JP2017009553A - 車両位置判定装置及び車両位置判定方法 - Google Patents

車両位置判定装置及び車両位置判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な走行環境において精度良く車両の現在位置を補正することができる車両位置判定装置を提供する。
【解決手段】車両位置判定装置は、道路周辺に存在する地物の位置及び種類を含む地図情報51を記憶する記憶装置5と、地図情報51における車両Pの現在位置を推定する車両位置推定部61と、車両Pの周囲の画像を撮影するカメラ1と、所定の条件に基づいて、地物の種類及び地物が存在する領域Qのいずれかを優先的に特定することにより、認識対象とする地物を特定する地物特定部64と、特定された地物を画像から認識する地物認識部65と、認識された地物の地図情報51における位置に対する車両Pの相対位置を算出する相対位置算出部66と、算出された相対位置に基づいて、車両Pの現在位置を補正する位置補正部67とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の位置を判定する車両位置判定装置及び車両位置判定方法に関する。
測位装置により検出された車両の現在位置を補正する技術として、車両に搭載されたカメラを用いて車両から交差点までの距離を求め、地図情報における交差点に対する車両の位置を特定することにより、車両の現在位置を補正する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平9−243389号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、高速道路走行時等、交差点の検出が困難な状況において車両の現在位置を補正できない場合がある。
本発明は、上記問題点を鑑み、様々な走行環境において精度良く車両の現在位置を補正することができる車両位置判定装置及び車両位置判定方法を提供することを目的とする。
車両位置判定装置は、所定の条件に基づいて、地物の種類及び地物が存在する領域のいずれかを優先的に特定することにより、認識対象とする地物を特定し、特定された地物を撮影した画像から認識することにより、地物の位置に対する車両の相対位置を算出し、車両の現在位置を補正する。
本発明によれば、所定の条件に応じて、地物の種類及び地物が存在する領域のいずれかを優先的に特定することにより、様々な走行環境において精度良く車両の現在位置を補正することができる車両位置判定装置及び車両位置判定方法を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置の構成の一例を説明するブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置に用いる、走行条件毎の認識対象とする地物の種類の一例を説明する表である。 図3は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備えるカメラにより撮影される画像を図示した一例である。 図4は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備えるカメラにより撮影される画像を図示した一例である。 図5は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備えるカメラにより撮影される画像を図示した一例である。 図6は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備えるカメラにより撮影される画像を図示した一例である。 図7は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える領域特定部により特定される領域を説明する図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える領域特定部により特定される領域を説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える領域特定部により特定される領域を説明する図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える領域特定部により特定される領域を説明する図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える領域特定部により特定される領域を説明する図である。 図12は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える領域特定部により特定される領域を説明する図である。 図13は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える領域特定部により特定される領域を説明する図である。 図14は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える領域特定部により特定される領域を説明する図である。 図15は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が行う処理を説明するフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える地物特定部が行う処理を説明するフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える種類特定部が行う処理を説明するフローチャートである。 図18は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える領域特定部が行う処理を説明するフローチャートである。 図19は、本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置が備える条件判断部及び地物特定部の、走行経路に関する処理フローを説明するフローチャートである。 図20は、本発明の実施の形態の変形例に係る車両位置判定装置が備えるカメラにより撮影される画像において特定される領域を説明する図である。 図21は、本発明の実施の形態の変形例に係る車両位置判定装置が備えるカメラにより撮影される画像において特定される領域を説明する図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略する。
(車両位置判定装置)
本実施の形態に係る車両位置判定装置は、図1に示すように、カメラ1と、測位装置2と、通信インターフェース(I/F)3と、センサ群4と、記憶装置5と、処理部6と、ディスプレイ7と、入力I/F8と、スピーカ9とを備える。本発明の実施の形態に係る車両位置判定装置は、車両P(図7等参照)に搭載され、車両Pの現在位置を判定する。
カメラ1は、車両Pの周囲の画像を撮影する。カメラ1は、例えば、CCD、CMOS等の固体撮像素子により、画像処理可能なデジタル画像を生成する。カメラ1は、撮影した画像を処理部6に逐次出力する。カメラ1は、車両Pの前方の画像を撮影する固定カメラであってもよく、車両Pの周囲の全方位の画像を撮影する全方位カメラであってもよい。或いは、カメラ1は、処理部6による制御に応じて、パン、チルト、ロールのうち少なくとも1方向の回転や、ズームイン、アウトを行うようにしてもよい。
測位装置2は、全地球測位システム(GPS)等の測位システムにより、現在位置を測定する。測位装置2は、例えばGPS受信機からなる。測位装置2は、測定した現在位置を処理部6に逐次出力する。
通信I/F3は、例えば、無線で外部と信号を送受信する通信機である。通信I/F3は、例えば、渋滞情報、交通規制等の交通情報や、天気情報等をリアルタイムに送信する高度道路交通システム(ITS)により、外部から種々の情報を受信する。ITSは、VICS(Vehicle Information and Communication System:登録商標)、テレマティクス等を含む。通信I/F3は、受信した情報を処理部6に逐次出力する。
センサ群4は、速度センサ、加速度センサ、角速度センサ、操舵角センサ等から構成可能である。センサ群4は、各センサにより車両Pの速度、3次元直交座標系における3軸の加速度及び角速度等を検出し、検出結果を処理部6に逐次出力する。センサ群4は、車両Pから対象までの距離及び方向を検出するレーザーレンジファインダー(LRF)等の距離センサ、車両Pの方位を検出する方位センサ等を備えるようにしてもよい。
記憶装置5は、道路周辺に存在する地物の位置及び種類を含む地図情報51を記憶する。記憶装置5は、半導体メモリ、磁気ディスク等から構成可能である。記憶装置5は、その他、処理部6において行われる処理に必要なプログラムを記憶するようにしてもよい。記憶装置5は、1つのハードウェアから構成されてもよく、複数のハードウェアから構成されてもよい。
地図情報51は、道路情報、施設情報等が記録される。地図情報51は、道路周辺に存在する様々な地物の位置、大きさ、種類等を含む地物情報が記録される。道路周辺の地物は、速度制限、一時停止、一方通行、横断歩道、駐車禁止等を知らせる道路標識と、停止線、横断歩道、横断歩道予告、区画線等を示す道路標示と、方面、サービスエリア、パーキングエリア、分岐、各種施設等を案内する案内標識とを含む。その他、地物は、距離標、信号機、電信柱、トンネル、橋梁、橋脚、非常駐車帯、非常電話、料金所、ガントリークレーン、鉄道等の道路構造物や設備を含む。
処理部6は、車両位置推定部61と、環境情報取得部62と、条件判断部63と、地物特定部64と、地物認識部65と、相対位置算出部66と、位置補正部67と、経路設定部68とを有する。経路設定部68は、地図情報51において車両Pの現在位置から目的地までの車両Pの走行経路を設定経路として設定する。
処理部6は、例えば、中央演算処理装置(CPU)、メモリ、及び入出力I/F等を備える集積回路であるマイクロコントローラにより構成可能である。この場合、マイクロコントローラに予めインストールされたコンピュータプログラムをCPUが実行することにより、処理部6を構成する複数の情報処理部(61〜68)が実現される。処理部6を構成する各部は、一体のハードウェアから構成されてもよく、別個のハードウェアから構成されてもよい。マイクロコントローラは、例えば自動運転制御等の車両Pに関わる他の制御に用いる電子制御ユニット(ECU)と兼用されてもよい。
車両位置推定部61は、測位装置2により測定された現在位置と、センサ群4の検出結果から算出される車両Pの運動量とに基づいて、地図情報51における車両Pの現在位置を推定する。
環境情報取得部62は、車両Pが現在走行している地域の交通情報、天気情報等を通信I/F3から取得する。
条件判断部63は、カメラ1により撮影された画像、センサ群4の検出結果、車両位置推定部61により推定された車両Pの現在位置、環境情報取得部62により取得された情報、経路設定部68により設定された走行経路の少なくともいずれかに基づいて、車両Pの走行条件を判断する。条件判断部63が判断する走行条件は、天候、時間帯、路面状態、走行場所等の周囲環境と、走行状況、走行車線等の走行状態と、車両Pの走行経路とのうち、少なくともいずれかを含む。
条件判断部63は、環境情報取得部62により取得された天気情報等に基づいて、天候について、例えば、晴れ、雨、雪、霧等を判断する。条件判断部63は、センサ群4が備える雨滴センサの検出結果、車両Pが備えるワイパーの駆動状態等に基づいて、天候を判断するようにしてもよい。条件判断部63は、日の出及び日の入り時刻に対する現在時刻、又は、センサ群4が備える照度センサの検出結果等に基づいて、時間帯について昼間か夜間かを判断する。
条件判断部63は、環境情報取得部62により取得された天気情報、又はカメラ1により撮影された画像等に基づいて、車両Pが走行する路面状態として、ウェット、積雪、凍結、適正に舗装された状態で表面が露出されていない道路である悪路等を判断する。条件判断部63は、センサ群4が備える、車両Pの車輪のスリップを検出するスリップセンサの検出結果に基づいて、路面状態を判断するようにしてもよい。また、条件判断部63は、車両位置推定部61により推定された現在位置に基づいて、車両Pの走行場所について、都市部、郊外、高速道路、一般道、山道等を判断する。
条件判断部63は、環境情報取得部62により取得された交通情報に基づいて、走行状況として、高速道路(又は自動車専用道路)走行時、渋滞時等を判断する。条件判断部63は、センサ群4が備える速度センサの検出結果に基づいて高速走行時、低速走行時等の走行状況を判断するようにしてもよい。或いは、条件判断部63は、カメラ1により撮影された画像に基づいて、前後の他の車両との距離を算出し、距離が短い状態が所定時間維持される場合において、渋滞時と判断するようにしてもよい。
条件判断部63は、カメラ1により撮影された画像、車両位置推定部61により推定された現在位置、センサ群4の検出結果に基づいて算出された車両Pの運動等に基づいて、走行車線として、右車線、左車線、右車線及び左車線に挟まれた中央車線等を判断する。
また、条件判断部63は、車両Pの走行経路について、経路設定部68により走行経路が設定されているか否か等を判断する。条件判断部63は、設定経路が存在する場合、経路設定部68により設定された設定経路に基づいて、設定経路が所定の閾値以上の角度で屈曲するか否かを判断する。条件判断部63は、設定経路が存在しない場合、方向指示器が指示する方向、又は車両Pの走行車線に基づいて、車両Pが交差点において旋回するか否かを判断する。
地物特定部64は、条件判断部63により判断される車両Pの走行条件に基づいて、地物の種類及び地物が存在する領域のいずれかを優先的に特定することにより、認識対象とする地物を特定する。地物特定部64は、走行条件に基づいて、認識対象となる地物の種類を特定する種類特定部641と、走行条件に基づいて、認識対象となる地物が存在する領域を特定する領域特定部642とを備える。
地物認識部65は、地物特定部64により特定された地物を、カメラ1により撮影された画像から認識する。地物認識部65は、カメラ1により撮影された画像に対して、エッジ検出、特定の周波数で点滅する領域を検出する同期検波、予め記憶するテンプレートとの類似度を算出するパターンマッチング等の所定の画像処理を施すことにより、特定された地物に対応する地物を認識する。地物認識部65は、領域特定部642により特定された地物と、認識した地物とを関連付ける。また、地物認識部65は、カメラ1により撮影された画像に基づいて、認識した地物の車両Pに対する方向及び車両Pからの距離を算出する。地物認識部65は、センサ群4が備えるLRF等により、認識した地物までの距離及び方向を取得するようにしてもよい。
種類特定部641は、条件判断部63により判断された走行条件に基づいて、車両Pから認識可能と見込まれる地物の種類を、認識対象として特定する。種類特定部641は、例えば、図2に示すように、天候が晴れの場合、認識対象とする地物の種類として、距離票、道路標識、道路標示等を特定する。一方、天候が雨の場合、濡れた路面の道路標示を正確に認識することが難しくなるため、種類特定部641は、認識対象とする地物の種類として、道路の上方に存在する案内標識、道路標識等を特定する。天候が雪の場合も同様に、積雪により道路標示を正確に認識することが難しくなるため、種類特定部641は、認識対象とする地物の種類として、案内標識、道路標識等を特定する。天候が霧の場合、車両Pから離れた地物を認識することが難しくなるため、種類特定部641は、認識対象とする地物の種類として、比較的車両Pに近い位置に存在し得る道路標示等を特定する。
種類特定部641は、時間帯が昼間の場合、認識対象とする地物の種類として、道路標示、距離票、道路標識を特定する。また、時間帯が夜間の場合、発光する地物以外の地物を認識することが難しくなるため、種類特定部641は、認識対象とする地物の種類として発光する非常電話、案内標識及び信号機等を特定する。
種類特定部641は、路面状態がウェット、積雪又は悪路の場合、道路標示を正確に認識することが難しくなるため、認識対象とする地物の種類として道路標識、案内標識等を特定する。
種類特定部641は、走行状態が高速走行時の場合、認識対象とする地物の種類として案内標識、非常電話等を特定する。走行状態が渋滞時の場合、他の大型車両がすぐ前方に存在する場合等、前方に存在する地物を認識することが困難な場合があるため、種類特定部641は、認識対象とする地物の種類として、前方の他の車両に影響を受けにくい電信柱や距離票等を特定する。
また、走行車線が複数車線(例えば3車線)あって車両Pが右車線を走行している場合、種類特定部641は、認識対象とする地物の種類として、道路の右側に存在する地物の種類を特定する。また、車両Pが左車線を走行している場合、種類特定部641は、認識対象とする地物の種類として、道路の左側に存在する地物の種類を特定する。また、車両Pが中央車線を走行している場合、種類特定部641は、認識対象とする地物の種類として道路の上方又は通行側(日本において左側)に存在する地物の種類を特定する。
例えば、図3に示すように、雪が積もっている高速道路を車両Pが走行している場合、道路標示は、認識されにくいため認識対象とする地物の種類から除外される。よって、種類特定部641は、道路の上方に存在する道路標識M1、案内標識M2、案内標識M3を認識対象とする地物の種類として特定する。これにより、種類特定部641は、高速道路のように交差点がほとんどない環境や、認識されにくい地物の存在が見込まれる環境であっても、効果的に認識可能な地物の種類を特定することができる。
また、種類特定部641は、図3の一点鎖点で囲んだ3つの地物の中から最も認識されやすい1つの地物を特定することができる。図3に示す例では、車両Pは高速で走行しているため、大きな地物ほど認識されやすい。そこで、種類特定部641は、図4に示すように、最も大きな案内標識M2を認識対象とする地物として特定することができる。よって、地物認識部65は、認識対象の数が低減されることにより、処理負荷を更に低減することができる。
また、図5に示すように、渋滞している一般道路の場合、道路標示は、他の車両に隠れて見えないため認識対象とする地物の種類から除外される。よって、種類特定部641は、道路の上方に存在する信号機M4、道路標識M5、電信柱M6を認識対象とする地物の種類として特定する。これにより、種類特定部641は、認識されにくい地物の存在が見込まれる環境であっても、効果的に認識可能な地物の種類を特定することができる。
また、種類特定部641は、図5の一点鎖点で囲んだ3つの地物の中から最も認識されやすい1つの地物を特定することができる。図5に示す例では、形状に特徴があって発光する信号機M4が特定しやすい地物といえる。そこで、種類特定部641は、図6に示すように、最も認識されやすい信号機M4を認識対象とする地物として特定することができる。その他、種類特定部641は、条件判断部63により判断された各走行条件の組み合わせから統合的に認識対象とする地物の種類を特定するようにしてもよい。よって、地物認識部65は、認識対象の数が低減されることにより、処理負荷を更に低減することができる。
領域特定部642は、条件判断部63により判断される各走行条件に基づいて、地図情報51において、認識対象とする地物が存在する範囲として領域Q(図2等参照)を特定する。領域特定部642は、例えば、車両Pの進行方向における道路周辺に領域Qを特定する。
領域特定部642は、例えば、条件判断部63により走行状態が、速度が所定の閾値より低い低速走行時と判断される場合、図7に示すように、車両Pの進行方向の道路周辺を領域Q1として特定する。図7に示す例において、領域Q1は、車両Pの位置L0からの距離がL1からL2までの領域である。例えば、地物認識部65が、距離がL3以上離れた地物を認識可能であっても、低速走行時においては地物を認識する時間が十分に確保できるため、領域特定部642は、領域Q1の車両Pからの距離の上限を比較的近いL2とすることができる(L1<L2<L3)。L1〜L3の位置にそれぞれ道路標識M1、非常電話M2、道路標識M3が存在する場合、図7に示す瞬間において、道路標識M3は、領域Q1から除外される。このように、地物認識部65は、領域Q1が効率的に特定され、認識対象の数が低減されることにより、処理負荷を低減することができる。
一方、走行状態が、速度が所定の閾値より高い高速走行時と判断される場合、領域特定部642は、図8に示すように、領域Q1より先の距離までの、車両Pの進行方向の道路周辺を領域Q2として特定する。図8に示す例において、領域Q2は、車両Pからの距離がL1からL3までの領域である。地物認識部65が、高速走行時においては地物を認識する時間が比較的短いため、領域特定部642は、領域Q2の車両Pからの距離の上限をL2より遠いL3とする。図8に示す瞬間において、道路標識M3が領域Q2に含まれることにより、地物認識部65は、認識対象を認識する時間を確保することができ、認識対象を精度よく認識することができる。
また、領域特定部642は、条件判断部63により周囲環境が夜間であると判断される場合、地物認識部65が遠くの地物を認識する精度が昼間に比べて低下するため、図7に示すように、道路の延伸方向における長さが領域Q2より短い領域Q1を特定する。一方、条件判断部63により周囲環境が昼間であると判断される場合、領域特定部642は、夜間に比べて地物認識部65が遠くの地物を認識することができるため、図8に示すように、道路の延伸方向における長さが領域Q1より長い領域Q2を特定する。なお、図7及び図8において、L1は、地物認識部65が認識可能な地物の最短距離を示す。L1は、カメラ1の視野角や、認識しようとする地物の種類等に基づいて設定されればよい。
領域特定部642は、図9に示すように、条件判断部63により車両Pの走行経路Rが所定の閾値に満たない角度Eで直進方向Dに対して屈曲すると判断される場合、屈曲した先の走行経路Rの道路周辺を領域Q3として特定する。条件判断部63は、経路設定部68により設定された設定経路がある場合、車両Pから設定経路の屈曲する点までの距離が所定の閾値以下となることに応じて、角度Eについて判断する。条件判断部63は、設定経路がない場合、方向指示器が指示する方向、車両Pの走行車線等に基づいて、地図情報51において車両Pが旋回する角度を、走行経路Rが屈曲する角度Eとして判断する。
例えば、図9に示すように、車両Pが本道Gから側道Hに進入する場合、分岐点近傍に存在する、本道G周辺の地物M4と、側道H周辺の地物M5とが領域Q3に含まれる。このとき、地物M4及び地物M5は、共にカメラ1の視野角F内に存在し、地物認識部65により認識されることができる。このように、領域特定部642は、走行経路Rから認識可能と見込まれる地物を含むように効率的に領域Qを特定することにより、認識精度を向上することができる。
領域特定部642は、図10に示すように、条件判断部63により車両Pの走行経路Rが所定の閾値以上の角度Eで直進方向Dに対して屈曲すると判断される場合、走行経路Rでない道路周辺を除外して、屈曲した先の走行経路Rの道路周辺を領域Q4として特定する。或いは、領域特定部642は、条件判断部63により車両Pが交差点において旋回する場合、交差点で交わる道路のうち、走行経路Rでない道路周辺を除外して領域Q4を特定する。図10に示す例において、交差点近傍に、直進方向の道路周辺の地物M4と、走行経路R周辺の地物M7とが存在する場合、交差点より先の走行経路Rでない道路周辺の地物M6は、領域Q4から除外される。このように、地物認識部65は、領域Q4が効率的に特定され、認識対象の数が低減されることにより、処理負荷を低減することができる。
一方、図11に示すように、車両Pが旋回せずに交差点を通過する場合も同様に、交差点で交わる道路のうち、走行経路Rでない道路周辺を除外して領域Q5を特定する。このように、領域特定部642は、設置方向、障害物等により認識される可能性が低い地物M7を領域Q5から除外することにより、地物認識部65の処理負荷を低減することができる。
図10及び図11では、丁字路の交差点を例として説明したが、交差点は、十字路や、3以上の道路が直交せずに交わる交差点であってもよい。例えば、図12に示すように、車両Pが三叉路において、所定の閾値に満たない角度Eで旋回する場合、領域特定部642は、走行経路Rでない道路周辺を除外して、走行経路Rの道路周辺を領域Q6として特定する。三叉路近傍に、走行経路Rの道路周辺の地物M8と、走行経路Rでない道路周辺の地物M9とが存在する場合、地物M9は、領域Q6から除外される。なお、領域特定部642は、地物M9の設置方向、大きさ等に応じて、走行経路Rから地物M9が認識可能と見込まれる場合、地物M9を含むように領域Q6を特定するようにしてもよい。
領域特定部642は、図13に示すように、車両Pの進行方向に十字路の交差点が存在し、車両Pが走行している道路が、交差点で交わる他の道路より大きい規模である場合、進行方向において交差点より先の道路周辺に領域Q7を特定する。道路の規模は、道路の幅又は交通量により設定されればよい。この場合、領域特定部642は、車両Pが交差点を直進する確率が高いため、進行方向において交差点より先の道路周辺に領域Q7を特定することにより、効率的に地物を認識することができ、認識精度を向上することができる。
一方、領域特定部642は、図14に示すように、車両Pの進行方向に十字路の交差点が存在し、車両Pが走行している道路が、交差点で交わる他の道路より小さい規模である場合、進行方向において交差点より先の道路周辺を除外して領域Q8を特定する。この場合、領域特定部642は、車両Pが交差点を旋回する確率が高いため、進行方向において交差点より先の道路周辺を除外して領域Q8を特定することにより、効率的に認識対象の数が低減され、地物認識部65の処理負荷を低減することができる。
また、領域特定部642は、経路設定部68による設定経路がなく、進行方向における所定距離内に交差点が存在する場合、交差点で交わる他の道路周辺を除外して、領域Qを特定するようにしてもよい。領域特定部642は、経路設定部68により設定された設定経路がある場合、通常通り、車両Pの進行方向における道路周辺に領域Qを特定すればよい。
相対位置算出部66は、地物認識部65により認識された地物の位置に対する車両Pの相対位置を算出する。相対位置算出部66は、地物認識部65により認識された地物に関連付けられた、地図情報51における地物の位置から、地物認識部65により認識された地物の地図情報51における位置を特定する。更に、相対位置算出部66は、地物認識部65によって算出された地物の方向及び地物までの距離から、地図情報51における車両Pの相対位置を算出する。
位置補正部67は、相対位置算出部66により算出された車両Pの相対位置に基づいて、車両位置推定部61により推定された車両Pの現在位置を補正する。すなわち、位置補正部67は、相対位置算出部66により算出された車両Pの相対位置を、車両位置推定部61により推定された車両Pの現在位置として、車両Pの現在位置を判定する。
ディスプレイ7は、処理部6による制御に応じて、画像や文字を表示することにより、車両Pの乗員に種々の情報を提示する。ディスプレイ7は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置からなる。ディスプレイ7は、処理部6による制御に応じて、地図情報51に記録される道路、施設を含む地図を表示し、表示された地図上に、位置補正部67により補正された車両Pの現在位置を表示することができる。
入力I/F8は、例えば、乗員の操作を受け付け、操作に応じた信号を処理部6に出力する。ディスプレイ7及び入力I/F8は、タッチパネルディスプレイとして一体に構成されてもよい。スピーカ9は、処理部6による制御に応じて、音声を再生することにより、車両Pの乗員に種々の情報を提示する。
(車両位置判定方法)
図15のフローチャートを参照して、本実施の形態に係る車両位置判定装置の動作の一例を説明する。
ステップS101において、車両位置推定部61は、測位装置2により測定された現在位置を、センサ群4の検出結果から算出される車両Pの運動量に基づいて、補正することにより、地図情報51における車両Pの現在位置を推定する。
ステップS102において、条件判断部63は、天候、時間帯、路面状態、走行場所等の周囲環境や、走行状況、走行車線等の走行状態、車両Pの走行経路R等を判断する。
ステップS103において、地物特定部64は、ステップS102において判断された走行条件に基づいて、地物の種類及び地物が存在する領域Qのいずれを優先的に特定するかを判断する。地物特定部64は、地物の種類を優先とする場合、ステップS104に処理を進め、領域Qを優先とする場合、ステップS107に処理を進める。
ステップS104において、種類特定部641は、条件判断部63により判断された走行条件に基づいて、車両Pから認識可能と見込まれる地物の種類を、認識対象として特定する。
ステップS105において、地物特定部64は、ステップS104において特定された種類の地物の数に基づいて、認識対象とする地物の数を絞り込むか否かを判断する。地物特定部64は、ステップS104において特定された種類の地物の数が、車両Pの進行方向における所定距離内で所定の閾値を超えるとき、絞り込みを行うと判断し、閾値を超えないとき、絞り込みを行わないと判断する。地物特定部64は、絞り込みを行う場合、ステップS106に処理を進め、絞り込みを行わない場合、ステップS110に処理を進める。
ステップS106において、領域特定部642は、条件判断部63により判断される各走行条件に基づいて、認識対象とする地物が存在する範囲として領域Qを特定することにより、ステップS104において特定された種類の地物を更に限定し、地物の数を絞り込む。
ステップS107において、領域特定部642は、条件判断部63により判断される各走行条件に基づいて、認識対象とする地物が存在する範囲として領域Qを特定する。
ステップS108において、地物特定部64は、ステップS107において特定された領域内の地物の数に基づいて、認識対象とする地物の数を絞り込むか否かを判断する。地物特定部64は、ステップS107において特定された領域内の地物の数が所定の閾値を超えるとき、絞り込みを行うと判断し、閾値を超えないとき、絞り込みを行わないと判断する。地物特定部64は、絞り込みを行う場合、ステップS106に処理を進め、絞り込みを行わない場合、ステップS110に処理を進める。
ステップS109において、種類特定部641は、条件判断部63により判断される各走行条件に基づいて、認識対象とする地物の種類を特定することにより、ステップS108において特定された領域内の地物を更に限定し、地物の数を絞り込む。
ステップS110において、地物認識部65は、地物特定部64により特定された地物を、カメラ1により撮影された画像から認識する。また、地物認識部65は、カメラ1により撮影された画像に基づいて、認識した地物の車両Pに対する方向及び車両Pからの距離を算出する。
ステップS111において、相対位置算出部66は、地物認識部65により認識された地物の地図情報51における位置に対する車両Pの相対位置を算出する。ステップS112において、位置補正部67は、相対位置算出部66により算出された車両Pの相対位置に基づいて、車両位置推定部61により推定された車両Pの現在位置を補正する。
−地物の種類又は領域Qの判断−
図16のフローチャートを参照して、地物の種類及び領域Qのいずれを優先的に特定するかを判断する方法として、地物特定部64の処理の一例を説明する。図16のフローチャートは、図15のフローチャートのステップS103に対応する。
ステップS21において、地物特定部64は、条件判断部63により判断された車両Pの走行場所が一般道か否かを判断する。地物特定部64は、一般道である場合、ステップS22に処理を進める。一般道でない場合、高速道路等、一般道に比べて地物の数及び種類が少ない場所を車両Pが走行していると考えられるため、ステップS26において、地物特定部64は、領域Qを優先的に特定すると判断する。
ステップS22において、地物特定部64は、条件判断部63により判断された車両Pの走行場所が都市部か否かを判断する。地物特定部64は、都市部である場合、ステップS23に処理を進める。都市部でない場合、郊外等、都市部に比べて地物の数及び種類が少ない場所を車両Pが走行していると考えられるため、ステップS26において、地物特定部64は、領域Qを優先的に特定すると判断する。
ステップS23において、地物特定部64は、条件判断部63により判断された時間帯が昼間か否かを判断する。地物特定部64は、昼間である場合、ステップS24に処理を進める。昼間でない場合、車両Pは夜間に走行中であり、昼間に比べて認識可能な地物の数及び種類が少ないため、ステップS26において、地物特定部64は、領域Qを優先的に特定すると判断する。
ステップS24において、地物特定部64は、経路設定部68により設定された設定経路があるか否かを判断する。地物特定部64は、設定経路がある場合、ステップS26において、領域Qを優先的に特定すると判断し、設定経路がない場合、ステップS25において、地物特定部64は、地物の種類を優先的に特定すると判断する。
−地物の種類の特定−
図17のフローチャートを参照して、地物の種類を特定する方法として、条件判断部63及び種類特定部641の処理の一例を説明する。図17のフローチャートは、図15のフローチャートのステップS104及びS109にそれぞれ対応する。
ステップS31において、条件判断部63は、天候、時間帯、路面状態、走行場所の少なくともいずれか周囲環境を判断する。ステップS32において、条件判断部63は、走行状況、走行車線の少なくともいずれかを含む走行状態を判断する。ステップS33において、条件判断部63は、車両Pの走行経路Rを判断する。
ステップS33において、種類特定部641は、ステップS31〜S22において判断された走行条件に基づいて、車両Pから認識可能と見込まれる地物の種類を、認識対象として特定する。
−領域Qの特定−
図18のフローチャートを参照して、領域Qを特定する方法として、条件判断部63及び領域特定部642の処理の一例を説明する。図18のフローチャートは、図15のフローチャートのステップS106及びS107にそれぞれ対応する。
ステップS41において、条件判断部63は、天候、時間帯、路面状態、走行場所の少なくともいずれか周囲環境を判断する。ステップS42において、条件判断部63は、走行状況、走行車線の少なくともいずれかを含む走行状態を判断する。ステップS43において、条件判断部63は、車両Pの走行経路Rを判断する。
ステップS44において、領域特定部642は、ステップS41〜S43において判断された走行条件に基づいて、認識対象が存在する領域として、地図情報51における領域Qを特定する。例えば、領域特定部642は、路面状態がウェット、積雪又は悪路と判断される場合、路面にペイントされた道路標示等の路面上の地物が認識されにくいため、道路の側方に領域Qを特定するようにしてもよい。また、領域特定部642は、走行車線が右車線又は左車線の場合、右側又は左側の地物が認識されやすいため、それぞれ道路の右側又は左側に領域Qを特定し、中央車線の場合、上方又は通行側である道路左側の地物が認識されやすいため、道路上に領域Qを特定するようにしてもよい。
領域特定部642は、ステップS2〜S4において判断された走行条件から統合的に領域Qを特定するようにしてもよい。例えば、領域特定部642は、周囲環境が都市部、走行状態が低速走行時、走行経路が設定され、旋回する交差点までの距離が閾値以下と判断される場合、旋回する先の道路周辺に、道路の延伸方向における長さが比較的短くなるように領域Qを特定する。領域特定部642は、周囲環境が夜間、走行状態が高速走行時と判断された場合等において、地物の認識精度に応じて、領域Qの上限の距離を特定するようにすればよい。
−走行経路に基づく領域Qの特定−
図19のフローチャートを参照して、走行条件のうち走行経路についての判断に基づいて領域Qを特定する方法として、条件判断部63及び領域特定部642の動作の一例を説明する。なお、図19のフローチャートは、図18のフローチャートのステップS43〜S44に相当する。
ステップS51において、条件判断部63は、経路設定部68により設定された設定経路があるか否かを判断する。条件判断部63は、設定経路がある場合、ステップS52に処理を進め、設定経路がない場合、ステップS54に処理を進める。
ステップS52において、条件判断部63は、車両Pから設定経路の屈曲する点までの距離が所定の閾値以下となることに応じて、設定経路が所定の閾値以上の角度Eで屈曲するか否かを判断する。条件判断部63は、角度Eが閾値以上の場合、ステップS53に処理を進め、角度Eが閾値に満たない場合、ステップS55に処理を進める。
ステップS54において、条件判断部63は、車両Pから交差点までの距離が所定の閾値以下となることに応じて、方向指示器が指示する方向、又は車両Pの走行車線に基づいて、車両Pが交差点において旋回するか否かを判断する。条件判断部63は、旋回すると判断する場合、ステップS53に処理を進め、旋回しないと判断する場合、ステップS55に処理を進める。
ステップS53において、領域特定部642は、走行経路でない道路周辺を除外して、進行方向における走行経路の道路周辺を領域Qとして特定した後、図15のフローチャートのステップS110に処理を進める。
ステップS55において、領域特定部642は、進行方向における走行経路の道路周辺を領域Qとして特定した後、図15のフローチャートのステップS110に処理を進める。
以上のように、本実施の形態に係る車両位置判定装置によれば、車両Pの走行条件に基づいて地物の種類及び地物が存在する領域Qのいずれかを優先的に特定し、特定した様々な地物を効率的に認識することにより、車両Pの現在位置を補正する。これにより、本実施の形態に係る車両位置判定装置は、補正の頻度が増加し、様々な走行環境において、車両Pの現在位置の精度を高く維持することができる。また、本実施の形態に係る車両位置判定装置は、地物の種類又は領域Qを特定することにより、認識対象となる地物の数を効率的に限定することができ、認識のための処理負荷を低減することができる。
また、本実施の形態に係る車両位置判定装置によれば、天候、時間帯、路面状態、走行場所等の周囲環境に基づいて、地物の種類又は領域Qを特定することにより、道路周辺の地物を効率的に認識することができ、精度良く車両Pの現在位置を補正することができる。また、本実施の形態に係る車両位置判定装置は、周囲環境に応じて、認識可能と見込まれる地物を効率的に特定することができるため、認識のための処理負荷を低減することができる。
また、本実施の形態に係る車両位置判定装置によれば、走行状況、走行車線等の走行状態に基づいて、地物の種類又は領域Qを特定することにより、道路周辺の地物を効率的に認識することができ、精度良く車両Pの現在位置を補正することができる。また、本実施の形態に係る車両位置判定装置は、走行状態に応じて、認識可能と見込まれる地物を効率的に特定することができるため、認識のための処理負荷を低減することができる。
また、本実施の形態に係る車両位置判定装置によれば、地物の種類を優先的に特定する場合において、特定した種類の地物の数が多いとき、更に領域Qを特定して地物の数を絞り込む。これにより、本実施の形態に係る車両位置判定装置は、認識可能と見込まれる地物を効率的に特定することができ、認識のための処理負荷を更に低減することができる。
また、本実施の形態に係る車両位置判定装置によれば、領域Qを優先的に特定する場合において、領域Q内の地物の数が多いとき、更に地物の種類を特定して地物の数を絞り込む。これにより、本実施の形態に係る車両位置判定装置は、認識可能と見込まれる地物を効率的に特定することができ、認識のための処理負荷を更に低減することができる。
(変形例)
上述の実施の形態において、領域Qは、地図情報51における領域として説明したが、領域Qは、カメラ1により撮影される画像における領域であってもよい。例えば、条件判断部63により判断された天候が雨又は雪の場合、道路標示等、画像の下部に位置する地物は、雪による遮蔽や雨による反射等により認識されない可能性がある。このため、領域特定部642は、図20に示すように、地物が存在する領域として、画像の上部に領域Q9を特定する。
一方、条件判断部63により判断された天候が晴れ又は曇りの場合、道路標示等の地物であっても認識可能なため、領域特定部642は、図21に示すように、地物が存在する領域として、画像の全領域に領域Q10を特定すればよい。このように、領域特定部642は、地物を認識可能なことが見込まれる画像上の領域を領域Qとして特定することにより、認識対象の数が効率的に低減され、地物認識部65の処理負荷を低減することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明を上記の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述の実施の形態において、地物特定部64は、図16のフローチャートのステップS21〜S24の少なくともいずれかを選択的に省略するようにしてもよい。また、地物特定部64は、ステップS24の処理について、設定経路の有無に関わらず、領域Qを優先的に特定すると判断するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態において、領域特定部642は、撮影方向に太陽が存在する場合、カメラ1の撮影条件が逆光となり、地物の認識精度が低下するため、逆光となる領域を除外して領域Qを特定するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態において、カメラ1は、特定された領域Q内の地物を撮影するために、カメラ1が、処理部6による制御に応じて、撮影方向や倍率を変更するようにしてもよい。また、領域特定部642は、認識対象の地物の大きさが所定の閾値より大きい場合等、1つの地物を1つの領域Qとして特定するようにしてもよい。
上記の他、上記の各構成を相互に応用した構成等、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
P 車両
Q,Q1〜Q10 領域
1 カメラ
5 記憶装置
51 地図情報
61 車両位置推定部
64 地物特定部
65 地物認識部
66 相対位置算出部
67 位置補正部

Claims (6)

  1. 道路周辺に存在する地物の位置及び種類を含む地図情報を記憶する記憶装置と、
    前記地図情報における車両の現在位置を推定する車両位置推定部と、
    前記車両の周囲の画像を撮影するカメラと、
    所定の条件に基づいて、地物の種類及び地物が存在する領域のいずれかを優先的に特定することにより、認識対象とする地物を特定する地物特定部と、
    前記地物特定部により特定された地物を前記画像から認識する地物認識部と、
    前記地物認識部により認識された地物の前記地図情報における位置に対する前記車両の相対位置を算出する相対位置算出部と、
    前記相対位置算出部により算出された相対位置に基づいて、前記車両の現在位置を補正する位置補正部と
    を備えることを特徴とする車両位置判定装置。
  2. 前記地物特定部は、前記車両の周囲環境に基づいて、前記地物の種類及び前記地物が存在する領域のいずれかを優先的に特定することを特徴とする請求項1に記載の車両位置判定装置。
  3. 前記地物特定部は、前記車両の走行条件に基づいて、前記地物の種類及び前記地物が存在する領域のいずれかを優先的に特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両位置判定装置。
  4. 前記地物特定部は、前記地物の種類を優先的に特定する場合において、前記地物の種類を特定し、特定した種類の地物の数が所定の閾値を超えるとき、前記地物が存在する領域を特定することにより、認識対象とする地物の数を絞り込むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両位置判定装置。
  5. 前記地物特定部は、前記地物が存在する領域を優先的に特定する場合において、前記地物が存在する領域を特定し、特定した領域内の地物の数が所定の閾値を超えるとき、前記地物の種類を特定することにより、認識対象とする地物の数を絞り込むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両位置判定装置。
  6. 道路周辺に存在する地物の位置及び種類を含む地図情報における車両の現在位置を推定することと、
    前記車両の周囲の画像を撮影することと、
    地物が存在する領域を所定の条件に基づいて特定することと、
    地物の種類を所定の条件に基づいて特定することと、
    所定の条件に基づいて、地物の種類及び地物が存在する領域のいずれかを優先的に特定することにより、認識対象とする地物を特定することと、
    特定された地物を前記画像から認識することと、
    認識された地物の前記地図情報における位置に対する前記車両の相対位置を算出することと、
    算出された相対位置に基づいて、前記車両の現在位置を補正することと
    を含むことを特徴とする車両位置判定方法。
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