JP2017010100A - 物々交換支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが,他のユーザが出品した出品物を欲しい物として登録するだけで,欲しい物として登録したユーザに対して環形物々交換を提案できる装置を提供する。【解決手段】本発明に係る物々交換支援装置1は,ユーザが欲しい物を登録した際に欲しい物リスト22に記憶される欲しい物登録情報を利用して,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを示すツリー構造を生成することで環形物々交換を生成し,生成した環形物々交換をユーザに提案する物々交換提案手段13を備える。【選択図】図6
Description
本発明は,ユーザ間で行う物々交換を支援する発明で,更に,複数のユーザが集団的に物々交換を支援できるようにする発明である。
C2C(Consumer to Consumer)と称され,インターネットを利用した一般消費者間取引が普及している。インターネットを利用した一般消費者間取引としては,インターネットを利用してオークションを行うインターネットオークションが有名であるが,インターネットを利用して物々交換を行う物々交換サービスも既に提供されている。現時点では,電子商取引であるインターネットオークションと比較して,電子商取引にならない物々交換サービスの知名度は低いが,リサイクルの観点からすると,今後,物々交換の取引量を増やすことが望ましいと考えられる。
インターネットを利用して物々交換を行う物々交換サービスに係る発明は既に開示されている。例えば,特許文献1では,ネットワークを利用するクライアントサーバコンピュータ環境において、ユーザ間の物々交換を統合的に行えるようにする発明が開示されている。特許文献1に係る発明では,物々交換の対象となる複数の物品に関する情報を、物品を所持する所有者の所有者識別子に関連付けてデータベースに格納しておき,物々交換の相手が見つかると,物々交換の対象となる物品に関連付けられている所有者識別子を,物々交換の相手の所有者識別子に書き換えることで,一般消費者間の物々交換が行われる。
また,1対1の物々交換では,自分が欲しい物品を出品している相手が,自分が提供する物品を欲しくなかったり,また,自分が欲しい物品の価格と自分が提供する物品の価格が違いすぎたりして,1対1の物々交換が成立しないことが多いため,特許文献2では,複数のユーザが集団的に物々交換できるようにする発明として,複数のユーザが環状的にリンクして物々交換を行う環形物々交換を提案できるシステムが開示されている。
特許文献2で開示されている発明のように,複数のユーザが環状的にリンクして物々交換を行う環形物々交換を提案して複数のユーザが集団的に物々交換できるようにすることで,ユーザが物々交換を行えるケースは増えると推測される。しかし,1対1の物々交換を行う場合,物々交換を希望する者は,出品されている物品の写真や詳細説明などを参照し,物々交換を希望する物品そのものを指定できるが,特許文献2に記載の内容では,ユーザに物々交換を提案する物品は物々交換システム側が検索した物品になってしまい,ユーザは,物々交換を希望する物品そのものをユーザ自身で指定できない。同じ品名の物品であっても,物品の色や物品の破損状況が出品者によって異なるため,物々交換のリンクを生成して複数のユーザが集団的に物々交換を行う場合であっても,ユーザが,物々交換を希望する物品をユーザ自身で指定できることが望ましい。
そこで,本発明は,物々交換に用いる物品を出品したユーザが,他のユーザが出品した出品物を欲しい物として登録するだけで,欲しい物として登録したユーザに対して,複数のユーザが環状的にリンクして物々交換を行う環形物々交換を提案できる装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明は,出品物の登録要求をユーザから受けると,ユーザが出品する出品物の出品物ID,出品物を出品するユーザのユーザIDを少なくとも含む前記出品物登録情報を出品物リストに登録する出品物登録手段と,前記出品物リストに登録されている出品物の一つを欲しい物として登録する要求をユーザから受けると,欲しい物を登録するユーザのユーザID,欲しい物として登録する出品物の出品物ID,および,欲しい物として登録する出品物を出品したユーザのユーザIDを含む欲しい物登録情報を欲しい物リストに登録する欲しい物登録手段と,前記欲しい物リストに記憶されている前記欲しい物登録情報を参照して,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを解析することで,複数のユーザが環状的にリンクして物々交換を行うことが可能な環形物々交換を生成し,前記環形物々交換に含まれるユーザに対して前記環形物々交換を提案する物々交換提案手段とを備えたことを特徴とする物々交換支援装置である。第1の発明に係る物々交換支援装置は,ユーザが欲しい物を登録したとき前記欲しい物リストに登録される前記欲しい物登録情報のみを用いて前記環形物々交換を形成するように構成されているため,物々交換に用いる物品を出品したユーザが,他のユーザが出品した出品物を欲しい物として登録するだけで,欲しい物として登録したユーザに対して,複数のユーザが環状的にリンクして物々交換を行う環形物々交換を提案できる。
更に,上述した課題を解決する第2の発明は,前記物々交換提案手段は,欲しい物を登録したユーザを親ノードとし,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザを子ノードとしてリンクさせる処理を,ルートノードとするユーザから親ノードを開始し,子ノードになるユーザがルートノードとしたユーザに一致するまで,子ノードのユーザを次の親ノードのユーザに用いて(置き換えて)前記処理を繰り返し実行することで,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを示すツリー構造を生成し,前記ツリー構造を利用して前記環形物々交換を生成する,ことを特徴とする。第2の発明に係る物々交換支援装置は,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを示す前記ツリー構造を利用して,前記環形物々交換を生成するようにした発明である。
更に,第3の発明は,第1の発明または第2の発明に記載した物々交換支援装置において,前記出品物登録手段は,出品する出品物の価格帯を前記出品物登録情報に含ませ,前記欲しい物登録手段は,欲しい物として登録する出品物の価格帯を前記欲しい物登録情報に含ませ,前記物々交換提案手段は,価格帯が同じ前記欲しい物登録情報を抽出して,前記環形物々交換を形成することを特徴とする。第3の発明は,価格帯が同じ出品物を出品したユーザ同士で物々交換できるようにした発明である。
更に,第4の発明は,第1の発明から第3の発明のいずれか一つに記載した物々交換支援装置において,前記出品物登録手段は,出品物を出品するユーザが住んでいる場所に対応する地域を前記出品物登録情報に含ませ,前記欲しい物登録手段は,欲しい物として登録する出品物を出品したユーザの地域を前記欲しい物登録情報に含ませ,前記物々交換提案手段は,地域が同じ前記欲しい物登録情報を抽出して,前記環形物々交換を形成することを特徴とする。第4の発明は,住んでいる地域が同じ出品物を出品したユーザ同士で物々交換できるようにした発明である。
更に,第5の発明は,第1の発明から第4の発明のいずれか一つに記載した物々交換支援装置において,前記環形物々交換の内容を通知したユーザから前記環形物々交換の承認が返信されると,前記環形物々交換に含まれる全てのユーザから前記環形物々交換の承認が得られたか確認し,前記環形物々交換に含まれる全てのユーザから前記環形物々交換の承認が得られると前記環形物々交換が成立したと判定する成立管理手段と,成立した前記環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して物々交換の事務局への出品物の発送を通知し,ユーザが出品した出品物の受領状況を管理する機能と,出品物を発送したユーザに対し,このユーザが欲しい物として登録した出品物の配送に係る配送料を通知し,ユーザからの配送料の振込み状況を管理する機能と,配送料を振り込んだユーザに対して,このユーザが欲しい物として登録した出品物を配送する指示を物々交換の事務局へ通知する機能を有する配送管理手段とを備えたことを特徴とする。第5の発明は,本発明に係る物々交換支援装置に,ユーザに提案した前記環形物々交換の実施を管理する機能を持たせた発明である。
更に,第6の発明は,第5の発明に記載した物々交換支援装置において,前記配送管理手段は,成立した前記環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して出品物の発送を通知する前に,成立した前記環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して,ユーザの出品物と同額のデポジットの振込みを通知し,全てのユーザがデポジットを振込むと,成立した前記環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して出品物の発送を通知し,配送料を振り込んだユーザに対して,このユーザが欲しい物として登録した出品物を配送する指示を物々交換の事務局へ通知すると,このユーザが振り込んだデポジットをこのユーザに返却する処理を行うデポジット管理機能を有することを特徴とする。第5の発明は,本発明に係る物々交換支援装置に,前記環形物々交換を実施する際にユーザからデポジットを預かるようにした発明である。
このように,上述した本発明によれば,物々交換に用いる物品を出品したユーザが,他のユーザが出品した出品物を欲しい物として登録するだけで,欲しい物として登録したユーザに対して,複数のユーザが環状的にリンクして物々交換を行う環形物々交換を提案できる装置を提供できる。
ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の技術的範囲を束縛するものでなく,理解を助けるために記述するものである。
図1は,本実施形態に係る物々交換支援装置1を説明する図である。本実施形態に係る物々交換支援装置1は,複数のユーザが環状的にリンクして物々交換を行う環形物々交換を提案し,より多くのユーザが物々交換できるように提案する装置で,図1に図示したように,物々交換支援装置1はデータベース装置2と接続し,更に,ユーザ端末3および事務局端末4とネットワーク5を介して接続している。
図1で図示したユーザ端末3は,物々交換支援装置1を利用するときにユーザが操作する端末装置で,図1では,ユーザ端末3をスマートフォンとして図示しているが,タブレットコンピュータやパーソナルコンピュータをユーザ端末3として利用することもできる。
図1で図示したユーザ端末3には,物々交換支援装置1を利用するためのコンピュータプログラムが実装される。物々交換支援装置1を利用するためのコンピュータプログラムは,ウェブページの閲覧に用いるブラウザとすることもできるが,本実施形態では,物々交換支援装置1を利用するための機能に特化したアプリケーションプログラムがユーザ端末3にインストールされているものとして説明する。
図1で図示した事務局端末4は,物々交換支援装置1を運営している会社の事務局に設置されるコンピュータで,物々交換支援装置1を運営する事務局が,物々交換支援装置1にデータを登録するときに用いられる端末装置である。物々交換支援装置1を運営する事務局は,物々交換を行う出品物の受領・配送を少なくとも行い,事務局端末4を用いて,物々交換を行う出品物の受領状況などを物々交換支援装置1に登録する。
図1で図示したデータベース装置2は物々交換支援装置1と接続し,物々交換支援装置1が利用する様々なデータを記憶している装置である。図2は,データベース装置2が備えるリストを説明する図で,図2に図示したように,データベース装置2は,データリストとして,ユーザリスト20,出品物リスト21,欲しい物リスト22,価格帯リスト23および提案管理リスト24を備える。
データベース装置2が備えるユーザリスト20は,物々交換支援装置1を利用するユーザに係る情報を記憶するリストである。ユーザリスト20には,物々交換支援装置1に登録したユーザ毎に,物々交換支援装置1に登録したユーザのユーザ情報が記憶される。このユーザ情報には,ユーザを識別するユーザID,ユーザの氏名,ユーザの住所,ユーザの住所に対応する地域,ユーザの連絡先が少なくも含まれ,更に,図2では,ユーザが物々交換支援装置1を評価した評価情報を含んでいる。
データベース装置2が備える出品物リスト21は,物々交換支援装置1を利用するユーザが出品した物品である出品物に係るデータを記憶するリストである。出品物リスト21には,物々交換支援装置1を利用するユーザが出品した出品物毎に出品物登録情報が記憶され,この出品物登録情報には,出品物を識別する出品物ID,出品物を出品したユーザである出品者のユーザID,出品物の物品名,ユーザが出品した出品物の価格,ユーザが出品した出品物の価格が該当する価格帯IDが含まれ,更に,出品物登録情報には,出品物の写真,出品物のカテゴリー,出品物の詳細説明などの詳細情報を含ませることができる。
データベース装置2が備える欲しい物リスト22は,物々交換支援装置1を利用するユーザが登録した欲しい物に係るデータを記憶するリストである。欲しい物リスト22には,ユーザが欲しい物を登録する毎に欲しい物登録情報が記憶され,この欲しい物登録情報には,欲しい物を識別する欲しい物ID,欲しい物を登録したユーザである欲しい物登録者のユーザID,欲しい物登録者の地域,欲しい物として登録された出品物の出品物IDである欲しい物の出品物ID,欲しい物として登録された出品物を出品したユーザである欲しい物出品者のユーザID,欲しい物として登録された出品物の価格帯IDが含まれる。
データベース装置2が備える価格帯リスト23は,価格帯IDに関連付けて,価格帯IDに対応する価格帯が少なくとも記憶される。また,提案管理リスト24は,環形物々交換を識別する提案IDに関連付けて,環形物々交換の内容を記した環形物々交換情報を記憶するリストである。なお,環形物々交換の内容を記した環形物々交換情報には,環形物々交換に含まれるユーザのユーザID,環形物々交換に含まれるユーザが登録した欲しい物の出品物ID,環形物々交換に含まれるユーザが出品した出品物で,かつ,他のユーザが欲しい物として登録した出品物の出品物IDが含まれる。
ここから,物々交換支援装置1について説明する。図3は,物々交換支援装置1が備える機能を説明する図である。物々交換支援装置1は,一つのサーバまたは複数のサーバにより実現できる装置で,図3に図示したように,物々交換支援装置1として利用するサーバに実装されたコンピュータプログラムがこのサーバのCPUに読み出されて実行されることで機能するユーザ登録手段10,出品物登録手段11,欲しい物登録手段12,物々交換提案手段13,成立管理手段14および配送管理手段15を備える。
物々交換支援装置1のユーザ登録手段10は,物々交換支援装置1を利用するユーザの登録を受け付ける手段で,物々交換支援装置1への登録を希望するユーザが所持するユーザ端末3から,ユーザの氏名,ユーザの住所,ユーザの地域およびユーザの連絡先等を含むユーザ登録要求が,上述のアプリケーションプログラムが起動しているユーザ端末3から送信されると,物々交換支援装置1への登録を希望したユーザに対応させるユーザIDを生成した後,ユーザ登録手段10が生成したユーザID,および,ユーザ端末3から受信したデータ(ユーザの氏名,ユーザの住所,ユーザの地域およびユーザの連絡先)を含むユーザ情報をユーザリスト20に書き込むことで,物々交換支援装置1への登録を希望したユーザをユーザリスト20に登録する。ユーザの氏名等を入力する画面は,ユーザ端末3のアプリケーションプログラムに記憶させることもできるが,物々交換支援装置1からユーザ端末3に送信するように構成することもできる。
なお,物々交換支援装置1のユーザ登録手段10は,物々交換支援装置1への登録を希望したユーザをユーザリスト20に登録すると,ユーザ登録手段10が生成したユーザIDをユーザ端末3のアプリケーションプログラムに記憶させる処理を行うことが望ましい。ユーザ端末3のアプリケーションプログラムにユーザIDを記憶させることで,ユーザがユーザIDをユーザ端末3に入力しなくとも,ユーザ端末3のアプリケーションプログラムはユーザIDを物々交換支援装置1へ送信することが可能になる。
物々交換支援装置1の出品物登録手段11は,物々交換支援装置1を利用するユーザからの出品を受け付ける手段で,出品物を出品するユーザのユーザID,出品物の物品名,出品物の価格等を含む出品物登録要求が,上述のアプリケーションプログラムが起動しているユーザ端末3から送信されると,出品要求された出品物に対応させる出品物IDを生成し,更に,価格帯リスト23を参照して,出品物の価格に対応する価格帯IDを特定し,出品物登録手段11が生成した出品物ID,ユーザ端末3から受信したデータ(出品物を出品するユーザのユーザID,出品物の物品名,出品物の価格等)および価格帯リスト23を参照して特定した価格帯IDを含む出品物登録情報を書き込むことで,出品要求された出品物を出品物リスト21に登録する。出品物の名称等を入力する画面は,ユーザ端末3のアプリケーションプログラムに記憶させることもできるが,物々交換支援装置1からユーザ端末3に送信するように構成することもできる。
物々交換支援装置1の欲しい物登録手段12は,出品物リスト21に登録されている出品物の中から,ユーザが設定した検索条件に適合する出品物を検索し,検索結果をユーザに提示して,ユーザから欲しい物の登録を受け付ける手段である。物々交換支援装置1の欲しい物登録手段12は,上述のアプリケーションプログラムが起動しているユーザ端末3から検索条件が送信されると,出品物リスト21に記憶されている出品物登録情報を利用して,ユーザが設定した検索条件に適合する出品物登録情報を検索し,ユーザ端末3に検索結果を表示させる。ユーザ端末3に表示されている出品物の一つを欲しい物として選択する操作をユーザが行い,上述のアプリケーションプログラムが起動しているユーザ端末3から,欲しい物を登録するユーザのユーザID,および,欲しい物として登録する出品物の出品物IDを含む欲しい物登録要求が送信されると,物々交換支援装置1の欲しい物登録手段12は,欲しい物登録要求を受けた欲しい物に対応させる欲しい物IDを生成した後,ユーザリスト20から,欲しい物を登録するユーザのユーザID,すなわち,欲しい物登録者のユーザIDに対応する地域を取得し,更に,出品物リスト21から,欲しい物として登録する出品物の出品物IDに対応する出品者のユーザIDを欲しい物出品者のユーザIDとして取得し,更に,この出品物IDに対応する価格帯IDを取得する。そして,物々交換支援装置1の欲しい物登録手段12は,生成した欲しい物ID,欲しい物登録者のユーザID,欲しい物登録者の地域,欲しい物として登録する出品物の出品物IDである欲しい物の出品物ID,欲しい物出品者のユーザID,欲しい物として登録する出品物の価格帯IDを含む欲しい物登録情報を欲しい物リスト22に追加して,ユーザから登録要求を受けた欲しい物を欲しい物リスト22に登録する。
図4は,物々交換支援装置1に欲しい物を登録するときユーザ端末3に表示される画面を説明する図である。図4(a)は,ユーザが検索条件を設定する画面6aで,図4(a)の画面6aには,欲しい物のカテゴリーを選択するフォーム,欲しい物に係る検索キーワード)を入力するフォームに加え,ユーザが出品物を検索するときに選択する検索ボタンオブジェクトが含まれる。図4(b)は,検索結果を提示する画6bで,図4(b)の画面6bには,ユーザが設定した検索条件(ここでは,カテゴリーおよび検索キーワード)に適合する出品物のリストと,選択した出品物の出品物登録情報を見るときにユーザが選択するボタンオブジェクトが含まれる。図4(c)は,出品物の出品物登録情報を表示する画面6cで,図4(c)の画面6cには,ユーザが選択した出品物の詳細情報(出品物の名称,出品物の写真,出品物の詳細説明等)と,表示している出品物を欲しい物として登録するときにユーザが選択するボタンオブジェクトが含まれる。なお,図4(c)のボタンオブジェクトが選択されると,図4(c)で表示している出品物の出品物登録情報が利用されて,図4(c)で表示している出品物が欲しい物として欲しい物リスト22に登録される。
環形物々交換を行えるようにするためには,複数のユーザが環状的にリンクしている環形物々交換をユーザに提案し,環形物交換の実施を管理することが必要になるため,本実施形態に係る物々交換支援装置1は,環形物々交換をユーザに提案する物々交換提案手段13,ユーザに提案した環形物々交換の成立を管理する成立管理手段14,環形物々交換で行われる出品物の配送を管理する配送管理手段15を備える。
物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,欲しい物リスト22に記憶されている欲しい物登録情報を利用して,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを解析することで,複数のユーザが環状的にリンクして物々交換を行うことが可能な環形物々交換を生成し,環形物々交換に含まれるユーザに対して環形物々交換を提案する手段である。
まず,環形物々交換について説明する。図5は,環形物々交換を説明する図である。図5に図示したように,環形物々交換とは,欲しい物登録情報を登録した複数のユーザが環状的にリンクしている形態の物々交換を意味する。図5では,環形物々交換に含まれるユーザはユーザA,B,J,Fの4人で,ユーザA,B,J,Fは,欲しい物登録情報を利用して環状的につながっている。図5では,ユーザAは,ユーザBが欲しい物として登録した「商品a」を出品したユーザで, ユーザAとユーザBは,ユーザBの欲しい物登録情報によりつながっている。また,ユーザBは,ユーザFが欲しい物として登録した「商品b」を出品したユーザで, ユーザBとユーザFは,ユーザFの欲しい物登録情報によりつながっている。また,ユーザFは,ユーザJが欲しい物として登録した「商品f」を出品したユーザで, ユーザFとユーザJは,ユーザJの欲しい物登録情報によりつながっている。また,ユーザJは,ユーザAが欲しい物として登録した「商品j」を出品したユーザで, ユーザJとユーザAは,ユーザAの欲しい物登録情報によりつながっており,結果として,ユーザユーザA,B,J,Fは環状的につながることになる。なお,図5で図示した環形物々交換が実行されるとき,ユーザAが出品した「商品a」はユーザBに配送され,ユーザBが出品した「商品b」はユーザFに配送さ,ユーザFが出品した「商品f」をユーザJに配送し,ユーザJが出品した「商品j」はユーザAに配送されることになる。
次に,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13が環形物々交換を生成する手順について説明する。物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを示すツリー構造を生成することで環形物々交換を生成する。このツリー構造において,一人のユーザは一つのノードで示され,ツリー構造のノードのデータには,ノードに設定するユーザのユーザID,ノードに設定するユーザが出品した出品物の出品物ID,および,ノードに設定するユーザが登録した欲しい物の出品物IDが含まれる。
図6は,環形物々交換を生成する手順を説明する図である。物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,欲しい物リスト22を利用して環形物々交換を生成する際,まず,欲しい物リスト22の中から,欲しい物として登録された出品物の価格帯IDが同じ欲しい物登録情報を抽出し,更に,その中から,欲しい物登録者の地域が同じ欲しい物登録情報を抽出することで,欲しい物として登録された出品物の価格帯IDが同じで,かつ,欲しい物登録者の地域が同じ欲しい物登録情報のグループを抽出する(S1)。ここで,欲しい物として登録された出品物の価格帯IDが同じ欲しい物登録情報を抽出するのは,出品した出品物の価格帯が同じユーザ間で物々交換を行えるようにするためである。また,地域が同じ欲しい物登録情報を抽出するのは,地域が同じユーザ間で物々交換できるようにするためである。地域が同じユーザ間で物々交換できるようにすれば,出品物の配送に係る配送料をユーザ負担とした際,物々交換に係る配送料のバラツキを小さくできる。
次に,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,抽出した欲しい物登録情報のグループ毎に,環形物々交換を生成する環形物々交換生成処理を実行する(S2)。なお,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,環形物々交換生成処理において,欲しい物登録情報を検索する際,環形物々交換生成処理の対象となる欲しい物登録情報のグループから検索することになる。
環形物々交換生成処理(S2)において,まず,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,欲しい物登録情報のグループに含まれる欲しい物登録情報の中から,欲しい物登録情報を一つランダムに抽出し,ランダムに抽出した欲しい物登録情報に記述されている欲しい物登録者のユーザIDを,最初にルートノードに設定するユーザのユーザIDとして決定する(S3)。
次に,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,ルートノードに設定するユーザのユーザID,ルートノードに設定するユーザが出品した出品物の出品物ID,および,ルートノードに設定するユーザが登録した欲しい物の出品物IDをデータとするルートノードを生成する(S4)。物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,ルートノードに設定するユーザのユーザIDが欲しい物登録者のユーザIDとして記述されている欲しい物登録情報を検索し,検索した欲しい物登録情報に記述された欲しい物の出品物IDを,ルートノードに設定するユーザが登録した欲しい物の出品物IDとする。また,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,ルートノードに設定するユーザのユーザIDが欲しい物出品者のユーザIDとして記述されている欲しい物登録情報を検索し,検索した欲しい物登録情報に記述されている欲しい物の出品物IDを,ルートノードに設定するユーザが出品し,かつ,他のユーザが欲しい物に登録した出品物の出品物IDとする。
次に,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザを親ノードと子ノードを用いてリンクさせる処理を,ルートノードとするユーザから親ノードを開始し,子ノードになるユーザがルートノードとするユーザに一致するまで,子ノードのユーザを次の親ノードのユーザに置き換えてこの処理を繰り返し実行することで,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを示すツリー構造を生成する(S5)。なお,ツリー構造の階層が多すぎると,環形物々交換に含ませるユーザ数が多くなり過ぎるため,ツリー構造の最大階層を予め設定しておくとよい。
S5の処理において生成するツリー構造に含まれるノードは,ルートノードと同様に,ノードに設定するユーザのユーザID,ノードに設定するユーザが出品した出品物の出品物ID,および,ノードに設定するユーザが登録した欲しい物の出品物IDをデータとする。S5の処理において生成するツリー構造において,欲しい物を登録したユーザが親ノードになり,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザが子ノードになる。親ノードになるユーザが出品した出品物の出品物IDは,親ノードになるユーザのユーザIDが欲しい物出品者のユーザIDとして記述されている欲しい物登録情報を検索することで得られる。また,親ノードになるユーザが出品している出品物を欲しい物として登録したユーザのユーザID,すなわち,子ノードに設定するユーザのユーザIDは,親ノードになるユーザが出品している出品物の出品物IDが欲しい物の出品物IDとして記述されている欲しい物登録情報を検索することで得られる。
次に,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを示すツリー構造を解析し,ルートノードからルートノードのユーザIDが設定された子ノードまでのパスの内容を環形物々交換として生成する(S6)。
次に,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,ルートノードに設定するユーザIDを変更する(S7)。本実施形態では,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,ユーザリスト20を参照し,ユーザIDが,ルートノードにセットしたユーザIDの次になるユーザIDを次のルートノードとなるユーザIDに設定する。
次に,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,変更したルートノードのユーザIDが,環形物々交換生成処理(S3)で生成した環形物々交換に含まれているか確認し(S8),環形物々交換に含まれていた場合は,S7に戻る。
変更したルートノードのユーザIDが,環形物々交換に含まれていない場合,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,変更したユーザIDが,最初にルートノードに設定したユーザのユーザIDであるか確認し(S9),変更したルートノードのユーザIDが,最初にルートノードに設定したユーザのユーザIDでない場合は,S4に戻る。
変更したルートノードのユーザIDが,最初にルートノードに設定したユーザのユーザIDの場合,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,環形物々交換生成処理(S3)で生成した環形物々交換毎に提案IDを生成し,環形物々交換の内容を記した環形物々交換情報を提案IDに関連付けて提案管理リスト24に記憶させて(S10),環形物々交換生成処理は終了し,全ての欲しい物登録情報のグループについて環形物々交換生成処理が終了すると,図6の手順は終了する。
具体的な例を示しながら,上述の手順について詳細に説明する。図7は,欲しい物を登録したユーザを説明する図で,図7では,地域が同じユーザは,ユーザAからユーザJまでの10人としている。図7において,ユーザAが出品している出品物は「商品a」で,ユーザAが欲しい物として登録している出品物は「商品j」である。また,ユーザBが出品している出品物は「商品b」で,ユーザBが欲しい物として登録している出品物は「商品a」である。また,ユーザCが出品している出品物は「商品c」で,ユーザCが欲しい物として登録している出品物は「商品a」である。また,ユーザDが出品している出品物は「商品d」で,ユーザDが欲しい物として登録している出品物は「商品a」である。また,ユーザEが出品している出品物は「商品e」で,ユーザEが欲しい物として登録している出品物は「商品b」である。また,ユーザFが出品している出品物は「商品f」で,ユーザFが欲しい物として登録している出品物は「商品b」である。また,ユーザGが出品している出品物は「商品g」で,ユーザGが欲しい物として登録している出品物は「商品c」である。また,ユーザHが出品している出品物は「商品h」で,ユーザHが欲しい物として登録している出品物は「商品d」である。また,ユーザIが出品している出品物は「商品i」で,ユーザIが欲しい物として登録している出品物は「商品e」である。また,ユーザJが出品している出品物は「商品j」で,ユーザJが欲しい物として登録している出品物は「商品f」である。
図8は,ユーザAをルートノードに設定したときのツリー構造7を説明する図である。図8に従えば,ユーザAが出品した「商品a」を欲しい物として登録したユーザは,ユーザB,C,Dになるため,ユーザAが設定されたルートノードは,ユーザBが設定された子ノード,ユーザCが設定された子ノードそしてユーザDが設定された子ノードとリンクしている。このように,欲しい物登録情報を利用して,欲しい物として出品物を登録したユーザと,欲しい物として登録されている出品物を出品したユーザをつなぐことで,図8のユーザから,図8で図示したツリー構造7が生成される。なお,図8では,ユーザJの子ノードに,ルートノードに設定したユーザAが設定されているため,ルートノードからユーザJまでのパス(A−B−F−J)の内容が環形物々交換として生成される。
物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,環形物々交換を生成した後,ユーザ端末3から環形物々交換の提案要求を受けると,提案要求したユーザのユーザIDを含む環形物々交換情報の内容をこのユーザ端末3へ送信する。ユーザ端末3で起動しているアプリケーションプログラムは,アプリケーションプログラムが記憶しているユーザIDを環形物々交換の提案要求に含ませ,物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,環形物々交換の提案要求に含まれているユーザIDを含む環形物々交換情報の内容をユーザ端末3に表示させて,ユーザに環形物々交換を提案することになる。
図9は,環形物々交換の提案要求したときにユーザ端末3に表示される画面6dを説明する図である。環形物々交換の提案要求したときにユーザ端末3に表示される画面6dには,環形物々交換を提案要求したユーザが他のユーザからもらう出品物に係る情報,環形物々交換を提案要求したユーザが他のユーザへ配送する出品物に係る情報,環形物々交換に含まれるユーザと出品物の流れを示す画像,環形物々交換を提案要求したユーザが他のユーザとメッセージ交換する際に選択するボタンオブジェクト,ユーザに提案された環形物々交換を承認する際に選択するボタンオブジェクトが含まれる。
図10は,メッセージ交換する際に表示される画面6eを説明する図である。図10の画面6eには,環形物々交換を提案要求したユーザが,環形物々交換に含まれる他のユーザから受信したメッセージ,環形物々交換を提案要求したユーザが,環形物々交換に含まれる他のユーザへ送信したメッセージが表示され,更に,環形物々交換に含まれる他のユーザへ送信するメッセージの入力フォームが表示されている。
物々交換支援装置1の成立管理手段14について説明する。物々交換支援装置1の成立管理手段14は,ユーザに提案した環形物々交換の成立を管理する機能である。ユーザに提案した環形物々交換の成立には,環形物々交換に含まれる全てのユーザから承認が得られることが必要になる。物々交換支援装置1の成立管理手段14は,例えば,図6dの承認に係るボタンオブジェクトが選択されるなどして,環形物々交換を承認するユーザのユーザIDとユーザに提案した環形物々交換の提案IDが少なくとも返信されると,提案管理リスト24にアクセスし,この提案IDに関連付けられた環形物々交換情報に,環形物々交換を承認したユーザのユーザIDを追加し,提案IDに対応する環形物々交換に含まれる全てのユーザから承認が得られると,提案IDに対応する環形物々交換が成立したと判定する。物々交換支援装置1の成立管理手段14は,提案IDに対応する環形物々交換が成立したと判定すると,ユーザリスト20を参照し,提案IDに対応する環形物々交換情報に含まれるユーザの連絡先を全て取得して,提案IDに対応する環形物々交換情報に含まれるユーザ全てのユーザに対して環形物々交換の成立を通知し,更に,提案IDに対応する環形物々交換が成立したことを事務局に通知する。
物々交換支援装置1の配送管理手段15は,成立した環形物々交換における出品物の配送を管理する手段である。1対1の物々交換の場合,ユーザ間で出品物のやり取りが行われるが,環形物々交換の場合,ユーザが出品した出品物を配送する相手と,ユーザに対して出品物を配送する相手が異なるため,出品物の配送は物々交換の事務局にて一元管理される。
本実施形態において,成立した環形物々交換における出品物の配送管理は以下の手順で実行される。まず,事務局は,事務局端末4を操作して,提案管理リスト24から,成立した環形物々交換の提案IDに対応する環形物々交換情報から全てのユーザIDを取得し,更に,ユーザリスト20から,成立した環形物々交換に含まれるユーザの住所を取得した後,事務局からユーザの住所に出品物を配送するときの配送料を特定し,事務局からユーザの住所に出品物を配送するときの配送料を,成立した環形物々交換の提案IDに対応する環形物々交換情報に追加する。
次に,物々交換支援装置1の配送管理手段15は,環形物々交換が成立すると,提案管理リスト24から,成立した環形物々交換の提案IDに対応する環形物々交換情報から全てのユーザIDを取得し,更に,ユーザリスト20から,成立した環形物々交換に含まれるユーザの連絡先を取得した後,成立した環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して事務局への出品物の発送依頼を通知する。
事務局は,出品物の発送依頼を通知したユーザから出品物が発送されると,事務局端末4を利用して,提案管理リスト24にアクセスし,事務局に出品物を配送したユーザが対応する環形物々交換の環形物々交換情報に出品物を発送したユーザのユーザIDを登録する。物々交換支援装置1の配送管理手段15は,ユーザリスト20を参照して,出品物を発送したユーザのユーザIDに対応するユーザの連絡先を取得し,このユーザの連絡先に対して,このユーザが欲しい物として登録した出品物をユーザへ配送する配送料の振込依頼を通知することで,出品物を発送したユーザに対して配送料の振込みを依頼する。なお,ユーザが欲しい物として登録した出品物をユーザへ配送する配送料は,環形物々交換を行うユーザで均一になることが好ましいため,物々交換支援装置1の配送管理手段15は,環形物々交換の出品物をユーザへ配送する配送料の平均値を予め求めておくとよい。
物々交換支援装置1の配送管理手段15は,配送料の振込みが完了したユーザのユーザIDと環形物々交換の提案IDが事務局などから通知されると,提案管理リスト24にアクセスし,この提案IDに対応する環形物々交換情報に,配送料の振込みが完了したユーザのユーザIDを登録し,配送料の振込みが完了したユーザに対する出品物の配送を事務局端末4に通知し,配送料の振込みが完了したユーザに対して,このユーザが欲しい物として登録した出品物が事務局から配送される。
また,物々交換支援装置1の配送管理手段15は,環状的物々交換を行う全てのユーザから預かるデポジットを管理する機能を備えることが好適である。デポジット管理機能を配送管理手段15が備える場合,物々交換支援装置1の配送管理手段15は,成立した環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して出品物の発送依頼を通知する前に,成立した環形物々交換に含まれる全てのユーザの連絡先に対してデポジットの振込依頼を通知する。なお,ユーザから預かるデポジットの額は,ユーザが出品した出品物の価格になる。そして,物々交換支援装置1の配送管理手段15は,デポジットの振込みが完了したユーザのユーザIDと環形物々交換の提案IDが事務局端末4などから通知されると,提案リストにアクセスして,この提案IDに対応する環形物々交換情報に,デポジットの振込みが完了したユーザのユーザIDを登録する。また,物々交換支援装置1の配送管理手段15は,配送料の振込みが完了したユーザに対する出品物の配送を事務局端末4に通知した後,このユーザが振込んだデポジットの返却を事務局に通知する。
図11は,環状物々交換に係る一連の動作を説明する図である。ユーザが,物々交換支援装置1を利用するためには,物々交換支援装置1にユーザ登録することが必要で,物々交換支援装置1の利用を希望するユーザが,ユーザ端末3を操作して,物々交換支援装置1にユーザ登録する操作を行うと,ユーザ端末3は物々交換支援装置1に対してユーザ登録要求を送信し,物々交換支援装置1のユーザ登録手段10は,物々交換支援装置1の利用を希望するユーザに係るユーザ情報をデータベース装置2のユーザリスト20に登録する(S20)。
物々交換支援装置1に登録したユーザが,物々交換支援装置1を利用して物々交換を行うには,物々交換に用いる物品を出品することが必要で,ユーザが,ユーザ端末3を操作して,物々交換支援装置1に出品物を登録する操作を行うと,ユーザ端末3は物々交換支援装置1に対して出品物登録要求を送信し,物々交換支援装置1の出品物登録手段11は,ユーザが出品する出品物に係る出品物登録情報をデータベース装置2の出品物リスト21に登録する(S21)。
物々交換支援装置1に登録したユーザが,物々交換支援装置1を利用して物々交換を行うには,ユーザが欲しい物を物々交換支援装置1に登録することが必要で,ユーザが,ユーザ端末3を操作して,物々交換支援装置1に欲しい物を登録する操作を行うと,ユーザ端末3は物々交換支援装置1に対して欲しい物登録要求を送信し,物々交換支援装置1の欲しい物登録手段12は,ユーザが登録する欲しい物に係る欲しい物登録情報をデータベース装置2の欲しい物リスト22に登録する(S22)。
物々交換支援装置1の物々交換提案手段13は,一定間隔(例えば,1日ごと)に,環形物々交換を生成する処理を行い(S23),環形物々交換の提案要求したユーザ端末3に対し,環形物々交換を提案要求したユーザが含まれる環形物々交換を提案する(S24)。
ユーザに対して環形物々交換を提案すると,図10で図示した画面6eなどを利用して,環形物々交換に含まれるユーザ間でメッセージ交換が行われ(S25),環形物々交換に承認したユーザから,物々交換支援装置1に対して環形物々交換の承認が返送される(S26)。
環形物々交換を提案したユーザから環形物々交換の承認が返送されると,物々交換支援装置1が備える成立管理手段14は,環形物々交換に含まれる全てのユーザから環形物々交換の承認が得られたか確認し(S27),環形物々交換に含まれる全てのユーザから環形物々交換の承認が得られると,環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して環形物々交換の成立を通知する(S28)。また,物々交換支援装置1が備える成立管理手段14は,環形物々交換が生成されてから所定期間(例えば,2週間)以内に,環形物々交換に含まれる全てのユーザからの承認が得られない場合,環形物々交換は不成立と判定し,この手順を終了する。
物々交換支援装置1の配送管理手段15は,成立した環状的物々交換に含まれる全てのユーザに対して,ユーザが出品している出品物の価格に対応するデポジットの振込依頼を通知する(S29)。ユーザがデポジットを振込むと(S30),事務局は,事務局端末4を操作して,デポジットを振込んだユーザを物々交換支援装置1に登録し(S31),物々交換支援装置1の配送管理手段15は,デポジットを振込んだユーザが登録されると,環形物々交換に含まれる全てのユーザがデポジットの振込んだか確認し(S32),環形物々交換に含まれる全てのユーザがデポジットの振込んでいる場合,環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して出品物の発送を通知する(S33)。なお,物々交換支援装置1の配送管理手段15は,環形物々交換が成立してから所定期間(例えば,1週間)以内に,環形物々交換に含まれる全てのユーザがデポジットを振り込まない場合,環形物々交換の続行は不可と判定し,この手順を終了する。なお,環形物々交換の続行は不可と判定されると,既にデポジットを振込んでいるユーザに対しては,ユーザが振り込んだデポジットが返還される。事務局は,出品物の発送依頼を通知したユーザから出品物が発送されると(S34),事務局端末4を操作して,事務局に出品物を発送したユーザを物々交換支援装置1に登録し(S35),物々交換支援装置1の配送管理手段15は,事務局へ出品物を発送したユーザに対して,欲しい物として登録した出品物を配送するときの配送料を算出し(S36),このユーザに対して配送料の振込みを依頼する(S37)。ユーザが配送料を振り込むと(S38),事務局は,事務局端末4を操作して,配送料を振り込んだユーザを物々交換支援装置1に登録する(S39)。物々交換支援装置1の配送管理手段15は,配送料を振り込んだユーザが欲しい物として登録した出品物の配送を事務局に通知し(S40),事務局は,配送料を振り込んだユーザに対して,欲しい物を登録した出品物を配送し(S41),ユーザは,欲しい物として登録した出品物を受け取る(S42)。欲しい物として登録した出品物を受け取ったユーザは,欲しい物として登録した出品物を出品したユーザの評価情報を物々交換支援装置1に登録し(S43),物々交換支援装置1の配送管理手段15は,評価情報を登録したユーザに対して,ユーザが振り込んだデポジットの返還を事務局端末4へ通知し(S44),事務局は,評価情報を登録したユーザに対して,ユーザが振り込んだデポジットを返還する(S45)。
1 物々交換支援装置
10 ユーザ登録手段
11 出品物登録手段
12 欲しい物登録手段
13 物々交換提案手段
14 成立管理手段
15 配送管理手段
2 データベース装置
20 ユーザリスト
21 出品物リスト
22 欲しい物リスト
23 価格帯リスト
24 提案管理リスト
10 ユーザ登録手段
11 出品物登録手段
12 欲しい物登録手段
13 物々交換提案手段
14 成立管理手段
15 配送管理手段
2 データベース装置
20 ユーザリスト
21 出品物リスト
22 欲しい物リスト
23 価格帯リスト
24 提案管理リスト
Claims (6)
- 出品物の登録要求をユーザから受けると,ユーザが出品する出品物の出品物ID,出品物を出品するユーザのユーザIDを少なくとも含む前記出品物登録情報を出品物リストに登録する出品物登録手段と,
前記出品物リストに登録されている出品物の一つを欲しい物として登録する要求をユーザから受けると,欲しい物を登録するユーザのユーザID,欲しい物として登録する出品物の出品物ID,および,欲しい物として登録する出品物を出品したユーザのユーザIDを含む欲しい物登録情報を欲しい物リストに登録する欲しい物登録手段と,
前記欲しい物リストに記憶されている前記欲しい物登録情報を参照して,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを解析することで,複数のユーザが環状的にリンクして物々交換を行うことが可能な環形物々交換を生成し,前記環形物々交換に含まれるユーザに対して前記環形物々交換を提案する物々交換提案手段と,
を備えたことを特徴とする物々交換支援装置。 - 前記物々交換提案手段は,欲しい物を登録したユーザを親ノードとし,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザを子ノードとしてリンクさせる処理を,ルートノードとするユーザから親ノードを開始し,子ノードになるユーザがルートノードとしたユーザに一致するまで,子ノードのユーザを次の親ノードのユーザに置き換えて前記処理を繰り返し実行することで,欲しい物を登録したユーザと,このユーザが出品した出品物を欲しい物として登録したユーザのつながりを示すツリー構造を生成し,前記ツリー構造を利用して前記環形物々交換を生成する,ことを特徴とする,請求項1に記載した物々交換支援装置。
- 前記出品物登録手段は,出品する出品物の価格帯を前記出品物登録情報に含ませ,
前記欲しい物登録手段は,欲しい物として登録する出品物の価格帯を前記欲しい物登録情報に含ませ,
前記物々交換提案手段は,価格帯が同じ前記欲しい物登録情報を抽出して,前記環形物々交換を形成する,
ことを特徴とする,請求項1または請求項2に記載した物々交換支援装置。 - 前記出品物登録手段は,出品物を出品するユーザが住んでいる場所に対応する地域を前記出品物登録情報に含ませ,
前記欲しい物登録手段は,欲しい物として登録する出品物を出品したユーザの地域を前記欲しい物登録情報に含ませ,
前記物々交換提案手段は,地域が同じ前記欲しい物登録情報を抽出して,前記環形物々交換を形成する,
ことを特徴とする,請求項1から請求項3のいずれか一つに記載した物々交換支援装置。 - 前記環形物々交換の内容を通知したユーザから前記環形物々交換の承認が返信されると,前記環形物々交換に含まれる全てのユーザから前記環形物々交換の承認が得られたか確認し,前記環形物々交換に含まれる全てのユーザから前記環形物々交換の承認が得られると前記環形物々交換が成立したと判定する成立管理手段と,
成立した前記環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して物々交換の事務局への出品物の発送を通知し,ユーザが出品した出品物の受領状況を管理する機能と,出品物を発送したユーザに対し,このユーザが欲しい物として登録した出品物の配送に係る配送料を通知し,ユーザからの配送料の振込み状況を管理する機能と,配送料を振り込んだユーザに対して,このユーザが欲しい物として登録した出品物を配送する指示を物々交換の事務局へ通知する機能を有する配送管理手段と,
を備えたことを特徴とする,請求項1から4のいずれか一つに記載した物々交換支援装置。 - 前記配送管理手段は,成立した前記環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して出品物の発送を通知する前に,成立した前記環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して,ユーザの出品物と同額のデポジットの振込みを通知し,全てのユーザがデポジットを振込むと,成立した前記環形物々交換に含まれる全てのユーザに対して出品物の発送を通知し,配送料を振り込んだユーザに対して,このユーザが欲しい物として登録した出品物を配送する指示を物々交換の事務局へ通知すると,このユーザが振り込んだデポジットをこのユーザに返却する処理を行うデポジット管理機能を有することを特徴とする,請求項5に記載した物々交換支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015121732A JP2017010100A (ja) | 2015-06-17 | 2015-06-17 | 物々交換支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2015
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