JP2017004632A - 端子金具、及び端子金具の製造方法 - Google Patents

端子金具、及び端子金具の製造方法 Download PDF

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大亮 宮川
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Abstract

【課題】相手端子との安定的な導通を確保し、振動による微摺動に起因する瞬断の発生を抑えることができる端子金具、及び、この端子金具の製造方法を提供する。
【解決手段】端子金具1は、端子接触部3の内部9に、相手端子2との接触箇所となる接点部12が形成された弾性片7を設けてなる。弾性片7の接点部12の近傍に、端子接触部3への相手端子2の挿入時に接触する、又は、端子接触部3に前記相手端子2を挿入した後、相手端子2に接触する樹脂部13,20が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、相手端子を挿入する端子接触部を備える端子金具と、この端子金具の製造方法に関する。
コネクタ内部に収容され、相手コネクタの内部に収容された相手端子と電気的に接触する端子金具として、例えば、特許文献1に開示するような技術が知られている。
特許文献1の図1に図示される雌端子11は、接続相手となる雄端子13と接触する端子接触部15を備えて構成されている。端子接触部15は、雄端子13を挿入するため、断面が矩形となる筒状に形成されている。端子接触部15の内部には、図3及び図4に図示するように、雄端子13と弾性的に接触して電気的な接続状態を得るための弾性片19が設けられている。
端子接触部15は、図2に図示すように、底板35と、第1側板37と、天板39と、第2側板41と、弾性片19とを備えて構成されている。第1側板37及び第2側板41は、底板35の端子幅方向の両端からそれぞれ立ち上げられる。また、天板39は、第1側板37に連続して形成され天板39に重ねて折り曲げ加工される。弾性片19は、この略中央部が雄端子13に接近する山形状に湾曲して形成されている。
特開2014−110214号公報
このような構成を備える従来技術には、次のような問題点があった。
まず、このような雌端子を、例えば、自動車をはじめとする輸送機器等、コネクタに振動が加わる環境において用いた場合、雌端子と雄端子とが電気的に接触している箇所に微摺動が生じることがある。このような微摺動が生じると、雌端子と雄端子との電気的な接触箇所が摩耗し、接触箇所の電気抵抗が増大する。このことから、雌端子と雄端子との安定的な導通を確保することが難しいという問題点があった。
また、上記の通り、振動による微摺動で、雌端子と雄端子との接触箇所が摩耗し、接触箇所の電気抵抗が増大すると、雌端子と雄端子との間の接触不良により瞬断が発生し、自動車等の機能に不具合が生じるような問題点があった。
また、雌端子と雄端子との安定的な導通を確保するため、弾性片の接触荷重を高めることが考えられるが、弾性片の接触荷重が高くなると、雄端子を雌端子の端子接触部に挿入する際の挿入力を上げる必要がある。したがって、雄端子を挿入する際の作業性が悪いという問題点を有している。
さらに、このような雌端子を多極コネクタに適用した場合、コネクタにレバーやカム部品を設けて雄端子の挿入力を補う必要がある。したがって、雄端子の挿入力を補うための部品点数が多くなり、コストが嵩むという問題点を有している。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、相手端子との安定的な導通を確保し、振動による微摺動に起因する瞬断の発生を抑えることができる端子金具、及び、この端子金具の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の端子金具は、相手端子を挿入するため、筒状に形成された端子接触部を備え、該端子接触部の内部に、前記相手端子との接触箇所となる接点部が形成された弾性片を設けてなる端子金具において、前記弾性片の接点部の近傍に、前記端子接触部への前記相手端子の挿入時、又は、前記端子接触部に前記相手端子を挿入した後、該相手端子に接触する樹脂部を形成したことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、弾性片の接点部の近傍に樹脂部が形成される。樹脂部は、端子接触部への相手端子の挿入時、又は、端子接触部に相手端子を挿入した後、相手端子に接触する。
請求項2記載の本発明の端子金具は、請求項1に記載の端子金具において、前記接点部は、前記弾性片の前記相手端子と対向する側から突出して形成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、接点部が弾性片の相手端子と対向する側から突出する。
請求項3記載の本発明の端子金具は、請求項1に記載の端子金具において、前記弾性片は、全体又は一部が湾曲形状に形成され、該湾曲形状の頂点を前記接点部とすることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、弾性片の全体又は一部を湾曲形状に形成することで、この湾曲形状の頂点が接点部となる。
請求項4記載の本発明の端子金具は、請求項1、2又は3に記載の端子金具において、
前記樹脂部は、粘性を有し、前記相手端子の挿入後に、該相手端子に接触するように形成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、粘性を有する樹脂部が、相手端子の挿入後に、相手端子に接触する。
請求項5記載の本発明の端子金具は、請求項4に記載の端子金具において、前記樹脂部は、導電性を有することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、粘性を有し、且つ、導電性を有する樹脂部が、相手端子の挿入後に、相手端子に接触する。
請求項6記載の本発明の端子金具は、請求項1、2又は3に記載の端子金具において、前記樹脂部は、樹脂を硬化し、前記相手端子の挿入時に、該相手端子に接触するように形成されることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、樹脂を硬化して形成された樹脂部が、相手端子の挿入時に、相手端子に接触する。
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の本発明の端子金具の製造方法は、相手端子を挿入するため、筒状に形成された端子接触部を備え、該端子接触部の内部に、前記相手端子との接触箇所となる接点部が形成された弾性片を設けてなる端子金具の製造方法において、前記弾性片の接点部の近傍に、前記端子接触部への前記相手端子の挿入時、又は、前記端子接触部に前記相手端子を挿入した後、該相手端子に接触する樹脂部を形成する工程を含むことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、弾性片の接点部の近傍に樹脂部を形成する工程を経ることで、端子接触部への相手端子の挿入時、又は、端子接触部に相手端子を挿入した後、相手端子に接触する樹脂部が形成される。
請求項1に記載された本発明によれば、相手端子との安定的な導通を確保し、振動による微摺動に起因する瞬断の発生を抑えることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、接点部が弾性片の相手端子と対向する側から突出するため、接点部は、弾性片の相手端子と対向する側の接点部以外の部分よりも高い高さ位置で相手端子と導通することができる。したがって、より確実に相手端子との安定的な導通を確保することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、弾性片の全体又は一部を湾曲形状に形成し、この湾曲形状の頂点を接点部としているため、接点部は、弾性片の湾曲形状の頂点以外の部分よりも高い高さ位置で相手端子と導通することができる。したがって、より確実に相手端子との安定的な導通を確保することができるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、粘性を有する樹脂部が相手端子の挿入後に相手端子に接触するため、端子金具及び相手端子に振動が加わり、接触箇所に微摺動が生じても、粘性を有する樹脂部によって接触箇所の摩耗を低減することができる。これにより、接触箇所の電気抵抗の増大を抑制することができる。したがって、より確実に相手端子との安定的な導通を確保し、振動による微摺動に起因する瞬断の発生を抑えることができるという効果を奏する。
請求項5に記載された本発明によれば、粘性を有し且つ導電性を有する樹脂部が相手端子の挿入後に相手端子に接触するため、温度環境の変化により樹脂部の状態が多少変化しても端子金具と相手端子との間の導通に影響を及ぼすことが無い。このことから、弾性片の接触荷重を高めることなく、相手端子との安定的な導通を確保することができる。したがって、相手端子との安定的な導通を確保しつつ、弾性片の接触荷重を下げることができるという効果を奏する。
請求項6に記載された本発明によれば、樹脂を硬化して樹脂部が形成されているため、樹脂部の摩擦係数を小さくすることができる。これにより、相手端子の挿入時に相手端子が樹脂部に接触するため、相手端子の挿入力を低減することができる。このことから、レバーやカム部品等の相手端子の挿入力を補う部品が用いることなく、作業性良く相手端子を端子接触部に挿入することができる。したがって、部品点数を抑えつつ、相手端子を挿入する際の作業性を向上することができるという効果を奏する。
請求項7に記載された本発明によれば、端子接触部への相手端子の挿入時、又は、端子接触部に相手端子を挿入した後、樹脂部を相手端子に接触させる端子金具を製造することができる。したがって、相手端子との安定的な導通を確保し、振動による微摺動に起因する瞬断の発生を抑えることができる端子金具の製造方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の端子金具の実施例を示す断面図である。 相手端子が端子接触部に挿入された状態における弾性片の樹脂部が形成されている部分の拡大断面図である。 図1に図示する端子金具の製造方法を示す斜視図である。 図3における弾性片の樹脂部が形成されている部分の拡大斜視図である。
以下、図1−図4を参照しながら、本発明に係る端子金具の実施例1−3について、それぞれ、説明する。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明の端子金具の実施例1を示す断面図であって、端子金具の端子接触部の下半分のみを図示する断面図、図2は相手端子が端子接触部に挿入された状態における弾性片の樹脂部が形成されている部分の拡大断面図、図3は図1に図示する端子金具の製造方法を示す図であって、端子金具の端子接触部の下半分のみを図示する斜視図、図4は図3に図示する弾性片の樹脂部が形成されている部分の拡大斜視図である。
なお、図中の矢印は、前後、上下、左右の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
図1において、引用符号1は、端子金具を示している。端子金具1は、打ち抜き加工した導電性を有する金属板を曲げ加工して形成される雌端子であって、端子接触部3と、電線接続部(図示せず)とを備えて構成されている。電線接続部は、図1に図示する端子接触部3の端子金具長手方向の後端(後述する端子金具1の相手端子挿入口8とは反対側)に連続する連結部(図示せず)を介して設けられ、電線の端末の絶縁被覆を剥がして露出させた導体を接続する部分である。本実施例においては、電線接続部の詳細な説明を省略する。
なお、図1では、端子金具1(電線接触部3)の下半分のみを実線で表し、上半分は、仮想線で表すものとする。
端子接触部3は、図1に図示するように、相手端子2(雄端子)を挿入するため、断面が矩形となる筒状に形成されている。端子接触部3は、図1及び図3に図示するように、底壁4と、左側壁5と、右側壁6と、天井壁(図示せず)と、弾性片7とを備えて構成されている。端子接触部3は、この前端(図1において、相手端子2が図示されている側)が相手端子挿入口8として開口形成されている。相手端子挿入口8は、相手端子2を図1に図示する矢印Aの指示する方向に挿入したときの相手端子2の挿入口として形成されている。相手端子挿入口8は、端子接触部3の内側となる相手端子収容室9に連通している。端子接触部3は、天井壁の所定位置に開口部(図示せず)が開口形成されている。開口部は、後述する弾性片7のインデント部11の形成位置に合わせて開口形成されている。
弾性片7は、図1及び図3に図示するように、相手端子収容室9に設けられ、基端部が、例えば、底壁4の端子金具長手方向の後端(端子金具1の相手端子挿入口8とは反対側)に連続して形成されている。弾性片7は、図1に図示するように、底壁4の上面に重ねて端子金具長手方向の前端(端子金具1の相手端子挿入口8が形成される側)に延び、相手端子挿入口8の形成位置で略U字形に折り曲げられ、底壁4の上面に重ねた弾性片7の一部に対向して、端子金具長手方向の後端に延びて形成されている。
弾性片7は、上記のように、底壁4の端子金具長手方向の後端に連続して形成される構成に限られないものとする。例えば、左側壁5、右側壁6、又は、天井壁の端子金具長手方向の後端(端子金具1の相手端子挿入口8とは反対側)に連続して形成される構成であってもよいものとする。また、弾性片7の連成位置は、底壁4、左側壁5、右側壁6、又は、天井壁の端子金具長手方向の前端(端子金具1の相手端子挿入口8が形成される側)とする構成であってもよいものとする。
また、弾性片7は、底壁4の端子金具長手方向の後端に連続して端子金具長手方向の前端側へ延び、先端が相手端子挿入口8の形成位置に達する舌片状に形成される構成であってもよいものとする。さらに、弾性片7は、底壁4の端子金具長手方向の前端に連続して相手端子挿入口8の形成位置で略U字形に折り曲げて、端子金具長手方向の後端側へ延びる舌片状に形成される構成であってもよいものとする。
弾性片7は、図1に図示するように、相手端子2と対向する部分が湾曲部10として形成されている。湾曲部10は、弾性片7の長手方向の略中間部が相手端子2に接近する緩やかな山形に湾曲した形状に形成されている。弾性片7に、このような湾曲部10を形成するのは、相手端子2との電気的な接触を良好なものとするためである。本実施例では、弾性片7の相手端子2と対向する部分は、この全体が湾曲部10として形成されているが、これに限らず、弾性片7の相手端子2と対向する部分の一部に湾曲部10を形成してもよいものとする。
湾曲部10は、図1−図4に図示するように、この頂き部分には、相手端子2に向かって円形のドーム状に膨出して電気接触性を高めるインデント部11が形成されている。インデント部11の頂部は、接点部12として形成されている。接点部12は、相手端子2と電気的に接触する箇所として形成されている。
接点部12の近傍には、図1−図4に図示するように、樹脂部13が形成されている。
本実施例において、樹脂部13は、粘性を有し、且つ、導電性を有する樹脂材料から形成されている。具体的には、樹脂部13は、導電性ペーストや、導電性インク等の導電性樹脂材料から形成されている(一例であるものとする)。
本実施例において、樹脂部13は、上面17と、テーパ面18とを備えている。上面17は、相手端子2が端子接触部3に挿入された状態において、相手端子2の下面16と面接触する部分として形成されている。このように、樹脂部13に相手端子2の下面16と面接触する上面17を形成することにより、樹脂部13は、相手端子2を端子接触部3に挿入した後に、相手端子2に接触するように形成されている。すなわち、本実施例における樹脂部13は、相手端子2を端子接触部3に挿入し端子収容室6に収容した状態においては、常に、相手端子2と接触するように形成されている。
テーパ面18は、上面17に連続し、相手端子2を端子接触部3に挿入する時に、相手端子2の先端が摺接する部分として形成されている。
本実施例において、樹脂部13を形成する箇所は、インデント部11の前端(図1及び図3において、端子金具1の相手端子挿入口8が形成される側)と、これに連続する湾曲部10の上面の所定範囲、及び、インデント部の後端(図1及び図3において、端子金具1の相手端子挿入口8とは反対側)と、これに連続する湾曲部10の上面の所定範囲であるものとする。樹脂部13は、上記に限らず、インデント部11の前端と、これに連続する湾曲部10の上面の所定範囲だけに形成してもよいものとする(一例であるものとする)。また、樹脂部13は、インデント部11の後端と、これに連続する湾曲部10の上面の所定範囲だけに形成してもよいものとする(一例であるものとする)。
次に、本実施例の端子金具1と相手端子2との電気的な接続作業について説明する。
まず、相手端子2を、図1に図示するように、端子接触部3の相手端子挿入口8に対して、矢印Aの方向に挿入する。端子接触部3に対する相手端子2の挿入が完了すると、図2に図示するように、相手端子2の下面16と、接点部12及び樹脂部13の上面17とが接触する。なお、相手端子2の上面15には、天井壁側に設けられた弾性片(図示せず)が接触している。
このように、本実施例の端子金具1によれば、相手端子2の上面15には、天井壁側の弾性片が接触し、相手端子2の下面16には、弾性片7の接点部12が接触するとともに、樹脂部13の上面17が面接触する。樹脂部13は、粘性を有するため、端子金具1に振動が加わっても、弾性片7に粘性を有する樹脂部13を形成していない構成に比べて、端子金具1と相手端子2との接触箇所に生じる微摺動を、より確実に抑制することができる。このため、端子金具1と相手端子2との接触箇所の摩耗を低減することができる。これにより、接触箇所の電気抵抗の増大を抑制することができる。また、樹脂部13は、導電性を有するため、弾性片7に樹脂部13を形成していない構成に比べて、端子金具1と相手端子2との間の導通性を、より確実なものとしている。
次に、本実施例の端子金具1の製造方法について説明する。
まず、打ち抜き加工した導電性を有する金属板を曲げ加工して図1及び図3に図示する端子金具1を形成する。この工程で、端子接触部3の内部(相手端子収容室9)には、弾性片7が設けられる。
次に、図2に図示するように、ノズル14を用いて弾性片7の接点部12の近傍の所定範囲に、粘性を有し且つ導電性を有する樹脂材料(例えば、導電性ペーストや、導電性インク等)を噴射し、樹脂部13を形成する。
この工程において、樹脂材料の噴射は、ノズル14を端子接触部3の天井壁に開口形成された開口部から端子接触部3の内部に挿入して行うことができる。樹脂材料の噴射は、上記に限らず、ノズル14を相手端子挿入口8から端子接触部3の内部に挿入して行うことができる(一例であるものとする)。樹脂部13の形成は、金属板を曲げ加工して端子金具1を形成した後に行う場合に限られない。例えば、曲げ加工する前の金属板の弾性片7として形成される部分に樹脂材料を噴射して樹脂部13を形成してもよいものとする。この場合、弾性片7として形成される部分の接点部12の近傍に樹脂材料を噴射する。
以上より、本実施例の端子金具1の製造が完了する。
以上、図1−図4を参照しながら説明してきた通り、本発明によれば、相手端子2との安定的な導通を確保し、振動による微摺動に起因する瞬断の発生を抑えることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、接点部12が弾性片7の相手端子2と対向する側から突出するため、接点部12は、弾性片7の相手端子2と対向する側の接点部12以外の部分よりも高い高さ位置で相手端子2と導通することができる。したがって、より確実に相手端子2との安定的な導通を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、弾性片7の全体又は一部を湾曲形状に形成し、この湾曲形状の頂点を接点部12としているため、接点部12は、弾性片7の湾曲形状の頂点以外の部分よりも高い高さ位置で相手端子2と導通することができる。したがって、より確実に相手端子2との安定的な導通を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、粘性を有する樹脂部13が相手端子2の挿入後に相手端子2に接触するため、端子金具1及び相手端子2に振動が加わり、接触箇所に微摺動が生じても、粘性を有する樹脂部13によって接触箇所の摩耗を低減することができる。これにより、接触箇所の電気抵抗の増大を抑制することができる。したがって、より確実に相手端子2との安定的な導通を確保することができるという効果を奏する。
さらに、本発明によれば、粘性を有し且つ導電性を有する樹脂部13が相手端子2の挿入後に相手端子2に接触するため、温度環境の変化により樹脂部13の状態が多少変化しても端子金具1と相手端子2との間の導通に影響を及ぼすことが無い。このことから、弾性片7の接触荷重を高めることなく、相手端子2との安定的な導通を確保することができる。したがって、相手端子2との安定的な導通を確保しつつ、弾性片7の接触荷重を下げることができるという効果を奏する。
本発明に係る端子金具は、実施例1の他、下記の実施例2を用いてもよいものとする。
本実施例の端子金具は、図1−図4に図示する樹脂部20を形成する樹脂材料以外は、実施例1で説明した端子金具1と同様の構成及び構造であるものとする。したがって、本実施例では、樹脂部20以外の部分の説明を省略する。
本実施例における樹脂部20は、粘性を有し、且つ、導電性を有しない樹脂材料から形成されていてもよいものとする。この場合、具体的には、樹脂部13は、シリコン系樹脂や、ウレタン樹脂等の粘性があり導電性が無い樹脂材料から形成されている(一例であるものとする)。
以上、説明してきた通り、本発明によれば、相手端子2との安定的な導通を確保し、振動による微摺動に起因する瞬断の発生を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る端子金具は、実施例1,2の他、下記の実施例3を用いてもよいものとする。
本実施例の端子金具は、図1−図4に図示する樹脂部30を形成する樹脂材料以外は、実施例1で説明した端子金具1と同様の構成及び構造であるものとする。したがって、本実施例では、樹脂部30以外の部分の説明を省略する。
樹脂部30は、硬化すると表面の摩擦係数が下がる性質を有する樹脂材料から形成されている。具体的には、樹脂部30は、テフロン(登録商標)から形成されている(樹脂材料の種類は、一例であるものとする)。
本実施例において、樹脂部30は、端子接触部3への相手端子2の挿入時に、相手端子2に接触するように形成されている。すなわち、端子接触部3に対して相手端子2を、図1に図示するように、矢印Aの指示する方向に差し込んでいくと、相手端子2は、表面の摩擦係数の小さい樹脂部30の前端側のテーパ面18及び上面17と摺接しながら、端子接触部3に挿入されることになる。本実施例の端子金具1によれば、相手端子2を端子接触部3に挿入する時に、相手端子2が表面の摩擦係数の小さい樹脂部30の前端側のテーパ面18及び上面17と摺接しながら挿入されるため、相手端子2の挿入力を低減することができる。このことから、本実施例の端子金具1によれば、レバーやカム部品等の相手端子2の挿入力を補う部品が用いることなく、作業性良く相手端子2を端子接触部3に挿入することができる。
次に、本実施例の端子金具の製造方法について説明する。
まず、打ち抜き加工した導電性を有する金属板を曲げ加工して図1及び図3に図示する端子金具1を形成する。この工程で、端子接触部3の内部(相手端子収容室9)には、弾性片7が設けられる。
次に、図3に図示するように、ノズル14を用いて弾性片7の接点部12の近傍の所定範囲に、硬化すると表面の摩擦係数が下がる性質を有する樹脂材料(例えばテフロン(登録商標))を噴射する。
この工程において、樹脂材料の噴射は、ノズル14を端子接触部3の天井壁に開口形成された開口部から端子接触部3の内部に挿入して行うことができる。樹脂材料の噴射は、これに限らず、ノズル14を相手端子挿入口8から端子接触部3の内部に挿入して行うことができる(一例であるものとする)。樹脂材料の噴射は、金属板を曲げ加工して端子金具1を形成した後に行う場合に限られない。例えば、曲げ加工する前の金属板の弾性片7として形成される部分に樹脂材料を噴射してもよいものとする。この場合、弾性片7として形成される部分の接点部12の近傍に樹脂材料を噴射する。
樹脂材料を噴射した後、熱焼成を行い、噴射した樹脂材料を弾性片7の表面に硬化させる。この工程によって、樹脂材料は硬化され表面の摩擦係数の小さい樹脂部30が形成される。以上より、本実施例の端子金具1の製造が完了する。
以上、図1−図4を参照しながら説明してきた通り、本発明によれば、樹脂部30の表面の摩擦係数を小さくすることができるため、相手端子2を端子接触部3に挿入する際の相手端子2の挿入力を低減することができる。このことから、レバーやカム部品等の相手端子2の挿入力を補う部品が用いることなく、作業性良く相手端子2を端子接触部3に挿入することができる。したがって、部品点数を抑えつつ、相手端子2を挿入する際の作業性を向上することができるという効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
上記説明における端子接触部3の形状は一例であるものとし、例えば、断面が円形となる筒状に形成してもよいものとする。
1…端子金具、 2…相手端子、 3…端子接触部、 4…底壁、 5…左側壁、 6…右側壁、 7…弾性片、 8…相手端子挿入口、 9…相手端子収容室、 10…湾曲部、 11…インデント部、 12…接点部、 13,20,30…樹脂部、 14…ノズル、 15,17…上面、 16…下面、 18…テーパ面

Claims (7)

  1. 相手端子を挿入するため、筒状に形成された端子接触部を備え、該端子接触部の内部に、前記相手端子との接触箇所となる接点部が形成された弾性片を設けてなる端子金具において、
    前記弾性片の接点部の近傍に、前記端子接触部への前記相手端子の挿入時、又は、前記端子接触部に前記相手端子を挿入した後、該相手端子に接触する樹脂部を形成した
    ことを特徴とする端子金具。
  2. 請求項1に記載の端子金具において、
    前記接点部は、前記弾性片の前記相手端子と対向する側から突出して形成される
    ことを特徴とする端子金具。
  3. 請求項1に記載の端子金具において、
    前記弾性片は、全体又は一部が湾曲形状に形成され、該湾曲形状の頂点を前記接点部とする
    ことを特徴とする端子金具。
  4. 請求項1、2又は3に記載の端子金具において、
    前記樹脂部は、粘性を有し、前記相手端子の挿入後に、該相手端子に接触するように形成される
    ことを特徴とする端子金具。
  5. 請求項4に記載の端子金具において、
    前記樹脂部は、導電性を有する
    ことを特徴とする端子金具。
  6. 請求項1、2又は3に記載の端子金具において、
    前記樹脂部は、樹脂を硬化し、前記相手端子の挿入時に、該相手端子に接触するように形成される
    ことを特徴とする端子金具。
  7. 相手端子を挿入するため、筒状に形成された端子接触部を備え、該端子接触部の内部に、前記相手端子との接触箇所となる接点部が形成された弾性片を設けてなる端子金具の製造方法において、
    前記弾性片の接点部の近傍に、前記端子接触部への前記相手端子の挿入時、又は、前記端子接触部に前記相手端子を挿入した後、該相手端子に接触する樹脂部を形成する工程を含む
    ことを特徴とする端子金具の製造方法。
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