JP2016531847A - 医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含む組成物を開示する。【選択図】なし

Description

本発明は、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を提供する。本発明はまた、糖尿病疾患の治療における上述の二相製剤の調製方法およびその使用を提供する。
グルコースは、エネルギーを生成し生命を支持するために体の全細胞が使用する単糖である。ヒトは生き続けるために常に血中に最低限のグルコースを必要とする。体が血中グルコースを生成する基本的な方法は食物の消化によってである。ヒトが食物の消化によって十分なグルコースを得られないとき、グルコースは組織における蓄えから生成され、肝臓によって放出される。体のグルコース値は、インスリンによって主に調整される。インスリンは膵臓から自然分泌されるペプチドホルモンである。インスリンは重要なエネルギー源をもたらすためにグルコースが体の細胞に吸収されるのを助ける。
糖尿病は、異常に高い血中グルコース値および不十分なインスリン値が特徴の疾病である。糖尿病は、真性糖尿病および尿崩症のように過度な排尿を有するヒトの疾患の総称である。真性糖尿病(DM)は、多くの事象を有するヒトにおいて発見された深刻な慢性疾患である。長期糖尿病から生じるいくつかの合併症は、失明、腎不全、および手足の切断である。インスリン依存型糖尿病(IDDM)は、糖尿病の全症例の10〜15%を占める。
インスリン注射は糖尿病に罹患している患者に処方される。インスリンは天然ホルモンであり、血中の糖グルコース値をコントロールする。健康な人において、血中グルコース濃度が上がると、インスリンは膵臓から血中に放出される。食後に血中グルコース値が上がると、それに応じてインスリン分泌が増えることによって急速に補償される。インスリンは過度な血中グルコースをグリコーゲンに変換し、それを肝臓に蓄えることにおいて大きな役割を果たす。
1920年代にインスリンを導入して以来、持続的な進歩がなされ、糖尿病治療が向上した。極度の血糖値を避けるために、糖尿病患者は、食事ごとにインスリンを投与する複数回注射療法を行うことが多い。
インスリンは51個のアミノ酸のポリペプチドであり、それらのアミノ酸は2つのアミノ酸鎖に分けられる。A鎖は21個のアミノ酸を有し、B鎖は30個のアミノ酸を有する。鎖は2つのジスルフィド架橋によって互いに接続される。インスリン製剤は長年、糖尿病治療に使用されてきた。
従来、短時間作用型の標準のインスリン製剤または中時間作用型インスリンプロタミン製剤が、糖尿病患者を治療するために使用されていた。時間を経て、新たなインスリン類似体および誘導体が開発された。インスリン類似体および誘導体は、1つ以上のアミノ酸の位置および/またはアミノ酸鎖の長さがヒトインスリンと異なる。
いくつかのインスリン、インスリン類似体、および誘導体が市販されている。一般的に使用されているタイプのインスリン、インスリン類似体、またはインスリン誘導体は次のように分類される。
速効型インスリン類似体(ボーラス):例えば、インスリンアスパルト(Novolog(登録商標))、インスリンリスプロ(Humalog(登録商標))、インスリングルリジン(Aprida(登録商標))、速効型ヒトインスリン(Viaject(登録商標))がある。これらの類似体は投与してから5〜15分以内に作用し始め、3〜4時間有効である。
短時間作用型インスリン(ボーラス):例えば、標準のインスリン(Humulin(登録商標)またはNovolin(登録商標))がある。標準のインスリンは投与後30分以内に作用し始め、作用時間は約5〜8時間持続する。
中時間作用型インスリン:例えば、イソフェンインスリン、アスパルトプロタミン、リスプロプロタミンがある。投与後1〜3時間で作用し始める。作用時間は16〜24時間と幅がある。
長時間作用型インスリン(基礎):例えば、インスリングラルギン、インスリンデテミルがある。これらの類似体はともに1〜2時間以内に作用し始め、作用時間は約12〜約24時間と幅がある。
混合型インスリン:例えばNPHおよび標準インスリンを混合したものがある。混合型インスリンの異なる割合によっていくつかのバリエーションがある。これらの混合型製剤の作用の発現は約30分後である。混合型インスリンは同じタイプのインスリンを含む。2つの異なるタイプのインスリンは混合させることができない。すなわち、インスリンリスプロはインスリンデテミル、インスリンアスパルト、またはインスリングラルギンと混合させることはできない。インスリンリスプロの混合製剤は、インスリンリスプロレギュラーおよびインスリンリスプロプロタミンの2つの形態のインスリンリスプロのみを含むことができる。
作用の発現が加速されたインスリン類似体が特許文献1〜3に記載されている。特許文献1は、とりわけB27およびB28の置換に関する。特許文献3は、さまざまなアミノ酸を有し、好ましくはB29の位置がグルタミン酸ではなくプロリンであるインスリン類似体を記載している。
特許文献2はB28の位置にリジンまたはアルギニンを有し、任意に付加的にB3および/またはA21で修飾され得るインスリン類似体を記載している。特許文献4では、化学修飾に対して保護されるインスリン類似体が開示されている。この文献では、B3でアスパラギン、A5、A15、A18、またはA21の位置で少なくとも1つのさらなるアミノ酸が修飾されている。特許文献5では、B1〜B6の位置の少なくとも1つのアミノ酸がリジンまたはアルギニンに置換されるインスリン類似体を記載している。特許文献5によれば、このタイプのインスリンは作用時間が長い。
理想的には、外因性インスリンは血漿プロファイルを生じさせる回数および投与量で投与し、健常者における外因性インスリンの血漿プロファイルを模倣する。インスリン代用のための市場に出ている天然インスリンのインスリン製剤は、インスリン源(例えば、ウシ、豚、ヒトインスリン、または他の哺乳類もしくは動物性インスリン)、そして作用プロファイル(作用の発現および作用時間)が影響され得る組成において異なる。内因性インスリンの血漿プロファイルが、さまざまなインスリン製剤を組み合わせることによって達成することができる。修正された反応速度を示す天然インスリン製剤およびインスリン誘導体またはインスリン類似体の製剤はしばらくの間市販されている。一般に、基礎インスリンは、インスリンの通常の内因性血漿プロファイルを模倣し、食後の糖値のより良いコントロールを与えるために、ボーラスインスリンとともに投与される。
インスリングラルギンおよびインスリンデテミルの2種の基礎インスリンが市販されている。インスリングラルギンGly(A21)−Arg(B31)−Arg(B32)−ヒトインスリンの基礎インスリンは作用時間を延長する。それは1日1回注射され、変化が少ない血清プロファイルおよびそれに伴う夜間低血糖の危険の低減によって、他の長時間作用型インスリンと比較して際立っている(非特許文献1)。
それは、Sanofi Aventisによってランタスの商品名で販売されている。ランタスは、酸性の透明な溶液で注射され、安定した六量体結合物として皮下組織の生理学的pHの範囲でその溶液特性のために沈殿する。ランタスの2つの製剤が市販されている。
・3mlカートリッジ組成物(Cartridge Composition)
・10mlバイアル組成物(Vial Composition)
3mlカートリッジ組成物は、100IU(3.6378mg)のインスリングラルギン、亜鉛、m−クレゾール、グリセロール、および注射用蒸留水を含む。組成物のpHはpH4.0に調整される。10mlのバイアル組成物は、100IUのインスリングラルギン、亜鉛、m−クレゾール、グリセロール、および注射用蒸留水を含む。組成物のpHは、塩酸および水酸化ナトリウムの水溶液を添加することによってpH4.0に調整される。
即効型インスリンは、インスリンリスプロ、インスリンアスパルト、およびインスリングルリジンを含む。即効型インスリンは非常に迅速に、すなわち30分の投与で作用しはじめる。したがって、それらは、食後の糖値の上昇を効率的にコントロールするために使用される。これらの類似体は、1型(インスリン依存型)糖尿病および2型(非インスリン依存型)糖尿病を治療するために使用される。インスリンアスパルトは通常、別の長時間作用型インスリンとともに投与される。
市販されている組成物NovoLog(登録商標)は、100IUのインスリンアスパルト、グリセリン、フェノール、メタクレゾール、亜鉛、リン酸水素二ナトリウム二水和物、塩化ナトリウム、および注射用蒸留水を含む。組成物のpHはpH7.2〜7.6に調整される。
市販されている組成物Humalog(登録商標)は、100IUのインスリンリスプロ、グリセリン、第二リン酸ナトリウム、メタクレゾール、酸化亜鉛、フェノール、および注射用蒸留水を含む。組成物のpHはpH7.0〜8.0に調整される。
市販されている組成物Aprida(登録商標)は、100IUのインスリングルリジン、メタクレゾール、トロメタミン、塩化ナトリウム、ポリソルベート20、および注射用蒸留水を含む。組成物のpHはpH7.3に調整される。
ノボノルディスクは、長時間作用型基礎インスリンのインスリンデグルデク、および速効型インスリン類似体のインスリンアスパルト(B28Aspヒトインスリン)の可溶性合剤を製剤化した。ライゾデグは、皮下(s.c.)注射用の初めての完全に可溶性のすぐに使えるインスリン製品である。
毎日複数回の注射として投与される、またはインスリンポンプによる基礎ボーラスインスリン療法は、1型糖尿病における最適な血糖コントロールを達成するための糖尿病治療の中心である。1日に患者に投与する注射の数を減らすために、1回の注射で異なるタイプのインスリンを混合する試みがなされた。長時間作用型および速効型インスリンを混合することに対していくつかの警告が、速効型インスリンおよび基礎インスリンのイノベーターによって発された(インスリングラルギン、ランタス;サノフィ・アベンティス;サノフィ・アベンティス、http://www.lantus.com/hcp/closing.aspxから入手可;インスリンデテミルrDNA源、商標名レベミルの薬の添付文書;ノボノルディスク、バウスベア、デンマーク)。
インスリン製剤の製造者からの警告にもかかわらず、患者および小児科医師の中には注射の直前に基礎インスリンおよびボーラスインスリンを1つの注射器の中で混合する者もいた。そのような警告の理由は、異なる等電点(pI)のインスリンが注射器の中で混合されるとき、制御できない沈殿が生じ、沈殿混合物の正確な投与量および作用時間を推定することが難しいためである。
公知の速効型インスリン類似体および未修飾インスリンは5〜5.5のpIを有するので、溶液中にそれらを含む製剤は、基本的な範囲、すなわち7.0〜8.0にあり、一方、インスリングラルギンのpIは6.5超であるので、ランタス製剤は酸性域、すなわちpH3.8〜4.2の範囲にある。グラルギンは、pIが他のインスリン類似体または誘導体と異なるため、短時間作用型または速効型インスリンなどの他の種類のインスリンとは混合することができない。いずれの先行技術も、所定の粒径を有する易解離性分子集合体を含む異なる等電点を有するインスリンの組み合わせを含む安定した製剤を開示していない。
基礎インスリンと速効型インスリン類似体との組み合わせ/混合およびその組み合わせを含む医薬組成物を開示するいくつかの先行技術がある。
Kaplan W et al.(2004)はグラルギンとリスプロまたはアスパルトインスリンを同じ注射器内で混合しグラルギンの投与量または1日2回の投与量に分けることは、短期血糖プロファイルに影響を及ぼさないと結論づけた(非特許文献2)。
Fiallo−Scharer R et al.(2006年)は、別個の注射を受けた子供と比較して、同じ注射器内でインスリングラルギンと速効型インスリン類似体を混合した子供に、血糖コントロールにおいて有意差はないことを開示している(非特許文献3)。
Hassan K et al.(2008年)は、1日2回投与の速効型インスリン類似体と混合したインスリングラルギンを用いた血糖コントロールは、新たに診断された1型糖尿病における標準治療より著しく効果的と思われることを開示している。さらに、それは、患者にグラルギンと速効型インスリン類似体を混合させることによって糖尿病の子供の注射の痛みや負担を軽減する(非特許文献4)。
Evans et al.(2011年)は、インスリングラルギンもインスリンデテミルも、他のインスリン類似体と混合すると薬物動態特性を実質的に変えるので適さないことを開示している。
Nicolucci(2011年)Antonio et al.は、基礎インスリングラルギンと1回のインスリングルリジンのボーラス注射を別個に行って最適化することを開示している(非特許文献6)。
Al Shamsi A.M et al.(2008年)は、1日2回投与した速効型インスリン類似体と混合したインスリングラルギン(IG)を用いた血糖コントロールが、新たに診断された1型糖尿病における標準治療より著しく効果的と思われることを開示している(非特許文献7)
Cengiz E et al.(2010年)は、インスリンリスプロとインスリングラルギンの混合が、リスプロの初期の薬力学的ピークを著しく平坦化し、グルコース注入率(GIR)曲線変化を右に移動させ、食事関連のグルコースの急激な変動をコントロールすることを難しくさせる可能性があることを開示している(非特許文献8)。
Lucchesi Mb et al.(2012年)は、皮下注射の直前のインスリンリスプロとインスリングラルギンの混合が、1型糖尿病グループの12週間後の血糖プロファイルに影響を及ぼすことなくインスリンリスプロ血清ピーク濃度を減少させることを開示している(非特許文献9)。
Thanh M.N.et al.(2010年)は、インスリンアスパルトと混合したインスリンデテミルの1日2回投与は、1型糖尿病の子供における1日2回の別個の注射としてのインスリンデテミルとインスリンアスパルトの投与に比較すると、血中グルコースへの効果が同等であったことを開示している。どちらの治療においても低血糖は増加しなかった(非特許文献10)。
Cengiz E et al.(2012年)は、インスリンアスパルトとインスリンデテミルの混合が、インスリンアスパルトの初期の薬力学的作用を著しく低下させ、これらの類似体の別個の注射と比較して時間作用プロファイルを延長することを開示している(非特許文献11)。
特許文献6および7は、長時間作用型インスリンと組み合わせて速効型または中時間作用型インスリンを含む組成物を開示している。ここで、組成物のpHは、長時間作用型インスリンを可溶化するために、pH3.8〜4.2に調整される。
特許文献8は、皮下投与に適した形態の中時間作用型インスリンと組み合わせて、キレート剤および溶解剤を含む即効型、速効型、または超速効型インスリンを含む注射可能な製剤を開示している。この特許は、ランタス(商標)(インスリングラルギン)をViaject(商標)(速効型インスリン)と混合し、これらの製剤の混和性はランタスとViajectの組成物のpHが類似していることによる。特許文献8の特許は、患者に投与したときの当該組成物を開示し、ランタス(商標)は、Viaject(商標)とともに単回注射したときに、作用時間がより短かった。
特許文献9は、注射可能な水溶液の形態で組成物を開示している。組成物は、pHは6.0〜8.0であり、少なくともa)5.8〜8.5の等電点pIを有する基礎インスリン、b)修飾デキストランポリマーを含む。組成物はさらに食事のインスリンを含んでもよい。
特許文献10および11は、長時間作用型インスリン類似体と混合した新たな即効型インスリン類似体を含む医薬組成物を開示している。長時間作用型インスリン類似体との混合性は、ヒトインスリンのB−10の位置のZn結合HisをIle、Val、Ala、またはPheで置換することによって達成される。
特許文献12は、VIAJECT(商標)と混合した基礎インスリンの被験者の通常の1日投与量に相当する投与量のインスリングラルギンの注射を開示している。
特許文献13は、さまざまな実施形態で1つ以上のインスリン類似体が長時間作用型インスリン類似体と即効型インスリン類似体との組み合わせを含むことを開示している。
先行技術のいずれも、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン類似体または誘導体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン類似体または誘導体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する予め混合されたすぐに使える二相医薬組成物を開示していない。製剤は、2種のインスリンを混合可能にするインスリン鎖における化学修飾を1つも含まない。インスリングラルギンは、pH6.8で等電点(pI)を有する。
欧州特許第0214826号 欧州特許第0375437号 欧州特許第0678522号 欧州特許第0419504号 国際公開第92/00321号 米国特許第7,713,929号 米国特許第7,718,609号 米国特許第8,084,420号 米国特許出願第20130065826号 PCT公報第2009021956A1号 PCT公報第2009021955A1号 PCT公報第2007041481号 PCT公報第2011094632号
Schubert−Zsilavecz et al.,2:125−130(2001) Kaplan W et al.,2004年,Effects of mixing glargine and short−acting insulin analogs on glucose control(Diabetes Care.2004年11月;27(11):2739−40) Fiallo−Scharer R et al.,2006年(J Pediatr.2006年4月;148(4):481−4) Hassan K et al.,2008年(Pediatrics2008年;121:e466−e472) Evans et al.,2011年 Nicolucci,Antonio et al.,2011年(Diabetes Care,2011年,34(12),2524−2526) Al Shamsi A.M et al.,2008年(Pediatrics.2008年9月;122(3):675−6;author reply 676) Cengiz E et al.,2010年(Diabetes Care,2010年;33:1009−1012) Lucchesi Mb et al.,2012年(Dib SA.,2012年11月;13(7):519−24.doi:10.1111/j.1399−5448.2012.00867) Thanh M. N. et. al.,2010年(Diabetes Care.,2010年8月;33(8):1750−1752) Cengiz E et. al.,2012年(Diabetes Care.,2012年4月;35(4):690−2)
したがって、インスリングラルギンは酸性pHで溶解でき、中性pHで沈殿する。一方、他の全ての即効型、速効型、中時間作用型インスリンはpH5.5〜5.8で等電点を有し、中性pHでも可溶化される。したがって、活性剤が異なるpIを有する医薬組成物の製剤化は考案者にとって難しい。さらに、インスリンは高度に感応性の分子であることが知られ、製剤での少しの変化が、活性を変え得る表面モルホロジーおよび分子配座における重大な変化を引き起こす。したがって、放出を制御および定義できる、安定した生物学的に利用できる製剤にするために、異なる等電点を有するインスリンを混合することができる医薬組成物の必要性がある。
本明細書で使用される語「易解離性分子集合体」とは、製剤の振とうまたは生体内投与の際にただちに個々の粒子に解離する緩く結合した分子集合体を意味する。
本明細書で使用される語「速効型または短時間作用型インスリン」とは、注射後30分未満で急速に吸収され、1時間の短時間でインスリン濃度のピークに達し、通常のヒトインスリンと比較して短い3〜4時間の作用時間を有するインスリンのタイプを意味する。
本明細書で使用される語「中時間作用型インスリン」とは、注射後に1〜2時間以内に血中グルコースを低下させ始め、最高効果が6〜12時間持続するインスリンのタイプを意味する。
本明細書で使用される語「医薬組成物」とは、哺乳類に影響を及ぼす特定の疾病または疾患を予防または治療またはコントロールするために、例えばヒトなどの哺乳類に投与される治療化合物を含む混合物を意味する。
本明細書で使用される語「緩衝剤」とは、pHの変化に耐性がある弱酸およびその塩または弱塩基およびその塩のいずれかを含む溶液を意味する。
本明細書で使用される「防腐剤」とは、菌類および他の微生物の増殖を防ぐために使用することができる化合物のことを言う。
本明細書で使用される「等張剤」とは、製剤と接触する細胞膜を横切る水の正味の流動を防ぐために、製剤に対して生理的に許容され、適切な浸透圧を与える化合物のことを言う。
本明細書で使用される「pH調整剤」とは、酸とアルカリを組み合わせたもののことを言う。
本明細書で使用される「可溶化剤」とは、治療化合物および/またはポリマーを可溶化または部分的に可溶化できる物質のことを言う。
本明細書で使用される「キレート剤」とは、金属原子を用いてキレートを形成できるリガンドのことを言う。
本明細書で使用される「酸性化剤」とは、プロトンまたは水素イオンを提供し、および/または電子を受け取る化学種のことを言う。
本明細書で使用される「キレート剤を欠く」とは、キレート剤が最終製剤の0.01%w/v未満の濃度で存在することを意味する。
本明細書で使用される「酸性化剤を欠く」とは、酸性化剤が最終製剤の0.01%w/v未満の濃度で存在することを意味する。
本明細書で使用される「デキストランを欠く」とは、デキストランポリマーが製剤中に存在しないことを意味する。
本発明の態様の一つは、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を提供する。
本発明の別の態様は、患者における1型および2型糖尿病の治療方法であって、前記治療方法が、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を、前記患者に投与することを含む治療方法を提供する。
本発明の別の態様は、患者における1型および2型糖尿病の治療において長時間作用型インスリンの曝露時間を延ばす方法であって、前記方法が、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を、前記患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、1型または2型糖尿病に罹患している患者の夜間低血糖を減少させる方法であって、前記方法が、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を必要としている患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、患者における時間プロファイルに対する平坦なインスリン血漿濃度を得るための方法であって、前記方法が、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を、前記患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物の調製方法であって、前記調製方法が、
a.100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが3.0〜4.5である医薬組成物を調製する工程と、
b.100IU〜1000IUの1つ以上の速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンを含み、前記組成物のpHが6.0〜8.0である医薬組成物を調製する工程と、
c.前記組成物の最終pHがpH6.5〜8.0になるように、工程aの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、工程bの速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンの組成物と混合する工程と、
を含む調製方法を提供する。
本発明の態様の一つは、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、1つ以上の安定化剤と、任意に1つ以上の賦形剤またはその組み合わせと共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を提供する。
インスリングラルギン300IU組成物の顕微鏡写真である。 実施例1(combo NTE 1001)の製剤の顕微鏡写真である。
インスリングラルギンと他のインスリン類似体の組み合わせを含む製剤を開発する間、本出願の発明者は、インスリングラルギンを1つ以上の速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンと配合し、組成物のpHを6.0〜8.0のpHに調整すると、結果として生じる製剤が安定していることを驚くべきことに発見した。本製剤は、製造するのに容易ですぐに使える。さらに、製剤の含量均一性は、充填時に2つの異なる製剤を同時に混合することによって達成することができる。本製剤は、長時間、すなわち24時間超、抗糖尿病効果を発揮する。本発明は長い効果時間を有する。
本発明の態様の一つは、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤またはその組み合わせと共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物であって、前記組成物のpHが3.0〜8.0のpHに調整される医薬組成物を提供する。
本発明の態様の一つは、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、組成物のpHが6.0〜8.0のpHに調整される医薬組成物を提供する。
本発明の態様の一つは、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を提供する。
1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体は、1mlあたり40IU〜1000IUの濃度範囲で存在する。
本発明による4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン類似体または誘導体は、組み換えヒトインスリン、インスリンNPH、インスリンリスプロ、インスリンリスプロプロタミン、インスリングルリジンおよびインスリンアスパルト、インスリンアスパルトプロタミン、A21Glyインスリン、A21Gly B28Lysインスリン、A21Gly B28Lys B29Pro、A21Gly B28AspまたはViaject(速効型インスリン)を含む。
4.0〜5.7の等電点を有するインスリン類似体または誘導体は、インスリンアスパルトである。
4.0〜5.7の等電点を有するインスリン類似体または誘導体は、A21Glyインスリンである。
5.8〜8.5の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体は、インスリングラルギンまたはA21Gly B31Argインスリンである。
5.8〜8.5の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体は、インスリングラルギンである。
本発明の組成物は二相組成物である。
本発明の態様の一つは、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、組成物のpHが6.0〜8.0である医薬組成物を提供する。
本発明の態様の一つは、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、組成物のpHが6.5〜7.5である医薬組成物を提供する。
本発明の態様の一つは、インスリングラルギンを、インスリンアスパルト、インスリンリスプロ、インスリングルリジン、またはA21Glyインスリンからなる群から選択される4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を提供する。
本発明の別の態様は、インスリングラルギンを、インスリンアスパルト、インスリンリスプロ、インスリングルリジン、またはA21Glyインスリンからなる群から選択される4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を提供する。
本発明の別の態様は、インスリングラルギンをインスリンアスパルトと組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を提供する。
本発明の別の態様は、インスリングラルギンをA21Glyインスリンと組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を提供する。
本発明の別の態様は、100IU〜1000IUのインスリングラルギンを100IU〜1000IUのインスリンアスパルトと組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を対象とする。
本発明の別の態様は、100IU〜1000IUのインスリングラルギンを100IU〜1000IUのインスリンリスプロと組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を対象とする。
本発明の別の態様は、100IU〜1000IUのインスリングラルギンを100IU〜1000IUのインスリングルリジンと組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を対象とする。
本発明の別の態様は、100IU〜1000IUのインスリングラルギンを100IU〜1000IUのA21Glyインスリンと組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を対象とする。
本発明の態様の一つは、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、組成物のpHが6.0〜8.0のpHに調整される医薬組成物を提供する。
注射量を減らすために、1ml中に100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体、および100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を含む製剤が開発された。したがって、製剤中に存在するインスリン、すなわち5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体、および4.0〜5.7の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体の総量は200〜1000IU/mlである。1つのバイアル中に減らされた注射量で、製剤が5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、4.0〜5.7の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体との組み合わせを含むので、製剤は1日当たりより少ない注射を必要とする。これは患者の服薬順守の向上につながる。
本発明の態様の一つは、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、組成物のpHが6.8〜7.2のpHに調整される医薬組成物を提供する。
5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体、および4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体が、1:99〜99:1の割合で医薬組成物中に存在する。
本発明の態様の一つは、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、組成物がキレート剤を欠く医薬組成物を提供する。
本明細書で使用される適切なキレート剤は、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、クエン酸、ジメルカプロール(BAL)、ペニシラミン、アルギン酸、クロレラ、コリアンダー葉、αリポ酸、ジメルカプトコハク酸(DMSA)、ジメルカプトプロパンスルホネート(DMPS)、およびシュウ酸を含む。
本発明の態様の一つは、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、組成物が酸性化剤を欠く医薬組成物を提供する。
適切な酸性化剤は、粒子状固体形態のものを含めて、ギ酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、酒石酸、ジアトリゾ酸、グルタミン酸、乳酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、または無水クエン酸を含む。
本発明の態様の一つは、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、組成物がデキストランポリマーを欠く医薬組成物を提供する。
デキストランポリマーは、米国特許出願第20130065826号に記載のデキストランポリマーを意味し、本明細書で援用される。
本発明の態様の一つは、患者において時間プロファイルに対して平坦なインスリン血漿濃度を得るための方法を提供し、この方法は、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を必要としている患者に投与することを含み、前記組成物は皮下、筋肉内、または静脈内経路を通じて投与される。
本発明の別の態様は、患者において時間プロファイルに対して平坦なインスリン血漿濃度を得るための方法を提供し、この方法は、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を必要としている患者に投与することを含み、ここで前記組成物は皮下投与される。
本発明の医薬組成物は、液体製剤または凍結乾燥製剤である。
本発明の医薬組成物は、経口投与、経粘膜投与、経鼻投与、または非経口投与のためのものである。
本発明の医薬組成物は、非経口投与のためのものである。
本発明の医薬組成物は、皮下もしくは静脈内注射または静脈内注入として投与される。
本発明の一態様においては、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物であって、前記賦形剤が、等張剤、界面活性剤、緩衝剤、亜鉛またはその塩、防腐剤、pH調整剤、安定化剤、可溶化剤、および前述の賦形剤の組み合わせからなる群から選択される医薬組成物が提供される。
本発明の一態様においては、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物であって、前記賦形剤が、等張剤、界面活性剤、緩衝剤、亜鉛またはその塩、防腐剤、pH調整剤、安定化剤、および可溶化剤からなる群から選択される医薬組成物が提供される。
賦形剤は、限定されないが、等張剤、界面活性剤、緩衝剤、亜鉛またはその塩、防腐剤、pH調整剤、可溶化剤、安定化剤、およびそれらの組み合わせを含む。
「等張剤」は、グリセリンなどの化合物であり、公知の濃度でそのような目的で一般的に使用される。他の可能な等張性剤は、塩、例えば、塩化ナトリウム、ブドウ糖、またはラクトースを含む。
本明細書で使用される「界面活性剤」は、限定されないが、部分的脂肪酸エステル、および例えばグリセロール、ソルビトールなど(Span(登録商標)、Tween(登録商標)、特にTween(登録商標)20およびTween(登録商標)80、 Myrj(登録商標)、Brij(登録商標)、Cremophore(登録商標)またはポロクサマー、Pluronics(登録商標)、およびTetronics(登録商標))の多価アルコールのエーテル、ポリソルベート(Tween(商標))、ドデシル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸ナトリウム)、ラウリルジメチルアミンオキシド、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)、ポリエトキシル化アルコール、ポリオキシエチレンソルビタン、オクトキシノール(Triton X100(商標))、N,N−ジメチルドデシルアミン−N−オキシド、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(HTAB)、ポリオキシル10ラウリルエーテル、Brij721(商標)、胆汁酸塩(デオキシコール酸ナトリウム、コール酸ナトリウム)、ポリオキシルヒマシ油(Cremophor(商標))、ノニルフェノールエトキシレート(Tergitol(商標))、シクロデクストリン、レシチン、および塩化メチルベンゼトニウム(Hyamine(商標))を含む。
本明細書で使用される「緩衝剤」は、限定されないが、リン酸塩、アセテート、クエン酸塩、アルギニン、グリシルグリシン、またはTRIS(すなわち2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−l,3−プロパンジオール)緩衝剤、および対応する塩を含む。
本明細書で使用される「防腐剤」は、限定されないが、安息香酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、塩化セチルピリジニウム、クロロブタノール、フェノール、フェニルエチルアルコール、2−フェノキシエタノール、硝酸フェニル第二水銀、チメロサール、メタクレゾール、またはそれらの組み合わせを含む。
本明細書で使用される「pH調整剤」は、o−リン酸、クエン酸、酢酸、コハク酸、乳酸、グルコン酸、酒石酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、フマル酸、またはリンゴ酸からなる群から選択することができる。アルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、またはトリエタノールアミンからなる群から選択される。
本明細書で使用される「抗酸化剤」は、アスコルビン酸塩(ナトリウム/酸)、亜硫酸水素ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール(bha)、ブチルヒドロキシトルエン(bht)、システイン/システイネートhcl、亜ジチオン酸ナトリウム(ナトリウムハイドロサルファイト、スルホキシル酸ナトリウム)、ゲンチシン酸、ゲンチシン酸エタノールアミン、グルタミン酸一ナトリウム、グルタチオン、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メチオニン、モノチオグリセロール(チオグリセロール)、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、アルファトコフェロール、アルファトコフェロール水素サクシネート、チオグリコール酸ナトリウム、またはそれらの組合せからなる群から選択することができる。
本明細書で使用される「可溶化剤」は、限定されないが、湿潤剤、例えばポリソルベートおよびポロクサマー、非イオン性およびイオン性界面活性剤、食品酸および塩基(例えば炭酸水素ナトリウム)、多価アルコール、およびアルコールを含む。
本明細書で使用される「安定化剤」は、限定されないが、界面活性剤、抗酸化剤、防腐剤、可溶化剤、エステラーゼ阻害剤、およびそれらの組み合わせを含む。安定化剤は、部分的脂肪酸エステル、および例えばグリセロール、ソルビトールなど(Span(登録商標)、Tween(登録商標)、特にTween(登録商標)20およびTween(登録商標)80、Myrj(登録商標)、Brij(登録商標)、Cremophore(登録商標)またはポロクサマー、Pluronics(登録商標)、およびTetronics(登録商標))の多価アルコールのエーテル、ポリソルベート(Tween(商標))、ドデシル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸ナトリウム)、ラウリルジメチルアミンオキシド、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)、ポリエトキシル化アルコール、ポリオキシエチレンソルビタン、オクトキシノール(Triton X100(商標)、N,N−ジメチルドデシルアミン−N−オキシド、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(HTAB)、ポリオキシル10ラウリルエーテル、Brij721(商標)、胆汁酸塩(デオキシコール酸ナトリウム、コール酸ナトリウム)、ポリオキシルヒマシ油(Cremophor(商標))、ノニルフェノールエトキシレート(Tergitol(商標))、シクロデクストリン、レシチン、塩化メチルベンゼトニウム(Hyamine(商標))、安息香酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、塩化セチルピリジニウム、クロロブタノール、フェノール、フェニルエチルアルコール、2−フェノキシエタノール、硝酸フェニル第二水銀、チメロサール、メタクレゾール、アスコルビン酸塩(ナトリウム/酸)、亜硫酸水素ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、システイン/システイネートHCl、亜ジチオン酸ナトリウム(ナトリウムハイドロサルファイト、スルホキシル酸ナトリウム)、ゲンチシン酸、ゲンチシン酸エタノールアミン、グルタミン酸一ナトリウム、グルタチオン、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メチオニン、モノチオグリセロール(チオグリセロール)、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、アルファトコフェロール、アルファトコフェロール水素サクシネート、チオグリコール酸ナトリウム、エステラーゼ阻害剤、例えば膵分泌性阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、およびセリンエステラーゼ阻害剤、例えばアプロチニンからなる群から選択される。
本発明の別の態様は、患者における1型および2型糖尿病の治療方法であって、前記治療方法が、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、予め混合されたすぐに使える二相製剤である医薬組成物を、前記患者に投与することを含む治療方法を提供する。
本発明の別の態様は、患者における1型および2型糖尿病の治療方法であって、前記治療方法が、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、pHが6.5〜8.0に調整される医薬組成物を、前記患者に投与することを含む治療方法を提供する。
本発明の別の態様は、患者における1型および2型糖尿病の治療方法であって、前記治療方法が、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、pHが6.5〜8.0に調整される医薬組成物を、前記患者に投与することを含む治療方法を提供する。
本発明の別の態様は、患者における1型および2型糖尿病の治療において長時間作用型インスリンの曝露時間を延ばす方法であって、前記方法が、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を、前記患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、患者における1型および2型糖尿病の治療において長時間作用型インスリンの曝露時間を延ばす方法であって、前記方法が、100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有し、pHが6.0〜8.0である医薬組成物を、前記患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明の一態様では、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物の調製方法であって、前記調製方法が、
a.100IU〜1000IUのインスリングラルギンを含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが3.0〜4.5である医薬組成物を調製する工程と、
b.100IU〜1000IUの1つ以上の速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンを含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが6.0〜8.0である医薬組成物を調製する工程と、
c.前記組成物の最終pHがpH6.5〜8.0になるように、工程aのインスリングラルギン組成物と、工程bの速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンを混合する工程と、
を含む調製方法が提供される。
本発明の一態様では、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物の調製方法であって、前記調製方法が、
a.100IU〜1000IUのインスリングラルギンを含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが3.0〜4.5である医薬組成物を調製する工程と、
b.100IU〜1000IUの1つ以上の速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンを含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが6.0〜8.0である医薬組成物を調製する工程と、
c.前記組成物の最終pHがpH6.5〜8.0になるように、バイアルまたはカートリッジに充填するときに、工程aのインスリングラルギン組成物と、工程bの速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンを同時に混合する工程と、
を含む調製方法が提供される。
本発明の一態様では、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物の調製方法であって、前記調製方法が、
a.100IU〜1000IUのインスリングラルギンを含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが3.0〜4.5である医薬組成物を調製する工程と、
b.100IU〜1000IUの1つ以上の速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンを含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが6.0〜8.0である医薬組成物を調製する工程と、
c.工程aのインスリングラルギン組成物をバイアル中に加える工程と、
d.前記組成物の最終pHがpH6.5〜8.0になるように、工程bの速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンの組成物を、工程aのインスリングラルギン組成物を含む工程cのバイアル中に加える工程と、
を含む調製方法が提供される。
本発明の一態様では、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物の調製方法であって、前記調製方法が、
a.100IU〜1000IUのインスリングラルギンを含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが3.0〜4.5である医薬組成物を調製する工程と、
b.100IU〜1000IUの1つ以上の速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンを含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが6.0〜8.0である医薬組成物を調製する工程と、
c.前記組成物の最終pHがpH6.5〜8.0になり、前記組成物の全体積が1mlになるように、工程aのインスリングラルギン組成物を、工程bの速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンの組成物と混合する工程と、
を含む調製方法が提供される。
本発明の実施形態を示すために以下の実施例が役立つが、それは本発明の範囲を限定することは意図していない。
実施例1:医薬組成物
A.グラルギン溶液の調製
Figure 2016531847
手順:表1に記載の医薬組成物を下記に詳述した手順にしたがって調製した。
工程1:API溶液の調製
インスリングラルギンの亜鉛含有結晶を、数μLの1M HClを用いて、注射用蒸留水で溶解した。内因性亜鉛濃度を、適切な量の塩化亜鉛溶液(1%w/v)を加えることによって補った。
工程2:防腐剤/安定化剤溶液の調製
25mMのメタクレゾール、217mMのグリセロールとして85%の最終濃度を得るために、メタクレゾール、グリセロールを注射用蒸留水で溶解することによって、防腐剤/安定化剤溶液を調製した。
工程3:最終溶液の調製
工程1のAPI溶液および工程2の防腐剤/安定化剤溶液の両方を、混合後に最終濃度に希釈し、1MのHClまたは1MのNaOHを用いてpHを4.0±0.1に調整した。その後、溶液を滅菌容器内で0.2ミクロンフィルターで濾過した。
B.インスリンアスパルト溶液の調製
Figure 2016531847
手順:表2に記載の医薬組成物を下記に詳述した手順にしたがって調製した。
工程1:API溶液の調製
インスリンアスパルト溶液を、数μLの1M HClを用いて、注射用蒸留水で溶解することによって調製した。
工程2:緩衝液の調製
14mMのメタクレゾール、18mMのフェノール、7mMのリン酸水素二ナトリウム、および174mMのグリセロールとして最終濃度を得るために、メタクレゾール、フェノール、リン酸水素二ナトリウム、およびグリセロールを注射用蒸留水で溶解することによって、緩衝液を調製した。
工程3:最終溶液の調製
工程1のAPI溶液および工程2の緩衝液の両方を、混合後に最終濃度に希釈し、1MのHClまたは1MのNaOHを用いてpHを7.2±0.2に調整した。その後、溶液を滅菌容器内で0.2ミクロンフィルターで濾過した。
C.グラルギンおよびアスパルトの混合
比率が20:80(インスリンアスパルト:インスリングラルギン)になるように、インスリンアスパルト溶液を、インスリングラルギン溶液にゆっくりと加えた。この懸濁液を十分に混合した。懸濁液のpHは7.2であった。この製剤をバイアルに入れ、安定性試験を行った。
実施例2:インスリングラルギンの結晶画像
実施例1(Combo NTE 1001)およびインスリングラルギン組成物300IU/mLの製剤を光学顕微鏡(Olympus BX40)下で観察した。試料を以下の方法で調製した。
1.インスリングラルギンの300IU/mLの試料のpHを、pH9.5のリン酸緩衝剤を添加することによって7.2に上げた。試料をスライドガラス上に置き、100X油浸顕微鏡(Olympus BX40)で観察した。図1はインスリングラルギン300IU/mlの顕微鏡写真を示している。
2.またpH7.2を有する実施例1(Combo NTE 1001)の製剤の顕微鏡写真を撮影し、図2に示した。

Claims (19)

  1. 5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物。
  2. 前記組成物のpHが6.0〜8.5のpHに調整される、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記インスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体が、100IU〜1000IU/mlの濃度範囲で存在する、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 前記5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体がインスリングラルギンである、請求項1に記載の医薬組成物。
  5. 4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン類似体または誘導体が、組み換えヒトインスリン、インスリンNPH、インスリンリスプロ、インスリンリスプロプロタミン、インスリングルリジンおよびインスリンアスパルト、インスリンアスパルトプロタミン、A21Glyインスリン、A21Gly B28Lysインスリン、A21Gly B28Lys B29Pro、A21Gly B28AspおよびViaject(速効型インスリン)からなる群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
  6. 4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体が、インスリンアスパルトまたはA21Glyインスリンである、請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 前記組成物がデキストランポリマーを欠く、請求項1に記載の医薬組成物。
  8. 前記組成物が、等張剤、界面活性剤、緩衝剤、亜鉛またはその塩、防腐剤、pH調整剤、安定化剤、および可溶化剤からなる群から選択される賦形剤をさらに含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  9. 前記5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体がインスリングラルギンであり、前記4.0〜5.7の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体がインスリンアスパルトまたはA21Glyインスリンである、請求項1に記載の医薬組成物。
  10. 前記組成物が100IU〜300IU/mlのインスリングラルギンおよび100IU〜300IU/mlのインスリンアスパルトまたはA21Glyインスリンを含む、請求項9に記載の医薬組成物。
  11. 前記組成物が100IU/mlのインスリングラルギンおよび100IU/mlのインスリンアスパルトまたはA21Glyインスリンを含む、請求項9に記載の医薬組成物。
  12. 5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物の調製方法であって、前記調製方法が、
    a.100IU〜1000IUの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン類似体または誘導体を含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが3.0〜4.5である医薬組成物を調製する工程と、
    b.100IU〜1000IUの4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン類似体または誘導体を含む医薬組成物であって、前記組成物のpHが6.0〜8.0である医薬組成物を調製する工程と、
    c.前記組成物の最終pHがpH6.0〜8.0になるように、工程aの5.8〜8.5の等電点を有するインスリン類似体または誘導体の組成物中に、工程bの速効、短時間作用、または中時間作用型インスリンの組成物を加える工程と、
    を含む調製方法。
  13. 4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン類似体または誘導体が、組み換えヒトインスリン、インスリンNPH、インスリンリスプロ、インスリンリスプロプロタミン、インスリングルリジンおよびインスリンアスパルト、インスリンアスパルトプロタミン、A21Glyインスリン、A21Gly B28Lysインスリン、A21Gly B28Lys B29Pro、A21Gly B28AspおよびViaject(速効型インスリン)からなる群から選択される、請求項12に記載の調製方法。
  14. 4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体が、インスリンアスパルトまたはA21Glyインスリンである、請求項13に記載の調製方法。
  15. 前記5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体がインスリングラルギンである、請求項12に記載の調製方法。
  16. 1つ以上の賦形剤が、等張剤、界面活性剤、緩衝剤、亜鉛またはその塩、防腐剤、pH調整剤、安定化剤、および可溶化剤からなる群から選択される、請求項12に記載の調製方法。
  17. 患者における1型および2型糖尿病の治療方法であって、前記治療方法が、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を、前記患者に投与することを含む治療方法。
  18. 患者における1型および2型糖尿病の治療において長時間作用型インスリンの曝露時間を延ばす方法であって、前記方法が、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を、前記患者に投与することを含む方法。
  19. 1型または2型糖尿病に罹患している患者の夜間低血糖を減少させる方法であって、前記方法が、5.8〜8.5の等電点を有するインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体を、4.0〜5.7の等電点を有する1つ以上のインスリン、インスリン類似体、誘導体、または代謝体と、任意に1つ以上の賦形剤と共に、組み合わせることによって形成される易解離性分子集合体を含み、前記分子集合体が約5μm〜約20μmの平均粒径を有する医薬組成物を、前記患者に投与することを含む方法。
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