JP2016527928A - 無線周波数電流を用いた皮膚のための処置装置 - Google Patents

無線周波数電流を用いた皮膚のための処置装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、イオン塩溶液のような製剤又は処置物質20と共に用いられる非侵襲的r.f.電流処置装置を提供する。該物質は、イオン導入によってのように、該装置により生成される電場を用いて輸送され、処置物質20を皮膚へと移動させ、r.f.電流についての皮膚の電気的な透過性が増大させられるようにする。いずれのr.f.電流の経路も、皮膚における処置物質20の分布により影響を受ける。r.f.電流を供給することは、r.f.電流の経路と一致する皮膚組織における加熱を引き起こし、r.f.電流経路と一致する又は該経路に隣接する皮膚組織が処置されることを可能とする。r.f.電流により処置される皮膚の領域は、上部組織層であっても良い。このことは、あまり制御可能ではなく、処置される解剖学的部位によって及び処置される個人毎に大きく異なり得る、r.f.皮膚伝播に必要な従来の水和ステップを、不要なものとする。低下させられた皮膚のインピーダンスは、皮膚組織への良く定義されたr.f.供給を可能とし、r.f.エネルギー供給深さプロファイルに対する高い度合いの制御を可能とする。本発明はまた、電場の印加により引き起こされる処置物質20の高い浸透により、r.f.電流を用いて従来の手法よりも深い層を処置することを可能とする。

Description

本発明は、一般的には皮膚のための処置装置に関し、特に無線周波数(r.f.)電流を用いることによる皮膚処置のための非侵襲的処置装置に関する。
種々の形態の電磁放射、特にレーザ光ビームは、脱毛、しわを取り除く皮膚活性化(rejuvenation)、及びにきび、光線性角化症、染み、瘢痕組織、にきび処置、セルタイト及び入れ墨除去といった、種々の処置のため、何年にも亘皮膚に対して用いられてきた。これらの処置の殆どは、光加熱分解に依存しており、処置位置が処置放射の目標とされる。例えば、しわを処置するため、真皮層が加熱(加熱分解)によって損傷され傷害反応を引き起こしつつ、表皮への損傷は最小化させられる。
プロフェッショナル用途及び家庭用途の両方の審美装置市場において、皮膚活性化及び皮膚引き締めのために、無線周波数(通常r.f.又はrfと略される)エネルギーが用いられてきた。レーザ処置と比べて、r.f.装置は、比較的低いコスト価格を持ち、より大きな体積の深組織の収縮をもたらすことができる。更に、r.f.エネルギー消散は、発色団による光の吸収に依存せず、組織の着色がエネルギーの伝播に干渉しない。レーザ処置に対するr.f.の利点、及び既知のr.f.装置の幾つかの実施例は、R.Stephen Mulhollandによる文献「Radio Frequency Energy for Non-invasive and Minimally Invasive Skin Tightening」(Clin Plastic Surg 38(2011)437-448頁)に記載されている。
皮膚処置のためには、皮膚に当てられるエネルギーは通常最大化され、処置時間が適切な短さに保たれ、皮膚活性化結果が最適化されるようにする。不運にも、r.f.処置効率は、皮膚の電気化学的特性に大きく依存し、該特性は、様々な人のなかで、身体の異なる部位においても大きく変わる。皮膚特性の斯かる差異は、Faes、van der Meij、de Munck及びHeethaarによる文献「The electric resistivity of human tissues (100Hz-10MHz): a meta-analysis of review studies」(Physiological Measurements, 20 (1999)R1-R10)に記載されている。
皮膚表面を介した組織へのr.f.エネルギー供給の基本原理は、皮膚との閉じた回路に交流電流が印加されることである。r.f.エネルギーは、主に分子内振動による熱エネルギーとして消散する。組織のインピーダンスは、加熱の程度に直接に影響を与え、r.f.は高い導電性(低い電気抵抗)を持つ組織を容易に伝播し、一方で高い電気抵抗(高いインピーダンス、低いコンダクタンス)を持つ組織はr.f.エネルギーの好適でない伝導体である。
皮膚の表面における電極を通して印加されるr.f.エネルギーから生成される熱的高価は、電極構成(サイズ、電極間距離、皮膚との近接さ)及び供給されるエネルギー(周波数、電力、継続時間)に依存して、表皮下組織の収縮から表面の剥離にまで亘る。これらの効果は、皮膚に対し種々の望ましい効果を及ぼし、表面剥離は、表皮の皮膚活性化のために用いられ、又は物質の浸透を可能とするために用いられ、表皮下組織の収縮は、主に皮膚引き締めの目的のために、及び新たなコラーゲン合成を刺激するために用いられる。
組織の局所的な導電性は、該組織における熱分散に、及びそれ故r.f.処置の結果に、大きな影響を与える。それ故、r.f.処置の既知の欠点のひとつは、異なる皮膚の部位における異なる個人間の組織加熱の非一貫性である。特に、皮膚の最上層、主に角質層は、表面から皮膚へと送られるr.f.エネルギーの入口点である。当該層内における不十分なコンダクタンスは、表面の焼け又は上部の皮膚層における望ましくないエネルギーの蓄積、及びより深い目標組織層へのr.f.エネルギー伝導の阻害に導き得る。斯くして、皮膚の可変の特性は、r.f.処置のターゲティング、信頼性及び安全性に負の影響を与える。
これら高いエネルギーレベルにおける電極すぐ近くにおける皮膚の焼け又は焦げは、大きな問題である。該問題は特に、Mullhollandの文献に記載されたThermage装置のような、身体に電極が埋め込まれることを必要とする侵襲的装置においては、制御することが困難である。皮膚特性の変化は、異なる人間で、及び異なる処置部位で、較正が為される必要があることを意味する。Mulhollandによる文献に記載された従来の手法は、インピーダンス及び温度を監視して焼け又は焦げを防止すること、及び電極における温度が高過ぎる場合にr.f.エネルギーをオフにすることである。しかしながら、このことは処置される人間にとって長い処置時間に帰着し、また身体の異なる処置位置における効率の大きな変動に帰着する。
r.f.エネルギーを用いた腫瘍剥離の分野においては、剥離を最適化するためエネルギーが最大化された場合に、電極のまわりにおける焦げが生じ得ることが知られている。このことは、P.Abitabile及びC.A.Maurerによる文献「Radiofrequency Ablation of Liver Tumors: A Novel Needle Perfusion Technique Enhances Efficiency」(J of Surgical Research、159(2010)532-537頁)において説明されている。該文献は、剥離を最適化する2つの改善点を提供している。即ち、主要に直接に生理食塩水を注入するか、又は電極のまわりの皮膚領域を生理食塩水で継続的にすすぐことである。しかしながら、生理食塩水の注入は、医療の専門家を必要とする侵襲的手順である。
欧州特許出願公開EP1568395A1は、患者の皮膚の表面に吸収されるべき物質を供給するための処置方法及び装置を開示している。該方法は、電気パルスのバーストと皮膚表面への振動とを同時にもたらすプローブヘッドにより、患者の皮膚の表面に物質を供給することを含む。該振動は、皮膚表面に印加される電気パルスのバーストレートとして、略同じ周波数レート、同じ周波数レートの基本成分、及び/又は同じ周波数レートの第二高調波で皮膚表面に与えられる。一実施例においては、付加的なイオン導入効果を引き起こすため、電気パルスに直流(DC)電流が加えられる。更なる実施例においては、皮膚に導入されるべき物質の吸収率を向上させるため、無線周波数電極により、皮膚の更なる加熱が実行される。
斯くして、複数の処置部位のための及び複数の人間のための、非侵襲的で且つ効果的で再現可能な結果をもたらす、r.f.皮膚処置装置のニーズがある。
本発明の目的は、無線周波数電流を用いる非侵襲的処置装置を提供することにある。
本目的は、r.f.電流を用いて皮膚の内側領域を加熱するための非侵襲的処置装置であって、前記皮膚内側領域に対する外側領域は、電場の影響下で皮膚を通して輸送可能であるよう選択され、且つ前記内側領域の電気的な透過性を増大させるよう選択された、処置物質を供給され、前記装置は、
電流が前記皮膚の外側面及び前記内側領域を通過することを可能とするよう構成された、第1の処置電極と、
r.f.生成器であって、使用時に、前記r.f.生成器により生成されたr.f.電流が、前記第1の処置電極を通して、前記皮膚の外側領域へと、及び前記内側領域を通して供給されるよう構成された、r.f.生成器と、
使用時に、前記処置物質を前記内側領域へと輸送するための、前記皮膚における電場を供給するよう構成された、第1の電場電極と、
電場生成器であって、使用時に、前記電場生成器によって生成されたDC電場が、前記第1の電場電極を通して前記処置物質へと印加されるようにし、これにより前記処置物質の少なくとも一部が、前記外側面領域から前記内側領域へと輸送されるよう構成された、電場生成器と、
制御ユニットであって、使用時に、第1の処置フェーズにおいては、前記制御ユニットが、前記電場生成器を作動させ、前記r.f.生成器を非アクティブ状態に保ち、それにより、前記第1の処置フェーズの間は、前記電場生成器により生成されたDC電場が、前記処置物質を、前記外側面領域から前記内側領域へと輸送するようにし、前記第2の処置フェーズにおいては、前記第1の処置フェーズの後、前記制御ユニットが、前記r.f.生成器を作動させ、前記第2の処置フェーズの間は、前記第1の処置電極を通して前記内側領域へと前記r.f.電流を供給するよう、前記r.f生成器及び前記電場生成器を制御するよう構成された、制御ユニットと、
を有する、非侵襲的処置装置によって、本発明により達成される。
本発明は、r.f.エネルギー又は電流は、組織を通る最も抵抗の少ない経路をとるという洞察に基づく。Abitabileによる文献において提案されているように、生理食塩水により電極を継続的にすすぐことは、電極の近くの皮膚の導電性にしか影響を与えない。しかしながら、電極間のr.f.の経路は、r.f.経路全体に亘る皮膚のインピーダンスにより決定される。皮膚活性化及び引き締め用途においては、周囲の組織に対する損傷を回避するため、可能な限り正確に処置エネルギーを向けることが望ましい。本発明による処置装置は、第1の処置フェーズにおいて、皮膚において加熱が行なわれる場所、即ち内側領域において、r.f.電流についての皮膚の電気透過性を増大させる処置物質を、皮膚の内側領域に供給することにより、このことを実行する。当該第1の処置フェーズは、続いてr.f.電流が皮膚の同じ内側領域へと送られる、第2の処置フェーズよりも前である。この目的のため、本発明による処置装置は、該第1の処置フェーズにおいて、制御ユニットが電場生成器を作動させ、該制御ユニットが、非アクティブ状態にr.f.生成器を保つよう、r.f.生成器及び電場生成器を制御するよう構成された制御ユニットを有する。第2の処置フェーズにおいては、第1の処置フェーズの後、制御ユニットがr.f.生成器を作動させ、内側領域がr.f.電流について増大させられた導電性を得たときに、r.f.電流が供給されるようにする。
処置されるべき領域は、内側領域と一致していても良い。代替としては、斯かる領域は、内側領域と隣接していても良い。このことは、内側領域からの熱が隣接する処置領域へと放散するため、処置されるべき領域がr.f.をあまり伝導しない場合に、有利となり得る。
該処置物質は、電場の影響下で、皮膚の外側面から該内側領域へと輸送可能であるように選択される。該処置装置は、使用時に、該処置物質を該内側領域へと輸送する電場を提供するよう構成される。
典型的には、該電場はDC電場であり、略DC成分を持つ。このようにして、該装置は、第1の処置電極を通して、及び該内側領域を通して、処置物質をr.f.電流の経路へと向けることができる。該DC電場は、皮膚における望ましくない炎症を低減し又は焼けを防ぐため、パルス状のものとされても良い。第2の処置フェーズにおいてr.f.電流が供給されると、該電流は、第1の処置フェーズにおいて内側領域を通る望ましい経路の電気的なインピーダンスを低減させることにより得られる、増大させられた透過性の経路を通って流れる。
該処置装置は、典型的には処置される人間の下に置かれるマット、又は皮膚に当てられる導電性パッド若しくは導電性ギプスである、第1の外部電極を備えた単極装置として用いられても良い。該電極は、体腔に挿入される又は組織に貫通する導電プローブであっても良い。第1の外部電極の機能は、適切に設置された導電体により実行されても良く、このとき該導電体は、該処置装置の適切な構成と組み合わせて、皮膚を通り第1の処置電極から接地へのr.f.電流の流れをもたらす。
同様に、該処置装置の適切な構成と組み合わせて、該処置装置の適切な構成と組み合わせて、皮膚を通り第1の電場電極から第2の外部電極へと延在するDC電場をもたらす、第2の外部電極が備えられても良い。
該第1外部電極と第2の外部電極とは、電気的に結合され、単一の組み合わせられた外部電極を形成しても良い。該処置装置は更に、該外部電極をr.f.生成器及び/又は電場生成器に接続するよう構成された、外部電極の一方又は両方のための接続部を提供するよう構成されても良い。
本発明による処置装置の好適な実施例においては、制御ユニットは、使用の間、第2の処置フェーズの間、該制御ユニットが、電場生成器を非アクティブ状態に保つよう構成される。本実施例においては、該電場生成器は、第1の処置フェーズにおいて、例えばr.f.電流に対する皮膚組織の最適な導電性が達成されるまで、アクティブにされる。続いて、第2の処置フェーズにおいて、r.f電流の供給の間は、電場生成器はアクティブにされず、それにより、r.f電流の供給の間、最適な導電性が保たれる。
該処置装置が更に、前記r.f.装置に接続された複数の処置電極を有し、該処置装置が更に、使用時に、前記第1の処置電極から前記第2の処置電極へと流れる前記r.f電流が、皮膚の外側面を通って伝達されるように構成されることが、有利となり得る。該装置に含まれる第2の処置電極(双極装置)は、皮膚と通る好適に定義されたr.f.電流経路を提供し、r.f.電流のために外部電極又は接地面が必要とされないため、装置の使用を簡略化する。
該装置が更に、前記電場生成器に接続された第2の電場電極を有し、該処置装置が更に、使用時に、DC電場が、前記第1の電場電極から、皮膚の内側領域を通って、前記第2の電場電極へと延在するように構成されることが、有利となり得る。該装置に含まれる第2の電場電極は、皮膚と通る好適に定義された電場を提供し、DC電場のために外部電極又は接地が必要とされないため、装置の使用を簡略化する。
該処置装置の構造の更なる簡略化は、前記第1の処置電極と前記第1の電場電極とを、第1の結合電極へと電気的に結合することにより提供される。このことは、r.f.電流の経路とDC電場の経路との間の、高い度合いの一致を提供し得る。このことは、単極処置装置及び双極処置装置の両方において提供され得る。
該処置装置の双極型の実施例は更に、前記第2の処置電極と前記第2の電場電極とを電気的に結合し、第2の結合電極を形成することにより簡略化され得る。
該処置装置が更に、使用時に、皮膚の外側面領域に処置物質を供給するよう構成された、処置物質供給部を有することが、より有利となり得る。このことは、該処置装置にごく近くにおいて処置物質が供給されることを可能とする。この近さは、第1の電場電極又は第1の処置電極(又はその両方)が、該処置物質供給部に連通する開口を有し、該開口が、使用時に、皮膚の外側面領域へと処置物質を供給するよう構成される場合、更に有利となる。
処置物質供給部を有する実施例については、該装置が更に、前記第1の電場電極又は前記第1の処置電極が、使用時に、該処置装置と皮膚の外側層との間に或る体積の処置物質を有するよう構成される場合、有利となり得る。処置物質の電気透過特性を用い、該装置と皮膚との間に或る体積の処置物質を保持することにより、皮膚の外側層に低インピーダンス接触が為される。当該接触部は、輸送可能な物質であり、皮膚が粗い領域についても、最適な接触表面積をもたらすよう形態を適合させるのに十分に流体的であっても良い。該体積の処置物質は、DC輸送場を起動する前に過剰な処置物質を供給することにより、又は皮膚への輸送速度よりも速い流量で処置物質を供給することにより、保持されても良い。同様に、該体積の処置物質は、前記第1の電場電極と前記第1の処置電極とが電気的に結合された、前記第1の結合電極に含まれても良い。
該処置装置が更に、前記第1の処置電極に接続され且つ、使用時に、皮膚を通る前記r.f.電流の経路のインピーダンスを測定するよう構成された、インピーダンス測定回路を有することが、有利となり得る。より低いインピーダンスは、皮膚を通るr.f.電流の透過性の増大をもたらすこととなる。処置物質が皮膚を通って内側領域へと輸送されるにつれて、r.f.電流が流れる皮膚組織の変化する透過特性により、r.f.電流の経路が変化し得る。インピーダンス測定と、該内側領域を通るr.f.電流の経路のインピーダンスと、の間の対応は、コンピュータモデリングを用いて予測されても良い。しかしながら、多くの場合、インピーダンス測定値が監視され、閾値を超えたか否かを決定し、超えた場合に該処置装置によりr.f.電流が供給されれば、十分に正確なものとなり得る。
従って、当該インピーダンス値を監視することにより、処置の進展も監視されることができ、又は、処置(又は更なる処置ステップ)が開始されても良いことを示す、内側領域における十分な処置物質の存在が検出されることができる。
前記インピーダンス測定回路が更に制御ユニットに接続される場合、該制御ユニットは、第1の処置フェーズの間に、測定されたインピーダンスに応じて前記電場生成器により生成されるDC電場の少なくとも1つのパラメータを制御するよう構成されても良い。適切なパラメータは、DC電場が印加される時間、強さ、方向、及びDC電場の極性であっても良い。このことは特に、皮膚を通る処置物質の輸送の速度を制御するために、若しくは、処置物質の必要な部分が内側領域に到達したときにDC電場を止めるために、又は、処置物質を外側面領域に向けて反対方向に輸送するために、用いられても良い。
該処置装置が供給制御部を有する処置物質供給部を有する場合、前記インピーダンス測定回路は、該供給制御部に接続されても良く、前記供給制御部は、測定されたインピーダンスに応じて処置物質の少なくとも1つのパラメータを制御するよう構成されても良い。適切なパラメータは、利用される物質、流量、圧力、又は該物質の流れの方向であっても良い。異なる特性を持つ複数の物質が利用されも良く、従って更なるパラメータは、物質のタイプ又は濃度であっても良い。
前記インピーダンス測定回路が前記制御ユニットに接続されている場合、該制御ユニットは、第2の処置フェーズの間、測定されるインピーダンスに応じてr.f.処置電流の少なくとも1つのパラメータを制御するよう構成されても良い。適切なパラメータは、該電流が供給される時間、電圧、周波数、パルス継続時間、デューティサイクル、及び供給される電流の強さであっても良い。
該処置装置は、特にしわ、にきび、光線性角化症、染み、瘢痕組織又は変色のような、皮膚状態の処置に有利に用いられ得る。
皮膚を処置する使用の際の非侵襲的処置装置の第1の実施例を模式的に示す。 皮膚を処置する使用の際の非侵襲的処置装置の第2の実施例を示す。 皮膚を処置する使用の際の非侵襲的処置装置の第3の実施例を示す。 皮膚を処置する使用の際の非侵襲的処置装置の第4の実施例を示す。 或る体積の処置物質を有する電場電極及び/又は処置電極の例を示す。 或る体積の処置物質を有する電場電極及び/又は処置電極の例を示す。 代替の電極幾何の例を示す。 代替の電極幾何の例を示す。
異なる図面において同一の参照番号を持つアイテムは、同一の構造的特徴及び同一の機能を持つか、又は同一の信号であることは、留意されるべきである。詳細な説明において、斯かるアイテムの機能及び/又は構造が既に説明されている場合には、その繰り返しの説明は必要とはされない。
図1は、第1の処置電極50及び第1の処置電極50に接続されたr.f.生成器80を有する、非侵襲的処置装置の第1の実施例100を模式的に示す。装置100はまた、電場生成器80に接続された、第1の電場電極10を有する。装置10は、人間又は動物の皮膚60に近接させられるよう構成され、このとき第1の処置電極50及び第1の電場電極10が、皮膚の外側層に面する。第1の処置電極50は、皮膚60の第1の領域55にr.f.電流を供給するのに適しており、皮膚の外側層と物理的に接触しても良いし、又は皮膚から小さな距離だけ離されて配置されても良い。第1の電場電極10は、皮膚の第2の領域15に電場を供給するのに適している。皮膚の内側領域90は、ユーザがr.f.を用いて加熱したい皮膚領域であり、第1の領域55と第2の領域15との重複の領域に位置する。内側領域90は、特に皮膚の表皮又は真皮に位置していても良い。ユーザが処置したい領域は、皮膚を通るr.f.電流の経路上にあっても良いし、又は当該経路にすぐ隣接していても良い。r.f.電流によって皮膚内に生成される熱は、隣接する組織領域に拡散し得る。連続的な領域及び不連続的な領域のいずれであっても、複数の領域の処置も可能である。
使用の間、電場生成器80は、皮膚を加熱するのに用いられ得るr.f.電流を生成する。第1の処置電極50は、r.f.電流が皮膚の外側面を通り、皮膚の第1の領域55へと流れることを可能とする。
第1の処置電極50は通常、使用の間に皮膚の外側層と直接に接触するのに適しており、これにより電流が皮膚へと通る。典型的には、第1の処置電極50と皮膚の外側層との間の接触インピーダンスを低減させるため、ゲルのような導電性材料が用いられる。
処置のためのr.f.信号は、0.5乃至50MHzの範囲内に周波数を持ち、1乃至400Wの範囲内に電力を持つ、交流(AC)波形であっても良い。用いられる典型的な周波数は0.5乃至1MHzであり、電力は25乃至100Wである。用いられる電圧及び電流は、特に、実行される処置、及び皮膚の外側層の下の内側領域90の深さに依存する。使用の間、r.f.電流が皮膚の外側層に供給され、該電流が皮膚組織を通ると、該電流が、内側領域90を含むr.f.電流経路に沿って直接に組織を加熱し、該r.f.電流により加熱された流体に周囲の組織をさらすことにより間接的に周囲の組織を加熱する。それ故、電気的なパラメータは、皮膚のインピーダンスの予測される範囲を考慮して、内側領域90を通る望ましい処置電流を供給するよう、予め決定されるか又は制御されても良い。上述したFaesによる文献は、人間の皮膚の測定されるインピーダンスが、一般にr.f.に用いられるMHz範囲の大きさのオーダーで変化し得ることを開示している。インピーダンスは主に低い周波数における抵抗に含まれ、高い周波数では大きなリアクタンス寄与を持つ。それ故、皮膚のインピーダンスは、特に皮膚のタイプ、電流経路長、個人の身体における位置及び個人にのみならず、r.f.電流の周波数にも依存する。
皮膚のインピーダンスにおける、個人間及び個人内の変動の主な原因は、特に角質層における、皮膚の水和及び組成の変化、並びに皮膚の厚さ及び構造の変化によるものと考えられている。例えば、首は一般に顔よりも水和させられており、顔のなかでは顎部が高い水和レベルを持つ。眼窩周囲領域の自然な水和は、年齢とともに変化する。このことは、S.Marrakchi及びH.I.Maibachによる文献「Biophysical parameters of the skin: map of human face, regional and age-related differences」(Contact Dermatitis、57(2007)28-34頁)に説明されている。
皮膚の自然の保湿因子が、光による老化及び内因性老化とともに減少することも知られている。S.Diridollou、J.de Rigal、B.Querleux、F.Leroy及びV.H.Barbosaによる文献「Comparative study of the hydration of the stratum corneum between four ethnic groups: influence of age」(International Journal of Dermatology、46(2007)11-14頁)に開示されているように、民族性及び皮膚の色が、皮膚の保湿の差異に影響し、色素の少ない皮膚タイプの太陽光にさらされた皮膚は、さらされていない皮膚に比べて脱水を呈する。
個人間及び解剖学的部位間で大きく異なり、同じ解剖学的部位内であっても異なる他の因子は、皮膚の上部角質層の厚さ及び構造である。このことは、Z.Ya-Xian、T.Suetake、H.Tagamiによる文献「Number of cell layers of the stratum corneum in normal skin - relationship to the anatomical location on the body, age, sex and physical parameters」(Archives of Dermatological Research、291(1999)555-559頁)において更に説明されている。
皮膚を通るr.f.電流の経路は、特に第1の処置電極50の位置、幾何及びサイズ、並びに皮膚の外側層における第1の処置電極50の接触の位置により決定される。処置の間の実際の経路は、r.f.電流が流れ得る皮膚の第1の領域55内に位置することとなる。
図1の第1の実施例においては、該処置装置は単極型であり、単一のr.f.電極のみを有する。外部のr.f.電極が便利であり得、該電極は典型的には、皮膚の外側面に貼付される導電性パッド、処置される人物の下の導電性マット、又は、上述したMulhollandの文献において説明されているように便利な点において皮膚に挿入され得る電極であっても良い。第1の処置電極からの幾何、位置及び距離は、r.f.電流が流れる経路の位置及び当該経路のインピーダンスにも影響を与え得る。外部のr.f.電極40は、該処置装置に電気的に接続されるか又は接地されても良く、該処置装置においても接地への適切な接続が為されている。
r.f.電流の経路に対する小さな影響は、特に、第1の処置電極と皮膚の外側層との間の接触の面積、及びr.f.電流が流れる種々の組織タイプのインピーダンスによるものであり得る。
第1の処置電極50の寸法は、0.1乃至5cmの範囲内であっても良い。該寸法は、処置のタイプに依存して変更されても良く、侵襲的又は非侵襲的皮膚活性化のためには典型的に0.1乃至1mmの電極が用いられ、皮膚の引き締めには5mm乃至10mmの電極が用いられる。第1の処置電極50は、円形であっても良いし又は長方形であっても良い。該電極は、部分的な処置に典型的に用いられる、より小さい電極のアレイであっても良い。
使用の間、電場生成器30は、DC電場又は比較的高いDC成分を持つ電場を供給し、該電場は第1の電場電極10を通して皮膚に印加される。第1の電場電極10は、皮膚に対して電気的又は物理的な接触を為す必要はなく、電場を皮膚の第2の領域15に入り内側領域90へと向かうように向けるよう構成される。
皮膚を通るDC電場の方向及び度合いは、特に第1の電場電極10の位置、幾何及びサイズ、並びに第1の電場電極10と外部電極40又は接地面との間の電位によって決定される。図1の実施例においては、r.f.処置電流のための外部電極と電場のための外部電極とは電気的に結合され、結合された外部電極40を形成している。r.f.処置電流の場合と同様に、装置100はまた、適切な接地面及び装置100における適切な接地接続を備えて用いられても良い。
装置100は、適切な処置物質20と共に用いられるように構成される。図1においては、処置物質20は、第1の電場電極10と皮膚60の外側層との間に配置されて示されている。当該処置物質20は、特に組成物、混合物、溶液、懸濁液、液体、漿液、クリーム又はゲルに含まれても良い。処置物質20は、処置装置100を用いた処置の前に、又は処置の間に、提供されても良い。処置物質20の供給は別個の装置を用いて実行されても良いし、又は、処置物質20が処置装置100内に含まれていても良い。
処置物質20は、電場生成器30により生成されるDC電場の影響下で、第2の領域15において皮膚を通って輸送可能となるよう選択され、特に適切な分子、イオン、粒子又はこれらの組み合わせを含んでも良い。それ故、処置物質20は、特に電気泳動、電気浸透、イオン導入又はこれらの組み合わせのような手法により、動きに対して影響を受け易くなるよう選択される。第1の電場電極10を通して該装置により供給されるDC電流の量は、処置物質20及び該物質を輸送するのに必要とされる手法に依存する。
電気泳動は、粒子を有する流体へのDC電場の印加を含み、これにより粒子が電場の影響の下で移動する。電気泳動は、粒子を皮膚により深く輸送するための非侵襲的な経皮的手法として用いられ得る。
イオン導入は、イオン又は荷電分子の皮膚における輸送であり、同様にイオンを皮膚に深く輸送するために用いられ得る。イオン導入は一般に、小分子に適用される。NaCl、KCl、CaCl、MgClを含むイオン溶液が、イオン導入に好適である。水、グリセリン若しくは尿素のような保湿剤、又は皮膚軟化剤のような、皮膚の水和レベルを増大させる他の物質もまた適切となり得る。
DC電流密度は、平方cm当たり1乃至1000マイクロアンペアの範囲内であるべきであり、好適には平方cm当たり50乃至200マイクロアンペアである。DC電流は、皮膚の抵抗を大きく低下させるのに十分に長い時間に亘って、第1の電場電極10を通して供給されるべきであり、該時間は好適には少なくとも1秒であるが、殆どのユーザにとって1分にも及ぶ時間も許容可能である。
電気浸透は、絶縁体の狭いチャネルを通した電解質の輸送である。電気浸透も、M.J.Pikalによる文献「The role of electro-osmotic flow in transdermal iontophoresis」(Adv Drug Deliv Rev. 2001 Mar 1;46(1-3)281-305頁)において説明されるように、イオンを皮膚に深く輸送するために用いられ得る。
装置100は更に、r.f.生成器80及び電場生成器30を制御するよう構成された制御ユニット(図示されていない)を有する。特に、使用時に、第1の処置フェーズにおいて、該制御ユニットは、電場生成器30を起動し、r.f.生成器80を非アクティブ状態に保ち、それにより、該第1の処置フェーズの間、電場生成器30により生成されるDC電場が、処置物質20を外側面領域95から内側領域90へと輸送するようにする。第1の処置フェーズの後、第2の処置フェーズにおいては、該制御ユニットは、r.f.生成器80を起動して、該第2の処置フェーズの間、第1の処置電極50を通してr.f.電流を内側領域90へと供給する。斯くして、装置100は、処置r.f.電流の供給の前に、第2の領域15に隣接する皮膚の外側面領域95へと、処置物質20を供給する。該制御ユニットは更に、使用時に、装置100が、第2の処置フェーズにける処置r.f.電流の供給の間にも、処置物質20を第2の領域15へと供給するように構成されても良い。代替としては、該制御ユニットは、使用時に、第2の処置フェーズの間、電場生成器30を非アクティブ状態に保つよう構成されても良い。本実施例においては、電場生成器30は、例えばr.f.電流のための皮膚の第2の領域15の最適な導電性が達成されるまで、第1の処置フェーズにおいてアクティブである。続いて、第2の処置フェーズにおいて、r.f.電流の供給の間は電場生成器30はアクティブではなく、これにより、r.f.電流の供給の間、最適な導電性が維持される。使用の間、電場生成器30により生成されるDC電場は、第1の電場電極10により、適切な極性及び電場の強さで、内側領域90に向けて延在するよう向けられる。該電場はこのとき、処置物質20の少なくとも一部を、第2の領域15を通して内側領域90へと輸送することとなる。
第1の電場電極10は、処置物質20と電気的及び/又は物理的な接触を為しても良いが、このことは処置物質20へと電場を向けるのに必須ではない。同様に、該第1の電場電極は、皮膚の外側層と電気的及び/又は物理的な接触を為しても良いが、このことは処置物質20を内側領域90へと向けるのに必須ではない。
使用時には、該処置装置は、第1の電場電極10が、処置物質20が供給された又はこれから供給される外側面領域95に面するよう構成される。電場が印加され得る第1の領域15と、r.f.電流が流れ得る第2の領域55と、は完全に一致する必要はない。ユーザが加熱したい内側領域90は、第1の領域55と第2の領域15との重なる領域のなかとなるべきであり、増大させられるべき内側領域90の電気的な透過に十分に処置物質20が皮膚組織に浸透できるような位置とされる。第1の領域55と第2の領域15とが一致する度合いは、特に電場電極10及び処置電極150の幾何及び相対的な位置により決定される。装置100はまた、一致の度合いを変化させるよう斯かるパラメータをユーザが変更することを可能とするよう構成されても良い。装置100はまた、第1の処置電極と第1の電場電極との間の距離をユーザが適合させることを可能とするよう構成されても良い。同様に、装置100は、皮膚位置検出器を備えても良く、処置物質20が第1の皮膚位置において供給され、当該第1の皮膚位置にDC電場が印加され、当該皮膚位置にr.f.電流が供給されるようにし、ユーザが皮膚に対して装置100を動かしても良い。
DC電場の構成は、処置物質20及び該処置物質を皮膚を通して輸送するために必要とされるDC電場により、かなりの程度決定される。電流制御型、電圧制御型、パルス電流又は電圧、正の極性、又は負の極性といった、いずれの適切なDC構成が用いられても良い。該処置装置が1つよりも多い処置物質を用いて動作させられる場合には、該処置装置は有利にも電流制御器、電圧制御器、パルス生成器及び/又は極性スイッチを有しても良い。
処置物質20は更に、皮膚の電気的な透過性を増大させるよう選択される。好適には、該処置物質は、内側領域90の透過性を増大させ、電場により輸送された後に、加熱されるべき皮膚の領域における電気的な透過性が増大させられるように選択される。このことは、当該領域における組織のインピーダンスを低下させることにより、又はコンダクタンスを増大させることにより為され得る。
荷電分子が皮膚を通って輸送されるイオン導入の工程は、S.Y.Oh及びR.H.Guyによる文献「Effects of iontophoresis on the electrical properties of human skin in vivo」(International J of Pharmaceutics、124(1995)137-142頁)から知られている。平方cm当たり100マイクロアンペアの電流密度が、0.154MのNaCl溶液を供給するために用いられ、イオン導入の供給の度合いを監視するため皮膚抵抗における減少のみが測定された。結果は、10秒内で90%の皮膚抵抗の減少を示した。
本発明は、イオン導入が皮膚の電気抵抗を急速に低下させるという洞察に基づく。このことは、r.f.電流の皮膚インピーダンスを急速に減少させるため、r.f.電流を用いた処置と組み合わせて有利である。処置物質の使用は、低下した皮膚インピーダンスのため、r.f.エネルギーの皮膚への深い浸透を可能とし得る。
変化する皮膚のコンダクタンスの問題に対する従来の方法は、皮膚を通って受動的に拡散する局所製剤によって皮膚を予め処置することである。例えば、Pollogen Ltd.社(www.stop-age.com)による家庭用のTriPoller STOP装置は、導電性の塩と共にグリセリンを含む水和ゲルを利用する。受動的な局所的供給ステップの欠点は、該製剤が皮膚を適切に浸透するのに数時間を要し得ること、及び異なる皮膚タイプは異なる速度及び効率で該製剤を吸収することである。例えば、上述したOh及びGuyによる文献において説明されているように、皮膚水和製剤を塗布した後に2時間待つことは、20乃至40%の皮膚抵抗の減少しか達成できない。
処置装置100は、処置物質20に適切な電場を印加することにより、内側領域90における及び該領域の周囲における皮膚コンダクタンスを急速に増大させる。皮膚の電気的な透過性は、処置r.f.電流が供給される第2の処置フェーズの直前の第1の処置フェーズにおいて、増大させられる。
処置物質20が皮膚を通して輸送されるにつれて、皮膚の領域がインピーダンスを変化させ、r.f.電流の経路に影響を与えて該経路を変化させ得る。処置物質20の少なくとも一部は、DC電場によって内側領域90へと向けられる。しかしながら、処置物質20の幾分かは内側領域90から離れる方向に拡散し得、実際には処置物質の幾分かは外側面領域95に残り得る。
皮膚組織を通る輸送の速度は、個人毎に、また皮膚における深さ、用いられる処置物質、該処置装置の構成、及び処置されるべき身体の領域に依存して、変化し得る。非常に乾燥した脱水した角質は、深い皮膚組織へのr.f.の低減された透過の大きな原因となり得る。内側領域90へ十分なr.f.電流を供給するため、該処置装置は、所定の又は制御された態様で動作させられる必要がある。最も単純な実施例においては、DC電場は、特定の時間の間、特定の強さ及び方向でアクティブにされても良い。より複雑な実施例においては、該処置装置のパラメータが、所定の又は制御されたアルゴリズムにより操作されても良く、所定のアルゴリズムは、適切なコンピュータモデリングを用いることにより決定されても良く、制御されたアルゴリズムは、適切なセンサを該処置装置に備えることにより使用の間に適合されても良い。r.f.生成、DC電場生成、及び処置物質供給を制御するよう構成された適切なマイクロプロセッサを該処置装置に含めることにより、高い度合いの制御が提供され得る。
内側領域90の加熱は、内側領域90を通って流れる及び/又は内側領域90に隣接した間接的なr.f.電流と直接的なr.f.電流との組み合わせであり得る。理論に制約されることを望むものではないが、内側領域90のまわりの組織は、特に皮膚の表面に近い場合には、よりr.f.により加熱されると考えられ、これは非常に導電性の高い組織は加熱するが、r.f.をより導電性の低い組織へも向け、高い抵抗によって更に加熱し得るからである。該処置装置のための正確な制御アルゴリズムを提供するため、コンピュータモデリングが必要となり得る。しかしながら、多くの用途において、単に所定の時間の長さの間又は制御された時間の長さの間、DC電場をオンにしておくことが、処置を実行するために十分となり得る。
処置物質20は、更なる物質を更に有する組成物、混合物、溶液、懸濁液、液体、漿液、クリーム又はゲルに含まれても良い。当該更なる物質は特に以下であっても良い:
−第1の処置電極50と皮膚の外側層との間の接触インピーダンスを低減させるため該皮膚の外側層上に略残る導電性物質。斯かる場合においては、該更なる物質は、電場の影響の下、皮膚を通って輸送されるよう処置物質20よりも感度が低くなるよう選択される。
−コラーゲンを変性若しくは収縮させること又は皮膚損傷に続く皮膚組織の治癒を促進させることといった、異なる効果を内側領域90において提供するよう選択された物質。該更なる物質はこのときもまた、電場の影響の下、皮膚を通って輸送可能となるよう選択される。
−処置物質20の輸送特性及び/又は電気的透過特性を向上させるよう選択される物質。
複数の処置物質20を提供することも有利となり得、これら物質は連続的に供給されても良いし、又は電場がこれら物質の輸送に影響を与える領域における皮膚の外側層上の別個の領域に供給されても良い。
同じ処置物質20が、異なる濃度で連続して供給されても良い。このことは、皮膚組織内の処置物質20の濃度の空間的なプロファイルに対して或る程度の制御をもたらし、例えばイオン導入を用いて、最初に高いイオン強度の溶液が高い電流密度で輸送され、続いて低いイオン強度の溶液が輸送されても良い。
使用の間、第1の処置フェーズにおいて、選択された処置物質20の十分な部分が内側領域90へと輸送されるまで、適切な時間に亘って、強度、極性及び方向といった適切なパラメータで、電場が印加される。これらのパラメータは、適切な実験及び/又はコンピュータモデリングによって予め決定されても良いし、使用の前にユーザにより設定されても良い。これに加えて又は代替として、該処置装置は、使用の間にこれらパラメータを制御するアルゴリズムを実行するようプログラムされたプロセッサを備えても良い。
また当業者は、電場が一定である必要はないことを認識するであろう。例えば、以下のような場合に有利となり得る:
−最初に、皮膚の外側層を通して処置物質20を輸送するため大きな電場強度を用い、次いで、残りの輸送のため電場を低減させる。
−最初に、皮膚60の表面に略垂直に電場を向け、次いで、残りの輸送のため別の角度に電場を向ける。
−最初に、内側領域90に物質20を輸送するため第1の極性を用い、次いで、皮膚の表面に戻るよう処置物質20を輸送するため反対の極性を用いる。このことは、内側領域90における処置物質20の量が多過ぎる場合に有利となり得る。
該処置装置が更に、第1の処置電極50に接続され、使用時に、皮膚を通るr.f.電流経路のインピーダンスを測定するように構成された、インピーダンス測定回路を有することが、更に有利となり得る。該インピーダンス測定回路は、DC電場のパラメータ及び/又は処置物質の供給のパラメータを制御するために用いられ得る。この目的のため、該インピーダンス測定回路は、制御ユニットに接続されても良く、該制御ユニットは、第1の処置フェーズの間、測定されたインピーダンスに応じて電場生成器30により生成されるDC電場の少なくとも1つのパラメータを制御するよう構成されても良い。高いインピーダンス値は増大された処置物質の輸送をもたらすために用いられても良く、低い値は処置物質の輸送を低減させるために用いられても良い。
当該インピーダンスは、r.f.電流経路における処置物質20の存在に依存するため、該装置は更に、内側領域90が処置r.f.電流が供給されるために十分に高い電気的透過性を持つか否かをユーザに示すインジケータランプを有しても良い。実際には、皮膚において測定されるインピーダンスとr.f.電流経路のインピーダンスとの間の対応は、実験的に決定されても良いし、又はコンピュータモデリングにより決定されても良い。インピーダンス測定は典型的には、通常は表面層における、組織における最も高い抵抗を反映する。同様に、r.f.電流の供給の間、該装置はまた、内側領域90から離れる処置物質の移動により、電気的な透過性が過度に低くなったことを示しても良い。
図2は、処置装置の第2の実施例200を示し、図1に比べて以下の相違点を持つ:
−処置装置200は更に、r.f.生成器80に接続された第2の処置電極240を有する。装置200は第1の処置電極及び第2の処置電極の両方を有するため、双極装置と呼ばれることも多い。反対に、単極装置においては、第2の処置電極の機能は、外部の電極又は接地面により置き換えられる。
−処置装置200は更に、使用時に、無線周波数電流が、皮膚の外側面を通って第2の処置電極240へと送られるように構成される。
−第1の処置電極50と第2の処置電極240との間に、第1の電場電極10が配置される。
図1の単極装置と比べて、図2の双極装置は、r.f.電流が流れる距離が短くなり得るため、r.f.電流経路のより好適な制御をもたらし得る。エネルギー深度プロファイルは、特に第1の処置電極50と第2の処置電極240との間の距離、並びにr.f.電極のサイズ及び幾何に依存し得る。r.f.電流は、内側領域90を含むよう構成された領域255において流れることとなる。処置位置が皮膚60の表面に近いことが、特に有利となり得る。例えば、イオン導入を用いてイオン溶液の輸送と組み合わせて表面深さにおいて皮膚組織を処置する場合、該溶液のイオン強度は比較的高くなり得(例えば0.1M陰イオン又は陽イオン)、及び/又は該溶液は短い供給時間の間(例えば10s未満)高い電流密度で供給され得る(例えば平方cm当たり50マイクロアンペアより高い)。
第1の電場電極10、処置電極50及び/又は第2の処置電極240は、円形又は楕円形の断面を有しても良い。これら電極は、図6Bに示されるように、処置されている皮膚の表面に略平行な断面が細長くても良い。細長い電場電極10は、細長い処置電極50と細長い第2の処置電極240との間に配置され、これら電極は、処置の間皮膚に平行な断面において平行な方向に細長いものである。細長い電極は、処置装置を動かすことなく、より広い皮膚の領域255が処置されることを可能とし得る。
図3は、処置装置の第3の実施例300を示し、図1と比べて以下の相違点を持つ:
−使用時に、外部の電極40又は接地面が必要とされない。
−第1の電場電極と処置電極とが電気的に結合され、第1の結合電極350を形成している。
−処置装置300は更に、第2の処置電極に電気的に結合された第2の電場電極を有する第2の結合電極340を有し、第2の結合電極340は電場生成器30に接続されている。
−処置装置300は更に、使用時に、DC電場が、第1の結合電極350を通り、皮膚を通って第2の結合電極340へと延在するよう構成される。
第1の結合電極350は、物理的に区別されていない処置電極50及び電場電極10を機能的に有しても良い。換言すれば、第1の結合電極350は、電場生成器30及びr.f.生成器80の両方に電気的に接続された同じ導電体である。代替としては、第1の結合電極350は、物理的には区別されるが電気的には結合された、処置電極50及び電場電極10を有しても良い。第1の結合電極350はまた、電気的に離隔されているが互いに装着された、物理的に別個の処置電極50及び電場電極10であっても良い。
図2の双極装置と比べて、図3の双極装置は、r.f.電流が流れ得る領域535と、電場が提供され得る領域315と、の間に高い度合いの一致をもたらし得る。処置されるべき領域、換言すれば内側領域90は、図3の実施例において大きくなり得る。
第1の結合電極350及び第2の結合電極340は、使用時に皮膚に略平行な平面において円形、楕円形、又は長細の断面を有しても良い。これら電極は、電気的に結合された2つの別個の部分を有しても良いし、又はr.f.信号生成器80への接続及び電場生成器30への接続を持つ単一体を構成しても良い。
図4は、処置装置の第4の実施例400を示し、図1に比べて以下の相違点を持つ:
−第1の電場電極と処置電極とが電気的に結合され、第1の結合電極350を形成している。
−装置400は更に、使用時に、皮膚の外側面領域95に処置物質20を供給するよう構成された、供給制御部70及び物質供給部75を有する、処置物質供給部を有する。換言すれば、処置物質20は、本実施例においては第1の結合電極350に含まれる第1の電場電極と、皮膚の外側層との間に供給される。
使用の間、処置物質20は供給部75に供給され、該供給部75は、外側面領域95に必要な量だけ処置物質20を供給する。装置400の供給部75によって、処置物質20は、第1の電場電極350の近くに供給され得る。処置物質の制御は供給制御部70を用いて実行され、該供給制御部は、特に流量、圧力、供給量及び供給の時間を決定する。
該装置における処置供給部75の存在は、特に処置r.f.電流が供給されている第2の処置フェーズの前の第1の処置フェーズの間に、又は第2の処置フェーズの間であっても、処置物質20がいずれの時点においても供給されることを可能とする。処置装置400は典型的には手動で操作されるため、このことは処置物質20が常に第1の電場電極450の近くに供給されるという更なる利点を持つ。
任意に、処置物質供給部はまた、r.f.電流による処置のために十分な処置物質20を供給するため、供給部75に接続された槽又は容器を有しても良い。供給部75にポンプを含ませることも有利となり得るが、供給部75を通して処置物質20を輸送するために、重力及び毛細管効果のような物理的な過程が利用されても良い。
複数の処置物質が供給されるべき場合には、処置装置400は、更なる物質供給部を有しても良い。例えば、希釈媒体を有する更なる物質により種々の濃度の処置物質20が供給されても良く、ここで希釈媒体に対する処置物質20の比が該濃度を決定する。
該処置物質供給部は、供給部75以外には殆ど有さなくても良く、供給制御部70が、処置装置400との間の適切な接続を備えた別個の装置に備えられても良い。第4の実施例に関してのみ説明されたが、処置供給部70、75は開示される他のいずれの実施例においても備えられ得る。
図5A及び5Bは、処置装置供給部75及び別個の電場電極10の両方を有するいずれの実施例においても利用され得る、変形された電場電極510、511を示す。図5Aにおいて、第1の電場電極510は、電場生成器30に接続された導電壁を持つ供給部75の部分を有する。供給部75は、開口575へと開いており、使用時に、処置物質20を外側面領域95へと供給するよう構成される。第1の電場電極510は更に、該導電壁を介して、電気信号生成器30へと処置物質20を電気的に接続するよう構成される。
使用時には、第1の電場電極10、510、511から第2の電場電極又は接地面へと流れるいずれのDC電流も、処置物質20を通ることとなる。処置物質20が電気的な透過性を増大させるよう選択された場合、例えばイオン溶液を用い、皮膚への輸送がイオン導入に基づくものである場合に、DC電流が流れる。
換言すれば、第1の電場電極10、510、511は、流体であり、皮膚との電気的な接触を為す、或る体積の処置物質20を有する。斯かる流体的な電極は、皮膚の外側面のプロファイルに依存して形態を適合させ得るため、有利である。このことは電気的な接触断面を最適化し、従って電極と皮膚との間の接触抵抗を最適化して、電極接触点における望ましくない加熱を防止する。該体積の処置物質は、所定の粘度を持つよう処置物質20を選択することにより、適所に保持され得る。また、皮膚への輸送のためのみに処置物質20を選択し、処置物質供給部を介して処置物質20と更なる物質の混合物を供給することが有利となり得、ここで該更なる物質は主に、電極の一部として皮膚の表面において保持される目的のために、十分に高い電気的な透過性を持つものが選択される。
図5Bは、更なる変形された電極511を示し、ここでは供給部が、処置物質20の一部を保持するための容器又は槽175を有する。該容器175は、処置を完了するために十分な物質20を保持するような寸法を持っても良いし、又は皮膚への供給の中断を防止するための緩衝機能を持っても良い。容器175は、電場生成器30に接続された導電壁を持つ。容器175は、使用時に処置物質20を外側面領域95に供給するよう構成された、ヒドロゲル基質、膨潤性高分子、織物又は繊維物質のような、吸収材580を有する開口へと開いている。吸収材580は、変形された電場電極511が皮膚の外側層へと接触させられたときに、便利な供給方法を提供する。
代替としては、導電壁が用いられる代わりに、供給部75及び/又は容器175は、非導電性の壁と、供給部75又は容器175の内部へと延在する接続ピンと、を有し、電場生成器30が、処置物質に電気的に接続され得るようにしても良い。
別個の処置電極50を備えた実施例について、図5A及び5Bの変形された電場電極は、処置電極としての使用のため、以下のように適合されても良い:
−電場生成器30への接続が取り除かれる。
−変形された処置電極は、処置物質20をr.f.生成器80へと電気的に接続するよう構成される。
−使用時に、第1の処置電極50、350から第2の処置電極又は外部電極/接地面へと流れるr.f.処置電流は、処置物質20を通ることとなる。
変形された電場電極について以上に説明されたように、更なる物質を有する混合物が供給されても良い。
第1の電場電極が第1の結合電極350に含まれる実施例については、図5A及び5Bの変形された電場電極は、結合された処置電極及び電場電極としての使用のため、以下のように適合されても良い:
−変形された結合電極は更に、r.f.生成器80及び電場生成器30の両方に処置物質20を電気的に接続するよう構成される。
−使用時には、第1の処置電極50、350から第2の処置電極又は接地面へと流れるr.f.処置電流は、処置物質20を通ることとなる。
−使用時には、第1の電場電極10、510、511から第2の電場電極又は外部電極/接地面へと流れるいずれのDC電流もが、処置物質20を通ることとなる。
第1の電場電極が第1の結合電極350に含まれる実施例については、図6Aにおいて更なる代替例が示されている。図6Aは、結合電極350を通る断面を示し、処置電極50と電場電極10、510、511が物理的に区別されている。該断面は、使用の間に皮膚に略平行となる面内のものである。第1の処置電極50は環状であり、第1の電場電極10、510、511が環の中央に配置されている。第1の処置電極50と第1の電場電極10、510、511とは互いに装着されており、更に電気的に結合されていても良いし、又は互いからは電気的に離隔されていても良い。特に、第1の電場電極は、図5A及び5Bに関して説明された代替例の1つであっても良い。
使用の間、処置物質20は最初に、第1の処置フェーズの間に、DC電場を用いて、皮膚の所定の領域に供給され該領域へと輸送される。続いて、第1の処置フェーズに後続する第2の処置フェーズの間に、該装置はr.f.電流を用いて皮膚を処置する。ユーザは、皮膚の広い領域に亘って該装置の滑動を実行しても良い。r.f.生成器80の適切な設定を選択することにより、該装置は、これら所定の領域に十分なだけのr.f.電流の処置量のみを供給することとなる。上述したOh及びGuyによる文献において開示されているように、イオン導入の終了後10分乃至3時間の間に、皮膚は抵抗を回復する。このことは、r.f.処置を適用するための時間フレームも同様に限定されることを意味する。
単一の電極が図示され説明されたが、DC電場若しくはr.f.処置電極又はその両方について電極のアレイが用いられても良い。例えば、国際特許出願公開WO2008/062365は、電極の対の幾何及び座標が皮膚において供給される物質の幾何及び深さプロファイルに影響を与える、イオン導入電極のアレイを記載している。
電極のアレイを有する本発明による処置装置は、マトリクス構成の、r.f.電極よりもかなり小さくなるよう構成された(例えば200乃至700ミクロン)複数の電場電極により部分的r.f.処置を引き起こすために用いられても良く、ここで電場の印加の間の「クロストーク」を防止するため対となった電気的同期が用いられても良い。次いでr.f.電流が供給され、処置物質が皮膚へと輸送された複数の皮膚領域においてr.f.エネルギー供給を集中させ、部分的r.f.処置に帰着させても良い。
該処置装置が更に、第1の処置電極に接続され、使用時に内側領域を通る無線周波数電流経路のインピーダンスを測定するよう構成された、インピーダンス測定回路を有する場合、有利となり得る。低いインピーダンスは、皮膚を通る無線周波数電流の電気的な透過性を増大させ得る。
インピーダンスを測定することにより、該処置装置は、皮膚を通る電流の予測される透過性を決定し得る。当該値を監視することにより、処置の進展が監視されることができ、処置(又は更なる処置ステップ)が開始されても良いことを示す、内側領域における十分な処置物質の存在が検出されることができる。
該インピーダンス測定回路が更に制御ユニットに接続される場合には、該制御ユニットは、第1の処置フェーズの間に、測定されたインピーダンスに応じてDC電場の少なくとも1つのパラメータを制御又は選択するよう構成されても良い。適切なパラメータは、電場が印加される時間、強度、方向及び極性であり得る。このことは特に、皮膚を通る処置物質の輸送の速度を制御するため、処置物質の必要な部分が内側領域に到達したときに電場を止めるため、又は外側面領域に向けて逆方向に処置物質を輸送するために、用いられても良い。
該処置装置が供給制御部を有する処置物質供給部を有する場合には、該インピーダンス測定回路は該供給制御部に接続されても良く、該供給制御部は、測定されたインピーダンスに応じて処置物質供給の少なくとも1つのパラメータを制御又は選択するよう構成されても良い。適切なパラメータは、該物質が供給される時間、流量、圧力又は方向であり得る。異なる特性を持つ複数の物質が用いられても良く、従って更なるパラメータは物質のタイプであり得る。
該インピーダンス測定回路が制御ユニットに接続される場合には、該制御ユニットは、第2の処置フェーズの間に、測定されたインピーダンスに応じてr.f.処置電流の少なくとも1つのパラメータを制御又は選択するよう構成されても良い。適切なパラメータは、電流が供給される時間、電圧、周波数、パルス継続時間及びデューティサイクル、並びに供給される最大電流であり得る。
AC電流を供給して、第1の電場電極と第2の電場電極又は接地面との間の位相シフト及び電圧降下を測定することによって、より直接的にインピーダンスを測定することも有利となり得る。該処置装置において、1つよりも多いタイプのインピーダンス測定が組み合わせられても良い。
従って、要約すると、本発明は、イオン塩溶液のような製剤又は処置物質20と共に使用される非侵襲的r.f.電流処置装置を提供する。該物質は、第1の処置フェーズにおいて、イオン導入によってのように、該装置により生成されるDC電場を用いて輸送され、処置物質20を皮膚へと移動させ、r.f.電流についての皮膚の電気的な透過性が増大させられるようにする。いずれのr.f.電流の経路も、皮膚における処置物質20の分布により影響を受ける。第1の処置フェーズの後、第2の処置フェーズの間に、r.f.電流を供給することは、r.f.電流の経路と一致する皮膚組織における加熱を引き起こし、r.f.電流経路と一致する又は該経路に隣接する皮膚組織が処置されることを可能とする。r.f.電流により処置される皮膚の領域は、上部組織層であっても良い。このことは、あまり制御可能ではなく、処置される解剖学的部位によって及び処置される個人毎に大きく異なり得る、r.f.皮膚伝播に必要な従来の水和ステップを、不要なものとする。低下させられた皮膚のインピーダンスは、皮膚組織への良く定義されたr.f.供給を可能とし、r.f.エネルギー供給深さプロファイルに対する高い度合いの制御を可能とする。本発明はまた、電場の印加により引き起こされる処置物質20の高い浸透により、r.f.電流を用いて従来の手法よりも深い層を処置することを可能とする。
上述の実施例は本発明を限定するものではなく説明するものであって、当業者は多くの代替実施例を設計することが可能であろうことは留意されるべきである。
請求項において、括弧に挟まれたいずれの参照記号も、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。動詞「有する(comprise)」及びその語形変化の使用は、請求項に記載されたもの以外の要素又はステップの存在を除外するものではない。要素に先行する冠詞「1つの(a又はan)」は、複数の斯かる要素の存在を除外するものではない。本発明は、幾つかの別個の要素を有するハードウェアによって、及び適切にプログラムされたコンピュータによって実装されても良い。
「モジュール」なる語は、機能及びハードウェアが装置において区別可能であることを意味するものと解釈されるべきではない。該語は該装置が有する機能を示すために用いられ、実際には異なる「モジュール」が同一のハードウェア及び光学要素の幾つか又は全てを用いても良い。
幾つかの手段を列記した装置請求項において、これら手段の幾つかは同一のハードウェアのアイテムによって実施化されても良い。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に利用されることができないことを示すものではない。
10 第1の電場電極(DC電場)
15 電場が位置させられ得る皮膚の第2の領域−第1及び第2の実施例
20 処置物質
30 電場生成器
40 電場及びr.f.の両方のための対電極
50 第1の処置電極(r.f.電流)
55 r.f.処置電流が流れ得る皮膚の第1の領域−第1の実施例
60 皮膚
70 処置物質供給制御部(供給部の一部)
75 処置物質供給部(供給部の一部)
80 r.f.生成器
90 (皮膚の)内側領域−処置されるべき位置
95 外側面領域−(外側における)処置溶液が供給される位置
100 処置装置−第1の実施例−処置及び電場用に単極型
200 処置装置−第2の実施例−電場用に単極型、処置用に双極型
240 第2の処置(r.f.)電極−双極装置に含まれる
255 r.f.処置電極が流れ得る皮膚の第1の領域−第2の実施例
300 処置装置−第3の実施例−処置及び電場用に双極、共有電極
310 或る体積の処置物質を有する第1の電極
315 電場が位置させられ得る第2の領域−第3の実施例
340 第2の結合電極−処置及び電場
350 第1の結合電極−処置及び電場−双極型
355 r.f.処置電流が流れ得る皮膚の第1の領域−第3の実施例
400 処置装置−第4の実施例−単極型、結合された電極
415 電場が位置させられ得る第2の領域−第4の実施例
510 変形された別個の第1の電場電極
511 容器及び吸収材を伴う変形された別個の第1の電場電極
550 変形された第1の結合電極−電場及び処置
575 皮膚への物質の供給のための電極における開口
580 物質供給において用いられる吸収材
610 第1の電場電極−ストリップ型
615 第2の電場電極−ストリップ型
640 第2の処置電極−ストリップ型
650 第1の処置電極−ストリップ型
740 第2の処置電極−複数電極
750 第1の処置電極−複数電極
840 第2の処置対電極−長方形
850 第1の処置電極−長方形

Claims (13)

  1. 無線周波数電流を用いて皮膚の内側領域を加熱するための非侵襲的処置装置であって、前記皮膚内側領域に対する外側領域は、電場の影響下で皮膚を通して輸送可能であるよう選択され、且つ前記内側領域の電気的な透過性を増大させるよう選択された、処置物質を供給され、前記装置は、
    電流が前記皮膚の外側面及び前記内側領域を通過することを可能とするよう構成された、第1の処置電極と、
    無線周波数生成器であって、使用時に、前記無線周波数生成器により生成された無線周波数電流が、前記第1の処置電極を通して、前記皮膚の外側領域へと、及び前記内側領域を通して供給されるよう構成された、無線周波数生成器と、
    使用時に、前記処置物質を前記内側領域へと輸送するための、前記皮膚における電場を供給するよう構成された、第1の電場電極と、
    電場生成器であって、使用時に、前記電場生成器によって生成された直流電場が、前記第1の電場電極を通して前記処置物質へと印加されるようにし、これにより前記処置物質の少なくとも一部が、前記外側面領域から前記内側領域へと輸送されるよう構成された、電場生成器と、
    制御ユニットであって、使用時に、第1の処置フェーズにおいては、前記制御ユニットが、前記電場生成器を作動させ、前記無線周波数生成器を非アクティブ状態に保ち、それにより、前記第1の処置フェーズの間は、前記電場生成器により生成された直流電場が、前記処置物質を、前記外側面領域から前記内側領域へと輸送するようにし、前記第2の処置フェーズにおいては、前記第1の処置フェーズの後、前記制御ユニットが、前記無線周波数生成器を作動させ、前記第2の処置フェーズの間は、前記第1の処置電極を通して前記内側領域へと前記無線周波数電流を供給するよう、前記無線周波数生成器及び前記電場生成器を制御するよう構成された、制御ユニットと、
    を有する、非侵襲的処置装置。
  2. 前記制御ユニットは、使用の間、第2の処置フェーズの間、前記制御ユニットが、前記電場生成器を非アクティブ状態に保つよう構成された、請求項1に記載の処置装置。
  3. 前記処置装置は更に、前記無線周波数生成器に接続された第2の処置電極を有し、前記処置装置は更に、使用時に、前記無線周波数電流が、前記第1の処置電極から皮膚の外側面を通って前記第2の処置電極へと伝達されるよう構成された、請求項1又は2に記載の処置装置。
  4. 前記処置装置は更に、第2の電場電極を有し、前記処置装置は更に、使用時に、前記直流電場が、前記第1の電場電極から前記皮膚の内側領域を通り前記第2の電場電極へと延在するよう構成された、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の処置装置。
  5. 前記第1の処置電極と前記第1の電場電極とが電気的に結合され、第1の結合電極を形成する、請求項1に記載の処置装置。
  6. 前記処置装置は更に、第2の電場電極を有し、前記処置装置は更に、使用時に、前記直流電場が、前記第1の電場電極から前記皮膚の内側領域を通り前記第2の電場電極へと延在するよう構成され、前記第2の処置電極と前記第2の電場電極とが電気的に結合され、第2の結合電極を形成する、請求項3に記載の処置装置。
  7. 前記装置は更に、使用時に、前記処置物質を前記皮膚の外側面領域に供給するよう構成された処置物質供給部を有する、請求項1に記載の処置装置。
  8. 前記第1の電場電極又は前記第1の処置電極は、前記処置物質供給部と連通した開口を有し、前記開口は、使用時に、前記処置物質を前記皮膚の外側面領域に供給するよう構成された、請求項7に記載の処置装置。
  9. 前記装置は更に、前記第1の電場電極又は前記第1の処置電極が、使用時に、前記処置装置と前記皮膚の外側層との間に或る体積の処置物質を有するよう構成された、請求項7に記載の処置装置。
  10. 前記装置は更に、前記第1の電場電極と前記第1の処置電極とが電気的に結合され第1の結合電極を形成し、前記第1の結合電極は、使用時に、前記処置装置と前記皮膚の外側層との間に或る体積の処置物質を有するよう構成された、請求項7に記載の処置装置。
  11. 前記処置装置は更に、前記第1の処置電極に接続され、使用時に、前記皮膚を通る前記無線周波数電流の経路のインピーダンスを測定するよう構成された、インピーダンス測定回路を有する、請求項1に記載の処置装置。
  12. 前記インピーダンス測定回路は更に、前記制御ユニットに接続され、前記制御ユニットは、前記第1の処置フェーズの間、測定されたインピーダンスに応じて前記電場生成器により生成される直流電場の少なくとも1つのパラメータを制御するよう構成された、請求項11に記載の処置装置。
  13. 前記装置は更に、使用時に前記処置物質を前記皮膚の外側面領域に供給するよう構成された処置物質供給部を有し、前記処置物質供給部は、供給制御部を有し、前記インピーダンス測定回路は、前記供給制御部に接続され、前記供給制御部は、測定されたインピーダンスに応じて前記処置物質供給部の少なくとも1つのパラメータを制御するよう構成された、請求項11に記載の処置装置。
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