JP2017008717A - シャッター装置の障害物感知構造 - Google Patents
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Abstract
Description
前記開閉機(7)におけるブレーキ機構の構造を詳細に説明すれば、例えば特許文献2に記載されたもののように、電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)を非通電状態にした場合には、ブレーキドラム(4)が制動スプリング(16)の付勢力によりブレーキシュー(2)に当接し、駆動軸(電動機軸1)の回転が制動された状態となる。
また、前記電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)を通電状態にすれば、該電磁ソレノイドの磁力に吸引されてブレーキドラム(4)がブレーキシュー(2)から離れるため、駆動軸(電動機軸1)が回転自在な状態となる。
したがって、例えば、特許文献1に記載された開閉装置に特許文献2に記載された開閉機を具備した場合には、電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)を通電状態にすることで、開閉体(シャッターカーテン2)を自重降下させることができ、また、その自重降下中に、開閉体(シャッターカーテン2)が障害物に当接した際には、電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)を非通電にすれば、開閉体(シャッターカーテン2)の閉鎖動作を停止することができる。
また、上記開閉装置を例えば防火シャッター装置として用いる場合には、火災等に起因する停電が発生した際にも、電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)を通電状態にして開閉体(シャッターカーテン2)を自重降下できるように、バッテリーを具備している。
しかし、このような構成であっても、メンテナンス不良等に起因して前記バッテリーの電力が十分に得られない場合等には、電磁ソレノイド(電磁クラッチ17)の通電状態を維持できないので、開閉体(シャッターカーテン2)を自重降下させることができなかったり、自重降下中の開閉体を途中停止させてしまったり等するおそれがある。
開閉体本体の閉鎖動作中、該開閉体本体の閉鎖方向端部に接続された可動座板が障害物に接触した場合、可動座板が開閉体本体に相対して開放方向へ移動し、その可動座板の移動に機械的に連動して、ブレーキ機構が解除状態から制動状態になる。そのため、開閉体本体の閉鎖動作が停止することになる。
よって、電源不良等の影響を受け難い簡素構造によって、開閉体の閉鎖動作を障害物との接触により停止することができる。
なお、「上記可動座板を前記紐状部材に係合」という構成には、例えば、上記可動座板を上記紐状部材に対し直接的に接触させて上記紐状部材に張力を生じさせる態様や、上記可動座板の開放方向への移動により間接部材を移動させ、該間接部材を上記紐状部材に対し接触させて上記紐状部材に張力を生じさせる態様等を含む。
前記構成によれば、開閉体本体の閉鎖動作中、障害物の接触等により可動座板が開閉体本体に相対して開放方向へ移動すると、その移動した可動座板が紐状部材に係合して、紐状部材に張力を生じさせる。そのため、ブレーキ機構の操作体が紐状部材の張力によって引っ張られ、ブレーキ機構が解除状態から制動状態になる。
よって、可動座板とブレーキ機構とを機械的に連動させる構造を、紐状部材を用いた具体的構成によって実現することができる。
ここで、前記「当該開閉装置における閉鎖方向側の不動部位」は、例えば、ガイドレールの開閉体閉鎖方向側部位や、開閉体本体の全閉時の当接対象部位(例えば床面や地面、枠部材等)とすればよい。
ここで、前記不動部位は、開閉体をその開放方向側で収納する収納ケースや、開閉体をその幅方向の端部側で開閉方向へ案内するガイドレール等とすればよい。
この構成によれば、開閉体本体の閉鎖動作中、障害物の接触等により可動座板が開閉体本体に相対して開放方向へ移動すると、係止駒が嵌合孔に嵌合するとともに係止孔に係止されて弾性的に収縮し、係止駒が紐状部材に対し圧接した状態になる。
そのため、紐状部材には係止駒を介して開閉体本体の重量が加わり、該紐状部材に生じる張力によってブレーキ機構の操作体が引っ張られ、ブレーキ機構が解除状態から制動状態になる。
よって、可動座板とブレーキ機構とを機械的に連動させる構造を、より具体的な構成によって実現することができる。
この構成によれば、仮に可動座板の幅方向において部分的に障害物が当接し、可動座板の開閉体幅方向の一方側が偏って開放方向へ移動した場合であっても、その偏って移動した可動座板により、開閉体幅方向へわたる揺動部材が押圧されるため、揺動部材を揺動させることができる。
よって、可動座板とブレーキ機構とを機械的に連動させる構造を、より作動性の良好な構成によって実現することができる。
この構成によれば、傾斜面によって係止駒の収縮を容易にすることができ、ひいては、ブレーキ機構を解除状態から制動状態にする際の作動性を向上することができる。
なお、前記偏心回転体は、偏心して回転するように支持された部材であれば、その形状は限定されず、例えば、長円形状や、楕円形状、円形状等に形成される。
前記構成によれば、開閉体本体の閉鎖動作中、障害物の接触等により可動座板が開閉体本体に相対して開放方向へ移動すると、可動座板に押圧されて回動した偏心回転体と滑車部材との間に紐状部材が挟み込まれて、滑車部材の回転が停止し、紐状部材に張力が生じる。よって、紐状部材に対し効果的に張力を生じさせることができる。
この構成によれば、開閉体本体の閉鎖動作中、障害物の接触等により可動座板が開閉体本体に相対して開放方向へ移動すると、該可動座板に押圧されて揺動部材が揺動し、該揺動部材と受部との間に紐状部材が挟み込まれ、紐状部材には開閉体本体の重量が加わる。したがって、紐状部材に張力が生じ、この張力によってブレーキ機構の操作体が引っ張られ、ブレーキ機構が解除状態から制動状態になる。
なお、揺動部材が開閉体幅方向へわたって設けられているため、仮に可動座板の幅方向において部分的に障害物が当接し、可動座板の幅方向の一方側が偏って開放方向へ移動した場合であっても、その偏って移動した可動座板により揺動部材を押圧し、揺動部材を揺動させることができる。
よって、可動座板とブレーキ機構とを機械的に連動させる構造を、作動性の良好な具体的構成によって実現することができる。
この構成によれば、開閉体本体の閉鎖動作中、障害物の接触等により可動座板が開閉体本体に相対して開放方向へ移動すると、該可動座板に押圧されて揺動部材が揺動し、ガイドレールの内部側で、該揺動部材に固定された揺動伝達棒と受部との間に紐状部材が挟み込まれ、紐状部材には開閉体本体の重量が加わる。したがって、紐状部材に張力が生じ、この張力によってブレーキ機構の操作体が引っ張られ、ブレーキ機構が解除状態から制動状態になる。
なお、揺動部材が開閉体幅方向へわたって設けられているため、仮に可動座板の幅方向において部分的に障害物が当接し、可動座板の幅方向の一方側が偏って開放方向へ移動した場合であっても、その偏って移動した可動座板により揺動部材を押圧し、揺動部材を揺動させることができる。
よって、可動座板とブレーキ機構とを機械的に連動させる構造を、作動性の良好な具体的構成によって実現することができ、その上、紐状部材をガイドレール内に隠蔽することができる。しかも、揺動部材をガイドレール内に配置しない構造としているため、ガイドレールの大型化を避けることができる。
この構成によれば、閉鎖動作中の開閉体における可動座板が障害物に当接すると、可動座板が開閉体本体に相対する開放方向へ移動し、その移動により付勢部材に付勢力が蓄積されるとともに、該付勢力により可動座板と紐状部材との係合状態が維持され、更にこの係合状態によって紐状部材の張力も維持されて、ブレーキ装置が制動状態に維持される。
したがって、ブレーキ装置による制動状態を維持しながら、可動座板を開閉体本体に相対する開閉方向へ移動させることが可能となる。
ひいては、可動座板が障害物に当接した際に、その当接の直後ほとんど間もなく障害物に対し開閉体本体の荷重が加わったり、障害物が若干下方へ移動するのに伴ってブレーキ装置が不意に解除されてしまったり等するのを防ぐことができる。
この構成によれば、障害物の当接により紐状部材に張力を生じさせる構成を、作動性の良好な具体的態様とすることができる。
この構成によれば、開閉体幅方向へわたる比較的広い範囲において障害物を感知してブレーキ装置を作動させることができる。すなわち、障害物が開閉体幅方向に偏った位置に当接したためにブレーキ装置が作動しないようなことを防ぐことができる。
なお、前記引張バネは、好ましくは上記紐状部材の線上に連続するように設けられるが、他例としては、上記紐状部材を交差方向に引張って該紐状部材に張力を生じさせる構成とすることも可能である。
前記構成によれば、引張バネにより、ブレーキ機構を解除状態から制動状態に作動させない程度の適度な張力が紐状部材に与えられることになる。
よって、紐状部材の弛みによりブレーキ機構の作動が遅延したり鈍ったりするようなことを防ぐことができる。
なお、前記ダンパー手段には、ピストンとシリンダーからなる態様や、ロータリーダンパー等、気体圧力や流体摩擦等によって可動部材に抵抗を与えるようにした周知のダンパー装置を含む。
前記構成によれば、例えば、可動座板への障害物の当接により開閉体本体の閉鎖動作が停止した後、障害物の除去等により可動座板が開閉体本体に相対して閉鎖方向へ移動した場合に、ブレーキ機構を制動状態から解除状態に自動的に復帰させて、開閉体の閉鎖動作を再開することができる。
その上、ブレーキ機構の前記自動復帰動作を、ダンパー手段によってゆっくりと行うことができ、ひいては、自動復帰動作の安全性を向上することができる。
また、この開閉装置には、開閉体をその開放方向側の巻取軸によって巻取り、該巻取軸から繰出すようにした態様や、開閉体をその開放方向側の収納部位へ巻き取ることなく収納し、該収納部位から繰出すようにした態様(例えばオーバーヘッドドア等)等を含む。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、上記開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、該開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、上記開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
以下の具体例は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として適用可能であり、特に好ましい態様として、火災等の非常時に自動閉鎖されて火炎や煙の蔓延を防ぐ防火シャッター装置に適用した一例について説明する。
この可動座板13を上下方向へ移動させる構造は、図示例によれば、可動座板13の上端部を、接続部材12の下端部に対し、開閉体開閉方向へ所定量スライドするように係合してなる。
一方、可動座板13の上端部には、前記接続部材12の壁部12aに対向する壁部13aが設けられ、この壁部13aには、後述する係止駒a2の外面に嵌脱可能な嵌合孔13a1が設けられている。
この開閉機40は、図3に示すように、巻取軸32の動力源となるモータ部41と、該モータ部41の一端側(図示例によれば右端側)でモータ部41による回転を制動するブレーキ機構42とを、ケーシング43内に備えている。
なお、チェーン42gは、開閉体10を手動で開閉できるように具備されているが、必要に応じて省くことも可能である。
より詳細に説明すれば、このレバー部材42eは、ブレーキ軸42aを貫通させた板状部材からなり、ブレーキ軸42aと交差して一方へ突出する上側レバー部42e1と、その逆方向へ突出する下側レバー部42e2とから一体に構成されている。
上側レバー部42e1のブレーキ軸42a側は、略く字状に曲げられることで上側支点部42e1aが構成されている。同様にして、下側レバー部42e2のブレーキ軸42a側も、略く字状に曲げられることで、下側支点部42e2aが構成されている。
また、上記と同様にして、下側レバー部42e2が左方向へ引かれた場合も、下側支点部42e2aを支点とした下側レバー部42e2の揺動によりブレーキ軸42aが右方向へ引かれる。
また、上側レバー部42e1の上端側が右方向へ引かれた場合には、下側支点部42e2aを支点とした上側レバー部42e1の揺動により、ブレーキ軸42aが右方向へ引かれる。
同様に、下側レバー部42e2の下端側が右方向へ引かれた場合には、上側支点部42e1aを支点とした下側レバー部42e2の揺動により、ブレーキ軸42aが右方向へ引かれる。
なお、図3は、自動閉鎖装置50が作動する前、つまりブレーキ解除する前の初期状態(制動状態)を示している。
電磁係脱装置54は、バネ等の付勢部材の付勢力によって付勢されたプランジャ54aを押圧作動部材52に係止させ、図示しない制御部からの電力供給された際に電磁ソレノイドの電磁力によって前記プランジャ54aを後退させて、押圧作動部材52に対する係止を解除する装置である。
この紐状部材a1の一端側は、引張バネa4を介して操作部a3に接続され、他端側は、開閉体本体11の接続部材12及び可動座板13に挿通され、更にガイドレール20内に挿通されて、当接対象部位Pに接続される。
なお、他例としては、紐状部材a1の一端側をガイドレール20の閉鎖方向側端部(図示例によれば下端部)に接続するようにしてもよい。
より具体的に説明すれば、例えば前記芯材をワイヤーとした場合、該ワイヤーの一端部を引張バネa4の一端側に止着するとともに、同ワイヤーの他端部を引張バネa4の他端側に止着し、この止着されたワイヤーによって引張バネa4の伸び量が制限されるようにすればよい。
この係止駒a2の材質は、切込部a21を狭めるようにして縮径可能であればよく、例えば、金属材料や硬質合成樹脂材料等のように弾性的に撓むことが可能な材料とされ、他の好ましい例としては、ゴムや弾性合成樹脂材料等の弾性材とされる。
また、上記係止駒a2の傾斜面a23に置換して、係止駒a2を嵌合する嵌合孔13a1に傾斜面(図示せず)を設けるようにしてもよい。
更に、前記傾斜面を省き、この係止駒a2を、可動座板13と接続部材12間に挟むことのみによって、収縮させる構造とすることも可能である。
なお、係止駒a2は、嵌合孔13a1に対し予め嵌り合った状態であってもよいし、嵌合孔13a1に対し嵌合可能な状態で離間していてもよい。
また、滑車部材a6,a7は、開閉体10の閉鎖方向側において、紐状部材a1をガイドレール20外からガイドレール20内へ導くように、紐状部材a1を掛け回している。
先ず、全開状態にある開閉装置1が防災信号を受けると、図示しない制御部からの電力供給により、自動閉鎖装置50の電磁係脱装置54が励磁して、押圧作動部材52の係止状態が解除される。
すると、自動閉鎖装置50の押圧作動部材52は、付勢部材53の付勢力によって操作部a3方向(図示の右方向)へ移動し、操作部a3を揺動させて、開閉機40のブレーキ機構42を制動状態(図4(a)に示す状態)から解除状態(図4(b)に示す状態)にする。
そのため、動力伝達手段33を介して駆動軸41bと連動する巻取軸32も自由回転可能な状態となる。
よって、巻取軸32に巻かれて全開状態にあった開閉体10は、自重により巻取軸32から繰り出されて閉鎖動作をする。
なお、開閉体10の自重による閉鎖動作は、開閉機40に設けられる図示しない調速装置により、所定の速度を超えないように調整される。
したがって、接続部材12及び可動座板13内の係止駒a2は、嵌合孔13a1に嵌合するとともに、壁部12aにおける係止孔12a1周囲に当接することで縮径し、紐状部材a1に対し圧接される。
そのため、紐状部材a1には、係止駒a2を介して開閉体10の重量が加わり、該紐状部材a1は下方へ引っ張られることになる。
よって、開閉機40内の駆動軸41bが制動されるのに連動して、巻取軸32の繰り出し方向の回転も制動され、開閉体10の閉鎖動作が停止する。
そのため、開閉体本体11及び接続部材12内では、係止駒a2が弾性的に復元して、該係止駒a2と紐状部材a1との係止状態が解除される。
したがって、紐状部材a1に対し開閉体10の重量が作用しない状態となり、紐状部材a1の張力が緩み、操作部a3が再び自動閉鎖装置50の押圧作動部材52に押圧されて揺動する。すなわち、図4における(c)に示す状態から(b)に示す状態となる。
よって、開閉機40内のブレーキ機構42は、再び制動状態から解除状態になり、開閉体10の閉鎖動作が自動的に再開することになる。
揺動部材14bは、可動座板13に押圧されて開閉体開放方向へ揺動するように、接続部材14内壁に対し支持された部材であり、その揺動端側に、紐状部材a1を挿通させた係止駒a2における小径側の外周面に対し環状に嵌合するように、嵌合孔14b1が設けられている。
この揺動部材14bは、開閉体幅方向のどの位置であっても可動座板13に対し当接するように、開閉体幅方向の略全長にわたって設けられている。
また、受部14cは、開閉体開放方向へ揺動した際の揺動部材14bを受けるようにして接続部材14の内壁に固定された部材である。この受部14cには、紐状部材a1を遊挿可能であって且つ係止駒a2を挿通不能な大きさに形成された係止孔14c1が設けられている。
なお、受部14cは、少なくとも紐状部材a1を挿通させるように開閉体幅方向において部分的に設けられていればよいが、開閉体10の幅方向へわたる長尺状に設けられていてもよい。
そして、係止駒a2が、揺動部材14bと受部14cとの間で、受部14cに嵌合するとともに係止孔14c1に係止されて弾性的に収縮し、紐状部材a1に対し圧接した状態になる。
したがって、揺動部材14bには係止駒a2を介して開閉体10の重量が加わり、該紐状部材a1に生じる張力によって操作部a3が引っ張られ、ブレーキ機構42が解除状態から制動状態になる。
また、滑車部材16は、後述する偏心回転体17により導かれた紐状部材a1を、上半部側に巻いて下方へ導くように、接続部材15内に枢支されている。
また、偏心回転体17は、略楕円形状もしくは長円状を呈し、偏心して回転するように接続部材15内に枢支されている。この偏心回転体17の外周には、揺動伝達棒15b1により下方から押圧されるように腕部17aが突設されている。また、同偏心回転体17の上部側は、前記腕部17aが押圧されて回転した際に滑車部材16へ当接する当接部17bとなっている。
そして、揺動伝達棒15b1により偏心回転体17の腕部17aが押圧されることにより、偏心回転体17の当接部17bが滑車部材16側へ回動し、これら当接部17bと滑車部材16との間に紐状部材a1が挟まれる(図7(b)の状態)。
よって、紐状部材a1には開閉体10の重量が加わり、該紐状部材a1に生じる張力によって操作部a3が引っ張られ、ブレーキ機構42が解除状態から制動状態になる。
また、他例としては、揺動部材15bを直接的に腕部17aに当接させて偏心回転体17を回動させる構造とすることも可能である。
更に、他例としては、揺動部材15bや偏心回転体17を省き、上方へ移動した際の可動座板13を直接的に滑車部材16に当接させて、滑車部材16の回転を制動し、紐状部材a1に張力を生じさせるようにすることも可能である。
揺動部材18bは、可動座板13に押圧されて開閉体開放方向へ揺動するように、接続部材18内壁に対し支持された部材であり、その揺動端側には、紐状部材a1を遊通させる挿通孔18b1と、挟み込まれた紐状部材a1を押圧する突起18b2とが設けられている。
この揺動部材14bは、開閉体幅方向のどの位置であっても可動座板13に対し当接するように、開閉体幅方向の略全長にわたって設けられている。
また、受部18cは、揺動した際の揺動部材18bに当接されて、該揺動部材18bの突起18b2及び挿通孔18b1内縁との間に紐状部材a1を挟み込むように構成してある。
この点を改良する発明として、図11及び図12に示す態様では、開閉体10閉鎖方向側の接続部材19におけるガイドレール20外の部分に、相対的に開放方向へ移動した際の可動座板13に押圧されて揺動するように支持されるとともに開閉体幅方向へわたる揺動部材19bを設け、この揺動部材19bに、ガイドレール20の外部から内部へわたる揺動伝達棒19b1を固定している。
また、接続部材19における開閉体幅方向の端部側は、ガイドレール20内に挿入可能な厚さに形成されるとともに、その内面を、揺動する揺動伝達棒19b1に対向する受部19cとしている。
そして、これら揺動伝達棒19b1と受部19cとの間には、紐状部材a1が配置される。
よって、この態様によれば、紐状部材a1に張力を生じさせる構造をガイドレール20内に配置した上で、ガイドレール20の開閉体厚さ方向の寸法が大型化するのを防ぐことができる。
図13に示す自動閉鎖装置60は、開閉機40のケーシング43に固定されたケーシング51内に、一端側を操作部a3方向へ突出させるとともに操作部a3の揺動方向に沿ってスライドするように支持された押圧作動部材62と、該押圧作動部材62を操作部a3方向へ付勢する付勢部材63と、押圧作動部材62を操作部a3から所定量離れた位置でプランジャ54aに係脱する電磁係脱装置54と、押圧作動部材62の操作部a3方向への移動速度を低減するダンパー手段64とを具備している。
ダンパー手段64は、ケーシング51に固定されたシリンダー64a内に進退可能にピストン64bを備えた周知のダンパー装置であり、ピストン64bに対し気体圧又は液体圧による抵抗を与えることで、ピストン64bの移動抵抗が、前進時(図示における左方向への移動時)よりも後退時に大きくなるようにしている。
この際の解除動作は、ダンパー手段64の抵抗を受けるため、比較的緩やかな速度で行われる。
この際の拘束動作は、ダンパー手段64の構造より、その抵抗を殆ど受けないため、比較的敏速に行われる。
この際の解除動作は、ダンパー手段64の抵抗を受けるため、比較的緩やかな速度で行われる。
よって、開閉体10の閉鎖動作の再開を遅らせることができ、ひいては自動復帰動作の安全性を向上することができる。
ダンパー手段65は、周知のワンウェイタイプのロータリーダンパー装置である。すなわち、このダンパー手段65は、押圧作動部材62に枢支されて回転するピニオン部62aと、該ピニオン部62aに噛み合うようにケーシング51に固定されたラック部62bとからなり、ピニオン部62aの一方向の回転が、内部流体の抵抗によって抑制されている。図示例によれば、ピニオン部62aの時計方向の回転が抑制されている。
例えば、防犯目的やメンテナンス等のために開閉体10を閉鎖動作する際には、図示しない操作スイッチからの信号に応じて電磁ソレノイド42dを通電し、ブレーキ機構42を解除動作するようにしてもよい。
この構成は、紐状部材の張力によって外部操作されたときのみブレーキシューとブレーキドラムとが当接するような構造(図示せず)とすればよいが、他例としては、上記開閉機40において、ブレーキ機構42および自動閉鎖装置50を、駆動軸41bに連結された直流モータに置換し、該直流モータの入力端子を紐状部材a1の張力によって短絡させる構造としてもよい。
後者のブレーキ機構によれば、可動座板13の相対的な上昇によって紐状部材a1に張力が生じると、該張力によって前記直流モータの入力端子が短絡し、前記直流モータが拘束状態になる。よって、駆動軸41bに連動する巻取軸32の回転が抑制されるとともに、開閉体10の閉鎖動作も抑制されることになる。
この態様によれば、防災信号があった際には、電磁ソレノイド42dへの通電により、開閉体10が自動閉鎖する。その自動閉鎖中、可動座板13に障害物Xが当接した場合には、可動座板13の相対的な上昇により紐状部材a1に張力が生じ、該張力によって上記直流モータが短絡される。したがって、駆動軸41bが拘束されて、開閉体10の閉鎖動作に制動力が加わる。
そして、これら滑車部材11c,11dには、上方から下方へ延設された紐状部材a1が掛け渡されている。詳細に説明すれば、紐状部材a1は、滑車部材11c,11dの下半部側に掛けられ、その一端側を上方へ向けて延設するとともに、他端側も上方へ向けて延設している(図15及び図16参照)。
また、同紐状部材a1の前記他端側は、同図16に示すように、巻取体a8に巻き取られる。
巻取体a8は、不動部位である収納ケース31に支持され、内在するゼンマイばね等の付勢部材によって、紐状部材a1を巻き取る回転方向へ付勢されている。前記付勢部材の付勢力は、ブレーキ機構42の操作部a3を作動させる力よりも小さく設定されている。すなわち、巻取体a8の巻き取り力のみによって操作部a3が制動方向(図示例によれば左方向)へ揺動することがないようにしている。
また、図16に示す一例によれば、紐状部材a1の右端側を操作部a3に接続するとともに左端側を巻取体a8外周に止着しているが、その左右を逆にした構成とすることも可能である。
詳細に説明すれば、第一可動部材11eは、図16に示すように、正面視略凹状の金属片であり、一端側が開閉体本体11に対し回動自在に支持され、その他端側を上下方向へ揺動させて、紐状部材a1における滑車部材11cと滑車部材11dの間の部分に対し接近離間する。
この第二可動部材11fは、図示例によれば、略L字状の金属片であり、その開放方向側の部分(上部)に凹凸面11f1を有する。
この第二可動部材11fは、第一可動部材11eの支持箇所と同方向(図16の左方向)側の一端部が、開閉体本体11に対し回動自在に支持され、他端側を上下方向へ揺動させて、略水平状の紐状部材a1に対し接近離間する。
図示例によれば、第一可動部材11eと第二可動部材11fとの内、第二可動部材11fのみに凹凸面11f1を設けるようにしたが、更に好ましい態様として、第一可動部材11eと第二可動部材11fの双方に対向するように凹凸面を設けるようにしてもよい。また、第一可動部材11eのみに凹凸面を設けた構成とすることも可能である。
この付勢部材11gは、例えば、板バネ等、ねじりコイルバネ以外のバネとすることも可能である。
この揺動部材11hには、第二可動部材11fの揺動端部側に当接するように、係合部材11iが固定されている。この係合部材11iは、図示例によれば、断面略V字状に形成されている。
先ず、開閉体10が閉鎖動作中であって障害物Xに当接する前の状態では、図16(a)に示すように、可動座板13は開閉体本体11に対する開閉体閉鎖方向側(下方側)に位置し、略平行する第一可動部材11eと第二可動部材11fとの間には、紐状部材a1を自在に挿通可能な隙間が確保される。
したがって、前記閉鎖動作中、紐状部材a1は、操作部a3を制動操作するほどの張力を生じることなく、巻取体a8から繰り出されることになる。
そのため、前記紐状部材a1は、第一可動部材11eと第二可動部材11fとの間に挟まれ、移動不能に拘束されて張力を生じ、この張力によって操作部a3が制動方向(図16の一例によれば左方向)へ揺動する。
したがって、ブレーキ機構42によって巻取軸32が拘束され、開閉体10の閉鎖動作も停止する。
そのため、仮に障害物Xが下方へ若干ずれた場合であっても、第一可動部材11eと第二可動部材11fの間の挟持力が、付勢部材11gの付勢力によって維持されて、ブレーキ機構42による制動状態も維持される。
よって、障害物Xの下方への若干のずれや、開閉体10の振動等に起因して、ブレーキ機構42の制動状態が不意に解除されてしまうようなことを防ぐことができる。
図示例によれば、一方の滑車部材11kを開閉体本体11の幅方向の一端側に配置するとともに、他方の滑車部材11mを同開閉体本体11の幅方向の他端側に配置している。
そして、これら滑車部材11k,11mには、紐状部材a1が環状に掛け回され、この紐状部材a1の一端側は、滑車部材a5及び引張バネa4等を介して、操作部a3に接続される。また、同紐状部材a1の他端側は、開閉体本体11に支持された滑車部材11nを介して、ガイドレール20内で下方へ導かれ、当接対象部位Pに止着されている。
なお、これら付勢部材11p,11qの各々は、紐状部材a1と可動座板13との間で圧縮されるバネであればよく、例えば、圧縮スプリングに置換することが可能である。
また、可動座板13を開閉体幅方向において複数に分割し、この分割された可動座板毎に付勢部材11p,11qを設けるようにしてもよく、この構成によれば、障害物X当接による可動座板13の作動性を向上することができる。
したがって、可動座板13を開閉体幅方向において複数に分割した態様とした場合には、その分割された可動部材毎に、適宜な間隔で複数の付勢部材11p,11qを設けるのが好ましい。
図18の態様では、二つの滑車部材11k,11mの下側に紐状部材a1をわたし、その紐状部材a1における開閉体幅方向の一端側を上方へ導いて操作部a3に止着するとともに、その他端側を滑車部材11nを介して下方へ導き当接対象部位Pに止着するようにしている。そして、付勢部材11p,11qは、略水平方向へわたる紐状部材a1と可動座板13との間で圧縮されるように配設される。
この揺動部材71の揺動端側には、紐状部材a1を挿通させる挿通孔71aと、紐状部材a1を押圧するための突起71bが設けられている。
この付勢部材73は、図示例によれば、開閉体幅方向へ二つ配設されるが(図19参照)、単数または三以上とすることも可能である。
また、この付勢部材73の他例としては、コイルスプリングとすることも可能である。
この状態で、紐状部材a1に張力を生じるため、この張力によって操作部a3が制動方向(図17の左方向)へ揺動し、ブレーキ機構42によって巻取軸32が拘束され、開閉体10の閉鎖動作も停止する。
更に、この状態で、障害物Xが若干下方へ移動した場合には、可動座板13も若干下方へ移動するが、付勢部材73に蓄積された付勢力により、揺動部材71と受部72との間に紐状部材a1を挟持した状態が維持されるため、開閉体10が不意に閉鎖動作を再開するようなことを防ぐことができる。
そして、この付勢部材73は、揺動部材71の揺動端側と可動座板13の下端底面との間で、これらの間を押し広げるように付勢している。
そして、この紐状部材a1は、図22に示すように、接続部材12内に設けられたガイド片77,78,79により、屈曲して上下方向へ導かれている。
また、ガイド片78とガイド片79は、接続部材12内に固定され、ガイド片77に挿通された紐状部材a1に対し開閉体厚さ方向の一方側と他方側とから接触することで、紐状部材a1を略S字状に屈曲させる。
また、接続部材12内には、上方へ揺動した際の揺動部材71及びガイド片77を受けるようにして受部88が突設されている。
この状態で、紐状部材a1に張力を生じるため、この張力によって操作部a3が制動方向(図22の左方向)へ揺動し、ブレーキ機構42によって巻取軸32が拘束され、開閉体10の閉鎖動作も停止する。
なお、他例としては、図15及び図16に示す態様に対して巻取体a8を紐状部材収納装置70に置換するのみの構成や、図15及び図16に示す態様に対して紐状部材a1の経路途中にダンパー手段80を加えるのみの構成等とすることも可能である。
前記錘体71xの重量は、ブレーキ機構42の操作部a3を作動させる力よりも小さく設定されている。すなわち、錘体71xの重量のみによって操作部a3が制動方向(図示例によれば左方向)へ揺動することがないようにしている。
図示例について詳細に説明すれば、紐状部材a1が途中箇所で切断され、その切断端部の一方と他方が回転体81の側面に止着されている。なお、他例としては、紐状部材a1を切断せずに回転体81の側面に係止してもよい。
図中、符号81aは、回転体81の回転角度を規制する略円弧状の切欠部であり、ブラケット83に固定されたピンが挿通されている。
そして、このロータリーダンパー装置82は、前記制動回転体82aを回転体81に噛み合わせて回転するようになっている。
したがって、操作部a3の解除操作方向(図23の一例によれば右方向)への動作も遅延し、これらの結果、障害物の除去の後、若干遅延して、開閉体10の閉鎖動作が再開することになる。
よって、開閉体10の閉鎖動作を再開する際の安全性を向上することができる。
この他例では、例えば、収納ケース31内に、図24に示す張力伝達手段91、または図25に示す張力伝達手段92を設け、これら何れかの張力伝達手段により、紐状部材a1の張力を自動閉鎖装置50の操作部a3へ伝達すればよい。
この回転体91aは、ダンパー手段80の回転体81とし、ロータリーダンパー装置82によって解除操作方向の回転に抵抗を有する構成としてもよい。
なお、他例としては、前記棒状部材b1を紐状体(例えばワイヤー等)に置換した構成や、前記棒状部材b1と紐状体91b2,91b3の一部または全部を、アウターワイヤー内で摺動するインナーワイヤーによって張力を伝達する構成等に置換することが可能である。後者のアウターワイヤーおよびインナーワイヤーを用いた構成によれば、後述するガイドローラ91c〜iの一部または全部を省くことが可能である。
これら歯車92a,92cの内の一方又は双方を、上述したダンパー手段80の回転体81とし、ロータリーダンパー装置82によって解除操作方向の回転に抵抗を有するようにしてもよい。
また、回転力伝達部材92bは、開閉体幅方向へわたる長尺状の軸体の両端に、それぞれ前記歯車92a(又は92c)に噛み合わせるようにして歯車を固定してなり、収納ケース31等の不動部位に対し回動自在に支持される。
11c,11d,11k,11m,11n,74,75,76:滑車部材
11e:第一可動部材 11f:第二可動部材
11g,11p,11q,73:付勢部材
12,14,15,18,19:接続部材
13:可動座板 14b,15b,18b,19b:揺動部材
14b1:嵌合孔 14c,15c,18c,19c:受部
14c1:係止孔 15b1,19b1:揺動伝達棒
16:滑車部材 17:偏心回転体 17a,17a’:腕部
20:ガイドレール 30:巻取装置 40:開閉機
42:ブレーキ機構 50,60,60’:自動閉鎖装置
A:連動手段 a1:紐状部材 a2:係止駒
a3:操作部(操作体) a4:引張バネ
a5,a6,a7:滑車部材 X:障害物
Claims (19)
- スライドしながら閉鎖動作可能な開閉体本体と、該開閉体本体の閉鎖方向端部に接続されて該開閉体本体に相対して開放方向へ移動可能な可動座板と、前記開閉体本体の閉鎖動作を制動したり該制動状態を解除したりするブレーキ機構とを備えた開閉装置において、
前記開閉体本体に相対する前記可動座板の開放方向への移動に機械的に連動させて、前記ブレーキ機構を解除状態から制動状態にする連動手段が具備されていることを特徴とする開閉装置。 - 上記ブレーキ機構は、上記開閉体本体の開放方向側に配置されるとともに、操作体に加わる引張力によって解除状態から制動状態になるように構成され、
上記連動手段は、一端側が前記操作体に接続された紐状部材を備え、閉鎖動作する上記開閉体本体に相対して開放方向へ移動した際の上記可動座板を前記紐状部材に係合させて、前記紐状部材に前記操作体を引っ張るための張力を発生させることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 上記紐状部材の他端側が、当該開閉装置における閉鎖方向側の不動部位に接続されていることを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
- 上記紐状部材の他端側が、不動部位に支持された巻取体に巻かれ、
該巻取体は、上記操作体を解除状態から制動状態に作動させる力よりも小さい付勢力によって巻き取り方向へ付勢されていることを特徴とする請求項2記載の開閉装置。 - 上記紐状部材を移動自在に挿通させるとともに、弾性的な収縮により上記紐状部材に対し圧接する係止駒を備え、
上記開閉体本体と上記可動座板との内の一方に、上記紐状部材を挿通した前記係止駒の外面に嵌合可能な嵌合孔を設け、その他方には上記紐状部材を遊挿するとともに上記係止駒を挿通不能な係止孔を設け、
上記開閉体本体に相対する上記可動座板の開放方向への移動により、前記係止駒が前記嵌合孔に嵌合されるとともに前記係止孔に係止されて収縮するようにしたことを特徴とする請求項2乃至4何れか1項記載の開閉装置。 - 上記紐状部材を移動自在に挿通させるとともに、弾性的な収縮により上記紐状部材に対し圧接する係止駒を備え、
上記開閉体本体には、相対的に開放方向へ移動した際の上記可動座板に押圧されて揺動するように支持されるとともに開閉体幅方向へわたる揺動部材と、その揺動方向側で該揺動部材を受ける受部とが具備され、
これら揺動部材と受部との内の一方には上記紐状部材を挿通させた前記係止駒の外面に嵌合可能な嵌合孔が設けられ、その他方には上記紐状部材を遊挿するとともに上記係止駒を挿通不能な係止孔が設けられ、
前記係止駒は、前記揺動部材と前記受部との間に配置されていることを特徴とする請求項2乃至4何れか1項記載の開閉装置。 - 上記係止駒の外面と上記嵌合孔の内面との内の一方に、上記係止駒を上記嵌合孔との嵌合によって収縮させるための傾斜面を設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の開閉装置。
- 上記開閉体本体には、相対的に開放方向へ移動した際の上記可動座板に外周部が押圧されて回動するように偏心回転体を支持するとともに、回動自在に滑車部材を枢支し、
上記紐状部材を前記偏心回転体の外面に摺接させて前記滑車部材に掛け回し、
回動した際の前記偏心回転体と上記滑車部材との間に上記紐状部材が挟み込まれるようにしたことを特徴とする請求項2乃至4何れか1項記載の開閉装置。 - 上記開閉体本体に、相対的に開放方向へ移動した際の上記可動座板に押圧されて揺動するように支持されるとともに開閉体幅方向へわたる揺動部材と、その揺動方向側で該揺動部材を受ける受部とを具備し、
揺動した際の前記揺動部材と前記受部との間に、上記紐状部材を挟み込むようにしていることを特徴とする請求項2乃至4何れか1項記載の開閉装置。 - 上記開閉体本体の幅方向の端部を囲んで開閉方向へ案内するガイドレールを備えた開閉装置であって、
上記開閉体本体における前記ガイドレール外の部分に、相対的に開放方向へ移動した際の上記可動座板に押圧されて揺動するように支持されるとともに開閉体幅方向へわたる揺動部材を設け、
この揺動部材に前記ガイドレールの外部から内部へわたる揺動伝達棒を固定し、
上記開閉体本体における前記ガイドレール内の部分には、前記揺動部材の揺動に伴って揺動する前記揺動伝達棒に対向するように受部が設けられ、
揺動した際の前記揺動伝達棒と前記受部との間に上記紐状部材が挟み込まれるようにしたことを特徴とする請求項2乃至4何れか1項記載の開閉装置。 - 上記開閉体本体に相対する上記可動座板の開放方向への移動により付勢力が蓄積されるように付勢部材を設け、この付勢部材の付勢力によって上記可動座板と上記紐状部材との係合状態を維持するようにしたことを特徴とする請求項2乃至4何れか1項記載の開閉装置。
- 上記開閉体本体に、開閉体幅方向へ離間した二つの滑車部材を設けるとともに、これら二つの滑車部材間にわたるように上記紐状部材を掛け渡し、上記開閉体本体に相対して開放方向へ移動した際の上記可動座板を、前記二つの滑車部材間にわたる紐状部材に係合させるようにしたことを特徴とする請求項11記載の開閉装置。
- 上記二つの滑車部材間の紐状部材に対しその開閉体開放方向側から接近離間するように上記開閉体本体に支持された第一可動部材と、上記二つの滑車部材間の紐状部材に対しその開閉体閉鎖方向側から接近離間するように上記開閉体本体に支持された第二可動部材とを具備するとともに、前記第一可動部材を前記紐状部材に押し付けて付勢するように、上記付勢部材を配設してなり、上記可動座板の開閉体開放方向への移動に伴って前記第一可動部材と前記第二可動部材との間に前記紐状部材が挟み込まれるようにしたことを特徴とする請求項12記載の開閉装置。
- 上記付勢部材は、上記二つの滑車部材間の紐状部材と上記可動座板との間において開閉体幅方向に複数配設された圧縮バネであることを特徴とする請求項12記載の開閉装置。
- 上記開閉体本体に、相対的に開放方向へ移動した際の上記可動座板に押圧されて揺動するように支持されるとともに開閉体幅方向へわたる揺動部材と、その揺動方向側で該揺動部材を受ける受部とを具備し、上記付勢部材を前記揺動部材の揺動部分と上記可動座板との間で弾発するように配設してなり、前記揺動部材が上記可動座板に押圧されて揺動した際に、その揺動した揺動部材と前記受部との間に、上記紐状部材を挟み込むようにしたことを特徴とする請求項11記載の開閉装置。
- 上記開閉体本体の閉鎖方向端部側から上記可動座板にわたる上記紐状部材の通路を、屈曲状に構成したことを特徴とする請求項15記載の開閉装置。
- 上記紐状部材を引っ張るように引張バネが設けられ、
この引張バネは、解除状態の上記ブレーキ機構を制動状態に作動させない程度に、その引張力が調整されていることを特徴とする請求項2乃至16何れか1項記載の開閉装置。 - 上記ブレーキ機構を、上記操作体の一方向への移動により解除状態から制動状態になり、同操作体の逆方向への移動により制動状態から解除状態になるように構成し、前記操作体の前記逆方向への移動速度を低減するダンパー手段を具備したことを特徴とする請求項2乃至17何れか1項記載の開閉装置。
- 上記ダンパー手段は、上記紐状部材に上記操作体を引っ張るための張力が生じた際に、その張力によって一方向へ回転するように外周部を上記紐状部材に係止した回転体と、該回転体の逆方向への回転に抵抗を与えるロータリーダンパー装置とを具備してなることを特徴とする請求項18記載の開閉装置。
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