JP2017003775A - 投射用レンズおよび画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ系内に光路屈曲用の反射部材を配置してコンパクト化を図るタイプの新規な投射用レンズを実現する。【解決手段】画像表示装置の投射光学系を構成する投射用レンズであって、拡大側から縮小側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群G1と、光路を屈曲させる反射部材Ref.と、正の屈折力の第2レンズ群G2と、を配し、第2レンズ群内に開口絞りSTOPを配してなり、第2レンズ群は、開口絞りよりも拡大側が正の屈折力、開口絞りよりも縮小側が負の屈折力を有し、第1レンズ群の最も拡大側の面から、反射部材の縮小側に隣接するレンズ面までの光軸上の距離:Otが、画像表示素子の表示面に表示される画像の最大高さ:Y’に対して、条件:(A) Ot/Y’ < 6.1 を満足する。【選択図】図1

Description

この発明は、投射用レンズおよび画像表示装置に関する。
画像表示素子の表示面に表示された画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置は、企業でのプレゼンテーション用や学校での教育用、また家庭用に近年広く普及している。以下では、画像表示装置を「プロジェクタ」とも言う。
近来、プロジェクタは、その光学的な性能が顕著に向上してきているが、良好な光学性能とともに、そのコンパクト化に対する要請も強い。
プロジェクタのコンパクト化には、プロジェクタに投射光学系として用いられる投射用レンズのコンパクト化が不可欠である。
投射用レンズのレンズ系内に「光路屈曲用の反射部材」を配置し、結像光束の光路をレンズ系内で屈曲させてコンパクト化を図った投射用レンズが、特許文献1、2に記載されている。
この発明は、レンズ系内に光路屈曲用の反射部材を配置してコンパクト化を図るタイプの新規な投射用レンズの実現を課題とする。
この発明の投射用レンズは、画像表示素子の表示面に表示された画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置の投射光学系を構成する投射用レンズであって、拡大側から縮小側へ順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、光路を屈曲させる反射部材と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、を配し、該第2レンズ群内に開口絞りを配してなり、前記第2レンズ群は、前記開口絞りよりも拡大側が正の屈折力、前記開口絞りよりも縮小側が負の屈折力を有し、前記第1レンズ群の最も拡大側の面から、前記反射部材の縮小側に隣接するレンズ面までの光軸上の距離:Otが、前記画像表示素子の表示面に表示される画像の最大高さ:Y’に対して、条件:
(A) Ot/Y’ < 6.1
を満足する。
この発明によれば、レンズ系内に光路屈曲用の反射部材を配置してコンパクト化を図るタイプの新規な投射用レンズを実現できる。
実施例1の投射用レンズの構成を示す断面図と、光路図と、反射部材を直角プリズムにした時の一例の図である。 実施例1の投射用レンズの収差曲線図である。 実施例2の投射用レンズの構成を示す断面図と、光路図と、反射部材を直角プリズムにしたときの一例の図である。 実施例2の投射用レンズの収差曲線図である。 実施例3の投射用レンズの構成を示す断面図と、光路図と、反射部材を直角プリズムにしたときの一例の図である。 実施例3の投射用レンズの収差曲線図である。 実施例4の投射用レンズの構成を示す断面図と、光路図と、反射部材を直角プリズムにしたときの一例の図である。 実施例4の投射用レンズの収差曲線図である。 実施例5の投射用レンズの構成を示す断面図と、光路図と、反射部材を直角プリズムにしたときの一例の図である。 実施例5の投射用レンズの収差曲線図である。 実施例6の投射用レンズの構成を示す断面図と、光路図と、反射部材を直角プリズムにしたときの一例の図である。 実施例6の投射用レンズの収差曲線図である。 画像表示装置としてのプロジェクタの概略構成図である。
以下、発明の実施の形態例を説明する。
図1、図3、図5、図7、図9、図11に、投射用レンズの実施の形態を6例示す。
これらの投射用レンズはこの順序で、後述する具体的な実施例1〜6に相当する。
これら各図において、上段の図と中断の図は「光軸を直線的に展開した状態」を示し、上段の図は、この展開状態における「レンズ群配置」、中段の図は「光路図」である。
下段の図は、反射部材を直角プリズムとした場合の「レンズ群配置と光路」を示す図である。各図の上段及び中断の図において、左側が「拡大側」、右側が「縮小側」である。
繁雑を避けるために、これらの図において符号を共通化する。
図1、図3、図5、図7、図9、図11の各「上段の図」において、符号G1は「第1レンズ群」、符号G2は「第2レンズ群」、符号Ref.は「反射部材」をそれぞれ示し、符号STOPは「開口絞り」を示す。また、これらの図における符号CGは、画像表示素子の表示面を保護する「カバーガラス」を示す。
即ち、上記各図に実施の形態を示す投射用レンズは、拡大側から縮小側へ向かって順次、第1レンズ群G1、反射部材Ref.、第2レンズ群G2を配してなり、開口絞り「STOP」が第2レンズ群G2内に配されている。
また、各図における「双頭矢印」は合焦(フォーカシング)時の動きを示す。
図1、図3、図5、図7、図9、図11の上段の図のように、これらの投射用レンズにおいては、第1レンズ群G1は、2枚のレンズL101、L102により構成され、第2レンズ群G2は、12枚のレンズL201〜L212により構成されている。
上記各図に実施の形態を示す投射用レンズにおいて、第1レンズ群G1は負の屈折力を有し、第2レンズ群G2は正の屈折力を有する。
このように、拡大側を「負の屈折力をもつ第1レンズ群G1」とすることにより、結像光束における主光線高さを低くでき、第1レンズ群G1を構成するレンズの有効径を小さく出来る。従って、投射用レンズを、広画角としつつコンパクトにできる。
第2レンズ群G2は、群全体としては「正の屈折力」を持つが、開口絞りSTOPよりも拡大側の部分は「正の屈折力」を持ち、開口絞りSTOPよりも縮小側の部分は「負の屈折力」を持つ。
図示の例において、第2レンズ群G2の開口絞りSTOPより拡大側は、8枚のレンズL201〜L208を有する。これら8枚のレンズL201〜L208により構成される「開口絞りよりも拡大側にある正のレンズ群」を符号G2−kで示し、以下、正のレンズ群G2−kと呼ぶ。
また、第2レンズ群G2の開口絞りSTOPより縮小側は、4枚のレンズL209〜L212を有する。これら4枚のレンズL209〜L212により構成される「開口絞りよりも縮小側にある負のレンズ群」を符号G2−sで示し、以下、負のレンズ群G2−sと呼ぶ。
第2レンズ群G2の開口絞りSTOPよりも拡大側の屈折力を正、縮小側の屈折力を負とすることにより「照明光学系との瞳位置」を最適化することが容易になる。
第1レンズ群G1の最も拡大側の面(レンズL101の拡大側の面)から、反射部材Ref.の縮小側に隣接するレンズ面(L201の拡大側の面)までの距離(空気中の距離):Otは、画像表示素子の表示面に表示される画像の最大高さ:Y’に対して、条件:
(A) Ot/Y’ < 6.1
を満足する。
条件(A)は、投射用レンズの「見た目の厚み」について最適化した条件である。
条件(A)を満足することにより、光学系としての投射用レンズの厚みを薄くすることが可能となる。
条件(A)を満足しない場合、即ちパラメータ「Ot/Y’」が6.1以上になると、光学性能上は有利であるが、投射用レンズを小型化することが困難となり、ひいては、画像表示装置本体のサイズが大きくなり、プロジェクタの小型化に不利になる。
この発明の投射用レンズの「合焦(フォーカシング)」は、2通りの方法で行うことができる。
第1の方法は、図1、図3、図5に示すように、第1レンズ群G1を光軸方向に変位させて行う方法である。
この第1の方法では、負の屈折力を持つ第1レンズ群G1を移動させるので「合焦に伴う光線角収差の変動」を小さくすることが可能となる。また、合焦を行う際の第1レンズ群G1の移動量を小さく出来、かつ、画角を「より広角」にするために負の屈折力を強めることで光学性能を効果的に高くすることが可能となる。
第2の方法は、図7、図9、図11に示すように、第2レンズ群G2の一部を移動させる方法である。第2の方法は所謂「インナーフォーカス方式」である。図7、図9、図11に示す例では、何れも、第2レンズ群の正のレンズ群G2−kの中のレンズL206を移動させて合焦を行っている。
第1、第2の合焦方法とも「投射距離が変化したときの性能の変動」を小さくすることが可能となる。
なお、合焦を行う方法としては、上記第1、第2の方法以外に、第2レンズ群G2全系を移動させる方式や、レンズ全系を移動させる全体繰り出し方式も可能である。
この発明の投射用レンズは、前記条件(A)の他に、以下の条件(1)〜(3)の任意の1以上を満足することが好ましい。
(1) 3.3 < |F1|/F < 4.6
(2) 1.5 < f2−s/F1 < 20.0
(3) 5.5 < |f2−s|/f2−k < 10.5 。
これら条件(1)〜(3)において、各パラメータにおける記号の意味は以下の通りである。
F :投射用レンズ全系の焦点距離(>0)
F1:第1レンズ群の焦点距離(<0)
f2−s:負のレンズ群G2−sの焦点距離(<0)
f2−k:正のレンズ群G2−kの焦点距離(>0) 。
条件(1)は、第1レンズ群の負の屈折力と全系の正の屈折力の比率の好ましい範囲を与える条件である。この発明の投射用レンズでは、各種の収差、特に、色収差とコマ収差が、合焦動作の影響を受け易いが、条件(1)を満足することにより、合焦動作を通じて「色収差とコマ収差を良好に保つ」ことが容易となる。
条件(1)のパラメータ:|F1|/Fが大きく(小さく)なると、第1レンズ群の負の屈折力が、全系の正の屈折力に対して相対的に弱く(強く)なっていく。
条件(1)の下限を超えると、第1レンズ群の負の屈折力が過大に強くなり、拡大側のレンズの口径が小さくなり、合焦のためにフォーカスを変化させたときの倍率色収差とコマ収差が大きくなり易い。
条件(2)の上限を超えると、第1レンズ群の負の屈折力が過小に弱くなり、第1レンズ群を構成するレンズ有効径の大型化を招来し易い。
画像を表示するときには、画像表示素子側からの光束が、第2レンズ群を介して第1レンズ群に導光される。このとき、第1レンズ群の屈折力が負であるため、第2レンズ群から受け渡される光束の発散角が第1レンズ群で拡大される。
条件(1)が満足された状態では、第2レンズ群から第1レンズ群へ受け渡される光束の「跳上げ角」が小さく抑えられ、第1レンズ群から放射される結像光束の発散角を無理なく拡大することが出来る。また、製造時のレンズの偏心による性能劣化を抑制させる効果もある。
この発明の投射用レンズは、第1レンズ群G1が負の屈折力を持ち、第2レンズ群G2は開口絞りより拡大側のレンズ群G2−kが正の屈折力を持ち、開口絞りより縮小側のレンズ群G2−sは負の屈折力を持つ。
従って、第1レンズ群G1、レンズ群G2−k、レンズ群G2−sの屈折力配分を見ると「正・負・正」となっている。
条件(2)は、共に負の屈折力を持つ第1レンズ群G1、レンズ群G2−kの「負の屈折力」を好適にバランスさせる条件である。
第1レンズ群G1およびレンズ群G2−kの「負の屈折力」は、諸収差に影響するが、特にコマ収差に大きく影響する。
パラメータ:f2−s/F1が大きく(小さく)なることは、第1レンズ群の負の屈折力が、レンズ群G2−sの負の屈折力に対して相対的に強く(弱く)なることを意味する。
条件(2)の下限を超えると、レンズ群G2−sの負の屈折力が、第1レンズ群G1の負の屈折力に対して過大に強くなり、合焦の際のコマ収差の変動が大きくなり易い。また、上限を超えるとコマ収差の変動は小さくなるが、第1レンズ群の負の屈折力がレンズ群G2−kの負の屈折力に対して過大に強くなって、投射用レンズの全長を増大させ易い。
条件(2)を満足することにより、投射用レンズの全長の長大化を抑えつつ、合焦動作に伴うコマ収差の変動を良好に抑制できる。
条件(3)は、第2レンズ群G2における開口絞りよりも拡大側のレンズ群G2−kの正の屈折力と、縮小側のレンズ群G2−sの負の屈折力を良好にバランスさせる条件である。
パラメータ:|f2−s|/f2−kが大きく(小さく)なると、レンズ群G2−kの正の屈折力が、レンズ群G2−sの負の屈折力に対して強く(弱く)なる。
条件(3)の下限を超えると、レンズ群G2−sの屈折力がレンズ群G2−kの屈折力に対して過大に強くなり、バックフォーカスを短くすることができるが、特に倍率色収差が大きく発生しやすくなる。また、上限を超えると、レンズ群G2−kの正の屈折力がレンズ群G2−sの負の屈折力に対して過大に強くなり、全長の小型化には寄与するが、特に球面収差が大きく発生しやすくなる。
条件(3)を満足することにより、投射用レンズの全長の増大を抑制しつつ、倍率色収差や大きい球面収差の発生も抑制できる。
前述の如く、この発明の投射用レンズは、合焦を第1の方法と第2の方法で行うことができる。
合焦を第2の方法で行う場合、即ち、第2レンズ群G2の一部を移動させて行う場合には、以下の条件(4)を満足することが好ましい。
(4) 1.5 < f2f/F2 < 3.8 。
条件(4)において、f2f、F2の意味するところは以下の通りである。
F2 :第2レンズ群の焦点距離(>0)
f2f:合焦の際に移動するレンズ群の焦点距離 。
条件(4)のパラメータ:f2f/F2が大きく(小さく)なると、合焦の際に移動するレンズ群の屈折力が、第2レンズ群G2の正の屈折力に対して弱く(強く)なる。
条件(4)の下限を超えると、合焦の際に移動するレンズ群の屈折力が強く、合焦の際の移動量が小さくなるため「合焦の分解能」を細かくする必要が生じる。上限を超えると、合焦の際に移動する量が大きくなり、第2レンズ群G2の長さを増大させやすくなる。
条件(4)を満足することにより、合焦の分解能を適切に設定しつつ、レンズ全長の長大化を抑制できる。
以下、補足する。
第1レンズ群G1は、歪曲収差と球面収差の補正を容易にするため「2枚以上のレンズ構成」が好ましい。第2レンズ群G2は、高性能化を実現させるために「2枚のレンズを接合した接合レンズを2組以上配する」ことが好ましい。
また、上記各図における光線図から明らかなように、上に実施の形態を説明した投射用レンズは何れも、「斜光線を用いる結像方式」である。
投射用レンズの具体的な実施例を挙げる前に、図13(a)、(b)を参照して、プロジェクタの実施の形態を2例、簡単に説明する。繁雑を避けるため、混同の恐れが無いと思われるものについては符号を共通化した。
図13(a)、(b)に示すプロジェクタ1は何れも、画像表示素子3として、微小ミラーデバイスであるDMDを採用した例である。
プロジェクタ1は、照明系2と、画像表示素子であるDMD3と、投射用レンズ4または4Aとを有する。
投射用レンズ4または4Aとしては、請求項1〜7任意の1に記載されたもの、具体的には実施例1〜6の何れかのものを用いる。
照明系2から「RGB3色の光」を時間的に分離してDMD3に照射し、各色光が照射されるタイミングで個々の画素に対応するマイクロミラーの傾斜を制御する。
このようにしてDMD3に「投射されるべき画像」が表示され、該画像により強度変調された光が、投射用レンズ4または4Aで拡大され、スクリーンSに拡大投射される。
照明系2は、光源21、コンデンサーレンズCL、RGBカラーホイールCW、ミラーMを備えており、これを配置するスペースを「ある程度大きく確保」する必要がある。
このため、照明系2からDMD3に入射させる照明光の入射角をある程度大きくする必要がある。
投射用レンズ4または4Aと照明系2のスペースの上記の如き関係上、投射用レンズ4または4Aのバックフォーカスをある程度確保する必要がある。
なお、コンデンサーレンズCL、RGBカラーホイールCWとミラーMとは「照明光学系」を構成する。
図13(a)に示す例では、投射用レンズ4は、プロジェクタ1のケーシング内に収められている。図13(b)に示す例では、投射用レンズ4Aの一部(反射部材Ref.とその拡大側の第1レンズ群の部分)が、プロジェクタ1のケーシングの外部に突出している。
図13(b)の構成では、プロジェクタ本体を縦置きにしたり、また、投射方向を天井側もしくは床側に投射させたりすることが可能である。
以下に、この発明の投射用レンズの具体的な実施例を6例挙げる。
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
F:光学系全体の焦点距離
Fno:開口数
R:曲率半径(非球面にあっては「近軸曲率半径」)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
BF:バックフォーカス 。
非球面は、周知の次式により表される。
X=(H/R)/[1+{1−K(H/r)}1/2
+C4・H+C6・H+C8・H+C10・H10+・・・
この式において、Xは「面頂点を基準としたときの光軸からの高さ:Hの位置での光軸方向の変位」、Kは「円錐係数」であり、C4、C6、C8、C10・・は「非球面係数」である。
なお、長さの次元を持つ量の単位は、特に断らない限り「mm」である。
また、実施例1〜3は、第1レンズ群の移動により合焦を行う場合の例であり、実施例4〜6は、第2レンズ群内のレンズの移動により合焦を行う場合の例である。
また、実施例1〜6とも、画像表示素子としてはDMDが想定されている。
「実施例1」
実施例1の投射用レンズは、図1に示したものである。
図1の上段に図に示すように、第1レンズ群G1はレンズL101、L102で構成され、反射部材Ref.は直角プリズムで構成され、第2レンズ群G2はレンズL201〜L212で構成されている。
合焦は、第1レンズ群G1が光軸方向に移動することによってなされる。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL101、レンズ中心部は拡大側に凹面を向けレンズ周辺部になるに従い縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL102で構成されている。
第2レンズ群G2は正群で、12枚のレンズL201〜L212により構成され、群内に開口絞りSTOPを有する。
レンズL201は「平凹の負メニスカスレンズ」、レンズL202は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL203は「両凹の負レンズ」であり、レンズL204は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」である。
また、レンズL205は「拡大側に凹の負メニスカスレンズ」、レンズL206は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL207は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL208は「両面凸の正レンズ」である。
これら8枚のレンズL201〜L208は、開口絞りSTOPの拡大側にある正のレンズ群G2−kを構成する。
開口絞りSTOPよりも縮小側の4枚のレンズL209〜L212は負のレンズ群G2−sを構成する。
レンズ209は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL210は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL211は「縮小側に凸の負メニスカスレンズ」であり、レンズL212は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」である。
正のレンズ群G2−k内のレンズL204とL205、負のレンズ群G2−s内のレンズL209とL210は、それぞれ接合されている。
反射部材Ref.は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置されている。
実施例1の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.8mm、Fno=2.56、ωw=42.5°
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 2017003775
表1において、面番号は拡大側から数えた面の番号であり、開口絞りの面(表中の面番号:23)を含む。Ref.は反射部材、CGは光学デバイスのカバーガラスを表わす。
また、表中における「INF」は、曲率半径が無限大であることを示す。記号「*」は、この記号が付された面が「非球面」であることを示す。
これらの事項は、実施例2以下の各実施例においても同様である。
「非球面のデータ」
非球面のデータを表2に示す。
Figure 2017003775
表1における面間隔:D5は、投射距離(以下、物体距離とも言う。):D0の変化に伴う合焦のために変化する群間隔であり「面間隔:D4に対して加減」される。
物体距離と面間隔:D5の関係を表3に示す。
Figure 2017003775
「各条件のパラメータの値」
条件(A)、(1)〜(3)のパラメータの値を、表4に示す。
前述した通り、Otは光学系の最も拡大側から反射部材の隣の縮小側に隣接するレンズ面までの空気中の距離、Y’は表示素子の最大高さ、Fはレンズ全系の焦点距離、F1は第1レンズ群G1の焦点距離、F2は第2レンズ群の焦点距離、f2-kは第2レンズ群の開口絞りよりも拡大側の焦点距離、f2-sは第2レンズ群の開口絞りよりも縮小側の焦点距離を示す。Otは表1で説明すると、面番号S1からS7までの合計の長さである。
実施例1では、合焦は第1レンズ群G1の移動により行われるので、条件(4)は適用外となる。
Figure 2017003775
図2に、実施例1の収差図を示す。
図2の上段に物体距離:D0の80インチ相当の収差、中段に40インチ相当、下段に300インチ相当の収差図を示す。
各段の収差図において、左側の図は「SA(球面収差)」、中央の図は「AS(非点収差)」、右側の図は「Dist.(歪曲収差)」である。
「球面収差」の図におけるR、G、Bはそれぞれ、波長:R=625nm、G=550nm、B=460nmを表す。
「非点収差」の図における「T」はタンジェンシァル、「S」はサジタルの各光線に対するものであることを示す。
なお、非点収差および歪曲収差については、波長:550nmについて示す。図2に示す通り画面の大きさが変化しても、収差の変動が小さくなっていることが分かる。
収差図におけるこれ等の表示は以下の実施例2〜6の収差図においても同様である。
「実施例2」
実施例2の投射用レンズは、図3に示したものである。
図3に示すように、第1レンズ群G1はレンズL101、L102で構成され、反射部材Ref.は直角プリズムで構成され、第2レンズ群G2はレンズL201〜L212で構成されている。
合焦は、第1レンズ群のG1が光軸方向に移動することによってなされる。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL101と、メニスカスレンズL102で構成されている。メニスカスレンズL102は「レンズ中心部は拡大側に凹面を向け、レンズ周辺部になるに従い縮小側に変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズ」である。
第2レンズ群G2は正群で、12枚のレンズL201〜L212で構成されている。
レンズL201は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL202は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL203は「両凹の負レンズ」、レンズL204は「両面凸の正レンズ」である。
レンズL205は「両面凹の負レンズ」、レンズL206は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL207は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL208は「両面凸の正レンズ」である。
これらレンズL201〜L208は、開口絞りSTOPの拡大側の正のレンズ群G2−kを構成する。
開口絞りSTOPの縮小側の負のレンズ群G2−sは4枚のレンズL209〜L212により構成される。
レンズL209は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL210は「両面凸面の正レンズ」、レンズL211は「縮小側に凸の負メニスカスレンズ」であり、レンズL212は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」である。
正のレンズ群G2−k内のレンズL204とL205は接合されており、負のレンズ群G2−s内のレンズL209とL210も接合されている。
反射部材Ref.は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置されている。
実施例2の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.9mm、Fno=2.56、ωw=42.4°
実施例2のデータを表5に示す。
Figure 2017003775
「非球面のデータ」
非球面のデータを表6に示す。
Figure 2017003775
物体距離:D0と面間隔:D5の関係を、表3にならって表7に示す。
Figure 2017003775
「各条件のパラメータの値」
条件(A)、(1)〜(3)のパラメータの値を表8に示す。実施例2も、合焦は第1レンズ群の移動によってなされるので、条件(4)は適用外である。
Figure 2017003775
図4に、実施例2の収差図を、図2に倣って示す。
「実施例3」
実施例3の投射用レンズは、図5に示したものである。
図5に示すように、第1レンズ群G1はレンズL101、L102で構成され、反射部材Ref.は直角プリズムで構成され、第2レンズ群G2はレンズL201〜L212で構成されている。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL101、レンズ中心部は拡大側に凹面を向けレンズ周辺部になるに従い縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL102で構成されている。
第2レンズ群G2は正群で、レンズL201〜L212で構成されている。
レンズL201は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL202は「両面凸の正レンズ」、レンズL203は「両凹の負レンズL203」、レンズL204は「両面凸の正レンズ」である。
レンズL205は「両面凹の負レンズ」、レンズL206は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL207は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL208は「両面凸の正レンズ」である。
これらレンズ201〜L208は開口絞りSTOPの拡大側における正のレンズ群G2−kを構成する。
開口絞りSTOPの縮小側に配置されるレンズL209は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL210は「両面凸の正レンズ」、レンズL211は「縮小側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL212は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」である。
これらレンズL209〜L212は、負のレンズ群G2−sを構成する。
レンズL204とL205は接合され、レンズL209とL210も接合されている。 反射部材Ref.は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置されている。
実施例3の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0mm、Fno=2.56、ωw=42.1°
実施例3のデータを表9に示す。
Figure 2017003775
「非球面のデータ」
非球面のデータを表10に示す。
Figure 2017003775
物体距離:D0と面間隔:D5の関係を、表3にならって表11に示す。
Figure 2017003775
「各条件のパラメータの値」
条件(A)、(1)〜(3)のパラメータの値を表12に示す。実施例3も、合焦は第1レンズ群の移動によってなされるので、条件(4)は適用外となる。
Figure 2017003775
図6に、実施例3の収差図を、図2に倣って示す。
「実施例4」
実施例4の投射用レンズは、図7に示したものである。
図7に示すように、第1レンズ群G1はレンズL101〜L102で構成され、反射部材Ref.は直角プリズムで構成され、第2レンズ群G2はレンズL201〜L212で構成されている。
合焦は、第2レンズ群の一部(レンズL206)が光軸方向に移動することによりなされる。
1例として、図7の下段に示すような、第1レンズ群G1を「レンズの一部を切り欠き状態としたレンズ」にすることも可能になるが、これに限るものではない。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL101、レンズ中心部は拡大側に凹面を向けレンズ周辺部になるに従い縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL102で構成されている。
第2レンズ群G2は正群で、12枚のレンズL201〜L212で構成されている。
レンズL201は「平凹の負メニスカスレンズ」、レンズL202は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL203は「両凹の負レンズ」、レンズL204は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」である。
レンズL205は「拡大側に凹の負メニスカスレンズ」、レンズL206は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL207は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL208は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」である。
これら8枚のレンズL201〜L208は開口絞りSTOPの拡大側の正のレンズ群G2−kを構成する。
開口絞りSTOPの縮小側に配置されるレンズL209は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL210は「両面凸の正レンズ」、レンズL211は「縮小側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL212は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」である。
これらレンズL209〜L212は、開口絞りSTOPの縮小側の負のレンズ群G2−sを構成する。
レンズL204とL205は接合され、レンズL209とL210も接合されている。 反射部材Ref.は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置されている。
実施例4の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.8mm、Fno=2.56、ωw=42.5°
実施例4のデータを表13に示す。
Figure 2017003775
「非球面のデータ」
非球面のデータを表14に示す。
Figure 2017003775
物体距離:D0と面間隔:D16、D18との関係を、表3にならって表15に示す。
Figure 2017003775
「各条件のパラメータの値」
条件(A)、(1)〜(4)のパラメータの値を、表16に示す。
Figure 2017003775
図8に、実施例4の収差図を、図2に倣って示す。
「実施例5」
実施例5の投射用レンズは、図9に示したものである。
図9に示すように、第1レンズ群G1はレンズL101、L102で構成され、反射部材Ref.は直角プリズムで構成され、第2レンズ群G2はレンズL201〜L212で構成されている。
合焦は、第2レンズ群のG2の一部(レンズL206)が光軸方向に移動することによって行われる。
一例として、図9の下段に示すような、第1レンズ群G1を「レンズの一部を切り欠きの状態としたレンズ」とすることも可能であるが、これに限るものではない。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL101、レンズ中心部は拡大側に凹面を向けレンズ周辺部になるに従い縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL102で構成されている。
第2レンズ群G2は正群で、12枚のレンズL201〜L212で構成されている。
レンズL201は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL202は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL203は「両凹の負レンズ」、レンズL204は「両面凸の正レンズ」である。
レンズL205は「両面凹の負レンズ」、レンズL206は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL207は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL207は「両面凸の正レンズ」である。
これら8枚のレンズL201〜L208は、開口絞りSTOPの拡大側の正のレンズ群G2−kを構成する。
開口絞りSTOPの縮小側に配置されるレンズL209は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL210は「両面凸の正レンズ」、レンズL211は「縮小側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL212は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」である。
これら4枚のレンズL209〜L212は、開口絞りSTOPの縮小側の負のレンズ群G2−sを構成する。
レンズL204とL205は接合され、レンズL209とL210も接合されている。 反射部材Ref.は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置されている。
実施例5の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=12.9mm、Fno=2.56、ωw=42.4°
実施例5のデータを表17に示す。
Figure 2017003775
「非球面のデータ」
非球面のデータを表18に示す。
Figure 2017003775
物体距離:D0と面間隔:D16、D18との関係を、表15に倣って表19に示す。
Figure 2017003775
「各条件のパラメータの値」
条件(A)、(1)〜(4)のパラメータの値を、表20に示す。
Figure 2017003775
図10に、実施例5の収差図を、図2に倣って示す。
「実施例6」
実施例6の投射用レンズは、図11に示したものである。
図11に示すように、第1レンズ群G1はレンズL101、L102で構成され、反射部材Ref.は直角プリズムで構成され、第2レンズ群G2はレンズL201〜L212で構成されている。
合焦は、第2レンズ群のG2の一部(レンズL206)が光軸方向に移動することによって行われる。
一例として、図11の下段に示すような、第1レンズ群G1を「レンズの一部を切り欠きの状態としたレンズ」とすることも可能であるが、これに限るものではない。
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL101、レンズ中心部は拡大側に凹面を向けレンズ周辺部になるに従い縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL102で構成されている。
第2レンズ群G2は正群で、12枚のレンズL201〜L212で構成されている。
レンズL201は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL202は「両面凸の正レンズ」、レンズL203は「両凹の負レンズ」、レンズL204は「両面凸の正レンズ」である。
レンズL205は「両面凹の負レンズ」、レンズL206は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズ207は「拡大側に凸の正メニスカスレンズ」、レンズL208は「両面凸の正レンズ」である。
これら8枚のレンズL2010〜L208は、開口絞りSTOPの拡大側の正のレンズ群G2−kを構成する。
開口絞りSTOPの縮小側に配置されるレンズL209は「拡大側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL210は「両面凸面の正レンズ」、レンズL211は「縮小側に凸の負メニスカスレンズ」、レンズL212は「縮小側に凸の正メニスカスレンズ」である。 これらの4枚のレンズL209〜L212は、開口絞りSTOPの縮小側の負のレンズ群G2−sを構成する。
レンズL204とL205は接合され、レンズL209とL210も接合されている。 反射部材Ref.は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に配置されている。
実施例6の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
F=13.0mm、Fno=2.56、ωw=42.1°
実施例のデータを表21に示す。
Figure 2017003775
「非球面のデータ」
非球面のデータを表21に示す。
Figure 2017003775
物体距離:D0と面間隔:D16、D18との関係を、表15に倣って表22に示す。
Figure 2017003775
「各条件のパラメータの値」
条件(A)、(1)〜(4)のパラメータの値を、表23に示す。
Figure 2017003775
図12に、実施例6の収差図を、図2に倣って示す。
各実施例の収差図に示すように、各実施例の投射用レンズともに、諸収差は高レベルで補正され、球面収差、非点収差、像面湾曲、倍率色収差、歪曲収差も十分に補正されている。
実施例1〜3の収差を示す図2、4、6から明らかなように、第1レンズ群の移動による合焦の際の収差の変動は小さい。
実施例4〜6の収差を示す図8、10、12から明らかなように、第1レンズ群内の一部のレンズ群(レンズL206)の移動による合焦の際の収差の変動は小さい。
以上のように、この発明によれば、以下の如き投射用レンズと画像表示装置を実現できる。
[1]
画像表示素子の表示面に表示された画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置の投射光学系を構成する投射用レンズであって、拡大側から縮小側へ順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、光路を屈曲させる反射部材Ref.と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、を配し、第2レンズ群内に開口絞りSTOPを配してなり、第2レンズ群G2は、開口絞りよりも拡大側が正の屈折力、開口絞りよりも縮小側が負の屈折力を有し、第1レンズ群の最も拡大側の面から、反射部材の縮小側に隣接するレンズ面までの光軸上の距離:Otが、前記画像表示素子の表示面に表示される画像の最大高さ:Y’に対して、条件:
(A) Ot/Y’ < 6.1
を満足する投射用レンズ。
[2]
[1]記載の投射用レンズにおいて、第1レンズ群G1の光軸方向への移動により合焦が行われる投射用レンズ(実施例1〜3)。
[3]
[1]記載の投射用レンズにおいて、第2レンズ群G2の一部の光軸方向への移動により合焦が行われる投射用レンズ(実施例4〜6)。
[4]
[1]〜[3]の何れか1に記載の投射用レンズにおいて、レンズ全系の焦点距離:F、第1レンズ群の焦点距離:F1が条件:
(1) 3.3 < |F1|/F < 4.6
を満足する投射用レンズ(実施例1〜6)。
[5]
[1]〜[4]の何れか1に記載の投射用レンズにおいて、第2レンズ群G2の、開口絞りSTOPよりも縮小側にある負のレンズ群G2−sの焦点距離:f2-sが、条件:
(2) 1.5 < f2−s/F1 < 20.0
を満足する投射用レンズ(実施例1〜6)。
[6]
[1]〜[5]の何れか1に記載の投射用レンズにおいて、第2レンズ群G2の、開口絞りSTOPよりも縮小側にある負のレンズ群G2−sの焦点距離:f2-s、第2レンズ群G2の、開口絞りSTOPよりも拡大側にある正のレンズ群G2−kの焦点距離:f2-kが、条件:
(3) 5.5 < |f2-s|/f2-k < 10.5
を満足する投射用レンズ(実施例1ないし6)。
[7]
[3]記載の投射用レンズにおいて、第2レンズ群G2の焦点距離:F2、第2レンズ群の合焦の際に移動する一部の正レンズ群の焦点距離:f2fが条件:
(4) 1.5 <f2f/F2 < 3.8
を満足することを特徴とする投射用レンズ(実施例1〜6)。
[8]
光源21と、投射されるべき画像を表示面に表示する画像表示素子3と、光源から射出した光で、画像表示素子の表示面を照明する照明光学系CL、CW、Mと、照明光学系により照射され、表示面に表示された画像により変調された投射光束を入射され、被投射面Sに画像の拡大画像を投射する投射光学系4と、を有し、投射光学系として、[1]〜[7]の何れか1に記載の投射用レンズを用いる画像表示装置(図13)。
以上、発明の好ましい実施の形態について説明したが、この発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
この発明の実施の形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
Ref. 反射部材(直角プリズム)
STOP 開口絞り
L101、L102 第1レンズ群G1を構成するレンズ
L201〜L212 第2レンズ群G1を構成するレンズ
G2−k 第2レンズ群G2の開口絞りSTOPの拡大側の正のレンズ群
G2−s 第2レンズ群G2の開口絞りSTOPの縮小側の負のレンズ群
特許第4340468号公報 特許第4340469号公報

Claims (8)

  1. 画像表示素子の表示面に表示された画像を被投射面に投射して拡大表示させる画像表示装置の投射光学系を構成する投射用レンズであって、
    拡大側から縮小側へ順に、
    負の屈折力を有する第1レンズ群と、
    光路を屈曲させる反射部材と、
    正の屈折力を有する第2レンズ群と、を配し、
    該第2レンズ群内に開口絞りを配してなり、
    前記第2レンズ群は、前記開口絞りよりも拡大側が正の屈折力、前記開口絞りよりも縮小側が負の屈折力を有し、
    前記第1レンズ群の最も拡大側の面から、前記反射部材の縮小側に隣接するレンズ面までの光軸上の距離:Otが、前記画像表示素子の表示面に表示される画像の最大高さ:Y’に対して、条件:
    (A) Ot/Y’ < 6.1
    を満足する投射用レンズ。
  2. 請求項1記載の投射用レンズにおいて、
    第1レンズ群の光軸方向への移動により合焦が行われる投射用レンズ。
  3. 請求項1記載の投射用レンズにおいて、
    第2レンズ群の一部の光軸方向への移動により合焦が行われる投射用レンズ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の投射用レンズにおいて、
    レンズ全系の焦点距離:F、第1レンズ群の焦点距離:F1が条件:
    (1) 3.3 < |F1|/F < 4.6
    を満足する投射用レンズ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の投射用レンズにおいて、
    第2レンズ群の、開口絞りよりも縮小側にある負のレンズ群の焦点距離:f2-sが、条件:
    (2) 1.5 < f2−s/F1 < 20.0
    を満足する投射用レンズ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の投射用レンズにおいて、
    第2レンズ群の、開口絞りよりも縮小側にある負のレンズ群の焦点距離:f2-s、前記第2レンズ群の、前記開口絞りよりも拡大側にある正のレンズ群の焦点距離:f2-kが、条件:
    (3) 5.5 < |f2-s|/f2-k < 10.5
    を満足することを特徴とする投射用レンズ。
  7. 請求項3記載の投射用レンズにおいて、
    第2レンズ群の焦点距離:F2、第2レンズ群の合焦の際に移動する一部の正レンズ群の焦点距離:f2fが条件:
    (4) 1.5 <f2f/F2 < 3.8
    を満足することを特徴とする投射用レンズ。
  8. 光源と、
    投射されるべき画像を表示面に表示する画像表示素子と、
    前記光源から射出した光で、前記画像表示素子の表示面を照明する照明光学系と、
    該照明光学系により照射され、前記表示面に表示された画像により変調された投射光束を入射され、被投射面に前記画像の拡大画像を投射する投射光学系と、を有し、
    前記投射光学系として、請求項1〜7の何れか1項に記載の投射用レンズを用いる画像表示装置。
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