JP2017006054A - タコ飼育用シェルタおよびタコの飼育システム - Google Patents

タコ飼育用シェルタおよびタコの飼育システム Download PDF

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Abstract

【課題】タコの自由な活動を確保しながら共食いや負傷を防止して良質なタコを効率的に育てることができるタコ飼育用シェルタおよびタコの飼育システムを提供する。
【解決手段】タコ飼育用シェルタ100は、複数の吸付き体101および連結具104を備えている。複数の吸付き体101は、タコOが吸盤で吸い付くことができる大きさの面を有した板状体で構成されており、タコOの住処または逃げ場となる空間となるタコ進入隙間103を形成する。連結具104は、タコ進入隙間103の隙間量Lに対応する長さの隙間形成筒105と、各吸付き体101および隙間形成筒105を貫通する連結棒106、および各吸付き体101および隙間形成筒105を連結棒106上で締め付ける連結ナット107によって構成されている。このタコ飼育用シェルタ100は、タコOを飼育する飼育槽201内に配置されてタコの飼育システムを構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、タコの飼育に使用するタコ飼育用シェルタおよびこのタコ飼育用シェルタを用いたタコの飼育システムに関する。
従来から、タコの完全養殖(成体から採った卵を孵化させて採卵可能な成体まで人工的に育てること)が試みられているが、タコの浮遊幼生期および幼生期以降の着底生活移行期において存在する種々の課題によって実現に至っていない。これらの課題のうち着底生活移行期においては、タコの縄張り意識および他者への攻撃性の高さに起因する共食いや喧嘩によって生残率および負傷による品質の低下が著しくタコの大量飼育を困難なものとしている。そこで、下記特許文献1には、タコを個別飼育する筒体を多数収容することができるケージを備えたタコの養殖モジュールが提案されている。
特開平10−262488号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたタコの養殖モジュールにおいては、狭小空間でタコを飼育するため、本来、捕食のために活発に動き回るタコに過大なストレスを与えて生残率および成育性が低下して良質なタコを効率的に育てることができないという問題がある。また、個別飼育では、個別に給餌する必要があり効率的な飼育が出来ないという問題もある。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、タコの自由な活動を確保しながら共食いや負傷を防止して良質なタコを効率的に育てることができるタコ飼育用シェルタおよびタコの飼育システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、タコが吸い付くことができる大きさの面を有した少なくとも2つの吸付き体をタコが入り込むことが可能な隙間であるタコ進入隙間を介して互いに対向配置するとともにタコ進入隙間の外側端の全周のうちの少なくとも半分以上が外部に対して開口するように2つの吸付き体の外縁部間を開放状態としたことにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、タコ飼育用シェルタは、タコが吸い付くことができる大きさの面を有した少なくとも2つの吸付き体をタコ進入隙間を介して対向配置するとともに2つの吸付き体の外縁部の半分以上を開放して構成しているため、タコは広範に開口した2つの吸付き体の外縁部から2つの吸付き体の隙間、すなわち、タコ進入隙間内に入り込むことができ、タコにとって逃げ場や住処として機能することができる。この結果、タコ飼育用シェルタは、飼育槽内でのタコの自由な活動を確保しながら共食いや争いによる負傷を防止して良質なタコを効率的に育てることができる。
また、本発明に係るタコ飼育用シェルタにおいては、2つの吸付き体の外縁部の少なくとも半分以上が開口しているため、タコ進入隙間内に入り込んだタコの有無や生死を容易に視認することができるとともにタコ飼育用シェルタを引き上げることでタコの捕獲作業を容易にすることができる。この点において、従来からタコの飼育や捕獲に一般的に用いられている所謂タコツボや上記特許文献1に記載のタコの養殖モジュールにおいては、タコツボ内や筒体内に入り込んだタコの有無や生死の確認およびタコの取り出しが極めて困難であった。特に、タコツボ内や筒体内でタコが死亡すると飼育水の水質が急速に悪化するため、タコの死亡の早期発見は極めて重要である。
また、本発明の他の特徴は、前記タコ飼育用シェルタにおいて、2つの吸付き体の少なくとも一方は、黒色系の色で形成されていることにある。この場合、黒色系とは、黒色および黒色に類似した、濃赤色、濃青色、濃褐色または濃紫色などの濃色を含む色のことである。この場合、タコ飼育用シェルタは、2つの吸付き体の両方(少なくとも、タコ進入隙間を形成する面)を黒色系の色で形成することが好ましい。
このように構成した本発明の特徴によれば、タコ飼育用シェルタにおいては、本発明者らの実験によれば、吸付き体を濃色(特に黒色)で構成することによりタコがタコ進入隙間内に積極的に入り込むことを確認した。
また、本発明の他の特徴は、前記タコ飼育用シェルタにおいて、吸付き体は、方形に形成されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、タコ飼育用シェルタは、吸付き体が方形に形成されているため、吸付き体の製作が容易かつ材料の歩留まりが良好になるとともに、タコ飼育用シェルタの設置効率および保管効率を向上させることができる。また、タコ飼育用シェルタは、水底に対して吸付き体を起立させた状態で配置した場合に水底上を転がり難く安定した状態で設置することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記タコ飼育用シェルタにおいて、互いに対向する2つの吸付き体を同各吸付き体の各四隅を介して互いに連結する連結具を備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、タコ飼育用シェルタは、互いに対向する2つの吸付き体を同各吸付き体の各四隅を介して互いに連結する連結具を備えるため、2つの吸付き体を強固に連結してタコ飼育用シェルタの剛性を高めることができるとともに、吸付き体の中央部側、すなわち、奥側にタコがより深く入り込むスペースを広く確保することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記タコ飼育用シェルタにおいて、連結具は、互いに対向する2つの吸付き体間に配置される隙間形成筒と、互いに対向する2つの吸付き体および連結体を貫通する連結棒とを備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、タコ飼育用シェルタは、連結具が2つの吸付き体間に配置される隙間形成筒と2つの吸付き体および連結体を貫通する連結棒とで構成されているため、簡単にタコ進入隙間を形成することができるとともに異なる長さの隙間形成筒を付け替えることによって簡単にタコ進入隙間変更することができる。この場合、タコ飼育用シェルタは、3つ以上の吸付き体を備えることにより2つの以上のタコ進入隙間を形成した場合、各タコ進入隙間ごとに互いに異なる長さの隙間形成筒を用いることで各タコ進入隙間ごとに隙間量を変えることができる。また、タコ飼育用シェルタは、1つのタコ進入隙間において互いに異なる隙間形成筒を用いることにより1つのタコ進入隙間内で隙間量を変化させることでタコの好みの隙間位置に進入させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記タコ飼育用シェルタにおいて、互いに対向する2つの吸付き体間のタコ進入隙間における四隅のうちの少なくとも1つを塞ぐコーナーカバーを備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、タコ飼育用シェルタは、2つの吸付き体間のタコ進入隙間における四隅のうちの少なくとも1つを塞ぐコーナーカバーを備えているため、タコ進入隙間内に影となる角部ができることによってタコが好んで入るようになる。
また、本発明の他の特徴は、前記タコ飼育用シェルタにおいて、2つの吸付き体の外縁部の全周が開放状態であることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、タコ飼育用シェルタは、2つの吸付き体の外縁部の全周が開放状態であるため、タコがタコ進入隙間内に出入りし易いとともに飼育者がタコ進入隙間内のタコを確認し易くすることができる。なお、2つの吸付き体の外縁部は、全周のうちの少なくとも半分以上が開放されていればよいが、好ましくは、全周のうちの2/3以上が開放されていることによってタコのタコ進入隙間への出入りが活発になる。この場合、2つの吸付き体の外縁部の開放部分は、断続的であっても連続的であってもよい。
また、本発明の他の特徴は、前記タコ飼育用シェルタにおいて、吸付き体は、外縁部にタコ進入隙間に連通する連通部を備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、タコ飼育用シェルタは、吸付き体の外縁部にタコ進入隙間に連通する連通部を備えているため、この切欠きを壁や水底に面して配置することでタコ進入隙に対して飼育水の出入りを確保してタコ進入隙間内のゴミの滞留を防止することができる。なお、連通部としては、外縁部の一部を切り欠いた切欠きや、外縁部の近傍に形成した貫通孔などで構成することができる。
また、本発明は、タコ飼育用シェルタの発明として実施できるばかりではなく、このタコ飼育用シェルタを用いたタコの飼育システムの発明としても実施できるものである。
具体的には、タコの飼育システムは、タコを飼育するための飼育槽と、飼育槽内に設置した請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1に記載したタコ飼育用シェルタとを備えるようにすればよい。この場合、飼育槽は、タコの飼育水を貯留した水槽のほか、洋上に設置した生簀も含まれる。また、タコの飼育水を貯留した水槽には、地上に固定的に設けられた水槽のほかに、移動可能な水槽、例えば、小型水槽や活魚車の水槽も含まれる。
この場合、前記タコの飼育システムにおいて、タコ飼育用シェルタは、タコ進入隙間が水深方向に沿うように配置されるとよい。これによれば、タコの飼育システムは、本発明者らによる実験によれば、タコ飼育用シェルタをタコ進入隙間が水平方向に延びるように配置した場合に比べてタコのタコ飼育用シェルタの利用率が向上するとともに、タコ進入隙間の水平方向への開放量が減るためタコ同士がお互いを見つけ難くなっての争いが生じることを抑制することができる。
また、前記タコの飼育システムにおいて、タコ飼育用シェルタは、飼育槽内における水流に対して吸付き体が交わる向きで配置されるとよい。この場合、タコ飼育用シェルタは、吸付き体を水流に対して直交する向きで配置することが好ましい。これにより、本発明者らの実験によれば、タコ飼育用シェルタを吸付き体101が水流に対して平行になる向きで設置した場合に比べてタコのタコ飼育用シェルタの利用率を向上させることができる。なお、飼育槽内の飼育水の水流としては、飼育槽内での飼育水の循環や撹拌のための水流やエアレーションによる水流がある。また、飼育水の浄化による水流、すなわち、清水または浄化した飼育水を飼育槽内に供給する給水管から飼育槽内の飼育水を排水または浄化するために取水する取水管202に向かう水流である。
本発明の一実施形態に係るタコ飼育用シェルタの外観構成を示す斜視図である。 図1に示すタコ飼育用シェルタの組立構成を説明するために各部品を分解した分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタコの飼育システムの構成の概略を模式的に示した断面図である。 図3示すタコの飼育システムにおける飼育槽内へのタコ飼育用シェルタの配置を説明するための飼育槽201の平面図である。 本発明の変形例に係るタコ飼育用シェルタの外観構成を示す斜視図である。 本発明の他の変形例に係るタコ飼育用シェルタの外観構成を示す斜視図である。 本発明の他の変形例に係るタコ飼育用シェルタの外観構成を示す斜視図である。 本発明の変形例に係るタコの飼育用システムの構成の概略を模式的に示した側面図である。
以下、本発明に係るタコ飼育用シェルタおよびタコの飼育システムの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るタコ飼育用シェルタ100の外観構成を示す斜視図である。また、図2は、図1に示すタコ飼育用シェルタ100の組立構成を説明するために各部品を分解した分解斜視図である。また、図3は、本発明に係るタコの飼育システム200の構成の概略を模式的に示した断面図である。また、図4は、図3示すタコの飼育システム200における飼育槽201内へのタコ飼育用シェルタの配置を説明するための飼育槽201の平面図である。このタコ飼育用シェルタ100は、飼育槽201内においてタコO(主として、マダコ、イイダコまたはミズダコ)の逃げ場または住処となる器具である。
(タコ飼育用シェルタ100の構成)
タコ飼育用シェルタ100は、4つの吸付き体101をそれぞれ備えている。吸付き体101は、タコOが入り込むタコ進入隙間103を形成するための部品であり、タコOが吸盤で吸い付くことができる大きさの面を有した板状体で構成されている。本実施形態においては、吸付き体101は、樹脂材(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂)を一辺が300mm、厚さが1mmの正方形の板状に形成して構成されている。
これらの各吸付き体101は、表裏面がタコOが吸い付くことができる滑らかな平面状に形成されるとともに黒色にそれぞれ着色されている。また、各吸付き体101の四隅には、後述する連結具104を取り付けるための貫通孔からなる連結孔102がそれぞれ形成されている。そして、これらの4つの吸付き体101は、それぞれタコ進入隙間103を介して互いに並列に並べられた状態で連結具104によって一体的に連結されている。
タコ進入隙間103は、タコOが進入して居つく場所(空間)であり、互いに対向し合う吸付き体101によって形成されている。この場合、タコ進入隙間103は、タコOの大きさに応じてタコOが進入することができる間隔量Lで形成される。本発明者らの実験によれば、タコ進入隙間103の隙間量Lは、湿重量100g〜1kgの重さのタコOにおいては2cm以上かつ10cm以下が好適である。本実施形態においては、4つの吸付き体101によって形成される3つのタコ進入隙間103は、全て同じ隙間量Lで形成されている。なお、タコ進入隙間103の隙間量Lは、タコOの大きさ、飼育季節または性格などの飼育環境に応じて適宜設定されるものであり、2cm以上かつ10cm以下に限定されるものでないことは当然であり、隙間量Lを2cm未満または10cm以上に設定してもよいことは当然である。
連結具104は、4つの吸付き体101を一体的に連結するための部品であり、主として、隙間形成筒105、連結棒106および連結ナット107によって構成されている。隙間形成筒105は、互いに対向する吸付き体101間に配置されてタコ進入隙間103の隙間量Lを規定するための部品であり、樹脂材(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂)を円筒状に形成して構成されている。この場合、隙間形成筒105は、連結棒106が貫通可能な内径に形成されるとともに、隙間形成筒105の両端部にそれぞれ配置される2つの吸付き体101の面を押圧可能な肉厚を確保する外径に形成されている。この隙間形成筒105は、本実施形態においては、1つの吸付き体101に形成された4つの連結孔102および3つのタコ進入隙間103にそれぞれ対応して12個設けられている。
連結棒106は、4つの吸付き体101および3つの隙間形成筒105を連結ナット107と協働して一体的に連結するための部品であり、4つの吸付き体101および3つの隙間形成筒105を貫通する長さの棒状の雄ネジで構成されている。この連結棒106は、4つの吸付き体101の各厚さおよび3つの隙間形成筒105の各長さの総量よりも長い長さに形成される。
この場合、連結棒106は、吸付き体101について厚さの異なる吸付き体101を複数種類用意した場合や、隙間形成筒105について長さの異なる複数の隙間形成筒105を用意した場合には最も厚くなる組合せにおける両端の吸付き板101間の距離よりも長い長さに形成される。この連結棒106は、本実施形態においては、1つの吸付き体101に形成された4つの連結孔102に対応して4つ設けられている。また、連結棒106は、海水中においても腐食しない材料、例えば、ステンレス材や樹脂材で構成されている。
連結ナット107は、4つの吸付き体101および3つの隙間形成筒105を連結棒106と協働して一体的に連結するための部品であり、連結棒106の外表面に形成された雄ネジに噛み合う雌ネジが形成された筒体で構成されている。この連結ナット107は、本実施形態においては、1つの連結棒106の両端から締め付けられる。したがって、連結ナット107は、本実施形態においては、4つの連結棒に対応して8つ設けられている。また、連結ナット107は、海水中においても腐食しない材料、例えば、ステンレス材や樹脂材で構成されている。また、これらの隙間形成筒105、連結棒106および連結ナット107からなる連結具107は、吸付き体101と同様に黒色に着色されている。
ここで、タコ飼育用シェルタ100の製作過程について簡単に説明しておく。タコ飼育用シェルタ100を製作する作業者は、吸付き体101および連結具104をそれぞれ用意する。本実施形態においては、作業者は、4つの吸付き体101、12個の隙間形成筒105、4つの連結棒106および8つの連結ナット107をそれぞれ用意する。
次に、作業者は、4つの連結棒106における各一方の端部にそれぞれ連結ナット107をネジ嵌合させた後、これら4つの連結棒106における各他方の端部から1つの吸付き体101および4つの隙間形成筒105を交互に挿入する。そして、作業者は、4つの連結棒106に4つ目の吸付き体101を挿入した後に、これら4つの連結棒106における各他方の端部にそれぞれ連結ナット107をネジ嵌合させて締め付ける。
これにより、4つの連結棒106に4つの吸付き体101および12個の隙間形成筒105が取り付けられて3つのタコ進入隙間103を有したタコ飼育用シェルタ100が完成する。この場合、タコ飼育用シェルタ100は、12個の隙間形成筒105がそれぞれ同じ長さに形成されているため、各吸付き体101間に形成される3つのタコ進入隙間103の隙間量Lはすべて同じであるとともに1つのタコ進入隙間103内における隙間量Lも均一である。すなわち、4つの吸付き体101は、互いに平行な状態で対向配置されている。
(タコの飼育システム200の構成)
このように構成されたタコ飼育用シェルタ100は、タコOを飼育する飼育槽201内に設置されてタコの飼育システム200を構成する。飼育槽201は、着底生活に移行した複数のタコOを飼育するための水槽であり、FRP(繊維強化樹脂)材を上方が開口するとともに所定の深さを有した平面視で長方形状の箱状に形成されている。この飼育槽201の平面的な大きさや深さは特に限定されないが、本実施形態においては、縦が2m、横が3m、高さが1.5mに形成されており、飼育槽201内に約1mの深さで飼育水Wが満たされている。また、飼育槽201は、本実施形態においては、陸上の建屋の中に設置されている。
この飼育槽201の内壁面は、飼育槽201内のタコOを視認し易くするとともにタコOにタコ飼育用シェルタ100への興味を喚起するために青色に着色されている。また、飼育槽201には、長手方向の一方(図示右側)の端部側には、取水管202が設けられているとともに、他方(図示左側)の端部には給水管205が設けられている。
取水管202は、飼育槽201内の飼育水Wの一部を吸引して浄化槽203に導くための配管である。浄化槽203は、取水管202によって取り込まれた飼育水Wをろ過および殺菌して浄化する機械装置である。この浄化槽203によって浄化された飼育水Wは、送水ポンプ204によって給水管205を介して飼育槽201に戻される。
また、このタコの飼育システム200には、飼育槽201内の飼育水Wの水位を一定に保つ排水管、飼育槽201や浄化槽203に酸素を供給するエアレーション設備、飼育水Wの塩分、pH(ペーハ)、温度およびアンモニア濃度を検出する機器などタコOを飼育するために一般的に必要な他の設備を備えている。しかし、これらの各設備については、本発明に直接関わらないため、その説明は省略する。
(タコ飼育用シェルタ100およびタコの飼育システムの作動)
次に、このように構成されたタコ飼育用シェルタ100およびタコの飼育システム200によるタコOの飼育方法について説明する。まず、タコOを飼育する飼育者は、飼育槽201内を飼育水Wで満たして浄化槽203および送水ポンプ204をそれぞれ作動させて飼育槽201内における飼育環境(水質、水温および塩分など)をタコOを飼育可能な環境に整える。
次に、飼育者は、飼育槽201内にタコ飼育用シェルタ100を設置する。具体的には、飼育者は、タコ飼育用シェルタ100の全体を飼育水W中に水没させて配置する。この場合、タコ飼育用シェルタ100は、飼育水W中であれば位置や姿勢は特に限定されるものではないが、タコOのタコ飼育用シェルタ100の利用率を高める観点から以下の状態で設置することがより好ましい。
まず、タコ飼育用シェルタ100は、吸付き体101の四辺のうちのいずれかが飼育槽201の水底上に接触している姿勢が好ましい(図3参照)。これにより、タコ飼育用シェルタ100は、飼育水W中において水流やタコOのイタズラによって姿勢変化することが抑制されて水中での安定性を高めることができる。次に、タコ飼育用シェルタ100は、タコ進入隙間103が水深方向に沿って延びる向きで配置することが好ましい(図3および図4参照)。これにより、本発明者らの実験によれば、タコ進入隙間103を水平方向に沿って延びる向きで設置した場合に比べてタコOのタコ飼育用シェルタ100の利用率を向上させることができる。
次に、タコ飼育用シェルタ100は、飼育槽201内に水流が生じている場合には、吸付き体101を水流に交わる向き、より好ましくは、吸付き体101を水流に対して直交する向きで配置することが好ましい(図3参照)。これにより、本発明者らの実験によれば、タコ飼育用シェルタ100を吸付き体101が水流に対して平行になる向きで設置した場合に比べてタコOのタコ飼育用シェルタ100利用率を向上させることができる。本実施形態においては、飼育槽201は、給水管204から取水管202に向かって水流(図3に破線矢印参照)が生じているため、吸付き体101を水流に対して直交する向きでタコ飼育用シェルタ100を配置する。
次に、タコ飼育用シェルタ100は、飼育槽201内に複数配置する場合には、互いにタコ進入隙間103同士が至近距離で同一平面上に位置しないように隣接するタコ飼育用シェルタ100におけるタコ進入隙間103をずらして(図4参照)、または吸付き体101に直交する方向に直列に配置するとよい(図4参照)。これによれば、互いに近接配置したタコ飼育用シェルタ100間において、各タコ飼育用シェルタ100内のタコO同士が互いを確認し難くなるため無用の争いを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、飼育者は、タコ飼育用シェルタ100の全体を飼育水中に水没させて配置しているが、タコ飼育用シェルタ100の吸付き体101における少なくともタコOが張り付くことができる面積分を飼育水W中に浸して配置すればよい。つまり、タコ飼育用シェルタ100は、その一部分が飼育水Wの水面上に露出していてもよい。
次に、飼育者は、飼育槽201内にタコ飼育用シェルタ100を設置した場合には、飼育槽201内にタコOを入れる。これにより、タコOは、飼育槽201内においてタコ飼育用シェルタ100におけるタコ進入隙間103内に進入してこのタコ進入隙間193内を住処として、または逃げ場として使用する。すなわち、タコ飼育用シェルタ100およびタコの飼育システム200は、複数のタコOをタコO同士の無用の争いを避けながら飼育することができる。
一方、飼育者は、飼育水Wの水面上または水中内からタコ飼育用シェルタ100におけるタコ進入隙間103内を視認することによりタコOの健康状態を確認することができる。また、飼育者は、タコOを捕獲する際にはタコ飼育用シェルタ100を飼育槽201から取り出すことによりタコ進入隙間103内のタコOを容易に捕獲することができる。この場合、飼育者は、タコ進入隙間103の外周部が開口しているため、タコ飼育用シェルタ100内に飼育水が溜まることがなく少ない力でタコ飼育用シェルタ100を飼育槽201から引き上げることができる。また、飼育者は、タコOが吸付き体101に強固に吸付いている場合においてもタコ進入隙間103の外周部が開口しているため、棒体などを用いて容易に取り出すことができる。
また、飼育者は、タコ飼育用シェルタ100のタコ進入隙間103の隙間量Lを変更したい場合には、連結ナット107を弛めて連結棒106から取り外した後、隙間形成筒105を長さの異なる隙間形成筒105に付け替えることによってタコ進入隙間103の隙間量Lを変更することができる。この場合、飼育者は、タコ飼育用シェルタ100が有する複数(本実施形態においては3つ)のタコ進入隙間103の隙間量Lを互いに同じ隙間量Lに設定してもよいし、互いに異なる隙間量Lに設定してもよい。また、飼育者は、互いに対向する一対の吸付き体101間に配置される4つの隙間形成筒105について長さの異なる隙間形成筒105を用いることにより1つのタコ進入隙間103内において隙間量Lが変化する(換言すれば、広い隙間と狭い隙間とを有する)ように構成することもできる。そして、飼育者は、再びタコ飼育用シェルタ100を使用する場合には、飼育槽201内に配置すればよい。これによれば、タコ飼育用シェルタ100は、タコOの好みに応じて、または1つの飼育槽201内で大きさの異なるタコOを複数飼育する場合にタコOの大きさいに応じてタコ進入隙間103を使用させることができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、タコ飼育用シェルタ100は、タコOが吸い付くことができる大きさの面を有した少なくとも2つの吸付き体101をタコ進入隙間103を介して対向配置するとともに2つの吸付き体101の全周を開放して構成しているため、タコOは広範に開口した2つの吸付き体101の外縁部から2つの吸付き体の隙間、すなわち、タコ進入隙間103内に入り込むことができ、タコOにとって逃げ場や住処として機能することができる。この結果、タコ飼育用シェルタ100は、タコOの飼育槽201内での自由な活動を確保しながら共食いや争いによる負傷を防止して良質なタコを効率的に育てることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、タコ飼育用シェルタ100は、互いに対向する吸付き体101の外縁部の全周を開放状態としてタコ進入隙間103の外側端の全周が外部に対して開口するように構成した。これにより、タコ飼育用シェルタ100は、タコ進入隙間103の外側端の全周からタコOが出入りすることができるとともに、タコ進入隙間103内でのタコOの確認や取り出しが容易となる。また、タコ飼育用シェルタ100は、飼育水Wからの引き上げ時にタコ進入隙間103内に飼育水Wが溜まって重量が増すことも防止できる。
また、上記実施形態においては、タコ飼育用シェルタ100は、互いに対向する2つの吸付き体101を互いに平行配置した。しかし、タコ飼育用シェルタ100は、互いに対向する2つの吸付き体101を互いに非平行となる向きで配置することができる。これによれば、タコ飼育用シェルタ100は、1つのタコ進入隙間103内で隙間量Lが変化するため、前記したようにタコOの好みの隙間量Lのタコ進入隙間103内にタコOが進入できるとともに、タコ進入隙間103の外側端の開口部の開口量も広く開口した部分と狭く開口した部分とが形成されるため、1つのタコ進入隙間103内に他のタコOが進入することを抑制して争いが生じることを未然に防止することができる。
しかしながら、タコ飼育用シェルタ100は、タコ進入隙間103の外側端の全周のうちの少なくとも半分以上、好適には、2/3以上が外部に対して開口していればよい。この場合、タコ飼育用シェルタ100は、タコ進入隙間103の外側端の全周のうちの一部を覆って構成することもできる。具体的には、タコ飼育用シェルタ100は、例えば、図5に示すように、互いに対向する2つの吸付き体101の四隅のうちの対角方向に対向する2つの角部に同角部におけるタコ進入隙間103の外側端を覆うL字状の板状体からなるコーナーカバー110を設けることができる。
これによれば、タコ飼育用シェルタ100は、タコ進入隙間103内に影を形成してタコOのタコ進入隙間103内への進入を促進することができるとともに、タコ進入隙間103内にタコOの隠れ家に適した凹部を形成することができる。また、タコ飼育用シェルタ100は、方形状に形成した吸付き体101の対角位置に2つのコーナーカバー110を設けることで、タコ飼育用シェルタ100が転がっても常に一方のコーナーカバー110が水底より上方に位置するため、コーナーカバー110の利用環境を維持することができる。
また、上記実施形態においては、タコ飼育用シェルタ100は、全体を黒色で構成した。これにより、タコ飼育用シェルタ100は、本発明者らの実験によれば、吸付き体1010を黒色系で構成することにより、白色などの淡色や透明に形成した場合に比べてタコOがタコ進入隙103内に積極的に入り込むことを確認した。なお、黒色系とは、黒色および黒色に類似した、濃赤色、濃青色、濃褐色または濃紫色などの濃色を含む色のことである。また、この場合、タコ飼育用シェルタ100は、2つの吸付き体103の両方(少なくとも、タコ進入隙間103を形成する面)を黒色系の色で形成することが好ましい。また、上記実施形態においては、飼育槽201の内壁面を青色に形成したが、他の色(例えば、黒色や灰色)であってもよいことは当然である。なお、タコ飼育用シェルタ100は、吸付き体101を淡色や透明に形成することを否定するものではない。
また、上記実施形態においては、タコ飼育用シェルタ100は、4つの吸付き体101を連結具104によって互いに分解可能な状態で連結して構成した。しかし、タコ飼育用シェルタ100は、タコ進入隙間103を形成することができる少なくとも2つの吸付き体101を備えていればよい。この場合、タコ飼育用シェルタ100は、1つの吸付き体101を飼育槽201の壁面に隣接配置することで1つの吸付き体101と飼育槽201の壁体をもう1つの吸付き体101として構成することもできる。
また、タコ飼育用シェルタ100は、互いに対向する吸付き体101を分解可能な連結具104を省略して構成することもできる。具体的には、タコ飼育用シェルタ100は、例えば、図6に示すように、4つの吸付き体101のうちの互いに対向する吸付き体101を棒状の連結体を介して互いに繋げてこれらを一体的に形成することもできる。この場合、タコ飼育用シェルタ100は、樹脂材や金属材料を用いた射出成形や鋳造成形によって一体的に成形することができる。
また、上記実施形態においては、吸付き体101は、一辺が30cmの正方形の板状体で構成した。これにより、タコ飼育用シェルタ100は、吸付き体101を方形に形成することで製作が容易となるとともに水底上で転がり難くすることができる。しかし、吸付き体101は、タコOが吸い付く(換言すれば、張り付く)ことできる大きさの面を有して形成されていればよく、正方形以外の形状、例えば、長方形、三角形または五角形などの方形や多角形のほか、円や楕円形などの各種形状に形成することができる。
この場合、吸付き体101は、平板状のほか、湾曲した板状や波板状であってもよいし、板状よりも厚さの厚いブロック状に形成されていてもよい。吸付き体101をブロック状に形成することにより水底上での安定性を向上させることができる。また、吸付き体101の大きさも30cm四方よりも小さくてもよいし、30cm四方よりも大きくてもよい。この場合、タコ飼育用シェルタ100は、吸付き体101の大きさを30cm四方よりも大きく形成することにより、1つのタコ進入隙間103内に複数のタコOが進入する確率が高くなり、タコOの効率的な飼育が可能となる。
また、吸付き体101の表面は、タコOが吸付くことができる面で構成されていればよく、滑らか平坦面で形成されていてもよいし凹凸を有した面であってもよい。
また、吸付き体101の材質もポリ塩化ビニル樹脂以外の合成樹脂材、例えば、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリウレタン樹脂(PUR)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリスチレン樹脂(PS)、ナイロン樹脂(PA−6T,9T)またはポリプロピレン(PP)などで構成してもよいし、樹脂以外の材料、例えば、ゴム材、金属材(鉄、非鉄、軽金属)またはセラミック材で構成することもできる。
また、タコ飼育用シェルタ100は、例えば、図7に示すように、吸付き体101の外縁部の少なくとも一部にタコ進入隙間103に連通する連通部112を形成することができる。この場合、図7に示す連通部112においては、方形の吸付き体101の4つの辺の中央部にそれぞれ方形に切り欠いて形成されている。これにより、タコ飼育用シェルタ100は、タコ進入隙間103内への飼育水Wを流通性が高まるため、タコ進入隙間103内にゴミなどの滞留を防止することができる。
また、上記実施形態においては、タコの飼育システム200は、飼育槽201内にてタコ飼育用シェルタ100をタコ進入隙間103を水平方向に沿う姿勢で配置するとともに、飼育槽201内の水流に対して吸付き体101を直交させる向きで配置した。しかし、タコの飼育システム200は、飼育槽201内にてタコ飼育用シェルタ100をどのような向きおよび姿勢で配置してもよい。したがって、タコの飼育システム200は、飼育槽201内にてタコ飼育用シェルタ100をタコ進入隙間103を垂直方向に沿う姿勢で配置するとともに、飼育槽201内の水流に対して吸付き体101を平行な向きで配置することもできる。
また、タコの飼育システム200は、飼育槽201内の水底上にタコ飼育用シェルタ100を単に置くだけでもよいし、重石やボルトなどの器具を使って固定してもよいし、飼育槽201の上方から吊り下げてもよい。この場合、タコ飼育用シェルタ100は、飼育槽201内に固定することなく配置することでタコOがタコ飼育用シェルタ100を動かして遊び道具として用いることがありタコOのストレス解消の効果もある。
また、上記実施形態においては、タコの飼育システム200は、飼育槽201が水槽で構成した。しかし、飼育槽201は、海上に設置した生簀で構成することもできる。具体的には、例えば、図8に示すように、飼育槽201は、海面Sをフロートを備えた網で円筒状または方形状に仕切って構成されている。そして、タコの飼育システム200は、海面に浮かぶ筏210に複数のタコ飼育用シェルタ100をロープなどの紐体で吊るして構成されている。この場合、筏210に吊るした複数のタコ飼育用シェルタ100の下方には、タコ飼育用シェルタ100を安定せるためのウエイト211が設けられている。このように構成したタコの飼育システム200においても上記実施形態と同様にタコOを飼育することができる。
O…タコ、L…隙間量、W…飼育水、S…海面、
100…タコ飼育用シェルタ、
101…吸付き体、102…連結孔、103…タコ進入隙間、104…連結具、105…隙間形成筒、106…連結棒、107…連結ナット、
110…コーナーカバー、111…連結体、112…連通部、
200…タコの飼育システム、201…飼育槽、202…取水管、203…浄化槽、204…送水ポンプ、205…給水管、
210…筏、211…ウエイト。

Claims (11)

  1. タコが吸い付くことができる大きさの面を有した少なくとも2つの吸付き体を前記タコが入り込むことが可能な隙間であるタコ進入隙間を介して互いに対向配置するとともに前記タコ進入隙間の外側端の全周のうちの少なくとも半分以上が外部に対して開口するように前記2つの吸付き体の外縁部間を開放状態としたことを特徴とするタコ飼育用シェルタ。
  2. 請求項1に記載したタコ飼育用シェルタにおいて、
    前記2つの吸付き体の少なくとも一方は、黒色系の色で形成されていることを特徴とするタコ飼育用シェルタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載したタコ飼育用シェルタにおいて、
    前記吸付き体は、
    方形に形成されていることを特徴とするタコ飼育用シェルタ。
  4. 請求項3に記載したタコ飼育用シェルタにおいて、さらに、
    互いに対向する前記2つの吸付き体を同各吸付き体の各四隅を介して互いに連結する連結具を備えることを特徴とするタコ飼育用シェルタ。
  5. 請求項3または請求項4に記載したタコ飼育用シェルタにおいて、
    前記連結具は、
    互いに対向する前記2つの吸付き体間に配置される隙間形成筒と、
    互いに対向する前記2つの吸付き体および前記連結体を貫通する連結棒とを備えることを特徴とするタコ飼育用シェルタ。
  6. 請求項3ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載したタコ飼育用シェルタにおいて、
    互いに対向する前記2つの吸付き体間の前記タコ進入隙間における四隅のうちの少なくとも1つを塞ぐコーナーカバーを備えることを特徴とするタコ飼育用シェルタ。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1に記載したタコ飼育用シェルタにおいて、
    前記2つの吸付き体の外縁部の全周が開放状態であることを特徴とするタコ飼育用シェルタ。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1に記載したタコ飼育用シェルタにおいて、
    前記吸付き体は、
    外縁部に前記タコ進入隙間に連通する連通部を備えることを特徴とするタコ飼育用シェルタ。
  9. タコを飼育するための飼育槽と、
    前記飼育槽内に設置した請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1に記載したタコ飼育用シェルタとを備えることを特徴とするタコの飼育システム。
  10. 請求項9に記載したタコの飼育システムにおいて、
    前記タコ飼育用シェルタは、
    前記タコ進入隙間が水深方向に沿うように配置されることを特徴とするタコの飼育システム。
  11. 請求項9または請求項10に記載したタコの飼育システムにおいて、
    前記タコ飼育用シェルタは、
    前記飼育槽内における水流に対して前記吸付き体が交わる向きで配置されていることを特徴とするタコの飼育システム。
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