JP2016538350A - 粒子 - Google Patents

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JP2016538350A
JP2016538350A JP2016515514A JP2016515514A JP2016538350A JP 2016538350 A JP2016538350 A JP 2016538350A JP 2016515514 A JP2016515514 A JP 2016515514A JP 2016515514 A JP2016515514 A JP 2016515514A JP 2016538350 A JP2016538350 A JP 2016538350A
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
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Abstract

本開示は、粒子及びかかる粒子を含む消費者製品などの組成物、並びにかかる粒子及びかかる粒子を含む組成物の製造プロセス及び使用プロセスに関する。かかる粒子及び組成物は、かかる粒子及び組成物で処理される部位に、他の粒子では大多数に起こる凝集を起こさずに、向上した有益剤送達をもたらす。

Description

本開示は、粒子及びかかる粒子を含む消費者製品などの組成物、並びにかかる粒子及びかかる粒子を含む組成物の製造プロセス及び使用プロセスに関する。
香料、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、及び布地柔軟剤などの有益剤は、例えば、パーソナルケア組成物、洗浄組成物、及び布地ケア組成物などの消費者製品に高濃度で使用する場合、高価なものであり、及び/又は一般的に効果が弱い。結果として、かかる有益剤の効率を最大限にすることが望ましい。かかる目的を達成する1つの方法は、かかる有益剤の送達効率を改善することである。残念なことに、かかる剤はその物理的又は化学的特性を損なう場合があるか、あるいはかかる剤が他の組成成分又は処理すべき部位と不適合である場合があることから、有益剤の送達効率を高めるのは困難である。有益剤の送達効率を改善する1つの方法は、かかる有益剤をカプセル化することである。かかる試みは、有益剤の送達効率を改善することができる一方で、カプセル化された有益剤が、例えば、洗浄及び/又はすすぎ液の作用、及び/又は電荷相互作用などの、機械的又は化学的相互作用のような要因に起因して、対象とする部位に適用される前又は後に失われる場合があることから、送達効率の更なる改善が望まれている。特定の用途において、カプセル化された有益剤の付着性は、カプセル化された有益剤を、典型的にはポリマーである付着助剤によりコーティングすることで改善される。残念なことに、かかるカプセル化物の布地への付着性を改善するために用いられるカチオン荷電種によって、消費者製品中に目に見える塊が生じ、及び/又は処理表面への香料の付着性を非均一にし得るカプセル化の凝集レベルの増加を引き起こす。したがって、カプセルの一体性が高く、凝集傾向が少ないカプセル化物が必要とされている。
理論に縛られはしないが、出願人らは、凝集の問題は、カプセル化物が付着助剤でコーティングされる際、ファン・デル・ワールズ力及び架橋凝集を起因とするコーティングされていないカプセル化物の引力によるものであると考えている。したがって、出願人らは、凝集の問題の主な原因は、スラリー製造プロセスにあると認識していた。かかる問題が解決されれば、残った凝集物による影響を管理可能となる。
本出願では、出願人らは、カプセル化された有益剤、及び特定の部類のアミン含有ポリマーを開示し、これらは、組み合わせることで、複数の異なる表面(例えば、毛髪、皮膚、並びに、綿、高表面綿、綿混紡物、及びポリエステルなどの多様な布地)に対する、高レベルの均一な付着特性をもたらす。
本開示は、粒子及びかかる粒子を含む消費者製品などの組成物、並びにかかる粒子及びかかる粒子を含む組成物の製造プロセス及び使用プロセスに関する。
定義
本明細書で使用するとき、「消費者製品」は、一般的には、販売される形態での使用又は消費を意図する、ベビーケア、美容ケア、布地及びホームケア、ファミリーケア、女性用ケア、ヘルスケア、スナック及び/又は飲料製品、又は装置を意味する。かかる製品としては、限定するものではないが、おむつ、よだれかけ、拭き取り用品、脱色、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングなどの毛髪(ヒト、イヌ及び/又はネコ)処理用製品及び/又は処理に関する方法、脱臭剤及び制汗剤、パーソナルクレンジング、化粧品、高級芳香剤を含む消費者使用のためのクリーム、ローション、及び他の局所塗布製品などのスキンケア、シェービング製品、エアフレッシュナー及び香り送達系を含むエアケア、自動車ケア、食器洗浄、布地コンディショニング(柔軟化及び/又はフレッシュニングを含む)、洗濯洗浄、洗濯及びすすぎ添加剤及び/又はケア、床及び便器クリーナーなどの硬質表面の洗浄及び/又は処理、消費者若しくは業務用の他の洗浄などの、布地及びホームケアの領域における布地、硬質表面及び任意の他の表面の処理用製品及び/又は処理に関する方法、トイレットペ−パー、顔用ティッシュ、紙ハンカチ及び/又はペーパータオルに関する製品及び/又は方法、タンポン、女性用ナプキン、練り歯磨き、歯用ゲル、歯用リンス、義歯接着剤、歯のホワイトニングなどの口腔ケアに関する製品及び/又は方法、咳及び風邪治療薬、鎮痛剤、処方薬、ペットヘルスと栄養などの店頭販売ヘルスケア、主として慣習的な食事間用又は食事随伴物としての消費が意図される加工食品(非限定的な例としては、ポテトチップス、トルティーヤチップス、ポップコーン、プレッツェル、コーンチップス、シリアルバー、野菜チップス又はクリスプ、スナックミックス、パーティミックス、マルチグレインチップス、スナッククラッカー、チーズスナック、ポークラインズ、コーンスナック、ペレットスナック、押出成形スナック及びベーグルチップが挙げられる)、並びにコーヒーが挙げられる。
本明細書で使用するとき、用語「洗浄及び/又は処理組成物」は、特に断りのない限り、美容ケア、布地及びホームケア製品を含む消費者製品の部分集合である。かかる製品としては、脱色、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングなどの毛髪(ヒト、イヌ及び/又はネコ)処理用製品、脱臭剤及び制汗剤、パーソナルクレンジング、化粧品、高級芳香剤を含む消費者使用のためのクリーム、ローション及び他の局所塗布製品などのスキンケア、シェービング製品、エアフレッシュナー及び香り送達系を含むエアケア、自動車ケア、食器洗浄、布地コンディショニング(柔軟化及び/又はフレッシュニングを含む)、洗濯洗浄、洗濯及びすすぎ添加剤及び/又はケア、床及び便器クリーナーなどの硬質表面の洗浄及び/又は処理、顆粒状又は粉末形態の汎用又は「重質」洗浄剤、特に洗浄洗剤を含む布地及びホームケア領域内の布地、硬質表面及び任意の他の表面の処理用製品、液体、ゲル又はペースト形態の汎用洗浄剤、特にいわゆる重質液体タイプ、高級布地用液体洗剤、手洗い用食器洗浄剤又は軽質食器洗浄剤、特に高発泡型のもの、家庭用及び業務用の様々なタブレット、顆粒、液体及びすすぎ補助型などの機械用食器洗浄剤、抗菌手洗い型、洗浄バー、マウスウォッシュ、義歯洗浄剤、歯磨き、自動車又はカーペット用シャンプー、便器洗浄剤を含む浴室洗剤を含む液体洗剤及び消毒剤、ヘアシャンプー及びヘアリンス、シャワーゲル、高級芳香剤及び発泡入浴剤及び金属洗浄剤、並びに、漂白添加剤、及び「ステインスティック」などのクリーニング補助剤、又はドライヤー付与シート、乾燥及び湿潤型拭取り用品及びパッド、不織基材、及びスポンジなどの前処理型基材付与製品、並びに、全ての消費者用及び/又は業務用のスプレー剤、及びミスト剤、及び/又は、練り歯磨き、歯用ゲル、歯用リンス、義歯接着剤、歯のホワイトニングを含む口腔ケアに関する方法が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、用語「布地及び/又は硬質表面洗浄及び/又は処理組成物」は、特に断りのない限り、顆粒状又は粉末形態の汎用又は「重質」洗浄剤、特に洗浄洗剤、液体、ゲル又はペースト形態の汎用洗浄剤、特にいわゆる重質液体タイプ、高級布地用液体洗剤、手洗い用食器洗浄剤又は軽質食器洗浄剤、特に高発泡型のもの、家庭用及び業務用の様々なタブレット、顆粒、液体及びすすぎ補助型を含む機械用食器洗浄剤、抗菌手洗い型、洗浄バー、自動車又はカーペット用シャンプー、便器洗浄剤を含む浴室洗浄剤を含む液体の洗浄剤及び消毒剤、並びに、金属洗浄剤、液体、固体及び/又はドライヤーシート形態であり得る柔軟剤及び/又はフレッシュニング剤を含む布地コンディショニング製品、並びに、漂白添加剤及び「ステインスティック」などのクリーニング補助剤、又はドライヤー付与シート、乾燥及び湿潤型拭取り用品及びパッド、不織基材、並びにスポンジ等の前処理型基材付与製品、並びにスプレー剤及びミスト剤が挙げられる、洗浄及び処理組成物の部分集合である。適用可能であるかかる製品は全て、標準形態、濃縮形態、又は更には、かかる製品が特定の態様では非水性であり得る程度に高度に濃縮された形態であり得る。
本明細書で使用するとき、特許請求の範囲において使用される「a」及び「an」等の冠詞は、請求される又は記載されるものの1つ又は2つ以上を意味すると理解される。
本明細書において使用するとき、用語「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含んでいる(including)」は、非限定的であることを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「固体」は、顆粒、粉末、バー及び錠剤の製品形態を含む。
本明細書で使用するとき、用語「流体」は、液体、ゲル、ペースト及びガスの製品形態を含む。
本明細書で使用するとき、用語「部位」は、紙製品、布地、衣類、硬質表面、毛髪、及び皮膚を含む。
別途記載がない限り、全ての成分又は組成物レベルは、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる成分又は組成物の市販の供給源中に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
別途明示する場合を除き、パーセント及び比は全て、重量パーセント、重量比とする。別途明示する場合を除き、パーセント及び比は全て、組成物全量に基づいて計算する。
本明細書の全体を通じて与えられる全ての最大の数値限定は、それよりも小さい数値限定を、そのようなより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものと理解すべきである。本明細書全体を通して記載される全ての最小数値限定は、より高い数値限定が本明細書に明示的に記載されているかのように、このような全てのより高い数値限定を含む。本明細書全体を通して記載される全ての数値範囲は、より狭い数値範囲が本明細書に明示的に記載されているかのように、このようなより広い数値範囲内の全てのより狭い数値範囲を含む。
粒子
組成物は、約10cps〜約5000cps、約10cps〜約2000cps、約50cps〜約1500cps又は約100cps〜約1000cpsの粘度を有し、全組成物重量に基づいて、
a)約0.01%〜約10%、約0.1%〜約5%、約0.1%〜約2%、約0.1%〜約1%の複数のマイクロカプセルであって、前記複数のマイクロカプセルは、マイクロカプセルの外表面上に付着ポリマーを含み、
b)約0.0001%〜約5%、約0.001%〜約5%、約0.01%〜約4%、約0.3%〜約2%のNa、K、Mg2+、Ca2+、Cl、Br、HSO 及びSO 2−、及びこれらの混合物からなる群から選択されるイオン、
c)任意で、前記付着ポリマーに追加するポリマー、防腐剤、ホルムアルデヒド捕捉剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料、を含み、
前記組成物は、組成物1グラム当たり、30未満、約0.01〜約29、約0.05〜約20、約0.1〜約10、約0.1〜約5のマイクロカプセル凝集粒子の分布集中度指数を有する。
1つの態様では、マイクロカプセルはコアとシェルを含み、シェルはコアをカプセル化しており、マイクロカプセルは、約0.01マイクロメートル〜約300マイクロメートル、約0.1マイクロメートル〜約100マイクロメートル、及び約0.5マイクロメートル〜約50マイクロメートルの粒径を有する。
1つの態様では、マイクロカプセルは、約1:200〜約5:1、約1:40〜約1:1の付着ポリマーコーティング対壁の比率を有し、1つの態様では、付着ポリマーがポリビニルホルムアミド及びポリビニルアミンを含むコポリマーを含む場合、付着ポリマーコーティング対壁の比率は、約1:40〜約1:5であり得る。別の態様では、前記付着ポリマーがメタアクリレート四級化ホモポリマーを含む場合、付着ポリマーコーティング対壁の比率は、約1:10〜約5:1であり得る。
1つの実施形態では、マイクロカプセルの有益剤漏出率は、0%〜約30%、0.001%〜約20%、0.1%〜約10%、又は0.1%〜5%である。
更なる実施形態では、上述のマイクロカプセルは、
i.香料、増白剤、染料、防虫剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、布地柔軟剤、スキンケア剤(1つの態様では、パラフィン)、酵素、抗微生物剤、漂白剤、感覚剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含むコア、
ii.ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、アミノ樹脂(1つの態様では、前記アミノ樹脂は、ポリ尿素、ポリウレタン、及び/又はポリウレアウレタンを含み、1つの態様では、前記ポリ尿素は、ポリオキシメチレンウレア及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含む)、ポリオレフィン、多糖類(1つの態様では、アルギン酸塩及び/又はキトサン)、ゼラチン、セラック、エポキシ樹脂、ビニルポリマー、非水溶性無機物、シリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む壁材料、及び
iii.多糖類、カチオン変性デンプン、カチオン変性グアー、ポリシロキサン、ポリジアリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド及びビニルピロリドンのコポリマー、アクリルアミド、イミダゾール、イミダゾリニウムハライド、イミダゾリウムハライド、ポリビニルアミン、ポリビニルアミン及びN−ビニルホルムアミドのコポリマー、メタクリレート四級化ホモポリマー及びこれらの混合物からなる群から選択される付着ポリマー、を更に含む。
1つの態様では、上述のマイクロカプセルでは、コアは香料を含み、前記壁はメラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒドを含む。
1つの態様では、前記コアは香料を含み、前記壁はメラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒド、ポリ(アクリル酸)及びポリ(アクリル酸−コ−ブチルアクリレート)を含む。
更なる実施形態では、組成物は、追加の香料及び/又は香料送達系からなる群から選択される補助成分を含む。
更なる態様では、本発明は、前記マイクロカプセル及び付着ポリマーと材料とを混和してスラリーを形成する工程を含む、上述の組成物を製造するプロセスを含み、このスラリーは、以下:
a)アニオン性電荷(1つの態様では、−1mV〜−100mV)を有するマイクロカプセルのスラリーのpHを、マイクロカプセル粒子及びカチオン性ポリマーのpKaを下回る値まで調整するプロセス、
b)スラリーと前記カチオン性ポリマーとを混和し、前記混和したスラリーとカチオン性ポリマーとを機械的エネルギーで分散させるプロセス、
c)前記混和したスラリーとカチオン性ポリマーのpHを、前記粒子のスラリーのpKa値を超え、カチオン性ポリマーのpKa値を下回る値まで調整するプロセス、によって製造される。
任意で、スラリー及びカチオン性ポリマーは、更に混和され得る。
消費者製品
組成物は、約10cps〜約5000cps、約10cps〜約2000cps、約50cps〜約1500cps又は約100cps〜約1000cpsの粘度を有し、全組成物重量に基づいて、
a)約0.01%〜約10%、約0.1%〜約5%、約0.1%〜約2%、約0.1%〜約1%の複数のマイクロカプセルであって、前記複数のマイクロカプセルは、マイクロカプセルの外表面上に付着ポリマーを含む、複数のマイクロカプセル、
b)約0.0001%〜約5%、約0.001%〜約5%、約0.01%〜約4%、約0.3%〜約2%のNa、K、Mg2+、Ca2+、Cl、Br、HSO 及びSO 2−、及びこれらの混合物からなる群から選択されるイオン、
c)任意で、前記付着ポリマーに追加するポリマー、防腐剤、ホルムアルデヒド捕捉剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料、及び
d)布地強化剤、酵素、界面活性剤、ビルダー、染料、色調剤、非水性溶媒、泡抑制剤、脱色剤、キレート剤、光学的増白剤、移染防止剤、分散剤、粘土質土壌除去剤/再付着防止剤、構造化体、香料、付着剤、シリコーン、レオロジー変性剤、防腐剤、安定化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される、0.0001%〜約70%、約0.1%〜約50%、約15%〜約40%の材料、を含む組成物であって、
前記組成物は、組成物1グラム当たり、30未満、約0.01〜約29、約0.05〜約20、約0.1〜約10、約0.1〜約5の香料マイクロカプセル凝集粒子の分布集中度指数を有し、前記組成物は消費者製品である、組成物が開示されている。
1つの態様では、前記組成物は界面活性剤を含み、前記界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、前記組成物はアニオン性界面活性剤を含み、より好ましくは、前記組成物は、C〜C18アルキルベンゼンスルホン酸塩界面活性剤、C10〜C20アルキル硫酸塩界面活性剤、C10〜C18アルキルアルコキシ硫酸塩界面活性剤(前記C10〜C18アルキルアルコキシ硫酸塩は、1〜30の平均アルコキシル化度を有し、アルコキシは、C〜Cの鎖を含む)、及びこれらの混合物、からなる群から選択されるアニオン性界面活性剤を含む。
1つの態様では、前記組成物は:
a)ポリグリセロールエステル、油性糖誘導体、ワックスエマルション、脂肪酸、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(タローオイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N−(2−ヒドロキシエチル)N−メチルアンモニウムメチルサルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む布地強化剤であって、好ましくは、前記布地強化剤は、ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート脂肪酸エステル、1,2−ジ(アシルオキシ)−3−トリメチルアンモニウオプロパンクロリド、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(タローオイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(ステアロイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(タローオイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(パルミトイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(ステアロイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、1,2−ジ(ステアロイル−オキシ)−3−トリメチルアンモニウムプロパンクロリド、ジカノーラジメチルアンモニウムクロリド、ジ(ハード)タロージメチルアンモニウムクロリド、ジカノーラジメチルアンモニウムメチルサルフェート、1−メチル−1−ステアロイルアミドエチル−2−ステアロイルイミダゾリニウムメチルサルフェート、1−タローイルアミドエチル−2−タローイルイミダゾリン、ジパルメチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む、布地強化剤と、
b)付着助剤ポリマーを含む付着剤であって、好ましくは、前記付着ポリマーは、前記組成物のpHにおいて、約0.005meq/g〜約23meq/g、好ましくは約0.01meq/g〜約12meq/g、最も好ましくは約0.1meq/g〜約7meq/gのカチオン電荷を有するカチオン性ポリマーを含む、付着剤と、
c)プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、マンナーゼ、セルラーゼ、キシログルカナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、及びこれらの混合物からなる群から選択される酵素と、
e)硬化ヒマシ油、硬化ヒマシ油の誘導体、ミクロフィブリル状セルロース、ヒドロキシ官能性結晶物質、長鎖脂肪族アルコール、12−ヒドロキシステアリン酸、粘土、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む構造化体と、
f)ポリカルボキシレート、汚れ放出ポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピリジン−N−オキシド)、ポリ(ビニルイミダゾール)、双性エトキシル化四級化硫酸化ヘキサメチレンジアミン、アルコキシル化ポリアルキレンイミン、エトキシル化ポリアミン、ポリエチレングリコール−ポリビニルアセテートからなる群から選択されるポリマー分散剤を含む分散剤と、
g)小分子染料、ポリマー染料、染料粘土共役体及び色素からなる群から選択される材料を含む色調剤と、及び/又は
h)ポリエーテルアミンを含むオリゴアミンと、を含む。
1つの態様では、前記マイクロカプセルはコアとシェルを含み、前記シェルは前記コアをカプセル化しており、前記マイクロカプセルは、約0.01マイクロメートル〜約300マイクロメートル、約0.1マイクロメートル〜約100マイクロメートル、及び約0.5マイクロメートル〜約50マイクロメートルの粒径を有する。
1つの態様では、前記マイクロカプセルは、約1:200〜約5:1、約1:40〜約1:1の付着ポリマーコーティング対壁の比率を有し、1つの態様では、前記付着ポリマーがポリビニルホルムアミド及びポリビニルアミンを含むコポリマーを含む場合、前記付着ポリマーコーティング対壁の比率は、約1:40〜約1:5であってよく、別の態様では、前記付着ポリマーがメタクリレート四級化ホモポリマーを含む場合、前記付着ポリマーコーティング対壁の比率は、約1:10〜約5:1であってよい。
1つの態様では、前記マイクロカプセルの有益剤漏出率は、0%〜約30%、約0.001%〜約20%、0.1%〜約10%、又は0.1%〜5%である。
1つの態様では:
a)前記コアは、香料、増白剤、染料、防虫剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、布地柔軟剤、スキンケア剤(1つの態様では、パラフィン)、酵素、抗微生物剤、漂白剤、感覚剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、
b)前記壁は、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、アミノ樹脂(1つの態様では、前記アミノ樹脂は、ポリ尿素、ポリウレタン、及び/又はポリウレアウレタンを含み、1つの態様では、前記ポリ尿素は、ポリオキシメチレンウレア及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含む)、ポリオレフィン、多糖類(1つの態様では、アルギン酸塩及び/又はキトサン)、ゼラチン、セラック、エポキシ樹脂、ビニルポリマー、非水溶性無機物、シリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、及び
c)前記付着ポリマーは、多糖類、カチオン変性デンプン、カチオン変性グアー、ポリシロキサン、ポリジアリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド及びビニルピロリドンのコポリマー、アクリルアミド、イミダゾール、イミダゾリニウムハライド、イミダゾリウムハライド、ポリビニルアミン、ポリビニルアミン及びN−ビニルホルムアミドのコポリマー、メタクリレート四級化ホモポリマー及びこれらの混合物からなる群から選択される。
1つの態様では、前記コアは香料を含み、前記壁はメラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒドを含む。
1つの態様では、前記コアは香料を含み、前記壁はメラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒド、ポリ(アクリル酸)及びポリ(アクリル酸−コ−ブチルアクリレート)を含む。
1つの態様では、前記組成物は、追加の香料及び/又は香料送達系からなる群から選択される補助成分を含む。
1つの態様では、前記消費者製品は、液体洗濯洗剤であり得る。
1つの態様では、前記消費者製品は、流体布地柔軟剤であり得る。1つの態様では、前記流体布地柔軟剤は、流体布地柔軟剤の総重量に基づいて、約30重量%〜約90重量%、約55重量%〜約90重量%、約65重量%〜約85重量%、又は更には約70重量%〜約85重量%の水を含み得る。
1つの態様では、前記流体布地柔軟剤の布地増強活性成分は、主な布地柔軟活性成分として、次式の化合物を含む:
{R4−m−N+−[(CH)n−Y−R1]m}X− (1)
式中、各R置換基は水素、短鎖C〜Cのいずれかであり、1つの態様では、C〜Cアルキル又はヒドロキシアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチルなど)、ポリ(C2〜3アルコキシ)であり、1つの態様では、ポリエトキシ、ベンジル、又はこれらの混合物であり、どちらもmは、2又は3から選択され同一の値であり、各nは1〜約4(1つの態様では2)であり、各Yは−O−(O)C−、−C(O)−O−、−NR−C(O)−、又は−C(O)−NR−であり、各R1中の炭素の合計は、Yが−O−(O)C−又は−NR−C(O)−である場合には1を加えてC12〜C22(1つの態様では、C14〜C20)であり、各R1はヒドロカルビル、又は不飽和基全く含有しないか、又は一部含有する置換ヒドロカルビル基であり、X−は任意の強化剤相溶性アニオンである(1つの態様では、塩化物、臭化物、硫酸メチル、硫酸エチル、硫酸塩、及び硝酸塩であり、1つの態様では、塩化物又は硫酸メチルである)。
別の実施形態では、布地増強活性成分は次の一般式を有する:
[R3N+CHCH(YR1)(CHYR1)]X−
式中、各Y、R、R1、及びX−は、前記と同じ意味を有する。かかる化合物には、次式を有するものが挙げられ:
[CHN(+)[CHCH(CHO(O)CR1)O(O)CR1]C1(−) (2)
式中、各Rはメチル又はエチル基であり、1つの態様では、各R1は、C15〜C19の範囲である。本明細書で使用するとき、ジエステルが明記される場合、それにはモノエステルが存在していることを含み得る。
これらの種類の薬剤及びこれらの一般的な製造方法は、米国特許第4,137,180号に開示されている。DEQA(2)の一例は、式:1,2−ジ(アシルオキシ)−3−トリメチルアンモニオプロパンクロリドを有する「プロピル」エステル第四級アンモニウム系布地増強活性成分である。
別の実施形態では、布地増強活性成分は次の式を有する:
[R4−m−N+−R1m]X− (3)
式中、各R、R1、及びX−は、前記と同じ意味を有する。
更に別の実施形態では、布地増強活性成分は次の式を有する:
Figure 2016538350
式中、各R及びRは、各々独立してC15〜C17であり、C15〜C17は不飽和又は飽和、分岐又は直鎖、置換又は非置換であり、Xは前記で示された定義を有する。
更に別の実施形態では、布地増強活性成分は次の式を有する:
Figure 2016538350
式中、各R、R1、及びA−は、前記で示された定義を有し、R2は、C1〜6アルキレン基であり、1つの態様ではエチレン基であり、及びGは酸素原子又は−NR−基である)。
別の実施形態では、布地増強活性成分は次の式を有する:
Figure 2016538350
式中、R1、R2及びGは、前記のように定義される。
別の実施形態では、布地増強活性成分は、脂肪酸とジアルキレントリアミンとの(例えば分子量比約2:1)縮合反応生成物であり、この反応生成物は次式の化合物を含有する:
R1−C(O)−NH−R2−NH−R3−NH−C(O)−R1 (6)
式中、R1、R2は前記のように定義され、各R3はC1〜6アルキレン基であり、1つの態様ではエチレン基であり、反応生成物は任意で硫酸ジメチルなどのアルキル化剤の添加によって四級化され得る。
別の態様では、布地増強活性成分は次の式を有する:
[R1−C(O)−NR−R2−N(R)2−R3−NR−C(O)−R1]+A− (7)
式中、R、R1、R2、R3及びA−は前記のように定義される。
更に別の実施形態では、布地増強活性成分は、脂肪酸とヒドロキシアルキルアルキレンジアミンとの分子量比約2:1の反応生成物であり、この反応生成物は次式の化合物を含有する:
R1−C(O)−NH−R2−N(R3OH)−C(O)−R1 (8)
式中、R1、R2、及びR3は前記のように定義される。
別の実施形態では、布地増強活性成分は次の式を有する:
Figure 2016538350
式中、R、R1、R2、及びA−は、上記のように定義される。
化合物(1)の例は、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(タローオイル−オキシ−エチル)N,Nジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N−(2ヒドロキシエチル)N−メチルアンモニウムメチルスルフェートである。
化合物(2)の例は、1,2ジ(ステアロイル−オキシ)3トリメチルアンモニウムプロパンクロリドである。
化合物(3)の例は、ジカノーラジメチルアンモニウムクロリド、ジ(ハード)タロージメチルアンモニウムクロリド、ジカノーラジメチルアンモニウムメチルサルフェートなどのジアルキレンジメチルアンモニウム塩である。本発明で使用可能な市販のジアルキレンジメチルアンモニウム塩の例は、Witco Corporationから商品名Adogen(登録商標)472として入手可能なジオレイルジメチルアンモニウムクロリド、及びAkzo Nobel Arquad 2HT75から入手可能なジハードタロージメチルアンモニウムクロリドである。
化合物(4)の例は、1−メチル−1−ステアロイルアミドエチル−2−ステアロイルイミダゾリニウムメチルスルファート(式中、R1は非環式脂肪族C15〜C17炭化水素基であり、R2はエチレン基であり、GはNH基であり、R5はメチル基であり、A−はメチルスルファートアニオンである)であり、Witco Corporationより商標名Varisoft(登録商標)として市販されている。
化合物(5)の例は、1−タローイルアミドエチル−2−タローイルイミダゾリン(式中、R1は、非環式脂肪族C15〜C17炭化水素基であり、R2はエチレン基であり、GはNH基である)である。
化合物(6)の例は、脂肪酸とジエチレントリアミンとのモル比約2:1での反応生成物であり、この反応生成物の混合物は次式のN,N”−ジアルキルジエチレントリアミンを含有する:
R1−C(O)−NH−CHCH−NH−CHCH−NH−C(O)−R1
式中、R1−C(O)は、Henkel Corporationから入手可能なEmersol(登録商標)223LL又はEmersol(登録商標)7021などの、植物又は動物供給源から誘導された市販の脂肪酸のアルキル基であり、R2及びR3は二価のエチレン基である。
化合物(7)の例は、次式を有するジ脂肪アミドアミン系強化剤である:
[R1−C(O)−NH−CHCH−NH−CH)(CHCHOH)−CHCH−NH−C(O)−R1]+CHSO4−
式中、R1−C(O)は、Witco Corporationから、例えば商品名Varisoft(登録商標)222LTとして市販されているアルキル基である。
化合物(8)の例は、脂肪酸とN−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミンとのモル比約2:1での反応生成物であり、この反応生成物の混合物は次式の化合物を含有する:
R1−C(O)−NH−CHCH−N(CHCHOH)−C(O)−R1
式中、R1−C(O)は、Henkel Corporationから入手可能なEmersol(登録商標)223LL又はEmersol(登録商標)7021などの、植物又は動物供給源から誘導された市販の脂肪酸のアルキル基である。
化合物(9)の例は、次式を有するジ第四級化合物である:
Figure 2016538350
式中、R1は脂肪酸から得られ、化合物はWitco Companyから入手可能である。
本明細書に開示される増強活性剤の組み合わせが、本明細書で使用するのに好適であることが理解されよう。
本明細書のカチオン性窒素系塩において、アニオンA−は、強化剤に相溶性のある任意のアニオンであり、電気的中性を与える。ほとんどの場合、これらの塩において電気的中性を与えるために使用されるアニオンは、強酸由来のものであり、特に、塩化物、臭化物、又はヨウ化物のようなハロゲン化物由来のものである。しかし、硫酸メチル、硫酸エチル、酢酸、ギ酸、硫酸、炭酸等の他のアニオンを使用してもよい。本明細書中、アニオンAとしては、塩化物及び硫酸メチルが好適である。また、アニオンは、好ましさは幾分劣るが、A−が基の半分を表す場合には、二重荷電を送達することができる。
1つの態様では、前記消費者製品は、消費者製品の合計重量に基づいて、約0.0001重量%〜約0.1重量%、約0.001重量%〜約0.1重量%、又は更には約0.001重量%〜約0.05重量%の濃度の効率的なポリマー濃度を有している前記消費者製品を提供するのに十分な量のスラリー及び/又はカプセルを含むことができる。
1つの態様では、前記消費者製品は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、シリコーン及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでよく、前記消費者製品は:
a)約100.000:1〜約1:1、約25.000:1〜約10:1、又は更には約10.000:1〜約100:1の比率のアニオン性界面活性剤:効率的なポリマー、
b)約100.000:1〜約1:1、約25.000:1〜約10:1、又は更には約10.000:1〜約100:1の比率のカチオン性界面活性剤:効率的なポリマー、及び/又は
c)約100.000:1〜約1:1、約25.000:1〜約10:1、又は更には約10.000:1〜約100:1の比率のシリコーン:効率的なポリマー、も含み得る。
1つの態様では、流体洗剤であり、かつ流体洗剤の総重量に基づいて、約80重量%未満の水、約60重量%〜約2重量%未満の水、約45重量%〜約7重量%の水、約35重量%〜約9重量%の水を含む、消費者製品が開示される。
1つの態様では、本発明の組成物は、以下の成分を含み得る:
A.洗浄性界面活性剤
本発明の組成物は、洗浄性界面活性剤を含み得る。洗浄性界面活性剤成分は、アニオン性洗浄性界面活性剤、双性イオン性若しくは両性洗浄性界面活性剤、又はそれらの組み合わせを含み得る。本組成物中のアニオン性界面活性剤成分の濃度は、所望の洗浄及び泡立ち性能を提供するのに十分であるべきであり、通常は約5%〜約50%の範囲である。
本組成物で用いるのに好適なアニオン性界面活性剤は、アルキル及びアルキルエーテルサルフェートである。他の好適なアニオン性洗浄性界面活性剤は、式[R−SO−M]に準拠する有機硫酸反応生成物の水溶性塩であり、式中、Rは、約8〜約24個、又は約10〜約18個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和、脂肪族炭化水素ラジカルであり、Mは、前述のカチオンである。−更に他の好適なアニオン性洗浄性界面活性剤は、イセチオン酸でエステル化し、水酸化ナトリウムで中和された脂肪酸の反応生成物(例えば、脂肪酸はココナッツ油又はパーム核油から誘導されたもの)、脂肪酸が例えばココナッツ油又はパーム核油から誘導されたメチルタウリドの脂肪酸アミドのナトリウム又はカリウム塩である。
本組成物に用いるのに好適な他のアニオン性洗浄性界面活性剤はコハク酸塩であり、その例としては、N−オクタデシルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸ジアンモニウム、N−(1,2−ジカルボキシエチル)−N−オクタデシルスルホコハク酸四ナトリウム、スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル、スルホコハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル、及びスルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステルが挙げられる。
他の適切なアニオン性洗浄性界面活性剤としては、約10〜約24個の炭素原子を有するオレフィンスルホネートが挙げられる。純アルケンスルホネート、及びある割合のヒドロキシ−アルカンスルホネートに加えて、オレフィンスルホネートには、少量の他の物質、例えばアルケンジスルホネートなどを、反応条件、反応物質の比率、オレフィンストックにおける出発物質のオレフィン及び不純物の性質、並びにスルホン化プロセス中の副反応に応じて含有することができる。
本組成物における使用に好適なアニオン性洗浄用界面活性剤の別の部類は、β−アルキルオキシアルカンスルホネートである。これらの界面活性剤は、次式に一致するものである:
Figure 2016538350
式中、Rは、約6〜約20個の炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、Rは、約1〜約3個の炭素原子、又は更には1個の炭素原子を有する低級アルキル基であり、Mは、水−溶性カチオンである。
B.カチオン性界面活性剤系
本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤系を含み得る。カチオン性界面活性剤系は、1つのカチオン性界面活性剤であってもよく、又は2つ以上のカチオン性界面活性剤の混合物であってもよい。存在する場合、カチオン性界面活性剤系は、すすぎ易い感覚、レオロジー、及び湿潤コンディショニング効果の間のバランスを考慮して、約0.1重量%〜約10重量%、約0.5重量%〜約8重量%、約1重量%〜約5重量%、又は更には約1.4重量%〜約4重量%の濃度で組成物に含まれる。
モノ及びジアルキル鎖カチオン性活性剤を含む様々なカチオン性活性剤が本発明の組成物に使用可能である。好適な材料の例としては、所望のゲルマトリクス及び湿潤コンディショニング効果を考慮して、モノアルキル鎖カチオン性界面活性剤が挙げられる。モノアルキルカチオン性界面活性剤は、バランスのとれた湿潤コンディショニング効果の提供を考慮して、12〜22個の炭素原子、16〜22個の炭素原子、又はC18〜C22アルキル基を有する1つの長いアルキル鎖を有するものである。窒素に結合している残りの基は、1〜約4個の炭素原子のアルキル基、又は約4個以下の炭素原子を有する、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から独立して選択される。かかるモノアルキルカチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキル第四級アンモニウム塩及びモノアルキルアミンが挙げられる。モノアルキル第四級アンモニウム塩としては、例えば、非官能化アルキル長鎖を有するものが挙げられる。モノアルキルアミン類としては、例えば、モノアルキルアミドアミン類及びこれらの塩が挙げられる。
本明細書で有用なモノ−長アルキル四級化アンモニウム塩類は、次の式(II):
Figure 2016538350
(式中、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、12〜30個の炭素原子のアルキル基、又は最大約30個の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、R75、R76、R77、及びR78の残りは、1〜約4個の炭素原子のアルキル基、又は最大約4個の炭素原子を有するアルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から独立して選択され、Xは、塩形成アニオン、例えば、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)ラジカル、酢酸ラジカル、クエン酸ラジカル、乳酸ラジカル、グリコール酸ラジカル、リン酸ラジカル、硝酸ラジカル、スルホン酸ラジカル、硫酸ラジカル、アルキル硫酸ラジカル、及びアルキルスルホン酸ラジカルから選択される)を有するものである。アルキル基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合及び/又はエステル結合、並びにアミノ基等の他の基を含有してもよい。より長鎖のアルキル基、例えば、炭素が約12個以上のものは、飽和又は不飽和であり得る。1つの態様では、R75、R76、R77、及びR78のうちの1つは、12〜30個の炭素原子、別の態様では16〜22個の炭素原子、別の態様では18〜22個の炭素原子、又は更には22個の炭素原子のアルキル基から選択され、R75、R76、R77、及びR78の残りは、独立して、CH、C、COH、及びこれらの混合物から選択され、Xは、Cl、Br、CHOSO、COSO、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
好適なモノ長アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤の例には、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウム塩、及び水素化獣脂アルキルトリメチルアンモニウム塩が挙げられる。それらのうち、非常に有用な材料は、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩及びステアリルトリメチルアンモニウム塩である。
モノアルキルアミンは、カチオン性界面活性剤としても好適である。第一級、第二級、及び第三級脂肪アミンが有用である。約12〜約22個の炭素を有するアルキル基を有する三級アミドアミンが特に有用である。例示的な第三級アミドアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミドが挙げられる。これらのアミンは、λ−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、λ−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸、及びこれらの混合物などの酸と組み合わせても使用することができ、1つの態様では、λ−グルタミン酸、乳酸、及び/又はクエン酸が非常に有用である。1つの態様では、本明細書のアミンは、約1:0.3〜約1:2、又は更には約1:0.4〜約1:1のアミン対酸のモル比で、これらの酸のうちのいずれかで部分的に中和される。
モノアルキル鎖カチオン性界面活性剤が有用であるが、ジアルキル鎖カチオン性界面活性剤等のその他のカチオン性界面活性剤を、単独で、又はモノアルキル鎖カチオン性界面活性剤と組み合わせて使用することもできる。かかるジアルキル鎖カチオン性界面活性剤としては、例えば、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロライド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジヒドロ添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、及びジセチルジメチルアンモニウムクロライドが挙げられる。
C.高融点脂肪族化合物
本発明の組成物は、高融点脂肪族化合物を含み得る。本明細書において有用な高融点脂肪族化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体、及びこれらの混合物からなる群から選択される。本明細書のこの項に開示されている化合物が、場合によっては2つ以上の分類に属することがある(例えば、いくつかの脂肪族アルコール誘導体は、脂肪酸誘導体として分類されることもある)ということが、当業者には理解される。しかし、所定の分類は、その特定の化合物を限定することを意図するものではなく、分類及び命名法の便宜上そのようになされている。更に、当業者は、二重結合の数と位置、及び分枝の長さと位置によっては、特定の炭素原子を有する特定の化合物の融点が25℃未満であり得ることを理解している。こうした低融点の化合物は、この項には含まれないことが意図される。
様々な高融点脂肪族化合物のうち、脂肪アルコールが本発明の1つの態様において使用される。本明細書で有用な脂肪アルコールは、約14〜約30個の炭素原子、又は更には約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これら脂肪族アルコールは飽和しており、直鎖アルコールであっても分枝鎖アルコールであってもよい。1つの態様では、脂肪アルコールには、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びそれらの混合物が挙げられる。
高純度の単一化合物の高融点脂肪族化合物が通常使用される。1つの態様では、純セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールの群から選択される純脂肪アルコールの単一化合物が採用される。本明細書において「純」とは、化合物が少なくとも約90%、又は更には少なくとも約95%の純度を有することを意味する。純度の高いこれら単一化合物類は、消費者がかかる組成物をすすぐときに、毛髪からの優れたすすぎ易さを提供する。
高融点脂肪族化合物は、濡れた髪への適用の際の滑らかな感触、乾いた髪の柔らかくしっとりした感触などの改善されたコンディショニング効果の提供を考慮して、組成物の約0.1重量%〜約40重量%、約1重量%〜約30重量%、約1.5重量%〜約16重量%、又は更には約1.5%〜約8%の濃度で組成物中に含まれる。
D.カチオン性ポリマー
本発明の組成物は、カチオン性ポリマーを含有してよい。組成物中のカチオン性ポリマーの濃度は、典型的には、約0.05%〜約3%、別の実施形態では約0.075%〜約2.0%、更に別の実施形態では、約0.1%〜約1.0%の範囲に及ぶ。好適なカチオン性ポリマーは、組成物の意図される使用でのpHが、概して約pH 3〜約pH 9、1つの実施形態では約pH 4〜約pH 8の範囲に及ぶpHにおいて、少なくとも約0.5meq/gm、別の実施形態では少なくとも約0.9meq/gm、別の実施形態では少なくとも約1.2meq/gm、更に別の実施形態では少なくとも約1.5meq/gm、1つの実施形態ではまた約7meq/gm未満、及び別の実施形態では約5meq/gm未満のカチオン電荷密度を有するであろう。本明細書においてポリマーの「カチオン電荷密度」とは、ポリマーの分子量に対する、ポリマー上の正電荷数の比を指す。かかる好適なカチオン性ポリマーの平均分子量は一般に、約10,000〜10,000,000であり、一実施形態では、約50,000〜約5,000,000であり、別の実施形態では、約100,000〜約3,000,000である。
本発明の組成物に用いるのに好適なカチオン性ポリマーは、第四級アンモニウムのようなカチオン性窒素含有部分又はカチオン性プロトン化アミノ部分を含有する。カチオン性プロトン化アミンは、組成物の特定の種及び選択されたpHに応じて、第一級、第二級、又は第三級アミン(1つの態様では、第二級又は第三級)であり得る。任意のアニオン性対イオンを、カチオン性ポリマーと併せて使用することができるが、ポリマーが、水中、組成物中、又は組成物のコアセルベート相中で可溶性のままであり、かつ対イオンが、組成物の必須成分と物理的及び化学的に適合性があるか、あるいはさもなければ、製品の性能、安定性、又は審美性を過度に低下させないことを条件とする。かかる対イオンの非限定的な例には、ハロゲン化物(例えば、塩化物、フッ化物、臭化物、ヨウ化物)、サルフェート、及びメチルサルフェートが挙げられる。
好適なカチオン性ポリマーの非限定例としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン又はビニルピロリドンのような、水溶性スペーサーモノマーと、カチオン性プロトン化アミン又は第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーとのコポリマーが挙げられる。
本明細書の組成物のカチオン性ポリマーに包含される好適なカチオン性プロトン化アミノ及び第四級アンモニウムモノマーとしては、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル第四級アンモニウム塩で置換されたビニル化合物、並びにピリジニウム、イミダゾリウム、及び例えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビニルピロリドン塩のような第四級化ピロリドンのような環状カチオン性窒素含有環を有するビニル第四級アンモニウムモノマーが挙げられる。
本組成物において使用されるその他の好適なカチオン性ポリマーには、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩とのコポリマー(例えば、塩化物塩)(Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association「CTFA」により、当業界でポリクオタニウム−16と称される)、1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー(CTFAにより、当業界でポリクオタニウム−11と称される)、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー、アクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロライドとのコポリマー(CTFAにより、当業界で、それぞれ、ポリクオタニウム6及びポリクオタニウム7と称される)を含む、カチオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマー、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロライドとのコポリマー(CTFAにより、当業界でポリクオタニウム22と称される)を含むアクリル酸の両性コポリマー、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロライド及びアクリルアミドとのターポリマー(CTFAにより、当業界でポリクオタニウム39と称される)、並びにアクリル酸とメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド及びアクリル酸メチルとのターポリマー(CTFAにより、当業界でポリクオタニウム47と称される)が挙げられる。1つの態様では、カチオン性置換モノマーは、カチオン性置換ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、及びそれらの組み合わせであり得る。かかるモノマーは、以下の式に準拠しており、
Figure 2016538350
式中、Rは、水素、メチル、又はエチルであり、各R、R、及びRは、独立して、水素、又は約1〜約8個の炭素原子、約1〜約5個の炭素原子、又は更には約1〜約2個の炭素原子を有する短鎖アルキルであり、nは、約1〜約8、又は更には約1〜約4の値を有する整数であり、Xは、対イオンである。R、R、及びRに結合する窒素は、プロトン化アミン(第一級、第二級又は第三級)であってもよいが、1つの態様では、第四級アンモニウムであり、各R、R、及びRは、アルキル基であり、その非限定例はポリメタクリルアミドプロピル(polymethyacrylamidopropyl)トリモニウムクロリドであり、Rhone−Poulenc(Cranberry,N.J.,U.S.A.)から商品名POLYCARE(登録商標)133で入手可能である。
組成物に使用する他の好適なカチオン性ポリマーには、カチオン性セルロース誘導体及びカチオン性デンプン誘導体などの多糖ポリマーが挙げられる。好適なカチオン性多糖類ポリマーには、次式に一致するものが挙げられる:
Figure 2016538350
式中、Aは、デンプン又はセルロース無水グルコース残基などの無水グルコース残基であり、Rは、アルキレン基、オキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン基、又はヒドロキシアルキレン基、又はこれらの組み合わせであり、R、R、及びRは、独立して、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、アルコキシアルキル基、又はアルコキシアリール基であり、各基は、最大約18個の炭素原子を含有し、各カチオン性部分の炭素原子の総数(すなわち、R1、R2、及びR3中の炭素原子の合計)は、典型的には、約20個以下であり、Xは、前述のアニオン性対イオンである。
有用なカチオン性セルロースポリマーは、リメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩を含み、当業界(CTFA)においてポリクオタニウム10と称されており、Amerchol Corp.(Edison,N.J.,USA)のUcare(商標)Polymer LR、Ucare(商標)Polymer JR、及びUcare(商標)Polymer KGシリーズのポリマーで入手可能である。カチオン性セルロースのその他の好適な種類としては、当業界(CTFA)ではポリクオタニウム24と呼ばれている、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー第四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの物質は、Amerchol Corp.より、Ucare(商標)Polymer LM−200の商標名で入手可能である。
他の好適なカチオン性ポリマーには、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドなどのカチオン性グアーガム誘導体が挙げられ、その具体例としては、Rhone−Poulenc Incorporatedより市販されているJaguarシリーズ、及びHercules,Inc.のAqualon Divisionより市販されているN−Hance(登録商標)が挙げられる。他の好適なカチオン性ポリマーとしては、第四級窒素含有セルロースエーテルが挙げられる。他の好適なポリマーとしては、合成ポリマーが挙げられる。他の好適なカチオン性ポリマーは、エーテル化セルロース、グア及びデンプンのコポリマーが挙げられる。本明細書のカチオン性ポリマーは、使用される場合、本組成物に可溶性であるか、又はカチオン性ポリマーと上述のアニオン性、両性及び/又は双極性の洗浄性界面活性剤成分とによって形成された組成物中の複合コアセルベート相に可溶性であるか、のいずれかである。カチオン性ポリマーの複合コアセルベートは、本発明の組成物中の他の荷電物質でも形成され得る。
E.非イオン性ポリマー
本発明の組成物は、非イオン性ポリマーを含み得る。本発明においては、約1000を超える分子量を有するポリアルキレングリコールが有用である。以下の一般式を有するものが有用である:
Figure 2016538350
式中、R95は、H、メチル、及びこれらの混合物からなる群から選択される。本明細書で有用なポリエチレングリコールポリマーは、PEG−2M(Polyox WSR(登録商標)N−10としても知られており、Union CarbideからPEG−2,000として入手可能である)、PEG−5M(Polyox WSR(登録商標)N−35及びPolyox WSR(登録商標)N−80としても知られており、Union CarbideからPEG−5,000及びポリエチレングリコール300,000として入手可能である)、PEG−7M(Polyox WSR(登録商標)N−750としても知られており、Union Carbideから入手可能である)、PEG−9M(Polyox WSR(登録商標)N−3333としても知られており、Union Carbideから入手可能である)、及びPEG−14M(Polyox WSR(登録商標)N−3000としても知られており、Union Carbideから入手可能である)である。
F.コンディショニング剤
コンディショニング剤、及び特にシリコーンが本発明の組成物に含まれてもよい。コンディショニング剤は、毛髪及び/又は皮膚に特定のコンディショニング効果を与えるために使用される任意の物質も含む。ヘアトリートメント組成物において、好適なコンディショニング剤は、輝き、柔軟性、適合性、静電気防止特性、濡れたときの扱い、損傷、扱い易さ、ボリューム、及び脂っぽさに関連する効果を1つ以上もたらすものである。本発明の組成物に有用なコンディショニング剤は、典型的には、乳化液体粒子を形成する非水溶性で水分散性の不揮発性液体を含む。本発明の組成物に使用するのに好適なコンディショニング剤は、一般にシリコーン(例えば、シリコーンオイル、カチオン性シリコーン、シリコーンゴム、屈折率の高いシリコーン、及びシリコーン樹脂)、有機コンディショニングオイル(例えば、炭化水素油、ポリオレフィン、及び脂肪酸エステル)、若しくはこれらの組み合わせとして特徴付けられるコンディショニング剤、又は別の方法で本明細書の水性界面活性剤マトリクス中に液状の分散粒子を形成するコンディショニング剤である。このようなコンディショニング剤は、物理的及び化学的に組成物の必須成分と適合すべきであり、さもなければ製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なうべきではない。
組成物のコンディショニング剤の濃度は、所望のコンディショニング効果を提供するのに十分でなくてはならず、当業者には明白であろう。かかる濃度は、コンディショニング剤、所望のコンディショニング性能、コンディショニング剤粒子の平均粒径、その他の成分の種類及び濃度、並びにその他の同様の要因により様々であってよい。
1.シリコーン
本発明の組成物のコンディショニング剤は、不溶性シリコーンコンディショニング剤であり得る。シリコーンコンディショニング剤粒子は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン、又はこれらの組み合わせを含み得る。1つの態様では、不揮発性シリコーンコンディショニング剤が用いられる。揮発性シリコーンが存在する場合、典型的には、シリコーンゴム及び樹脂などの、市販の形態の不揮発性シリコーン材料成分のための溶媒又はキャリアとしてのそれらの使用に付随する。シリコーンコンディショニング剤粒子は、シリコーン流体コンディショニング剤を含んでよく、シリコーン流体の付着効率を改善するか又は毛髪の光沢性を向上するためにシリコーン樹脂などの他の成分を更に含んでもよい。
シリコーンコンディショニング剤の濃度は典型的には、約0.01%〜約10%、約0.1%〜約8%、約0.1%〜約5%、又は更には約0.2%〜約3%の範囲である。本明細書の組成物において使用されるシリコーンコンディショニング剤は、25℃で測定されるとき、典型的には、約2E−5メートル/秒(20センチストーク)〜約2メートル/秒(「m/s」)(2,000,000センチストーク(「cst」))、約0.001m/s(1,000cst)〜約1.8m/s(1,800,000cst)、約0.05m/s(50,000cst)〜約1.5m/s(1,500,000cst)、又は更には約0.1m/s(100,000cst)〜約1.5m/s(1,500,000csk)の粘度を有する。
分散シリコーンコンディショニング剤粒子は、典型的には約0.01μm〜約50μmの範囲の数平均粒径を有する。小粒子を毛髪に適用するには、数平均粒径は典型的には、約0.01μm〜約4μm、好ましくは約0.01μm〜約2μm、より好ましくは約0.01μm〜約0.5μmの範囲である。大粒子を毛髪に適用するには、数平均粒径は典型的には、約4μm〜約50μm、約6μm〜約30μm、約9μm〜約20μm、又は更には約12μm〜約18μmの範囲である。
a.シリコーンオイル
シリコーン流体は、シリコーンオイルを含んでもよく、これは、25℃測定されるとき、1m/s(1,000,000cst)未満、約5E−6/s(5cst)〜約1m/s(1,000,000cst)、又は更には約0.0001m/s(100cst)〜約0.6m/s(600,000cst)の粘度を有する流動性シリコーン材料である。本発明の組成物に使用するのに好適なシリコーンオイルとしては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。毛髪コンディショニング特性を有する他の不溶性不揮発性シリコーン流体を使用してもよい。
b.アミノ及びカチオン性シリコーン
本発明の組成物は、アミノシリコーンを含んでもよい。アミノシリコーンは、本明細書で提供されるとき、少なくとも1つの第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、又は第四級アンモニウム基を含有するシリコーンである。有用なアミノシリコーンは、アミノシリコーンの約0.5重量%未満、約0.2重量%未満、又は更には約0.1重量%未満の窒素を有し得る。アミノシリコーン中の窒素(アミン官能基)の濃度が高くなるほど、摩擦軽減が起こりにくくなり、その結果、アミノシリコーンからのコンディショニング効果が減少する傾向がある。いくつかの製品形態においては、本発明に従ってより高い濃度の窒素も許容範囲であることを理解すべきである。
1つの態様では、本発明で使用されるアミノシリコーンは、最終組成物に組み込まれた時点で約50μ未満の粒径を有する。粒径測定は、最終組成物中の分散液滴を対象とする。粒径は、HoribaのモデルLA−930レーザー散乱粒径分布分析器(Horiba Instruments,Inc.)を使用して、レーザー光線散乱技術により測定することができる。
1つの実施形態では、アミノシリコーンは、典型的には、約0.001m/s(1,000cst(センチストーク))〜約1m/s(1,000,000cst)、約0.01(10,000)〜約0.7m/s(700,000cst)、約0.05m/s(50,000cst)〜約0.5m/s(500,000cst)、又は更には約0.1m/s(100,000cst)〜約0.4m/s(400,000cst)の粘度を有する。本実施形態はまた、例えば以下の項目F.(1)において記載する物質のような低粘度の流体を含んでもよい。本明細書に記載のアミノシリコーンの粘度は、25℃で測定される。
別の実施形態では、アミノシリコーンは、典型的には、約0.001m/s(1,000cst(cst))〜約1m/s(1,000,000cst)、約0.002(2,000cst)〜約0.05m/s(50,000cst)、約0.004m/s(4,000cst)〜約0.006m/s(6,000cst)、又は更には約0.006m/s(6,000cst)〜約0.03m/s(30,000cst)の粘度を有する。
通常、アミノシリコーンは、約0.05重量%〜約20重量%、約0.1重量%〜約10重量%、及び/又は更には約0.3重量%〜約5重量%の濃度で本発明の組成物に含まれる。
c.シリコーンゴム
本発明の組成物に使用するのに好適な他のシリコーン流体は、不溶性シリコーンゴムである。これらのゴムは、25℃で測定したときに1m/s(1,000,000csk)以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン材料である。本発明の組成物に使用するためのシリコーンゴムの特定の非限定例としては、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。
d.高屈折率シリコーン
本発明の組成物に使用するのに好適な他の不揮発性不溶性シリコーン流体コンディショニング剤は、屈折率が少なくとも約1.46、少なくとも約1.48、少なくとも約1.52、又は更には少なくとも約1.55である「高屈折率シリコーン」として既知のものである。ポリシロキサン流体の屈折率は、一般的には、約1.70未満、典型的には約1.60未満であろう。この文脈において、ポリシロキサン「流体」としては、油及びゴムが挙げられる。
高屈折率ポリシロキサン流体としては、前記の一般式(III)により表されるもの、並びに下記の式(VIII)で表されるもののような環状ポリシロキサンが挙げられる:
Figure 2016538350
式中、Rは、上で定義された通りであり、nは、約3〜約7、又は更には約3〜約5の数である。
e.シリコーン樹脂
シリコーン樹脂を、本発明の組成物のコンディショニング剤に含んでもよい。これらの樹脂は、高度に架橋したポリマーシロキサン系である。架橋は、シリコーン樹脂の製造中に、三官能性及び四官能性シランを一官能性又は二官能性又はこれら両方のシランと共に組み込むことによって導入される。
特に、シリコーン材料及びシリコーン樹脂は、「MDTQ」命名法として当業者に既知の省略命名法のシステムによって便利に同定することができる。このシステムでは、シリコーンは、シリコーンを構成する様々なシロキサンモノマー単位の存在に従って記載される。簡潔に言うと、記号Mは、一官能性単位(CHSiO0.5を意味し、Dは、二官能性単位(CHSiOを意味し、Tは、三官能性単位(CH)SiO1.5を意味し、Qは、四又は五官能性単位SiOを意味する。単位記号のプライム符号(例えば、M’、D’、T’、及びQ’)は、メチル以外の置換基を示し、出現の度に具体的に定義されなければならない。
1つの態様では、本発明の組成物に用いるシリコーン樹脂としては、MQ樹脂、MT樹脂、MTQ樹脂、MDT樹脂及びMDTQ樹脂が挙げられるが、これらに限定されない。1つの態様では、メチルは、極めて好適なシリコーン置換基である。別の態様では、シリコーン樹脂は、典型的にはMQ樹脂であり、その場合、M:Q比は、典型的には約0.5:1.0〜約1.5:1.0であり、シリコーン樹脂の平均分子量は、典型的には約1000〜約10,000である。
f.変性シリコーン又はシリコーンコポリマー
他の変性シリコーン又はシリコーンコポリマーもまた、本明細書において有用である。シリコーン系第四級アンモニウム化合物(ケナン第四級アンモニウム化合物(Kennan quats))、末端第四級シロキサン、シリコーンアミノポリアルキレンオキシドブロックコポリマー、親水性シリコーンエマルション、及び、1つ以上の架橋した熊手型又は櫛型シリコーンコポリマーセグメントから構成されるポリマーが挙げられる。
本発明の代替的実施形態では、上述のシリコーン系第四級アンモニウム化合物は、シリコーンポリマーと混合され得る。
2.有機コンディショニングオイル
本発明の組成物はまた、コンディショニング剤として、約0.05%〜約3%、約0.08%〜約1.5%、又は更には約0.1%〜約1%の少なくとも1つの有機コンディショニングオイルを、単独で又はシリコーン(本明細書に記載)のような他のコンディショニング剤と組み合わせて含んでもよい。好適なコンディショニングオイルとしては、炭化水素油、ポリオレフィン、及び脂肪酸エステルが挙げられる。好適な炭化水素油としては、少なくとも約10個の炭素原子を有する炭化水素油、例えば、環状炭化水素、直鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)、及び分枝鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)(これらのポリマー及び混合物を含む)が挙げられるが、これらに限定されない。直鎖炭化水素油は典型的に、約C12〜約C19である。分枝鎖炭化水素油(炭化水素ポリマーを含む)は、典型的には、19個を超える炭素原子を含有する。好適なポリオレフィンとしては、液状ポリオレフィン、液状ポリ−α−オレフィン、又は更には水素添加液状ポリ−α−オレフィンが挙げられる。本明細書に使用されるポリオレフィンは、C〜約C14又は更にはC〜約C12の重合によって調製され得る。好適な脂肪酸エステルには、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪酸エステルが挙げられるが、これに限定されない。これらの脂肪酸エステルとしては、脂肪酸又はアルコールに由来するヒドロカルビル鎖とのエステル(例えばモノエステル、多価アルコールエステル、並びにジ−及びトリ−カルボン酸エステル)が挙げられる。この脂肪酸エステルのヒドロカルビルラジカルは、アミド及びアルコキシ部分(例えば、エトキシ又はエーテル結合等)のようなその他の適合性のある官能基を包含するか又はそこへ共有結合してもよい。
3.他のコンディショニング剤
コンディショニング剤は、本明細書の組成物に使用するのに好適でもある。
G.フケ防止剤
本発明の組成物はまた、フケ防止剤を含有してもよい。好適な、フケ防止活性物質の非限定的な例としては、抗菌性活性物質、ピリジンチオン塩、アゾール、硫化セレン、微粒子イオウ、角質溶解性酸、サリチル酸、オクトピロックス(ピロクトンオラミン)、コールタール、及びこれらの組み合わせが挙げられる。1つの態様では、フケ防止活性物質は、典型的にはピリジンチオン塩である。かかるフケ防止粒子は、組成物の必須成分と物理的及び化学的に適合する必要があり、製品の安定性、審美性又は性能を過度に損なってはならない。
本明細書の組成物において、ZPTをフケ防止粒子として使用する際、毛髪の成長又は再生が刺激されるか、又は調節されるか、若しくはその両方が行われるか、又は脱毛が低減されるか又は阻害されるか、若しくは毛髪がより濃く若しくは豊かに見える可能性があると想到される。
H.保湿剤
本発明の組成物は、保湿剤が含有され得る。本明細書の保湿剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー、及びこれらの混合物からなる群より選択される。保湿剤は、本明細書で使用されるとき、典型的には約0.1%〜約20%、又は更には約0.5%〜約5%の濃度で使用される。
I.懸濁剤
本発明の組成物は、組成物中で非水溶性物質を分散させた形態で懸濁するか、又は組成物の粘度を変性するために有効な濃度で、懸濁化剤を更に含んでもよい。かかる濃度は、約0.1%〜約10%、又は更には約0.3%〜約5.0%の範囲である。
本明細書で有用な懸濁化剤としては、アニオン性ポリマー及び非イオン性ポリマーが挙げられる。本明細書で有用であるのは、ビニルポリマー(例えば、CTFA名カルボマーを有する架橋アクリル酸ポリマー)、セルロース誘導体及び変性セルロースポリマー(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセルロース、硫酸セルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶性セルロース、セルロース粉末)、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、カロブゴム、グアーガム、カラヤゴム、カラギーナン、ペクチン、寒天、マルメロ種子(Cydonia oblonga Mill)、デンプン(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、コムギ)、藻類コロイド(藻類抽出物)、微生物学的ポリマー(例えば、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン)、デンプン系ポリマー(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン)、アルギン酸系ポリマー(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル)、アクリレートポリマー(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート)、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、及び無機水溶性物質(例えば、ベントナイト、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、ラポナイト、ヘクトナイト、及び無水ケイ酸)である。
本明細書で高度に有用な市販の粘度調整剤としては、商品名Carbopol(登録商標)934、Carbopol(登録商標)940、Carbopol(登録商標)950、Carbopol(登録商標)980、及びCarbopol(登録商標)981(全てB.F.Goodrich Companyから入手可能)を有するカルボマー、Rohm and Hassから入手可能な商品名ACRYSOL(商標)22のアクリレート/ステアレス−20メタクリレートコポリマー、Amercholから入手可能な商品名Amercell(商標)POLYMER HM−1500のノノキシニルヒドロキシエチルセルロース、商品名BENECEL(登録商標)のメチルセルロース、商品名NATROSOL(登録商標)のヒドロキシエチルセルロース、商品名KLUCEL(登録商標)のヒドロキシプロピルセルロース、商品名POLYSURF(登録商標)67のセチルヒドロキシエチルセルロース(全て、Herculesから供給される)、商品名CARBOWAX(登録商標)PEGs、POLYOX WASRs、及びUCON(登録商標)FLUIDS(全て、Amercholにより供給される)のエチレンオキシソ及び/又はプロピレンオキシド系ポリマーが挙げられる。他の任意の懸濁化剤としては、アシル誘導体、長鎖アミンオキシド、及びこれらの混合物として分類できる、結晶性懸濁化剤が挙げられる。
これらの懸濁剤としては、1つの態様では、約16〜約22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコールエステルが挙げられる。1つの態様では、有用な懸濁剤としては、エチレングリコールステアレート(モノ及びジステアレートの両方)が挙げられるが、1つの態様では、約7%未満のモノステアレートを含有するジステアレートが挙げられる。他の好適な懸濁剤としては、約16〜約22個の炭素原子、又は更には約16〜18個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドが挙げられ、その例としては、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノイソプロパノールアミド、及びステアリン酸モノエタノールアミドステアレートが挙げられる。他の長鎖アシル誘導体としては、長鎖脂肪酸の長鎖エステル(例えば、ステアリルステアレート、セチルパルミテート等)、長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル(例えば、ステアラミドジエタノールアミドジステアレート、ステアラミドモノエタノールアミドステアレート)、及びグリセリルエステル(例えば、グリセリルジステアレート、トリヒドロキシステアリン、トリベヘニン)が挙げられ、その市販例はRheox,Inc.より入手可能なThixin(登録商標)Rである。上述で列挙された材料に加えて、長鎖アシル誘導体、長鎖カルボン酸のエチレングリコールエステル、長鎖アミンオキシド、及び長鎖カルボン酸のアルカノールアミドを懸濁化剤として使用してよい。
懸濁剤として使用するのに好適な他の長鎖アシル誘導体としては、N,N−ジヒドロカルビルアミド安息香酸及びその可溶性塩(例えば、Na、K)、特に、この分類のN,N−ジ(水素添加)C16、C18及びタローアミド安息香酸種が挙げられ、これらはStepan Company(Northfield,Ill.,USA)から市販されている。
懸濁化剤として使用するのに好適な長鎖アミンオキシドの例としては、アルキルジメチルアミンオキシド、例えば、ステアリルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
他の好適な懸濁剤としては、少なくとも約16個の炭素原子を有する脂肪酸アルキル部分を有する一級アミン(その例としては、パルミタミン又はステアラミンが挙げられる)、及びそれぞれ少なくとも約12個の炭素原子を有する2つの脂肪酸アルキル部分を有する二級アミン(その例としては、ジパルミトイルアミン又はジ(水素添加タロー)アミンが挙げられる)が挙げられる。更に他の好適な懸濁剤としては、ジ(水素添加タロー)フタル酸アミド、及び架橋無水マレイン酸−メチルビニルエーテルコポリマーが挙げられる。
J.水性キャリア
本発明の処方は、注入可能な液体(周囲条件下で)の形態であり得る。したがって、かかる組成物は、典型的に水性キャリアを含み、これは約20%〜約95%、又は更には約60%〜約85%の濃度で存在する。水性キャリアは、水、又は水と有機溶媒との混和性混合物を含んでもよく、1つの態様では、他の必須成分又は任意成成分の微量成分として組成物中に付随的に組み込まれる場合を除き、最小限の有機溶媒を有するか、又は有意の濃度の有機溶媒を有さない水を含み得る。
本発明で有用なキャリアとしては、水、並びに低級アルキルアルコール及び多価アルコールの水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコールは、1〜6個の炭素を有する一価アルコール、1つの態様では、エタノール及びイソプロパノールである。本明細書で有用な多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
K.分散粒子
組成物は、任意で粒子を含んでもよい。粒子は、分散した非水溶性粒子であってよい。粒子は、無機、合成、又は半合成であってよい。1つの実施形態では、粒子は約300μm未満の平均粒径を有する。
L.ゲルマトリクス
前記のカチオン性界面活性剤は、高融点脂肪族化合物及び水性キャリアと一緒になって、本発明の組成物中でゲルマトリクスを形成し得る。
ゲルマトリクスは、様々なコンディショニング効果、例えば、濡れた毛髪への適用中、滑らかな感触、並びに乾いた髪の柔らかくしっとりした感触などをもたらすのに好適である。上述のゲルマトリクスの提供を考慮して、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物は、カチオン性界面活性剤対高融点脂肪族化合物の重量比が約1:1〜約1:10、又は更には約1:1〜約1:6の範囲であるような濃度で含有される。
製造プロセス
1つの態様では、本明細書で開示される組成物の製造プロセスは、香料マイクロカプセルと付着ポリマーとを混和する工程、及びその後前記香料マイクロカプセルと付着ポリマーの組み合わせを、布地強化剤、酵素、界面活性剤、ビルダー、染料、色調剤、非水性溶媒、泡抑制剤、脱色剤、キレート剤、光学的増白剤、移染防止剤、分散剤、粘土質土壌除去剤/再付着防止剤、構造化体、香料、付着剤、シリコーン、レオロジー変性剤、防腐剤、安定化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料と混和する工程、を含む。
1つの態様では、布地強化剤、酵素、界面活性剤、ビルダー、染料、色調剤、非水性溶媒、泡抑制剤、脱色剤、キレート剤、光学的増白剤、移染防止剤、分散剤、粘土質土壌除去剤/再付着防止剤、染料ポリマー共役体、染料粘土共役体、構造化体、香料、付着剤、シリコーン、レオロジー変性剤、防腐剤、安定化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料と、以下のプロセス:
a)アニオン性電荷(1つの態様では、−1mV〜−100mV)を有する粒子のスラリーのpHを、粒子及びカチオン性ポリマーのpKaを下回る値まで調整するプロセス、
b)スラリーと前記カチオン性ポリマーとを混和し、前記混和したスラリーとカチオン性ポリマーとを機械的エネルギーで分散させるプロセス、
c)前記混和したスラリーとカチオン性ポリマーのpHを、前記粒子のスラリーのpKa値を超え、カチオン性ポリマーのpKa値を下回る値まで調整するプロセス、によって製造される。
d)前記混和したスラリーとカチオン性ポリマーとを混和するプロセス、
によって生成されるスラリーと、を混和する工程を含む、組成物の製造プロセスが開示される。
好適なカプセルは、Appvion Inc.of Appleton,Wisconsin USAから購入可能であり、又は、当該技術分野における教示に従って製造され得る。
加えて、前記カプセルを製造するための材料は、CP Kelco Corp.(San Diego,California,USA);BASF AG(Ludwigshafen,Germany);Rhodia Corp.(Cranbury,New Jersey,USA);Hercules Corp.(Wilmington,Delaware,USA);Agrium Inc.(Calgary,Alberta,Canada);ISP(New Jersey U.S.A.);Akzo Nobel(Chicago,IL,USA);Stroever Shellac Bremen(Bremen,Germany);Dow Chemical Company(Midland,MI,USA);Bayer AG(Leverkusen,Germany);Sigma−Aldrich Corp.(St.Louis,Missouri,USA)から入手することができる。
ポリビニルアミド−ポリビニルアミンコポリマーなどの好適な効率的なポリマーは、ポリビニルホルムアミド出発ポリマーの選択的加水分解により製造することができる。
また、好適な効率的なポリマーは、ビニルホルムアミドをアクリルアミド、アクリル酸、アクリロニトリル、エチレン、ナトリウムアクリレート、メチルアクリレート、無水マレイン酸、酢酸ビニル、n−ビニルピロリジンと共重合させることで形成することができる。
好適な効率的なポリマー又はオリゴマーは、同様に、ビニルホルムアミドをメチルスルホン酸などのプロトン酸、及び/又は三フッ化ホウ素などのルイス酸とカチオン重合させることで形成することができる。
好適な効率的なポリマーはBASF AG(Ludwigshafen,Germany)から得ることができ、Lupamin(登録商標)9010及びLupamin(登録商標)9030が挙げられる。
補助剤材料
本発明の目的のために、以下に例示される補助剤の非限定的な一覧は、本組成物で使用するのに好適であり、例えば、性能を補助又は向上するため、洗浄される基材の処理のため、又は香料、着色剤、染料などを用いる場合のように組成物の審美性を改変するために、本発明の特定の実施形態に組み込むことが望ましい。かかる補助剤は、本出願人らによるカプセル及びスラリーによって供給される成分に追加されると理解される。かかる追加成分の正確な性質及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び使用される作業の性質に依存する。好適な補助剤材料としては、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒物質、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、粘土質土壌除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料送達系、構造弾性化剤、布地柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、及び/又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。以下の開示に加えて、かかる他の添加剤の好適な例、及び使用濃度は、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812(B1)号及び同第6,326,348(B1)号で見出され、これらは参照により組み込まれる。
各補助剤成分は、本出願人らの組成物にとって必須ではない。したがって、本出願人らの組成物の特定の実施形態は、以下の補助物質の1つ以上を含有しない:付着助剤、漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー分散剤、粘土及び汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料送達系、構造弾性化剤、布地柔軟剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、及び/又は顔料。しかしながら、1つ以上の補助剤が存在する場合、かかる1つ以上の補助剤は、以下に詳述されるように存在することができる:
上述の組成物及び/又は消費者製品中で使用され得る香料送達系。特定の香料送達系の製造方法及び特定の香料送達系の製造方法が、米国特許出願第2007/0275866(A1)号に開示されている。かかる香料送達系としては、以下が挙げられる:ポリマー支援型送達系(Polymer Assisted Delivery(PAD))、分子支援型送達系(Molecule-Assisted Delivery(MAD))、繊維支援型送達系(Fiber-Assisted Delivery(FAD))、アミン支援型送達系(Amine Assisted Delivery(AAD))、シクロデキストリン送達系(CD)、デンプン封入アコード(SEA)、無機担体送達系(ZIC)、プロ香料(Pro-Perfume(PP))。このような香料送達系は、任意の種類の消費者製品、洗浄及び/又は処理組成物、布地及び硬質表面洗浄及び/又は処理組成物、洗剤、並びに超コンパクト化洗剤と、任意に組み合わせて使用することができる。
界面活性剤−本発明による組成物は、界面活性剤又は界面活性剤系を含んでよく、この界面活性剤は、非イオン性及び/又はアニオン性及び/又はカチオン性界面活性剤、及び/又は両性及び/又は双性及び/又は半極性非イオン性界面活性剤から選択され得る。界面活性剤は、典型的に、洗浄組成物の約0.1重量%から、約1重量%から、又は更には約5重量%から、洗浄組成物の約99.9重量%まで、約80重量%まで、約35重量%まで、又は更には約30重量%までの濃度で存在する。
ビルダー−本発明の組成物は、1つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含み得る。存在する場合、本組成物は、典型的には、少なくとも約1重量%のビルダー、又は約5重量%又は10重量%〜約80重量%、50重量%、又は更には30重量%のビルダーを含む。ビルダーとしては、ポリホスフェートのアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類及びアルカリ金属炭酸塩、アルミノシリケートビルダー、ポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、及びカルボキシメチル−オキシコハク酸、ポリ酢酸の様々なアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩(例えば、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸)、並びにポリカルボキシレート(例えば、メリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、及びこれらの可溶性塩)が挙げられるが、これらに限定されない。
キレート剤−また、本明細書の組成物は、任意で、1つ又は2つ以上の銅、鉄、及び/又はマンガンキレート剤を含有してよい。使用される場合、キレート化剤は、一般に本明細書の組成物の約0.1重量%〜約15重量%又は更には本明細書の組成物の約3.0重量%〜約15重量%を構成する。
移染防止剤−本発明の組成物は、1つ以上の移染防止剤を含んでもよい。好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書の組成物中に存在する場合、移染防止剤は、洗浄組成物の約0.0001重量%から、約0.01重量%から、約0.05重量%から、洗浄組成物の約10重量%まで、約2重量%まで、又は更には約1重量%までの濃度で存在する。
色調剤
組成物は、布地色調剤(色合い剤、青味剤、又は白化剤と称される場合もある)を含み得る。典型的には、色調剤は布地に青又は紫の色合いをもたらす。色調剤は単独で又は組み合わせて使用して、特定の色合いを作り出すことができ、及び/又は異なる種類の布地に色合いをつけることができる。これは、例えば、赤と緑−青の染料とを混合して青又は紫の色合いを生じさせることにより提供され得る。色調剤は、アクリジン、アントラキノン(多環式キノンを含む)、アジン、前金属化した(premetallized)アゾを含むアゾ(例えば、モノアゾ、ジアゾ、トリスアゾ、テトラキスアゾ、ポリアゾ)、ベンゾジフラン及びベンゾジフラノン、カロテノイド、クマリン、シアニン、ジアザヘミシアニン、ジフェニルメタン、ホルマザン、ヘミシアニン、インジゴイド、メタン、ナフタルイミド、ナフトキノン、ニトロ及びニトロソ、オキサジン、フタロシアニン、ピラゾール、スチルベン、スチリル、トリアリールメタン、トリフェニルメタン、キサンテン、並びにこれらの混合物を含むが、これらに限定されない任意の既知の染料の化学分類から選択され得る。
好適な布地色調剤としては、染料、染料−粘土共役体(dye-clay conjugate)、並びに有機及び無機顔料が挙げられる。好適な染料としては、小分子染料及びポリマー染料が挙げられる。好適な小分子染料としては、例えば、青、バイオレット、赤、緑、又は黒に分類され、単独で又は組み合わせで所望の色合いをもたらす、直接染料、塩基性染料、反応染料若しくは加水分解した反応性染料、溶剤染料又は分散染料の色指数(C.I.)分類に分類される染料からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。別の態様では、好適な小分子染料としては、カラーインデックス(染色業者及びカラーリスト協会(Society of Dyers and Colourists,Bradford,UK))番号:ダイレクトバイオレット染料(9、35、48、51、66、及び99など)、ダイレクトブルー染料(1、71、80、及び279など)、アシッドレッド染料(17、73、52、88、及び150など)、アシッドバイオレット染料(15、17、24、43、49、及び50など)、アシッドブルー染料15、17、25、29、40、45、75、80、83、90、及び113など)、アシッドブラック染料(1など)、ベーシックバイオレット染料1、3、4、10、及び35等、ベーシックブルー染料(3、16、22、47、66、75、及び159など)、分散又は溶剤染料、及びこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。別の態様では、好適な小分子染料としては、C.I.番号が、アシッドバイオレット17、ダイレクトブルー71、ダイレクトバイオレット51、ダイレクトブルー1、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドブルー29、アシッドブルー113又はこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。
好適なポリマー染料としては、例えばポリマーと色原体とを共重合してポリマーの主鎖にしたものなどの、共有結合した(共役したと呼ばれることもある)色原体を含有するポリマー(染料−ポリマー共役体)、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。
別の態様では、好適なポリマー染料としては、Liquitint(登録商標)(Milliken(Spartanburg,South Carolina,USA))の名称で販売されている布地直接着色剤、及び少なくとも1つの反応染料と、ヒドロキシル部分、第一級アミン部分、第二級アミン部分、チオール部分及びこれらの混合物からなる群から選択される部分を含むポリマーからなる群から選択されるポリマーと、から形成される染料−ポリマー共役体、からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。更に別の態様では、好適なポリマー染料としては、Liquitint(登録商標)バイオレットCT、C.I.リアクティブブルー19と共役しているCMCなどのリアクティブブルー、リアクティブバイオレット、又はリアクティブレッドの染料に共有結合しているカルボキシメチルセルロース(CMC)(Megazyme(Wicklow,Ireland)から商品名AZO−CM−セルロース、商品コードS−ACMCで販売されている)、アルコキシル化トリフェニール−メタンポリマー着色剤、アルコキシル化チオフェンポリマー着色料、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。
好適な染料粘土共役体としては、少なくとも1つのカチオン性/塩基性染料及びスメクタイト粘土、及びこれらの混合物を含む群から選択される染料粘土共役体が挙げられる。別の態様では、好適な染料粘土共役体としては、以下のC.I.からなる群から選択される1つのカチオン性/塩基性染料からなる群から選択される染料粘土共役体が挙げられる:ベーシックイエロー1〜108、C.I.ベーシックオレンジ1〜69、C.I.ベーシックレッド1〜118、C.I.ベーシックバイオレット1〜51、C.I.ベーシックブルー1〜164、C.I.ベーシックグリーン1〜14、C.I.ベーシックブラウン1〜23、CIベーシックブラック1〜11、及びモンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される粘土。更に別の態様では、好適な染料粘土共役体としては、以下からなる群より選択される染料粘土共役体が挙げられる:モンモリロナイトベーシックブルーB7 C.I.42595共役体、モンモリロナイトベーシックブルーB9 C.I.52015共役体、モンモリロナイトベーシックバイオレットV3 C.I.42555共役体、モンモリロナイトベーシックグリーンG1 C.I.42040共役体、モンモリロナイトベーシックレッドR1 C.I.45160共役体、モンモリロナイトC.I.ベーシックブラック2共役体、ヘクトライトベーシックブルーB7 C.I.42595共役体、ヘクトライトベーシックブルーB9 C.I.52015共役体、ヘクトライトベーシックバイオレットV3 C.I.42555共役体、ヘクトライトベーシックグリーンG1 C.I.42040共役体、ヘクトライトベーシックレッドR1 C.I.45160共役体、ヘクトライト C.I.ベーシックブラック2共役体、サポナイトベーシックブルーB7 C.I.42595共役体、サポナイトベーシックブルーB9 C.I.52015共役体、サポナイトベーシックバイオレットV3 C.I.42555共役体、サポナイトベーシックグリーンG1 C.I.42040共役体、サポナイトベーシックレッドR1 C.I.45160共役体、サポナイトC.I.ベーシックブラック2共役体及びこれらの混合物。
好適な顔料としては、フラバントロン、インダントロン、1〜4個の塩素原子を有する塩素化インダントロン、ピラントロン、ジクロロピラントロン、モノブロモジクロロピラントロン、ジブロモジクロロピラントロン、テトラブロモピラントロン、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド(イミド基は置換されていないか、或いは、C〜Cアルキル若しくはフェニル又は複素環式ラジカルで置換されていてもよく、このフェニル及び複素環式ラジカルは更に、水溶性を付与しない置換基を有していてもよい)、アントラピリミジンカルボン酸アミド、ビオラントロン、イソビオラントロン、ジオキサジン顔料、銅フタロシアニン(1分子当たり2個以下の塩素原子を有していてもよい)、ポリクロロ−銅フタロシアニン、又はポリブロモクロロ−銅フタロシアニン(1分子当たり14個以下の臭素原子を有する)、及びこれらの混合物からなる群より選択される顔料が挙げられる。
別の態様では、好適な顔料としては、ウルトラマリンブルー(C.I.ピグメントブルー29)、ウルトラマリンバイオレット(C.I.ピグメントバイオレット15)及びこれらの混合物が挙げられる。
前記布地色調剤は、組み合わせて使用することができる(布地色調剤の任意の混合物を使用することができる)。
分散剤−本発明の組成物は、分散剤を含有してもよい。好適な水溶性有機材料は、ホモポリマー若しくはコポリマーの酸又はこれらの塩であり、そのうち、ポリカルボン酸は、互いに炭素原子2個以下しか離れていない少なくとも2個のカルボキシルラジカルを含み得る。
酵素−組成物は、洗浄性能効果、及び/又は布地ケア効果を提供する1つ以上の洗浄性酵素を含むことができる。好適な酵素の例としては、限定するものではないが、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、βグルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられる。典型的な組み合わせは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素をアミラーゼと組み合わせた混液である。
酵素安定剤−組成物において、例えば洗剤において使用するための酵素は、様々な技術によって安定化させることができる。本明細書に用いられる酵素は、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンを酵素に供給する、カルシウム及び/又はマグネシウムイオンの水溶性供給源を最終組成物中に存在させることによって安定化させることができる。
触媒金属錯体−本出願人らの組成物には、触媒金属錯体が包含され得る。金属含有漂白触媒の1種には、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオンのような、限定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムのカチオンのような、漂白触媒活性を殆ど又は全く有さない補助金属カチオン、並びに触媒金属及び補助金属のカチオンに対して規定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤(sequestrate)、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びこれらの水溶性塩を含む触媒系がある。かかる触媒は、米国特許第4,430,243号に開示されている。
所望であれば、本明細書の組成物はマンガン化合物により触媒作用を受けることが可能である。かかる化合物及び使用レベルは当技術分野において周知であり、例えば、米国特許第5,576,282号に開示されているマンガン系触媒が挙げられる。
本明細書において有用なコバルト漂白触媒は公知であり、例えば、米国特許第5,597,936号及び第5,595,967号に記載されている。このようなコバルト触媒は、例えば、米国特許第5,597,936号及び同第5,595,967号において教示されているような公知の手順によって容易に調製される。
また、本明細書における組成物は、「MRL」と略される大多環式剛性配位子の遷移金属錯体を好適に含むこともできる。実際には、限定するものではないが、本明細書における組成物及び洗浄方法は、水性洗浄媒体中において少なくとも約1億分率(part per hundred million)の有益剤MRL種を提供するように調整することができ、約0.005ppm〜約25ppm、約0.05ppm〜約10ppm、又は更には約0.1ppm〜約5ppmのMRLを洗浄溶液中に提供することができる。
本発明の遷移金属漂白剤触媒中の好適な遷移金属としては、マンガン、鉄、及びクロムが挙げられる。本明細書における好適なMRLは、架橋している特定の種類の超剛性配位子、例えば、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンである。
好適な遷移金属MRLは、例えば、国際公開第00/32601号及び米国特許第6,225,464号に教示されているような公知の手順によって容易に調製される。
アミン
本明細書で記載される洗浄組成物において、汚れた材料から脂及び粒子を除去するために加えられる、様々なアミンが使用され得る。本明細書で記載される洗浄組成物には、洗浄組成物の約0.1重量%〜約10重量%、いくつかの実施例では、約0.1重量%〜約4重量%、及び他の実施例では、約0.1重量%〜約2重量%の追加アミンが含まれ得る。アミンの非限定例としては、ポリアミン、オリゴアミン、トリアミン、ジアミン、ペンタアミン、テトラアミン、ポリエーテルアミン、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。好適な追加アミンの具体例としては、テトラエチレンペンタアミン、トリエチレンテトラアミン、ジエチレントリアミン、ポリエーテルアミン、又はこれらの混合物が挙げられる。1つの態様では、本明細書に記載の組成物は、汚れた材料から脂及び粒子を除去するために加えられるポリエーテルアミンを含み得る。1つの態様では、本明細書に記載の洗浄組成物には、洗浄組成物の約0.1重量%〜約10重量%、いくつかの実施例では、約0.1重量%〜約6重量%又は約0.2重量〜約5重量%又は約0.1重量%〜約2重量%、他の実施例は、約0.5重量%〜約3重量%のポリエーテルアミンが含まれ得る。
好適なポリエーテルアミンは、以下の式(I)の構造で表される:
Figure 2016538350
式中、R〜Rは、各々独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリール、又はアリールアルキルから選択され、R〜Rのうちの少なくとも1つはHとは異なり、R〜Rのうちの少なくとも1つは、典型的には2〜8個の炭素原子を有するアルキル基であり、A〜Aは、各々独立して、2〜18個の炭素原子、典型的には2〜10個の炭素原子、より典型的には2〜5個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキレンから選択され、Z〜Zは、各々独立して、OH又はNHから選択され、Z〜Zのうちの少なくとも1つは、NHであり、典型的にはZ及びZは、各々NHであり、x+yの合計は、約2〜約200、典型的には約2〜約20又は約3〜約20、より典型的には約2〜約10又は約3〜約8又は約4〜約6の範囲内であり、x≧1及びy≧1であり、x+yの合計は、約2〜約200、典型的には約2〜約20又は約3〜約20、より典型的には約2〜約10又は約3〜約8又は約2〜約4の範囲内であり、x≧1及びy≧1である。
好適なポリエーテルアミンは、以下の式(II)の構造で表される:
Figure 2016538350
式中、R〜R12は、各々独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリール、又はアリールアルキルから選択され、R〜R12のうちの少なくとも1つはHとは異なり、R〜R12のうちの少なくとも3つは、典型的には2〜8個の炭素原子を有するアルキル基であり、A〜Aは、各々独立して、2〜18個の炭素原子、典型的には2〜10個の炭素原子、より典型的には2〜5個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキレンから選択され、Z〜Zは、各々独立して、OH又はNHから選択され、Z〜Zのうちの少なくとも1つは、NHであり、典型的にはZ及びZは、各々NHであり、x+yの合計は、約2〜約200、典型的には約2〜約20又は約3〜約20、より典型的には約2〜約10又は約3〜約8又は約2〜約4の範囲内であり、x≧1及びy≧1であり、x+yの合計は、約2〜約200、典型的には約2〜約20又は約3〜約20、より典型的には約2〜約10又は約3〜約8又は約2〜約4の範囲内であり、x≧1及びy≧1である。
好適なポリエーテルアミンは、以下の式(III)の構造で表される:
Figure 2016538350
レオロジー変性剤
本発明の液体組成物は、レオロジー変性剤を含み得る。レオロジー変性剤は、非ポリマー結晶性のヒドロキシ官能性材料であり、組成物の水性液体マトリクスに剪断減粘特性を付与する、ポリマーレオロジー変性剤からなる群から選択してもよい。1つの態様では、かかるレオロジー変性剤は、水性液体組成物に、20秒−1の剪断速度及び21℃にて、1〜7000cpsの高剪断粘度、及び、低剪断(21℃において剪断速度0.5秒−1)にて1000cps超又は更には1000cps〜200,000cpsの粘度を付与する。1つの態様では、洗浄及びトリートメント組成物のために、かかるレオロジー変性剤は、水性液体組成物に、約20秒−1及び21℃において50〜3000cpsの高剪断粘度、及び、低剪断(21℃において0.5秒−1の剪断速度)において1000cps超又は更には1000cps〜200,000cpsの粘度を付与する。本発明による粘度は、プレート直径40mm及び間隙サイズ500μmを有する平板鋼スピンドルを使用する、TA instruments製のAR 2000レオメーターを使用して測定される。20秒−1における高剪断粘度及び0.5秒−1における低剪断粘度は、21℃において3分間の0.1秒−1〜25秒−1の対数剪断速度曲線から得ることができる。結晶性ヒドロキシル官能性材料は、マトリクス内でその場で結晶化させることで、組成物のマトリクスの全体にわたって糸様構造系を形成するレオロジー変性剤である。ポリマーレオロジー変性剤は、好ましくはポリアクリレート、ポリマーゴム、その他の非ゴム多糖類、及びこれらのポリマー材料の組み合わせから選択される。
一般的には、レオロジー変性剤は、本明細書の組成物の、0.01重量%〜1重量%、好ましくは0.05重量%〜0.75重量%、より好ましくは0.1重量%〜0.5重量%で含まれる。
本発明の組成物に特に有用である構造化体は、マトリクス系内で結晶化されると、液体マトリクスの全体にわたって糸様構造系を形成することができる非高分子(従来のアルコキシル化を除く)結晶性ヒドロキシ官能性材料を含むことができる。かかる物質は、一般的には、結晶性ヒドロキシル含有脂肪酸、脂肪酸エステル又は脂肪ワックスとして特徴付けることができる。1つの態様では、レオロジー変性剤としては、ヒマシ油及びその誘導体などの結晶性ヒドロキシル含有レオロジー変性剤が挙げられる。1つの態様では、レオロジー変性剤としては、硬化ヒマシ油及び硬化ヒマシワックスなどの硬化ヒマシ油誘導体が挙げられ得る。市販のヒマシ油系結晶性ヒドロキシル含有レオロジー変性剤としては、Rheox,Inc.(現Elementis)からのTHIXCIN(商標)が挙げられる。
これまでに記載された非ポリマー結晶性ヒドロキシル含有レオロジー変性剤に加えて、他の種類のレオロジー変性剤が本明細書の液体洗剤組成物に利用されてもよい。水性液体マトリックスに剪断減粘特性を提供するポリマー材料も使用され得る。
好適なポリマーレオロジー変性剤としては、ポリアクリレート、多糖又は多糖誘導体の種類のものが挙げられる。レオロジー変性剤として典型的に用いられる多糖誘導体には、ポリマーゴム材料が含まれる。かかるゴムとしては、ペクチン、アルギン酸塩、アラビノガラクタン(アラビアゴム)、カラギーナン、ジェランガム、キサンタンガム、及びグアーガムが挙げられる。
本明細書においてポリマーレオロジー変性剤が使用される場合、この種類の好ましい材料はジェランガムある。ジェランガムは、シュードモナセロディア(Pseudomonaselodea)ATCC 31461の発酵によって調製されるヘテロ多糖である。ジェランガムは、商品名KELCOGELで、CP Kelco U.S.,Inc.により市販されている。
更なる代替の好適なレオロジー変性剤としては、溶媒とポリカルボキシレートポリマーとの組み合わせが挙げられる。より詳しくは、溶媒はアルキレングリコールであり得る。1つの態様では、溶媒は、ジプロピレングリコールを含んでもよい。1つの態様では、ポリカルボキシレートポリマーは、ポリアクリレート、ポリメタクリレート又はこれらの混合物を含んでもよい。1つの態様では、溶媒は、全組成物重量に基づいて、組成物の0.5重量%〜15重量%、又は2重量%〜9重量%の濃度で存在し得る。1つの態様では、ポリカルボキシレートポリマーは、全組成物重量に基づいて、0.1重量%〜10重量%、又は2重量%〜5重量%の濃度で存在し得る。1つの態様では、溶媒成分は、ジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールとの混合物を含み得る。1つの態様では、ジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールとの比は、3:1〜1:3、又は更には1:1であり得る。1つの態様では、ポリアクリレートは、不飽和モノ−又はジ−炭酸と、(メタ)アクリル酸のC〜C30アルキルエステルとのコポリマーを含み得る。別の態様では、レオロジー変性剤は、不飽和モノ−又はジ−炭酸と、(メタ)アクリル酸のC〜C30アルキルエステルとのポリアクリレートを含み得る。かかるコポリマーは、商品名Carbopol Aqua 30(登録商標)でNoveon Incから入手可能である。
レオロジー変性剤の非存在下で、所望の剪断減粘特性を液体組成物に付与する目的で、液体組成物は界面活性剤相化学又はゲル相により内部構造化することができる。
シリコーンエマルション
本発明の組成物は、シリコーンエマルションを含むことができる。エマルションは、一方の液体(分散相)を他方の液体(連続相)に分散させた混合物である。本発明の文脈では、シリコーンエマルションには、マクロエマルション及びマイクロエマルションも包含する。
1つの実施形態では、本発明のシリコーンエマルションは、シリコーンオイルの水中エマルションとして、又は35〜65(重量/重量%)の範囲で水性溶液を含有している溶媒として添加される。1つの実施形態では、本発明のシリコーンエマルションは任意のシリコーンエマルションであり得る。
1つの実施形態では、シリコーンエマルションの平均粒径は0.01〜2マイクロメートルであり、より好ましくは0.2〜0.8マイクロメートルである。
好ましくは、エマルション化させたシリコーンオイルは、非イオン性の窒素非含有シリコーンオイル、アミノ官能性シリコーンオイル及びこれらの混合物からなる群から選択される。
本発明の1つの実施形態では、シリコーンエマルションはアミノ官能性シリコーンであり、好ましくはアミノジメチコンである。
本発明の好ましい実施形態では、シリコーンエマルションは非イオン性の窒素不含のシリコーンエマルションであり、好ましくは、ポリジアルキルシリコーン、ポリジメチルシリコーン、アルコキシル化シリコーン、エトキシル化シリコーン、プロポキシル化シリコーン、エトキシル化プロポキシル化シリコーン、第四級シリコーン、又はこれらの誘導体及び混合物を含む群から選択される。より好ましい実施形態では、非イオン性で窒素非含有のシリコーンエマルションは、ポリジアルキルシリコーン、ポリジメチルシリコーン、及びこれらの混合物を含む群から選択される。1つの実施形態では、シリコーンエマルションはポリジメチルシリコーンである。
この好ましい実施形態においては、シリコーンエマルションはポリジメチルシリコーンであり、このポリジメチルシリコーンは、0.0001m・s−1〜0.1m・s−1、好ましくは0.0003m・s−1〜0.06m・s−1、より好ましくは0.00035m・s−1〜0.012m・s−1の粘度を有する。
溶媒含有水溶液に使用するのに好適な溶媒は、1つ以上の遊離のヒドロキシ基を有するC1〜C20の直鎖、分枝鎖、環状、飽和及び/又は不飽和アルコール、アミン、アルカノールアミン、及びこれらの混合物を含む群から選択することができる。好ましい溶媒は、モノアルコール、ジオール、モノアミン誘導体、グリセロール、グリコール、及びこれらの混合物、例えば、エタノール、プロパノール、プロパンジオール、モノエタノールアミン、グリセロール、ソルビトール、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、及びこれらの混合物などである。最も好ましい溶媒は、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、グリセロール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、及びこれらの混合物を含む群から選択される。
水溶性乳化剤を含有するエマルションは、カチオン性、アニオン性、非イオン性又は双性イオン性乳化剤を包含する市販の乳化剤からなる群から選択される。本発明の好ましい実施形態では、乳化剤は非イオン性界面活性剤である。
あるいは、組成物中に全ての成分を適切に分散又は溶解させる際のプロセス問題を克服するために、シリコーンエマルションと溶媒のプレミックスが用いられる。
本発明の文脈中のシリコーンエマルションプレミックスとしては、高内相エマルション(「HIPE」)が挙げられる。HIPEは、ポリジメチルシリコーンなどのシリコーンエマルションと乳化剤とを予め混合してHIPEを作製し、次いでこのHIPEを組成物に混合して、均質な混合物が生じる十分な混合を行うことにより得られる。かかるHIPEは、少なくとも65重量%、あるいは少なくとも70重量%、あるいは少なくとも74重量%、あるいは少なくとも80重量%、あるいは95重量%以下の内相(分散層)を含み、ここで内相はシリコーン含有化合物を含み得る。内相はまた、すでに予め乳化されているものではない他のヒス陽性布地ケア有益剤であることもできる。内相は乳化剤を使用することにより分散される。乳化剤の例としては、界面活性剤又は表面張力減少ポリマーが挙げられる。1つの実施形態では、乳化剤の範囲は、HIPEの少なくとも0.1重量%〜25重量%、あるいは1重量%〜10重量%、あるいは2重量%〜6重量%である。別の実施形態では、乳化剤は水溶性であり、脱イオン水の0.1重量%未満の濃度、水の表面張力を、0.0007N(70ダイン)未満、あるいは0.0006N(60ダイン)未満、あるいは0.0005N(50ダイン)未満、あるいはは0.0002N(20ダイン)以上減少させる。別の実施形態では、乳化剤は少なくとも部分的に非水溶性である。
外相(連続相)は、1つの実施形態では水であり、あるいは少なくともいくらかの水を含み、あるいはほとんど又は全く水を含まないものであり得る。別の実施形態では、水の外相は、35重量%未満、あるいは30重量%未満、あるいは25重量%未満、あるいは少なくとも1重量%のHIPEを含み得る。非水性HIPEは、少量の水が存在する状態又は全く水が存在しない状態で、外相として溶媒を用いて同様に調製することができる。典型的な溶媒としてはグリセリン及びプロピレングリコールが挙げられる。
別の実施形態では、組成物は非濃縮組成物である。この実施形態では、シリコーンエマルションは、少なくとも最初は乳化されておらず、布地ケア組成物それ自体の中で乳化され得る。
本発明の組成物は、凍結解凍サイクル後及び低温で長期間保存後も液体布地柔軟化組成物の物理的安定性を維持するよう作用するシリコーンエマルションを含み得る。
本発明のシリコーンエマルションは、0.5%〜10%の濃度で存在する。別の実施形態では、本発明のシリコーンエマルションは、液体布地柔軟剤組成物の0.3重量%〜10重量%、好ましくは0.3重量%〜5重量%、最も好ましくは0.5重量%〜3.0重量%の濃度で存在する。
非イオン性である窒素非含有シリコーンエマルション:
本発明の文脈では、好ましくはシリコーンエマルションは、式(I)、(II)、(III)を有する、非イオン性である窒素非含有シリコーンエマルション、及びこれらの混合物を含む群から選択される:
Figure 2016538350
式中、各Rは、1〜20個の炭素原子を有する、直鎖、分枝鎖、若しくは環状の、置換又は非置換アルキル基、2〜20個の炭素原子を有する、直鎖、分枝鎖、若しくは環状の、置換又は非置換アルケニル基、6〜20個の炭素原子を有する置換又は非置換アリール基、7〜20個の炭素原子を有する置換又は非置換アルキルアリール、置換又は非置換アリールアルキル、及び置換又は非置換アリールアルケニル基、並びにこれらの混合物からなる群から独立して選択され、各Rは、1〜20個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖、若しくは環状の、置換又は非置換アルキル基、2〜20個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖、若しくは環状の置換又は非置換アルケニル基、6〜20個の炭素原子を有する置換又は非置換アリール基、7〜20個の炭素原子を有する置換又は非置換アルキルアリール基、置換又は非置換アリールアルキル、及び置換又は非置換アリールアルケニル基、並びに一般式:
−(CHO(CO)(CO) (IV)
を有する、ポリ(エチレンオキシド/プロピレンオキシド)コポリマー基、ポリジアルキルシリコーン、ポリジメチルシリコーン、アルキルオキシル化シリコーン、第四級シリコーンからなる群から独立して選択され、ここで、少なくとも1つのRは、ポリ(エチレンオキシ/プロピレンオキシ)コポリマー基(エトキシル化シリコーン、プロポキシル化シリコーン、エトキシル化プロポキシル化シリコーンエマルション)であり、各Rは、水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、アセチル基、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択され、添字wは、式(I)及び(III)の窒素非含有シリコーンポリマーの粘度が、0.0001m・s−1(100センチストークス)〜0.1m・s−1(100,000センチストークス)であるような値を有し、aは1〜50であり、bは1〜50であり、nは1〜50であり、cの合計(全てのポリアルキレンオキシ側基)は、1〜100の値を有し、dの合計は、0〜14であり、c+dの合計は、5〜150の値を有する。
より好ましくは、非イオン性で窒素非含有のシリコーンエマルションは、前記式(II)〜(III)を有する直鎖の非イオン性で窒素非含有のシリコーンエマルションからなる群から選択され、式中、Rはメチル、フェニル、フェニルアルキル、及びこれらの混合物からなる群から選択され、Rはメチル、フェニル、フェニルアルキル、及び前記定義のような一般式(IV)を有する群、及びこれらの混合物からなる群から選択され、R、前記定義の通りであり、添字wは、式(III)の窒素非含有シリコーンエマルションの粘度が、0.0001m.s−1(100センチストークス)〜0.1m.s−1(100,000センチストークス)であるような値を有し、aは1〜30であり、bは1〜30であり、nは3〜5であり、cの合計は6〜100であり、dの合計は0〜3であり、c+dの合計は7〜100である。
最も好ましくは、窒素非含有シリコーンエマルションは、Rがメチルである前記一般式(III)を有する直鎖非イオン性窒素非含有シリコーンエマルションを含む群から選択され、即ち、シリコーンエマルションは、ポリジメチルシリコーンである。シリコーンエマルションがポリジメチルシリコーンであるこの好ましい実施形態では、添字wは、ポリジメチルシリコーンが、0.0001m.s−1〜0.1m.s−1、好ましくは0.0003m.s−1〜0.06m.s−1、より好ましくは0.00035m.s−1〜0.012m.s−1の粘度を有するような値を有する。
II.アミノ官能性シリコーンエマルション:
本発明の1つの実施形態では、シリコーンエマルションはアミノ官能性シリコーンである。アミノ官能性シリコーンエマルションは次式の物質である:
HO[Si(CH−O]x{Si(OH)[(CH−NH−(CH−NH]O}
式中、x及びyは、シリコーンエマルションの粘度に依存する整数である。好ましくは、アミノ官能性シリコーンエマルションは、0.0005m.s−1(500センチストークス)〜0.5m.s−1(500,000センチストークス)の粘度を呈するような分子量を有する。この物質はまた、「アミノジメチコン」としても既知である。
使用方法
本明細書に開示されている特定の消費者製品は、部位、特に、表面又は布地を洗浄又は処理するために使用することができる。典型的には、この部位の少なくとも一部は、未希釈形態又は液体、例えば洗浄液に希釈されて本出願人らの組成物の実施形態と接触し、そしてその後、場合により、その部位が洗浄及び/又はすすがれてもよい。1つの態様では、ある部位が任意により洗浄及び/又はすすがれ、本発明による粒子に又はかかる粒子を含む組成物に接触され、次に任意により洗浄及び/又はすすがれる。1つの態様では、部位を洗浄又は処理する方法であって、場合により部位を洗浄する及び/又はすすぐことと、部位を本明細書に開示される組成物及びその混合物から選択される組成物と接触させることと、場合により、部位を洗浄する及び/又はすすぐことと、を含む、方法が開示される。本発明の目的に関して、洗浄は、こすり洗い及び機械的撹拌を含むが、これらに限定されない。布地には、通常の消費者の使用条件で洗濯又は処理することが可能なほとんどの任意の種類の繊維が含まれていてもよい。開示する組成物を含み得る液体は、約3〜約11.5のpHを有していてよい。このような組成物は、典型的に、溶液中約500ppm〜約15,000ppmの濃度で使用される。洗浄溶媒が水であるとき、水温は、典型的に、約5℃〜約90℃であり、部位が布地を含むとき、水の布地に対する比は、典型的に、約1:1〜約30:1である。1つの態様では、部位の洗浄又は処理方法は、任意で前記部位を洗浄及び/又はすすぎ工程、前記部位を本明細書に開示される組成物と接触させる工程、及び、任意で前記部位を洗浄及び/又はすすぎ工程、及び/又は前記部位を自然乾燥又は乾燥機によって強制乾燥する工程と、を含む。
試験方法
(1)最終製品からの有益剤送達粒子の抽出:
本明細書中で他に規定されている場合を除き、有益剤送達粒子を単離する方法は、このような粒子の大部分の密度が水の密度とは異なっているという事実に基づいている。粒子を希釈及び/又は放出するために、最終製品を水と混合する。希釈した製品懸濁液を遠心分離して、粒子の分離を加速させる。このような粒子は、最終製品の希釈溶液/分散液に浮かぶ又は沈む傾向がある。ピペット又はスパチュラを使用して、この懸濁液の上層及び底層を除去し、更に希釈及び遠心分離の過程に供して、粒子を分離し、富化させる。交差分極フィルター又は微分干渉(DIC)を備える光学顕微鏡を使用して、100倍〜少なくとも400倍の倍率の範囲で、粒子を観察する。顕微鏡観察により、送達粒子の存在、大きさ、及び凝集の初期指標が得られる。
液体布地強化剤最終製品から送達粒子を抽出するために、以下の手順を実行する:
1.約20mLの液体布地強化剤のアリコート3つを、別々に50mLの遠心分離管3つに注入し、各々をアリコート:脱イオン水=1:1(例えば、20mL布地強化剤+20mL脱イオン水)で希釈し、各アリコートをよく混合し、各アリコートを30分間、約10000×gで遠心分離する。
2.工程1における遠心分離後、50mLの遠心分離管中の底部水層(約10mL)を廃棄し、次に、各50mLの遠心分離管に10mLの脱イオン水を加える。
3.各アリコートにおいて、遠心分離のプロセスを繰り返し、底部水層を除去した後、50mLの遠心分離管に10mLの脱イオン水を更に2回加える。
4.スパチュラ又はピペットで上層を除去し、及び
5.この上層を1.8mLの遠心分離管に移し、5分間、約20000×gで遠心分離する。
6.スパチュラ又はピペットで上層を除去し、新たな1.8mLの遠心分離管に移し、管が完全に満たされるまで脱イオン水を加え、次に、5分間、約20000×gで遠心分離する。
7.スパチュラ又はピペットで底層を除去し、管が完全に満たされるまで脱イオン水を加え、5分間、約20000×gで遠心分離する。
8.工程7を更に5回繰り返す(合計6回)。
上述の工程1において、冨化した粒子の上層及び底層の両方が現れた場合には、すぐに工程3に移り(つまり、工程2を省略する)、工程4〜8に進む。これらの工程が完了したら、工程1の50mL遠心分離管からスパチュラ及び/又はピペットを使用して底層を除去する。底層を1.8mLの遠心分離管に移し、5分間、約20000×gで遠心分離する。新たな管に底層を除去し、管が完全に満たされるまで脱イオン水を加え、次に、5分間、約20000×gで遠心分離する。上層(水)を除去し、管が完全に満たされるまで、再び脱イオン水を加える。これを更に5回繰り返す(合計6回)。粒子が冨化及び単離された上層及び底層を再び一緒に混和する。
布地強化剤が白色であるか、又は粒子冨化層と区別がつきにくい場合、染料を4滴(Miliken & Company(Spartanburg,South Carolina,USA)のLiquitint Blue JH(5%プレミックス型)など)を工程1の遠心分離管に加え、記載のように単離を進める。
水中に容易に分散する固体最終製品から送達粒子を抽出するためには、1Lの脱イオン水と20gの最終製品(例えば、泡洗剤形態、フィルム、ゲル及び顆粒、又は、水溶性ポリマー、フレーク石鹸及び固形石鹸、及び、塩、砂糖、泥、及びデンプンなどの既に水溶性である他のマトリクス)と混合する。ワックス、ドライヤーシート、ドライヤーバー、及び脂っぽい物質などの水に容易には分散しない最終製品から粒子を抽出するとき、マトリクスから粒子を放出させるために、製品及び希釈液に洗剤を添加し、撹拌及び/又は穏やかに加熱することが必要になる場合がある。これらの操作によってこの段階中で送達粒子が破損することがあるため、有機溶媒の使用及び粒子の乾燥は避けなければならない。
布地柔軟剤又は布地強化剤ではない液体最終製品(例えば、液体洗濯洗剤、液体食器洗剤)、液体手洗い石鹸、ローション、シャンプー、コンディショナー、及びヘアダイ)から送達粒子を抽出するために、20mLの最終製品と20mLの脱イオン水を混合する。所望であれば、溶液の密度を増加させ、粒子が上層に浮くのを促進するために、希釈した懸濁液にNaCl(例えば、100〜200gのNaCl)を加えることができる。製品が白色であって、遠心分離中に形成される粒子層と区別がつきにくい場合、視覚的に対比させるために希釈液に水溶性染料を加えることができる。
水と製品との混合物を、上層及び底層の除去を含む、続く遠心分離の過程に供し、新たな希釈液でこれらの層を再懸濁させ、更に遠心分離、単離、及び再懸濁を行う。遠心分離の各過程は、1.5〜50mL容量の管において、最大20,000×gの遠心分離力で、5〜30分間にわたって行う。試験するのに十分な粒子を抽出し、洗浄するために、典型的には少なくとも6回の遠心分離過程が必要である。例えば、遠心分離の最初の過程は、50mLの管で10,000×gの回転数で30分間行い、更に遠心分離過程を5回行い、ここでは、材料を、上層及び底層を別々にして、1.8mLの管中の新しい希釈液に再懸濁させ、20,000×gで5分間行う。
送達粒子が上層及び底層の両方において顕微鏡的に観察された場合、これら2層からの粒子を最後の遠心分離工程後に再度合わせて、その製品から抽出された送達粒子を全て含有する単一のサンプルを作製する。抽出した粒子は、できる限り速やかに分析すべきであるが、分析する前に最大14日間脱イオン水懸濁液として保管してもよい。
当業者は、最終製品から送達粒子を抽出及び単離するために様々な他のプロトコールを構築し得ることを認識し、また、かかる方法は、最終製品に粒子を加え、抽出する前後に測定して得られた測定値の比較を介した検証が必要であることを認識する。
(2)粒径(直径):
粒子懸濁液又は最終製品をガラス製の顕微鏡スライドに滴下し、数分間、周囲条件下で乾燥させて水を除去し、乾燥したスライド上に低密度の単層の孤立粒子を得る。スライド上において好適な粒子密度を得るために、必要に応じて懸濁液中の粒子濃度を調整する。100倍又は400倍の総倍率を備え、試験される光学顕微鏡の試料台にスライドを載置する。画像を取り込み、粒子直径を正確に測定するために較正する。3つの複製サンプルを調製し、分析する。
粒径測定において、各スライド上に少なくとも50個の有益剤送達粒子が、測定において寸法が偏らず、存在する粒径分布の代表的なサンプルを作製できるように選択される。これは、無作為に選択される視野、又は予め規定されたグリッドパターンで試験し、試験される各視野に存在する全送達粒子の直径を測定することで得られる。明らかに非球形である、非平坦である、漏出している、又は損傷して見える送達粒子は測定に好適ではなく、選択プロセスから除外され、それらの直径は記録しない。試験される好適な送達粒子の各直径を、顕微鏡を使用して測定し、値を記録する。記録された粒径測定値を、請求される寸法範囲内の粒径を有する粒子の割合を算出し、平均粒径も算出するのに使用する。
(3)有益剤漏出率
送達粒子からの有益剤漏出量を、以下の方法によって測定する:
a.)有益剤送達粒子の原料スラリーの1gのサンプルを2つ得る。
b.)有益剤送達粒子の原料スラリー1gを、粒子を用いるであろう99gの製品マトリクスに加え、この混合物をサンプル1と標記する。すぐに別の1gの原料粒子スラリーサンプルを、製品マトリクスを含有しない純形態で、以下の工程dで使用し、これをサンプル2と標記する。
c.)粒子含有製品マトリクス(サンプル1)を、2週間35℃の密封したガラス瓶の中でエージングする。
d.)濾過を使用して、両方のサンプルから粒子を回収する。エージング工程後、サンプル1中(製品マトリクス中)の粒子を回収する。サンプル1においてエージング工程を開始したのと同時に、サンプル2中(純原料スラリー)の粒子を回収する。
e.)溶媒で回収した粒子を処理して、粒子から有益剤材料を抽出する。
f.)各サンプルから抽出した有益剤を含有する溶媒を、クロマトグラフィで分析する。曲線の下の生じた有益剤ピーク領域を積分し、これらの領域を合計して、各サンプルから抽出された有益剤の総量を測定する。
g.)サンプル2から抽出された全有益剤量からサンプル1から抽出された全有益剤量を引くことで得られる差の値を算出することで、有益剤漏出率を測定し、サンプル2から抽出される全有益剤率としては、以下の等式で表わされる通りである:
Figure 2016538350
(4)粘度
液体最終製品の粘度を、TA instruments(New Castle,DE,USA)製のAR 550レオメーター/粘度計を使用して、直径40mm及び間隙サイズ500μmの並列平板鋼を使用して測定する。20s−1における高剪断粘度及び0.05s−1における低剪断粘度は、21℃において3分間の0.1s−1〜25s−1の対数剪断速度曲線から得ることができる。
(5)分布集中度指数
以下の方法を使用して、最終製品中の分布集中度指数を測定する。
a.212マイクロメートルの標準的な研究室用篩(W.S.Tyler Company,Mentor,Ohio,USA 44060)を水で洗浄し、任意の残留物を除去し、機械的に乾燥させる、及び/又は風乾させる。
b.約20gの製品をシリンジを介して、篩の上から一列に広げて載置した。グラム単位で重量を記録する。
c.軽く篩をたたき、篩を通して製品を流す。至軽風又は窒素をサンプルに流し、篩上に気泡が捕捉されるのを緩和するのを助ける。
d.最終製品が篩を通過した後に、篩上に残存する粒子数を計測する。粒子の数を記録する。計測を3回繰り返す。確実に凝集体を計測し、気泡と区別することに留意すること。必要であれば、追加の空気/窒素が使用できる。
e.工程1〜4を最大で4回(3回以上)繰り返す。
f.計測された平均数を重量で割って、サンプルのグラム当たりの分布集中度指数を得る。
g.全測定におけるサンプルのグラム当たりの分布集中度指数の3つの読み取り地を平均する。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正をなすことができることが当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。
実施例1 18マイクロメートルの中央値容積加重粒径、約−30mVの表面電荷及び6.45のpHを有する、32重量%のアミノプラストカプセルからなる粒子スラリーを、ホルムアルデヒド捕捉剤及び構造化体と混合する。ポリビニルアミンとN−ビニルホルムアミドとのカチオン変性コポリマーを、以下の表に示される濃度で、約55℃の温度で加える。次に、スラリーに、以下の表に示される濃度で、約50℃の温度で無機塩を加える。スラリーを25℃の温度まで冷却し、最終pHを5.3に調整する。スラリーを425マイクロメートルのフィルターに通過させ、分布集中度指数をスラリー1グラム当たり約10の粒子とする。
Figure 2016538350
実施例2実施例1のスラリーを、約20℃の温度で、以下の組成物を含む重質液体洗剤と混合する。分布集中度指数は、液体洗剤1グラム当たり、約0.1の粒子となる。
Figure 2016538350
実施例3実施例1の粒子スラリーを、25℃の温度で、約24%の粒子濃度まで水で調整し、pH 3に調整し、多糖類、カチオン変性デンプン、カチオン変性グアー、ポリシロキサン、ポリジアリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド及びビニルピロリドンのコポリマー、メタクリレート四級化ホモポリマー、アクリルアミド、イミダゾール、イミダゾリニウム、ハライド、又はイミダゾリウムハライドからなる群から選択される、2重量%の第2のカチオン性ポリマーと混合する。次に、スラリーのpHを5.1に調整し、425マイクロメートルのフィルターに通過させ、分布集中度指数をスラリー1グラム当たり約10の粒子とする。
実施例4実施例3の粒子スラリーを、約20℃の温度で、以下の組成物を含む液体布に強化剤と混合する。分布集中度指数は、液体布地強化剤1グラム当たり、約0.1の粒子となる。
Figure 2016538350
第四級アンモニウムエステル化合物の、9部のエタノール及び3部のココナッツ油との混合物
DC2310の商標名でダウ・コーニング社(Dow Corning Corp.)から入手可能なシリコーン消泡剤。
ジエチレントリアミン5酢酸
Arch Chemicalsから入手可能なProxel(登録商標)
2.5%塩化カルシウム塩水溶液
商品名Rheovis(登録商標)CDEとして、BASFから入手可能なポリマー
商品名Variquat K1215として、Evonikから入手可能なカチオン性界面活性剤
実施例5シャンプー中のマイクロカプセル
上述の実施例のカプセルの一部を、以下のように洗い流すシャンプー配合物に配合する:90.0グラムのシャンプー配合物(以下に示される典型的な配合を有する)に、適量のマイクロカプセルスラリーを加えて、0.5重量%の使用濃度の芳香剤を送達する。マイクロカプセル及び水を、シャンプー配合物の上部に加え、その後、HauschildのSpeedMixer DAC 400FVZミキサーを使用して、内容物を1850rpmで1分間混合する。
シャンプー配合物の典型的な組成を以下の実施例に示す。
Figure 2016538350
1.Mirapol AT−1、アクリルアミド(AM)とTRIQUATのコポリマー、MW=1,000,000;CD=1.6meq./グラム;10%活性;供給元Rhodia
2.Jaguar C500、MW−500,000、CD=0.7、供給元Rhodia
3.Mirapol 100S、31.5%活性、供給元Rhodia
4.ラウレス硫酸ナトリウム、28%活性、供給元:P&G
5.ラウリル硫酸ナトリウム、29%活性、供給元:P&G
6.グリシドールシリコーンVC2231−193C
7.テゴベタインF−B、30%活性、供給元:Goldschmidt Chemicals
8.Monamid CMA、85%活性、供給元Goldschmidt Chemical
9.エチレングリコールジステアレート、EGDS Pure、供給元Goldschmidt Chemical
10.塩化ナトリウムUSP(食品グレード)、供給元Morton;塩は調整可能成分であり、目標粘度を達成するためにより高濃度又は低濃度で添加してもよいことに注意する。
Figure 2016538350
1.グリシドールシリコーンVC2231−193
2.グリシドールシリコーンVC2231−193F
3.グリシドールシリコーンVC2231−193A
4.シクロペンタシロキサン:Momentive Performance Chemicalsから入手可能なSF1202
5.ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド/イソプロピルアルコール:Clariantから入手可能なGenamin(商標)KMP
6.セチルアルコール:Shin Nihon Rikaから入手可能なKonol(商標)シリーズ
7.ステアリルアルコール:Shin Nihon Rikaから入手可能なKonol(商標)シリーズ
8.メチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノンRohm & Haasより入手可能なKathon(商標)CG
9.パンテノール:Rocheから入手可能
10.パンテニルエチルエーテル:Rocheから入手可能
Figure 2016538350
(1)Jaguar C17、Rhodiaから入手可能
(2)N−Hance3269(分子量約500,000及び0.8meq/g)Aqulaon/Herculesから入手可能
(3)Viscasil330M、General Electric Siliconesから入手可能
(4)ゲルネットワーク;下記の組成参照。水を約74℃に加熱し、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びSLES界面活性剤をそこに添加する。組み込みの後、本混合物を熱交換器に通して約35℃まで冷却した。冷却工程の結果、脂肪族アルコール及び界面活性剤は結晶化されて結晶性ゲルネットワークを形成した。
Figure 2016538350
実施例6ローション中のマイクロカプセル
Figure 2016538350
1.シクロペンタシロキサン中12.5%ジメチコン架橋ポリマー。Dow Corning(商標)から入手可能。
2.例えば、Tospearl(商標)145A又はTospearl 2000。GE Toshiba Silicone(商標)から入手可能。
3.ジメチコン中25%ジメチコンPEG−10/15架橋ポリマー。Shin−Etsu社(商標)から入手可能。
4.Jeen(商標)からのJeenate(商標)3Hポリエチレンワックス
5.ステアリルジメチコン。Dow Corning社から入手可能。
6.Laboratoires Serobiologiquesから入手可能なヘキサミジンジイセチオネート。
7.加えて、又はあるいは、当業者によって好適であるとみなされる時、組成物は、本明細書に開示の量の本明細書に開示の1つ以上の他のスキンケア活性物質、それらの塩及び誘導体を含み得る。
上述の実施例において、好適な容器中で、相Aの成分を混和する。別の好適な容器中、相Bの成分を混和する。好適なミキサー(例えば、アンカー翼、プロペラ翼、又はIKA T25)を使用して、各相を混合しながら、各相が実質的に所望の温度で一定となり、均質になるまで、各相を73℃〜78℃に加熱する。相Aを混合し続けながら、相Bを相Aに徐々に加える。バッチが均一になるまで混合し続ける。73〜78℃で、製品を好適な容器に注ぎ、室温で保管する。°あるいは、温度を低下させながら混合物を撹拌し続けることで、21℃及び33℃でより低い硬度値が観察される。
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。むしろ、別段の指定がない限り、かかる寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等な範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」と開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
「発明を実施するための形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本書における用語の任意の意味又は定義が、援用文献における同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が優先するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正をなすことができることが当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (13)

  1. 10cps〜5000cps、好ましくは10cps〜2000cps、より好ましくは50cps〜1500cps、最も好ましくは100cps〜1000cpsの粘度を有する組成物であって、全組成物重量に基づいて、
    a)0.01%〜10%、好ましくは0.1%〜5%、より好ましくは0.1%〜2%、最も好ましくは0.1%〜1%の複数のマイクロカプセルであって、前記複数のマイクロカプセルは、前記マイクロカプセルの外表面上に配置される付着ポリマーを含む、複数のマイクロカプセル、
    b)0.0001%〜5%、好ましくは0.001%〜5%、0.01%〜4%、より好ましくは0.3%〜2%のNa、K、Mg2+、Ca2+、Cl、Br、HSO 及びSO 2−、及びこれらの混合物からなる群から選択されるイオン、
    c)任意で、上記付着ポリマーに追加するポリマー、防腐剤、ホルムアルデヒド捕捉剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料、及び
    d)布地強化剤、酵素、界面活性剤、ビルダー、染料、色調剤、非水性溶媒、泡抑制剤、脱色剤、キレート剤、光学的増白剤、移染防止剤、分散剤、粘土質土壌除去剤/再付着防止剤、構造化体、香料、付着剤、シリコーン、レオロジー変性剤、防腐剤、安定化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される、0.0001%〜70%、好ましくは0.1%〜50%、より好ましくは15%〜40%の材料、を含む組成物であって、前記組成物は、組成物1グラム当たり、30未満、好ましくは0.01〜29、より好ましくは0.05〜20、より好ましくは0.1〜10、最も好ましくは0.1〜5の香料マイクロカプセル凝集粒子の分布集中度指数を有し、前記組成物は消費者製品である、組成物。
  2. 界面活性剤を含み、前記界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、前記組成物はアニオン性界面活性剤を含み、より好ましくは、前記組成物は、C〜C18アルキルベンゼンスルホン酸塩界面活性剤、C10〜C20アルキル硫酸塩界面活性剤、C10〜C18アルキルアルコキシ硫酸塩界面活性剤(前記C10〜C18アルキルアルコキシ硫酸塩は、1〜30の平均アルコキシル化度を有し、前記アルコキシは、C〜Cの鎖を含む)、及びこれらの混合物、からなる群から選択されるアニオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. a)前記布地強化剤は、ポリグリセロールエステル、油性糖誘導体、ワックスエマルション、脂肪酸、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(タローオイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N−(2−ヒドロキシエチル)N−メチルアンモニウムメチルサルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、好ましくは、前記布地強化剤は、ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート脂肪酸エステル、1,2−ジ(アシルオキシ)−3−トリメチルアンモニウオプロパンクロリド、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(タローオイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(ステアロイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(タローオイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(パルミトイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(ステアロイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、1,2−ジ(ステアロイル−オキシ)−3−トリメチルアンモニウムプロパンクロリド、ジカノーラジメチルアンモニウムクロリド、ジ(ハード)タロージメチルアンモニウムクロリド、ジカノーラジメチルアンモニウムメチルサルフェート、1−メチル−1−ステアロイルアミドエチル−2−ステアロイルイミダゾリニウムメチルサルフェート、1−タローイルアミドエチル−2−タローイルイミダゾリン、ジパルメチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、
    b)前記付着剤は付着助剤ポリマーを含み、好ましくは、前記付着ポリマーは、前記組成物のpHにおいて、0.005meq/g〜23meq/g、好ましくは0.01meq/g〜12meq/g、最も好ましくは0.1meq/g〜7meq/gのカチオン電荷を有するカチオン性ポリマーを含み、
    c)前記酵素は、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、マンナーゼ、セルラーゼ、キシログルカナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、及びこれらの混合物からなる群から選択され、
    e)前記構造化体は、硬化ヒマシ油、硬化ヒマシ油の誘導体、ミクロフィブリル状セルロース、ヒドロキシ官能性結晶材料、長鎖脂肪族アルコール、12−ヒドロキシステアリン酸、粘土、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、
    f)前記分散剤は、ポリカルボキシレート、汚れ放出ポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピリジン−N−オキシド)、ポリ(ビニルイミダゾール)、双性エトキシル化四級化硫酸化ヘキサメチレンジアミン、アルコキシル化ポリアルキレンイミン、エトキシル化ポリアミン、ポリエチレングリコール−ポリビニルアセテートからなる群から選択されるポリマー分散剤を含み、
    g)前記色調剤は、小分子染料、ポリマー染料、染料粘土共役体及び色素からなる群から選択される材料を含み、及び/又は
    h)前記オリゴアミンは、ポリエーテルアミンを含む、
    請求項1〜2のいずれか一項に記載の組成物。
  4. 前記マイクロカプセルはコア及びシェルを含み、前記シェルは前記コアをカプセル化しており、前記マイクロカプセルは、0.01マイクロメートル〜300マイクロメートル、好ましくは0.1マイクロメートル〜100マイクロメートル、より好ましくは0.5マイクロメートル〜50マイクロメートルの粒径を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記マイクロカプセルは、1:200〜5:1、好ましくは1:40〜1:1の付着ポリマーコーティング対壁の比率を有し、好ましくは、前記付着ポリマーがポリビニルホルムアミド及びポリビニルアミンを含むコポリマーを含む場合、前記付着ポリマーコーティング対壁の比率は、1:40〜1:5であってよく、より好ましくは、前記付着ポリマーがメタクリレート四級化ホモポリマーを含む場合、前記付着ポリマーコーティング対壁の比率は、1:10〜5:1であり得る、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記マイクロカプセルは、0%〜30%、好ましくは0.001%〜20%、より好ましくは0.1%〜10%、最も好ましくは0.1%〜5%の有益剤漏出率の有益剤漏出率を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. a)上記コアは、香料、増白剤、染料、防虫剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、布地柔軟剤、スキンケア剤(1つの態様では、パラフィン)、酵素、抗微生物剤、漂白剤、感覚剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、
    b)上記壁は、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、アミノ樹脂(1つの態様では、上記アミノ樹脂は、ポリ尿素、ポリウレタン、及び/又はポリウレアウレタンを含み、1つの態様では、上記ポリ尿素は、ポリオキシメチレンウレア及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含む)、ポリオレフィン、多糖類(1つの態様では、アルギン酸塩及び/又はキトサン)、ゼラチン、セラック、エポキシ樹脂、ビニルポリマー、非水溶性無機物、シリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み、及び
    c)前記付着ポリマーは、多糖類、カチオン変性デンプン、カチオン変性グアー、ポリシロキサン、ポリジアリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド及びビニルピロリドンのコポリマー、アクリルアミド、イミダゾール、イミダゾリニウムハライド、イミダゾリウムハライド、ポリビニルアミン、ポリビニルアミン及びN−ビニルホルムアミドのコポリマー、メタクリレート四級化ホモポリマー及びこれらの混合物からなる群から選択される、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記コアは香料を含み、前記壁はメラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒドを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記コアは香料を含み、前記壁はメラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒド、ポリ(アクリル酸)及びポリ(アクリル酸−コ−ブチルアクリレート)を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 追加の香料及び/又は香料送達系からなる群から選択される補助成分を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 部位の洗浄又は処理方法であって、任意で前記部位を洗浄及び/又はすすぎ工程、前記部位を請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物と接触させる工程、及び任意で前記部位を洗浄及び/又はすすぎ工程及び/又は前記部位を自然乾燥又は乾燥機によって強制乾燥する工程と、を含む、部位の洗浄又は処理方法。
  12. 香料マイクロカプセルと付着ポリマーとを混和する工程、及びその後前記香料マイクロカプセルと付着ポリマーの組み合わせを、布地強化剤、酵素、界面活性剤、ビルダー、染料、色調剤、非水性溶媒、泡抑制剤、脱色剤、キレート剤、光学的増白剤、移染防止剤、分散剤、粘土質土壌除去剤/再付着防止剤、染料ポリマー共役体、染料粘土共役体、構造化体、香料、付着剤、シリコーン、レオロジー変性剤、防腐剤、安定化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料と混和する工程、を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物の製造プロセス。
  13. 組成物の製造プロセスであって、布地強化剤、酵素、界面活性剤、ビルダー、染料、色調剤、非水性溶媒、泡抑制剤、脱色剤、キレート剤、光学的増白剤、移染防止剤、分散剤、粘土質土壌除去剤/再付着防止剤、構造化体、香料、付着剤、シリコーン、レオロジー変性剤、防腐剤、安定化剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料と、スラリーであって、
    a)アニオン性電荷(好ましくは、−1mV〜−100mV)を有する粒子のスラリーのpHを、粒子及びカチオン性ポリマーのpKaを下回る値まで調整するプロセス、
    b)スラリーと上記カチオン性ポリマーとを混和し、上記混和したスラリーとカチオン性ポリマーとを機械的エネルギーで分散させるプロセス、
    c)上記混和したスラリーとカチオン性ポリマーのpHを、前記粒子のスラリーのpKa値を超え、カチオン性ポリマーのpKa値を下回る値まで調整するプロセス、
    d)前記混和したスラリーとカチオン性ポリマーとを混和するプロセス、によって生成されるスラリーと、を混和する工程を含む、
    組成物の製造プロセス。
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