JP2016530303A5 - - Google Patents
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Description
別の態様では、本開示は、幹細胞をex vivoで拡張する方法であって、幹細胞を本開示の化合物および転写因子と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させること、および細胞を培養して、細胞の拡張を得ることを含む方法を提供する。一部の実施形態では、幹細胞は造血幹細胞である。一部の実施形態では、転写因子は、HoxB4、HoxA4/10、Gata2、Gf1、AML1、JunB、NF−Y、Bmi1Ezh2、Dmnt3a、Cbx7、p18、p21、p27、p57、PTEN、Myc、Fbxw7などからなる群から選択される。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
式:
(式中、
Xは、連結部分であり、
Yは、疎水性部分に共有結合したアミノ酸残基であり、
Zは、細胞透過性ペプチド(CPP)部分であり、該CPP部分は、正味の正電荷を有し、かつ50%またはそれ超の残基がグアニジニウム基を有しているアミノ酸配列を有し、mおよびnは、独立して0または1である)
を有する化合物。
(項目2)
前記CPP部分が、3から30の間のアミノ酸を含む、項目1に記載の化合物。
(項目3)
前記CPP部分が、配列番号1に示される配列に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、項目2に記載の化合物。
(項目4)
前記CPP部分が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を含む、項目3に記載の化合物。
(項目5)
mおよびnの少なくとも1つが1である、項目1に記載の化合物。
(項目6)
前記疎水性部分が、C 6 〜C 30 直鎖、分岐状、または環式基を含む、項目5に記載の化合物。
(項目7)
前記基が、N、O、およびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む、項目6に記載の化合物。
(項目8)
前記環式基が、単環、二環、または三環式である、項目6に記載の化合物。
(項目9)
前記疎水性部分がローダミン基を含む、項目6に記載の化合物。
(項目10)
前記ローダミン基がテトラメチルローダミン(TMR)である、項目9に記載の化合物。
(項目11)
前記アミノ酸残基がリシン(K)である、項目5に記載の化合物。
(項目12)
mおよびnが0であり、Z 1 および/またはZ 2 が、疎水性部分に連結されたアミノ酸残基を含むCPPである、項目1に記載の化合物。
(項目13)
前記アミノ酸残基が、CPPアミノ酸配列中の最もN末端側にあるリシン(K)残基である、項目12に記載の化合物。
(項目14)
Xがシステイン(C)残基である、項目1に記載の化合物。
(項目15)
X 1 およびX 2 が、ジスルフィド結合により連結されたシステイン(C)残基である、項目14に記載の化合物。
(項目16)
X、Y、および/またはZが、アミド結合により連結される、項目1に記載の化合物。
(項目17)
Z 1 のCPPおよびZ 2 のCPPが、互いに少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を有する、項目1に記載の化合物。
(項目18)
X−Y−Zの組合せが、30個以下のアミノ酸残基を含む、項目1に記載の化合物。
(項目19)
エンドソーム溶解を容易にすることが可能である、項目1に記載の化合物。
(項目20)
式:
X−Y−Z
(式中、
Xは、システイン(C)であり、
Yは、疎水性部分に共有結合したアミノ酸残基であり、
Zは、細胞透過性ペプチド(CPP)部分であり、前記CPP部分は、正味の正電荷を有し、かつ50%またはそれ超の残基がグアニジニウム基を有しているアミノ酸配列を有し、
XおよびYと、YおよびZとは、アミド結合によって連結されている)
を有する組成物。
(項目21)
前記CPP部分が、配列番号1に示される配列に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、項目20に記載の組成物。
(項目22)
前記CPP部分が、配列番号1に示される配列を持つアミノ酸配列を含む、項目21に記載の化合物。
(項目23)
Yがリシン(K)である、項目20に記載の化合物。
(項目24)
前記疎水性部分がローダミン基を含む、項目20に記載の化合物。
(項目25)
前記ローダミン基がテトラメチルローダミン(TMR)である、項目24に記載の化合物。
(項目26)
N末端システイン(C)残基間でのジスルフィド結合の形成によって、ホモダイマーを形成することが可能である、項目20に記載の化合物。
(項目27)
細胞内のエンドソーム浸透性を高める方法であって、細胞を項目1または項目20に記載の化合物と接触させることを含む方法。
(項目28)
前記細胞を、前記化合物のエンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させる、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記細胞を少なくとも1μMの濃度の前記化合物と接触させる、項目27に記載の方法。(項目30)
前記細胞を少なくとも5μMの濃度の前記化合物と接触させる、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記細胞が、アルブミンを欠いている培養物中にある、項目27に記載の方法。
(項目32)
前記細胞を細胞不浸透性分子と接触させることをさらに含む、項目27に記載の方法。
(項目33)
前記細胞が、生きている対象から得られ、ex vivoで前記化合物と接触させる、項目27に記載の方法。
(項目34)
前記細胞が、生きている対象内にあり、in vivoで接触させる、項目27に記載の方法。
(項目35)
前記細胞の前記エンドソーム浸透性を高めるのに有効な量の前記化合物を前記対象に投与することによって、前記細胞をin vivoで接触させる、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記対象が哺乳動物である、項目33または項目34に記載の方法。
(項目37)
細胞不浸透性分子を細胞のサイトゾルに送達する方法であって、細胞を項目1または項目20に記載の化合物および細胞不浸透性分子と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させることを含む方法。
(項目38)
前記細胞を少なくとも1μMの濃度の化合物と接触させる、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記細胞不浸透性分子が、ペプチド、ポリペプチドおよび核酸を含むポリマー、または小分子医薬品である、項目37に記載の方法。
(項目40)
前記ポリペプチドが転写因子である、項目39に記載の方法。
(項目41)
前記細胞不浸透性分子が、前記化合物に共有結合的に連結していない、項目37に記載の方法。
(項目42)
前記細胞不浸透性分子が正味の正電荷を有する、項目37に記載の方法。
(項目43)
前記細胞が、生きている対象から得られ、ex vivoで前記化合物および細胞不浸透性分子と接触させられる、項目37に記載の方法。
(項目44)
前記細胞が、生きている対象内にあり、in vivoで前記化合物および細胞不浸透性分子と接触させられる、項目37に記載の方法。
(項目45)
細胞不浸透性分子を前記細胞の前記サイトゾルに送達するのに有効な量の前記化合物を前記対象に投与することによって、前記細胞をin vivoで接触させる、項目44に記載の方法。
(項目46)
前記対象が哺乳動物である、項目43または項目44に記載の方法。
(項目47)
ex vivoで細胞における多能性を誘導する方法であって、対象から得られた細胞を項目1または項目20に記載の化合物および転写因子と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させることと、前記細胞を培養して前記細胞の多能性を得ることとを含む方法。
(項目48)
前記細胞が、前記対象中の体細胞組織から得られる、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記対象が哺乳動物である、項目47に記載の方法。
(項目50)
前記転写因子が、Oct4、Sox2、Klf4、およびc−Mycの1つである、項目47に記載の方法。
(項目51)
多能性細胞またはその子孫細胞を、前記対象に引き続き投与することをさらに含む、項目50に記載の方法。
(項目52)
幹細胞をex vivoで拡張する方法であって、幹細胞を項目1または項目20に記載の化合物および転写因子と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させることと、前記細胞を培養して前記細胞の拡張を得ることとを含む方法。
(項目53)
前記幹細胞が造血幹細胞である、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記転写因子が、HoxB4、HoxA4/10、Gata2、Gf1、AML1、JunB、NF−Y、Bmi1Ezh2、Dmnt3a、Cbx7、p18、p21、p27、p57、PTEN、Myc、Fbxw7などからなる群から選択される、項目52に記載の方法。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
式:
(式中、
Xは、連結部分であり、
Yは、疎水性部分に共有結合したアミノ酸残基であり、
Zは、細胞透過性ペプチド(CPP)部分であり、該CPP部分は、正味の正電荷を有し、かつ50%またはそれ超の残基がグアニジニウム基を有しているアミノ酸配列を有し、mおよびnは、独立して0または1である)
を有する化合物。
(項目2)
前記CPP部分が、3から30の間のアミノ酸を含む、項目1に記載の化合物。
(項目3)
前記CPP部分が、配列番号1に示される配列に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、項目2に記載の化合物。
(項目4)
前記CPP部分が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を含む、項目3に記載の化合物。
(項目5)
mおよびnの少なくとも1つが1である、項目1に記載の化合物。
(項目6)
前記疎水性部分が、C 6 〜C 30 直鎖、分岐状、または環式基を含む、項目5に記載の化合物。
(項目7)
前記基が、N、O、およびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む、項目6に記載の化合物。
(項目8)
前記環式基が、単環、二環、または三環式である、項目6に記載の化合物。
(項目9)
前記疎水性部分がローダミン基を含む、項目6に記載の化合物。
(項目10)
前記ローダミン基がテトラメチルローダミン(TMR)である、項目9に記載の化合物。
(項目11)
前記アミノ酸残基がリシン(K)である、項目5に記載の化合物。
(項目12)
mおよびnが0であり、Z 1 および/またはZ 2 が、疎水性部分に連結されたアミノ酸残基を含むCPPである、項目1に記載の化合物。
(項目13)
前記アミノ酸残基が、CPPアミノ酸配列中の最もN末端側にあるリシン(K)残基である、項目12に記載の化合物。
(項目14)
Xがシステイン(C)残基である、項目1に記載の化合物。
(項目15)
X 1 およびX 2 が、ジスルフィド結合により連結されたシステイン(C)残基である、項目14に記載の化合物。
(項目16)
X、Y、および/またはZが、アミド結合により連結される、項目1に記載の化合物。
(項目17)
Z 1 のCPPおよびZ 2 のCPPが、互いに少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を有する、項目1に記載の化合物。
(項目18)
X−Y−Zの組合せが、30個以下のアミノ酸残基を含む、項目1に記載の化合物。
(項目19)
エンドソーム溶解を容易にすることが可能である、項目1に記載の化合物。
(項目20)
式:
X−Y−Z
(式中、
Xは、システイン(C)であり、
Yは、疎水性部分に共有結合したアミノ酸残基であり、
Zは、細胞透過性ペプチド(CPP)部分であり、前記CPP部分は、正味の正電荷を有し、かつ50%またはそれ超の残基がグアニジニウム基を有しているアミノ酸配列を有し、
XおよびYと、YおよびZとは、アミド結合によって連結されている)
を有する組成物。
(項目21)
前記CPP部分が、配列番号1に示される配列に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、項目20に記載の組成物。
(項目22)
前記CPP部分が、配列番号1に示される配列を持つアミノ酸配列を含む、項目21に記載の化合物。
(項目23)
Yがリシン(K)である、項目20に記載の化合物。
(項目24)
前記疎水性部分がローダミン基を含む、項目20に記載の化合物。
(項目25)
前記ローダミン基がテトラメチルローダミン(TMR)である、項目24に記載の化合物。
(項目26)
N末端システイン(C)残基間でのジスルフィド結合の形成によって、ホモダイマーを形成することが可能である、項目20に記載の化合物。
(項目27)
細胞内のエンドソーム浸透性を高める方法であって、細胞を項目1または項目20に記載の化合物と接触させることを含む方法。
(項目28)
前記細胞を、前記化合物のエンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させる、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記細胞を少なくとも1μMの濃度の前記化合物と接触させる、項目27に記載の方法。(項目30)
前記細胞を少なくとも5μMの濃度の前記化合物と接触させる、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記細胞が、アルブミンを欠いている培養物中にある、項目27に記載の方法。
(項目32)
前記細胞を細胞不浸透性分子と接触させることをさらに含む、項目27に記載の方法。
(項目33)
前記細胞が、生きている対象から得られ、ex vivoで前記化合物と接触させる、項目27に記載の方法。
(項目34)
前記細胞が、生きている対象内にあり、in vivoで接触させる、項目27に記載の方法。
(項目35)
前記細胞の前記エンドソーム浸透性を高めるのに有効な量の前記化合物を前記対象に投与することによって、前記細胞をin vivoで接触させる、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記対象が哺乳動物である、項目33または項目34に記載の方法。
(項目37)
細胞不浸透性分子を細胞のサイトゾルに送達する方法であって、細胞を項目1または項目20に記載の化合物および細胞不浸透性分子と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させることを含む方法。
(項目38)
前記細胞を少なくとも1μMの濃度の化合物と接触させる、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記細胞不浸透性分子が、ペプチド、ポリペプチドおよび核酸を含むポリマー、または小分子医薬品である、項目37に記載の方法。
(項目40)
前記ポリペプチドが転写因子である、項目39に記載の方法。
(項目41)
前記細胞不浸透性分子が、前記化合物に共有結合的に連結していない、項目37に記載の方法。
(項目42)
前記細胞不浸透性分子が正味の正電荷を有する、項目37に記載の方法。
(項目43)
前記細胞が、生きている対象から得られ、ex vivoで前記化合物および細胞不浸透性分子と接触させられる、項目37に記載の方法。
(項目44)
前記細胞が、生きている対象内にあり、in vivoで前記化合物および細胞不浸透性分子と接触させられる、項目37に記載の方法。
(項目45)
細胞不浸透性分子を前記細胞の前記サイトゾルに送達するのに有効な量の前記化合物を前記対象に投与することによって、前記細胞をin vivoで接触させる、項目44に記載の方法。
(項目46)
前記対象が哺乳動物である、項目43または項目44に記載の方法。
(項目47)
ex vivoで細胞における多能性を誘導する方法であって、対象から得られた細胞を項目1または項目20に記載の化合物および転写因子と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させることと、前記細胞を培養して前記細胞の多能性を得ることとを含む方法。
(項目48)
前記細胞が、前記対象中の体細胞組織から得られる、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記対象が哺乳動物である、項目47に記載の方法。
(項目50)
前記転写因子が、Oct4、Sox2、Klf4、およびc−Mycの1つである、項目47に記載の方法。
(項目51)
多能性細胞またはその子孫細胞を、前記対象に引き続き投与することをさらに含む、項目50に記載の方法。
(項目52)
幹細胞をex vivoで拡張する方法であって、幹細胞を項目1または項目20に記載の化合物および転写因子と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させることと、前記細胞を培養して前記細胞の拡張を得ることとを含む方法。
(項目53)
前記幹細胞が造血幹細胞である、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記転写因子が、HoxB4、HoxA4/10、Gata2、Gf1、AML1、JunB、NF−Y、Bmi1Ezh2、Dmnt3a、Cbx7、p18、p21、p27、p57、PTEN、Myc、Fbxw7などからなる群から選択される、項目52に記載の方法。
Claims (54)
- 式:
Xは、連結部分であり、
Yは、疎水性部分に共有結合したアミノ酸残基であり、
Zは、細胞透過性ペプチド(CPP)部分であり、該CPP部分は、正味の正電荷を有し、かつ50%またはそれ超の残基がグアニジニウム基を有しているアミノ酸配列を有し、mおよびnは、独立して0または1である)
を有する化合物。 - 前記CPP部分が、3から30の間のアミノ酸を含む、請求項1に記載の化合物。
- 前記CPP部分が、配列番号1に示される配列に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項2に記載の化合物。
- 前記CPP部分が、配列番号1に示されるアミノ酸配列を含む、請求項3に記載の化合物。
- mおよびnの少なくとも1つが1である、請求項1に記載の化合物。
- 前記疎水性部分が、C6〜C30直鎖、分岐状、または環式基を含む、請求項5に記載の化合物。
- 前記基が、N、O、およびSから選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含む、請求項6に記載の化合物。
- 前記環式基が、単環、二環、または三環式である、請求項6に記載の化合物。
- 前記疎水性部分がローダミン基を含む、請求項6に記載の化合物。
- 前記ローダミン基がテトラメチルローダミン(TMR)である、請求項9に記載の化合物。
- 前記アミノ酸残基がリシン(K)である、請求項5に記載の化合物。
- mおよびnが0であり、Z1および/またはZ2が、疎水性部分に連結されたアミノ酸残基を含むCPPである、請求項1に記載の化合物。
- 前記アミノ酸残基が、CPPアミノ酸配列中の最もN末端側にあるリシン(K)残基である、請求項12に記載の化合物。
- Xがシステイン(C)残基である、請求項1に記載の化合物。
- X1およびX2が、ジスルフィド結合により連結されたシステイン(C)残基である、請求項14に記載の化合物。
- X、Y、および/またはZが、アミド結合により連結される、請求項1に記載の化合物。
- Z1のCPPおよびZ2のCPPが、互いに少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の化合物。
- X−Y−Zの組合せが、30個以下のアミノ酸残基を含む、請求項1に記載の化合物。
- エンドソーム溶解を容易にすることが可能である、請求項1に記載の化合物。
- 式:
X−Y−Z
(式中、
Xは、システイン(C)であり、
Yは、疎水性部分に共有結合したアミノ酸残基であり、
Zは、細胞透過性ペプチド(CPP)部分であり、前記CPP部分は、正味の正電荷を有し、かつ50%またはそれ超の残基がグアニジニウム基を有しているアミノ酸配列を有し、
XおよびYと、YおよびZとは、アミド結合によって連結されている)
を有する化合物。 - 前記CPP部分が、配列番号1に示される配列に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項20に記載の化合物。
- 前記CPP部分が、配列番号1に示される配列を持つアミノ酸配列を含む、請求項21に記載の化合物。
- Yがリシン(K)である、請求項20に記載の化合物。
- 前記疎水性部分がローダミン基を含む、請求項20に記載の化合物。
- 前記ローダミン基がテトラメチルローダミン(TMR)である、請求項24に記載の化合物。
- N末端システイン(C)残基間でのジスルフィド結合の形成によって、ホモダイマーを形成することが可能である、請求項20に記載の化合物。
- 細胞内のエンドソーム浸透性を高めるための、請求項1または請求項20に記載の化合物を含む組成物であって、該組成物が、該細胞と接触させられることを特徴とする、組成物。
- 前記組成物が、前記細胞と、前記化合物のエンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させられることを特徴とする、請求項27に記載の組成物。
- 前記組成物が、前記細胞と少なくとも1μMの前記化合物の濃度で接触させられることを特徴とする、請求項27に記載の組成物。
- 前記組成物が、前記細胞と少なくとも5μMの前記化合物の濃度で接触させられることを特徴とする、請求項29に記載の組成物。
- 前記細胞が、アルブミンを欠いている培養物中にある、請求項27に記載の組成物。
- 前記組成物が、前記細胞と、細胞不浸透性分子と組み合わせて接触させられることを特徴とする、請求項27に記載の組成物。
- 前記細胞が、生きている対象から得られ、前記組成物が、ex vivoで前記細胞と接触させられることを特徴とする、請求項27に記載の組成物。
- 前記細胞が、生きている対象内にあり、前記組成物が、前記細胞とin vivoで接触させられることを特徴とする、請求項27に記載の組成物。
- 前記細胞の前記エンドソーム浸透性を高めるために、前記組成物が、前記細胞とin vivoで接触させられることを特徴とする、請求項34に記載の組成物。
- 前記対象が哺乳動物である、請求項33または請求項34に記載の組成物。
- 細胞不浸透性分子を細胞のサイトゾルに送達するための、請求項1または請求項20に記載の化合物および細胞不浸透性分子を含む組み合わせ物であって、該組み合わせ物が、該細胞と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させられることを特徴とする、組み合わせ物。
- 前記組み合わせ物が、前記細胞と、少なくとも1μMの化合物の濃度で接触させられることを特徴とする、請求項37に記載の組み合わせ物。
- 前記細胞不浸透性分子が、ペプチド、ポリペプチドおよび核酸を含むポリマー、または小分子医薬品である、請求項37に記載の組み合わせ物。
- 前記ポリペプチドが転写因子である、請求項39に記載の組み合わせ物。
- 前記細胞不浸透性分子が、前記化合物に共有結合的に連結していない、請求項37に記載の組み合わせ物。
- 前記細胞不浸透性分子が正味の正電荷を有する、請求項37に記載の組み合わせ物。
- 前記細胞が、生きている対象から得られ、前記組み合わせ物が、ex vivoで前記細胞と接触させられることを特徴とする、請求項37に記載の方法。
- 前記細胞が、生きている対象内にあり、前記組み合わせ物が、in vivoで前記細胞と接触させられることを特徴とする、請求項37に記載の組み合わせ物。
- 細胞不浸透性分子を前記細胞の前記サイトゾルに送達するために、前記組み合わせ物が、前記細胞とin vivoで接触させられることを特徴とする、請求項44に記載の組み合わせ物。
- 前記対象が哺乳動物である、請求項43または請求項44に記載の組み合わせ物。
- ex vivoで細胞における多能性を誘導するための、請求項1または請求項20に記載の化合物および転写因子を含む組み合わせ物であって、該組み合わせ物が、該細胞と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させられ、前記細胞が培養されて前記細胞の多能性が得られることを特徴とする、組み合わせ物。
- 前記細胞が、前記対象中の体細胞組織から得られる、請求項47に記載の組み合わせ物。
- 前記対象が哺乳動物である、請求項47に記載の組み合わせ物。
- 前記転写因子が、Oct4、Sox2、Klf4、およびc−Mycのうちの1つである、請求項47に記載の組み合わせ物。
- 多能性細胞またはその子孫細胞が、前記対象に投与されることを特徴とする、請求項50に記載の組み合わせ物。
- 幹細胞をex vivoで拡張するための、請求項1または請求項20に記載の化合物および転写因子を含む組み合わせ物であって、該組み合わせ物が、該幹細胞と、エンドサイトーシスを可能にするのに十分な条件下で接触させられ、前記細胞が培養されて前記細胞の拡張が得られることを特徴とする、組み合わせ物。
- 前記幹細胞が造血幹細胞である、請求項52に記載の組み合わせ物。
- 前記転写因子が、HoxB4、HoxA4/10、Gata2、Gf1、AML1、JunB、NF−Y、Bmi1Ezh2、Dmnt3a、Cbx7、p18、p21、p27、p57、PTEN、Myc、Fbxw7などからなる群から選択される、請求項52に記載の組み合わせ物。
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