JP2017002689A - エロージョン防止用ジュート繊維ネット及び同ネットによるエロージョン防止方法 - Google Patents

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津下 圭吾
Keigo Tsushimo
圭吾 津下
池上 泰司
Taiji Ikegami
泰司 池上
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Abstract

【課題】大変簡便な構造で取り扱い易く、しかも廉価に提供でき、併せて初期のエロージョン効果をうまく発揮できるエロージョン防止用ジュート繊維ネット及び同ネットによるエロージョン防止方法を提供する点である。
【解決手段】経糸2若しくは緯糸3は所定の間隔で引き揃えた複数本が群をなし、この群同士の間に間隔L(S)を設けて、この間隔部位4には経糸2若しくは緯糸3の何れか一方だけが存在するようにして係止部材5を形成して構成されたものである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば道路建設や土地造成時などに形成される山腹の法面などに適用されるエロージョン防止用ジュート繊維ネットとこの繊維ネットによるエロージョン防止方法に関するものである。
従来から前記法面などには、その保護と景観を維持するために、緑化工法を施すことが行われている。この緑化工法の一つとして、経糸と緯糸とから成る植生ネットをアンカーや止め釘などを用いて法面に張設し、かつ、有機肥料、化学肥料、植物性繊維、保水材、土壌改良材などを配合した植物種子を含む植生基材を、上記のネットを覆うように吹き付ける工法が採用されていた。
しかし、この種の緑化工法に用いられる植生ネットは経糸と緯糸が網目状に編織されており、縦横ともに等間隔のしっかりとした目合いが備わっていて、比較的撓み性が低い性質がある。そのために、法面に凹凸がある場合などは、特に凹の部位に植生ネットが馴染み難く、法面と植生ネット或いは吹き付けられた植生基材との間に隙間が生じ、その結果、法面と植生ネット或いは吹き付けられた植生基材との間に生じる隙間の部分で植生基材や法面表土が流れてしまうことがあった。
そこで、この課題を解決する手段として、例えば植生ネットの法面側となる裏面部に、この法面側となる裏面部とによってループを形成するように、ネット編織用とは別の緯糸をネットの緯糸方向に適宜の間隔を隔てて編織して、この編織緯糸のネットとは遊離した部分で係止部材を形成し、この係止部材によって、流出しようとする植生基材や法面表土を引っ掛けて、これらの流失を防止する提案がなされている(特許文献1参照)。
また、別の手段として、洪水時などにおいて浸水した河川の堤防などの法面の浸食を防止することを目的として、樹脂素材で編織されたネットの表裏面にそれぞれ、高収縮性熱可塑性樹脂糸を張り糸として一方向に沿って所定間隔をあけて織り込み、熱処理によりこの高収縮性熱可塑性樹脂糸を一方向に収縮させ、この収縮によってネット全体を連続した波状シートにすることによって、掃流力を低減させるようにして法面の保護をしようとする技術も提案されている(特許文献2参照)。
特許第3356657号公報 特開2001−254331号公報
しかしながら、上記二つの従来技術は基本的にネットと補助材として別の流亡防止部材を組み合わせるもので、いわば二次元構造になっているので、ネットそのものの柔軟性は何ら変わらず、併せて係止部材や高収縮性熱可塑性樹脂糸等の補助材を別途必要とするので、構造も複雑で、製造コストも嵩張る問題点がある。
この発明は、斯かる従来品の問題点に鑑み発案されたもので、その目的は、大変簡便な構造で取り扱い易く、しかも廉価に提供でき、併せて初期のエロージョン防止効果をうまく発揮できるエロージョン防止用ジュート繊維ネット及び同ネットによるエロージョン防止方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本第1発明によるエロージョン防止用ジュート繊維ネットでは、請求項1に記載のように、経糸若しくは緯糸の何れかを、間隔を大きくして編成若しくは織成して、経糸若しくは緯糸の何れか一方だけが存在する部分を設け、設置時にこの部分を地面の凹凸に馴染ませ得るように構成したものである。
別の観点から、第2発明によるエロージョン防止用ジュート繊維ネットは、請求項2に記載のように、経糸若しくは緯糸は所定の間隔で引き揃えた複数本が群をなし、この群同士の間に間隔を設けて、この間隔部位には経糸若しくは緯糸の何れか一方だけが存在するようにして係止部材を形成したものである。
上記構成のエロージョン防止用ジュート繊維ネットによれば、経糸若しくは緯糸の何れか一方のみが存在している部位は大変撓みやすく、法面などの凹凸にうまく馴染ませて敷設することができる。
また、本第3発明によるエロージョン防止方法では、請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載された繊維ネットを、法面の凹凸に沿わせて敷設するものである。
本発明によれば、経糸若しくは緯糸の何れか一方だけが存在する部分を凹凸のある法面などの表面にうまく馴染ませて敷設できるために、繊維ネットと法面などの表面との間に、従来のような隙間が生じ難くなり、その結果、仮に植生基材や法面表土の流出が生じようとしても、この間隔部分にある経糸若しくは緯糸に植生基材や法面表土が引っ掛かってその流失を上手く阻止してくれる。
また、繊維ネットは、従来のものと違って、一次元構造であるために、軽量なネットを得ることができ、取り扱いも容易で、しかも廉価に提供できる。
この発明の実施形態の第1例を示し、一部を取り出して拡大した部分拡大図を含む要部の拡大平面図である。 全体構造の説明図である。 作用の拡大説明図である。 法面に敷設した状態の説明断面図である。 第2例を示す要部の拡大平面図である。 図5に示す第2例の作用の拡大説明図である。 図5に示す第2例を法面に敷設した状態の説明断面図である。
以下、本発明のエロージョン防止用ジュート繊維ネット及び同ネットによるエロージョン防止方法の一実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
このエロージョン防止用ジュート繊維ネット1は、図1〜3に示すように、経糸2と緯糸3を平織して得られる一重のネットで、経糸2と緯糸3のそれぞれの相互の間隔は0.3mmであるが、経糸2を織り込む箇所が、従来のネットと違って全域に均等ではなく、図1に示すように、複数本が一群(図例では7本:以下経糸群2´と称する)となって、この経糸群2´が相互に間隔Lを空けて緯糸3に織り込まれている。この間隔Lは、種々選定できるが、50mm〜300mm、好ましくは50mm〜70mmである。この経糸群2´同士に間隔Lを設けることによってこの間隔部位4の緯糸群3´を係止部材5としたものである。また、経糸、緯糸の径は0.5mm〜3mmが好ましい。また、3mmよりも径が大きい場合にも、糸表面の繊維を毛羽立たせることによって高いエロージョン防止効果を得ることができる。
この繊維ネット1は、図2に示すように、緯糸方向の幅が1, 050mm、長さは10m(縦方向の長さは途中で省略してある)、経糸群2´の相互の間隔Lは70mm、また経糸群2´の幅は19mmで編織されている。
なお、この繊維ネット1の左右両側の耳部は、図2の拡大部分に示すように、経糸2の本数を多くして、緯糸3を折り返して編織されている。また、左右両側の耳部は、図示しないが、必要に応じて経糸の密織り部を形成するものであっても良い。また、縦方向の両側は、図2に示すように、特段に端末処理を施していない。
このように繊維ネット1はその係止部材5が、経糸2が存在せずに緯糸3だけで構成されるために大変撓み易くなる。したがって、経糸群2´の互いの間隔を狭めると係止部材5の緯糸群3´は一本一本がループを描くようにして撓み、法面Gの凹凸に上手く馴染むようになる。
その結果、法面Gと繊維ネット1の間に、従来のような隙間が生じ難くなり、たとえ植生基材や法面の表土が流出しようとしても、この係止部材5に上手く引っ掛かってその流出が上手く阻止されることになる。
更には、得られた繊維ネット1は、従来の補助材を用いた二次元構造と違って、経糸2と緯糸3のみから成る一次元構造、つまり一重構造であるから、軽量である上に取り扱いも容易で、製造が簡便である。
また、係止部材5の存在部位では経糸2が存在せず、緯糸3のみが存在するので、所謂目合いが大きくなるので、特に双子葉植物などの生育には好都合である。
繊維ネット1は、図示しないが、植生用の種子、肥料、土壌改良材などの植生基材を泡状接着剤で接着した公知の緑化用シートにも適用できるものである。
法面Gに前記繊維ネット1を敷設するにあたっては、図4に示すように、法面Gの傾斜方向に経糸2を沿わせるようにして、アンカーや止め釘6を用いて張設するのであるが、法面Gの凹凸に沿わせて、経糸群2´の間隔をこの凹凸に合わせて適宜に狭め、係止部材5の緯糸群3´にループを形成し(図3参照)、このループの頂点が法面Gの傾斜下手側に向かうようにしながら、法面Gの表面に馴染ませて張設する。こうすることによって、法面Gの表面と繊維ネット1の裏面との間の隙間をなくすことができる。
次に、図5〜7に示す例は、前記係止部材5を経糸2で形成した場合を示している。
即ち、図5〜6に示すように、緯糸3を織り込む箇所が、複数本が一群となって相互に所定間隔Sを設けて経糸2に織り込まれている。この間隔Sは、種々選定できるが、先の例と同様に、50mm〜300mm、好ましくは50mm〜70mmである。この緯糸3同士に間隔Sを設けることによってこの間隔部位40の経糸群20を係止部材50としたものである。
敷設に当たっては、図6に示すように、法面Gの凹凸に沿わせるようにして、緯糸群30を狭めて経糸群20にループを形成しながら、図7に示すように、法面Gの表面に馴染ませて張設する。こうすることによって、法面Gの表面と繊維ネット1の裏面との間の隙間をなくすことができる。
以上各図に示した実施の形態において、緯糸3によって係止部材5を得る場合にはこの緯糸に、また経糸2で係止部材50を得る場合にはこの経糸2に夫々ループを形成する前の展張状態の長さよりも短い糸を、所定間隔置きに織り込み、この短い糸を織り込んだ部位近辺に、予めループを形成するようにしておくのも良い。ループの形成がより容易になるからである。
更には、前記の短い糸に代えて、繊維ネット1の展張状態の縦若しくは横の寸法と同じ長さの熱可塑性樹脂モノフィラメントを所定間隔置きに予め織り込み、必要に応じて加熱することで、この熱可塑性樹脂モノフィラメントを熱収縮させ、この熱可塑性樹脂モノフィラメントを配した近辺に係止部材用のループを形成するようにしても良い。
また、以上の繊維ネット1は、公知の手法によって、所謂植生材料収納袋を担持させることもできる。
1…繊維ネット
2…縦糸
2´…経糸群
20…経糸群
3…緯糸
3´…緯糸群
30…緯糸群
4…間隔部位
40…間隔部位
5…係止部材
50…係止部材
G…法面
L…間隔
S…間隔

Claims (3)

  1. 経糸若しくは緯糸の何れかを、間隔を大きくして編成若しくは織成して、経糸若しくは緯糸の何れか一方だけが存在する部分を設け、設置時にこの部分を地面の凹凸に馴染ませ得るように構成したことを特徴とするエロージョン防止用ジュート繊維ネット。
  2. 経糸若しくは緯糸は所定の間隔で引き揃えた複数本が群をなし、この群同士の間に間隔を設けて、この間隔部位には経糸若しくは緯糸の何れか一方だけが存在するようにして係止部材を形成したエロージョン防止用ジュート繊維ネット。
  3. 請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載された繊維ネットを、法面の凹凸に沿わせて敷設することを特徴とするエロージョン防止方法。
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