JP2016533766A - 飲料および食品の着色用の安定した赤色製剤 - Google Patents

飲料および食品の着色用の安定した赤色製剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、食品用加工デンプンの基質中に埋め込まれているロドキサンチンを含む安定した赤色製剤、この赤色製剤を製造する方法を対象とし、飲料および食品を着色すること、補強すること、または飲料および食品の栄養価を強化することを目的とする、そのような製剤の使用、ならびに濃い赤色を示すそのような飲料および食品も対象とする。【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
本発明は、食品用加工デンプンの基質中に埋め込まれているロドキサンチンを含む安定した赤色製剤を対象とする。そのような製剤は、それ自体が自然界では見出され得ない組成物であって、カロテノイド製剤の製造に関して欧州特許出願公開第A937412号明細書に開示されている方法により好ましくは製造され得る組成物である。
現在、食品および飲料でこれまで使用されている人工アゾ色素の「天然」着色剤への置き換えの要求が高い。そのため、本発明によれば、本製剤ならびにそのような製剤を含む飲料および食品は、あらゆるアゾ色素を含まない。さらに、天然着色剤を含むそのような飲料および食品の色は、人工アゾ色素が入った飲料および食品の色と同じであることまたはほぼ同じであることが望ましい。そのため、そのような飲料および食品の外観色を維持して変化しないようにすべきである。
これまで、濃い赤色を飲料および食品に付与する、動物起源ではない代替品は見つかっていない。さらに、本発明の目的は、そのような製剤を大量に製造するために工業規模で使用することができる製剤の単純な製造方法を提供することでもある。
これらの目的は、ロドキサンチンが食品用加工デンプンの基質中に埋め込まれている本発明に係るロドキサンチン製剤により達成される。このようにして、ロドキサンチンは酸化による分解から保護される。驚くことに、この製剤は、この製剤が組み込まれる飲料および食品に濃い赤色を付与する。
好ましくは、本発明のロドキサンチン製剤を水と混合し、その結果、混合物が1から20ppmのロドキサンチンを含み、好ましくは5から10ppmのロドキサンチンを含む場合に、前記製剤の色相は30から45の範囲であり、好ましくは35から45の範囲であり、より好ましくは35から40の範囲である。この濃度では、水との混合物は赤色に見える。
ロドキサンチン(式Iの化合物)を、天然の供給源から、発酵により、または化学合成により得ることができる。天然の供給源は、針葉樹、例えばタキサス・バッカタ(Taxus baccata)またはアロア(Aloa)種の植物の場合がある(例えば、Merzlyak et al.,Photochem Photobiol Sci 2005,4,333−340を参照されたい)。化学合成は、例えば欧州特許出願公開第A077439号明細書および欧州特許出願公開第A085763号明細書に記載されている。
Figure 2016533766
用語「ロドキサンチン」は本明細書で使用する場合、(全てのE)−異性体を包含するだけでなく、このロドキサンチンのモノ−(Z)−異性体、オリゴ−(Z)−異性体またはポリ−(Z)−異性体のいずれも包含する。
本発明に係る製剤は、この製剤の全重量を基準として好ましくは0.1から25重量%、より好ましくは0.5から20.0重量%、更により好ましくは1から15.0重量%、最も好ましくは5.0から10.0重量%のロドキサンチンを含む。
[「食品用加工デンプン」]
食品用加工デンプンは、食品用デンプンに親水性部分および親油性部分を付与する化学構造を有するように既知の方法により化学的に加工されている食品用デンプンである。好ましくは、食品用加工デンプンは、この食品用加工デンプンの構造の一部として長い炭化水素(好ましくはC5〜C18)を有する。
好ましくは少なくとも1種の食品用加工デンプンを使用して本発明の製剤を製造するが、一製剤中に2種以上の異なる食品用加工デンプンの混合物を使用することができる。
デンプンは親水性であり、従って乳化力を有していない。しかしながら、食品用加工デンプンは、既知の化学的方法により疎水性部分で置換されているデンプンから製造される。例えば、デンプンを無水コハク酸等の環状ジカルボン酸無水物で処理することができ、このデンプンは炭化水素鎖で置換される(O.B.Wurzburg(編者),“Modified Starches:Properties and Uses,CRC Press,Inc.Boca Raton,Florida,1986およびその後の版を参照されたい)。本発明の特に好ましい食品用加工デンプンは下記式(I)
Figure 2016533766

を有し、式(I)中、Stはデンプンであり、Rはアルキレン基であり、R’は疎水性基である。好ましくは、Rは低級アルキレン基であり、例えばジメチレンまたはトリメチレンである。R’はアルキル基またはアルケニル基であることができ、好ましくは5から18個の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基であることができる。好ましい式(I)の化合物は「OSA−デンプン」(オクテニルコハク酸デンプンナトリウム)である。置換の度合い/程度、即ち遊離した非エステル化ヒドロキシル基の数に対するエステル化ヒドロキシル基の数は通常、0.1%から10%の範囲で変動し、好ましくは0.5%から4%の範囲で変動し、より好ましくは3%から4%の範囲で変動する。
用語「OSA−デンプン」は、オクテニルコハク酸無水物(OSA)で処理された(コーン、ワキシーメイズ、ワキシーコーン、コムギ、タピオカおよびジャガイモ等のあらゆる天然の供給源からの、または合成された)あらゆるデンプンを示す。置換の度合い/程度、即ち遊離した非エステル化ヒドロキシル基の数に対する、OSAによりエステル化されているヒドロキシル基の数は通常、0.1%から10%の範囲で変動し、好ましくは0.5%から4%の範囲で変動し、より好ましくは3%から4%の範囲で変動する。OSA−デンプンはまた、語句「食品用加工デンプン」でも知られている。
用語「OSA−デンプン」には、例えば商品名HiCap 100、Capsul、Capsul HS、Purity Gum 2000、Clear Gum Co03、UNI−PURE、HYLON VIIでNational Starch/Ingredionから市販されている、National Starch/IngredionおよびRoquette Freresからそれぞれ市販されている、商品名CEmCapでCereStarから市販されているまたはTate&Lyleから市販されているようなデンプンも包含される。
本発明の好ましい実施形態では市販の食品用加工デンプン、例えば(National Starch/lngredionの)HiCap 100および(Roquette Freresの)ClearGum Co03等が使用される。そのようなデンプンまたはOSAデンプンは概して、国際公開第2007/090614号パンフレットに開示されている方法に従って、特に国際公開第2007/090614号パンフレットの実施例28、実施例35および/または実施例36に記載されている手順に従って更に改善されていることが特に有利である。
そのため、本発明の更に改善された実施形態では、そのような市販のデンプンは使用前に水溶液または懸濁液の状態で遠心分離されている。水溶液中におけるまたは懸濁液中における食品用加工デンプンの乾燥質量含有率に応じて、1000から20000gで遠心分離を実行することができる。水溶液中におけるまたは懸濁液中における食品用加工デンプンの乾燥質量含有率が高い場合には、印加される遠心分離力も高い。例えば、食品用加工デンプンの乾燥質量含有率が30重量%である水溶液または懸濁液の場合、所望の分離を達成するのに12000gの遠心分離力が好適であるだろう。
この遠心分離を、2〜99℃の範囲の温度で、好ましくは10〜75℃の範囲の温度で、最も好ましくは40〜60℃の範囲の温度で、0.1〜60重量%の範囲の乾燥物質含有率にて、好ましくは10〜50重量%の範囲の乾燥物質含有率にて、最も好ましくは15〜40重量%の範囲の乾燥物質含有率にて実行することができる。
本発明に係る製剤は、この製剤の全重量を基準として好ましくは60から99.8重量%の食品用加工デンプンを含み、より好ましくは70から90重量%の食品用加工デンプンを含み、好ましい食品用加工デンプンは市販のOSA−デンプンであり、好ましくは、この市販のOSA−デンプンは例えば国際公開第2007/090614号パンフレットに開示されているように不溶性部分を分離すること(例えば遠心分離および精密ろ過)により更に改善されている。2種以上の食品用加工デンプンの混合物が存在する場合には、全量も上記に示した範囲内である。
[更なる成分]
[脂溶性抗酸化剤]
好適な脂溶性抗酸化剤は当業者に既知である。好ましくは、食品および飲料での適用が認可されている脂溶性抗酸化剤が使用される。
好ましい脂溶性抗酸化剤は、トコフェロール類、例えばdl−α−トコフェロール(即ち合成トコフェロール)、d−α−トコフェロール(即ち天然トコフェロール)、β−トコフェロールもしくはγ−トコフェロールまたはこれらの内の2つ以上の混合物からなる群から選択される。
最も好ましい脂溶性抗酸化剤はdl−α−トコフェロールである。
好ましくは、本発明に係る製剤中における脂溶性抗酸化剤の全量は、この製剤の全重量を基準として0から1.5重量%の範囲であり、より好ましくは0.01から1.0重量%の範囲であり、最も好ましくは0.1から0.5重量%の範囲である。
[水溶性抗酸化剤]
好適な水溶性抗酸化剤は当業者に既知である。好ましくは、食品および飲料での適用が認可されている水溶性抗酸化剤が使用される。
好ましい水溶性抗酸化剤は、クエン酸、クエン酸塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩(好ましくはアスコルビン酸ナトリウム)およびこれらの任意の混合物からなる群から選択される。
好ましい水溶性抗酸化剤は、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウムおよびクエン酸である。
好ましくは、本発明に係る製剤中における水溶性抗酸化剤の全量は、この製剤の全重量を基準として0.1から4.0重量%の範囲であり、より好ましくは0.1から2.0重量%の範囲である。
本発明の好ましい実施形態は、ロドキサンチンと、オクテニルコハク酸無水物で処理されたデンプンと、抗酸化剤とからなる安定した赤色製剤であって、抗酸化剤が脂溶性または水溶性であることができ、好ましい量が上記に示した通りである、安定した赤色製剤である。そのような製剤は濃い赤色を示す。
[本発明に係る製剤の追加化合物]
好適には、本発明の製剤は油を更に含むことができる。
前記油の量は、本製剤の全重量を基準として好ましくは0から5.0重量%の範囲であり、より好ましくは0.01から1.0重量%の範囲であり、最も好ましくは0.5から1.0重量%の範囲である。
用語「油」は本発明と関連して、グリセロールおよびあらゆるトリグリセリドを包含し、例えばコーン油、ヒマワリ油、大豆油、ベニバナ油、菜種油、ピーナッツ油、パーム油、パーム核油、綿実油、オリーブ油もしくはココナッツ油のような植物油または植物脂を包含する。
油は、あらゆる起源に由来することができる。油は天然、変性または合成であることができる。油が天然である場合、この油は植物油または動物油であることができる。そのため、用語「油」は本発明と関連して、キャノーラ油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アーモンド油、カシュー油、マカダミア油、モンゴンゴナッツ油、プラカキシ(pracaxi)油、ピーカン油、松の実油、ピスタチオ油、サチャインチ(sacha Inchi)(プルケネティア・ボルビリス(Plukenetia volubilis)油、クルミ油または多価不飽和脂肪酸(=「PUFA」)(例えば、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸およびγ−リノレン酸)、ならびにPUFAのトリグリセリドおよびPUFAのエステル、例えばPUFAのエチルエステルも包含する。
[存在しない化合物]
本発明の好ましい実施形態では、本製剤は下記の化合物:食用脂肪酸のポリグリセロールエステル、食用脂肪酸エステルのモノグリセリドのクエン酸エステル、食用脂肪酸エステルのジグリセリドのクエン酸エステルおよびこれらのあらゆる混合物を本質的に含まない。食用脂肪酸は飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸であり、食品での使用が認可されている。食用脂肪酸は好ましくは、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸およびエルカ酸を含む群から選択される脂肪酸である。エステル化脂肪酸は互いに同じであることができる、または互いに異なることができる。
本発明の更に好ましい実施形態では、本製剤は、生理学的に許容される多価アルコールを本質的に含まない。そのような生理学的に許容される多価アルコールは特に、グリセロール、グリセロールとC〜Cのモノカルボン酸とのモノエステル、グリセロールのモノエーテル、プロピレングリコールまたはソルビトールである。そのため、本発明の製剤は好ましくは、グリセロール、グリセロールとC〜Cのモノカルボン酸とのモノエステル、グリセロールのモノエーテル、プロピレングリコールおよびソルビトールを本質的に含まない。
本発明の特に好ましい実施形態では、本製剤は下記の全ての化合物:食用脂肪酸のポリグリセロールエステル、食用脂肪酸エステルのモノグリセリドのクエン酸エステル、食用脂肪酸エステルのジグリセリドのクエン酸エステル、生理学的に許容される多価アルコールおよびこれらのあらゆる混合物を本質的に含まない。
「本質的に含まない」は本発明と関連して、これらの化合物が本発明の製剤に添加されていないことを意味する。しかしながら、これらの化合物が本発明の製剤中に存在する場合には、本製剤の全重量を基準として、これらの化合物の量は0.5重量%未満であり、好ましくはこれらの化合物の量は0.1重量%未満であり、より好ましくはこれらの化合物の量は0重量%である。
本発明はまた、明確に述べてはいないが、上記で開示した本製剤の好ましい特徴のあらゆる組み合わせも包含する。
[本発明に係る製剤の製造方法]
本発明は更に、
a)ロドキサンチンの有機溶媒溶液を作り、任意選択的に脂溶性抗酸化剤および/または油を添加する工程、
b)食品用加工デンプンおよび任意選択的に水溶性抗酸化剤を水に溶解させて基質を得る工程、
c)工程a)で得た溶液を固定b)で得た基質中に乳化させてエマルションを得る工程、
d)工程c)で得たエマルションから有機溶媒を除去して液体製剤を得る工程、
e)工程d)で得た液体製剤を任意選択的に乾燥させて固体製剤を得る工程
を含む、本発明の係る製剤の製造方法に関する。
これらの工程を下記でより詳細に説明する。
[工程a)]
油を添加することもできる。しかしながら、添加する場合、この量は、全ての工程の実施後に結果として生じる製剤における油の最終量が上記に記載した通りとなるように選択される。
同じことがその他の化合物にも当てはまり、ロドキサンチンおよび脂溶性抗酸化剤(存在する場合)の量は、全ての工程の実施後に結果として生じる製剤におけるこれらの化合物の最終量が上記に記載した通りとなるように選択される。
溶媒の量および溶解温度は、ロドキサンチン、脂溶性抗酸化剤(存在する場合)および油(存在する場合)が完全に溶解するように選択される。通常、この工程で存在する全ての化合物を混合する際に得られる懸濁液を加熱して溶液にする必要がある。好ましくは、この懸濁液を加熱する温度は40から90℃の範囲であり、より好ましくは、この温度は40から86℃の範囲である。溶液を得た後、この溶液を通常は加熱後の温度で維持する。
[工程b)]
好ましくは、この工程を50から70℃の範囲の温度で実施し、より好ましくは55℃から67℃の範囲の温度で実施し、更により好ましくは約60℃の温度で実施する。
次いで、工程b)の実施後に得た基質を、好ましくは25から65℃の範囲の温度で維持し、より好ましくは29℃から66℃の範囲の温度で維持し、更により好ましくは29から56℃の範囲の温度で維持する。工程b)を実施する温度に応じて、基質のそのような温度までの冷却またはそのような温度までの加熱が必要となる場合がある。ほとんどの場合では、工程b)を実施する温度および基質を維持する温度は、冷却工程が必要となるように選択される。
[工程c)]
好ましくは、この工程を25から100℃の範囲の混合温度で実施し、より好ましくは30から80℃の範囲の混合温度で実施し、更により好ましくは35℃から75℃の範囲の混合温度で実施して、エマルションを得る。
回転子−固定子装置もしくは高圧ホモジナイザーまたは両方を使用することにより、乳化を実現することができる。当業者に既知のその他の装置も使用することができる。
回転子−固定子装置および/または高圧ホモジナイザーを使用する場合、100から1000barの範囲の、より好ましくは150から300barの範囲の圧力降下が好ましくは適用される。
[工程d)]
例えば(好ましくは)薄膜エバポレーターのカスケード(thin film evaporator cascade)を使用することにより、有機溶媒を除去することができる。当業者に既知のその他の方法も適用可能である。結果として生じる液体製剤を飲料および食品に既に組み込んで、これらを濃い赤色に着色することもできる。
[工程e)]
工程a)から工程d)の実施後に結果として生じる製剤を、当業者に既知の任意の方法により乾燥させることもでき、例えば噴霧乾燥により、流動床造粒と組み合わされた噴霧乾燥により、または噴霧されたエマルション液滴がデンプン等の吸収剤の床に捕集されてその後に乾燥される粉体捕集技法により乾燥させることもできる。
好ましくは、本発明の方法に従って本発明の製剤を調製する。そのため、本発明は、上記に記載した方法により得られた製剤も対象とする。
本発明に係る製剤は、飲料および食品の補強、栄養価の強化および/または着色を目的として使用され、前記使用は本発明の更なる態様である。
本発明のその他の態様は、上記に記載した製剤を含む飲料である。
本発明の製剤を着色剤または機能性成分として使用することができる飲料は、ノンアルコール飲料、風味を加えたドリンク、例えば風味を加えたセルツァー水、ソフトドリンク、ミネラルドリンク、風味を加えた水、フルーツジュース、フルーツネクター、フルーツポンチおよびこれらの飲料の濃縮形態であることができる。これらの飲料は、天然のフルーツジュースもしくは野菜ジュースまたは人工的なジュースフレーバーに基づくことができ、炭酸を含んでもよいし含まなくてもよい。アルコール飲料、インスタント飲料粉末、砂糖入り飲料、およびノンカロリー甘味料または人工甘味料を含むダイエット飲料は、本ロドキサンチン製剤を含むことにより本発明に包含される飲料の更なる例である。
また、本発明の範囲に含まれるのは、着色剤としてロドキサンチンを含む甘味製品であり、前記甘味製品として、糖衣菓子製品、例えばチョコレートレンズ豆(chocolate lentil)、ボイルドスイーツ、ガム、チューインガム、ゼリー、タフィー、ハードシュガーキャンディ、ソフトシュガーキャンディおよびファッジ、ならびにチョコレート菓子製品;ならびにフローズンデザート等のデザート、例えばソルベ、プディング、インスタントプディングパウダーおよびジャムが挙げられる。
甘味製品、特にハードシュガーキャンディおよびソフトシュガーキャンディ、ならびにチョコレートレンズ豆およびチョコレート飲料が特に好ましい。
さらに、天然の供給源から得られる乳製品は、本ロドキサンチン製剤が存在する食品の範囲内であり、そのため本発明に包含される。そのような乳製品の典型例は、乳飲料、バター、チーズ、アイスクリーム、ヨーグルト、ヨーグルト飲料等である。牛乳代替品、例えば豆乳製品および合成により製造された牛乳代替品も、本発明に係るロドキサンチン製剤を含む食品に含まれる。
また、本発明の範囲に含まれるのは、脂肪ベースの製品、例えば、低脂肪スプレッドおよびマーガリン等のスプレッド;天然のまたは合成により製造された脂肪代替品を含む低カロリー食品;穀物および穀物製品、例えばクッキー、ケーキおよびパスタ;ならびにスナック、例えば押し出されたまたは押し出されていないポテトベースの製品であり、これら全ては、着色剤または栄養価強化剤として本ロドキサンチン製剤を含む。
本発明に従って食品において着色剤として使用されるロドキサンチンの全濃度は、食品の全重量を基準として0.1から500ppmであることができ、好ましくは1から500ppmであることができる。いかなる具体的な場合においても、この濃度範囲は、着色される具体的な食品およびそのような食品において意図される着色の程度によって決まることは明らかである。同じ量が飲料にも適用される。
本発明の飲料および食品は、この飲料または食品の製造における適切な段階で、本発明のロドキサンチン製剤を飲料または食品に添加するまたは組み込むことにより得られる。そのような飲料または食品の着色を目的として、本発明の製剤を、必要に応じて、水分散性のまたは油分散性の個体または液体を飲料または食品に適用させるための既知の方法に従って使用することができる。
飲料または食品の着色を目的として、本ロドキサンチン製剤を概して、具体的な用途に従ってストック水溶液、乾燥粉末混合物、またはその他の適切な食品成分とのプレブレンドのいずれかとして添加することができる。最終的な食品または飲料に求められている性質に応じて、例えば乾燥粉末ブレンダー、剪断ミキサーまたはホモジナイザーを使用して混合を達成することができる。具体的な混合手順および油性成分または水性成分の量が最終的な食品または飲料の色に影響を及ぼす場合がある。容易に分かるように、そのような専門的事項は飲料および食品の製造および配合の分野の専門家の技能内である。
本ロドキサンチン製剤により着色された飲料および食品は濃い赤色を示す。さらに、そのような飲料は低い濁度を示し、特に150NTU以下の濁度を示す。
これから下記の非限定的な実施例において本発明を更に例示する。
[実施例]
[実施例1〜3:ロドキサンチン製剤の製造]
[実施例1:ロドキサンチン5%CWS/S]
結晶ロドキサンチン10g、dl−α−トコフェロール1.3gおよびコーン油4.6gを適切な溶媒(油相)に溶解させる。この溶液を、OSAデンプン100.8gおよび水240gの溶液に50〜60℃で撹拌しつつ添加する。このプレエマルションを回転子−固定子−ホモジナイザーで20分にわたりホモジナイズする。最後に、このエマルションを高圧ホモジナイザーでホモジナイズする。次の工程では、残余の溶媒を蒸留により除去し、溶媒フリーのエマルションを標準的な粉末捕集法により乾燥させる。ロドキサンチン含有率が4.5%であるビーズレット156gを得る。
色強度E1/1は1%溶液および1cm厚の吸光度であり、下記のように算出される:E1/1=(Amax−A650)希釈倍数/(試料の重量製品形態の含有率%)。
「(Amax−A650)」は、UV分光光度計での最大吸着で測定した値(「Amax」)から650nm波長で測定した吸着値(A650)を減算して得られる値を意味する。
」は「と乗算する」ことを意味する。
「希釈倍数」=溶液が希釈されている倍数。
「試料の重量」=使用した製剤の量/重量[g]
「製品形態の含有率%」=本事例では4.5である、「ビーズレットにおけるロドキサンチンの量%」。
O中でのE1/1corr.(λ最大)=1595(481nm)
[色値:]
5ppmのHO溶液の状態で測定:L/a/b=71/35/26;L/C/h=71/44/37
10ppmのHO溶液の状態で測定:L/a/b=54/53/43;L/C/h=54/68/39
[実施例2]
実施例1を繰り返すことができるが、コーン油を添加しない。
[実施例3]
実施例1を繰り返すことができるが、異なる油を使用することができる。
[実施例4:実施例1に係る製剤が入ったソフトドリンクの調製]
このソフトドリンクは下記の組成を有する。
Figure 2016533766
ソフトドリンクを下記のようにして調製した:
ソルビン酸カリウム1)を水40gに溶解させ、混合物を緩やかに撹拌しつつ、その他の成分2)を順次添加した。次いで、結果として生じるソフトドリンクシロップを飲み水で希釈し、ソフトドリンクの量を1000mlにした。このソフトドリンクのpHは3.0から3.5の範囲であった。
次いで、このソフトドリンクをガラス瓶に充填し、このガラス瓶を金属キャップで封止した。トンネル型低温殺菌装置(Miele、スイス)を使用して、この瓶を80℃で約1分にわたり低温殺菌した。この瓶を室温(18から27℃の範囲の温度)でおよび光曝露下で保存した。飲料調製直後(時間=0)に色測定および濁度測定を実施した。
[濁度測定]
浮遊している固体(または粒子)は、果汁を含む飲料の濁った外観の原因である。この濁った外観を濁度測定により評価することができる。濁度は、そのような粒子の光散乱特性、即ちこの粒子のサイズ、この粒子の形状およびこの粒子の屈折率によって決まる。この作業において、濁度計(Hach 2100N IS(登録商標)、米国)を使用して濁度測定を行い、濁度値をNTU(ネフェロメ濁度単位)で示した。比濁計は、入射光路から90°の試料により散乱された光を測定する。
[色測定]
食品での適用のための色測定を、分光光度計以外に、ヒトの目による色の心理物理的な認知に従って色値を表すことができる比色計(Hunter Lab Ultra Scan Pro)により実施する。色測定をCIEガイドライン(Commission International d’Eclairage)後に実施する。値を平面座標Lのいずれかで表すことができ、L値は明度の測定値であり、aは赤色−緑色軸上の値であり、bは黄色−青色軸上の値である。
[機器の設定:]
・カラースケール:CIE L/L
・光源定義:D65日光等価
・ジオメトリ:拡散/8°
・波長:5nmの光学的分解能で350から1050nmの走査
・試料測定領域の直径:19mm(大)
・校正モード:透過/白色タイル
[結果:]
濁度:125NTU。
[色値:]
/a/b/=53.51/55.37/38.89;C/h=67.67/35.08
[比較例]
カンタキサンチン10%CWS/S(DSM Nutritional Products Ltd.、スイス、カイザーアウークシュト(Kaiseraugst)から市販されている)を使用してソフトドリンクを調製し、このソフトドリンク中におけるカンタキサンチンの濃度も10ppmであった。
[結果:]
濁度:168NTU。
[色値:]
/a/b/=66.77/40.03/42.49;C/h=58.38/46.71
実施例4および比較例の結果を図1にも示した。実施例1に係るロドキサンチン製剤で調製したソフトドリンクは、カンタキサンチン10%CWS/Sで調製したソフトドリンクと比べて濁りが低くてより赤い。
[実施例5:実施例1に係る製剤が入ったチョコレートレンズ豆の調製]
実施例1に係る製剤15gおよび脱イオン水85gを含むロドキサンチンストック溶液を調製する。このロドキサンチンストック溶液10gを、撹拌しつつ65℃の温度で砂糖溶液(67〜78°Brix)490gと混合し、着色シロップが生じるこの温度で維持する。
チョコレートレンズ豆を(ロドキサンチンが入っていない)純粋な砂糖溶液でプレコートし、中心が白色であるチョコレートレンズ豆を製造する。このプレコーティング後、純粋な砂糖シロップに二酸化チタン等の白色顔料を添加し、チョコレートレンズ豆をこの白色砂糖シロップで10から20層コーティングすることができ、その後、着色層でコーティングする。
このレンズ豆全体に少量の着色シロップをかけ、適度な速度でドラム中において均一に分散させる。その後、着色レンズ豆を適度な速度で空気(40〜50%の範囲の相対湿度)により乾燥させ、一層を形成する。これらの工程を、所望の色強度(重ねる層の数に応じて赤色または暗赤色またはほぼ褐色のいずれか)が達成されるまで繰り返す(通常は20〜50回)。
このハードパンドキャンディは、最後の艶出し層により増強される滑らかな表面性状を有する。結晶化した砂糖で外層を形成する。砂糖層の厚さに応じて、このキャンディは軽いまたは硬いバリバリとした歯ごたえを与える。
Ultra Scan PROと称されるHunter Labの分光光度計中で色測定を行った。使用したモードは、反射率−包含された鏡面反射(Reflectance − Specular Included)を表すRSINであった。直径が4.826mm(0.190インチ)である小領域視野(SAV)を、小さいレンズ豆および大きいレンズ豆のために選択した。レンズ豆の表面を領域視野の前で保持し、光線を表面上に誘導して反射率を測定した。この測定から様々な値を得た。0(黒色)から100(白色)のスケールの明度、緑色(負の値)から赤紫色(正の値)へと進むa値、青色(負の値)から黄色(正の値)へと進むb値、aグラフ上での中心から点Xまでの距離を示す彩度、および表面の点Xに対する正のa軸間の角度である色相を測定した。
彩度(saturation)と呼ばれることもある彩度(Chroma)(C)は、下記のようにして算出され得る色の鮮やかさまたは曇りを説明する。
Figure 2016533766
色相(h)と呼ばれる角度は人が対象の色をどのように認知するかを説明し、下記のようにして算出され得る。
Figure 2016533766
[結果:]
Figure 2016533766
[実施例6:実施例1に係る製剤が入ったヨーグルト飲料の調製]
このヨーグルト飲料は下記の組成を有する。
Figure 2016533766
スクロース、粉乳および安定化剤を一緒に混和し、予め35℃に加熱した牛乳に添加する。ロドキサンチンの10%ストック溶液(このストック溶液の調製に関して実施例4も参照されたい)を添加し、混合物を混合して70℃まで加熱する。次いで、この混合物を200bar/50barでホモジナイズする。その後、この混合物を5分にわたり95℃まで加熱する、あるいは20分にわたり80℃まで加熱する。45℃まで冷却した後、ヨーグルト種菌を添加する。pHが4.6に達するまで43℃で発酵を実施する。
[色測定]
この乳製品の色(明度、彩度および色相)をHunterLab Ultra Scan Pro分光比色計(1cm、REX)(Hunter Associates Laboratory、米国、バージニア州、レストン(Reston))で測定し、CIELABカラースケールに基づいて表した。UltraScan PROは、ヒトの色認知の全範囲を測定する高性能な色測定分光光度計である。CIE Lカラースケール後に測定する。このカラースケールは、ほぼ均一なカラースケールである。色空間中にプロットした点間の差違の測定は、プロットした色間の目で見える差違に対応する。この測定を、波長範囲が350nm〜1080nmである参照モードを使用して実施した。変色DEを下記のようにして算出する。
Figure 2016533766
[化学分析]
RP HLPCを使用する分析部において、有効内容物を分析した。ロドキサンチン標準物質を使用して校正を実施した。この測定の精度は+/−5%である。
[結果]
乳製品であるヨーグルト飲料でのロドキサンチン5%CWS/Sの適用により、赤みがかったイチゴのような色合いとなる。
3週間の保管期間(ヨーグルト飲料に関する通常の保管期間、5℃の冷蔵庫で保管した)にわたる色差は非常に安定している。DE値は、ヒトの目にさえ見えない<3である。
Figure 2016533766
3週間の保管期間にわたる化学分析は不安定性を全く示さなかった。両方の濃度が約100%であると再び確認することができた。
Figure 2016533766
実施例4および比較例の結果を示すグラフである。

Claims (15)

  1. 食品用加工デンプンの基質中に埋め込まれているロドキサンチンを含む安定した製剤。
  2. 前記製剤を水と混合し、その結果、混合物が1から20ppm、好ましくは5から10ppmのロドキサンチンを含む場合に、前記製剤の色相が30から45の範囲(好ましくは35から45の範囲、より好ましくは35から40の範囲)である、請求項1に記載の安定した製剤。
  3. 脂溶性抗酸化剤および/または水溶性抗酸化剤を更に含む請求項1または2に記載の安定した製剤。
  4. ロドキサンチンの量が前記製剤の全重量を基準として0.1から25重量%の範囲である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の安定した製剤。
  5. 前記食品用加工デンプンの量が前記製剤の全重量を基準として60から99.8重量%の範囲であり、好ましくは前記食品用加工デンプンの量が前記製剤の全重量を基準として70から90重量%の範囲である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の安定した製剤。
  6. ロドキサンチンと、オクテニルコハク酸無水物で処理されたデンプンと、抗酸化剤とからなる安定した製剤であって、前記抗酸化剤が脂溶性または水溶性であることができる、安定した製剤。
  7. 前記製剤を水と混合し、その結果、混合物が1から20ppm、好ましくは5から10ppmのロドキサンチンを含む場合に、前記製剤の色相が30から45の範囲(好ましくは35から45の範囲、より好ましくは35から40の範囲)である、請求項6に記載の安定した製剤。
  8. 前記製剤が下記の化合物:食用脂肪酸のポリグリセロールエステル、モノグリセリドのクエン酸エステル、食用脂肪酸エステルのジグリセリドのクエン酸エステルおよびこれらのあらゆる混合物を本質的に含まない、請求項1〜7のいずれか一項に記載の安定した製剤。
  9. 前記製剤が、生理学的に許容される多価アルコールを本質的に含まない、請求項1〜8のいずれか一項に記載の安定した製剤。
  10. 飲料および食品を着色すること、補強すること、または飲料および食品の栄養価を強化することを目的とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の安定した製剤の使用。
  11. a.ロドキサンチンの有機溶媒溶液を作り、任意選択的に脂溶性抗酸化剤および/または油を添加する工程、
    b.食品用加工デンプンおよび任意選択的に水溶性抗酸化剤を水に溶解させて基質を得る工程、
    c.前記工程a)で得た溶液を前記工程b)で得た基質中に乳化させてエマルションを得る工程、
    d.前記工程c)で得たエマルションから前記有機溶媒を除去して液体製剤を得る工程、
    e.前記工程d)で得た液体製剤を任意選択的に乾燥させて固体製剤を得る工程
    を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の製剤の製造方法。
  12. 請求項11に記載の方法により得た製剤。
  13. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の安定した製剤を含む飲料。
  14. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の安定した製剤を含む食品。
  15. 請求項14に記載の食品であって、前記食品が、糖衣菓子製品、チョコレート菓子製品およびデザートを含む甘味製品であり、好ましくは前記糖衣菓子製品がボイルドスイーツ、ガム、チューインガム、ゼリー、タフィー、ハードシュガーキャンディ、ソフトシュガーキャンディおよびファッジであり、ならびに/または、好ましくは前記デザートがソルベ、プディング、インスタントプディングパウダーおよびジャムである、食品。
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