JP2017001077A - 溶融金属給湯装置用の電磁ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、酸化物によるダクトの詰まりを生じ難い溶融金属給湯装置用の電磁ポンプを提供することにある。【解決手段】中心部に配設されたダクト321と、ダクト321の外周部にダクト321の軸方向に沿って配設された複数のコイル322と、ダクト321の内側に配設され内側にコア328を収容した保護管327とを備え、溶融金属に浸漬されて溶融金属を吸い上げる溶融金属給湯装置用の電磁ポンプ320において、保護管327をダクト321の内側に支持する支持部327aを保護管327の下端部に配置し、支持部327aが溶融金属に浸漬されるように構成する。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば鋳造装置に溶融金属を給湯するために用いられる溶融金属給湯装置用の電磁ポンプに関する。
本技術分野の背景技術として、特開2012−232338号公報(特許文献1)がある。この公報には、溶融金属電磁ポンプをダイキャストマシンの射出スリーブの下側に接続して、溶融金属の給湯源(溶融金属槽)から汲み上げた溶融金属を射出スリーブの下側から射出スリーブの内部に充填する溶融金属給湯装置が記載されている(要約参照)。
また、特許文献1の溶融金属電磁ポンプでは、ポンプ側ダクトと射出スリーブ側ダクト(給湯側ダクト)とがフランジ継手を介して密に接続されており、コアを収容した保護管のフランジがポンプ側ダクトと射出スリーブ側ダクトとのフランジ継手の間に挟持されている。これにより保護管に収容されたコアは、ポンプ側ダクトの中心に位置するように保持されている(段落0030参照)。
特開2012−232338号公報
特許文献1の溶融金属電磁ポンプでは、保護管の支持部(フランジ)が保護管の上端部であり、溶融金属槽内の溶融金属の外側に配置されている。この場合、溶融金属電磁ポンプのタクト内の湯面が溶融金属槽内の湯面と同様に酸化するので、このダクト内の酸化物を溶融金属と共に吸い上げると、酸化物が保護管の支持部に詰まり易くなる。
本発明の目的は、酸化物によるダクトの詰まりを生じ難い溶融金属給湯装置用の電磁ポンプを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の溶融金属給湯装置用の電磁ポンプは、中心部に配設されたダクトと、前記ダクトの外周部に前記ダクトの軸方向に沿って配設された複数のコイルと、前記ダクトの内側に配設され内側にコアを収容した保護管とを備え、溶融金属に浸漬されて溶融金属を吸い上げる溶融金属給湯装置用の電磁ポンプにおいて、前記保護管を前記ダクトの内側に支持する支持部を前記保護管の下端部に配置し、前記支持部が溶融金属に浸漬されるように構成する。
本発明によれば、酸化物によるダクトの詰まりを生じ難い溶融金属給湯装置用の電磁ポンプを提供することができる。
本発明を適用した低圧鋳造装置の一実施例に係る正面図であり、一部を断面で示す図である。 本発明を適用した低圧鋳造装置の一実施例に係る側面図であり、一部を断面で示す図である。 図1の低圧鋳造装置に用いられる電磁ポンプの横断面図である。 図3の電磁ポンプのダクトを構成する部品を共通の軸線上に分解して示す分解立体図である。 図3の電磁ポンプにおけるダクトの吸い込み口近傍を拡大して示す拡大断面図である。 図5に示す電磁ポンプのダクトのVI−VI矢視断面図である。
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。本実施例の中には複数の発明が含まれている。本実施例では、複数の発明を低圧鋳造装置に適用した例を説明する。低圧鋳造装置は、溶融金属を比較的低い圧力(0.5atm前後)で鋳型(金型)の中に充填し、成型を行う装置である。本発明は、低圧鋳造装置以外の装置にも、適用可能である。例えば、鋳型に溶融金属を500乃至1000atmの圧力で圧入して成形を行うダイカスト装置のスリーブへの給湯にも適用可能である。
図1及び図2を参照して、本発明を適用した低圧鋳造装置の一実施例の構成を説明する。図1は、本発明を適用した低圧鋳造装置の一実施例に係る正面図であり、一部を断面で示す図である。図2は、本発明を適用した低圧鋳造装置の一実施例に係る側面図であり、一部を断面で示す図である。
低圧鋳造装置100は鋳造部200と溶融金属給湯部300とを備える。
鋳造部200は、下型201aと上型201bとを有する鋳型201と、上下方向に伸縮するアクチュエータ202とを備える。
鋳型201の下型201aは台板203の上面に載置され、台板203に固定されている。上型201bは連結部材204によりアクチュエータ202の先端部に連結されている。下型201a及び上型201bには両者に形成された窪みによりキャビティ201cが形成されている。また、鋳型201には押しピンユニット205が設けられている。押しピンユニット205には一つ又は複数の押しピン205aが設けられている。押しピンユニット205は上型201bに対して上下方向にスライド可能に取り付けられている。下型201aと上型201bとが組み合わされてキャビティ201cが形成された状態では、押しピンユニット205の支持部205bの下端部が下型201aに当接し、押しピン205aはその先端がキャビティ201c内に突出しない位置で、押しピンユニット205に支持されている。
アクチュエータ202は台板206の上面に載置され、下端部が台板206に固定されている。アクチュエータ202は直動アクチュエータであり、伸縮することにより、上端部の位置が上下方向(高さ方向)に移動する。アクチュエータ202の上端部は連結部材204に連結されている。
連結部材204は、上部連結板204aと、連結支柱204bと、下部連結板204cとで構成される。連結支柱204bは上部連結板204aから下方に向かって延設されている。下部連結板204cは連結支柱204bの下端部に取り付けられている。鋳型201の上型201bは下部連結板204cに固定されている。アクチュエータ202が駆動されてその先端部が上方に移動することにより、上型201bは連結部材204により持ち上げられて下型201aから分離し、上方に移動する。
アクチュエータ202が載置される台板206は、複数の支柱207により、台板203の上側に支持されている。支柱207は床面Fから台板206の取り付け部まで延設されている。支柱207の中間部にストッパ207aが設けられている。台板203は、支柱207に設けられたストッパ207aよりも上側に配置されており、支柱207の長手方向(延設方向)に沿ってスライド可能な状態で支柱207に連結されている。すなわち、台板203は上下方向にスライド可能なスライド板で構成される。ストッパ207aは台板203のスライド可能な下方範囲を規制する。支柱207のストッパ207aから上側の部分は台板203のスライドガイドを構成する。
台板206の下面側には、押しピンユニット205が当接する当接部材208が設けられている。押しピンユニット205は鋳造品を上型201bから外すためのユニットである。上型201bがアクチュエータ202により持ち上げられると、押しピンユニット205の上端部が当接部材208の下面に当接する。この状態からさらに上型201bがアクチュエータ202により持ち上げられると、押しピンユニット205の押しピン205aの下端部が上型201bから突出し、鋳造品を上型201bから押し出す。
溶融金属給湯部300は、溶融金属を溜める溶融金属槽本体310と、溶融金属槽本体310から溶融金属を吸い上げる電磁ポンプ320と、アルミ合金のインゴットを溶解する電気炉340とを備えている。本実施例の低圧鋳造装置100は溶融金属としてアルミ合金を使用する装置を対象としている。このため、溶融金属槽本体310、電磁ポンプ320及び電気炉340においては、溶解したアルミ合金に触れる部分及びその近傍に、600℃を超える高温に対する耐熱性が要求される。
溶融金属槽本体310は溶融金属301の貯留槽(溶融金属槽)311を有する。電磁ポンプ320及び電気炉340は貯留槽311の内側に配置されている。
電磁ポンプ320は、溶融金属301の流路となるダクト321と、ダクト321の外周側に巻回されたコイル322とを有する。電磁ポンプ320は少なくとも下端部が溶融金属301に浸漬される浸漬型の電磁ポンプであり、ダクト321の下端部(吸い込み口)321aが貯留槽311の底面311aと対向している。ダクト321はSi3N4で製造されている。電磁ポンプ320は、コイル322に三相交流電流を通電することにより発生する電磁力を利用して溶融金属を吸い上げる。
なお、電磁ポンプ320は、吊設部110により、台板203に吊設されている。下型201aと上型210bとを連結してアクチュエータ202を伸長させることにより、台板203が上昇する。台板203の上昇により、電磁ポンプ320は、溶融金属槽本体310から分離して吊り上げられる。
ダクト321の上端部の外周には溶融金属301の液面を検知するレベル計323が配設されている。レベル計323は励磁コイル(誘導コイル)と検出コイルとを有する誘導式のレベル計で構成されている。レベル計323が検出する液面の高さを所定の範囲に維持しておき、鋳造時に一定量の溶融金属301をキャビティ201cに給湯する。誘導式レベル計では、励磁コイルと検出コイルとの構成において、種々の形態のものがある。本実施例では、誘導式レベル計はいずれの形態であってもよい。
ダクト321の上端にはベルマウス324が設けられている。ベルマウス324には、下端側から上端側に向かって縮径するベルマウスが形成されている。ベルマウス324の外周部には、ヒータ325が設けられており、溶融金属301の凝固を防止する。
ベルマウス324に形成されたベルマウスは、ダクト321が構成する溶融金属の給湯通路と、下型201aに形成された連通孔201dとを連通するように設けられている。連通孔201dは、下型201aを貫通しており、キャビティ201cと下型201aの外部とを連通するように形成されている。ダクト321、ベルマウス324及び連通孔201dは、キャビティ201cへの溶融金属の給湯通路を構成する。
電気炉340は溶解坩堝341と複数の電気炉ヒータ342と開閉部材(蓋部)343とを備える。溶解坩堝341には、金属材料収容室341aが形成されている。金属材料収容室341aの底部には、貫通孔341bが形成されている。本実施例では、溶解する金属材料としてアルミ合金のインゴットを用いる。従って、金属材料収容室341aにはアルミ合金のインゴット302を収容する。
ここで溶融金属槽310の説明に戻る。
貯留槽311の上面は蓋体(天井部材)315で覆われている。蓋体315の下面側(貯留槽311に面する内面側)には、貯留槽311内を熱するための貯留槽ヒータ316が設けられている。
貯留槽311の蓋体315の表面側には、図2に示すように、コネクタ317aとセラミックターミナル317bとが配設されている。貯留槽ヒータ316は、コネクタ317aとセラミックターミナル317bとを通じて、電力の供給を受ける。
蓋体315の表面側にはブロワ318が配置され、溶融金属槽310が発生する高熱の影響を受けない位置に操作箱109が設けられている。操作箱109には、低圧鋳造装置100を制御するコントローラが内蔵されている。コントローラはアクチュエータ202や電磁ポンプ320等を制御する。
次に、本実施例の低圧鋳造装置100による鋳造工程について説明する。
貯留槽311に溶融金属301が入っていない状態から、電気炉340にアルミ合金のインゴット302を供給し、電気炉ヒータ342に通電してインゴット302を加熱する。溶融したインゴットは溶解坩堝341の下部に形成された貫通孔341bから貯留槽311に流下する。この時、貯留槽311は貯留槽ヒータ316によってアルミ合金の融点以上の温度に加熱されている。
電気炉ヒータ342で溶解した溶融金属301は、貯留槽311に溜まる。溶融金属301は、液面が所定の高さになるまで溜められる。
貯留槽311内において溶融金属301が所定の液面高さまで溜められると、鋳造が開始される。鋳造工程においては、レベル計323が検出する溶融金属301の液面の高さを所定の範囲に維持しておき、鋳造時に一定量の溶融金属301をキャビティ201cに給湯する。このとき、鋳型201は、下型201aの上に上型201bが重ね合わされ、組み立てられた状態である。
溶融金属301の液面の高さの維持とキャビティ201c内への給湯とは、電磁ポンプ320を駆動することにより実行される。鋳造工程を開始するためには、電磁ポンプ320による鋳型201への給湯が必要である。電磁ポンプ320を確実に動作させるためには、溶融金属301の液面の高さは、ダクト321の外周において下側に配設された2つのコイル322を超える高さであることが望ましい。溶融金属給湯部300には、貯留槽311の液面を検知する、図示しないレベル計が設けられている。
鋳造物が成型されると、アクチュエータ202を駆動して上型201bを上昇させる。上型201bを上昇させると、上型201bが下型201aから離れ、鋳型201のキャビティ201cが開く。さらに上型201bを上昇させると、押しピンユニット205の上端部が当接部材208の下面に当接し、押しピンユニット205が上型201bに対して押し下げられる。これにより、押しピン205aの下端部が上型201bから突出する。押しピン205aの突出により、鋳造品は上型201bから押し出される。上型201bから押し出された鋳造品は、図示しない受け部材で受ける。1回の鋳造工程が完了すると、再び下型201aの上に上型201bを重ね合わせ、鋳型201を組み立て、成型を繰り返す。
次に、電磁ポンプ320の構成について説明する。
図3は、図1の低圧鋳造装置100に用いられる電磁ポンプ320の横断面図である。なお、本実施例の溶融金属給湯装置用の電磁ポンプは、溶融金属に浸漬されて溶融金属を吸い上げる浸漬型電磁ポンプである。
電磁ポンプ320の筐体320aの中心部にはダクト321が配設されている。ダクト321の外周部には複数のコイル322が配設されている。本実施例では、コイルに三相交流電流を供給する。このため、ダクト321の軸方向に沿って3の倍数個のコイル322が配置される。ダクト321とコイル322との間にヒータ329が設けられている。ヒータ329は、ダクト321の外周面に接触するようにして、ダクト321に巻回されている。ダクト321の内側には、コア328を収容した保護管327が配設されている。
ダクト321の上部にはフランジ321bが設けられている。フランジ321bを押圧部材319で下方に押圧することにより、ダクト321の下端部がパッキン331を介して筐体320aの内面320bに押し付けられ、ダクト321が筐体320aに固定される。
押圧部材319は、フランジ321bに当接する押圧板319aと、筐体320aの上部に設けられたフランジ部326に固定された支持部材319bと、一端が支持部材319bに支持され、他端が押圧板319aに支持されたコイルばね319cとで構成される。コイルばね319cは押圧板319aを下方に付勢し、押圧板319aはダクト321に対して下方に向かう力を作用させる。
図4は、図3の電磁ポンプ320のダクト321を構成する部品を共通の軸線上に分解して示す分解立体図である。
コア328の下端部に第一ねじ部材333が螺合されている。コア328は、保護管327の下端側から保護管327の内側に挿入され、保護管327の下端部に第二ねじ部材332が螺合される。保護管327と第二ねじ部材332との間にはパッキン330を介在させ、溶融金属301が保護管327の内側に浸入するのを防ぐ。第二ねじ部材332は第一ねじ部材333を下端側から押圧し、保護管327との間で第一ねじ部材333を挟持する。これによってコア328付き第一ねじ部材333が保護管327にガタ付きが無く密に固定されるのでコア328の小さな電磁振動が大きな振動を誘発することが無くなるばかりでなく、コア328の熱膨張も常に一定方向となり、熱膨張吸収代の設計が簡単になる。
コア328を収容した保護管327は、ダクト321の下端側からダクト321の内側に挿入される。このとき、保護管327の下端外周部に形成された突状部327aがダクト321の下端内周面に形成された段付き部321aに当接することで、保護管327はダクト321に対して軸方向に位置決めされる。更に突状部327cがダクト321の下端内周面に内接しながら挿入されるので保護管327の横ブレも防止できる。保護管327の突状部327aは、保護管327の外周面から径方向に突出するように形成されている。これによってダクト321の段付き部321aは、強度確保の為に下端部の内周面に形成された拡径部によって構成される。
図5は、図3の電磁ポンプにおけるダクトの吸い込み口近傍を拡大して示す拡大断面図である。
ダクト321は、筐体320aの上端側から筐体320aの内側に収容される。このとき、ダクト321の下端部と筐体320aとの間にはパッキン331を介在させ、溶融金属301が電磁ポンプ320の内側に浸入するのを防ぐ。
ダクト321が押圧部材319により下方に向けて押圧されると、ダクト321の段付き部321aが保護管327の突状部327aを下方に向けて押圧する。これにより、保護管327の下端部はパッキン331を介して筐体320aの内面320bに押し付けられ、保護管327がダクト321の内側で固定される。すなわち、突状部327aを段付き部321aに当接させた状態で、ダクト321及び保護管327を電磁ポンプ320の筐体320aに向けて押し付けることにより、ダクト321及び保護管327は筐体320aに支持される。なお、保護管327の下端部はパッキン331に当接する必要なく、内面320bに直接当接する構成であってもよい。
保護管327の下端部とダクト321の下端部とがパッキン331を介して押し付けられる筐体320aの内面320bは、電磁ポンプ320の筐体320aの下端面(底面)に形成された吸い込み口321aの外周部の内面(筐体面)である。
図6は、図5に示す電磁ポンプ320のダクト321のVI−VI矢指断面図である。
本実施例では、突状部327aを保護管327の外周面に3個形成している。3個の突状部327aは周方向に間隔を空けて設けられている。本実施例では3個の突状部327aは周方向に等間隔に配置されている。この場合、突状部327aが配置される角度間隔は120°である。
保護管327はダクト321の中心部に傾きなく配設される必要がある。保護管327がダクト321の内側で傾いた状態になると、保護管327の内側に収容されたコア328の位置がコイル322の中心からずれる。すると、溶融金属301に作用する電磁力が不均一になり、電磁ポンプ320の性能低下につながる。
また、保護管327の傾きにより、保護管327の外周面とダクト321の内周面との間に形成される溶融金属の流路の幅が周方向において不均一になる。特に保護管327の上端部はダクト321の内周面に接触部を構成するか、ダクト321の内周面との間に狭小幅の流路部を形成することになる。この場合、接触部又は狭小幅の流路部は、貯留槽311に溜められた溶融金属301の外側に位置する。
特許文献1の電磁ポンプでは、保護管の支持部(フランジ)が保護管の上端部に設けられており、溶融金属槽内の溶融金属の外側に配置されている。この場合、電磁ポンプが溶融金属槽内の酸化物を溶融金属と共に吸い上げると、酸化物が保護管の支持部に詰まり易くなる。
従って、保護管327の傾きにより保護管327の上端部に接触部や狭小幅の流路部が構成されると、特許文献1と同様に、接触部又は狭小幅の流路部に酸化物が詰まり易くなる。
本実施例では、突状部327aを3個設けていることにより、ダクト321内で保護管327が傾くのを防止することができる。また、突状部327aを4個以上設ける場合と比べて、ダクト321内に形成される溶融金属301の流路の流路抵抗を小さくすることができる。すなわち本実施例では、突状部327aを3個設けていることにより、保護管327の傾きを防止した上で、溶融金属301の流路抵抗を最小にすることができる。
本実施例では、突状部327a及び突状部327cが保護管327の支持部を構成している。突状部(支持部)327a及び突状部327cは、保護管327の下端部に構成されており、貯留槽311に溜められた溶融金属301に浸漬されている。このため、電磁ポンプ320を駆動して溶融金属301を吸い上げる際に、酸化物が保護管327の突状部(支持部)327aに詰まり難くなる。これにより、電磁ポンプ320のメンテナンス回数を減らすことができ、低圧鋳造装置100の稼働率を高めることができる。
電磁ポンプ320が溶融金属301を吸い上げるためには、溶融金属301の液面は3の倍数個のコイル322のうち下から2つ目のよりも上側にあることが好ましい。従って、突状部(支持部)327a及び突状部327cは下から2つ目のコイル322の上面よりも下側に配置されることが好ましい。電磁ポンプ320は、溶融金属301の液面が最も下側に配置されたコイル322の下端から1.5コイル分上側にあれば、溶融金属301を吸い上げることができる。従って、突状部(支持部)327a及び突状部327cは、最も下側に配置されたコイル322の下端から1.5コイル分の高さ位置よりも下側に配置されることが、より好ましい。
本実施例の電磁ポンプ320では、コイル322は貯留槽311の内側にのみ配置されているが、コイル322の他に、貯留槽311の外側に第二のコイル群を配置してもよい。
100…低圧鋳造装置、200…鋳造部、202…アクチュエータ、205…押しピンユニット、300…溶融金属給湯部、201…鋳型、310…溶融金属槽本体、311…貯留槽、311a…貯留槽311の底面、315…蓋体(天井部材)、316…貯留槽ヒータ、319…押圧部材、319a…押圧板、319b…支持部材、319c…コイルばね、320…電磁ポンプ、320a…筐体、320b…筐体320aの内面、321…ダクト、321a…ダクト321の段付き部、321b…フランジ、322…コイル、327…保護管、327a,327c…保護管327の突状部、328…コア、329…ヒータ、330…パッキン、331…パッキン、332…第二ねじ部材、333…第一ねじ部材、340…電気炉。

Claims (7)

  1. 中心部に配設されたダクトと、前記ダクトの外周部に前記ダクトの軸方向に沿って配設された複数のコイルと、前記ダクトの内側に配設され内側にコアを収容した保護管とを備え、溶融金属に浸漬されて溶融金属を吸い上げる溶融金属給湯装置用の電磁ポンプにおいて、
    前記保護管を前記ダクトの内側に支持する支持部を前記保護管の下端部に配置し、前記支持部が溶融金属に浸漬されるように構成したことを特徴とする溶融金属給湯装置用の電磁ポンプ。
  2. 請求項1に記載の溶融金属給湯装置用の電磁ポンプにおいて、
    前記保護管は下端部外周面に径方向に突出する突状部を有し、
    前記ダクトは下端部内周面に拡径部によって形成される段付き部を有し、
    前記支持部を前記保護管の前記突状部で構成し、
    前記突状部を前記段付き部に当接させた状態で、前記ダクト及び前記保護管を電磁ポンプの筐体に向けて押し付けることにより、前記ダクト及び前記保護管を前記筐体に支持したことを特徴とする溶融金属給湯装置用の電磁ポンプ。
  3. 請求項2に記載の溶融金属給湯装置用の電磁ポンプにおいて、
    前記筐体は下端面に形成された吸い込み口を有し、
    前記ダクトの下端部及び前記保護管の下端部は、前記吸い込み口の外周部の筐体面に向けて押し付けられていることを特徴とする溶融金属給湯装置用の電磁ポンプ。
  4. 請求項3に記載の溶融金属給湯装置用の電磁ポンプにおいて、
    前記突状部は前記保護管の周方向に間隔を空けて3個配置されていることを特徴とする溶融金属給湯装置用の電磁ポンプ。
  5. 請求項4に記載の溶融金属給湯装置用の電磁ポンプにおいて、
    少なくとも前記ダクトの下端部と前記筐体との間にパッキンを挟設したことを特徴とする溶融金属給湯装置用の電磁ポンプ。
  6. 請求項1に記載の溶融金属給湯装置用の電磁ポンプにおいて、
    前記コイルは、3の倍数個が設けられて、三相交流電流が給電され、
    前記支持部は、3の倍数個の前記コイルのうち下から2つ目のコイルの上面よりも下側に配置されたことを特徴とする溶融金属給湯装置用の電磁ポンプ。
  7. 請求項1に記載の溶融金属給湯装置用の電磁ポンプにおいて、
    前記コアの一端部に螺合されたねじ部材が前記保護管に密着して固定されたことを特徴とする溶融金属給湯装置用の電磁ポンプ。
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