JP2016536456A - 腐食防止剤としてのニオブ酸含有化合物の使用 - Google Patents

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Abstract

腐食を防止または低減させるための腐食防止剤および方法が提供される。腐食防止剤は、1つ以上のニオブ酸含有化合物を含む。腐食防止剤は、水系システムに添加することができ、水系システムに含まれる表面の腐食が防止される。好適なニオブ酸化合物の例示的な例はニオブ酸カリウム、ニオブ酸アンモニウム、およびシュウ酸ニオブアンモニウムである。

Description

本開示は、一般に腐食制御に関する。より特定的には、本開示は、水系システム(aqueous system)における表面の腐食を低減または防止するためのニオブ酸化合物の使用に関する。
クロム酸、モリブデン酸、および他のアニオンは高い酸化状態にある金属と共に、水系システムにおける腐食防止剤として有効となり得る。しかしながら、クロム酸塩は本質的に、それらの高い毒性レベルのために、世界中で使用が禁止されてきた。モリブデン酸塩は一般に、クロム酸塩にとって代わっており、というのも、それらは、より低い毒性レベルを有するからである。しかしながら、モリブデン酸塩は、クロム酸塩よりもずっとコストがかかる。
米国特許第7,196,045号明細書 米国特許第7,524,803号明細書 米国特許第7,135,448号明細書 米国特許第7,759,299号明細書 米国特許第7,087,569号明細書 米国特許第7,858,574号明細書 米国特許第8,021,493号明細書
他のオキシアニオン、例えばタングステン酸およびバナジン酸もまた、有効な腐食防止剤であることが知られているが、それらはモリブデン酸よりもいっそう高価である。亜硝酸塩(nitrite)もまた、腐食を制御するために使用されてきたが、一般に、単独で使用される場合、有効な処理のためには、高い用量の亜硝酸塩を適用しなければならない。亜硝酸塩はまた、水系システム中の微生物のための栄養源として機能する。そのようなものとして、先行技術の腐食防止剤と関連する否定的な問題を有さない、より費用効率が高い腐食防止剤が必要とされる。
本開示は、腐食防止剤および腐食を防止するための方法に関する。1つの態様では、産業システム中に含まれる水性流体と接触する表面の腐食を防止する方法が提供される。方法は、産業システムの水性流体に、有効な腐食防止量の、1つ以上のニオブ酸化合物を添加する工程を含む。
別の態様では、産業システム中に含まれる水性流体と接触する金属表面の腐食を防止する方法が提供される。方法は、産業システムの水性流体に、有効量の、1つ以上のニオブ酸化合物から本質的に構成される腐食防止剤を添加する工程を含む。
さらなる態様では、産業システム中に含まれる水性流体と接触する金属表面の腐食を防止する方法が提供される。方法は、産業システムの水性流体に、有効量の、1つ以上のニオブ酸化合物および1つ以上の亜硝酸含有化合物から本質的に構成される腐食防止剤を添加する工程を含む。
前記は、以下の詳細な説明がよりよく理解され得るように、本開示の特徴および技術的利点をかなり広く概説している。本出願の特許請求の範囲の主題を形成する、本開示の追加の特徴および利点は、以下で記載される。開示される概念および特定の実施形態は、本開示の同じ目的を実施するために、他の実施形態を改変または設計するための基礎として容易に使用され得ることが当業者により認識されるべきである。そのような等価の実施形態は、添付の特許請求の範囲で明記される本開示の精神および範囲から逸脱しないこともまた、当業者により理解されるべきである。
発明の詳細な説明は、以下、図面に対する具体的な言及と共に記載される。
未処理水を用いた直線分極抵抗測定の結果を示す。 腐食防止剤で処理された水を用いた直線分極抵抗測定の結果を示す。
様々な実施形態が以下で記載される。実施形態の様々な要素の関係および機能は、下記詳細な説明を参照することにより、よりよく理解することができる。しかしながら、実施形態は、以下で説明されるものに限定されない。場合によっては、本明細書で開示される実施形態の理解のために必要のない細部、例えば従来の組立技術は省略され得る。
本開示は、腐食防止剤および金属またはガラス表面の腐食を防止するための様々な方法に関する。本開示のセクションでは、「腐食防止剤」に言及することができるが、反対のことが特定されない限り、「腐食防止剤」は単一の腐食防止化合物を含んでもよく、または2つ以上の腐食防止化合物の混合物を含んでもよいことが理解されるべきである。例えば、腐食防止剤は、ニオブ酸カリウムおよびニオブ酸リチウムを含んでもよい。
本開示によれば、腐食防止剤は1つ以上のニオブ酸化合物を含む。ニオブ酸化合物の一例は、ニオブ酸の塩である。一般に、任意のカチオンの水溶性ニオブ酸塩または少なくとも1つのニオブ酸アニオンを含む化合物が本開示により使用され得る。例示的な例として、カチオンは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、亜鉛、アンモニウム、四級アミン、およびそれらの任意の組み合わせから選択されてもよい。少なくとも1つのニオブ酸アニオンまたはより高い酸化状態のニオブ原子、例えばNb(V)、Nb(IV)、Nb(III)、Nb(II)を有する任意の塩、または錯体、および/または化合物が腐食防止剤として使用され得る。そのため、ある一定の態様では、ニオブ酸化合物は、例えば、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸アンモニウム、および/またはシュウ酸ニオブアンモニウム(ammonium niobate oxalate)を含んでもよい。
添加される腐食防止剤の量は、特定の適用に依存し、そのため広く変動し得る。一般に、腐食が効果的に防止される、または著しく低減されるような量の腐食防止剤が添加されなければならない。ある一定の産業水系システムでは、腐食防止剤は、約10ppmから約10,000ppmの範囲またはその任意のサブレンジの有効量で添加されてもよい。いくつかの態様では、腐食防止剤は約50ppmから約1,000ppmの範囲の量で添加されてもよく、他の態様では、腐食防止剤は約200ppmから約800ppmの範囲の量で添加されてもよい。
本開示の1つの特定の態様では、腐食防止剤はニオブ酸カリウムを含み、約150ppmから約350ppmが水系システムに添加される。別の特定の態様では、腐食防止剤はシュウ酸ニオブアンモニウムを含み、約550ppmから約750ppmが水系システムに添加される。
ある一定の態様では、現在開示されている腐食防止剤はさらに、亜硝酸含有化合物を含んでもよい。あるいは、亜硝酸含有化合物は、現在開示されている腐食防止剤の前に水系システムに添加することができ、または、現在開示されている腐食防止剤の後に水系システムに添加されてもよい。いかなる理論にも束縛されることを望むものではないが、亜硝酸塩がニオブ酸化合物の防食特性の引き金となると仮定される。任意の亜硝酸含有化合物、例えば亜硝酸ナトリウムが使用され得る。
亜硝酸含有化合物、または2つ以上の亜硝酸含有化合物の任意の混合物は、水系システムに、約50ppmから約10,000ppmの範囲、およびその任意のサブレンジの量で添加されてもよい。ある一定の態様では、亜硝酸塩は、約200ppmから約1000ppmの範囲の量で添加され、他の態様では、亜硝酸塩は、約400ppmから約800ppmの範囲の量で添加される。
よって、本開示の1つの態様によれば、腐食防止剤はシュウ酸ニオブアンモニウム(ammonium niobium oxalate)および亜硝酸ナトリウムを含んでもよく、約550ppmから約750ppmのシュウ酸ニオブアンモニウム(ammonium niobium oxalate)が系に入るおよび約400ppmから約600ppmの亜硝酸塩が系に入るように、有効量の腐食防止剤が水系システムに添加されてもよい。本開示の別の態様によれば、腐食防止剤はシュウ酸ニオブアンモニウム(ammonium niobium oxalate)を含んでもよく、約550ppmから約750ppmのシュウ酸ニオブアンモニウム(ammonium niobium oxalate)が系に入るように、有効量の腐食防止剤が水系システムに添加されてもよい。亜硝酸ナトリウムは、シュウ酸ニオブアンモニウム(ammonium niobium oxalate)の前または後に約400ppmから約600ppmの範囲の量で水系システムに添加されてもよい。
本開示の別の態様では、腐食防止剤はニオブ酸カリウムおよび亜硝酸ナトリウムを含んでもよく、約150ppmから約350ppmのニオブ酸塩が系に入り、約400ppmから約600ppmの亜硝酸塩が系に入るように、有効量の腐食防止剤が水系システムに添加されてもよい。本開示の別の態様によれば、腐食防止剤はニオブ酸カリウムを含んでもよく、約150ppmから約350ppmのニオブ酸塩が系に入るように、有効量の腐食防止剤が水系システムに添加されてもよい。亜硝酸ナトリウムは、ニオブ酸化合物の前または後に、約400ppmから約600ppmの範囲の量で、水系システムに添加されてもよい。
ここで開示されている腐食防止剤、腐食を防止または低減させる方法、および腐食制御プログラムは、任意の型の水系産業システム、例えば水再循環システム、冷却水システム、ボイラー水システム、パルプスラリー、製紙プロセス、セラミックスラリー、混合固体/液体システム、および油田用途に適用することができる。しかしながら、本腐食防止剤は金属またはガラス表面を含む任意の型の水系システムにおいて効果的に腐食を防止することができる。1つの態様では、金属表面は軟鋼を含むが、他の態様では、金属表面は、軟鋼、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅ニッケル合金、銅亜鉛合金、黄銅、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択されるメンバーを含んでもよい。
腐食防止剤および任意の追加の化学薬品、例えば亜硝酸塩、スケール抑制剤、などは水系システム中の任意の場所で添加することができる。添加は手作業とすることができ、または、例えば、化学薬品注入ポンプを用いることにより自動としてもよい。腐食防止剤は固体として、水系システムに添加することができ、その後、その後、再循環水に溶解してもよい。あるいは、腐食防止剤は、例えば、腐食防止剤および水、および任意で亜硝酸含有化合物および/またはスケール抑制剤を含む溶液として添加してもよい。
本明細書で開示される任意の態様では、様々な化学薬品、例えばニオブ酸塩、亜硝酸塩、およびスケール抑制剤は、互いに独立して任意の順序で水系システムに添加することができ、同時に水系システムに添加することができ、および、手作業または自動のいずれかで水系システムに添加することができる。いくつかの態様では、全ての化学薬品が自動的に単一の溶液中で添加される。他の態様では、ニオブ酸塩は、手作業で添加してもよく、任意的な亜硝酸含有化合物および/またはスケール抑制剤は、自動的に添加してもよい。追加の態様では、全ての化学薬品は自動的に水系システムに互いに独立して添加され、各化学薬品がそれ自体の化学薬品貯蔵タンクおよびこれと結合された化学薬品注入ポンプを有することを意味する。様々なポンプは、自動的にまたは手作業により、これらと結合されたより多くのまたはより少ない化学薬品を水系システムに注入するように制御することができる。
腐食の低減または防止のための様々な方法が本開示により企図される。1つの態様では、産業システム中に含まれる水性流体と接触する金属表面の腐食を防止する方法が開示される。また、方法は任意の産業システム、例えば閉ループ水系システムに適用することができ、金属表面は任意の金属、例えば軟鋼を含んでもよい。方法を実施するためには、有効な腐食防止量の、1つ以上のニオブ酸化合物が、産業システムの水に添加される。加えて、亜硝酸含有化合物、例えば亜硝酸ナトリウムを、産業システムの水に、ニオブ酸塩前に、ニオブ酸塩と共に、ニオブ酸塩後に、または前記添加時の任意の組み合わせに添加してもよい。
本開示のある一定の態様では、1つ以上のニオブ酸化合物から構成される、またはそれらから本質的に構成される腐食防止剤を組み入れる方法が企図される。腐食防止剤が1つ以上のニオブ酸化合物から構成される場合、全ての非ニオブ酸化合物、例えばモリブデン酸化合物、バナジン酸化合物、タングステン酸塩化合物、クロム酸化合物、などが排除される。腐食防止剤が1つ以上のニオブ酸化合物から本質的に構成される場合、それは任意の単一のニオブ酸化合物またはニオブ酸化合物の組み合わせを含み、発明の基本および新規特性に実質的に影響しない他の成分を含んでもよい。発明の基本および新規特性に実質的に影響すると考えられる成分は、例えば、モリブデン酸化合物、バナジン酸化合物、タングステン酸塩化合物、およびクロム酸化合物である可能性がある。
前記方法のいずれにおいても、1つ以上の亜硝酸含有化合物を、腐食防止剤と同時、前、または後に水系システムに添加することができる。そのため、1つの態様では、有効量の、1つ以上のニオブ酸化合物および1つ以上の亜硝酸含有化合物から本質的に構成される腐食防止剤を、水系システム添加してもよい。また、化学薬品(複数可)の添加は手作業および/または自動とすることができる。
さらに、本出願で開示される方法のいずれも、特定のシステムに好適な動作温度で実施することができる。いくつかの態様では、方法は、室温で実施することができる。他の態様では、方法は、約−30℃から約550℃で実施することができる。本明細書で開示される腐食を防止する方法は任意の型の水系システムに適用される可能性があるので、動作温度は、広く変動し得る。
加えて、本明細書で開示される方法のいずれも一般に、腐食防止剤が適用されるシステムのpHで実施することができる。いくつかの態様では、ここで開示されている、腐食を防止する方法は約4.0から約12.0のpHを有する水系システムにおいて起こることができる。ある一定の態様では、pHは約7.0と約10.0の間であってもよい。
本開示の特定の態様では、腐食防止剤は、製品洗浄(warewashing)組成物と共に使用してもよい。製品洗浄組成物は、物品、例えばガラス製品または銀製品を、食器洗浄または製品洗浄機における腐食から保護するために使用することができる。しかしながら、ここで開示されている腐食防止剤を含む製品洗浄組成物は、食器洗浄または製品洗浄機の内側以外のクリーニング環境で利用可能であることが理解されるべきである。
腐食防止剤は製品洗浄組成物中に、腐食防止剤がないことを除き、他の点では同一の使用溶液に対するガラスの腐食および/またはエッチングの速度よりも低い、ガラスの腐食および/またはエッチングの速度を示す使用溶液を提供するのに十分な量で含めることができる。いくつかの態様では、使用溶液は少なくとも約6ppmの腐食防止剤を含んでもよい。他の態様では、使用溶液は、約6ppmと約300ppmの間の腐食防止剤を含んでもよい。さらに別の態様では、使用溶液は、約20ppmと約200ppmの間の腐食防止剤を含んでもよい。希釈して、使用溶液にすることが意図される製品洗浄組成物濃縮物の場合、腐食防止剤は、濃縮物の約0.5wt%と約25wt%の間、および約1wt%と約20wt%の間の濃度で提供され得ることが予測される。
腐食防止剤に加えて、製品洗浄組成物および/または使用溶液はまた、クリーニング剤、アルカリ源、界面活性剤、キレート/金属イオン封鎖剤、漂白剤、洗浄剤原材料またはフィラー、硬化剤または溶解度調整剤、消泡剤、再付着防止剤、閾値剤(threshold agent)、美的増強剤(すなわち、染料、芳香剤)、などを含んでもよい。アジュバントおよび他の添加材料成分は、製造される組成物の型によって変動するであろう。これらの添加物は任意的であり、クリーニング組成物に含められる必要はないことが理解されるべきである。それらが含められる場合、それらは、特定の型の成分の有効性を提供する量で含めることができる。
ここで開示されている腐食防止剤は、任意の製品洗浄動作または任意の製品洗浄組成物、例えば、米国特許第7,196,045号、米国特許第7,524,803号、米国特許第7,135,448号、米国特許第7,759,299号、米国特許第7,087,569号、米国特許第7,858,574号、および米国特許第8,021,493号(これらの特許の各々の全内容が本出願に明確に組み込まれる)で開示されるそれらの製品洗浄組成物と共に使用してもよい。
ニオブ酸化合物は腐食防止剤として有効であることを証明するために、一連の実験を実施した。電気化学測定(直線分極抵抗−LPR)、重量減少バランス、および顕微鏡表面分析を分析技術として使用して、ここで開示されている腐食防止剤の様々な態様の効率を確認した。実験のために選択した金属表面は軟鋼を含んだ。
最初に、トライアルを未処理水のサンプルを対照として使用して実施し、システムの自然腐食速度を確認し、図1に見られるように約19.1mpyであることがわかった。C1018軟炭素鋼で製造された円筒形クーポンを電気化学測定および重量減少測定のために使用した。クーポン寸法は、外径−12.0mm;および長さ−8.0mmであった。クーポンは、使用直前に表面前処理を受けた。開始するために、クーポンを2分間アセトンに、2分間キシレンに、その後さらに2分間アセトンに浸漬させ、全ての残留の油性物質を除去した。その後、クーポンを濃塩酸(36%)に5分間浸した。最後に、クーポンを大量の蒸留水ですすぎ、回転円筒クーポン支持体中に挿入した。
電気化学的分極測定を、ノバ(NOVA)1.8ソフトウェアにより駆動されるオートラブ(Autolab)PGSTAT 302Nを使用して実施した。全てのトライアルは室温で実施した。
腐食防止トライアルでは、4つの従来のガラスセル(体積1000cm、平行に組み立てられている)を分極研究のために使用した。金属の、ステンレス鋼ロッドを擬参照電極として使用し、ステンレス鋼ロッドを対電極として使用した。回転円筒電極の回転速度を500rpmとした。腐食速度測定、ならびに腐食防止剤選択のための実験は全て、直線分極抵抗技術(LPR)を用いて実施した。
重量減少バランス実験では、円筒形クーポンは、秤量前に表面上に最終的に堆積された全ての腐食生成物を除去するために、各電気化学実験後に表面処理を受けた。電極を大量の水ですすぎ、滑らかにブラッシングし、その後、濃塩酸に5秒間浸した。最後に、電極を大量の蒸留水ですすぎ、乾燥させ、秤量した。
W=W-W(1)
式中:W:総重量減少
:試験前重量
:試験後重量
腐食速度を式(2)に従い得た。
式中:r=密度
A=表面積
t=実験時間
腐食速度が特定の水サンプルに対してわかるとすぐに、腐食防止剤性能が評価できる。LPRを使用して即時電気化学腐食と共に重量減少の測定を、回転電極を500rpmで維持して、実施した。このアッセイを腐食防止剤なしでの第1の試験の同じ条件で、今度は、腐食防止剤の存在下で実施した。pHを水酸化ナトリウムナトリウムを用いて調整した。ブランクサンプルに対するパーセント保護を、下記式に従い、各化学薬品に対して決定した。
防止の効率(%)=((CR−CRCI)x100)/CR(3)
式中:CRは、処理なしでの腐食速度であり;
CRCIは腐食防止剤の存在下で決定される腐食速度である。
局部腐食と全面腐食の間の診断を各トライアル前後の表面検査により達成した。
ガラスセルの内容物およびこれと関連する腐食速度を下記表1および図2において示す。
セル1および2に対する腐食速度を重量減少バランスに従い、19時間のクーポンの浸漬後に計算した。セル3に対する腐食速度を、重量減少バランスに従い、20時間のクーポンの浸漬後に計算し、セル4に対する腐食速度を重量減少バランスに従い24時間のクーポンの浸漬後に計算した。図2に示されるデータは、LPR電気化学技術を用いて作成した(LHW=低硬度水/NHW=無硬度水)。
LPRまたは重量減少バランスのいずれかを使用して得られた結果により、シュウ酸ニオブアンモニウムおよびニオブ酸カリウムの腐食防止剤としての有効性が確認された。クーポンの表面分析により、ニオブ酸カリウムが効果的にピッチング形成を排除することが明らかになった。表1からの腐食速度を、未処理サンプルの腐食速度(19.1mpy)と比較すると、金属のクーポンの腐食速度は、少なくとも約90%低減させることができることがわかる。これらの結果により、可溶性ニオブ酸化合物は有効な腐食防止剤として使用することができることが示される。
ここで開示されている腐食防止剤は、低硬度を有する、または全く硬度を有さない水で腐食を低減または防止することができ、腐食防止の最高レベルが無硬度水中で達成された。
本明細書で開示され、特許請求される組成物および方法は全て本開示を考慮すると、必要以上の実験をせずに製造し、実行することができる。この発明は多くの異なる形態で具体化させることができるが、本明細書では、発明の特定の好ましい実施形態が詳細に記載される。本開示は発明の原理の例示であり、示した特定の実施形態に発明を制限することを意図しない。加えて、反対のことが明確に記載されない限り、「1つの(a)」という用語の使用は、「少なくとも1つ」または「1つ以上」を含むことを意図する。例えば、「1つの装置」は「少なくとも1つの装置」または「1つ以上の装置」を含むことが意図される。
絶対用語、または近似用語のいずれかで与えられる範囲は全て、どちらも含むことを意図し、本明細書で使用される定義はすべて、明確にすることを意図し、制限することを意図しない。発明の広い範囲を明確にする数値範囲およびパラメータが近似値であるにもかかわらず、具体例で明記される数値は可能な限り正確に報告される。しかしながら、いずれの数値も、本質的に、それらの個々の試験測定において見出される標準偏差から必然的に生じるある一定の誤差を含む。その上、本明細書で開示される全ての範囲は、その中で包含されている任意のおよび全てのサブレンジ(小数および整数値を全て含む)を含むことが理解されるべきである。
さらに、発明は本明細書で記載される様々な実施形態のいくつかまたは全ての任意のおよび全ての可能な組み合わせを含む。本明細書で記載される現在好ましい実施形態に対する様々な変更および改変は当業者に明らかであることもまた理解されるべきである。そのような変更および改変は本発明の精神および範囲から逸脱せずに、かつその意図される利点を減じることなく、実施することができる。よって、そのような変更および改変は添付の特許請求の範囲に包含されることが意図される。

Claims (20)

  1. 産業システムの水性流体に、有効な腐食防止量の、1つ以上のニオブ酸化合物を添加する工程を含む、産業システム中に含まれる水性流体と接触する表面の腐食を防止する方法。
  2. 前記1つ以上のニオブ酸化合物は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、亜鉛、アンモニウム、四級アミン、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択されるカチオンを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記水性流体は約10℃から約120℃の温度および約4.0から約12.0のpHを有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記1つ以上のニオブ酸化合物は、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸アンモニウム、およびシュウ酸ニオブアンモニウムからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記表面は軟鋼、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅ニッケル合金、銅亜鉛合金、ガラス、および黄銅からなる群より選択されるメンバーを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記有効な腐食防止量は、約6ppmから約10,000ppmである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記有効な腐食防止量は、約200ppmから約800ppmであり、前記1つ以上のニオブ酸化合物はニオブ酸カリウム、シュウ酸ニオブアンモニウム、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記産業システムの前記水性流体に有効量の亜硝酸含有化合物を添加する工程を、さらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記亜硝酸含有化合物は亜硝酸ナトリウムである、請求項8に記載の方法。
  10. 前記亜硝酸含有化合物の前記有効量は約50ppmから約10,000ppmである、請求項8に記載の方法。
  11. 前記表面の腐食速度は少なくとも約90%低減される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記1つ以上のニオブ酸化合物はピッチング腐食を防止する、請求項1に記載の方法。
  13. 前記産業システムは水再循環システムである、請求項1に記載の方法。
  14. 産業システムの水性流体に、有効量の、1つ以上のニオブ酸化合物から本質的に構成される腐食防止剤を添加する工程を含む、産業システム中に含まれる水性流体と接触する金属表面の腐食を防止する方法。
  15. 前記水性流体に、亜硝酸含有化合物から本質的に構成される組成物を添加する工程をさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記有効量は約200ppmから約800ppmであり、前記1つ以上のニオブ酸化合物は、ニオブ酸カリウム、シュウ酸ニオブアンモニウム、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、請求項14に記載の方法。
  17. 産業システムの水性流体に、有効量の、1つ以上のニオブ酸化合物および1つ以上の亜硝酸含有化合物から本質的に構成される腐食防止剤を添加する工程を含む、産業システム中に含まれる水性流体と接触する金属表面の腐食を防止する方法。
  18. 前記有効量は約200ppmから約800ppmであり、前記1つ以上のニオブ酸化合物はニオブ酸カリウム、シュウ酸ニオブアンモニウム、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記1つ以上の亜硝酸含有化合物は亜硝酸ナトリウムを含む、請求項17に記載の方法。
  20. 前記金属表面の腐食速度は少なくとも約90%低減される、請求項17に記載の方法。
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