JP2017007678A - ラップフィルム用収納箱 - Google Patents

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Atsushi Kawamura
篤志 河村
隆文 向原
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Abstract

【課題】ラップフィルム用収納箱の前板に設けられているフラップの浮き上がりを大きくして、収納箱側に切れ残ったフィルム先端部をさらに摘まみやすくする。
【解決手段】前板1、底板、後板3、及び脇板4の各面で形成される上部が開口する収納室Mと、該開口を密閉可能にする蓋板5と収納箱の前板1を覆う方向に延出した掩蓋片6からなる蓋体Nと、を有するラップフィルム用収納箱100であって、前板1の少なくとも一か所に、底板に近づくにつれ前板1から離間するフラップQが設けられており、フラップQの少なくとも一か所に、折り曲げ片Q’が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ラップフィルム用収納箱に関する。特に食品包装用のラップフィルムに対して好適に使用することができる。
ラップフィルムは、紙製の芯体に巻回されてフィルム巻回体を構成し、当該フィルム巻回体が、紙製の直方体状のラップフィルム収納箱に収納されている。このラップフィルム収納箱は、上面が開口しフィルム巻回体を収納する収納部と、当該上面開口を開閉する蓋部とを有し、ラップフィルムの使用時には、収納部内のフィルム巻回体からラップフィルムを所定の長さまで引出し、蓋部と収納部位の前板部分でラップフィルムを挟み、切り取る。この前板部分には切り残されたラップフィルムが収納箱に巻戻ることを防止する為の仮留め部材が設けられていることが一般的である。
しかしながら、収納部側に切り残されたラップフィルムの先端部が収納箱の前板面に張りつく場合が多く、加えてフィルムの材質が薄く透明であることから、次の使用に際してラップフィルムの先端部が摘まみ難いという問題があった。
この問題を解決する為、ラップフィルムを摘み挙げる箇所に穴を設置、または該当部分に付与したフラップを前方に起こす、等の工夫でラップフィルムの先端部をつまみ易くさせる方法が提案されている(特許文献1参照)。また、予め前面壁の一部を浮き上がらせておく手段として、第1壁体と第2壁体とを折り曲げてなる前面壁の第1壁体部分にフラップを形成する切り線を、その両端部が第1壁体と第2壁体との折り線まで延びるように形成し、第1壁体と第2壁体とが平坦な状態に復帰しようとする現象を利用する方法が提案されている(特許文献2参照)。さらにフラップを前板前幅に亘って設置し、フラップを反発力で浮き上がる現象を利用する方法が提案されている(特許文献3参照)。
特開平08−113247号公報 特開2002−274534号公報 特許第4408139号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている穴を開けるものでは、実質的につまみ易さの効果は小さく、時としてラップフィルムの先端部が穴を通して収納箱内のロール本体に貼り付いて逆につまみ難くなる可能性がある。また、浮き上がらせたフラップと共にラップフィルムの先端部をつまみ上げた場合、ラップフィルムがフラップから剥がれず貼り付いていると、フラップの両端部から破壊が進行し、その部分が収納箱から除去されてしまう可能性もある。
特許文献2は、素材の反発力を利用してフラップを予め浮き上がらせており、二重貼り合せにしている前面壁部分の頂点部分までフラップの切り線が付与されているので、ラップフィルムと共にフラップを摘まみ上げてもフラップが除去されることは無い。しかし、フラップ片は前面壁頂点部分を基点としてほぼ回動自由になるので、フラップにフィルム仮留め部材を設けている場合、ラップフィルムのみをつまみ上げてもフラップがラップフィルムから離れ難くなるため、ラップフィルムのスムーズな引出し操作が阻害される。また、前面壁長手方向の長さに対して上記フラップの幅が小さいので、そのぶん復帰力が小さく、長期間蓋体が閉じられた状態で保管された場合、ラップフィルムを浮き上げる効果が小さくなる問題がある。
特許文献3は、素材の反発力が前板全幅に亘っており、フラップをラップフィルムと共に持ち上げた場合でも応力がフラップ全体に分散される為、フラップが除去されることは無いが、折り線から十分の力で折った収納箱においてはフラップの浮き上がりは十分とは言えなかった。
そこで本発明の目的は、ラップフィルム用収納箱の前板に設けられているフラップの浮き上がりを大きくして、収納箱側に切れ残ったフィルム先端部をさらに摘まみやすくしたラップフィルム用収納箱を提供することである。
本発明者らは、上記問題を解決する為に検討し、本発明に想到した。本発明に係るラップフィルム用収納箱は、前板、底板、後板、及び脇板の各面で形成される上部が開口する収納室と、該開口を密閉可能にする蓋板と収納箱の前板を覆う方向に延出した掩蓋片からなる蓋体と、を有するラップフィルム用収納箱において、前板の少なくとも一か所に、前記底板に近づくにつれ前板から離間するフラップが設けられており、フラップの少なくとも一か所に、折り曲げ片が設けられている。
このように構成すると、折り曲げ片が元の状態に復元しようとする力が働き、該折り曲げ片の底縁と前板とが接触し、前板に復元に対する反発力が働き、フラップの浮き幅が増大する為、ラップフィルムを摘まみ易くすることができる。
また、本発明に係るラップフィルム用収納箱は、折り曲げ片の折り曲げ方向が、ラップフィルム用収納箱の内部方向であることを特徴とする。
このように構成すると、フラップの浮き幅がさらに増大する。
また、本発明に係るラップフィルム用収納箱は、フラップと折り曲げ片とを分ける折り線の、長手方向の長さをaとし、折り曲げ片の底縁の、長手方向の長さをbとした時にa<bとなる。
このように構成すると、折り曲げ片が折り曲げ方向とは逆となる元の状態に戻ろうとした際に、長手方向の長さの差により生じた係止部に引っ掛かる為、容易に係止させ、それ以上の戻りを防ぐことができる。
また、本発明に係るラップフィルム用収納箱は、フラップが前板の長手方向の中央部を含む少なくとも一か所に設けられている。
このように構成すると、フィルムを摘まむ位置となる長手方向の中央部におけるフラップの浮き幅が増大する。
また、本発明に係るラップフィルム用収納箱は、フラップの少なくとも一か所にエンボスが設けられている。
このように構成すると、エンボスを付与した一定の領域の反りが増大し、フラップの浮きがさらに上積みされる為、浮き幅が増大する。
また、本発明に係るラップフィルム用収納箱は、フラップに仮留め部材が設けられている。
このように構成すると、フラップによる浮き幅増大と共に、ラップフィルムの飛出しを防止することが出来る。
本発明のラップフィルム用収納箱は、前板に設けられているフラップの浮き上がりが大きくなる為、ラップフィルムを容易に摘まむことができる。
本発明のラップフィルム用収納箱の展開図の一例である。 図1のラップフィルム用収納箱を組み立て、開封片を除去した後の蓋体を開けた状態を示す側面図である。 本発明のラップフィルム用収納箱に設置するフラップで、本発明のフラップに付与する折り曲げ片の形状の例を示す部分図である。 本発明のラップフィルム用収納箱に設置するフラップを形成する切れ目の別の例の全体形状を示す部分図である。 本発明のラップフィルム用収納箱に設置するフラップの別の例の全体形状を示す部分図である。 従来のフラップを備えたラップフィルム用収納箱の収納室部分を示す斜視図である。 本発明のラップフィルム用収納箱に設置するフラップ及びフラップに付与する折り曲げ片の別の例の全体形状を示す部分図である。 実施例1〜14および比較例1におけるラップフィルム用収納箱のフラップ数、折り曲げ片の向き、フラップに付与するエンボス、および中央部凹凸差評価を示す表である。 実施例1〜14および比較例1におけるラップフィルム用収納箱のフラップ数、エンボス方向、中央部のエンボスの有無、および中央部反発力評価を示す表である。
本発明の実施形態について、以下具体的に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はその実施の形態のみに限定されるものではない。同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、図面中、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。
図1はラップフィルム用収納箱100の展開図の一例であり、その展開されたものは、ガイド片12を有する縁折片10、補助脇板13を有する前板1、脇板4を有する底板2、補助脇板14を有する後板3、掩蓋片脇板9を有する蓋板5、補助脇板15を有する掩蓋片6を順次連接してなり、且つ掩蓋片6の先端部には切り取り線7を介して開封片8が、そして該先端部裏面には開封片8を剥がすことにより露出する切断刃Kが設けられて構成されている。なお、前板1、底板2、後板3及び脇板4により収納室Mが形成され、蓋板5、掩蓋片6、開封片8、切断刃K及び掩蓋片脇板9により蓋体Nが形成される。図1の左右方向が、ラップフィルム用収納箱100の長手方向である。
上記補助脇板13、14、15は糊代兼補強として機能し、ガイド片12は後述するフィルム端部の傷付き防止効果を奏するものである。また、前板1の前面の上部には、粘着性を有するフィルム仮留め部材Rが形成されていることが好ましい。
図2は図1で示したラップフィルム用収納箱100を組み立てた状態を示す側面図であり(開封片8は除去されている)、図3はラップフィルム用収納箱100に設置するフラップQの形状の例を示す部分図であり、図4はフラップQを形成する切れ目の別の例を示す部分図である。図5はフラップQに付与するエンボスEの例を示す斜視図であり、図6は従来のフラップを備えたラップフィルム用収納箱の収納室部分を示す斜視図である。図7はフラップQ及びフラップQに付与する折り曲げ片Q’の例を示す斜視図である。
本実施形態のラップフィルム用収納箱100について、フラップQは、閉蓋時に掩蓋片6が重なる範囲の前板1の長手方向に亘って、折り線S及び切れ目Pにより囲まれる領域に配置されている。ここでフラップQの一部に折り曲げ可能な折り曲げ片Q’が存在しており、該折り曲げ片Q’を内部方向つまり前板1のほうへ折り曲げ、フラップQと前板1との間に当該折り曲げ片Q’を介在させると、フラップQの素材に対する反発力に加えて、折り曲げた折り曲げ片Q’に元の状態に復元しようとする力が働き、該折り曲げ片Q’の底縁Bと前板1とが接触し、前板1に該折り曲げ片Q’の復元力に対する反発力が働く為、フラップQの浮き幅はさらに増大する。この為使用者がフィルムを引き出す際は、フラップQ及び折り曲げ片Q’の重なりにより浮いたフィルムの先端部を摘まむことにより、容易に引出し操作を行うことができる。
なお、フラップQの個数、大きさは特に限定されず、例えば、前板1の長手方向の中央部を含む少なくとも1か所たとえば3か所にフラップQ、Q1、Q2を設けることができる(図4(B)参照)。あるいは、前板1の長手方向の中央部を除く複数か所たとえば2か所にフラップQ、Q1を設けることもできる(図4(A)参照)。
本実施形態のラップフィルム用収納箱100のフラップQに設けられた折り曲げ片Q’は、ラップフィルム用収納箱100の内部方向に曲げた場合、外部方向に曲げた場合、双方共に浮き幅増大効果がある。折り曲げ片Q’をラップフィルム用収納箱100の外部方向に折り曲げると、折り曲げに対し復元しようとする力が働くため、前板1から折り曲げ片Q’までの距離は増大する。ただし、折り曲げ片Q’を外部方向に折り曲げることにより折り曲げ片Q’の端部がフィルムと接触し、フィルムに傷がつき、切れの発生の原因となりうる、折り曲げ片Q’と接触しうる個所が無いため元の状態に復元されやすい、というデメリットがある為、内側方向に折り曲げられていることが最も望ましい形状となる。
折り曲げ片Q’の配置は、フラップQの下部に配置されていればどこでもよく、図1から図4に示すようにフラップQの範囲内であれば特に限定されはしない。
折り曲げ片Q’の位置、範囲、大きさは、図1から図4に示すようにフラップQの長手方向の範囲内にあれば特に限定されはしないが、フラップQと折り曲げ片Q’とを分ける折り線Aの長さaと、折り曲げ片Q’の底縁Bの長さb、との長さの関係がa<bとなっていることが望ましく、当該折り曲げ片Q’の面積がフラップQの領域面積よりも小さいことがさらに望ましく、折り曲げ片Q’の長手方向の端部が、前板1の中央部から長手方向両端へ向かって50mmまでの位置に設けられていることがより望ましい。なお、折り曲げ片Q’の底縁Bは折り線Aに平行な直線に限らず、曲線で構成されていてもよいし、傾斜した直線の組み合わせで構成されていてもよい(図3(C)参照)。
本実施形態の折り曲げ片Q’の折り曲げのタイミングは、ラップフィルム用収納箱100の組立から製品としてフィルムを切断する操作までの時間軸内であれば特に限定されはしないが、ラップフィルム用収納箱100の開封時に使用者の手で折り曲げることにより、折り曲げ片Q’の折り曲げに対する復元力が、製品として既に折り曲げられている場合よりもさらに向上し、フラップQの浮き幅がさらに増大する。この場合、折り曲げ片Q’を折り曲げるかどうかは使用者の任意となる。折り曲げる場合は、折り曲げ片Q’をラップフィルム用収納箱100の外部方向へ向けて引っ張ってから蓋板5の方へ押上げ、折り線Aから折り返すことで、容易に折り曲げ片Q’を折り曲げることができる。この際に折り返した折り曲げ片Q’が元に戻ることを防ぐために、係止部Vが設けられていることが望ましい。係止部Vはアクリル系やウレタン系、ゴム系の各種粘着剤を用いてもよいが、折り曲げ片Q’の底縁Bの長手方向の長さbが、折り曲げ片Q’の部位間で最短にならないような設計にすることにより、折り曲げた後の折り曲げ片Q’が元に戻ろうとした際に長手方向の長さの差により生じた係止部Vに引っ掛かり、このとき、係止部Vがストッパーとして機能する為、コストをかけずに容易にフラップQを係止することができる。
なお、本実施形態のフラップQにエンボスEを付与することによって、折り曲げ片Q’の折り曲げに対する復元力による前板1との接触に起因する前板1の反発力に加えて、フラップQの浮き幅をさらに増大することができる。エンボスEは図1から図5に示すフラップQの範囲内であれば特に限定されはしないが、エンボスEをラップフィルム用収納箱100の外側方向(以後凸方向)に付与する場合は、エンボスEをフラップQの中央部に付与し、あるいは、エンボスEをラップフィルム用収納箱100の内側方向(以後凹方向)に付与する場合は、エンボスEを、フラップ中央部を挟んで両側に付与することで、よりフラップQの浮き幅を増大することができる。
本実施形態のラップフィルム用収納箱100について、フラップQを形成する切れ目Pの形状は、図1や図4に示すように、閉蓋時に掩蓋片6と重なる前板1の範囲内であれば特に限定されはしないが、長手方向の中央部を含む形状であることが望ましく、切れ目Pの最も底板2に近い部分は閉蓋時に切断刃Kと高さ方向で重なる状態であることが望ましい。この場合、蓋体Nを開ける時に、掩蓋片6の裏面に取り付けた切断刃Kによって形成される段差部分にフラップQの先端部が合致して(引っ掛かって)抵抗を発生することを防止できる。また、例えば図7に示すように、前板1側に切れ残ったフィルム端部をつまみ易くするために、フラップQの先端部となる切れ目Pの少なくとも中央部に折り線Sに向かうよう設けられていることが望ましい。
本実施形態のラップフィルム用収納箱100に採用される材質としては、コートボール紙、各種ダンボール、プラスチックス等特に制限はないが、生産性とコストの面から坪量350g/m2〜550g/m2のコートボール紙を採用することが望ましい。また、収納室Mの側面(脇板4や補助脇板14)に公知の巻筒体の飛び出し防止手段を設けることが望ましい。
また、切断刃Kの材質としては、金属、プラスチック、紙(強化紙含む)等特に制限はないが、フィルムのカット性を維持する観点からは金属製の切断刃が望ましい。
更に、フィルム仮留め部材Rの材質については、アクリル系やウレタン系、ゴム系の各種粘着剤を用いてもよいが、粘着性を持つ場合は汚れの付着による密着力の低下や外観の悪化が発生し易いので、フィルムとの親和性で密着を発現するUV架橋硬化性アクリル系エステル樹脂を用いることが望ましい。
尚、図1に示した縁折片10の両端部にガイド片12を示しているが、これは図1で示されるカートンブランクの各長辺を折り曲げて開封片8の裏面と前板1の下端側を貼り付けて扁平状の筒体とした、所謂サック貼り状態とした後、この扁平した筒体を四角状に形成し、左右何れかの開口部からフィルムが巻き付けられた巻筒体を挿入する時のフィルム端部の傷付き防止に効果を発揮する。即ち、ガイド片12によれば、縁折片10を前板1の裏面に貼り付けると上記した開口部の前板1側には縁折片10の厚み分による段差が発生しなくなるため、その部分に巻筒体のフィルム端部が接触して傷付きを防止することができる。よって、縁折片両側にガイド片12を設置することが望ましい。
以下、実施例に基づいて説明するが、これらは本発明の範囲を不当に制限するものではない。
[評価基準]
1.フラップ中央部の浮き上がり高さ
各実施例及び比較例で示した設計の、プレス実施から24時間後の展開箱(折り線Sで折り曲げたもの)を各5個ずつ用意し、各フラップQの中央部のフィルムと、前板1に対する浮き幅を測定した。比較例1の中央部の浮き幅を基準として、優劣の評価を行った。
2.フラップ中央部の反発力
各実施例及び比較例で示した設計の、プレス実施から24時間後の展開箱(折り線Sで折り曲げたもの)を各5個ずつ用意し、各フラップQの中央部に、前板1の垂直方向からフラップQの中央部に向けてフォースゲージ(日本電産シンポ株式会社製FGX)を押し付け、フラップQが前板1に達するまでの反発力を測定した。比較例1の反発力を基準として優劣の評価を行った。
[実施例1]
図1に示したラップフィルム用収納箱100の展開図において、高さ約44mm、奥行き約44mm、長さ約315mmの寸法となる収納箱であり、前板1の長さが310mm、フラップQの最大高さ(折り線Sから最も底板2に近い切れ目Pの先端部までの長さ)が24mm、掩蓋片6の高さ約30mmの裏面先端部のほぼ全域に亘って高さ約8mmのブリキ製切断刃Kを設置し、その先端部約2mmを開封片8側へ突出させ、さらにフラップQの中央部を裏側に折り曲げる折り曲げ片Q’を付与する設計のカートンブランクを坪量450g/m2のコートボール紙で作成した。また、フラップQの中央部には高さ10mm、長さ50mmの範囲に、ポリ塩化ビニリデン製ラップフィルムを貼り付けた後のJIS Z 0237に準拠した垂直剥離力が約50cN/50mmであるUV架橋硬化性アクリル系エステル樹脂を塗布してフィルム仮留め部材Rとした。このカートンブランクの折り線Sを折り曲げ、オートプレス成形機((株)東洋精機製作所製P2−30T)で20MPa・30秒プレスし、24時間放置後に折り曲げ片Q’を収納箱の内部方向に折り曲げ、フラップ中央部の浮き幅、及びフラップ中央部の反発力を評価した。
[実施例2〜5]
図3(A)〜(D)に示す図の通り、フラップQに付与する折り曲げ片Q’の形状を変更した以外は実施例1と同様にして収納箱を作成し、評価した。
[実施例6〜10]
図1,図3(A)〜(D)に示す図の、フラップQに付与する折り曲げ片Q’を収納箱の外部方向に付与した以外は実施例1〜5と同様にして収納箱を作成して評価した。
[実施例11、12]
図4に示す図の、フラップQ、Q1及びQ2に折り曲げ片Q’、Q1’及びQ2’を付与した以外は実施例1と同様にして収納箱を作成し、評価した。
[実施例13]
図5に示す図の、フラップQに付与するエンボスEを凸方向に付与した以外は実施例1と同様にして収納箱を作成して評価した。
[実施例14]
図5に示す図の、フラップQに付与するエンボスEを凹方向に付与した以外は実施例1と同様にして収納箱を作成して評価した。
[比較例1]
図6に示した収納箱であり、実施例1と同様にして収納箱を作成し、評価した。なお、理解しやすいよう、各実施例に係るラップフィルム用収納箱と同じ構成には同じ符号を付している。
[結果]
図8に示す通り、実施例1〜14は、フラップQの浮き幅が比較例1より高く、特に実施例13、14のエンボス形状が浮き幅が大きくなることが認められた。
実施例1〜5は、フラップQの反発力に加え、折り曲げ片Q’による反発力が付加された為であると考えられる。
実施例6〜10は、折り曲げ片Q’の外側の反発力によって若干の効果が認められたが、フラップQの折り畳みの係止部Vが無く、復元する作用が働いた為、効果が薄くなったと考えられる。
実施例13、14は、エンボスEを凸方向あるいは凹方向に付与したことでフラップQの浮き幅が増大し、折り曲げ片Q’による反発力による浮き幅向上に上乗せされたものと考えられる。
実施例11、12のように、独立したフラップQ、Q1、Q2にそれぞれ折り曲げ片Q’、Q1’、Q2’を付与した場合、それぞれのフラップの浮き上がり効果は表れた。
また、図9に示す通り、フラップQの中央部の反発力においても全ての実施例が比較例1より高くなった。
実施例1〜10は、フラップQの反発力に加え、折り曲げ片Q’よる反発力が付加された為であると考えられる。
実施例13、14は、実施例1〜10の反発力に加え、エンボスEの付与によって中央部の反発力が向上し、折り曲げ片Q’の付与による反発力に上乗せされたものと考えられる。
実施例11、12のように独立したフラップQ、Q1、Q2にそれぞれ折り曲げ片Q’、Q1’、Q2’を付与した場合、それぞれのフラップQ、Q1、Q2の反発力は比較例1よりも増加した。フラップQの領域が小さい場合でも、及びフラップQが複数存在する場合でも、効果があることが示唆される。
本発明のラップフィルム用収納箱は、各種ラップフィルムを巻回した巻物の収納箱として、特に食品包装用のラップフィルム用収納箱として好適に用いられる。
1:前板
2:底板
3:後板
4:脇板
5:蓋板
6:掩蓋片
7:切り取り線
8:開封片
9:掩蓋片脇板
10:縁折片
11:突出片
12:ガイド片
13:補助脇板
14:補助脇板
15:補助脇板
100:ラップフィルム用収納箱
A:折り線
B:底縁
E:エンボス
K:切断刃
M:収納室
N:蓋体
P:切れ目
Q:フラップ
Q’ :折り曲げ片
Q1 :フラップ
Q1’:折り曲げ片
Q2 :フラップ
Q2’:折り曲げ片
R:フィルム仮留め部材
S:折り線
T:折り線
V:係止部

Claims (7)

  1. 前板、底板、後板、及び脇板の各面で形成される上部が開口する収納室と、該開口を密閉可能にする蓋板と収納箱の前板を覆う方向に延出した掩蓋片からなる蓋体と、を有するラップフィルム用収納箱において、
    前記前板の少なくとも一か所に、前記底板に近づくにつれ前記前板から離間するフラップが設けられており、
    前記フラップの少なくとも一か所に、折り曲げ片が設けられている、ラップフィルム用収納箱。
  2. 前記折り曲げ片の折り曲げ方向が、前記ラップフィルム用収納箱の内部方向である、請求項1に記載のラップフィルム用収納箱。
  3. 前記フラップと、前記折り曲げ片とを分ける折り線の、長手方向の長さをaとし、前記折り曲げ片の底縁の、長手方向の長さをbとした時にa<bとなる、請求項1または2に記載のラップフィルム用収納箱。
  4. 前記フラップは、前記前板長手方向の中央部を含む少なくとも一か所に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のラップフィルム用収納箱。
  5. 前記フラップの少なくとも一か所にエンボスが設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のラップフィルム用収納箱。
  6. 前記フラップに、前記ラップフィルムを仮留めする仮留め部材が設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のラップフィルム用収納箱。
  7. ラップフィルム巻回体が、請求項1〜6のいずれか1項に記載のラップフィルム用収納箱に収容された、ラップフィルム収容体。
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