JP2017000643A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転可動体102を、第1演出位置および第2演出位置の間を姿勢変位させることで、第1表示装置の演出を反射表示するハーフミラー部105が移動する。ハーフミラー部105の移動領域の後側に、ハーフミラー部105の移動方向に沿って配列された複数の発光表示部276は、明輝した発光状態と、発光状態よりも暗い減光状態または消灯状態とに個別に切替えることができる。回転可動体102を移動させながらハーフミラー部105で演出を行う演出表示では、移動するハーフミラー部105の後方に位置する発光表示部276を、減光状態または消灯状態に制御する。
【選択図】図12
Description
所定の開始条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段(290)と、演出表示が行われる演出表示部(105)が配設された可動手段(102)とを備え、前記当り判定手段(290)の判定結果が当りである場合に遊技者に有利な特別遊技が生起させる遊技機において、
前記可動手段(102)は、作動制御手段(291)の制御に基づいて、第1演出位置および該第1演出位置から離れた第2演出位置の間を姿勢変位可能に構成され、
前記演出表示部(105)は、表示制御手段(292)の制御に基づいて、前記第1演出位置に停止時、前記第2演出位置に停止時、第1演出位置および第2演出位置の間の移動時に演出表示が可能に構成され、
前記演出表示部(105)の移動領域の後側に、該演出表示部(105)の移動領域に沿って配列された複数の発光演出手段(276)を備え、
前記各発光演出手段(276)は、発光制御手段(291)の制御に基づいて、明輝した発光状態と、該発光状態よりも暗い減光状態または消灯状態とに個別に切替え可能に構成され、
前記可動手段(102)の姿勢変位に基づいて前記演出表示部(105)を前記第1演出位置および第2演出位置の間で移動させながら該演出表示部(105)で演出を行う演出表示では、移動する該演出表示部(105)の後方に位置する発光演出手段(276)を、前記減光状態または消灯状態に制御可能に構成されたことを要旨とする。
前記可動手段(102)が、前後方向に延在する回転軸線(L)を中心として回転するように配設され、
環状に配列された前記発光演出手段(276)を、前記演出表示部(105)の移動に伴って順次減光状態または消灯状態に制御可能に構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、回転軸線を中心とする可動手段の回転に伴って演出表示部が第1演出位置および第2演出位置の間を環状に移動するので、変化に富んだ演出表示を行うことができる。そして、環状に配列された発光演出手段を発光状態に制御することで、インパクトがある演出を実行することができる。また、演出表示部の移動領域に沿って環状に配列された各発光演出手段を、演出表示部の移動に伴って順次減光状態または消灯状態とすることで、環状に移動する該演出表示部での演出表示の視認性を高めつつ、発光演出手段による演出効果を高めることもできる。
前記第2演出位置は、前記第1演出位置に対して前記回転軸線(L)を挟んだ反対に設定され、
前記演出表示部(105)は、前記回転軸線(L)を中心として、前記第1演出位置での該演出表示部(105)と反対向きとなる姿勢で前記第2演出位置に保持され、
前記演出表示部(105)が前記第1演出位置に保持されている場合は、該演出表示部(105)において正位置表示となる演出表示を実行可能に構成され、
前記演出表示部(105)が前記第2演出位置に保持されている場合は、該演出表示部(105)において、正位置表示となる演出表示および該正位置表示に対し反対向きの逆位置表示となる演出表示を実行可能に構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、第1演出位置に保持した演出表示部での演出表示と、該第1演出位置に対して回転軸線を挟んだ反対に位置する第2演出位置に保持した演出表示部での演出表示とを異ならせることができ、演出表示部における演出表示の多様化が図られる。
前記可動手段(102)に配設されて該可動手段(102)の変位に追従して姿勢変位する第1表示手段(103)と、前記第1演出位置に位置する前記演出表示部(105)の後方に固定された第2表示手段(104)とを備え、
前記演出表示部(105)は、前記第1表示手段(103)の演出を反射して表示し得ると共に、前記第2表示手段(104)の演出を透過し得るよう構成され、
前記第1表示手段(103)の演出および第2表示手段(104)の演出を重ねて表示する場合には、前記演出表示部(105)を、前記第2表示手段(104)と前後に重なる前記第1演出位置に移動させる一方、
前記第1表示手段(103)の演出および第2表示手段(104)の演出を重ねずに表示する場合には、前記演出表示部(105)を、前記第2表示手段(104)と前後に重ならない位置に移動させるを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、演出表示部を第1演出位置に保持した場合には、第1表示手段の演出および第2表示手段の演出を重ねて表示することができ、該演出表示部を第2演出位置に保持した場合には、第1表示手段の演出および第2表示手段の演出を別々の位置で表示することができるので、複雑で多彩な演出表示が可能である。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2、図9参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体13aを備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、上球受け皿14は、前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
前記中枠12は、図1に示すように、上縁をなす上枠部と、下縁をなして打球発射装置等が設置された下枠部と、左側縁をなす左枠部と、右側縁をなす右枠部とから構成され、全体が外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。中枠12には、遊技盤20を前側から着脱可能に設置し得る遊技盤保持部が設けられている。そして中枠12は、外枠11の左上および左下に設けられたヒンジ17,17を介して該外枠11に枢支され、該外枠11に対して左側端部を中心として開閉し得るようになっている。なお中枠12は、上下左右の各枠部が一体成形されたものであってもよい。
前記前枠13は、図1に示すように、中枠12の外郭形状に略合致する板状に形成されると共に前後方向に開口する窓口18が開設された枠本体の前側に、該窓口18を囲むように複数の装飾部材19が取付けられている。装飾部材19内には、LEDチップを実装し発光基板(図示せず)が配設され、該発光基板のLEDチップが発光制御されることで装飾部材19の光透過部分が明輝されるようになっている。
前記遊技盤20は、図9〜図10に示すように、ベニア等を貼り合わせた木製合板を材質とし、中枠12に設けられた遊技盤保持部の内縁形状に整合する外形形状に形成された略矩形の平板状の部材である。遊技盤20の前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール21と、この外レール21の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール22と、外レール21の右上部から内レール22の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材23等が配設されており、両レール21,22および盤面飾り部材23で囲まれた内側が遊技領域24として構成されている。遊技盤20には、前後に貫通する装着口が遊技領域24内に複数開設されて、各装着口に対して各種の遊技盤構成部品が前側から取付けられる。また、遊技領域24の最下部位置には、該遊技領域24に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口33が開設されている。更に、遊技盤20には、遊技領域24内に多数の遊技釘31が配設されており、遊技領域24を流下するパチンコ球が、遊技釘31に接触することで流下方向を不規則に変化したり誘導されるようになっている。なお、遊技盤20に開設される装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
前記始動入賞装置25は、図2および図9(a)に示すように、上方に設けられた第1始動入賞口26と、該第1始動入賞口26の下方に設けられた第2始動入賞口27とを備えている。第1始動入賞口26は、該始動入賞口26に入賞したパチンコ球(入賞球)を検出すると共に検出信号をメイン制御手段としてのメイン制御基板290(図7参照)へ送信する第1始動入賞検出センサ45(図7参照)を備えている。すなわち、第1始動入賞口26は、遊技領域24内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口であり、該遊技領域24を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。そして、第1始動入賞検出センサ45からの検出信号を受信したメイン制御基板290は、前述したように、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信すると共に、入賞時情報(各種乱数情報)を取得して、該入賞時情報に基づいて大当り(当り)抽選(当り判定)を行うようになる。
第1遊技領域24aの下流部に配設された第1特別入賞装置28は、図2および図9(a)に示すように、第1遊技領域24aに横長に開口する特別入賞口28aが上側に設けられた本体と、該特別入賞口28aを開閉自在に閉成するシャッタ形態の開閉部材28bと、特別入賞口28aに入賞したパチンコ球(入賞球)を検出すると共に検出信号をメイン制御基板290へ送信する第1特別入賞検出センサ47と、開閉部材28bを開閉する開閉手段としての第1特別入賞ソレノイド74とを備えている(図7参照)。開閉部材28bは、特別入賞口28aに対して前後方向へスライド移動が可能に配設され、第1特別入賞ソレノイド74の作動に伴って、特別入賞口28aが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置とにスライド移動する。そして、第1特別入賞検出センサ47からの検出信号を受信したメイン制御基板290は、前述したように、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信する。ここで、第1特別入賞装置28は、第1始動入賞口26へパチンコ球が入賞して第1特別入賞検出センサ45から検出信号がメイン制御基板290へ送信されたことを契機として、メイン制御基板290が行う大当り抽選の結果として所定の大当り遊技(例えば、確変大当り遊技や非確変大当り遊技等の特別遊技)が生起された場合に、該大当りのラウンド演出に基づいて開閉部材28bを動作させて特別入賞口28aを所定の回数で開放するよう制御される。すなわち、メイン制御基板290は、所定の判定条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段としての機能を備えている。
第2遊技領域24bの下流部に配設された第2特別入賞装置29は、図2および図9(a)に示すように、基本構成は第1特別入賞装置28と同じである。すなわち、第2特別入賞装置29は、第2遊技領域24bに横長に開口する特別入賞口29aが上側に設けられた本体と、該特別入賞口29aを開閉自在に閉成するシャッタ形態の開閉部材29bと、特別入賞口29aに入賞したパチンコ球(入賞球)を検出すると共に検出信号をメイン制御基板290へ送信する第2特別入賞検出センサ48と、開閉部材29bを開閉する開閉手段としての第2特別入賞ソレノイド75とを備えている(図7参照)。開閉部材29bは、特別入賞口29aに対して前後方向へスライド移動が可能に配設され、第2特別入賞ソレノイド75の作動に伴って、特別入賞口29aが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置とにスライド移動する。そして、第2特別入賞検出センサ48からの検出信号を受信したメイン制御基板290は、前述したように、球払出装置が所定数の賞球を払い出させるように球払出制御基板に制御信号を送信する。ここで、第2特別入賞装置29は、第2始動入賞口27へパチンコ球が入賞して第2特別入賞検出センサ46から検出信号がメイン制御基板290へ送信されたことを契機として、メイン制御基板290が行う大当り抽選の結果として所定の大当り遊技(例えば、確変大当り遊技や非確変大当り遊技等の特別遊技)が生起された場合に、該大当りのラウンド演出に基づいて開閉部材29bを動作させて特別入賞口29aを所定の回数で開放するよう制御される。
前記第1ゲート部材65は、該第1ゲート部65を通過するパチンコ球を検出する第1ゲートセンサ67が設けられている。この第1ゲートセンサ67は、前記メイン制御基板290(メイン制御CPU290a)に配線接続されており(図7参照)、該第1ゲートセンサ67からメイン制御基板290への球検出信号の入力(すなわち第1ゲートセンサ67のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞口27の始動入賞ソレノイド73が駆動制御されて開閉扉27aが開閉動作するようになっている。
前記第2ゲート部材66は、該第2ゲート部66を通過するパチンコ球を検出する第2ゲートセンサ68が設けられている。この第2ゲートセンサ68は、前記メイン制御基板290(メイン制御CPU290a)に配線接続されており(図7参照)、該第2ゲートセンサ68からメイン制御基板290への球検出信号の入力(すなわち第2ゲートセンサ68のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞口27の始動入賞ソレノイド73が駆動制御されて始動用開閉部材29bが開閉動作するようになっている。
前記第1普通入賞部材69の第1普通入賞口69aは、前記遊技領域49(第1遊技領域24a)内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域24を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。また、前記第2普通入賞部材70の第2普通入賞口70aは、前記遊技領域24(第2遊技領域24b)内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域24を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。パチンコ機10は、第1普通入賞口69aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第1普通入賞検出センサ71および第2普通入賞口70aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第2普通入賞検出センサ72を備えている。各普通入賞検出センサ71,72は、前記メイン制御基板290(メイン制御CPU290a)に配線接続されており(図7参照)、普通入賞検出センサ71,72がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板290に出力し、該メイン制御基板290の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、実施例では、第1普通入賞部材69の第1普通入賞口69aへパチンコ球が入球した際の賞球数が10個に設定されるのに対し、第2普通入賞部材70の第2普通入賞口70aへパチンコ球が入球した際の賞球数が5個に設定されている。
図2、図9(a)および図10に示すように、前記枠状装飾体35は、複数の枠状装飾部材を組付けて構成されている。すなわち枠状装飾体35は、環状に形成された枠部材36と、枠部材36に組付けられた複数(実施例では3つ)の装飾部材37(37a〜37c)と、枠部材36の内側下部に配設されたステージ部材38とを備えている。また、枠状装飾体35の枠部材36には、「右打ち」および「左打ち」を表示可能な発光表示装置40が組付けられている。
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域24外の左下部位置)には、前記メイン制御CPU290aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図2に示す如く、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部80A,80B、特図保留表示部82,83、普図表示部85、普図保留表示部86、ラウンド表示部87、状態表示部88、右打ち表示部89等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技情報表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
前記特図表示部80A,80Bは、前記始動入賞口26,27への入賞を契機として作動するものであって、実施例では、前記第1始動入賞口26への入賞(第1始動入賞検出センサ45の検出)を契機として変動表示を開始する第1特図表示部80Aと、第2始動入賞口27への入賞(第2始動入賞検出センサ46の検出)を契機として変動表示を開始する第2特図表示部80Bとからなる。そして、前記第1始動入賞口26へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部80Aの変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に複数種類の特別図柄(以下、特図という)の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口27へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部80Bの変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われて、最終的に複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。
前記第1始動入賞口26にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)が機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM290c)に第1特図始動保留情報(第1始動保留情報)として記憶されるようになっている。同様に、前記第2始動入賞口27にパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)は機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM290c)に第2特図始動保留情報(第2始動保留情報)として記憶されるようになっている。そして、前記遊技情報表示部Mに、第1特図始動保留情報の保留数を表示する第1特図保留表示部82および第2特図始動保留情報の保留数を表示する第2特図保留表示部83が設けられている(図2参照)。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部82,83の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。この大当り遊技には、規定ラウンド数が異なる複数種類のものが設定されており、当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部87(図2参照)が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。本実施例では、大当り遊技の規定ラウンド数として、「2回」の1種類が設定されており、該ラウンド表示部87で規定ラウンド数を識別可能に報知するようになっている。なお、実施例のように、パチンコ機10に設定されている大当り遊技の全ての規定ラウンド数が同一である場合には、当該ラウンド表示部87を省略することができる。
実施例のパチンコ機10では、後述するように、大当り遊技終了後に付与される遊技状態として、確変状態および変短状態が設けられており、これらの遊技状態を報知する状態表示部88(図2,図7参照)が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。
前記遊技情報表示部Mに設けられた右打ち表示部89は、前記第2遊技領域24bへパチンコ球を打ち出して遊技を実行する右打ち遊技状態であることを特定可能に表示する表示部である。すなわち、右打ち遊技状態では、第2遊技領域24bへパチンコ球を打ち出して遊技を行うことで、第1遊技領域24aへパチンコ球を打ち出して遊技を行う場合と比べて、遊技者により多くの特典が付与される状態であり、右打ち表示部89が右打ち遊技状態であることを報知するようになっている。具体的に、前述のように第2遊技領域24bに、第1特別入賞装置28より有利な第2特別入賞装置29が配置された実施例のパチンコ機10では、後述する変短状態が付与された状態および第2特別入賞装置29が開放する大当り遊技が付与された状態等が右打ち遊技状態に該当する。なお、前記右打ち表示部89は、前記第2特図表示部80Bに特図が確定停止されて右打ち遊技状態に移行した後に右打ち遊技状態の報知を開始し、右打ち遊技状態が終了するのに伴い報知を終了するようになっている。
前記第2表示装置104には、図2および図20に示すように、前記飾図を変動表示可能な左図柄列L,中図柄列C,右図柄列Rの3列の図柄列が左右横並び状に設定されており、前記第1始動入賞口26または第2始動入賞口27への入賞を契機として、各図柄列L,C,Rの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の第2表示装置104には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な有効停止位置が設定されており、図柄変動演出により、各図柄列L,C,Rの有効停止位置を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、実施例の第2表示装置104には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。また、第2表示装置104は、始動入賞口26,27への入賞(具体的には、始動入賞検出センサ45,46による球検出)を始動条件として、該始動条件の成立を契機として図柄変動演出を実行するよう構成されている。
前記遊技情報表示部Mには、前記ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出を契機として作動する普図表示部85が設けられている(図2参照)。この普図表示部85では、ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出(ゲート部材65,66のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われる。そして、普図表示部85の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。すなわち、普図表示部85は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。実施例では、普図表示部85で2種類の普図当りを表示すると共に、1種類の普図はずれを表示し得るよう構成されている。なお、2種類の普図当りを認識させる普図について、以後の説明において第1当り普図、第2当り普図と区別する場合がある。
また、前記遊技情報表示部Mには、前記ゲート部材65,66をパチンコ球が通過した際に取得される情報(後述する各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM290c)で始動保留情報として記憶された際に、該普図保留情報の保留数を表示する普図保留表示部86が配設されており(図2参照)、該普図保留表示部86の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部86で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部材65,66をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口28a,29aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口28a,29aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口27へのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する(入賞し易くなる)入賞容易状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口27を開放する始動用開閉部材29bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口27へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口27を開放する開閉扉27aの開放時間を増やすに際しては、開閉扉27aの開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉扉27aの開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口27へパチンコ球が入賞し易くなった入賞容易状態である。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技(当り遊技)について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部80Aまたは第2特図表示部80Bに大当り図柄が確定停止表示された後(図柄変動演出の終了後)に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞装置28,29の開閉部材28b,29bが開閉動作される。すなわち、大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部80A,80Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出と、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では2ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出とにより構成されている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口28a,29aに規定個数(例えば、8個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、ラウンド間インターバル時間の間は、前記開閉部材28b,29bが閉鎖状態で保持される。ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞装置28,29の開閉部材28b,29bの開閉態様(開閉パターン)には、パチンコ球を所定間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数(例えば、8個)のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作を行う態様と、該長時間開放動作よりも開閉部材28b,29bの開放時間が短く設定された短時間開放動作を行う態様とが設定されている。なお、実施例では、長時間開放動作において開閉部材28b,29bが最大で25秒間開放するよう設定されると共に、短時間放動作において開閉部材28b,29bが最大で0.04秒間開放するよう設定される。
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部80Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄Cの3つのグループに分類されており、第1特図表示部80Aに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部80Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄b、図柄cの3つのグループに分類されており、第2特図表示部80Bに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与される。ここで、100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄Aに5種類、図柄Bに35種類、図柄Cに60種類が夫々振り分けられている。また、100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄aに5種類、図柄bに35種類、図柄cに60種類が夫々振り分けられている。
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口26へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU290aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(a)に示すように、第1始動入賞口26へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄A〜図柄C)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、5%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、35%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択され、60%の割合で大当り図柄としての図柄Cが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
図3(a)に示す第1特図始動保留情報に基づく第1の大当り遊技〜第3の大当り遊技について、先ず共通部分について説明し、各大当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技、前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技、前記図柄Cに対応した第3の大当り遊技の夫々は、当該第1〜第3の大当り遊技をメイン制御CPU290aが決定した際に、第1〜第3の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある大当り遊技として設定されている。実施例では、第1〜第3の大当り遊技は、当該第1〜第3の大当り遊技(図柄A〜図柄C)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。
前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく、65回の変短状態が付与されるように設定されている。また、第1の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「1.0(秒)」が設定されている。
前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技は、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第2の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第2の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄Cに対応した第3の大当り遊技は、図柄C(第3の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第3の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第3の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第3の大当り遊技は、当該第3の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口27へのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU290aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(b)に示すように、第2始動入賞口27へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄a〜図柄c)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、5%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、35%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択され、60%の割合で大当り図柄としての図柄cが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
図3(b)に示す第2特図始動保留情報に基づく第4の大当り遊技〜第6の大当り遊技について、先ず共通部分について説明し、各大当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄aに対応した第4の大当り遊技、前記図柄bに対応した第5の大当り遊技、前記図柄cに対応した第6の大当り遊技の夫々は、当該第4〜第6の大当り遊技をメイン制御CPU290aが決定した際に、第4〜第6の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある大当り遊技として設定されている。実施例では、第4〜第6の大当り遊技は、当該第4〜第6の大当り遊技(図柄a〜図柄c)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。
前記図柄aに対応した第4の大当り遊技は、図柄a(第4の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)は、図柄a(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく、65回の変短状態が付与されるように設定されている。また、第4の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄a(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄a(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「5.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「25.0(秒)」が設定されている。また、図柄a(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「1.0(秒)」が設定されている。
前記図柄bに対応した第5の大当り遊技は、図柄b(第5の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄b(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄b(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第5の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄b(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第5の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄cに対応した第6の大当り遊技は、図柄c(第6の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄c(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄c(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第6の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄c(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第6の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第6の大当り遊技は、前記第17の大当り遊技と同様に当該第6の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図7に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板(メイン制御手段、遊技制御手段)290と、該メイン制御基板290からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段、演出制御手段)291,292とが設けられている。すなわち、メイン制御基板290では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板291,292に出力されるようになっている。
前記メイン制御基板290は、図7に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU(遊技制御手段)290a、該メイン制御CPU290aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM290b、当該メイン制御CPU290aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM290c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ45,46、特別入賞検出センサ47,48、ゲートセンサ67,68等の各種センサが前記メイン制御CPU290aに接続されている。また、メイン制御CPU290aには、第1および第2特図表示部80A,80B、第1および第2特図保留表示部82,83、普図表示部85、普図保留表示部86、ラウンド表示部87、状態表示部88、右打ち表示部89等の各表示部が接続されて、各検出センサ45,46,47,48の検出を契機としてメイン制御CPU290aで実行された制御処理に基づいて、各表示部50A,50B,52,53,55,56の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU290aには、前記第2始動入賞口27および特別入賞装置28,29に設けられたソレノイド73,74,75が接続されており、該メイン制御CPU290aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド73,74,75を駆動させることで、対応する開閉扉27aおよび開閉部材28a,29aが開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU290aは、当り遊技の種類に応じた開閉態様で開閉部材28b,29bが開閉するよう前記特別入賞ソレノイド74,75を駆動制御し、開閉部材28b,29bを長時間開放動作させる長時間開放制御および開閉部材28b,29bを短時間開放動作させる短時間開放制御を実行するよう構成される。
一方、前記メイン制御ROM290bには、特図変動表示(図柄変動演出)の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では2522個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では2521個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
前記演出制御基板291には、演出制御CPU(演出実行制御手段)291aが備えられている。該演出制御CPU291aには、図7に示す如く、演出制御ROM291bおよび演出制御RAM291cが接続されている。また、演出制御CPU291aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM291cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
次に、図7に基づき表示制御基板292について説明する。表示制御基板292には、表示制御CPU292aが備えられている。この表示制御CPU292aには、表示制御ROM292bおよび表示制御RAM292cが接続されている。また、表示制御基板292(表示制御CPU292a)には、第1表示装置103および第2表示装置104が接続されている。表示制御ROM292bには、第1表示装置103および第2表示装置104の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM292bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM292cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
特図入力処理では、図4に示すように、始動入賞装置25の第1始動入賞口26にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU290aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU290aは、第1始動入賞口26に対応する第1始動入賞検出センサ45がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU290aは、メイン制御RAM290cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU290aは、ステップA15に移行する。
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。実施例では、前記第1始動入賞口26および第2始動入賞口27に入賞した順で特図始動保留情報を読み出して大当り判定等を行うよう構成されている。すなわち、第1および第2始動入賞口26,27に入賞した際に前記メイン制御RAM290cに記憶される第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報に関し、メイン制御CPU290aは始動入賞口26,27への入賞順を認識し得るよう構成されている。
次に、演出制御基板291で実行される処理について説明する。演出制御基板291の演出制御CPU291aは、前記メイン制御CPU290aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板292やランプ制御基板293、音制御基板294等に出力する。演出制御CPU291aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて第2表示装置104に最終停止表示させる各図柄列L,C,Rの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU291aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列L,C,Rの飾図が決定される。
前記表示制御基板292では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU292aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように第2表示装置104を制御する。そして、表示制御CPU292aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう第2表示装置104に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU292aは、各図柄列L,C,Rの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図指定コマンドで指示された飾図を第2表示装置104に確定停止表示させるように第2表示装置104の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。
遊技盤20の後側に取付けられる設置部材(遊技機構成部材)50は、図9(b)、図10および図11に示すように、前方に開放する略矩形のケース状に形成された部材であって、前側の開放端を遊技盤20の後面に突き合わせた状態で該遊技盤20に取付けられる。設置部材50は、遊技盤20の後面に対して所要の間隔で略平行に対向する設置壁部(壁部)51と、この設置壁部51の周縁から前方へ延出形成された外周壁部52と、この外周壁部52の前端から外方に向けて屈曲した形状に形成された取付板部53とを備えている。すなわち設置部材50は、外周壁部52で囲われて遊技盤20側に開放する前部開口が略矩形状に形成されると共に、取付板部53の外周縁が、遊技盤20の外周縁より一回り小さい形状および大きさで形成されている。そして設置部材50は、取付板部53を遊技盤20の後面にネジ止めすることで該遊技盤20に取付けられ、遊技盤20の後面と該後面から離間した設置壁部51の前側との間に空間を画成する。
次に、可動演出装置100について、図面を引用して説明する。なお、以降の可動演出装置100の構成に関連する説明においては、該可動演出装置100の第1演出状態に対応する第1演出位置(図2、図10、図12、図14、図30)にある場合を基準として、上下、左右および前後を指称する。
前記ベース体101は、図10、図12〜図14に示すように、縦長の矩形状を基本として適宜部位を凹凸させた外縁輪郭形状の板状に構成されている。ベース体101の上下幅は、設置部材50の設置壁部51における上壁部51aの上下幅と略同じく、該ベース体101の左右幅は、該上壁部51aの左右幅の略1/2程度となっている(図10、図11参照)。そしてベース体101は、前述したサイズに形成されたベース部材110と、該ベース部材110の上部前側に組付けられたカバー部材111とを備えている。ベース部材110は、図22に示すように、ベース板部112と、このベース板部112から前方へ突出すると共に該ベース板部112の外縁に沿って延在する外縁リブ113とを備えている。またベース部材110は、ベース板部112の前面に、前方へ突出すると共に上下方向へ延在する補強リブ114や、前方へ延出すると共に左右方向へ延在する補強リブ114が、複数形成されている。これによりベース部材110は、外縁リブ113および補強リブ114により剛性の向上が図られており、撓み変形や捻れ変形が発現し難く構成されている。そして、外縁リブ113の外側には、ネジ挿通孔が形成された複数(実施例では6個)の取付片115が設けられている。各取付片115は、設置部材50の設置壁部51の前面に突設された各固定ボス61(図11参照)と個別に対応しており、ネジ挿通孔に挿通させたネジを固定ボス61のネジ締結孔へ締結することで、設置壁部51の上壁部51aの前面にベース体101が取付けられる。
前記ベース体101の第1配設部116には、図15および図22に示すように、回転可動体102を回転可能に支持する回転支持手段としての回転支持ホイール121,122,123が設けられている。回転支持ホイール121,122,123は、前後方向に延在する回転軸線L(図10、図14、図15および図21参照)を中心とした回転可動体102の回転を許容しながら該回転可動体102を支持するよう構成したものである。回転支持ホイール121,122,123は、回転軸線Lを中心とする円の周方向へ所要間隔毎に複数設けられている。実施例では、回転軸線Lを中心する円上において、3つの回転支持ホイール121,122,123が周方向へ等間隔で配設されており、これにより回転可動体102は120°の間隔で3点支持されている。ここで、第1回転支持ホイール121は、回転軸線Lの垂直上方に設けられた支持軸124に回転自在に配設されている。第2回転支持ホイール122は、回転軸線Lの左斜め下方に設けられた支持軸125に回転自在に配設されていると共に、第3回転支持ホイール123は、該回転軸線Lの右斜め下方に設けられた支持軸126に回転自在に配設されている。すなわち、第2回転支持ホイール122および第3回転支持ホイール123は、第1回転支持ホイール121の回転軸124を通る垂直線に対して左右対称となる位置に配設されている。これにより、第2回転支持ホイール122および第3回転支持ホイール123が、回転可動体102の重量を実質的に受けるよう構成されている。
前記第2配設部117は、図12、図14および図22に示すように、ベース部材110のベース板部112と、該ベース板部112と間隔をおいて該ベース板部112の前側に取付けられた前述のカバー部材111とで構成されている。ベース部材110のベース板部112とカバー部材111との間には、駆動機構106のギア列136を収容可能な空間が形成されている。そしてカバー部材111には、駆動機構106を構成する駆動手段としての駆動モータ135が設置されるモータ設置部130が設けられている。モータ設置部130には、駆動モータ135の駆動軸135aが挿通可能な軸挿通口130aが形成されている。また、ベース板部112には、中間ギア138を回転自在に支持するギア支持軸131が設けられている
前記第2配設部117に配設される前記駆動機構106は、図21および図22に示すように、駆動手段としての駆動モータ135と、該駆動モータ135と回転可動体102とを連係する連係手段としてのギア列136とを備えている。駆動モータ135は、演出制御基板291に備えられた駆動制御部から出力されるパルス信号に基づいて、該パルス信号の1パルスに対してモータ回転子が所定のステップ角で回転変位することで、回転方向および回転速度が制御可能なパルスモータ(ステッピングモータ)である。そして、駆動モータ135は、駆動軸135aを後側に向けた姿勢でカバー部材111のモータ設置部130に対して前側から固定され、カバー部材111とベース板部112との間の空間へ駆動軸135aが突出するようになる。また、ギア列136は、駆動モータ135の駆動軸135aに固定された駆動ギア137と、該駆動ギア137に噛み合う中間ギア138と、該中間ギア138に噛み合うと共に、回転可動体102に設けられた回転ギア186に噛み合う従動ギア139とを備えている。駆動ギア137、中間ギア138および従動ギア139は、何れも平歯車である。中間ギア138は、ベース板部112に設けられた前述のギア支持軸131に回転自在に支持されている。また、従動ギア139は、前述したように、第1回転支持ホイール121の第1後回転体121bを兼用している。従って、駆動機構106は、演出制御基板291により駆動モータ135を正逆回転するよう駆動制御すると、駆動ギア137、中間ギア138および従動ギア139が正逆回転することで、回転ギア186が回転して回転可動体102を正逆回転させ得る。
前記第3配設部118は、図14および図22に示すように、横長に構成された第2表示装置104を固定する一対の固定ステー140,140が、ベース部材110のベース板部112に取付けられている。各固定ステー140,140は、ベース体101に固定される取付部141と、該取付部141に一体に設けられた支持部142とを備えている。そして、各固定ステー140,140は、第2表示装置104の表示部104aが前方斜め上方を向いた傾斜姿勢で、該第2表示装置104をベース体101に固定するようになっている。
前記ユニット収容設置部119は、図13、図14、図16および図19に示すように、ベース体101における前記回転可動体102の配設側と反対側に、回転接続ユニット160を収容状態で設置可能な凹状に形成されている。このユニット収容設置部119は、ベース部材110のベース板部112において、回転可動体102の回転軸線Lを中心とした円形状をなして、該ベース板部112の前面よりも前側へ突出すると共に、該ベース板部112の後面よりも前側へ凹んだ凹部である。そして、ベース板部112の前面よりも前方(回転可動体102側)に位置するユニット収容設置部119の取付壁部145に、回転接続ユニット160が取付けられるようになっている。ここで、ユニット収容設置部119の前方への深さ(ベース板部112の後面から取付壁部145までの段差)は、回転接続ユニット160のケース体161の厚みH(図18参照)よりも大きく設定されている。これにより、ユニット収容設置部119の取付壁部145に回転接続ユニット160を設置した際には、該回転接続ユニット160がベース部材110の後面から後方へ突出しないようになっている(図14参照)。
実施例の可動演出装置100では、図13および図15〜図17に示すように、回転可動体102の回転位置を検出可能な検出手段としての検出センサ(第1検出センサ155および第2検出センサ156)を備えている。第1検出センサ155および第2検出センサ156は、演出制御基板291と電気的に接続されており、該検出センサ155,156の検出信号が該演出制御基板291に送信される。第1検出センサ155および第2検出センサ156は、ユニット収容設置部119の取付壁部145に着脱可能に設けられて、回転可動体102の回転ベース体101に設けられた検出片(検出部)196(図15、図18参照)を検出する。ユニット収容設置部119の取付壁部145にはセンサ配設口(検出手段配設部)149,149が設けられ、該センサ配設口149,149に設置した各検出センサ155,156が、該取付壁部145における回転可動体102の配設側(取付壁部145の前面側)へ臨むよう構成されている。各センサ配設口149,149は、前述した開口部146を挟んで、回転軸線Lを通る直線上に設けられている(図15参照)。また、各センサ配設口149,149の開口縁には、各検出センサ155,156の基板が嵌合する凹部149aが設けられている。ここで、第1検出センサ155が設置されるセンサ配設口149は、回転可動体102が前述の第1演出状態に対応する第1演出位置(図2、図12および図15参照)において、該第1検出センサ155が検出片196を検出可能な位置に設けられている。また、第2検出センサ156が設置されるセンサ配設口149は、前述の第2演出状態において、回転可動体102が第1演出位置から180度回転して上下逆向きとなった第2演出位置(図20、図31(b)参照)において、該第2検出センサ156が検出片196を検出可能な位置に設けられている。従って、実施例の可動演出装置100は、回転可動体102の第1演出位置および第2演出位置を認識可能となっている。
前記カバー部材150は、図13、図14、図16、図17および図22に示すように、ユニット収容設置部119の取付壁部145に突設された保持ボス147,147のネジ締結孔に対して図示しないネジを締結することで、回転接続ユニット160の略全体を被覆した状態で該ユニット収容設置部119に配設される。カバー部材150は、回転接続ユニット160の略全体を被覆可能なカバー部151を備えている。カバー部151は、回転接続ユニット160のケース体161の裏面に当接可能な当接部151aと、該当接部151aの外縁から前方へ突出した囲い部151bとを備えている。また、カバー部151の当接部151aには、各保持ボス147,147の先端に整合する位置に、前述した保持ボス147,147に締結されるネジを挿通するネジ挿通孔151cが形成されると共に、回転接続ユニット160に挿通された支持ピン192の先端が突入する開口151dが設けられている。また、カバー部材150のカバー部151には、センサ配設口149に配設した第1検出センサ155に当接する第1センサ保持部(検出手段保持部)152と、センサ配設口149に配設した第2検出センサ156に当接する第2センサ保持部(検出手段保持部)153とが一体に形成されている。
前記回転接続ユニット160は、ベース体101側に位置する制御部である前述の表示制御基板292と、回転可動体102に配設された電気部品である第1表示装置103とを電気的に接続するものである。回転接続ユニット160は、図16〜図18に示すように、ケース体161と、該ケース体161に回転可能に配設された回転部材162とを備えており、ケース体161がベース体101のユニット収容設置部119に取付けられると共に、回転部材162が回転可動体102と連係されるよう構成されている。従って、駆動機構106の駆動モータ135の駆動に伴って回転可動体102が回転することにより、ベース体101に取付けられたケース体161に対して回転部材162が回転するようになっている。ここで、回転接続ユニット160の回転部材162には、回転可動体102に設けられた第2連係部195,195に連係する第1連係部163,163が設けられている。なお、第1連係部163および第2連係部195の連係態様については、後で説明する。
図13、図16および図17に示すように、ベース体101におけるベース部材110の後面には、配線挿通部173が設けられている。この配線挿通部173は、ベース部材110のベース板部112の後面から前側へ凹み、ユニット収容設置部119とベース部材110の外縁との間に亘って延在する凹状部174と、該凹状部174におけるベース部材110の後面への開口部分を塞ぐ蓋部材175とにより画成されている。すなわち、配線挿通部173は、ユニット収容設置部119の壁部とベース部材110の外縁との間に亘って延在する空間である。配線挿通部173には、回転接続ユニット160の第1導通部164と表示制御基板292側とを電気的に接続する配線(第2の配線)WH1を通すことが可能となっている。また、配線挿通部173は、前述した第1検出センサ155と演出制御基板291とを電気的に接続する配線WH3や、第2検出センサ156と該演出制御基板291とを電気的に接続する配線WH4を通すことが可能となっている。
前記回転可動体102は、図12、図14および図20に示すように、ベース体101に対して、前後に延在する回転軸線Lを中心として回転可能に配設され、駆動機構106における駆動モータ135の駆動に伴って、回転軸線Lを中心として回転するよう構成されている。回転可動体102は、ベース部材110の第1配設部116に配設された前述の第1〜第3回転支持ホイール121,122,123により回転可能に支持された回転ベース体180と、該回転ベース体180に配設された第1表示装置103と、該回転ベース体180に配設されたハーフミラー部105とを備えている。また、回転可動体102には、第1表示装置103およびハーフミラー部105を囲むように構成されたフード181を備えている。
前記回転ベース体180は、図13、図14および図22に示すように、第1〜第3回転支持ホイール121,122,123に支持される円板部材182と、該円板部材182の前側に固定された支持部材183とを備えている。円板部材182は、円形のリング状部材であり、支持部材183が取付けられる取付部184と、該取付部184の半径方向外側に設けられた前述のフランジ部185と、該フランジ部185の後側に設けられた前述の回転ギア186とを備えている。取付部184の内径は、ベース部材110に設けられたユニット収容設置部119の外径よりも僅かに大きく、該取付部184の内側にユニット収容設置部119が収容され得るようになっている。また、取付部184には、支持部材183に設けられたネジ締結孔に整合する複数(実施例では5個)のネジ挿通孔187が形成されており、後側から各ネジ挿通孔187に挿通したネジを支持部材183に締結することで、該支持部材183と円板部材182とが組付けられる。フランジ部185は、回転ギア186よりも大径であり、該回転ギア186よりも半径方向外側へ延出している。このフランジ部185は、第1〜第3回転支持ホイール121,122,123の嵌合溝121c,122d,123dに夫々嵌合することで3点支持され、円板部材182が前後方向への移動が規制された状態で回転可能に支持される。
前記ハーフミラー部105は、図12、図14および図22に示すように、透明板201と、該透明板201の一面に配設されたミラーフィルム202とを備えており、該ミラーフィルム202が反射面203を構成している。このハーフミラー部105は、第1表示装置103の表示部103aより大きく、かつ第2表示装置104の表示部104aよりも大きく、回転可動体102の第1演出位置においては該第2表示装置104の表示部104aの全体を隠し得るサイズとなっている(図2、図14参照)。そして、ハーフミラー部105の左側縁部105aに、フード181を構成する第1側壁部材(第1壁部)211に連結される左連結部204が設けられると共に、該ハーフミラー部105の右側縁部105bに、該フード181を構成する第2側壁部材(第1壁部)212に連結される右連結部205が設けられている。左連結部204および右連結部205の夫々は、ハーフミラー部105の側端部から突出した複数(実施例では2つ)のボスであり、左右の連結部204,205の突出端にはネジ締結孔が設けられている。
前記フード181は、図2、図10、図12、図14、図22および図25に示すように、筒体状に構成されて、第1表示装置103とハーフミラー部105の間に配設されている。フード181の第1表示装置103側は、該第1表示装置103の表示部103aを四方から囲んでおり、ハーフミラー部105側は、該ハーフミラー105の三方(左縁、後縁および右縁)を囲んでいる。また、フード181のハーフミラー部105側は、該ハーフミラー部105の前側部分が開口している。従って、フード181は、パチンコ機10の前側から、第1表示装置103を直接視認不能とすると共に、ハーフミラー部105を常に直接視認可能に構成されている。すなわちフード181は、第1表示装置103の表示部103aとハーフミラー部105との間の領域を囲んで、外部からの光が該表示部103aに直接当たるのを防止する。これによりフード181は、第1表示装置103の表示部103aの表示を鮮明にすると共に、該表示部103aの表示がハーフミラー部105で好適に反射表示されるように機能する。このようなフード181は、回転可動体102の第1演出位置において、左側に位置する第1側壁部材211と、右側に位置する第2側壁部材212と、後側に位置する後壁部材213と、前側に位置する前壁部材(第2壁部)214を備え、各壁部材211,212,213,214を筒状になるよう配置することで第1表示装置103およびハーフミラー部105を囲んでいる。なお、フード181は、第1表示装置103側からハーフミラー部105に近づくにつれて徐々に拡大する角筒形状となっている。
前記第1側壁部材211および第2側壁部材212は、図12、図14、図22および図25に示すように、左右対称の略台形状に形成されている。第1側壁部材211および第2側壁部材212は、略平行に延在する2つの縁部が前後に位置し、該平行な縁部における相対的に短い縁部が、後側(回転ベース体180側)に位置して後縁部211a,212aとなると共に、後縁部211a,212aより長い縁部が前側に位置して前縁部211b,212bとなり、前縁部211b,212bの下端が後縁部211a,212aの下端よりも下方に位置している。そして、後縁部211a,212aの下端と前縁部211b,212bの下端とを繋ぐ斜縁部が、前方に行くにつれて斜め下方に延在する下縁部211c,212cとなっている。また、後縁部211a,212aの上端と前縁部211b,212bの上端とを繋ぐ縁部が、略水平に延在する上縁部211d,212dとなっている。ここで、第1側壁部材211および第2側壁部材212の上部に、上縁部211d,212dから上方へ延出すると共に前後に延在する取付部215,215が連設されており、該取付部215,215は、第1表示装置103のケース体230の側部に組付けられるよう構成されている(図22参照)。
前記後壁部材213は、図22および図25に示すように、左右方向が長手となる横長の略台形状に形成されている。後壁部材213は、略平行に延在する2つの縁部が上下に位置し、該平行な縁部における相対的に短い縁部が上側(第1表示装置103側)に位置して上縁部213aとなると共に、上縁部213aよりも長い下側の縁部が下縁部213bとなっている。そして、上縁部213aの左端と下縁部213bの左端とを繋ぐ左縁部213cが、下方に行くにつれて斜め左下方に延在すると共に、上縁部213aの右端と下縁部213bの右端とを繋ぐ右縁部213dが、下方に行くにつれて斜め右下方に延在している。後壁部材213は、その上縁部213aから下縁部213bまでの上下幅が、第1側壁部材211および第2側壁部材212の後縁部211a,212aの上下長と略同じ長さに設定されている。また、後壁部材213の左縁部213cに、2つの第1後連結ボス220が、上下に離間した位置で左外方へ突出するよう形成されている。各第1後連結ボス220,220は、第1側壁部材211の後縁部211aに沿う部位に形成された前述の第2凹部217,217に夫々嵌合する。更に、後壁部材213の右縁部213dに、2つの第2後連結ボス221が、上下に離間した位置で右外方へ突出するよう形成されている。各第2後連結ボス221,221は、第2側壁部材212の後縁部212aに沿う部位に形成された前述の第2凹部217,217に夫々嵌合する。
前記前壁部材214は、図14、図22および図25に示すように、左右方向が長手となる横長の略台形状に形成されている。前壁部材214は、前部カバー体250の後側に取付けられ、回転ベース体180に取付けた第1表示装置103に該前部カバー体250を取付けることで、第1側壁部材211の前縁部211b,212bおよび第2側壁部材212の前縁部211b,212bに当接するようになっている。前壁部材214は、略平行に延在する2つの縁部が上下に位置し、該平行な縁部における相対的に長い縁部が上側(第1表示装置103側)に位置して上縁部214aとなると共に、該上縁部214aよりも短い下側の縁部が下縁部214bとなっている。そして、上縁部214aの左端と下縁部214bの左端とを繋ぐ左縁部214cが、下方に行くにつれて斜め右下方に延在すると共に、左方へ凸となる円弧状になっている。また、上縁部214aの右端と下縁部214bの右端とを繋ぐ右縁部214dが、下方に行くにつれて斜め左下方に延在すると共に、右方へ凸となる円弧状になっている。そして、前壁部材214は、その上縁部214aから下縁部214bまでの上下幅が、後壁部材213の上下幅よりも小さく設定されている(図14参照)。更に、前壁部材214の前面には、前部カバー体250に嵌合する嵌合部225が、複数(実施例では3つ)設けられている(図22参照)。各嵌合部225には、前後に貫通したネジ挿通孔が形成されており、該ネジ挿通孔に対して後側から挿入したネジを前部カバー体250に締結することで、当該前壁部材214が前部カバー体250の後側に取付けられる。
前記第1表示装置103は、演出制御基板291から各種の制御コマンドを受信する表示制御手段としての表示制御基板292(図7参照)により制御される。実施例では、表示部103aとして、液晶タイプの表示ディスプレイ(以降「液晶ディスプレイ」という)229が採用されている。すなわち、第1表示装置103は、液晶ディスプレイ229からなる表示部103aにおいて、該第1表示装置103に配設された液晶制御基板239により、各種の画像(イラスト、文字、記号等)や、動画および映像等の表示が可能となっている。また、表示部103aにおいては、各種の画像、動画および映像等を、回転させながら表示させることも可能である。第1表示装置103は、図14および図25に示すように、表側に長方形の表示面が設けられた液晶ディスプレイ229と、該液晶ディスプレイ229を収容して保持するケース体230とを備えている。また、第1表示装置103は、液晶ディスプレイ229を駆動する液晶制御基板239をケース体230内に備えていると共に、該液晶制御基板239に接続された配線WH5と表示制御基板292側に接続された配線(第1の配線)WH2とが接続される中継基板238を備えている。
前記上部カバー部材240は、図12、図14、図22および図25に示すように、外壁部241と、該外壁部241に一体的に形成された取付壁部242とを備えている。この上部カバー部材240は、回転ベース体180の支持部材183の前側において、第1表示装置103を挟んでフード181と反対側に配設される。外壁部241は、円形の支持部材183の外周縁に沿って延在する曲率で湾曲した半樋状に形成されており、湾曲方向における一方の縁部は、フード181における第1側壁部材211の上縁部211dと整合すると共に、湾曲方向における他方の縁部は、該フード181における第2側壁部材212の上縁部212dと整合するようになっている。そして、外壁部241の外面には、フード181の第1側壁部材211の外面および第2側壁部材212の外面に形成された意匠と連続性のある意匠が形成されている。
前記前部カバー体250は、図12、図14、図22および図25に示すように、回転ベース体180の支持部材183に取付けられた第1表示装置103、フード181および上部カバー部材240の前側に配設されている。この前部カバー体250は、第1表示装置103と、フード181の前壁部材214と、上部カバー部材240の取付壁部242とを、前側から視認不能に覆うようになっている。具体的に、前部カバー体250は、リング状に形成された第1前装飾部材251と、該第1前装飾部材251の開口部分に装着される第2前装飾部材252とを備えている。第1前装飾部材251は、前面に所要の意匠が形成されていると共に、後方へ突出した取付突部251a,251aが左縁部および右縁部に形成されている。これら取付突部251a,251aには、第1表示装置103のケース体230における両側部に設けられた前述の第2固定ボス234,234に締結されるネジのネジ挿通孔が形成されている。すなわち、前部カバー体250は、第1前装飾部材251の取付突部251a,251aを第1表示装置103のケース体230に固定することで、該第1表示装置103および上部カバー部材240の前側に配設される。また、第1前装飾部材251は、フード181に取付けられたハーフミラー部105の前側となる部分が切り欠かれており、該第1前装飾部材251の下縁251bは略直線となっている(図3、図14、図25参照)。これにより、第1前装飾部材251の下縁251bは、ハーフミラー部105の後縁よりも上方に位置しており、前部カバー体250とハーフミラー部105とは前後方向において重ならないよう構成されている。
前記第2表示装置104は、図14および図20に示すように、表示制御基板292により制御される表示部104aを備えている。実施例では、表示部104aとして、複数(実施例では7個)のセグメント256が組となるセグメントタイプの表示ディスプレイ(以降「7セグメントディスプレイ」という)255を備え、該7セグメントディスプレイ255がケース体261内に収容されている。7セグメントディスプレイ255は、7個のセグメント256を1組として十進のアラビア数字等を表示可能であり、7個のセグメント256からなる組が左右に並んで複数(実施例では3組)が配列されている。従って、第2表示装置104の表示部104aは、3列(左列、中列、右列)の「0」〜「9」の数字を図柄として、各列の図柄を変動表示すると共に停止表示する図柄変動演出を実行することが可能となっている。
次に、ベース体101のユニット収容設置部119に配設された回転接続ユニット160の回転部材162と、該ベース体101の前側に配設された回転可動体102との連係態様について、図18および図19を引用して説明する。実施例の可動演出装置100は、前述したように、回転接続ユニット160の回転部材162に設けられた第1連係部163,163と、回転可動体102の回転ベース体180の支持部材183に設けられた第2連係部195,195とが係合することで、該回転部材162と回転可動体102とが連係している。そして、第1連係部163,163と第2連係部195,195との係合により、回転可動体102の回転に連動して回転部材162がケース体161に対して回転するよう構成されている。そして、第1連係部163,163と第2連係部195,195は、回転軸線Lで回転する回転可動体102および回転部材162の回転方向において、該回転可動体102および回転部材162の相対的な位置変位を規制するように係合可能に構成されている。また、第1連係部163,163と第2連係部195,195は、回転軸線Lに沿う前後方向の相対的な位置変位が許容されると共に、該回転軸線Lと交差する方向の相対的な位置変位が許容されるように係合可能に校正されている。
前記発光演出装置270は、演出制御基板291から各種の制御コマンド(制御信号)を受信するサブ制御基板としての前記ランプ制御基板293(図7参照)の制御による各種発光態様が設定されている。この発光演出装置270は、図2、図10および図11に示すように、設置部材50における設置壁部51の前側において、回転可動体102における回転ベース体180の周囲に位置するように配設されている。そして、発光演出装置270は、回転可動体102に配設されたハーフミラー部105の後側において、該回転可動体102が回転する際に該ハーフミラー部105が移動する領域と前後方向において重なる装置である。実施例の発光演出装置270は、図23に示すように、回転可動体102の回転軸線Lを中心とした環状に湾曲すると共に、下側部分が開口した所謂倒伏「C」形に構成されている。そして、発光演出装置270は、設置部材50における設置壁部51の前側に回転可動体102が配設された状態で該設置壁部51に取付けられ、回転可動体102とベース体101と一部が前後に重なると共に、下側の開口部分に第2表示装置104が整合する。
前記本体部材271の前壁部275に設けられた各発光表示部276は、図12、図14および図20に示すように、半径方向に並んだ複数(実施例では4つ)の発光部(以降、半径方向内側から第1〜第4発光部276a,276b,276c,276d)に区画されている。各発光表示部276の第1発光部276aは、回転軸線Lを中心とする同一円周上において、該円周方向が長手となると共に、当該円に沿って湾曲している。また、夫々の発光表示部276における各第2発光部276b、各第3発光部276cおよび各第4発光部276dの夫々は、回転軸線Lを中心とする同一円周上において、該円周方向が長手となると共に、当該円に沿って湾曲している。そして、図14および図20に示すように、前壁部275の傾斜に基づいて、各発光表示部276においては、第1発光部276aが最も後側に位置し、第2発光部276bは第1発光部276aより前側に位置し、第3発光部276cは第2発光部276bより前側に位置すると共に、第4発光部276dは第3発光部276cより前側に位置している。
前記発光演出基板272は、図13および図23に示すように、本体部材271の内部に収容可能な円弧状に形成されている。発光演出基板272の前面には、前述した各発光表示部276における第1〜第4発光部276a,276b,276c,276dの後側に対向する位置に、様々な発光色で発光可能なカラータイプのLEDチップ272aが実装されている。ここで、実施例の発光演出基板272は、各発光表示部276における第1〜第4発光部276a,276b,276c,276dの個別に対応して、複数(実施例では3〜4個)のLEDチップ272aが、周方向へ所要間隔毎に実装されている。そして、発光演出基板272のLEDチップ272aは、前記ランプ制御基板293により発光制御され、各発光表示部276が個別に発光表示したり、各発光表示部276においては、第1〜第4発光部276a,276b,276c,276dが個別に発光表示することが可能となっている。なお、実施例の発光演出基板272は、周方向において2つに分割されているが、1つに構成されたものや、3つ以上に分割されたものであってもよい。
前記レンズ部材273は、図14、図23に示すように、本体部材271の前壁部275に対して前側から取付けられ、発光表示部276の前側に位置する。レンズ部材273は、湾曲した透明部材であり、発光表示部276における第1〜第4発光部276a,276b,276c,276dの前側部分は、前方へ膨出して厚くなっている。レンズ部材273は、各装飾部材277と共に、本体部材271に対してネジで固定されるようになっている。なお、実施例のレンズ部材273は、周方向において3つに分割されているが、1つに構成されたものや、3つ以上に分割されたものや、各発光表示部276毎に個別に分割されたものであってもよい。
前記区画部材278は、図14および図23に示すように、本体部材271の内部に対して後側から取付けられ、前壁部275の後側に位置する。区画部材278は、各発光表示部276を区画すると共に、各発光表示部276における第1〜第4発光部276a,276b,276c,276dを区画する。すなわち区画部材278は、本体部材271の内部空間を略埋めるブロック状に構成され、各発光表示部276における円弧状をなす第1〜第4発光部276a,276b,276c,276dの形状を規定よう前後に開口する筒状部278aが形成されている。すなわち、各筒状部278aの後側開口は、発光演出基板272の前面に臨むと共に、該筒状部278aの前側開口は、本体部材271の前壁部275の後面に臨んでいる。従って、各発光表示部276における各第1〜第4発光部276a,276b,276c,276dに対応するLEDチップ272aが発光した際には、該LEDチップ272aの光により対応する筒状部278a内のみが明るくなり、これにより発光した当該LEDチップ272aが対応する発光部276a,276b,276c,276dのみが明輝するようになる。なお、実施例の区画部材278は、周方向において3つに分割されているが、1つに構成されたものや、3つ以上に分割されたものや、各発光表示部276毎に個別に分割されたものであってもよい。
前記演出制御基板291から駆動モータ135に出力されるパルス信号のパルス数と回転可動体102の回転変位(回転角度)とが相関関係にある。従って、パルス信号のパルス数(駆動モータ135のステップ数)に基づいて、発光演出装置270により連動発光演出態様を実行することが可能である。発光演出装置270は、図20および図30に示すように、回転可動体102を囲む約270°の範囲内に、10個の発光表示部276が、円弧状に均等に配列されている。ここで、説明の便宜上、正面視において右下に位置する発光表示部276を第1発光表示部276Aとし、反時計回りの順で、第2〜第10発光表示部276B,276C,276D,276E,276F,276G,276H,276I,276Jとする(図30参照)。
図12、図14、図20および図23に示すように、前記発光演出装置270の内縁部と回転可動体102の支持部材183との間に、発光装飾体285が配設されている。この発光装飾体285は、回転可動体102の回転ベース体180を囲み、回転可動体102の回転軸線Lを中心とした環状に構成されている。具体的に、発光装飾体285は、環状に形成された装飾部材286と、該装飾部材286の後側に配設されたレンズ部材287と、該レンズ部材287の後側に配設された発光装飾基板288とを備えている。装飾部材286は、周方向へ所要間隔ごとに複数(実施例では15個)の開口286aが前面に形成されると共に、該前面は所要の意匠模様が形成されている。レンズ部材287は、円弧状に形成されると共に、前方へ膨出したレンズ部が、装飾部材286の各開口286aに対応して設けられている。また、発光装飾基板288は、円弧状に形成されると共に、装飾部材286の各開口286aと前後に対向する位置に、LEDチップ288aが実装されている。発光装飾基板288は、演出制御基板291により発光制御され、発光したLEDチップ288aに対応する開口286aが明輝することで発光演出が行われる。また、発光装飾体285は、可動演出装置100を設置部材50の設置壁部51に取付けた後、発光演出装置270を取付ける前に該設置壁部51に取付けられる。そして、発光装飾体285を設置壁部51に取付けることで、可動演出装置100の回転可動体102における円板部材182を隠すようになる(図14参照)。
実施例の前記駆動モータ135は、前述したように、演出制御基板291から出力されるパルス信号に基づいて回転方向および回転速度が制御可能なパルスモータである。また、駆動モータ135の駆動軸135aに固定された駆動ギア137と回転可動体102に配設された回転ギア186とのギア比により、演出制御基板291から出力されるパルス信号に基づいて駆動モータ135が1440ステップすることで(演出制御基板291から1440回のパルスを出力することで)、回転可動体102が1回転するよう構成されている。従って、回転可動体102が第1演出位置に停止した状態から、駆動モータ135が720ステップすることで、該回転可動体102を第2演出位置まで回転変位する。すなわち、演出制御基板291から駆動モータ135へ出力されるパルス信号の出力パルス数と、回転可動体102の回転角度とは、相関関係にある。従って実施例では、演出制御基板291の駆動制御部から駆動モータ135に出力したパルス信号のパルス出力数に基づいて、回転可動体102の回転角度を識別することが可能となっている。
前記演出制御基板291の演出制御CPU291aは、演出制御プログラムに基づいて、ランプ制御基板293、表示制御基板292および前記可動演出装置100を統括的に制御するようになっていることで、実施例では、可動演出装置100の回転可動体102を回転動作と、第1表示装置103の表示部103aでの表示演出および発光演出装置270での発光演出とを連動させた連動演出が設定されている。そして、演出制御基板291の演出制御ROM292bには、連動演出において実行される内容(回転可動体102の動作態様、第1表示装置103の演出態様、発光演出装置270の発光態様)を特定する演出動作パターンが記憶されている。この演出動作パターンとして、可動演出装置100の回転可動体102を回転変位させながら表示制御基板292およびランプ制御基板293を制御することを特定した演出動作パターンと、回転可動体102を第1演出位置に停止させた状態で表示制御基板292およびランプ制御基板293を制御することを特定した演出動作パターンとが設定されている。
ここで、実施例では、図26(a)に示すように、回転可動体102の回転動作態様が複数(実施例では4種類)設定されている。第1回転動作態様は、第1演出位置に停止している回転可動体102が、第1演出位置から第2演出位置に向けて右回転した後に該第2演出位置で停止する態様である。第2回転動作態様は、第1演出位置に停止している回転可動体102が、第1演出位置から第2演出位置に向けて左回転した後に該第2演出位置に停止する態様である。また、第3回転動作態様は、第1演出位置に停止している回転可動体102が、右回りで1回転した後に元の第1演出位置で停止する態様である。第4回転動作態様は、第1演出位置に停止している回転可動体102が、左回りで1回転した後に元の第1演出位置で停止する態様である。
また、実施例では、図26(b)に示すように、第1表示装置103の表示部103aにおける演出として、回転可動体102の回転動作態様に連動するようにした表示演出態様が複数(実施例では2種類)設定されている。ここで、回転可動体102が第1停止位置に停止した状態において、ハーフミラー部105に反射表示される演出(図26(b)では「ABC」を例示)の姿勢を「初期表示姿勢」として説明する。第1表示演出態様は、回転可動体102が回転変位する際に、円弧状に移動するハーフミラー部105には、常に前記初期表示姿勢が維持される演出を表示する態様である。すなわち、第1表示演出態様では、第1表示装置103の表示部103aに表示される演出を、回転可動体102の回転変位に連動して回転させながら表示する。また、第2表示演出態様は、回転可動体102が回転変位する際に、円弧状に移動するハーフミラー部105には、初期表示姿勢から徐々に姿勢が変位するように演出を表示する態様である。すなわち、第2表示演出態様は、第1表示装置103の表示部103aに表示される演出を、回転可動体102の回転変位に連動させずに固定した向きで表示する。従って、第2演出位置においては、初期表示姿勢から180°回転した「逆位置表示」により演出が表示される。なお、以降の説明では、初期表示姿勢の状態を「正位置表示」、該初期表示姿勢から180°回転した姿勢を「逆位置表示」という場合がある。
実施例では、回転可動体102の回転動作態様および第1表示装置103の表示演出態様の組合わせにより、該回転可動体102の回転変位を伴う連動演出を特定した演出動作パターンとして、複数種類(実施例では8種類(第1〜第8))が演出制御基板291の演出制御ROM291bに記憶されている(図27(a)参照)。また、回転可動体102の回転変位を伴わない演出を特定した演出動作パターンとして、複数種類(実施例では2種類(第9〜第10))が、演出制御基板291の演出制御ROM291bに記憶されている。これにより、演出制御CPU291aは、所定のタイミング(図柄変動演出前、大当り遊技終了後の特定状態前等)においてメイン制御基板290から送信された指定コマンドに基づいて、次に示す第1〜第10の演出動作パターンの何れかを決定する。そして、演出制御CPU291aは、前記演出制御プログラムを実行して、決定された演出動作パターンに基づいた各種の制御コマンド(制御信号)を表示制御基板292およびランプ制御基板293に送信することで、第1表示装置103、第1表示装置103および発光演出装置270を連動させた演出を実行し得る。
前記表示制御基板292の表示制御ROM292bには、前記第1、第3、第5および第7の演出動作パターンに対応した連動表示演出パターンが複数(実施例では4種類)記憶されている。第1連動表示演出パターンは、第1の演出動作パターンが演出制御CPU291aで決定された場合に選択され、回転可動体102が1/2右回転する間に、ハーフミラー部105に反射される演出が1/2左回転するよう表示することを特定するものである。第2連動表示演出パターンは、第3の演出動作パターンが演出制御CPU291aで決定された場合に選択され、回転可動体102が1/2左回転する間に、ハーフミラー部105に反射される演出が1/2右回転するよう表示することを特定するものである。第3連動表示演出パターンは、第5の演出動作パターンが演出制御CPU291aで決定された場合に選択され、回転可動体102が右回りに1回転する間に、ハーフミラー部105に反射される演出を左回りに1回転するよう表示することを特定するものである。更に、第4連動表示演出パターンは、第7の演出動作パターンが演出制御CPU291aで決定された場合に選択され、回転可動体102が左回りに1回転する間に、ハーフミラー部105に反射される演出が右回りに1回転するよう表示することを特定するものである。なお、前記第2、第4、第6および第8の演出動作パターンでは、第1表示装置103の表示部103aに表示される演出を回転させないので、該第2、第4、第6および第8の演出動作パターンに対応する連動表示演出パターンは設定されていない。
前記ランプ制御基板293には、前記第1〜第8の演出動作パターンに対応した連動発光演出パターンが複数(実施例では4種類)記憶されている。各連動発光演出パターンは、発光演出装置270の各発光表示部276について、回転可動体102の回転変位に基づいて移動する前記ハーフミラー部105と前後に重なるタイミングにおいて減光または消灯することを特定したものである。すなわち、前記第1〜第8の演出動作パターンに基づいて回転可動体102が回転変位する際に、各発光表示部276毎に、どのタイミングでハーフミラー部105と前後に重なるかは設計時に解析可能であり、この解析結果に基づいて各連動発光演出パターンが設定されている。なお、第1および第3の演出動作パターンの実行時における回転可動体102の回転変位が同じであるから、連動発光演出パターンを兼用することが可能である。同様に、第2および第4の演出動作パターンの実行時、第5および第7の演出動作パターンの実行時、第6および第8の演出動作パターンの実行時では、回転可動体102の回転変位が同じであるから、連動発光演出パターンを兼用することが可能である。
次に、演出制御基板291の演出制御CPU291aにおいて、前記演出制御プログラムに基づいて実行される演出動作実行処理について、図面を引用して説明する。図28(a)に示すように、演出制御CPU291aは、演出制御プログラムの実行により、演出動作パターンの抽選を行う契機となる指定コマンドをメイン制御基板290から受信したことを確認すると、該指定コマンドに基づいて演出動作パターンを抽選により決定する処理を行う(ステップS1)。そして、演出制御CPU291aは、決定した演出動作パターンに基づいて、表示制御基板292およびランプ制御基板293に送信する制御コマンド(制御信号)を作成し(ステップS2)、該表示制御基板292およびランプ制御基板293に該制御コマンド(制御信号)を送信する(ステップS3)。次いで、決定された演出動作パターンが、第1〜第8の演出動作パターンの何れかであるか否かを判定する(ステップS4)。ここで、第1〜第8の演出動作パターンではない場合(第9または第10の演出動作パターン)である場合には、当該演出動作実行処理を終了する。
(演出動作実行処理について)
次に、表示制御基板292において実行される連動表示演出実行処理について、図29(a)を引用して説明する。表示制御基板292の表示制御CPU292aは、前記表示制御プログラムの実行により、演出制御基板291の演出制御CPU291aから送信された制御コマンド(制御信号)の受信が確認されると、該制御コマンド(制御信号)の情報に基づいて、所定の連動表示演出パターンを選択する(ステップS21)。そして、表示制御CPU292aは、選択された連動表示演出パターンに基づいて、第1表示装置103の表示部103aに演出を表示する制御を行う(ステップS22)。
次に、ランプ制御基板293において実行される連動表示演出実行処理について、図29(b)を引用して説明する。ランプ制御基板293は、前記発光制御プログラムの実行により、演出制御基板291の演出制御CPU291aから送信される制御コマンド(制御信号)の受信が確認されると、該制御コマンド(制御信号)の情報に基づいて、所定の連動発光演出パターンを選択する(ステップS31)。そして、ランプ制御基板293は、選択された連動発光演出パターンに応じて、発光演出装置270の各発光表示部276の減光または消灯する制御を行う(ステップS32)。
前述のように構成された実施例の可動演出装置100は、第1表示装置103、ハーフミラー部105を組付けたフード181、上部カバー部材240および前部カバー体250等を、回転ベース体180の支持部材183に配設することで、回転可動体102が組立てられる。そして、ベース体101のベース部材110に設けられた第1〜第3回転支持ホイール121,122,123により、回転可動体102のフランジ部185を支持することで、当該回転可動体102がベース体101の前側における第1配設部116に回転可能に配設される。また、駆動機構106を構成する駆動モータ135および中間ギア138を、ベース体101の前側の第2配設部117に配設すると共に、第2表示装置104を、該ベース体101の前側の第3配設部118に配設する。
実施例のパチンコ機10は、演出動作パターンの抽選を実行する契機となる指定コマンドが、メイン制御基板290から演出制御CPU291aに送信されると、該演出制御CPU291aが、前記演出動作実行処理を実行することで演出動作パターンを決定する。これに基づいて、前記第9または第10の演出動作パターンが決定された場合には、可動演出装置100の回転可動体102が、図30に示す第1演出位置に停止した第1演出状態となる。回転可動体102が第1演出位置に停止した状態では、枠状装飾体35の開口部35a内の下部において、ハーフミラー部105が第2表示装置104と前後に重なっている。従って、回転可動体102が第1演出位置となっている第1演出状態(図30(a)〜図30(c)参照)において、表示制御基板292の表示制御CPU292aの制御により第1表示装置103および第2表示装置104を同時に作動させた場合には、図30(c)に示すように、枠状装飾体35の開口部35a内の下部において、第1表示装置103の表示部103aでの演出がハーフミラー部105の反射面203で反射して表示されると共に、第2表示装置104の表示部104aでの演出がハーフミラー部105を透過して表示される。すなわち、第1演出状態では、第1表示装置103の遊技演出と第2表示装置104の遊技演出とを、枠状装飾体35の開口部35a内の下部において、当該ハーフミラー部105の範囲内で重ねて表示することができ、複雑で多彩かつ変化に富んだ演出表示が可能である。
前記演出制御CPU291aにおける演出動作実行処理により、前記第1〜第4の演出動作パターンが決定された場合には、可動演出装置100の回転可動体102が、ハーフミラー部105と第2表示装置104とが前後方向で重ならない第2演出状態における第2演出位置(図31(b))となる。この第2演出位置では、第2表示装置104の演出は第1演出状態の場合と同じ位置で行われ、第1表示装置103の演出は第1演出状態の場合とは異なる位置で行われる。しかも、回転可動体102の第2演出位置への回転変位に伴ってハーフミラー部105が環状に移動するので、第1表示装置103の演出は、枠状装飾体35の開口部35a内において、該ハーフミラー部105の移動に伴って環状に移動するようになる。そして、回転可動体102が図20および図21に示す第2演出位置では、枠状装飾体35の開口部35a内の上部にハーフミラー部105が位置すると共に、第2表示装置104の表示部104aが、該枠状装飾体35の開口部35a内の下部に位置する。
前記回転可動体102が第1演出状態(図10、図30(a)〜図30(c)参照)の場合には、回転可動体102が第1演出位置となり、ハーフミラー部105が第2表示装置104の前側に位置しており、該ハーフミラー部105が発光演出装置270と前後方向で重なっていない。従って、発光演出装置270を制御する演出制御基板291の演出制御CPU291aは、前記全発光演出態様(図30(a))、第1部分発光演出態様(図30(b))および第2部分発光演出態様(図30(c))の何れかを実行することで、演出効果を高めることが可能である。一方、回転可動体102が第2演出状態(図31(a)、図31(b)、図31(c))の場合には、ハーフミラー部105が発光演出装置270と前後方向で重なっている。すなわち、ハーフミラー部105は、前後方向において、発光演出装置270における発光表示部276(第1〜第10の発光表示部276A〜276J)の何れかと重なった状態となる。このため、発光演出装置270を制御するランプ制御基板293は、前記連動発光演出パターンに基づいて、ハーフミラー部105と前後に重なっている発光表示部276を減光状態または消灯状態に制御する。また、ハーフミラー部105と前後に重なっていない発光表示部276により、前記全発光演出態様(図30(a))、第1部分発光演出態様(図30(b))および第2部分発光演出態様(図30(c))の何れかを実行することで、演出効果を高めることが可能である。
回転接続ユニット160の回転部材162に設けられた第1連係部163と、回転可動体102に設けられた第2連係部195とが、該回転部材162の回転軸線Lに沿う方向および該回転軸線Lと直交する直径方向において相対的な位置が変位が許容されるように連係されている。これにより、回転中の回転可動体102に振動が発生した場合や、駆動機構106を起因とした振動が発生した場合に、各第1連係部163と各第2連係部195との相対位置が変位することで、該回転可動体102に発生する振動や位置ずれを第1連係部163および第2連係部195で吸収し得るようになり、回転部材162に振動や負荷がかかることを防止し得る。これにより、回転可動体102の回転に伴う回転部材162の回転時に、ケース体161に配設された第1導通部164と回転部材162に配設された第2導通部165との摺接状態が安定的に維持され、演出制御基板291から該回転可動体102に設けられた第1表示装置103への電気供給や信号送信の安定化が図られる。
実施例のパチンコ機10では、演出制御基板291および表示制御基板292を設置部材50から取り外すことで、設置壁部51に形成された開口部54を介してユニット収容設置部119が設置部材50の後側へ露出する(図9(b)参照)。これにより、ユニット収容設置部119に対するカバー部材150の脱着が可能であると共に、回転接続ユニット160の脱着や、第1検出センサ155および第2検出センサ156の脱着も可能である。すなわち、実施例のパチンコ機10では、設置部材50を遊技盤20から取り外したり、該設置部材50から可動演出装置100を取り外したり、可動演出装置100の回転可動体102をベース体101から取り外すことなく、回転接続ユニット160や、第1および第2検出センサ155,156の脱着が可能である。従って、回転接続ユニット160のメンテナンスおよび交換作業や、第1および第2検出センサ155,156のメンテナンスおよび交換作業を、迅速かつ容易に行うことができる。特に、回転接続ユニット160は、第1導通部164と第2導通部165との接触状態を適切に維持するために定期的なメンテナンスが必要とされるユニットであり、該回転接続ユニット160のメンテナンス作業の迅速化および容易化に顕著な効果を奏する。
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)第1演出位置および第2演出位置の間を姿勢変位しながら移動する可動手段と連動する表示演出を演出表示部で実行する連動表示演出は、制御手段から駆動手段に出力されるパルス信号の出力パルス数に基づいて、可動手段の姿勢変位をリアルタイムで算出して、該演出表示部に表示される演出の角度を決定するようにしてもよい。
(2)第1演出位置および第2演出位置の間を姿勢変位しながら移動する可動手段と連動する発光演出を発光演出手段で実行する連動発光演出は、制御手段から駆動モータに出力されるパルス信号の出力パルス数に基づいて、可動手段の姿勢変位をリアルタイムで算出して、減光または消灯する発光演出手段を決定するようにしてもよい。
(3)可動手段にエンコーダやセンサ等の位置検出手段を配設し、該位置検出手段から送信される検出信号により把握される可動手段の位置に基づいて、演出表示部に表示される演出の表示角度やを決定したり、減光または消灯する発光演出手段を決定するようにしてもよい。
(5)回転可動体に配設される第1表示手段を、表示部が7セグメントディスプレイから構成されたものとし、ベース体に配設される第2表示手段を、表示部が液晶ディスプレイから構成されたものとしてもよい。
(6)第1表示手段および第2表示手段は、表示部が、液晶タイプの表示ディスプレイやセグメントタイプの表示ディスプレイから構成されたものに限らず、ドッドマトリックスタイプの表示ディスプレイ、ドラムタイプの表示装置、ベルトタイプの表示装置等から構成されたものであってもよい。また、セグメントタイプの表示ディスプレイは、7セグメントディスプレイに限らず、14セグメントディスプレイや16セグメントディスプレイとしていもよい。
(7)可動演出装置の回転ベース体に配設される第1表示手段の配設姿勢は、実施例に例示した前後方向と直交する方向に表示部が向いた姿勢に限定されず、前後方向に対して斜めに交差する方向に表示部が向いた姿勢であってもよい。
(8)可動演出装置の回転ベース体に配設されるハーフミラー部の配設姿勢は、実施例に例示した傾斜角度に限定されず、反射表示する第1表示手段の配設姿勢との関係で、様々に設定することが可能である。
(9)可動演出装置は、回転可動体に複数の表示装置を配設すると共に複数のハーフミラー部を配設したり、ベース体に複数の表示装置を配設した構成としてもよい。
(12)第1連係部または第2連係部において、回転接続ユニットまたは回転可動体から突出した凸状部の連係部は、突出方向と交差する方向の断面積は円形状に限らず、楕円形状や、多角形状であってもよい。
(13)第1連係部および第2連係部からなる組の数は、実施例に例示した2組に限らず、1組または3組以上であってもよい。
(14)ユニット収容設置部に配設した回転接続ユニットを保持するカバー部材は、該ユニット収容設置部の開口を塞ぐ形状としてもよい。
(15)遊技盤の盤面構成は、実施例に示すものに限られるものでなく、特別入賞装置は1つであってもよく、また第1始動入賞口と第2始動入賞口とが別々に遊技盤に取着される構成であってもよい。更に、ゲート部材も1つであってもよい。
(17)実施例において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(18)実施例では、演出制御基板に備えられた駆動制御部から出力したパルス信号に基づいて駆動モータを駆動制御する構成となっているが、駆動制御部は、演出制御基板とは別に構成してもよい。この場合には、演出制御基板と駆動制御部とが配線により接続されて、該演出制御基板の演出制御CPUから駆動制御部へ制御信号が送信されることで、該駆動制御部が該制御信号に基づいて駆動モータに対してパルス信号を出力するよう構成される。
(19)遊技機としては、実施例で例示したパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機や、スロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
ここで、前記スロットマシンは、前方に開口する矩形箱状に形成された本体としての筐体と、該筐体の前側に開閉可能に取り付けられた前側部材としての前面扉とを備えており、複数列のリールユニットを備えた図柄表示装置が、前面扉に設けられた窓口に臨むように配設されている。また、前面扉には、イラストや動画等の各種演出情報を表示可能な液晶式の演出表示装置、初期位置および移動位置の間を姿勢変位する可動演出装置および装飾装置等が配設されている。そして、スロットマシンは、主制御手段から送信される各種指示情報に基づいて、前記図柄表示装置、演出表示装置、可動演出装置(可動手段)および装飾装置による遊技演出の制御を行う演出制御手段や、所定の開始条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段を備え、前記当り判定手段の判定結果が当りである場合に遊技者に有利な特別遊技が生起されるよう構成されている。
103 第1表示装置(第1表示手段)
104 第2表示装置(第2表示手段)
105 ハーフミラー部(演出表示部)
276 発光表示部(発光演出手段)
290 メイン制御基板(メイン制御手段、当り判定手段)
291 演出制御基板(作動制御手段、発光制御手段)
292 表示制御基板(表示制御手段)
L 回転軸線
Claims (4)
- 所定の開始条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段と、演出表示が行われる演出表示部が配設された可動手段とを備え、前記当り判定手段の判定結果が当りである場合に遊技者に有利な特別遊技が生起させる遊技機において、
前記可動手段は、作動制御手段の制御に基づいて、第1演出位置および該第1演出位置から離れた第2演出位置の間を姿勢変位可能に構成され、
前記演出表示部は、表示制御手段の制御に基づいて、前記第1演出位置に停止時、前記第2演出位置に停止時、第1演出位置および第2演出位置の間の移動時に演出表示が可能に構成され、
前記演出表示部の移動領域の後側に、該演出表示部(105)の移動領域に沿って配列された複数の発光演出手段を備え、
前記各発光演出手段は、発光制御手段の制御に基づいて、明輝した発光状態と、該発光状態よりも暗い減光状態または消灯状態とに個別に切替え可能に構成され、
前記可動手段の姿勢変位に基づいて前記演出表示部を前記第1演出位置および第2演出位置の間で移動させながら該演出表示部で演出を行う演出表示では、移動する該演出表示部の後方に位置する発光演出手段を、前記減光状態または消灯状態に制御可能に構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記可動手段が、前後方向に延在する回転軸線を中心として回転するように配設され、
環状に配列された前記発光演出手段を、前記演出表示部の移動に伴って順次減光状態または消灯状態に制御可能に構成された請求項1記載の遊技機。 - 前記第2演出位置は、前記第1演出位置に対して前記回転軸線を挟んだ反対に設定され、
前記演出表示部は、前記回転軸線を中心として、前記第1演出位置での該演出表示部と反対向きとなる姿勢で前記第2演出位置に保持され、
前記演出表示部が前記第1演出位置に保持されている場合は、該演出表示部において正位置表示となる演出表示を実行可能に構成され、
前記演出表示部が前記第2演出位置に保持されている場合は、該演出表示部において、正位置表示となる演出表示および該正位置表示に対し反対向きの逆位置表示となる演出表示を実行可能に構成された請求項2記載の遊技機。 - 前記可動手段に配設されて該可動手段の変位に追従して姿勢変位する第1表示手段と、前記第1演出位置に位置する前記演出表示部の後方に固定された第2表示手段とを備え、
前記演出表示部は、前記第1表示手段の演出を反射して表示し得ると共に、前記第2表示手段の演出を透過し得るよう構成され、
前記第1表示手段の演出および第2表示手段の演出を重ねて表示する場合には、前記演出表示部を、前記第2表示手段と前後に重なる前記第1演出位置に移動させる一方、
前記第1表示手段の演出および第2表示手段の演出を重ねずに表示する場合には、前記演出表示部を、前記第2表示手段と前後に重ならない位置に移動させる請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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