本発明は、通信の分野に関し、特に、通信方法、基地局およびユーザ機器に関する。
理論的解析は、アンテナ数が増大するにつれ、チャネル容量が増大することを示す。さらに、送信側におけるアンテナ数が増大するにつれ、より良好なビームフォーミング効果を得ることができる。したがって、送受信のためにより多くのアンテナを用いる無線送信技術、すなわち、多入力多出力(多入力および多出力、MIMO)技術が、常に、モバイル通信の分野において研究される主流の技術のうちの1つである。
基準信号、すなわちパイロット信号は、基地局によってユーザ機器(ユーザ機器、UE)に提供され、チャネル推定またはチャネル測定のためにUEによって用いられる既知の信号のタイプである。現在、パイロット信号設計の基本概念は、各ポートが1つのパイロット信号に対応するというものである。そのような1対1のマッピング方式の場合、各アンテナは1つのパイロット信号を無指向性に送信する。
MIMO技術では、アンテナ数が増大するにつれ、ポート数が増大する。既存のパイロット信号設計解決策が採用される場合、基地局は、全てのポートを用いることによってパイロット信号をUEに送信する必要があり、結果として、基地局がUEのためにパイロット信号を構成するときの柔軟性が乏しくなる。さらに、UEは全てのポートについてパイロット信号を測定する必要もあり、これによって測定複雑度が増大する。
本発明の実施形態は、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善することができ、UEによってパイロット信号を測定することの複雑度を低減することができる、通信方法、基地局およびユーザ機器を提供する。
第1の態様によれば、アンテナ重み付けの方式を用いることによってm個のビームを形成することであって、ここで、mは1よりも大きい正の整数であることと;ユーザ機器UEのアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力を決定することと;m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択することであって、ここで、nは正の整数であり、n<mであることと;n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することとを含む通信方法が提供される。
第1の態様を参照して、第1の可能な実施方式では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択することは:m個のビームから最適ビームを選択することであって、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものであることを含み;n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することは:最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することを含む。
第1の態様の第1の可能な実施方式を参照して、第2の可能な実施方式では、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することの前に、本方法は:第1のシグナリングをUEに送信することであって、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられることをさらに含む。
第1の態様の第2の可能な実施方式を参照して、第3の可能な実施方式では、最適ビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信することの後、本方法は:UEから第1の測定情報を受信することであって、ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られることと;最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってUEにデータを送信することとをさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実施方式を参照して、第4の可能な実施方式では、第1の測定情報は、チャネル品質インジケータCQIを含むか;または、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち、階数およびプリコーディング行列インジケータPMIのうちの少なくとも1つを含む。
第1の態様を参照して、第5の可能な実施方式では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択することは:m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定することであって、ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含むことと;q個のビームグループからビームグループを選択することであって、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものであることとを含む。
第1の態様の第5の可能な実施方式を参照して、第6の可能な実施方式では、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成に対し1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースのために別個に用いられ;
n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することは:選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することを含む。
第1の態様の第6の可能な実施方式を参照して、第7の可能な実施方式では、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することの前に、本方法は:UEに第2のシグナリングを送信することであって、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられることをさらに含む。
第1の態様の第7の可能な実施方式を参照して、第8の可能な実施方式では、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信した後に、本方法は:UEから第2の測定情報を受信することであって、ここで、第2の測定情報は、UEが第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含むことと;選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームを決定することと;データ送信ビームを用いることによってデータをUEに送信することとをさらに含む。
第1の態様の第8の可能な実施方式を参照して、第9の可能な実施方式では、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームを決定することは:n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を決定することと;n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定することであって、ここで、n個の測定結果における最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、最大のものであることと;最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定することとを含む。
第1の態様の第8の可能な実施方式または第9の可能な実施方式を参照して、第10の可能な実施方式では、n個の測定結果における各測定結果はチャネル品質インジケータCQIを含むか;または、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびプリコーディング行列インジケータPMIのうちの少なくとも1つを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実施方式から第10の可能な実施方式のうちの任意の方式を参照して、第11の可能な実施方式では、パイロット信号は、チャネル状態情報−基準信号CSI−RSである。
第2の態様によれば、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することであって、ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mであることと;パイロット信号を測定することとを含む通信方法が提供される。
第2の態様を参照して、第1の可能な実施方式では、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することは:最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することであって、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものであることを含む。
第2の態様の第1の可能な実施方式を参照して、第2の可能な実施方式では、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することの前に、本方法は:基地局によって送信される第1のシグナリングを受信することであって、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられることを含み、ここで、
パイロット信号を測定することは:第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得ることを含む。
第2の態様の第2の可能な実施方式を参照して、第3の可能な実施方式では、本方法は:第1の測定情報を基地局に送信することと;最適ビームを用いることによって第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータを受信することとをさらに含む。
第2の態様の第2の可能な実施方式または第3の可能な実施方式を参照して、第4の可能な実施方式では、第1の測定情報はチャネル品質インジケータCQIを含むか;または、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびプリコーディング行列インジケータPMIのうちの少なくとも1つを含む。
第2の態様を参照して、第5の可能な実施方式では、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することは:ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することであって、ここで、ビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和は、最大のものであることを含む。
第2の態様の第5の可能な実施方式を参照して、第6の可能な実施方式では、ビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられ;
ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することは:ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することを含む。
第2の態様の第6の可能な実施方式を参照して、第7の可能な実施方式では、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することの前に、本方法は:基地局によって送信される第2のシグナリングを受信することであって、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられることを含み、ここで、
パイロット信号を測定することは:第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得ることを含む。
第2の態様の第7の可能な実施方式を参照して、第8の可能な実施方式では、本方法は:第2の測定情報を基地局に送信することであって、ここで、第2の測定情報はn個の測定結果を含むことと;データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータを受信することであって、ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定されることとをさらに含む。
第2の態様の第7の可能な実施方式または第8の可能な実施方式を参照して、第9の可能な実施方式では、n個の測定結果における各測定情報はチャネル品質インジケータCQIを含むか;または、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびプリコーディング行列インジケータPMIのうちの少なくとも1つを含む。
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実施方式から第9の可能な実施方式のうちの任意の方式を参照して、第10の可能な実施方式では、パイロット信号は、チャネル状態情報−基準信号CSI−RSである。
第3の態様によれば、アンテナ重み付けの方式を用いることによって、m個のビームを形成するように構成された重み付けユニットであって、ここで、mは1よりも大きい正の整数である、重み付けユニットと;ユーザ機器UEのアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力を決定するように構成された第1の決定ユニットと;m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択するように構成された選択ユニットであって、ここで、nは正の整数であり、n<mである、選択ユニットと;n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するように構成された送信ユニットを含む基地局が提供される。
第3の態様を参照して、第1の可能な実施方式では、選択ユニットは、m個のビームから最適ビームを選択するように特に構成され、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものであり;送信ユニットは、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するように特に構成される。
第3の態様の第1の可能な実施方式を参照して、第2の可能な実施方式では、送信ユニットは、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する前に、第1のシグナリングをUEに送信するようにさらに構成され、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔を示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。
第3の態様の第2の可能な実施方式を参照して、第3の可能な実施方式では、基地局は第1の受信ユニットをさらに備え、ここで、第1の受信ユニットは、送信ユニットが最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信した後、UEから第1の測定情報を受信するように構成され、ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られ;送信ユニットは、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってデータをUEに送信するようにさらに構成される。
第3の態様を参照して、第4の可能な実施方式では、選択ユニットは、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定するように特に構成され、ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含み;q個のビームグループからビームグループを選択するように特に構成され、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
第3の態様の第4の可能な実施方式を参照して、第5の可能な実施方式では、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースのために別個に用いられ;送信ユニットは、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信するように特に構成される。
第3の態様の第5の可能な実施方式を参照して、第6の可能な実施方式では、送信ユニットは、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信する前に、UEに第2のシグナリングをさらに送信するようにさらに構成され、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
第3の態様の第6の可能な実施方式を参照して、第7の可能な実施方式では、基地局は、第2の受信ユニットおよび第2の決定ユニットをさらに含み、ここで、第2の受信ユニットは:送信ユニットが、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信した後に、UEから第2の測定情報を受信するように構成され、ここで、第2の測定情報は、UEが第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含み;第2の決定ユニットは、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームを決定するようにさらに構成され;送信ユニットは、データ送信ビームを用いることによってデータをUEに送信するようにさらに構成される。
第3の態様の第7の可能な実施方式を参照して、第8の可能な実施方式では、第2の決定ユニットは、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を決定するように特に構成され;n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定するように特に構成され、ここで、n個の測定結果における最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、最大のものであり;最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定するように特に構成される。
第4の態様によれば、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信するように構成された受信ユニットであって、ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mである、受信ユニットと;パイロット信号を測定するように構成された測定ユニットを含むユーザ機器が提供される。
第4の態様を参照して、第1の可能な実施方式では、受信ユニットは、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信するように特に構成され、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。
第4の態様の第1の可能な実施方式を参照して、第2の可能な実施方式では、受信ユニットは、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する前に、基地局によって送信される第1のシグナリングを受信するようにさらに構成され、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられ;測定ユニットは、第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得るように特に構成される。
第4の態様の第2の可能な実施方式を参照して、第3の可能な実施方式では、ユーザ機器は送信ユニットをさらに含み、ここで、送信ユニットは、第1の測定情報を基地局に送信するように構成され;受信ユニットは、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータを受信するようにさらに構成される。
第4の態様を参照して、第4の可能な実施方式では、受信ユニットは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信するように特に構成され、ここで、ビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和は、最大のものである。
第4の態様の第4の可能な実施方式を参照して、第5の可能な実施方式では、ビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられ;受信ユニットは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信するように特に構成される。
第4の態様の第5の可能な実施方式を参照して、第6の可能な実施方式では、受信ユニットは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信する前に、基地局によって送信される第2のシグナリングを受信するようにさらに構成され、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ;測定ユニットは、第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得るように特に構成される。
第4の態様の第6の可能な実施方式を参照して、第7の可能な実施方式では、ユーザ機器は送信ユニットをさらに含み、ここで、送信ユニットは、第2の測定情報を基地局に送信するように構成され、ここで、第2の測定情報はn個の測定結果を含み;受信ユニットは、データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータを受信するようにさらに構成され、ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定される。
本発明の実施形態では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力は、UEのアップリンクサウンディング信号に従って決定され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、パイロット信号をUEに送信するためのn個のビームがm個のビームから選択され、それによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下において、本発明の実施形態を説明するために必要な添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者は、これらの添付の図面から、創造的な取組みなしで他の図面を尚も導出することができる。
本発明の実施形態による通信方法の概略フローチャート図である。
本発明の別の実施形態による通信方法の概略フローチャート図である。
本発明の実施形態が適用可能であるシナリオの例の概略図である。
本発明の実施形態が適用可能であるシナリオの別の例の概略図である。
本発明の実施形態による基地局の概略ブロック図である。
本発明の実施形態によるUEの概略ブロック図である。
本発明の別の実施形態による基地局の概略ブロック図である。
本発明の別の実施形態によるUEの概略ブロック図である。
以下において、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確に且つ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく一部である。当業者によって本発明の実施形態に基づいて創造的な取組みなしで得られる全ての他の実施形態が本発明の保護範囲内に入るものとする。
本発明の技術的解決策は、移動通信のためのグローバルシステム(移動通信のグローバルシステム、GSM(登録商標))、符号分割多元接続(符号分割多元接続、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(広帯域符号分割多元接続無線、WCDMA(登録商標))、汎用パケット無線サービス(汎用パケット無線サービス、GPRS)およびロングタームエボリューション(ロングタームエボリューション、LTE)等の様々な通信システムに適用され得る。
ユーザ機器(ユーザ機器、UE)は、モバイル端末(モバイル端末、MT)、モバイルユーザ機器等とも呼ばれ得る。ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(例えば、無線アクセスネットワーク、RAN)を介して1または複数のコアネットワークと通信することができる。ユーザ機器は、モバイルフォン(または「セルラ」フォンと呼ばれる)等のモバイル端末、またはモバイル端末を有するコンピュータである場合があり、例えば、それは、ポータブルモバイル装置、ポケットサイズのモバイル装置、ハンドヘルドモバイル装置、コンピュータに内蔵されたモバイル装置、または車両に搭載されたモバイル装置である場合がある。
基地局は、GSMまたはCDMAにおける基地局(ベーストランシーバ基地局、BTS)である場合があり、WCDMAにおける基地局(NodeB)である場合があり、さらに、LTEにおける発展型基地局(発展型NodeB、eNBまたはe−NodeB)である場合がある。これは、本発明において制限されていない。
図1は、本発明の実施形態による通信方法の概略フローチャート図である。図1における方法は、基地局によって実行される。
110:アンテナ重み付けの方式を用いることによってm個のビームを形成する。ここで、mは1よりも大きい正の整数である。
例えば、アクティブアンテナシステム(アクティブアンテナシステム、AAS)において、基地局は、アンテナ重み付けの方式を用いることによって、異なる方向を有するm個のビームを形成することができる。
各ビームは、1または複数のポートに対応することができる。例えば、アンテナが単一の偏波アンテナである状況において、各ビームは1つのポートに対応することができ、このとき、m個のビームはm個のポートに対応することができる。アンテナが交差偏波アンテナである状況では、各ビームは2つのポートに対応することができ、m個のビームがm×2個のポートに対応することができる。
120:UEのアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力を決定する。
例えば、基地局は、各ビームに対応するポートを通じてUEのアップリンクサウンディング(サウンディング)信号を受信し、各ビームに対応するポートを通じて受信されるアップリンクサウンディング信号に従ってビームのアップリンク受信電力を決定することができる。
130:m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択する。ここで、nは正の整数であり、n<mである。
例えば、基地局は、ビームのアップリンク受信電力の値を比較することによって、m個のビームからn個のビームを選択することができる。
140:n個のビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信する。
特に、基地局は、n個のビームに別個に対応するポートを用いることによって、パイロット信号をUEに送信することができる。
既存のパイロット信号設計解決策が採用される場合、すなわち、パイロット信号が各ポートにおいてマッピングされる場合、基地局は、m個のビームに対応する全てのポートを用いることによって、パイロット信号をUEに送信する必要があり、結果として、基地局がUEのためにパイロット信号を構成するときの柔軟性が乏しくなる。これに対応して、UEが、m個のビームの全てのポートを用いることによって送信されるパイロット信号を測定することが必要であり、測定複雑度が高い。一方、本発明の実施形態では、基地局は、UEのアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームの各々のアップリンク受信電力を決定し、m個のビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームにおけるn個のビームに別個に対応するポートを選択し、パイロット信号をUEに送信し、それによって、基地局によってUEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を実質的に改善する。さらに、nはm未満であるため、UEが、全てのビームにおいて送信されたパイロット信号を測定することは不要であり、それによって測定複雑度を低減する。
本発明の実施形態では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力が、UEのアップリンクサウンディング信号に従って決定され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、パイロット信号をUEに送信するためのn個のビームがm個のビームから選択され、それによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
さらに、大規模アンテナシステムの場合、例えば、m個のビームに対応するポート数が8よりも大きいとき、既存のパイロット信号設計解決策は、これほど多くのポートをサポートすることができない。したがって、本発明の実施形態では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームが選択され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、n個のビームを用いることによってパイロット信号がUEに送信され、これによって、大規模アンテナシステムにおけるパイロット信号送信を実施する。
上記のパイロット信号は、チャネル測定のためにのみ用いられるパイロット信号であり得る。このタイプのパイロット信号の場合、基地局がパイロット信号を無指向性に送信することは不要であり、したがって、パイロット信号は、ビームのうちの1つまたは複数を用いることによって送信され得る。オプションで、実施形態として、パイロット信号は、チャネル状態情報−基準信号(チャネル状態情報−基準信号、CSI−RS)であり得る。
オプションで、別の実施形態として、ステップ120において、基地局は、統計収集期間の後に各ビームのアップリンク受信電力を得ることができる。例えば、基地局は、時間領域カウンタをセットし、時間領域フィルタリングのためのウィンドウ長において、各ビームのアップリンク受信電力に関する統計を収集することができる。特に、各ビームのアップリンク受信電力は、各ビームの平均アップリンク受信電力によって置き換えられ得る。
詳細には、基地局は、以下のステップに従って、各ビームの平均アップリンク受信電力を決定することができる:
A)基地局は、m個のビームに対応する全てのポートを用いることによって、UEのアップリンクサウンディング信号を受信することができる。基地局は、アップリンクサウンディング信号に基づいてポートごとのチャネル推定を行い、各ポートに対応する、サブキャリアにおけるチャネル係数を決定することができる。例えば、m個のビームにおけるi番目のビームに対応するj番目のポートの場合、サブキャリアkにおける推定によって得られるチャネル係数は、hi,j,kであり得る。
B)基地局は、全てのポートおよび全てのサブキャリアにおける各ビームのチャネル係数の平均電力を計算することができる。
例えば、i番目のビームの平均アップリンク受信電力は、
である。ここで、Nportはm個のビームに対応する全てのポートの数を表すことができ、Nsubcarrierは全てのサブキャリアを表すことができる。
C)基地局は、時間領域における各ビームの平均アップリンク受信電力をフィルタリングすることができる。これに対応して、時間領域カウンタが1加算される。
D)基地局は、時間領域カウンタが、時間領域フィルタリングのためのウィンドウ長に達するか否かを決定することができる。時間領域カウンタが時間領域フィルタリングのためのウィンドウ長に達しない場合、基地局は上記のステップA)を実行することに戻る。
時間領域カウンタが、時間領域フィルタリングのためのウィンドウ長に達する場合、期間内のm個のビームの平均アップリンク受信電力が、ステップ130において処理するためのm個のビームのアップリンク受信電力としてそれぞれ用いられ得る。
基地局は、m個のビームのアップリンク受信電力に基づいて、m個のビームから、パイロット信号をUEに送信するための1または複数のビームを選択することができる。基地局が、m個のビームから、パイロット信号をUEに送信するための1つのビームを選択するプロセスは、以下で詳細に説明される。
オプションで、別の実施形態として、ステップ130において、基地局はm個のビームから最適ビームを選択する。ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。これに対応して、ステップ140において、基地局は、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することができる。
特に、基地局は、m個のビームから最大のアップリンク受信電力を有するビームを最適ビームとして選択することができる。例えば、基地局は、最大の平均アップリンク受信電力を有する最適ビームを選択するために、m個のビームの平均アップリンク受信電力を比較することができる。次に、基地局は、最適ビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信する。見てとることができるように、この実施形態において、基地局は、全てのビームを用いることによってパイロット信号を送信するのではなく、m個のビームにおける1つのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信し、それによって、パイロット信号のオーバヘッドを低減する。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する前に、基地局は、第1のシグナリングをUEに送信することができ、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。
基地局によってサービス提供されている各UEがビームを区別することを可能にするために、基地局は、ビームに対し異なるパイロット信号構成を別個に用いて、パイロット信号を送信することができる。パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示す。したがって、あるビームを用いることによって基地局によって送信されるパイロット信号は、別のビームを用いることによって送信されるパイロット信号によって占有される時間−周波数リソースと異なる時間−周波数リソースを占有する。
一方、各サブフレームによってサポートされるパイロット信号構成数は制限される。mが、各サブフレームによってサポートされるパイロット信号構成数よりも大きいとき、ビームに対応するパイロット信号構成を区別するのに異なるサブフレームが用いられ、それによって、ビームに対応するパイロット信号構成が互いに異なることを確実にする。例えば、現在の規格において、各ビームが2つのポートに対応する状況の場合、各サブフレームは最大で20タイプのCSI−RS構成をサポートする。mが20よりも大きく、例えば、mが24であるとき、基地局は、24個のビームを用いることによって、2つのサブフレームにおいてCSI−RSを別個に送信することができる。例えば、パイロット信号の送信間隔が10msであることが想定され、通例、1サブフレームは1msであり、すなわち、パイロット信号の送信間隔は10個のサブフレームである。上記で説明したように、パイロット信号は、各間隔において2つのサブフレームを用いることによって送信されることができ、このとき、パイロット信号を送信するためのサブフレームは、サブフレーム1、2、11、12、21、22等であり得る。詳細には、第1の間隔において、基地局は、20個のビームを用いることによって、サブフレーム1においてCSI−RSを送信することができ、残りの4つのビームを用いることによって、サブフレーム2においてCSI−RSを送信することができる。次の間隔において、基地局は、20個のビームを用いることによって、サブフレーム11においてCSI−RSを送信することができ、4つのビームを用いることによって、サブフレーム12においてCSI−RSを送信することができ、以下同様である。
パイロット信号をUEに送信する前に、基地局は、UEに、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースと、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを通知する必要がある。詳細には、基地局は、第1のシグナリングを用いて、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とをUEに示すことができる。第1のシグナリングは、上位層シグナリング(high-layer signaling)であり得る。このようにして、UEは、送信間隔に従って、上記の開始時間からパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができる。
オプションで、別の実施形態として、基地局は、最適ビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信した後、UEから第1の測定情報をさらに受信することができる。ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られる。次に、基地局は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってUEにデータを送信することができる。
基地局は、最適ビームを、UEに対応するデータ送信ビームとして用い、最適ビームを用いることによって第1の測定情報に基づいてUEにデータを送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はチャネル品質インジケータ(チャネル品質インジケーション、CQI)を含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち、階数(rank)およびプリコーディング行列インジケータ(プリコーディング行列インジケータ、PMI)のうちの少なくとも1つを含むことができる。例えば、UEは、送信モードに従って、測定情報が階数またはPMIを含むことを可能にするか否かを決定することができる。
上記の説明では、基地局は、m個のビームから、パイロット信号をUEに送信するための1つのビームを選択する。さらに、基地局は、m個のビームから、パイロット信号をUEに送信するための複数のビームを選択することもでき、プロセスは以下で詳細に説明される。
オプションで、別の実施形態として、ステップ130において、基地局は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定することができる。ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含む。基地局は、q個のビームグループからビームグループを選択することができ、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
詳細には、基地局は、m個のビームをq個のビームグループにグループ化することができる。ここで、各ビームグループはn個のビームを含む。基地局は、ビームの方向に従ってビームをグループ化し、グループ間の空間間隔を十分大きくすることができる。グループ間の空間間隔は、実際の要件に従って決定されることができ、例えば、パイロット信号の送信性能およびオーバヘッドに従って決定されることができる。
基地局は、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を計算することができる。例えば、基地局は、各ビームグループ内のn個のビームの平均アップリンク受信電力を合算し、各グループ内のビームのアップリンク受信電力の和を得ることができる。基地局は、ビームグループのアップリンク受信電力の和を比較し、アップリンク受信電力の最も大きな和を有するビームグループを選択することができる。見てわかるように、基地局は、全てのビームを用いることによってパイロット信号を送信するのではなく、ビームグループから1つのビームグループを選択して、パイロット信号をUEに送信し、これによってパイロット信号のオーバヘッドを節減する。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成に対し1対1の対応関係にあり、n個のタイプのパイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに別個に用いられる。ステップ140において、基地局は、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することができる。
詳細には、基地局は、このビームグループ内のn個のビームを、n個のタイプのパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースに対し別個に用いることによって、n個のタイプのパイロット信号をUEに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信する前に、基地局はUEに第2のシグナリングを送信することができる。ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ得る。
基地局によってサービス提供されている各UEがビームを区別することを可能にするために、基地局は、ビームに対し異なるパイロット信号構成を別個に用いてパイロット信号を送信することができる。パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示す。したがって、ビームを用いることによって基地局によって送信されるパイロット信号は、別のビームを用いることによってパイロット信号によって占有される時間−周波数リソースと異なる時間−周波数リソースを占有する。
一方、各サブフレームによってサポートされるパイロット信号構成数は制限される。mが、各サブフレームによってサポートされるパイロット信号構成数よりも大きい場合、ビームに対応するパイロット信号構成を区別するのに異なるサブフレームが用いられ、それによって、ビームに対応するパイロット信号構成が互いに異なることを確実にされる。例えば、現在の規格において、各ビームが2つのポートに対応する状況の場合、各サブフレームは最大で20タイプのCSI−RS構成をサポートする。mが20よりも大きく、例えばmが24であるとき、24個のビームが4つのグループにグループ化されることが想定され、基地局は、これらの4つのビームグループを用いることによって、2つのサブフレームにおいてCSI−RSを別個に送信することができる。例えば、パイロット信号の送信間隔が10ms、すなわち10個のサブフレームであることが想定される。パイロット信号は、各間隔において2つのサブフレームを用いることによって送信することができる。このとき、パイロット信号を送信するためのサブフレームは、サブフレーム1、2、11、12、21、22等であり得る。詳細には、第1の間隔において、基地局は、第1のビームグループおよび第2のビームグループを用いることによって、サブフレーム1においてCSI−RSを送信することができ、第3のビームグループおよび第4のビームグループを用いることによってサブフレーム2においてCSI−RSを送信することができる。次の間隔において、基地局は、第1のビームグループおよび第2のビームグループを用いることによって、サブフレーム11においてCSI−RSを送信することができ、第3のビームグループおよび第4のグループを用いることによって、サブフレーム12においてCSI−RSを送信することができ、以下同様である。
パイロット信号を送信する前に、基地局は、UEに、各タイプのパイロット信号によって占有される時間−周波数リソースと、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを通知する必要がある。詳細には、基地局は、第2のシグナリングを用いて、n個のタイプのパイロット信号構成、開始時間および送信間隔をUEに示すことができる。このようにして、UEは、送信間隔に従って開始時間からn個のタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができる。第2のシグナリングは上位層シグナリングとすることができる。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに送信した後に、基地局はUEから第2の測定情報を受信することができる。ここで、第2の測定情報は、UEがn個のタイプのパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含む。基地局は、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームを決定することができる。次に、基地局は、データ送信ビームを用いることによってデータをUEに送信することができる。
n個のタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースは互い違いに配置され、したがって、UEは、n個のタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができ、それに応じてn個の測定結果を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、基地局はスペクトル効率を決定することができ、これらは、UEによって報告され、n個の測定結果に別個に対応する。基地局は、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定することができる。ここで、最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、n個の測定結果における最大のものである。次に、基地局は、最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定することができる。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
詳細には、基地局は、UEによって報告されるn個の測定結果におけるCQIおよび階数に従って、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を計算することができる。測定結果が階数を含まない場合、基地局は、デフォルトで階数を階数1にセットし、それによって各測定結果に対応するスペクトル効率を得ることができる。基地局は、n個の測定結果から、最高のスペクトル効率を有する対応する最適な測定結果を選択することができる。各測定結果はパイロット信号構成の1つのタイプに対応し、パイロット信号構成はビームと1対1の対応関係にあるので、各測定結果は1つのビームに対応する。最適な測定結果が決定されると、以下の選択されたビームグループにおいて、最適な測定結果に対応するビームを、UEにデータを送信するためのデータ送信ビームとして決定することができる。
図2は、本発明の別の実施形態による通信方法の概略フローチャート図である。図2における方法はUEによって実行される。
210:n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する。ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mである。
220:パイロット信号を測定する。
本発明の実施形態において、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号が測定され、m個のビームからn個のビームが選択され、それによって測定複雑度を低減する。さらに、基地局はm個のビームにおけるn個のビームを用いることによってパイロット信号を送信し、これによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善することができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
オプションで、別の実施形態として、ステップ210において、UEは、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する前に、UEは基地局によって送信される第1のシグナリングを受信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。ステップ220において、UEは、第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得ることができる。
詳細には、UEは、送信間隔に従って上記の開始時間から最適ビームに対応するパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定し、それによって対応する測定情報を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、ステップ220の後、UEは、第1の測定情報を基地局に送信することができ、最適ビームを用いることによって第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータを受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
UEが、1つのビームを用いることによって基地局によって送信されるパイロット信号を受信するプロセスが上記で説明され、データを測定および受信するプロセスも説明される。以下は、UEが、複数のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信するプロセスを説明し、データを測定および受信する対応するプロセスを説明する。
オプションで、別の実施形態として、ステップ210において、UEは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、上記のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、ビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、上記のビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。UEは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。
詳細には、基地局は、n個のタイプのパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号をUEに別個に送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信する前に、UEは、基地局によって送信される第2のシグナリングを受信することができ、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
ステップ220において、UEは第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得ることができる。
詳細には、UEは、送信間隔に従って、上記の開始時間からn個のタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができる。
オプションで、別の実施形態として、UEは、第2の測定情報を基地局に送信することができ、ここで第2の測定情報はn個の測定結果を含み、また、UEは、データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータを受信することができる。ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定される。
本発明の実施形態は、以下で特定の例を参照して詳細に紹介される。以下の例は、本発明の実施形態の範囲を限定するのではなく、当業者が本発明の実施形態をより良好な形で理解するのを助けるためのものにすぎないことに留意されたい。
図3は、本発明の実施形態が適用可能であるシナリオの例の概略図である。
図3において、32個の交差偏波アンテナが存在し、各偏波方向に16個のアンテナが存在することが想定される。基地局は、アンテナ重み付け方式を用いることによって、16個のビームを形成することができる。図3に示すように、16個のビームはビーム0から15として表され得る。各ビームは2つのポートに対応することができ、このとき、16個のビームは32個のポートに対応する。
基地局は、32個のポートを用いることによって、UEのアップリンクサウンディング信号を別個に受信することができ、UEのアップリンクサウンディング信号に従ってビーム0から15の各々の平均アップリンク受信電力を決定することができる。特定のプロセスについて、図1の実施形態のプロセスへの参照が行われ得る。
次に、基地局は、ビーム0から15の平均アップリンク受信電力を比較して、パイロット信号を送信するためのビームとして、最大の平均アップリンク受信電力を有するビームを選択することができる。
例えば、ビーム2の平均アップリンク受信電力が最大であると想定され、ビーム2を例として用いることによって以下で説明が行われる。
パイロット信号を送信する前に、基地局は上位層シグナリングをUEに送信し、UEに、ビーム2に対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すことができる。このようにして、UEは、開始時間および送信間隔に従って、ビーム2に対応するパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定し、測定情報を得て、この測定情報を基地局に報告することができる。
基地局は、ビーム2を、UEに対応するデータ送信ビームとして用い、ビーム2を用いることによって測定情報に従ってUEにデータを送信することができる。
既存のパイロット設計解決策に基づいて、基地局は、32個のポートを用いることによってパイロット信号をUEに送信する必要があり、結果として、UEのために基地局によってパイロット信号を構成する柔軟性が乏しくなり、且つ、UEによってパイロット信号を測定する複雑度が高くなる。一方、本発明の実施形態では、基地局は、16個のビームから、パイロット信号を送信するための1つのビームを選択する、すなわち、32個のポートから、パイロット信号を送信するための2つのポートを選択することができ、それによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
さらに、既存のパイロット設計解決策は、32個のポートをサポートしない。一方、本発明の実施形態では、基地局は、16個のビームから、パイロット信号を送信するための1つのビームを選択し、すなわち、32個のポートから、パイロット信号を送信するための2つのポートを選択することができる。このようにして、プロトコルによってサポートされるパイロットパターンおよびコードブックが依然として用いられることができ、大規模アンテナシステムにおけるパイロット信号送信が実施されることができる。
図4は、本発明の実施形態が適用可能であるシナリオの別の例の概略図である。
図4において、32個の交差偏波アンテナが存在し、各偏波方向に16個のアンテナが存在することが依然として想定される。基地局は、アンテナ重み付け方式を用いることによって、16個のビームを形成することができる。図4に示すように、16個のビームはビーム0から15として表され得る。各ビームは2つのポートに対応することができ、このとき、16個のビームは32個のポートに対応する。
基地局は、16個のビームを、各4つの隣接するビームを1つのグループとして有する4つのグループにグループ化することができる。図4に示すように、4つのグループはそれぞれ、グループ0、グループ1、グループ2およびグループ3として表され得る。
基地局は、32個のポートを用いることによって、UEのアップリンクサウンディング信号を別個に受信し、UEのアップリンクサウンディング信号に従って、ビーム0から15の各々の平均アップリンク受信電力を決定することができる。特定のプロセスについて、図1の実施形態のプロセスへの参照が行われ得る。
次に、基地局は、各ビームグループ内のビームの平均アップリンク受信電力の和を別個に計算することができる。例えば、ビーム0から3の平均アップリンク受信電力は、グループ0の平均アップリンク受信電力の和を得るために合算される。
基地局は、グループ0から3の平均アップリンク受信電力の和を比較し、平均アップリンク受信電力の最大の和を有するグループを選択し、次に、このグループ内のビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信することができる。
グループ2の平均アップリンク受信電力の和は、最大であると想定される。以下で、グループ2を例として用いることによって説明が行われる。
ビームを区別するために、ビームに対応するパイロット信号構成は互いに異なる。すなわち、同じグループ内のビームに対応するパイロット信号構成は異なる。異なるグループ内のビームに対応するパイロット信号構成も異なる。すなわち、16個のビームは16個のタイプのパイロット信号構成に対応する。したがってビーム4から7は、4つのタイプのパイロット信号構成に別個に対応する。すなわち、基地局は、ビーム4から7を用い、4つのタイプのパイロット信号構成を用いることによって、4つのタイプのパイロット信号をUEに送信することができる。また、それは、基地局が、グループ2内の8つのポートを用いることによってUEに4つのタイプのパイロット信号を送信し、各ビームに対応する2つのポートが1つのタイプのパイロット信号構成に対応することとしても理解され得る。
パイロット信号を送信する前に、基地局は、上位層シグナリングをUEに送信し、UEに、ビーム4から7に別個に対応する4つのタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すことができる。
UEは、開始時間および送信間隔に従って、4つのタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができる。4つのタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースは、4つの測定ポイント、すなわち測定ポイント0、測定ポイント1、測定ポイント2、および測定ポイント3として参照されることが想定される。測定ポイント0はビーム4に対応し、測定ポイント1はビーム5に対応し、測定ポイント2はビーム6に対応し、測定ポイント4はビーム7に対応する。ここで、測定ポイントは、同じ開始時間および送信間隔にも対応する。
UEは、4つの測定ポイントにおいて別個に、ビーム4から7を用いることによって送信される4つのタイプのパイロット信号を測定して4つの測定結果を得て、この測定結果を基地局に報告する。
基地局は、4つの測定結果に従って、4つの測定結果に対応するスペクトル効率を得ることができる。基地局は、4つの測定結果に対応するスペクトル効率を比較し、最大スペクトル効率を有する測定結果を選択する。基地局は、選択された測定結果に対応するビームを決定することができる。例えば、測定ポイント1において得られた測定結果に対応するスペクトル効率が最大であることが想定され、このとき、測定結果に対応するビームはビーム5である。次に、基地局は、ビーム5を用いることによってUEにデータを送信することができる。
既存のパイロット設計解決策に基づいて、基地局は、32個のポートを用いることによってパイロット信号をUEに送信する必要があり、結果として、UEのために基地局によってパイロット信号を構成する柔軟性が乏しくなり、且つ、UEによってパイロット信号を測定する複雑度が高くなる。一方、本発明の実施形態では、基地局は、16個のビームから、パイロット信号を送信するためのビームの一部を選択する、すなわち、32個のポートから、パイロット信号を送信するためのポートの一部を選択することができ、それによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
さらに、既存のパイロット設計解決策は、32個のポートをサポートしない。一方、本発明の実施形態では、基地局は、16個のビームから、パイロット信号を送信するための1つのビームを選択し、すなわち、32個のポートから、パイロット信号を送信するための2つのポートを選択することができる。このようにして、プロトコルによってサポートされるパイロットパターンおよびコードブックが依然として用いられることができ、大規模アンテナシステムにおけるパイロット信号送信が実施されることができる。
図5は、本発明の実施形態による基地局の概略ブロック図である。図5の基地局500は、重み付けユニット510と、第1の決定ユニット520と、選択ユニット530と、送信ユニット540とを含む。
重み付けユニット510は、アンテナ重み付けの方式を用いることによって、m個のビームを形成する。ここで、mは1よりも大きい正の整数である。第1の決定ユニット520は、ユーザ機器UEのアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力を決定する。選択ユニット530は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択する。ここで、nは正の整数であり、n<mである。送信ユニット540は、n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する。
本発明の実施形態において、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力が、UEのアップリンクサウンディング信号に従って決定され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、パイロット信号をUEに送信するために、n個のビームが、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従ってm個のビームから選択され、これによってUEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
オプションで、実施形態として、選択ユニット530は、m個のビームから最適ビームを選択することができ、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。送信ユニット540は、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する前に、送信ユニット540は、第1のシグナリングをUEにさらに送信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔を示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。
オプションで、別の実施形態として、基地局500は第1の受信ユニット550をさらに含むことができる。第1の受信ユニット550は、送信ユニット540が最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信した後、UEから第1の測定情報を受信する。ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られる。送信ユニット540は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってデータをUEにさらに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、選択ユニット530は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定することができ、ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含み、選択ユニット530は次に、q個のビームグループからビームグループを選択することができ、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあることができ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースのために別個に用いられる。送信ユニット540は、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信する前に、送信ユニット540はUEに第2のシグナリングをさらに送信することができる。ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
オプションで、別の実施形態として、基地局500は、第2の受信ユニット560と、第2の決定ユニット570とをさらに含むことができる。送信ユニット540が、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信した後に、第2の受信ユニット560はUEから第2の測定情報を受信することができる。ここで、第2の測定情報は、UEが第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含む。第2の決定ユニット570は、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームをさらに決定することができる。送信ユニット540は、データ送信ビームを用いることによってデータをUEにさらに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第2の決定ユニット570は、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を決定することができ、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定することができる。ここで、最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、n個の測定結果における最大のものである。次に、第2の決定ユニット570は、最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定することができる。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
図5における基地局500の他の機能および動作について、図1から図4における上記の方法実施形態における基地局に関係するプロセスへの参照が行われ得る。繰返しを回避するために、本明細書において詳細は再び説明されない。
図6は、本発明の実施形態によるUEの概略ブロック図である。図6のUE600は、受信ユニット610および測定ユニット620を含む。
受信ユニット610は、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する。ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mである。測定ユニット620はパイロット信号を測定する。
本発明の実施形態において、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号が測定され、m個のビームからn個のビームが選択され、それによって測定複雑度を低減する。さらに、基地局はm個のビームにおけるn個のビームを用いることによってパイロット信号を送信し、これによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善することができる。
オプションで、実施形態として、受信ユニット610は、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する前に、受信ユニット610は基地局によって送信される第1のシグナリングをさらに受信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。測定ユニット620は、第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、UE600は送信ユニット630をさらに含むことができる。
送信ユニット630は、第1の測定情報を基地局に送信することができる。受信ユニット610は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータをさらに受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、受信ユニット610は、ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、ビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、ビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。受信ユニット610は、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信する前に、受信ユニット610は、基地局によって送信される第2のシグナリングをさらに受信することができ、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
測定ユニット620は第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、送信ユニット630は、第2の測定情報を基地局に送信することができ、ここで第2の測定情報はn個の測定結果を含む。受信ユニット610は、データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータをさらに受信することができる。ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定される。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
図6におけるUE600の他の機能および動作について、図1から図4における上記の方法実施形態におけるUEに関係するプロセスへの参照が行われ得る。繰返しを回避するために、本明細書において詳細は再び説明されない。
図7は、本発明の別の実施形態による基地局の概略ブロック図である。図7の基地局700は、プロセッサ710および送信機720を含む。
プロセッサ710は、アンテナ重み付けの方式を用いることによって、m個のビームを形成する。ここで、mは1よりも大きい正の整数である。プロセッサ710は、ユーザ機器UEのアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力をさらに決定する。プロセッサ710は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択する。ここで、nは正の整数であり、n<mである。送信機720は、n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する。
本発明の実施形態において、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力が、UEのアップリンクサウンディング信号に従って決定され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、パイロット信号をUEに送信するために、n個のビームが、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従ってm個のビームから選択され、これによってUEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
オプションで、実施形態として、プロセッサ710は、m個のビームから最適ビームを選択することができ、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。送信機720は、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する前に、送信機720は、第1のシグナリングをUEにさらに送信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔を示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。
オプションで、別の実施形態として、基地局700は受信機730をさらに含むことができる。受信機730は、送信機720が最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信した後、UEから第1の測定情報を受信する。ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られる。送信機720は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってデータをUEにさらに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、プロセッサ710は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従ってq個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定することができ、ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含み、プロセッサ710は次に、q個のビームグループからビームグループを選択することができ、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあることができ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースのために別個に用いられる。送信機720は、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信する前に、送信機720はUEに第2のシグナリングをさらに送信することができる。ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
オプションで、別の実施形態として、送信機720が、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信した後に、受信機730はUEから第2の測定情報を受信することができる。ここで、第2の測定情報は、UEが第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含む。プロセッサ710は、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームをさらに決定することができる。送信機720は、データ送信ビームを用いることによってデータをUEにさらに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、プロセッサ710は、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を決定することができ、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定することができる。ここで、最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、n個の測定結果における最大のものである。次に、プロセッサ710は、最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定することができる。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
図7における基地局700の他の機能および動作について、図1から図4における上記の方法実施形態における基地局に関係するプロセスへの参照が行われ得る。繰返しを回避するために、本明細書において詳細は再び説明されない。
図8は、本発明の別の実施形態によるUEの概略ブロック図である。図8のUE800は、受信機810およびプロセッサ820を含む。
受信機810は、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する。ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mである。プロセッサ820はパイロット信号を測定する。
本発明の実施形態において、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号が測定され、m個のビームからn個のビームが選択され、それによって測定複雑度を低減する。さらに、基地局はm個のビームにおけるn個のビームを用いることによってパイロット信号を送信し、これによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善することができる。
オプションで、実施形態として、受信機810は、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する前に、受信機810は基地局によって送信される第1のシグナリングをさらに受信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。プロセッサ820は、第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、UE800は送信機830をさらに含むことができる。
送信機830は、第1の測定情報を基地局に送信することができる。受信機810は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータをさらに受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、受信機810は、ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、ビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、ビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。受信機810は、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信する前に、受信機810は、基地局によって送信される第2のシグナリングをさらに受信することができ、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
受信機810は第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、受信機810は、第2の測定情報を基地局に送信することができ、ここで第2の測定情報はn個の測定結果を含む。受信機810は、データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータをさらに受信することができる。ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定される。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
図8におけるUE800の他の機能および動作について、図1から図4における上記の方法実施形態におけるUEに関係するプロセスへの参照が行われ得る。繰返しを回避するために、本明細書において詳細は再び説明されない。
当業者であれば、本明細書において開示される実施形態において説明される例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実施され得ることを認識することができる。機能がハードウェアによって実行されるかまたはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約条件に依拠する。当業者は、様々な方法を用いて、特定の用途ごとに説明した機能を実施することができるが、実施が本発明の範囲を超えているとみなされるべきでない。
便宜上、かつ説明を簡潔にするために、上記のシステム、装置およびユニットの詳細な作業プロセスについて、上記の方法実施形態における対応するプロセスへの参照が行われることができ、詳細が本明細書において再び説明されないことが当業者によって明確に理解され得る。
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置および方法は他の方式で実施され得ることが理解されるべきである。例えば、説明される装置実施形態は例示にすぎない。例えば、ユニット分割は単に論理機能分割であり、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされるかもしくは別のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの特徴が無視されるかもしくは実行されなくてもよい。さらに、表示または検討された相互結合または直接結合もしくは通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実施され得る。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子、機械、または他の形態で実施され得る。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に別個であっても別個でなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または複数のネットワークユニット上で分散されてもよい。ユニットの一部または全ては、必要に応じて、実施形態の解決策の目的を達成するように選択され得る。
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分が、または技術的解決策の一部が、ソフトウェア製品の形態で実施され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であり得る)に、本発明の実施形態において説明される方法のステップの全てまたは一部分を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記のストレージ媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、リードオンリーメモリ)、ランダムアクセスメモリ(RAM、ランダムアクセスメモリ)、磁気ディスクまたは光ディスク等の、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上記の説明は、単に本発明の特定の実施方式であるが、本発明の保護範囲を限定するように意図されていない。本発明において開示される技術範囲内で当業者によって容易に考え出される任意の変形または置換は、本発明の保護範囲内にあるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲下にあるものとする。
本発明は、通信の分野に関し、特に、通信方法、基地局およびユーザ機器に関する。
理論的解析は、アンテナ数が増大するにつれ、チャネル容量が増大することを示す。さらに、送信側におけるアンテナ数が増大するにつれ、より良好なビームフォーミング効果を得ることができる。したがって、送受信のためにより多くのアンテナを用いる無線送信技術、すなわち、多入力多出力(Multiple-Input and Multiple-Output、MIMO)技術が、常に、モバイル通信の分野において研究される主流の技術のうちの1つである。
基準信号、すなわちパイロット信号は、基地局によってユーザ機器(User Equipment、UE)に提供され、チャネル推定またはチャネル測定のためにUEによって用いられる既知の信号のタイプである。現在、パイロット信号設計の基本概念は、各ポートが1つのパイロット信号に対応するというものである。そのような1対1のマッピング方式の場合、各アンテナは1つのパイロット信号を無指向性に送信する。
MIMO技術では、アンテナ数が増大するにつれ、ポート数が増大する。既存のパイロット信号設計解決策が採用される場合、基地局は、全てのポートを用いることによってパイロット信号をUEに送信する必要があり、結果として、基地局がUEのためにパイロット信号を構成するときの柔軟性が乏しくなる。さらに、UEは全てのポートについてパイロット信号を測定する必要もあり、これによって測定複雑度が増大する。
本発明の実施形態は、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善することができ、UEによってパイロット信号を測定することの複雑度を低減することができる、通信方法、基地局およびユーザ機器を提供する。
第1の態様によれば、アンテナ重み付けの方式を用いることによってm個のビームを形成することであって、ここで、mは1よりも大きい正の整数であることと;ユーザ機器(UE)のアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力を決定することと;m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択することであって、ここで、nは正の整数であり、n<mであることと;n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することとを含む通信方法が提供される。
第1の態様を参照して、第1の可能な実施方式では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択することは:m個のビームから最適ビームを選択することであって、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものであることを含み;n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することは:最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することを含む。
第1の態様の第1の可能な実施方式を参照して、第2の可能な実施方式では、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することの前に、本方法は:第1のシグナリングをUEに送信することであって、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられることをさらに含む。
第1の態様の第2の可能な実施方式を参照して、第3の可能な実施方式では、最適ビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信することの後、本方法は:UEから第1の測定情報を受信することであって、ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られることと;最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってUEにデータを送信することとをさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実施方式を参照して、第4の可能な実施方式では、第1の測定情報は、チャネル品質インジケータ(CQI)を含むか;または、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち、階数およびプリコーディング行列インジケータ(PMI)のうちの少なくとも1つを含む。
第1の態様を参照して、第5の可能な実施方式では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択することは:m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定することであって、ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含むことと;q個のビームグループからビームグループを選択することであって、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものであることとを含む。
第1の態様の第5の可能な実施方式を参照して、第6の可能な実施方式では、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成に対し1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースのために別個に用いられ;
n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することは:選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することを含む。
第1の態様の第6の可能な実施方式を参照して、第7の可能な実施方式では、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することの前に、本方法は:UEに第2のシグナリングを送信することであって、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられることをさらに含む。
第1の態様の第7の可能な実施方式を参照して、第8の可能な実施方式では、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信した後に、本方法は:UEから第2の測定情報を受信することであって、ここで、第2の測定情報は、UEが第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含むことと;選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームを決定することと;データ送信ビームを用いることによってデータをUEに送信することとをさらに含む。
第1の態様の第8の可能な実施方式を参照して、第9の可能な実施方式では、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームを決定することは:n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を決定することと;n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定することであって、ここで、n個の測定結果における最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、最大のものであることと;最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定することとを含む。
第1の態様の第8の可能な実施方式または第9の可能な実施方式を参照して、第10の可能な実施方式では、n個の測定結果における各測定結果はチャネル品質インジケータ(CQI)を含むか;または、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびプリコーディング行列インジケータ(PMI)のうちの少なくとも1つを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実施方式から第10の可能な実施方式のうちの任意の方式を参照して、第11の可能な実施方式では、パイロット信号は、チャネル状態情報−基準信号(CSI−RS)である。
第2の態様によれば、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することであって、ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mであることと;パイロット信号を測定することとを含む通信方法が提供される。
第2の態様を参照して、第1の可能な実施方式では、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することは:最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することであって、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものであることを含む。
第2の態様の第1の可能な実施方式を参照して、第2の可能な実施方式では、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することの前に、本方法は:基地局によって送信される第1のシグナリングを受信することであって、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられることを含み、ここで、
パイロット信号を測定することは:第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得ることを含む。
第2の態様の第2の可能な実施方式を参照して、第3の可能な実施方式では、本方法は:第1の測定情報を基地局に送信することと;最適ビームを用いることによって第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータを受信することとをさらに含む。
第2の態様の第2の可能な実施方式または第3の可能な実施方式を参照して、第4の可能な実施方式では、第1の測定情報はチャネル品質インジケータ(CQI)を含むか;または、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびプリコーディング行列インジケータ(PMI)のうちの少なくとも1つを含む。
第2の態様を参照して、第5の可能な実施方式では、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することは:ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することであって、ここで、ビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和は、最大のものであることを含む。
第2の態様の第5の可能な実施方式を参照して、第6の可能な実施方式では、ビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられ;
ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することは:ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することを含む。
第2の態様の第6の可能な実施方式を参照して、第7の可能な実施方式では、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することの前に、本方法は:基地局によって送信される第2のシグナリングを受信することであって、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられることを含み、ここで、
パイロット信号を測定することは:第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得ることを含む。
第2の態様の第7の可能な実施方式を参照して、第8の可能な実施方式では、本方法は:第2の測定情報を基地局に送信することであって、ここで、第2の測定情報はn個の測定結果を含むことと;データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータを受信することであって、ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定されることとをさらに含む。
第2の態様の第7の可能な実施方式または第8の可能な実施方式を参照して、第9の可能な実施方式では、n個の測定結果における各測定情報はチャネル品質インジケータ(CQI)を含むか;または、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびプリコーディング行列インジケータ(PMI)のうちの少なくとも1つを含む。
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実施方式から第9の可能な実施方式のうちの任意の方式を参照して、第10の可能な実施方式では、パイロット信号は、チャネル状態情報−基準信号(CSI−RS)である。
第3の態様によれば、アンテナ重み付けの方式を用いることによって、m個のビームを形成するように構成された重み付けユニットであって、ここで、mは1よりも大きい正の整数である、重み付けユニットと;ユーザ機器UEのアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力を決定するように構成された第1の決定ユニットと;m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択するように構成された選択ユニットであって、ここで、nは正の整数であり、n<mである、選択ユニットと;n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するように構成された送信ユニットを含む基地局が提供される。
第3の態様を参照して、第1の可能な実施方式では、選択ユニットは、m個のビームから最適ビームを選択するように特に構成され、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものであり;送信ユニットは、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するように特に構成される。
第3の態様の第1の可能な実施方式を参照して、第2の可能な実施方式では、送信ユニットは、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する前に、第1のシグナリングをUEに送信するようにさらに構成され、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔を示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。
第3の態様の第2の可能な実施方式を参照して、第3の可能な実施方式では、基地局は第1の受信ユニットをさらに備え、ここで、第1の受信ユニットは、送信ユニットが最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信した後、UEから第1の測定情報を受信するように構成され、ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られ;送信ユニットは、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってデータをUEに送信するようにさらに構成される。
第3の態様を参照して、第4の可能な実施方式では、選択ユニットは、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定するように特に構成され、ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含み;q個のビームグループからビームグループを選択するように特に構成され、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
第3の態様の第4の可能な実施方式を参照して、第5の可能な実施方式では、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースのために別個に用いられ;送信ユニットは、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信するように特に構成される。
第3の態様の第5の可能な実施方式を参照して、第6の可能な実施方式では、送信ユニットは、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信する前に、UEに第2のシグナリングをさらに送信するようにさらに構成され、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
第3の態様の第6の可能な実施方式を参照して、第7の可能な実施方式では、基地局は、第2の受信ユニットおよび第2の決定ユニットをさらに含み、ここで、第2の受信ユニットは:送信ユニットが、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信した後に、UEから第2の測定情報を受信するように構成され、ここで、第2の測定情報は、UEが第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含み;第2の決定ユニットは、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームを決定するようにさらに構成され;送信ユニットは、データ送信ビームを用いることによってデータをUEに送信するようにさらに構成される。
第3の態様の第7の可能な実施方式を参照して、第8の可能な実施方式では、第2の決定ユニットは、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を決定するように特に構成され;n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定するように特に構成され、ここで、n個の測定結果における最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、最大のものであり;最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定するように特に構成される。
第4の態様によれば、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信するように構成された受信ユニットであって、ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mである、受信ユニットと;パイロット信号を測定するように構成された測定ユニットを含むユーザ機器が提供される。
第4の態様を参照して、第1の可能な実施方式では、受信ユニットは、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信するように特に構成され、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。
第4の態様の第1の可能な実施方式を参照して、第2の可能な実施方式では、受信ユニットは、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する前に、基地局によって送信される第1のシグナリングを受信するようにさらに構成され、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられ;測定ユニットは、第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得るように特に構成される。
第4の態様の第2の可能な実施方式を参照して、第3の可能な実施方式では、ユーザ機器は送信ユニットをさらに含み、ここで、送信ユニットは、第1の測定情報を基地局に送信するように構成され;受信ユニットは、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータを受信するようにさらに構成される。
第4の態様を参照して、第4の可能な実施方式では、受信ユニットは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信するように特に構成され、ここで、ビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和は、最大のものである。
第4の態様の第4の可能な実施方式を参照して、第5の可能な実施方式では、ビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられ;受信ユニットは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信するように特に構成される。
第4の態様の第5の可能な実施方式を参照して、第6の可能な実施方式では、受信ユニットは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信する前に、基地局によって送信される第2のシグナリングを受信するようにさらに構成され、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ;測定ユニットは、第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得るように特に構成される。
第4の態様の第6の可能な実施方式を参照して、第7の可能な実施方式では、ユーザ機器は送信ユニットをさらに含み、ここで、送信ユニットは、第2の測定情報を基地局に送信するように構成され、ここで、第2の測定情報はn個の測定結果を含み;受信ユニットは、データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータを受信するようにさらに構成され、ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定される。
本発明の実施形態では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力は、UEのアップリンクサウンディング信号に従って決定され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、パイロット信号をUEに送信するためのn個のビームがm個のビームから選択され、それによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下において、本発明の実施形態を説明するために必要な添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者は、これらの添付の図面から、創造的な取組みなしで他の図面を尚も導出することができる。
本発明の実施形態による通信方法の概略フローチャート図である。
本発明の別の実施形態による通信方法の概略フローチャート図である。
本発明の実施形態が適用可能であるシナリオの例の概略図である。
本発明の実施形態が適用可能であるシナリオの別の例の概略図である。
本発明の実施形態による基地局の概略ブロック図である。
本発明の実施形態によるUEの概略ブロック図である。
本発明の別の実施形態による基地局の概略ブロック図である。
本発明の別の実施形態によるUEの概略ブロック図である。
以下において、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確に且つ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく一部である。当業者によって本発明の実施形態に基づいて創造的な取組みなしで得られる全ての他の実施形態が本発明の保護範囲内に入るものとする。
本発明の技術的解決策は、移動通信のためのグローバルシステム(Global System of Mobile communications、GSM(登録商標))、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)およびロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)等の様々な通信システムに適用され得る。
ユーザ機器(User Equipment、UE)は、モバイル端末(Mobile Terminal、MT)、モバイルユーザ機器等とも呼ばれ得る。ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(例えば、Radio Access Network、RAN)を介して1または複数のコアネットワークと通信することができる。ユーザ機器は、モバイルフォン(または「セルラ」フォンと呼ばれる)等のモバイル端末、またはモバイル端末を有するコンピュータである場合があり、例えば、それは、ポータブルモバイル装置、ポケットサイズのモバイル装置、ハンドヘルドモバイル装置、コンピュータに内蔵されたモバイル装置、または車両に搭載されたモバイル装置である場合がある。
基地局は、GSMまたはCDMAにおける基地局(ベーストランシーバ基地局、Base Transceiver Station、BTS)である場合があり、WCDMAにおける基地局(NodeB)である場合があり、さらに、LTEにおける発展型基地局(evolved NodeB、eNBまたはe−NodeB)である場合がある。これは、本発明において制限されていない。
図1は、本発明の実施形態による通信方法の概略フローチャート図である。図1における方法は、基地局によって実行される。
110:アンテナ重み付けの方式を用いることによってm個のビームを形成する。ここで、mは1よりも大きい正の整数である。
例えば、アクティブアンテナシステム(Active Antenna System、AAS)において、基地局は、アンテナ重み付けの方式を用いることによって、異なる方向を有するm個のビームを形成することができる。
各ビームは、1または複数のポートに対応することができる。例えば、アンテナが単一の偏波アンテナである状況において、各ビームは1つのポートに対応することができ、このとき、m個のビームはm個のポートに対応することができる。アンテナが交差偏波アンテナである状況では、各ビームは2つのポートに対応することができ、m個のビームがm×2個のポートに対応することができる。
120:UEのアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力を決定する。
例えば、基地局は、各ビームに対応するポートを通じてUEのアップリンクサウンディング(Sounding)信号を受信し、各ビームに対応するポートを通じて受信されるアップリンクサウンディング信号に従ってビームのアップリンク受信電力を決定することができる。
130:m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択する。ここで、nは正の整数であり、n<mである。
例えば、基地局は、ビームのアップリンク受信電力の値を比較することによって、m個のビームからn個のビームを選択することができる。
140:n個のビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信する。
特に、基地局は、n個のビームに別個に対応するポートを用いることによって、パイロット信号をUEに送信することができる。
既存のパイロット信号設計解決策が採用される場合、すなわち、パイロット信号が各ポートにおいてマッピングされる場合、基地局は、m個のビームに対応する全てのポートを用いることによって、パイロット信号をUEに送信する必要があり、結果として、基地局がUEのためにパイロット信号を構成するときの柔軟性が乏しくなる。これに対応して、UEが、m個のビームの全てのポートを用いることによって送信されるパイロット信号を測定することが必要であり、測定複雑度が高い。一方、本発明の実施形態では、基地局は、UEのアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームの各々のアップリンク受信電力を決定し、m個のビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームにおけるn個のビームに別個に対応するポートを選択し、パイロット信号をUEに送信し、それによって、基地局によってUEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を実質的に改善する。さらに、nはm未満であるため、UEが、全てのビームにおいて送信されたパイロット信号を測定することは不要であり、それによって測定複雑度を低減する。
本発明の実施形態では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力が、UEのアップリンクサウンディング信号に従って決定され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、パイロット信号をUEに送信するためのn個のビームがm個のビームから選択され、それによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
さらに、大規模アンテナシステムの場合、例えば、m個のビームに対応するポート数が8よりも大きいとき、既存のパイロット信号設計解決策は、これほど多くのポートをサポートすることができない。したがって、本発明の実施形態では、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームが選択され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、n個のビームを用いることによってパイロット信号がUEに送信され、これによって、大規模アンテナシステムにおけるパイロット信号送信を実施する。
上記のパイロット信号は、チャネル測定のためにのみ用いられるパイロット信号であり得る。このタイプのパイロット信号の場合、基地局がパイロット信号を無指向性に送信することは不要であり、したがって、パイロット信号は、ビームのうちの1つまたは複数を用いることによって送信され得る。オプションで、実施形態として、パイロット信号は、チャネル状態情報−基準信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI−RS)であり得る。
オプションで、別の実施形態として、ステップ120において、基地局は、統計収集期間の後に各ビームのアップリンク受信電力を得ることができる。例えば、基地局は、時間領域カウンタをセットし、時間領域フィルタリングのためのウィンドウ長において、各ビームのアップリンク受信電力に関する統計を収集することができる。特に、各ビームのアップリンク受信電力は、各ビームの平均アップリンク受信電力によって置き換えられ得る。
詳細には、基地局は、以下のステップに従って、各ビームの平均アップリンク受信電力を決定することができる:
A)基地局は、m個のビームに対応する全てのポートを用いることによって、UEのアップリンクサウンディング信号を受信することができる。基地局は、アップリンクサウンディング信号に基づいてポートごとのチャネル推定を行い、各ポートに対応する、サブキャリアにおけるチャネル係数を決定することができる。例えば、m個のビームにおけるi番目のビームに対応するj番目のポートの場合、サブキャリアkにおける推定によって得られるチャネル係数は、hi,j,kであり得る。
B)基地局は、全てのポートおよび全てのサブキャリアにおける各ビームのチャネル係数の平均電力を計算することができる。
例えば、i番目のビームの平均アップリンク受信電力は、
である。ここで、Nportはm個のビームに対応する全てのポートの数を表すことができ、Nsubcarrierは全てのサブキャリアの数を表すことができる。
C)基地局は、時間領域における各ビームの平均アップリンク受信電力をフィルタリングすることができる。これに対応して、時間領域カウンタが1加算される。
D)基地局は、時間領域カウンタが、時間領域フィルタリングのためのウィンドウ長に達するか否かを決定することができる。時間領域カウンタが時間領域フィルタリングのためのウィンドウ長に達しない場合、基地局は上記のステップA)を実行することに戻る。
時間領域カウンタが、時間領域フィルタリングのためのウィンドウ長に達する場合、期間内のm個のビームの平均アップリンク受信電力が、ステップ130において処理するためのm個のビームのアップリンク受信電力としてそれぞれ用いられ得る。
基地局は、m個のビームのアップリンク受信電力に基づいて、m個のビームから、パイロット信号をUEに送信するための1または複数のビームを選択することができる。基地局が、m個のビームから、パイロット信号をUEに送信するための1つのビームを選択するプロセスは、以下で詳細に説明される。
オプションで、別の実施形態として、ステップ130において、基地局はm個のビームから最適ビームを選択する。ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。これに対応して、ステップ140において、基地局は、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することができる。
特に、基地局は、m個のビームから最大のアップリンク受信電力を有するビームを最適ビームとして選択することができる。例えば、基地局は、最大の平均アップリンク受信電力を有する最適ビームを選択するために、m個のビームの平均アップリンク受信電力を比較することができる。次に、基地局は、最適ビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信する。見てとることができるように、この実施形態において、基地局は、全てのビームを用いることによってパイロット信号を送信するのではなく、m個のビームにおける1つのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信し、それによって、パイロット信号のオーバヘッドを低減する。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する前に、基地局は、第1のシグナリングをUEに送信することができ、ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。
基地局によってサービス提供されている各UEがビームを区別することを可能にするために、基地局は、ビームに対し異なるパイロット信号構成を別個に用いて、パイロット信号を送信することができる。パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示す。したがって、あるビームを用いることによって基地局によって送信されるパイロット信号は、別のビームを用いることによって送信されるパイロット信号によって占有される時間−周波数リソースと異なる時間−周波数リソースを占有する。
一方、各サブフレームによってサポートされるパイロット信号構成数は制限される。mが、各サブフレームによってサポートされるパイロット信号構成数よりも大きいとき、ビームに対応するパイロット信号構成を区別するのに異なるサブフレームが用いられ、それによって、ビームに対応するパイロット信号構成が互いに異なることを確実にする。例えば、現在の規格において、各ビームが2つのポートに対応する状況の場合、各サブフレームは最大で20タイプのCSI−RS構成をサポートする。mが20よりも大きく、例えば、mが24であるとき、基地局は、24個のビームを用いることによって、2つのサブフレームにおいてCSI−RSを別個に送信することができる。例えば、パイロット信号の送信間隔が10msであることが想定され、通例、1サブフレームは1msであり、すなわち、パイロット信号の送信間隔は10個のサブフレームである。上記で説明したように、パイロット信号は、各間隔において2つのサブフレームを用いることによって送信されることができ、このとき、パイロット信号を送信するためのサブフレームは、サブフレーム1、2、11、12、21、22等であり得る。詳細には、第1の間隔において、基地局は、20個のビームを用いることによって、サブフレーム1においてCSI−RSを送信することができ、残りの4つのビームを用いることによって、サブフレーム2においてCSI−RSを送信することができる。次の間隔において、基地局は、20個のビームを用いることによって、サブフレーム11においてCSI−RSを送信することができ、4つのビームを用いることによって、サブフレーム12においてCSI−RSを送信することができ、以下同様である。
パイロット信号をUEに送信する前に、基地局は、UEに、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースと、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを通知する必要がある。詳細には、基地局は、第1のシグナリングを用いて、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とをUEに示すことができる。第1のシグナリングは、上位層シグナリング(high-layer signaling)であり得る。このようにして、UEは、送信間隔に従って、上記の開始時間からパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができる。
オプションで、別の実施形態として、基地局は、最適ビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信した後、UEから第1の測定情報をさらに受信することができる。ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られる。次に、基地局は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってUEにデータを送信することができる。
基地局は、最適ビームを、UEに対応するデータ送信ビームとして用い、最適ビームを用いることによって第1の測定情報に基づいてUEにデータを送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はチャネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator、CQI)を含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち、階数(rank)およびプリコーディング行列インジケータ(Precoding Matrix Indicator、PMI)のうちの少なくとも1つを含むことができる。例えば、UEは、送信モードに従って、測定情報が階数またはPMIを含むことを可能にするか否かを決定することができる。
上記の説明では、基地局は、m個のビームから、パイロット信号をUEに送信するための1つのビームを選択する。さらに、基地局は、m個のビームから、パイロット信号をUEに送信するための複数のビームを選択することもでき、プロセスは以下で詳細に説明される。
オプションで、別の実施形態として、ステップ130において、基地局は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定することができる。ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含む。基地局は、q個のビームグループからビームグループを選択することができ、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
詳細には、基地局は、m個のビームをq個のビームグループにグループ化することができる。ここで、各ビームグループはn個のビームを含む。基地局は、ビームの方向に従ってビームをグループ化し、グループ間の空間間隔を十分大きくすることができる。グループ間の空間間隔は、実際の要件に従って決定されることができ、例えば、パイロット信号の送信性能およびオーバヘッドに従って決定されることができる。
基地局は、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を計算することができる。例えば、基地局は、各ビームグループ内のn個のビームの平均アップリンク受信電力を合算し、各グループ内のビームのアップリンク受信電力の和を得ることができる。基地局は、ビームグループのアップリンク受信電力の和を比較し、アップリンク受信電力の最も大きな和を有するビームグループを選択することができる。見てわかるように、基地局は、全てのビームを用いることによってパイロット信号を送信するのではなく、ビームグループから1つのビームグループを選択して、パイロット信号をUEに送信し、これによってパイロット信号のオーバヘッドを節減する。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成に対し1対1の対応関係にあり、n個のタイプのパイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに別個に用いられる。ステップ140において、基地局は、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することができる。
詳細には、基地局は、このビームグループ内のn個のビームを、n個のタイプのパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースに対し別個に用いることによって、n個のタイプのパイロット信号をUEに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信する前に、基地局はUEに第2のシグナリングを送信することができる。ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ得る。
基地局によってサービス提供されている各UEがビームを区別することを可能にするために、基地局は、ビームに対し異なるパイロット信号構成を別個に用いてパイロット信号を送信することができる。パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示す。したがって、ビームを用いることによって基地局によって送信されるパイロット信号は、別のビームを用いることによってパイロット信号によって占有される時間−周波数リソースと異なる時間−周波数リソースを占有する。
一方、各サブフレームによってサポートされるパイロット信号構成数は制限される。mが、各サブフレームによってサポートされるパイロット信号構成数よりも大きい場合、ビームに対応するパイロット信号構成を区別するのに異なるサブフレームが用いられ、それによって、ビームに対応するパイロット信号構成が互いに異なることを確実にされる。例えば、現在の規格において、各ビームが2つのポートに対応する状況の場合、各サブフレームは最大で20タイプのCSI−RS構成をサポートする。mが20よりも大きく、例えばmが24であるとき、24個のビームが4つのグループにグループ化されることが想定され、基地局は、これらの4つのビームグループを用いることによって、2つのサブフレームにおいてCSI−RSを別個に送信することができる。例えば、パイロット信号の送信間隔が10ms、すなわち10個のサブフレームであることが想定される。パイロット信号は、各間隔において2つのサブフレームを用いることによって送信することができる。このとき、パイロット信号を送信するためのサブフレームは、サブフレーム1、2、11、12、21、22等であり得る。詳細には、第1の間隔において、基地局は、第1のビームグループおよび第2のビームグループを用いることによって、サブフレーム1においてCSI−RSを送信することができ、第3のビームグループおよび第4のビームグループを用いることによってサブフレーム2においてCSI−RSを送信することができる。次の間隔において、基地局は、第1のビームグループおよび第2のビームグループを用いることによって、サブフレーム11においてCSI−RSを送信することができ、第3のビームグループおよび第4のグループを用いることによって、サブフレーム12においてCSI−RSを送信することができ、以下同様である。
パイロット信号を送信する前に、基地局は、UEに、各タイプのパイロット信号によって占有される時間−周波数リソースと、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを通知する必要がある。詳細には、基地局は、第2のシグナリングを用いて、n個のタイプのパイロット信号構成、開始時間および送信間隔をUEに示すことができる。このようにして、UEは、送信間隔に従って開始時間からn個のタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができる。第2のシグナリングは上位層シグナリングとすることができる。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに送信した後に、基地局はUEから第2の測定情報を受信することができる。ここで、第2の測定情報は、UEがn個のタイプのパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含む。基地局は、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームを決定することができる。次に、基地局は、データ送信ビームを用いることによってデータをUEに送信することができる。
n個のタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースは互い違いに配置され、したがって、UEは、n個のタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができ、それに応じてn個の測定結果を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、基地局はスペクトル効率を決定することができ、これらは、UEによって報告され、n個の測定結果に別個に対応する。基地局は、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定することができる。ここで、最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、n個の測定結果における最大のものである。次に、基地局は、最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定することができる。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
詳細には、基地局は、UEによって報告されるn個の測定結果におけるCQIおよび階数に従って、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を計算することができる。測定結果が階数を含まない場合、基地局は、デフォルトで階数を階数1にセットし、それによって各測定結果に対応するスペクトル効率を得ることができる。基地局は、n個の測定結果から、最高のスペクトル効率を有する対応する最適な測定結果を選択することができる。各測定結果はパイロット信号構成の1つのタイプに対応し、パイロット信号構成はビームと1対1の対応関係にあるので、各測定結果は1つのビームに対応する。最適な測定結果が決定されると、以下の選択されたビームグループにおいて、最適な測定結果に対応するビームを、UEにデータを送信するためのデータ送信ビームとして決定することができる。
図2は、本発明の別の実施形態による通信方法の概略フローチャート図である。図2における方法はUEによって実行される。
210:n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する。ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mである。
220:パイロット信号を測定する。
本発明の実施形態において、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号が測定され、m個のビームからn個のビームが選択され、それによって測定複雑度を低減する。さらに、基地局はm個のビームにおけるn個のビームを用いることによってパイロット信号を送信し、これによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善することができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
オプションで、別の実施形態として、ステップ210において、UEは、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する前に、UEは基地局によって送信される第1のシグナリングを受信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。ステップ220において、UEは、第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得ることができる。
詳細には、UEは、送信間隔に従って上記の開始時間から最適ビームに対応するパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定し、それによって対応する測定情報を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、ステップ220の後、UEは、第1の測定情報を基地局に送信することができ、最適ビームを用いることによって第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータを受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
UEが、1つのビームを用いることによって基地局によって送信されるパイロット信号を受信するプロセスが上記で説明され、データを測定および受信するプロセスも説明される。以下は、UEが、複数のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信するプロセスを説明し、データを測定および受信する対応するプロセスを説明する。
オプションで、別の実施形態として、ステップ210において、UEは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、上記のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、ビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、上記のビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。UEは、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。
詳細には、基地局は、n個のタイプのパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号をUEに別個に送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信する前に、UEは、基地局によって送信される第2のシグナリングを受信することができ、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
ステップ220において、UEは第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得ることができる。
詳細には、UEは、送信間隔に従って、上記の開始時間からn個のタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができる。
オプションで、別の実施形態として、UEは、第2の測定情報を基地局に送信することができ、ここで第2の測定情報はn個の測定結果を含み、また、UEは、データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータを受信することができる。ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定される。
本発明の実施形態は、以下で特定の例を参照して詳細に紹介される。以下の例は、本発明の実施形態の範囲を限定するのではなく、当業者が本発明の実施形態をより良好な形で理解するのを助けるためのものにすぎないことに留意されたい。
図3は、本発明の実施形態が適用可能であるシナリオの例の概略図である。
図3において、32個の交差偏波アンテナが存在し、各偏波方向に16個のアンテナが存在することが想定される。基地局は、アンテナ重み付け方式を用いることによって、16個のビームを形成することができる。図3に示すように、16個のビームはビーム0から15として表され得る。各ビームは2つのポートに対応することができ、このとき、16個のビームは32個のポートに対応する。
基地局は、32個のポートを用いることによって、UEのアップリンクサウンディング信号を別個に受信することができ、UEのアップリンクサウンディング信号に従ってビーム0から15の各々の平均アップリンク受信電力を決定することができる。特定のプロセスについて、図1の実施形態のプロセスへの参照が行われ得る。
次に、基地局は、ビーム0から15の平均アップリンク受信電力を比較して、パイロット信号を送信するためのビームとして、最大の平均アップリンク受信電力を有するビームを選択することができる。
例えば、ビーム2の平均アップリンク受信電力が最大であると想定され、ビーム2を例として用いることによって以下で説明が行われる。
パイロット信号を送信する前に、基地局は上位層シグナリングをUEに送信し、UEに、ビーム2に対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すことができる。このようにして、UEは、開始時間および送信間隔に従って、ビーム2に対応するパイロット信号構成によって示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定し、測定情報を得て、この測定情報を基地局に報告することができる。
基地局は、ビーム2を、UEに対応するデータ送信ビームとして用い、ビーム2を用いることによって測定情報に従ってUEにデータを送信することができる。
既存のパイロット設計解決策に基づいて、基地局は、32個のポートを用いることによってパイロット信号をUEに送信する必要があり、結果として、UEのために基地局によってパイロット信号を構成する柔軟性が乏しくなり、且つ、UEによってパイロット信号を測定する複雑度が高くなる。一方、本発明の実施形態では、基地局は、16個のビームから、パイロット信号を送信するための1つのビームを選択する、すなわち、32個のポートから、パイロット信号を送信するための2つのポートを選択することができ、それによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
さらに、既存のパイロット設計解決策は、32個のポートをサポートしない。一方、本発明の実施形態では、基地局は、16個のビームから、パイロット信号を送信するための1つのビームを選択し、すなわち、32個のポートから、パイロット信号を送信するための2つのポートを選択することができる。このようにして、プロトコルによってサポートされるパイロットパターンおよびコードブックが依然として用いられることができ、大規模アンテナシステムにおけるパイロット信号送信が実施されることができる。
図4は、本発明の実施形態が適用可能であるシナリオの別の例の概略図である。
図4において、32個の交差偏波アンテナが存在し、各偏波方向に16個のアンテナが存在することが依然として想定される。基地局は、アンテナ重み付け方式を用いることによって、16個のビームを形成することができる。図4に示すように、16個のビームはビーム0から15として表され得る。各ビームは2つのポートに対応することができ、このとき、16個のビームは32個のポートに対応する。
基地局は、16個のビームを、各4つの隣接するビームを1つのグループとして有する4つのグループにグループ化することができる。図4に示すように、4つのグループはそれぞれ、グループ0、グループ1、グループ2およびグループ3として表され得る。
基地局は、32個のポートを用いることによって、UEのアップリンクサウンディング信号を別個に受信し、UEのアップリンクサウンディング信号に従って、ビーム0から15の各々の平均アップリンク受信電力を決定することができる。特定のプロセスについて、図1の実施形態のプロセスへの参照が行われ得る。
次に、基地局は、各ビームグループ内のビームの平均アップリンク受信電力の和を別個に計算することができる。例えば、ビーム0から3の平均アップリンク受信電力は、グループ0の平均アップリンク受信電力の和を得るために合算される。
基地局は、グループ0から3の平均アップリンク受信電力の和を比較し、平均アップリンク受信電力の最大の和を有するグループを選択し、次に、このグループ内のビームを用いることによって、パイロット信号をUEに送信することができる。
グループ2の平均アップリンク受信電力の和は、最大であると想定される。以下で、グループ2を例として用いることによって説明が行われる。
ビームを区別するために、ビームに対応するパイロット信号構成は互いに異なる。すなわち、同じグループ内のビームに対応するパイロット信号構成は異なる。異なるグループ内のビームに対応するパイロット信号構成も異なる。すなわち、16個のビームは16個のタイプのパイロット信号構成に対応する。したがってビーム4から7は、4つのタイプのパイロット信号構成に別個に対応する。すなわち、基地局は、ビーム4から7を用い、4つのタイプのパイロット信号構成を用いることによって、4つのタイプのパイロット信号をUEに送信することができる。また、それは、基地局が、グループ2内の8つのポートを用いることによってUEに4つのタイプのパイロット信号を送信し、各ビームに対応する2つのポートが1つのタイプのパイロット信号構成に対応することとしても理解され得る。
パイロット信号を送信する前に、基地局は、上位層シグナリングをUEに送信し、UEに、ビーム4から7に別個に対応する4つのタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すことができる。
UEは、開始時間および送信間隔に従って、4つのタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースにおいてパイロット信号を測定することができる。4つのタイプのパイロット信号構成によって別個に示される時間−周波数リソースは、4つの測定ポイント、すなわち測定ポイント0、測定ポイント1、測定ポイント2、および測定ポイント3として参照されることが想定される。測定ポイント0はビーム4に対応し、測定ポイント1はビーム5に対応し、測定ポイント2はビーム6に対応し、測定ポイント3はビーム7に対応する。ここで、測定ポイントは、同じ開始時間および送信間隔にも対応する。
UEは、4つの測定ポイントにおいて別個に、ビーム4から7を用いることによって送信される4つのタイプのパイロット信号を測定して4つの測定結果を得て、この測定結果を基地局に報告する。
基地局は、4つの測定結果に従って、4つの測定結果に対応するスペクトル効率を得ることができる。基地局は、4つの測定結果に対応するスペクトル効率を比較し、最大スペクトル効率を有する測定結果を選択する。基地局は、選択された測定結果に対応するビームを決定することができる。例えば、測定ポイント1において得られた測定結果に対応するスペクトル効率が最大であることが想定され、このとき、測定結果に対応するビームはビーム5である。次に、基地局は、ビーム5を用いることによってUEにデータを送信することができる。
既存のパイロット設計解決策に基づいて、基地局は、32個のポートを用いることによってパイロット信号をUEに送信する必要があり、結果として、UEのために基地局によってパイロット信号を構成する柔軟性が乏しくなり、且つ、UEによってパイロット信号を測定する複雑度が高くなる。一方、本発明の実施形態では、基地局は、16個のビームから、パイロット信号を送信するためのビームの一部を選択する、すなわち、32個のポートから、パイロット信号を送信するためのポートの一部を選択することができ、それによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
さらに、既存のパイロット設計解決策は、32個のポートをサポートしない。一方、本発明の実施形態では、基地局は、16個のビームから、パイロット信号を送信するための1つのビームを選択し、すなわち、32個のポートから、パイロット信号を送信するための2つのポートを選択することができる。このようにして、プロトコルによってサポートされるパイロットパターンおよびコードブックが依然として用いられることができ、大規模アンテナシステムにおけるパイロット信号送信が実施されることができる。
図5は、本発明の実施形態による基地局の概略ブロック図である。図5の基地局500は、重み付けユニット510と、第1の決定ユニット520と、選択ユニット530と、送信ユニット540とを含む。
重み付けユニット510は、アンテナ重み付けの方式を用いることによって、m個のビームを形成する。ここで、mは1よりも大きい正の整数である。第1の決定ユニット520は、ユーザ機器(UE)のアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力を決定する。選択ユニット530は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択する。ここで、nは正の整数であり、n<mである。送信ユニット540は、n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する。
本発明の実施形態において、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力が、UEのアップリンクサウンディング信号に従って決定され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、パイロット信号をUEに送信するために、n個のビームが、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従ってm個のビームから選択され、これによってUEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
オプションで、実施形態として、選択ユニット530は、m個のビームから最適ビームを選択することができ、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。送信ユニット540は、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する前に、送信ユニット540は、第1のシグナリングをUEにさらに送信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔を示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。
オプションで、別の実施形態として、基地局500は第1の受信ユニット550をさらに含むことができる。第1の受信ユニット550は、送信ユニット540が最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信した後、UEから第1の測定情報を受信する。ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られる。送信ユニット540は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってデータをUEにさらに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、選択ユニット530は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、q個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定することができ、ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含み、選択ユニット530は次に、q個のビームグループからビームグループを選択することができ、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあることができ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースのために別個に用いられる。送信ユニット540は、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信する前に、送信ユニット540はUEに第2のシグナリングをさらに送信することができる。ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
オプションで、別の実施形態として、基地局500は、第2の受信ユニット560と、第2の決定ユニット570とをさらに含むことができる。送信ユニット540が、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信した後に、第2の受信ユニット560はUEから第2の測定情報を受信することができる。ここで、第2の測定情報は、UEが第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含む。第2の決定ユニット570は、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームをさらに決定することができる。送信ユニット540は、データ送信ビームを用いることによってデータをUEにさらに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第2の決定ユニット570は、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を決定することができ、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定することができる。ここで、最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、n個の測定結果における最大のものである。次に、第2の決定ユニット570は、最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定することができる。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
図5における基地局500の他の機能および動作について、図1から図4における上記の方法実施形態における基地局に関係するプロセスへの参照が行われ得る。繰返しを回避するために、本明細書において詳細は再び説明されない。
図6は、本発明の実施形態によるUEの概略ブロック図である。図6のUE600は、受信ユニット610および測定ユニット620を含む。
受信ユニット610は、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する。ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mである。測定ユニット620はパイロット信号を測定する。
本発明の実施形態において、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号が測定され、m個のビームからn個のビームが選択され、それによって測定複雑度を低減する。さらに、基地局はm個のビームにおけるn個のビームを用いることによってパイロット信号を送信し、これによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善することができる。
オプションで、実施形態として、受信ユニット610は、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する前に、受信ユニット610は基地局によって送信される第1のシグナリングをさらに受信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。測定ユニット620は、第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、UE600は送信ユニット630をさらに含むことができる。
送信ユニット630は、第1の測定情報を基地局に送信することができる。受信ユニット610は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータをさらに受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、受信ユニット610は、ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、ビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、ビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。受信ユニット610は、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信する前に、受信ユニット610は、基地局によって送信される第2のシグナリングをさらに受信することができ、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
測定ユニット620は第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、送信ユニット630は、第2の測定情報を基地局に送信することができ、ここで第2の測定情報はn個の測定結果を含む。受信ユニット610は、データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータをさらに受信することができる。ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定される。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
図6におけるUE600の他の機能および動作について、図1から図4における上記の方法実施形態におけるUEに関係するプロセスへの参照が行われ得る。繰返しを回避するために、本明細書において詳細は再び説明されない。
図7は、本発明の別の実施形態による基地局の概略ブロック図である。図7の基地局700は、プロセッサ710および送信機720を含む。
プロセッサ710は、アンテナ重み付けの方式を用いることによって、m個のビームを形成する。ここで、mは1よりも大きい正の整数である。プロセッサ710は、ユーザ機器(UE)のアップリンクサウンディング信号に従って、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力をさらに決定する。プロセッサ710は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って、m個のビームからn個のビームを選択する。ここで、nは正の整数であり、n<mである。送信機720は、n個のビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する。
本発明の実施形態において、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力が、UEのアップリンクサウンディング信号に従って決定され、全てのビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信するのではなく、パイロット信号をUEに送信するために、n個のビームが、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従ってm個のビームから選択され、これによってUEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善し、UEによってパイロット信号を測定する複雑度を低減する。
オプションで、実施形態として、プロセッサ710は、m個のビームから最適ビームを選択することができ、ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。送信機720は、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信する前に、送信機720は、第1のシグナリングをUEにさらに送信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔を示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。
オプションで、別の実施形態として、基地局700は受信機730をさらに含むことができる。受信機730は、送信機720が最適ビームを用いることによってパイロット信号をUEに送信した後、UEから第1の測定情報を受信する。ここで、第1の測定情報は、UEが第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られる。送信機720は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従ってデータをUEにさらに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、プロセッサ710は、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従ってq個のビームグループの各々におけるビームのアップリンク受信電力の和を決定することができ、ここで、q個のビームグループは、m個のビームをグループ化することによって得られ、各ビームグループはn個のビームを含み、プロセッサ710は次に、q個のビームグループからビームグループを選択することができ、ここで、選択されたビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあることができ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースのために別個に用いられる。送信機720は、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによって、n個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信する前に、送信機720はUEに第2のシグナリングをさらに送信することができる。ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
オプションで、別の実施形態として、送信機720が、選択されたビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット信号構成に従ってパイロット信号をUEに別個に送信した後に、受信機730はUEから第2の測定情報を受信することができる。ここで、第2の測定情報は、UEが第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定した後にUEによって得られるn個の測定結果を含む。プロセッサ710は、選択されたビームグループおよび第2の測定情報に従って、UEに対応するデータ送信ビームをさらに決定することができる。送信機720は、データ送信ビームを用いることによってデータをUEにさらに送信することができる。
オプションで、別の実施形態として、プロセッサ710は、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率を決定することができ、n個の測定結果に別個に対応するスペクトル効率に従って、n個の測定結果における最適な測定結果を決定することができる。ここで、最適な測定結果に対応するスペクトル効率は、n個の測定結果における最大のものである。次に、プロセッサ710は、最適な測定結果および選択されたビームグループに従ってデータ送信ビームを決定することができる。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
図7における基地局700の他の機能および動作について、図1から図4における上記の方法実施形態における基地局に関係するプロセスへの参照が行われ得る。繰返しを回避するために、本明細書において詳細は再び説明されない。
図8は、本発明の別の実施形態によるUEの概略ブロック図である。図8のUE800は、受信機810およびプロセッサ820を含む。
受信機810は、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する。ここで、n個のビームは、m個の形成されたビームから、m個のビームにおける各ビームのアップリンク受信電力に従って基地局によって選択され、mは1よりも大きい正の整数であり、nは正の整数であり、n<mである。プロセッサ820はパイロット信号を測定する。
本発明の実施形態において、n個のビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号が測定され、m個のビームからn個のビームが選択され、それによって測定複雑度を低減する。さらに、基地局はm個のビームにおけるn個のビームを用いることによってパイロット信号を送信し、これによって、UEのためにパイロット信号を構成する柔軟性を改善することができる。
オプションで、実施形態として、受信機810は、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、最適ビームのアップリンク受信電力は、m個のビームにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、最適ビームを用いることによって基地局により送信されるパイロット信号を受信する前に、受信機810は基地局によって送信される第1のシグナリングをさらに受信することができる。ここで、第1のシグナリングは、最適ビームに対応するパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられ、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。プロセッサ820は、第1のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、第1の測定情報を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、UE800は送信機830をさらに含むことができる。
送信機830は、第1の測定情報を基地局に送信することができる。受信機810は、最適ビームを用いることによって、第1の測定情報に従って基地局によって送信されるデータをさらに受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、第1の測定情報はCQIを含むことができる。あるいは、第1の測定情報は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、別の実施形態として、受信機810は、ビームグループ内のn個のビームを用いることによって基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。ここで、ビームグループは、m個のビームをグループ化することによって基地局により得られるq個のビームグループから選択され、各ビームグループはn個のビームを含み、ビームグループ内のビームのアップリンク受信電力の和は、q個のビームグループにおける最大のものである。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームは、n個のタイプのパイロット信号構成と1対1の対応関係にあり、パイロット信号構成は、パイロット信号によって占有される時間−周波数リソースを示すのに用いられる。受信機810は、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信することができる。
オプションで、別の実施形態として、ビームグループ内のn個のビームを用いることによってn個のタイプのパイロット構成に従って基地局により別個に送信されるパイロット信号を受信する前に、受信機810は、基地局によって送信される第2のシグナリングをさらに受信することができ、ここで、第2のシグナリングは、n個のタイプのパイロット信号構成と、パイロット信号を送信するための開始時間および送信間隔とを示すのに用いられる。
受信機810は第2のシグナリングに従ってパイロット信号を測定し、n個の測定結果を得ることができる。
オプションで、別の実施形態として、受信機810は、第2の測定情報を基地局に送信することができ、ここで第2の測定情報はn個の測定結果を含む。受信機810は、データ送信ビームを用いることによって基地局により送信されるデータをさらに受信することができる。ここで、データ送信ビームは、ビームグループおよび第2の測定情報に従って基地局によって決定される。
オプションで、別の実施形態として、n個の測定結果における各測定結果はCQIを含むことができる。あるいは、各測定結果は、CQIと、以下のもの、すなわち階数およびPMIのうちの少なくとも1つを含むことができる。
オプションで、実施形態として、上記のパイロット信号はCSI−RSであり得る。
図8におけるUE800の他の機能および動作について、図1から図4における上記の方法実施形態におけるUEに関係するプロセスへの参照が行われ得る。繰返しを回避するために、本明細書において詳細は再び説明されない。
当業者であれば、本明細書において開示される実施形態において説明される例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実施され得ることを認識することができる。機能がハードウェアによって実行されるかまたはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約条件に依拠する。当業者は、様々な方法を用いて、特定の用途ごとに説明した機能を実施することができるが、実施が本発明の範囲を超えているとみなされるべきでない。
便宜上、かつ説明を簡潔にするために、上記のシステム、装置およびユニットの詳細な作業プロセスについて、上記の方法実施形態における対応するプロセスへの参照が行われることができ、詳細が本明細書において再び説明されないことが当業者によって明確に理解され得る。
本出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置および方法は他の方式で実施され得ることが理解されるべきである。例えば、説明される装置実施形態は例示にすぎない。例えば、ユニット分割は単に論理機能分割であり、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされるかもしくは別のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの特徴が無視されるかもしくは実行されなくてもよい。さらに、表示または検討された相互結合または直接結合もしくは通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実施され得る。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子、機械、または他の形態で実施され得る。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に別個であっても別個でなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または複数のネットワークユニット上で分散されてもよい。ユニットの一部または全ては、必要に応じて、実施形態の解決策の目的を達成するように選択され得る。
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分が、または技術的解決策の一部が、ソフトウェア製品の形態で実施され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であり得る)に、本発明の実施形態において説明される方法のステップの全てまたは一部分を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記のストレージ媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、リードオンリーメモリ)、ランダムアクセスメモリ(RAM、ランダムアクセスメモリ)、磁気ディスクまたは光ディスク等の、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上記の説明は、単に本発明の特定の実施方式であるが、本発明の保護範囲を限定するように意図されていない。本発明において開示される技術範囲内で当業者によって容易に考え出される任意の変形または置換は、本発明の保護範囲内にあるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲下にあるものとする。