JP2017003141A - 製氷室 - Google Patents

製氷室 Download PDF

Info

Publication number
JP2017003141A
JP2017003141A JP2015114846A JP2015114846A JP2017003141A JP 2017003141 A JP2017003141 A JP 2017003141A JP 2015114846 A JP2015114846 A JP 2015114846A JP 2015114846 A JP2015114846 A JP 2015114846A JP 2017003141 A JP2017003141 A JP 2017003141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice making
cylindrical body
groove
ice
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015114846A
Other languages
English (en)
Inventor
誠治 小林
Seiji Kobayashi
誠治 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Corp
Original Assignee
Hoshizaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Corp filed Critical Hoshizaki Corp
Priority to JP2015114846A priority Critical patent/JP2017003141A/ja
Publication of JP2017003141A publication Critical patent/JP2017003141A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

【課題】筒状体と製氷基板とが強固に接合されると共に、経年使用による劣化を抑えた製氷室を提供する。【解決手段】製氷室10は、上面14Aに蒸発管が配設される製氷基板14と、製氷基板14の下面14Bに配設され、製氷小室20aが画成される筒状体20とを備える。筒状体20が配設される製氷基板14の下面14Bに、夫々の筒状体20の接合端部22を嵌入させ得る溝を複数形成する。夫々の溝に各筒状体20の接合端部22を対応的に嵌入させ、製氷基板14と筒状体20とがろう付けされる。【選択図】図3

Description

この発明は、一方の面に蒸発管が配設された製氷基板と、前記製氷基板における他方の面に複数配設され、内部に製氷小室が画成された筒状体とを備える製氷室に関するものであって、更に詳しくは、前記製氷基板と前記筒状体との接合構造に関するものである。
多数の製氷小室(セル)に製氷水を下方から噴射供給して、該製氷小室に氷塊を生成する噴射式自動製氷機が、喫茶店厨房等で広く使用されている。例えば、図7に示すオープンセル式の自動製氷機は、下方に開口する多数の製氷小室20aが画成された製氷室10を有し、該製氷室10の下方には各製氷小室20aと対応して散水管32が設けられている。また、前記製氷室10の上面には、冷凍系30から導出した蒸発管12が密着的に蛇行配置されている。前記冷凍系30は、圧縮機CM、凝縮器CDおよび膨張弁EVから基本的に構成され、該膨張弁EVを開放して冷媒を前記蒸発管12へ供給して断熱膨張させることで、前記製氷室10を氷点下に冷却する。なお、前記圧縮機CMの吐出側と前記蒸発管12の入口側とはバイパス管34で接続され、該バイパス管34にホットガス弁HVが設けられている。
前記自動製氷機の製氷運転時には、前記散水管32から製氷水を各製氷小室20aに向けて噴射供給することで、強制冷却されている該製氷小室20a内に氷塊が形成される。また、除氷運転時には、前記ホットガス弁HVを開放して前記圧縮機CMからのホットガスを前記蒸発管12へバイパス供給し、各製氷小室20aと氷塊との氷結を融解させて、自重により該氷塊を製氷小室20aから貯氷室へ向けて落下させる。
図8は、図7に示したオープンセル式自動製氷機の製氷室10を上面側から観察した斜視図であり、図9は、該製氷室10の下面側が上になるよう裏返して観察した斜視図である。この製氷室10は、前記蒸発管12が上面14Aに配設された製氷基板14と、該製氷基板14の下面14Bに設けられ、前記製氷小室20aを内部に画成する複数の筒状体20とから基本的に構成されている。なお、前記製氷基板14および筒状体20は、熱伝導性の良好な銅等の金属材料が使用される。また図9に示すように、前記筒状体20の夫々は、内部に製氷小室20aを画成する中空の円筒として形成され、前記製氷基板14を挟んで前記蒸発管12の配設パターンと対応する位置に配置されている。
前記製氷基板14と前記筒状体20との接合は、図9および図10に示すように、両部材14,20を所謂カシメ固定する手法で行われる。すなわち、図10に示す如く、前記筒状体20における一方の開放端部には、所要間隔(例えば180°間隔)で複数のカシメ突起36が突設されている。また、前記製氷基板14には、前記カシメ突起36と対応する位置に複数のカシメ孔38が貫通形成されている。そして、前記筒状体20の各カシメ突起36を製氷基板14の対応するカシメ孔38に挿通させ、図8(b)に示すように、該製氷基板14の上面14Aに該カシメ突起36の頭部を突出させる。この突出した各カシメ突起36をハンマーで叩いて圧潰させる(カシメる)ことで、各筒状体20が製氷基板14にカシメ接合される。なお、図8に示す前記製氷基板14の開口24は、除氷運転時に前記製氷小室20aへ空気を取込んで氷塊の落下を容易にする空気孔である。前述したカシメ固定で筒状体を製氷基板に接合する製氷室は、例えば、特許文献1の図4に開示されている。
特開2001−296079号公報
前述の製氷室10は、前記製氷基板14に前記筒状体20が例えば2つのカシメ部だけで接合されているので、該筒状体20の内部で氷塊の形成が反復される内に、該製氷基板14と該筒状体20との接合個所に大きな機械的負荷が加わりガタツキを生じ易くなる。また、前記製氷基板14には、図8(a)に示すように、前述の筒状体20だけでなく、サーミスタの固定板26や前記蒸発管12が取付けられるが、これら固定板26や蒸発管12の接合は一般にろう付けで行われる。すなわち、前記製氷基板14に対し、前記筒状体20はカシメ固定により接合されるが、前記固定板26や蒸発管12はろう付けにより接合される。このようにカシメ接合とろう付け接合という異なる作業が混在するため、全体としての作業効率が低下する欠点がある。更に、筒状体20を製氷基板14に接合するためカシメ固定用の設備や熟練者を必要とし、製造費用が嵩む難点も指摘される。
また、図8(b)に示すように、カシメ固定がなされると前記カシメ孔38の大部分は前記カシメ突起36で塞がれるが、該カシメ孔38の一部に隙間38aが残留する。しかるに、前記製氷基板14に前記筒状体20をカシメ接合した後の製氷室10には、防錆のため溶融錫めっき等の表面処理が施される。このとき、めっき液は前記カシメ孔38に残留した前記隙間38aへ余分に入り込み、この部位にめっきの塊が形成されてしまう。このめっきの塊は、前記製氷室10の使用により経時的に剥離し、氷塊や製氷水に混入する問題がある。
更に、カシメ固定により前記製氷基板14の上面14Aには、該製氷基板14から突出するカシメ突起36や前記隙間38aによる凹凸を生ずる。このため、前記蒸発管12を前記製氷基板14へろう付けするには、図8(a)に示すように、これらカシメ突起36や隙間38aの凹凸を避ける必要があり、該蒸発管12の取付け位置の自由度が極めて少なくなる。また、前記製氷基板14は、前記カシメ突起36をカシメる際に加わる機械的応力によって表面の平滑性が失われ、該製氷基板14と前記蒸発管12との間に隙間を生じることがある。このように生じた隙間に製氷水や除氷水が侵入すると、氷塊が形成される際の大きな膨張力により蒸発管12と製氷基板14との接合力が低下したり、該蒸発管12が破損したりする恐れもある。
本発明は、従来技術に係る製氷室に内在する前記諸問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷基板に筒状体が強固に接合されると共に、経年使用による劣化が抑えられ、更に効率良く製造し得る製氷室を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、一方の面に蒸発管が配設される製氷基板と、前記製氷基板の他方の面に複数配設され、夫々の内部に製氷小室が画成される筒状体とからなり、前記蒸発管により冷却された各筒状体に製氷水を供給して前記製氷小室の内部に氷塊を生成する製氷室において、前記筒状体が配設される前記製氷基板の前記他方の面に、前記夫々の筒状体における一方の開放端部を嵌入させ得る溝を複数形成し、前記夫々の溝に各筒状体の開放端部を対応的に嵌入させて両部材をろう付けするようにしたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、製氷基板の溝に筒状体を嵌入させて両部材がろう付けされているので、筒状体と製氷基板との接合範囲を大きくできる。すなわち、筒状体と製氷基板との接合を強固にし得る。また、筒状体を製氷基板にカシメ固定しないので、筒状体のカシメ突起を廃止して材料の歩留りを向上できると共に、カシメ固定用の設備が不要となる。更に、筒状体を製氷基板にろう付けするようにしたので、製氷基板に取付けられる他の部材と一緒に接合作業を行うことが可能となる。すなわち、製氷室の製造に要するコストを抑えると共に作業効率を向上し得るので、製氷室を効率良く製造することが可能となる。また、カシメ固定を行わないので、カシメ突起により埋められないカシメ孔の隙間にめっきの塊が生ずることはない。また、筒状体の接合が、製氷基板における蒸発管が配設される面の平滑性に影響を与えないので、蒸発管と製氷基板との接合が阻害されない。すなわち、めっきの塊が剥離したり蒸発管が破損したりし難いので、経年使用による製氷室の劣化を抑えることができる。更に、蒸発管の取付け位置の自由度が増すという効果も期待できる。
請求項2に係る発明は、前記製氷基板に形成した前記溝の開口縁は、該溝に嵌入させた前記筒状体に沿って突出する立ち上げ部が形成されていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、立ち上げ部により筒状体の製氷基板への取付け深さがより長くなるので、筒状体と製氷基板との接合強度が更に大きくなる。また、立ち上げ部により筒状体と製氷基板との熱伝導性が向上するので、効率良く製氷を行うことができる。
請求項3に係る発明は、前記溝の開口内縁に形成される前記立ち上げ部の突出寸法は、前記溝から離れるにつれて小さくなっていることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、立ち上げ部の形状により氷の離氷がスムーズに行われるので、除氷運転時の離氷性が向上する。
請求項4に係る発明は、前記溝の幅は、前記筒状体の板厚より大きく設定され、該溝の内壁と該筒状体との間に溶融したろう材が毛細管現象により周り込むようになっていることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、溝の内壁と筒状体との間にろう材が毛細管現象により周り入り込むことで、ろう材の使用量を抑えることができる。
本発明に係る製氷室によれば、製氷基板に筒状体が強固に接合されると共に、経年使用によっても劣化し難い。更に、該製氷室を効率良く製造することができる。
実施例に係る製氷室を蒸発管側から観察した斜視図である。 実施例に係る製氷室を筒状体側から観察した斜視図である。 製氷基板に筒状体を配置する状態を説明する斜視図であって、製氷基板の一部を破断してある。 図3に示す円Aの拡大図である。 (a)は、製氷基板の拡大平面図、(b)は、(a)におけるb−b線断面図、(c)は、(b)に示す円Bの拡大図である。 製氷基板へ筒状体をろう付けする手順の説明断面図であって、(a)は、溝にろう材を塗布した状態を示し、(b)は、溝に筒状体を嵌入させた状態を示す。 オープンセル式の自動製氷機の概略構成図である。 (a)は、図7で使用される製氷室を蒸発管側から観察した斜視図、(b)は、(a)に示す円Xの拡大図である。 図7の製氷機に使用される製氷室を筒状体側から観察した斜視図である。なお、コーナーに位置する1つの筒状体を分離させてある。 図8に示す製氷基板および筒状体の拡大分解斜視図である。
次に、本発明に係る製氷室の好適な実施例について、添付図面を参照しながら説明する。実施例では、下方へ開放した製氷小室に製氷水を噴射供給する所謂オープンセル式の自動製氷機で用いられる製氷室を例に説明するが、製氷小室を下方から閉成した水皿を介して該製氷小室に製氷水を噴射供給する所謂クローズドセル式の自動製氷機に本発明の製氷室を用いることも可能である。なお、実施例で説明する製氷室は、図8および図9で説明した従来の製氷室と基本的な構成は共通するため、既出の部材については、同じ参照符号を使用してある。また、実施例の製氷室において「上」および「下」とは、図1に示す如く、自動製氷機に配設した状態(製氷小室を下方に開口する状態)を基準とする。
(製氷室10の基本構成)
図1および図2に示すように、実施例に係る製氷室10は、図8および図9で説明した製氷室10と同様に、上面(一方の面)14Aに蒸発管12が配設される製氷基板14と、前記製氷基板14の下面(他方の面)14Bに複数配設され、夫々の内部に製氷小室20aが画成される筒状体20とから基本的に構成され、前記蒸発管12により冷却された筒状体20に製氷水を噴射供給して前記各製氷小室20aの内部に氷塊が生成されるようになっている。また図1に示すように、従来の製氷室10と同様に、前記製氷基板14の上面14Aには、サーミスタ等の温度測定手段を固定するための固定板26や蛇行状に湾曲する前記蒸発管12がろう付けにより接合されている。
図3に示すように、前記製氷室10は、相互に分離した複数の前記筒状体20を前記製氷基板14に取付けて構成されている。図2に示すように、各筒状体20は、前記製氷基板14の反対面に配設された前記蒸発管12に沿って互いに間隔を空けて配置されている。このように各筒状体20が分離して配置されているのは、各製氷小室20aに生成される氷同士が繋がるのを防止するためである。
(製氷基板14について)
前記製氷基板14は、図1〜図3に示すように、銅等の熱伝導性に優れた金属を材料とする略矩形状の板材であり、上面14Aに前記蒸発管12等が配設されると共に、反対面である下面14Bに前記複数の筒状体20が配設される。図3に示すように、前記製氷基板14には、図8で説明した製氷基板14のようなカシメ孔は開設されていない。但し、製氷基板14には、従来の製氷基板14と同様に、氷塊が生成される前記各製氷小室20aに対応して、除氷運転時に該製氷小室20aへ空気を取込むための開口24が形成されている。また、前記製氷基板14の下面14Bには、前記複数の筒状体20の接合端部(一方の開放端部)22を嵌入させ得る溝16が複数形成されている。
前記溝16は、図4に示すように、所定幅で円形(O形)に延在する底部16aと、該底部16aの両側に立設された内壁16bとを有し、前記筒状体20の前記接合端部22の形状に対応して前記製氷基板14の下面14Bに凹設されている。各溝16は、前記各筒状体20の取付け位置に対応して互いに離間して設けられ、対応する筒状体20の前記接合端部22を嵌入することで、該筒状体20を製氷基板14に位置決めし得るようになっている。
図4および図5に示すように、前記製氷基板14に形成した前記溝16の開口縁17には、該溝16に嵌入させた前記筒状体20に沿って突出する立ち上げ部18が形成されている。この立ち上げ部18は、前記溝16の開口内縁17aおよび開口外縁17bの夫々に該溝16の全周に亘って形成されている。すなわち、前記溝16の開口内縁17aに形成された立ち上げ部18(以下、内立ち上げ部18aと云う場合がある)と、該溝16の開口外縁17bに形成された立ち上げ部18(以下、外立ち上げ部18bと云う場合がある)とにより、前記溝16に嵌入された前記筒状体20の接合端部22が該筒状体20の板厚方向に挟まれている。
図5(b)および図5(c)に示すように、前記立ち上げ部18の前記製氷基板14の下面14Bからの突出寸法は、前記溝16から離れるにつれて小さくなっている。すなわち、前記立ち上げ部18の突出端部には、前記溝16から離れるにつれて前記製氷基板14の下面14B側に傾斜する傾斜面19が付されている。なお、図4に示すように、前記内立ち上げ部18aは、前記筒状体20の内側に位置して該筒状体20の内面に沿って突出すると共に、当該筒状体20の内部に画成された前記製氷小室20aに臨み、該製氷小室20aの一部を形成する。より詳細には、前記内立ち上げ部18aの突出端部に設けられた前記傾斜面19は、前記製氷小室20aのコーナー部を形成している。一方、前記外立ち上げ部18bは、前記筒状体20の外側に位置し、該筒状体20の外面に沿って突出している。また、図5(c)に示すように、前記溝16の深さ寸法(溝16の底部16aから立ち上げ部18の突出端までの寸法)L1は、該溝16における立ち上げ部18がない場合の深さ寸法(溝16の底部16aから製氷基板14の下面14Bまでの寸法)L2に比べて、立ち上げ部18の突出寸法L3だけ大きくなっている。
(筒状体20について)
前記筒状体20は、図2〜図4に示すように、銅等の熱伝導性に優れた金属からなり、上下方向に貫通する筒状の部材であり、前記製氷基板14に取付けることで上方(一方)の開放端部が該製氷基板14で塞がれ、内部画成された前記製氷小室20aが下方(他方)の開放端部で下方に開口するようになっている。すなわち、前記筒状体20の上方の開放端部が、前記製氷基板14の前記溝16へ嵌入される前記接合端部22である。この接合端部22の端面は、従来のようなカシメ突起等は設けられておらず、平坦に形成されている。各筒状体20は、前記接合端部22を各溝16に嵌合させるので、前記製氷基板14の下面14Bに載置した状態で取付けられるのではなく、該接合端部22が製氷基板14に埋め込まれた状態で深さを持って取付けられる。ここで、実施例の筒状体20は、前記製氷小室20aを画成する横断面が円形で中空の円筒として形成される。この筒状体20の横断面形状は、製氷小室20aに生成する氷塊の形状に応じて任意に設定することができ、例えば、四角形や五角形等の多角形、星形、ハート形等であってもよい。
(製氷基板14と筒状体20との接合について)
図4および図6に示すように、前記各筒状体20および前記製氷基板14は、夫々の溝16に各筒状体20の接合端部22を対応的に嵌入させて両部材14,20をろう付けして接合されている。すなわち、図6(a)に示すように、底部16aにペースト状のろう材29を塗布した前記溝16に、対応する筒状体20の前記接合端部22を嵌入し、該ろう材29を溶融させることで前記製氷基板14に筒状体20が接合される。ここで、図5(b)に示すように、前記溝16の幅T1は、前記筒状体20の板厚T2よりも僅かに大きく設定され、図6(b)に示すように、溶融したろう材29が毛細管現象により該溝16の内壁16bと該筒状体20との間に周り込むようになっている。すなわち、図5(b)に示す如く、前記溝16および前記筒状体20の寸法は、溝16の外径Da1が筒状体20の外径Da2より僅かに大きく、溝16の内径Db1が筒状体20の内径Db2より僅かに小さくなるよう設定され、溝16の内壁16bと該溝16に嵌入された筒状体20の内外面との間に、溝16の底部16aに塗布されたろう材29が前述の毛細管現象により伝わる程度の隙間が生ずるようになっている。なお各筒状体20は、図6(b)に示すように、前記溝16の底部16aに対してろう付け接合されると共に、該溝16の内壁16bに対してろう付け接合されている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る製氷室10の作用について説明する。実施例に係る製氷室10は、各筒状体20の接合端部22を前記製氷基板14に形成された対応の各溝16に嵌入することで、各筒状体20を製氷基板14に確実に位置決めすることができる。また、筒状体20を溝16に嵌入してろう付けすることで、該筒状体20が製氷基板14に対して深さを持って取付けられるので、当該筒状体20と製氷基板14との接合範囲を増やすことができ、各筒状体20と製氷基板14との接合強度が高くなっている。更に、各筒状体20は、各溝16の底部16aおよび内壁16bにろう付けされている。このように、筒状体20が製氷基板14に対して複数の面で接合されているので、両部材14,20を確実に接合できる。
前記製氷基板14に形成した溝16の開口縁17に立ち上げ部18を設けたことで、前記溝16の深さが増すので、前記筒状体20と製氷基板14との接合面積をより大きく確保できる。このため、立ち上げ部18を設けたことで筒状体20と製氷基板14との接合強度をより高めることができる。更に、前記筒状体20と製氷基板14との当接面積を大きくすることで、該製氷基板14および筒状体20の間の熱伝達性が向上する。従って、製氷運転では前記蒸発管12を流れる冷媒により前記製氷小室20aが効率良く冷却され、除氷運転では蒸発管12を流れるホットガスにより前記製氷小室20aが効率良く加熱されるので、氷塊の製造効率を向上し得る。また、前記立ち上げ部18の突出端部に傾斜面19を付したので、前記溝16の開口内縁17aに設けられた前記内立ち上げ部18aの傾斜面19が、各製氷小室20aのコーナー部を形成する。このため、除氷運転時に、前記内立ち上げ部18aの傾斜面19に案内された氷塊が製氷小室20aからスムーズに落下するので、離氷性を向上できる。
また、前記溝16の幅T1を前記筒状体20の板厚T2より僅かに大きくしたことで、筒状体20を溝16に嵌入した際に溝16の内壁16bと筒状体20との間に生じる微細な隙間が、溝16の底部16aに塗布されたろう材29で埋められる。このように、毛細管現象により溝16の内壁16bと筒状体20と間に溶融したろう材29が周り込むので、ろう材29の使用量を抑えた上で、強固な接合を実現できる。また、筒状体20を製氷基板14にろう付けするようにしたので、該筒状体20のろう付け作業を前記蒸発管12のような他の取付け部材と一緒に行うことができ、作業効率を向上し得る。また、筒状体20を製氷基板14にカシメ固定しないので、筒状体20のカシメ突起を廃止して材料の歩留りを向上し得ると共に、カシメ固定用の設備が不要となる。従って、製氷実10の製造に要するコストを抑える効果も期待できる。
また、カシメ固定を行わないので、前述したカシメ突起により埋められないカシメ孔の隙間の如く余分なめっき液の溜まる部位がないので、めっきの塊が生ずることはない。このため、経年使用によりめっきの塊が剥離する、という不都合の発生を抑えることができる。更に、前記蒸発管12が配設される製氷基板14の上面14Aに、筒状体20を製氷基板14に接合するための構造が露出しないので、該蒸発管12を製氷基板14に接合する際に、筒状体20を製氷基板14に接合するための構造を避けたりする必要がない。すなわち、蒸発管12の取付け位置の制限を緩和して、該蒸発管12の取付け位置の自由度が増す、という効果も期待できる。また、カシメ固定を行う場合とは異なり、製氷基板14に大きな機械的応力が加わらないので、筒状体20の接合により製氷基板14の上面14Aの平滑性が損なわれない。このため、製氷基板14と蒸発管12とを隙間なく接合することができ、該隙間に水が入り込むこと生ずる蒸発管12の破損等を抑制できる。
〔変更例〕
本発明に係る製氷室は前述した構成に限定されるものでなく、例えば以下のように変更することが可能である。
(1) 実施例では、複数の筒状体を離間して配置したが、複数の筒状体を当接するよう配置してもよい。この場合、各筒状体が嵌入される各溝の一部が連通していてもよい。
(2) 実施例では、円筒状の筒状体を円形(O形)の溝に嵌入したが、該溝の形状は嵌入される筒状体の形状に応じて変更し得る。すなわち、横断面が多角形の筒状体を採用した場合は、該筒状体に合わせて前記溝の形状も多角形となる。また、横断面の異なる複数の筒状体を採用し、製氷基板に各筒状体を嵌入し得る異なる形状の溝を対応的に設けてもよい。
(3) 溝の開口縁に設けた立ち上げ部は省略することもできる。また、実施例では、溝の開口内縁および開口外縁の夫々に立ち上げ部を設けたが、立ち上げ部を開口内縁または開口外縁の何れか一方にのみ設けてもよい。更に、実施例では溝の開口縁全周に亘って立ち上げ部を形成したが、立ち上げ部を溝の開口縁の一部にのみ形成してもよい。この場合、溝の開口縁に複数の立ち上げ部を断続的に設けてもよい。
10 製氷室,12 蒸発管,14 製氷基板,14A 製氷基板の上面(一方の面),
14B 製氷基板の下面(他方の面),16 溝,16b 内壁,17 開口縁,
17a 開口内縁,18 立ち上げ部,18a 内立ち上げ部(立ち上げ部),
20 筒状体,20a 製氷小室,22 接合端部(一方の開放端部),29 ろう材,
T1 溝の幅,T2 筒状体の板厚

Claims (4)

  1. 一方の面(14A)に蒸発管(12)が配設される製氷基板(14)と、前記製氷基板(14)の他方の面(14B)に複数配設され、夫々の内部に製氷小室(20a)が画成される筒状体(20)とからなり、前記蒸発管(12)により冷却された各筒状体(20)に製氷水を供給して前記製氷小室(20a)の内部に氷塊を生成する製氷室において、
    前記筒状体(20)が配設される前記製氷基板(14)の前記他方の面(14B)に、前記夫々の筒状体(20)における一方の開放端部(22)を嵌入させ得る溝(16)を複数形成し、
    前記夫々の溝(16)に各筒状体(20)の開放端部(22)を対応的に嵌入させて両部材(14,20)をろう付けするようにした
    ことを特徴とする製氷室。
  2. 前記製氷基板(14)に形成した前記溝(16)の開口縁(17)は、該溝(16)に嵌入させた前記筒状体(20)に沿って突出する立ち上げ部(18)が形成されている請求項1記載の製氷室。
  3. 前記溝(16)の開口内縁(17a)に形成される前記立ち上げ部(18a)の突出寸法は、前記溝(16)から離れるにつれて小さくなっている請求項2記載の製氷室。
  4. 前記溝(16)の幅(T1)は、前記筒状体(20)の板厚(T2)より大きく設定され、該溝(16)の内壁(16b)と該筒状体(20)との間に溶融したろう材(29)が毛細管現象により周り込むようになっている請求項1〜3の何れか一項に記載の製氷室。
JP2015114846A 2015-06-05 2015-06-05 製氷室 Pending JP2017003141A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015114846A JP2017003141A (ja) 2015-06-05 2015-06-05 製氷室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015114846A JP2017003141A (ja) 2015-06-05 2015-06-05 製氷室

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017003141A true JP2017003141A (ja) 2017-01-05

Family

ID=57753775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015114846A Pending JP2017003141A (ja) 2015-06-05 2015-06-05 製氷室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017003141A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0681983A (ja) * 1992-08-31 1994-03-22 Suzuki Motor Corp アルミニュームパイプの接合方法及び接合装置
JPH10175063A (ja) * 1996-12-13 1998-06-30 Nippon Sanso Kk ろう付け構造
JPH11323652A (ja) * 1998-05-06 1999-11-26 Japan Steel Works Ltd:The ノズルの製造方法
JP2001296079A (ja) * 2000-04-12 2001-10-26 Hoshizaki Electric Co Ltd オープンセルタイプ自動製氷機
JP2014152815A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Mitsubishi Electric Corp ろう付継手、電磁弁装置、及びろう付方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0681983A (ja) * 1992-08-31 1994-03-22 Suzuki Motor Corp アルミニュームパイプの接合方法及び接合装置
JPH10175063A (ja) * 1996-12-13 1998-06-30 Nippon Sanso Kk ろう付け構造
JPH11323652A (ja) * 1998-05-06 1999-11-26 Japan Steel Works Ltd:The ノズルの製造方法
JP2001296079A (ja) * 2000-04-12 2001-10-26 Hoshizaki Electric Co Ltd オープンセルタイプ自動製氷機
JP2014152815A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Mitsubishi Electric Corp ろう付継手、電磁弁装置、及びろう付方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9933195B2 (en) Evaporator assembly for ice-making apparatus and method
US10866020B2 (en) Ice cube evaporator plate assembly
ITTO20000655A1 (it) Piatra di evaporazione per macchine per la produzione del ghiaccio.
US10274239B2 (en) Automatic ice maker
CN204240648U (zh) 隔板及十字形格栅
KR100936691B1 (ko) 제빙용 냉매관 및 그 제조방법.
WO2000023755A9 (en) Low cost ice making evaporator
KR101332216B1 (ko) 내구성이 향상된 제빙용 침지부 및 이의 제조방법
KR100938642B1 (ko) 제빙기의 증발관과 그 제조방법
KR101104853B1 (ko) 제빙기의 증발관과 그 제조방법
WO2018214912A1 (zh) 多通道换热器
JP2017003141A (ja) 製氷室
CN100378424C (zh) 冰箱热交换器及制造该热交换器的制冷剂管的方法
CN108592474B (zh) 风冷冰箱
KR20160082645A (ko) 제빙기
CN216432187U (zh) 一种冰盘蒸发器及其制冰机
CN203457421U (zh) Pcb板组件及具有该pcb板组件的空调器室外机
JP2005090814A (ja) 噴射式製氷機
JP2018028422A (ja) 自動製氷機
CN108195100A (zh) 冰箱及用于冰箱的蒸发器
KR101266445B1 (ko) 제빙유닛의 침지돌기
JP2016217549A (ja) 製氷機
KR100941627B1 (ko) 김치냉장고용 냉매관 설치방법
JP6712443B2 (ja) 製氷室
KR20090121875A (ko) 이중구조파이프를 이용한 제빙용 증발기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190903