JP2016537573A - 冷却材及び/又は封止材の流動挙動が向上したメカニカルシール装置 - Google Patents

冷却材及び/又は封止材の流動挙動が向上したメカニカルシール装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、回転スライドリング(3)と回転スライドリング(3)との間にシーリングギャップ(5)を画成する固定スライドリング(4)とを有するメカニカルシール(2)と、内部周辺領域(60)を有するハウジング部品(6)とを備えるメカニカルシール装置であって、ハウジング部品(6)は、流入領域と、スライドリングへと導かれた流体を排出するための流出開口(7)とを有し、流入領域は、ハウジング部品(6)内に形成され、周方向に延在しつつ、流出開口(7)へ向かって連続的に深くなり、流出開口(7)に開口する少なくとも一つの移行流路(8;9)を備えるメカニカルシール装置に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、メカニカルシールのスライドリングへと供給される媒体、特に冷却材及び/又は封止材の流動挙動が向上したメカニカルシール装置に関する。
様々なデザインのメカニカルシール装置が従来技術より知られている。典型的には、内部搬送装置によって搬送される冷却材及び/又は封止材がメカニカルシール装置に供給される。このような装置の一例が特許文献1より知られおり、特許文献1では、テスラポンプが内部搬送装置として使用されている。その他の搬送装置としては、例えば、ポンプリングがある。流体通路は、内部搬送装置からスライドリングへと延在し、そこから流体がハウジングに設けられた流出孔を介して排出される。ここで、流出孔は、スライドリングに対して径方向に沿って設けられている。しかし、メカニカルシールに供給された流体は、回転スライドリングの回転や軸方向での供給によって何度かその流動方向が必然的に変わるため、流体に流動損失が発生する可能性がある。このため、内部搬送装置による大きな力の印加を要する。特に、流体は、メカニカルシールの領域においては回転スライドリングにより周方向に加速されるが、その後、径方向に排出されなければならないからである。
独国特許出願公開第102011118294.6
本発明は、スライドリングへと供給される流体の内部損失の低減を可能としつつ、シンプルなデザインで、コスト効率良く簡単に製造できるメカニカルシール装置を提供することを目的とする。
上記目的は、請求項1の特徴を有するメカニカルシール装置によって達成される。本発明の好適な改良を従属項に示す。
請求項1の特徴を有する発明に係るメカニカルシール装置は、メカニカルシールのスライドリングへと供給される例えば封止材又は冷却材等の流体の流動損失が大幅に低減されるという利点を有する。この場合、メカニカルシール装置内で低損失流動が実現されるので、同じ駆動力を有する搬送装置を用いつつ、特に供給される流体の質量流量を増加できる。その結果、例えば、ハウジングの流出孔の寸法を結果的に増加したり、内部搬送装置の出力を増加したりすることなく、スライドリングに対する冷却効果を向上できる。本発明によると、メカニカルシール装置は、回転スライドリングと固定スライドリングとを有するメカニカルシールに加え、内部円筒状周辺領域を有するハウジング部品を備える。ハウジング部品は、流入領域と、スライドリングへと供給された流体を排出するための流出開口とを備える。本発明によると、流入領域は、流出開口の入口領域において、流動損失を低減できる。流入領域は、周方向に延在しつつ、流出開口へ向かって連続的に深くなる少なくとも一つの移行流路を備える。この移行流路は、内部円筒状周辺領域においてハウジング部品内に形成され、流出開口に開口する。
特に好適には、流出開口はスライドリングの径方向外側に配置される。特に好適には、流出開口は回転スライドリング又はシーリングギャップの径方向外側に完全に重なって位置する。回転スライドリングによって周方向に加速された流体は、これにより、流動損失が低減されつつ、移行流路へ、更には流出開口へと供給される。
好適には、メカニカルシール装置は、内部搬送装置を更に備える。特に好適には、内部搬送装置はポンプリング又はテスラポンプである。特に好適には、流出開口の移行流路は、内部搬送装置の径方向に重なって位置する。これにより、内部供給装置によって搬送された流体が直接移行流路へと、従って流出開口へと確実に流れる。好適には、流出開口は、内部搬送装置の径方向外側に重なって配置される。更に好適には、例えば、ポンプリングとテスラポンプの二つの内部搬送装置を、一方が他方の後方に接続されるように設けることができる。
更に好適には、流出開口は、スライドリングの径方向に対して所定の角度で設けられ、そのように径方向に対して傾斜した流出開口に、移行流路が開口する。特に好適には、流出開口は、スライドリングの径方向に対して傾斜した取込領域と径方向に延在する主領域とを備え、好適には流出開口の傾斜した取込領域内への流入が発生する。
本発明の更に好適な実施形態によると、メカニカルシール装置は、流出開口の第1移行流路の反対側に配置され、周方向に延在し、流出開口へ向かって連続的に深くなる第2移行流路を更に備える。この結果、スライドリングに供給された流体を、回転方向に関係なく、より効果的に排出できる。二つの移行流路は、流出開口を挟んで互いに向かい合うように位置するので、回転方向に関係なくどちらの場合にも、流体を流出開口へ流入しやすくすることができる。特に好適には、第1及び第2移行流路は、流出開口に対して互いに対称に配置される。
更に好適には、流出開口は、共通の主領域に共に開口する第1及び第2取込領域を備える。第1及び第2取込領域は、主領域の中心線に対して互いに対称に配置される。このデザインは、特に好適には、回転方向に関係なく流体を流入させることに同様に適している。二つの取込領域は好適には互いに対称に形成され、それぞれ個別の移行流路を有する。
特に好適には、移行流路は、移行流路の基部が平面上に広がるように形成される。流体の流出開口への効果的な流入がこれにより実現する。また、移行流路を非常に簡単でコスト効果の高い方法、例えば切削処理方法によって製造できる。
流れを向上させるためには、移行流路と流出開口との間の移行領域をアーチ状湾曲輪郭として形成することが好ましい。移行流路から流出開口への緩やかな移行がこれにより実現する。
更に好適には、メカニカルシール装置は、流出開口を一つのみを備える。これにより、ハウジング部品に一つの流出開口しか設ける必要が無いため、ハウジング部品に更に別の部品や開口、例えばハウジングを取り付けるための部品や追加の流体流路等を設けるための空間を十分に残すことができる。好適には、流出開口は、主領域と取込領域とを備え、取込領域は主領域に対して所定の角度で配置され、主領域と取込領域の中心軸は、メカニカルシール装置の長手軸に対して垂直な同じ平面上にある。また、取込領域を、径方向に延在する主領域に対して、メカニカルシール装置の軸方向に傾斜するように設けることもできる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。同様の部品又は機能的に同一の動作を行う部品には、同様の符号を付す。
本発明の第1実施形態に係るメカニカルシール装置の概略図を示す。 図1の線II−IIに沿った概略断面図を示す。 本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置の流出開口の概略断面図を示す。 本発明の第3実施形態に係るメカニカルシール装置の流出開口の概略断面図を示す。 本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置を示す。 本発明の第5実施形態に係るメカニカルシール装置を示す。
以下、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るメカニカルシール装置1について詳細に説明する。
図1から分かるように、メカニカルシール装置1は、回転スライドリング3と固定スライドリング4とを有するメカニカルシール2を備える。この二つのスライドリングによって、それらの間にシーリングギャップ5が画成される。
固定スライドリング4は、ハウジング部品6に固定される。
回転スライドリング3は、伝動部材10を介してシャフト13に接続される。これにより伝動部材10は、シャフト13からのトルクを回転スライドリング3に伝える。
また、ブレード12を有する内部搬送装置11がシャフト13上に配置される。内部搬送装置11はシャフト13と共に回転し、流体をメカニカルシール2へ向けて搬送するために使用される。流体としては、例えば、封止材又は冷却材を使用できる。流体の流れを図1及び図2に矢印で示す。
流出開口7もハウジング部品6に設けられる。流出開口7は、スライドリングの径方向Z−Zに沿うように設けられ、流体を排出するために使用される。ここでは、内部円筒状周辺領域60がハウジング部品6に形成される。ここでは、流出開口7が内部円筒状周辺領域60から径方向外側へと延在する。流出開口7は、回転スライドリング3上の径方向外側に重なって設けられる。
また、内部円筒状周辺領域60における流出開口7の領域には、移行流路8を有する流入領域17が形成され、移行流路8が開口する。図2から移行流路8の詳細が分かるように、移行流路8は、周方向に延在し、流出開口7に開口する。移行流路8は、円筒状周辺領域60から移行流路8への入口領域80と、流出開口7への移行領域81とを備える(図2を参照)。移行流路8の基部82は平坦に形成される。移行流路8は、ハウジング部品6の内部円筒状周辺領域60に、例えば、切削処理方法によって作成できる。なお、基部82をアーチ状に設けることもできる。
このため、周方向に沿った移行流路8によって、流体が流出開口7へより流入しやすくなる。特に、移行流路8は、流体を径方向の流出開口7へ向けて流入可能とするので、流動損失を低減できる。従って、径が同じであっても移行流路8を設けた流出開口7により、移行流路8を有さない流出開口と比較して、流通量を大幅に増加できる。その結果、同一の搬送装置11を用いつつ搬送力を増加させること、又は、内部搬送装置11を少なく導電することで、特に内部搬送装置11のエネルギー消費を削減することが可能となる。
本発明によると、同一の寸法で流体の体積流量を増加させることができるので、例えば、メカニカルシール2の冷却を向上できる。また、本発明によると、ハウジング部品6に設ける流出開口7を一つのみとすることができるので、ハウジング部品6の残りの構造空間を他の目的、例えば流体流路及び/又は締結部材等を更に設けることに利用できる。
図3は、本発明の第2実施形態に係るメカニカルシール装置の断面を示す。第1実施形態に対し、第2実施形態のメカニカルシール装置は、回転に依存しない。これに関して、径方向の流出開口7には、第1移行流路8と第2移行流路9とが設けられる。移行流路8,9は、流出開口7に、互いに対称となるように配置される。
図3から分かるように、二つの移行流路8,9は、流出開口7を挟んで互いに向かい合うよう配置され、どちらも周方向に沿って設けられる。従って、回転方向に関係なくどちらの場合にも、流体を径方向流出開口7へ流入しやすくすることができる。二つの流路8,9は径方向流出開口7に直接開口する。第2移行流路9は、第1移行流路8と同様に、平坦な基部92と、内部円筒状周辺領域60から移行流路9への入口領域90と、流出開口7への移行領域91とを備える。
このため、第2実施形態では、メカニカルシールの回転方向に関係なく、径方向流出開口7へ流入する流れを向上できる。二つの移行流路8,9は、流出開口7に対して互いに対称に形成される。
図4は、本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置の断面を示す。第4実施形態では、流出開口7が、主領域70と、第1取込領域71と、第2取込領域72とを備える。主領域70は、スライドリングの径方向に沿うように設けられる。ここでは、第1取込領域71は主領域70に対する角度がαとなるよう配置され、第2取込領域72は主領域70に対する角度がβとなるよう配置される。二つの角度α,βは同じ大きさだが、その正負が異なる。また、第1移行流路8と第2移行流路9とが設けられる。第1移行流路8は第1取込領域71に開口し、第2移行流路9は第2取込領域72に開口する。このため、本実施形態では、前述の実施形態と同様に、流体の流出の発生が回転方向に依存しない。ただし、流体は、移行流路に入るとまず取込領域に入り、その後、主領域70に入る。これにより、流通量を更に増加できる。特に、径方向Z−Zに対して周方向に傾斜した取込領域71,72のデザインによって流動損失を低減できる。また、取込領域71,72の直径は、それぞれ主領域70の直径よりも小さい。なお、主領域70と、この主領域70から一つの周方向にのみ傾斜したいずれか一方の取込領域とを有するデザインを採用することも当然ながら可能である。
図4の点線は、本発明の更に別の実施形態を示しており、アーチ状湾曲輪郭83,93が移行領域81,91にそれぞれ形成される。アーチ状移行輪郭83,93は、移行流路8,9から取込領域71,72への可能な限り好適な流れの移行を提供する。湾曲輪郭83,93のアーチは、好ましくは、湾曲輪郭83,93とそれに隣接する領域との間に、破壊的な移行端が生じないように選択される。
図5は、本発明の第4実施形態に係るメカニカルシール装置を示す。第4実施形態に係るメカニカルシール装置は、ポンプリングの形をとる第1内部搬送装置11と、テスラポンプ20の形をとる第2内部搬送装置とを備える。図5から分かるように、ポンプリングとテスラポンプ20は、伝動部材10に接続する共通のスリーブ14上に配置される。テスラポンプ20は、軸方向開口23をそれぞれ有する複数の平行ディスク21を備える。軸方向開口23は円筒形で、ディスク21の円周に沿って均等に分布するように配置される。各ディスク21の間には中間空間22が設けられる。また、テスラポンプ20の軸方向端ディスク24が設けられ、このディスク24は通路開口を有さない。図5の矢印で示すように、流体はまず第1内部搬送装置11(ポンプリング)を通ってテスラポンプ20へと搬送され、そこから通路開口23内へと搬送される。その後、流体は、増加した径方向成分を有してテスラポンプ20から流出し、スライドリングの径方向に沿って設けられた流出開口7へと移行流路8を介して排出される。第1実施形態に対応する移行流路8を有する流入領域17が、流出開口7の入口領域にまた形成される。本実施形態では、流出開口7を通るさらなる流れが、移行流路8によって実現される。テスラポンプ20の径方向外周面とハウジング部品6の内部円筒状周辺領域60との間の空間は、非常にコンパクトな構造形状が得られるような比較的小さい空間とすることができる。流出開口7は、テスラポンプ20の径方向外側に重なって配置され、好ましくは、テスラポンプ20の中心を通る軸方向に沿って配置される。
図6に示す第5実施形態は、第1メカニカルシール31と第2メカニカルシール32とがタンデムに配置されたメカニカルシール装置を示す。符号30は、シャフト13と共に回転するスリーブを示す。本実施形態では、シール流体は、インテーク33とスリーブ部品34に設けられた貫通開口35とを介して供給される。ポンプリングの形をとる内部搬送装置11が、メカニカルシール装置内でシール流体を搬送するために設けられる。流出開口7は、図4の第3実施形態と同様に形成され、第1移行流路8を有する第1取込領域71と、図6の断面図では見ることができない第2移行流路を有する不図示の第2取込領域とを含む。流出開口7の主領域70は、シャフト13に垂直な径方向Z−Zに沿って配置される。第1取込領域71と第2取込領域の中心線Y−Yは、径方向Z−Zに対する角度がγとなるように配置される。その結果、取込領域7’は、軸方向X−Xに対して傾斜するように設けられるので、流動挙動を更に向上させ、特に流出開口7の入口領域において流動損失を低減することができる。移行流路8は、スリーブ部品34に設けられる。ただし、スリーブ部品34を省略し、移行流路8をハウジング部品6に設けることも可能である点に留意すべきである。本実施形態では、このように取込領域を周方向だけでなく、軸方向X−Xにも傾斜させる。また、流出開口7の主領域70を、軸方向X−Xに対する角度が90°以外となるように設けることもできる。
本発明によると、移行流路8,9を有する一つ以上の流入領域17を円筒状周辺領域60に設けることにより、スライドリングから流出開口7内への流体の流れを大幅に向上させることが、全ての実施形態において可能であることに留意すべきである。特に、たった一つの流出開口7を設けるだけで、十分な流体の質量流量を実現できる。これにより、特にハウジング部品6のハウジング構造を大幅に簡素化できる。
1 メカニカルシール装置
2 メカニカルシール
3 回転スライドリング
4 固定スライドリング
5 シーリングギャップ
6 ハウジング部品
7 流出開口
8 第1移行流路
9 第2移行流路
10 伝動部材
11 第1内部搬送装置
12 ブレード
13 シャフト
14 スリーブ
17 流入領域
20 テスラポンプ(第2内部搬送装置)
21 ディスク
22 中間空間
23 通路開口
24 閉じた端ディスク
30 スリーブ
31 第1メカニカルシール
32 第2メカニカルシール
33 インテーク
34 スリーブ部品
35 貫通開口
60 内部円筒状周辺領域
70 主領域
71 第1取込領域
72 第2取込領域
80 入口領域
81 移行領域
82 基部
83 アーチ状湾曲輪郭
90 入口領域
91 移行領域
92 基部
93 アーチ状湾曲輪郭
図4は、本発明の第実施形態に係るメカニカルシール装置の断面を示す。第実施形態では、流出開口7が、主領域70と、第1取込領域71と、第2取込領域72とを備える。主領域70は、スライドリングの径方向に沿うように設けられる。ここでは、第1取込領域71は主領域70に対する角度がαとなるよう配置され、第2取込領域72は主領域70に対する角度がβとなるよう配置される。二つの角度α,βは同じ大きさだが、その正負が異なる。また、第1移行流路8と第2移行流路9とが設けられる。第1移行流路8は第1取込領域71に開口し、第2移行流路9は第2取込領域72に開口する。このため、本実施形態では、前述の実施形態と同様に、流体の流出の発生が回転方向に依存しない。ただし、流体は、移行流路に入るとまず取込領域に入り、その後、主領域70に入る。これにより、流通量を更に増加できる。特に、径方向Z−Zに対して周方向に傾斜した取込領域71,72のデザインによって流動損失を低減できる。また、取込領域71,72の直径は、それぞれ主領域70の直径よりも小さい。なお、主領域70と、この主領域70から一つの周方向にのみ傾斜したいずれか一方の取込領域とを有するデザインを採用することも当然ながら可能である。
図4の点線は、本発明の更に別の実施形態を示しており、アーチ状湾曲輪郭83,93が移行領域81,91にそれぞれ形成される。アーチ状湾曲輪郭83,93は、移行流路8,9から取込領域71,72への可能な限り好適な流れの移行を提供する。湾曲輪郭83,93のアーチは、好ましくは、湾曲輪郭83,93とそれに隣接する領域との間に、破壊的な移行端が生じないように選択される。


Claims (14)

  1. 回転スライドリング(3)と、前記回転スライドリング(3)との間にシーリングギャップ(5)を画成する固定スライドリング(4)とを有するメカニカルシール(2)と、
    内部周辺領域(60)を有するハウジング部品(6)とを備えるメカニカルシール装置であって、
    前記ハウジング部品(6)は、流入領域(17)と、スライドリングへと導かれた流体を排出するための流出開口(7)とを有し、
    前記流入領域(17)は、前記ハウジング部品(6)内に形成され、周方向に延在しつつ、前記流出開口(7)へ向かって連続的に深くなり、前記流出開口(7)に開口する少なくとも一つの第1移行流路(8;9)を備える。
  2. 前記流出開口(7)は、前記スライドリングの径方向外側に重なって配置されることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記流体を搬送するための第1内部搬送装置(11)を少なくとも一つ更に備える、請求項1又は2に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記流出開口(7)は、前記搬送装置の径方向外側に重なって配置されることを特徴とする請求項3に記載のメカニカルシール装置。
  5. 第1内部搬送装置(11)と第2内部搬送装置(20)とを備える請求項3又は4に記載のメカニカルシール装置。
  6. 前記流出開口(7)は、径方向のみに延在することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
  7. 前記流出開口(7)は、径方向に延在する主領域(70)と、径方向に対して所定の角度(α)で延在する取込領域(71)とを備え、
    前記取込領域(71)は、前記主領域(70)に開口することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
  8. 前記流出開口(7)の前記第1移行流路(8)の反対側に配置された第2移行流路(9)を更に備える請求項1〜7のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
  9. 前記第1移行流路(8)と前記第2移行流路(9)とは、前記流出開口(7)に対して互いに対称となるように形成されることを特徴とする請求項8に記載のメカニカルシール装置。
  10. 前記流出開口(7)は、共通の主領域(70)に共に開口する第1取込領域(71)と第2取込領域(72)とを備え、
    前記第1及び第2取込領域(70,71)は、前記主領域(70)に対して互いに対称となるように設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
  11. 前記移行流路(8;9)は、平面上に広がる基部(82;92)を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
  12. 前記移行流路(8,9)と前記流出開口(7)との間の移行領域は、アーチ状湾曲輪郭(83,93)として形成されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
  13. 前記取込領域(71)の中心軸(Y−Y)と前記主領域(70)の中心軸(Z−Z)とは、同一平面上にあり、
    前記平面は、メカニカルシール装置の長手軸(X−X)に対して垂直であることを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
  14. 前記取込領域(71)の中心軸(Y−Y)は、軸方向(X−X)及び/又は周方向に傾斜し、前記主領域(70)の中心軸(Z−Z)を含む平面と所定の角度(γ)で交差することを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載のメカニカルシール装置。
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