JP2016535094A5 - - Google Patents
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Description
インフルエンザマウスモデルにおける製剤のインビボ試験
全ての動物試験は、倫理委員会により承認され、国内および国際ガイドラインに従って実施された。8〜12週齢の雌のスイスマウス(Janvier)を用いた。全ての鼻腔内処置を、イソフルラン麻酔のもとで実施した。ある量の液体を投与するために、液滴を鼻孔の最上部に直接適用し、口を閉じることにより、液滴が鼻孔を介して鼻腔内に入ることを可能にした。噴霧乾燥したポリ(I:C)−担体粉末を、各実験の直前に新たに調製し、15・lの液体で投与した。製剤化されていないポリ(I:C)を、リン酸緩衝食塩水(PBS)中の1mg/mlの濃度で投与した。前処置は典型的には、曝露(チャレンジ(challenge))の2日または3日前に実施した。0日目に、マウス適合H1N1 PR(FLU PR1600517)を、LD90の10倍で25μlで(高容量曝露)またはLD90の1倍で15・lで(低容量曝露)、マウスに曝露した。曝露に続いて、マウスを、体重と行動を測定することにより、14日間毎日モニタリングし、マウスは、曝露の日と比較して体重減少が20%を超えた場合、またはマウスの行動が疾病の重篤な徴候を示した場合に安楽死させた。
本発明は、以下の態様を包含し得る。
[1]
ポリイノシン酸−ポリシチジル酸(ポリ(I:C))、およびエンドウデンプン、アルファ化ジャガイモデンプン、ラクトース、微結晶性セルロース、ヒアルロン酸塩、またはグルコサミンの群から選択される担体ポリマーの微小粒子を含む組成物。
[2]
前記担体ポリマーが、エンドウデンプンである、上記[1]に記載の組成物。
[3]
ポリ(I:C)−担体ポリマーの微小粒子が、噴霧乾燥プロセスなどの粒子形成プロセスにより生成される、上記[1]または[2]に記載の組成物。
[4]
ポリ(I:C)/エンドウデンプンの比が、1/200(w/w)〜1/0.1(w/w)の範囲である、上記[1]から[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]
ポリ(I:C)/エンドウデンプンの比が、1/12(w/w)〜1/9(w/w)の間である、上記[4]に記載の組成物。
[6]
微小粒子のD v 50が、0.1マイクロメータ〜200マイクロメータの範囲である、上記[3]から[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]
前記組成物が、有機溶媒を含む液体組成物である、上記[1]から[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]
前記有機溶媒が、グリセロールもしくはエタノールまたはそれらの組合せをベースとする、上記[7]に記載の組成物。
[9]
薬剤に使用するための、上記[1]から[8]のいずれかに記載の組成物。
[10]
感染症または普通感冒の治療および/または予防において使用するための、上記[1]から[8]のいずれかに記載の組成物。
[11]
経鼻投与により、上気道感染症を予防および/または治療するための医薬の製造のための、上記[1]から[8]のいずれかに記載の組成物の使用。
[12]
上記[1]から[8]のいずれかに記載の組成物を含む、デバイス、特に経鼻送達系。
全ての動物試験は、倫理委員会により承認され、国内および国際ガイドラインに従って実施された。8〜12週齢の雌のスイスマウス(Janvier)を用いた。全ての鼻腔内処置を、イソフルラン麻酔のもとで実施した。ある量の液体を投与するために、液滴を鼻孔の最上部に直接適用し、口を閉じることにより、液滴が鼻孔を介して鼻腔内に入ることを可能にした。噴霧乾燥したポリ(I:C)−担体粉末を、各実験の直前に新たに調製し、15・lの液体で投与した。製剤化されていないポリ(I:C)を、リン酸緩衝食塩水(PBS)中の1mg/mlの濃度で投与した。前処置は典型的には、曝露(チャレンジ(challenge))の2日または3日前に実施した。0日目に、マウス適合H1N1 PR(FLU PR1600517)を、LD90の10倍で25μlで(高容量曝露)またはLD90の1倍で15・lで(低容量曝露)、マウスに曝露した。曝露に続いて、マウスを、体重と行動を測定することにより、14日間毎日モニタリングし、マウスは、曝露の日と比較して体重減少が20%を超えた場合、またはマウスの行動が疾病の重篤な徴候を示した場合に安楽死させた。
本発明は、以下の態様を包含し得る。
[1]
ポリイノシン酸−ポリシチジル酸(ポリ(I:C))、およびエンドウデンプン、アルファ化ジャガイモデンプン、ラクトース、微結晶性セルロース、ヒアルロン酸塩、またはグルコサミンの群から選択される担体ポリマーの微小粒子を含む組成物。
[2]
前記担体ポリマーが、エンドウデンプンである、上記[1]に記載の組成物。
[3]
ポリ(I:C)−担体ポリマーの微小粒子が、噴霧乾燥プロセスなどの粒子形成プロセスにより生成される、上記[1]または[2]に記載の組成物。
[4]
ポリ(I:C)/エンドウデンプンの比が、1/200(w/w)〜1/0.1(w/w)の範囲である、上記[1]から[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]
ポリ(I:C)/エンドウデンプンの比が、1/12(w/w)〜1/9(w/w)の間である、上記[4]に記載の組成物。
[6]
微小粒子のD v 50が、0.1マイクロメータ〜200マイクロメータの範囲である、上記[3]から[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]
前記組成物が、有機溶媒を含む液体組成物である、上記[1]から[6]のいずれかに記載の組成物。
[8]
前記有機溶媒が、グリセロールもしくはエタノールまたはそれらの組合せをベースとする、上記[7]に記載の組成物。
[9]
薬剤に使用するための、上記[1]から[8]のいずれかに記載の組成物。
[10]
感染症または普通感冒の治療および/または予防において使用するための、上記[1]から[8]のいずれかに記載の組成物。
[11]
経鼻投与により、上気道感染症を予防および/または治療するための医薬の製造のための、上記[1]から[8]のいずれかに記載の組成物の使用。
[12]
上記[1]から[8]のいずれかに記載の組成物を含む、デバイス、特に経鼻送達系。
Claims (39)
- ポリイノシン酸、ポリシチジル酸、水、ならびにエンドウデンプン、ジャガイモデンプン、微結晶性セルロースおよびヒアルロン酸塩から選択される1つ以上の担体ポリマーからなる微小粒子。
- ポリイノシン酸、ポリシチジル酸、水、ならびにエンドウデンプン、ジャガイモデンプン、微結晶性セルロースおよびヒアルロン酸塩から選択される1つ以上の担体ポリマーから本質的になる微粒子。
- 前記微小粒子が、噴霧乾燥粒子形成プロセスにより生成される、請求項1または2に記載の微粒子。
- 前記ポリイノシン酸およびポリシチジル酸の各々の平均鎖長は、ほぼ300塩基〜6,000塩基であるか、または、前記ポリイノシン酸およびポリシチジル酸の組合せの平均分子量が、ほぼ180kDa〜3,600kDaである、請求項1から3のいずれか一項に記載の微粒子。
- 前記担体ポリマーに対するポリイノシン酸およびポリシチジル酸の組合せの比が、1/200(w/w)〜1/0.1(w/w)の範囲である、請求項1から4のいずれか一項に記載の微粒子。
- 前記微粒子中の担体ポリマーに対するポリイノシン酸およびポリシチジル酸の組合せの比が、1/100(w/w)〜1/1(w/w)である、請求項5に記載の微粒子。
- 前記微粒子中の担体ポリマーに対するポリイノシン酸およびポリシチジル酸の組合せの比が、1/100(w/w)〜1/5(w/w)である、請求項6に記載の微粒子。
- 担体ポリマーに対するポリイノシン酸およびポリシチジル酸の組合せの比が、1/12(w/w)〜1/9(w/w)の間である、請求項7に記載の微粒子。
- 前記ポリイノシン酸およびポリシチジル酸が、それぞれナトリウム塩として存在する、請求項1から8のいずれか一項に記載の微粒子。
- 前記担体ポリマーが、エンドウデンプンまたはジャガイモデンプンである、請求項1から9のいずれか一項に記載の微粒子。
- 前記担体ポリマーが、アルファ化エンドウデンプンまたはアルファ化ジャガイモデンプンである、請求項10に記載の微粒子。
- 前記エンドウデンプンが、ヒドロキシプロピル化アルファ化エンドウデンプンである、請求項11に記載の微粒子。
- 前記ポリイノシン酸、ポリシチジル酸、水および担体ポリマーが、前記微粒子中で混合されている、請求項1から12のいずれか一項に記載の微粒子。
- 請求項1から13のいずれ一項に記載の複数の微粒子を含む、組成物。
- 前記組成物の微小粒子が、0.1μm〜200μmのDv50を有する、請求項14に記載の組成物。
- 前記組成物の微小粒子が、1μm〜50μmのD v 50を有する、請求項15に記載の組成物。
- 前記組成物の微小粒子が、2μm〜20μmのD v 50を有する、請求項16に記載の組成物。
- 前記組成物の微小粒子が、10μm〜20μmのD v 50を有する、請求項17に記載の組成物。
- 前記組成物が液体である、請求項14から18のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記組成物が、有機溶媒を含む、請求項19に記載の組成物。
- 前記有機溶媒が、グリセロール、エタノールまたはそれらの組合せである、請求項20に記載の組成物。
- 前記組成物が、複数の微粒子から本質的になる、請求項14から18のいずれか一項に記載の組成物。
- 請求項14から18または22のいずれか一項に記載の組成物であって、
前記ポリイノシン酸、ポリシチジル酸、水および担体ポリマーが、前記微粒子中で混合されており、
前記微粒子中の担体ポリマーに対するポリイノシン酸およびポリシチジル酸の組合せの比が、1/100(w/w)〜1/1(w/w)であり、かつ、
前記組成物が乾燥粉末である、組成物。 - 前記組成物が乾燥粉末である、請求項14から18のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記組成物が、噴霧乾燥プロセスを用いて調製される、請求項24に記載の組成物。
- 前記微粒子は、1か月間の室温における保存の間、安定である、請求項24に記載の組成物。
- 薬剤に使用するための、請求項14から26のいずれか一項に記載の組成物。
- 対象におけるウイルス感染症の予防において使用するための、請求項14から27のいずれか一項に記載の組成物。
- 対象におけるウイルス感染症の予防において使用するための組成物であって、微粒子を含み、ここで、前記微粒子は、ポリイノシン酸、ポリシチジル酸、水、ならびエンドウデンプン、ジャガイモデンプン、微結晶性セルロースおよびヒアルロン酸塩から選択される1つ以上の担体ポリマーを含む、組成物。
- 前記ウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症またはインフルエンザウイルス感染症である、請求項28または29に記載の組成物。
- 対象が、慢性閉塞性肺疾患または喘息を有する、請求項28から30のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記組成物が、経鼻投与に適している、請求項14から31のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物の経鼻投与により上気道感染症を予防するための医薬の製造のための、請求項32に記載の組成物の使用。
- 組成物の経鼻投与により上気道感染症を予防するための医薬の製造のための、組成物の使用であって、
前記組成物は、複数の微粒子を含み、
前記微粒子は、ポリイノシン酸、ポリシチジル酸、水、ならびエンドウデンプン、ジャガイモデンプン、微結晶性セルロースまたはヒアルロン酸塩を含む1つ以上の担体ポリマーを含む、使用。 - 前記微粒子が、ポリイノシン酸、ポリシチジル酸、水、ならびエンドウデンプン、ジャガイモデンプン、微結晶性セルロースおよびヒアルロン酸塩から選択される1つ以上の担体ポリマーから本質的になる、請求項34に記載の使用。
- 気道のウイルス感染症を予防するための医薬の製造のための、請求項33から35のいずれか一項に記載の組成物の使用。
- 前記ウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症またはインフルエンザウイルス感染症である、請求項36に記載の組成物の使用。
- 請求項14から32のいずれか一項に記載の組成物を含む、経鼻送達デバイス。
- 組成物を含む経鼻送達デバイスであって、
前記組成物は、複数の微粒子を含み、
前記微粒子は、ポリイノシン酸、ポリシチジル酸、水、ならびエンドウデンプン、ジャガイモデンプン、微結晶性セルロースまたはヒアルロン酸塩を含む1つ以上の担体ポリマーを含む、経鼻送達デバイス。
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