JP2017008659A - Zmp演算装置およびzmp演算方法 - Google Patents

Zmp演算装置およびzmp演算方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡潔なシステム構成で済みコスト低減を可能とし、三軸加速度センサの設置位置も制限されないZMP演算装置の提供であり、また、ZMP演算方法である。
【解決手段】本発明におけるZMP演算装置1およびZMP演算方法では、加速度および回転角度θ,θ,θ,θとに基づいてZMPを演算するので、走行可能な一番目のリンクL1の三軸の加速度と、一番目以外のリンクL3の三軸の加速度と、隣り合うリンク同士の回転角度θ,θ,θ,θを検出するだけでZMPを求められる。よって、第一の三軸加速度検出部G1と、第二の三軸加速度検出部G2と、回転角度θ,θ,θ,θを検出する角度検出部S1,S2,S3,S4とを備えていれば足り、各リンクの全てに三軸の加速度を設ける必要がなくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ZMP演算装置およびZMP演算方法に関する。
土木建設工事等に使用される作業用の走行車両は、クローラを備えて走行可能な走行体と、走行体に旋回可能に取り付けた旋回体と、旋回体に上下方向に揺動可能に連結されたブームと、ブームに上下方向に揺動可能に連結されるアームと、アームの先端に上下方向に揺動可能に連結されたアタッチメントを備えているものが知られている。


このような走行車両にあっては、走行体上に取り付けられた旋回体、ブーム、アームおよびアタッチメントの姿勢を変えながら土木建設工事を行うため、無理な操作を行った場合に走行車両の重心が偏ってバランスを崩して転倒する恐れがある。
近年、転倒防止のため、ゼロモーメントポイント(以下、単に「ZMP」という)を活用する安全装置が開発されている。この装置は、ZMPが平面視で見た走行体の安全範囲内に収まっているか演算して、転倒の可能性がある場合に走行車両のオペレータへ警告を発するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
ZMPは、物体に作用する慣性力、重力および外力によるモーメントがゼロになる地面上の点のことであり、ZMPが平面視で見た走行体の中心付近に位置する場合、走行車両を転倒させるようなモーメントが生じない。そのため、ZMPが平面視で見た走行体の中心付近に位置する場合、走行車両が転倒しにくくなり、ZMPが平面視で見た走行体の端に寄れば寄るほど走行車両が転倒しやすくなる。したがって、ZMPがどこに位置しているのかを求めれば、走行車両の転倒し易さを評価できるのである。
再表2011/148946号公報
走行体が地面から受ける反力を検出する荷重センサを設けられれば、ZMPを簡単に求められる。また、ZMPは、物体に作用する慣性力、重力および外力によるモーメントがゼロになる地面上の点であるため、慣性力の総和、走行車両の重心位置および外力が分かれば求められる。しかしながら、走行車両が地面から受ける反力を検出する方法は、走行体の地面への設置面に荷重センサを設けるのが事実上困難であって採用できない。
そこで、前述した安全装置にあっては、慣性力を検出して、ZMPを求める方法を採用している。前述した走行体に旋回体、ブーム、アームおよびアタッチメントといった多関節のリンクで構成されるような走行車両にあっては、各リンクに重心位置と、重心位置における加速度を検出する必要がある。
よって、安全装置は、旋回体のワールド座標系に対する機械基準座標系の傾きを検出する姿勢センサと、走行体と旋回体の旋回角度を検出する旋回角度センサと、旋回体に対するブームの回動角度とブームに対するアームの回動角度とアームに対するアタッチメントの回転角度をそれぞれ検出する角度センサと、走行体、旋回体、ブーム、及びアームの重心近傍にそれぞれ設けた三軸加速度センサと、アームとバケットを繋ぐピン等に設けられて外力の大きさと方向を検出する歪ゲージとを備えて、ZMPの演算に必要な情報を収集するようになっている。


このように、従来の安全装置にあっては、ZMPの演算のために、多数のセンサが必要であり、コストが非常に嵩むだけでなく、システム構成が複雑となるといった問題がある。また、三軸加速度センサの設置箇所は、走行体、旋回体、ブーム、及びアームの重心近傍とされているが、作業用の走行車両の構造上、これらの重心近傍に三軸加速度センサを設けるのが困難な場合もある。
そこで、本願発明は、上記した問題を解決するために創案されたものであって、その目的とするところは、簡潔なシステム構成で済みコスト低減を可能とし、三軸加速度センサの設置位置も制限されないZMP演算装置およびZMP演算方法の提供である。


上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段におけるZMP演算装置およびZMP演算方法では、走行可能な一番目のリンクの三軸の加速度と、一番目以外のリンクの三軸の加速度と、隣り合うリンク同士の回転角度を検出するだけでZMPを求められる。よって、第一の三軸加速度検出部と、第二の三軸加速度検出部と、回転角度を検出する角度検出部とを備えていれば、各リンクの全てに三軸の加速度を設ける必要がない。また、第一の三軸加速度検出部は、走行可能な一番目のリンクの移動による加速度を検出するために使用され、第二の三軸加速度検出部は、検出する三軸の加速度から第一の三軸加速検出部で検出する加速度を差し引きして走行車両の全体の揺動運動による三軸の加速度成分を得るために使用される。よって、第一の三軸加速度検出部は、走行可能な一番目のリンクのどこに設置されてもよく、また、第二の三軸加速度検出部にあっても、一番目のリンク以外のリンクのいずれに設置してもよいし、これらリンクの重心位置に設置されずともよい。
また、請求項2のZMP演算装置では、ZMP演算部が第一の三軸加速度検出部により検出される加速度と、第二の三軸加速度検出部により検出される加速度と、角度検出部により検出される回転角度に基づいて、ワールド座標における各リンクの重心位置の三軸の加速度ベクトルをそれぞれ推定し、推定される加速度ベクトルに基づいてZMPを演算する。そのため、各リンクの重心位置の三軸の加速度を得るための加速度センサは不要である。
さらに、請求項3のZMP演算装置では、ZMP演算部が一番目のリンクの地面への接触点を含む仮想平面と一番目のリンクの中心から仮想平面へ引いた仮想垂線との交点を走行車両の全体の回転中心としてワールド座標における各リンクの重心位置の三軸の加速度ベクトルを推定するので、回転中心を求めることなく簡易にZMPを求められる。
また、請求項4のZMP演算装置では、ZMP演算部が、(数1)の式を用いてワールド座標における各リンクの重心位置の三軸の加速度ベクトルを求める。よって、一番目のリンクの移動による加速度と、一番目のリンク以外のリンクの三軸の加速度と、隣り合うリンク同士の回転角度を得て、簡単な演算を行ってZMPを演算できる。
そしてさらに、請求項5のZMP演算装置では、ZMP演算部が、走行車両の全体の地面に対する揺動運動により生じる各リンクの重心位置の三軸の加速度ベクトルを(数2)を用いて求め、ワールド座標における各リンクの重心位置の三軸の加速度ベクトルを求める。よって、一番目のリンクの移動による加速度と、一番目のリンク以外のリンクの三軸の加速度と、隣り合うリンク同士の回転角度を得て、簡単な演算を行ってZMPを演算できる。
したがって、本発明のZMP演算装置およびZMP演算方法によれば、簡潔なシステム構成で済みコスト低減が可能となり、三軸加速度センサの設置位置も制限されずに済む。
一実施の形態のZMP演算装置のシステム構成を示す図である。 一実施の形態のZMP演算装置を走行車両に適用した状態を示す走行車両の概略図である。 走行車両の回転中心を説明する図である。 一実施の形態のZMP演算装置のZMPの演算手順を示したフローチャートである。
以下、図に基づいて本発明を説明する。本実施の形態におけるZMP演算装置1は、図1および図2に示すように、走行車両Vに適用されて、走行車両VのZMPを演算するようになっている。
本例では、図2に示すように、ZMP演算装置1は、建設用作業車両を走行車両VとしてZMPを演算する。走行車両Vは、地面5を走行可能なクローラを備えた走行体L1を一番目のリンクとし、走行体L1の上方に旋回可能に連結される旋回体L2を二番目のリンクとし、旋回体L2に上下方向に揺動可能に連結されるブームL3を三番目のリンクとし、ブームL3に上下方向に揺動可能に連結されるアームL4を四番目のリンクとし、アームL4に上下方向に揺動可能に連結されるアタッチメントL5を五番目のリンクとしている。

このように、走行車両Vは、走行可能な一番目のリンクである走行体L1に対して、二番目のリンクである旋回体L2、三番目のリンクであるブームL3、四番目のリンクであるアームL4および五番目のリンクであるアタッチメントL5が回転自在に直列接続されて構成されている。

なお、アタッチメントL5は、図示したバケットのほか、作業の用途に応じてブレーカー、カッター、グラップル等に変更できる。また、図示したところでは、旋回体L2、ブームL3、アームL4およびアタッチメントL5を備えた多関節のリンク機構とされているが、走行体L1に取り付けられるリンク機構のリンク数は、2以上であって走行車両Vの用途に応じて任意に設定される。たとえば、走行車両Vは、クレーン車等とされてもよい。
ZMP演算装置1は、図1および図2に示すように、走行体L1の三軸の加速度を検出する第一の三軸加速度検出部としての加速度センサG1と、ブームL3の三軸の加速度を検出する第二の三軸加速度検出部としての加速度センサG2と、走行体L1に対する旋回体L2の回転角度θを検出する角度センサS1と、旋回体L2に対するブームL3の回転角度θを検出する角度センサS2と、ブームL3に対するアームL4の回転角度θを検出する角度センサS3と、アームL4に対するアタッチメントL5の回転角度θを検出する角度センサS4と、これら各センサG1,G2,S1,S2,S3,S4で検出した加速度および角度θ,θ,θ,θに基づいてZMPを求めるZMP演算部2とを備えて構成されている。

第一の三軸加速度検出部G1は、設置個所におけるx軸、y軸、z軸の三軸の加速度を検出し、加速度ベクトルとしてZMP演算部2へ出力する。また、第二の三軸加速度検出部G2もまた、設置個所におけるx軸、y軸、z軸の三軸の加速度を検出し、加速度ベクトルとしてZMP演算部2へ出力する。なお、角度センサS1,S2,S3,S4は、それぞれ隣り合うリンク同士の回転角度θ,θ,θ,θを検出しており、これらで角度検出部を構成している。
ZMPの演算は、走行体L1、旋回体L2、ブームL3、アームL4およびアタッチメントL5のワールド座標系における重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5における重心位置ベクトルと、これらのワールド座標系における重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の三軸の加速度ベクトルが分かれば求められる。

ワールド座標は、空間全体の座標であり、図2に示すようにワールド座標における原点Oは、走行車両Vに設定されるローカル座標における原点Oとは別に設定される。
走行体L1、旋回体L2、ブームL3、アームL4およびアタッチメントL5のワールド座標系における重心位置ベクトルGiは、以下の(数3)の式で表現される。重心位置ベクトルGiの添え字iは、リンクの番号を示している。例を挙げれば、たとえば、G1との表現は、一番目のリンクである走行体L1のワールド座標系における重心位置ベクトルを示し、また、G3との表現は、三番目のリンクであるブームL3のワールド座標系における重心位置ベクトルを示す。また、重心位置ベクトルGiの添え字Wは、重心位置ベクトルGiがワールド座標系のベクトルである旨を示している。添え字iについての表記は、他の数式においても同様にリンクの番号を示し、添え字Wも他の数式においても前述と同様の意味を示す。なお、重心位置ベクトルGiは、前述の角度θ,θ,θ,θから求められる。
Figure 2017008659
走行体L1、旋回体L2、ブームL3、アームL4およびアタッチメントL5のワールド座標系における重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の三軸の加速度ベクトルGiは、以下の(数4)の式で表現される。
Figure 2017008659
ZMPの演算は、重心位置ベクトルGiと加速度ベクトルGiを以下の(数5)の式を代入すれば求められる。なお、ZMPは、ZMPのx座標を示し、ZMPは、ZMPのy座標を示している。(数5)の式では、N個のリンクを備えた走行車両のZMPを求める演算式となっており、本実施の形態にあっては、走行車両Vが5個のリンクで構成されているので、N=5として演算すればよい。また、Miは、i番目のリンクの質量を示している。
Figure 2017008659
ここで、走行体L1、旋回体L2、ブームL3、アームL4およびアタッチメントL5のワールド座標系における重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の加速度ベクトルGiを得るには、各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の三軸の加速度の検出を要する。

従来では、これらの検出に各リンクL1,L2,L3,L4,L5へ三軸の加速度センサを設置していたが、本発明では、各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の加速度ベクトルGiを推定する。
各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の加速度ベクトルGiは、走行体L1の移動によって発生する加速度ベクトルと、走行車両Vのローカル座標系における各リンクの重心位置の三軸の加速度ベクトルGiと、地面5に対する走行車両Vの全体の揺動運動による各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置の三軸の加速度ベクトルGiとにより、以下の(数6)の式を利用して求められる。

ローカル座標は、図2に示すように、原点Oをワールド座標とは別に走行車両Vに設定した座標である。
Figure 2017008659
走行体L1の移動によって発生する加速度ベクトルは、加速度センサG1によって得られる加速度ベクトルであり、これをそのまま数6へ代入すればよい。走行車両Vのローカル座標系における各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の三軸の加速度ベクトルGiは、以下の(数7)の式で表現される各リンクL1,L2,L3,L4,L5のローカル座標系の重心位置ベクトルGiを二回微分して求められる。

重心位置ベクトルGiの添え字Oは、重心位置ベクトルGiがローカル座標系のベクトルである旨を示している。
Figure 2017008659
なお、ローカル座標系の原点Oは、図3に示すように、走行体L1の地面5へ接触する全ての接触点を含む仮想平面VGと走行体L1の中心Cから仮想平面VGへ引いた仮想垂線PLとの交点とされている。走行体L1、旋回体L2、ブームL3、アームL4およびアタッチメントL5の単体の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5は予め分かっている。よって、このようにローカル座標系の原点Oを設定すると、角度センサS1,S2,S3,S4で検出する角度θ,θ,θ,θから走行体L1、旋回体L2、ブームL3、アームL4およびアタッチメントL5のローカル座標系における重心位置ベクトルGiを求められる。
地面5に対する走行車両Vの全体の揺動運動による各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の加速度ベクトルGiは、以下の(数8)の式を利用して求められる。なお、式中のsgnは、符号関数を示している。
Figure 2017008659
(数8)中のは、以下の(数9)の式で示されるように、加速度センサG2の設置位置の位置ベクトルであるので、角度θ,θを用いて演算できる。
Figure 2017008659
また、(数10)の式で示すように、加速度センサG2で得られる加速度ベクトルから加速度センサG1で得られる加速度ベクトルを差し引くと、加速度センサG2の設置位置における加速度ベクトルが求められる。は、地面5に対する走行車両Vの全体の揺動運動による加速度センサG2の取付位置における加速度成分を示しており、(数8)に代入される。つまり、は、加速度センサG2の設置位置における走行車両Vの全体を原点O周りに回転させる加速度成分を示している。
Figure 2017008659
なお、加速度ベクトルは、(数11)の式で示すように表現される。
Figure 2017008659
こうして求められたの二回微分した結果と、加速度ベクトルの三軸の値を(数8)の式に代入すると、地面5に対する走行車両Vの全体の揺動運動による各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の加速度ベクトルGiが求められる。


そして、前述した演算を行って、加速度と、加速度ベクトルGiと、各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の加速度ベクトルGiを求めて、これらを(数6)の式に代入すれば、各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の加速度ベクトルGiが求められる。

このように、ZMP演算装置1は、ZMP演算部2が各センサG1,G2,S1,S2,S3,S4で検出した加速度および角度θ,θ,θ,θを(数6)から(数10)の式に代入し演算処理を行い、加速度ベクトルGiを推定する。
そして、ZMP演算部2は、推定した加速度ベクトルGiを(数5)に代入して演算し、ZMPを求める。整理すると、ZMP演算装置1は、図4に示すように、一番目のリンクである走行体L1の三軸の加速度(加速度ベクトル)と、三番目のリンクであるブームL3の三軸の加速度(加速度ベクトル)と、隣り合うリンク同士の回転角度θ,θ,θ,θをそれぞれ検出し(ステップF1)、つづいて、得られた加速度ベクトルおよび角度θ,θ,θ,θから各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置の三軸の加速度ベクトルGiを推定し(ステップF2)、加速度ベクトルGiを用いてZMPを求める(ステップF3)。
このように本発明のZMP演算装置1およびZMP演算方法では、加速度および回転角度θ,θ,θ,θとに基づいてZMPを演算するので、走行可能な一番目のリンクL1の三軸の加速度と、一番目以外のリンクL3の三軸の加速度と、隣り合うリンク同士の回転角度θ,θ,θ,θを検出するだけでZMPを求められる。よって、ZMP演算装置1では、第一の三軸加速度検出部G1と、第二の三軸加速度検出部G2と、回転角度θ,θ,θ,θを検出する角度検出部S1,S2,S3,S4とを備えていれば、各リンクの全てに三軸の加速度を設ける必要がない。よって、本発明のZMP演算装置1によれば、センサ数が従来システムより少なく済むので、システム構成が簡潔となってコスト低減が可能となる。
また、第一の三軸加速度検出部G1は、走行可能な一番目のリンクである走行体L1の移動による加速度を検出するために使用される。第二の三軸加速度検出部G2は、検出する三軸の加速度から第一の三軸加速検出部G1で検出する加速度を差し引きして走行車両Vの機体全体の揺動運動による三軸の加速度成分を得るために使用される。よって、第一の三軸加速度検出部G1は、走行可能な一番目のリンクのどこに設置されてもよく、また、第二の三軸加速度検出部G2にあっても、一番目のリンクL1以外のリンクL2,L3,L4,L5のいずれに設置してもよいし、これらリンクL2,L3,L4,L5の重心位置に設置されずともよい。よって、本発明のZMP演算装置1にあっては、三軸加速度センサの設置位置も制限されない。なお、一番目のリンクL1に連結されるリンクを含め、総リンク数がN個(Nは、3以上の整数)である場合、角度検出部はN−1の角度センサを備えていれば足り、角度検出部からの回転角度と第一および第二の三軸加速度検出部G1,G2からの三軸加速度に基づいてZMPを演算できる。


また、本発明のZMP演算装置1では、ZMP演算部2が第一の三軸加速度検出部G1により検出される三軸の加速度と、第二の三軸加速度検出部G2により検出される三軸の加速度と、角度検出部S1,S2,S3,S4により検出される回転角度θ,θ,θ,θに基づいて、ワールド座標における各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の三軸の加速度ベクトルGiをそれぞれ推定し、推定される加速度ベクトルGiに基づいてZMPを演算するようになっている。

そのため、各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の三軸の加速度を得るための加速度センサは不要である。
さらに、本発明のZMP演算装置1では、ZMP演算部2が一番目のリンクL1の地面への接触点を含む仮想平面VGと一番目のリンクL1の中心から仮想平面VGへ引いた仮想垂線PLとの交点を走行車両Vの全体の回転中心としてワールド座標における各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置の三軸の加速度ベクトルGiを推定するので、回転中心を求めることなく簡易にZMPを求められる。なお、第一および第二の三軸加速度検出部G1,G2にもう一つ加速度検出部を設けて、走行車両Vの回転中心を都度、演算によって求め、加速度ベクトルGiを推定してもよい。

また、本発明のZMP演算装置1では、ZMP演算部2が、前述の(数6)の式を用いてワールド座標における各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の加速度ベクトルGiを求める。よって、一番目のリンクL1の移動による加速度ベクトルと、一番目のリンクL1以外のリンクの加速度ベクトルと、隣り合うリンク同士の回転角度θ,θ,θ,θを得て、(数6)の簡単な演算を行ってZMPを演算できる。
そしてさらに、本発明のZMP演算装置1では、ZMP演算部2が、走行車両Vの全体の地面に対する揺動運動により生じる各リンクL1,L2,L3,L4,L5の重心位置LG1,LG2,LG3,LG4,LG5の加速度ベクトルGiを(数8)を用いて求め、加速度ベクトルGiを求める。

よって、一番目のリンクL1の移動による加速度ベクトルと、一番目のリンクL1以外のリンクの加速度ベクトルと、隣り合うリンク同士の回転角度θ,θ,θ,θを得て、(数8)の簡単な演算を行ってZMPを演算できる。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
1・・・ZMP演算装置、2・・・ZMP演算部、G1・・・加速度センサ(第一の三軸加速度検出部)、G2・・・加速度センサ(第二の三軸加速度検出部)、S1,S2,S3,S4・・・角度センサ(角度検出部)、L1・・・走行体(一番目のリンク)、L2・・・旋回体(リンク)、L3・・・ブーム(リンク)、L4・・・アーム(リンク)、L5・・・アタッチメント(リンク)、PL・・・仮想垂線、V・・・走行車両、VG・・・仮想平面

Claims (6)

  1. 走行可能な一番目のリンクと前記一番目のリンク上に回転可能に直列接続される複数のリンクとを有する走行車両における前記一番目のリンクの三軸の加速度を検出する第一の三軸加速度検出部と、
    前記リンクのうち一番目以外の任意のリンクの三軸の加速度を検出する第二の三軸加速度検出部と、
    隣り合うリンク同士の回転角度を検出する角度検出部と、
    前記第一の三軸加速度検出部により検出される三軸の加速度と、前記第二の三軸加速度検出部により検出される三軸の加速度と、前記角度検出部により検出される回転角度とに基づいてゼロモーメントポイントを演算するZMP演算部と
    を備えたことを特徴とする走行車両のZMP演算装置。
  2. 前記ZMP演算部は、前記第一の三軸加速度検出部により検出される三軸の加速度と、前記第二の三軸加速度検出部により検出される三軸の加速度と、前記角度検出部により検出される回転角度に基づいて、ワールド座標における前記各リンクの重心位置の加速度ベクトルをそれぞれ推定し、推定される前記加速度ベクトルに基づいて前記ゼロモーメントポイントを演算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走行車両のZMP演算装置。
  3. 前記ZMP演算部は、前記一番目のリンクの地面への接触点を含む仮想平面と前記一番目のリンクの中心から前記仮想平面へ引いた仮想垂線との交点を前記走行車両の全体の回転中心としてワールド座標における前記各リンクの重心位置の加速度ベクトルを推定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の走行車両のZMP演算装置。
  4. 前記ZMP演算部は、前記第一の三軸加速度検出部により検出される加速度ベクトルをとし、前記走行車両のローカル座標系におけるi番目のリンクの重心位置の加速度ベクトルGiとし、前記走行車両の全体の地面に対する揺動運動により生じるi番目のリンクの重心位置の加速度ベクトルをGiとして、下記(数1)によってワールド座標における前記各リンクの重心位置の加速度ベクトルを求める
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の走行車両のZMP演算装置。
    Figure 2017008659
  5. 前記ZMP演算部は、i番目のリンクのローカル座標系の重心位置ベクトルをGiとし、第二の三軸加速度検出部の設置位置の位置ベクトルをとして、前記走行車両の全体の地面に対する揺動運動により生じる前記各リンクの重心位置の加速度ベクトルGiを下記(数2)を用いて求め、前記加速度ベクトルGiを用いて、ワールド座標における前記各リンクの重心位置の三軸の加速度ベクトルをそれぞれ推定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の走行車両のZMP演算装置。
    Figure 2017008659
  6. 走行可能な一番目のリンクと前記一番目のリンク上に回転可能に直列接続される複数のリンクとを有する走行車両における前記一番目のリンクの三軸の加速度と、前記リンクのうち一番目以外の任意のリンクの三軸の加速度と、隣り合うリンク同士の回転角度とを検出する検出ステップと、
    前記一番目のリンクの三軸の加速度と、前記リンクのうち一番目以外の任意のリンクの三軸の加速度と、隣り合うリンク同士の回転角度とに基づいてゼロモーメントポイントを演算する演算ステップと
    を備えたことを特徴とする走行車両のZMP演算方法。
JP2015127510A 2015-06-25 2015-06-25 Zmp演算装置およびzmp演算方法 Pending JP2017008659A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09309315A (ja) * 1996-05-22 1997-12-02 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両のばね上ばね下相対速度算出装置
WO2011049079A1 (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 日立建機株式会社 作業機械

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