JP2017008368A - 溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板を提供する。【解決手段】成分組成が、質量%で、C:0.02〜0.08%、Si:1.00〜3.50%、Mn:0.20〜1.80%、P:0%超0.100%以下、S:0%超0.010%以下、Al:0.001〜0.100%、N:0%超0.0100%以下、Ti、NbおよびVの少なくとも1種:合計で0.02〜0.30%、残部:鉄及び不可避的不純物からなるとともに、下記式(1)で規定される炭素当量Ceqが0.35%以下であり、鋼組織が、フェライト(α)を面積率で85〜90%含むとともに、鋼中に存在するTi、Nb及びVの少なくとも1種を含む炭化物の平均粒径が円相当直径で15nm以下であり、さらに、前記αについて、KAM値が0.3°以下の領域の存在割合:5%以下、0.3°超1.0°以下の領域の存在割合:60〜75%、1.0°超1.5°以下の領域の存在割合:15〜25%、1.5°超の領域の存在割合:25%以下である高強度冷延鋼板。Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14…(1)[但し、C,…,Vは含有量(質量%)]【選択図】なし

Description

本発明は、自動車部品等に用いられる、溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板に関する。
自動車用部品に供される鋼板は、燃費改善を実現するために薄肉化が求められており、薄肉化および部品強度確保を両立するために鋼板の高強度化が求められている。そのため、鋼板の引張強度(TS)を780MPa以上に高強度化することが要請されている。さらに、衝突安全性を考慮した場合、鋼板の降伏強度(YS)を高めることも要求されており、具体的にはYSが700MPa以上に高強度化することも同時に求められている。また、鋼板には、形状の複雑な骨格部品に加工するために優れた成形加工性も要求される。そのため、TS:780MPa以上、かつ、YS:700MPa以上の強度において、全伸び(EL)が15%以上のものが要望されている。また、自動車用部品として使用される鋼板には溶接性が良好であることも求められている。溶接性は鋼の成分により規定される炭素当量(Ceq)が低いほど良好になることが知られている。そのため、Ceqを低く保った成分系において、上記機械的特性を確保できる高強度冷延鋼板が求められている。
TS、YSを高めつつ、良好なELを有する鋼としてDP鋼やTRIP鋼などの複合組織鋼が知られている。これらの複合組織鋼は、マルテンサイトやベイナイトなどの硬質組織で高強度化しつつ、軟質なフェライトの延性を活用してELを向上させている。複合組織鋼はTSおよびELバランスの向上に有効であるが、軟質なフェライトが先に降伏するため、TSの強度クラスに対して相対的にYSが低くなる問題がある。YS700MPaを確保するには、多量の硬質相を導入する必要があり、そのためにCeqが高くなり、機械的特性と溶接性の両立が困難である。
例えば、特許文献1には、高い延性と高い伸びフランジ性を有する高強度冷延鋼板が開示されているが、その実施例に記載されているとおり、YS700Ma以上に高YS化するには、TSを1210MPa以上に高TS化する必要があり、そのために炭素をはじめとする多量の合金元素を添加する必要があり、Ceqが0.74%に高められている(同文献の実施例中の鋼板No.40参照)。
また、特許文献2には、形状凍結性に優れたフェライト系薄鋼板およびその製造方法が開示されているが、その実施例に記載されているとおり、YS700MPa以上に高YS化するには、TSを1084MPa以上に高TS化する必要があり、Ceqが0.54%に高められている(同文献の実施例中の鋼種L−1およびL−2参照)。
特開2003−183775号公報 特開2003−55739号公報
そこで本発明の目的は、溶接性を確保しつつ上記要望レベルの機械的特性を満足し得る、溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板を提供することにある。
本発明の第1発明に係る溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板は、
成分組成が、質量%で、
C:0.02〜0.08%、
Si:1.00〜3.50%、
Mn:0.20〜1.80%、
P:0%超0.100%以下、
S:0%超0.010%以下、
Al:0.001〜0.100%、
N:0%超0.0100%以下、
Ti、NbおよびVの少なくとも1種:合計で0.02〜0.30%、
残部が鉄および不可避的不純物からなるとともに、
下記式(1)で規定される炭素当量Ceqが0.35%以下であり、
鋼組織が、面積率で、
フェライト:85〜95%、
ベイナイト:5〜15%
を含むとともに、
鋼中に存在するTi、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物の平均粒径が円相当直径で15nm以下であり、
さらに、鋼組織について、
KAM値が0.3°以下の領域の存在割合:5%以下、
KAM値が0.3°超1.0°以下の領域の存在割合:60〜75%、
KAM値が1.0°超1.5°以下の領域の存在割合:15〜25%、
KAM値が1.5°超の領域の存在割合:25%以下である、
ことを特徴とするものである。
Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14・・・式(1)
ただし、式中、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、Vは、各元素の含有量(質量%)を示す。
本発明の第2発明に係る溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板は、
上記第1発明において、
成分組成が、さらに、質量%で、
Cr:0.01〜0.20%、
Mo:0.01〜0.20%、
Cu:0.01〜0.20%、
Ni:0.01〜0.20%、
B:0.00001〜0.001%の少なくとも1種を含むものである。
本発明の第3発明に係る溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板は、
上記第1または第2発明において、
成分組成が、さらに、
Ca:0.0005〜0.01%、
Mg:0.0005〜0.01%、
REM:0.0001〜0.01%の少なくとも1種を含むものである。
本発明によれば、炭素当量Ceqを0.35%以下とすることで、溶接性を確保しつつ、面積率85%以上のフェライトを主相とする組織に少量のベイナイトを導入したフェライト鋼において、Siを多量含有させることで固溶強化するとともに、Ti、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物を微細化して分散させることで析出強化したうえで、さらに、KAM値が0.3°以下の領域に相当する再結晶フェライトと、KAM値が0.3°超1.0°以下の領域に相当する軟質な粗大フェライトと、KAM値が1.0°超1.5°以下の領域に相当する硬質フェライトと、KAM値が1.5°超の領域に相当する未回復フェライトの各存在割合を適正化することで、転位強化ないし微細化強化することにより、上記要望レベルの機械的特性を備えた、溶接性と加工性を兼備する高強度冷延鋼板を提供できるようになった。
鋼組織におけるKAM値の頻度分布を示すグラフ図である。
本発明者らは、良好な溶接性を確保しうる、炭素当量Ceqが0.35%以下の成分系において、高いTS、YSおよびELを発現できる高強度冷延鋼板について鋭意検討を行った。その結果、多量の合金元素添加を必要とする硬質相に頼ることなく、面積率85%以上のフェライトを主相とする組織に少量のベイナイトを導入したフェライト鋼にて適切な組織制御を行えば、所望の機械的特性と良好な溶接性を両立しうることを見出した。
すなわち、以下の思考フローにて、フェライトに対して、固溶強化、析出強化、転位強化および微細化強化を組み合わせて適用することで、低合金成分系においてもTS−YS−ELバランスを確保しうることを着想した。
まず、Siを多量含有させることで、フェライトを固溶強化し、TS−YS−ELバランスを高める。
ついで、Ti、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物をフェライト中に微細化して分散させることでフェライトを析出強化し、TS−YS−ELバランスをさらに高める。
ここで、フェライト鋼において所望の機械的特性を発現させるためには、上記に加えて、複相組織鋼で活用される思想である、硬質組織と軟質組織の混合組織の形成を、フェライト鋼にても実現することが有効であると考えた。
そこで、Siの多量含有に加え、CおよびMn含有量を適切化し、さらに、熱延条件を制御することで、熱延組織中に微細なフェライトと粗大なフェライトを形成させる。このように熱延組織中に粒度が顕著に異なる、微細なフェライトと粗大なフェライトを形成させておくことで、冷延工程において、微細なフェライト中には多量の転位が導入される一方、粗大なフェライト中には比較的少量の転位が導入される。冷延ままでは高転位密度の微細なフェライトが鋼の延性を阻害するが、上記冷延組織を適切な条件で回復焼鈍することで、高転位密度の微細フェライトを、延性を有しかつ高強度化に寄与する硬質フェライト化する一方、粗大なフェライトは転位組織を残存させたまま適度な強度を有する軟質組織化する。硬質フェライト組織は、高TS化、高YS化に寄与するとともに、回復組織化により高強度化に伴うEL低下を最少化できる。また、適度に転位を含む粗大フェライト組織は、固溶強化・析出強化に加えて適度に転位強化されているため、TSおよびYSを低下させずに、高EL化に寄与する。以上のようにして、フェライトに対して、固溶強化、析出強化、転位強化および微細化強化を組み合わせて適用することで、低合金成分系においてもTS−YS−ELバランスを確保することができる。
以上の思考フローに基づき検討を行った結果、硬質フェライト組織は、KAM値が1.0°超1.5°以下の領域に、軟質な粗大フェライト組織は、KAM値が0.3°超1.0°以下の領域に、それぞれ相当することが判明した。複合組織鋼の思想と同様、硬質フェライトと軟質フェライトの存在割合を適正化することが重要である。そこで、さらに検討を進めた結果、上記要望レベルの機械的特性を確保するためには、KAM値が0.3°超1.0°以下の領域の存在割合を60〜75%とするとともにKAM値が1.0°超1.5°以下の領域の存在割合を15〜25%とすればよいことを見出した。
なお、十分に回復していないフェライト(以下、「未回復フェライト」、あるいは「加工フェライト」ともいう。)が導入された場合、ELが低下する。検討の結果、該フェライトはKAM値が1.5°超の領域に相当することが判明したため、該領域の導入量を25%以下に制限した。また、フェライトの再結晶が進行した場合、YSおよびTSが低下する。該フェライトはKAM値が0.3°以下の領域に相当することが判明したため、該領域の導入量を5%以下に制限した。
また、少量のベイナイトを熱延組織に導入することで、回復焼鈍後の最終組織までベイナイトを残存させることができ、TS−ELバランスを最大化できるため、面積率で5〜15%のベイナイトを導入した。
上記鋼板の組織制御に関する知見、ならびに、それを実現するための成分設計および製造条件に関する知見に基づいて本発明を完成するに至った。
以下、まず本発明鋼板を特徴づける組織について説明する。
〔本発明鋼板の組織〕
本発明鋼板は、フェライトを主相としつつ、少量のベイナイトを導入し、Ti、NbおよびVの1種または2種以上を含む炭化物が微細に分散されているとともに、前記フェライトを構成する、硬質フェライト、粗大フェライト、再結晶フェライトおよび未回復フェライトの各存在割合が所定範囲に規定されている点に特徴を有するものである。
<面積率で、フェライト:85〜95%、ベイナイト:5〜15%>
フェライトを主相とし、その組織形態を制御しつつ、少量のベイナイトを導入することで、上記要望レベルの機械的特性を得るため、フェライトの面積率を85〜95%、ベイナイトの面積率を5〜15%とする。残部として、パーライト、マルテンサイトおよびセメンタイトの含有が許容される。
<鋼中に存在するTi、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物の平均粒径:円相当直径で15nm以下>
Ti、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物を微細に分散させることで、フェライトを析出強化し、高強度化に寄与する。また、これらの微細炭化物は焼鈍工程においてピン止め効果にてフェライトの粗大化を抑制することで、微細結晶フェライトの形成に寄与する。これらの効果を有効に発揮させるため、該炭化物の平均粒径は円相当直径で15nm以下、好ましくは14nm以下、さらに好ましくは12nm以下とする。
<KAM値が0.3°以下の領域の存在割合:5%以下>
KAM値が0.3°以下の領域は、再結晶フェライトの領域に相当する。再結晶フェライトが導入されると、YS、TSが低下するため、その導入量を5%以下、好ましくは4%以下、さらに好ましくは3%以下に制限する。ここに、KAM値とは、Kernel Average Misorientation値のことである。
<KAM値が0.3°超1.0°以下の領域の存在割合:60〜75%>
KAM値が0.3°超1.0°以下の領域は、粗大なフェライトの領域に相当する。該組織領域の存在割合を60〜75%とすることで、ELを高めつつ、TS、YSの低下を防止することができる。
<KAM値が1.0°超1.5°以下の領域の存在割合:15〜25%>
KAM値が1.0°超1.5°以下の領域は、微細で多量に転位が導入されたフェライトが回復組織化した領域(硬質フェライト)に相当する。回復組織は、光学顕微鏡や走査型顕微鏡(SEM)などで直接的に定量化することが困難である。当該領域に対して種々の分析を実施した結果、EBSP測定にてKAM値をマッピングしたとき、KAM値が1.0°超1.5°以下の領域がフェライト回復組織の領域に相当することを見出した。該組織領域の存在割合を15〜25%とすることで、TS、YSを高めつつ、ELの低下を最小限とすることができる。
<KAM値が1.5°超の領域の存在割合:25%以下>
KAM値が1.5°超の領域は、回復が進行していない冷延組織ままのフェライト(加工フェライト)に相当し、ELを低下させるため、その導入量を25%以下、好ましくは20%以下、さらに好ましくは15%以下に制限する。
以下、各相の面積率、鋼中に存在するTi、NbおよびVの1種または2種以上を含む炭化物の平均粒径、ならびに、KAM値が各所定範囲の領域の存在割合の各測定方法について説明する。
〔各相の面積率の測定方法〕
各供試鋼板を鏡面研磨し、3%ナイタール液で腐食して金属組織を顕出させた後、板厚1/4部の概略40μm×30μm領域5視野について倍率2000倍の走査型電子顕微鏡(SEM)像を観察し、黒い領域のうちラス状組織の部分をベイナイト、残りの部分をフェライトとそれぞれ定義し、ベイナイト以外の第2相が存在する場合には、ラメラ状組織の部分をパーライト、白く粒子状に観察される部分をセメンタイトとそれぞれ定義した。そして、点算法で1視野につき100点の測定を行って各視野における各相の面積率を算出し、5視野の平均値を各相の面積率とした。また、レペラ腐食の後、板厚1/4部の概略80μm×80μm領域5視野について倍率1000倍の光学顕微鏡像を観察し、白く観察される組織をマルテンサイトと定義した。そして、点算法で1視野につき100点の測定を行って各視野におけるマルテンサイトの面積率を算出し、5視野の平均値をマルテンサイトの面積率とした。
〔鋼中に存在するTi、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物の平均粒径の測定方法〕
抽出レプリカサンプルを作製し、2.4μm×1.6μmの領域3視野について倍率50000倍の透過型電子顕微鏡(TEM)像を観察した。そして、TEMの画像のコントラストから黒い部分をEDXにて分析し、Ti、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物であることを確認した後、それらの粒子をマーキングし、画像解析ソフトにて、前記マーキングした各粒子の面積Aから円相当直径D(D=2×(A/π)1/2)を算出し、それらの円相当直径を算術平均して平均粒径とした。
〔KAM値が各所定範囲の領域の存在割合の測定方法〕
板厚1/4部の概略50μm×50μmの領域5視野について、SEMに付属のEBSPにて、0.2μmステップで電子線後方散乱回折像を測定し、それを解析ソフト(テクセムラボラトリーズ社製OIMシステム)を用いて各測定点におけるKAM値を算出し、全5視野についてそれらのKAM値を0.1°刻みで集計した頻度分布(図1参照)を解析し、KAM値が各所定範囲の領域の存在割合を求めた。なお、KAM値が0°の点は解析から除外した。
次に、本発明鋼板を構成する成分組成について説明する。以下、化学成分の単位はすべて質量%である。
〔本発明鋼板の成分組成〕
C:0.02〜0.08%
Cは、Ti、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物を微細に分散させてフェライトを析出強化するために必須の元素である。このような作用を有効に発揮させるためには、Cを0.02%以上、好ましくは0.03%以上、さらに好ましくは0.04%以上含有させる必要がある。ただし、Cを過剰に含有させると、炭素当量Ceqを高めてしまい溶接性を低下させることに加え、熱延組織中において粗大なフェライト粒の生成を抑制し、焼鈍組織で転位を含む粗大なフェライト組織が得られなくなるため、Cの含有量は0.08%以下、好ましくは0.07%以下、さらに好ましくは0.06%以下とする。
Si:1.00〜3.50%
Siは、フェライトを固溶強化し、ELを低下させずに高TS化、高YS化に寄与する有用な元素である。また、Siは、熱延組織中に粗大なフェライト粒を生成させ、焼鈍組織で転位を含む粗大なフェライト組織の確保にも寄与する。これらの作用を有効に発揮させるためには、Siを1.00%以上、好ましくは1.50%以上、さらに好ましくは2.00%以上含有させる必要がある。ただし、Siを過剰に含有させると、過度な固溶強化のためにELが低下するため、Siの含有量は3.50%以下、好ましくは3.30%以下、さらに好ましくは3.00%以下とする。
Mn:0.20〜1.80%
Mnは、焼鈍工程における再結晶フェライト粒の粗大化を抑制し、微細なフェライト組織導入に寄与する有用な元素である。このような作用を有効に発揮させるためには、Mnを0.20%以上、好ましくは0.40%以上、さらに好ましくは0.60%以上含有させる必要がある。ただし、Mnを過剰に含有させると、焼鈍中にオーステナイトが生成し、焼鈍後の組織にマルテンサイトが含有されるため、ELが低下する。また、熱延組織中において粗大なフェライト粒の生成を抑制し、焼鈍組織で転位を含む粗大なフェライト組織が得られなくなる。このため、Mnの含有量は1.80%以下、好ましくは1.60%以下、さらに好ましくは1.40%以下とする。
P:0%超0.100%以下
Pは不純物元素として不可避的に存在し、ELを劣化させるので、0.100%以下、好ましくは0.030%以下とする。
S:0%超0.010%以下
Sも不純物元素として不可避的に存在し、MnS等の硫化物系介在物を形成し、割れの起点となることでELを低下させるので、0.010%以下、好ましくは0.005%以下とする。
Al:0.001〜0.100%
Alは脱酸材として用いられるものであるが、0.001%未満では鋼の清浄作用が十分に得られず、一方、0.100%を超えると鋼の清浄度を悪化させる。Al含有量の範囲は、好ましくは0.005〜0.080%、さらに好ましくは0.015〜0.060%である。
N:0%超0.0100%以下
Nも不純物元素として不可避的に存在し、歪時効により伸びと曲げ性を低下させるうえ、Ti、Nb、Vと結合し粗大が窒化物として析出するため、微細な炭化物の析出強化効果を低下させ、フェライトの高強度化を阻害する。したがって、Nの含有量は低い方が好ましく、0.0100%以下とする。
Ti、NbおよびVの少なくとも1種:合計で0.02〜0.30%
Ti、Nb、Vは微細な炭化物として分散することで、フェライトを析出強化し、高強度化に寄与する有用な元素である。このような作用を有効に発揮させるためには、これらの元素は合計で0.02%以上、好ましくは0.04%以上、さらに好ましくは0.06%以上含有させる必要がある。ただし、これらの元素を過剰に含有させると、スラブ加熱時に全量固溶させることができなくなり、析出強化能が飽和するため、0.30%以下、好ましくは0.28%以下、さらに好ましくは0.26%以下とする。
炭素当量Ceq:0.35%以下
鋼板の溶接性を確保するため、下記式(1)で規定される炭素当量Ceqを0.35%以下、好ましくは0.34%以下、さらに好ましくは0.33%以下とする。
Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14・・・式(1)
ただし、式中、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、Vは、各元素の含有量(質量%)を示す。
本発明鋼板は上記成分を基本的に含有し、残部が実質的に鉄および不可避的不純物であるが、その他、本発明の作用を損なわない範囲で、以下の許容成分を含有させることができる。
Cr:0.01〜0.20%、
Mo:0.01〜0.20%、
Cu:0.01〜0.20%、
Ni:0.01〜0.20%、
B:0.00001〜0.001%の少なくとも1種
これらの元素は、鋼の強化元素として有用な元素である。このような作用を有効に発揮させるためには、各元素ともその下限値以上含有させることが推奨される。より好ましくはCr:0.02%以上、Mo:0.02%以上、Cu:0.02%以上、Ni:0.02%以上、B:0.0001%以上である。ただし、各元素ともその上限値を超えて添加しても上記効果が飽和してしまい、経済的に無駄である。より好ましくはCr:0.10%以下、Mo:0.10%以下、Cu:0.10%以下、Ni:0.10%以下、B:0.0006%以下である。
Ca :0.0005〜0.01%、
Mg :0.0005〜0.01%、
REM:0.0001〜0.01%の少なくとも1種
これらの元素は、鋼中硫化物の形態を制御し、加工性向上に有効な元素である。ここで、本発明に用いられるREM(希土類元素)としては、Sc、Y、ランタノイド等が挙げられる。上記作用を有効に発揮させるためには、CaおよびMgはそれぞれ0.0005%以上、より好ましくは0.001%以上、REMは0.0001%以上、より好ましくは0.0002%以上含有させることが推奨される。ただし、これらの元素はそれぞれの上限値を超えて添加しても上記効果が飽和してしまい、経済的に無駄である。より好ましくはCaおよびMgは0.003%以下、REMは0.006%以下である。
次に、本発明鋼板を得るための好ましい製造方法を以下に説明する。
〔本発明鋼板の好ましい製造方法〕
上記のような冷延鋼板を製造するには、まず、上記成分組成を有する鋼を溶製し、造塊または連続鋳造によりスラブ(鋼材)としてから、下記(1)〜(3)に示す各条件で、熱間圧延(以下、「熱延」ともいう。)した後、冷間圧延(以下、「冷延」ともいう。)し、その後、焼鈍する。
(1) 熱間圧延条件
スラブを、スラブ加熱温度:1200℃以上に加熱し、仕上圧延温度:780〜870℃で圧延し、次いで、20℃/s以上の平均冷却速度で巻取温度:550℃未満まで急冷し、その温度で巻き取る。
<スラブ加熱温度:1200℃以上>
合金元素を均一に固溶させるため、スラブを1200℃以上、より好ましくは1220℃以上、さらに好ましくは1240℃以上に加熱する。特に鋳造工程で粗大に析出したTi、Nb、Vの少なくとも1種を含有する炭化物を完全に固溶させ、続く工程で微細に析出させるためにスラブ加熱温度の下限管理が重要である。スラブ加熱温度が1200℃未満ではTi等を含む炭化物が粗大化して析出強化作用が不足するとともに、再結晶フェライトの粗大化が起こり、TS、YSが低下する。ただし、加熱温度を高くしすぎると加熱が困難になるので、実質的なスラブ加熱温度の上限は1280℃である。なお、スラブは鋳造後、一旦冷却されたものでもよいし、鋳造後、加熱炉に直送されたものでもよい。
<仕上圧延温度:780〜870℃>
通常より低温にて仕上圧延することで、鋼組織中に部分的に粗大フェライトを導入する。粗大フェライトが生成するメカニズムは明らかになっていないが、以下のように推定される。すなわち、CとMnの含有量を制限したうえで、Siを多量に含有させた成分系に対して、仕上圧延温度を低温化することで、仕上圧延までに鋼組織の一部でフェライトが生成する。生成したフェライトは仕上圧延にて加工を受け、導入された歪を核にして粗大なフェライトが形成されるものと推定される。仕上圧延温度が780℃未満または870℃超では、変形したフェライトから形成される粗大なフェライトの割合が低下する。仕上圧延温度のより好ましい範囲は800〜860℃である。
<巻取温度までの平均冷却速度:20℃/s以上>
粗大なフェライトに続き、微細なフェライトを形成させるためである。平均冷却速度が20℃/s未満では、微細なフェライトが形成されないため、焼鈍後において高強度化に寄与する硬質な回復組織が得られず、YS、TSが低下する。巻取り温度までの平均冷却速度はより好ましくは24℃/s以上、さらに好ましくは28℃/s以上である。
<巻取温度:550℃未満>
粗大フェライトおよび微細フェライトの導入に引き続き、ベイナイトを導入するために、巻取温度は550℃未満とする。巻取温度が550℃以上になると、ベイナイトが生成せずに、焼鈍後においてTS−ELバランスが低下する。なお、巻取後の冷却条件は特に限定されない。
(2) 冷間圧延条件
上記熱延後は酸洗してから冷間圧延を行うが、その冷延率は20%以上とする。
<冷延率:20%以上>
通常の酸洗の後、冷延率20%以上にて冷間圧延を行うことで、粗大フェライトおよび微細フェライト中に転位を導入する。このとき、フェライトのサイズに顕著な差異があるため、粗大フェライトに比べ微細フェライトに特に多量の転位を導入することができる。冷延率20%未満では微細フェライトに導入される転位が不足し、焼鈍中に高強度化に寄与する回復組織が得られず、YS、TSが低下する。冷延率の上限は特に規定しないが、実質的に90%以上の加工は困難である。冷延率はより好ましくは25%以上、さらに好ましくは30%以上である。
(3) 焼鈍条件
上記冷延後、均熱温度:600〜780℃にて均熱時間:10〜600s保持して焼鈍する。
<均熱温度:600〜780℃にて均熱時間:10〜600s保持>
焼鈍工程にて回復焼鈍を行い、回復組織を生成させつつ、転位を含んだ粗大なフェライトを残存させる。均熱温度が600℃未満または均熱時間が10s未満では、フェライトの回復が十分に進行せず、加工フェライトが多量に残存し、ELが低下する。一方、均熱温度が780℃超または均熱時間が600s超では、再結晶フェライトが生成し、YS、TSが低下する。均熱温度のより好ましい範囲は620〜760℃、均熱時間のより好ましい範囲は20〜400sである。なお、均熱温度までの昇温条件および焼鈍後の冷却条件は特に限定されない。焼鈍後、水焼入れを行ってもよいし、ガスジェットで空冷してもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することももちろん可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
試験はラボ装置にて実施した。下記表1に示す成分の鋼を溶製した後、熱間圧延で板厚30mmのスラブにし、下記表2に示す製造条件で、前記スラブを熱間圧延にて板厚4.0mmの熱延板に仕上げ、酸洗の後、冷間圧延にて板厚2.0mmの冷延板とした。ただし、製造No.7については熱間圧延の仕上げ板厚を2.35mmとして、板厚2.0mmに冷延することで、冷延率を変化させた。また、熱延板の巻取りは、巻取り温度に到達後、巻取り温度に保持された炉に挿入し、炉冷することで熱延板の巻取りを模擬した。焼鈍工程の模擬は、ソルトバスにて行った。焼鈍加熱温度に保持されたソルト中に冷延板を浸漬し、浴温に到達してから所定の時間保持し、その後放冷した。
熱処理後の各鋼板について、上記[発明を実施するための形態]の項で説明した測定方法により、各相の面積率、鋼中に存在するTi、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物の平均粒径、ならびに、KAMが各所定範囲の領域の存在割合を測定した。
また、上記各鋼板について、引張試験により、降伏強度YS、引張強度TS、および、全伸びELを測定した。なお、引張試験は、圧延方向と直角方向に長軸を取ってJIS Z 2201に記載の5号試験片を作成し、JIS Z 2241に従って測定を行った。
測定結果を表3に示す。同表において、機械的特性として、降伏強度YSが700MPa以上、引張強度TSが780MPa以上、全伸びELが15%以上の全てを満たすものを合格(評価:○)し、1つでも満たさないものを不合格(評価:×)とした。
この表に示すように、発明鋼(評価が○のもの)である鋼No.2、14、15、18、21〜27は、いずれも、本発明の成分規定および組織規定の要件をすべて満たすとともに、降伏強度YSが700MPa以上、引張強度TSが780MPa以上、全伸びELが15%以上を充足し、上記[背景技術]の項で述べた要望レベルを満足する、溶接性と成形性を兼備する高強度冷延鋼板が得られた。
これに対して、比較鋼(評価が×のもの)である鋼No.1、3〜13、16、17、19、20は、YS、TS、ELの少なくともいずれかが劣っている。
例えば、鋼No.3〜11は、本発明の成分規定の要件を満足するものの、製造条件のいずれかが推奨範囲を外れていることにより、本発明の組織を規定する要件のうち少なくとも一つを満たさず、YS、TS、ELの少なくともいずれかが劣っている。
例えば、鋼No.3は、スラブ加熱温度が低すぎることにより、Ti、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物が粗大化し、ELは優れているものの、YS、TSが劣っている。
また、鋼No.4は、仕上圧延温度が高すぎることにより、粗大フェライトが不足し、EL、TSは優れているものの、YSが劣っている。
また、鋼No.5は、巻取温度までの平均冷却速度が小さすぎることにより、回復組織が不足し、YS、TS、ELのいずれもが劣っている。
また、鋼No.6は、巻取温度が高すぎることにより、ベイナイトが生成せず、YS、TSは優れているものの、ELが劣っている。
また、鋼No.7は、冷延率が小さすぎることにより、回復組織が不足し、ELは優れているものの、YS、TSが劣っている。
また、鋼No.8は、均熱温度が低すぎることにより、加工フェライトが過剰に残存し、YS、TSは優れているものの、ELが劣っている。
一方、鋼No.9は、均熱温度が高すぎることにより、再結晶フェライトが過剰に生成し、ELは優れているものの、YS、TSが劣っている。
また、鋼No.10は、均熱時間が短すぎることにより、加工フェライトが過剰に残存し、YS、TSは優れているものの、ELが劣っている。
一方、鋼No.11は、均熱時間が長すぎることにより、再結晶フェライトが過剰に生成し、ELは優れているものの、YS、TSが劣っている。
また、鋼No.1、12,13、16、17、19、20は、推奨の製造条件を満たすものの、本発明の成分を規定する要件を満たさず、YS、TS、ELの少なくともいずれかが劣っている。
例えば、鋼No.1(鋼種A)は、C含有量が低すぎることにより、Ti、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物が形成されず、ELは優れているものの、YS、TSが劣っている。
一方、鋼No.12(鋼種C)は、C含有量が高すぎることにより、炭素当量Ceqが高くなりすぎて溶接性が劣るとともに、粗大フェライトが不足し、TSは優れているものの、YS、ELが劣っている。
また、鋼No.13(鋼種D)は、Si含有量が低すぎることにより、粗大フェライトが不足し、TSは優れているものの、YS、ELが劣っている。
一方、鋼No.16(鋼種G)は、Si含有量が高すぎることにより、過度の固溶強化によって、YS、TSは優れているものの、ELが劣っている。
また、鋼No.17(鋼種H)は、Mn含有量が低すぎることにより、微細フェライトが不足し、ELは優れているものの、YS、TSが劣っている。
一方、鋼No.19(鋼種J)は、Mn含有量が高すぎることにより、マルテンサイトが過剰に形成されるとともに、粗大フェライトが不足し、TSは優れているもののYS、ELが劣っている。
また、鋼No.20(鋼種K)は、Ti、Nb、Vを添加していないことにより、これらの元素の微細炭化物による析出強化作用が得られず、ELは優れているものの、YS、TSが劣っている。
ちなみに、図1に発明鋼と比較鋼のKAM値分布の相違を比較して例示する。発明鋼(鋼No.2)と比較鋼(鋼No.13)は、上記表2に示したように製造条件は同一であるものの、比較鋼(鋼No.13)は上記表1に示したようにSi含有量が不足するものである。このため、比較鋼(鋼No.13)では、粗大フェライト組織に相当する、KAM値が0.3°超1.0°以下の領域の頻度が、発明鋼(鋼No.2)に比較して大幅に低くなっているのが認められる。

Claims (3)

  1. 成分組成が、質量%で、
    C:0.02〜0.08%、
    Si:1.00〜3.50%、
    Mn:0.20〜1.80%、
    P:0%超0.100%以下、
    S:0%超0.010%以下、
    Al:0.001〜0.100%、
    N:0%超0.0100%以下、
    Ti、NbおよびVの少なくとも1種:合計で0.02〜0.30%、
    残部が鉄および不可避的不純物からなるとともに、
    下記式(1)で規定される炭素当量Ceqが0.35%以下であり、
    鋼組織が、面積率で、
    フェライト:85〜95%、
    ベイナイト:5〜15%
    を含むとともに、
    鋼中に存在するTi、NbおよびVの少なくとも1種を含む炭化物の平均粒径が円相当直径で15nm以下であり、
    さらに、鋼組織について、
    KAM値が0.3°以下の領域の存在割合:5%以下、
    KAM値が0.3°超1.0°以下の領域の存在割合:60〜75%、
    KAM値が1.0°超1.5°以下の領域の存在割合:15〜25%、
    KAM値が1.5°超の領域の存在割合:25%以下である、
    ことを特徴とする溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板。
    Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14・・・式(1)
    ただし、式中、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、Vは、各元素の含有量(質量%)を示す。
  2. 成分組成が、さらに、質量%で、
    Cr:0.01〜0.20%、
    Mo:0.01〜0.20%、
    Cu:0.01〜0.20%、
    Ni:0.01〜0.20%、
    B:0.00001〜0.001%の少なくとも1種を含む、
    請求項1に記載の溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板。
  3. 成分組成が、さらに、質量%で、
    Ca:0.0005〜0.01%、
    Mg:0.0005〜0.01%、
    REM:0.0001〜0.01%の少なくとも1種を含む、
    請求項1または2に記載の溶接性と成形性に優れた高強度冷延鋼板。
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