JP2017003469A - 三次元計測装置、三次元計測装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

三次元計測装置、三次元計測装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被検物の三次元形状を高速且つ高精度に計測する。
【解決手段】パターンが投影された被検物を撮影して得られた画像に基づいて被検物の三次元形状を計測する三次元計測装置であって、第1の撮影条件及び第2の撮影条件でそれぞれ取得された前被検物の第1の画像及び第2の画像を、パターンを投影するための光源による単位時間当たりの露光量及び当該露光量に対応する輝度値の大小関係が、第1の画像及び第2の画像の間で保持されるように合成する合成部と、合成部により合成された画像に基づいて被検物の三次元形状を計測する計測部とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、三次元計測装置、三次元計測装置の制御方法及びプログラムに関する。
三角測量の原理を用いて画像情報から被検物の形状を計測する方法として空間符号化パターン投影法が知られている。プロジェクタ等の投影装置により被検物に複数の格子のパターンを投影し、複数の格子パターンを撮像装置で撮像し、格子パターンの明暗の位置と、撮像装置と投影装置の幾何関係とから被検物の形状を計測する。空間符号化パターン投影法においては、投影パターンの明暗の位置により対応付けされた符号が被検物の各点における基準面からの高さとして解析され、被検物の三次元形状が計測される。しかし、このような空間符号化パターン投影法を用いた三次元形状計測では、被検物の表面に低反射領域や高反射領域など様々な反射特性を持つ領域が広く分布している場合に問題が生じることがある。例えば、パターンを投影するための光源の光量を調整したとしても、或いは、撮像装置の露出を調整したとしても、広範囲の反射分布をカバーできないことがある。
これに対して、特許文献1では、スリット光を用いた光切断法によって生成された光切断線を撮像して階調のある濃淡画像データを得る撮像部を用いる方法が開示されている。複数の撮影条件で撮影したライン光画像から、飽和している画素の輝度を飽和輝度以下で最も明るい輝度値に置き換えて合成した画像を作成し、その画像から被検物の三次元形状を計測することにより、広範囲な反射特性を持つ被検物の形状計測を可能にしている。
また、特許文献2では、空間符号化パターン投影法を用いて、複数の撮影条件で撮影したパターン強度画像から空間符号の対応付けを行い、画像の平均輝度が最も高い条件での空間符号を統合することにより、被検物の形状計測を行っている。
特開昭62−21011号公報 特開2007−271530号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術の場合、画像の輝度を、飽和していない最も高い輝度値に置き換えるだけである。そのため、空間符号化パターン投影法においてはパターンの明暗位置による符号の対応付けに際に誤って対応付けを行ってしまうことがあり、高精度な三次元形状計測を行うことが難しいという課題がある。
また、特許文献2に記載の技術では、複数の撮影条件で撮影したパターン強度画像から、空間符号の対応付けを行って統合する必要があるため、演算量が多くなり、計算機のメモリを多く消費してしまう。そのため、高速に三次元形状計測を行うことが難しいという課題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、被検物の三次元形状を高速且つ高精度に計測する技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様による三次元計測装置は以下の構成を備える。即ち、
パターンが投影された被検物を撮影して得られた画像に基づいて前記被検物の三次元形状を計測する三次元計測装置であって、
第1の撮影条件及び第2の撮影条件でそれぞれ取得された前記被検物の第1の画像及び第2の画像を、前記パターンを投影するための光源による単位時間当たりの露光量及び当該露光量に対応する輝度値の大小関係が、前記第1の画像及び前記第2の画像の間で保持されるように合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像に基づいて前記被検物の三次元形状を計測する計測手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被検物の三次元形状を高速且つ高精度に計測することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る三次元計測装置を示した図である。 本発明の実施形態1に係る三次元計測装置が実施する処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る投影パターンの一例を示した図である。 本発明の実施形態1に係る複数の撮影条件におけるパターン強度画像の輝度の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る画像合成前後の露光量と輝度値の関係を示す図である。 本発明の実施形態1に係るオフセットを加えた画像輝度の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係るオフセットを加えて合成した画像輝度の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る空間符号の一例を示す図である。 本発明の優位性を説明するための図である。 画像合成における画像合成前後の露光量と輝度値の関係を示す図である。 画像の値域圧縮における露光量と輝度値の関係を示す図である。 本発明の実施形態2に係る三次元計測装置が実施する処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る画像合成前後の露光量と輝度値の関係を示す図である。 本発明の実施形態2に係る複数の撮影条件が3つの場合の画像合成前後の露光量と輝度値の関係を示す図である。 本発明の実施形態3に係る複数の撮影条件におけるパターン強度画像の輝度の一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る画像合成前後の露光量と輝度値の関係を示す図である。 実施形態3に係るオフセットを加えた画像輝度の一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係るオフセットを加えて合成した画像輝度の一例を示す図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態について詳述する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係る三次元計測装置を示した図である。三次元計測装置は、光源1と、パターン生成部2と、投影レンズ3a、3bと、集光レンズ5a、5bと、撮像素子6と、制御・解析部7とを備えている。例えば、パターン生成部2と、投影レンズ3a、3bとで投影部を構成し、集光レンズ5a、5bと、撮像素子6とで撮影部を構成してもよい。
光源1は、光束を射出する。パターン生成部2は、被検物4に投影する格子のパターンを生成し、パターンを変調する。投影レンズ3a、3bは、被検物4にパターンを照射する。集光レンズ5a、5bは、被検物4で反射されたパターンを集光する。撮像素子6は、被検物4から拡散・反射された光束の強度を取得する。制御・解析部7は、光源1の発光やパターン生成部2での投影パターン、撮像素子6の露光時間やゲインを制御し、撮像素子6から得られた光束の強度情報から被検物4の形状を算出する。
制御・解析部7は、光源制御部7aと、投影パターン制御部7bと、撮像素子制御部7cと、記憶部7dと、画像合成部7eと、距離算出部7fとを備えている。光源制御部7aは、光源1の発光強度や発光時間等を制御する。投影パターン制御部7bは、パターン生成部2で生成される投影パターンの変更等を制御する。撮像素子制御部7cは、撮像素子6の露光時間等の変更や画像撮影を行う。記憶部7dは、撮影した画像や距離演算中の結果を記憶する。画像合成部7eは、記憶した画像を合成する。距離算出部7fは、合成した画像から被検物4の三次元形状を算出する。
光源1にはLED等が使用される。光源1は、光束を射出し、明部と暗部とが周期的に並ぶ格子のパターンを生成するパターン生成部2を照明する。例えば、パターン生成部2としては、遮光部と非遮光部とが規則的に並んだマスクパターンを用いてもよい。また、液晶素子、デジタルミラーデバイス(DMD)などを用いることにより、モノクロパターン、正弦波状パターンなど任意のパターンを生成可能に構成してもよい。
パターン生成部2を透過した格子パターンを有する光束は、投影レンズ3a、3bへ入射される。投影レンズ3bから射出された光束は、被検物4に照射され、パターン生成部2により生成されたパターンが投影される。被検物4で反射及び拡散されたパターンは、結像レンズ5a、5bに入射し、被検物4に照射されたパターンの像が撮像素子6上に結像される。結像されたパターンの像の光強度をCCDやCMOSセンサなどの撮像素子6によって検出する。そして、CPU、メモリ、ディスプレイ、ハードディスクなどの記憶装置、入出力用の各種インタフェース等を具備する汎用のコンピュータ等により構成される制御・解析部7で処理される。
光源制御部7aにより設定された発光強度と、投影パターン制御部7bにより指定された被検物4に投影されるパターンとを変更しながら、撮像素子制御部7cにより設定された露光時間とゲインで、投影されたパターンの強度を撮像素子6で複数回撮影する。そして、撮影結果を記憶部7dに記憶する。
そして、画像合成部7eにより、予め設定した撮影条件(露光時間、光源の発光強度、撮像素子のゲインの組み合わせ等)で撮影を行ったかを判定する。全ての撮影条件で撮影を行っていない場合は、光源制御部7aにより光源1の発光強度を変更し、撮像素子制御部7cにより撮像素子6の露光時間とゲインを変更し、再度被検物4にパターンを投影し、パターン強度の撮影を行う。全ての撮影条件での撮影が完了した後、画像合成部7eは、撮影したパターン強度画像を合成して記憶部7dに記憶する。
その後、距離算出部7fが、合成されたパターン強度画像から強度情報に基づいて、被検物4の各領域に空間符号を付与し、パターン生成部2と撮像素子6との幾何関係から、被検物4の三次元形状を計測する。
以上の原理の下、複数の撮影条件で撮影したパターン強度画像から、複数の撮影条件におけるパターン強度と輝度値の関係が連続的につながるように画像合成を行って感度領域を拡大し、感度領域が拡大した画像から被検物の三次元形状を計測する例を説明する。
特に、本実施形態では、異なる2つの撮影条件(露光時間、光源の発光強度、撮像素子のゲインの組み合わせ等)で撮影したパターン強度画像を、単位時間当たりの露光量と輝度値の関係が連続的につながるように合成する。これにより、各撮影条件における単位時間当たりの露光量の多寡と画像輝度値の大小関係が逆転することなく、精度よく被検物の三次元形状を計測する例を説明する。
図2は、本発明の実施形態1に係る三次元計測装置が実施する処理の手順を示すフローチャートである。
S101において、制御・解析部7は、予め設定された2つの撮影条件のうちの一方の撮影条件を光源1、撮像素子6に設定する。ここで、予め設定された撮影条件のうちの一つ(以下、第1の撮影条件とする)としては、パターン強度画像において、影の領域を除いて飽和する画素が存在しても、暗い領域が明るく撮影されるような露光時間、光源の発光強度、撮像素子のゲインを設定する。また、もう一方の撮影条件(以下、第2の撮影条件とする)としては、第1の撮影条件で取得したパターン強度画像において飽和している画素が飽和しないような露光時間、光源1の発光強度、撮像素子6のゲインを設定する。この時、第1の撮影条件と第2の撮影条件とで、露光時間、光源1の発光強度、撮像素子6のゲイン全てを異なる設定にしてもよいし、いずれか一つ、または二つのみ異なる設定にしてもよい。
S102において、撮像素子6は、S101で設定された撮影条件でパターン強度画像を撮影する。この時、図3の301〜310に示すようなパターンを順に投影する。この例では、4ビットの空間符号化パターン投影法のグレイコードパターンであるため、プロジェクタからの出射光を2(=16)分割することができる。ビット数を増加させると投影枚数は増加するが、出射光の分割数を増加させることができる。例えば10ビットの場合には、210(=1024)分割することが可能となり、被検物4の領域をより細かく分割でき、詳細な形状を計測することができる。
S103において、制御・解析部7は、予め設定した全ての撮影条件でパターン強度画像の撮影を行ったか否かを判定する。全ての撮影条件で撮影を行っていない場合は、S101に戻り、制御・解析部7が、まだ撮影を行っていない撮影条件を光源1及び撮像素子6に設定する。そして、S102へ進み、再びパターン強度画像の撮影を行う。一方、予め設定した全ての撮影条件でパターン強度画像の撮影が完了している場合は、S104に進む。S104において、制御・解析部7は、各撮影条件における単位時間当たりの露光量の多寡と輝度値の大小関係が保持されるようにパターン強度画像を合成し、感度領域を拡大した画像を生成する。
ここで、図4(a)及び図4(b)を参照して、本実施形態に係るパターン強度画像の合成について説明する。まず図4(a)は、暗い領域を明るく撮影できるように、すなわち黒つぶれがなくなるように設定した第1の撮影条件で撮影されたパターン強度画像の輝度値を示している。画素X1−1〜X7−1のうち画素X3−1及びX7−1の画素が飽和している。一方、図4(b)は、画素が飽和しないように、すなわち飽和画素がなくなるように設定した撮影条件で撮影されたパターン強度画像の輝度値を示している。画素X1−2〜X7−2の全ての画素が飽和していない。
本実施形態では、第1の撮影条件で撮影されたパターン強度画像における飽和した画素の輝度値を他の輝度値へ置き換える。具体的には、第2の撮影条件で撮影されたパターン強度画像の画素の輝度値に、各撮影条件における単位時間当たりの露光量と輝度値が連続的につながるように設定されたオフセットΔを加えたものへと置き換えることにより、パターン強度画像の合成を行う。
つまり、図4(a)における画素X3−1とX7−1の輝度値を、図4(b)の画素X3−2とX7−2の輝度値にオフセットΔを加えたものへ置き換える。続いて、図5を参照して、オフセットΔについて説明する。図5(a)は、第1の撮影条件における撮像素子6の画素に対する、単位時間当たりの露光量と画像の輝度値との関係である。第1の撮影条件では第2の撮影条件と比較して露光時間が長く、また光源1の発光強度と撮像素子6のゲインが高いため、単位時間当たりの露光量ρ1で飽和してしまう。これに対して、図5(b)に示すように、第2の撮影条件では第1の撮影条件と比較して露光時間が短く、また、光源1の発光強度と撮像素子6のゲインが低いため、ρ1よりも大きい単位時間当たりの露光量ρ2まで飽和せずに輝度値を取得できる。複数の撮影条件における単位時間当たりの露光量と輝度値との関係が連続的につながるためには、図5(c)に示すように、第2の撮影条件のρ1における輝度値が第1の撮影条件における飽和輝度値になる必要がある。このため、第1の撮影条件における露光時間T、光源1の発光強度W、撮像素子6のゲインG、第2の撮影条件における露光時間T、光源1の発光強度W、撮像素子6のゲインG、画像の階調幅をαとすると、オフセットΔは以下の式(1)で表すことができる。
Figure 2017003469
ここで、Roundup()は括弧内の数値を整数に切り上げる関数である。αは画像の階調幅であり、画像の階調が12bitの場合、画像の輝度値の範囲は212=4096となる。異なる2つの撮影条件から算出されたオフセットΔを第2の撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度値に加える。オフセットΔを加えたパターン強度画像輝度を図6に示す。図6の点線は、第2の撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度値を示しており、実線はオフセットΔを加えた輝度値を示している。オフセットΔを加えることにより、複数の撮影条件におけるパターン強度と輝度値の関係が連続的につながることとなる。
次に、第1の撮影条件で撮影したパターン強度画像と、第2の撮影条件で撮影したパターン強度画像にオフセットΔを加えた画像とを合成する。画像の合成では、第1の撮影条件で撮影したパターン強度画像において飽和している画素の輝度を、第2の撮影条件で撮影した飽和していない画素の輝度値にオフセットΔを加えたものに置き換える。
ここで、図7に、合成したパターン強度画像の概要を示す。図4(a)に示した第1の撮影条件で撮影したパターン強度画像において飽和している画素X3−1とX7−1の輝度値を、図6に示した第2の撮影条件で撮影したパターン強度画像にオフセットΔを加えた画像の画素X3−2'とX7−2'の輝度値にそれぞれ置き換え、パターン強度画像を合成する。
次に、S105において、制御・解析部7は、S104で合成されたパターン強度画像に基づいて被検物4の三次元形状を計測し、処理を終了する。本実施形態では空間符号化パターン投影法を用いる。空間符号化パターン投影法では、各bitのパターン強度画像の輝度情報から明暗判定を行い、撮影範囲の領域毎に空間符号を付与する。例えば、1bit目の画像において明暗判定を行い、空間符号を付与する際、図3の302のポジティブパターン画像と、図3の307のネガティブパターン画像との同一画素について、ポジティブパターンの輝度とネガティブパターンの輝度との平均値を閾値とする。そして、当該閾値よりも明るい画素を1、暗い画素を0と判定し、空間符号を付与する。これを各bitのパターン強度画像に対して行い、4bitまで当該処理を行うと、図8に示すような空間符号が付与される。この時、S104で第2の撮影条件のパターン強度画像の輝度値にオフセットΔを加えたことにより、明暗判定を間違えることなく、正しく空間符号の付与を行うことができる。そして、付与した空間符号と、パターン生成部2と撮像素子6との幾何関係とから被検物4の三次元形状を算出する。
ここで、オフセットを加えた場合と加えなかった場合との各合成結果の例を図9に示す。図9の901は、第1の撮影条件のポジティブパターンの輝度値が飽和し、第2の撮影条件のポジティブパターンの輝度値が第1の撮影条件のネガティブパターンの輝度値より小さくなる場合を示している。901のような場合において、オフセットΔの加算無しで合成した画像では、図9の902に示すように、ポジティブパターンの輝度値とネガティブパターンの輝度値との大小関係が逆転してしまう。そのため、明暗判定を間違ってしまい、正しく空間符号を付与することができず、被検物4の三次元形状を精度よく計測することができない。
これに対して、オフセットΔを加えて合成した画像においては、図9の903に示すように、ポジティブパターンの輝度値とネガティブパターンの輝度値との大小関係が保持されることから、正しく明暗判定を行うことができる。したがって、正しく空間符号を付与することができ、被検物4の三次元形状を精度よく計測することが可能となる。
また、ポジティブパターンの輝度値とネガティブパターンの輝度値との大小関係が反転しないような画像合成方法として、図10(a)−図10(c)に示すように、各撮影条件における単位時間当たりの露光量と輝度の関係が一致するように画像輝度に対して演算を行い、画像を合成する方法が広く知られている。しかし、第1の撮影条件と第2の撮影条件とにおける単位時間当たりの露光量が同じ輝度値の比を、第2の撮影条件の画像輝度値に乗算することにより当該方法が実施されることが多い。そのため、第1の撮影条件と第2の撮影条件の輝度値の比が大きくなるほど、合成後の飽和輝度値が大きくなる。従って、合成後の画像を記憶するために、記憶部7dにより多くのメモリを必要とする。
一方、合成後の画像においても、2つの撮影条件の場合、輝度値の比が2倍を超える場合でも画像の階調数としては、合成する前の画像の階調数の2倍未満にしかならない。しかし、飽和輝度値は2倍より大きくなり、記憶部7dに必要なメモリ量が2倍より多くなるが、情報量としては2倍以上にならず、メモリ使用効率が高くない。例えば、合成前の画像の階調が12bitの場合、13bit以上の階調値(8192以上)が必要になるが、階調数としては8192より多くならないので、メモリ空間内のデータ配置は疎な状態となり、メモリ使用効率が高くない。
また、写真等において人が観賞することを目的としており、ダイナミックレンジ拡大のために複数の撮影条件から画像を合成する場合においては、メモリ使用量の増加を低減するために、合成後の画像を、図11(b)に示すように対数関数を用いて圧縮し、メモリ使用量の増加を低減することがある。あるいは、図11(c)に示すように線形に階調幅を圧縮(低bit化)してメモリ使用量の増加を低減することがある。しかし、このような圧縮を行った場合、図11(a)における単位時間の露光量がρ1からρ2の範囲においては、階調数は変わらないものの、階調幅が2倍上に引き延ばされておりデータ密度が低いため、問題にはなりにくい。その一方、データ密度が高いρ1までの領域については多くの階調情報が失われてしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態に係る画像合成によると、輝度値の比が2倍以上になったとしても、合成後の飽和輝度は2倍未満にしかならない。そのため、例えば合成前の画像の階調が12bitであった場合、13bitの階調値以下(8192以下)で表現することができ、メモリ使用効率が高く、最小限のメモリ量の増加で合成後の画像を記憶することが可能である。
加えて、合成後の画像輝度を合成前の階調幅に圧縮したとしても、データの密度が単位時間当たりの露光量の範囲によらず一定なので、特定の領域で多くの情報が失われることがない。そのため、圧縮後の階調情報量は従来の方法と比較して多く残りやすい。また、特許文献2に開示されているような各撮影条件のパターン強度画像から被検物の形状を算出して統合する方法と比較して、本実施形態に係る画像合成方法は演算量が少なくて済み、より高速に被検物の三次元形状を計測することが可能である。
このように、本実施形態によれば、低反射領域や高反射領域など、様々な反射特性を持つ領域が広く分布しており、一つの撮影条件での撮影では十分な形状計測が困難な被検物に対しても、最小限のメモリ増加で、より高速に精度よく三次元形状の計測が可能となる。
(実施形態2)
本実施形態では、画像合成の際に加えるオフセットを複数の撮影条件から算出することなく固定値とする例について説明を行う。本実施形態を実現するために必要な三次元計測装置の構成は、図1と同様である。また各部の機能も図1と同様である。
図12は、本発明の実施形態2に係る三次元計測装置が実施する処理の手順を示すフローチャートである。
S201において、制御・解析部7は、S101と同様に、予め設定された2つの撮影条件のうちの一方の撮影条件を光源1、撮像素子6に設定する。S202において、撮像素子6は、S102と同様に、S201で設定された撮影条件でパターン強度画像を撮影する。S203において、制御・解析部7は、S103と同様に、予め設定した全ての撮影条件でパターン強度画像の撮影を行ったか否かを判定する。
次に、S204において、制御・解析部7は、固定値のオフセットを用いてパターン強度画像を合成し、感度領域を拡大した画像を生成する。
ここで、本実施形態に係るパターン強度画像の合成について説明する。本実施形態でも、第1の撮影条件で撮影されたパターン強度画像における飽和した画素の輝度値を、第2の撮影条件で撮影されたパターン強度画像の画素の輝度値にオフセットを加えたものへと置き換えることにより、パターン強度画像の合成を行う。なお、第1の撮影条件、第2の撮影条件については実施形態1と同様である。
実施形態1では、複数の撮影条件における単位時間当たりの露光量と輝度値が連続的につながるようにオフセットΔを算出する例を説明した。これに対して、本実施形態では、複数の撮影条件によらず固定値のオフセットΔconstを用いてパターン強度画像の合成を行う。オフセットΔconstは、第1の撮影条件と第2の撮影条件とで単位時間当たりの露光量の多寡と輝度値の大小関係が逆転しないような値に設定する。
例えば、オフセットΔconstを合成前のパターン強度画像の飽和輝度値に所定値(例えば、1)を加えた値とする。例えば、合成前の画像の階調幅が12bitであった場合、オフセットΔconstを4096(=212+1)とすることで、第1の撮影条件と第2の撮影条件の単位時間当たりの露光量と輝度値の大小関係が逆転することなくパターン強度画像を合成することができる。
ここで、図13(c)は、固定値のオフセットΔconstを、合成前のパターン強度画像の飽和輝度値に1を加えた値とした場合の、単位時間当たりの露光量と輝度値との関係を示す。図13(a)は、第1の撮影条件における単位時間当たりの露光量と画像の輝度値との関係である。図13(b)は、第2の撮影条件における単位時間当たりの露光量と画像の輝度値との関係である。合成する画像の飽和輝度値より大きな固定値のオフセットで合成を行うことにより、実施形態1と比較すると、メモリの使用効率等はやや低下するものの、オフセットを算出する処理が必要なくなるため、より高速にパターン強度画像を合成することが可能となる。
また、本実施形態では2つの撮影条件の場合を説明したが、3つ以上の撮影条件でもパターン強度画像を合成する度にオフセットΔconstを加算していくことにより、単位時間当たりの露光量の多寡と輝度値の大小関係が逆転しないようにパターン強度画像を合成することができる。
図14は、3つの撮影条件の画像を合成した場合の単位時間当たりの露光量と輝度値の関係を示す。第1の撮影条件、第2の撮影条件に加えて、単位時間当たりの露光量がρ3の場合に飽和する第3の撮影条件を追加した場合、第3の撮影条件のパターン強度画像を合成する際に、2×Δconstをオフセットして加算すればよい。
また、撮影条件がN個(Nは自然数)になった場合でも、第Nの撮影条件の画像に対して(N−1)×Δconstをオフセットして加算すれば、単位時間当たりの露光量の多寡と輝度値の大小関係が逆転することなくパターン強度画像を合成することができる。
S205において、制御・解析部7は、S105と同様に、S204で合成したパターン強度画像から被検物4の三次元形状を計測して、処理を終了する。本実施形態では空間符号化パターン投影法を用いる。
以上説明したように、本実施形態によれば、実施形態1と比較して、より少ない演算処理でパターン強度画像を合成することができ、より高速に精度よく三次元形状の計測が可能となる。
(実施形態3)
本実施形態では、撮影条件が3つの場合に、画像合成の際に加えるオフセットとしてそれぞれ異なるオフセットを適用する例について説明を行う。本実施形態を実現するために必要な三次元計測装置の構成は、図1と同様である。また各部の機能も図1と同様である。
本実施形態では、実施形態1と同様の原理で処理を行う。3つの撮影条件で撮影したパターン強度画像を用いて、単位時間当たりの露光量と輝度値の関係が連続的につながるように画像合成を行う。これにより、感度領域を拡大し、感度領域を拡大した画像から被検物4の三次元形状を計測する。
以下、図2を参照しながら、本実施形態に係る処理の手順を説明する。
S101において、制御・解析部7は、予め設定された3つの撮影条件のうちの一つの撮影条件を光源1、撮像素子6に設定する。
パターン強度画像の平均輝度をB〜Bとすると、平均輝度が以下の式(2)を満たすように3つの撮影条件を設定する。
Figure 2017003469
第1の撮影条件としては、パターン強度画像において、影の領域を除いて飽和する画素が存在しても、暗い領域が明るく撮影されるような露光時間、光源の発光強度、撮像素子のゲインを設定する。また、第2の撮影条件としては、第1の撮影条件で取得したパターン強度画像において飽和している画素が飽和しない範囲で、できるだけパターン強度画像の平均輝度Bが高くなるように、露光時間、光源の発光強度、撮像素子のゲインを設定する。
第3の撮影条件としては、第2の撮影条件で取得したパターン強度画像において飽和している画素が飽和しない範囲で、できるだけパターン強度画像の平均輝度Bが高くなるように、露光時間、光源の発光強度、撮像素子のゲインを設定する。
また、合成後のパターン強度画像において、飽和する画素がなく且つ平均輝度が高くなるように3つの撮影条件を設定してもよい。この時、第1の撮影条件、第2の撮影条件、第3の撮影条件において、露光時間、光源の発光強度、撮像素子のゲインの全てを異なる設定にしてもよいし、いずれか一つ、または二つのみ異なる設定にしてもよい。S102、S103の処理は実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
続いて、S104において、制御・解析部7は、各撮影条件における単位時間当たりの露光量と輝度値の大小関係が保持されるようにパターン強度画像を合成し、感度領域を拡大した画像を生成する。
ここで、図15(a)―図15(c)を参照して、本実施形態に係るパターン強度画像の合成について説明する。図15(a)は、第1の撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度値を示し、画素X1−1〜X7−1のうち画素X3−1とX7−1が飽和している。図15(b)は、第2の撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度値を示し、画素X1−2〜 X7−2のうちX7−2の画素が飽和している。図15(c)は、第3の撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度値を示し、画素X1−3〜 X7−3の全ての画素が飽和していない。
本実施形態では、パターン強度画像の合成の際に、第1の撮影条件で撮影された画像の飽和している画素を、第1の撮影条件と第2の撮影条件に基づいて算出されたオフセットΔ1を第2の撮影条件で撮影された画像の輝度値に加えたものへ置き換える。これにより、第一段階の画像の合成を行う。次に、合成した画像において飽和している画素を、オフセットΔ1に加えて更に、第2の撮影条件と第3の撮影条件とに基づいて算出されたオフセットΔ2を第3の撮影条件で撮影された画像の輝度値に加えたものへと置き換える。これにより、第二段階の合成を行い、全ての撮影条件の画像の合成を行う。
具体的には、まず図15(a)における画素X3−1とX7−1の輝度値を、図15(b)の画素X3−2とX7−2の輝度値にオフセットΔ1を加えたものに置き換える。この時、オフセットΔ1は、第1の撮影条件と第2の撮影条件における単位時間当たりの露光量と輝度値の関係が連続的につながるように設定される。
次に、図15(b)の画素X7−2の輝度値を、図15(c)の画素X7−3の輝度値にオフセットΔ1とオフセットΔ2とを加えたものに置き換える。この時、オフセットΔ2は、第2の撮影条件と第3の撮影条件における単位時間当たりの露光量と輝度値の関係が連続的につながるように設定される。
図16(a)−図16(d)を参照して、オフセットΔ1とオフセットΔ2の加算について説明する。図16(a)は、第1の撮影条件における単位時間当たりの露光量と画像の輝度値の関係である。第1の撮影条件では、第2の撮影条件、第3の撮影条件と比較して露光時間が長く、また光源1の発光強度と撮像素子6のゲインが高いため、単位時間当たりの画素への入射光量ρ1'で飽和してしまう。
図16(b)は、第2の撮影条件における単位時間当たりの露光量と画像の輝度値の関係である。第2の撮影条件では、図16(b)に示すように、第1の撮影条件と比較して露光時間が短く、また光源1の発光強度と撮像素子6のゲインが低いため、ρ1'よりも大きい単位時間当たりの露光量ρ2'まで飽和せずに輝度値を取得できる。
図16(c)は、第3の撮影条件における単位時間当たりの露光量と画像の輝度値の関係である。第3の撮影条件では、図16(c)に示すように、第2の撮影条件と比較して露光時間が短く、また光源1の発光強度と撮像素子6のゲインがさらに低いため、ρ1'、ρ2'よりも大きい単位時間当たりの露光量ρ3'まで飽和せずに輝度値を取得できる。
そして、複数の撮影条件における単位時間当たりの露光量と輝度値の関係が連続的につながるためには、図16(d)に示すように、第2の撮影条件でのρ1'における輝度値が第1の撮影条件における飽和輝度値になる必要がある。また、第3の撮影条件でのρ2'における輝度値が第2の撮影条件の飽和輝度値になる必要がある。
ここで、第1の撮影条件における露光時間T、光源1の発光強度をW、撮像素子6のゲインをGとする。第2の撮影条件における露光時間をT、光源1の発光強度をW、撮像素子6のゲインをGとする。さらに、第3の撮影条件における露光時間をT、光源1の発光強度をW、撮像素子6のゲインをG、画像の階調幅をαとする。これらを用いると、オフセットΔ1とオフセットΔ2は以下の式(3)、式(4)で表すことができる。
Figure 2017003469
Figure 2017003469
ここで、Roundup()は括弧内の数値を整数に切り上げる関数である。αは画像の階調幅であり、画像の階調が12bitの場合、画像の輝度値の範囲は212=4096となる。オフセットΔ1を第2の撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度値に加える。また、オフセットΔ1とオフセットΔ2とを、第3の撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度値に加える。
オフセットΔ1を加えたパターン強度画像輝度を図17(a)に示す。図17(a)の点線は、第2の撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度値を示し、実線はオフセットΔ1を加えた輝度値を示す。
また、オフセットΔ1、オフセットΔ2を加えたパターン強度画像輝度を図17(b)に示す。図17(b)の点線は第3の撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度を示し、一点鎖線はオフセットΔ1を加えた輝度値を示し、実線はオフセットΔ1とオフセットΔ2を加えた輝度値を示す。オフセットΔ1、オフセットΔ2を加えることにより、複数の撮影条件における単位時間当たりの露光量と輝度値の関係を連続的につなげることができる。
次に、第1の撮影条件で撮影したパターン強度画像と、第2の撮影条件、第3の撮影条件で撮影したパターン強度画像にオフセットΔ1、Δ2を加えた画像とを合成する。
画像の合成では、第1の撮影条件で撮影したパターン強度画像において飽和している画素の輝度を、第2の撮影条件で撮影した飽和していない画素の輝度値にオフセットΔ1を加えたものへ置き換える。次に、合成したパターン強度画像において、飽和している画素の輝度を第3の撮影条件で撮影した飽和していない画素の輝度値にオフセットΔ1とオフセットΔ2を加えたものへ置き換える。
図18の1801は、合成後のパターン強度画像の輝度の一例である。1802に示したような第1の撮影条件で撮影したパターン強度画像において飽和している画素X3−1とX7−1の輝度値を、1803に示すような第2の撮影条件で撮影したパターン強度画像にオフセットΔ1を加えた画像の画素X3−2'とX7−2'の輝度値へ、それぞれ置き換える。次に、画素X3−1とX7−1の輝度値を画素X3−2'とX7−2'に輝度値の置き換えた画像において、画素X7−2'の輝度値を、1804に示すような画素X7−3'の輝度値に置き換えて、1801に示すようなパターン強度画像を合成する。これにより、各撮影条件における単位時間当たりの露光量の多寡と輝度値の大小関係が逆転することなく、パターン強度画像を合成することができる。
次に、S105において、制御・解析部7は、実施形態1と同様に、S104で合成されたパターン強度画像に基づいて被検物4の三次元形状を計測し、処理を終了する。本実施形態では空間符号化パターン投影法を用いる。以上説明したように、本実施形態では、3つの撮影条件に関して、単位時間当たりの露光量が同じとなる条件の輝度値の比が3倍以上になったとしても、合成後の飽和輝度は3倍未満にしかならない。そのため、14bitの階調で表現することができ、メモリ使用効率が高く、最小限のメモリ量の増加で合成後の画像を記憶することが可能である。
また、本発明は、撮影条件が3つより増え、N個の撮影条件(Nは自然数)になったとしても適用できる。その場合、第N−1の撮影条件と第Nの撮影条件とに基づいてオフセットΔN−1を算出する。そして、第N−1の撮影条件で撮影したパターン強度画像において飽和している画素の輝度値を、第Nの撮影条件で撮影したパターン強度画像の輝度値にオフセットΔ1からΔN−1までを加えたものへ置き換える。これにより、各撮影条件における単位時間当たりの露光量の多寡と輝度値の大小関係が逆転することなく、空間符号化パターン投影法において正しく明暗判定を行うことができるパターン強度画像を合成することができる。
このように、本実施形態によれば、低反射領域や高反射領域など、様々な反射特性を持つ領域が広く分布しており、一つの撮影条件での撮影では十分な形状計測が困難な被検物に対しても、最小限のメモリ増加で、より高速に精度よく三次元形状の計測が可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1:光源、2:パターン生成部、3a,3b:投影レンズ、4:被検物、5a,5b:集光レンズ、6:撮像素子、7:制御・解析部、7a:光源制御部、7b:投影パターン制御部、7c:撮像素子制御部、7d:記憶部、7e:画像合成部、7f:距離算出部

Claims (13)

  1. パターンが投影された被検物を撮影して得られた画像に基づいて前記被検物の三次元形状を計測する三次元計測装置であって、
    第1の撮影条件及び第2の撮影条件でそれぞれ取得された前記被検物の第1の画像及び第2の画像を、前記パターンを投影するための光源による単位時間当たりの露光量及び当該露光量に対応する輝度値の大小関係が、前記第1の画像及び前記第2の画像の間で保持されるように合成する合成手段と、
    前記合成手段により合成された画像に基づいて前記被検物の三次元形状を計測する計測手段と、
    を備えることを特徴とする三次元計測装置。
  2. 前記合成手段は、前記第1の撮影条件及び前記第2の撮影条件での単位時間当たりの露光量及び当該露光量に対応する輝度値の関係が連続的につながるように合成を行うことを特徴とする請求項1に記載の三次元計測装置。
  3. 前記合成手段は、前記第1の撮影条件及び前記第2の撮影条件に基づいてオフセットを算出し、当該オフセットを用いて合成を行うことを特徴とする請求項2に記載の三次元計測装置。
  4. 前記合成手段は、前記第1の撮影条件及び前記第2の撮影条件のそれぞれの光源の露光時間、発光強度、撮像素子のゲイン、及び画像の階調幅に基づいて前記オフセットを算出することを特徴とする請求項3に記載の三次元計測装置。
  5. 前記合成手段は、固定値のオフセットを用いて合成を行うことを特徴とする請求項1に記載の三次元計測装置。
  6. 前記固定値のオフセットは、画像の飽和輝度値に所定値を加えた値であることを特徴とする請求項5に記載の三次元計測装置。
  7. 前記第1の撮影条件で撮影された画像における飽和した画素の輝度値を、前記第2の撮影条件で撮影された画像の画素の輝度値に前記オフセットを加えたものへと置き換えることにより合成を行うことを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の三次元計測装置。
  8. 前記第1の撮影条件と前記第2の撮影条件とでは、前記光源による露光時間及び発光強度、撮像素子のゲインのうち少なくとも1つが異なることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の三次元計測装置。
  9. 前記合成手段は、前記第1の撮影条件、前記第2の撮影条件、及び第3の撮影条件でそれぞれ取得された前記被検物の第1の画像、第2の画像、及び第3の画像を、前記パターンを投影するための光源による単位時間当たりの露光量に対応する輝度値の大小関係が、前記第1の画像、前記第2の画像、及び前記第3の画像の間で保持されるように合成することを特徴とする請求項1に記載の三次元計測装置。
  10. 前記合成手段は、
    前記第1の撮影条件及び前記第2の撮影条件のそれぞれの光源の露光時間、発光強度、撮像素子のゲイン、及び画像の階調幅に基づいて第1のオフセットを算出し、
    前記第2の撮影条件及び前記第3の撮影条件のそれぞれの光源の露光時間、発光強度、撮像素子のゲイン、及び画像の階調幅に基づいて第2のオフセットを算出し、
    前記第1のオフセット及び前記第2のオフセットを用いて合成を行うことを特徴とする請求項9に記載の三次元計測装置。
  11. 前記パターンを前記被検物に投影する投影部と、
    前記パターンが投影された前記被検物を撮影する撮影部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の三次元計測装置。
  12. パターンが投影された被検物を撮影して得られた画像に基づいて前記被検物の三次元形状を計測する三次元計測装置の制御方法であって、
    合成手段が、第1の撮影条件及び第2の撮影条件でそれぞれ取得された前記被検物の第1の画像及び第2の画像を、前記パターンを投影するための光源による単位時間当たりの露光量に対応する輝度値の大小関係が、前記第1の画像及び前記第2の画像の間で保持されるように合成する合成工程と、
    計測手段が、前記合成工程により合成された画像に基づいて前記被検物の三次元形状を計測する計測工程と、
    を有することを特徴とする三次元計測装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載の三次元計測装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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