JP2017000584A - 荷電粒子線治療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容易に且つ強い固定力で形成することができる超伝導コイルを備えた荷電粒子線治療装置を提供する。【解決手段】 荷電粒子線治療装置1は、荷電粒子を加速して荷電粒子線を出射する加速器11と、荷電粒子線を患者Pの腫瘍へ照射する照射ノズル12と、超伝導電磁石10により構成され且つ荷電粒子線を偏向させる偏向電磁石20を有するビーム輸送ライン13と、を備え、超伝導電磁石10は、その周面に第一貫通穴6及び第二貫通穴7を有する筒状の巻枠5と、巻枠5にテープ線材8が巻回されることにより形成される超伝導コイル9と、を有し、超伝導コイル9は、テープ線材8が、第一貫通穴6及び第二貫通穴7に挿通されると共に第一貫通穴6と第二貫通穴7との間で巻枠5の内周面5a側に巻回されることにより形成される内巻部9aを有している。【選択図】図2

Description

本発明は、荷電粒子線治療装置に関する。
被照射体に荷電粒子線を照射することによって治療を行う荷電粒子線治療装置として、例えば特許文献1に記載された荷電粒子線治療装置が知られている。この荷電粒子線治療装置は、加速器で加速された荷電粒子線を偏向させて被照射体へ導く超伝導電磁石を備えている。超伝導電磁石は、断面形状の一部が凹状である超伝導コイルによって構成されている。
特開2011−72717号公報
一般に、超伝導コイルは、テープ線材を筒状の巻枠に対して巻回することで形成される。この際、テープ線材に張力を加えながら巻回することにより、テープ線材には巻回方向に沿って線材張力が作用する。超伝導コイルの断面形状が、凹状の部分を含まない例えば円形状等である場合には、円筒状の巻枠に対してテープ線材が巻回され、この巻回方向に沿った線材張力が、テープ線材を巻枠へ押し付ける方向の圧縮力として作用する。このため、巻回されたテープ線材は、当該圧縮力によって巻枠に押し付けられて保持される。
一方、上記特許文献1に示すように、断面形状の一部が凹状である超伝導コイルを形成する場合には、凹部を有する筒状の巻枠に対してテープ線材を巻回する必要がある。この場合、巻枠の凹部において、巻回方向に沿った線材張力が、円形状に復元しようとする復元力として、超伝導コイルの内周側から外周側へ向かう方向に作用する。よって、この復元力により、テープ線材が巻枠から引き剥がされる方向に移動してしまう可能性がある。また、巻枠の凹部では線材張力が緩みやすく、巻回されたテープ線材に強力な張力を付与することが困難である。このため、線材張力だけではテープ線材を巻枠に保持することができず、テープ線材が巻枠から剥がれないように、例えば固定冶具等によって巻枠に対してテープ線材を押し付けながら巻回しなければならない。このように、従来は、テープ線材を巻枠に巻回して固定するのに手間がかかる上、固定力が弱いという問題がある。
そこで本発明は、容易に且つ強い固定力で形成することができる超伝導コイルを備えた荷電粒子線治療装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る荷電粒子線治療装置は、荷電粒子を加速して荷電粒子線を出射する加速器と、荷電粒子線を被照射体へ照射する照射部と、超伝導電磁石により構成され且つ荷電粒子線を偏向させる偏向電磁石を有するビーム輸送部と、を備え、超伝導電磁石は、その周面に第一貫通穴及び第二貫通穴を有する筒状の巻枠と、巻枠にテープ線材が巻回されることにより形成される超伝導コイルと、を有し、超伝導コイルは、テープ線材が、第一貫通穴及び第二貫通穴に挿通されると共に第一貫通穴と第二貫通穴との間で巻枠の内周面側に巻回されることにより形成される内巻部を有している。
本発明に係る荷電粒子線治療装置において、超伝導コイルの内巻部では、テープ線材が巻枠の内周面側に巻回されている。このため、内巻部において、テープ線材の巻回方向に沿った線材張力が、円形状に復元しようとする復元力として、超伝導コイルの内周側から外周側へ向かう方向に作用する場合であっても、超伝導コイルの内周側から外周側へ向かう方向へテープ線材が移動しないように、巻枠の内周面で保持することができる。よって、線材張力の作用だけでテープ線材を巻枠に保持することができるため、巻枠に対して容易にテープ線材を巻回することができる。また、テープ線材が巻枠の内周面に保持されることにより、テープ線材が緩む部分がないため、巻回されたテープ線材に強力な張力を付与することができ、テープ線材の固定力を強くすることができる。以上より、容易に且つ強い固定力で形成することができる超伝導コイルを備えた荷電粒子線治療装置が提供される。
本発明に係る荷電粒子線治療装置において、巻枠は、その周面が巻枠の内部空間側に窪んだ凹部を有しており、第一貫通穴及び第二貫通穴は、凹部に形成されていてもよい。この場合、凹部において、テープ線材の巻回方向に沿った線材張力が、円形状に復元しようとする復元力として、超伝導コイルの内周側から外周側へ向かう方向に作用する。本発明では、巻枠の凹部に形成された第一貫通穴と第二貫通穴との間で、テープ線材が巻枠の内周面側に巻回されているため、凹部において作用する復元力によってテープ線材が巻枠の内周面に押し付けられて保持される。よって、テープ線材を巻回する際、線材張力の作用だけでテープ線材を巻枠に保持することができるため、巻枠に対して容易にテープ線材を巻回することができる。また、テープ線材が巻枠の内周面に保持されることにより、テープ線材が緩む部分がないため、巻回されたテープ線材に強力な張力を付与することができ、テープ線材の固定力を強くすることができる。以上より、容易に且つ強い固定力で形成することができる超伝導コイルを備えた荷電粒子線治療装置が提供される。
本発明に係る荷電粒子線治療装置において、第一貫通穴及び第二貫通穴は、それぞれスリット状を呈していてもよい。この場合、スリット状の第一貫通穴及び第二貫通穴に対し、テープ線材を挿通し易く、より容易にテープ線材を巻枠に巻回することができる。
本発明に係る荷電粒子線治療装置において、超伝導コイルは、テープ線材が積層されてなる第一層及び第二層を有し、第二層は、第一層の上側にテープ線材を巻回することによって形成されており、内巻部では、第一層は、第二層に比べて超伝導コイルの外周側に位置していてもよい。例えば内巻部において、テープ線材の巻回方向に沿った線材張力が、円形状に復元しようとする復元力として、超伝導コイルの内周側から外周側へ向かう方向に作用する場合、この復元力は、超伝導コイルの外周側に近いほど小さくなる。よって、内巻部では、第二層に比べて超伝導コイルの外周側に位置している第一層の方が、第二層よりも当該復元力が小さく作用し、変形し難いため、このような第一層によって第二層を保持することができ、全体として強固な超伝導コイルを容易に形成することができる。また、復元力の作用によって第二層が第一層側へ押し付けられると共に、第一層が巻枠の内周面側へ押し付けられて保持されるため、各層の密着性を高めることができると共に、内周面に対するテープ線材の保持力を高めることができる。よって、テープ線材をより強固に固定することができる。
また、本発明に係る荷電粒子線治療装置は、荷電粒子を加速して荷電粒子線を出射する加速器と、荷電粒子線を被照射体へ照射する照射部と、超伝導電磁石により構成され且つ荷電粒子線を偏向させる偏向電磁石を有するビーム輸送部と、を備え、超伝導電磁石は、テープ線材が筒状に巻回されることにより形成され、その内周側から外周側へ向かう方向の復元力がテープ線材に対して作用する内巻部を含む超伝導コイルを有し、超伝導コイルは、テープ線材が積層されてなる第一層及び第二層を有し、第二層は、第一層の上側にテープ線材を巻回することによって形成されており、内巻部では、第一層は、第二層に比べて超伝導コイルの外周側に位置している。
本発明に係る荷電粒子線治療装置において、超伝導コイルの内巻部では、超伝導コイルの内周側から外周側へ向かう方向の復元力がテープ線材に対して作用する。当該復元力は、超伝導コイルの外周側に近いほど小さくなる。よって、内巻部では、第二層に比べて超伝導コイルの外周側に位置している第一層の方が、第二層よりも当該復元力が小さく作用し、変形し難いため、第一層によって第二層を保持することができ、全体として強固な超伝導コイルを容易に形成することができる。よって、容易に且つ強い固定力で超伝導コイルを形成することができる。以上より、容易に且つ強い固定力で形成することができる超伝導コイルを備えた荷電粒子線治療装置が提供される。
超伝導コイルは、内巻部を挟む二か所の位置のそれぞれにおいて、テープ線材が捩じられた捩じり部を有してもよい。この場合、内巻部を挟む二か所の位置のそれぞれにおいて、捩じり部によってテープ線材の表面と裏面とを反転させた上で、内巻部を形成するテープ線材を巻回することができる。これにより、積層方向で全てのテープ線材を隙間なく積層することができ、超伝導コイルの固定力をより強固にすることが可能となる。
本発明によれば、容易に且つ高い固定力で形成することができる超伝導コイルを備えた荷電粒子線治療装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る荷電粒子線治療装置を示す概略図である。 本実施形態に係る超伝導電磁石を示す概略斜視図である。 本実施形態に係る超伝導電磁石を示す概略断面図である。 従来技術の課題を説明するための図である。 変形例に係る超伝導電磁石を示す概略断面図である。 変形例に係る超伝導電磁石の巻枠を示す概略斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る荷電粒子線治療装置の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示すように、荷電粒子線治療装置1は、放射線療法によるがん治療等に利用される装置である。荷電粒子線治療装置1は、荷電粒子を加速して荷電粒子線を出射する加速器11と、荷電粒子線を被照射体へ照射する照射ノズル12(照射部)と、加速器11から出射された荷電粒子線を照射ノズル12へ輸送するビーム輸送ライン13(ビーム輸送部)と、ビーム輸送ライン13に設けられた複数の電磁石25と、を備えている。本実施形態では、加速器11としてサイクロトロンを採用するが、これに限定されず、荷電粒子線を発生させるその他の発生源、例えば、シンクロトロン、シンクロサイクロトロン、又はライナック等であってもよい。
荷電粒子線治療装置1では、治療台22上の患者Pの腫瘍(被照射体)に対して加速器11から出射された荷電粒子線を照射し、治療が行われる。荷電粒子線は電荷をもった粒子を高速に加速したものであり、例えば陽子線、重粒子(重イオン)線等がある。荷電粒子線治療装置1は、いわゆるスキャニング法により荷電粒子線の照射を行う。具体的に、荷電粒子線治療装置1は、被照射体を深さ方向(荷電粒子線の照射方向)に仮想的に分割(スライス)し、スライス平面(層)毎に、層上の照射範囲に対して、荷電粒子線の照射を行う。
なお、スキャニング法による照射方式として、例えばスポット式スキャニング照射、及び、ラスター式スキャニング照射がある。スポット式スキャニング照射は、照射範囲である一のスポットへの照射が完了すると、一度ビーム(荷電粒子線)照射を止め、次のスポットへの照射準備が整った後に次のスポットへの照射を行う方式である。これに対し、ラスター式スキャニング照射は、同一層の照射範囲については、照射を途中で止めることなく、連続的にビーム照射を行う方式である。このように、ラスター式スキャニング照射は、同一層の照射範囲については連続的にビーム照射が行われるため、スポット式スキャニング照射と異なり、照射範囲は複数のスポットから構成されていない。また、荷電粒子線の照射方式は、スキャニング法に限られず、例えばブロードビーム法又は積層原体法等の他の照射方式でもよい。
照射ノズル12は、治療台22の周りを360度回転可能な回転ガントリ23の内側に取り付けられており、回転ガントリ23によって任意の回転位置に移動可能とされている。照射ノズル12には、収束電磁石19(詳細は後述)、スキャニング電磁石21、及び真空ダクト28が含まれている。スキャニング電磁石21は、照射ノズル12の中に設けられている。スキャニング電磁石21は、荷電粒子線の照射方向と交差する面においてX方向へ荷電粒子線を走査するX方向走査電磁石と、荷電粒子線の照射方向と交差する面においてX方向と交差するY方向へ荷電粒子線を走査するY方向走査電磁石と、を有している。また、スキャニング電磁石21により走査された荷電粒子線はX方向及び/又はY方向へ偏向されるため、スキャニング電磁石よりも下流側の真空ダクト28は、その径が下流側ほど拡大されている。なお、上記した照射ノズル12に含まれる構成要素は、荷電粒子線の照射方式がスキャニング法の場合のものである。荷電粒子線の照射方式がスキャニング法ではなく他の照射方式である場合、照射ノズル12には、上記とは異なる構成要素が含まれる。
ビーム輸送ライン13は、荷電粒子線が通る真空ダクト14を有している。真空ダクト14の内部は真空状態に維持されており、輸送中の荷電粒子線を構成する荷電粒子が空気等により散乱することを抑制している。また、ビーム輸送ライン13には、荷電粒子線のエネルギーを低下させて荷電粒子線の飛程を調整するデグレーダ(不図示)等が設けられている。
電磁石25は、ビーム輸送ライン13に複数設けられている。電磁石25は、磁場によって荷電粒子線を輸送することができるように、当該荷電粒子線の調整を行う。電磁石25の総数は、ビーム輸送ライン13の長さ等により柔軟に変更が可能であり、例えば10〜40程度の数とされる。なお、ビーム輸送ライン13には、電磁石電源(不図示)が、各電磁石25に対応して設けられている。電磁石電源は、電磁石25に電流を供給することによって電磁石25の磁界を生じさせる。電磁石25として、輸送中の荷電粒子線のビーム径を収束させる収束電磁石19、及び、荷電粒子線を偏向させる偏向電磁石20,24が採用される。本実施形態において、偏向電磁石20,24は、超伝導電磁石によって構成されている。
超伝導電磁石は、低温に冷却されると電気抵抗が限りなく0に近くなるコイル(線材)により構成される電磁石である。超伝導電磁石は、コイルを冷凍機又は液体ヘリウム等の冷却部材(不図示)により冷却して所定温度以下とすることで超伝導状態として、この超伝導状態となったコイルに電流を流して励磁することで強力な磁場を発生させる。
偏向電磁石24は、回転ガントリ23内に設けられており、加速器11の最も近くに位置している。この偏向電磁石24は、断面形状が略円形状を有しており、図2で示すような形状を有していない。一方、偏向電磁石20は、回転ガントリ23の外部に設けられており、断面略円形状の回転ガントリ23の外周面に沿った形状を有している。すなわち、偏向電磁石20は、図2に示すように、その断面がくの字型に形成されている。
次に、図2及び図3を参照し、偏向電磁石20を構成する超伝導電磁石について説明する。図2は、本実施形態に係る超伝導電磁石を示す概略斜視図である。図3は、本実施形態に係る超伝導電磁石を示す概略断面図である。図2及び図3に示すように、超伝導電磁石10は、筒状の巻枠5と、巻枠5にテープ線材8が巻回されることにより形成される超伝導コイル9と、を有している。
巻枠5には、テープ線材8が巻回され、これにより、テープ線材8がコイル状に形成される。巻枠5は、円筒状の周面の一部が潰れた形状を有している。すなわち、巻枠5は、周面が凸状を呈した凸部31と、周面が凹状を呈した凹部33と、を有している。巻枠5は、内周面5a及び外周面5bを有している。以下、巻枠5の内周面5a側の空間を内部空間Aとし、巻枠5の外周面5b側の空間を外部空間Bとして説明する。
巻枠5の凸部31は、正の曲率を有しており、外部空間B側に突出している。巻枠5の凹部33は、負の曲率を有しており、内部空間A側に窪んでいる。凸部31と凹部33とは、滑らかに連続している。凸部31と凹部33との境界で、曲率の正負が切り替わっており、凸部31と凹部33とで曲率の正負が反転している。凹部33は、テープ線材8が巻回される方向(以下、「巻回方向」ともいう)で互いにに離間した二ヵ所の位置に、負の曲率から正の曲率へと変わる部分となる変曲部33a,33bを有している。
また、巻枠5は、その周面に第一貫通穴6及び第二貫通穴7を有している。第一貫通穴6及び第二貫通穴7は、内周面5a及び外周面5bを貫通している。第一貫通穴6及び第二貫通穴7は、凹部33に形成されている。第一貫通穴6と第二貫通穴7とは、巻枠5の周方向で、互いに離間して配置されている。第一貫通穴6と第二貫通穴7とは、凹部33の一部又は全部をその間に含むように形成されている。例えば、第一貫通穴6は、凹部33の変曲部33aの位置に形成され、第二貫通穴7は、凹部33の変曲部33bの位置に形成されている。なお、第一貫通穴6と第二貫通穴7とは、変曲部33aと変曲部33bとの間の位置に形成されていてもよい。また、第一貫通穴6と第二貫通穴7とは、変曲部33a,33bよりも凸部31側にずれた位置に形成されていてもよい。
テープ線材8は、巻枠5に巻回されることにより、断面形状の一部が凹状を呈する超伝導コイル9を形成する。テープ線材8は、例えば積層方向の厚みが0.1mm〜0.2mm程度であり、幅が4mm〜12mm程度である。テープ線材8は、巻枠5に沿って巻回され、巻枠5上に積層される。なお、図2においては、巻枠5上に当接している一層だけが図示されており、当該層上に更に積層された他の層については図示を省略している。図3においては、巻枠5の上にテープ線材8が複数(ここでは、三つ)積層された例を示している。
超伝導コイル9は、巻枠5の凸部31に対応する外巻部9bと、巻枠5の凹部33に対応する内巻部9aと、外巻部9bと内巻部9aとの間に設けられた捩じり部9c,9dと、を有している。外巻部9bは、巻枠5の凸部31において、テープ線材8が、巻枠5の外周面5b側に巻回されることによって形成されている。外巻部9bは、凸部31の外周面5bに沿って形成され、外部空間B側に突出している。
内巻部9aは、巻枠5の凹部33において、テープ線材8が、第一貫通穴6及び第二貫通穴7に挿通されると共に第一貫通穴6と第二貫通穴7との間で巻枠5の内周面5a側に巻回されることによって形成されている。内巻部9aは、凹部33において内周面5a側に沿って形成され、内巻部9aは、超伝導コイル9の外周側である外部空間Bから、超伝導コイル9の内周側である内部空間Aに向かって窪んでいる。換言すると、内巻部9aは、巻枠5の内部空間A内に位置する中心点Xに向かって窪んでいる。中心点Xは、荷電粒子線が通過する中心点である。テープ線材8は、中心点Xを通る軸線(図3の紙面に対し垂直な仮想線)の回りに巻回されている。
捩じり部9cは、第一貫通穴6内に位置している。捩じり部9cは、第一貫通穴6内において、テープ線材8が捩じられることにより形成されている。捩じり部9cにより、テープ線材8の表面8aと裏面8bとが反転される。よって、凸部31の外周面5b側に巻回されたテープ線材8は、第一貫通穴6を通ることにより、180°裏返された上で、凹部33の内周面5a側に巻回される。すなわち、第一貫通穴6は、外巻部9bと内巻部9aとの間において、テープ線材8を180°裏返す反転区間であり、テープ線材8はこの反転区間を通る毎に同じ方向に捩じられている。
捩じり部9dは、第二貫通穴7内に位置している。捩じり部9dは、第二貫通穴7内において、テープ線材8が捩じられることにより形成されている。捩じり部9dにより、テープ線材8の表面8aと裏面8bとが反転される。よって、凹部33に巻回されたテープ線材8は、第二貫通穴7を通ることにより、180°裏返された上で、凸部31に巻回される。すなわち、第二貫通穴7は、内巻部9aと外巻部9bとの間において、テープ線材8を180°裏返す反転区間であり、テープ線材8はこの反転区間を通る毎に同じ方向に捩じられている。
捩じり部9c,9dによって、テープ線材8が180°裏返されることにより、テープ線材8の表面8aは、外巻部9bでは外部空間B側を向いているのに対し、内巻部9aでは内部空間A側を向いている。また、テープ線材8の裏面8bは、外巻部9bでは巻枠5の外周面5b側を向いているのに対し、内巻部9aでは巻枠5の内周面5a側を向いている。
巻枠5に対し、テープ線材8が複数周回巻回されることにより、巻枠5上にはテープ線材8からなる複数のコイル層が積層されている。例えば、図3に示すように、超伝導コイル9は、コイル層41と、コイル層42と、コイル層43と、を有している。コイル層41は、巻枠5の上にテープ線材8が巻回されることによって形成されている。コイル層41の裏面41bは、外巻部9bでは、巻枠5の外周面5bに当接しており、内巻部9aでは、巻枠5の内周面5aに当接している。
コイル層42は、コイル層41の上にテープ線材8が巻回されることによって形成されている。コイル層42の裏面42bは、コイル層41の表面41aに当接している。コイル層43は、コイル層42の上にテープ線材8が巻回されることによって形成されている。コイル層43の裏面43bは、コイル層42の表面42aに当接している。
各コイル層41〜43は、上述の捩じり部9c,9dをそれぞれ有しており、反転区間である第一貫通穴6及び第二貫通穴7のそれぞれを通る度に同じ方向に捩じられている。このため、各コイル層41〜43の断面は隙間なく積層された状態で整列している。
また、上述したように、捩じり部9c,9dにより、テープ線材8の表面8aと裏面8bとは、外巻部9bと内巻部9aとで反転する。これにより、各コイル層41〜43では、各表面41a,42a,43aと、各裏面41b,42b,43bとが、外巻部9bと内巻部9aとで反転する。つまり、各コイル層41〜43の各表面41a,42a,43aは、外巻部9bでは外部空間B側を向いているのに対し、内巻部9aでは内部空間A側を向いている。各コイル層41〜43の各裏面41b,42b,43bは、外巻部9bでは巻枠5の外周面5b側を向いているのに対し、内巻部9aでは巻枠5の内周面5a側を向いている。
外巻部9bにおいては、各コイル層41〜43が巻枠5の外周面5b上に積層されているのに対し、内巻部9aにおいては、各コイル層41〜43が巻枠5の内周面5a上に積層されている。これにより、超伝導コイル9の外周側から見た場合(すなわち、外部空間Bから内部空間Aに向かう方向で見た場合)に、外巻部9bにおいては、コイル層43、コイル層42、及びコイル層43の順に並んでいるのに対し、内巻部9aにおいては、コイル層41、コイル層42、及びコイル層43の順に並んでいる。すなわち、内巻部9aでは、コイル層41はコイル層42に比べて超伝導コイル9の外周側に位置しており、且つ、コイル層42はコイル層43に比べて超伝導コイル9の外周側に位置している。
なお、コイル層の積層順に応じて、先に積層された層を第一層とし、第一層の上側に積層された層を第二層とする。本実施形態では、コイル層41〜43のうち、積層方向で巻枠5に近い側の層を第一層とし、この第一層の上にテープ線材を巻回することによって形成された層を第二層とする。積層方向で巻枠5に近い側の層とは、外巻部9bでは、巻枠5の外周面5bに近い側の層を示し、内巻部9aでは、巻枠5の内周面5aに近い側の層を示す。つまり、コイル層41はコイル層42に対して第一層であると共に、コイル層42はコイル層41に対して第二層である。また、コイル層42はコイル層43に対して第一層であると共に、コイル層43はコイル層42に対して第二層である。本実施形態では、巻枠5の上に三層のコイル層41〜43が形成されている例について説明したが、これに限られず、四層以上のコイル層が形成されている場合も同様に第一層及び第二層を定義することができる。
次に、図4を参照して、本実施形態の作用及び効果について説明する。図4は、従来技術の課題を説明するための図である。図4は、従来の荷電粒子線治療装置に採用される超伝導コイルの概略断面図を示している。図4の(a)は、凹部を含んでいない円筒状の超伝導コイルの概略断面図を示し、図4の(b)は、凹部を含む超伝導コイルの概略断面図を示している。
図4の(a)に示すように、凹部を含んでいない円筒状の超伝導コイル100は、円筒状の巻枠101にテープ線材を巻回することにより形成された巻線部102を有している。この場合、巻線部102の形成の際には、テープ線材に張力を加えながら巻回することで、巻回方向に沿ったテープ線材の線材張力T1が、巻枠101の径方向で巻枠101の外周面101aに向かう方向の圧縮力F1として作用する。このような圧縮力F1が、巻枠101の周方向で均等に作用するため、当該圧縮力F1によってテープ線材が巻枠101の外周面101aに対し保持される。
一方、図4の(b)に示すように、凹部200aを含む超伝導コイル200は、凹部201aを含んだ筒状の巻枠201にテープ線材を巻回することにより形成された巻線部202を有している。この場合、超伝導コイル200の凹部200aでは、巻回方向に沿ったテープ線材の線材張力T2が、円形状に復元しようとする復元力F2として、超伝導コイル200の内周側から外周側へ向かう方向に作用する。よって巻線部202におけるテープ線材が、復元力F2の作用によって巻枠201から引き剥がされる方向に移動してしまう可能性がある。また、巻枠201の凹部201aでは、線材張力が緩みやすく、巻回されたテープ線材に強力な張力を付与することが困難である。このため、線材張力だけではテープ線材を巻枠201に保持することができない。
そこで、従来、巻線部202を形成する際には、テープ線材が巻枠201から剥がれないように、例えば固定冶具等によって巻枠201に対してテープ線材を押し付けながら巻回しなければならない等、容易ではなかった。このように、従来は、テープ線材を巻枠201に巻回して固定するのに手間がかかる上、固定力が弱いという問題があった。テープ線材の固定力が弱いと、巻線部202の変形による磁場の計算誤差を生じる可能性、又は、テープ線材同士が擦れることにより熱が発生し超伝導状態が破壊されるおそれ等がある。
この従来の問題に対し、図2及び図3に示すように、本実施形態に係る超伝導コイル9では、巻枠5の凹部33に対応する内巻部9aにおいて、テープ線材8は巻枠5の内周面5a側に巻回されている。このため、内巻部9aにおいて、テープ線材8の巻回方向に沿った線材張力が、円形状に復元しようとする復元力として、内部空間Aから外部空間Bへ向かう方向に作用する場合であっても、内部空間Aから外部空間Bへ向かう方向にテープ線材8が移動しないように、巻枠5の内周面5aで保持することができる。
より具体的には、巻枠5の凹部33では、図4の(b)に示す復元力F2のように、内部空間Aから外部空間Bへ向かって巻枠5からテープ線材8を引き剥がし、テープ線材8の線材張力を緩ませるような復元力が作用する。本実施形態によれば、巻枠5の凹部33に形成された第一貫通穴6と第二貫通穴7との間で、テープ線材8が巻枠5の内周面5a側に巻回されているため、凹部33において作用する復元力によってテープ線材8が巻枠5の内周面5aに押し付けられて保持される。よって、線材張力の作用だけでテープ線材8を巻枠5に保持することができるため、巻枠5に対してテープ線材8を押し付ける固定冶具等を用いなくても、容易にテープ線材8を巻回することができる。また、テープ線材8が巻枠5の内周面5aに保持されることにより、テープ線材8が緩む部分がないため、巻回されたテープ線材に強力な張力を付与することができ、テープ線材8の固定力を強くすることができる。
以上より、本実施形態によれば、容易に且つ強い固定力で形成することができる超伝導コイル9を備えた荷電粒子線治療装置1を提供することができる。
また、内巻部9aにおいてテープ線材8の線材張力が復元力として作用する場合、巻枠5の内周面5aに近いテープ線材8(すなわち、超伝導コイル9の外周側のテープ線材8)ほど、当該復元力は小さくなる。本実施形態において、内巻部9aでは、コイル層42に比べて巻枠5の内周面5aの近くに位置しているコイル層41の方が、コイル層42よりも当該復元力が小さく作用し、変形し難い。よって、このようなコイル層41によってコイル層42を保持することができる。また、内巻部9aでは、コイル層43に比べて巻枠5の内周面5aの近くに位置しているコイル層42の方が、コイル層43よりも当該復元力が小さく作用し、変形し難い。よって、このようなコイル層42によってコイル層43を保持することができる。これにより、全体として強固な超伝導コイル9を容易に形成することができる。また、復元力の作用によってコイル層43がコイル層42側へ押し付けられ、コイル層42がコイル層41側へ押し付けられると共に、コイル層41が巻枠5の内周面5a側へ押し付けられて保持される。これにより、各層の密着性を高めることができると共に、内周面5aに対するテープ線材8の保持力を高めることができる。よって、テープ線材8をより強固に固定することができる。
また、内巻部9aを挟む二か所の位置のそれぞれにおいて、捩じり部9c,9dによってテープ線材8の表面8aと裏面8bとを反転させた上で、内巻部9aを形成するテープ線材8を巻回することができる。これにより、積層方向で全てのテープ線材8を隙間なく積層することができ、超伝導コイル9の固定力を強固にすることが可能となる。
以上、本実施形態の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他に適用してもよい。
例えば、上記実施形態における巻枠5は、テープ線材8を巻回してコイル状に固定した後に除去されてもよい。すなわち、図5に示すように、変形例に係る超伝導磁石10Aにおいて、超伝導コイル9は、巻枠5を有さずに構成されていてもよい。この場合にも、内巻部9aでは、コイル層42よりも変形し難いコイル層41によってコイル層42を保持することができると共に、コイル層43よりも変形し難いコイル層42によってコイル層43を保持することができ、全体として強固な超伝導コイルを容易に形成することができる。よって、容易に且つ強い固定力で超伝導コイルを形成することができる。
例えば、上記実施形態では、巻枠5の形状等は、上記実施形態に限られない。一例として、図6に示すように、巻枠5の第一貫通穴及び第二貫通穴は、それぞれスリット状を呈していてもよい。すなわち、巻枠5は、上記実施形態に係る第一貫通穴6及び第二貫通穴7に代えて、スリット状の第一貫通穴6A及び第二貫通穴7を有していてもよい。第一貫通穴6Aは、端部6aが開口されており、第二貫通穴7Aは、端部7aが開口されている。この場合、スリット状の第一貫通穴6A及び第二貫通穴7Aに対し、テープ線材8を挿通し易く、より容易にテープ線材8を巻枠5に巻回することができる。
また、上記実施形態では、巻枠5は、円筒状の一部が潰れた形状を呈しているとしたが、これに限られない。巻枠5は、超伝導コイル9の内周側から外周側へ向かう方向の復元力がテープ線材に対して作用する部分を有していればよく、例えば凹部33に加えて又は代えて、平面状の部分を有していてもよい。例えば、巻枠5は、断面D字状の筒状であって、凹部33の代わりに平面部を有していてもよい。この場合、超伝導コイル9の内巻部9aは、巻枠5の平面部において、テープ線材8が巻枠5の内周面5a側に巻回されることにより形成される。この場合であっても、テープ線材8は、平面部に作用する復元力によって巻枠5の内周面5aに押し付けられて保持される。よって、上記実施形態と同様、容易に且つ強い固定力で形成することができる超伝導コイルを備えた荷電粒子線治療装置が提供される。
また、凹部33に加えて又は代えて、曲率が正となる部分を有していてもよい。例えば、巻枠5は、凹部33の代わりに、凸部31と同じく正の曲率であり且つ曲率が凸部31よりも小さい緩曲部を有していてもよい。この場合、超伝導コイル9の内巻部9aは、巻枠5の緩曲部において、テープ線材8が巻枠5の内周面5a側に巻回されることにより形成される。この場合であっても、テープ線材8は、緩曲部に作用する復元力によって巻枠5の内周面5aに押し付けられて保持される。よって、上記実施形態と同様、容易に且つ強い固定力で形成することができる超伝導コイルを備えた荷電粒子線治療装置が提供される。
また、テープ線材8の積層数は三層に限られず、一層又は四層以上であってもよい。さらに、テープ線材8の積層数が三層以上である場合、全てのテープ線材8が捩じられていなくてもよい。例えば、巻枠5の外周面5b側に巻回される部分において最も外周面5bに近い側に位置するテープ線材8を、捩じることなく巻枠5の内周面5a側に巻回し、当該内周面5a側に巻回される部分ではテープ線材8が最も内周面5aから遠い側に位置するようにしてもよい。
1…荷電粒子線治療装置、5…巻枠、5a…内周面、6,6A…第一貫通穴、7,7A…第二貫通穴、8…テープ線材、9…超伝導コイル、9a…内巻部、9c,9d…捩じり部、10…超伝導電磁石、11…加速器、12…照射ノズル(照射部)、13…ビーム輸送ライン(ビーム輸送部)、20…偏向電磁石、33…凹部、41,42,43…コイル層、P…患者。

Claims (6)

  1. 荷電粒子を加速して荷電粒子線を出射する加速器と、
    前記荷電粒子線を被照射体へ照射する照射部と、
    超伝導電磁石により構成され且つ前記荷電粒子線を偏向させる偏向電磁石を有するビーム輸送部と、を備え、
    前記超伝導電磁石は、その周面に第一貫通穴及び第二貫通穴を有する筒状の巻枠と、前記巻枠にテープ線材が巻回されることにより形成される超伝導コイルと、を有し、
    前記超伝導コイルは、前記テープ線材が、前記第一貫通穴及び前記第二貫通穴に挿通されると共に前記第一貫通穴と前記第二貫通穴との間で前記巻枠の内周面側に巻回されることにより形成される内巻部を有している、荷電粒子線治療装置。
  2. 前記巻枠は、その周面が前記巻枠の内部空間側に窪んだ凹部を有しており、
    前記第一貫通穴及び前記第二貫通穴は、前記凹部に形成されている、請求項1に記載の荷電粒子線治療装置。
  3. 前記第一貫通穴及び前記第二貫通穴は、それぞれスリット状を呈している、請求項1又は2に記載の荷電粒子線治療装置。
  4. 前記超伝導コイルは、前記テープ線材が積層されてなる第一層及び第二層を有し、
    前記第二層は、前記第一層の上側に前記テープ線材を巻回することによって形成されており、
    前記内巻部では、前記第一層は、前記第二層に比べて前記超伝導コイルの外周側に位置している、請求項1〜3の何れか一項に記載の荷電粒子線治療装置。
  5. 荷電粒子を加速して荷電粒子線を出射する加速器と、
    前記荷電粒子線を被照射体へ照射する照射部と、
    超伝導電磁石により構成され且つ前記荷電粒子線を偏向させる偏向電磁石を有するビーム輸送部と、
    を備え、
    前記超伝導電磁石は、テープ線材が筒状に巻回されることにより形成され、その内周側から外周側へ向かう方向の復元力が前記テープ線材に対して作用する内巻部を含む超伝導コイルを有し、
    前記超伝導コイルは、前記テープ線材が積層されてなる第一層及び第二層を有し、
    前記第二層は、前記第一層の上側に前記テープ線材を巻回することによって形成されており、
    前記内巻部では、前記第一層は、前記第二層に比べて前記超伝導コイルの外周側に位置している、荷電粒子線治療装置。
  6. 前記超伝導コイルは、前記内巻部を挟む二か所の位置のそれぞれにおいて、前記テープ線材が捩じられた捩じり部を有している、請求項5に記載の荷電粒子線治療装置。
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