JP2016536352A - プリナブリン及びタキサンの組合せがん治療 - Google Patents

プリナブリン及びタキサンの組合せがん治療 Download PDF

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Abstract

本発明は、プリナブリン(plinabulin)(t−ブチル−デヒドロフェニラヒスチン、すなわちNPI−2358)、及びタキサン化合物(ドセタキセル等)を組み合わせ使用する新規がん治療方法を提供する。我々の研究によれば、タキサン化合物の後にプリナブリンを注射する最適な組合せが、動物モデル、及びNSCLCがん患者における大きな腫瘍分布において、タキサン化合物治療単独と比較して予想外に増強された有効性を発揮することが示された。加えて、この最適な組合せによりタキサン化合物は、全てのグレードでその好中球減少症率を減少させること、そして癌患者におけるG−CSF使用を減少させることを含め、我慢できない副作用を低下させることに、予想外の安全性効果を達成することができる。

Description

本発明は、医学分野、特に、がん患者の治療におけるプリナブリン及びタキサンの組合せがん治療方法、及びタキサンの安全性を劇的に向上し、タキサンの副作用を劇的に減少し、並びに、動物モデル及びがん患者の大きな腫瘍のその予想外の有効性に関する。
がんは、世界中で疾病による死の主要因として循環器疾患を追い越した。米国では、百万人超の人々が、毎年、がんになり、一方、中国では、3百万人超の人々が、毎年、がんになる。世界中の新たながん症例の45%が中国で起こっている。がんに対する最も広範に使用される治療は、タキサンなどの化学療法薬である。しかしながら、高好中球減少率(30〜40%でグレード3〜4)を含むタキサンの耐えがたい副作用のため、その用量を、使用中に減らさなければならず、又はその使用を中止しなければならないほどであり、それ故、がん患者のその有効性の低下及び治療期間を短縮となる。
肺がんは、米国、中国、及び世界中で、がん関連死亡率の主要原因である。非小細胞肺がん(NSCLC)は、肺がんの全症例の約80%を占める。ほとんどの患者がNSCLCと診断される時までに、病気は既に進行している。進行型NSCLCに対する標準的認可済み療法としては、一般に、プラチン系、タキサン、ビンカアルキロイド系(vinca alkyloids)、ペメトレキセド、及び/又は上皮成長因子受容体(EGFR)阻害薬を含む一連の化学療法薬が挙げられる。
ドセタキセルは、米国、欧州連合、中国及び多数の他の国々で、NSCLCのセカンドライン治療として認可されたタキサン化合物である。ドセタキセルは、細胞内の微小管ネットワークを破壊することにより機能する。過敏症応答及び体液貯留の可能性を最小化するデキサメタゾン前投薬と一緒に、75mg/m2の用量で、3週間毎に1回の1時間静脈(IV)点滴として、一般に投与する。プラチナ製剤を用いた化学療法レジメンで前治療したNSCLCを有する患者のドセタキセルを用いた2つのランダム治験では、全生存期間(OS)の中央値は、5.7〜7.5ヶ月の範囲であった。
ドセタキセルの最も共通の副作用としては、炎症、好中球減少症、貧血症、発熱性好中球減少症、過敏症、血小板減少症などが挙げられる。いくつかの追加の化学療法薬は、ステージIIIb/IV NSCLCのセカンドライン治療薬として認可された(ペメトレキセド、エルロチニブ、及びゲフィチニブ)が、臨床的に均等なOS結果を有する。広いタイプのNSCLC患者(ステージIIIb/IV、セカンドライン)では、ドセタキセルコホート(75mg/m2)のOSは、8.2ヶ月、いくつかの他薬物のOSよりずっと長かった。従って、ドセタキセルは、依然、セカンドラインNSCLC治療での最適な治療である。
がん治療は、依然、不十分であるので、進行型NSCLCを有する者などがん患者のさらなる抗がん薬の明確なまだ対処されていない医療ニーズがある。
本発明の目的は、がん治療の最適な方法を提供することである。
本発明の別の目的は、がん、特に肺がんの治療及び/又は予防のための医薬の対応する組合せ、キット及びそれらの使用を提供することである。
本発明の第1の態様では、タキサン化合物の活性成分(a);及びプリナブリンの活性成分(b)を含む薬物の組合せを提供する。
好ましい実施形態では、該タキサン化合物は、パクリタキセル、ドセタキセル、及びアブラキサンを含む。
好ましい実施形態では、該組合せは、ドセタキセル及びプリナブリンから成る。
本発明の第2の態様では、がんの治療及び/又は予防用薬物の製剤のための第一の態様で、該薬物の組合せの使用を提供する。
好ましい実施形態では、肺がん、結腸がん、肝がん、乳がん、前立腺がん、及び多発性骨髄腫から成る群から選択されるがん。
本発明の第3の態様では、がんの治療及び/又は予防用のタキサンの活性成分(a)及びプリナブリンの活性成分(b)を含む組成物の使用、キット又は混合物を提供する。
1つの好ましい実施形態では、該がんは、>3cm、>5cm、又は>7cmの腫瘍サイズを有する。
本発明の第4の態様では、
(i)活性成分(a)としてタキサン化合物を含み、医薬的に許容できる担体を含んでもよい第一医薬品を含む第一容器;及び
(ii)活性成分(b)としてプリナブリンを含み、医薬的に許容できる担体を含んでもよい第二医薬品を含む第二容器を含み;
(iii)がんの治療及び/又は予防用の活性成分(b)と組み合わせる活性成分(a)の投与について記録している使用説明書を含んでもよい
キットを提供する。
好ましくは、該使用説明書は、プリナブリンを、タキサン投与後1〜24時間で注射しなければならないことを示している。
好ましくは、1つのキット内に、バイアル当たり20mgの8個の第一医薬品及びバイアル当たり80mgの2個の第二医薬品がある。
本発明の第5の態様では:
タキサンの活性成分(a);
プリナブリンの活性成分(b);及び
(c)医薬的に許容できる担体
を含む医薬組成物を提供する。
1つの好ましい実施形態では、活性成分(b)に対する活性成分(a)の比(mg:mg)は、1:100〜50:1;好ましくは、1.5:1〜4:1である。
1つの好ましい実施形態では、活性成分(a)及び活性成分(b)の総量は、該組成物の1〜99重量%であり;より好ましくは、5〜90重量%である。
本発明の第6の態様では、タキサンの副作用を減少させるために使用する医薬製剤用の
プリナブリンの使用を提供する。
1つの好ましい実施形態では、該副作用は、好中球減少症、貧血症、熱性好中球減少症、血小板減少症を含む。
本発明の第7の態様では、タキサン化合物の投与前、と同時又は後に、必要とする対象にプリナブリンを投与するステップを含む、タキサンの副作用の減少方法を提供する。
本発明の第8の態様では、次のステップ:タキサンの活性成分(a)及びプリナブリンの活性成分(b)を、それを必要とする哺乳類に投与することを含む、がんの治療及び/又は予防方法を提供する。
好ましくは、活性成分(a)を最初に投与すること、及びそれから活性成分(b)を投与すること。
本発明の第9の態様では、1〜24時間後の範囲で、がん治療の改良された有効性のため、ドセタキセル後、プリナブリンを注射しなければならない、対象のがん治療用のプリナブリン及びドセタキセルの組合せの使用方法を提供する。
1つの好ましい実施形態では、該対象は、様々ながんタイプの大きな腫瘍の患者である。
1つの好ましい実施形態では、該対象は、>3cm、好ましくは>5cm、より好ましくは>7cmの少なくとも1つの肺原発性腫瘍を有するステージIIIb/IV NSCLCの患者である。
本発明の第10の態様では、タキサンの毒性、特に、そのグレード3及び4の好中球減少症を減少させるため、プリナブリンと組み合わせたタキサンの使用方法を提供する。
全グレードのドセタキセルの好中球減少率の低減、及びG−CSF使用の低減の、NSCLC患者治療におけるプリナブリン及びドセタキセルの使用方法を提供する。
本発明では、特に上記及び下記(実施例など)技術的特徴を互いに組合せて、それにより、本明細書で明記する必要ないが、新規又は好ましい技術的解決を構築できることを理解するべきである。
プリナブリンの化学構造を示す。 実施例1(NSCLC MV522腫瘍モデル)の平均重量%変化を示す。ドセタキセルへのプリナブリン(NPI−2358)の添加は、各薬物使用シーケンス(2時間分離)に依存しないドセタキセル関連動物体重損失を減少させた。 実施例1(NSCLC MV522腫瘍モデル)の平均腫瘍量を示す。プリナブリン(NPI−2358)の添加は、ドセタキセルの抗腫瘍作用を促進した。相乗効果は、最初にドセタキセルを受けて、次いで、2時間後にNPI−2358を受けた群で、より顕著であった。 実施例2(NSCLC MV522腫瘍モデル)の平均腫瘍量を示す。ドセタキセルに添加したプリナブリン(NPI−2358)の抗腫瘍作用促進効果は、最初にドセタキセルを受けて、次いで、1、4、又は24時間後にプリナブリンを受けた群で同様であった。 実施例2(NSCLC MV522腫瘍モデル)の平均腫瘍量を示す。ドセタキセルに添加したプリナブリン(NPI−2358)の抗腫瘍作用促進効果は、最初にドセタキセルを受けて、次いで、1、4、又は24時間後にプリナブリンを受けた群で同様であった。 実施例2(NSCLC MV522腫瘍モデル)の平均腫瘍量を示す。ドセタキセルに添加したプリナブリン(NPI−2358)の抗腫瘍作用促進効果は、最初にドセタキセルを受けて、次いで、1、4、又は24時間後にプリナブリンを受けた群で同様であった。 異なるグレードの重症度の好中球減少症などの副作用が、NSCLC患者のドセタキセル治療にプリナブリンを添加することにより減少したことを示す。ドセタキセルへ添加したプリナブリン20mg/m2又は30mg/m2の両方で、ドセタキセルの好中球減少率が減少した(D:ドセタキセル;DN:プリナブリン及びドセタキセル)。 NSCLC患者(ステージIIIb/IV、少なくとも1回の前化学療法)の全生存期間カプラン・マイヤー曲線を示す。DN群:30mg/m2プリナブリン及び75mg/m2ドセタキセル;D群:75mg/m2ドセタキセル。D群で腫瘍サイズが増加したのに対して、DN群でOS改善効果が向上する。
総合的及び徹底的研究及びスクリーニングにより、本発明者は、プリナブリン及びドセタキセルを組み合わせることによる新規ながん治療方法を、予想外に開発した。実験は、NSCLC MV522動物モデルを用いて、最適な有効性の改善を示した。本発明者は、NSCLC MV522動物モデル実験を用いて、最適な有効性及び安全性の改善を達成するため、プリナブリン及びドセタキセルの使用の一連の組合せ方法も発見した。これに基づき、本発明を完成する。
本発明に従った1つの実施形態では、該最適組合せ方法は、NSCLC MV522動物モデル、及びNSCLC患者の両方で、タキサン(ドセタキセルなど)の副作用を劇的に減少させ、予想外の発見だが、NSCLC患者のG−CSFの使用を減少させ得る。がん患者治療において、ドセタキセルとの組合せでこの作用を有する他のVDA化合物は発見されていない。
本発明に従った別の実施形態では、該最適組合せ方法は、新規で予想外の発見である、一意的に定義された大きな腫瘍のNSCLC患者、及び大きな腫瘍のNSCLC MV522動物モデルのOS延長の最も有効な改善を達成した。他のVDA又は抗血管新生薬で、この一意的に定義された大きな腫瘍のNSCLC患者集団でより良好な有効性を有するものは発見されていない。
タキサン化合物又はその誘導体
本発明の組合せでは、1つの重要な活性成分はタキサン化合物又はその誘導体である。
本発明では、「タキサン化合物」又は「タキサン」という語は、パクリタキセルの同じ又は類似の機序に基づいて、パクリタキセルと類似の抗がん作用を有するタキサンファミリーのメンバーを意味する。実例となるタキサン化合物は、パクリタキセル、ドセタキセル、及びアブラキサンなどが挙げられるが、これに限定されない。本発明では、この用語は、誘導体及びその医薬的に許容できる塩も含む。
本発明では、タキサン化合物量を、好ましくは、ルーチンの方法及びルーチンの投薬量で投与する。例えば、パクリタキセルを、通常、静脈内注射により、50〜250又は100〜175mg/m2により投与する。
プリナブリン
本発明の組合せでは、もう1つの重要な活性成分は、プリナブリンである。
本明細書で使用されるとき、「プリナブリン」、「NPI−2358」及び「t−ブチルデヒドロフェニラヒスチン」という語は互換的であり、各々は、図1に示すように、2,5−ピペラジンジオン、3−[[5−(1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−4−イル]メチレン]−6−(フェニルメチレン)−(3Z,6Z)]の化学名を有する合成低分子量化学成分を意味する。本発明では、上記用語は、その医薬的に許容できる塩も含む。
NPI−2358は、抗がん薬として発見される。国際特許出願第WO2004/054498号は、NPI−2358の構造、合成及び使用について開示している。
プリナブリンは、チューブリンモノマーの二量化を阻害する。その機序は、腫瘍脈管構造に対しての作用であり、それ故、腫瘍増殖のための血液供給をカットすることにあり、血管破壊剤(VDA)として分類される。
本発明では、プリナブリン量を、好ましくは、ルーチンの方法及びルーチンの投薬量で投与する。通常、プリナブリンを、静脈内注射により、10〜50又は20〜30mg/m2により投与する。
組合せ、医薬組成物及びキット
本発明では、タキサン化合物の活性成分(a);及びプリナブリンの活性成分(b)を含む組合せを提供する。
さらに、タキサン化合物の活性成分(a);プリナブリンの活性成分(b);及び(c)医薬的に許容できる担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明の医薬組成物のための剤形及び製剤方法は、特に限定されず、該組成物を、糖技術分野の従来方法により、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、徐放剤、注射剤などの様々な剤形に製造できる。好ましい剤形は、経口用剤形である。
本発明では:
(i)活性成分(a)としてタキサン化合物を含み、医薬的に許容できる担体を含んでもよい第一の医薬品を含む第一の容器;及び
(ii)活性成分(b)としてプリナブリンを含み、医薬的に許容できる担体を含んでもよい第二の医薬品を含む第二の容器;
(iii)がんの治療及び/又は予防用の活性成分(b)と組み合わせる活性成分(a)の投与について記録している使用説明書
を含むキットも提供する。
本発明の組合せ、製剤及びキットは、がんの予防及び/又は治療に有用である。
本発明の組合せを、一緒に投与しても順次投与してもよい。好ましくは、タキサンの活性成分(a)を最初に投与し、次いで、0.5〜72時間以内、好ましくは、0.5〜24時間以内、より好ましくは、1〜24時間以内にプリナブリンの活性成分(b)を投与し、それにより、有効性及び患者のコンプライアンスを有意に改善し、好中球減少症などのタキサンの副作用を有意に減少させる。
もちろん、該活性成分の効果的投薬量を、投与方法及び治療する疾病の重症度に応じて変え得る。
プリナブリン及びタキサンの組合せ治療
本発明は、がん対象を治療するため、プリナブリン及びドセタキセルの最適な使用方法を提供する。
本発明では、タキサン化合物の活性成分(a)及びプリナブリンの活性成分(b)の効果量を、哺乳類対象(ヒトなど)に投与、又は活性成分(a)を含む第一の医薬品及び第二の医薬品である活性成分(b)を投与することを含む、2つの活性成分の使用によるがんの治療及び予防方法を提供する。
本発明の2つの活性成分又は医薬組成物を;筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、皮内、経口、又は局所投与(これに限定されない)を含む従来の経路により投与してもよい。好ましい投与経路としては、経口投与が挙げられる。
本発明の医薬品は、簡便な投与のため、固体組成物、特に、錠剤及び固体充填又は液体充填カプセル剤であり得る。好ましくは、該医薬品又は医薬組成物を、液体製剤、又は凍結製剤もしくは他の適切な注射剤の形態として製剤する。
さらに、本発明の2つの活性成分又は薬物を、がん治療用の他の薬物(cis−プラチン、パクリタキセル、抗腫瘍抗体など)と組み合わして使用できる。
本発明の実施例では、本発明者は、MV522肺がん異種移植モデルのプリナブリンの抗腫瘍作用を評価した。プリナブリンのインビボ有効性を、単独及びドセタキセルとの組合せで測定した。プリナブリン(3.75及び7.5mg/kg)、ドセタキセル(15及び25mg/kg)、及び該組合せの腫瘍増殖阻害(TGI)を、MV522腫瘍モデルで測定した。薬物組合せのスケジュールも、第一薬物を与えた後2時間で、1つの薬物を投与することにより実施した。この実験の有意なエンドポイントは、平均腫瘍増殖阻害(TGI)又は退縮、動物体重損失、可能性のある毒性、及び腫瘍増殖遅延(TGD)を含んだ。TGI試験の最初のエンドポイントは、平均NPI−2358媒体腫瘍量が、1.2cm3に達した日であった。TGD試験のエンドポイントは、各腫瘍が、1.5cm3の体積に達したときであった。加えて、大きな腫瘍(1.5cm3)のドセタキセル及びNPI−2358+ドセタキセルの組合せの有効性を比較するため、修正を実施した。
動物を、組織培養から回収したがん細胞移植し、ヌードマウス内に腫瘍を定着させた。約105mm3の平均腫瘍量に達したとき、処置を開始した。いずれのプリナブリン単剤群でも、有意な動物体重損失は起こらず、所与の用量及びスケジュールで、該薬物が良好な忍容性があったことを示した。予想通り、ドセタキセルを用いた次の処置で、有意な動物体重損失を観察した。予想外に、組合せ群のドセタキセルへのNPI−2358の添加は、ドセタキセル関連体重損失を低減した(表2)。
単剤としてのプリナブリンを用いた処置は、媒体対照と比較して、わずかに腫瘍量の減少を誘発したが、ドセタキセル処置は、強く腫瘍量の減少をもたらした。重要なことに、プリナブリンの添加は、このモデルで、ドセタキセルの抗腫瘍作用を促進した。
この作用は、最初にドセタキセルを受けて、次いで、2時間後などに、プリナブリンを受けた群において最も顕著であった(表3)。さらに、この薬物の組合せは、大きな腫瘍(1.5cm3)の腫瘍量の減少において、単剤のドセタキセルより効果的であった(表4)。
プリナブリン及びドセタキセルの組合せの投与スケジュールについてさらに探求するた
め、本発明者は、マウスのMV522ヒト肺がん異種移植モデルにおいて、ドセタキセル処置後、1、4、及び24時間目で投与されたプリナブリンのインビボ有効性を調査した。実験計画は、上記動物試験と同様にした。組合せ群でのドセタキセルへのプリナブリンの添加は、ドセタキセル関連動物体重損失を減少させた。プリナブリンを、ドセタキセル処置後1、4、又は24時間目に与えたかどうかにかかわらず、該体重損失の傾向は異なる群の中で類似していた(表6)。加えて、プリナブリンの添加は、ドセタキセルの抗腫瘍作用を促進した。
プリナブリンを、ドセタキセル処置後1、4、又は24時間目に与えたかどうかにかかわらず、腫瘍量の劇的な違いはなかった(表7)。15mg/kgドセタキセル群後1時間のプリナブリンでは、4及び24時間群より、わずかに小さな腫瘍を得た(表7)。
この初期試験に続き、同様な腫瘍量を有する動物を、大きな腫瘍に対する、プリナブリン及びドセタキセルの組合せの効果を評価するために再処置した。該プリナブリン及びドセタキセルの組合せでは、ドセタキセル単剤処置と比較して、腫瘍量のより明白な減少を得た。予想外に、本発明者は、プリナブリン及びドセタキセルの組合せは、大きな定着腫瘍に対して効果的であることを発見した(表8)。
本発明者は、NSCLC患者のMV522動物試験から得られる最適なプリナブリン及びドセタキセルの組合せ治療スケジュールを適用した。患者は、3週間サイクルで、1日目及び8日目に治療を受けた。1日目の治療は、1時間にわたる点滴静注(IV)による75mg/m2のドセタキセル投与、次いで、2時間後(該ドセタキセル点滴開始時間から)、30分間にわたる点滴静注(IV)による30mg/m2のプリナブリンの投与で構成された。8日目の治療は、30分間にわたる点滴静注(IV)による20mg/m2又は30mg/m2のプリナブリンの投与で構成された。
ドセタキセルに添加したときのプリナブリンの忍容性プロファイルは、ドセタキセル単剤よりも良好である。耐えがたいドセタキセルの副作用のせいで、75mg/m2のドセタキセルの開始用量を、プリナブリン30mg/m2+ドセタキセル治療群の患者の10%(50名の内の5名)で減少させたが、対応するドセタキセル単剤群のパーセントは、患者の18.2%(55名の内の10名)で、ずっと高かった。
特に興味深い、プリナブリン30mg/m2+ドセタキセル群の患者は、対応するドセタキセル単剤群の患者より、統計的に有意に低い好中球減少率であった(全イベント及びそれらのイベントについて≧グレード3)。
好中球減少症は、最も重症であるドセタキセルの副作用である。好中球減少症は、歴史的データと一致して、この同じドセタキセル単剤群中、患者の36.4%に見られた。対照的に、プリナブリン30mg/m2+ドセタキセル治療群における、8%の好中球減少症発症率は、対応ドセタキセル単剤群より有意に低かった(p<0.01)。
プリナブリン20mg/m2+ドセタキセル試験群及びその対応ドセタキセル治療群において、上記と同様な結果が観察された。ドセタキセル群と比較して、組合せ群では、より少ないG−CSFを使用した。
プリナブリンが、ドセタキセルの好中球減少率を減少できるという新規な発見は予想外である。
本発明者は、詳細な分析も実施して、プリナブリン及びドセタキセルの組合せと反応するサブグループを予想外に確認した。サブグループ分析の1つは、「3cmより大きな直
径サイズを有する少なくとも1つの腫瘍」は、対応ドセタキセル治療群(OS=7.8ヶ月)と比較したとき、プリナブリン30mg/m2+ドセタキセル(OS=11.5ヶ月)が、最大有意なOS改善を有したサブグループであった(図6)。ドセタキセル群と比較した組合せ群のOS改善は、他の大きな腫瘍群(1腫瘍>5cm、又は>7cm、図6)でも見られる。本発明者は、最適なプリナブリン及びドセタキセルの組合せから改善される一意的に定義された大きな腫瘍群を発見し、これは、いずれの文献にも報告されていなかった。認可された腫瘍脈管構造標的薬で、大きな腫瘍のNSCLC集団において、良好な結果を示すものは報告されていない。
要約すると、これは、プリナブリン及びドセタキセルが、一意的に定義された大きな腫瘍集団で改良された有効性を達成及び全患者のドセタキセルの好中球減少率を劇的に減少させる最適な組合せスキームを発見した最初の発明である。本発明は、複数のがん指標の大きな腫瘍を治療するため、他の化学療法薬と組み合わせたプリナブリンの新規な使用を提供する。本発明は、タキサン化合物の衰弱していく好中球減少症副作用を減少させるため、他のタキサン化合物と組み合わせたプリナブリンの新規な使用も提供する。
本発明の主要な利点としては:
(a)がん(肺がんなど)の予防におけるプリナブリンと組み合わせたタキサンの効果を開示し、タキサン及びプリナブリンの最適な組合せの使用による治療方法を提供する。
(b)タキサン及びプリナブリンの組合せは、比較的安全である。
(c)タキサン及びプリナブリンの順次投与は腫瘍の相乗的阻害を有し、医学的に関連する統計的有意性を有し、それにより、タキサンに対する忍容性が増加して、副作用が減少する。
が挙げられる。
本発明を、具体的実施例を示して、下記にさらに例証する。これらの実施例は、本発明を例証するためだけのものであり、本発明の範囲を限定しないと理解するべきである。次の実施例に記載する具体的条件のない実験方法を、従来の条件下、又は製造者の使用説明書に従って、一般に実施する。特に明記されない限り、部及びパーセントは、重量基準で算出される。
実施例1
無胸腺nu/nuマウスのMV522ヒト非小細胞肺腫瘍異種移植モデルにおける単剤及びドセタキセルとの組合せでのプリナブリン(NPI−2358)のインビボ評価
本実施例の目的は、第一薬物を与えた後2時間目で1つの薬物の投与により調査される薬物組合せスケジュールの調査により、MV522モデルのドセタキセルとの組合せでのプリナブリンの可能性のある付加的又は相乗的効果を測定することである。この実験の有意なエンドポイントには、大きな腫瘍の平均腫瘍増殖阻害(TGI)又は退縮、腫瘍増殖遅延(TGD)、体重損失、及び死亡率が含まれた。
実験計画:
物質及び方法
モデル情報−約20グラムの体重で5から6週齢の間の雌ヌードマウス(Hsd:無胸腺Nude−Foxnlnu)を、Harlan社(ワイオミング州マジソン)から得た。MV522は、通常のヒトNSC転移性肺腫瘍セルライン(米国特許第7,700,615号又は同第7,629,380号)である。動物に、組織培養から回収した約1x107MV522細胞を、皮下に(SC)注射した。腫瘍が、約105立方ミリメートル(mm3)の大きさに増殖したとき(移植後3日目)、動物を、腫瘍サイズにより、処置群及
び対照群にペアマッチングし;各処置群には、8匹のマウスを含めた。動物の耳に標識を着けて、実験を通して個別に追跡した。
実験計画及び投薬−最初の用量を、ペアマッチング後1日目で投与した。腫瘍増殖阻害(TGI)及び腫瘍増殖遅延(TGD)試験として、実験を行った。群1のエンドポイントは、腫瘍量が1.2cm3に達したとき(TGI)であり、処置群のエンドポイントは、各個別の動物腫瘍量が、1.5cm3に達したとき(TGD)であった。媒体(8%ソルトール(登録商標)HS15、12%PG、80%D5W)中のNPI−2358を、下記一覧の用量で、2週間に毎週3回−1日のスケジュール(3xWKLYx2−1)又は3週間に毎週2回のスケジュール(2xWKLYx3)にて、腹腔内(IP)注射により投与した(表1)。ネガティブコントロールの役割で、NPI−2358媒体及びドセタキセル媒体を、それぞれ、2xWKLYx3スケジュールで腹腔内注射、Q2Dx3スケジュールで静脈内注射した。ドセタキセルを、3回の処置のため、隔日に1回、15mg/kgで、又はQ7Dx3スケジュール(3回の処置のため、毎7日)にて25mg/kgで、尾静脈に静脈内(IV)注射により投与した。ドセタキセル及びドセタキセル媒体を、群7〜9及び12〜14について、それぞれ、NPI−2358媒体及びNPI−2358の2時間前に投与した。群10、11、15、及び16について、NPI−2358を、ドセタキセルの2時間前に与えた。
Figure 2016536352
データ収集及び統計解析
動物体重−個別及び群の平均体重±SD及び体重変化パーセントを、1日目から始めて、試験が完了するまで、毎週2回記録した。42日目の群体重及び体重の最低値を記録した。
瀕死/死亡率−動物を、全身瀕死について毎週2回、死亡率について毎日観察した。
腫瘍量−個別及び群の平均腫瘍量±SDを、1日目から始めて(試験完了まで、投与後24時間目(平均腫瘍量=1.2cm3、25日目))、毎週2回記録した。腫瘍測定値を、下式を用いて、立方ミリメートル腫瘍量に換算した:
腫瘍量(mm3)=幅2(mm)x長さ(mm)x0.52
腫瘍ネクローシス−腫瘍ネクローシスの程度を、次の任意の指標を用いて、各腫瘍測定で等級に分類した:
Figure 2016536352
処置群及び対照群間の腫瘍ネクローシスの注目すべき差を報告した。
腫瘍増殖阻害−一旦、指定対照群(群3、NPI−2358媒体)が約1.2cm3の平均腫瘍量(TGD試験と区別している)に達したならば、25日目で試験のTGI部分は完了した。マウスの体重を測定し、ノギスで腫瘍を測定した。腫瘍増殖阻害(TGI)値を、下式を用いて、処置動物を含む各群について算出した:
Figure 2016536352
腫瘍完全奏功のある動物又は技術的もしくは薬物関連死する動物を、最終TGI計算から打ち切った;しかしながら、腫瘍部分奏効のある動物を、最終TGI計算に含めた。化合物活性に対する米国国立がん研究所(NCI)の判断基準は、TGI>58%である。各処置群のTGI値を、試験完了時に報告した;これらの計算は、最終試験日に基づく。
腫瘍増殖遅延−試験のこの群を、スポンサーの要望で、74日目に終了した。TGI試験完了時(25日目)、対照群及び処置群からの個別の腫瘍量をデータ点検して、指定のTGD腫瘍量エンドポイント(1.5cm3)より大きい又は等しいものを試験から取り除き、各動物に、エンドポイントに達した日を基準に殺処分価値の1日を充てた。TGD試験完了時、殺処分日の中央値を対照群(C)及び各治療群(T)について算出し、次式を用いて、腫瘍増殖遅延(T−C)を決定するために使用した:
Figure 2016536352
IDS(個別殺処分日)は、各動物が、その腫瘍量エンドポイント(1.5cm3)に達した日であり;このエンドポイントに達する動物のみTGD算出に含められた。各処置群について、全体(Gross)又は正味(net)log10細胞死滅を、次式を用いて決定した:
Figure 2016536352
式中、(T)=処置群について、死の日の中央値、(C)=対照群(NPI−2358媒体群)について、死の日の中央値、及び(Td)は、対照群の時間に対する腫瘍増殖(100〜800mm3)の対数期の対数線形プロットから推定される腫瘍量倍加時間であり;(3.32)は、集団が、1つのlog10単位を増加するのに必要な倍加数である。技術的又は薬物関連死する個別の動物からの体重及び腫瘍データを、最終群計算及び統計解析から打ち切った。長期生存者(前以て設定した時間までに腫瘍量エンドポイントに達しない動物(LTS))を、これらの計算に含めない。基準薬物での活性の比較のため、全体又は正味log10細胞死滅値を、下記任意の活性等級に換算した:
Figure 2016536352
5日間以上の処置日に投与した薬物活性を、全体log細胞死滅を用いて算出する一方で、正味log10細胞死滅を、5日未満の全処置で投与された試験薬に利用し;(+++)〜(++++)の活性等級は、部分又は完全奏効に影響を及ぼすのに必要である。
腫瘍の部分/完全奏効−1日目より小さい測定値の腫瘍を有する個別のマウスを、部分奏効(PR)を有するとして分類し、腫瘍退縮パーセント(%TR)値を、下式を用いて決定する:
Figure 2016536352
もし、腫瘍の部分奏効が、1つの群内で複数の動物で報告されるならば、平均PR値を
決定した。触知できる腫瘍のない個別マウスを、完全奏効(CR)を経験しているとして分類した。部分及び完全奏効の数ならびに腫瘍退縮パーセントを、試験完了時、各処置群について報告し;これらの計算は最終試験日基準である。
TGI統計値−統計解析を、最終腫瘍量を比較して、処置群及び対照群間で実施した。2つ以上の処置群について、両側一元配置分散分析(ANOVA)、次いで、ダネット多重比較検定を使用した。対照に対して1つの処置群を比較するため、対応のない両側スチューデントt検定を使用した。技術的又は薬物関連死する個別の動物からの体重及び腫瘍データを、解析から打ち切った。しかしながら、部分又は完全奏効を報告する動物からの体重及び腫瘍データを、これらの計算に含めた。
TGD統計値−対照と比較して各処置群間の全体的生存経験の統計的に有意な差を決定するため、ログランク検定を使用し、利用するとき、マンテル−ヘンツェル検定と均等である。もし、薬物を、同じ経路及びスケジュールで複数の濃度で評価するならば、傾向からのロングラン検定も行う。技術的又は薬物関連死する個別の動物からの体重及び腫瘍データを、解析から打ち切った。しかしながら、部分的もしくは完全退縮又は長期生存者を報告する動物からの体重及び腫瘍データを、これらの計算に含めた。全ての解析を、GraphPad(登録商標)ソフトウェア(バージョン5.0)を用いて行った。
結果
いずれものプリナブリン単剤群で有意な動物体重損失は起こらず、このことは、薬物が所与の用量及びスケジュールに良好な忍容性があることを示した。予想通り、有意な動物体重損失を、次のドセタキセルを用いた処置で観察した。
予想外に、組合せ群でのドセタキセルへのNPI−2358の添加は、ドセタキセル関連体重損失を減少させた(表2)。
Figure 2016536352
ドセタキセル処置が、腫瘍量の減少をもたらした一方、単剤としてプリナブリンを用いた処置は、媒体対照と比較して、腫瘍量のわずかな減少を含んでいた。重要なことに、NPI−2358の添加は、このモデルで、ドセタキセルの抗腫瘍作用を促進した。
この作用は、最初にドセタキセルを受け、次いで、2時間後にNPI−2358を受けた群で最も顕著であった(表3)。さらに、この薬物の組合せは、大きな腫瘍(1.5cm3)の腫瘍量の減少において、単剤ドセタキセルより効果的であった(表4)。
Figure 2016536352
Figure 2016536352
実施例2
無胸腺nu/nuマウスのMV522ヒト非小細胞肺腫瘍異種移植モデルにおけるドセタキセルとの組合せでのプリナブリンのインビボ評価:薬物投与スケジュール
本実施例の目的は、MV522モデルのドセタキセル後の様々な時点(1時間、4時間、又は24時間)において、NPI−2358の投与によるドセタキセルとの組合せでのプリナブリン(NPI−2358)の可能性のある付加的又は相乗的効果を評価することであった。この実験の有意なエンドポイントには、大きな腫瘍の平均腫瘍増殖阻害(TGI)又は退縮、腫瘍増殖遅延(TGD)、体重損失、及び死亡率が含まれた。
実験計画:
物質及び方法
モデル情報−約20グラムの体重で5から6週齢の間の雌ヌードマウス(Hsd:無胸腺Nude−Foxnlnu)を、Harlan社(ワイオミング州マジソン)から得た。動物に、組織培養(1:1 マトリゲル:培地)から回収した約1x107MV522細胞を、皮下に(SC)注射した。腫瘍が、約100立方ミリメートル(mm3)の大きさに増殖したとき、動物を、腫瘍サイズにより、処置群及び対照群にペアマッチングした。動物の耳に標識を着けて、実験を通して個別に追跡した。
元の試験計画及び投薬−最初の用量を、ペアマッチング後1日目で投与した。腫瘍増殖阻害(TGI)及び腫瘍増殖遅延(TGD)試験として、実験を行った。TGIのため、エンドポイントは、群1の平均腫瘍量が1.2cm3に達したときである。TGDのため、エンドポイントは、各個別の動物腫瘍量が、1.0cm3に達したときであった。ドセタキセルの10mg/mlストックバイアルを、投薬の各日に、0.9%生理食塩水に希釈し、静脈内(IV)に投与した。スケジュール及び各薬物の用量を、表5にリストした。ドセタキセル媒体(0.9%生理食塩水;静脈内;1,3、5日目)+NPI−2358媒体(8%ソルトール(登録商標)HS15、12%PG、80%D5W;腹腔内;1、3、5、8、11日目)を、ネガティブコントロールとしての役割のため投与した。
Figure 2016536352
データ収集及び統計解析
一旦、指定した対照群が約1.2cm3の平均腫瘍量に達すれば、本実施例の試験を24日目で完了した。
動物体重−個別及び群の平均体重±SD及び体重変化パーセントを、1日目から始めて、
試験完了まで、毎週2回記録した。24又は53日目の群体重及び体重最低値を報告する。
瀕死/死亡率−実施例1と同じ。
腫瘍量−実施例1と同じ。
腫瘍ネクローシス−実施例1と同じ。
腫瘍の部分/完全奏効−実施例1と同じ。
腫瘍増殖阻害−実施例1と同じ。
TGI統計値−実施例1と同じ。
腫瘍増殖遅延−実施例1と同じ。試験のこの群を、スポンサーの要望で、80又は53日目で終了した。長期生存者(前以て設定した時間までに腫瘍量エンドポイントに達しない動物(LTS))を、最終試験日(80日目)のIDS値に割り当て、これらの計算に含めた。基準薬物での活性の比較のため、全体又は正味log10細胞死滅値を、下記任意の活性等級に換算した:
Figure 2016536352
5日間以上の処置日に投与した薬物活性を、全体log細胞死滅を用いて算出する一方で、正味log10細胞死滅を、5日未満の全処置で投与された試験薬に利用し;(+++)〜(++++)の活性等級は、部分又は完全奏効に影響を及ぼすのに必要である。
TGD統計値−実施例1と同じ。
結果
プリナブリン及びドセタキセルの組合せ投与スケジュールをさらに探求するため、本発明者は、マウスのMV522ヒト肺がん異種移植モデルのドセタキセル処置後1、4、及び24時間目に投与されたプリナブリンのインビボ有効性を調査した。実験計画は、上記動物試験と同様であった。組合せ群のドセタキセルへのプリナブリンの追加は、ドセタキセル関連動物体重損失を減少させた。該体重損失傾向は、ドセタキセル処置後1、4、又は24時間目にプリナブリンを与えたかどうかにかかわらず、異なる群内で類似していた
(表6)。
Figure 2016536352
加えて、プリナブリンの添加は、ドセタキセルの抗腫瘍作用を促進するように思われた。ドセタキセル処置後1、4、又は24時間目にプリナブリンを与えたかどうかにかかわらず、腫瘍量に劇的な差はなかった(表7)。15mg/kgのドセタキセル群後の1時間目のプリナブリンは、4及び24時間目の群より、わずかに小さい腫瘍を得た(表7)
Figure 2016536352
この初期試験後、同様な腫瘍量を有する動物を、大きな腫瘍に対するプリナブリン及びドセタキセルの組合せ作用を評価するため、再処置を行った。該プリナブリン及びドセタキセルの組合せは、ドセタキセル処置単独と比較して、腫瘍量のより注目すべき減少を得た。予想外に、本発明者は、プリナブリン及びドセタキセルの組合せが、大きな定着腫瘍
に対して効果的であることを発見した(表8)。
Figure 2016536352
実施例3
進行性非小細胞肺がん患者の最適なプリナブリン及びドセタキセルの組合せの評価
目的
第一:
ドセタキセル+プリナブリンで治療した患者に対して、ドセタキセルで治療したNSCLCを有する患者の全生存期間を比較すること。
第二:
1.ドセタキセル+プリナブリンの患者に対して、ドセタキセルで治療したNSCLCを有する患者の奏効率、奏効期間、6ヶ月生存率、及び無増悪生存期間を比較すること;
2.ドセタキセル+プリナブリンに対して、ドセタキセルの安全及び有害事象プロファイルを比較すること。
試験計画
これは、少なくとも1つの化学療法レジメンを有する治療後に進行した進行性NSCLCを有する患者の非盲検試験であった。患者は、ランダム化され、ドセタキセル+プリナブリン(DN)又はドセタキセル単剤(75mg/m2)(D)のどちらかを受けた。2つの投薬コホートを調査した:
1)30mg/m2投薬コホート:約110名の患者がランダム化(1:1)され、30mg/m2でドセタキセル+プリナブリン(DN30mg/m2群)又はドセタキセル単剤(D群)のどちらかを受けた。
2)20mg/m2投薬コホート:約57名の患者がランダム化(2:1)され、20mg/m2でドセタキセル+プリナブリン(DN20mg/m2群)又はドセタキセル単剤(D群)のどちらかを受けた。
投薬レジメン
患者は、3週間のサイクルで、1日目及び8日目に治療を受けた。
1日目の治療は、1時間にわたる点滴静注(IV)により投与された75mg/m2のドセタキセル、次いで、2時間後(点滴静注開始時から)の30分間にわたる点滴静注(IV)により投与されたプラセボ(D群)又は30mg/m2もしくは20mg/m2のプリナブリン(DN群)DNから構成された。経口デキサメタゾン(16mg)を、ドセタキセル点滴(1日目)の前の日に、その日に、及びその後の日に与えた。8日目の治療は、30分間にわたる点滴静注(IV)により投与されたプラセボ(D群)又は30mg/m2もしくは20mg/m2のプリナブリン(DN群)から構成された。
CTCAE(v3.0)に従った薬物関連グレード>2治療応急有害事象(脱毛症、食欲不振、及び疲労を除く)を経験している患者では、該有害事象がグレード<1に回復するまで、治療を遅らせてもよい。安全性臨床検査は、各続くサイクルの開始のドセタキセル治療前に、次の判断基準を満たさなければならない:AST≦2.5xULN、ALT≦2.5xULN(もし、アルカリ性ホスファターゼが、≧2.5xULNであるならば、≦1.5xULN);ビリルビン≦ULN;ヘモグロビン≧9g/dL、好中球絶対数≧1.5x109/L及び血小板≧100x109/L。再発又は特定の重症毒性を経験する患者については、用量低減を行ってもよい。
標的集団
少なくとも1つの化学療法レジメンでの治療後に進行したステージIIIb/IV非小細胞肺がんを有する患者。
選択基準
1.男性及び女性≧18歳
2.ECOGパフォーマンスステータス≦1
3.少なくとも1つの化学療法レジメンでの治療後に進行した病理学的又は組織学的に確認された非小細胞肺がん(切除不能なステージIIIb又はIV)。測定可能な疾病は
、この治験の記録を必要としない。
4.いずれかの前の化学療法、外科手術、又は放射線療法の全有害事象は、CTCAE(v.3.0)グレード≦2を解決していなければならない。
5.次の実験室内結果。14日目以内:
・ヘモグロビン>9g/dL
・好中球絶対数≧1.5x109/L
・血小板数≧100x109/L
・血清ビリルビン≦ULN
・AST及びALT≦2.5xULN(もし、アルカリ性ホスファターゼが≧2.5xULNであるならば、≦1.5xULN)
6.署名したインフォームドコンセント。
除外基準
1.試験薬物を受ける前21日以内の特定の化学療法薬、生物学的作用物質、免疫療法薬、放射線療法薬又は治験薬(治療又は診断)の投与。最初の試験薬投与前6週間以内の診断手術以外の主要な外科手術。
2.有意な心臓の病歴:
・心筋梗塞又は虚血性心疾患の病歴;
・臨床的に有意な不整脈;制御不能な不整脈又は抗不整脈薬が必要な病歴
・先天性QT延長の病歴;
・左脚ブロック;
・虚血性心疾患と一致する心電図所見;
・ニューヨーク心臓病学会クラスIII又はIV心疾患
・制御不能な高血圧:高血圧薬にもかかわらず、連続して最高血圧150mmHg及び最低血圧100mmHgより高い血圧。
3.腫瘍血管破壊剤での前の治療。
4.前の発作性疾患。
5.脳転移。脳転移の徴候又は症状を示す患者は、CT又はMRIで画像検査すべきである。前治療し、治療後に再画像検査して、その病変が新しい病変の暫定的進行がなく安定である脳転移を有する患者を登録してもよい。
6.イレウス症、腸閉塞、出血性下痢症、炎症性腸疾患、制御不能な消化性潰瘍疾患などの有意な胃腸疾患の病歴。(ラニチジン又はその均等物及び/又はオメプラゾール又はその均等物を有する組合せ治療は受け入れられる)。
7.術中骨盤放射線療法、全腹部放射線療法、又は放射線療法からのグレード≧2の胃腸の残存症状の病歴
8.全身治療を要する、制御不能な活動性細菌性、ウイルス性、又は真菌性感染症。
9.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)を有する公知の感染症、又は活動性A、B、又はC型肝炎。
10.ポリソルベート80、タキサン系、ソルトール及び/又はプロピレングリコールを含むいずれかの製品に対する前の過敏症反応を有する患者。
11.妊娠又は母乳を与えている女性。女性患者は、閉経後、手術による不妊である、又は試験期間及び試験完了後1ヶ月間、バースコントロールの容認可能な方法(すなわち、バリア法、子宮内避妊具、殺精子剤を含むペッサリー又は殺精子剤を含むコンドーム、禁欲)の使用に同意しなければならない。妊娠の可能性がある女性患者は、最初の治験薬投与10日前以内に血清妊娠試験で陰性でなければならない。男性患者は、手術による不妊又は避妊の容認可能な方法の使用を同意しなければならない。
12.皮膚の基底細胞がん又は子宮頸部の上皮内癌を除く、患者が治療を受ける同時の活動性二次性悪性腫瘍。
13.研究者見解で、患者に過剰なリスクを課すことになるいずれもの病状。かかる病状の例としては、非経口抗炎症治療を要する感染症、水腎症、肝不全、いずれもの精神状態
の変化又はインフォームドコンセントの理解を妨げることになるいずれもの精神医学的状態が挙げられる。
14.このプロトコールに必要な方法に応じる意思がない、又はできない。
試験長さ
安定であり、応じてくれる患者を、彼/彼女が、許容できない有害事象がなく、臨床効果(安定な疾病又は応答)のある証拠を有する限り、治療した。治験の終了は、最後の患者が参加後12ヶ月と計画した。
調査製品/用量/経路/レジメン
プリナブリン又はプラセボ
プリナブリンの開始用量は、30mg/m2又は20mg/m2であった。用量の調節は、観察された有害事象により依存した。投与量は、指定用量及び患者の体表面積を基準に変更した。臨床製剤は、20mL(4mg/mL)中の80mgの薬物を含む褐色バイアル中の40%ソルトール(登録商標)HS−15/60%プロピレングリコール中の濃縮液として供給し、室温で貯蔵した。各バイアルを、単回使用用に指定した。薬物の正確な体積(バイアル中、4mg/mLの濃度)を、1:20の希釈で、水(D5W)中の5%デキストロースに希釈し、末梢的に、又は中枢的に静脈内投与した。点滴時間を、スポンサーの指示で、臨床的に適応があれば増やしてもよい。プリナブリン及びプラセボを貯蔵、希釈及び投与を含む全ての時間で光を遮らなければならない。プリナブリン及びプラセボを、希釈の6時間以内に投与すべきである。
医療機関診療毎の鎮吐薬の前投薬(サブスタンスP阻害薬、副腎皮質ステロイド及び/又はドーパミンアゴニスト配合薬などの有意な鎮吐薬レジメンを含む)を、プリナブリン又はプラセボの各投与前に提供すべきである。5−HT3アンタゴニストを、明白に必要でない限り、プリナブリン又はプラセボの投与に続き、又はその間に、ルーチンに投与するべきではない。患者は、それらの鎮吐作用レジメンの部分としてメタクロプロミド(metaclopromide)などの運動改善薬を受けるべきである。
アヘン製剤などの運動抑制剤の使用を最小限にする、又は適応があれば、メチルナルトレキソンなどの薬物と一緒にアヘン製剤誘発便秘症を処置するだけでなく、明確に指示されるときまで、便軟化剤、増量剤、刺激剤及び/又はドーパミンアゴニストを含むビンクリスチンなどの薬物を使用したとき、医療機関診療毎に腸運動を維持すべきである。もし、有意な便秘症を発症するならば、直ぐに処置すべきであり、プリナブリン又はプラセボの投与を、回復するまで遅らせるべきである。イレウスの徴候の注意深い観察及びX線検査及び/又は超音波検査での早期診断評価が推奨される。
プリナブリン又はプラセボの投与後に最高血圧の>20%上昇が観察されるならば、経口アムロジピン10mg又は均等なカルシウムチャネル遮断薬を、後続の各投与1時間前に投与すべきである。180mmHgを超える最高血圧の上昇を、医療機関診療毎に、ニトロプルシド又は同類のレジメンで処置すべきである。
ドセタキセル:
ドセタキセルの開始用量は、75mg/m2であった。用量調節は、観察される有害事象により依存した。
投与量は、指定用量及び患者の体表面積を基準に変更した。
標準認可及び市販化学療法薬として、研究者及び試験場所のスタッフは、ドセタキセルの使用の経験があり、製造者から提供された該製剤及びドセタキセル処方情報に精通して
いるべきである。
ドセタキセルを、医療機関の薬局から得て、医療機関のプロトコール毎に製剤すべきである。この臨床治験プロトコールにより処方された用量で、医療機関のプロトコール毎に、1時間の点滴静注で投与を実施すべきである。
経口デキサメタゾン(16mg)を、ドセタキセル点滴の前の日、その日、及びその後の日に与えた(1日目)。同様な副腎皮質ステロイド前投薬レジメンを、現地医療機関診療に従って使用してもよい。デキサメタゾン又は他の副腎皮質ステロイドの投与を、既に副腎皮質ステロイドを使用している患者については、適宜減らすべきである。
方法
スクリーニング:(治療開始前28日以内(すなわち、−28〜1日目))インフォームドコンセント、病歴及び併用医薬品;ECG、X線検査腫瘍評価及び必要に応じて腫瘍マーカー。
ベースライン評価:(治療開始前14日以内、すなわち、−14〜1日目)身体検査、バイタルサイン、ECOGパフォーマンスステータス、併用医薬品使用、安全性実験室試験。妊娠する可能性のある女性は、治療開始の10日以内に、血性妊娠試験で陰性でなければならない。もし、有意な心疾患のいずれかの病歴又は発見があったならば、循環器科の受診をすべきである。
治療フェーズ:安全性評価(完全な身体検査を含む)を、治験薬の点滴前に行った。安全性評価(完全な身体検査を含む)を、各次のサイクル(2+)前に行った。加えて、次を評価した:
・鑑別を伴うCBC/血小板及び臨床化学を、各サイクルの1日目前72時間までに行った;追加の評価を、サイクル1/15日目に行った。
・バイタルサイン(心拍数、呼吸数、血圧及び体温)を、点滴の日に、各治験薬点滴直前及び直後、及び第1サイクルの最後の点滴後、30分及び60分に検査した。次のサイクル中、身体検査中に、各点滴前及び後に、バイタルサインを検査した。
治療に対する応答の評価を、第2サイクルの残りの期間に行った(及びその後の約2サイクル毎)。
進行性疾病、許容できない治療関連有害事象の証拠があるまで、治療を続け、治験を終了、又は患者を治療から退く(同意の退出あるいは研究者の判断のいずれか)。
治験終了時(治験離脱)訪問:最後の治験薬投与の28日以内に、少なくとも1回の治験薬投与を受けた、及び死亡により本評価を終えたものを除き、いずれもの理由で治療を中断した全ての患者。患者は身体検査をして、バイタルサイン、体重、ECOGパフォーマンスステータス文書、及び妊娠検査を含むルーチンの臨床検査を提出する。
フォローアップ訪問:フォローアップ訪問は、進行中の薬物関連有害事象及び生存期間をモニターするために必要であった。治験終了時評価で観察されたグレード≧2の薬物関連有害事象を有する患者を、該有害事象がグレード≦1に回復又は該事象が慢性である、もしくは他の抗がん治療を受けた患者であると考えられるまで、毎月フォローアップすべきである。生存期間のフォローアップは、3ヶ月の間隔で行うべきである。
評価:
有効性:D群及びDN群間の有効性のエンドポイントについて比較を行った。主要な有
効性エンドポイントは、全体生存期間である。副次エンドポイントとしては、反応率、応答期間、生活の質、好中球減少率及びG−CSF使用が挙げられる。
安全性:患者により自然に明言された、又は身体検査、バイタルサイン、ECOGパフォーマンスステータス及び実験室検査中に気づいた有害事象。
統計解析
有効性:全体生存期間及び他のイベントまでの時間エンドポイントの分布を、カプラン・マイヤー法を用いてまとめた。ログランク検定を、治療群間の有効性エンドポイントを比較するために使用した。全ての統計的試験を、5%の有意水準で片側検定を用いて実施した。この治験の主要目的は、全体生存期間に対するプリナブリンの追加の効果を評価することである。
安全性:全患者を、もし、少なくとも1回の治験薬投与を受けたならば、安全性分析について評価した。安全性データを、有害事象についての度数分布表及び実験室変数についての度数分布表とシフト表を含む個別リスト及び総括表に治験群により表した。
結果:
1)好中球減少は、プリナブリン及びドセタキセルの組合せ群で減少する。
ドセタキセルに添加されたとき、プリナブリンの忍容性プロファイルは、ドセタキセル単剤より良好である。耐えがたいドセタキセルの副作用のせいで、75mg/m2のドセタキセルの開始用量は、プリナブリン30mg/m2+ドセタキセル群の患者の10%(50名の内5名)で減少し、一方、対応ドセタキセル単剤群のパーセントは、患者の18.2%(55名の内10名)で、ずっと高かった。プリナブリン20mg/m2コホートでは、同じ結果が見られ、より低い比率の患者が、コンパニオンD群(22.2%)より組合せ(2.5%)で治療したとき、ドセタキセル用量の減少を要した。
そのコンパニオンD群(8.0%対36.4%、p<0.001)と比較したDN30mg/m2群及びそのコンパニオンD群(7.5%対22.2%)と比較したDN20mg/m2群の患者の好中球減少症の発生はより低かった。DN30mg/m2群(n=50)は、全グレードの好中球減少症、特に、それぞれ、8.0%対27.4%で、プールしたD群(n=73)と比較して、グレード≧3好中球減少症の発生が有意に低かった(p=0.010)。同様な結果が、20mg/m2群で観察された(それぞれ、5.0%対27.4%;p=0.050)。好中球減少症の減少効果を、図5に示す。G−CSFを必要とする患者集団及びドセタキセル用量減少率も、D群と比較して、両方のDN群で低かった。DN群との配合対D群との配合でのG−CSF使用パーセントの減少は、0.0013%で、統計的に有意である。
Figure 2016536352
2)プリナブリン及びドセタキセル組合せからの大きな腫瘍患者集団の全体生存期間(OS)改善
上記治験では、少なくとも1回の前の化学療法レジメンに奏効しなかった、局所的に進行又は転移性NSCLCを有する患者のプリナブリン(30mg/m2、各21日サイクルの1日目及び8日目)+ドセタキセル(75mg/m2、各サイクルの1日目)を、ドセタキセル単剤と比較して、30mg/m2群では、OS(図6、表11)、無増悪生存期間[PFS]、及び反応率において、ドセタキセル対照治療群(OS=7.5ヶ月)と比較して、プリナブリン+ドセタキセル治療群(OS=8.7ヶ月)間に有意差はなかった。それから、本発明者は、プリナブリン及びドセタキセルの組合せに対して反応するサブグループを確認するため、データの広範な解析を行った。
サブグループの解析から、3cmの腫瘍サイズにおいて、OSの明白な区分があった:少なくとも1つの腫瘍が、>3cm、>5cm、又は>7cmである群では、D群と比較して、DN群では、明白なOS改善があったが、≦3cmの全腫瘍では、OSの差はなかった(6.45ヶ月対6.47ヶ月、表11 図6)。腫瘍サイズがより大きいほど、ドセタキセル群単独と比較して、組合せ群のOS改善、ハザード比、及び反応率はより著しい(表11、図6)。
従って、本発明者は、最適なプリナブリン及びドセタキセルの組合せから利益を得る一意的に定義された大きな腫瘍群を発見し、このことは、いかなる文献にも報告されなかった。
Figure 2016536352
本願で言及した全文献は、参照することにより個別に組み入れられるように、参照することにより、本明細書に組み入れられるものとする。加えて、上記教示を読んだ後、当業者により多くの変形及び修飾を行ってもよいこと、及びこれらの均等物も、添付の請求の範囲に定義された範囲内であることを理解するべきである。

Claims (10)

  1. タキサン化合物の活性成分(a);及びプリナブリンの活性成分(b)を含む医薬品の組合せ。
  2. タキサン化合物が、パクリタキセル、ドセタキセル、及びアブラキサンを含む、請求項1に記載の組合せ。
  3. 組合せが、ドセタキセル、及びプリナブリンからなる、請求項1に記載の組合せ。
  4. がんを治療する及び/又は予防する薬物を調製するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬の組合せの使用。
  5. 前記がんが、肺癌、結腸癌、肝癌、乳癌、前立腺癌、及び多発性骨髄腫からなる群から選択される、請求項4に記載の使用。
  6. がん、特に、腫瘍寸法が、>3cm、>5cm、又は>7cmであるがんを治療する及び/又は予防するための、タキサンの活性成分(a)、及びプリナブリンの活性成分(b)を含む、組成物、キット、又は混合物の使用。
  7. (i)活性成分(a)としてのタキサン化合物、及び任意の医薬的に許容できる担体を含む第1の薬剤を含有する第1の容器;及び
    (ii)活性成分(b)としてのプリナブリン、及び任意の医薬的に許容できる担体を含む第2の薬剤を含有する第2の容器;
    (iii)がんの治療及び/又は予防のための、活性成分(b)との組み合わせでの活性成分(a)の投与を記録した使用説明書、
    を含むキット。
  8. タキサンの活性成分(a);
    プリナブリンの活性成分(b);及び
    (c)医薬的に許容できる担体、
    を含む医薬組成物。
  9. タキサンの副作用を低減するのに使用する医薬を調製するための、プリナブリンの使用。
  10. タキサンの活性成分(a)及びプリナブリンの活性成分(b)を、投与を必要とする哺乳動物に投与するステップを含む、がんを治療及び/又は予防する方法。
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