JP2017009131A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来必要であった冷蔵庫の組立の際に作業者が行っていた前面板の色に合わせた回路基板の選択をして取り付ける煩雑な作業を無くすことができ、少なくとも前面パネル部の色に応じて表示部の明るさを自動的に調整することができる冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫は、扉7に設けられて、本体へ操作を指示するための静電容量センサ81,82を有する操作部21と、発光することで表示内容を表示するための表示部20と、を有する操作パネル部200と、操作パネル部200の前面を覆い、光を半透過させる前面板と、静電容量センサ81,82からの出力により表示部20の動作を制御する制御部100を有し、制御部100は、前面板の色の違いにより得られる静電容量センサ81,82の出力の基本値に基づいて、少なくとも前面板の色に対応する表示部20の明るさを設定する。【選択図】図4
Description
本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫は、特許文献1に記載されているように、本体の扉の前面板に、操作部とその操作部に対応した表示部を有する操作パネル部を備えている。この操作パネル部の表示形態である表示の輝度や色、位置、大きさ等は、周囲環境やユーザの嗜好に応じて変更できるようになっている。操作パネル部は、光源としてのLED(発光ダイオード)や、操作スイッチ等の静電容量センサを有している。
一方、冷蔵庫の外観デザイン上の美観を向上させるために、冷蔵庫の本体の前面には、ガラス板のような透光性を有する前面板を配置するようになってきている。この場合には、操作パネル部は、この前面板の内側に配置される。
前面板の透明なガラス板には、半透過状態で印刷したり、ガラス板に半透過状態で金属成分を含む塗料を塗布することで、前面板は、例えばホワイト食、ブラウン色、あるいはシルバー色等に着色されている。上述したように、操作パネル部は、この半透過状態の前面板の内側に配置されているので、操作パネル部に配置されている発光素子の明るさや、静電容量センサの感度は、前面板の色の光の透過率の違いにより影響を受けて変わってしまう。
このため、発光素子の明るさと静電容量センサの感度が、前面板の色別に合わせて調整できるように、前面板の各色に合わせた発光素子の明るさと静電容量センサの感度を調整した複数種類の回路基板を、前面板の色毎に用意する必要がある。冷蔵庫の組立現場では、前面板の色の違いによる回路基板の調整をするために、回路基板に設けられた分圧回路の抵抗値を変えることで、前面板の色の違いによる発光素子の明るさや、静電容量センサの感度を調整している。
このように、冷蔵庫の組立現場においては、作業者が、分圧回路の抵抗値を変えた複数種類の回路基板を用意して、この回路基板を扉に搭載する作業が必要になる。従って、作業者は、前面板の各色に合った正しい回路基板を選択して取り付けする必要であり、組立現場での作業管理が煩雑であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、前面板の色に対応して調整した回路基板を前面パネル部の色毎に用意する必要がなく、従来必要であった冷蔵庫の組立の際に作業者が行っていた前面板の色に合わせた回路基板の選択をして取り付ける煩雑な作業を無くすことができ、少なくとも前面パネル部の色に応じて表示部の明るさを自動的に調整することができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の実施の形態の冷蔵庫は、本体と、前記本体の前面開口部を閉塞する扉と、前記扉に設けられて、前記本体へ操作を指示するための静電容量センサを有する操作部と、発光することで表示内容を表示するための表示部と、を有する操作パネル部と、前記操作パネル部の前面を覆い、光を半透過させる前面板と、前記静電容量センサからの出力により前記表示部の動作を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記前面板の色の違いにより得られる前記静電容量センサの出力の基本値に基づいて、前記前面板の前記色に対応する前記表示部の明るさを設定する。
また、本発明の実施の形態の冷蔵庫は、本体と、前記本体の前面開口部を閉塞する扉と、前記扉に設けられて、前記扉に設けられて、前記本体へ操作を指示するための静電容量センサを有する操作部と、発光することで表示内容を表示するための表示部と、を有する操作パネル部と、前記操作パネル部の前面を覆い、光を半透過させる半透過の前面板と、前記静電容量センサからの出力により前記表示部の動作を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記前面板の色の違いにより得られる前記静電容量センサの出力の基本値に基づいて、前記前面板の前記色に対応する前記表示部の明るさを設定し、しかも、前記制御部は、前記前面板の色の違いにより得られる前記静電容量センサの前記出力の基本値の変化に基づいて、前記前面板の色に対応する前記静電容量センサのオン状態/オフ状態の判断をするための閾値を設定する。
以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の実施形態の冷蔵庫の全体を示す正面図である。図2は、図1に示す冷蔵庫1の縦方向の断面図である。
図1と図2に示す冷蔵庫1は、本体1Aを有している。この冷蔵庫1の本体1Aは、左側面部17と、右側面部18と、上面部19と、底面部15と、背面部16を有している。本体1Aは、外側側板からなる外箱と、内側側板からなる内箱を有する。この外箱と内箱の間には、断熱材が配置されているので本体1Aは断熱性を有する。この本体1Aの内部には、複数の貯蔵室が形成されている。
図1と図2に例示するように、貯蔵室としては、上から順に冷蔵室2、野菜室3が設けられ、この野菜室3の下には製氷室4と小冷凍室5が左右の並べて設けられ、最下部に主冷凍室6が設けられている。
図1と図2に示す冷蔵室2の前面には、冷蔵室2の前面開口部2Pを開閉する左右の扉7,8が設けられている。左右の扉7,8は、観音開き式扉であり、左側の扉7の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉8の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
図1と図2に示すように、野菜室3、製氷室4、小冷凍室5、主冷凍室6の各前面には、各前面開口部を開閉する引出し式の扉9,10,11,12が設けられている。左右の扉7,8と、引出し式の扉9,10,11,12は、内部に断熱材を設けることで、断熱性を有している。
図1と図2に示すように、左右の扉7,8,と引出し式の扉9,10,11,12の各前面(外面)には、前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aが配置されている。前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aは、好ましくは光の半透過性を有するガラス板である。
この前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aは、例えば透明のガラス板の内面に対して半透過状態になるように印刷を施す。あるいは、前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aは、例えば透明のガラス板の内面に対して半透過状態になるように金属成分を含む塗料を塗布する。
これにより、前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aは、任意の色、例えばホワイト色あるいはブラウン色あるいはシルバー色等に着色され、前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aは、光を半透過させる。
しかし、前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aは、例えば透明のガラス板に代えて、透明のアクリル板のようなプラスチック板であっても良い。
次に、図2を参照して、冷蔵庫1の冷蔵室2、野菜室3、製氷室4、小冷凍室5、主冷凍室6の構造の一例を説明する。
図2に示すように、本体1Aの主冷凍室6の背面位置には、機械室22が設けられており、この機械室22には、圧縮器23等が配置されている。
図2に示すように、本体1Aの背面位置には、野菜室3の後側に、貯蔵室送風機30と貯蔵室冷却器31と、送風ダクト32が配置されている。また、本体1Aの背面位置には、製氷室(貯蔵室)4と小冷凍室(貯蔵室)5と主冷凍室6の後側に、冷凍室送風機40と、冷凍室冷却器41と、送風ダクト42が配置されている。貯蔵室冷却器31と冷凍室冷却器41は、圧縮機23から供給される冷媒によって冷却される。
図2に示すように、野菜室3には、上下の貯蔵容器3M,3Nが出し入れ可能に収納されている。小冷凍室5には、貯蔵容器5Mが出し入れ可能に収納されている。主冷凍室6には、上下の貯蔵容器6M、6Nが出し入れ可能に収納されている。
図1と図2に示すように、開扉装置51,52が、例えば本体1Aの上面部19に設けられている。開扉装置51,52は、共に例えば電磁ソレノイド等のアクチュエータを使用することができる。開扉装置51が駆動すると、左側の扉7を押して開くことができる。同様にして、開扉装置52が駆動すると、右側の扉8を押して開くことができる。
次に、図1と図3と図4を参照して、操作パネル部200について説明する。
図3は、一例として、前面板7Aと、この前面板7Aの内面7Nに配置された操作パネル部200を示す図1におけるA−A線における断面図である。図4は、図3に示す前面板7Aを矢印Tから見た正面図である。
図3に示すように、扉7の前面板7Aの内面7N側には、予め内側着色部99が配置されている。この内側着色部99は、冷蔵庫1の外観デザイン上の高級感をより向上するために、上述したように、透明のガラス板の内面に対して半透過状態になるように印刷した印刷層である。あるいは、内側着色部99は、冷蔵庫1の外観デザイン上の高級感をより向上するために、上述したように、透明のガラス板の内面に対して半透過状態になるように金属成分を含む塗料を塗布した塗布層である。
図1と図3に示すように、一例として、扉7の前面板7Aの内面7Nの内側着色部99には、操作パネル部200が設けられている。この操作パネル200は、表示部20と、操作部21を有している。制御部100は、表示部20と操作部21に対して、電気的に接続されている。図1では、操作パネル200の表示部20と操作部21は、左側の扉7の前面板7Aの内面7Nに配置されているので、扉7において、破線で示している。
図3と図4に示す表示部20は、制御部100の指令により予め定めた各種の表示内容(表示項目)を、発光素子を点灯して照明することで、使用者に対して表示する。図3と図4に示すように、例えば、表示部20は、表示内容を示す表示板60と、回路基板61を有する。表示内容を示す表示板60は、例えば透明のアクリル板等のプラスチック板である。図4に例示するように、表示内容としては、「左扉開」60Aと、「左扉開」60Bが、表示板60に予め設定されている。
図3に示すように、表示板60は、前面板7Aの内面7Nの内側着色部99に密着して配置されている。回路基板61は、表示板60の後ろ側に配置されている。図3と図4に示すように、回路基板61には、発光素子としての例えばLED70A,70Bが搭載されている。LED70A,70Bは、制御部100に電気的に接続されている。
LED70A,70Bは、制御部100の指令により点灯することで、「左扉開」60Aと、「左扉開」60Bを、それぞれ背部から照明することができる。すなわち、制御部100の指令により、LED70Aが点灯すると、LED70Aは、表示内容「左扉開」60Aを背部から照明して、表示内容「左扉開」60Aを、前面板7Aを通して使用者に対して点灯表示する。
同様にして、制御部100の指令により、LED70Bが点灯すると、表示内容「左扉開」60Bを背部から照明して、表示内容「左扉開」60Bを、前面板7Aを通して使用者に対して点灯表示する。
これにより、使用者は、半透過性の前面板7Aがあっても、表示板60の表示内容である「左扉開」60Aと「左扉開」60Bを容易に視認できる。
一方、図3と図4に示す操作部21は、例えば使用者が、例えば指を前面板7Aの表面7Mに接触させ、制御部100に検知出力信号を供給することで、冷蔵庫1の各種の操作機能を入力できる。操作部21は、例えば表示部20の下部の位置であって、前面板7Aの内面7Nに密着して配置されている。操作部21は、回路基板80を有しており、この回路基板80には複数の静電容量センサ81,82が配置されている。静電容量センサ81,82は、制御部100に電気的に接続されている。
図3と図4に示すように、操作部21の静電容量センサ81,82は、前面板7Aの内面7Nの内側着色部99に配置されている。使用者が、静電容量センサ81,82の位置を、前面板7Aの表面7M側から容易に確認して静電容量センサ81,82をオン操作できるようにするために、図3と図4に示すように、操作指示マーク91,92が、前面板7Aの表面7Mにおいて、静電容量センサ81,82に対応する位置に、それぞれ印刷やシール材を貼る等により、設けられている。
操作指示マーク91,92は、使用者が指で静電容量センサ81,82をオン操作する際に、前面板7Aの表面7Mにおいてタッチするべき位置を明示している。具体的には、例えば、図4では図示を省略しているが、操作指示マーク91には、「左側の扉を開く」表示があり、操作指示マーク92には、「右側の扉を開く」表示がある。
これにより、使用者は、指を図3と図4に示す前面板7A上の操作指示マーク91あるいは92に触れることで、図3と図4に示す静電容量センサ81あるいは静電容量センサ82は、制御部100に対して操作機能に関する検知出力信号を送ることができる。このため、使用者は、迷うことなく前面板7Aの表面7M上の正しい位置をタッチすることができ、静電容量センサ81あるいは82をそれぞれオン操作して、冷蔵庫1における操作機能を、制御部100に対して入力可能である。
この静電容量センサ81,82としては、例えば制御部100に設けられた検出回路に発振回路を利用しており、発振回路のある端子(電極)の静電容量の変化に従って発振を開始、あるいは停止するようにして、電極に接近する物体である例えば使用者の指等を検出する方式を採用することができる。
さらに、図3に示すように、制御部100は、例えば開扉装置51,52に電気的に接続されている。使用者が、指で図3と図4に示す操作指示マーク91に触れて、静電容量センサ81が指を検知すると静電容量センサ81はオフ状態からオン状態になる。従って、静電容量センサ81は、図4に示す検知出力信号R1を制御部100に送る。これにより、制御部100は、開扉装置51に対して、図4に示す開扉制御信号P1を出力することで、開扉装置51を駆動させる。開扉装置51が駆動すると、例えばロッドが突き出して左側の扉7を押して開くことができる。
同様にして、使用者が、指で図3と図4に示す操作指示マーク92に触れて、静電容量センサ82が指を検知すると静電容量センサ82はオフ状態からオン状態になる。従って、静電容量センサ82は、図4に示す検知出力信号R2を制御部100に送る。これにより、制御部100は、開扉装置52に対して、図4に示す開扉制御信号P2を出力することで、開扉装置52を駆動させる。開扉装置52が駆動すると、例えばロッドが突き出して右側の扉8を押して開くことができる。これらの開扉装置51,52は、冷蔵庫1において制御部100により制御される制御対象の一例である。
制御部100は、前面板7Aの色の違いにより得られる静電容量センサ81,82の出力の基本値に基づいて、前面板7Aの色に対応する表示部20のLED70,70Bの明るさを設定する。さらに好ましくは、制御部100は、前面板7Aの色の違いにより得られる静電容量センサ81,82の出力の基本値の変化に基づいて、前面板7Aの色に対応する静電容量センサ81,82のオン/オフの判断をするための閾値を設定する。
次に、図1から図5を参照して、上述した冷蔵庫1の組立時の操作パネル部200の設定例を説明する。
図5は、図3に示す半透過性の前面板7Aの色が、例えばホワイト色WT、ブラン色BW、そしてシルバー色SLである場合における、静電容量センサ81,82の検知出力信号値の波形W1,W2,W3の例を示している。制御部100は、これらの検知出力信号値の波形W1,W2,W3を、静電容量センサ81,82のいずれからも得ることができるが、一方の静電容量センサから得るようにしても良い。
図5に示すように、ホワイト色WTの波形W1、ブラウン色BWの波形W2、そしてシルバー色SLの波形W3のいずれの場合でも、静電容量センサ81,82がオフ状態の場合が、静電容量センサ81,82がオン状態の場合に比べて、矩形状の波形部分111,112,113に変化している。
オン状態における矩形状の波形部分111,112,113の検知出力信号値111S,112S,113Sに対して、所定の値だけ離した位置には、それぞれホワイト色閾値SH1、ブラウン色閾値SH2、シルバー色閾値SH3が、破線で示すように設定される。
図4に示す制御部100は、図5に示すホワイト色閾値SH1、ブラウン色閾値SH2、シルバー色閾値SH3を、矩形状の波形部分111,112,113の範囲内において、検知出力信号値の基本値111S,112S,113Sに対して、所定の値だけ余裕を持たせた、例えば10%程度余裕を持たせた位置に設定することができる。検知出力信号値の基本値111Sがレベル1だとすれば、検知入力信号値の基本値112Sはレベル2であり、検知入力信号値の基本値113Sはレベル3であり、互いに異なる値である。
図1に示す冷蔵庫1を組み立てる現場では、作業者は、図1に示す扉7の前面側に半透明性の前面板7Aを例えば扉7の枠材に対して取り付ける。前面板7Aの内面7Nには、予め内側着色部99が配置されている。
この前面板7Aを取り付ける際には、図3と図4に示すように、操作パネル部200は、前面板7Aの内面7Nの内側着色部99に対して、例えば粘着シート等の接着剤を用いて配置させる。これにより、表示部20と操作部21は、半透過性の前面板7Aの内面7Nの内側着色部99側に固定する。
使用する前面板7Aとしては、組立てる際の作業指令に従って、例えばホワイト色WT、ブラウン色BW、そしてシルバー色SLのいずれかから選択される。
操作部21の静電容量センサ81,82が、半透過性の前面板7Aの内面7N側に配置され、図5に例示するように、静電容量センサ81,82から制御部100に送られる検知出力信号値の基本値111S,112S,113Sのレベルは、前面板7Aの色の違いにより異なる。
作業者が、例えば静電容量センサ81,82に対して、ダミーの人体の一部を近づけることにより、制御部100は、静電容量センサ81,82から制御部100に送られる検知出力信号値の基本値が、図5に示す検知出力信号値の基本値111S,112S,113Sのいずれであるかを判断する。
すなわち、制御部100は、検知出力信号値の基本値111Sを得たら、前面板7Aの色は、ホワイト色WTであると判断する。同様にして、制御部100は、検知出力信号値の基本値112Sを得たら、前面板7Aの色は、ブラウン色BWであると判断する。制御部100は、検知出力信号値の基本値113Sを得たら、前面板7Aの色は、シルバー色SLであると判断する。
これにより、制御部100は、図3と図4に示す表示部20のLED70A,70Bへの電流値を変えて、前面板7Aの色に合わせて表示部20のLED70A,70Bが発光する際の明るさを自動的に設定する。例えば、制御部100は、前面板7Aの色がホワイト色WTであれば、LED70A,70Bの発光量を最も小さくし、ブラウン色であれば、ホワイト色よりもLED70A,70Bの発光量を多くし、シルバー色ならホワイト色よりもLED70A,70Bの発光量をさらに多くする。
このようにすることで、前面板7Aの色にかかわらず、使用者が前面板7Aを通じて見えるLED70A,70Bの明るさを統一することができる。
上述したように、制御部100は、図5に示すように、検知出力信号値の基本値111Sを得て前面板7Aの色がホワイト色BWであると判断するか、検知出力信号値の基本値112Sを得て前面板7Aの色がブラウン色BWであると判断するか、検知出力信号値の基本値113Sを得て前面板7Aの色がシルバー色SLであると判断すると、前面板7Aの色が、ホワイト色BWであるか、ブラウン色BWであるか、あるいはシルバー色SLであるかを特定する。
そこで、制御部100は、前面板7Aの色がホワイト色WTであると、この場合における静電容量センサ81,82のオン状態であるかオフ状態であるかを判断する閾値を、ホワイト色閾値SH1に自動的に設定する。
同様にして、制御部100は、前面板7Aの色がブラウン色BWであると、この場合における静電容量センサ81,82のオン状態であるかオフ状態であるかを判断する閾値を、ブラウン色閾値SH2に自動的に設定する。
さらに、制御部100は、前面板7Aの色がシルバー色SLであると、この場合における静電容量センサ81,82のオン状態であるかオフ状態であるかを判断する閾値を、シルバー色閾値SH3に自動的に設定する。
このようにして、制御部100は、前面板7Aの色の違いに対応して、静電容量センサ81,82の感度の調整をすることができる。
制御部100が前面板7Aの色を判断することで、前面板7Aの色であるホワイト色WT、ブラウン色BW、あるいはシルバー色SLに合わせて、少なくとも表示部20のLED70A,70Bの明るさの調整や、さらに好ましくは、静電容量センサ81,82の感度の調整を、それぞれ自動的に行うことができる。従って、予め前面板7Aの色が複数種類設定されていても、1種類の回路基板を用意すれば、前面板7Aの各色(色味)に対応することができる。
このため本発明の実施形態では、従来必要であった前面板7Aの色に合わせて分圧回路の抵抗値を変えた複数種類の回路基板を用意する必要がない。しかも、作業者が冷蔵庫を組み立てる際に、複数種類の回路基板の中から前面板の色に合った回路基板を選んで取り付ける必要が無い。従って、回路基板の取付け間違いを無くして、冷蔵庫の組立現場での管理の煩雑さを減らすことができる。
また、従来であると、修理等で、扉の例えばホワイト色の前面板を、ブラウン色の前面板に交換する必要がある場合には、前面板7Aの交換に伴って回路基板も交換する必要がある。
しかし、本発明の実施形態の冷蔵庫1では、修理等の目的で、扉7の例えばホワイト色の前面板7Aをブラウン色の前面板7Aに交換を行う必要があっても、回路基板61,80の交換を行う必要が無い。このため、新たなブラウン色の前面板7Aに合わせて少なくとも表示部20のLED70A,70B明るさを設定し、さらに静電容量センサ81,82の出力の基本値の変化により、前面板7Aの色に対応して静電容量センサ81,82のオン状態/オフ状態の判断をするための前面板の色に対応する閾値をも設定することができる。
ここで、冷蔵庫1が組み立てられて出荷された後に、使用者が冷蔵庫1を使用する場合の使用例を、簡単に説明する。
使用者が、指で図4に示す操作指示マーク91に触れて、静電容量センサ81が指を検知すると静電容量センサ81はオフ状態からオン状態になる。従って、静電容量センサ81は、検知出力信号R1を制御部100に送る。これにより、制御部100は、図3に示す開扉装置51に対して、開扉制御信号P1を出力することで、開扉装置51を駆動させる。開扉装置51が駆動すると、例えばロッドが突き出して左側の扉7を押して開くことができる。
同様にして、使用者が、指で図4に示す操作指示マーク92に触れて、静電容量センサ82が指を検知すると静電容量センサ82はオフ状態からオン状態になる。従って、静電容量センサ82は、検知出力信号R2を制御部100に送る。これにより、制御部100は、図3に示す開扉装置52に対して、開扉制御信号P2を出力することで、開扉装置52を駆動させる。開扉装置52が駆動すると、例えばロッドが突き出して右側の扉8を押して開くことができる。
以上説明したように、本発明の実施形態の冷蔵庫1は、本体1Aと、本体の前面開口部を閉塞する扉7と、扉7に設けられて、本体1Aへ操作を指示するための静電容量センサ81,82を有する操作部21と、発光することで表示内容を表示するための表示部20と、を有する操作パネル部200と、操作パネル部200の前面を覆い、光を半透過させる前面板7Aと、静電容量センサ81,82からの出力により表示部20の動作を制御する制御部100を有する。この制御部100は、前面板7Aの色の違いにより得られる静電容量センサ81,82の出力の基本値111S,112S,113Sに基づいて、前面板7Aの色に対応する表示部20の明るさを設定する。
これにより、従来必要であった前面パネル部の各色に対応させた表示部の明るさと静電容量センサの感度を調整した回路基板を前面パネル部の色(色味)毎に用意する必要がなく、前面パネル部の色に応じて少なくとも表示部の明るさを自動的に調整することができる。従って、従来必要であった冷蔵庫を組み立てる際に作業者が行っていた前面板の色に合わせた回路基板の選択のような煩雑な作業を無くすことができる。従来必要であった冷蔵庫を組み立てる際に作業者が行っていた前面板の色に合わせた回路基板の選択のような煩雑な作業を無くすことができ、前面パネル部の色に応じて表示部の明るさを自動的に調整することができる。
また、本発明の実施の形態の冷蔵庫1は、本体1Aと、本体1Aの前面開口部を閉塞する扉7と、扉7に設けられて、本体1Aへ操作を指示するための静電容量センサ81,82を有する操作部21と、発光することで表示内容を表示するための表示部20と、を有する操作パネル部200と、操作パネル部200の前面を覆い、光を半透過させる半透過の前面板7Aと、静電容量センサ81,82からの出力により表示部20の動作を制御する制御部100を有する。この制御部100は、前面板7Aの色の違いにより得られる静電容量センサ81,82の出力の基本値111S,112S,113Sに基づいて、前面板7Aの色に対応する表示部20の明るさを設定し、しかも、制御部100は、前面板7Aの色の違いにより得られる静電容量センサ81,82の出力の基本値111S,112S,113Sの変化に基づいて、前面板7Aの色に対応する静電容量センサ81,82のオン状態/オフ状態の判断をするための閾値SH1,SH2,SH3を設定する。
これにより、従来必要であった前面パネル部の各色に対応させた表示部の明るさと静電容量センサの感度を調整した回路基板を前面パネル部の色(色味)毎に用意する必要がなく、前面パネル部の色に応じて少なくとも表示部の明るさを自動的に調整することができる。しかも、前面板7Aの色に対応する静電容量センサ81,82のオン状態/オフ状態の判断をするための閾値SH1,SH2,SH3を自動的に設定することができる。従って、従来必要であった冷蔵庫を組み立てる際に作業者が行っていた前面板の色に合わせた回路基板の選択のような煩雑な作業を無くすことができる。従来必要であった冷蔵庫を組み立てる際に作業者が行っていた前面板の色に合わせた回路基板の選択のような煩雑な作業を無くすことができ、前面パネル部の色に応じて表示部の明るさを自動的に調整することができる。
表示部20が、予め定めた表示内容を有する表示板60と、表示板60を照明する発光素子としての発光ダイオード70A,70Bを搭載した回路基板61と、を有し、操作部21が、静電容量センサ81,82を搭載した回路基板80を有していても、前面板7Aの色(色味)の違いにより、回路基板61,80を複数種類用意する必要が無い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図示した本発明の実施形態では、前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aの内面は、内側着色部99を有している。この内側着色部99は、例えばガラス板に半透過状態で印刷したり、ガラス板に半透過状態で金属成分を含む塗料を塗布することで、任意の色、例えばホワイト色、あるいはブラウン色、あるいはシルバー色等に着色されている。しかし、内側着色部99の半透過性の色は、これらの色以外の色であっても良い。
図示した本発明の実施形態では、表示部に配置されている発光素子しては、例えばLED(発光ダイオード)を用いているが、LED以外の他の形式の発光素子を用いても良い。
図3に示す表示部20の回路基板61と操作部21の回路基板80は、1つの基板にすることができる。
図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。例えば、図1に示す冷蔵庫1の冷蔵室が左右両開きの扉構造を有しているが、冷蔵室は、片開き式の1枚の扉構造を有するようにしても良い。冷蔵庫の各貯蔵室の配置構造は、任意に選択することができる。操作パネル部200は、左側の扉7の前面板7Aの内面7Nに配置する場合に限らず、右側の扉8の前面板8Aの内面に配置したり、他の扉の前面板の内面に配置することもできる。
1 冷蔵庫
1A 本体
2P 前面開口部
7 扉
7A 扉の前面板
7N 前面板の内面
8 扉
20 表示部
21 操作部
60 表示板
61 表示部の回路基板
70A,70B LED(発光素子の例)
80 操作部の回路基板
81,82 静電容量センサ
100 制御部
200 操作パネル部
1A 本体
2P 前面開口部
7 扉
7A 扉の前面板
7N 前面板の内面
8 扉
20 表示部
21 操作部
60 表示板
61 表示部の回路基板
70A,70B LED(発光素子の例)
80 操作部の回路基板
81,82 静電容量センサ
100 制御部
200 操作パネル部
Claims (3)
- 本体と、
前記本体の前面開口部を閉塞する扉と、
前記扉に設けられて、前記本体へ操作を指示するための静電容量センサを有する操作部と、発光することで表示内容を表示するための表示部と、を有する操作パネル部と、
前記操作パネル部の前面を覆い、光を半透過させる前面板と、
前記静電容量センサからの出力により前記表示部の動作を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記前面板の色の違いにより得られる前記静電容量センサの出力の基本値に基づいて、前記前面板の前記色に対応する前記表示部の明るさを設定する冷蔵庫。 - 本体と、
前記本体の前面開口部を閉塞する扉と、
前記扉に設けられて、前記本体へ操作を指示するための静電容量センサを有する操作部と、発光することで表示内容を表示するための表示部と、を有する操作パネル部と、
前記操作パネル部の前面を覆い、光を半透過させる半透過の前面板と、
前記静電容量センサからの出力により前記表示部の動作を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記前面板の色の違いにより得られる前記静電容量センサの出力の基本値に基づいて、前記前面板の前記色に対応する前記表示部の明るさを設定し、
しかも、前記制御部は、前記前面板の色の違いにより得られる前記静電容量センサの前記出力の基本値の変化に基づいて、前記前面板の色に対応する前記静電容量センサのオン状態/オフ状態の判断をするための閾値を設定する冷蔵庫。 - 前記表示部は、予め定めた表示内容を有する表示板と、前記表示板を照明する発光素子としての発光ダイオードを搭載した回路基板と、を有し、
前記操作部は、前記静電容量センサを搭載した回路基板を有する請求項1または2に記載の冷蔵庫。
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