JP2017007422A - 無線操縦マルチコプター - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ装置を適切に作動させることができる無線操縦マルチコプターを提供する。【解決手段】無線操縦マルチコプターは、機体とプロペラ17と駆動装置15と飛行制御装置25とを備える。また、このマルチコプターは、エアバッグ本体55及びこれを膨張させる膨張装置53を含むエアバッグ装置51と、飛行制御装置25とは独立して作動する監視装置41とを備える。監視装置41は、飛行制御装置25による駆動装置15の制御が不能となっているか否かを監視する監視部43と、当該制御が不能となっている場合に、膨張装置53によるエアバッグ本体55の膨張を指示する膨張指示部45とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、機体と、プロペラと、このプロペラを回転させる駆動装置と、この駆動装置を制御して飛行を制御する飛行制御装置とを備える無線操縦マルチコプター(マルチローターヘリコプター)に関する。
従来より、機体と、プロペラと、このプロペラを回転させるモータ等の駆動装置と、この駆動装置を制御して飛行を制御する飛行制御装置とを備え、プロポなどと呼ばれる無線操縦装置によって無線で遠隔操縦される無線操縦マルチコプター(以下、単に「マルチコプター」ともいう)が知られている。
このようなマルチコプターは、飛行中に何らかの原因で飛行制御が不能となって墜落することがある。この対策として、例えば、マルチコプターにエアバッグ装置を装備しておくことが考えられる。マルチコプターの墜落時にエアバッグを膨張させることで、墜落してきたマルチコプターから建築物等の物や人を守り、また、マルチコプター自体が破損するのを低減できると考えられる。
なお、特許文献1には、無線操縦ヘリコプターにエアバッグ装置を配設することが開示されている(特許文献1の請求項2,5等を参照)。この無線操縦ヘリコプターでは、エアバッグ装置の膨出機構が機体操縦用の制御装置に接続されており、オペレーターが、発信器に設けられたエアバッグ作動ボタンを押したとき、制御装置がエアバッグ装置を作動させる構成とされている(特許文献1の段落(0016),(0019)及び図3等を参照)。つまり、オペレータが遠隔操作でエアバッグを作動させる構成となっている。また、ヘリコプターの機体の適宜位置に衝撃センサを配設しておき、衝撃センサが衝撃を感知したときにエアバッグ装置を作動させる形態も記載されている(特許文献1の段落(0021)及び図5等を参照)。
特開2000−006894号公報
しかしながら、特許文献1のヘリコプターのように、マルチコプターをオペレータが遠隔操作でエアバッグを作動させる構成とすると、無線操縦装置からの電波がマルチコプターに届かない場合などには、エアバッグ作動ボタンを押したとしても、エアバッグ装置が作動しないおそれがある。また、オペレータの不注意や操作技術不足により、オペレータがエアバッグ作動ボタンを誤作動させたり、エアバッグ作動ボタンを適切なタイミングで押せない場合も考えられる。
一方、マルチコプターの機体に衝撃センサを配設した構成とすると、マルチコプターが物や人に衝突した後にしかエアバッグ装置が作動しないため、適切に物や人を守り、また、マルチコプターの破損を低減するのが困難である。
これらの問題を考慮し、本発明者は、マルチコプターの飛行を制御する飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となった場合に、エアバッグ装置を作動させる(エアバッグ本体を膨張させる)ことを検討した。しかしながら、何らかの原因で飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となっている状態では、飛行制御装置でマルチコプターが墜落中であるか否かを適切に判断できない。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、エアバッグ装置を適切に作動させることができる無線操縦マルチコプターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、機体と、プロペラと、上記プロペラを回転させる駆動装置と、上記駆動装置を制御して飛行を制御する飛行制御装置と、を備える無線操縦マルチコプターであって、折り畳まれたエアバッグ本体、及び、上記エアバッグ本体を膨張させる膨張装置を含むエアバッグ装置と、上記飛行制御装置とは独立して作動する監視装置と、を備え、上記監視装置は、上記飛行制御装置による上記駆動装置の制御が不能となっている否かを監視する監視部と、上記飛行制御装置による上記駆動装置の制御が不能となっている場合に、上記膨張装置による上記エアバッグ本体の膨張を指示する膨張指示部と、を有する無線操縦マルチコプターである。
この無線操縦マルチコプターによれば、飛行制御装置とは独立して作動する監視装置を備える。この監視装置は、上述のように、飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となっている否かを監視し、飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となっている場合には、膨張装置を作動させてエアバッグ本体を膨張させる。このように飛行制御装置とは別に作動する監視装置を別途備えることで、飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となってマルチコプターが墜落したときに、適切にエアバッグ装置を作動させる(エアバッグ本体を膨張させる)ことができる。
なお、「飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となっている場合」としては、例えば、飛行制御装置で作動している制御プログラムが、ノイズやバグによりロックした状態、或いは暴走した状態、プロペラの破損やモータの故障など物理的な故障に起因するものが挙げられる。
更に、上記の無線操縦マルチコプターであって、前記プロペラの回転を停止させるプロペラ停止手段を有し、前記監視装置は、前記飛行制御装置による前記駆動装置の制御が不能となっている場合に、上記プロペラ停止手段による上記プロペラの回転の停止を指示する停止指示部を有する無線操縦マルチコプターとすると良い。
マルチコプターの墜落時にプロペラが回転したままであると、物や人に衝突したときの被害が大きくなることが考えられる。これに対し、この無線操縦マルチコプターでは、上述のように、監視装置は、飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となっている場合に、プロペラ停止手段によりプロペラの回転を停止させる。これにより、墜落してきたマルチコプターから、物や人をより適切に保護できる。
なお、「プロペラ停止手段」としては、例えば、プロペラを回転させる駆動装置を飛行制御装置に代えて制御してプロペラの回転を停止させる装置や、駆動装置を駆動するバッテリから駆動装置への通電を遮断してプロペラの回転を停止させるスイッチ、プロペラに障害部材などを当接させて強制的にプロペラの回転を停止させる装置などが挙げられる。
更に、前記の無線操縦マルチコプターであって、前記監視装置は、前記飛行制御装置による前記駆動装置の制御が不能となっている場合に、上記飛行制御装置のリセットを指示するリセット指示部を有し、前記膨張指示部は、上記リセット後も上記飛行制御装置による上記駆動装置の制御が不能となっている場合に、前記膨張装置による前記エアバッグ本体の膨張を指示する無線操縦マルチコプターとすると良い。
この無線操縦マルチコプターは、飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となっている場合に、エアバッグ装置を作動させるのに先立ち、飛行制御装置の制御をリセットする。このため、リセットにより飛行制御装置による駆動装置の制御が行われるようになった場合には、エアバッグ装置を作動させなくて済む。一方、リセットを試みてもなお、飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となっている場合には、エアバッグ装置を作動させてエアバッグ本体を膨張させることができる。
更に、前記の無線操縦マルチコプターであって、前記監視装置は、前記飛行制御装置による前記駆動装置の制御が不能となっている場合に、上記飛行制御装置のリセットを指示するリセット指示部を有し、上記リセット後も上記飛行制御装置による上記駆動装置の制御が不能となっている場合に、前記膨張指示部は、前記膨張装置による前記エアバッグ本体の膨張を指示し、かつ、前記停止指示部は、前記プロペラ停止手段による前記プロペラの回転の停止を指示する無線操縦マルチコプターとすると良い。
この無線操縦マルチコプターは、飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となっている場合に、エアバッグ装置を作動させるのに先立ち、かつ、プロペラ停止手段によりプロペラの回転を停止させるのに先立ち、飛行制御装置の制御をリセットする。このため、リセットにより飛行制御装置による駆動装置の制御が行われるようになった場合には、エアバッグ装置を作動させなくて済む。また、プロペラの回転を停止させなくても済む。一方、リセットを試みてもなお、飛行制御装置による駆動装置の制御が不能となっている場合には、エアバッグ装置を作動させてエアバッグ本体を膨張させ、かつ、プロペラの回転を停止させることができる。
実施形態1に係る無線操縦マルチコプターの上方から見た平面図である。 実施形態1に係る無線操縦マルチコプターの側面図である。 実施形態1に係る無線操縦マルチコプターの制御構成を示す制御ブロック図である。 実施形態1に係り、監視装置による制御を示すフローチャートである。 実施形態2に係る無線操縦マルチコプターの制御構成を示す制御ブロック図である。 実施形態2に係り、監視装置による制御を示すフローチャートである。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1及び図2に、本実施形態1に係る無線操縦マルチコプター1(以下、単に「マルチコプター1」ともいう)を示す。また、図3に、このマルチコプター1の制御ブロック図を示す。
本実施形態1のマルチコプター1は、4つのプロペラ17を有するクアッドコプターである。このマルチコプター1は、無線操縦装置(いわゆるプロポ:プロポーショナル・システム)70(図3参照)を用いて、オペレータにより無線で遠隔操作される。無線操縦装置70は、マルチコプター1の飛行方向や速度を指示操作するためのレバーを有し、オペレータのレバー操作を制御信号に変換して、これを無線送信するよう構成されている。
このマルチコプター1は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)からなる構成部材により構成された機体3を有する。この機体3は、本体部5と胴体部7と4本のアーム部9と一対のランディングスキッド部11とから構成される。このうち本体部5は、機体3の平面視中央に位置し、水平方向に延びる円板状をなす。この本体部5の下側には、筒状の胴体部7が固設されている。この胴体部7内には、後述するように、受信装置23、飛行制御装置25、各種センサ27,29,31,33、監視装置41、エアバッグ装置51、バッテリ61等が収容されている。
また、本体部5には、棒状をなす4本のアーム部9の一端が固定され、各アーム部9は、それぞれ水平方向に、かつ90度の等間隔で径方向外側に突出している。また、本体部5の下側には、一対のランディングスキッド部11が固定されている。このランディングスキッド部11は、本体部5から斜め下方に延びる棒状の2本の脚部11aと、各脚部11aの先端にそれぞれ設けられて水平方向に延びる棒状の2本のスキッド部11bとからなる。
機体3の各アーム部9の先端には、それぞれモータ(駆動装置)15が固定されている。更に、これら4つのモータ15には、それぞれプロペラ17が回転可能に取り付けられている。また、モータ15は、機体3の胴体部7内に収容されたバッテリ61に接続されている。また、モータ15は、後述するように、プロペラ停止装置57を介して飛行制御装置25に接続されており、この飛行制御装置25の制御を受けて駆動する。
また、マルチコプター1は、アンテナ21と受信装置23と飛行制御装置25とを備える。アンテナ21は、機体3の胴体部7内に収容された受信装置23に接続されており、無線操縦装置70からの制御信号は、このアンテナ21及び受信装置23を通じて飛行制御装置25に入力される。
飛行制御装置25は、図示しないCPU、ROM及びRAMを含み、ROM等に記憶された所定の制御プログラムによって作動するマイクロコンピュータを有する。この飛行制御装置25は、受信装置23から入力された制御信号を解析してオペレータの指示操作の内容を判断し、それに基づいてモータ15を制御してマルチコプター1の飛行を制御する。
また、飛行制御装置25には、各種センサ、具体的には、衛星測位システム受信機27、水平センサ29、加速度計31、高度計33が接続されており、これらのセンサ27,29,31,33によりマルチコプター1の高度、方位、姿勢等が検知され、飛行制御装置25に入力される。なお、衛星測位システム受信機27は、本実施形態1では、GPS受信機である。
また、マルチコプター1は、監視装置41とエアバッグ装置51とプロペラ停止装置(プロペラ停止手段)57とを備える。
このうち監視装置41は、前述の飛行制御装置25とは独立して作動するように構成されている。具体的には、監視装置41は、飛行制御装置25とは独立して作動する、CPU、ROM及びRAMを含み、所定のプログラムによって作動するマイクロコンピュータを有する。
この監視装置41は、前述の監視部43、膨張指示部45、停止指示部47及びリセット指示部49として機能する。監視装置41が監視部43として機能する際には、監視装置41は、飛行制御装置25の動作を監視して、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている否かを監視する。具体的には、飛行制御装置25からモータ15に向けて出力される制御信号を監視して、モータ15の制御がされているか否かを判断する。
なお、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている場合としては、本実施形態1では、飛行制御装置25で作動している制御プログラムが、ノイズやバグによりロックした状態、或いは暴走した状態にあるために、モータ15の制御信号が出力されていない、或いは同じ制御信号が出力され続けるなどにより、モータ15のフィードバック制御が不能となっている場合が挙げられる。また、プロペラ17が破損したり、モータ15が故障したことにより、飛行制御装置25としては制御を行っているが、モータ15によるマルチコプター1の飛行制御が不能となっている場合も含む。この場合にも、飛行制御装置25からモータ15に向けて同じ制御信号が出力され続けるなどの状態が生じる。
飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっていると判断した場合、監視装置41は膨張指示部45として機能し、後述するエアバッグ装置51の膨張装置53によるエアバッグ本体55の膨張を指示する。具体的には、後述するように、監視装置41から膨張装置53に、火薬を点火のための信号を出力する。
飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっていると判断した場合、監視装置41は停止指示部47として機能し、後述するプロペラ停止装置57によるプロペラ17の回転の停止を指示する。具体的には、監視装置41からプロペラ停止装置57に、プロペラ17の回転を停止するための信号を出力する。
また、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっていると判断した場合、監視装置41はリセット指示部49として機能し、飛行制御装置25のリセットを指示する。具体的には、監視装置41から飛行制御装置25に、CPUをリセットするための信号を出力する。
なお、この監視装置41における制御については、後に詳述する。
次に、エアバッグ装置51について説明する。本実施形態1のマルチコプター1は、2つのエアバッグ装置51を備える。これらのエアバッグ装置51は、機体3の胴体部7内の上方及び下方にそれぞれ収容されている。各々のエアバッグ装置51は、エアバッグ本体55と膨張装置53とを有する。エアバッグ本体55は、折り畳まれた状態で機体3の胴体部7内に収容されている。一方、膨張装置53は、エアバッグ本体55の基部開口部に配置されており、点火器及び火薬により構成される。この膨張装置53では、監視装置41(膨張指示部45)から点火のための信号が入力されると、点火器によって火薬に点火してガスを発生させる。これにより、エアバッグ本体55を瞬間的に膨張させる。
具体的には、機体3の胴体部7の上方に収容されていた一方のエアバッグ本体55は、図2中に二点鎖線で示すように、機体3の本体部5から上方に向けて、かつ、径方向外側に向けて膨張する。一方、機体3の胴体部7の下方に収容されていた他方のエアバッグ本体55は、図2中に二点鎖線で示すように、機体3の胴体部7から下方に上方に向けて、かつ、径方向外側に向けて膨張する。かくして、これらのエアバッグ本体55によってマルチコプター1の全体が包囲されるので、墜落してきたマルチコプター1から建築物等の物や人を守り、また、マルチコプター1自体が破損するのを低減できる。
プロペラ停止装置57は、プロペラ17の回転を強制的に停止させる装置である。本実施形態1におけるプロペラ停止装置57は、飛行制御装置25とモータ15の間に接続されており、通常は、飛行制御装置25から出力された制御信号が、このプロペラ停止装置57を通じて、モータ15に入力される。一方、監視装置41(停止指示部47)からプロペラ17の回転を停止するための信号がプロペラ停止装置57に入力されたときには、飛行制御装置25から制御信号がプロペラ停止装置57からモータ15に出力されるのを遮断する一方、プロペラ停止装置57からプロペラ17の回転を停止するための制御信号がモータ15に出力されるように回路構成されている。
次に、前述の監視装置41における制御について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。まず、ステップS1において、監視装置41は、監視部43として、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっているか否かを判断する。具体的には、飛行制御装置25からモータ15に向けて出力される制御信号を監視して、モータ15の制御がされているか否かを判断する。ここで、NO、即ち、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能ではない(飛行制御装置25によりモータ15が制御されている)と判断した場合には、再びこのステップS1を繰り返す。一方、YES、即ち、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっていると判断した場合には、ステップS2に進む。なお、このステップS1を実行している監視装置41が、前述の監視部43に相当する。
なお、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている場合としては、前述のように、飛行制御装置25で作動している制御プログラムが、ノイズやバグによりロックした状態、或いは暴走した状態にあるために、モータ15の制御信号が出力されていない、或いは同じ信号が出力され続けるなどにより、モータ15のフィードバック制御が不能となっている場合が挙げられる。また、プロペラ17が破損したり、モータ15の故障したことにより、飛行制御装置25としては制御を行っているが、モータ15によるマルチコプター1の飛行制御が不能となっている場合も含む。この場合にも、飛行制御装置25からモータ15に向けて同じ制御信号が出力され続けるなどの状態が生じる。
次に、ステップS2に進むと、飛行制御装置25の制御をリセットする。具体的には、監視装置41は、リセット指示部49として、飛行制御装置25のCPUのリセットを指示する。本実施形態1では、監視装置41から飛行制御装置25に、リセットするための信号を出力する。この信号が飛行制御装置25に入力されると、飛行制御装置25はCPUをリセットする。なお、このステップS2を実行している監視装置41が、前述のリセット指示部49に相当する。その後、ステップS3に進む。
ステップS3において、監視装置41は、監視部43として、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっているか否かを再度判断する。ここで、NO、即ち、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっていない(モータ15の制御が行われている)と判断された場合には、ステップS1に戻る。この場合、リセットにより飛行制御装置25によるモータ15の制御が行われるようになったので、エアバッグ装置51は作動させる必要がないからである。また、プロペラ17を停止させる必要がないからである。
一方、YES、即ち、リセットした後も引き続き飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっていると判断された場合には、ステップS4に進む。
なお、このステップS3を実行している監視装置41は、前述の監視部43に相当する。
次に、ステップS4において、2つのエアバッグ本体55をそれぞれ膨張させる。具体的には、監視装置41は、膨張指示部45として、各々の膨張装置53にエアバッグ本体55の膨張を指示する。本実施形態1では、監視装置41から膨張装置53に、火薬を点火のための信号を出力する。この信号が膨張装置53に入力されると、膨張装置53は、前述のように、点火器によって火薬に点火してガスを発生させ、エアバッグ本体55を膨張させる。かくして、これらのエアバッグ本体55によって、図2に二点鎖線で示すようにマルチコプター1の全体が包囲される。なお、このステップS4を実行している監視装置41が、前述の膨張指示部45に相当する。
次に、ステップS5において、プロペラ17の回転を停止させる。具体的には、監視装置41は、停止指示部47として、プロペラ停止装置57に、飛行制御装置25に代えてプロペラ17の回転の停止を指示する。本実施形態1では、監視装置41からプロペラ停止装置57に、プロペラ17の回転を停止するための信号を出力する。この信号がプロペラ停止装置57に入力されると、飛行制御装置25からの制御信号を、プロペラ停止装置57からモータ15に出力するのを遮断する一方、プロペラ17の回転を停止するための制御信号を、プロペラ停止装置57からモータ15に出力する。そして、プロペラ17の回転を停止させる。なお、このステップS5を実行している監視装置41が、前述の停止指示部47に相当する。
以上で説明したように、本実施形態1のマルチコプター1は、飛行制御装置25とは独立して作動する監視装置41を備える。この監視装置41は、前述のように、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっているか否かを監視し、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている場合に、膨張装置53を作動させてエアバッグ本体55を膨張させる。このように飛行制御装置25とは別に作動し、飛行制御装置25によるモータ15の制御を無視する監視装置41を別途備えることで、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となってマルチコプター1が墜落したときに、適切にエアバッグ装置51を作動させる(エアバッグ本体55を膨張させる)ことができる。
更に、本実施形態1のマルチコプター1では、前述のように、監視装置41は、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている場合に、プロペラ停止装置57によりプロペラ17の回転を停止させる。これにより、墜落してきたマルチコプター1から、物や人をより適切に保護できる。
更に、このマルチコプター1は、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている場合に、エアバッグ装置51を作動させるのに先立ち、かつ、プロペラ停止装置57によりプロペラ17の回転を停止させるのに先立ち、飛行制御装置25の制御をリセットする。このため、リセットにより飛行制御装置25によるモータ15の制御が行われるようになった場合には、エアバッグ装置51を作動させなくて済む。また、プロペラ17の回転を停止させなくても済む。一方、リセットを試みてもなお、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている場合には、エアバッグ装置51を作動させてエアバッグ本体55を膨張させ、かつ、プロペラ17の回転を停止させることができる。
(実施形態2)
次いで、第2の実施形態について説明する(図5及び図6参照)。本実施形態2の無線操縦マルチコプター100は、プロペラ停止装置57及び停止指示部47を有しない点が、これらを有する実施形態1の無線操縦マルチコプター1と異なる。それ以外は、実施形態1と同様である。
本実施形態2の監視装置141は、図5に示すように、監視部43、膨張指示部45及びリセット指示部49として機能するが、停止指示部としては機能しない。
この監視装置141における制御は、以下の通りである(図6参照)。即ち、ステップS11において、実施形態1のステップS1と同様に、監視装置141は、監視部43として、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっているか否かを判断する。ここで、NOと判断された場合には、再びこのステップS1を繰り返す。一方、YESと判断された場合には、ステップS12に進む。そして、実施形態1のステップS2と同様に、飛行制御装置25の制御をリセットする。
なお、このステップS11を実行している監視装置41が、前述の監視部43に相当し、ステップS12を実行している監視装置41が、前述のリセット指示部49に相当する。
次に、ステップS13において、実施形態1のステップS3と同様に、監視装置41は、監視部43として、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっているか否かを判断する。ここで、NOと判断された場合には、ステップS1に戻る。一方、YESと判断された場合には、ステップS14に進む。なお、このステップS13を実行している監視装置41が、前述の監視部43に相当する。
なお、実施形態1では、ステップS5において、プロペラ17の回転を停止させた。これに対し、本実施形態2では、エアバッグ本体55を膨張させるだけで、プロペラ17の回転は停止させない。具体的には、ステップS14において、実施形態1のステップS4と同様に、エアバッグ本体55を膨張させる。なお、このステップS14を実行している監視装置41が、前述の膨張指示部45に相当する。
以上で説明したように、本実施形態2のマルチコプター100も、飛行制御装置25とは独立して作動する監視装置141を備える。この監視装置141は、前述のように、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっているか否かを監視し、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている場合に、膨張装置53を作動させてエアバッグ本体55を膨張させる。このように飛行制御装置25とは別に作動する監視装置141を別途備えることで、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となってマルチコプター1が墜落したときに、適切にエアバッグ装置51を作動させる(エアバッグ本体55を膨張させる)ことができる。
また、本実施形態2では、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている場合に、エアバッグ装置51を作動させるのに先立ち、飛行制御装置25の制御をリセットする。このため、リセットにより飛行制御装置25によるモータ15の制御が行われるようになった場合には、エアバッグ装置51を作動させなくて済む。一方、リセットを試みてもなお、飛行制御装置25によるモータ15の制御が不能となっている場合には、エアバッグ装置51を作動させてエアバッグ本体55を膨張させる。その他、実施形態1と同様な部分は、実施形態1と同様な作用効果を有する。
以上において、本発明を実施形態1,2に即して説明したが、本発明は上述の実施形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態1,2では、マルチコプター1,100として、4つのプロペラを有するクアッドコプターを例示したが、これに限られない。例えば、6つのプロペラを有するヘキサコプターや、8つのプロペラを有するオプトコプターとすることもできる。
また、実施形態1,2では、プロペラ停止手段として、飛行制御装置25に代えてモータ15を制御してプロペラ17の回転を停止させるプロペラ停止装置57を例示したが、これに限られない。例えば、プロペラ停止手段として、モータ15を駆動するバッテリ61からモータ15への通電を遮断してプロペラ17の回転を停止させる半導体スイッチを用いることもできる。また、プロペラ停止手段として、プロペラ17に障害部材を当接させて強制的にプロペラ17の回転を停止させる装置を用いることもできる。
1,100 無線操縦マルチコプター
3 機体
15 モータ(駆動装置)
17 プロペラ
25 飛行制御装置
41,141 監視装置
43 監視部
45 膨張指示部
47 停止指示部
49 リセット指示部
51 エアバッグ装置
53 膨張装置
55 エアバッグ本体
57 プロペラ停止装置(プロペラ停止手段)
70 無線操縦装置

Claims (4)

  1. 機体と、
    プロペラと、
    上記プロペラを回転させる駆動装置と、
    上記駆動装置を制御して飛行を制御する飛行制御装置と、を備える
    無線操縦マルチコプターであって、
    折り畳まれたエアバッグ本体、及び、上記エアバッグ本体を膨張させる膨張装置を含むエアバッグ装置と、
    上記飛行制御装置とは独立して作動する監視装置と、を備え、
    上記監視装置は、
    上記飛行制御装置による上記駆動装置の制御が不能となっている否かを監視する監視部と、
    上記飛行制御装置による上記駆動装置の制御が不能となっている場合に、上記膨張装置による上記エアバッグ本体の膨張を指示する膨張指示部と、を有する
    無線操縦マルチコプター。
  2. 請求項1に記載の無線操縦マルチコプターであって、
    前記プロペラの回転を停止させるプロペラ停止手段を有し、
    前記監視装置は、
    前記飛行制御装置による前記駆動装置の制御が不能となっている場合に、上記プロペラ停止手段による上記プロペラの回転の停止を指示する停止指示部を有する
    無線操縦マルチコプター。
  3. 請求項1に記載の無線操縦マルチコプターであって、
    前記監視装置は、
    前記飛行制御装置による前記駆動装置の制御が不能となっている場合に、上記飛行制御装置のリセットを指示するリセット指示部を有し、
    前記膨張指示部は、
    上記リセット後も上記飛行制御装置による上記駆動装置の制御が不能となっている場合に、前記膨張装置による前記エアバッグ本体の膨張を指示する
    無線操縦マルチコプター。
  4. 請求項2に記載の無線操縦マルチコプターであって、
    前記監視装置は、
    前記飛行制御装置による前記駆動装置の制御が不能となっている場合に、上記飛行制御装置のリセットを指示するリセット指示部を有し、
    上記リセット後も上記飛行制御装置による上記駆動装置の制御が不能となっている場合に、
    前記膨張指示部は、前記膨張装置による前記エアバッグ本体の膨張を指示し、かつ、
    前記停止指示部は、前記プロペラ停止手段による前記プロペラの回転の停止を指示する
    無線操縦マルチコプター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018118530A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 ルーチェサーチ株式会社 無人飛行体
JP2018127070A (ja) * 2017-02-07 2018-08-16 日本化薬株式会社 航空機用エアバッグ装置およびこれを備える航空機
JP2018154249A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 東芝電波プロダクツ株式会社 ドローン用安全装置および方法ならびにドローン

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