JP2017004827A - プラズマ処理装置、プラズマ処理装置の制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】感覚的又は経験的な処理条件の設定によることなく窓部材の破損を回避することが可能なプラズマ処理装置を提供する。【解決手段】プラズマ処理装置11の制御装置は、基板Gに対するプラズマ処理のレシピの入力を受け付け、受け付けたレシピでプラズマ処理を実行したときに処理空間Sと誘導結合アンテナ50との間に配置された窓部材22に含まれる誘電体に破損が生じるか否かを、そのレシピでプラズマ処理を繰り返し実行して窓部材22の温度が平衡状態となったときの窓部材22に設定された複数の温度予測点での予測到達温度の差に基づき判定し、窓部材22に破損が生じると判定した場合に受け付けたレシピを記憶部に登録せず、窓部材22に破損が生じないと判定した場合に記憶部にレシピを登録し、記憶部に記憶されたレシピにしたがって基板Gに対するプラズマ処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置、プラズマ処理装置の制御方法及びプラズマ処理装置の制御に用いられるプログラムを格納した記憶媒体に関する。
フラットパネルディスプレイ(FPD)用のパネル製造工程では、プラズマ処理装置を用いて、ガラス基板等の基板に対してプラズマを用いた成膜処理やエッチング処理、アッシング処理等の微細加工を施すことにより、基板上に画素のデバイスや電極、配線等を形成している。プラズマ処理装置では、例えば、減圧可能な処理室の内部に配置された下部電極としてのサセプタを有する載置台の上に基板が載置され、処理室に処理ガスを供給しながらサセプタに高周波電力を供給することによって、処理室内の基板上方にプラズマを生成させている。
プラズマ処理装置の1つとして誘導結合型プラズマ処理装置があり、その一例として、チャンバの内部に配置された載置台の基板載置面と対向するチャンバの上壁を誘電体からなる窓部材で構成し、窓部材上に渦巻き状等のアンテナ(高周波誘導コイル)を設けた構造を有するものが知られている。
近年の基板の大型化に伴ってプラズマ処理装置も大型化しており、そのため、チャンバ上壁を構成する窓部材も大型化(大面積化)している。ここで、生成したプラズマからの入熱によって窓部材の温度が上昇したときに、窓部材にはプラズマの密度が大きい中央部(アンテナ直下)からプラズマの密度が小さい周縁部(アンテナの外周部)へ向かって温度が低くなるような温度分布が生じる。このような温度分布によって窓部材に応力が発生し、この応力によって窓部材が破損することがある。
窓部材の温度上昇時の破損を回避する方法として、窓部材の周辺部を加熱する方法や窓部材の中央部を冷却する方法等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−22855号公報
しかしながら、上記従来技術では、窓部材に対して冷却装置又は加熱装置を付加する必要があるために、装置構成が複雑となり、また、装置全体が大型化してしまうという問題がある。これに対して、窓部材に生じる温度差が過大にならないように処理条件を設定することによって、冷却装置又は加熱装置を付加することなく、窓部材の破損を回避することもできると考えられる。しかし、窓部材の破損を回避することが可能な処理条件に明確な基準はなく、また、窓部材の大きさによっても設定可能な処理条件は異なることから、処理条件の設定は、オペレータにより感覚的又は経験的に行われているのが実情である。
本発明の目的は、オペレータによる感覚的又は経験的な処理条件の設定によることなく窓部材の破損を回避することが可能なプラズマ処理装置を提供することにある。また、本発明の目的は、窓部材の破損を回避するためのプラズマ処理装置の制御方法と、この制御の実行に用いられるプログラムを格納した記憶媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のプラズマ処理装置は、チャンバ内のプラズマ生成領域に誘導結合プラズマを発生させることにより前記チャンバ内に収容された基板に対してプラズマによる処理を施すプラズマ処理装置であって、前記プラズマ生成領域に前記誘導結合プラズマを発生させる誘導結合アンテナと、前記プラズマ生成領域と前記誘導結合アンテナとの間に配置される窓部材と、前記基板に対するプラズマ処理を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記基板に対するプラズマ処理のレシピを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたレシピにしたがって前記基板に対するプラズマ処理を実行する実行部と、前記基板に対するプラズマ処理のレシピの入力を受け付ける入力部と、前記入力部が受け付けたレシピでプラズマ処理を実行したときに前記窓部材に破損が生じるか否かを判定する判定部と、前記窓部材に破損が生じると前記判定部が判定した場合に前記記憶部への前記レシピの登録を拒否し、前記窓部材に破損が生じない前記判定部が判定した場合に前記記憶部への前記レシピの登録を行う登録部と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載のプラズマ処理装置は、請求項1記載のプラズマ処理装置において、前記窓部材は誘電体からなり、前記判定部は、前記誘電体に破損が生じるか否かを判定することを特徴とする。
請求項3記載のプラズマ処理装置は、請求項1記載のプラズマ処理装置において、前記窓部材は、誘電体と、前記誘電体に対して前記プラズマ生成領域側に設けられる誘電体カバーとを有し、前記判定部は、前記誘電体カバーに破損が生じるか否かを判定することを特徴とする。
請求項4記載のプラズマ処理装置は、請求項1記載のプラズマ処理装置において、前記窓部材は、金属と、前記金属に対して前記プラズマ生成領域側に設けられる誘電体カバーとを有し、前記判定部は、前記誘電体カバーに破損が生じるか否かを判定することを特徴とする。
請求項5記載のプラズマ処理装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置において、前記判定部は、前記入力部が受け付けたレシピでプラズマ処理を繰り返し実行して前記窓部材の温度が平衡状態となったときの、前記窓部材に設定された複数の温度予測点での予測到達温度の差を予め定められた計算式を用いて算出し、前記差が所定の閾値より小さい場合に前記窓部材に破損が生じないと判定することを特徴とする。
請求項6記載のプラズマ処理装置は、請求項5記載のプラズマ処理装置において、前記複数の温度予測点は少なくとも、前記誘導結合アンテナの直下の1点と、前記窓部材の周縁部の1点とを含むことを特徴とする。
請求項7記載のプラズマ処理装置は、請求項5記載のプラズマ処理装置において、前記複数の温度予測点は少なくとも、前記誘導結合アンテナの直下の1点と、前記窓部材の周縁部の2点とを含み、前記判定部は、前記誘導結合アンテナの直下の1点の予測到達温度と前記窓部材の周縁部の2点のそれぞれの予測到達温度との第1の差と第2の差を算出し、前記第1の差が第1の閾値より小さく、且つ、前記第2の差が第2の閾値よりも小さい場合に、前記窓部材に破損が生じないと判定することを特徴とする。
請求項8記載のプラズマ処理装置は、請求項5記載のプラズマ処理装置において、前記複数の温度予測点は少なくとも、前記誘導結合アンテナの直下の1点と、前記窓部材の周縁部の2点とを含み、前記判定部は、前記誘導結合アンテナの直下の1点の予測到達温度と前記窓部材の周縁部の2点のそれぞれの予測到達温度との第1の差と第2の差を算出し、前記第1の差と前記第2の差の和が第3の閾値より小さい場合に、前記窓部材に破損が生じないと判定することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項9記載のプラズマ処理装置の制御方法は、誘導結合アンテナに高周波電力を供給してチャンバ内のプラズマ生成領域に誘導結合プラズマを発生させることにより前記チャンバ内に収容された基板に対してプラズマによる処理を施すプラズマ処理装置の制御方法であって、前記基板に対するプラズマ処理のレシピの入力を受け付ける入力ステップと、前記レシピでプラズマ処理を実行したときに、前記プラズマ生成領域と前記誘導結合アンテナとの間に配置された窓部材に含まれる誘電体に破損が生じるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記窓部材に破損が生じると判定された場合に前記レシピを記憶部に登録せず、前記窓部材に破損が生じないと判定された場合に前記記憶部に前記レシピを登録する登録ステップと、前記登録ステップにより前記記憶部に記憶されたレシピにしたがって前記基板に対するプラズマ処理を実行する実行ステップと、を有し、前記判定ステップでは、前記レシピでプラズマ処理を繰り返し実行して前記窓部材の温度が平衡状態となったときの、前記窓部材に設定された複数の温度予測点での予測到達温度の差を予め定められた計算式を用いて算出し、前記差が所定の閾値より小さい場合に前記窓部材に破損が生じないと判定し、前記差が所定の閾値以上の場合に前記窓部材に破損が生じると判定することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項10記載の記憶媒体は、誘導結合アンテナに高周波電力を供給してチャンバ内のプラズマ生成領域に誘導結合プラズマを発生させることにより前記チャンバ内に収容された基板に対してプラズマによる処理を施すプラズマ処理装置において実行される制御ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納した記憶媒体であって、前記制御ステップは、前記基板に対するプラズマ処理のレシピの入力を受け付ける入力ステップと、前記レシピでプラズマ処理を実行したときに、前記プラズマ生成領域と前記誘導結合アンテナとの間に配置された窓部材に含まれる誘電体に破損が生じるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記窓部材に破損が生じると判定された場合に前記レシピを記憶部に登録せず、前記窓部材に破損が生じないと判定された場合に前記記憶部に前記レシピを登録する登録ステップと、前記登録ステップにより前記記憶部に記憶されたレシピにしたがって前記基板に対するプラズマ処理を実行する実行ステップと、を有し、前記判定ステップでは、前記レシピでプラズマ処理を繰り返し実行して前記窓部材の温度が平衡状態となったときの、前記窓部材に設定された複数の温度予測点での予測到達温度の差を予め定められた計算式を用いて算出し、前記差が所定の閾値より小さい場合に前記窓部材に破損が生じないと判定し、前記差が所定の閾値以上の場合に前記窓部材に破損が生じると判定することを特徴とする。
本発明によれば、プラズマ処理装置の窓部材に複数の温度予測点を設定し、入力されたレシピに基づいて、プラズマからの入熱によって窓部材の温度が上昇したときの温度予測点間の予測到達温度差を算出して閾値と比較することにより、そのレシピに基づいてプラズマ処理が実施された場合に窓部材に破損が生じるか否かを判定する。その結果、窓部材に破損が生じるおそれがあると判定された場合には、そのレシピの制御装置への登録が拒否され、そのレシピでのプラズマ処理の実行を不可能とする。これにより、オペレータによる感覚的又は経験的な処理条件の設定によることなく窓部材の破損を回避することができる。
本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置を備える基板処理システムの概略構成を示す斜視図である。 図1の基板処理システムが備えるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 図1の基板処理システムの制御装置におけるレシピ登録の可否判定処理のフローチャートである。 図2のプラズマ処理装置が備える窓部材に対して設定された温度予測点を模式的に示す図と、温度予測点の温度計算モデルを模式的に示す図である。 図4に示す温度予測点の予測到達温度の計算結果を模式的に示す図と、予測到達温度差が閾値よりも大きくなる例と小さくなる例をそれぞれ模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置11を備える基板処理システム10の概略構成を示す斜視図である。
基板処理システム10は、ガラス基板等のFPD用の基板Gへプラズマ処理、例えば、プラズマエッチングを施す3つのプラズマ処理装置11を備える。3つのプラズマ処理装置11はそれぞれ、水平断面が多角形状(例えば、水平断面が矩形状)の搬送室12の側面へゲートバルブ13を介して連結される。なお、プラズマ処理装置11の構成については、図2を参照して後述する。
搬送室12には更に、ロードロック室14がゲートバルブ15を介して連結されている。ロードロック室14には、基板搬出入機構16がゲートバルブ17を介して隣設される。基板搬出入機構16には2つのインデックサ18が隣設されている。インデックサ18には、基板Gを収納するカセット19が載置される。カセット19には、複数枚(例えば、25枚)の基板Gを収納することができる。
基板処理システム10の全体的な動作は、制御装置100によって制御される。制御装置100は、演算処理を実行するマイクロコンピュータ101と、マイクロコンピュータ101が実行するプログラムやパラメータ、プラズマ処理のレシピを記憶する記憶部102を備える。また、制御装置100は、ユーザインタフェースとしてオペレータの操作を受け付け、また、オペレータに基板処理システム10での各種情報を提供する操作部103を備える。
基板処理システム10において基板Gに対してプラズマエッチングを施す際には、まず、基板搬出入機構16によってカセット19に収納された基板Gがロードロック室14の内部へ搬入される。このとき、ロードロック室14の内部にプラズマエッチング済みの基板Gが存在すれば、そのプラズマエッチング済みの基板Gがロードロック室14内から搬出され、未エッチングの基板Gと置き換えられる。ロードロック室14の内部へ基板Gが搬入されると、ゲートバルブ17が閉じられる。
次いで、ロードロック室14の内部が所定の真空度まで減圧された後、搬送室12とロードロック室14の間のゲートバルブ15が開かれる。そして、ロードロック室14の内部の基板Gが搬送室12の内部の搬送機構(不図示)によって搬送室12の内部へ搬入された後、ゲートバルブ15が閉じられる。
次いで、搬送室12とプラズマ処理装置11の間のゲートバルブ13が開かれ、搬送機構によってプラズマ処理装置11の内部に未エッチングの基板Gが搬入される。このとき、プラズマ処理装置11の内部にプラズマエッチング済みの基板Gがあれば、そのプラズマエッチング済みの基板Gが搬出され、未エッチングの基板Gと置き換えられる。その後、プラズマ処理装置11により搬入された基板Gにプラズマエッチングが施される。
図2は、プラズマ処理装置11の概略構成を示す断面図である。プラズマ処理装置11は、具体的には、誘導結合型のプラズマ処理装置である。プラズマ処理装置11は、略矩形状のチャンバ20(処理室)と、チャンバ20内の下方に配置されて基板Gを頂部に載置する載置台21と、チャンバ20の上壁として載置台21と対向するように配置された窓部材22と、窓部材22の上側に配置された渦巻き状の導体からなる誘導結合アンテナ50とを備える。載置台21と窓部材22との間には、誘導結合プラズマが生成される領域である処理空間Sが形成される。
載置台21は、導体からなるサセプタ23を内蔵しており、サセプタ23にはバイアス用高周波電源24が整合器25を介して接続される。また、載置台21の上部には層状の誘電体から形成される静電吸着部(ESC)26が配置され、静電吸着部26は、上層の誘電体層と下層の誘電体層によって挟み込まれるように内包された静電吸着電極27を有する。静電吸着電極27には直流電源28が接続されており、直流電源28が静電吸着電極27へ直流電圧を印加すると、静電吸着部26は静電気力によって載置台21に載置された基板Gを静電吸着する。バイアス用高周波電源24は、比較的低い周波数の高周波電力をサセプタ23へ供給して、静電吸着部26に静電吸着された基板Gに直流バイアス電位を生じさせる。なお、静電吸着部26は、板部材として形成されてもよく、また、載置台21上に溶射膜として形成されてもよい。
載置台21は、サセプタ23を温調する冷媒流路29を内蔵しており、冷媒流路29は、冷媒供給機構(不図示)に接続されている。また、載置台21は、載置台21と基板Gとの間の伝熱を促進するための伝熱ガス供給機構30を有する。伝熱ガス供給機構30は、伝熱ガス供給源31とガス流量制御器32とを有し、伝熱ガスを載置台21へ供給する。載置台21は、上部において開口する複数の伝熱ガス穴33と、それぞれの伝熱ガス穴33及び伝熱ガス供給機構30を連通させる伝熱ガス供給経路34とを有する。載置台21では、静電吸着部26に静電吸着された基板Gの裏面と載置台21の上部との間に微少な隙間が生じるが、伝熱ガス穴33から供給される伝熱ガスはこの隙間に充填されることで、基板Gと載置台21の熱伝達効率を向上させて、載置台21による基板Gの冷却効率を向上させることができる。
チャンバ20内に処理ガスを供給するためのガス供給口40は、チャンバ20の側壁上部に設けられており、ガス供給口40に処理ガス供給機構35が接続されている。処理ガス供給機構35は、処理ガス供給源36、ガス流量制御器37及び圧力制御バルブ38を有する。処理ガス供給機構35からガス供給口40へ供給された処理ガスは、ガス供給口40から処理空間Sへ導入される。なお、ガス供給口40は、窓部材22に設けることもできる。
誘導結合アンテナ50には、整合器42を介してプラズマ生成用高周波電源41が接続されており、プラズマ生成用高周波電源41は、比較的高い周波数のプラズマ生成用の高周波電力を誘導結合アンテナ50へ供給する。プラズマ生成用の高周波電力が供給される誘導結合アンテナ50は、処理空間Sに電界を生じさせる。
窓部材22は、誘電体又は金属からなる。窓部材22は、誘電体からなる場合には、例えば、石英又はセラミック等からなる。窓部材22は、金属からなる場合には、例えば、アルミニウム等からなる。なお、窓部材22が複数の部材からなる場合があり、その場合には、部材間に設けられる部材(例えば、金属からなる部材)をプラズマから保護するために、窓部材22の処理空間S側に誘電体カバーが設けられる。誘電体カバーは、例えば、石英又はセラミックからなる。
プラズマ処理装置11は、チャンバ20の内部と連通する排気管43を備え、排気管43を通してチャンバ20の内部のガスを排出し、チャンバ20の内部を所定の減圧状態とすることができる。
プラズマ処理装置11の各構成要素の動作は、基板処理システム10の制御装置100による統括的な制御の下で、装置コントローラ44が所定のプログラムを実行することによって制御される。
プラズマ処理装置11により基板Gに対してプラズマエッチングを施す際には、処理空間Sが減圧され、処理ガスが処理空間Sへ導入されると共に、誘導結合アンテナ50へプラズマ生成用の高周波電力が供給される。これにより、処理空間Sに電界が生じる。処理空間Sへ導入された処理ガスは、電界によって励起されてプラズマを生成し、プラズマ中の陽イオンは、載置台21を介して基板Gに生じる直流バイアス電位によって基板Gへ引きこまれ、基板Gにプラズマエッチングを施す。また、プラズマ中のラジカルは、基板Gへ到達して基板Gにプラズマエッチングを施す。
プラズマ処理装置11では、誘導結合アンテナ50が基板Gの全面を覆うように配置されており、これにより、基板Gの全面を覆うようにプラズマを生成することができるため、基板Gの全面へ均一にプラズマエッチングを施すことができる。このとき、プラズマから窓部材22への入熱によって窓部材22の温度が上昇し、プラズマの密度が大きい誘導結合アンテナ50直下の中央部からプラズマの密度が小さい周縁部へ向かって温度が低くなるような温度分布が生じる。この温度分布に起因して、窓部材22を構成する誘電体(誘電体からなる窓部材22そのもの又は窓部材22を覆う誘電体カバー)には、不均一な熱膨張による三次元的な変形が生じると共に内部応力が発生し、発生した内部応力によって窓部材22を構成する誘電体が破損するおそれが生じる。
ここで、プラズマ処理装置11でオペレータが所望するプラズマ処理を実行させるためには、オペレータが操作部103を操作して、一連の処理条件が纏められたレシピが制御装置100に入力される。そして、入力されたレシピは、制御装置100が備える半導体メモリ等の記憶部102に記憶されることによって、制御装置100に登録される。制御装置100が備えるマイクロコンピュータ101は、登録されたレシピにしたがってプラズマ処理が実行されるように装置コントローラ44を制御する。
本実施の形態では、制御装置100にレシピが入力された際に、入力されたレシピにしたがってプラズマ処理を実行する前に、仮に入力されたレシピにしたがってプラズマ処理が実行された場合に、窓部材22を構成する誘電体に破損を生じさせるおそれがあるか否かが、マイクロコンピュータ101により判定される。そして、窓部材22を構成する誘電体に破損を生じさせるおそれがあると判定される場合には、そのレシピの制御装置100への登録が拒否され、よって、実行することができないようにすることで、窓部材22を構成する誘電体の破損を回避する。以下、その構成について説明する。
制御装置100は、プラズマ処理装置11で実行するプラズマ処理のレシピを入力するためのプログラム(以下「レシピ入力プログラム」という)と、窓部材22を構成する誘電体の破損(以下「窓部材22の破損」という)を回避するためのプログラム(以下「破損回避プログラム」という)とを、半導体メモリ或いはハードディスク等の記憶部102に格納しており、これらのプログラムは制御装置100のマイクロコンピュータ101により実行される。なお、制御装置100は、ユーザインタフェースとしての操作部103を備えており、操作部103は、例えば、操作画面(タッチパネル)や操作ボタン、操作キー等を有する。
図3は、制御装置100におけるレシピ登録の可否判定処理のフローチャートである。最初に、ステップS1において、基板処理システム10のオペレータは、制御装置100に設けられている操作画面や操作ボタン、操作キーを操作してレシピ入力プログラムを起動し、プラズマ処理装置11で実行するプラズマ処理のレシピを入力する。レシピ入力では、レシピが新規作成され、又は、制御装置100に登録済みのレシピが編集される。ここで、レシピ入力には通信回線を介して外部から制御装置100にレシピを転送することも含まれる。レシピは、特に限定されるものではないが、処理室内の圧力調整(処理ガスの導入と排気(真空引き))パターンや高周波電力(周波数、電圧)の印加パターン等から構成される。レシピ入力は周知の方法により行うことができるため、説明を省略する。
ステップS1では、レシピ入力プログラムの起動にリンクして、破損回避プログラムも起動するものとする。続くステップS2において、基板処理システム10のオペレータは、ステップS1で入力したレシピの制御装置100への登録を試行する。この登録試行は、例えば、レシピ入力のための操作画面に「登録」ボタンが表示される構成としておけば、この「登録」ボタンを押下することで開始することができる。
次に、ステップS3において、制御装置100は、ステップS1で入力されたレシピに対して破損回避プログラムを実行し、窓部材22に対して予め定められた複数の温度予測点の予測到達温度を算出する。続くステップS4において、制御装置100は、実行中の破損回避プログラムによりステップS3で算出した複数の温度予測点の予測到達温度の差(予測到達温度差)を求め、予測到達温度差と予め定められた閾値とを比較して、予測到達温度差が閾値よりも小さいか否かを判定する。なお、複数の温度予測点、予測到達温度及び閾値の詳細については後述する。
制御装置100は、予測到達温度差が閾値よりも小さい場合(S4でYES)、処理をステップS5へ進め、予測到達温度差が閾値以上の場合(S4でNO)、処理をステップS6へ進める。ステップS5において、制御装置100は、ステップS1で入力されたレシピの登録を許可し、レシピを登録する。その際、操作画面には、レシピ登録が正常に完了したことを示すメッセージが表示される。そして、ステップS5によって、本処理は終了となる。なお、別のレシピを登録する場合には、オペレータは、ステップS1から処理を再開すればよい。一方、ステップS6において、制御装置100は、ステップS1で入力されたレシピの登録を拒否し、レシピ登録ができないことを示すメッセージを操作画面に表示すると共に、レシピの編集をリクエストするメッセージを操作画面に表示する。制御装置100は、ステップS6の後、処理をステップS1へ戻す。
上述したステップS3,S4の処理について、具体的に説明する。図4(a)は、窓部材22に対して設定された温度予測点を模式的に示す図である。ここでは、窓部材22の中心位置に温度予測点P1を、長辺側周縁の中心に温度予測点P2をそれぞれ設定している。誘導結合アンテナ50の直下の温度予測点P1は、プラズマ処理時に窓部材22の温度が他の位置よりも相対的に高くなる位置の一例として設定されており、周縁部の温度予測点P2は、プラズマ処理時に窓部材22の温度が他の位置よりも相対的に低くなる位置の一例として設定されている。
なお、プラズマ処理時に窓部材22において相対的に他の部位よりも高温になる位置と低温になる位置はそれぞれ、誘導結合アンテナ50のパターンに依存する。例えば、図4(a)に示したような1本の渦巻き状のアンテナではなく、複数の誘導結合アンテナが窓部材22上に1列または複数列に並べられた構成となっている場合、必ずしも窓部材22の中央が相対的に最も温度が高くなる位置にはならないことがある。したがって、温度測定点は、誘導結合アンテナのパターンに合わせて、相対的に温度が高くなる位置と低くなる位置に設けられ、好ましくは、最も温度が高くなる位置と最も温度が低い位置に設けられる。
図4(b)は、温度予測点P1,P2の温度計算モデルを模式的に示す図である。窓部材22へプラズマからの入熱が生じると同時に、窓部材22から環境への放熱も生じるため、入熱量と放熱量との差が窓部材22の温度上昇に寄与する。プラズマ処理装置11では、通常、複数の基板Gを1枚ずつ、逐次交換して処理するため、窓部材22の温度は、レシピが繰り返し実行されて基板Gが処理されていくにしたがって(時間の経過にしたがって)高くなる。しかし、一定枚数の基板Gが処理されると、窓部材22への入熱量と放熱量とがバランスすることにより、窓部材22はほぼ一定温度となる平衡状態に達する。
窓部材22が平衡状態に達したときの温度予測点P1,P2の初期温度からの温度変化は計算により求められ、計算式としては、例えば、
“温度変化[℃]=(入熱量−放熱量)×熱抵抗×((1−exp(−時間/時定数))”、
“放熱量=(温度予測点の温度−周辺温度)×熱抵抗”、
“入熱量=(a×処理室圧力^b)×(c×RF)”、を用いることができる。
上記の各式において、「熱抵抗」は温度予測点での値であり、「RF」はプラズマを生成させるための高周波電力値である。窓部材22が平衡状態に達したときの温度予測点P1,P2のそれぞれの予測到達温度TP1,TP2は、算出した「温度変化」と初期温度(室温)との和として求められる。
入熱量を示す式の係数a,b,cの値や放熱量を算出するための熱抵抗の値は、実機であるプラズマ処理装置11を用いて、高周波電力値やチャンバ20内の圧力値を種々に変更して実際に温度予測点P1,P2の温度を測定し、得られた結果に基づいて実測結果が可能な限り正確に再現されるように決定される。これにより、算出される予測到達温度TP1,TP2に対する信頼性を高めることができる。
図5(a)は、上記計算式による予測到達温度TP1,TP2の計算結果を模式的に示す図である。1枚の基板Gのプラズマ処理が開始されると、プラズマからの入熱量が放熱量を上回るために窓部材22の温度は上昇するが、プラズマ処理が終了してプラズマの生成が停止されると、窓部材22の温度は放熱により降下する。次の基板Gに対しても、窓部材22の温度は同様に変化する。最初は入熱量が放熱量よりも多いために基板Gが逐次処理されていくにしたがって、窓部材22の温度は徐々に高くなるが、一定枚数の基板Gが処理されて窓部材22の温度が高くなると放熱量も大きくなるため、温度予測点P1,P2の温度はそれぞれ温度TP1,TP2に落ち着き、平衡状態となる。
上記計算式の場合、例えば、60枚の基板Gのプラズマ処理が終了した時点で、既に温度予測点P1,P2の温度はそれぞれ予測到達温度TP1,TP2に到達することが確認されている。そこで、ステップS3では、例えば、レシピを60回実行したときの予測到達温度TP1,TP2を算出する。そして、ステップS4では、予測到達温度TP1,TP2間の予測到達温度差ΔT1を求め、予測到達温度差が予め定めた閾値よりも小さいか否かを判定する。したがって、温度予測点P1,P2の初期温度は、予測到達温度差ΔT1を求める際に相殺されるため、この判定の問題とはならない。
図5(b)は、予測到達温度差ΔT1が閾値よりも大きくなる例を模式的に示す図であり、この場合にはステップS4での判定は「NO」となり、処理はステップS6へ進められることになる。図5(c)は、予測到達温度差ΔT1が閾値よりも小さくなる例を模式的に示す図であり、この場合にはステップS4での判定は「YES」となり、処理はステップS5へ進められることになる。
予測到達温度差ΔT1が大きいということは、窓部材22での温度分布に大きな偏りが生じており、窓部材22に大きな応力が生じて破損が生じやすくなっていることを示唆している。閾値は、窓部材22に温度分布が生じても窓部材22が破損することのない温度差の上限値であり、上述した計算式の係数を求めるための実機(プラズマ処理装置11)による窓部材22の温度測定時の結果に基づいて決定してもよいし、或いは、有限要素法等によるシミュレーションの結果に基づいて決定してもよい。閾値は、窓部材22の面積や厚さ、誘導結合アンテナ50のパターン、使用されている誘電体材料等によって異なるため、プラズマ処理装置11の仕様に応じて設定される。
なお、閾値は、プラズマ処理装置11で実行可能なレシピを制限するものでもある。そのため、窓部材22の破損を回避するために極端に小さな値を閾値として設定してしまうと、実行可能な処理が制限されて、製造可能な製品の範囲(種類)が狭められてしまうことになる。
この問題を回避する方法の1つとして、閾値を複数段に設ける方法が挙げられる。複数の閾値は、例えば、レシピの登録を常に拒否するための閾値(以下「上限閾値」という)と、プラズマ処理の実行を可能とするためにレシピの登録を許可するが、基板処理システム10のオペレータに窓部材22の破損が生じるおそれのあることを注意喚起する閾値(以下「通常閾値」という)が挙げられる。予測到達温度差ΔT1が上限閾値以上のときは、図5(b)の場合と同じ扱いとなり、予測到達温度差ΔT1が通常閾値よりも小さいときは、図5(c)の場合と同じ扱いとなる。
予測到達温度差ΔT1が通常閾値以上、且つ、上限閾値未満となったときには、基板Gの処理枚数に制限を設けてレシピの実行を可能とし、その制限枚数が操作画面に表示され、また、制御装置100が、そのレシピが実行された場合に自動的に枚数を制限する構成としてもよい。これは、図5(b),(c)に示されるように、基板Gの処理枚数が増える度に温度差(TP1−TP2)は大きくなっていくため、予測到達温度差ΔT1が通常閾値を超える結果となった場合でも、温度差が通常閾値を超えない一定枚数の範囲内では、窓部材22の破損を回避することができる。同様に、予測到達温度差ΔT1が上限閾値以上となった場合でも、温度差が通常閾値を超えない一定枚数の範囲内に基板Gの処理枚数を制限して、レシピの実行を可能としてもよい。
このように処理枚数を制限することで、窓部材22の破損を回避しつつ、登録可能なレシピ範囲を広げることができる。この場合のプラズマ処理可能な枚数は、予測到達温度差ΔT1を求める過程で求められる温度予測点P1,P2の温度差に安全係数を見込んで設定すればよい。
ここまでは、温度予測点P1,P2の2点間での予測到達温度差ΔT1に基づいて窓部材22の破損を回避する形態について説明したが、次に、温度予測点P1,P2に加えて、例えば、窓部材22のエッジ部に温度予測点P3を設定して、窓部材22の破損を回避する形態について説明する。
温度予測点P1〜P3が設定された場合、入力されたレシピに基づき、温度予測点P1,P2の2点間での予測到達温度差ΔT1(第1の差)に加えて、温度予測点P1,P3の2点間での予測到達温度差ΔT2(第2の差)を算出する。予測到達温度差ΔT1に対して閾値TH1(第1の閾値)を設定し、予測到達温度差ΔT1が閾値TH1より小さいか否かを判定する。同様に、予測到達温度差ΔT2に対して閾値TH2(第2の閾値)を設定し、予測到達温度差ΔT2が閾値TH2より小さいか否かを判定する。その結果、予測到達温度差ΔT1が閾値TH1より小さく、且つ、予測到達温度差ΔT2が閾値TH2より小さい場合にレシピ登録を許可し、それ以外の場合にはレシピ登録を許可しないようにする。これにより、窓部材22の破損をより確実に回避することが可能になる。
温度予測点P1〜P3が設定された場合に、予測到達温度差ΔT1,ΔT2の和に対して閾値TH3(第3の閾値)を設定し、予測到達温度差ΔT1,ΔT2の和が閾値TH3より小さいか否かを判定し、予測到達温度差ΔT1,ΔT2の和が閾値TH3より小さい場合にレシピ登録を許可するようにしてもよい。また、温度予測点は、3点よりも更に多く設けてもよく、その際の判定手法は3点の場合に準ずる。プラズマからの入熱による窓部材22の熱膨張に伴う窓部材22の変形は三次元的に生じるため、温度予測点を増やすことにより窓部材22の破損をより確実に回避することが可能となる。
以上、本発明について、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、窓部材22の破損回避プログラムが制御装置100に格納されて、制御装置100で実行される形態について説明した。これに対して、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を制御装置100に供給し、制御装置100のマイクロコンピュータ101が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、プログラムコード及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムコードを記憶できるものであればよい。或いは、上記プログラムコードは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより制御装置100に供給されてもよい。
また、窓部材22の破損回避プログラムを、制御装置100とは別体の一般的なパーソナルコンピュータ上で実行させてもよい。例えば、窓部材22の破損回避プログラムとプラズマ処理のレシピを入力可能なプログラム(ソフトウェア)とをリンクさせた構成又は一体化させた構成とする。そして、基板処理システム10のオペレータは、パーソナルコンピュータ上でレシピ入力プログラムを起動し、レシピを入力する。レシピの入力が終了すると、窓部材22の破損を回避するためのプログラムが速やかに実行され、入力されたレシピが制御装置100に登録可能なレシピであるか否かが判定される。オペレータは、登録可能と判定された場合にのみ制御装置100に同じレシピを入力することができるというルールを設けておけばよい。
更に、本発明に係るプラズマ処理装置11として、基板に対してプラズマエッチング装置を取り上げたが、これに限定されず、成膜装置やアッシング装置、イオン注入装置等の他のプラズマ処理装置であってもよい。また、基板Gとして、FPD用のガラス基板を取り上げたが、その他の基板(例えば、半導体ウエハ)であっても、本発明の適用は可能である。
10 基板処理システム
11 プラズマ処理装置
21 載置台
22 窓部材
41 プラズマ生成用高周波電源
44 装置コントローラ
50 誘導結合アンテナ
100 制御装置
101 マイクロコンピュータ
102 記憶部
103 操作部

Claims (10)

  1. チャンバ内のプラズマ生成領域に誘導結合プラズマを発生させることにより前記チャンバ内に収容された基板に対してプラズマによる処理を施すプラズマ処理装置であって、
    前記プラズマ生成領域に前記誘導結合プラズマを発生させる誘導結合アンテナと、
    前記プラズマ生成領域と前記誘導結合アンテナとの間に配置される窓部材と、
    前記基板に対するプラズマ処理を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記基板に対するプラズマ処理のレシピを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されたレシピにしたがって前記基板に対するプラズマ処理を実行する実行部と、
    前記基板に対するプラズマ処理のレシピの入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部が受け付けたレシピでプラズマ処理を実行したときに前記窓部材に破損が生じるか否かを判定する判定部と、
    前記窓部材に破損が生じると前記判定部が判定した場合に前記記憶部への前記レシピの登録を拒否し、前記窓部材に破損が生じない前記判定部が判定した場合に前記記憶部への前記レシピの登録を行う登録部と、を備えることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記窓部材は誘電体からなり、
    前記判定部は、前記誘電体に破損が生じるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記窓部材は、誘電体と、前記誘電体に対して前記プラズマ生成領域側に設けられる誘電体カバーとを有し、
    前記判定部は、前記誘電体カバーに破損が生じるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記窓部材は、金属と、前記金属に対して前記プラズマ生成領域側に設けられる誘電体カバーとを有し、
    前記判定部は、前記誘電体カバーに破損が生じるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記判定部は、前記入力部が受け付けたレシピでプラズマ処理を繰り返し実行して前記窓部材の温度が平衡状態となったときの、前記窓部材に設定された複数の温度予測点での予測到達温度の差を予め定められた計算式を用いて算出し、前記差が所定の閾値より小さい場合に前記窓部材に破損が生じないと判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記複数の温度予測点は少なくとも、前記誘導結合アンテナの直下の1点と、前記窓部材の周縁部の1点とを含むことを特徴とする請求項5記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記複数の温度予測点は少なくとも、前記誘導結合アンテナの直下の1点と、前記窓部材の周縁部の2点とを含み、
    前記判定部は、前記誘導結合アンテナの直下の1点の予測到達温度と前記窓部材の周縁部の2点のそれぞれの予測到達温度との第1の差と第2の差を算出し、前記第1の差が第1の閾値より小さく、且つ、前記第2の差が第2の閾値よりも小さい場合に、前記窓部材に破損が生じないと判定することを特徴とする請求項5記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記複数の温度予測点は少なくとも、前記誘導結合アンテナの直下の1点と、前記窓部材の周縁部の2点とを含み、
    前記判定部は、前記誘導結合アンテナの直下の1点の予測到達温度と前記窓部材の周縁部の2点のそれぞれの予測到達温度との第1の差と第2の差を算出し、前記第1の差と前記第2の差の和が第3の閾値より小さい場合に、前記窓部材に破損が生じないと判定することを特徴とする請求項5記載のプラズマ処理装置。
  9. 誘導結合アンテナに高周波電力を供給してチャンバ内のプラズマ生成領域に誘導結合プラズマを発生させることにより前記チャンバ内に収容された基板に対してプラズマによる処理を施すプラズマ処理装置の制御方法であって、
    前記基板に対するプラズマ処理のレシピの入力を受け付ける入力ステップと、
    前記レシピでプラズマ処理を実行したときに、前記プラズマ生成領域と前記誘導結合アンテナとの間に配置された窓部材に含まれる誘電体に破損が生じるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記窓部材に破損が生じると判定された場合に前記レシピを記憶部に登録せず、前記窓部材に破損が生じないと判定された場合に前記記憶部に前記レシピを登録する登録ステップと、
    前記登録ステップにより前記記憶部に記憶されたレシピにしたがって前記基板に対するプラズマ処理を実行する実行ステップと、を有し、
    前記判定ステップでは、前記レシピでプラズマ処理を繰り返し実行して前記窓部材の温度が平衡状態となったときの、前記窓部材に設定された複数の温度予測点での予測到達温度の差を予め定められた計算式を用いて算出し、前記差が所定の閾値より小さい場合に前記窓部材に破損が生じないと判定し、前記差が所定の閾値以上の場合に前記窓部材に破損が生じると判定することを特徴とするプラズマ処理装置の制御方法。
  10. 誘導結合アンテナに高周波電力を供給してチャンバ内のプラズマ生成領域に誘導結合プラズマを発生させることにより前記チャンバ内に収容された基板に対してプラズマによる処理を施すプラズマ処理装置において実行される制御ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記制御ステップは、
    前記基板に対するプラズマ処理のレシピの入力を受け付ける入力ステップと、
    前記レシピでプラズマ処理を実行したときに、前記プラズマ生成領域と前記誘導結合アンテナとの間に配置された窓部材に含まれる誘電体に破損が生じるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記窓部材に破損が生じると判定された場合に前記レシピを記憶部に登録せず、前記窓部材に破損が生じないと判定された場合に前記記憶部に前記レシピを登録する登録ステップと、
    前記登録ステップにより前記記憶部に記憶されたレシピにしたがって前記基板に対するプラズマ処理を実行する実行ステップと、を有し、
    前記判定ステップでは、前記レシピでプラズマ処理を繰り返し実行して前記窓部材の温度が平衡状態となったときの、前記窓部材に設定された複数の温度予測点での予測到達温度の差を予め定められた計算式を用いて算出し、前記差が所定の閾値より小さい場合に前記窓部材に破損が生じないと判定し、前記差が所定の閾値以上の場合に前記窓部材に破損が生じると判定することを特徴とする、プログラムを格納した記憶媒体。
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