JP2016533235A5 - - Google Patents

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多くの実施形態では、標的物体は、被験者の眼の光学的に透過性の組織構造体を含む。眼の光学的に透過性の組織構造体は、涙液膜、角膜、眼房水、水晶体、前水晶体嚢、水晶体皮質、水晶体皮質の前方部分、水晶体皮質の後方部分、水晶体核、後水晶体嚢、及び、硝子体液、のうちの1つ又は2つ以上を含むのが良い。第2の組織構造体が、第2の物体を含むのが良く、第2の組織構造体は、光学的に透過性の組織構造体の前方に位置していて、前記表面が両者の間に配置されているのが良い。光学的に透過性の組織構造体の屈折率を算定するために、ビーム経路に沿う複数の焦点の複数の所在位置が決定され得る。複数の所在位置は、第1の焦点の第1の所在位置及び第2の焦点の第2の所在位置を含むのが良い。屈折率は、第1の焦点と第2の焦点との間の物体の平均屈折率に対応するのが良い。
幾つかの実施形態では、第1の所在位置は、眼の水晶体の前方部分の前方所在位置を有しており、第2の所在位置は、眼の後方部分の後方所在位置を有している。屈折率は、水晶体の前方部分と水晶体の後方部分との間の平均屈折率に対応し得る。平均屈折率は、水晶体の後水晶体嚢の近くへの治療ビームの位置決めを決定するために前方所在位置と後方所在位置との間の光路長に沿う屈折率の積分に対応するのが良い。複数の集束レーザビームパルスを水晶体の後方部分に方向付けて水晶体の当該後方部分を切開するのが良い。複数の集束レーザビームパルスを水晶体の後水晶体嚢に方向付けて平均屈折率に応じて水晶体の当該後水晶体嚢を切開するのが良い。集束ビームは、集束レーザビームとは異なる光の1つ又は2つ以上の波長を有するのが良い。
本発明の別の観点では、眼の構造体を治療する方法が提供される。光源が構造体中で所在位置を有する焦点に集束される。焦点の所在位置が光学干渉信号に応じて識別される。物体の屈折率が焦点の所在位置に応じて算定される。屈折率が構造体にマッピングされる。構造体のプロフィールがマッピングに応じて求められる。構造体が当該構造体のプロフィールに応じて切開される。眼の構造体は、涙液膜、角膜、眼防水、水晶体、前水晶体嚢、後水晶体嚢、水晶体皮質、水晶体核、及び、硝子体液、のうちの1つ又は2つ以上を含むのが良い。
多くの実施形態では、有体的媒体は、眼の標的組織構造体までの光路に沿う眼の複数の組織構造体の複数の屈折率を算定する命令を具体化する。有体的媒体は、光路に沿う複数の屈折率に応じて、組織を切開するためにパルス化レーザビームの焦点位置を求める命令を具体化する。複数の組織構造体は、眼の涙液膜、角膜、眼房水、水晶体、前水晶体嚢、前水晶体皮質、水晶体核、後水晶体皮質、後水晶体嚢、及び、硝子体液、のうちの1つ又は2つ以上を含む。
多くの実施形態に従って角膜、後水晶体嚢及び角膜縁(リンバス)を含む眼のマッピングされた治療領域を示す図である。
レーザ眼手術に関連付けられた方法及びシステムが開示される。多くの実施形態で、レーザが、角膜、水晶体嚢及び/又は水晶体核に正確な切開創を作るために用いられる。特にレーザ眼手術のための組織保持が参照されるが、本明細書において説明する実施形態は、多くのやり方のうちの1つ又は2つ以上のやり方で、多くの外科的処置及び外科用器具、例えば整形外科、ロボット手術及びミクロケラトーム(微小角膜切刀)に、使用できる。
レーザを用いると、例えば角膜、水晶体嚢、及び/又は水晶体核に正確な切開創を形成することができる。本明細書において説明する実施形態は、物体、例えば組織、の切断精度を高めるのに特に好適であると言える。例えば、マッピングされた屈折率を用いると、レーザシステムの1つ又は2つ以上のコンポーネント、例えばレンズ及び可動ミラー、の所在位置を決定することができる。その目的は、レーザビームの焦点及び組織切開創をより正確に配置することにある。多くの実施形態では、組織構造体が、測定システム、例えばトモグラフィーシステムのビームによりマッピングされて、組織の屈折率が本明細書において説明するように集束された測定ビームによってマッピングされる。測定ビームによりマッピングされた組織構造体は、集束測定ビームから得られるマッピングされた屈折率に応じて調節することができる。その目的は、組織構造体の物理的所在位置をより正確に突き止めることにある。
多くの実施形態では、測定ビームの測定屈折率を調節して治療ビームと測定ビームの屈折率の差を補正することによって、治療ビームの屈折率を算定することができる。変形例として又は組合せ例として、治療ビームのベースライン屈折率を測定ビームで測定された屈折率に応じて調節することができる。多くの実施形態では、ベースライン屈折率が測定屈折率に応じて調節される。ベースライン屈折率は、眼の構造体の屈折率を含み得る。組織、例えば眼の屈折率は、本明細書において説明するように波長につれて変化する場合があるが、近似ベースライン値として、眼房水は、1.33であり、角膜は、1.38であり、硝子体液は、1.34であり、水晶体は、1.36〜1.41である。この場合、水晶体の屈折率は、例えば水晶体嚢、水晶体皮質及び水晶体核については、異なる場合がある。水及び生理的食塩水のベースラインフェーズ屈折率は、1030nmの超高速レーザについては約1.325であり、830nmのOCTシステムについては約1.328であり得る。これに比例する差を用いれば、例えば測定ビームで測定された屈折率に応じて、治療ビームの屈折率を算定することができる。1.339という群屈折率は、OCTビーム波長及びスペクトル帯域幅については、1%のオーダで異なる。本明細書において説明する多くの実施形態は、本明細書において説明する測定及び治療システムの波長のための、眼の組織の屈折率、フェーズ屈折率、及び群屈折率を算定する方法及び装置を提供する。
図1は、角膜、水晶体嚢、及び/又は水晶体核に正確な切開創を作るよう動作できる多くの実施形態としてのレーザ眼手術システム2を示している。システム2は、メインユニット4、患者チェア又は椅子6、デュアルファンクションフットスイッチ8、及びレーザフットスイッチ10を含む。
レンジングサブシステム46は、眼構造の空間配置状態を3つの寸法方向で測定するよう構成されている。測定される眼構造としては、角膜の前面及び後面や、水晶体嚢、虹彩及び角膜縁の前方部分及び後方部分、が挙げられる。多くの実施形態で、レンジングサブシステム46は、光干渉トモグラフィー(OCT)画像化を利用している。非限定的な例を挙げると、システム2は、780nm〜970nmの波長を用いたOCT画像化システムを使用するよう構成されるのが良い。例えば、レンジングサブシステム46は、810nm〜850nmの波長の広域スペクトルを採用したOCT画像化システムを含むのが良い。かかるOCT画像化システムは、眼内におけるOCT測定の有効深さを調節し、それにより深さが角膜の前面から水晶体嚢の後方部分までの範囲そしてこれを超える範囲にわたる眼の角膜及び眼の構造、の前方に位置する患者インターフェースの特徴を含むシステムコンポーネントの測定を可能にする、というように調節可能な基準経路長を採用するのが良い。
組立体62は、光学ビームを患者の眼43中に投射して走査するよう動作可能である。切断レーザサブシステム44は、超高速(UF)レーザ64(例えば、フェムト秒レーザ)を含む。組立体62を用いて、患者の眼43内で、3つの寸法方向X、Y、及びZにおいて光学ビームを走査するのが良い。例えば、UFレーザ64によって生じる短パルスレーザ光を眼組織中に合焦させて誘電破壊を生じさせ、それにより光切断を焦点(焦点ゾーン)周りに生じさせるのが良く、それにより、光誘起プラズマの付近の組織が断裂する。組立体62では、レーザ光の波長は、800nmから1200nmまで様々であって良く、レーザ光のパルス幅は、10fsから10000fsまで様々であって良い。パルス繰り返し周波数も又、10kHzから500kHzまで様々であって良い。非標的組織に対する意図しない損傷に関する安全限度は、繰り返し率及びパルスエネルギーに関して上限を定める。しきい値エネルギー、手技を終了させるまでの時間、及び安定性は、パルスエネルギー及び繰り返し率に関して下限を定める場合がある。眼43内、具体的には眼の水晶体及び水晶体嚢内の、合焦スポットのピーク電力は、光学破壊を生じさせると共にプラズマ媒介アブレーションプロセスを開始させるのに十分である。レーザ光については近赤外波長が好ましく、その理由は、生物学的組織中の線形光吸収及び散乱が近赤外波長について減少するからである。一例として、レーザ64は、120kHz(±5%)の繰り返し率及び1〜20マイクロジュール範囲の個々のパルスエネルギーで600fs未満の持続時間を有するパルスを生じさせる、繰り返しパルス化1031nm装置であるのが良い。
制御エレクトロニクス54は、眼43内の標的構造を標的にすると共にレーザパルスビーム66が適当な場所に合焦されて意図しない状態で非標的組織を損傷させることがないことを保証するようにするように構成されるのが良い。本明細書において説明する画像化モダリティ及び技術、例えば上述の画像化モダリティ及び技術、又は超音波は、水晶体及び水晶体嚢の所在位置を突き止めると共にその厚さを測定するために用いられるのが良く、それによりレーザ合焦方法に高い精度をもたらすことができ、かかる方法としては、2Dパターニング及び3Dパターニングが挙げられる。レーザ合焦は又、1つ又は2つ以上の方法を用いることによって達成でき、かかる方法としては、照準ビームの直接観察、又は他の公知のオフサルミック又は医用画像化モダリティ、例えば上述の画像化モダリティ、及び/又はこれらの組み合わせが挙げられる。加うるに、レンジングサブシステム、例えばOCTは、患者インターフェースと関与する特徴又は観点を検出するために使用できる。特徴としては、ドッキング構造体及び使い捨てレンズの光学構造体上の基準場所、例えば、前面及び後面の所在位置が挙げられる。
図3の実施形態で、レンジングサブシステム46は、OCT画像化装置を含む。追加的に又は代替的に、OCT画像化以外の画像化モダリティを用いることができる。眼のOCT走査は、患者の眼43内の関心のある構造の空間配置状態(例えば、境界部上の箇所の3次元座標、例えばX、Y、及びZ)を測定するために使用できる。関心のあるかかる構造としては、例えば、角膜の前面、角膜の後面、水晶体嚢の前方部分、水晶体嚢の後方部分、水晶体の前面、水晶体の後面、虹彩、瞳孔、及び/又は角膜縁が挙げられる。制御エレクトロニクス54によって、関心のある構造及び/又は適当にマッチングする幾何学的モデル化、例えば表面及び曲線、の空間配置状態を生じさせることができ及び/或いは用いることができ、それにより次のレーザ補助手術手技をプログラムすると共に制御することができる。関心のある構造及び/又は適当にマッチングする幾何学的モデル化の空間配置状態は又、手技に関連付けられた多様なパラメータ、例えば、とりわけ、水晶体嚢を切断するために用いられる焦平面の軸方向上限及び軸方向下限、水晶体皮質及び核の断片化、及び水晶体嚢の厚さ、を求めるために使用できる。
システム2は、水晶体嚢及び角膜の前面及び後面の存在場所を突き止めてUFレーザパルスビーム66が所望の開口部のあらゆる箇所のところで水晶体嚢及び角膜上に合焦されることを保証するよう、設定されるのが良い。本明細書において説明する画像化モダリティ及び技術、例えば光干渉トモグラフィー(OCT)及び例えばプルキンエ画像化、シャインプルーク画像化、共焦点又は非線形光学顕微鏡、蛍光画像化、超音波、構造化光、立体画像化、又は他の公知のオフサルミック又は医用画像化モダリティ及び/又はこれらの組み合わせを用いると、水晶体、水晶体嚢及び角膜の、形状、幾何学的形状、周長、境界、及び/又は3次元存在場所を求めることができ、それにより2D及び3Dパターニングを含むレーザ合焦方法により高い精度を与えられる。レーザ合焦部は又、1つ又は2つ以上の方法を用いて達成でき、かかる方法としては、照準ビームの直接観察又は他の公知のオフサルミック又は医用画像化モダリティ及びこれらの組み合わせ、例えば上述したモダリティ及び組み合わせ(これらには限定されない)、が挙げられる。
角膜、前眼房及び水晶体の光学画像化は、切断のためのパターンを作るために用いられるのと同一のレーザ及び/又は同一のスキャナを用いて達成できる。光学画像化を用いると、前及び後水晶体嚢の軸方向存在場所及び形状(及び厚さ)、白内障の水晶体核の境界、並びに、前眼房及び角膜の特徴の深さ、に関する情報を提供することができる。次に、この情報をレーザ3D走査システムにロードすることができ、又は、これを用いて眼の角膜、前眼房、及び水晶体の3次元モデル/表示/画像を生成することができると共に、かかる情報を用いると、手術手技で用いられる切断パターンを定めることができる。
図3Bは、眼のマッピングされた治療領域を示しており、当該治療領域は、角膜、後水晶体嚢、及び角膜縁を含む。当該治療領域は、例えばレーザビーム品質、パルス幅、システム透過率、開口数、偏光、収差補正、及びアラインメントのような要因を組み込むために、コンピュータモデル化、例えば光線追跡及びフェーズド利用光学モデル化、によりマッピングされるのが良い。治療体積部は、患者インターフェースの光学的に透過性の構造体の前面からZ軸に沿って15mmを超える距離にわたって延びているものとして示されており、治療体積部は、角膜及び水晶体を含み、当該水晶体の治療体積部は、前水晶体嚢、後水晶体嚢、水晶体核及び皮質を含む。治療体積部は、角膜の中心から角膜縁を超えるところまで側方に延びている。体積部の側方寸法は、角膜縁の前方に位置するY輪郭及び角膜縁の後方に位置するX輪郭によって定められる。図示の治療体積部は、本明細書において説明する教示に基づいて当業者によって決定可能である。30mmに固定されたZL及び20mmに固定されたZLについての予想光学破壊の側方位置が示されている。Z方向寸法に沿う軸線99に対して横方向に延びるこれら表面は、軸線99から離れた側方の場所のところで光学破壊をもたらすようXガルボ及びYガルボの光学走査の場所に対応している。ZL‐30mm及びZL‐20mmについて光学破壊の走査経路の湾曲した非平面状の形状は、本明細書において説明するマッピング及びルックアップテーブルにより補正することができる。焦点の湾曲形状を光学破壊深度のワーピング(狂い)と呼ぶ場合があり、ルックアップテーブルは、例えば治療深度のワーピングを補償するよう、逆にワーピングされるが、又は違ったやり方で調節されるのが良い。加うるに、モデルからの予想に特有のワーピングは、汎用ルックアップテーブル内に組み込まれるのが良く、この予想形態からの任意の更なる誤差は、当該誤差を相殺するための補正要素の測定及び適用によって示されていて、ルックアップテーブルのワーピングと呼ばれる場合がある。
本明細書において説明する1つ又は2つ以上の光学コンポーネント及び光源は、異なる経路長、波長、及びスペクトル帯域幅を有する場合があるので、多くの実施形態で、用いられる群屈折率は、材料並びに光ビームの波長及びスペクトル帯域幅で決まる。多くの実施形態で、光路に沿う屈折率は、材料につれて変わる場合がある。例えば、生理的食塩水は、第1の屈折率を有し、角膜は、第2の屈折率を有し、眼の前眼房は、第3の屈折率を有し、眼は、複数の屈折率を有する勾配型屈折率レンズを有している。これらの材料を通る光路長は、群屈折率によって支配されるが、ビームの屈折ないし曲げは、材料のフェーズ(phase )屈折率によって支配される。フェーズ屈折率と群屈折率との両方を考慮に入れると、構造体のX、Y、及びZ所在位置を正確に求めることができる。組織例えば眼43の屈折率は、本明細書において説明するように波長につれて変化する場合があるが、近似値としては、眼房水は、1.33であり、角膜は、1.38であり、硝子体液は、1.34であり、水晶体は、1.36〜1.41である。この場合、水晶体の屈折率は、例えば、水晶体嚢、水晶体皮質及び水晶体核については互いに異なる場合がある。水及び生理的食塩水のフェーズ屈折率は、1030nmの超高速レーザについては約1.325であり、830nmのOCTシステムについては約1.328である場合がある。1.339という群屈折率は、OCTビーム波長及びスペクトル帯域幅については1%のオーダで異なる。本明細書に記載される多くの実施形態は、本明細書において説明する測定及び治療システムの波長について眼の組織の屈折率及び群屈折率を算定する方法を提供する。システムの他のコンポーネントの屈折率は、本明細書において説明する教示に基づいて当業者であれば容易に求めることができる。
図5Aは、レンジングサブシステム46によって方向付けられ眼43の水晶体LE上に集束された共用光学系50からの光を示している。共用光学系50からのビーム500は、水晶体LE内の標的焦点510上に集束され得る。しかしながら、これに代えて、ビーム500は、眼43内の他の解剖学的場所、例えば涙液膜、角膜CO、眼防水AH、前水晶体嚢、水晶体皮質、水晶体皮質の前方部分、水晶体皮質の後方部分、水晶体核、後水晶体嚢、及び、硝子体液VH、の異なる標的焦点上に集束されても良い。図5Aは、眼43の虹彩IR及び毛様体筋CIを示している。

Claims (25)

  1. 物体の屈折率を算定する装置であって、
    光のビームを発生させる光源を含むトモグラフィーシステムと、
    画像化システムに結合されると共に前記トモグラフィーシステムからデータを受け取るように構成された有体的媒体を含むプロセッサと、
    を備え、
    前記有体的媒体は、前記ビームの焦点の所在位置に応じて物体の屈折率を算定するよう、命令を具体化する
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記有体的媒体は、
    前記物質中で意図した所在位置を有する意図した焦点に前記光ビームを集束させ、
    前記集束させた光の干渉信号の所在位置を識別し、
    前記意図した焦点所在位置及び前記求めた干渉パターン所在位置に応じて前記標的物体の屈折率を算定し、
    前記算定された屈折率を前記物体の所在位置にマッピングする、
    という命令を具体化する
    ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記物体を切開するためにパルス化レーザビームを発生させるパルスレーザと、
    前記レーザビーム、前記トモグラフィーシステム、及び前記プロセッサに結合された光学的送出システムと、
    を更に備え、
    前記有体的媒体は、前記屈折率に応じて治療プロフィールを決定する命令を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 前記パルスレーザは、第1の1つ又は2つ以上の波長を有しており、
    第2のレーザは、前記第1の1つ又は2つ以上の波長とは異なる第2の1つ又は2つ以上の波長を有しており、
    前記プロセッサは、前記第1の1つ又は2つ以上の波長の前記屈折率に応じて、前記第2の1つ又は2つ以上の波長を有する前記パルス化レーザビームの複数の焦点位置を求める命令を含む
    ことを特徴とする請求項3記載の装置。
  5. 前記有体的媒体は、前記マッピングに応じて前記物体のプロフィールを求めて当該プロフィールに応じて前記物体を前記レーザによって切開する命令を更に具体化する
    ことを特徴とする請求項3記載の装置。
  6. 前記プロセッサは、前記物体の前記屈折率に応じて、前記物体の後方に位置する第2の構造体の切開プロフィールの命令を決定する命令を具体化する
    ことを特徴とする請求項3記載の装置。
  7. 前記有体的媒体は、眼の標的組織構造体までの光路に沿う眼の複数の組織構造体の複数の屈折率を算定する命令を具体化し、
    前記有体的媒体は、前記光路に沿う前記複数の屈折率に応じて、組織を切開するためにパルス化レーザビームの焦点位置を求める命令を具体化し、
    前記複数の組織構造体は、前記眼の涙液膜、角膜、眼房水、水晶体、前水晶体嚢、前水晶体皮質、水晶体核、後水晶体皮質、後水晶体嚢、及び、硝子体液、のうちの1つ又は2つ以上を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  8. 前記トモグラフィーシステムは、光干渉トモグラフィーシステム、スペクトル光干渉トモグラフィーシステム、時間領域光干渉トモグラフィーシステム、シャインプルーク画像化トモグラフィーシステム、共焦点トモグラフィーシステム、及び、低コヒーレンス反射光測定システムのうちの1つ又は2つ以上を含み、
    前記焦点の前記所在位置は、当該トモグラフィーシステムにより決定される
    ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  9. 物体の屈折率を算定する方法であって、
    光を、ビーム経路に沿って、前記物体内の所在位置を有する焦点に集束させるステップと、
    前記物体内の前記焦点の前記所在位置に応じて、前記物体の前記屈折率を算定するステップと、
    を備えたことを特徴とする方法。
  10. 前記物体は、第2の屈折率を有する第2の物体に隣接して位置する表面を有しており、 前記第1の屈折率は、前記第2の屈折率とは異なっており、
    前記ビーム経路は、前記表面から前記焦点までの距離にわたって延びており、
    前記屈折率は、前記表面から前記焦点までの前記距離に応じて算定される
    ことを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 前記物体は、標的物体から成り、
    当該方法は、前記ビーム経路の所在位置を前記集束光の光学干渉信号によって算定するステップを更に備え、
    前記所在位置は、前記光学干渉信号のピーク強度の所在位置に応じて求められる
    ことを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 前記標的物体は、患者の眼の光学的に透過性の組織構造体を有する
    ことを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 前記眼の前記光学的に透過性の組織構造体は、涙液膜、角膜、眼房水、水晶体、前水晶体嚢、水晶体皮質、水晶体皮質の前方部分、水晶体皮質の後方部分、水晶体核、後水晶体嚢、及び、硝子体液、のうちの1つ又は2つ以上を含み、
    第2の組織構造体が、前記第2の物体を有しており、
    前記第2の組織構造体は、前記光学的に透過性の組織構造体の前方に位置しており、
    前記表面は、両者の間に配置されている
    ことを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 前記光学的に透過性の組織構造体の前記屈折率を算定するために、前記ビーム経路に沿う複数の焦点の複数の所在位置を決定するステップ
    を更に備えたことを特徴とする請求項12記載の方法。
  15. 前記複数の所在位置は、第1の焦点の第1の所在位置及び第2の焦点の第2の所在位置を含み、
    前記屈折率は、前記第1の焦点と前記第2の焦点との間の前記物体の平均屈折率に対応している
    ことを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 前記第1の所在位置は、前記眼の水晶体の前方部分の前方所在位置を有しており、
    前記第2の所在位置は、前記眼の後方部分の後方所在位置を有しており、
    前記屈折率は、前記水晶体の前記前方部分と前記水晶体の前記後方部分との間の平均屈折率に対応している、請求項15記載の方法。
  17. 前記平均屈折率は、前記水晶体の後水晶体嚢の近くへの治療ビームの位置決めを決定するために、前記前方所在位置と前記後方所在位置との間の光路長に沿う屈折率の積分に対応している、請求項16記載の方法。
  18. 複数の集束レーザビームパルスを前記水晶体の後方部分に方向付けて前記水晶体の当該後方部分を切開するステップ
    を更に備えたことを特徴とする請求項16記載の方法。
  19. 複数の集束レーザビームパルスを前記水晶体の後水晶体嚢に方向付けて前記平均屈折率に応じて前記水晶体の前記後水晶体嚢を切開するステップ
    を更に備え、
    前記集束ビームは、前記集束レーザビームとは異なる1つ又は2つ以上の光の波長を有する、請求項16記載の方法。
  20. 前記組織構造体の前記屈折率を前記ビーム経路に沿う前記複数の焦点の前記複数の所在位置に応じてマッピングするステップと、
    前記複数の所在位置の各々について前記標的物体の前記屈折率を算定するために、前記複数の焦点の各々について前記集束ステップ及び前記算定ステップを繰り返すステップと、
    を更に備えたことを特徴とする請求項14記載の方法。
  21. 前記複数の所在位置は、前記眼の前記水晶体の複数の所在位置を含み、
    前記眼の前記水晶体の勾配屈折率プロフィールが、前記眼の前記水晶体内の前記複数の焦点の前記複数の所在位置に応じて求められる
    ことを特徴とする請求項20記載の方法。
  22. 光源は、トモグラフィーシステムの光源を有し、
    当該トモグラフィーシステムは、光干渉トモグラフィーシステム、スペクトル光干渉トモグラフィーシステム、時間領域光干渉トモグラフィーシステム、シャインプルーク画像化トモグラフィーシステム、共焦点トモグラフィーシステム、及び、低コヒーレンス反射光測定システムのうちの1つ又は2つ以上を含み、
    前記焦点の前記所在位置は、当該トモグラフィーシステムにより決定される
    ことを特徴とする請求項11記載の方法。
  23. 前記標的物体の前記屈折率は、所定の屈折率に応じて算定される
    ことを特徴とする請求項11記載の方法。
  24. 前記所定の屈折率は、患者インターフェース光学部品、水、生理的食塩水、角膜、及び、眼房水、のうちの1つ又は2つ以上の屈折率を有する
    ことを特徴とする請求項23記載の方法。
  25. 前記屈折率を算定するステップは、前記所定の屈折率に、前記標的物体の表面と前記所定のビーム経路所在位置との間の距離を前記標的物体の前記表面と意図した焦点との間の距離で除算して得られる値の平方根を乗算するステップを含む
    ことを特徴とする請求項23記載の方法。
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