8a、第2の導体14b、第1の導体8b・・・の下面に、絶縁層を介して設けられている。
(3)上記実施形態では、図12Aに示すように、第1の導体8の側に列選択回路5を設け、第2の導体14はメインスイッチ制御ラインCLに共通接続している。このため、接触部12aが12bに移動したとしても、メインスイッチ制御ラインCLは「L」のままであり、図1の処理回路24は駆動しなかった。つまり、揺れによって接触部が12aから12bに移動しても、検知できなかった。
そこで、図12Bに示すように、第2の導体14の側にも列選択回路5bを設けるようにしてもよい。
ただし、図12Bの例では、列選択回路5a、5bともに、図3の球体30によって導通している組について、図5のスイッチ51がオンになるようにしている。また、導通していない組については、図5のスイッチ51をオフになるようにしている。このような動作は、図5の電流検出回路58の出力を反転させることによって実現できる。
図12Bに示すように、図3の球体30による接触部が12aに示す位置にあるときは、列選択回路5aによって第1の導体8dに接続された図5のスイッチ51dがオンとなり、列選択回路5bによって第2の導体14dに接続された図5のスイッチ51dがオンとなる。これにより、メインスイッチ制御ラインCLが「H」となる。
図12Bの例では、メインスイッチ制御ラインCLの電位は、FETによる反転回路90を経て、図4のメインスイッチ回路22に与えられている。したがって、待機状態においては、メインスイッチ回路22には「L」が与えられてオフであり、図4の処理回路24は駆動しない。
図12Bに示すように、揺れが生じて図3の球体30による接触部が12bに移動したとする。この時、第1の導体8dと第2の導体14cが導通する。しかし、第2の導体14cに接続された図5のスイッチ51cは、列選択回路5bによってオフとなっている。したがって、メインスイッチ制御ラインCLは「L」となり、図4のメインスイッチ回路22に「H」が与えられてオンとなり、図4の処理回路24が駆動する。
上記のようにして、揺れに対する感度を向上することができる。
なお、図12Bの構成では、図3の球体30が正電位となる点が、必ずしも好ましいものではない。そこで、図13に示すように、2系統の電池電源2a、2bを設けるようにしてもよい。電池電源2aには電源ラインVBB1、接地ラインVSS1が接続され、電池電源2bには電源ラインVBB2、接地ラインVSS2が接続されている。
この実施形態においても、列選択回路5aと列選択回路5bが設けられている。 列選択回路5aは、図14に示すように、基本的には図5と同様の構成である。ただし、第1の導体8dには、スイッチ51dを経て電源ラインVBB1が接続されるだけでなく、電源ラインVBB2も接続されている。第1の導体8dと電源ラインVBB1との間には、逆流防止ダイオード63dが設けられている。さらに、第1の導体8dと電源ラインVBB2との間には、逆流防止ダイオード61dが設けられている。
また、列選択回路5bは、図15に示すような構成となっている。第2の導体14cには、スイッチ151cを経て制御ラインCL2が接続されるだけでなく、制御ラインCL1も接続されている。第2の導体14cと制御ラインCL2との間には、逆流防止ダイオード163cが設けられている。さらに、第2の導体14cと制御ラインCL1との間には、逆流防止ダイオード161cが設けられている。
このような回路構成とすることにより、図13のように、揺れが生じた時に図3の球体30による接触部が12bに移動したにすぎない場合にも、図4の処理回路24を駆動させることができる。すなわち、接触部12bの位置に図3の球体30が移動すると、図14の電源ラインVBB2、逆流防止ダイオード61d、第1の導体8d、第2の導体14c、逆流防止ダイオード161c、図15のスイッチ151c、逆流防止ダイオード163cの経路にて、制御ラインCL2に電池電源2bの電圧が供給される。制御ラインCL2の電圧は、アイソレーションアンプ47を介して、オア回路49に供給される。これにより、オア回路49の出力に接続されたメインスイッチ制御ラインCLが「H」となり、図4の処理回路24を駆動させる。
なお、図13の回路においては、メインスイッチ制御ラインCLに接続されたオア回路49と、各制御ラインCL1、CL2との間にアイソレーションアンプ45、47を設けている。これにより、電池電源2aによる電源ラインVBB1、接地ラインVSS1の電源系統と、電池電源2bによる電源ラインVBB2、接地ラインVSS2の電源系統が、それぞれ独立した電源系統となるようにしている。なお、図4の処理回路に対しては、メインスイッチ回路22を介して、電池電源2aまたは電池電源2bのいずれかを接続するようにすればよい。あるいは、電池電源2a、2bとは異なる他の電池電源を接続するようにしてもよい。
図15の電流検出回路158cの動作は、図5の電流検出回路58dと同様である。
図13に示す回路においては、図8のフローチャートを実行する際に、ステップS5において、列選択回路5aにおける各組のスイッチ51a〜51g(図14参照)だけでなく、列選択回路5bにおける各組のスイッチ151a〜151g(図15参照)もオンにする。また、ステップS8を実行する際には、列選択回路5a、5bの双方における、対象とする組の選択ラインMSを所定時間「H」にする。これにより、図3の球体30が接触する組において、電流を検出することができる。
(4)上記実施形態では、図1に示すように、第1の導体8と第2の導体14を列状に配置している。しかし、第1の導体8を縦に、第2の導体14を横に設け、格子状に配置してもよい。この場合、重なった部分は、絶縁層を挟んで導通しないようにするとよい。このように格子状に配置することで、どの方向の揺れに対しても精度よく検知を行うことができる。
また、第1の導体8および第2の導体14の一部を縦に配置し、残部を横に配置するようにしてもよい。たとえば、図16に示すように、第1の導体8a、8b、8cを縦に配置し、その間に第2の導体14a、14bを配置して、第1の導体8p、8q、8rを横に配置し、その間に第2の導体14p、14qを配置する。図16の例では、縦に配置した第1の導体8a、8b、8cのうち、図3の球体30と接触部12にて接触している導体8bに接続された図5のスイッチ51bをオフにしている。その他の縦に配置された第1の導体8a、8cに接続された図5のスイッチ51a、51cはオンにしている。
また、横に配置した第1の導体8p、8q、8rのうち、図3の球体30と接触部12にて接触している導体8qに接続された図5のスイッチ51qをオフにしている。その他の横に配置された第1の導体8p、8rに接続された図5のスイッチ51p、51rはオンにしている。
図16に示すような配置にすれば、横方向だけでなく縦方向の揺れに対しても、感度良く検出を行うことができる。
なお、図16に示すように、第1の導体8a、8b、8c、第2の導体14a、14bと第1の導体8p、8q、8r、第2の導体14p、14qが交差するところでは、導体の幅を狭くしている。また、公差するところで互いに導通しないように、絶縁層を挟んで交差させるようにしている。
図16の例では、第1の導体8および第2の導体14の一部と、残部とを、90度の角度で縦方向と横方向に配置している。しかし、第1の導体8および第2の導体14の一部の延長方向と、残部の延長方向とを異なるように(たとえば、45度などに)すればよい。
(5)上記実施形態では、鉄や銅などの固体金属によって図2Aに示す球体30を構成している。しかし、プラスチック等の表面に金などのメッキを施して球体30を構成してもよい。また、水銀などの液体金属を用いるようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、球体30を用いている。しかし、一方向の揺れを重点的に検出したい場合などには、図17に示すように、円柱体31を用いるようにしてもよい。この場合、第1の導体8、第2の導体14を、図1と同じように交互に配置してもよいが、図17に示すように、第2の導体14を円柱体31の回転方向に連続して設け、第1の導体8を円柱体31の回転方向に断続的に設けるようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、図2Bに示すように、導体である球体30によって第1の導体8と第2の導体14が導通するようにしている。しかし、球体30の重量によってその下部にある第1の導体8と第2の導体14(交差するように配置する)が接触して導通するような構造としてもよい。この場合には、球体30は導体である必要はない。
(8)上記実施形態では、図7に示すように、図4の処理回路24が、振動波形を解析してその解析結果を送信するようにしている。しかし、振動波形データ自体を送信するようにしてもよい。
また、図6に示す加速度センサ68を設けず、揺れによって起動した処理回路24が、自らのIDを送信するようにしてもよい。これを受けた基地局が、当該IDに紐付けられた携帯電話などに通報を行うようにしてもよい。あるいは、処理回路24から音声や光によって告知を行うようにしてもよい。これにより、自転車、美術品、屋外の資材、機密書類などに本装置を付けておけば、盗難などを報知することができる。
さらに、ハードディスクなどに本装置を設け、机から落下したときの加速度を検知する等して、床に落ちる前に、ヘッドをディスクから遠ざける処理を処理回路42が制御して行い、ディスクの記録内容の破壊を防止するようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、図2Bに示すように、ベース部材28の凹部32によって移動体である球体30を揺動可能に保持している。しかし、移動体をバネなどの弾性部材によって保持するようにしてもよい。あるいは、磁力などによって保持するようにしてもよい。これらの場合、移動体の形状は球面を有するものである必要はない。
(10)上記変形例は、その本質に反しない限り互いに組み合わせて適用可能である。また、上記変形例は、第二の実施形態およびその変形例と組み合わせて適用可能である。
2.第二の実施形態
2.1装置の概要
図18に、第2の実施形態による揺れ検知駆動装置の全体構成を示す。本実施形態では、球体30の停止位置に第1の導体8、第2の導体14を設けていない。本実施形態では、図19に示すように、ベース部材28の凹部32の中央部に、球体30の外形に沿った形状の中央凹部33を設けている。したがって、揺れによって球体30が移動した後、球体30はこの中央凹部33に戻ってくることが保証される。このため、本実施形態では、列選択回路5を設ける必要がない。なお、図19Aは平面図、図19Bは断面図である。
2.2振動報知装置
揺れ検知駆動装置を、振動報知装置として用いた場合の断面図は、図3と同様である。ただし、上述のようにベース部材28の凹部32の形状が異なるのと、列選択回路5が設けられていない点が異なっている。
図20に回路図を示す。列選択回路5が設けられていない。また、これに対応して、電流計測のためのスイッチ50、制御ラインCMMも設けられていない。
図6に示す制御プログラム74は、図7のステップS4を実行した後、ステップS6〜S10は実行せず、ステップS11を実行して終了する。
2.3その他
(1)上記実施形態では、図21Aに示すように、球体30の接触部12の列には、第1の導体8と第2の導体14を設けないようにしている。しかし、図21Bに示すように、球体30の接触部12の近傍では、接触部12を避けるように配置して、球体30の接触部12の列にも、第1の導体8と第2の導体14を設けるようにしてもよい。これにより、図の上下方向に球体30が移動した場合であっても、確実にこれを検出することができる。
(2)上記変形例は、その本質に反しない限り、第一の実施形態およびその変形例と組み合わせて適用可能である。

Claims (14)

  1. 揺れを受けて移動する移動体と、
    前記移動体を揺動可能に保持する保持部材と、
    前記移動体が停止位置にあるときには互いに導通しておらず、前記移動体の移動によって互いに導通する第1の導体および第2の導体と、
    前記第1の導体に接続された電池電源と、
    前記第2の導体の電位が所定電位を超えると、所定の処理を行う処理回路に対して前記電池電源から電源電圧を供給するメインスイッチ回路と、
    前記電源電圧を受けて駆動する前記処理回路と、
    を備えた揺れ検知駆動装置。
  2. 前記保持部材は、前記移動体を揺動可能に保持するための凹部を有することを特徴とする請求項1記載の揺れ検知駆動装置。
  3. 前記移動体は、球状であって、少なくとも表面が導体であり、
    前記第1の導体および前記第2の導体は、前記凹部の表面に、交互に間隔を置いて、複数組設けられていることを特徴とする請求項2記載の揺れ検知駆動装置。
  4. 前記第1の導体および前記第2の導体のうちの一部は、第1の方向に延長して配置され、
    前記第1の導体および前記第2の導体のうちの残部は、前記第1の方向と異なる方向に延長して、前記第1の導体および前記第2の導体の前記一部と交差するように配置されていることを特徴とする請求項3記載の揺れ検知駆動装置。
  5. 前記第1の導体および前記第2の導体は、ジグザグ状、波状または同芯円状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の揺れ検知駆動装置。
  6. 前記移動体は、円柱状であって、少なくとも表面が導体であることを特徴とする請求項2記載の揺れ検知駆動装置。
  7. 前記移動体が前記凹部の停止位置にあるときに、前記移動体によって前記第1の導体および前記第2の導体が互いに導通しない場所に、前記第1の導体および前記第2の導体が設けられていることを特徴とする請求項2記載の揺れ検知駆動装置。
  8. 前記保持部材は、前記移動体が前記揺れによって移動した後に、前記停止位置に戻るように、前記凹部の底部中央に前記移動体の外形の一部に対応する形状の中央凹部を有することを特徴とする請求項7記載の揺れ検知駆動装置。
  9. 前記電池電源、前記第1の導体、前記第2の導体、前記メインスイッチ回路が直列接続され、前記電池電源から前記メインスイッチ回路までのいずれかの箇所に選択スイッチが設けられ、
    前記処理回路は、前記移動体の移動によって駆動し、前記所定の処理を終了した後、前記第1の導体と前記第2の導体の組が導通しているか否かを各組ごとに判断する導通判断回路を駆動させ、導通している前記第1の導体と前記第2の導体の組の前記選択スイッチをオフにすることを特徴とする請求項3記載の揺れ検知駆動装置。
  10. 前記メインスイッチ回路は、
    前記処理回路と前記電池電源との間にドレイン、ソースが接続された電界効果トランジスタと、
    入力に前記第2の導体が接続され、出力に前記電界効果トランジスタの前記ゲートが接続されたフリップフロップと、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の揺れ検知駆動装置。
  11. 前記処理回路は、振動センサを備えており、検出した振動に基づく処理結果を送信する送信回路を備えていることを特徴とする請求項1記載の揺れ検知駆動装置。
  12. 前記移動体と、前記保持部材と、前記第1の導体および前記第2の導体と、前記電池電源と、前記処理回路を収納した筐体を備え、
    前記筐体には、前記保持部材の前記凹部に前記移動体が保持されるように、重量部材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の揺れ検知駆動装置。
  13. 揺れを受けて移動する移動体と、
    前記移動体を揺動可能に保持するための凹部を有する保持部材と、
    前記凹部の表面に、交互に間隔を置いて複数組設けられた第1の導体および第2の導体と、
    第1の選択スイッチを介して前記第1の導体に正電位側が接続された第1の電池電源と、
    第1の逆流防止素子を介して前記第1の導体に正電位側が接続された第2の電池電源と、
    第2の逆流防止素子を介して前記第2の導体に接続された第1の制御線と、
    第2の選択スイッチを介して前記第2の導体に接続された第2の制御線と、
    前記第1の制御線に入力が接続され、アースが前記第1の電池電源のアース側に接続された第1のアイソレーションアンプと、
    前記第2の制御線に入力が接続され、アースが前記第2の電池電源のアース側に接続された第2のアイソレーションアンプと、
    前記第1のアイソレーションアンプの出力と前記第2のアイソレーションアップの出力の少なくとも一方の電位が所定電位を超えると、所定の処理を行う処理回路に対して電源電圧を供給するメインスイッチ回路と、
    前記電源電圧を受けて駆動する前記処理回路と、
    を備えた揺れ検知駆動装置。
  14. 移動体を凹部に揺動可能に保持し、
    揺れを受けて移動した前記移動体により、所定の処理を行うための処理回路に対する電源供給を開始するようにした揺れ検知駆動方法。


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