JP2017010169A - 印刷制御装置、プログラムおよび印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】設定値制限情報の有効期間の経過後に印刷管理サーバに対するアクセスが失敗するとプリンタの利用が一律に停止されること、を回避することが可能な技術を提供する。【解決手段】印刷制御装置は、設定値制限情報の有効期間AP内においては、印刷管理サーバに対するアクセスを要することなく、設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可する。有効期間APの経過後においては、印刷管理サーバに対するアクセスが試行され、当該アクセスが成功した場合には、更新後の設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可される。有効期間APの経過後に当該アクセスが失敗した場合であっても、設定値制限情報の許容期間RP内においては、当該設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が例外的に許可される。【選択図】図8

Description

本発明は、印刷システムおよびそれに関連する技術に関する。
従来、パーソナルコンピュータ等からプリンタ(MFP(Multi-Functional Peripheral)等)に印刷データを送信し、当該プリンタによって印刷出力を行わせることが行われている。この際、パーソナルコンピュータ等においてプリンタドライバを用いることによって、様々な印刷設定項目に関する印刷設定値を変更して印刷出力を行うことが可能である。
ところで、コスト削減等を目的として、プリンタドライバにて設定変更可能な或る印刷設定項目(たとえば「印刷種類」)に関する複数の印刷設定値(「両面」、「片面」)のうち特定の設定値(「両面」)のみが利用者によって選択されるように(「片面」が選択されないように)、利用者による選択が可能な印刷設定値を制限したいと管理者が考えることがある。
このような要望に対しては、以下のような動作を行うことが考えられる。
たとえば、或る印刷設定項目に関して利用者による選択が可能な印刷設定値を制限する制限情報(設定値制限情報)が管理者によって予め設定され、印刷制御装置(パーソナルコンピュータ)に内蔵されたプリンタドライバが、当該設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可することが考えられる。
具体的には、たとえば印刷設定項目「印刷種類」に関して印刷設定値「両面」のみを利用者が選択できるように制限する設定値制限情報が管理者によって予め設定された後、当該設定値制限情報が外部サーバ(印刷管理サーバ)に格納される。プリンタドライバは、利用者によるプリンタの利用(利用者からの起動指令)の都度、当該設定値制限情報を印刷管理サーバに問い合わせて取得し、利用者による印刷設定において、当該設定値制限情報に従う印刷設定内容を受け付ける。当該印刷設定において、利用者は、印刷設定項目「印刷種類」に関して、印刷設定値「両面」のみを選択することができ、印刷設定値「片面」を選択することはできない。そして、プリンタドライバは、当該設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可する。
このような動作は、利用者によるプリンタの利用(利用者からのプリンタドライバの起動指令)の都度行われる。すなわち、プリンタドライバは、利用者によるプリンタの利用に際してその都度、印刷管理サーバに対して設定値制限情報を問い合わせて取得する。
ここにおいて、利用者によるプリンタの利用に際してその都度印刷管理サーバに設定値制限情報を問い合わせる場合、当該印刷管理サーバに対する問合せに時間を要するなど、利用者の操作性が低下する恐れがある。
このような問題に対しては、設定値制限情報に対して有効期間を設け、当該有効期間内においては、印刷管理サーバに対する設定値制限情報の問合せを行うことなく、印刷制御装置内の設定値制限情報を利用することが考えられる。
たとえば、特許文献1に記載の技術では、有効期間(有効期限)を有する設定値制限情報(制限情報)が、サーバから取得されて複写機内に格納される。そして、当該有効期間内においては、当該サーバに対する設定値制限情報の問合せが行われず、複写機内の設定値制限情報が利用されて印刷が実行される。当該有効期間が経過すると複写機内の制限情報は削除され、その後、複写機の再度の利用に際して、サーバに対して設定値制限情報が再び問い合わせられ、設定値制限情報がサーバから取得される。
特開2002−169433号公報
しかしながら、当該特許文献1に記載の技術では、有効期間の経過後にサーバに対して設定値制限情報を再び問い合わせる際に、複写機とサーバとの通信の不具合等によって当該サーバに対するアクセスが失敗すると、設定値制限情報が当該サーバから取得されない。有効期間の経過後にサーバから設定値制限情報が取得されない場合、有効期間の経過によって複写機内の設定値制限情報が削除されていることに起因して、複写機は、自装置の利用(印刷ジョブの実行)を利用者に対して許可することができなくなってしまう。すなわち、設定値制限情報の有効期間の経過後に印刷管理サーバに対するアクセスが失敗すると、プリンタ(MFP等)の利用が一律に停止され、その結果、利用者がプリンタを利用することができなくなるという問題が生じる。
そこで、本発明は、設定値制限情報の有効期間の経過後に印刷管理サーバに対するアクセスが失敗するとプリンタの利用が一律に停止されること、を回避することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、印刷制御装置であって、特定の印刷設定項目に関する複数の印刷設定値のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限する設定値制限情報を、前記印刷制御装置と通信可能な印刷管理サーバから取得して前記印刷制御装置内に格納する取得手段と、前記印刷制御装置内の前記設定値制限情報に基づき印刷ジョブの実行許否を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記設定値制限情報に対して設定された有効期間内においては、前記印刷管理サーバに対するアクセスを要することなく、前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可し、前記有効期間の経過後において、前記アクセスを試行し、前記アクセスが成功した場合には、前記アクセスに伴う更新後の設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可し、前記有効期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合であっても、前記有効期間に引き続いて設けられる許容期間内においては、更新前の前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る印刷制御装置において、前記取得手段は、前記アクセスが成功すると、新たな設定値制限情報を前記印刷管理サーバから取得するとともに、前記新たな設定値制限情報を前記更新後の設定値制限情報として用いることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係る印刷制御装置において、前記取得手段は、前記アクセスが成功した場合、前記印刷管理サーバ内に新たな設定値制限情報が存在するときには、前記新たな設定値制限情報を前記印刷管理サーバから取得するとともに、前記新たな設定値制限情報を前記更新後の設定値制限情報として用い、前記アクセスが成功した場合であっても、前記印刷管理サーバ内に前記新たな設定値制限情報が存在しないときには、更新前の前記設定値制限情報を前記更新後の設定値制限情報として用いることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る印刷制御装置において、前記制御手段は、前記有効期間の経過後且つ前記許容期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合には、印刷ジョブの実行を禁止することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る印刷制御装置において、前記制御手段は、前記有効期間の経過後且つ前記許容期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合には、前記設定値制限情報の代わりに用いられる代替設定値制限情報であって前記印刷制御装置内に格納されている代替設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明に係る印刷制御装置において、前記代替設定値制限情報は、前記設定値制限情報における制限内容よりも厳しい制限内容を有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または請求項6の発明に係る印刷制御装置において、前記取得手段は、前記アクセスが成功した場合、前記印刷管理サーバ内に新たな代替設定値制限情報が存在するときには、前記新たな代替設定値制限情報を前記印刷管理サーバから取得するとともに、前記印刷制御装置内の前記代替設定値制限情報を前記新たな代替設定値制限情報に更新することを特徴とする。
請求項8の発明は、印刷制御装置に内蔵されたプログラムであって、a)特定の印刷設定項目に関する複数の印刷設定値のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限する設定値制限情報を、前記印刷制御装置と通信可能な印刷管理サーバから取得して前記印刷制御装置内に格納するステップと、b)前記印刷制御装置内の前記設定値制限情報に基づき印刷ジョブの実行許否を制御するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ステップb)においては、前記設定値制限情報に対して設定された有効期間内においては、前記印刷管理サーバに対するアクセスを要することなく、前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可され、前記有効期間の経過後において、前記アクセスが試行され、前記アクセスが成功した場合には、前記アクセスに伴う更新後の設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可され、前記有効期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合であっても、前記有効期間に引き続いて設けられる許容期間内においては、更新前の前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可されることを特徴とする。
請求項9の発明は、印刷管理サーバと、前記印刷管理サーバと通信可能な印刷制御装置と、を備える印刷システムであって、前記印刷管理サーバは、特定の印刷設定項目に関する複数の印刷設定値のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限する設定値制限情報を前記印刷制御装置に送信する送信手段、を有し、前記印刷制御装置は、前記設定値制限情報を前記印刷管理サーバから取得して前記印刷制御装置内に格納する取得手段と、前記印刷制御装置内の前記設定値制限情報に基づき印刷ジョブの実行許否を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記設定値制限情報に対して設定された有効期間内においては、前記印刷管理サーバに対するアクセスを要することなく、前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可し、前記有効期間の経過後において、前記アクセスを試行し、前記アクセスが成功した場合には、前記アクセスに伴う更新後の設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可し、前記有効期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合であっても、前記有効期間に引き続いて設けられる許容期間内においては、更新前の前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可することを特徴とする。
請求項1ないし請求項9に記載の発明によれば、設定値制限情報の有効期間の経過後に印刷管理サーバに対するアクセスが失敗した場合であっても、当該設定値制限情報の許容期間内においては、当該設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可される。したがって、設定値制限情報の有効期間の経過後に印刷管理サーバに対するアクセスが失敗するとプリンタの利用が一律に停止されること、を回避することが可能である。
また特に、請求項5ないし請求項7に記載の発明によれば、設定値制限情報の許容期間の経過後に印刷管理サーバに対するアクセスが失敗した場合には、代替設定値制限情報が当該設定値制限情報の代わりに利用される。したがって、設定値制限情報の有効期間の経過後且つ許容期間の経過後に印刷管理サーバに対するアクセスが失敗した場合であっても、プリンタの利用停止を回避することが可能である。
印刷システムの構成を示す概略図である。 印刷出力装置(MFP)の機能ブロックを示す図である。 コンピュータのハードウエア構成を示すブロック図である。 制限設定画面を示す図である。 期間設定画面を示す図である。 印刷制御プログラムの動作を示すフローチャートである。 設定値制限情報の許容期間内において印刷管理サーバに対するアクセスが成功した場合の動作等を示す概念図である。 設定値制限情報の許容期間内において印刷管理サーバに対するアクセスが失敗した場合の動作等を示す概念図である。 設定値制限情報の許容期間の経過後において印刷管理サーバに対するアクセスが成功した場合の動作等を示す概念図である。 設定値制限情報の許容期間の経過後において印刷管理サーバに対するアクセスが失敗した場合の動作等を示す概念図である。 代替制限設定画面を示す図である。 代替制限設定画面を示す図である。 警告画面を示す図である。 第2実施形態に係る印刷制御プログラムの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、本発明に係る印刷システム1の構成を示す概略図である。図1に示すように、当該印刷システム1は、マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral)(MFPとも略称する)10とコンピュータ30,50,70とを備える。
MFP10とコンピュータ30,50,70とは、ネットワーク108を介して接続されており、各装置10,30,50,70の相互間でデータの送受信が可能である。なお、ネットワーク108は、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどの各種のネットワークを含む。
コンピュータ50は、サーバコンピュータであり、コンピュータ30,70は、クライアントコンピュータである。コンピュータ30は、MFP10の利用者(一般ユーザ)によって利用されるコンピュータ(利用者用のコンピュータ)であり、コンピュータ70は、MFP10の管理者(管理ユーザ)によって利用されるコンピュータ(管理者用のコンピュータ)である。
コンピュータ30には、印刷制御プログラム(ここではプリンタドライバ)がインストールされており、コンピュータ30は、MFP10における印刷出力を制御する印刷制御装置等として機能する。
コンピュータ70には、印刷管理プログラム(単に管理プログラムとも称する)がインストールされている。管理プログラムは、印刷制御プログラムの管理等を行うプログラムである。コンピュータ70は、印刷制御プログラム(プリンタドライバ等)の動作を管理プログラムを用いて管理する管理装置(印刷管理装置)として機能する。
<MFP10>
MFP10は、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能およびファクシミリ通信機能などを備える装置(複合機とも称する)である。
特に、MFP10は、コンピュータ30からの印刷ジョブを実行するプリンタ(画像形成装置あるいは印刷出力装置とも称する)として機能する。具体的には、コンピュータ30は、当該コンピュータ(印刷制御装置)30にインストールされている印刷制御プログラム(プリンタドライバ)等を介して印刷実行指示を利用者から受け付け、当該印刷出力指示に応じて印刷ジョブをMFP10に対して送信する。MFP10は、コンピュータ30から送信されてきた印刷ジョブを受信し、当該印刷ジョブを実行する。これによって、MFP10による印刷出力処理が実行される。
具体的には、図2の機能ブロック図に示すように、MFP10は、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って、当該原稿の画像データ(原稿画像とも称する)を生成する処理部である。
印刷出力部3は、対象画像に関する画像データに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、通信ネットワーク108を介したネットワーク通信が可能である。このネットワーク通信では、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)およびFTP(File Transfer Protocol)等の各種のプロトコルが利用され、当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。また、MFP10は、このネットワーク通信を利用することによって、コンピュータ(印刷制御装置)30からの印刷ジョブを受信することなども可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の格納装置で構成される。この格納部5には、画像読取部2等で生成された原稿画像(画像データ)が格納される。
操作部6は、MFP10に対する入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。詳細には、MFP10には操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。この操作パネル部6cは、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されており、表示部6bの一部として機能するとともに、操作入力部6aの一部としても機能する。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置であり、CPUと、各種の半導体メモリ(RAMおよびROM等)とを備えて構成される。
<コンピュータ30>
コンピュータ30は、いわゆるパーソナルコンピュータとして構成される。
図3は、コンピュータ(印刷制御装置)30の機能的構成を示すブロック図である。
コンピュータ30は、図3に示すように、通信部34、格納部35(半導体メモリ(RAM等)およびハードディスクドライブ等)、入出力部36、CPU39等を備えて構成される。
通信部34は、通信ネットワーク108を介したネットワーク通信を行うことが可能である。このネットワーク通信では、TCP/IP等の各種のプロトコルが利用される。コンピュータ30は、当該ネットワーク通信を利用することによって、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。
入出力部(操作入力部)36は、コンピュータ30に対する操作入力を受け付ける入力部36aと、各種情報の表示出力を行う表示部36bとを有している。入力部36aとしてはキーボードおよびマウス等が設けられ、表示部36bとしては液晶表示装置等が設けられる。入出力部36によって、プリンタドライバの各種の設定項目に関する印刷設定が受け付けられる。
コンピュータ30は、そのCPU39(制御部)において、格納部35(ハードディスクドライブおよび/または半導体メモリ)に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラムは、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体を介してコンピュータ30にインストールされてもよく、あるいはネットワーク108等を介してコンピュータ30にインストールされてもよい。
コンピュータ30には、所定のOS(オペレーティングシステム)がインストールされている。印刷制御プログラム(プリンタドライバ)は、コンピュータ30内のアプリケーションソフトウエアプログラム等におけるユーザからの起動指令に応じて呼び出されて(起動されて)実行される。
印刷制御プログラムは、MFP10による印刷出力を制御するプログラム(印刷制御用のプログラム)であり、コンピュータ30等にてMFP10のユーザによって利用されるプログラムである。印刷制御プログラム(プリンタドライバ)は、操作者(利用者)の入力操作等による印刷設定内容(印刷設定値)に応じた印刷設定動作を行い、MFP10(プリンタ)に対する印刷制御動作を実行する。そして、プリンタドライバの印刷制御動作に基づいて、MFP10は印刷出力動作を行う。このように、コンピュータ30は、プリンタドライバを用いることによって、MFP10(プリンタ)の印刷出力を制御する印刷制御装置として機能する。
当該印刷制御動作においては、印刷制御プログラムは、印刷制御装置30内の設定値制限情報(次述)に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可する。
この設定値制限情報は、印刷制御プログラムにて設定変更可能な特定の印刷設定項目に関する複数の印刷設定値のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限する制限情報である。
当該設定値制限情報は、コンピュータ70(印刷管理装置)にて管理者によって予め設定された後、印刷管理サーバ(コンピュータ50)に格納される。印刷制御プログラムは、当該設定値制限情報を印刷管理サーバ50から取得し、印刷制御装置30内に格納する。具体的には、特定の印刷設定項目に関する複数の印刷設定値のうち特定の印刷設定値のみを利用者が選択できるように制限する設定値制限(管理ポリシーとも称される)が管理者によって設定された後、当該設定値制限(制限内容)を有する設定値制限情報が印刷管理サーバ50に格納される。
そして、印刷制御プログラムは、印刷制御装置30内の設定値制限情報に従う印刷設定内容の設定を利用者から受け付けるとともに、当該印刷設定内容を有する印刷ジョブの実行指示を受け付ける。たとえば、印刷設定項目「印刷種類」の印刷設定値を「両面」に固定する旨が設定値制限情報にて設定されている場合、印刷制御プログラムにおける印刷設定では、利用者は、設定項目「印刷種類」に関して「両面」のみを選択することができる。換言すれば、印刷制御プログラムの印刷設定画面において、利用者は、設定項目「印刷種類」に関して「両面」以外(「片面」)を選択することはできない。そして、当該設定値制限情報に従う印刷設定内容を有する印刷ジョブが印刷制御装置30からMFP10に送信され、MFP10において印刷対象文書等が「両面」で印刷される。
このように、印刷制御プログラムにおいては、設定値制限情報に従うように印刷設定内容が設定され、印刷制御装置30からMFP10へと送信される印刷ジョブの実行は、設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に許可される。
ただし、印刷制御プログラムは、原則として、設定値制限情報の有効期間AP(図7等参照)内においてのみ、当該印刷ジョブの実行(MFP10の利用)を許可する。なお、当該有効期間APの経過後については後述する。
<コンピュータ70>
コンピュータ70も、いわゆるパーソナルコンピュータとして構成され、コンピュータ30と同様の構成を備えている。コンピュータ70は、管理者用のコンピュータであり、印刷管理装置とも称される。
上述のように、コンピュータ70には、印刷管理プログラムがインストールされている。印刷管理プログラムは、コンピュータ30等にてMFP10のユーザ(利用者)によって利用される印刷制御プログラム(プリンタドライバ)を管理するプログラムである。
管理者は、コンピュータ70(印刷管理装置)を用いて、後述のように、設定値制限情報の設定を行う。具体的には、管理者は、印刷管理装置70を用いて、設定値制限および各種期間(設定値制限情報の有効期間APおよび許容期間RP(後述))の設定を行う。
<コンピュータ50>
コンピュータ50は、サーバコンピュータとして構成される。コンピュータ50も、コンピュータ30,70と同様の構成を備えている。コンピュータ50は、印刷管理サーバとも称される。当該コンピュータ50には、管理者によって設定された設定値制限情報等が格納される。また、コンピュータ50は、コンピュータ30(印刷制御装置)からのアクセス要求に応じて、自装置内の設定値制限情報を当該コンピュータ30に向けて送信する。
<1−2.動作>
この実施形態においては、設定値制限情報の有効期間AP内に印刷制御プログラムが印刷制御装置30にて起動されると、印刷管理サーバ50に対するアクセスを要することなく、利用者による印刷設定において、印刷制御装置30内の設定値制限情報が利用される。
当該設定値制限情報の有効期間APの経過後に印刷制御プログラムが印刷制御装置30にて起動されると、印刷管理サーバ50に対するアクセスが試行される。
当該有効期間APの経過後に当該アクセスが成功した場合には、印刷制御装置30内の設定値制限情報が更新される。そして、利用者による印刷設定において、更新後の設定値制限情報が利用される。
一方、当該有効期間APの経過後に当該アクセスが失敗した場合は、原則として、印刷ジョブの実行が禁止される(許可されない)。ただし、当該有効期間APの経過後に当該アクセスが失敗した場合であっても、許容期間RP(後述)内においては、例外的に、更新前の設定値制限情報が利用される。
<1−2−1.設定値制限情報の設定>
まず、管理者による設定値制限情報(設定値制限および各種期間(設定値制限情報の有効期間APおよび許容期間RP(後述))の設定について説明する。
図4は、設定値制限の設定画面(制限設定画面)210を示す図である。
当該制限設定画面210は、コンピュータ70(印刷管理装置)において印刷管理プログラムが起動された後、いくつかの画面遷移を経て、コンピュータ70の表示部に表示される。
図4に示すように、当該制限設定画面210には、複数の印刷設定項目(ここでは「印刷種類」、「カラー」、「トナーセーブモード」)がそれぞれ表示され、各印刷設定項目に関して、利用者による選択が可能な印刷設定値を制限するか否かがラジオボタン形式でそれぞれ表示される。なお、当該制限設定画面210にて設定可能な印刷設定項目は、管理者等によって事前に決定されているものとする。
この制限設定画面210において、管理者は、「印刷種類」と「カラー」と「トナーセーブモード」との3つの印刷設定項目に関して設定値制限をそれぞれ設定する。管理者によって設定された設定値制限(制限内容)は、印刷制御装置30において印刷制御プログラムによって利用され、当該印刷制御プログラムにおける印刷設定画面において、利用者は、当該設定値制限に従う印刷設定内容を設定する。
各印刷設定項目に関する設定値制限の設定に関して以下に説明する。
まず、管理者は、印刷設定項目「印刷種類」に関する複数の印刷設定値(「両面」、「片面」)のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限するか否か(ここでは、設定値「両面」に固定するか否か)、を設定する。換言すれば、印刷設定項目「印刷種類」に関して、利用者が選択できる印刷設定値の選択肢数を、印刷制御プログラムにて準備されている印刷設定値の個数(ここでは「両面」と「片面」との2つ)よりも低減するか否か、が設定される。
たとえば、印刷設定項目「印刷種類」に関する設定値制限において利用者によって選択可能な印刷設定値を「両面」に固定する(「する」)旨が設定された場合、印刷制御プログラムにおける印刷設定画面では、当該設定値制限に従って、印刷設定項目「印刷種類」の印刷設定値が「両面」に固定される。換言すれば、当該印刷設定画面において、利用者は、印刷設定項目「印刷種類」について印刷設定値「片面」を選択することができない。一方、設定値制限において印刷設定項目「印刷種類」の設定値を「両面」に固定しない(「しない」)旨が設定された場合、当該印刷設定画面においては、印刷設定項目「印刷種類」の設定値が「両面」に固定されない。換言すれば、当該印刷設定画面において、利用者は、印刷設定項目「印刷種類」について設定値「両面」を選択することも可能であり、設定値「片面」を選択することも可能である。
ここでは、図4に示すように、管理者は、設定値「両面」に固定する(「する」)旨のラジオボタンをクリックし、印刷設定項目「印刷種類」に関して、印刷設定値「両面」のみが利用者によって選択されるように、印刷設定値を制限する。換言すれば、管理者は、印刷設定項目「印刷種類」に関して利用者が選択できる印刷設定値の選択肢数を、印刷制御プログラムにて準備されている印刷設定値の個数(「両面」と「片面」との2つ)から1つ(「両面」)に低減する。
つぎに、管理者は、印刷設定項目「カラー」に関する複数の印刷設定値(「フルカラー」、「2色カラー」、「グレースケール」)のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限するか否か(ここでは、設定値「フルカラー」の選択を禁止するか否か)、を設定する。換言すれば、印刷設定項目「カラー」に関して、利用者が選択できる印刷設定値の選択肢数を、印刷制御プログラムにて準備されている印刷設定値の個数(ここでは「フルカラー」と「2色カラー」と「グレースケール」との3つ)よりも低減するか否か、が設定される。
たとえば、印刷設定項目「カラー」に関する設定値制限において利用者による印刷設定値「フルカラー」の選択を禁止する(「する」)旨が設定された場合、印刷制御プログラムにおける印刷設定画面では、当該設定値制限に従って、印刷設定項目「カラー」について利用者による印刷設定値「フルカラー」の選択が禁止される。換言すれば、印刷設定項目「カラー」に関して利用者による選択が可能な印刷設定値の選択肢数が、3つ(「フルカラー」、「2色カラー」、「グレースケール」)から2つ(「2色カラー」、「グレースケール」)に制限(低減)される。一方、設定値制限において印刷設定項目「カラー」について利用者による印刷設定値「フルカラー」の選択を禁止しない(「しない」)旨が設定された場合は、当該印刷設定画面において、印刷設定項目「カラー」について利用者による印刷設定値「フルカラー」の選択は禁止されない。
ここでは、図4に示すように、管理者は、設定値「フルカラー」の選択を禁止しない(「しない」)旨のラジオボタンをクリックし、印刷設定項目「カラー」に関して印刷設定値を制限しない。換言すれば、管理者は、印刷設定項目「カラー」に関して、利用者による印刷設定値「フルカラー」の選択を許容する。
同様に、管理者は、印刷設定項目「トナーセーブモード」に関する複数の印刷設定値(「ON」、「OFF」)のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限するか否か(ここでは、設定値「ON(トナーセーブを行う)」に固定するか否か)、を設定する。ここでは、管理者は、図4に示すように、印刷設定値「ON」に固定する(「する」)旨のラジオボタンをクリックし、印刷設定項目「トナーセーブモード」に関して、印刷設定値「ON」のみが利用者によって選択されるように、印刷設定値を制限する。
このように、管理者は、制限設定画面210において、各印刷設定項目に関する設定値制限を設定する。
設定値制限の設定の後、管理者が制限設定画面210内の設定完了ボタン211(図4)を押下すると、期間設定画面220がコンピュータ70(印刷管理装置)の表示部に表示される(図5参照)。
当該期間設定画面220において、管理者は、設定値制限情報の有効期間APと許容期間RP(後述)との2つの期間をそれぞれ設定する。
具体的には、まず、管理者は、当該期間設定画面220において、設定値制限情報の有効期間APを設定する。当該有効期間APは、印刷制御装置30内の設定値制限情報の更新を要しない期間(更新不要期間)である。換言すれば、印刷制御装置30(印刷制御プログラム)は、自装置内の設定値制限情報に対して設定された有効期間AP内においては、印刷管理サーバ50に対するアクセスを行わずとも、自装置内の当該設定値制限情報を利用して印刷ジョブをMFP10にて実行させることができる。ここでは、図5に示すように、管理者は、設定値制限情報の有効期間APを「3月(3ヶ月)」に設定する。
つぎに、管理者は、当該期間設定画面220において、設定値制限情報の許容期間RP(次述)をも設定する。当該許容期間RPは、設定値制限情報の有効期間APに引き続いて設けられる期間であり、更新前の設定値制限情報の利用を例外的に許容する期間である。ここでは、図5に示すように、管理者は、設定値制限情報の許容期間RPを「1日」に設定する。
上記2つの期間が設定された後、管理者が当該期間設定画面220内の設定完了ボタン221(図5)を押下すると、設定値制限情報が印刷管理装置70から印刷管理サーバ50へと送信される。この設定値制限情報には、各印刷設定項目に関する設定値制限(制限内容)とともに設定値制限情報の有効期間APおよび許容期間RPもが含まれる。そして、当該設定値制限情報が印刷管理サーバ50内に格納される。なお、設定値制限情報が印刷管理サーバ50に格納されると、その時刻(格納された時刻)が当該設定値制限情報の発行時刻として設定値制限情報内に記憶される。この発行時刻は、後述の設定値制限情報の更新に際して利用される。
このようにして、管理者は、印刷管理装置70(印刷管理プログラム)を用いて、設定値制限情報を予め設定し、当該設定値制限情報を印刷管理サーバ50に格納しておく。
そして、印刷管理サーバ50に格納されている設定値制限情報が、印刷制御装置30(印刷制御プログラム)によって取得され、印刷制御装置30内に格納される。また、印刷制御装置30内の設定値制限情報の有効期間AP(AP1)が、印刷管理サーバ50からの取得(ダウンロード)完了時点(T1)を始期として開始される(図7等参照)。
<1−2−2.印刷制御装置30における印刷制御プログラムの動作等>
つぎに、印刷制御装置30における印刷制御プログラム(ここではプリンタドライバ)の動作について、図6等を参照しながら説明する。図6は、印刷制御プログラムの動作を示すフローチャートである。
なお、ここでは、設定値制限情報は、印刷管理サーバ50から取得されて印刷制御装置30内に既に格納されているものとする。
印刷制御装置30では、設定値制限情報の有効期間AP(AP1)内と当該有効期間AP(AP1)の経過後とのいずれにおいて印刷制御プログラムが起動されたかによって、それぞれ異なる処理が実行される。印刷制御プログラムの起動タイミングに応じた処理について、以下に説明する。
<有効期間内に印刷制御プログラムが起動された場合>
設定値制限情報の有効期間AP(AP1)内に印刷制御プログラムが起動された場合は、印刷管理サーバ50に対するアクセスを要することなく、印刷制御装置30内の設定値制限情報に従う印刷設定内容であることを条件に印刷ジョブの実行が許可される。
具体的には、印刷制御プログラムが印刷制御装置30にて起動されると、印刷制御装置30(印刷制御プログラム)は、自装置内の設定値制限情報の有効期間AP(ここでは「3ヶ月」)が経過しているか否かを判定する(ステップS12)。
当該有効期間APが経過していない場合、印刷制御装置30は、利用者による印刷設定に際して、印刷制御装置30内の設定値制限情報を利用する(ステップS13)。詳細には、印刷制御装置30は、設定値制限情報の有効期間AP(AP1)内においては、印刷管理サーバ50に対するアクセスを試行せず、印刷制御装置30内の設定値制限情報に従う印刷設定内容の設定を利用者から受け付ける。
ここでは、印刷設定項目「印刷種類」に関して、設定値「両面」に固定する旨の設定値制限が管理者によって設定されている(図4参照)。そのため、印刷制御プログラムの印刷設定画面(不図示)においては、当該設定値制限情報における設定値制限(制限内容)に基づき、印刷設定項目「印刷種類」に関する印刷設定値が「両面」に固定される。換言すれば、印刷制御装置30の利用者は、当該印刷設定画面において、印刷設定項目「印刷種類」の印刷設定値として「片面」を選択することができない。なお、印刷設定画面における印刷設定値の制限(設定値「両面」の固定)は、特定の印刷設定項目(「印刷種類」)に関して印刷制御プログラムにて準備されている印刷設定値のうち制限対象の印刷設定値(「両面」以外の設定値(「片面」))を設定不可能にする(除外あるいはグレーアウト等)などの方法によって行われる。
その後、印刷実行ボタンが利用者によって押下されると、当該設定値制限情報に従った印刷設定内容を有する印刷ジョブが印刷制御装置30からMFP10へと送信される。そして、MFP10において、印刷対象文書等が両面で印刷される。
このように、設定値制限情報の有効期間AP内に印刷制御プログラムが起動された場合は、印刷管理サーバ50に対するアクセスを要することなく、印刷ジョブの実行が許可される。また、当該印刷ジョブの実行は、印刷制御装置30内の設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に許可される。
<有効期間の経過後に印刷制御プログラムが起動された場合>
設定値制限情報の有効期間AP(AP1)の経過後に印刷制御プログラムが起動された場合は、印刷管理サーバ50に対するアクセスが試行され、当該アクセスの成否に応じた処理が印刷制御装置30において行われる。
具体的には、設定値制限情報の有効期間AP(AP1)の経過後に印刷制御プログラムが起動された場合、処理はステップS12を経てステップS14へと進み、印刷管理サーバ50へのアクセスに成功したか否かが判定される。
詳細には、設定値制限情報の有効期間AP(AP1)の経過後に印刷制御プログラムが起動された場合、印刷制御装置30(印刷制御プログラム)は、印刷管理サーバ50に対するアクセスを試行する。
当該アクセスが成功する(ステップS14にて「YES」と判定される)と、ステップS15へと進む。ステップS15においては、印刷制御装置30は、自装置内の設定値制限情報を更新し、利用者による印刷設定に際して、当該アクセスに伴う更新後の設定値制限情報を利用する。
具体的には、印刷管理サーバ50に対するアクセスが成功すると、印刷制御装置30(印刷制御プログラム)は、印刷管理サーバ50内の設定値制限情報の発行時刻と、自装置内の設定値制限情報(更新前の設定値制限情報)の発行時刻とを比較する。
そして、印刷制御装置30内の設定値制限情報よりも新しい設定値制限情報が印刷管理サーバ50内に存在する場合、印刷制御装置30は、当該新たな設定値制限情報を印刷管理サーバ50から取得する。当該新たな設定値制限情報が取得されると、印刷制御装置30は、自装置(印刷制御装置30)内の設定値制限情報を当該新たな設定値制限情報に更新する。詳細には、印刷制御装置30内に現在格納されている設定値制限情報が破棄されるとともに、当該新たな設定値制限情報が印刷制御装置30内に格納される。そして、印刷制御装置30は、更新後の設定値制限情報(印刷制御装置30内に新たに格納された設定値制限情報)に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可する。また、印刷制御装置30内においては、当該新たな設定値制限情報が取得(ダウンロード)されると、更新後の設定値制限情報に設定されている有効期間AP(AP2)が、ダウンロード完了時点(T2)を始期として開始される(図7参照)。
一方、印刷管理サーバ50内に新たな設定値制限情報が存在しない場合(印刷制御装置30内の設定値制限情報の発行時刻と同じ発行時刻の設定値制限情報が印刷管理サーバ50に格納されている場合)は、印刷制御装置30内の更新前の設定値制限情報が更新後の設定値制限情報として用いられる。換言すれば、印刷管理サーバ50に対するアクセスが成功した場合であっても、当該印刷管理サーバ50内に新たな設定値制限情報が存在しないときには、更新前の設定値制限情報が引き続き(更新後の設定値制限情報として)用いられる。そして、印刷制御装置30内の設定値制限情報(更新前の設定値制限情報)の新たな有効期間AP(AP2)が、印刷管理サーバ50にアクセスした時点(T2)を始期として開始される。
また、ステップS14において、印刷管理サーバ50に対するアクセスが試行された結果、当該アクセスが失敗した(「NO」と判定された)場合、処理はステップS16へと進む。ステップS16においては、印刷制御装置30内の設定値制限情報の許容期間RP(RP1)が経過しているか否か、が判定される。
具体的には、有効期間AP(AP1)の経過後において、印刷制御装置30と印刷管理サーバ50との通信の不具合等によって印刷管理サーバ50にアクセスすることができない場合には、印刷制御プログラムの起動指令が、設定値制限情報の許容期間RP(RP1)内にされたものであるか否か、がステップS16にて判定される。換言すれば、許容期間RP内において印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗したか否か、が判定される。
印刷制御装置30では、ステップS16における判定結果によって(許容期間RP(RP1)内と当該許容期間RP(RP1)の経過後とのいずれにおいて当該アクセスが失敗したかによって)、以下のように、それぞれ異なる処理(ステップS17,S18)が実行される。
<許容期間内に印刷管理サーバに対するアクセスが失敗した場合>
設定値制限情報の有効期間AP(AP1)の経過後に当該アクセスが失敗した場合であっても、設定値制限情報の許容期間RP(RP1)内においては、更新前の設定値制限情報が(例外的に)利用される(ステップS17)。
ここにおいて、設定値制限情報の有効期間AP(AP1)の経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合は、原則として、MFP10の利用(印刷ジョブの実行)が禁止される。換言すれば、当該有効期間APの経過後に当該アクセスが失敗した場合、利用者は、原則として、印刷制御装置30を用いてMFP10に印刷出力を実行させることができない。
ただし、印刷制御プログラムは、当該有効期間AP(AP1)の経過後に当該アクセスが失敗した場合であっても、当該設定値制限情報の許容期間RP(RP1)(ここでは1日)内においては、MFP10の利用を停止せず、更新前の設定値制限情報を例外的に利用して印刷ジョブの実行を許可する(図8も参照)。
そして、印刷制御装置30は、更新前の設定値制限情報(有効期間AP経過後の設定値制限情報)に従った印刷設定内容の設定を利用者から受け付ける。その後、利用者からの印刷実行指示に応じて、当該設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブがMFP10へと送信され、MFP10にて当該印刷ジョブが実行される。
このように、有効期間APの経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合であっても、許容期間RP内においては、更新前の設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が例外的に許可される。
<許容期間の経過後に印刷管理サーバに対するアクセスが失敗した場合>
設定値制限情報の有効期間AP(AP1)の経過後且つ許容期間RP(RP1)の経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合には、(原則通り、)印刷ジョブの実行が禁止される(ステップS18)(図10も参照)。換言すれば、許容期間RP(RP1)の経過後に当該アクセスが失敗した場合、印刷制御プログラムにおいて、利用者からの印刷ジョブの実行は許可されず、当該利用者は、印刷制御装置30を用いてMFP10に印刷出力を行わせることができない。
なお、当該アクセスが失敗した後に印刷制御プログラムが再び起動された際、印刷制御装置30と印刷管理サーバ50との通信の不具合解消等によって当該アクセスが成功すると、処理はステップS15へと進み、設定値制限情報が更新される(図9も参照)。
以上のような動作によれば、設定値制限情報の有効期間AP(AP1)の経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合であっても、設定値制限情報の許容期間RP(RP1)内においては、更新前の当該設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が(例外的に)許可される。したがって、設定値制限情報の有効期間APの経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗すると(当該アクセスのタイミングにかかわらず)MFP10の利用が一律に停止されること、を回避することが可能である。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、設定値制限情報の許容期間RP(RP1)の経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合、印刷ジョブの実行が禁止される態様を例示した(図10参照)。
この第2実施形態では、当該許容期間RP(RP1)の経過後に当該アクセスが失敗した場合であっても、印刷ジョブの実行が禁止されることなく、代替設定値制限情報(次述)に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可される態様を例示する。
当該代替設定値制限情報は、許容期間RP(RP1)の経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合に、設定値制限情報の代わりに(例外的に)用いられる制限情報である。
この代替設定値制限情報は、設定値制限情報の制限内容よりも厳しい制限内容を有するとともに、管理者によって想定される最も厳しい制限内容を有することが好ましい。
具体的には、設定値制限情報は、印刷制御装置30(印刷制御プログラム)において原則的に用いられる制限情報である。これに対して、代替設定値制限情報は、許容期間RPの経過後において印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合に設定値制限情報の代わりに例外的に用いられる制限情報である。このような例外的に用いられる制限情報(代替設定値制限情報)が、原則的に用いられる制限情報(設定値制限情報)よりも緩い制限内容を有すること、が管理者にとって望ましくないこともある。
たとえば、コスト削減等を目的として設定値制限情報の有効期間AP内における印刷設定では印刷設定項目「印刷種類」の印刷設定値が「両面」に固定されているにもかかわらず、許容期間RPの経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した際における印刷設定では「片面」を利用者が選択できること、は管理者にとって望ましくない。
このような事情に基づき、この実施形態では、代替設定値制限情報は、管理者によって想定される最も厳しい制限内容を有するとともに、設定値制限情報における制限内容よりも厳しい制限内容を有する。これによれば、印刷管理サーバ50へのアクセスの失敗などの非常時において、管理者は、自身が想定する最も厳しい設定値制限に従う印刷設定内容のみを利用者に設定させることができ、設定値制限情報の利用時(通常時)における印刷設定内容よりも高い自由度を有する印刷設定内容が利用者によって設定されることを回避することができる。
<設定値制限情報および代替設定値制限情報の設定>
管理者は、設定値制限情報の制限内容および代替設定値制限情報の制限内容を予め想定した上で、各制限情報の設定をそれぞれ行う。
ここでは、まず、管理者は、コンピュータ70(印刷管理装置)において、第1実施形態と同様にして設定値制限情報を設定する(図4参照)。
具体的には、図4に示すように、設定値制限情報が、「印刷種類」と「トナーセーブモード」との2つの印刷設定項目に関しては、利用者による選択が可能な印刷設定値を制限するように設定され、印刷設定項目「カラー」に関しては、利用者による選択が可能な印刷設定値を制限しないように設定される。
つぎに、管理者は、コンピュータ70(印刷管理装置)において、代替設定値制限情報を設定する。
図11は、代替設定値制限情報の設定画面(代替制限設定画面)230を示す図である。
図11に示すように、代替制限設定画面230において表示される印刷設定項目と、制限設定画面210(図4)において表示される印刷設定項目とは同じである。ただし、管理者は、当該代替制限設定画面230において、設定値制限情報における制限内容よりも厳しい制限内容を有する代替設定値制限情報を設定する。ここでは、図11に示すように、全ての印刷設定項目(「印刷種類」、「カラー」、「トナーセーブモード」)に関して、利用者による選択が可能な印刷設定値を制限する旨がそれぞれ設定される。より詳細には、代替設定値制限情報が、「印刷種類」と「トナーセーブモード」との2つの印刷設定項目に関しては、設定値制限情報と同じ制限内容を有するように設定され、印刷設定項目「カラー」に関しては、設定値制限情報の制限内容よりも厳しい制限内容を有するように(印刷設定値を制限するように)設定される。換言すれば、複数の印刷設定項目のそれぞれが、設定値制限情報の制限内容と同等もしくは設定値制限情報の制限内容よりも厳しい制限内容を有するように、代替設定値制限情報が設定される。このように、設定値制限情報における特定の印刷設定項目(ここでは「カラー」)に関して利用者による選択が可能な印刷設定値の選択肢数よりも少数の印刷設定値を有する代替設定値制限情報が設定される。
代替設定値制限情報が設定され、代替制限設定画面230内の設定完了ボタン231(図11)が押下されると、設定値制限情報と同様に、代替設定値制限情報が印刷管理装置70から印刷管理サーバ50へと送信され、印刷管理サーバ50内にそれぞれ格納される。そして、印刷管理サーバ50内の代替設定値制限情報が、印刷制御装置30(印刷制御プログラム)によって取得され、印刷制御装置30内に格納される。
ここにおいて、設定値制限情報の制限内容よりも緩い制限内容を有する代替設定値制限情報を管理者が設定しようとする(図12参照)と、当該代替設定値制限情報の設定が印刷管理プログラムによって拒否される。
たとえば、図4に示すように、設定値制限情報においては、印刷設定項目「印刷種類」に関して印刷設定値を制限する旨(設定値「両面」に固定する旨)が既に設定されている。その後、図12に示すように、管理者が、印刷設定項目「印刷種類」に関して印刷設定値を制限しない(設定値「両面」に固定しない)旨の代替設定値制限情報を設定しようとすると、印刷管理プログラムは、当該代替設定値制限情報の設定を許容せず、コンピュータ70の表示部に警告画面310(図13)をメッセージ画面として表示する。
図13は、警告画面310を示す図である。図13に示すように、当該警告画面310においては、代替設定値制限情報において印刷設定項目「印刷種類」に関して設定値「両面」に固定しない設定はできない(許容されない)旨のメッセージ(警告メッセージ)が表示される。そして、当該警告画面310内の「閉じる」ボタン311(図13)が押下されると、管理者は、代替設定値制限情報の再設定あるいは設定値制限情報の再設定を行う。
このように、設定値制限情報の制限内容よりも緩い制限内容を有する代替設定値制限情報が管理者によって設定されると、印刷管理プログラムによって当該代替設定値制限情報の設定は拒否される。換言すれば、複数の印刷設定項目のうちのいずれかが設定値制限情報の制限内容よりも緩い制限内容を有する代替設定値制限情報の設定は、印刷管理プログラムによって拒否される。
なお、設定値制限情報の制限内容よりも緩い制限内容を有する代替設定値制限情報が設定される場合、代替設定値制限情報の再設定あるいは設定値制限情報の再設定を要さずに、代替設定値制限情報あるいは設定値制限情報が自動的に変更されるようにしてもよい。
具体的には、代替設定値制限情報における複数の印刷設定項目のそれぞれが、設定値制限情報の制限内容と同等もしくは設定値制限情報の制限内容よりも厳しい制限内容を有するように、代替設定値制限情報が自動的に変更されるようにしてもよい。たとえば、警告画面310(図13)において「閉じる」ボタン311が押下されると、代替設定値制限情報の設定内容が、印刷設定項目「印刷種類」に関して印刷設定値を「両面」に固定しない旨の設定内容から「両面」に固定する旨の設定内容へと自動的に変更されるようにしてもよい。
あるいは、設定値制限情報における複数の印刷設定項目のそれぞれが、代替設定値制限情報の制限内容と同等もしくは代替設定値制限情報の制限内容よりも緩い制限内容を有するように、設定値制限情報が自動的に変更されるようにしてもよい。たとえば、設定値制限情報の設定内容が、代替設定値制限情報の制限内容と同等もしくは代替設定値制限情報の制限内容よりも緩い制限内容を有するように、印刷設定項目「印刷種類」に関して印刷設定値を「両面」に固定する旨の設定内容から「両面」に固定しない旨の設定内容へと自動的に変更されるようにしてもよい。
<印刷制御装置30における印刷制御プログラムの動作等>
つぎに、第2実施形態に係る印刷制御プログラムの動作について、図14を参照しつつ説明する。図14は、第2実施形態に係る印刷制御プログラムの動作を示すフローチャートである。
第2実施形態のステップS12〜S17の処理は、第1実施形態のステップS12〜S17(図6)の処理と同様である。
具体的には、設定値制限情報の有効期間AP内においては、印刷管理サーバ50に対するアクセスを要することなく、印刷制御装置30内の当該設定値制限情報が利用される(ステップS13)。当該有効期間APの経過後においては、印刷管理サーバ50に対するアクセスが試行され、当該有効期間APの経過後に当該アクセスが成功した場合は、更新後の設定値制限情報が利用される(ステップS15)。当該有効期間APの経過後に当該アクセスが失敗した場合は、設定値制限情報の許容期間RP内においては、更新前の設定値制限情報が例外的に利用される(ステップS17)。
この第2実施形態においては、当該有効期間APの経過後且つ許容期間RPの経過後に当該アクセスが失敗した場合、(ステップS18の処理ではなく、)ステップS20の処理が行われる。
具体的には、ステップS20では、有効期間AP(AP1)の経過後且つ許容期間RP(RP1)の経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合、利用者による印刷設定に際して、印刷制御装置30内に格納されている代替設定値制限情報が設定値制限情報の代わりに利用される。換言すれば、許容期間RP(RP1)の経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合であっても、MFP10の利用は停止されることがなく、代替設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可される。
たとえば、図11に示すような代替設定値制限情報においては、全ての印刷設定項目(「印刷種類」、「カラー」、「トナーセーブモード」)に関して、利用者による選択が可能な印刷設定値が制限されている。そのため、印刷制御プログラムの印刷設定画面において、利用者は、設定値制限情報の利用時(通常時)における印刷設定と同様に、印刷設定項目「両面」に関して「片面」を選択することができず、印刷設定項目「トナーセーブモード」に関して「OFF」を選択することもできない。さらに、許容期間RPの経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合、利用者は、設定値制限情報の利用時(通常時)における印刷設定とは異なり、印刷設定項目「カラー」に関して「フルカラー」を選択することができない。
このように、許容期間RPの経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合であっても、MFP10の利用自体は停止されない。ただし、利用者は、印刷設定において、設定値制限情報の制限内容よりも厳しい制限内容の代替設定値制限情報に従うことを求められる。そして、当該代替設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に、印刷ジョブの実行が許可される。
なお、当該アクセスが失敗した後に印刷制御プログラムが再び起動された際、印刷制御装置30と印刷管理サーバ50との通信の不具合解消等によって当該アクセスが成功すると、処理はステップS15へと進み、設定値制限情報が更新される(図9も参照)。また、当該アクセスが成功した際、印刷管理サーバ50内に新たな代替設定値制限情報が存在する場合には、当該新たな代替設定値制限情報が取得され、印刷制御装置30内の代替設定値制限情報が当該新たな代替設定値制限情報に更新される。
このように、第2実施形態においては、設定値制限情報の許容期間RPの経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合には、代替設定値制限情報が設定値制限情報の代わりに利用される。したがって、設定値制限情報の有効期間APの経過後且つ許容期間RPの経過後に印刷管理サーバ50に対するアクセスが失敗した場合であってもMFP10の利用停止を回避することが可能である。
また、代替設定値制限情報は、設定値制限情報における制限内容よりも厳しい制限内容を有し、許容期間RPの経過後に当該アクセスが失敗した場合には、設定値制限情報の代わりに当該代替設定値制限情報が利用される。換言すれば、許容期間RPの経過後に当該アクセスが失敗した場合には、設定値制限情報における制限内容よりも厳しい制限内容を有する代替設定値制限情報に従うことを条件に、印刷ジョブの実行が許可される。したがって、許容期間RPの経過後に当該アクセスが失敗した場合に、設定値制限情報の利用時における印刷設定内容よりも高い自由度を有する印刷設定内容が利用者によって設定されること、を回避することが可能である。
なお、上記第2実施形態においては、設定値制限情報の設定後に代替設定値制限情報の設定が行われる態様を例示したが、これに限定されず、代替設定値制限情報の設定後に設定値制限情報の設定が行われてもよい。
また、上記第2実施形態においては、代替設定値制限情報は、印刷管理サーバ50から取得されて印刷制御装置30内に格納される態様を例示したが、これに限定されず、代替設定値制限情報が、印刷制御プログラムのインストールパッケージに含まれ、当該印刷制御プログラムのインストールに伴って印刷制御装置30内に格納されるようにしてもよい。
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態等では、設定値制限情報の有効期間AP内においては、印刷管理サーバ50に対するアクセスが試行されない態様を例示したが、これに限定されず、当該有効期間AP内において、たとえば定期的にあるいは不定期に印刷管理サーバ50に対するアクセスが試行されてもよい。
具体的には、設定値制限情報の有効期間AP内において、定期的に(たとえば1週間おきに)、印刷管理サーバ50に対するアクセスが試行されるようにしてもよい。あるいは、当該有効期間AP内において利用者からの印刷制御プログラムの起動指令が所定回数(たとえば5回)受け付けられるごとに(不定期に)、当該アクセスが試行されるようにしてもよい。
また、上記実施形態等においては、印刷制御プログラムがパーソナルコンピュータにて実行されているが、これに限定されず、スマートフォンなどのコンピュータにて印刷制御プログラムが実行されるようにしてもよい。
また、上記実施形態等においては、コンピュータ30(MFP10とは別の装置)が印刷制御装置として用いられる態様を例示したが、これに限定されず、MFP10自体が印刷制御装置として用いられるようにしてもよい。
1 印刷システム
10 MFP
30 コンピュータ(印刷制御装置)
50 コンピュータ(印刷管理サーバ)
70 コンピュータ(印刷管理装置)
210 制限設定画面
220 期間設定画面

Claims (9)

  1. 印刷制御装置であって、
    特定の印刷設定項目に関する複数の印刷設定値のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限する設定値制限情報を、前記印刷制御装置と通信可能な印刷管理サーバから取得して前記印刷制御装置内に格納する取得手段と、
    前記印刷制御装置内の前記設定値制限情報に基づき印刷ジョブの実行許否を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記設定値制限情報に対して設定された有効期間内においては、前記印刷管理サーバに対するアクセスを要することなく、前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可し、
    前記有効期間の経過後において、前記アクセスを試行し、
    前記アクセスが成功した場合には、前記アクセスに伴う更新後の設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可し、
    前記有効期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合であっても、前記有効期間に引き続いて設けられる許容期間内においては、更新前の前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 請求項1に記載の印刷制御装置において、
    前記取得手段は、前記アクセスが成功すると、新たな設定値制限情報を前記印刷管理サーバから取得するとともに、前記新たな設定値制限情報を前記更新後の設定値制限情報として用いることを特徴とする印刷制御装置。
  3. 請求項1に記載の印刷制御装置において、
    前記取得手段は、
    前記アクセスが成功した場合、前記印刷管理サーバ内に新たな設定値制限情報が存在するときには、前記新たな設定値制限情報を前記印刷管理サーバから取得するとともに、前記新たな設定値制限情報を前記更新後の設定値制限情報として用い、
    前記アクセスが成功した場合であっても、前記印刷管理サーバ内に前記新たな設定値制限情報が存在しないときには、更新前の前記設定値制限情報を前記更新後の設定値制限情報として用いることを特徴とする印刷制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置において、
    前記制御手段は、前記有効期間の経過後且つ前記許容期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合には、印刷ジョブの実行を禁止することを特徴とする印刷制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置において、
    前記制御手段は、前記有効期間の経過後且つ前記許容期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合には、前記設定値制限情報の代わりに用いられる代替設定値制限情報であって前記印刷制御装置内に格納されている代替設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可することを特徴とする印刷制御装置。
  6. 請求項5に記載の印刷制御装置において、
    前記代替設定値制限情報は、前記設定値制限情報における制限内容よりも厳しい制限内容を有することを特徴とする印刷制御装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の印刷制御装置において、
    前記取得手段は、前記アクセスが成功した場合、前記印刷管理サーバ内に新たな代替設定値制限情報が存在するときには、前記新たな代替設定値制限情報を前記印刷管理サーバから取得するとともに、前記印刷制御装置内の前記代替設定値制限情報を前記新たな代替設定値制限情報に更新することを特徴とする印刷制御装置。
  8. 印刷制御装置に内蔵されたプログラムであって、
    a)特定の印刷設定項目に関する複数の印刷設定値のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限する設定値制限情報を、前記印刷制御装置と通信可能な印刷管理サーバから取得して前記印刷制御装置内に格納するステップと、
    b)前記印刷制御装置内の前記設定値制限情報に基づき印刷ジョブの実行許否を制御するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップb)においては、
    前記設定値制限情報に対して設定された有効期間内においては、前記印刷管理サーバに対するアクセスを要することなく、前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可され、
    前記有効期間の経過後において、前記アクセスが試行され、
    前記アクセスが成功した場合には、前記アクセスに伴う更新後の設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可され、
    前記有効期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合であっても、前記有効期間に引き続いて設けられる許容期間内においては、更新前の前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行が許可されることを特徴とするプログラム。
  9. 印刷管理サーバと、
    前記印刷管理サーバと通信可能な印刷制御装置と、
    を備える印刷システムであって、
    前記印刷管理サーバは、
    特定の印刷設定項目に関する複数の印刷設定値のうち利用者による選択が可能な印刷設定値を制限する設定値制限情報を前記印刷制御装置に送信する送信手段、
    を有し、
    前記印刷制御装置は、
    前記設定値制限情報を前記印刷管理サーバから取得して前記印刷制御装置内に格納する取得手段と、
    前記印刷制御装置内の前記設定値制限情報に基づき印刷ジョブの実行許否を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記設定値制限情報に対して設定された有効期間内においては、前記印刷管理サーバに対するアクセスを要することなく、前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可し、
    前記有効期間の経過後において、前記アクセスを試行し、
    前記アクセスが成功した場合には、前記アクセスに伴う更新後の設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可し、
    前記有効期間の経過後に前記アクセスが失敗した場合であっても、前記有効期間に引き続いて設けられる許容期間内においては、更新前の前記設定値制限情報に従う印刷設定内容を有することを条件に印刷ジョブの実行を許可することを特徴とする印刷システム。
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