JP2012032366A - カーナビゲーションシステム - Google Patents

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孝光 鈴木
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Abstract

【課題】経路案内手段を備えるものにあって、自車両の交差点での右左折や分岐点での分岐を正確に判断し、適切なタイミングで必要な案内を行う。
【解決手段】制御装置3は、経路案内の実行時において、自車両が、右左折又は分岐が案内された交差点又は分岐点部分に進入した際に、カメラ11の撮影した路面の画像から、該交差点又は分岐点部分に付随して設けられた横断歩道の道路標示を検出すると共に、該横断歩道の画像の相対的移動に基づいて自車両が横断歩道を通過したことを判定する。制御装置3は、自車両の右左折や分岐が完了したと判断された後に、次に必要な音声案内を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、指定された目的地までの推奨する経路を案内する経路案内手段とを備えるカーナビゲーションシステムに関する。
自動車に搭載されるカーナビゲーションシステムは、自車両の現在位置を検出し表示装置に道路地図に重ね合わせて表示するロケーション機能や、ユーザが指定した目的地までの推奨する経路を計算により探索し、案内する経路探索、経路案内の機能を備えている。このとき、ロケーション機能を実現するために、道路を線で表現した道路ネットワークに対し、GPSによる自車両の絶対位置の情報や、ジャイロセンサや車速センサから求められる自車両の移動距離や移動方向に基づく相対的な位置判断に基づいて、自車両が道路ネットワーク上のどの位置にいる確率が高いかの位置判定を行っていた。尚、経路案内においては、地図表示と共に、「まもなく左方向です」といった音声案内が行われる。
ここで、上記した道路ネットワークは、道路を、その中心線で表現することが一般的である。そのため、道路ネットワークに対する自車両の位置判定は、必ずしも自車両の位置を正確に表しているものではなく、道路ネットワーク上の自車両の位置と実際の位置とは少なからずずれが生じている。特に、交差点道路の通過の判定において、そのようなずれが顕著になる虞がある。
具体例をあげると、例えば図7(a)に示すような片側2車線の十字路の交差点Cを曲る場合を考えると、図7(b)に示すように、道路ネットワークは交差する2本の直線L1、L2で表現される。このとき、図7に点線で示すように、左折する場合の軌跡aと、右折する場合の軌跡b,cとの間で、交差点Cに進入してから退出するまでの車両の移動距離に大きな違いが発生することになる。さらには、同じ方向に曲る(右折する)場合でも、小回りで曲る場合(軌跡b)と、大回りする場合(軌跡c)とで、やはり走行距離に違いが現れることになる。
また、図8(a)に示すような、高速道路の本線から、インターチェンジ出口(ランプ)に向う分岐点Jにおいて分岐する場合を考えると、図8(b)に示すように、道路ネットワークは本線及びそこから分岐点Jから分岐する分岐路(減速車線)からなる線L3、L4で表現される。この場合、減速車線が、本線と比較的長い区間で併走することも多く、道路ネットワークにおいては、併走区間の中間部に分岐点のポイントが設けられる。そのため、早い段階で減速車線に入った場合の軌跡dと、ぎりぎりまで本線側を走行した場合の軌跡eとの間で、やはり走行距離に大きな違いが現れる。このような分岐点Jにおける分岐については、車両の角度の変化も小さいため、車両が特定のポイントを通ったかどうかでしか、分岐したかどうかの判定を行えない問題がある。
このように、自車両が、交差点で右左折した場合や分岐点で分岐した場合には、自車両の位置判定の精度が低下し、ある程度幅を持った判定とならざるを得なくなる。つまり、交差点や分岐点を通過した後に、自車両がしばらくの間走行してからでないと、自車両の位置の判断、つまり交差点を正しく右左折して正規の道路を走っているかの判断を正確に行うことができない(判断に時間がかかる)ことになる。そのため、経路案内を行う場合にも、交差点通過の判断の遅れを考慮した案内を行わざるを得ず、このことは、例えば次の経路案内(ガイド音声の発声)を行うタイミングが遅れたり、或いは、例えば「まもなく左方向です。その先右方向です。更に分岐が続きます。」というように、前もって複数の案内を行わなければ間に合わなくなったりすることにつながる。
そこで、例えば特許文献1には、車両が交差点や分岐点からどの道路に進出したかの情報を即座に得る(交差点において経路に沿った進出路へ進出したか否かを判定する)ために、車体に、車両前方の風景画像を撮影するためのビデオカメラを設け、該ビデオカメラによる撮影画像を画像認識処理して、交差点の手前側の信号機の画像、及び、交差点の出口側の信号機の画像が、どのように移動したかを検出することによって、進出路を判断する技術が開示されている。
特開平11−248476号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、ビデオカメラにより撮影された車両前方の風景画像のデータから、信号機の画像を判別するようにしているが、高能力を備えるカメラや画像認識装置が必要となると共に、自車両と信号機との、距離や方向(カメラと信号機との相対的な位置関係)のパターンや自車両の移動に伴う信号の見え方の変動のパターンは、自車両の速度によっても異なるなど、無数に存在し、進出路の判定処理を良好に実施するには困難性の高いものとなっている。
また、特許文献1の技術では、車両が交差点や分岐点からどの道路に進出したかの情報をできるだけ速やかに得ること、また、運転者が、次の経路案内情報についても、できる限り早く得ることを目的としている。そのため、運転者が車両を運転するにあたって安全性を確保する観点や、経路案内を行うのはどのようなタイミングが適切かといった観点は抜け落ちており、どのタイミングで経路案内を行えば効果的かといった点については、何ら考慮はされていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、経路案内手段を備えるものにあって、自車両の、交差点での右左折や分岐点での分岐を正確に判断することができ、適切なタイミングで必要な案内を行うことができるカーナビゲーションシステムを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のカーナビゲーションシステムは、経路案内手段を備えるものにあって、自車両が走行している路面を撮影するカメラと、前記カメラの撮影画像から、経路案内手段により右左折又は分岐が案内された交差点又は分岐点部分に付随して設けられた車線境界線又は横断歩道の道路標示を検出すると共に、該検出した道路標示の画像の相対的移動に基づいて自車両が車線境界線又は横断歩道を通過したことを判定する通過判定手段と、自車位置検出手段の検出及び前記通過判定手段による通過の判定に基づいて、自車両の右左折又は分岐が完了したと判断する判断手段とを備えると共に、前記経路案内手段は、前記判断手段による判断の後に、次に必要な案内を行うように構成されているところに特徴を有する(請求項1の発明)。
これによれば、経路案内手段の案内に基づいて、自車両が交差点を右左折する或いは分岐点を分岐する場合には、カメラにより撮影された路面の画像から、通過判定手段により、自車両が車線境界線又は横断歩道を通過したことが判定される。そして、この通過判定手段による通過の判定に基づいて、判断手段により、自車両の右左折又は分岐が完了したと判断され、その判断に後に、経路案内手段により、次に必要な案内が行われるようになる。
ここで、横断歩道の道路標示は、車道を横断するようにして、黒っぽい色の路面に対して白色のペイントで太い縞模様を描くことにより構成され、自車両が横断歩道を通過する際には、縞模様の並び方向に対して横切る又はやや斜めに横切ることになる。従って、カメラにより撮影した画像データは、横断歩道部分においては、水平方向のラインに沿って、縞模様に応じた周期性の明暗が生じている。これにより、極めて簡単な処理で画像中の横断歩道を検出することができ、自車両が横断歩道を通過したかどうかの判定、つまり交差点や分岐点を通過したかどうかの判定も、容易且つ確実に行うことができる。
このとき、自車両が、交差点や分岐点の出口側に位置する横断歩道を通過したことをもって、交差点又は分岐点を通過したと判断して、次の案内が行われる。言い換えれば、歩行者等に注意を向けなければならない横断歩道を通過するまでは、次の案内が行われないので、運転者が案内に気を取られることがなくなり、安全性を確保することができる。この結果、自車両の交差点での右左折や分岐点での分岐を正確に判断することができ、安全性の観点から適切なタイミングで必要な案内を行うことができる。
また、横断歩道のない分岐点においても、車線境界線の道路標示、つまり白色ペイントからなるラインの検出に基づいて、自車両が車線境界線を分岐方向に越えたことを、容易且つ確実に判定することができる。
本発明においては、前記経路案内手段を、経路案内すべき交差点又は分岐点が連続して続く場合でも、一の交差点又は分岐点を通過した後に、次の交差点又は分岐点に関しての案内を行うように構成することができる(請求項2の発明)。これによれば、交差点又は分岐点が連続して続く場合でも、先の分までまとめて案内するものと異なり、個々の交差点又は分岐点に関してその都度の案内を行うことができるので、運転者にとってより判りやすく案内することができる。
本発明の一実施例を示すもので、カーナビゲーションシステムの電気的構成を概略的に示すブロック図 カメラの取付位置を示す車両の側面図 制御装置が実行する経路案内時の分岐点通過判定の処理手順を示すフローチャート 横断歩道の検出の手法を説明するための図 車線境界線の通過判定の手法を説明するための図 分岐点が連続する場合の音声案内のタイミング(a)を従来もの(b)と共に示す図 交差点の例を示す平面図(a)及び、道路ネットワーク上における右左折の軌跡を示す図(b) 分岐点の例を示す平面図(a)及び、道路ネットワーク上における分岐の軌跡を示す図(b)
以下、本発明を具体化した一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、車両1(図2参照)に搭載される本実施例に係るカーナビゲーションシステム2の構成を概略的に示している。
このカーナビゲーションシステム2は、コンピュータ(CPU)を主体として構成され全体を制御する制御装置3を備えている。そして、その制御装置3に接続された、外部の情報通信センタ4等との無線通信を行う通信装置5、自車位置を検出するための自車位置検出手段としての位置検出部6、例えばフルカラー液晶ディスプレイからなり表示手段として機能する表示装置7、タッチパネルやメカスイッチを含む操作スイッチ群8、合成音声をスピーカから出力する音声出力装置9、地図データベース10等を備えて構成されている。
更に、前記制御装置3には、自車両1が走行している路面を撮影するためのカメラ11が、2値化処理、エッジ検出、パターンマッチング等の処理を行う画像処理装置12を介して接続されている。本実施例では、図2に示すように、前記カメラ11は、自車両1(車体)の後部に下向きに設けられ、車体の後ろ側の路面を撮影するように構成されている。カメラ11を車体の前部に設けるようにしても良い。このカメラ11の撮影画像は画像処理装置12に入力され、画像処理装置12により、後述するように、路面に設けられた道路標示、つまり白色ペイントからなる横断歩道や車線境界線が検出されるようになっている。
図1に示すように、前記位置検出部6は、GPS用の人工衛星からの送信電波に基づいて自車両1の位置を検出(測位)するGPS(Global Positioning System )のためのGPS受信機13、地磁気センサ14、ジャイロセンサ15、距離センサ16を含んでいる。前記制御装置3は、そのソフトウエア構成(及びハードウエア構成)により、前記位置検出部6を構成する各センサ13〜16からの入力に基づいて、自車両1の現在位置(絶対位置)、進行方向、速度や走行距離、現在時刻等を高精度で検出する。
そして、制御装置3は、その自車両1の現在位置、及び、前記地図データベース10から得られる地図データに基づいて、前記表示装置7の画面に、自車両1周辺の道路地図と共に自車の現在位置(及び進行方向)を重ね合せて表示させるロケーション機能を実現する。この場合、ロケーション機能を実現するにあたっては、自車両1の位置を、表示される電子地図上の道路に乗せるために、自車両1の移動軌跡と道路地図データ中の道路形状とを比較照合して、現在走行中の道路を推測するマップマッチングが行われる。
前記地図データベース10は、例えば日本全土の道路地図データや、それに付随する、各種施設や店舗等の施設データ等を記憶するものである。前記道路地図データは、地図上の道路を線で表現した道路ネットワークからなり、交差点等をノードとして複数の部分に分割し、各ノード間の部分をリンクとして規定したリンクデータとして与えられる。このリンクデータは、リンク固有のリンクID(識別子)、リンク長、リンクの始点,終点(ノード)の位置データ(経度,緯度)、角度(方向)データ、道路幅、道路種別などのデータを含んで構成される。また、本実施例では、道路地図データには、道路上の道路標示(道路ペイント)のうち、認識対象となる(後述する交差点Cや分岐点Jにおける横断歩道Tや車線境界線B)のデータ(認識対象物情報)が含まれている。尚、道路地図を表示装置7の画面上に再生(描画)するためのデータも含まれている。
このカーナビゲーションシステム2(制御装置3)は、前記通信装置5により、例えば、図示しない無線基地局及びインターネット等の通信ネットワークを介して、情報通信センタ4のサーバとの間で通信を行う。これにより、道路交通情報(渋滞、事故、工事、車線規制、交通規制などの情報)、気象情報(天候、風向き、路面状況)等の最新のデータを受信し記憶するようになっている。前記通信装置5としては、携帯電話機、DSRC、無線LANなど様々なものを採用することができる。
そして、カーナビゲーションシステム2は、制御装置3における経路探索プログラムの実行により、ユーザにより目的地が指定されると、地図データベース10の道路地図データ(リンク、ノードのデータ)を用いて、出発地(現在地)から目的地までの推奨する経路を演算により求める(探索する)ようになっており、経路探索手段として機能する。この経路探索には、例えば、周知のダイクストラ法が用いられ、出発地(現在地)から目的地へ向けて、次に到達できる交差点(ノード)までの道路(リンク)の探索及びそのコスト(評価値)の計算を順次行っていき、目的地までが最小コストとなる経路(リンク列)を求めることにより行われる。またこの経路探索においては、上記道路交通情報や気象情報等が加味される。
これと共に、カーナビゲーションシステム2は、制御装置3における経路案内プログラムの実行により、上記経路探索により求められた推奨する経路を案内する経路案内を実行するようになっており、経路案内手段として機能する。周知のように、この経路案内は、表示装置7の画面に、道路地図に重ね合わせて走行すべき経路を表示すると共に、自車位置が所定のポイントに至ったときに、音声出力装置9により案内音声を出力することにより行われる。
このとき、自車両1の位置が右折又は左折すべき交差点に近付いた場合や、分岐すべき分岐点に近付いた場合には、右左折や分岐を案内する。より具体的には、この右左折又は分岐を案内するにあたっては、自車両1の位置が次の右左折又は分岐まで十分な距離がある(交差点又は分岐点まで直進(道なり)が続く)場合には、まず、当該交差点又は分岐点の十分に手前の位置において、例えば「300m先、右方向です。」といった、予告的な案内が行われる。この後、自車両1が交差点又は分岐点の直前に至った所定のタイミングで、「まもなく右方向です。」といった音声出力が行われると共に、表示装置7の画面に交差点の拡大表示が行われる。
さて、後の作用説明(フローチャート説明)でも述べるように、本実施例では、前記制御装置3は、そのソフトウエア的構成により、上記経路案内の実行時において、自車両1が、右左折又は分岐が案内された交差点又は分岐点部分に進入した際に、前記カメラ11の撮影した路面の画像から、道路上にペイントにより設けられた認識対象物、この場合、交差点又は分岐点部分に付随して設けられた車線境界線又は横断歩道の道路標示を検出すると共に、該検出した道路標示の画像の相対的移動に基づいて自車両1が車線境界線又は横断歩道を通過したことを判定するようになっている。
ここで、図7(a)に示すように、2本の道路が交差する交差点Cにおいては、一般に、交差点Cからの出口となる4箇所に位置して横断歩道Tが設けられ、この横断歩道Tの道路標示は、路面に車道を横断するようにして、黒っぽい色の路面に対して白色のペイントで太い縞模様を描くことにより成される。自車両1が、交差点Cに進入する際には横断歩道T(進入横断歩道)を横切り、交差点Cから退出する際にも、退出路の横断歩道T(退出横断歩道)を通過する。このとき、車両1が横断歩道Tを通過する際には、縞模様の並び方向に対して横切る又はやや斜めに横切ることになる。尚、図示はしないが、Y字路などの分岐点部分にも、例えば、分岐点の入口や分岐点からの出口となる3ヶ所に位置して、横断歩道が設けられる。
前記カメラ11により横断歩道Tを撮影する場合、例えば図4(a)に示すように、カメラ11の撮影画像は、横断歩道T部分においては、図4(b)に示すように、水平方向のラインに沿って、縞模様に応じた周期性の明暗が生じている。従って、例えば、画像を水平方向に長い窓領域で切り出し、水平方向の明度変化を求めることによって、カメラ11の撮影画像から極めて簡単な処理で画像中の横断歩道Tを検出することができ、ひいては、自車両1が横断歩道Tを通過したかどうかの判定も、容易且つ確実に行うことができる。
そして、制御装置3は、位置検出部6による自車位置の検出及び上記通過の判定に基づくタイミングで、自車両1の交差点での右左折又は分岐点での分岐が完了した(交差点Cや分岐点Jから退出した)と判断するようになっている。従って、制御装置3が、通過判定手段及び判断手段として機能する。また、制御装置3は、自車両1の右左折や分岐が完了したと判断された後に、次に必要な案内を行う、つまり自車両1が交差点Cや分岐点Jから退出したと判断されるまでは次の音声案内等を開始しないように構成されている。
更に、特に本実施例では、図8(a)に示すような、高速道路の本線から、減速車線を通ってインターチェンジの出口(或いはランプ)に向う分岐点Jのような、横断歩道が付随しない分岐点Jにおいては、制御装置3は、カメラ11の撮影画像から、当該分岐点J部分に設けられた認識対象物としての車線境界線(道路境界線)Bの道路標示を検出する。そして、これと共に、該車線境界線Bの画像の相対的移動に基づいて自車両1が車線境界線Bを分岐方向(図8の例では左側)に越えたことを判定し、更に、自車両1が分岐すべき道路(減速車線)に進入した(分岐点を通過した)と判断するようになっている。
この場合も、図5に示すように、カメラ11により分岐点J部分の路面を撮影した撮影画像から、路面上に破線状に設けられた白線(車線境界線B)を検出し、認識した白線の左右方向の動き(矢印で示す)を検出することに基づいて、自車両1が車線境界線Bを分岐方向に越えたことを、容易且つ確実に検出することができる。このとき、認識対象物となる車線境界線Bは、通常の車線の境界を示すラインに比べて、ラインが太く、且つ1本の線分の長さ(及びそれらを設ける間隔)が短く構成されている。
本実施例では、上記のように、地図データベース10中の道路地図データに、認識対象物情報、即ち認識対象となる交差点Cや分岐点Jにおける横断歩道Tや車線境界線Bの情報が含まれている。この認識対象物情報には、一つの交差点C(又は分岐点J)に関する進入判定用の情報として、進入路の横断歩道Tの情報が含まれ、退出判定用の情報として、退出路の横断歩道T及び車線境界線Bの情報が含まれる。
また、本実施例では、制御装置3が経路案内を行う場合、例えば、図6(a)に分岐点Jの例で示すように、経路案内すべき交差点又は分岐点Jが連続して続くような場合でも、一の交差点又は分岐点Jを通過した後に、次の交差点又は分岐点Jに関しての案内(音声案内)を行うことを繰返すように構成されている。
次に、上記構成の作用について、図3も参照して説明する。図3のフローチャートは、カーナビゲーションシステム2の制御装置3が経路案内時に実行する、交差点又は分岐点の通過判断の処理手順を示している。尚、このフローチャート中では、交差点及び分岐点をまとめて「分岐点」と称している。
今、ドライバ(ユーザ)が指定した目的地までの推奨する経路が探索され、経路案内が開始されると、ステップS1では、自車両1の現在位置が取得される。ステップS2では、道路上を走行しているかどうかが判断される。道路上を走行していないと判断された場合には(ステップS2でNo)、ステップS3にて、分岐点(交差点)の通過状態を示すためのフラグである《分岐点通過状態》が、「通過中でない」に変更され、ステップS1に戻る。
これに対し、道路上を走行している場合には(ステップS2でYes)、ステップS4にて、現在地周辺(走行中の道路の前方)の認識対象物情報が取得される。この認識対象物情報は、上記のように、交差点(十字路)Cや分岐点Jに付随した横断歩道Tや車線境界線Bの情報である。ステップS5では、カメラ11による画像情報が取得される。次のステップS6では、《分岐点通過状態》が、「通過中」か「通過中でない」のどちらであるかが判断される。
《分岐点通過状態》が「通過中でない」の場合には、ステップS7に進み、認識対象物情報に分岐進入判定用のデータ(進入横断歩道Tのデータ)が存在するかどうかが判断される。横断歩道Tが付随した交差点(十字路)Cの場合には、分岐進入判定用の横断歩道Tのデータが存在するので(ステップS7にてYes)、ステップS8に進み、分岐進入判定用の横断歩道Tを認識対象物としてステップS10に進む。これに対し、《分岐点通過状態》が「通過中」の場合、及び、認識対象物情報に分岐進入判定用のデータ(進入横断歩道Tのデータ)が存在しない場合には(ステップS7にてNo)、ステップS9に進み、認識対象物情報の分岐退出判定用のデータ(退出横断歩道T又は車線境界線B)を認識対象物としてステップS10に進む。
ステップS10では、認識対象物と、カメラ10による撮影画像とが一致するかどうかが判断される。一致した場合には(ステップS10にてYes)、ステップS11にて、認識対象物の情報が、分岐進入用か分岐退出用のどちらであるかが判断される。分岐進入判定用の認識対象物(進入横断歩道T)であった場合には、ステップS12に進み、《分岐点通過状態》が「通過中」とされた上で、ステップS1に戻る。これに対し、分岐退出判定用の認識対象物(退出横断歩道T又は車線境界線B)であった場合には、ステップS13に進み、その分岐点を通過したと判断され、ステップS1に戻る。
これにより、経路案内手段の案内に基づいて、自車両1が交差点Cを右左折する或いは分岐点Jを分岐する場合には、カメラ10により撮影された路面の画像から、自車両1が横断歩道Tを通過したことや、車線境界線Bを越えて分岐が完了したことが確実に判定される。そして、その判定に基づいて、自車両1の右左折又は分岐が完了したと判断され、その判断に後に、次に必要な音声案内が行われるようになる。
このとき、例えば図6(a)に示すように、3つの分岐点J1、J2、J3が連続して続くような場合でも、分岐点J1の手前で、例えば「まもなく左方向です。左折後、右レーンにお入りください。」といった音声案内を行うことができ、分岐点J1の通過後、分岐点J2の手前で、例えば「この先、右方向です。右折後、左レーンにお入りください。」といった音声案内を行うことができる。ここで、従来では、図6(b)に示すように、3つの分岐点J1、J2、J3が連続して続くような場合には、分岐点J1の手前で、例えば「まもなく左方向です。その先、右方向です。さらに、分岐が続きます。」というように、先の分までまとめて案内するようにしていた。これに対し、本実施例では、個々の交差点C又は分岐点Jに関してその都度の案内を行うことができるので、運転者にとってより判りやすく案内することができる。
このように本実施例のカーナビゲーションシステム2によれば、目的地までの経路案内を行う経路案内手段を備えるものにあって、自車両1が交差点Cを右左折する或いは分岐点Jを分岐する場合には、カメラ11により撮影された路面の画像から、自車両1が横断歩道Tを通過したことが判定される。そして、その通過の判定に基づいて、自車両1の右左折又は分岐が完了したと判断され、その判断に後に次に必要な経路案内が行われるようになる。ここで、言い換えれば、歩行者等に注意を向けなければならない横断歩道Tを通過するまでは、次の案内が行われないので、運転者が案内に気を取られるといったことがなくなり、安全性を確保することができる。この結果、自車両1の交差点Cでの右左折や分岐点Jでの分岐を正確に判断することができ、安全性の観点から適切なタイミングで必要な案内を行うことができる。
また、本実施例においては、横断歩道Tが付随しない分岐点Jにおいては、カメラ11の撮影画像から、当該分岐点J部分に設けられた車線境界線Bの道路標示を検出すると共に、該車線境界線Bの画像の相対的移動に基づいて自車両1が車線境界線Bを分岐方向に越えたことを判定し、自車両1が分岐すべき道路に進入したと判断するように構成した。これにより、横断歩道Tのない分岐点Jにおいても、横断歩道Tに代えて車線境界線Bの道路標示(白線からなるライン)の検出に基づいて、自車両1が車線境界線Bを分岐方向に越えたことを、容易且つ確実に判定することができる。
尚、上記実施例では、車載カメラ11を、車体の後部に設けるようにしたが、車体の前部にカメラを設けて、車両の前方の路面を撮影する構成としても良い。また、上記実施例では、交差点Cとして十字路を例としてあげたが、三叉路(T字路)や、斜め方向の右左折がある比較的複雑な(五叉路以上の)交差点であっても本発明を適用することができる。さらには、上記実施例では、カーナビゲーションシステム2の制御装置3において、経路探索の処理を行う構成としたが、本発明は、車載機とサービスセンタとの間で通信を行い、サービスセンタ側で経路探索の処理を行ってその経路のデータを車両側で受信して経路案内を行う構成のシステムであっても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1は車両、2はカーナビゲーションシステム、3は制御装置(経路案内手段、通過判定手段、判断手段)、6は位置検出部(自車位置検出手段)、7は表示装置、9は音声出力装置、10は地図データベース、11はカメラ、12は画像処理装置、Cは交差点、Jは分岐点、Tは横断歩道、Bは車線境界線を示す。

Claims (2)

  1. 自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、指定された目的地までの推奨する経路を案内する経路案内手段とを備え、前記経路案内手段は、経路案内時に自車両が右左折すべき交差点又は分岐すべき分岐点に近付いたときに右左折又は分岐を案内するように構成されたカーナビゲーションシステムであって、
    自車両が走行している路面を撮影するカメラと、
    前記カメラの撮影画像から、前記経路案内手段により右左折又は分岐が案内された交差点又は分岐点部分に付随して設けられた車線境界線又は横断歩道の道路標示を検出すると共に、該検出した道路標示の画像の相対的移動に基づいて自車両が車線境界線又は横断歩道を通過したことを判定する通過判定手段と、
    前記自車位置検出手段の検出及び前記通過判定手段による通過の判定に基づいて、自車両の右左折又は分岐が完了したと判断する判断手段とを備えると共に、
    前記経路案内手段は、前記判断手段による判断の後に、次に必要な案内を行うように構成されていることを特徴とするカーナビゲーションシステム。
  2. 前記経路案内手段は、経路案内すべき交差点又は分岐点が連続して続く場合でも、一の交差点又は分岐点を通過した後に、次の交差点又は分岐点に関しての案内を行うことを繰返すことを特徴とする請求項1記載のカーナビゲーションシステム。
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