JP2016529914A - ポリA−キャリヤーにより誘導される高分子量PCR生成物の生成を避けるためのオリゴ−dT分子の適用 - Google Patents

ポリA−キャリヤーにより誘導される高分子量PCR生成物の生成を避けるためのオリゴ−dT分子の適用 Download PDF

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Abstract

RNA単離に際して、単離RNAの収率を高めるためにポリA−RNAなどのキャリヤー核酸を使用する。キャリヤー核酸は、後続工程、たとえば逆転写、PCRおよびゲル電気泳動を妨害する可能性のある高分子量生成物を生じる可能性がある。したがって本発明は、逆転写のための方法およびキット、ならびにキャリヤーであるポリA−RNAをブロッキングするためのブロッキング核酸分子の使用に関する。【選択図】図1

Description

RNA単離に際して、単離RNAの収率を高めるためにポリA−RNAなどのキャリヤー核酸を使用する。キャリヤー核酸は、後続工程、たとえば逆転写、PCRおよびゲル電気泳動を妨害する可能性のある高分子量生成物を生じる可能性がある。したがって本発明は、逆転写のための方法およびキット、ならびにキャリヤーであるポリA−RNAをブロッキングするためのブロッキング核酸分子の使用に関する。
少量のウイルスRNAを血漿から単離するには、ウイルスゲノムのさらなる分析のために必要な低いRNA損失率を保証する方法が要求される。ウイルスRNAは種々の方法を用いて単離できる。最も一般的な方法の1つは手動によるRNA単離である。大部分がカラムベースの方法により実施される手動による血漿からのRNA単離には、ターゲットRNAがカラム材料に不可逆的に結合するのを阻害するためにポリA、MS2 RNAまたはtRNAのようなキャリヤーRNAが用いられる。さらに、合成ポリA キャリヤーRNAは単離カラム内のシリカ表面へのRNAの可逆的な結合を促進し、その結果、RNA収率も増大することが示された(DN. Hengen et al., Trends of Biochemical Sciences 1996, 21, 224-225; ML. Gallagher et al. Biochemical and Biophysical Research Communications 1987, 144, 271-276)。キャリヤーRNAはカラム材料をブロックし、それによりターゲットRNAを血漿試料から定量的に単離できる。キャリヤーRNAの使用は、ターゲットRNAの安定性の改善などさらに他の有益な効果をもつ可能性もある(D. Andreasen et al., Methods 2010, 50, S6-S9; R. Kishore et al., J. Forensic. Sci. 2006, 51(5), 1055-1061)。
単離後にRNAの逆転写を実施して、以後のPCR反応に使用するためのcDNAを作製する。ポリA−RNAを単離工程のためのRNAキャリヤーとして使用し、ランダムヘキサマープライマーを逆転写工程のために使用すると、ポリA−RNA分子とポリA−RNAに結合できるランダムヘキサマープライマーの一部とのハイブリダイゼーションから生じる目的外の非特異的な高分子量生成物がPCR反応に際して生成する。この高分子量ハイブリダイゼーション生成物は次いでPCRに際して増幅し、それは高分子量(high molecular weight)(HMW)スミア(smear)としてアガロースゲル上に目視できる。このHMW生成物の生成により、最終的に増幅ターゲットDNAの量がより少ない結果となる。
DN. Hengen et al., Trends of Biochemical Sciences 1996, 21, 224-225 ML. Gallagher et al. Biochemical and Biophysical Research Communications 1987, 144, 271-276 D. Andreasen et al., Methods 2010, 50, S6-S9 R. Kishore et al., J. Forensic. Sci. 2006, 51(5), 1055-1061
したがって本発明の目的は、前記の欠点を示さない方法を提供することである。
キャリヤーとして用いるポリA−RNAを3’−末端がブロックされたオリゴ−dT分子によりブロックすれば、逆転写後の操作に負の影響を及ぼす前記HMW生成物を阻止できることが見出された。
したがって本記載は、逆転写の方法であって、下記の工程を含む方法に関する:a)RNAを含む試料を用意する;b)試料をキャリヤー核酸と接触させ、それにより混合物を調製する;c)混合物を、マトリックスへのRNAおよびキャリヤー核酸の結合が起きる条件下で、マトリックスに適用する;d)マトリックスに結合したRNAおよびキャリヤー核酸を含むマトリックスを、混合物から分離する;e)RNAおよびキャリヤー核酸をマトリックスから溶出し、それにより溶出物を調製する;f)溶出物に、キャリヤー核酸へのブロッキング核酸のハイブリダイゼーションが起きる条件下で、ブロッキング核酸を添加する;g)工程f)からの溶出物に、RNAへのプライマーのハイブリダイゼーションが起きる条件下で、プライマーを添加する;そしてh)RNAを逆転写してcDNAにする。
特定の態様において、キャリヤー核酸はRNAキャリヤーである。より特定の態様において、RNAキャリヤーはポリA−RNAである。
特定の態様において、ブロッキング核酸はオリゴ−dT分子である。より特定の態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは18、19、20、21または22であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。よりさらに特定の態様において、nは20であり、XはpC3pC3pである。特定の態様において、プライマーはランダムプライマーである。より特定の態様において、ランダムプライマーはランダムヘキサマープライマーである。
特定の態様において、マトリックスはグラスファイバーフリースを含む。
特定の態様において、試料は、血清、血液、血漿、涙液、細胞培養上清、尿、および母乳、唾液、脳脊髄液および精液からなる群から選択される。
本明細書は、さらに逆転写に際してキャリヤーポリA−RNAをブロッキングするためのブロッキング核酸分子の使用に関するものであって、ブロッキング核酸分子は5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは18、19、20、21または22であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。特定の態様において、nは20であり、XはpC3pC3pである。
本明細書はさらに、逆転写を実施するためのキットであって、下記のものを含むキットに関する:a)キャリヤーとしてのポリA−RNA、およびb)前記のブロッキング核酸。
図1は、逆転写前にオリゴ−dT前処理した、および前処理しない、HCV遺伝子型1aに対するHCV特異的プライマーセットを用いたPCR生成物の比較を示す。異なる濃度のオリゴ−dTおよび異なる濃度のHCV cDNAを比較している。 図1は、逆転写前にオリゴ−dT前処理した、および前処理しない、HCV遺伝子型1aに対するHCV特異的プライマーセットを用いたPCR生成物の比較を示す。異なる濃度のオリゴ−dTを特定濃度のHCV cDNAで比較している。
以下の定義は、本明細書中で用いる種々の用語を説明し、その意味および範囲を定義するために記載される。
用語“a”、“an”および“the”は、状況からそうではないことが明らかに示されない限り、一般に複数表記を含む。
本明細書中で数値と併せて用いる用語“約”は、その数値の上方および下方へ境界を広げることによりその数値を修飾する。一般に、用語“約”は記載した数値の上方および下方へ5%高いまたは低い分散によりその数値を修飾する。たとえば、“約100”の数値は“95〜105”の範囲を意味する。
用語“増幅”は、一般にターゲット核酸から複数の核酸分子が生成することを表わし、その際、ポリメラーゼによる伸長の開始部位を提供するためにプライマーがターゲット核酸の特異的部位にハイブリダイズする。増幅は当技術分野で一般に知られているいずれかの方法、たとえば下記により実施できるが、これらに限定されない:標準PCR、ロングPCR(long PCR)、ホットスタート(hot start PCR)、qPCR、RT−PCRおよび等温増幅。
用語“3’ブロックされたプライマー”は、本明細書中で、当業者に知られているように用いられ、それらの3’−ヒドロキシル基が、ポリメラーゼ反応によるプライマー伸長を阻止できるブロッキング基により修飾されたオリゴヌクレオチドを表わす。適切なブロッキング基は、特に2’−デオキシリボース部分を含まないいずれかの基である。そのようなブロッキング基は、たとえばホスフェート、置換ホスフェート、たとえばアルキルもしくはアリール置換ホスフェート、エーテル基、たとえばアルキル(たとえばメチル、エチルもしくはベンジル)エーテル、3’−デオキシリボース誘導体、たとえば2’,3’−ジデオキシヌクレオシド、または増幅条件下で安定な他のヒドロキシル保護基、たとえばエステル、たとえばベンゾエートもしくはナイトレートであるが、これらに限定されない。ジオール、たとえばアルカンジオール、たとえば1,3−プロパンジオール(本明細書中でC3−スペーサーまたはC3と呼ぶ)の使用により、置換ホスフェートを多重に3’−末端ヒドロキシル基に取り込ませることができる。そのような3’−ホスフェートまたは置換ホスフェートブロックされたプライマーの合成を容易にするために、市販の3’−ホスフェート−CPGもしくは3’−スペーサー C3 CPGを、または3’−ホスフェート−CPGをスペーサーC3 ホスホルアミダイト(Glen Research Corporation,バージニア州スターリング)と一緒に使用できる。特に適切なものは、3’−ヒドロキシル修飾、たとえばホスフェート(p)、ホスフェート−1,3−プロパンジオール(pC3)、ホスフェート−1,3−プロパンジオール−ホスフェート(pC3p)、ホスフェート−1,3−プロパンジオール−ホスフェート−1,3−プロパンジオール(pC3pC3)またはホスフェート−1,3−プロパンジオール−ホスフェート−1,3−プロパンジオール−ホスフェート(pC3pC3p)である。
用語“キャリヤー核酸”は、本明細書中で、当業者に知られているように用いられ、種々のタイプのRNA、たとえばポリA−RNA、tRNAおよびMS2 RNAを表わす。通常、そのような種々のキャリヤーRNAはバクテリオファージに由来する。キャリヤー核酸は、核酸単離操作に際して、少量のターゲット核酸、たとえばターゲットRNAの回収率を高めるために用いられる。そのような単離は、たとえば固相の使用による試料からのターゲット核酸の分離を意味する。一般に、ターゲット核酸を含む試料にキャリヤー核酸を多量添加する。キャリヤー核酸の量は、ターゲット核酸と比較して不釣合いに多い。キャリヤー核酸とターゲット核酸は、たとえば変性プロセス(酵素的、物理的、化学的)に対して競合し、それによりターゲット核酸を保護する。キャリヤー核酸は多量であるため、それに比例してそのようなプロセスによる影響をターゲット核酸より強く受ける。その結果、ターゲット核酸が受ける影響ははるかに低くなり、それによってターゲット核酸の収率が向上する。キャリヤー核酸は当技術分野で周知であり、市販されている。
本明細書中で用いる用語“ハイブリダイゼーション”は、相補的核酸の対合に関して用いられる。ハイブリダイゼーションおよびハイブリダイゼーション強度(すなわち、核酸間の会合の強度)は、核酸間の相補度、関与する条件のストリンジェンシー、形成されたハイブリッドのTm、および核酸内のG:C比などの要因により影響を受ける。本発明は特定のセットのハイブリダイゼーション条件に限定されないが、ストリンジェントハイブリダイゼーション条件を用いるのが好ましい。ストリンジェントハイブリダイゼーション条件は配列依存性であり、環境パラメーター(たとえば、塩濃度、および有機物の存在)の変動に伴なって異なるであろう。一般に、“ストリンジェント”条件は、一定のイオン強度およびpHにおけるその特定の核酸配列の熱融解点(Tm)より約5℃〜20℃低くなるように選択される。好ましくは、ストリンジェント条件は相補的核酸に結合した特定の核酸の熱融解点より約5℃〜10℃低い。Tmは、50%の核酸(たとえば、タグ核酸)が完全対合プローブにハイブリダイズする温度(一定のイオン強度およびpH下で)である。
本明細書中で用いる用語“マトリックス”は、核酸が特異的に結合し、一方で混在物は結合しない表面を表わす。より具体的には、マトリックスは核酸単離カラムに収容できるグラスファイバーフリースのシリカ表面である。核酸を含む試料をそのようなマトリックスに接触させることにより、核酸はカオトロピック塩の存在下でグラスファイバーフリースの表面に結合する。これによりマトリックスは核酸を特異的に固定化する。RNAをマトリックスに結合させるために、結合条件をそれに応じて最適化してRNAの固定化を確実に高めることができる。核酸の単離は、核酸を特異的にグラスファイバーフリース結合させ、一方で混在物(たとえば、塩類、タンパク質、または他の組織混在物)をそれに結合させないことにより行なわれる。DNAをマトリックスから除去するためには、マトリックスに結合した核酸にDNaseを直接作用させて消化することができる。消化したDNAフラグメントおよび他の組織混在物を除去した後(たとえば、洗浄により)、残留する単離RNAを続いて小体積の水または低い塩濃度の緩衝液で溶出することができる。
用語“核酸”は、一般に、それが増幅生成物、合成により作製したもの、RNAの逆転写生成物、または天然に存在するもののいずれであるかにかかわらず、DNAまたはRNAを表わす。一般に、核酸は一本鎖または二本鎖分子であり、天然ヌクレオチドから構成される。二本鎖核酸分子は3’または5’オーバーハングをもつことができ、したがってそれらの全長にわたって完全二本鎖であることは要求または想定されない。さらに、核酸という用語は非天然ヌクレオチドおよび/または天然ヌクレオチドの修飾体から構成できる。例をここに挙げるが、それらに限定されない:それぞれライゲーションを可能にし、またはオキソヌクレアーゼ分解/ポリメラーゼ伸長の阻止を可能にする、5’または3’ヌクレオチドのリン酸化;共有結合および共有結合に近似する結合のためのアミノ、チオール、アルキン、またはビオチニル修飾;発蛍光団およびクエンチャー;分解を阻止するためのヌクレオチド間のホスホロチオエート、メチルホスホネート、ホスホルアミデートおよびホスホトリエステル結合;メチル化;ならびに修飾された塩基またはヌクレオチド、たとえば2’−デオキシイノシン、5−ブロモ−2’−デオキシウリジン、2’−デオキシウリジン、2−アミノプリン、2’,3’−ジデオキシシチジン、5−メチル−2’−デオキシシチジン、ロックト核酸(locked nucleic acid)(LNA)、イソ−dCおよび−dG塩基、2’−O−メチル RNA塩基、およびフッ素修飾塩基。
本明細書中で用いる用語“オリゴ−dT”または“オリゴ−dT分子”は、チミジンのみから構成されるホモポリマーを表わす。オリゴ−dT分子の好ましい長さは10〜100塩基であり、より好ましいのは10〜30塩基の長さであり、最も好ましいのは20塩基の長さである。オリゴ−dT分子は、ポリメラーゼ反応による伸長を阻止するために、好ましくはそれの3’−ヒドロキシル基においてブロッキング基によりブロックされている。オリゴ−dT分子をその分子がなおポリA−RNAにハイブリダイズしうる限り修飾できることも当業者に知られている。修飾はすべてのタイプのチミジンアナログ、たとえば、2’−デオキシウリジン、2’−O−メチル−ウリジン、LNA(ロックト核酸)チミジンまたはウリジン誘導体、PNA(ペプチド核酸)チミンまたはウラシル誘導体、HNA(ヘキシトール核酸)チミジンまたはウリジン誘導体、または塩基修飾ウラシル誘導体、たとえば5−プロピオニル−ウラシルであるが、これらに限定されず、蛍光標識もしくはハプテンなどの標識による修飾、またはチミジンおよびウリジン以外のヌクレオチドもしくはヌクレオチド配列による修飾も含まれる。
本明細書中で用いる用語“オリゴヌクレオチド”は、2以上、好ましくは3より多い、通常は10より多いデオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオチドからなる分子を表わす。厳密なサイズは多数の要因に依存し、それはまたオリゴヌクレオチドの最終的機能または用途に依存する。オリゴヌクレオチドは、化学合成、DNA複製、逆転写、またはその組合わせを含むいずれかの方法で作製できる。オリゴヌクレオチドという用語は用語“ポリヌクレオチド”と互換性をもって用いることもできる。
用語“ポリメラーゼ連鎖反応”(または“PCR”)は、クローニングまたは精製せずにゲノムDNA中のターゲット配列のセグメントの濃度を高める方法を表わす。ターゲット配列を増幅するためのこの方法は、目的ターゲット配列を含有するDNA混合物に大過剰の2種類のオリゴヌクレオチドプライマーを導入し、続いてDNAポリメラーゼの存在下で厳密な一連のサーマルサイクリングを行なうことからなる。2種類のプライマーは、二本鎖ターゲット配列の個々の鎖に対して相補的である。増幅を行なうために、混合物を変性させ、次いでプライマーをターゲット分子内のそれらの相補配列にアニールさせる。アニーリングに続いて、新たな1対の相補鎖を形成するようにプライマーをポリメラーゼで伸長させる。この変性、プライマーアニーリング、およびポリメラーゼ伸長の工程を多数回反復して(すなわち、変性、アニーリングおよび伸長が1“サイクル”を構成する;多数“サイクル”が可能である)、目的ターゲット配列の高濃度の増幅セグメントを得ることができる。目的ターゲット配列の増幅セグメントの長さはプライマー相互の相対位置により決定され、したがってこの長さは制御可能なパラメーターである。PCRを用いると、ゲノムDNA中の1コピーの特定ターゲット配列を当業者に既知の幾つかの異なる方法により検出できるレベルにまで増幅することができる。ゲノムDNAのほかに、いかなるオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチド配列も適切なプライマー分子のセットを用いて増幅することができる。特に、PCR法そのものにより作製された増幅セグメントは、それら自体が後続のPCR増幅のための有効な鋳型である。ライゲーション仲介PCRは、DNA末端にライゲートしたリンカー(たとえば、DNAフラグメント)に対してプライマー類が相同(たとえば、相補的)である場合に行なわれるPCRを表わす。
用語“qPCR”は、一般にリアルタイム定量ポリメラーゼ連鎖反応、定量ポリメラーゼ連鎖反応または動力学的ポリメラーゼ連鎖反応として知られるPCR手法を表わす。この手法はPCRを用いてターゲット核酸を同時に増幅および定量し、その際、定量はインターカレーション性の蛍光色素、またはターゲット核酸にハイブリダイズした時点でのみ検出できる蛍光性レポーター分子を含む配列特異的プローブによる。
本明細書中で用いる用語“プライマー”は、精製された制限消化物のような天然のもの、または合成により製造されたもののいずれであっても、ある核酸鎖に対して相補的であるプライマー伸長生成物の合成を誘導する条件下に置かれた際に(すなわち、ヌクレオチド、および誘導剤、たとえばDNAポリメラーゼの存在下で、適切な温度およびpHにおいて)合成の開始点として作用できるオリゴヌクレオチドを表わす。プライマーは増幅における最大効率のためには好ましくは一本鎖であるが、あるいは二本鎖であってもよい。二本鎖の場合、プライマーは伸長生成物の作製に用いる前にまずそれの鎖に分離するために処理される。好ましくは、プライマーはオリゴデオキシリボヌクレオチドである。プライマーは、誘導剤の存在下で伸長生成物の合成をプライミングするのに十分な長さでなければならない。プライマーの厳密な長さは、温度、プライマー源、およびその方法の使用を含めた多数の要因に依存するであろう。
本明細書中で用いる用語“ランダムヘキサマープライマー”は、カップリング工程毎に4種類の塩基A、G、CおよびTの混合物を用いて多数範囲の可能なすべての6−mer配列(4096の配列)を得ることによって完全にランダムに合成された長さ6塩基のオリゴヌクレオチド配列を表わし、それらは核酸配列上の複数の相補配列にアニールする効力をもち、第1鎖cDNA合成を行なうプライマーとして作用する。
用語“RNA”は、本明細書中で、当業者に知られているように用いられ、pre−mRNA、pre−mRNA転写産物、mRNA、転写産物プロセシング中間体、miRNA、非コーディングRNA、翻訳に使われる成熟mRNA、および遺伝子もしくは遺伝子類からの転写産物、またはそれらに由来する核酸を表わす。転写産物プロセシングにはスプライシング、編集(editing)、修飾および分解などのプロセスが含まれる。mRNA含有試料には下記のものが含まれるが、それらに限定されない:mRNA、遺伝子もしくは遺伝子類のmRNA転写産物、逆転写を用いたmRNAに由来するcDNA、増幅DNAから転写されたRNA、cDNAから転写されたcRNA、遺伝子類から増幅されたDNAなど。さらに、本明細書の範囲において、用語“RNA”はtRNA、rRNA、miRNAおよびキャリヤーRNAをも表わすことができる。
本明細書中で用いる用語“試料”は、それの最も広い意味で用いられる。1つの意味において、それはいずれかの供給源から得られた核酸検体を含むものとする。生体核酸試料は動物(ヒトを含む)から得ることができ、流体、固体、組織などから単離した核酸を含む。生体核酸試料は非ヒト動物に由来するものであってもよく、それには脊椎動物、たとえばげっ歯類、非ヒト霊長類、ヒツジ、ウシ、反芻動物、ウサギ、ブタ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、鳥類が含まれるが、これらに限定されない。生体核酸は、原核生物、たとえば細菌、および他の非動物真核生物、たとえば植物からも得ることができる。本発明は核酸試料の供給源によって限定されず、いかなる生物界からのいかなる核酸も本明細書に記載する方法に使用できるものとする。
RNAを複雑な試料からマトリックスにより単離する場合、単離RNAの収率を増大させるために通常はキャリヤー核酸を使用する。特に目的RNAが複雑な試料中にきわめて少量含有されている場合、たとえば血漿中のウイルスRNAの場合、そのような増大は必須である。そのような収率増大は後続操作、たとえば逆転写に続くPCRにおける成功の機会を増大させる。ポリA−RNAを単離工程のためのキャリヤー核酸として使用し、さらにランダムヘキサマーを逆転写工程のために使用すると、目的外の非特異的な高分子量(HMW)生成物がPCR反応に際して生じる。そのようなHMW生成物は、ポリA−RNA分子がランダムヘキサマープライマーの一部にハイブリダイズし、それによりポリA−RNA分子とランダムヘキサマープライマーとの多重エレメントの配列が生じることから生成する。そのようなHMW生成物はPCRに際して増幅し、それはアガロースゲル上のHMW範囲にスミアとして現れる。このHMW生成物の生成により、最終的に増幅ターゲットDNAの量がより少ない結果となる。
したがって本記載の目的は、ポリA−RNAおよびランダムヘキサマープライマーを逆転写によるcDNA作製のために使用する際の上記に説明したHMW生成物の生成を阻止することであった。したがって、ポリA−RNAがランダムヘキサマーにハイブリダイズしてHMW生成物を生成するのを避けるために、ポリA−RNAにハイブリダイズすることができ、それらの分子をブロックできるオリゴ−dT分子を合成した。オリゴ−dT分子がオリゴ−dT分子の3’末端伸長を生じないことを確実にするために、オリゴ−dT分子はブロッキング基を含む。
本記載の1観点は、逆転写の方法であって、下記の工程を含む方法に関する:a)RNAを含む試料を用意する;b)試料をキャリヤー核酸と接触させ、それにより混合物を調製する;c)混合物を、マトリックスへのRNAおよびキャリヤー核酸の結合が起きる条件下で、マトリックスに適用する;d)マトリックスに結合したRNAおよびキャリヤー核酸を含むマトリックスを、混合物から分離する;e)RNAおよびキャリヤー核酸をマトリックスから溶出し、それにより溶出物を調製する;f)溶出物に、キャリヤー核酸へのブロッキング核酸のハイブリダイゼーションが起きる条件下で、ブロッキング核酸を添加する;g)工程f)からの溶出物に、RNAへのプライマーのハイブリダイゼーションが起きる条件下で、プライマーを添加する;そしてh)RNAを逆転写してcDNAにする。
特定の態様において、キャリヤー核酸はRNAキャリヤーである。より特定の態様において、RNAキャリヤーはポリA−RNA、tRNAおよびMS2 RNAからなる群から選択される。より特定の態様において、RNAキャリヤーはポリA−RNAである。よりさらに特定の態様において、ポリA−RNAはバクテリオファージに由来する。前記に詳細に記載したように、キャリヤー核酸は核酸単離操作に際して少量のターゲット核酸、たとえばターゲットRNAの回収率を増大させるために用いられる。ポリA−RNAは約100〜約500kDaの分子量をもち、一連のアデノシンヌクレオチドからなる。
特定の態様において、ブロッキング核酸はオリゴ−dT分子である。より特定の態様において、オリゴ−dT分子は10から30個までのヌクレオチドを含む。よりさらに特定の態様において、オリゴ−dT分子は15から25個までのヌクレオチドを含む。よりさらに特定の態様において、オリゴ−dT分子は18から22個までのヌクレオチドを含む。よりさらに特定の態様において、オリゴ−dT分子は20個のヌクレオチドを含む。
特定の態様において、オリゴ−dT分子は3’−末端においてブロックされている。より特定の態様において、オリゴ−dT分子は3’−ヒドロキシル基において置換ホスフェートによりブロックされている。よりさらに特定の態様において、置換ホスフェートはC3を含む。よりさらに特定の態様において、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。
特定の態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。
より特定の態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは18、19、20、21または22であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。好ましい態様において、nは20であり、XはpC3pC3pである。
より特定の態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)20−X−3’であり、その際、(dT)20は20−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)20の3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。好ましい態様において、XはpC3pC3pである。
したがって、好ましい態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)20−pC3pC3p−3’であり、その際、(dT)20は20−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。
特定の態様において、プライマーはランダムプライマーである。より特定の態様において、ランダムプライマーは5〜7個のヌクレオチドを含む。より特定の態様において、ランダムプライマーは6個のヌクレオチドを含み、すなわちランダムプライマーはランダムヘキサマープライマーである。ランダムヘキサマープライマーは、カップリング工程毎に4種類の塩基A、G、CおよびTの混合物を用いて多数範囲の可能なすべての6−mer配列(4096の配列)を得ることによって完全にランダムに合成される。得られた複数のランダムヘキサマープライマーは核酸配列上の複数のランダム配列にアニールし、第1鎖cDNA合成を行なうプライマーとして作用する。
特定の態様において、マトリックスはシリカ表面を含む。特定の態様において、マトリックスはグラスファイバーフリースのシリカ表面を含む。より特定の態様において、マトリックスはグラスファイバーフリースを含む。核酸を含む試料をそのようなマトリックスと接触させると、核酸はグラスファイバーフリースのシリカ表面に結合する。マトリックスへのRNAの結合は、結合条件をそれに応じて最適化することによって増大させることができる。混在物はマトリックスに結合せず、洗浄により除去することができる。
特定の態様において、試料は第1生物から得られる。より特定の態様において、第1生物は動物、たとえばヒトである。特定の態様において、試料は動物から得られる。より特定の態様において、試料はヒトから得られる。よりさらに特定の態様において、試料は血清、血液、血漿、涙液、細胞培養上清、尿、および母乳、唾液、脳脊髄液、および精液からなる群から選択される。
特定の態様において、RNAは第2生物に由来する。より特定の態様において、第2生物はウイルスである。よりさらに特定の態様において、第2生物はC型肝炎ウイルス(HCV)である。特定の態様において、RNAはウイルスRNAである。より特定の態様において、RNAはHCVからのRNAである。特定の態様において、第1生物からの試料は第2生物からのRNAを含む。より特定の態様において、試料は血清、血液、血漿、涙液、細胞培養上清、尿、および母乳、唾液、脳脊髄液、および精液からなる群から選択される。よりさらに特定の態様において、試料は血漿である。より特定の態様において、ヒト血漿はHCVからのRNAを含む。
本記載の他の観点は、キャリヤーであるポリA−RNAをブロックするためのブロッキング核酸分子の使用であり、その際、ブロッキング核酸分子は5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。
より特定の態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは18、19、20、21または22であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。好ましい態様において、nは20であり、XはpC3pC3pである。
よりさらに特定の態様において、ブロッキング核酸分子は5’−(dT)20−X−3’であり、その際、(dT)20は20−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)20の3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。好ましい態様において、XはpC3pC3pである。
したがって、好ましい態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)20−pC3pC3p−3’であり、その際、(dT)20は20−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。
本記載の他の観点は、逆転写を実施するためのキットであって、a)キャリヤーとしてのポリA−RNA、およびb)本明細書に記載するブロッキング核酸を含むキットである。
特定の態様において、ブロッキング核酸はオリゴ−dT分子である。より特定の態様において、オリゴ−dT分子は10から30個までのヌクレオチドを含む。よりさらに特定の態様において、オリゴ−dT分子は15から25個までのヌクレオチドを含む。よりさらに特定の態様において、オリゴ−dT分子は18から22個までのヌクレオチドを含む。よりさらに特定の態様において、オリゴ−dT分子は20個のヌクレオチドを含む。
特定の態様において、オリゴ−dT分子3’−末端においてブロックされている。より特定の態様において、オリゴ−dT分子はは3’−ヒドロキシル基において置換ホスフェートによりブロックされている。よりさらに特定の態様において、置換ホスフェートはC3を含む。よりさらに特定の態様において、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。
特定の態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。
より特定の態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは18、19、20、21または22であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。好ましい態様において、nは20であり、XはpC3pC3pである。
より特定の態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)20−X−3’であり、その際、(dT)20は20−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)20の3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。好ましい態様において、XはpC3pC3pである。
したがって、好ましい態様において、オリゴ−dT分子は5’−(dT)20−pC3pC3p−3’であり、その際、(dT)20は20−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである。
以下の実施例1〜6は本発明の理解を補助するために提示され、本発明の真の範囲は特許請求の範囲に述べられている。提示した方法を本発明の精神から逸脱することなく改変できることは理解される。
実施例1:
ウイルス希釈液の調製
一定数のHCVウイルスコピーを含むC型肝炎ウイルス(HCV)陽性試料(EDTA血漿GT1A,Trina,,カタログNo.DH1302,ロット13BDH 28725,HCV:876487IU/ml=2,364×10e6コピー/ml)を用いて、ウイルス負荷5,000、25,000および100,000コピー/mlを含有するHCV試料を調製した。HCV陽性試料を希釈するために、HCV陰性血漿材料を用いた(Plasma−K3EDTA Hum.Pool PCR−NEG,Roche Diagnostics GmbH,Mat.:03357163001,ロット:10942000)。HCV陽性血漿およびHCV陰性血漿材料を融解し、1,898×gで10分間遠心して、後続PCRを阻害する可能性のある固体不純物を分離した。遠心工程の後、希釈液を調製した。
実施例2:
RNA単離
ウイルスRNAを、ハイピュアウイルス核酸ラージボリュームキット(High Pure Viral Nucleic Acid Large Volume Kit)(Roche Diagnostics GmbH,Mat.:05114403001)を用いて単離する。このキットの原理はスピンカラム法に基づく。カオトロピック塩である塩酸グアニジン、非イオン界面活性剤およびプロテイナーゼKを含有する緩衝液中でウイルスを溶解する。放出された核酸はそれらの構造がカオトロピック塩の存在下で破壊される。したがって、それらはスピンカラム内に組み込まれたグラスファイバーフリースに結合できる。結合した核酸をPCRインヒビター、タンパク質、塩類および他の化合物から精製する。その後、それらを水で溶出し、それによりそれらの構造が再生される。このキットを、核酸の回収率を増大させるためのキャリヤーとしてのポリA−RNAと共に適用する。
RNA単離を製造業者の指示に従って実施した。1mlの希釈HCV陽性血漿試料を15mlチューブに添加した。15μlのポリA−RNAおよび250μlのプロテイナーゼKを補充した結合緩衝液1mlを添加し、70℃で15分間インキュベートした。その後、400μlの結合緩衝液を添加し、混合した。次に試料をハイピュアエキステンダーアッセンブリ(High Pure Extender Assembly)へ移した。したがって、試料全体をハイピュアエキステンダーアッセンブリの上部リザバー内へピペッティングした。ハイピュアフィルターチューブアッセンブリ(High Pure Filter Tube Assembly)全体を、次いでスイングバケットローターを備えた標準的なテーブルトップ遠心機に入れ、4,000×gで5分間遠心した。遠心後、フィルターチューブをハイピュアエキステンダーアッセンブリから取り出し、フロースルーを廃棄した。フィルターチューブを新たなコレクションチューブと連結し、500μlのインヒビター除去緩衝液をフィルターチューブの上部リザバーに添加し、8,000×gで1分間遠心した。遠心後、フィルターチューブをコレクションチューブから分離し、フィルターチューブを新たなコレクションチューブと連結した。フロースルーを再び廃棄した。その後、450μlの洗浄緩衝液をフィルターチューブの上部リザバーに添加し、8,000×gで1分間遠心し、フロースルーを再び廃棄した。この洗浄工程を繰り返した。その後、フィルターチューブ コレクションチューブ アッセンブリを遠心機内に残し、最大速度で30秒間遠心して、残留する洗浄緩衝液を除去した。コレクションチューブを廃棄し、フィルターチューブをヌクレアーゼフリー(nuclease-free)無菌1.5mlミクロ遠心チューブに入れた。50μlの溶出緩衝液を用いて、ウイルスRNAをフィルターチューブの上部リザバーへ溶出し、室温で1分間インキュベートし、チューブアッセンブリを次いで8,000×gで1分間遠心した。RNA単離の後、抽出されたRNAを濃縮して、以後の工程のためにより小さな体積を得る。この方法のために、Agencourt Ampure RNA Clean XPビーズ(Beckman Coulter)を用いた。この磁性ビーズは核酸を結合し、プレートをSPRI Plate 96 Super Magnet Plate(Beckman Coulter)に乗せることによりビーズは溶液から分離された。この方法で混在物を洗浄除去し、その後、核酸をビーズから溶出した。RNA濃度を製造業者の指示に従って測定した。
実施例3:
5’−(dT)20−pC3pC3p−3’の合成
ブロッキングオリゴヌクレオチド5’−(dT)20−pC3pC3p−3’を1μmoleスケールの合成において、ABI 394 DNAシンセサイザーで標準的な自動固相DNA合成方法を用い、ホスホルアミダイト化学を適用して合成した。3’−ホスフェートCPG(Glen Research,カタログno.20−2900−41)およびdT ホスホルアミダイト(Sigma Aldrich,カタログno.T111031)ならびにスペーサーであるホスホルアミダイトC3(Glen Research,カタログno.10−1913)を構築ブロックとして用いた。両方のホスホルアミダイトをDNAグレードのアセトニトリル中0,1Mの濃度で適用した。標準的なDNAサイクルおよび試薬をオリゴヌクレオチドのアッセンブリーに用いた。次いで、濃アンモニアにより5’−DMT保護オリゴヌクレオチドを支持体から開裂するために、標準的な開裂プログラムを適用した。残りの保護基は濃アンモニアによる処理(56℃で4時間)により開裂した。粗製のDMT保護オリゴヌクレオチドを蒸発させ、RP HPLC(カラム:PRP1(Hamilton パーツno.79352))により0,1M酢酸トリエチルアンモニウム pH7/アセトニトリル勾配を用いて精製した。生成物画分を合わせて、水に対する3日間の透析(MWCO 1000,SpectraPor 6,パーツno.132638)により脱塩し、それによりDMT基も開裂した。最後にオリゴヌクレオチドを凍結乾燥した。
収量:360nmole。
実施例4:
キャリヤーRNAのブロッキング
高分子量生成物の生成を阻止するために、5μg、2.5μgおよび1.25μgのオリゴ−dT(5’−(dT)20−pC3pC3p−3’)を単離RNAに添加した。下記の濃度の種々のHCVウイルス負荷血漿試料を用いた:5,000コピー/ml;25,000コピー/ml;50,000コピー/ml(図1を参照);
高分子量生成物の生成を阻止するために、2.5μg、1.25μgおよび0.625μgのオリゴ−dTを単離RNAに添加した。HCVウイルス負荷血漿試料濃度は5,000コピー/mlであった(図2を参照)。
実施例5:
逆転写
逆転写の前に、実施例4に記載したように種々の量のオリゴ−dTを濃RNA試料に添加した。次いで、トランスクリプターファーストストランドcDNA合成キット(Transcriptor First Strand cDNA Synthesis Kit)(Roche Diagnostics GmbH, Mat.:0489703001)をプライミングのためのランダムヘキサマープライマー(RH)と組み合わせて用いて逆転写を実施した。13.5μlの試料を4μlの400μM RHと混合し、続いて65℃で10分間、変性工程を実施した。その後、試料を直ちに氷に乗せ、8μlの試薬マスターミックスを添加した。反応当たり、マスターミックスは5μlのトランスクリプターゼ反応緩衝液(5×)、0.5μlのRNase阻害剤(40U/μl)、2μlのdNTPミックス(各10mM)および0.5μlの逆転写酵素(40U/μl)からなっていた。反応物を25℃で25分間(インキュベーション工程)、続いて50℃で60分間(逆転写)、最後に85℃で5分間(逆転写酵素の不活性化)、インキュベートした。その後、1mlのRNase(1U/ml)を添加した後に37℃で20分間インキュベートした。生成したcDNAを後続PCR反応の鋳型として用いた。
実施例6:
PCR
HCV遺伝子型1aに対するHCV特異的プライマーセットを増幅に用いた。アンプリコンPCRのために、ファストスタートハイフィディリティPCRシステム(Fast Start High Fidelity PCR System)(Roche Diagnostics GmbH, Mat.:04738284001)およびPCRヌクレオチドミックス(Roche Diagnostics GmbH,Mat.:11581495001)を用いた。マスターミックスは12.75μlのHO(PCRグレード)、2.5μlの10× ファストスタート(Fast Start)PCR反応緩衝液(18mMのMgClを含有)、1μlのDMSO、1μlのdNTP(各10mM)および0.75μlのファストスタートハイフィディリティ酵素(Fast Start High Fidelity Enzyme)(5U/μl)からなっていた。2μlのフォワードおよびリバースプライマー(各10mM)ならびに3μlのcDNAを添加した。プレートをシールし、短時間遠心し、表1に示したようにインキュベートした(増幅プログラム)。
実施例7:
ゲル電気泳動
生成したPCR生成物を分析するために、1%アガロースゲルを用いてゲル電気泳動を実施した。そのために、1%のアガロースを1×TBE(Tris−ホウ酸−EDTA)緩衝液に溶解した。この溶液をすべてのアガロース結晶が溶解するまで加熱した。冷却した溶液に、1mlの1×TBE緩衝液当たり0.06μlの臭化エチジウムを慎重に添加した。その後、アガロース溶液を適切なゲルカセットに流し込んだ。試料を装填する前に、1部の10×Blue Juice装填緩衝液(Invitrogen,Mat.:10816015)を4部の試料に適用した。さらに、6μlのDNA分子量マーカーXIII 50塩基対ラダー(DNA Molecular Weight Marker XIII 50 base pair ladder)(Roche Diagnostics GmbH,Mat.:11721925001)をもうひとつのゲルポケットに充填した。120Vで35分間、電気泳動を実施し、その後、紫外線ボックスを用いてDNAバンドを視覚化した。アガロースゲルに下記のように装填した:
図1に示すアガロースゲルは下記のように装填された:右レーン:6μl分子量マーカー。N:対照,試薬ミックス無しの水対照。オリゴ−dT有り:NC:陰性対照,レーンNC 1,NC 2,NC 3 −試料材料を含まない,HCV特異的プライマーをPCR試薬ミックスに添加し、HCV cDNAの代わりに水を用いた;異なる前処理濃度のオリゴ−dTを陰性対照に添加した;NC 3 = 1.25μgのオリゴ−dT,NC 2 = 2.5μgのオリゴ−dT,NC 1 = 5μgのオリゴ−dT。オリゴ−dT試料5: HCV試料−5,000コピー/ml: 5,000コピー/mlの濃度のHCV cDNAを逆転写前に種々のオリゴ−dT濃度のオリゴ−dTで前処理して増幅した,レーン5−3 = 1.25μgのオリゴ−dT,レーン5−2 = 2.5μgのオリゴ−dT,レーン5−3 = 5μgのオリゴ−dT。オリゴ−dT試料25: HCV試料25,000コピー/ml: 25,000コピー/mlの濃度のHCV cDNAを逆転写前に種々のオリゴ−dT濃度のオリゴ−dTで前処理して増幅した,レーン5−3 = 1.25μgのオリゴ−dT,レーン5−2 = 2.5μgのオリゴ−dT,レーン5−3 = 5μgのオリゴ−dT。オリゴ−dT試料100: HCV試料100,000コピー/ml: 100,000コピー/mlの濃度のHCV cDNAを逆転写前に種々のオリゴ−dT濃度のオリゴ−dTで前処理して増幅する,レーン5−3 = 1.25μgのオリゴ−dT,レーン5−2 = 2.5μgのオリゴ−dT,レーン5−3 = 5μgのオリゴ−dT。オリゴ−dT無し(w/o):試料25: HCV試料25,000コピー/ml: 25,000コピー/mlの濃度のHCV cDNAを逆転写前のオリゴ−dT前処理無しで増幅した。
図2に示すアガロースゲルは下記のように装填された:右レーン:6μl分子量マーカー。N:対照,試薬ミックス無しの水対照。オリゴ−dT有り:NC:陰性対照(試料材料を含まない),HCV特異的プライマーをPCR試薬ミックスに添加し、HCV cDNAの代わりに水を用い、0.625μg オリゴ−dT濃度のオリゴ−dTで前処理した。オリゴ−dT試料0.625μg: 5,000コピー/mlの濃度のHCV cDNA試料を逆転写前に0.625μgのオリゴ−dTで前処理して増幅した。オリゴ−dT試料1.25μg: 5,000コピー/mlの濃度のHCV cDNA試料を逆転写前に1.25μgのオリゴ−dTで前処理して増幅した。オリゴ−dT試料2.5μg: 5,000コピー/mlの濃度のHCV cDNA試料を逆転写前に2.5μgのオリゴ−dTのオリゴ−dTで前処理して増幅した。オリゴ−dT試料無し(w/o):5,000コピー/mlの濃度のHCV cDNA試料を逆転写前のオリゴ−dT前処理無しで増幅した。
観察結果:
図1から分かるように、特異的な392bpのPCR生成物がすべてのHCV cDNA試料について生成した。逆転写前にオリゴ−dT前処理した試料中には高分子量生成物が生成しなかった(オリゴ−dT有り:それぞれ試料5、25および100についてのレーン1、2および3)。しかし、逆転写前にオリゴ−dT前処理しなかった試料中には高分子量生成物が生成した(オリゴ−dT無し:試料25,両レーン)。
図2から分かるように、特異的な392bpのPCR生成物が、2.5μgオリゴ−dT試料の1複製産物およびオリゴ−dT無し試料の1複製産物を除くすべてのHCV cDNA試料について生成した。逆転写前にオリゴ−dT前処理した試料中には高分子量生成物が生成しなかった(オリゴ−dT有り:試料0.625μg、1.25μgおよび2.5μg)。0.625μgオリゴ−dTは高分子量生成物生成を完全に阻止することが示され、使用すべきオリゴ−dT量と判定される。オリゴ−dT無しの試料中には高分子量生成物が存在した。

Claims (13)

  1. 逆転写の方法であって、下記の工程を含む方法:
    a)RNAを含む試料を用意する;
    b)試料をキャリヤー核酸と接触させ、それにより混合物を調製する;
    c)混合物を、マトリックスへのRNAおよびキャリヤー核酸の結合が起きる条件下で、マトリックスに適用する;
    d)マトリックスに結合したRNAおよびキャリヤー核酸を含むマトリックスを、混合物から分離する;
    e)RNAおよびキャリヤー核酸をマトリックスから溶出し、それにより溶出物を調製する;
    f)溶出物に、キャリヤー核酸へのブロッキング核酸のハイブリダイゼーションが起きる条件下で、ブロッキング核酸を添加する;
    g)工程f)からの溶出物に、RNAへのプライマーのハイブリダイゼーションが起きる条件下で、プライマーを添加する;そして
    h)RNAを逆転写してcDNAにする。
  2. キャリヤー核酸がRNAキャリヤーである、請求項1に記載の方法。
  3. RNAキャリヤーがポリA−RNAである、請求項2に記載の方法。
  4. ブロッキング核酸がオリゴ−dT分子である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. オリゴ−dT分子が5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは18、19、20、21または22であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである、請求項4に記載の方法。
  6. nが20であり、XがpC3pC3pである、請求項5に記載の方法。
  7. プライマーがランダムプライマーである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. ランダムプライマーがランダムヘキサマープライマーである、請求項7に記載の方法。
  9. マトリックスがグラスファイバーフリースを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 試料が、血清、血液、血漿、涙液、細胞培養上清、尿、および母乳、唾液、脳脊髄液、および精液からなる群から選択される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 逆転写に際してキャリヤーポリA−RNAをブロッキングするためのブロッキング核酸分子の使用であって、ブロッキング核酸分子が5’−(dT)n−X−3’であり、その際、(dT)nはn−mer ホモ−2’−デオキシ−チミジンオリゴヌクレオチドであり、nは18、19、20、21または22であり、Xはp、pC3、pC3p、pC3pC3およびpC3pC3pからなる群から選択され、Xは(dT)nの3’−末端ヒドロキシル基に結合しており、pはホスフェートであり、C3は1,3−プロパンジオールスペーサーである使用。
  12. nが20であり、XがpC3pC3pである、請求項11に記載の使用。
  13. 逆転写を実施するためのキットであって、下記のものを含むキット:
    a)キャリヤーとしてのポリA−RNA、および
    b)請求項11および12に記載のブロッキング核酸。
JP2016541920A 2013-09-13 2014-09-10 ポリA−キャリヤーにより誘導される高分子量PCR生成物の生成を避けるためのオリゴ−dT分子の適用 Active JP6556728B2 (ja)

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