JP2017008336A - スパッタ装置用電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装置起動時には着火用電源3のみを動作させ、スイッチ4を閉成して着火用電源3による高電圧をチャンバ9内の陽極91−陰極92間に印加する。チャンバ9内でガスの電離が進み着火すると、着火判定部61が出力電圧の変化からこれを検知し、着火時点から所定時間後に主電源1を起動する。そして、主電源1が或る程度立ち上がった時点でスイッチ4を開成し、主電源1のみから負荷93に電力を供給する。着火時点ではコンデンサ12は充電されていないので、着火時に突入電流が流れることを回避できる。また、着火直後には着火用電源3から最小限必要な微小電流が負荷93に供給されるので、主電源1が立ち上がるまでプラズマ放電を安定的に維持することができる。
【選択図】図1
Description
本電源装置の起動時に、スイッチ4は閉成され、主電源1(PS1)と着火用電源3(PS2)とは同時に起動される(運転状態とされる)。図4(b)、(d)に示すように、主電源1の出力電圧と着火用電源3の出力電圧とはそれぞれ起動開始から徐々に上昇し、所定時間が経過するとそれぞれほぼ一定の電圧に静定する。このとき、着火用電源3の出力電圧Vps2aは主電源1の出力電圧Vps1aよりも高いので、出力端5a、5bからチャンバ9の陽極91−陰極92間には出力電圧Vps2aが印加される(図4(e)参照)。この出力電圧Vps2aは例えば−1500V程度である。減圧されたチャンバ9内にはアルゴンなどの不活性ガスが供給されており、このガスの分子は高電圧によって電離してイオンが生成され、微小な暗電流が流れる暗放電状態となる。そして、さらにイオン密度が高くなるとグロー放電が始まり、プラズマ放電開始状態つまり着火状態となる。
本発明はこうした課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、コスト増加を抑えつつ、プラズマの着火時にチャンバに大きな突入電流が流れることを回避することができるスパッタ装置用電源装置を提供することにある。
a)定常的なプラズマ維持のために前記一対の電極間に所定の電圧を印加する主電源部と、
b)その電圧出力端が前記主電源部の電圧出力端に並列に接続され、プラズマ着火を行うために該主電源部による出力電圧よりも高い電圧を生成し、且つその出力電流を制限する電流制限機能を有する着火用電源部と、
c)運転を開始してからプラズマ着火状態になったことを検知する着火検知部と、
d)前記着火検知部による検知結果を受けて前記主電源部と前記着火用電源部の動作を制御する制御部と、
を備え、前記制御部は、運転開始時にまず前記着火用電源部のみを動作させて前記一対の電極間にプラズマ着火を行うための電圧を印加し、前記着火検知部により着火状態になったことが検知されたあと、前記主電源部を動作させて、少なくとも所定時間の間、該主電源部と前記着火用電源部との両方を動作させるように各電源部を制御することを特徴としている。
図1は本実施例の直流スパッタ装置用電源装置の概略構成図、図2は本実施例の直流スパッタ装置用電源装置における着火前後の要部のタイミング及び波形図である。図1において、すでに図3により説明した従来装置と同じ構成要素には同じ符号を付している。
即ち、本電源装置は従来装置と同様に主電源1と着火用電源3とを備える。着火用電源3は例えばフライバック方式のDC−DCコンバータを含み、その出力が1000V〜1500Vの範囲で定電圧制御されるものである。また、着火用電源3の出力には直列に限流用の抵抗が挿入され、その抵抗によって、外部の負荷が下がっても出力電流はグロー放電を維持できる程度(数十mA程度)に制限される。なお、限流用抵抗の代わりに半導体素子を使用して電流を制限してもよい。また本電源装置において、電圧検出部8は出力端5a、5bから負荷93に印加される電圧を検出する。制御部6は機能ブロックとして着火判定部61を含み、着火判定部61は電圧検出部8により検出される電圧に基づいてチャンバ9内でプラズマ放電が開始されたこと、つまりは着火したことを検知する。
本電源装置の起動時に、制御部6はスイッチ駆動部7を介してスイッチ4を閉成し、着火用電源3(PS2)を起動する(図2(c)参照)。従来装置とは異なり、このとき主電源1は起動されない。図2(d)に示すように着火用電源3の出力電圧は起動開始から徐々に上昇し、所定時間が経過するとほぼ一定の電圧Vps2aに静定する。このとき、主電源1は未だ非運転状態であるので、出力端5a、5bからチャンバ9の陽極91−陰極92間に出力電圧Vps2aが印加される(図2(e)参照)。この出力電圧Vps2aは例えば−1500V程度である。チャンバ9内においてアルゴンなどのガスの分子は高電圧によって電離し、イオン密度が高くなるとグロー放電が始まり着火状態となる。
なお、上述したように着火用電源3から供給可能な電流は制限されており、しかもその電流は主電源1から供給可能な電流に比べると格段に小さいため、主電源1を起動したあとに必ずしもスイッチ4を開成し着火用電源3の動作を停止する必要はなく、運転状態にある着火用電源3が主電源1に並列に接続された状態のままとしてもよい。
11…直流電源
12…コンデンサ
2…ダイオード
3…着火用電源
4…スイッチ
5a…正極出力端
5b…負極出力端
6…制御部
61…着火判定部
7…スイッチ駆動部
8…電圧検出部
9…チャンバ
91…陽極
92…陰極
93…負荷
Claims (1)
- スパッタ装置のチャンバ内にプラズマを生成するために、該チャンバ内に配設された一対の電極間に電圧を印加するスパッタ装置用電源装置において、
a)定常的なプラズマ維持のために前記一対の電極間に所定の電圧を印加する主電源部と、
b)その電圧出力端が前記主電源部の電圧出力端に並列に接続され、プラズマ着火を行うために該主電源部による出力電圧よりも高い電圧を生成し、且つその出力電流を制限する電流制限機能を有する着火用電源部と、
c)運転を開始してからプラズマ着火状態になったことを検知する着火検知部と、
d)前記着火検知部による検知結果を受けて前記主電源部と前記着火用電源部の動作を制御する制御部と、
を備え、前記制御部は、運転開始時にまず前記着火用電源部のみを動作させて前記一対の電極間にプラズマ着火を行うための電圧を印加し、前記着火検知部により着火状態になったことが検知されたあと、前記主電源部を動作させて、少なくとも所定時間の間、該主電源部と前記着火用電源部との両方を動作させるように各電源部を制御することを特徴とすることを特徴とするスパッタ装置用電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015121245A JP2017008336A (ja) | 2015-06-16 | 2015-06-16 | スパッタ装置用電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015121245A JP2017008336A (ja) | 2015-06-16 | 2015-06-16 | スパッタ装置用電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017008336A true JP2017008336A (ja) | 2017-01-12 |
Family
ID=57763378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015121245A Pending JP2017008336A (ja) | 2015-06-16 | 2015-06-16 | スパッタ装置用電源装置 |
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JP (1) | JP2017008336A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20200055068A (ko) * | 2017-09-26 | 2020-05-20 | 어드밴스드 에너지 인더스트리즈 인코포레이티드 | 플라즈마 점화를 위한 시스템 및 방법 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008253096A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Origin Electric Co Ltd | 放電負荷用電源 |
-
2015
- 2015-06-16 JP JP2015121245A patent/JP2017008336A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TWI790289B (zh) * | 2017-09-26 | 2023-01-21 | 新加坡商Aes全球公司 | 用於電漿點燃的系統和方法 |
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