JP2017006565A - 椅子の肘掛け装置及び肘掛けユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】左右に連結された椅子で共用される肘掛け装置であって、左右の椅子に座った隣り合う利用者の腕を上下に並べて接触させることなく置ける肘掛け装置を提供する。【解決手段】本発明は、左右に連なった椅子100A,100Bで共用される肘掛け装置1aであり、一方の椅子100Aに着席した人が用いる第1の肘載せ部2と、第1の肘載せ部2の一方の側面から下方に延びた側壁部4と、側壁部4に設けられ、第1の肘載せ部2の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子100Bに着席した人が用いる第2の肘載せ部5とを備えている、上下2段構成の肘掛け装置1aである。【選択図】図1
Description
本発明は、左右に連結された椅子の肘掛け装置及び肘掛けユニットに関する。
従来、例えば、航空機、列車、及び車両では、複数の椅子が左右に連結されて配設されており、左右の椅子の間に共用の肘掛け装置が設けられている。この肘掛け装置は、左右の椅子に座った利用者により共用される目的で設置されたものではあるが、その上面、つまり肘の載置面の面積が小さいことから、左右の椅子に座った利用者の一方により使用が開始されると、他方の利用者は使用できないことが多かった。このように、一方の利用者により肘掛け装置が占有されると、他の利用者は、長時間、肘を膝の上に置いたり腕組みをしたりするしかなく、移動時間を快適に過ごすことができなかった。
このような問題に鑑みて、例えば、特許文献1では、複数の椅子本体が左右に連なり隣接同士で肘木を共用する連結椅子の肘掛け装置であって、肘木の上面を左右に仕切る仕切り壁を設けた肘掛け装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された肘掛け装置では、仕切り壁により肘木の上面を左右の2つの領域に区分けして共用可能としているが、肘木の面積が小さいと左右の利用者に十分な肘載せスペースを提供することができなかった。
例えば、航空機の場合を例に挙げると、多くのエコノミークラスの椅子は、その幅が42cmから47cmの範囲に制限されていることからも、肘掛け装置の幅を広げ、肘の載置面を広げることには、使用環境との関係で限界があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、左右に連結された椅子で共用されるものであって、左右の椅子に座った隣り合う利用者の腕を上下に並べて接触させることなく置けるようにした肘掛け装置及び肘掛けユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る椅子の肘掛け装置は、左右方向に連なった椅子で共用される肘掛け装置であって、一方の椅子に着席した人が用いる第1肘載せ部と、前記第1肘載せ部の前記左右方向の一端から下方に延びた側壁部と、前記側壁部に設けられ、前記第1肘載せ部の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子に着席した人が用いる第2肘載せ部とを備えている。
本発明の他の態様に係る椅子の肘掛けユニットは、左右方向に連なった椅子で共用される肘掛け装置に装着される肘掛けユニットであって、一方の椅子に着席した人が用いる第1肘載せ部と、前記第1肘載せ部の前記左右方向の一端から下方に延びた側壁部と、前記側壁部に設けられ、前記第1肘載せ部の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子に着席した人が用いる第2肘載せ部とを備えている。
本発明の更に他の態様に係る椅子の肘掛け装置は、左右方向に連なった椅子で共用される肘掛け装置であって、一方の椅子に着席した人が用いる第1肘載せ部と、前記第1肘載せ部の前記左右方向の一端から下方に延びた側壁部と、前記側壁部に設けられ、前記第1肘載せ部の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子に着席した人が用いる第2肘載せ部とを備え、未使用時には前記左右方向に連なった椅子の間に設けられた開口部に収容でき、前記椅子の座面に対して垂直な方向に移動させることで座面からの高さを調節できる。
本発明によれば、左右に連結された椅子で共用されるものであって、左右の椅子に座った隣り合う利用者の腕を上下に並べて接触させることなく置けるようにした肘掛け装置及び肘掛けユニットを提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1には本発明の第1実施形態に係る肘掛け装置(アームレストともいう)の構成を斜視図で示し、図2(a)乃至図2(c)には肘掛け装置の構成を平面図、左右の側面図でそれぞれ示し、説明する。
図1には本発明の第1実施形態に係る肘掛け装置(アームレストともいう)の構成を斜視図で示し、図2(a)乃至図2(c)には肘掛け装置の構成を平面図、左右の側面図でそれぞれ示し、説明する。
図1に示されるように、この例では、3つの椅子100A乃至100Cが左右方向に連結されており、椅子100Aと椅子100Bの間に肘掛け装置1aが設けられており、椅子100Bと椅子100Cの間には肘掛け装置1bが設けられている。肘掛け装置1aと肘掛け装置1bとは、左右対称の関係となっているが、構成要素は同じであるので、以下では肘掛け装置1aの構成を中心に詳細に説明する。
図1、及び図2(a)乃至図2(c)に示されるように、肘掛け装置1aは、一方の椅子(この例では椅子100A)に座った人が肘を載せるための第1肘載せ部2を備え、第1肘載せ部2の椅子100A側の側面から下方に向けて連続するように座面に垂直な側壁部4が設けられている。側壁部4は、椅子100Aの座面に垂直な平面からなる主側壁部4aと、主側壁部4aに連続して所定長だけ所定角度で椅子100Bの方に向けて傾斜した傾斜側壁部4bとからなる。傾斜側壁部4bは椅子100A及び100Bのいずれにも接していない。これは、通気性を向上させると共に清掃等を便宜も図ったものである。側壁部4の主側壁部4aの他方の椅子(この例では椅子100B)に向いた平面には、第2肘載せ部5が、椅子100Bの座面に平行となるように、主側壁部4aの略中央から前端近傍に至るまでの間に設けられている。第2肘載せ部5の配設位置の高さは、側壁部4の略中央であってよい。
第1肘載せ部2は、略中央から後端に向けて、その幅方向の略半分を略円形状に開口するように開口部2aが設けられている。第1肘載せ部2の幅方向の一方の端部(この例では椅子100B側)には、立壁部3が立設されている。この立壁部3は、第1肘載せ部2の開口部2aの輪郭に沿って湾曲しつつ立設された平面部3aと、平面部3aに連続して前端に向けて立設された平面部3bとからなる。立壁部3は、第1肘載せ部2の後端から前端に向けて高さが低くなるように傾斜している。肘掛け装置1aは、第1肘載せ部2の不図示の装着部が、椅子100A又は椅子100Bに設けられた不図示の支持部に対し脱着可能となっている。但し、これには限定されない。
一方、図1に示されるように、左右両端の椅子100A、100Cの窓側あるいは通路側の端には肘掛け装置10a、10bが設けられている。肘掛け装置10aと肘掛け装置10bは、左右対称の関係となっているが、構成要素は同じであるので、以下では肘掛け装置10aの構成を中心に詳細に説明する。
肘掛け装置10aは、椅子100Aに座った人が肘を載せるための第1肘載せ部12を備えており、第1肘載せ部12の椅子100A側の側面から下方に向けて連続するように座面に垂直な側壁部14が設けられている。側壁部14は、椅子100Aの座面に垂直な平面からなる主側壁部14aと、主側壁部14aに連続して所定長だけ所定角度で椅子100Aの方に向けて傾斜した傾斜側壁部14bとからなる。傾斜側壁部14bは椅子100Aに接していない。これは、通気性を向上させると共に清掃等を便宜も図ったものである。側壁部14の主側壁部14aの椅子100A側に向いた平面には、第2肘載せ部15が、椅子100Aの座面に平行となるように、主側壁部14aの略中央から前端近傍に至るまでの間に設けられている。
第1肘載せ部12は、略中央から後端に向けて、その幅方向の略半分を略円形状に開口するように開口部12aが設けられている。第1肘載せ部12の幅方向の一方の端部(この例では窓側又は通路側)には、立壁部13が立設されている。立壁部3は、第1肘載せ部12の後端から前端に向けて高さが低くなるように傾斜している。肘掛け10aは、第1肘載せ部12の後端が椅子100Aに固定されているが、接続態様は、これに限定されないことは勿論である。
このような構成において、図3に示されるように、椅子100Aに着席した人200Aは、右手の肘を肘掛け装置10aの第1肘載せ部12に載せて、左手の肘を肘掛け装置1aの第1肘載せ部2に載せて着席中くつろぐことが可能となる。このとき、左右の肘掛け装置10a及び1aの第1肘載せ部12及び2の座面からの高さは同じなので、左右のバランスを保った状態を維持できる。着席中にパソコン操作を行うような場合もあり、左右のバランスを保った状態で肘掛け装置1a、10aを利用できることは、ユーザの利便性向上に寄与するものである。
これと同様に、椅子100Bに着席した人200Bは、右手の肘を肘掛け装置1aの第2肘載せ部5に載せて、左手の肘を肘掛け装置1bの第2肘載せ部5に載せて着席中くつろぐことが可能となる。このとき、左右の肘掛け装置1a及び1bの第2肘載せ部5の座面からの高さは同じなので、左右のバランスを保った状態を維持できる。
このように、本実施形態では、椅子100Aと椅子100Bに利用者200A、200Bが着席する場合に、椅子100Aと椅子100Bの間に設けられている肘掛け装置1aを利用者200A、200Bが共用することができる。より詳細には、利用者200Aが左腕の肘を上段の第1肘載せ部2に載せ、利用者200Bが右腕の肘を下段の第2肘載せ部5に載せて、共用することができる。このとき、側壁部4、及び立壁部3が両者の間に介在するので、両者の腕と腕とが接触することはない。また、下段の第2肘載せ部5を使用する利用者200Bは、第1肘載せ部2に設けられた開口部2aより腕を下方に下ろして自然な状態で第2肘載せ部5を活用することができる。
また、肘掛け装置1a、1bは、第1肘掛部2の不図示の装着部が椅子100A乃至100Cの不図示の支持部に対して着脱自在であるので、肘掛け装置1a、1bの装着位置を逆にすることもできる。その場合、椅子100Aに着席した人は、下段の第2肘載せ部(15,5)を利用し、椅子100Bに着席した人は、上段の第1肘載せ部(2)を利用することが可能となる。例えば、親子連れが左右隣り合わせの座席を利用する場合に、肘掛け装置1a、1bの装着位置を変えるだけで、子供が下段の第2肘載せ部を利用できるように配列を調整することが可能となる。
使用時の姿勢については、上段の第1肘載せ部2を使用するときは上半身が立った姿勢になる。第1肘載せ部2を使わなければ椅子の背もたれにもたれる姿勢になる。下段の第2肘載せ部5を使用するときは腰を若干前方に出し、背を椅子の背もたれに付けた姿勢になる。第2肘載せ部5を使わなければ上半身が立った姿勢になる。このように利用者は無意識に上記姿勢を選択してとることが可能であるから、本実施形態の構成を採用する場合でも、姿勢の自由度は確保されている。
第1肘載せ部2は、その厚みは薄くされているので、第1肘載せ部2と第2肘載せ部5との間にスペースを確保し、クリアランスを良好なものとしている。また、第2肘載せ部5も、その厚みを薄くしているので、第2肘載せ部5の下方にもスペースを確保し、膝が入り込む領域を確保し、クリアランスを良好なものとしている。
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、左右方向に連なった椅子で共用される肘掛けであって、一方の椅子に着席した人が用いる第1肘載せ部2と、第1肘載せ部2の前記左右方向の一端から下方に延びた側壁部4と、側壁部4に設けられ、第1肘載せ部2の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子に着席した人が用いる第2肘載せ部5とを備えた椅子の肘掛け1a(1b)が提供される。従って、左右の椅子で共用するときに両者の腕を上下に並べて非接触で利用することができる。
ここで、第1肘載せ部2の一部には開口部2aが設けられており、開口部2aの輪郭及び当該輪郭に続く第1肘載せ部2の端部に沿って立脚した立壁部3を更に有することとしてよい。この場合、左右の座席に座った人の腕が接触するのを防止できるので、快適な乗車空間を提供することができる。
さらに、第2肘載せ部5は、側壁部4の略中央から前端近傍まで設けられていることとしてよい。この場合、第2肘載せ部5を利用する人もゆとりを持った状態で肘掛け1a(1b)を利用することができる。
第1実施形態によれば、第1肘載せ部の略垂直方向の下段に第2肘載せ部を設けることで、クリアランスを確保し、肘や腕が完全に膝の上に乗る体制を取らずとも、側壁部、立壁部により隣接者に触れることなく、腕や手をある程度、自由にできる。
なお、第2肘載せ部を使用する配置においても、隣席が空席の場合は、側壁部を取り外して、あるいは椅子の内部に収容して、第1肘載せ部も使用可能としてもよい。
<第2実施形態>
図4には本発明の第2実施形態に係る肘掛けユニットを前面から見た様子を示し、図2(a)及び図2(b)には肘掛けユニットを装着する様子を示し、説明する。この肘掛けユニットは、左右に連結された椅子の間に設けられている既存の肘掛け装置に装着することで用いられるものである。
図4には本発明の第2実施形態に係る肘掛けユニットを前面から見た様子を示し、図2(a)及び図2(b)には肘掛けユニットを装着する様子を示し、説明する。この肘掛けユニットは、左右に連結された椅子の間に設けられている既存の肘掛け装置に装着することで用いられるものである。
図4及びに示されるように、肘掛けユニット20は、一方の椅子(この例では椅子300A)に座った人が肘を載せるための第1肘載せ部22を備えている。詳細には、第1肘載せ部22は、平坦部22aと係止部22bとからなり、平坦部22aが既存の肘掛け装置の平面に置かれ、係止部22bが既存の肘掛け装置の一方の側面(この例では椅子300A側)に係止するようになっている。平坦部22aが既存の肘掛け装置の平面に置かれて係止部22bが側面に係止されると、平坦部22aに接続されている立壁部23が座面に垂直な方向の立ち上がるように構成されている。立壁部23は、第1肘載せ部22の後端から前端に向けて高さが低くなるように傾斜している。
立壁部23の下端には、底面部27が接続されている。底面部27は既存の肘掛けの下面に当接する。底面部27の立壁部23への接続側とは反対側の端部には、椅子300Aの座面に垂直な方向に下方に延びた側壁部24が接続されている。側壁部24の下端には底面部26が設けられている。側壁部24の他方の椅子(この例では椅子300B)側を向いた平面には、第2肘載せ部25が設けられている。第2肘載せ部25は、椅子300Bの座面に平行となるように、側壁部24の略中央から前端に向けて設けられている。
図5(a)及び図5(b)に示されるように、肘掛ユニット20を既存の肘掛け装置301に装着する場合には、次のような手順となる。先ず、底面部27が既存の肘掛け装置301の下面に当接するように側壁部24を傾けて既設の肘掛け装置の下方から入れ込み、底面部27が既設の肘掛け装置301の下面に当接したところで、側壁部24を座面に垂直な方向に立脚させ、底面部26を座面に当接するように押し込む。次いで、第1肘掛部22の平坦部22aを既設の肘掛け装置301の平面に置き、係止部22bを既設の肘掛け装置301の一方の側面に係止する。この係止により立壁部23は座面に垂直な方向に起立する。こうして、既設の肘掛け装置301への本実施形態に係る肘掛けユニット20の装着を完了することになる。
このように、既設の肘掛け装置に本実施形態に係る肘掛けユニット20を装着するだけで上限2段の非接触の肘掛けが可能となる。例えば、図5(a)、5(b)の例では、椅子300Aと椅子300Bの間に設けられている肘掛け20を、各椅子300A、300Bに座った利用者が共用することができる。詳細には、椅子300Aの利用者が左腕の肘を上段の第1肘載せ部22の平坦部22aに載せ、椅子300Bの利用者が右腕の肘を下段の第2肘載せ部25に載せて、共用することができる。このとき、側壁部24及び立壁部23が両者の間に介在するので、両者の腕と腕とが接触することはない。
以上説明したように、本発明の第2実施形態によれば、左右方向に連なった椅子で共用される肘掛け装置に装着される肘掛けユニット20であって、一方の椅子に着席した人が用いる第1肘載せ部22と、第1肘載せ部22の前記左右方向の一端から下方に延びた側壁部24と、側壁部24に設けられ、第1肘載せ部22の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子に着席した人が用いる第2肘載せ部25とを備えた肘掛けユニット20が提供される。
第2実施形態によれば、既存の肘掛け装置に被せるようにして装着するだけで、上下2段の肘載せ部が実現されるので、限られた空間を有効に活用することができる。
<第3実施形態>
図6(a)、図6(b)には、本発明の第3実施形態に係る肘掛け装置の構成を斜視図で示し説明する。これらの図に示されるように、左右に連結された2つの椅子400A、400Bの間に設けられる肘掛け装置30は、椅子400A、400Bに着席した人に共用される。肘掛け30は、上段の第1肘載せ部31と下段の第2肘載せ部32の2段構成になっている。そして、第1肘載せ部31と第2肘載せ部32は、椅子400A、400Bの座面に垂直な平面からなる側壁部33により連結され、全体の断面がコの字形状となっている。
図6(a)、図6(b)には、本発明の第3実施形態に係る肘掛け装置の構成を斜視図で示し説明する。これらの図に示されるように、左右に連結された2つの椅子400A、400Bの間に設けられる肘掛け装置30は、椅子400A、400Bに着席した人に共用される。肘掛け30は、上段の第1肘載せ部31と下段の第2肘載せ部32の2段構成になっている。そして、第1肘載せ部31と第2肘載せ部32は、椅子400A、400Bの座面に垂直な平面からなる側壁部33により連結され、全体の断面がコの字形状となっている。
ここでは、不図示であるが、この肘掛け装置30は、椅子400A、400Bの背もたれの間に設けられた支持部に不図示の連結部が連結されており、連結部は支持部に対して上下方向にスライド自在となっている。即ち、肘掛け装置30は、上下方向に移動自在で座面からの高さを調整できるようになっている。図6(a)は肘掛け装置30を最下段まで下げた状態を示しており、図6(b)は最下段から少し上方に数段上げた様子を示している。使わないときは、椅子400A、400Bの背もたれに設けられた収容部401に収容可能となっている。
このような構成によれば、椅子400Aに着席した人は上段の第1肘載せ部31を利用し、椅子400Bに着席した人は下段の第2肘載せ部32を利用し、上下2段で2人の利用者が肘掛け装置30を共用することが可能となる。その際、肘掛け装置30の座面からの高さは適宜調整可能であり、180度回転させることで、側壁部33を椅子400A向きか椅子400B向きか、適宜変更できるようにもなっている。
以上説明したように、本発明の第3実施形態によれば、左右方向に連なった椅子400A、400Bで共用される肘掛け装置30であって、一方の椅子400Aに着席した人が用いる第1肘載せ部31と、第1肘載せ部31の前記左右方向の一端から下方に延びた側壁部33と、側壁部33に設けられ、第1肘載せ部31の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子400Bに着席した人が用いる第2肘載せ部32とを備え、未使用時には前記左右方向に連なった椅子400A、400Bの間に設けられた開口部401に収容でき、前記椅子の座面に対して垂直な方向に移動させることで座面からの高さを調節できる椅子の肘掛け装置30が提供される。
従って、簡易な構成の肘載せ装置を2つの椅子の間に設けることで、所望とする高さで上下2段の肘載せ部を実現することが可能となる。これは、例えば、自動車の後部座席等に好適な構成である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。例えば、側壁部を複数段で構成し、縦方向に折りたたみ可能に構成してもよい。
1a,1b 肘掛け装置
2 第1肘載せ部
3 立壁部
3a 湾曲部
3b 平面部
4 側壁部
4a 主側壁部
4b 傾斜側壁部
5 第2肘載せ部
10a,10b 肘掛け装置
12 第1肘載せ部
13 立壁部
14 側壁部
15 第2肘載せ部
2 第1肘載せ部
3 立壁部
3a 湾曲部
3b 平面部
4 側壁部
4a 主側壁部
4b 傾斜側壁部
5 第2肘載せ部
10a,10b 肘掛け装置
12 第1肘載せ部
13 立壁部
14 側壁部
15 第2肘載せ部
Claims (5)
- 左右方向に連なった椅子で共用される肘掛け装置であって、
一方の椅子に着席した人が用いる第1肘載せ部と、
前記第1肘載せ部の前記左右方向の一端から下方に延びた側壁部と、
前記側壁部に設けられ、前記第1肘載せ部の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子に着席した人が用いる第2肘載せ部と、を備えた
椅子の肘掛け装置。 - 前記第1肘載せ部の一部には開口部が設けられており、
前記開口部の輪郭及び当該輪郭に続く前記第1肘載せ部の端部に沿って立脚した立壁部を更に有する
請求項1に記載の椅子の肘掛け装置。 - 前記第2肘載せ部は、前記側壁部の略中央から前端近傍まで設けられている
請求項1又は請求項2に記載の椅子の肘掛け装置。 - 左右方向に連なった椅子で共用される肘掛け装置に装着される肘掛けユニットであって、
一方の椅子に着席した人が用いる第1肘載せ部と、
前記第1肘載せ部の前記左右方向の一端から下方に延びた側壁部と、
前記側壁部に設けられ、前記第1肘載せ部の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子に着席した人が用いる第2肘載せ部と、を備えた
肘掛けユニット。 - 左右方向に連なった椅子で共用される肘掛け装置であって、
一方の椅子に着席した人が用いる第1肘載せ部と、
前記第1肘載せ部の前記左右方向の一端から下方に延びた側壁部と、
前記側壁部に設けられ、前記第1肘載せ部の略垂直方向下方に位置し、他方の椅子に着席した人が用いる第2肘載せ部と、を備え、
未使用時には前記左右方向に連なった椅子の間に設けられた開口部に収容でき、前記椅子の座面に対して垂直な方向に移動させることで座面からの高さを調節できる
椅子の肘掛け装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11926421B2 (en) | 2022-08-11 | 2024-03-12 | The Boeing Company | Passenger seat armrest assembly |
-
2015
- 2015-06-25 JP JP2015128143A patent/JP2017006565A/ja active Pending
Cited By (1)
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US11926421B2 (en) | 2022-08-11 | 2024-03-12 | The Boeing Company | Passenger seat armrest assembly |
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