JP2017005839A - モータ付きギヤボックス - Google Patents

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英樹 青井
允彰 谷崎
Tadaaki Tanizaki
允彰 谷崎
龍佑 友田
Ryusuke Tomota
龍佑 友田
光行 宮内
Mitsuyuki Miyauchi
光行 宮内
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Abstract

【課題】 出力駆動トルクが大きく且つ薄い形状の高精度ギヤボックスを得る。
【解決手段】 ケース内に、モータと、モータの出力を減速するギヤモジュールと、モータの駆動を制御する回路部品を実装した制御基板とを備える。ケースを、開口部を有するモータケース部と、モータケース部にその開口部を塞ぐように取り付けられる制御基板ケース部とにより構成し、モータケース部にモータとギヤモジュールとを配置し、制御基板ケース部に制御基板を固定する。さらに、外部から制御基板に電気的に接続されている外部ケーブルと、制御基板からモータに電気的に接続されているモータ接続ケーブルとを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両や高精細精密加工装置などに内蔵されるモータ付きギヤボックスに関する。
近年、多くの製品分野で可動部分の電動化が進んでいる。例えば自動車等の車両分野では、ドアの開閉やシートの移動等の電動化が進んでいる。通常、これらの用途に使用されるモータは、その出力が用途に適合したトルクと回転速度に減速される。これを実現するために、モータは、ギヤと組み合わされて使用される。またモータはその用途に適合した回転制御等が必要であるため、モータ用の回路基板も組み込まれる。この様なモータ・ギヤおよび回路基板等が組み込まれた駆動装置を、本願ではモータ付きギヤボックスと名付ける。
一方、化学検査装置や医療機器等では、例えば薬液等の液体を高精度に計量し、供給する機能が必要になる。また高精細加工装置では、被加工部材の高精度位置決めや加工部材の高精度の移動等が求められる。これらを実現する電動装置には、高精度に回転位置を制御できる機能が求められる。この様な電動装置には、高性能DCブラシレスモータとその制御回路、およびこのモータ回転を正確に減速する高性能ギヤモジュールとが組み合わされる。
近年、これらの機器や装置では、小型化、低価格化の要請が高まっている。例えば車両用のモータ付きギヤボックスでは、車両自体が高機能化する中で、これを構成する部品の点数は増えている。他方、これらの部品を組み込む車内のスペースは狭くなっている。その結果、モータ付きギヤボックスを含む各部品は、その外形を可能な限り小さく且つ低価格であることが求められている。
従来のモータ付きギヤボックスとしては特開2009−102013号公報があり、出力軸の心出し精度を重視したモータ付きギヤとしては特開2007−074863号公報がある。
特開2009−102013号公報 特開2007−074863号公報
特開2009−102013号公報に記載されたモータ付きギヤボックス(アクチュエータ)は、車両用の走行状態における、灯具の照明方向を適宜変更させることに使用される。この用途では、一つの対象物の動作に対して、一つのモータ付きギヤボックスが割り付けられている。特許文献2に記載されたモータ付きギヤボックス(ギヤドモータ)は、出力軸の芯出し精度を高めるために、ギヤホルダを使用し、これにモータおよび歯車を組み付けている。その結果、ギヤホルダのスペースが別途必要となっている。
近年、化学検査装置や高精細加工装置などの精密機器においては、多量の検査を同時並行に、且つ正確に行う機能や、高精度部品を大量に同時並行して加工する機能が求められている。この様な場合、一つのモータ付きギヤボックスで複数の装置を駆動することで、高精度の位置決め機能を効率的に実現している。他方、このモータ付きギヤボックスが一つの装置を駆動する場合でも、ギヤボックスで使用されるモータの出力に比較してギヤボックスの出力で100倍以上のトルクが求められる場合もある。さらに、装置に対する小型化・省電力化への継続的な要請があり、特に薄いものが求められている。
また、モータ付きギヤボックスを製造する場合、モータ・ギヤおよび回路基板等の全ての部品が組み込まれ、ギヤボックスとして完成した後に、その動作確認検査が行われる。この段階でモータ付きギヤボックスに不良が発生した場合、どの部品に不備があったかを検査することが難しくなる。この場合の組み立ては、これらの部品を予め決められた順番に組み立てる必要があり、製造タクトが長くなる。その結果、製造工程での融通性が低下し、製造効率の低下につながる。
本発明の目的は、モータ・ギヤモジュール・回路基板等を有するモータ付きギヤボックスにおいて、出力駆動トルクが大きく且つ薄い形状の高精度ギヤボックスを得ることである。
本願の例示的な一つの発明は、ケース内に、モータと、前記モータの出力を減速するギヤモジュールと、前記モータの駆動を制御する回路部品を実装した制御基板と、を収容したモータ付きギヤボックスであって、前記ケースは、開口部を有するモータケース部と、前記モータケース部に前記開口部を塞ぐように取り付けられる制御基板ケース部と、により構成され、前記モータケース部には、前記モータと前記ギヤモジュールとが配置され、前記制御基板ケース部には、前記制御基板が固定され、前記モータは、前記モータケース部に固定されたモータ静止部と、前記モータ静止部に対して回転自在に設けられたモータ軸を含むモータ回転部と、を備え、前記モータ軸には、ギヤ部が設けられており、前記ギヤモジュールは、歯車と歯車軸とにより構成される歯車ユニットを複数段噛合わされて構成され、前記歯車軸は前記モータ軸に対して垂直に配置され、初段の前記歯車に前記ギヤ部が噛み合わされることで、前記モータの回転力が前記初段の前記歯車に伝えられ、前記歯車ユニットの最終段の前記歯車における前記歯車軸を出力軸とし、前記出力軸は前記モータケース部の出力軸孔を貫通して前記モータケース部の外側に突出し、さらに、外部から前記制御基板に電気的に接続される外部ケーブルと、前記制御基板から前記モータに電気的に接続されるモータ接続ケーブルと、を有する。
本願の例示的な一つの発明によれば、モータおよびギヤモジュールがモータケース部に、制御基板が制御基板ケース部にそれぞれ固定されることで、歯車軸の方向に対して薄いギヤ付きモータを実現できる。また、モータケース部と制御基板ケース部とをそれぞれ別個に組み立てることが可能であることから、製造工程を単純化することができ、コストを低減できる。加えて、それぞれのケース部毎に検査が可能であることから、不良品を早い段階で検出でき、生産の歩留まりが向上する。
図1は、本発明の一実施形態によるモータ付きギヤボックスを示す正面図である。 図2は、図1のモータ付きギヤボックスにおけるモータケース部を示す平面図である。 図3は、図1のモータ付きギヤボックスにおける制御基板ケース部を示す下面図である。 図4は、図2のギヤ部示す切断側面図である。 図5は、図2のケースをX−X’線で切断した場合の切断側面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。この実施形態におけるモータ付きギヤボックスは、図1に示すように、直方体のケース1内に、モータとギヤモジュールと制御基板とが収容されている。そのケース1の一つの面から外部側に、垂直に出力軸730が伸びている。この出力軸が、例えば化学検査装置や医療機器等に接続される。そして出力軸が高精度に回転することで、化学検査装置等の角度調整や薬液の計量等を行う。本実施形態では、これらの装置内の複数の部位に、出力軸の高精度回転力を共通に供給する場合も想定する。通常、化学検査装置は、同一の検査を同時並行且つ大量に行う場合がある。このような場合は、一つの高精度調整出力を、同時並行に動作する対象部位に、共通に供給することで、効率的な検査等を実現する。このような場合、出力軸の駆動トルクは、一つの対象部位に供給する場合に比較して、大きいことが求められる。本実施形態では、このような用途を考慮し、後述するように、ギヤモジュールは歯車を3段組み合わせた構成を採用しており、そのギヤ比は1:150より大きく設定している。また組み込む装置の小型化要請のため、出力軸方向に薄いギヤボックスを構成している。
本実施形態では出力軸方向に薄い直方体のケース1を、出力軸730に垂直な平面に沿って、上面を開口したモータケース部10と、このモータケース部10の開口を施蓋するようモータケース部10に装着される制御基板ケース部20の2つに分割している。そして、モータケース部10にモータ5とギヤモジュール7とを固定し、制御基板ケース部20に制御基板8を固定する構造を持つ。
<モータケース部10内の構成>
図2は、モータケース部10を上面開口側から見た平面図である。モータ5は、静止部50と回転部51とにより構成されている。静止部50は、センサ56が搭載されたモータ基板53とモータベース54とを有し、モータ基板53とモータベース54とが取付け部15により静止部50に一体に固定された上で、モータベース54がモータケース部10にねじ止めされ、これにより静止部50がモータケース部10に固定されている。回転部51は、いわゆるアウターロータタイプのロータであり、これにモータ軸52が結合されている。アウターロータタイプのモータは、インナーロータタイプに比較して、より大きなモータ駆動トルクが得られる。本実施形態では、一つのモータ付きギヤボックスで、複数の対象部位を駆動することから、大きなトルクが得られる点で有利である。
モータ軸52にはウォームギヤ55が固定されている。これがギヤモジュール7の初段に対応する歯車71の大径歯車712に噛み合わされる。ギヤモジュール7は、3段の歯車71・72・73により構成され、それぞれの歯車71・72は、大径歯車と小径歯車が一体となり歯車軸を中心に回転する構造を有する。モータ軸52の駆動力は、ウォームギヤ55から初段の歯車71の大径歯車712に伝わり、これに一体形成されている初段の小径歯車711に伝わる。小径歯車711は、2段目の歯車72の大径歯車722と噛み合い、これが小径歯車721に伝わる。さらにこれが最終段の歯車73の大径歯車732に伝わり、これが出力軸730に伝わる。この実施形態では、最終段の歯車73には、小径歯車は存在しない。なお、本実施形態においては、歯車71、72、73は、はすば歯車であるが、歯車71、72、73は、必ずしもはすば歯車である必要はなく、例えば平歯車であっても良い。また、本願構造に矛盾しない範囲であれば、他の歯車が用いられても良い。
ギヤモジュール7は、これを構成する3つの歯車軸のそれぞれが、モータケース10に固定されることにより、ケース1に保持される。そのためにモータケース10には、歯車軸保持孔18が設けられている。 また最終段の歯車軸である出力軸730は、モータケース部10側と制御基板ケース部20側に設けられた1対の軸受74・75により保持される。この場合、これらの軸受74・75は、モータケース部10側と制御基板ケース部20側にそれぞれ設けられた円筒状の軸受け保持部140・141により、軸受外輪が保持される。その際、軸受け保持部140・141の内周と、軸受74・75の外輪との間には、微少隙間を置いて挿入される、いわゆる隙間嵌め(ルーズフィット)状態で保持される。これにより出力軸が回転したときの軸芯の振れを小さくしている。その結果、安定した出力回転が得られる。
以上の通り、本発明では、モータ5およびギヤモジュール7が、共にケース1に直接固定される。他方、従来のモータ付きギヤボックスでは、例えば特許文献2のように、モータおよびギヤモジュールを、ケースとは別部材であるギヤホルダに固定し、これらをケースに取り付けることで、高精度の構造を実現していた。しかしその結果、従来のギヤボックスでは、ギヤホルダのスペースが別途必要となり、小型化を犠牲にしていた。本発明はこの課題を解決している。
<制御基板ケース内の構成>
本件発明に関係する精密機器や装置で使用されるモータ付きギヤボックスでは、高精度のモータ回転を実現するために、専用の制御基板による制御が行われている。この制御基板には、通常、マイクロコンピュータ等のプログラム処理が可能な素子および必要な周辺素子等が搭載され、一定の大きさになる。本発明では、この制御基板を制御基板ケース部に固定することで、小型化・効率化等を図っている。
図3は、制御基板ケース部20を出力軸方向の開口側から見た下面図である。制御基板8は、制御基板ケース部20の内側表面つまり下面に接着、あるいはカシメ等の手段で固定される。制御基板8には、他の部位と制御基板8とを電気的に接続するための部品として、外部ケーブル接続部81とモータ接続コネクタ85とがある。外部ケーブル接続部81は、外部ケーブル82により、外部の装置側と制御基板8とをつないでいる。またモータ接続コネクタ85は、モータ接続ケーブル88により、モータ基板53と制御基板8とをつないでいる。モータ接続ケーブル88の一端部88aはモータ基板53に接続され、モータ接続ケーブル88の他端部88bは自由端であり、モータケース部10に制御基板ケース部20が結合される際に、制御基板ケース部20における制御回路8のモータ接続コネクタ85に差し込んで接続される。
モータ接続ケーブル88は、モータケース部10と制御基板ケース部20とが分割された状態で、モータ基板53と制御基板8とを電気的に接続するために必要な十分な長さを有する。従って、モータケース部10と制御基板ケース部20とが組み立てられて、一つのギヤボックスであるケース1となった時点では、モータ接続ケーブル88は、弛みを持った状態で接続されることになる。このモータ接続ケーブル88の弛み部分を収納するために、モータケース部10には、ケーブル収容部11が設けられている。このケーブル収容部11は、モータ接続ケーブル88とモータ5との接触を防止するモータ仕切り壁12と、モータ接続ケーブル88とギヤモジュール7との接触を防止するギヤ仕切り壁13とにより囲まれた領域にて形成される。本実施形態においては、制御基板8とモータ基板53との少なくとも一方の表面には、防湿剤が塗布されている。この構成によって、万が一、歯車71、72、73に塗布された潤滑剤が飛散した場合でも、制御基板8とモータ基板53との電気的な接続を悪影響が与えられることを低減できる。なお、上記構成によると、歯車71、72、73に塗布された潤滑剤が制御基板8やモータ基板53に付着することを防ぐために、物理的な壁を設ける必要もない。
<ギヤボックスの組み立て>
全ての部品が搭載されたモータケース部10および制御基板ケース部20の組み立てに際しては、モータケース部10に、この上面開口を塞ぐように制御基板ケース部20を配置し、図外のねじを用いて両ケース部10・20が結合される。すなわち、図2に示すように、モータケース部10の周壁における3カ所においてケース部内に膨出するかたちでボス部14・15・16が壁面に上下方向に沿って成形され、各ボス部14〜16にその上端面に開口するようにねじ孔14a・15a・16aがそれぞれ形成されている。他方、図3に示すように、制御基板ケース部20には、その周縁部における3カ所にねじ挿通孔24・25・26が形成されている。モータケース部10に制御基板ケース部20を結合した際、各ねじ挿通孔24〜26は各ねじ孔14a〜16aに合致する位置関係になっており、各ねじ挿通孔24〜26にそれぞれねじを挿通して各ねじ孔14a〜16aに締結することにより、モータケース部10と制御基板ケース部20とが結合される。
ここで、図2に示すように、2つのボス部15・16は、モータケース部10の周壁部における出力軸730に隣接する2つの側壁のほぼ中央部に配置され、両ボス部15・16のねじ孔15a・16aは両者を結ぶ仮想線上に出力軸730が位置するような位置関係になっている。この結果、両ケース部10・20の固定部を結んだ線上に負荷が加わる出力軸730を配置した構成となるため、出力軸730の負荷を十分な強度で支えることが可能となり、安定した出力特性を得ることができる。
モータケース部10および制御基板ケース部20の組み立ての際、モータ接続ケーブル88がケーブル収容部11にスムースに収容されることで、組み立て工程の円滑化が図られる。これにより生産時間の短縮を実現し、且つ不良の低減を図ることができる。ここで、モータ接続ケーブル88は、これをスムースにケーブル収容部11に収容させるために、制御基板8上のモータ接続コネクタ85が、制御基板8に垂直な方向にモータ接続ケーブル88との接続部を有するように実装される。モータ接続ケーブル88の弛み部分は、制御基板8に対して垂直に押し込まれ、その方向に存在するケーブル収容部11にスムースに導かれる。また、組み立ての際のこのような作用をより円滑に実現するために、ケーブル収容部11と制御基板8上のモータ接続コネクタ85とは、出力軸の方向、即ち歯車軸方向において重なって配置されている。これにより、モータ接続コネクタ85に挿入されているモータ接続ケーブル88は制御基板8に対して垂直下方に伸び、そこにケーブル収容部11が配置される位置関係が確保できる。
<ギアボックスの薄型化>
ギヤボックスを、出力軸方向において薄くするためには、このギヤボックス内に組み込まれる部品の中で最も厚い部品であるモータの配置を工夫することが重要となる。本実施形態では、ギヤボックスの出力軸方向の厚さを、モータの厚さに近づけるために、以下の構造を採用している。
まず第一に、モータ5と制御基板ケース部20との間には、制御基板8を配置しない。即ちモータ5に対応する部分には、制御基板8の領域が存在しないように、制御基板8を欠落させている。この領域をモータ逃がし部83と呼ぶことする。制御基板8は、このモータ逃がし部83の部分が欠落した外形形状を有する。
さらに、図5に示すように、モータケース部10の底壁部および制御基板ケース部20の天板部のそれぞれの内側表面には、モータ5と出力軸方向で重なる部分の一部に曲面状に窪んだ凹部17・27がある。これによりモータ5は、モータケース部10の内側表面付近および制御基板ケース20の内側表面付近まで近づけて配置することができる。その結果、出力軸方向に薄いギヤボックスを実現できる。
制御基板8には、ギヤモジュール7の出力軸730以外の2つの歯車軸710・720から延びる仮想線と制御基板8とが交差する線分を含む領域に、貫通孔84が形成されている。これらの歯車軸710・720のモータケース部10側の端部は、モータケース部10に形成された歯車軸保持孔18に挿入固定されている。歯車軸710・720の他端は、制御基板ケース部20には固定されず解放されている。すなわち、歯車軸710・720が制御基板8と接触することを防止するために、接触する可能性がある基板部分に歯車軸逃がし孔84を設けている。なお、歯車軸710.720の他端は、制御基板8を貫通し、モータケース10に設けた歯車軸保持孔を設け、これに挿入することで固定しても良い。この場合には、ギヤモジュール7は一層強固にケース1に固定される。
<防液構造>
本実施形態のギヤボックスは、化学検査装置に用いられる場合は薬液や洗浄液に、加工装置に用いられる場合は潤滑油や洗浄水等に、濡れる場合がある。これらの液体が、ギヤボックス内に侵入しないように、ギヤボックスに防液構造を採用することができる。
具体的には、モータケース部10と制御基板ケース部20とが組み合わされる部分に環状に防液用弾性リング90を配置する。本ギヤボックスにおいては、ケース固定ネジを用いてモータケース部10と制御基板ケース部20とが密着固定されるが、その際、防液用弾性リング90が双方のケース部の接合部分で圧接されることで、密閉状態を実現する。
また、ギヤモジュール7を、モータケース部10に固定するための歯車軸保持孔18の周辺近傍には、侵入可能性のある液体をはじく撥液性物質が塗布される。更に出力軸730はモータケース部10の底壁部を貫通して、ケース外に導出している。この貫通孔の周辺にも、撥液性物質が塗布される。ここで液体が水の場合は、撥水性ある物質が塗布される。
<FFCによる接続>
制御基板8に電気的に接続される2つのケーブルは、信号線毎、あるいは電力線毎の単線を束ねたバラ線で構成しても良い。他方これらのケーブルをより薄く且つ製造容易にするためには、フレキシブルフラットケーブル(以下「FFC」)と呼ばれるケーブルを使用することが推奨される。なお、制御基板8への電気的な接続においては、フレキシブル基板(FPC)を用いた構成であっても良い。
モータ基板53は出力軸730に平行な表面を有している。モータ接続ケーブル88をFFCで構成した場合、モータ接続ケーブル88の一端部は、モータ基板53上の表面を、出力軸730の下方から上方に沿って、モータ基板53表面とほぼ平行に引き出される。またこのモータ接続ケーブル88の他端部(自由端部)は、制御基板8上に配置されたモータ接続コネクタ85に接続される。モータケース部10と制御基板ケース部20とが組み合わされた時、モータ接続ケーブル88は、モータ基板53の表面から出力軸730の上方にむかって伸び、これがケーブル収容部11の中でS字状に上下することで、その弛み部が吸収され、その他端が制御基板8上に配置されたモータ接続コネクタ85に、出力軸730方向の下方から上方に向かって接続される。モータ接続ケーブル88にこのようなS字形状の弛み部分を形成することで、組み立て工程において円滑且つ不良を低減した歩留まりの良い加工を実現する。
なお、上記のモータ接続ケーブル88のモータ基板53との接続、および制御基板8との接続は、FFCではなくバラ線で構成した場合でも同様の構造を持つことで、同様の効果が期待できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した範囲において種々の変形が可能である。
本発明によるモータ付きギヤボックスは、高性能DCブラシレスモータとその制御回路、およびこのモータ回転を正確に減速する高性能ギヤモジュールとが組み合わされて構成され、自動車等のドアの開閉やシートの移動等、車両分野における電動化のための駆動装置、高精細精密加工装置、化学検査装置や医療機器等の電動装置に適用可能である。
1 ケース
5 モータ
7 ギヤモジュール
8 制御基板
10 モータケース部
20 制御基板ケース部
71・72・73 歯車
82 外部接続ケーブル
88 モータ接続ケーブル
730 出力軸

Claims (20)

  1. ケース内に、モータと、前記モータの出力を減速するギヤモジュールと、前記モータの駆動を制御する回路部品を実装した制御基板と、を収容したモータ付きギヤボックスであって、
    前記ケースは、
    開口部を有するモータケース部と、
    前記モータケース部に前記開口部を塞ぐように取り付けられる制御基板ケース部と、
    により構成され、
    前記モータケース部には、前記モータと前記ギヤモジュールとが配置され、
    前記制御基板ケース部には、前記制御基板が固定され、
    前記モータは、
    前記モータケース部に固定されたモータ静止部と、
    前記モータ静止部に対して回転自在に設けられたモータ軸を含むモータ回転部と、
    を備え、
    前記モータ軸には、ギヤ部が設けられており、
    前記ギヤモジュールは、歯車と歯車軸とにより構成される歯車ユニットを複数段噛合わされて構成され、前記歯車軸は前記モータ軸に対して垂直に配置され、
    初段の前記歯車に前記ギヤ部が噛み合わされることで、前記モータの回転力が前記初段の前記歯車に伝えられ、前記歯車ユニットの最終段の前記歯車における前記歯車軸を出力軸とし、前記出力軸は前記モータケース部の出力軸孔を貫通して前記モータケース部の外側に突出し、
    さらに、
    外部から前記制御基板に電気的に接続される外部ケーブルと、
    前記制御基板から前記モータに電気的に接続されるモータ接続ケーブルと、
    を有する、
    ことを特徴とするモータ付きギヤボックス。
  2. 前記ケースは、前記歯車軸に対して垂直な平面に沿って、前記モータケース部と前記制御基板ケース部とに分割されている、請求項1に記載のモータ付きギヤボックス。
  3. 前記モータは、アウターロータタイプである、請求項1または2に記載のモータ付きギヤボックス。
  4. 前記ギヤモジュールのギヤ比は、前記モータ軸の1回転に対し、前記出力軸が1/150回転以下の回転となるように設定されている、請求項1から3のいずれかに記載のモータ付きギヤボックス。
  5. 前記モータケース部には、モータベースが固定され、
    前記モータベースにはモータ静止部およびモータ基板が固定され、
    前記モータ基板には前記モータおよび前記モータ接続ケーブルが電気的に接続されている、請求項1から4のいずれかに記載のモータ付きギヤボックス。
  6. 前記モータ基板には前記モータ回転部の回転位置を検出するセンサが固定されている、請求項1から5のいずれかに記載のモータ付きギヤボックス。
  7. 前記制御基板と前記モータ基板との少なくとも一方の表面には、防湿剤が塗布されている、請求項1から6のいずれかに記載のモータ付きギヤボックス。
  8. 前記ギヤモジュールの前記出力軸を除く前記歯車軸は静止している軸であって、静止している前記歯車軸の一端が前記モータケース部に固定されている請求項1から4のいずれかに記載のモータ付きギヤボックス。
  9. 前記モータケース部には、前記歯車軸が固定される貫通孔が設けられており、前記貫通孔と前記歯車軸との間には、防液剤が塗布されている請求項8に記載のモータ付きギヤボックス。
  10. 前記モータケース部の前記出力軸孔と前記出力軸との間には、防液剤が塗布されていることを特徴とする請求項8に記載のモータ付きギヤボックス。
  11. 前記モータケース部と前記制御基板ケース部との接合部には、弾性材料にて形成された防液リングを有する、請求項8に記載のモータ付きギヤボックス。
  12. 前記出力軸は一対の軸受により支持されており、一方の前記軸受は前記モータケース部に保持され、他方の前記軸受は前記制御基板ケース部に保持されている、請求項8に記載のモータ付きギヤボックス。
  13. 前記モータケース部は、前記モータ接続ケーブルが収容されているケーブル収容部を備え、
    前記ケーブル収容部は、前記ギヤモジュールとの間を仕切るギヤ仕切り壁と、前記モータとの間を仕切るモータ仕切り壁とにより構成される請求項1から4のいずれかに記載のモータ付きギヤボックス。
  14. 前記モータ接続ケーブルはフレキシブルフラットケーブルからなり、
    前記モータ接続ケーブルの一端は前記モータ基板に接続され、
    前記モータ接続ケーブルの他端は前記制御基板の表面に対してほぼ垂直に案内されて接続されている、請求項13に記載のモータ付きギヤボックス。
  15. 前記モータ接続ケーブルの他端は前記制御基板の表面に実装されたコネクタに接続されている、請求項14に記載のモータ付きギヤボックス。
  16. 前記ケーブル収容部と前記コネクタとが、前記歯車軸の方向において相互に一部が重なって配置されている、請求項15に記載のモータ付きギヤボックス。
  17. 前記制御基板は、前記モータ軸のギヤ部及び前記ギヤモジュールに対向する領域に設けられており、前記モータは前記制御基板ケース部の表面に直接的に対向している、請求項13に記載のモータ付きギヤボックス。
  18. 前記制御基板ケース部のモータ側の表面に、前記モータの外周表面に対して一定の間隙を確保するよう凹部が形成されている、請求項13に記載のモータ付きギヤボックス。
  19. 前記制御基板ケースのモータ側の表面には複数の突出部があり、前記突出部の先端部を潰すことで、前記制御基板が前記制御基板ケースに固定されている、請求項13に記載のモータ付きギヤボックス。
  20. 前記制御基板には、前記歯車軸に対応する位置であって前記他方の軸受が配置される領域に、貫通孔が形成されている、請求項13に記載のモータ付きギヤボックス。
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