JP2016538268A - 制汗組成物 - Google Patents
制汗組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016538268A JP2016538268A JP2016526029A JP2016526029A JP2016538268A JP 2016538268 A JP2016538268 A JP 2016538268A JP 2016526029 A JP2016526029 A JP 2016526029A JP 2016526029 A JP2016526029 A JP 2016526029A JP 2016538268 A JP2016538268 A JP 2016538268A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chitosan
- salt
- antiperspirant
- less
- antiperspirant composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/73—Polysaccharides
- A61K8/736—Chitin; Chitosan; Derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/19—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
- A61K8/26—Aluminium; Compounds thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q15/00—Anti-perspirants or body deodorants
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
本発明は、制汗組成物における制汗成分としてのキトサン又はその塩の使用に関する。現在の制汗剤は、アルミニウム系であるが、無機塩は、衣類に白い斑点を残す影響を有する。更に、アルミニウムに関連した認識された健康上の危険がある。現在の手法は、制汗剤中のアルミニウムの量を減らすこと、又はジルコニウム塩等の追加の金属塩を使用することである。しかし、この手法は、配合物の効果を低下させ、したがって、いっそう高価であることが分かる傾向にある。ジルコニウム系制汗剤は、衣類に黄色い斑点を残す傾向にある。制汗組成物における制汗成分としてのキトサン又はその塩の使用であって、キトサン又はその塩が、0〜15%、好ましくは0〜12%、最も好ましくは0〜10%のアセチル化度を有し、キトサン又はその塩が、無水形態であるか、又は6.0以下、好ましくは5.5以下、最も好ましくは5.0以下のpHで、水に溶解している、使用が提供される。
Description
本発明は、制汗成分として制汗組成物中でのキトサン又はその塩の使用に関する。
現在の制汗成分は、アルミニウム系であるが、無機塩には、衣類に白い斑点を残す影響がある。更に、アルミニウムに関連した認識された健康上の危険がある。現在の手法は、制汗剤中のアルミニウムの量を減らすこと、又はジルコニウム塩等の追加の金属塩を使用することである。しかし、この手法は、配合物の効果を低下させる傾向にあり、したがって、いっそう高価であることを証明する。ジルコニウム系制汗剤は、衣類に黄色い斑点を残す傾向にある。
米国特許公開第2009/0016978号(Courtoisら)には、担体物質及び水溶性又は水分散性チオール化ポリマーを含む制汗組成物が記載されている。この先行技術の発明者らは、チオマー(thiomer)のチオール基が、粘膜付着剤として作用するポリマーの能力を可能にするか、又は増強すること、並びにこの能力が、チオマーの制汗活性を可能にするか、又は増強すると信じている。「粘膜付着剤」は、生物学的表面でムチンに付着することが可能である物質である。この先行技術の発明者らは、更に、制汗活性が、少なくとも部分的に、毛穴遮断剤として作用するチオマーの能力から生じると信じている。水により膨張した場合、チオマーは、少なくとも部分的に、エクリン汗腺から汗が出るのを遮断しうる栓としての役割を果たすと考えられる。チオマーは、それがエクリン汗で溶解又は分散するために水溶性又は水分散性であることが、本発明に必須である。
国際公開第03/042251号(The Procter & Gamble Company社)には、ナノサイズの繊維のネットワークの形態でキトサンを含む組成物が開示されている。伝統的なキトサンは、通常には半結晶性であり、酸性媒体でのみ溶解性であり、典型的には1から5の範囲のpHで均質な配合を制限する。ナノサイズの繊維のネットワークを製造する工程が、水溶液を形成する工程、ちょうど沈殿点までキトサンを中和する工程、及び得られる分散体を均質化する工程を含むことが記載されている。マラセチア・フルフル(Malassezia furfur)(フケに関連した酵母)を阻害するキトサンの最小濃度が、予想されるより低いことが認められた。この文書には、活性なフケ防止剤として組成物の約0.01質量%から約5質量%、好ましくは約0.5質量%から約2質量%のキトサンを含むフケ防止組成物も開示されている。キトサンは、様々な用途、例えばヘアケア、スキンケア、パーソナルクレンジング、悪臭防止、外傷ケア、血液管理、口腔ケア、膜形成、疎水性又は親水性物質の制御放出、硬質表面、繊維処理、植物の手入れ、種子、穀粒、果実及び食品の保護、水精製並びに薬物送達で使用されうる。キトサン組成物は、シャンプー、コンディショナー、ヘアスプレー、整髪ムース及びゲル、ヘアートニック、染毛剤などの製品に配合すると、ヘアケアの利益、特にフケ防止の利益、並びに毛髪脱色、パーマネントウエーブ又は染毛の過程で起こる毛髪損傷の軽減をもたらす。更に、組成物は、頭皮への利益及びコンディショニング特性、例えば毛髪の柔軟化、管理し易さ及び整髪(stylising)をもたらす。特定の例は、シャンプー、コンディショナー、歯磨剤、マウスウォッシュ、非砥粒ゲル、チューインガム並びに植物ケア組成物である。
国際公開第2006/040092号(Beiersdorf AG社)には、1つ又は複数の制汗剤及び/又は消臭物質並びに75から98%の脱アセチル化度、5から10mPasの粘度、300000Da未満の平均分子量分布、及び100000Da未満の数平均分子量分布を示すキトサンを含むエアロゾル配合物が開示されている。開示されたキトサンが、純粋に殺菌剤として作用するよりむしろ皮膚細菌叢を保護すると思われる。特に、キトサンは、細菌に結合して、においに至る汗の微生物分解を防止すると思われる。制汗剤は、それらの中の収斂性化合物の助けで汗の形成を減少させ、それらは主にアルミニウム塩、例えばアルミニウムヒドロクロリド(alminium hydrochloride)、活性化クロルヒドロキシアルミニウム又はアルミニウムジルコニウムである。同じ組成物中に収斂剤を抗微生物剤と組み合せることが慣習である。エアロゾル製品は、一般に、活性な制汗物質を固形の形態で含有し、油性相に懸濁される。従来の活性な消臭物質としては、エチルヘキシルグリセロール、メチルフェニルブタノール及びポリグリセリル-2-カプレートが挙げられる。国際公開第2006/040092号に記述される本発明の1つの目的は、皮膚又は衣類における白色化を減らすことである。配合物は、0.001〜2、好ましくは0.01〜1、特に0.015〜0.3%w/wキトサンを含む。配合物は、1〜35、好ましくは1〜25、特に1〜20%w/w制汗成分を含む。配合物は、好ましくは0.01〜10、特に0.05〜5%w/w消臭成分を含む。開示される例は、無水組成物である。国際公開第2006/040092号では、更に、エアロゾル用に使用される圧力容器は、金属、保護ガラス、飛散防止ガラス又はいくつかの他のガラスから、又はプラスチックから製造されうることが開示される。噴霧剤ガスは、好ましくは適切なガスの多くのリストから選択されうる。
米国特許公開第2003/0133891号(Cognis Corporation社)には、10から300nmの範囲にある粒子直径を有するナノスケールのキトサン及び/又はキトサン誘導体を含む消臭製剤が開示されている。キトサンは、静菌効果、並びにエステラーゼ阻害剤及びクロルヒドロキシアルミニウムとの相乗的消臭効果を有する。角質層によるナノスケールのキトサン及び/又はキトサン誘導体の吸収が増加し、長く続く消臭効果に至ることが開示されている。キトサンは、正常には0.01〜5、好ましくは0.1〜1、更に特には0.2〜0.6%w/wのレベルで使用される。その文書では、アルミニウム、ジルコニウム又は亜鉛の塩に基づいた制汗剤、及び消臭剤の長いリストが提供される。製剤は、1〜50、好ましくは5〜30、特に10〜25%w/wの制汗剤を含有しうる。無水制汗剤又は消臭剤懸濁液スティック及び軟質固形、消臭剤クリームエマルジョン、並びに水中油型ロールオン及びスプレー可能な制汗剤/消臭剤の特定の例が提供される。特に、組成物(table 2(表2)中の組成物2)は、ナノスケールのキトサン、ジステアリルエーテル及びジオクチルカーボネートを含むことが開示されている。
国際公開第03/072610号(Cognis Deutschland GmbH & Co. KG社)には、キトサンを含有し、かつ6未満のpHを示す透明な化粧料製剤であって、a)キトサン及び/又はキトサン誘導体、b)少なくとも1つの陰イオン性界面活性剤、c)少なくとも1つのアルキルオリゴグリコシド、及びd)水を含む製剤が開示されている。キトサンは、それらが膜形成及び湿潤化特性を有するので、化粧品で使用するための価値のある原材料である。キトサンは、エステラーゼ生成細菌の活性を阻害することも知られており、したがって、キトサンは、同様に消臭剤にしばしば組み込まれる。先に、陰イオン性界面活性剤と同時にキトサンを使用することは、それらへの負の電荷のため、沈殿に至り、得られる製剤が濁るので困難であった。この文書では、制汗剤及びエステラーゼ阻害剤のリストが提供される。製剤は、1〜50、好ましくは5〜30、特に10〜25%w/w制汗剤を含有しうる。透明な制汗剤は、請求項9で請求される。キトサン及び陰イオン性界面活性剤を含有する水系の透明な化粧料製剤の例が提供される。
米国特許第5962663号(Henkel KgA社及びNorwegian Institute of Fisheries and Aquaculture Ltd社)には、公知の陽イオン性バイオポリマーを、2つの群に分けることができることが開示される。生成物の第1の群としては、高度の脱アセチル化を有し、有機酸に可溶性であり、かつ低粘度溶液を形成するが、十分な膜形成特性を有しないものが挙げられる。第2の群としては、低い程度の脱アセチル化を有し、比較的高い分子量、及び優れた膜形成特性を有するが、有機酸に溶解性が乏しく、したがって、製造するのが困難である生成物が挙げられる。本発明は、800,000から1,200,000Daの平均分子量、5,000mPas未満のBrookfield粘度(グリコール酸中で1質量パーセント)、80から88パーセントの脱アセチル化度、及び定義された条件下で、甲殻類の殻を酸性及びアルカリ性の分解に繰り返しかけることにより得られる0.3質量パーセント未満の灰分を有する新規の陽イオン性バイオポリマーに関する。キトサン型の公知の陽イオン性バイオポリマーと比較して、新規のバイオポリマーは、透明な溶液を形成し、同時に、それらの分子量が高いにもかかわらず、優れた膜形成特性を示す。本発明は、化粧品及び/又は医薬配合物、例えばヘアケア、又はスキンケア製剤、毛髪修復製剤及び外傷治癒製剤の製造のための新規のバイオポリマーの使用であって、新規のバイオポリマーが、0.01から5質量パーセントの量で示されうる、バイオポリマーの使用にも関する。軟質クリーム、保湿エマルジョン、シワ防止クリーム、回復クリーム、インテンシブケア、再生エマルジョン、インテンシブスキンケア液、高品質スキンケア液及びスキントニックからなる含水スキンケア配合物の例が提供される。
米国特許第5968488号(Henkel KgA社)には、陽イオン性バイオポリマー、クロルヒドロキシアルミニウム及びエステラーゼ阻害剤を含有する消臭製剤が開示されている。陽イオン性バイオポリマー、好ましくはキトサン型のものは、エステラーゼ産生細菌の活性を阻害すること、及び上に明記される2つの成分と連動して相乗的消臭効果が得られることが、驚くべきことに分かった。バイオポリマーは、静菌的効果を有する。同時に、陽イオン性バイオポリマーの使用は、製品の皮膚科学上の適合性における改善を導く。水系組成物の例が提供される。米国特許第5968488号には、更にスプレー塗布のための噴霧剤ガスの使用が開示されている。配合物は、ローラー(ロールオンエマルジョン)、スティック、消臭剤スプレー又はポンプスプレーとして市販されているのが好ましい。
フランス国特許公開第2701266号(Jeon)には、高い程度の脱アセチル化及び分子量を有する生物学的グレードのキトサンが開示されている。実施例7から9は、≧92%の脱アセチル化度を示したのに対して、実施例10から12は、≧85%の脱アセチル化度を示す。
欧州特許公開第1384404号(The Proctor & Gamble Company社)には、少なくとも約50質量パーセント、好ましくは少なくとも約80質量パーセントの、1から50モノマー単位を有するオリゴアミノ糖を含むフケ防止有効量の抗微生物オリゴアミノ糖を含むヘアケア組成物が開示されている。本発明は、フケ防止活性を提供するためのヘアケア組成物における抗微生物オリゴアミノ糖の使用にも関する。オリゴマー形態にあるアミノ糖(すなわち、50モノマー単位未満)、特にキトサンオリゴマーの効果は、他の形態にあるアミノ糖、例えば、高い分子量形態(すなわち、50モノマー単位超)にあるアミノ糖のものより優れていることが分かった。本明細書中で使用するのに適したオリゴアミノ糖は、好ましくは約1から約10、好ましくは1から12のpHに緩衝された(例えば、酢酸バッファー又はDIN19266の他の一次pH標準液の内の1つを使用して)水溶液中で室温(摂氏20度)で可溶性である。本発明の組成物に使用するための好ましいオリゴアミノ糖は、キトサンのオリゴマー(修飾された異性体を含め)、キトサン誘導体及びその混合物から選択される。本明細書で使用するための好ましいキトサンオリゴマーは、Primex社から入手可能なCOS-Y LDAである。キトサンオリゴマーは、優れたフケ防止活性を示すのみならず、安全な環境上のプロフィルも有する。アセチル化度の低さは、フケ防止効果にとって好ましい。最適なフケ防止活性のためのキトサンオリゴマーは、好ましくは約30パーセント未満のアセチル化度を示す。例である水を含有するシャンプー及びヘアコンディショナーが提供される。
中でも、キトサンを含む多くの製品が、発売された。即ち、Laverana社は、ドイツでLaveraブランドの下に消臭剤スプレー及びロールオンを発売した。その製品は、制汗剤とも主張された。
Jukona社は、ドイツでの彼らのJukona Roseブランドの下に、中でも、キトサンを含む消臭剤ゲルを発売した。これは、アルミニウム塩を含まないと主張された。
Scholl社は、キトサン及びクロルヒドロキシアルミニウム乳酸メンチルを含む足用制汗スプレーをベルギーで発売した。
Natura Cosmeticos社は、アルゼンチンで彼らのNatura Kaiakブランドの下に、キトサン及びクロルヒドロキシアルミニウムを含む、ロールオン制汗消臭剤を発売した。
Gummowら、Makromol. Chem.、186巻、1239〜1244頁(1985年)
Wilkeら、International Journal of Cosmetic Science、29巻、169〜179頁(2007年)
Goycooleaら、Polymer Bulletin、58巻、225〜234頁(2007年)
本発明者らは、キトサン又はその塩が、先行技術の制汗成分の欠点のない、有効な制汗成分であることを認めた。
したがって、本発明の第1の態様では、制汗組成物における制汗成分としてのキトサン又はその塩の使用であって、キトサン又はその塩が、0〜15%、好ましくは0〜12%、最も好ましくは0〜10%のアセチル化度を示し、キトサン又はその塩が、無水形態であるか、又は6.0以下、好ましくは5.5以下、最も好ましくは5.0以下のpHで、水に溶解されているかのいずれかである、使用が提供される。
本明細書の目的のために、用語「制汗組成物」は、ヒトにおける発汗又は汗の出現を防止又は減少させる組成物を意味する。
本明細書の目的のために、用語「制汗成分」は、ヒトにおける発汗又は汗の出現を防止又は減少させる成分を意味する。
本明細書の目的のために、アセチル化度は、色素結合法(Gummowら、Makromol. Chem.、186巻、1239〜1244頁(1985年))を使用して測定されるとおりである。
本発明の第2の態様では、発汗を減少又は防止する方法であって、制汗成分としてキトサン又はその塩を含む制汗組成物を局所で塗布する工程を含み、キトサン又はその塩が、0〜15%、好ましくは0〜12%、最も好ましくは0〜10%のアセチル化度を有し、キトサン又はその塩が、無水形態であるか、又は6.0以下、好ましくは5.5以下、最も好ましくは5.0以下のpHで、水に溶解されているかのいずれかである、方法が提供される。
本発明は、ここで以下を参照に更に詳細に記述される。
本発明の第1の態様では、制汗組成物における制汗成分としてのキトサン又はその塩の使用であって、キトサン又はその塩が、0〜15%、好ましくは0〜12%、最も好ましくは0〜10%のアセチル化度を示し、キトサン又はその塩が、無水形態であるか、又は6.0以下、好ましくは5.5以下、最も好ましくは5.0以下のpHで、水に溶解されているかのいずれかである、使用が提供される。
キトサンは、甲殻類の殻材料キチンの部分的に脱アセチル化された形態であり、6.0以下のpHで水に可溶性である。甲殻類からと同様に、キトサン及びその前駆体、キチンは、真菌により産生され、したがって、発酵産業の副産物からキトサンについての非動物源を強力に提供する。
理論に結び付けられることなしに、キトサン又はその塩が皮膚に塗布されるときに、キトサン又はその塩が汗と接触するようになり、およそ7.7のpHを示す毛穴に拡散でき、沈殿して、毛穴を遮断するゲルを形成し、汗の流れを減少させると考えられる。形成されたゲルは、ゲルは経時的に加水分解されるので永続的でない。
好ましいキトサンの塩は、酢酸塩、塩酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩及びその混合物からなる群から選択され、好ましくはギ酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩及びその混合物からなる群から選択される。
好ましくは、制汗組成物は、0.01〜5、好ましくは0.01〜2、最も好ましくは0.01〜1%w/wキトサン又はキトサン塩を含む。
キトサン又はその塩を、少なくとも4.0、好ましくは4.5のpHで水に溶解することができる。
一実施態様で、組成物は、足底用制汗成分としてキトサン、その塩又はその混合物を含む。
前記請求項のいずれかによる使用であって、組成物が、芳香剤、殺菌剤、静菌剤、発汗吸収剤、エステラーゼ阻害剤、界面活性剤、増粘剤、キレート化剤及び保存剤からなる群から選択される補助成分を更に含む、使用。
適切な殺菌剤としては、塩素化芳香族、例えばビグアニド誘導体が挙げられ、その内のトリクロサン(例えば、Irgasan DP300又はTriclorban)、及びクロロヘキシジンは、特定の記載の正当な根拠となる。別のグラスの有効な殺菌剤は、商標Cosmosilの下に入手可能であるようなポリアミノプロピルビグアニド塩を含む。
鉄を封鎖できるキレート化剤は、細菌の成長を遅らせ、それにより悪臭形成を阻害する。例としては、アミノポリカルボキシレート、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)又は高級同族体、例えばジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)が挙げられる。
殺菌剤及びキレート化剤は、0.1から5、特に0.1から2%w/wの濃度で一般に使用される。
組成物は、ゲルの形態にあることができるか、又はスプレー塗布に適切であるか、又はエアロゾルによる塗布に適切であるか、又はスティックアプリケーターでの塗布に適切でありうる。それらの製造のための方法は、当業者に公知である。
本発明の第2の態様では、発汗を減少又は防止する方法であって、制汗成分としてキトサン又はその塩を含む制汗組成物を局所で塗布する工程を含み、キトサン又はその塩が、0〜15%、好ましくは0〜12%、最も好ましくは0〜10%のアセチル化度を有し、キトサン又はその塩が、無水形態であるか、又は6.0以下、好ましくは5.5以下、最も好ましくは5.0以下のpHで、水に溶解されているかのいずれかである、方法が提供される。
上述の実施形態は、必要な変更を加えて使用される。
(実施例1)
エビのキトサンの破壊圧力
毛穴でのエビのキトサンのゲル強度の尺度としての破壊圧力を、従来の制汗性クロルヒドロキシアルミニウムの性能と比較して測定した。
エビのキトサンの破壊圧力
毛穴でのエビのキトサンのゲル強度の尺度としての破壊圧力を、従来の制汗性クロルヒドロキシアルミニウムの性能と比較して測定した。
材料:
エビのキトサン(Sigma-Aldrich C3646)
クロルヒドロキシアルミニウム(ACH)(Sigma-Aldrich社)
エビのキトサン(Sigma-Aldrich C3646)
クロルヒドロキシアルミニウム(ACH)(Sigma-Aldrich社)
方法:
エビのキトサンを1%w/wで水に添加して、懸濁液を形成することによりキトサン塩酸塩を調製した。その後、5.0の安定なpHが達成されるまで、室温で撹拌しながら、塩酸を添加した。遠心分離により、未溶解のキトサンを除去した。水酸化アンモニウムを使用してキトサンを沈殿させることにより、キトサン塩濃度を決定した。その後、得られた沈殿物を、室温で5分間、13000gで遠心分離した。その後、沈殿物を、洗浄し、1mlの1M水酸化アンモニウムで2回遠心分離し、沈殿物を減圧下で一夜乾燥させた。その後、得られた乾燥沈殿物を秤量して、当初の濃度を決定した。必要に応じて、5.0のpHで保存キトサン塩酸塩を塩酸水溶液で希釈することにより、実験的濃度を得た。
エビのキトサンを1%w/wで水に添加して、懸濁液を形成することによりキトサン塩酸塩を調製した。その後、5.0の安定なpHが達成されるまで、室温で撹拌しながら、塩酸を添加した。遠心分離により、未溶解のキトサンを除去した。水酸化アンモニウムを使用してキトサンを沈殿させることにより、キトサン塩濃度を決定した。その後、得られた沈殿物を、室温で5分間、13000gで遠心分離した。その後、沈殿物を、洗浄し、1mlの1M水酸化アンモニウムで2回遠心分離し、沈殿物を減圧下で一夜乾燥させた。その後、得られた乾燥沈殿物を秤量して、当初の濃度を決定した。必要に応じて、5.0のpHで保存キトサン塩酸塩を塩酸水溶液で希釈することにより、実験的濃度を得た。
人工汗を、1時間、毛管作用下で、ガラス毛管(ヒトの毛穴とほぼ同じ直径10μm)に抜き取った。その後、毛管を、1時間試験溶液に入れて、毛管に拡散させた。その後、それを直立したガラスカラムの末端上に置き、20ppmのフェノール赤溶液は毛管の下端に入れた。人工汗が、指示薬液中に漏れて、黄色から赤色に変わるのが見られるまで、水をそのカラムの頂部に導入した。水の高さを測定し、毛管開口部の栓から「漏出」するのに必要な圧力(mbar)に変換した。得られた数値を、同じプロトコールを使用してクロルヒドロキシアルミニウム(現在の制汗活性成分)と比較した。
160mg.l-1 塩化カリウム
1180mg.l-1 重炭酸ナトリウム
840mg.l-1 塩化ナトリウム
212mg.l-1 塩化アンモニウム
892mg.l-1 L-(+)-乳酸
540mg.l-1 L-メチオニン
52mg.l-1 ムチン酸
180mg.l-1 尿素
からなる水溶液(pH7.7)として人工汗を調製した。
1180mg.l-1 重炭酸ナトリウム
840mg.l-1 塩化ナトリウム
212mg.l-1 塩化アンモニウム
892mg.l-1 L-(+)-乳酸
540mg.l-1 L-メチオニン
52mg.l-1 ムチン酸
180mg.l-1 尿素
からなる水溶液(pH7.7)として人工汗を調製した。
その後、この溶液のpH(典型的には6.0〜6.2)を、0.01M水酸化ナトリウムの滴下で添加して、pHを7.7に上昇させることにより所望のpHに調整した。
結果:
試験溶液は、キトサン塩酸塩(pH5.0)及びクロルヒドロキシアルミニウム(pH未調整)の水溶液であり、両方とも%w/w濃度の範囲内にあった。結果は、Table 1(表1)に要約される。
試験溶液は、キトサン塩酸塩(pH5.0)及びクロルヒドロキシアルミニウム(pH未調整)の水溶液であり、両方とも%w/w濃度の範囲内にあった。結果は、Table 1(表1)に要約される。
37.2mbarは、垂直ガラスカラムを使用して適用しうる最大圧力であった。キトサンの濃度が増大したとき、破壊圧力が増大して、0.006から0.018%w/wの範囲にある濃度で最大破壊圧力に達したことが観察された。クロルヒドロキシアルミニウムの濃度が増加するので、破壊圧力も増大し、0.050から0.200%w/wの濃度で最大破壊圧力に達した。
結論:
エクスビボ破壊圧力試験は、エビのキトサンが、等しいか又はより低いモル及び質量濃度で、従来のクロルヒドロキシアルミニウムより優れた制汗活性があると予想されるであろうことを示した。
エクスビボ破壊圧力試験は、エビのキトサンが、等しいか又はより低いモル及び質量濃度で、従来のクロルヒドロキシアルミニウムより優れた制汗活性があると予想されるであろうことを示した。
(実施例2)
多様なキトサンの破壊圧力
実施例1で記述される評価は、他の源から得られるキトサンを含むように拡張した。
材料(追加のもの):
カニのキトサン(Sigma-Aldrich 41865)
ホワイトマッシュルームキトサン(Sigma-Aldrich 740179)
ホワイトマッシュルーム(Sigma Aldrich 740500)
クロコウジカビ(Aspergillus niger)(Clariant社製Zenvivo Aqua)
クロコウジカビ(Clariant社製Zenvivo Protect)
多様なキトサンの破壊圧力
実施例1で記述される評価は、他の源から得られるキトサンを含むように拡張した。
材料(追加のもの):
カニのキトサン(Sigma-Aldrich 41865)
ホワイトマッシュルームキトサン(Sigma-Aldrich 740179)
ホワイトマッシュルーム(Sigma Aldrich 740500)
クロコウジカビ(Aspergillus niger)(Clariant社製Zenvivo Aqua)
クロコウジカビ(Clariant社製Zenvivo Protect)
方法:
方法は、その後、毛管を、2時間(1時間ではなく)、試験溶液に入れて、毛管に拡散させる以外は、実施例1に記述のとおりであった。
方法は、その後、毛管を、2時間(1時間ではなく)、試験溶液に入れて、毛管に拡散させる以外は、実施例1に記述のとおりであった。
実施例1に先に記述されるとおり、キトサン塩酸塩を調製した。キトサン塩酸塩を調製するために使用された塩酸の代わりに酢酸を用いることにより、同様にキトサン酢酸塩を調製した。
サイズ排除クロマトグラフィーは、Reading Scientific Services Ltd社により行われた。簡潔には、その方法は、ギ酸1%v/v水溶液中で20mgのキトサンを溶解させることを含んだ。多糖参照標準を、同じ希釈剤に溶解させた。試料及び標準を、一夜静置させて、完全に溶解させた。試料を二重に調製した。ELSD検出器を具備したAgilent 1200シリーズHPLCで、分析を行った。Agilent PLアクアゲル-OH MIXED H、300×7.5mmのID、8μm粒子サイズGPCカラムで、移動相としてpH3.1で0.01Mギ酸アンモニウム水溶液(0.1%ギ酸)の緩衝液を使用して、1.0ml.分-1の流速で、クロマトグラフィー分離を達成した。
コーン及び平板形状、50mmのコーン先端部直径及び0.049mmのギャップ距離を有するAnton Paar社製MCR501レオメーターを使用して、100s-1の剪断速度で、キトサン(塩素対イオンを伴う)の剪断粘度を、0.5%w/v水溶液として測定した。
結果:
Table 2(表2)は、試験キトサンの数平均分子量及びアセチル化度を要約する。
Table 2(表2)は、試験キトサンの数平均分子量及びアセチル化度を要約する。
4つの真菌キトサンの数平均分子量は社内で決定されなかったが、2つのマッシュルームキトサンのアセチル化度は、エビ、カニ及びクロコウジカビのキトサンのものより有意に高い。
その試験溶液は、キトサン塩酸塩(pH5.0)、キトサン酢酸塩(pH5.0)及びクロルヒドロキシアルミニウム(pH未調整)の水溶液であり、全て%w/w濃度の範囲内にあった。結果は、Table 3(表3)に要約される。
この方法は、複製物内に有意な変化の程度を生じるが、酢酸塩形態であるカニ及びエビのキトサンの両方は、0.05%w/wの濃度でのクロルヒドロキシアルミニウムと比較して、0.005及び0.010%w/wの濃度でのクロルヒドロキシアルミニウムより高い破壊圧力を示した。しかし、塩酸塩形態にあるカニ及びエビのキトサンの両方は、0.05%w/wの濃度でのクロルヒドロキシアルミニウムと比較して、0.010%w/wの濃度でクロルヒドロキシアルミニウム単独より高い破壊圧力を示した。
塩酸塩形態にあるアスペルギルスのキトサンは、0.05%w/wの濃度でのクロルヒドロキシアルミニウムに比較して、0.0025、0.005及び0.010%w/wの濃度でのクロルヒドロキシアルミニウムより高い破壊圧力を示した。しかし、塩酸塩形態にあるホワイトマッシュルームのキトサンは、0.05%w/wの濃度でのクロルヒドロキシアルミニウムに比較して、0.005及び0.010%w/wの濃度でのクロルヒドロキシアルミニウムより高い破壊圧力を示さなかった。
結論:
エクスビボ破壊圧力試験は、甲殻類由来の(カニ及びエビ)キトサンの酢酸塩及び塩酸塩は、等しい又は低いモル及び質量濃度で、従来のクロルヒドロキシアルミニウムより優れた制汗活性成分であると予想されることを示した。塩酸塩形態にある真菌のキトサンは、クロルヒドロキシアルミニウムより優れた制汗活性成分であるとも予想される。対照的に、2つのホワイトマッシュルームのキトサンは、低い濃度にもかかわらず、破壊圧力試験でクロルヒドロキシアルミニウムより劣る性能を示したが、濃度が0.005から0.010%w/wまでに増大した場合に改善しなかった。これは、table 2(表2)に示される低いアセチル化度を示す甲殻類及びアスペルギルスのキトサンのためである可能性がある。
エクスビボ破壊圧力試験は、甲殻類由来の(カニ及びエビ)キトサンの酢酸塩及び塩酸塩は、等しい又は低いモル及び質量濃度で、従来のクロルヒドロキシアルミニウムより優れた制汗活性成分であると予想されることを示した。塩酸塩形態にある真菌のキトサンは、クロルヒドロキシアルミニウムより優れた制汗活性成分であるとも予想される。対照的に、2つのホワイトマッシュルームのキトサンは、低い濃度にもかかわらず、破壊圧力試験でクロルヒドロキシアルミニウムより劣る性能を示したが、濃度が0.005から0.010%w/wまでに増大した場合に改善しなかった。これは、table 2(表2)に示される低いアセチル化度を示す甲殻類及びアスペルギルスのキトサンのためである可能性がある。
特に、Gummowらにより記述される色素結合法を使用して計算されるとおり範囲0〜10%でのアセチル化度を示すキトサン塩が、等しい又は低いモル及び質量濃度で、従来のクロルヒドロキシアルミニウムより優れた制汗活性成分であると思われる。
(実施例3)
141ミクロンの毛管を使用した種々のキトサンの毛穴遮断における研究
Wilkeら(International Journal of Cosmetic Science、29巻、169〜179頁(2007年))により、汗腺内部直径の分布は、大きな毛穴直径サイズ範囲でのキトサンの影響を試験するために、10〜120μmに変動し、141ミクロン直径の毛管でのキトサン(pH5.0での水溶液として)の破壊圧力を決定した。
141ミクロンの毛管を使用した種々のキトサンの毛穴遮断における研究
Wilkeら(International Journal of Cosmetic Science、29巻、169〜179頁(2007年))により、汗腺内部直径の分布は、大きな毛穴直径サイズ範囲でのキトサンの影響を試験するために、10〜120μmに変動し、141ミクロン直径の毛管でのキトサン(pH5.0での水溶液として)の破壊圧力を決定した。
方法:
これは、Camag社により製造され、VWR International社、Lutterworth、UKを通して得ることができる0.5μlのTLC滴下ピペットを利用した。既知量(0.5μl)及び毛管の長さ(3.2cm)から、内部直径を141μmと計算することが可能であった。
これは、Camag社により製造され、VWR International社、Lutterworth、UKを通して得ることができる0.5μlのTLC滴下ピペットを利用した。既知量(0.5μl)及び毛管の長さ(3.2cm)から、内部直径を141μmと計算することが可能であった。
実施例1により調製された人工汗を、毛管作用により141μmの毛管に抜き取り、毛管は、5秒以内に満たされることが認められた。その後、毛管を、1時間の間所望の濃度及びpHで試験すべき活性成分の溶液に懸濁させた。その後、毛管を活性溶液から取り除き、破壊圧力の測定を行う前におよそ15分間乾燥させた。これにより、そうしなければ毛管の外側の残存活性溶液によりマスクされると思われる、汗の漏出を観察できた。毛管を乾燥させるためのティッシュペーパーの使用は、毛管内から材料が抜き出されてしまう恐れがあるので避けた。
破壊圧力について測定されるべき毛管を、141μm毛管についての正確なサイズのアダプターを使用して破壊圧力リグに挿入した。リグは、圧力センサー(OmegaDyne Inc.社、OH, USA、モデルPXM409、最大178mBar)を含み、即時読出しは、センサー製造業者により供給されるソフトウエア(TRH Control、OmegaDyne Inc.社、OH, USA)を使用して、コンピュータスクリーンで利用可能である。毛管の先端からの水の可視的漏出が起こる圧力が、認められる。汗が、毛管の先端から出現するのが見られるまで、毛管に加える静圧を、0.05ml/分の速度で徐々に増大させた。汗が出てくる圧力を認め、記録した。
結果:
結果はTable 4(表4)で要約され、実施例2で10ミクロン直径の毛管で先に試験されたキトサン全てが、141ミクロン直径の毛管のある程度の遮断を示したことを示す。
結果はTable 4(表4)で要約され、実施例2で10ミクロン直径の毛管で先に試験されたキトサン全てが、141ミクロン直径の毛管のある程度の遮断を示したことを示す。
データは、正規分布に基づいた解析技術に必須な仮定が有効になることを満たしていないことに留意された。例えば、データは、最大圧力値により制限され、自由に元のものをこれに替えることはできない。したがって、平均及び標準偏差による解析は、正当化されない。標準を使用する代わりに、正規性を想定しないノンパラメトリック法(Wilcoxon順位和検定)が、破壊圧力の間の差を調査するために用いられた。
結論:
10及び141μmの両方の毛管直径でのエクスビボ破壊圧力試験データは、全体のエクリン汗腺に関連があるとみなされ、したがって、多様なキトサン(塩素対イオン)は、汗腺サイズの全体の範囲にわたり制汗剤活動として機能するであろうことが予測されることが明らかである。
10及び141μmの両方の毛管直径でのエクスビボ破壊圧力試験データは、全体のエクリン汗腺に関連があるとみなされ、したがって、多様なキトサン(塩素対イオン)は、汗腺サイズの全体の範囲にわたり制汗剤活動として機能するであろうことが予測されることが明らかである。
(実施例4)
141ミクロン毛管を用いた毛穴遮断におけるキトサン濃度の効果
塩酸塩として先に試験したエビ及びマッシュルーム(Sigma-Aldrichコード740179)キトサンを、pH5.0で、ある範囲の濃度で、水に溶解させた。
141ミクロン毛管を用いた毛穴遮断におけるキトサン濃度の効果
塩酸塩として先に試験したエビ及びマッシュルーム(Sigma-Aldrichコード740179)キトサンを、pH5.0で、ある範囲の濃度で、水に溶解させた。
方法:
実施例3の方法を使用した。
実施例3の方法を使用した。
結果:
結果は、Table 5(表5)に要約される。エビのキトサンは、0.2%w/vで最大圧力センサー読み取りに達するのに対して、マッシュルームキトサン(Sigma-Aldrichコード740179)については、0.2%w/vより大きな値が必要とされる。これは、同じ濃度でのキトサンの分子量における差、及び粘度に反映する。
結果は、Table 5(表5)に要約される。エビのキトサンは、0.2%w/vで最大圧力センサー読み取りに達するのに対して、マッシュルームキトサン(Sigma-Aldrichコード740179)については、0.2%w/vより大きな値が必要とされる。これは、同じ濃度でのキトサンの分子量における差、及び粘度に反映する。
カニのキトサンについては、到達可能な最大濃度は、0.16%w/vであり、この濃度について、111±38mBarの平均漏出値を得た。他のキトサン(ホワイトマッシュルーム(White Mushroom)コード740500、アスペルギルス(Aspergillus)のZenvivo Aqua及びZenvivo Protect)と、それぞれ0.93、0.97及び0.69%w/vまでの濃度の増大と共に、漏出値に有意な差はなかった。これは、実施例2で表された10μm毛管を用いた初期データが、最低の分子量を有する2つのアスペルギルスのキトサンで濃度影響を示したので、試験された最低の3つの分子量のキトサンが、より広い141μm直径の毛管を遮断する上で有効性が低いことを暗示した。
結論:
キトサンによる毛穴遮断の有効性は、分子量に依存し、より高い分子量のポリマーがいっそう有効である。
キトサンによる毛穴遮断の有効性は、分子量に依存し、より高い分子量のポリマーがいっそう有効である。
(実施例5)
キトサンの溶解性
エビのキトサン溶解性のpH依存性を評価し、その毛穴遮断能力を決定した。
キトサンの溶解性
エビのキトサン溶解性のpH依存性を評価し、その毛穴遮断能力を決定した。
方法:
100mlの脱イオン水にエビのキトサン(1%w/v)を分散させることにより、必要とされるpHにあるエビのキトサン(C3646)溶液を得た。結果物のpHを、9.6と測定した。6.2の安定なpH読み取りが5分間得られるまで、0.1M塩酸滴下の添加によりpHを低下させ、その時点で、10ml混合物の試料を除去し、10分間5200gで遠心分離し、上清を収集した。その後、残りのキトサン分散体を、0.1M塩酸のさらなる添加でpH6.1に調整し、pHが安定である場合、試料採取及び遠心分離の工程を繰り返して、pH6.1試料を得た。この工程を繰り返してpH6.0及びpH5.9試料を得た。
100mlの脱イオン水にエビのキトサン(1%w/v)を分散させることにより、必要とされるpHにあるエビのキトサン(C3646)溶液を得た。結果物のpHを、9.6と測定した。6.2の安定なpH読み取りが5分間得られるまで、0.1M塩酸滴下の添加によりpHを低下させ、その時点で、10ml混合物の試料を除去し、10分間5200gで遠心分離し、上清を収集した。その後、残りのキトサン分散体を、0.1M塩酸のさらなる添加でpH6.1に調整し、pHが安定である場合、試料採取及び遠心分離の工程を繰り返して、pH6.1試料を得た。この工程を繰り返してpH6.0及びpH5.9試料を得た。
秤量したEppendorfマイクロ管に1ml添加し、0.5mlの28%水酸化アンモニウムを添加することにより、キトサン溶液の濃度を決定した。混合した後、その管の内容物を、5分間、13,000rpmで遠心分離し、その後、上清を除去し、ペレットを、各工程で遠心分離で1M水酸化アンモニウム中で2回洗浄した。2回目の洗浄の後、上清を除去し、ペレットを一夜減圧下で乾燥させて、残渣アンモニア/水を除去した。乾燥ペレットを含有する管を秤量し、キトサンの濃度を決定した。
実施例3に記述される方法により141ミクロン直径の毛管を用いて、試料を、それらの毛穴遮断有効性についても試験した。
結果:
結果は、Table 6(表6)に要約される。pH6.2で、キトサンが検出されないことを認めたので、これは、エビのキトサンが溶解性であるpHより大きいと思われる。pH6.1で、分散されるキトサンの最大濃度が、0.07%w/vであったのに対して、6.0及び5.9で、0.1%w/vのレベルを計算した。
結果は、Table 6(表6)に要約される。pH6.2で、キトサンが検出されないことを認めたので、これは、エビのキトサンが溶解性であるpHより大きいと思われる。pH6.1で、分散されるキトサンの最大濃度が、0.07%w/vであったのに対して、6.0及び5.9で、0.1%w/vのレベルを計算した。
pH6.0及び6.1での試料の毛穴遮断能力は、同等に見えるが、pH5.9での試料の能力は、pH6.0での試料と同じ量のエビのキトサンを明らかに含むにもかかわらず、著しく優れている。これは、より高いpH(pH7.7)の汗との接触によるキトサンのゲル化は、pH差の大きさに敏感となりうることを暗示するであろう。
結論:
エビのキトサンは、pH6.0超で、0.1%w/vの濃度でほんの部分的に可溶性であり、したがって、このpHで毛穴遮断効果を示さない。
エビのキトサンは、pH6.0超で、0.1%w/vの濃度でほんの部分的に可溶性であり、したがって、このpHで毛穴遮断効果を示さない。
(実施例6)
汗pHの効果
ヒトのエクリン汗pHは、6.2から7.7の範囲で変化することが知られており、毛穴遮断におけるこのpH範囲の効果が、141ミクロン直径の毛管で評価された。
汗pHの効果
ヒトのエクリン汗pHは、6.2から7.7の範囲で変化することが知られており、毛穴遮断におけるこのpH範囲の効果が、141ミクロン直径の毛管で評価された。
方法:
141ミクロン直径の毛管のために使用される方法は、人工汗が以下に記述されるとおり調製される以外は、実施例3に記述されるものであった。
141ミクロン直径の毛管のために使用される方法は、人工汗が以下に記述されるとおり調製される以外は、実施例3に記述されるものであった。
キトサンは、Table 2(表2)に規定されるものであった。
実施例1に記述される手段で、人工汗を調製し、この溶液のpH(典型的には6.0〜6.2)を、0.01M水酸化ナトリウムの滴下の添加により所望のpHに調製して、pHを6.7、7.2、7.7、>8に上げるか、又は0.01M塩酸の滴下の添加によりpHを<6に下げた。
結果:
結果は、図1に要約される。
結果は、図1に要約される。
エビのキトサンについては、pHが5.97から6.6に増大するので、破壊圧力における著しい増加があった。その後、破壊圧力における減少が、pH7.7で観察され、Goycooleaら(Polymer Bulletin、58巻、225〜234頁(2007年))によるため、pH7.6あたりで、粘性溶液から結晶性固体までのキトサンの状態の変化のためであろう。
マッシュルーム及びクロコウジカビから得られるもののような低分子量のキトサンについては、本実施例で使用される0.1%w/vの濃度ではほとんど毛穴遮断効果はなく、したがって、汗pH範囲を超える破壊圧力における変化はほとんどない。
結論:
ある範囲のキトサンの毛穴遮断効果は、ヒトのエクリン汗の典型的なpH範囲より有効である。
ある範囲のキトサンの毛穴遮断効果は、ヒトのエクリン汗の典型的なpH範囲より有効である。
(実施例7)
キトサン対イオンの効果
ある範囲の酸を用いたキトサンの溶解性を評価し、毛穴遮断における有効性を測定した。
キトサン対イオンの効果
ある範囲の酸を用いたキトサンの溶解性を評価し、毛穴遮断における有効性を測定した。
方法:
ある範囲の0.1M酸溶液での0.5%w/vエビのキトサンC3646の溶解性を、目視で評価した。
ある範囲の0.1M酸溶液での0.5%w/vエビのキトサンC3646の溶解性を、目視で評価した。
多様な対イオンを用いたエビのキトサンC3646の毛穴遮断能力を、141ミクロン直径の毛管で評価した。キトサンの濃度は、0.05から0.20%w/vまで変化した。
141ミクロン直径の毛管のために使用される方法は、実施例3に記述された。
結果:
エビのキトサンC3646は、酢酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、リンゴ酸、マレイン酸、プロピオン酸、コハク酸、ギ酸、乳酸及び塩酸により溶解された。エビのキトサンC3646は、リン酸及び酒石酸により主に溶解された。エビのキトサンC3646は、クエン酸及び硫酸によりほとんど溶解されなかった。
エビのキトサンC3646は、酢酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、リンゴ酸、マレイン酸、プロピオン酸、コハク酸、ギ酸、乳酸及び塩酸により溶解された。エビのキトサンC3646は、リン酸及び酒石酸により主に溶解された。エビのキトサンC3646は、クエン酸及び硫酸によりほとんど溶解されなかった。
破壊圧力についての結果は、Table 7(表7)に要約される。対イオンは、破壊圧力における効果をほとんど示さないように見える。
結論:
対イオンの特性は、破壊圧力における効果をほとんど示さないように見える。
対イオンの特性は、破壊圧力における効果をほとんど示さないように見える。
(実施例8)
アルミニウム活性成分の効果
3つの市販のアルミニウム系制汗活性成分の効果を、141ミクロン直径の毛管を使用して評価した。
アルミニウム活性成分の効果
3つの市販のアルミニウム系制汗活性成分の効果を、141ミクロン直径の毛管を使用して評価した。
材料:
塩化アルミニウム(AlCl3)
活性化ジルコニウムアルミニウムグリシン(AZAG)
塩化アルミニウム(AlCl3)
活性化ジルコニウムアルミニウムグリシン(AZAG)
方法:
141ミクロン直径の毛管のために使用される方法は、実施例3に記述された。
141ミクロン直径の毛管のために使用される方法は、実施例3に記述された。
結果:
結果は、Table 8(表8)に要約される。
結果は、Table 8(表8)に要約される。
141ミクロン直径の毛管については、実際の毛穴遮断効果で、アルミニウム系活性成分のいずれでも観察されたものはなかった。20%w/vまでの濃度も評価された一方で、毛穴遮断は、なお改善されなかった。しかし、これらの溶液のpHは、pH1程度に低く、したがって、弱い緩衝人工汗によりゲル化されそうになかった。
結論:
3つのアルミニウム系活性成分、AlCl3、ACH及びAZAGは、141ミクロン直径の毛管である程度の毛穴遮断能力を示した。
3つのアルミニウム系活性成分、AlCl3、ACH及びAZAGは、141ミクロン直径の毛管である程度の毛穴遮断能力を示した。
(実施例9)
白色汚染評価
クロルヒドロキシアルミニウムと比較したエビのキトサンの白色汚染能を、黒色布で評価した。腋の下域における衣類の汚染の正確な比較のために、汗との反応後の材料の形態、すなわち、クロルヒドロキシアルミニウムから形成される水酸化アルミニウム及びキトサン塩(例えば、塩酸塩又は酢酸塩)から形成される天然キトサンを使用した。
白色汚染評価
クロルヒドロキシアルミニウムと比較したエビのキトサンの白色汚染能を、黒色布で評価した。腋の下域における衣類の汚染の正確な比較のために、汗との反応後の材料の形態、すなわち、クロルヒドロキシアルミニウムから形成される水酸化アルミニウム及びキトサン塩(例えば、塩酸塩又は酢酸塩)から形成される天然キトサンを使用した。
材料:
黒色綿布
黒色綿布
方法:
100mlの水に10mgの塩化アルミニウムを溶解することにより、塩化アルミニウムの水溶液を調製した。10mlの0.1M水酸化ナトリウム水溶液を塩化アルミニウムの溶液に添加することにより、水酸化アルミニウム(クロルヒドロキシアルミニウムが汗と反応したときに形成される)をゲルとして調製した。結果物のゲルを、100mlの水の2アリコート量で洗浄して、ナトリウム塩を除去し、及び100mlのエタノールの2アリコート量で残渣の水を除去し、水及びエタノールは、遠心分離により分離された。その後、得られる材料を、100mlエタノールに再懸濁し、その後乾燥させて、%w/w濃度を決定した。
100mlの水に10mgの塩化アルミニウムを溶解することにより、塩化アルミニウムの水溶液を調製した。10mlの0.1M水酸化ナトリウム水溶液を塩化アルミニウムの溶液に添加することにより、水酸化アルミニウム(クロルヒドロキシアルミニウムが汗と反応したときに形成される)をゲルとして調製した。結果物のゲルを、100mlの水の2アリコート量で洗浄して、ナトリウム塩を除去し、及び100mlのエタノールの2アリコート量で残渣の水を除去し、水及びエタノールは、遠心分離により分離された。その後、得られる材料を、100mlエタノールに再懸濁し、その後乾燥させて、%w/w濃度を決定した。
エビのキトサン10mg(Sigma-Aldrich社、C3646)を、ガラスビーズを含有する2mlマイクロ管(0.425〜0.600mm直径)中の1mlエタノールに懸濁し、30分間ワーリー混合にかけて、微細懸濁液を生成した。ボール及びキトサンの大きな分画を定着させた後に、上清を別の管に取り出した。アリコート量の上清を、秤量した管で乾燥して、%w/w濃度を0.7mg.ml-1と決定した。
水酸化アルミニウム懸濁液を、エタノール中で0.64mg.ml-1に希釈し、それは、アルミニウム含有物の点から0.7mg.ml-1クロルヒドロキシアルミニウムに等価であった。14アリコート量の0.1mlの希釈された水酸化アルミニウム懸濁液又はエビのキトサン上清を、黒色綿布に浸漬し、ヘアードライヤーからの熱い空気が、添加の間のエタノールの蒸散に使用される。この手段は、布の小さくかつ等しい領域に析出した1mgの水酸化アルミニウム又はエビのキトサンの等価物を与えた。
Konica Minolta社製Spectrophotometer CM-2600dを使用して、水酸化アルミニウム又はエビのキトサンの塗布の前後の布のL*a*b*(CIELAB)値を得た。
結果:
水酸化アルミニウム又はエビのキトサンの塗布の前後の布のL*a*b*(CIELAB)値における変化は、table 4(表9)で示される。
水酸化アルミニウム又はエビのキトサンの塗布の前後の布のL*a*b*(CIELAB)値における変化は、table 4(表9)で示される。
等しいレベルの活性成分で、アルミニウム塩のしみは、ΔL*値の基準で、エビのキトサンしみより4倍超「白い」であった。
結論:
結果の根拠で、エビのキトサンが、アルミニウム塩と同じ質量パーセントで添加される場合でさえ、エビのキトサンを含有する制汗剤が、アルミニウム塩を含有する制汗剤より衣類のしみが顕著に少なくなることが予想される。
結果の根拠で、エビのキトサンが、アルミニウム塩と同じ質量パーセントで添加される場合でさえ、エビのキトサンを含有する制汗剤が、アルミニウム塩を含有する制汗剤より衣類のしみが顕著に少なくなることが予想される。
Claims (9)
- キトサン又はその塩が、0〜40%、好ましくは0〜15%、更に好ましくは0〜12%、最も好ましくは0〜10%のアセチル化度を有し、キトサン又はその塩が、無水形態であるか、又は6.0以下、好ましくは5.5以下、最も好ましくは5.0以下のpHで、水に溶解している、制汗組成物における制汗成分としてのキトサン又はその塩の使用。
- キトサンの塩が、酢酸塩、塩酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩及びその混合物からなる群から選択され、好ましくはギ酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩及びその混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
- 前記制汗組成物が、0.01〜5%、好ましくは0.01〜2%、最も好ましくは0.01〜1%w/wのキトサン又はキトサン塩を含む、請求項1又は請求項2に記載の使用。
- 前記キトサン又はその塩が、少なくとも4.0、好ましくは4.5のpHで水に溶解している、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用。
- 前記制汗組成物が、足底用制汗成分としてキトサン、その塩又はそれらの混合物を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
- 前記制汗組成物が、芳香剤、殺菌剤、静菌剤、発汗吸収剤、エステラーゼ阻害剤、界面活性剤、増粘剤、キレート化剤及び保存剤からなる群から選択される補助成分を更に含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
- 前記制汗組成物が、ゲルの形態であるか、又はスプレー塗布に適切であるか、又はエアロゾルによる塗布に適切であるか、又はスティックアプリケーターでの塗布に適切である、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。
- 制汗成分としてキトサン又はその塩を含む制汗組成物を局所塗布する工程を含み、キトサン又はその塩が、0〜15%、好ましくは0〜12%、最も好ましくは0〜10%のアセチル化度を有し、前記キトサン又はその塩が、無水形態であるか、又は6.0以下、好ましくは5.5以下、最も好ましくは5.0以下のpHで、水に溶解している、発汗を減少又は防止する方法。
- 制汗成分としてキトサン又はその塩を含み、前記キトサン又はその塩が、0〜40%、好ましくは0〜15%、更に好ましくは0〜12%、最も好ましくは0〜10%のアセチル化度を有し、前記キトサン又はその塩が、無水形態であるか、又は6.0以下、好ましくは5.5以下、最も好ましくは5.0以下のpHで、水に溶解している、発汗を減少又は防止するのに使用するための局所制汗組成物。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP13189911.4 | 2013-10-23 | ||
EP13189911 | 2013-10-23 | ||
PCT/EP2014/070911 WO2015058935A1 (en) | 2013-10-23 | 2014-09-30 | Anti-perspirant composition |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016538268A true JP2016538268A (ja) | 2016-12-08 |
Family
ID=49447491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016526029A Withdrawn JP2016538268A (ja) | 2013-10-23 | 2014-09-30 | 制汗組成物 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20160271045A1 (ja) |
EP (1) | EP3060310A1 (ja) |
JP (1) | JP2016538268A (ja) |
CN (1) | CN105636651A (ja) |
AU (1) | AU2014339280B2 (ja) |
CA (1) | CA2927697A1 (ja) |
EA (1) | EA201690565A1 (ja) |
MX (1) | MX2016005339A (ja) |
WO (1) | WO2015058935A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014221673A1 (de) | 2014-10-24 | 2016-04-28 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Chitosanhaltige schweißhemmende kosmetische Mittel, welche frei sind von Halogeniden und/oder Hydroxyhalogeniden von Aluminium und/oder Zirconium |
EP3452006B1 (de) * | 2016-05-03 | 2021-01-20 | Thomas Brunner Hygiene GmbH | Transpirationshemmende zusammensetzung |
CN106176322A (zh) * | 2016-08-30 | 2016-12-07 | 杭州国光旅游用品有限公司 | 一种止汗湿巾及其制备方法 |
WO2018099931A1 (en) | 2016-12-01 | 2018-06-07 | Unilever Plc | Anti-perspirant composition comprising chitosan |
US11376199B2 (en) | 2019-03-12 | 2022-07-05 | The Procter & Gamble Company | Anhydrous cosmetic compositions and uses |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR970008132B1 (ko) | 1993-02-08 | 1997-05-21 | 전동원 | 생체 임상의학용 키틴 및 키토산 제조방법 |
US5770187A (en) * | 1994-03-18 | 1998-06-23 | Kao Corporation | Porous particulate and cosmetic |
DE4442987C2 (de) | 1994-12-02 | 1997-04-17 | Henkel Kgaa | Kationische Chitinabbauprodukte |
DE19540296C2 (de) * | 1995-10-28 | 1998-01-29 | Henkel Kgaa | Desodorierende Zubereitungen |
IT1283042B1 (it) * | 1996-05-21 | 1998-04-07 | Condea Augusta Spa | Composizioni cosmetiche deodoranti e/o antitraspiranti |
US5968488A (en) | 1996-10-21 | 1999-10-19 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Deodorizing preparations containing cationic biopolymers, aluminum hydrochlorate and esterase inhibitors |
CA2356840A1 (en) * | 1998-12-24 | 2000-07-06 | Four Star Partners | Compositions and methods of using the same |
DE10014529A1 (de) | 2000-03-23 | 2001-09-27 | Cognis Deutschland Gmbh | Desodorierende Zubereitungen mit nanoskaligen Chitosanen und/oder Chitosanderivaten |
EP1190702A1 (en) * | 2000-09-22 | 2002-03-27 | Ciba SC Holding AG | Chitosan emulsion formulation |
CA2352006C (en) * | 2001-06-29 | 2008-01-08 | Metso Woodhandling Oy | Method for defrosting logs and a defrosting apparatus |
GB0126923D0 (en) | 2001-11-09 | 2002-01-02 | Procter & Gamble | Chitosan compositions |
DE10206237A1 (de) * | 2002-02-15 | 2003-08-28 | Cognis Deutschland Gmbh | Desodorierende Zubereitungen mit Chitosanen und/oder Chitosanderivaten |
DE10208550A1 (de) | 2002-02-27 | 2003-09-04 | Cognis Deutschland Gmbh | Transparente kosmetische Zubereitungen |
EP1384404A1 (en) | 2002-07-23 | 2004-01-28 | The Procter & Gamble Company | Hair care compositions |
DE102004049282A1 (de) * | 2004-10-09 | 2006-04-20 | Beiersdorf Ag | Kosmetische oder dermatologische Formulierung enthaltend Chitosan |
DE102005029385B4 (de) * | 2005-06-23 | 2018-12-27 | Beiersdorf Ag | Wirkstoffkombinationen aus Glycopyrroniumbromid und Chitosan |
GB0526136D0 (en) * | 2005-12-22 | 2006-02-01 | Unilever Plc | Antiperspirant compositions |
-
2014
- 2014-09-30 JP JP2016526029A patent/JP2016538268A/ja not_active Withdrawn
- 2014-09-30 EA EA201690565A patent/EA201690565A1/ru unknown
- 2014-09-30 AU AU2014339280A patent/AU2014339280B2/en not_active Ceased
- 2014-09-30 US US15/030,386 patent/US20160271045A1/en not_active Abandoned
- 2014-09-30 EP EP14777339.4A patent/EP3060310A1/en not_active Withdrawn
- 2014-09-30 CA CA2927697A patent/CA2927697A1/en not_active Abandoned
- 2014-09-30 MX MX2016005339A patent/MX2016005339A/es unknown
- 2014-09-30 CN CN201480058270.6A patent/CN105636651A/zh active Pending
- 2014-09-30 WO PCT/EP2014/070911 patent/WO2015058935A1/en active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3060310A1 (en) | 2016-08-31 |
US20160271045A1 (en) | 2016-09-22 |
WO2015058935A1 (en) | 2015-04-30 |
CN105636651A (zh) | 2016-06-01 |
AU2014339280A1 (en) | 2016-05-05 |
AU2014339280B2 (en) | 2017-05-18 |
MX2016005339A (es) | 2016-08-11 |
CA2927697A1 (en) | 2015-04-30 |
EA201690565A1 (ru) | 2016-10-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8057786B2 (en) | Cosmetic and dermatological compositions in particular for the treatment of keratin containing substrates | |
CN103222931B (zh) | 含有薄荷呋喃和薄荷醇的组合物 | |
CN103260600B (zh) | 包含黄原胶、纤维素胶和卡波姆的水性口腔护理组合物 | |
JP2016538268A (ja) | 制汗組成物 | |
BRPI0619269A2 (pt) | composição antibacteriana para contato com a mucosa ou outros tecidos da cavidade oral, composição para cuidados orais, uso de um escleroglucano, processo para preparação de uma formulação cosmética ou dermatológica, concentrado e, método de reduzir o número de bactérias e/ou minimizar a adesão de bactérias na mucosa oral | |
EP2934454A1 (en) | Anti-dandruff composition | |
WO2018099931A1 (en) | Anti-perspirant composition comprising chitosan | |
JP5989227B2 (ja) | 皮膚用ジェル状組成物 | |
BR112017012806B1 (pt) | complexo de polifosfato de zinco solúvel e método de produção de polifosfato de zinco | |
WO2013081055A1 (ja) | デオドラント組成物 | |
JP5825053B2 (ja) | 液体制汗デオドラント組成物 | |
JP5827079B2 (ja) | 粉体含有皮膚外用剤 | |
JP2016169188A (ja) | 皮膚外用剤 | |
EP3777825A1 (en) | Composition of freeze-dried formulation, cosmetic kit for external use on skin including the same, and its use | |
EP3996663B1 (en) | Hair care composition comprising antidandruff agent | |
KR100786492B1 (ko) | 틱소트로피성 젤상 화장료 조성물 | |
BR112017012807B1 (pt) | Composição para higiene bucal e uso de um complexo solúvel de polifosfato de zinco na preparação da mesma | |
RU2681525C2 (ru) | Композиции для личной гигиены с фосфатом цинка в качестве активного вещества | |
EP3374032A1 (en) | Anti-perspirant composition | |
CA2972238C (en) | Personal care composition with zinc phosphate active | |
JP2002060315A (ja) | アスコルビン酸含有増粘組成物 | |
JP6284437B2 (ja) | 体臭抑制剤 | |
JPH11349470A (ja) | 外用剤組成物 | |
AU2019259322A1 (en) | Anti-perspirant preparation comprising alkaline-earth metal salts | |
RU2824000C1 (ru) | Микрокапсулы и содержащие их косметические композиции |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170731 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20170901 |