JP2017001149A - 充電式工具 - Google Patents

充電式工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2017001149A
JP2017001149A JP2015119102A JP2015119102A JP2017001149A JP 2017001149 A JP2017001149 A JP 2017001149A JP 2015119102 A JP2015119102 A JP 2015119102A JP 2015119102 A JP2015119102 A JP 2015119102A JP 2017001149 A JP2017001149 A JP 2017001149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
air
motor
battery
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015119102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6657608B2 (ja
Inventor
朋典 一場
Tomonori Ichiba
朋典 一場
翔麻 佐野
Shoma Sano
翔麻 佐野
勤 對馬
Tsutomu Tsushima
勤 對馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Max Co Ltd filed Critical Max Co Ltd
Priority to JP2015119102A priority Critical patent/JP6657608B2/ja
Publication of JP2017001149A publication Critical patent/JP2017001149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6657608B2 publication Critical patent/JP6657608B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Portable Power Tools In General (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
  • Drilling And Boring (AREA)

Abstract

【課題】カバーなどの新たな部品追加などをしなくても、バッテリー取付部への切粉や粉塵の侵入を低減することができる充電式工具を提供する。
【解決手段】ハウジング30と、前記ハウジング30に取り付け可能な着脱式のバッテリー24と、吸気口51,52から前記ハウジング30の内部に空気を取り込むためのファン20と、を備える。前記ハウジング30に、前記ハウジング30と前記バッテリー24との境界部10bに向けて開口する吹き出し口50を設け、前記ファン20が取り込んだ空気を、前記吹き出し口50から排出可能とした。
【選択図】図6

Description

この発明は、着脱式のバッテリーを備えた充電式工具に関し、特に、バッテリー取付部への切粉や粉塵の侵入を低減することができる充電式工具に関する。
バッテリーによって駆動する充電式工具は電源コードがないため、電源コードを有する工具と比較して作業方向や作業姿勢に自由度がある。このため、例えば天井に向けた上向き作業にも多用されている。
ところで、充電式工具を上向き姿勢で使用すると、充電式工具の前面に切粉や粉塵が落下してくるため、切粉や粉塵がバッテリー取付部の隙間から工具内部に侵入する場合がある。切粉や粉塵がバッテリー取付部の内部に侵入すると、バッテリーを着脱するためのレールやバッテリー端子などに切粉や粉塵が付着し、導通不良や動作不良の原因となるおそれがある。また、切粉や粉塵が付着した状態でバッテリーの着脱を繰り返すと、切粉や粉塵によってレールが削られて摩耗し、更に切粉や粉塵が侵入しやすくなるという問題がある。
なお、特許文献1には、バッテリー保持部とバッテリーパックとの結合部分を含んでバッテリーパックを覆う袋状のカバーを設けた構成が開示されている。このようなカバーを使用すれば、切粉や粉塵がバッテリー取付部の内部に侵入することを防ぐことができる。
特開2012−81576号公報
しかし、上記した特許文献1記載の構造では、バッテリーの着脱のたびにカバーを取り外さなければならず、作業が煩雑であった。また、外観寸法が大きくなって取り回し性能が低下したり、部品追加によってコストアップしたりといった問題があった。
そこで、本発明は、カバーなどの新たな部品追加などをしなくても、バッテリー取付部への切粉や粉塵の侵入を低減することができる充電式工具を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、ハウジングと、前記ハウジングに取り付け可能な着脱式のバッテリーと、吸気口から前記ハウジングの内部に空気を取り込むためのファンと、を備え、前記ハウジングに、前記ハウジングと前記バッテリーとの境界部に向けて開口する吹き出し口を設け、前記ファンが取り込んだ空気を、前記吹き出し口から排出可能としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記ファンが取り込んだ空気は、充電式工具のモータ及び制御基板の冷却に使用されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、前記吸気口は、前記モータの上流に配置された第1吸気口と、前記第1吸気口よりも下流かつ前記制御基板の上流に配置された第2吸気口と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、前記ハウジングの側部に前記ファンが取り込んだ空気を排出するための排気口を設け、前記排気口を、前記ハウジングの一方の側部にのみ開口するように形成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、ハウジングに、ハウジングとバッテリーとの境界部に向けて開口する吹き出し口を設け、ファンが取り込んだ空気を、前記吹き出し口から排出可能とした。このような構成によれば、充電式工具を上向き姿勢で使用することで充電式工具の前面に切粉や粉塵が落下してきたときでも、吹き出し口から排出される空気によって切粉や粉塵の侵入を防ぐことができる。具体的には、吹き出し口から排出される空気がエアカーテンのような役割を果たすことで切粉や粉塵の堆積を防止したり、充電式工具に付着した切粉や粉塵を吹き飛ばしたりすることで、切粉や粉塵が充電式工具の内部に侵入することを防止できる。
しかもこのような効果を新たな部品追加なしで実現しているため、カバーの着脱作業が発生したり、外観寸法が大きくなって取り回し性能が低下したり、部品追加によってコストアップしたりといった問題も発生しない。
また、従来の構造を大きく変更する必要もないので、製品の重量バランスも悪化せず、作業時の操作性に悪影響を与えずに上記したような効果を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記ファンが取り込んだ空気は、充電式工具のモータ及び制御基板の冷却に使用される。言い換えると、冷却風を使用して切粉や粉塵の侵入を防ぐことができる。このような構成によれば、一般的な充電式工具において使用されている冷却用のファンを使用して切粉や粉塵の侵入を防ぐことができるので、機械の複雑化や部品点数の増加が発生しない。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記吸気口は、前記モータの上流に配置された第1吸気口と、前記第1吸気口よりも下流かつ前記制御基板の上流に配置された第2吸気口と、を備える。すなわち、ファンによって取り込まれた空気は、モータを冷却した後に制御基板を冷却し、その後、吹き出し口から排出されて切粉や粉塵の侵入を防ぐ。このような構成によれば、制御基板によって空気の流れを制御して吹き出し口に誘導することができる。
また、吸気口として第1吸気口と第2吸気口との2つを備えているため、第1吸気口から吸気した空気でモータを冷却し、第2吸気口から吸気した空気で制御基板を冷却することができる。第1吸気口から吸気した空気はモータによって暖められており、そのままでは制御基板の冷却効果が十分に得られないおそれがあるが、第2吸気口から吸気した新鮮な外気で制御基板を冷却できるので、冷却効果を高めることができる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、前記ハウジングの側部に前記ファンが取り込んだ空気を排出するための排気口を設けた。すなわち、ファンによって取り込まれた空気は、排気口から排出されるとともに、吹き出し口からも排出される。このような構成によれば、排気口の形状や開口面積等を調整することで吹き出し口からの排気圧を調整することができる。
しかも、前記排気口を、前記ハウジングの一方の側部にのみ開口するように形成したので、排気口が設けられていない側に作業者の顔がくるようにすれば、排気口からの排気が作業者の顔に当たらないようにすることができる。具体的には、右手で充電式工具を持つ場合には、排気口を右側部にのみ設けるようにすれば、排気口からの排気が作業者の顔に当たらないようにすることができる。
内部構造を一部露出させた充電式工具の側面図の図である。 充電式工具の断面図である。 グリップハウジングを取り付ける様子を示す充電式工具の外観図である。 グリップハウジングを取り外した状態の充電式工具の側面図である。 充電式工具を斜め下から見た斜視図である。 充電式工具の内部構造を示す図であって、空気の流れを示す説明図である。 充電式工具の別の側面図の図である。 変形例に係る充電式工具の外観図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係る充電式工具10は、先端工具を往復動させることにより打撃を生じさせる打撃工具である。この充電式工具10の先端部には、ドリルビットやブルポイントなどの先端工具(図示せず)を着脱可能な先端工具取付部10aが設けられている。この先端工具取付部10aに先端工具を取り付けた後に、先端工具をコンクリートや石材等の対象物に押し付け、充電式工具10を駆動させると、先端工具で穿孔や破砕を行うことができる。
なお、本実施形態においては電動ドリルを例に説明するが、本発明の実施形態としてはこれに限らず、充電式のバッテリー24を使用するものであればよい。例えば電動ハンマなどの他の種類の充電式工具であってもよい。
この充電式工具10は、図1及び図2に示すように、モータ11と、機構部12と、ファン20と、制御基板22と、トリガ23と、バッテリー24と、ハウジング30と、備えている。
モータ11は、充電式工具10の後方においてハウジング30の内部に収容されている。このモータ11の出力軸11aは、後述する機構部12の中間軸13と噛合している。出力軸11aが中間軸13と噛合することにより、モータ11の回転力が機構部12に伝達される。
機構部12は、モータ11を駆動力として先端工具を作動させるものであり、モータ11の前方に配置されてハウジング30の内部に収容されている。この機構部12は、モータ11を駆動力として作動し、先端工具を打撃する。なお、詳細は省略するが、この機構部12は、先端工具が回転しながら打撃する回転・打撃モードと、先端工具が回転せずに打撃だけを実行する打撃モードと、先端工具が打撃せずに回転だけを実行する回転モードと、を備えており、モードを切り替えて使用できるように構成されている。
この機構部12は、図2に示すように、モータ11の出力軸11aに噛合する中間軸13と、中間軸13の外周に取り付けられた回転体14と、回転体14に取り付けられて外径方向へと延在する揺動ロッド15と、揺動ロッド15の先端部に接続されたピストン16と、ピストン16の前後往復動に追従して作動する打撃子17と、打撃子17の打撃力を先端工具に伝達するための中間部材18と、を備える。
中間軸13は、モータ11の出力軸11aと噛合しており、モータ11が回転したときに出力軸11aに追従して回転する。
回転体14は、中間軸13に固定されており、中間軸13と一体的に回転する。この回転体14の外周には、後述する揺動ロッド15の軸受を係合させる周溝が設けられており、この周溝が中間軸13の軸に対して傾いて設けられている。このため、回転体14が回転したときに軸受の傾きが変化し、揺動ロッド15が揺動するように構成されている。
揺動ロッド15は、回転体14に対して軸受を介して回転可能に取り付けられている。この揺動ロッド15は、充電式工具10に対して前後方向に揺動可能に支持されている。前述したように、回転体14が回転すると、その回転は揺動ロッド15の前後方向の揺動運動に変換される。
ピストン16は、揺動ロッド15の揺動運動に連動して前後往復動する筒状ピストンである。このピストン16が前方に移動すると、ピストン16の前方に設けられた空気室Sの空気が圧縮され、この空気室Sの空気圧変動(空気バネ)を介して後述する打撃子17に打撃力が伝達されるようになっている。
打撃子17は、充電式工具10の内部で前後に摺動自在に配置されている。この打撃子17は、ピストン16の前後往復動によって生じた空気室Sの空気圧変動に連動して打撃運動する。
中間部材18は、打撃子17と先端工具との間に配置され、後方から打撃子17が衝突したときに、その打撃力を先端工具に伝達するためのものである。
この機構部12は、以下のように作用する。まず、モータ11が回転することで、モータ11の回転力が中間軸13に伝達される。中間軸13が回転することで回転体14が回転し、回転体14の回転により揺動ロッド15が前後方向に揺動する。揺動ロッド15が揺動すると、ピストン16が往復動し、打撃子17の後方の空気室Sの空気圧が変動する。空気室Sの空気圧が変動することで、打撃子17が打撃運動を実行し、中間部材18に打撃力を付与する。すると、先端工具に中間部材18を介して打撃力が伝達され、コンクリートや石材等の対象物に押し付けられている先端工具で穿孔や破砕が行われる。
ファン20は、モータ11や制御基板22を冷却するための空気をハウジング30の内部に取り込むためのものであり、本実施形態においてはモータ11と機構部12との間に配置されている。このファン20は、モータ11の出力軸11aに接続されており、モータ11が回転したときに同時に回転する。これにより、ハウジング30の側部に開口する吸気窓31から外部の空気を吸い込むとともに、吸い込んだ空気をハウジング30の側部に開口する排気口32から外部へと排出する。
制御基板22は、モータ11の作動などを制御するためのものである。本実施形態に係る制御基板22は、機構部12の下方かつバッテリー24の上方に、先端工具の軸方向に平行となるように配置されている。この制御基板22の収容空間は、モータ11の収容空間と連通しており、ファン20が生成した冷却風の風上にモータ11が配置され、風下に制御基板22が配置されている。ファン20が生成した冷却風は、制御基板22の上面に沿って流れ、後述する吹き出し口50へと導かれる。この制御基板22は、冷却風を吹き出し口50へ誘導する風路を形成するように、ハウジング30に固定される。
トリガ23は、モータ11を作動させるための操作部であり、充電式工具10のグリップを握ったときにちょうど人差し指がかかる位置に配設されている。このトリガ23を引き操作することで、モータ11が回転を始めるようになっている。
バッテリー24は、モータ11や制御基板22に電力を供給し、機構部12の動力源となる二次電池である。このバッテリー24は、ハウジング30に取り付け可能な着脱式のバッテリー24であり、ハウジング30から取り外して充電ができるようになっている。
具体的には、図5に示すように、ハウジング30の下面には、バッテリー24を取り付けるためのバッテリー取付部25が設けられている。このバッテリー取付部25に、バッテリー24を前方からスライドさせて取り付け可能となっている。バッテリー取付部25にバッテリー24をスライドさせると、バッテリー取付部25のレール25bに沿ってバッテリー24が移動し、係合凹部25aにバッテリー24のラッチ(図示せず)が係合することでバッテリー24が固定される。バッテリー24が固定されると、バッテリー取付部25の端子部25cとバッテリー24の端子部(図示せず)が電気的に接続される。
ハウジング30は、モータ11や機構部12を内蔵して充電式工具10の全体を覆っている。本実施形態に係るハウジング30は、機構部12を内蔵する本体ハウジング35と、本体ハウジング35の後部に連設されるグリップハウジング36と、を備えている。
本体ハウジング35は、図3及び図4に示すように、機構部12を収容する機構収容部35aと、機構収容部35aの後方に連設されてモータ11を収容するモータ収容部35bと、を備える。
機構収容部35aは、機構部12と、ファン20と、モータ11の前端部の一部と、を収容する長筒状の部位である。この機構収容部35aの前端部には、先端工具取付部10aを構成するための開口が設けられている。また、機構収容部35aの後端面には、後述するバネ受部材42を取り付けるための凹部が形成されている。
モータ収容部35bは、機構収容部35aの後端面から突出して設けられており、モータ11を後方から覆うように形成されている。このモータ収容部35bの内部は機構収容部35aの内部と連通しており、モータ収容部35bと機構収容部35aとが一体的に収容空間を形成している。このモータ収容部35bの後部には、リング状に突出形成されたピン係合部35dが設けられている。このピン係合部35dは、本体ハウジング35にグリップハウジング36を取り付けるために使用される。このピン係合部35dは、後述するピン37を摺動可能に支持するための長孔を備えている。また、モータ収容部35bの根元の一側面には、後述するジョイントカバー41を引っ掛けて取り付けるための係止突起35eが設けられている。
グリップハウジング36は、図3に示すように、本体ハウジング35のモータ収容部35bを覆うように取り付けられるモータ包囲部36cと、モータ包囲部36cの下方に延在する桿部36dと、桿部36dの下端部から前方に突出する連結部36eと、を備える。
モータ包囲部36cは、前方を開放させた籠状の部位である。このモータ包囲部36cは、後方から本体ハウジング35のモータ収容部35bを覆うように取り付けられる。
このモータ包囲部36cの開口縁には、後述する弾性部材40の端部を受けるためのバネ支持部36aが設けられている。このバネ支持部36aは、本体ハウジング35に臨むように形成された凸部である。
また、このモータ包囲部36cの側面には、ピン孔36bが貫通形成されている。このピン孔36bは、グリップハウジング36を本体ハウジング35に取り付けるために使用される。このピン孔36bを貫通させたピン37を、前述したピン係合部35dに係合させることで、グリップハウジング36は本体ハウジング35に対して変位可能に結合される。
また、このモータ包囲部36cの前端部付近には、後述するジョイントカバー41を引っ掛けて取り付けるためのフランジ部36fが設けられている。
桿部36dは、充電式工具10のグリップを構成する部位である。この桿部36dにはトリガ23が配設されている。
連結部36eは、桿部36dの下端部から略直角に前方に突出している。この連結部36eの前端部は、回り継ぎ手43を介して本体ハウジング35に回動可能に連結されている。
上記した本体ハウジング35とグリップハウジング36とは、以下のように接続されている。
まず、グリップハウジング36の一端部(モータ包囲部36c付近)は、弾性部材40を介して変位可能に本体ハウジング35に接続されている。具体的には、本体ハウジング35とグリップハウジング36との間には、弾性部材40と、ジョイントカバー41と、バネ受部材42と、が配設されており、これらの部材を介して本体ハウジング35とグリップハウジング36とが接続されている。
弾性部材40は、本体ハウジング35とグリップハウジング36と間に圧縮して配置される圧縮バネである。この弾性部材40は、本体ハウジング35とグリップハウジング36とが互いに相対移動したときに、弾性変形することで振動を吸収する役割を果たす。
ジョイントカバー41は、蛇腹状の筒状部材であり、弾性変形可能な合成樹脂やゴムなどで形成されている。このジョイントカバー41は、本体ハウジング35とグリップハウジング36との接続部を覆うことで、接続部の汚れなどを防止する。また、本体ハウジング35とグリップハウジング36とが互いに相対移動したときには、上記した弾性部材40とともに振動を吸収する役割を果たす。このジョイントカバー41は、両端部に設けられた係止溝を使用して本体ハウジング35及びグリップハウジング36に取り付けられる。すなわち、前端部の係止溝は、本体ハウジング35の係止突起35e及びバネ受部材42の引掛部(図示せず)に係合する。後端部の係止溝は、グリップハウジング36のフランジ部36fに係合する。
バネ受部材42は、弾性部材40の取り付けに使用される部材である。このバネ受部材42は、本体ハウジング35に挿し込まれて使用される。また、このバネ受部材42は、グリップハウジング36に臨む面に、弾性部材40の端部を支持するための凹部が形成されており、この凹部に弾性部材40の一端部を支持させ、かつ、グリップハウジング36のバネ支持部36aに弾性部材40の他端部を支持させることで、バネ受部材42(本体ハウジング35)とグリップハウジング36との間に、互いに離反する方向に所定のバネ力が働くようになっている。
本体ハウジング35とグリップハウジング36とは、そのままでは弾性部材40の付勢力を受けて外れてしまうため、鋼材で形成されたピン37によって移動範囲を制限するようにしている。具体的には、図3に示すように、グリップハウジング36のピン孔36bから貫通させたピン37を、本体ハウジング35のピン係合部35dの孔に挿通する。このピン37をボルト38とナット(図示せず)によって、ピン孔36bから抜けないように固定する。すると、図6に示すように、ピン37がピン係合部35dに係合して弾性部材40の付勢力を受け止める。言い換えると、ピン37がピン係合部35dに係合することで、本体ハウジング35とグリップハウジング36との離反移動が規制される。なお、本体ハウジング35とグリップハウジング36とが互いに接近する方向に移動したときには、ピン37がピン係合部35dに沿って移動するため、その動きはピン37及びピン係合部35dによっては妨げられない。このため、グリップハウジング36がバネ受部材42に当接するまで、本体ハウジング35とグリップハウジング36とは互いに接近することができる。
一方、グリップハウジング36の他端部(連結部36e付近)は、回り継ぎ手43を介して回動可能に本体ハウジング35に接続されている。
ところで、グリップハウジング36のモータ包囲部36cの両側部には、図1及び図7に示すように、グリップハウジング36の内部に空気を流入させるための吸気窓31が設けられている。また、本体ハウジング35のモータ収容部35bの両側部には、モータ11の上流に配置された第1吸気口51と、この第1吸気口51よりも下流かつ制御基板22の上流に配置された第2吸気口52と、の2種類の吸気口が設けられている。このため、ファン20が回転すると、吸気窓31を通過した空気が、さらに第1吸気口51及び第2吸気口52を通過して、本体ハウジング35の内部に取り込まれる(図6参照)。
本実施形態においては、2種類の吸気口が設けられているため、第1吸気口51から流入した空気でモータ11を冷却し、第2吸気口52から流入した空気で制御基板22を冷却できるようになっている。すなわち、第1吸気口51から流入した空気はモータ11を冷却することで暖められているが、第2吸気口52から新鮮な外気を取り入れることで冷却風の温度を下げ、効率的に制御基板22を冷却できるようになっている。
こうしてモータ11と制御基板22とを冷却した空気は、本体ハウジング35の側部に設けられた排気口32と、本体ハウジング35のバッテリー取付部25に設けられた吹き出し口50と、から排出される。
排気口32は、図1等に示すように、制御基板22の側方で開口するように設けられている。冷却に使用された空気は、図6に示すように、制御基板22の上面に沿って流れるが、このときに側方に流れて排気口32から外部に排出されるようになっている。
なお、本実施形態においては、排気口32は、ハウジング30の右側面にのみ設けられている。言い換えると、図7に示すように、ハウジング30の左側面には排気口32が設けられていない。このようにハウジング30の一方の側部にのみ排気口32が開口していることで、右手で充電式工具10を持ったときに、作業者の顔に排気口32からの排気が吹き付けられないようにしている。なお、本実施形態においては排気口32をハウジング30の右側面にのみ設けるようにしたが、左利き用の充電式工具10であれば排気口32をハウジング30の左側面にのみ設けるようにしてもよい。また、排気口32をどちらに開口させるかを切り替え可能とするために排気口32を開閉式としてもよい。
吹き出し口50は、図5に示すように、バッテリー取付部25の裏面に開口している。この吹き出し口50は、バッテリー取付部25の前端付近に設けられており、ハウジング30とバッテリー24との境界部10bに向けて開口している。このため、前述した排気口32から排出されずに吹き出し口50まで流れてきた空気が、図6に示すように、吹き出し口50から排出され、ハウジング30とバッテリー24との境界部10bから外部へと吹き出すようになっている。なお、吹き出し口50の開口面積は上流の空気流路の面積よりも小さく設定されており、吹き出し口50から排出される空気の流速が増すように形成されている。
このような構成によれば、充電式工具10を上向き姿勢で使用することで充電式工具10の前面に切粉や粉塵が落下してきたときでも、吹き出し口50から排出される空気によって切粉や粉塵の侵入を防ぐことができる。具体的には、吹き出し口50から排出される空気がエアカーテンのような役割を果たすことで切粉や粉塵の堆積を防止したり、充電式工具10に付着した切粉や粉塵を吹き飛ばしたりすることで、切粉や粉塵が充電式工具10の内部に侵入することを防止できる。
しかもこのような効果を新たな部品追加なしで実現しているため、カバーの着脱作業が発生したり、外観寸法が大きくなって取り回し性能が低下したり、部品追加によってコストアップしたりといった問題も発生しない。
また、従来の構造を大きく変更する必要もないので、製品の重量バランスも悪化せず、作業時の操作性に悪影響を与えずに上記したような効果を得ることができる。
また、前記ファン20が取り込んだ空気は、充電式工具10のモータ11及び制御基板22の冷却に使用される。言い換えると、冷却風を使用して切粉や粉塵の侵入を防ぐことができる。このような構成によれば、一般的な充電式工具10において使用されている冷却用のファン20を使用して切粉や粉塵の侵入を防ぐことができるので、機械の複雑化や部品点数の増加が発生しない。
また、吸気口として、前記モータ11の上流に配置された第1吸気口51と、前記第1吸気口51よりも下流かつ前記制御基板22の上流に配置された第2吸気口52と、を備える。すなわち、ファン20によって取り込まれた空気は、モータ11を冷却した後に制御基板22を冷却し、その後、吹き出し口50から排出されて切粉や粉塵の侵入を防ぐ。このような構成によれば、制御基板22によって空気の流れを制御して吹き出し口50に誘導することができる。
また、吸気口として第1吸気口51と第2吸気口52との2つを備えているため、第1吸気口51から吸気した空気でモータ11を冷却し、第2吸気口52から吸気した空気で制御基板22を冷却することができる。第1吸気口51から吸気した空気はモータ11によって暖められており、そのままでは制御基板22の冷却効果が十分に得られないおそれがあるが、第2吸気口52から吸気した新鮮な外気で制御基板22を冷却できるので、冷却効果を高めることができる。
また、前記ハウジング30の側部に前記ファン20が取り込んだ空気を排出するための排気口32を設けている。すなわち、ファン20によって取り込まれた空気は、排気口32から排出されるとともに、吹き出し口50からも排出される。このような構成によれば、排気口32の形状や開口面積等を調整することで吹き出し口50からの排気圧を調整することができる。
しかも、前記排気口32を、前記ハウジング30の一方の側部にのみ開口するように形成したので、排気口32が設けられていない側に作業者の顔がくるようにすれば、排気口32からの排気が作業者の顔に当たらないようにすることができる。具体的には、右手で充電式工具10を持つ場合には、排気口32を右側部にのみ設けるようにすれば、排気口32からの排気が作業者の顔に当たらないようにすることができる。
なお、上記した実施形態においては、吹き出し口50をバッテリー取付部25の裏面に設けたが、本発明の実施形態としてはこれに限らず、少なくとも、吹き出し口50がハウジング30とバッテリー24との境界部10bに向けて開口していればよい。例えば、図8に示すように、吹き出し口50がハウジング30の表面に露出していてもよい。この実施形態においても、吹き出し口50から排出された空気がハウジング30とバッテリー24との境界部10bに吹き付けられるので、境界部10bに切粉や粉塵が堆積することを防止したり、境界部10bの切粉や粉塵を吹き飛ばしたりすることができる。
また、吹き出し口50の変形例としては、吹き出し口50からの排気が直接的にハウジング30とバッテリー24との境界部10bに当たらない態様であってもよい。例えば、吹き出し口50をハウジング30の表面に開口させ、この吹き出し口50からの排気がバッテリー24方向へ吹き出すようにしても、境界部10b付近に粉塵が接近することを防げるので、粉塵が充電式工具10の内部に侵入することを防止できる。
また、吹き出し口50は充電式工具10の側方に設けてもよいし、吹き出し口50を複数設けてもよい。
10 充電式工具
10a 先端工具取付部
10b 境界部
11 モータ
11a 出力軸
12 機構部
13 中間軸
14 回転体
15 揺動ロッド
16 ピストン
17 打撃子
18 中間部材
20 ファン
22 制御基板
23 トリガ
24 バッテリー
25 バッテリー取付部
25a 係合凹部
25b レール
25c 端子部
30 ハウジング
31 吸気窓
32 排気口
35 本体ハウジング
35a 機構収容部
35b モータ収容部
35d ピン係合部
35e 係止突起
36 グリップハウジング
36a バネ支持部
36b ピン孔
36c モータ包囲部
36d 桿部
36e 連結部
36f フランジ部
37 ピン
38 ボルト
40 弾性部材
41 ジョイントカバー
42 バネ受部材
43 回り継ぎ手
50 吹き出し口
51 第1吸気口
52 第2吸気口
S 空気室

Claims (4)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに取り付け可能な着脱式のバッテリーと、
    吸気口から前記ハウジングの内部に空気を取り込むためのファンと、
    を備え、
    前記ハウジングに、前記ハウジングと前記バッテリーとの境界部に向けて開口する吹き出し口を設け、
    前記ファンが取り込んだ空気を、前記吹き出し口から排出可能としたことを特徴とする、充電式工具。
  2. 前記ファンが取り込んだ空気は、充電式工具のモータ及び制御基板の冷却に使用されることを特徴とする、請求項1記載の充電式工具。
  3. 前記吸気口は、前記モータの上流に配置された第1吸気口と、前記第1吸気口よりも下流かつ前記制御基板の上流に配置された第2吸気口と、を備えることを特徴とする、請求項2記載の充電式工具。
  4. 前記ハウジングの側部に前記ファンが取り込んだ空気を排出するための排気口を設け、
    前記排気口を、前記ハウジングの一方の側部にのみ開口するように形成したことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の充電式工具。
JP2015119102A 2015-06-12 2015-06-12 充電式工具 Active JP6657608B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119102A JP6657608B2 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 充電式工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015119102A JP6657608B2 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 充電式工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017001149A true JP2017001149A (ja) 2017-01-05
JP6657608B2 JP6657608B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=57751018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015119102A Active JP6657608B2 (ja) 2015-06-12 2015-06-12 充電式工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6657608B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018180084A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 工機ホールディングス株式会社 電動工具
WO2018225379A1 (ja) * 2017-06-07 2018-12-13 株式会社マキタ せん孔装置
JP2019089261A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 株式会社マキタ 携帯用カンナ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0435883U (ja) * 1990-07-20 1992-03-25
JP2006175592A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Black & Decker Inc 動力工具
JP2011005574A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Hitachi Koki Co Ltd オイルパルス工具
US20120327573A1 (en) * 2011-06-21 2012-12-27 Rainer Glauning Electrical device having a battery pack
JP2013013960A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Makita Corp 打撃工具

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0435883U (ja) * 1990-07-20 1992-03-25
JP2006175592A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Black & Decker Inc 動力工具
JP2011005574A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Hitachi Koki Co Ltd オイルパルス工具
US20120327573A1 (en) * 2011-06-21 2012-12-27 Rainer Glauning Electrical device having a battery pack
JP2013013960A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Makita Corp 打撃工具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018180084A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 工機ホールディングス株式会社 電動工具
WO2018225379A1 (ja) * 2017-06-07 2018-12-13 株式会社マキタ せん孔装置
JPWO2018225379A1 (ja) * 2017-06-07 2020-04-16 株式会社マキタ せん孔装置
JP7073364B2 (ja) 2017-06-07 2022-05-23 株式会社マキタ せん孔装置
JP2019089261A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 株式会社マキタ 携帯用カンナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6657608B2 (ja) 2020-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6620434B2 (ja) 打撃工具
US11446780B2 (en) Dust collector
US10562167B2 (en) Striking tool
JP5729873B2 (ja) 集塵装置
JP5395531B2 (ja) 作業工具
US10751868B2 (en) Impact tool
US11298788B2 (en) Electric power tool dust collection system
JP5267801B2 (ja) 集塵装置付き穿孔工具
US20190314943A1 (en) Dust collector for electric power tool, electric power tool, and dust collection system
WO2015122539A1 (ja) 集塵装置および集塵装置を備えた作業工具
JP6657608B2 (ja) 充電式工具
JP7036560B2 (ja) 作業工具
JP6258063B2 (ja) 集塵装置
JP4485190B2 (ja) 電動ハンマ
JP5321138B2 (ja) 集塵装置付き穿孔工具
JP6686341B2 (ja) 充電式工具
CN206690029U (zh) 动力工具及其吹尘部件
JP2019063890A (ja) 集塵装置
JP6991743B2 (ja) 電動工具
CN108262719A (zh) 动力工具及其吹尘部件
JP2019217588A (ja) 吸塵ビット用集塵システム及びハンマードリル
JP7158908B2 (ja) 電動工具用集塵システム
JP6720528B2 (ja) 作業工具
CN111216076A (zh) 一种低振型电镐
JP2022033911A (ja) 電動工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6657608

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150